JP4134856B2 - 複数チャンネルの信号制御量設定装置およびそのプログラム - Google Patents
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Description
上述した複数のマイクロフォンからの楽音信号や音声信号は、各入力チャンネルのフェーダ操作子を操作することにより、複数の入力チャンネル相互の音量バランスをとるとともに、これらを一括したものとその他の楽器との間の音量バランスをとる必要もある。
しかし、複数本のマイクロフォンのセッティングで形成した音場感や音色を崩すことなく、この複数本のマイクロフォンからの楽音信号や音声信号を一括して同率で操作することは、実際上困難である。
グループに組むべきフェーダ(入力チャンネル)が事前に決まっている場合は、上述したグループとしての音量レベルの連動機能は即効性がある。しかし、1つの楽器に立てられた複数のマイクロフォンのどの入力を用いるか、どの楽器とどの楽器とを互いに関連した音源とするか等、のミキシング計画が明確ではない段階では、グループを組む入力チャンネルを設定することが難しかった。
従って、テンポラリグループ設定操作子と複数のチャンネル選択操作子とにより、チャンネルの信号制御量を連動させるテンポラリグループを一時的に設定することが容易になる。
上述したテンポラリグループとしての信号制御量は、各チャンネル単独の信号制御量に対し、逆方向に制御する量であってもよい。例えば、信号制御量が音量レベルであるとき、テンポラリグループとしての音量レベル(dB)を加算するか減算するかを、予め、チャンネル毎に設定しておく。
従って、上述した請求項1に記載の複数チャンネルの信号制御量設定装置をコンピュータに実行させるプログラムの形態で実現することができる。
試聴の結果、音の調子がよければそのままの設定にし、改めて正式なグループを設定することもできる。また、試聴の結果がまずければ、元の設定状態に戻すこともできるから、便利である。
より具体的には、マイクセッティングなどで形成した音場感や音色を崩さずに、これらをグループとした全体の音量レベルを設定する際に、連動させる入力チャンネルの組み合わせを試すことが容易になる。
図1(a)において、1はCPU(Central Processing Unit)、2はROM/RAM(Read Only Memory/Random Access Memory)、3はバスである。CPU1は、ROM/RAM2に記憶された制御プログラムによって、コンソール4に設けられた表示器(液晶表示器、LCD)やフェーダ(FADER)等の入出力制御を行うとともに、ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)5を制御する。
CPU1は、各機能を制御する信号制御量の設定値をDSP5に与える。
アナログ入出力インターフェース6は、オーディオ入力信号をA/D変換し、DSP5によりディジタル信号処理されたオーディオ信号をD/A変換する。
7はその他のオプション装置、例えば、コンソール4と同様な制御ができるパーソナルコンピュータとの接続インターフェース、シーンデータなどの制御パラメータの一括記録再生などができる外部記録装置などである。
図示の例では、フェーダ81〜8nという合計nチャンネルのチャンネル別フェーダが示されている。物理的に配置される個数は、上述したnチャンネルよりも少なくしてもよい。レイヤー切り替え操作子により、チャンネル群を切り替える。また、出力チャンネル用に切り替えることもできる。
91〜9nは、各フェーダ81〜8n上に設けられたチャンネル1〜nのチャンネルオンスイッチである。従来の装置では、ユーザが、例えば押圧する度に、各チャンネルの信号をオンオフするために使用されている。オフにされたときには、対応するチャンネルの信号をミュート(無音)状態にするミュート音量レベル(−∞dB)を与える。
ただし、この実施の形態では、操作が簡易な、この既存のスイッチを利用して、各チャンネルに一時的なグループ(テンポラリフェーダグループ、以下、単にテンポラリグループという)を割り当てるか否かを設定する。
10はテンポラリフェーダグループスイッチ(TMP FDGRP SW)であって、複数チャンネルの中の任意のチャンネルにテンポラリグループを一時的に設定するよう指示する。このスイッチを押圧しているときだけ、テンポラリグループが設定されるようにすることができる。
