JP5565045B2 - ミキシング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、各部の信号を検聴するためのキュー信号に信号処理を施しているミキシング装置に関する。
従来、オーディオ信号処理装置の一つとして、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力されるオーディオ信号のレベルや周波数特性を調整してミキシングし、パワーアンプに送り出す演奏会、イベント、集会、演劇などに使用されるミキシング装置が知られている。ミキシング装置を操作するオペレータは、楽器の演奏音やボーカルの各オーディオ信号の音量や音色を、ミキシング装置における各種パネル操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ミキシング装置は、入力信号系列として複数の入力チャンネルと、該入力チャンネルから出力される信号をミキシングするバスと、ミキシングされた信号を出力する出力系列である出力チャンネルを備えている。各入力チャンネルはそれぞれ入力する信号の周波数特性やミキシングレベル等を制御して各ミキシングバスに出力し、各ミキシングバスはそれぞれ入力する信号をミキシングして対応する出力チャンネルに出力する。出力チャンネルからの出力は増幅されてスピーカ等から放音される。
このようなミキシング装置におけるミキシング状態を変化させずに、ある入力チャンネルあるいは出力チャンネルの信号を検聴するためのキュー(CUE)機能部がミキシング装置に備えられている。キュー機能では、各入力チャンネルあるいは各出力チャンネルを制御しているチャンネルストリップのキュースイッチをオンすることにより、選択した入力チャンネルあるいは出力チャンネルの信号がキューバスに入力され、そのキューバスからのキュー信号がオペレータにヘッドフォンやモニタ用スピーカなどから出力されるようになる。この場合、ミキシング装置のオペレータの位置において、メインのスピーカから聴こえてくる音響は伝搬遅延を伴っており、オペレータが検聴しているキュー信号との時間差を吸収するため、キュー信号を遅延するディレイがキュー機能部に設けられている。
このキュー機能部のディレイでは入力チャンネルの信号をキューしたときにもそのキュー信号に遅延がかかるようになっていた。しかしながら、入力チャンネルの信号はミキシング前の信号であってメインのスピーカから出力される音響信号の一部でしかないことから、キューする場合にその音響信号と位相を合わせる必要性はない。むしろ、入力チャンネルの信号をキューする場合には遅延されていないリアルタイムなキュー信号をモニタすることが望まれるが、従来のミキシング装置では入力チャンネルの信号をキューする際にキュー機能部で遅延されるためリアルタイムなキュー信号をモニタすることができない。そこで、キューが指示された場合は、キューされる信号が入力チャンネルか出力チャンネルかを判断して入力チャンネルと判断された場合はディレイをバイパスすることが提案されている。
また、出力チャンネルにはイコライザが備えられており、このイコライザは聴衆の視聴位置における周波数バランスを調整するとともに、会場内のマイクによるハウリングを防止している。さらに、モニタルームでは、会場に比べて部屋が狭く低域がこもってぼやけた音になるため、キュー機能部において、供給される信号をイコライザを使用してブーミーな帯域を絞り、音像がクリアになるよう調整してモニタルームに出力している。しかし、キュー機能部におけるイコライザは常時有効となっているため、ある出力チャンネルの信号の検聴を行なう場合にキュー信号には、その出力チャンネルに挿入されているイコライザとキューチャンネルに挿入されているイコライザとによる信号処理が行われ、出力チャンネルの音をそのまま確認することができないことになる。そこで、キューが指示された場合は、キューされる信号が入力チャンネルか出力チャンネルかを判断して出力チャンネルと判断された場合はイコライザをバイパスすることが提案されている。
特開2005−252328号公報 特開2006−270507号公報
近年のディジタルミキサ技術の発展にともなって、キュー信号にかける信号処理を多彩にすることが可能となっている。例えば、本発明の発明者は、キュー信号処理部においてディレイ、イコライザに加えてインサートを設け、エフェクタ等をインサートしてキュー信号処理部に入力された信号に信号処理を行うことを提案している。このように信号処理が多彩になると、キュー信号のカテゴリに応じて実行する信号処理を設定する作業が複雑になり、従来のミキシング装置では対応しきれないと云う問題点があった。
そこで、本発明はキュー信号にかけられる信号処理が多彩になっていても、キュー信号に施す信号処理を容易に設定できるミキシング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のミキシング装置は、複数の入力チャンネルから出力される複数の信号をミキシングする混合バスを備え、該混合バスによりミキシングされた信号を出力チャンネルへ出力するミキシング装置であって、キューすることを指示されたチャンネルの信号が供給されるキューバスと、該キューバスから入力される信号に対して複数の信号処理部により一連の信号処理を施すことができ、信号処理が施された信号を出力するキュー信号処理部と、各チャンネルは属性に応じて複数のチャンネル種類のいずれかに分類されると共に、前記各チャンネル種類は他のチャンネル種類に依存することなく単独で前記キュー信号処理部における前記各信号処理部のオン/オフ状態を設定する基本種類と、他のチャンネル種類のオン/オフ状態の設定に依存して前記キュー信号処理部における前記各信号処理部のオン/オフ状態を設定する応用種類のいずれかに分類されて、前記基本種類に属する前記チャンネル種類毎に前記キュー信号処理部における前記各信号処理部のオン/オフ状態を表すオン/オフ設定データを記憶し、前記応用種類に属する前記チャンネル種類毎に他のチャンネル種類のオン/オフ状態の設定に依存して前記キュー信号処理部における前記各信号処理部のオン/オフ状態を決定するためのオン/オフ決定規