このテンポラリグループは、従来のグループ(プリセットグループ)と共存させることができる。
11はリストアスイッチ(RESTORE SW)であって、テンポラリグループを解消したときに、全チャンネルのフェーダの音量レベルを、テンポラリグループを設定する直前の状態に戻すものである。
オペレータが、このテンポラリフェーダグループスイッチ10を押したまま、任意のチャンネルオンスイッチ91〜9nを押すと、対応するチャンネルにテンポラリグループが割り当てられる。
オペレータが、テンポラリフェーダグループスイッチ10の押圧を止めると、テンポラリグループが解除される。このとき、各チャンネルの音量レベルの現在値は、各フェーダ81〜8nの現在の操作状態に応じて決まる。
オペレータがリストアスイッチ11を押すと、各フェーダ81〜8nの音量レベルがテンポラリグループを設定してグループ連動動作をする直前の状態に復帰する。フェーダノブ8a1〜8anは、モータドライブにより移動して直前の状態に戻る。
テンポラリフェーダグループスイッチ10は、コンソール4のパネル上に配置された、押しボタンスイッチ、タッチスイッチ等の典型的なスイッチでよい。これに代えて、足で操作をするペダル(フットスイッチ)、膝で操作するニーレバー等を用いると、手を使わずに操作できるので都合がよい。あるいは、オペレータの音声を検出してオンとなる音声スイッチでもよい。
チャンネルオンスイッチ91〜9nに代えて、フェーダノブ8a1〜8anにタッチスイッチを設け、これにオペレータが触れたことを検出することにより、テンポラリグループを割り当てるようにしてもよい。
なお、テンポラリグループが設定されている期間において、テンポラリグループに編入されたチャンネルのチャンネルオンスイッチ91〜9nは、その照光色が変わるようにするなど、何らかの表示機能を設けると、テンポラリグループを識別しやすくなる。
図2は、テンポラリグループが割り当てられた複数のチャンネル別フェーダの中の1つのフェーダの操作により、テンポラリグループの音量レベルを設定する説明図である。
図2(a)〜図2(c)は、図1(b)に示したチャンネル別フェーダ81〜8nを入力チャンネルCH1〜CH4について、簡略化して示す説明図である。
図2(d)に、フェーダ81〜8nの目盛8b1〜8bnの一例を示す。
音量レベルが、+10dBから−∞dBまで表示されている。−∞の目盛は、フェーダの下死点を表す。ディジタル信号処理を16ビットで行うとすれば、分解能は1/216となり、表示上は-∞dBであるが、実際の値は−96dBである。
フェーダ81〜8nのフェーダノブ8a1〜8anの位置によって、各チャンネル単独の音量レベルが表示通りに、0dB,−20dB,−40dB,0dBに設定されている。
チャンネルCH1,CH2,CH3にテンポラリグループを割り当てる場合を説明する。
図2(b)は、テンポラリグループが割り当てられた後、オペレータが、例えばフェーダノブ8a1を動かして−10dBまで移動させたとする。
テンポラリグループとしての音量レベルは、図2(a)に示したテンポラリグループが設定される直前における各チャンネル単独の音量レベルを基準レベルとする。
図2(b)のとき、テンポラリグループとしての音量レベルは、−10dB(=−10dB−0dB)である。
テンポラリグループが割り当てられたその他のチャンネルCH2,CH3に対し、CH1と同量のテンポラリグループとしての音量レベルを与えるように、モータドライブによりフェーダノブ8a2,8a3を連動させると、図2(b)に示したように、−30dB,−50dBとなる。
その他のチャンネルCH2,CH3に対し、CH1と同量のテンポラリグループとしての音量レベルの変化量を与えるように、モータドライブで連動させると、図2(c)に示したように、−90dB,−110dBとなる。
ここで、CH3の−110dBは、下死点の実値−96dBを下回るので、フェーダノブ8a3は下死点の位置に止まる。ただし、計算用の音量レベルとしては−110dBを記憶しておく。
その後、オペレータが、CH1のフェーダノブ8a1を、+14dB以上動かすと、CH3の音量レベルは、−110dB+14dB=−96dBを超えることになるから、フェーダノブ8a3は、初めて下死点から上方へと動き出す。
なお、テンポラリグループが設定されている期間において、オペレータが、フェーダ81〜8nのうち、複数のフェーダノブを操作した場合には、2番目以降のフェーダノブの操作を無効にしてもよいし、テンポラリグループの解消をして、2番目以降のフェーダノブの操作を有効にして、そのチャンネルの音量レベルを設定する操作としてもよい。
図中、21はチャンネル別音量レベル制御部であり、複数チャンネルの各入力信号の音量レベルを制御し、複数チャンネルの出力信号として出力する。図1に示したDSP5により実現される。
22はチャンネル別音量レベル設定部であり、後述するチャンネル別フェーダ23等の操作に応じて複数チャンネルの信号の音量レベルを各チャンネルに設定し、チャンネル別音量レベル制御部21に出力する。図1に示したCPU1により実現される。
23はチャンネル別フェーダである。図1(b)のフェーダ81〜8nに対応する。
24はチャンネル選択操作子であり、図1(b)のチャンネルオンスイッチ91〜9nに対応する。
25はテンポラリグループを一時的に設定する指示をするテンポラリグループ設定操作子であって、図1(b)のテンポラリフェーダグループスイッチ10に対応する。
26はテンポラリグループ設定部であり、テンポラリグループ設定操作子25により、テンポラリグループの一時設定が指示されている期間において、テンポラリグループを一時的に設定する。
上述したチャンネル別フェーダ23は、通常は、ユーザにより操作された操作量をチャンネル別音量レベル設定部22に出力することにより、その操作量に応じて複数チャンネルそれぞれの単独の音量レベルを設定する。
ここで、テンポラリグループが一時的に割り当てられたチャンネルのフェーダのうち、任意の1つのフェーダの操作を検出し、この検出されたフェーダをテンポラリグループマスターとし、このテンポラリグループマスターにより、テンポラリグループとしての音量レベルを設定する。
例えば、テンポラリグループが設定される直前における、テンポラリグループマスターとされたフェーダの操作量に対応する音量レベルを基準値とする、テンポラリグループが設定されている期間における操作量に対応する音量レベルを、テンポラリグループとしての音量レベルとする。この音量レベルを、テンポラリグループが割り当てられた各チャンネルに割り当てて、チャンネル別音量レベル設定部22に出力する。
上述したテンポラリグループ一時設定部26、テンポラリグループ音量レベル割当部27の機能は、図1のCPU1により実現される。
これに対し、テンポラリグループが一時設定されている期間において、チャンネル別音量レベル設定部22は、テンポラリグループを一時的に割り当てられている各チャンネルに対し、テンポラリグループが一時設定される前の音量レベルの相互関係を保持しつつ、テンポラリグループ音量レベル割当部27により与えられるテンポラリグループとしての共通の音量レベルを設定する。その結果、テンポラリグループを一時的に割り当てられている各チャンネルの音量レベルを一時的に連動させる。
一方、テンポラリグループの割り当てられていないチャンネルに対しては、テンポラリグループが一時設定される前と同様の設定をする。
ここで、チャンネル別音量レベル設定部22において、チャンネル毎に音量レベルをまとめて設定した上で、チャンネル別音量レベル制御部21に出力するという必要は必ずしもない。
例えば、各チャンネルについて、予め設定されていた各チャンネル単独の音量レベルと、テンポラリグループとしての音量レベルを、個別にチャンネル別音量レベル制御部21に出力してもよい。このような場合でも、チャンネル別音量レベル制御部21が、これらを乗算(dB加算)してまとめた結果の音量レベルを入力した場合と同じ信号処理を行うことができる。
これを設けた場合、チャンネル別音量レベル設定部22に、テンポラリグループが設定されるとき、チャンネル別音量レベル一時記憶部28に、各チャンネルの音量レベルを、記憶させる。
テンポラリグループ設定操作子25が、テンポラリグループの解除を指示すれば、テンポラリグループ設定部26は、テンポラリグループを解消する。
その際、チャンネル別音量レベル設定部22は、チャンネル別フェーダ23のフェーダノブの位置についても以前の状態に復帰させるように、モータドライブを制御する。位置を復帰させる際は、例えば、復帰動作量(現在レベルと復帰位置レベルとの差)に応じて、復帰速度を制御してもよい。
上述したテンポラリグループの設定をして、試聴の結果、設定状態がよかったときのために、テンポラリグループ設定部26に記憶された、テンポラリグループの割り当てられたチャンネルを、図示しない、従来のグループ設定部に設定できるようにするとよい。なお、従来のグループ設定部では、複数種類のグループが記憶できる。
しかし、テンポラリグループ内の各チャンネルの音量レベルを連動させればよく、フェーダノブ自体がモータドライブで動くかどうかは機器の仕様による。
このようなテンポラリグループマスターは、フェーダ型でもよいし、その他、コンソール4上の他の操作子(ジョグダイヤル、INC/DECキースイッチ、テンキーなど)でもよい。コンソール4上のLCDに表示される仮想的な操作子として設けてもよい。
また、テンポラリグループマスターは、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)、USB(Universal Serial Bus)、IEEE-1394、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)など各種の通信プロトコルを用いたネットワークにつながれた外部装置側にあって、テンポラリグループとしての音量レベルを与えるようにしてもよい。
フェーダノブの位置によって、テンポラリグループが割り当てられた複数のチャンネル相互の間の音量バランスを、テンポラリグループの設定期間中においても知ることができる。
一方、テンポラリグループの設定期間において、チャンネル別フェーダ23のフェーダノブをテンポラリグループとしての音量レベルに連動してモータドライブさせた場合は、チャンネル別音量レベル制御部21が実際に制御する音量レベルをフェーダノブの位置で知ることができる。
図示しない機能切り替えスイッチにより、テンポラリグループの設定期間中において、フェーダノブをテンポラリグループとしての音量レベルに連動させるか否かを決定するようにしてもよい。
ここで、プリセットグループとは、従来のフェーダグループ機能により、予め組まれているグループである。このグループ機能が有効になるように設定されている場合について説明する。
図示の例では、チャンネルCH3,CH4,CH5にプリセットグループが割り当てられ、チャンネルCH1,CH2,CH3にテンポラリグループが一時的に割り当てらる場合を説明する。
テンポラリグループはプリセットグループと独立して設定できるものとすると、例えば、図4(a)に示すチャンネルCH3については、両方のグループが割り当てられる場合がある。そうすると、このような場合に、グループとしての音量レベルをどのように割り当てればよいかが問題になる。
いずれかの優先基準を用いるように予め決めておくか、オペレータがいずれかの優先モードを選択できるようにしてもよい。
図4(b)においては、テンポラリグループを優先させるモードである。チャンネルCH3はテンポラリグループとして連動動作する。テンポラリグループ設定期間中においては、プリセットグループとしては連動動作しない。
図4(c)においては、プリセットグループが優先されるモードである。チャンネルCH3はプリセットグループとして連動動作し、テンポラリグループとしては連動動作しない。
図4(d)においては、優先なしのモードである。プリセットグループとテンポラリグループとは、両者に共通するCH3の存在により、一体化されて、CH1,CH2,CH3,CH4,CH5が1つのグループとして連動動作する。
電源投入により起動し、S31においてシステムが初期化される。S32以降においてシステム制御が行われる。その中で、図示しないメニュー選択画面を表示し、ユーザに処理メニューを選択させ、S33のテンポラリ・フェーダ・グルーピング処理が選択されると、図6,図7に示す処理が実行される。一連のシステム制御処理が終了すると、再び処理を戻してシステム制御を繰り返す。
S41において、テンポラリフェーダグループスイッチ(TMP FDGRP SW)10にオンイベントがあるか否かを判定する。オンイベントがあればS42に処理を進め、なければS44に処理を進める。
S42において、各チャンネル1〜nに対し、フェーダ81〜8nの状態を表すデータ(FDR MEM1〜FDR MEMn)として、フェーダノブ8a1〜8anの現在位置を表すデータとチャンネルオンスイッチ(CH SW1〜CH SWn)91〜9nの現在状態を表すデータとを格納する。
ここで、現在位置のデータは、実質的に音量レベルの値(dB)を表す。
S43において、全チャンネル1〜nについて、テンポラリグループ登録フラグ(TMP MEM1〜TMP MEMn)としてフラグOを設定する。テンポラリグループ登録フラグ(TMP MEM1〜TMP MEMn)は、テンポラリグループが割り当てられているときに1の値をとり、割り当てられていないときに0の値をとる。
S45においては、チャンネルオンスイッチ(CH SW1〜CH SWn)91〜9nのうち、あるチャンネルiに、オンイベントがあるか否かを判定し、オンイベントがあるときはS47に処理を進め、なければS50に処理を進める。
S47において、テンポラリグループ登録フラグ(TMP MEMi)が0であるか否かを判定し、0であればS48に処理を進めて、このテンポラリグループ登録フラグ(TMP MEMi)の値を反転させて1にする。また、テンポラリグループ登録フラグ(TMP MEMi)が0でなければ、S50に処理を進め、このテンポラリグループ登録フラグ(TMP MEMi)の値を反転させて0にする。
一方、S44において、テンポラリフェーダグループスイッチ(TMP FDGRP SW)10がオン状態を維持していないときには、S46に処理を進め、全てのチャンネルについて、テンポラリグループ登録フラグ(TMP MEM1〜TMP MEMn)をOにする。
S50またはS46の処理を終えると、図7に示したフローチャートに処理を進める。
上述したS44〜S51のステップにより、図3に示したテンポラリグループ一時設定部26の機能が実現される。
S61において、いずれかのチャンネルiに、フェーダ(FADER1〜FADERn)の操作イベントがあったか否かを判定し、あればS62に処理を進め、なければS63に処理を進める。
S62において、操作イベントのあったチャンネル(これをCHxとする)のテンポラリグループ登録フラグ(TMP MEMx)が1であるか否かを判定する。1であれば、このチャンネルはテンポラリグループを割り当てられていたものであるから、このチャンネルのフェーダをテンポラリマスターフェーダとして動作させるために、S64に処理を進める。1でなければ、S63に処理を進める。
なお、テンポラリ・フェーダ・グルーピング処理中において、テンポラリグループが割り当てられていないチャンネルのフェーダの動作、プリセットグループが割り当てられたチャンネルのフェーダの動作、に関する処理ステップについて説明を省略した。
S65において、操作されたチャンネルCHxのフェーダの移動量(現在位置の差分)MVxと同量だけ、このチャンネルCHjのフェーダノブのあるべき位置データを変更し、モータドライブによってフェーダノブを移動させる。
S66において、操作されたチャンネルxを除く、全てのチャンネル1〜nを走査するように、j=nになるまでS67に処理を進め、jの値を更新(チャンネルxを除く)した上で、S64に処理を戻す。
以上のS61〜S67の処理ステップにより、テンポラリグループが割り当てられたチャンネルについて、図3に示したグループ音量レベル割当部27およびチャンネル別音量レベル設定部22の機能が実現される。
S68において、テンポラリフェーダグループスイッチ(TMP FDGRP SW)10のオフイベントがあるか否かを判定し、あればS69に処理を進め、なければメインのフローチャートに戻る。
S69においては、図6のS42において、フェーダ81〜8nの状態を表すデータ(FDR MEM1〜FDR MEMn)として格納したフェーダノブ8a1〜8anの現在位置を表すデータおよびチャンネルオンスイッチ(CH SW1〜CH SWn)91〜9nの現在状態を表すデータを読み出して、テンポラリグループが設定される前の状態に復帰させて、メインのフローチャートに戻る。
上述したS63,S68,S69の処理ステップ、および、図6に示したS41,S42の処理ステップにより、図3に示したチャンネル別音量レベル設定部22による復元機能が実現される。ただし、この復元機能を持たせることはテンポラリグループの設定動作に必須のものではない。
しかし、他のグループ音量レベル設定方法として、グループ化による追従の速度、追従の時間応答性を設定できるようにしてもよい。例えば、テンポラリグループマスターの操作量は、グループ音量レベルの目標値を与えるものとする。チャンネル別音量レベルとしては、この目標値に予め設定された到達時間で到達するグループ音量レベルを設定し、チャンネル別音量レベル制御部に出力する。その際、チャンネル毎に上述した到達時間を異なる値に設定できるようにしてもよい。
また、さらに他のグループ音量レベルの設定方法として、グループ音量レベルは、各チャンネルの単独の音量レベルに対し、dBとして加算される代わりに減算されるようにしてもよい。予め、チャンネル毎に、加算されるか減算されるかを設定してもよい。この場合、グループ内の複数のチャンネルについて、互いにフェードイン、フェードアウトされてクロスフェードする音量レベルの設定ができる。その際、上述した他のグループ音量レベル設定方法を組み合わせれば、上述した到達時間の設定によりクロスフェード制御を自動的に行うことができる。
また、音量レベル以外の信号処理量をグループ化して制御することもできる。
その一例として、音量レベルの分配比ともいえる音像定位(パンニング)がある。
2チャンネルステレオあるいは5.1チャンネルサラウンドなどの複数出力チャンネルへの分配比を設定するパンニングについて、関連する入力チャンネル間(グループ内)の定位(分配比)を保ったままで、関連する入力チャンネル全体(グループ)の、他の入力チャンネルやグループ等に対する定位(分配比)を調整して音像定位を移動させることもできる。
例えば、2チャンネルステレオの場合、単独の入力チャンネルに対する左右への分配比と、関連する入力チャンネルのグループとしての分配比とを乗算することにより、各入力チャンネルに対する全体としての分配比が決定される。
また、その他の例として、イコライザ,コンプレッサ等のエフェクトの信号制御量をグループ化して制御することもできる。
ここで、ディジタル信号処理プロセッサDSP5を、外付けのディジタル信号処理ユニットに配置するハードウェア構成にしてもよい。
また、ディジタル信号処理プロセッサDSP5を用いることなく、CPU1がディジタル信号処理プロセッサDSP5の機能を兼ねることもできる。その一例として、パーソナルコンピュータにミキサー機能を持たせることができる。
オーディオ入力信号としては、単にマイクロフォンで集音した生の楽音信号に限らず、オーディオ・ファイルから再生されたもの、あるいは、楽曲データファイルを入力する音源で生成される波形データであってもよい。そのミキシング出力もスピーカから放音される場合に限らず、ディジタル・オーディオ・データとして録音されたり、オーディオ・ファイル形式で記録されたりしてもよい。
Claims (2)
- 操作子の操作に応じて複数チャンネルの信号を制御するための信号制御量を各チャンネルに設定するとともに、前記複数チャンネルの中の任意のチャンネルに対しプリセットグループを設定し、前記プリセットグループとしての前記信号制御量を連動させる機能を有した複数チャンネルの信号制御量設定装置であって、
操作状態に応じて前記複数チャンネルそれぞれの単独の信号制御量を設定する複数のチャンネル別操作子と、
前記複数チャンネルの中の任意のチャンネルに、前記プリセットグループとは独立したテンポラリグループを一時的に設定するよう指示するための、及び、前記テンポラリグループの一時的な設定を解除するよう指示するためのテンポラリグループ設定操作子と、
前記複数チャンネルに対応して設けられ、それぞれのチャンネルを選択する複数のチャンネル選択操作子と、
復元操作子と、
前記テンポラリグループ設定操作子により前記テンポラリグループの一時的な設定が指示されたとき、前記各チャンネル別操作子の操作状態、あるいは、該操作状態に応じた前記各チャンネル単独の信号制御量を記憶する記憶手段と、
前記テンポラリグループ設定操作子により前記テンポラリグループの一時的な設定が指示されている期間において、前記チャンネル選択操作子により選択されたチャンネルに前記テンポラリグループを一時的に割り当てることにより、一時的に前記テンポラリグループを設定するテンポラリグループ設定手段と、
該テンポラリグループ設定手段により前記テンポラリグループを一時的に割り当てられている各チャンネルに対し、前記テンポラリグループとしての信号制御量を割り当てるテンポラリグループ信号制御量割当手段と、
前記テンポラリグループ設定手段により前記テンポラリグループを一時的に割り当てられている各チャンネルに対し、前記各チャンネル別操作子の操作状態に応じた各チャンネル単独の信号制御量の相互関係を保持しつつ、前記テンポラリグループ信号制御量割当手段により割り当てられた前記テンポラリグループとしての信号制御量を設定し、かつ、
前記テンポラリグループ設定操作子により前記テンポラリグループの一時的な設定を解除するよう指示された後に、前記復元操作子が操作されたときは、前記記憶手段から、前記各チャンネル別操作子の操作状態、あるいは、該操作状態に応じた前記各チャンネル単独の信号制御量を読み出すことにより、前記各チャンネル単独の信号制御量を、前記テンポラリグループ設定操作子により前記テンポラリグループの一時的な設定が指示される直前の状態に復帰させる、チャンネル別信号制御量設定手段、
を有することを特徴とする複数チャンネルの信号制御量設定装置。 - 操作子の操作に応じて複数チャンネルの信号を制御するための信号制御量を各チャンネルに設定するとともに、前記複数チャンネルの中の任意のチャンネルに対しプリセットグループを設定し、前記プリセットグループとしての前記信号制御量を連動させる機能を有した複数チャンネルの信号制御量設定用プログラムであって、
前記複数チャンネルそれぞれの単独の信号制御量を設定する複数のチャンネル別操作子の操作状態を入力するチャンネル別操作状態入力ステップと、
前記複数チャンネルの中の任意のチャンネルに、前記プリセットグループとは独立したテンポラリグループを一時的に設定するための、及び、前記テンポラリグループの一時的な設定を解除するための、テンポラリグループ設定操作子の指示を入力するテンポラリグループ設定操作・設定解除操作入力ステップと、
前記複数チャンネルに対応して設けられそれぞれのチャンネルを選択する複数のチャンネル選択操作子の操作を入力するチャンネル選択操作入力ステップと、
復元操作子の操作を入力する復元操作子入力ステップと、
前記テンポラリグループ設定操作・設定解除操作入力ステップにより前記テンポラリグループを一時的に設定するための指示が入力されたとき、前記チャンネル別操作状態入力ステップにより入力された前記各チャンネル別操作子の操作状態、あるいは、該操作状態に応じた前記各チャンネル単独の信号制御量を記憶する記憶ステップと、
前記テンポラリグループ設定操作・設定解除操作入力ステップにより、前記テンポラリグループの一時的な設定が指示されている期間において、前記チャンネル選択操作入力ステップにより選択されたチャンネルに前記テンポラリグループを一時的に割り当てることにより、一時的に前記テンポラリグループを設定するテンポラリグループ設定ステップと、
該テンポラリグループ設定ステップにより前記テンポラリグループを一時的に割り当てられている各チャンネルに対し前記テンポラリグループとしての信号制御量を割り当てるテンポラリグループ信号制御量割当ステップと、
前記テンポラリグループ設定ステップにより前記テンポラリグループを一時的に割り当てられている各チャンネルに対し、前記チャンネル別操作状態入力ステップにより入力された前記各チャンネル別操作子の操作状態に応じた各チャンネル単独の信号制御量の相互関係を保持しつつ、前記テンポラリグループ信号制御量割当ステップにより割り当てられた前記テンポラリグループとしての信号制御量を設定し、かつ、
前記テンポラリグループ設定操作・設定解除操作入力ステップにより該テンポラリグループの一時的な設定を解除するための指示が入力された後に、前記復元操作子入力ステップにより前記復元操作子の操作が入力されたときは、前記記憶ステップにより記憶された、前記各チャンネル別操作子の操作状態、あるいは、該操作状態に応じた前記各チャンネル単独の信号制御量を読み出すことにより、前記各チャンネル単独の信号制御量を、前記テンポラリグループ設定操作・設定解除操作入力ステップにより前記テンポラリグループを一時的に設定するための指示が入力される直前の状態に復帰させる、チャンネル別信号制御量設定ステップ、
をコンピュータに実行させることを特徴とする複数チャンネルの制御量設定用プログラム。
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