則を記憶する記憶部とを備え、キューするチャンネルが変更された時に、変更後のキューするチャンネルが前記基本種類に属するか前記応用種類に属するかが確認され、前記基本種類に属すると確認された場合は、当該チャンネルが分類されているチャンネル種類用の前記オン/オフ設定データが読み出され、読み出された当該オン/オフ設定データに従って、前記キュー信号処理部における前記各信号処理部をオンあるいはオフし、前記応用種類に属すると確認された場合は、当該チャンネルが分類されているチャンネル種類用の前記オン/オフ決定規則が読み出され、読み出された前記オン/オフ決定規則で規定されている参照すべき前記オン/オフ設定データが読み出されて、読み出された当該オン/オフ設定データおよび読み出された前記オン/オフ決定規則に従って、前記キュー信号処理部における前記各信号処理部をオンあるいはオフすることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、キューするチャンネルが変更された時に、変更後のキューするチャンネルのチャンネル種類が確認され、確認されたチャンネル種類用のオン/オフ設定データが読み出されて、読み出された当該オン/オフ設定データに従って、キュー信号処理部における各信号処理部をオンあるいはオフしていることから、キュー信号にかけられる信号処理が多彩になっていても、キュー信号に施す信号処理を容易に設定できるミキシング装置とすることができる。
本発明の実施例であるミキシング装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかるミキシング装置の信号処理部で行われるミキシング処理と、該ミキシング処理に接続された波形I/Oの入出力ポートの等価的な機能ブロック図である。 本発明にかかるミキシング装置の入力チャンネルの詳細構成を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置のステレオ出力チャンネルの詳細構成を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置のMIX出力チャンネルの詳細構成を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置のキュー信号処理部の詳細構成を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置における第1のCUE編集UIの表示画面を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるキュー信号設定処理(1)のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるキュー信号設定処理(2)のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置における第2のCUE編集UIの表示画面を示す図である。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるオン/オフ設定の応用ファイル作成処理のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるキュー信号設定処理(3)のフローチャートである。 本発明にかかるミキシング装置において実行されるDCA用処理のフローチャートである。
本発明の実施例であるミキシング装置の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す本発明の実施例に係るミキシング装置1において、ミキシング装置1の全体の動作を制御すると共に、ミキシング用の操作子の操作に応じて制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O 13を介してミキシング装置1に接続される。
ミキシング装置1の全ての入力と全ての出力は波形I/O(波形データインタフェース)14により行われる。この波形I/O14は、アナログ信号が入力される複数のA入力ポートと、アナログ信号が出力される複数のA出力ポートと、外部からディジタル信号を入力すると共に外部へディジタル信号を出力する双方向とされている複数のD入力/D出力ポートとを備えている。また、波形I/O14には、ミキシング装置1のオペレータが操作子を操作する際のキュー/モニタ信号を出力するモニタ用ポートも備えられている。このモニタ用ポートからのキュー/モニタ信号がオペレータルームの操作者用モニタ20に供給されることにより、オペレータは各種チャンネルの信号をモニタしながらミキシング装置1の操作を行うことができる。さらに、ミキシング状態を変化させずに、ある入力チャンネルあるいは出力チャンネルの信号や出演者に送られる信号等を検聴することができるようになる。また、信号処理部15は多数のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されており、CPU10の制御の元でミキシング処理や音響信号処理などを行っている。
表示器16は、各チャンネルのパラメータを設定する設定画面や後述するCUE編集UIが表示される液晶表示装置等からなるディスプレイである。電動フェーダ17は、入力チャンネルの信号あるいは出力チャンネルの信号のレベルを調整するフェーダであり、手動および電動によりレベル調整することができる。操作子18は、図示しないパネルに設けられているチャンネルストリップを出力チャンネルあるいは入力チャンネルに割り当てる割当スイッチ、表示器16に表示されるカーソルを移動するカーソル移動キー、設定される値を増減する増減キー、設定される値を選択するロータリエンコーダ、設定した値を確定させるエンターキー等からなるパネルに設けられている操作子である。各部はバス19により相互にデータの授受を行っている。
次に、本発明にかかる図1に示す構成のミキシング装置1の信号処理部(DSP)18で行われるミキシング処理と、該ミキシング処理に接続された波形I/O14の入出力ポートの等価的な機能ブロック図を図2に示す。
図2において、複数のアナログ入力ポート部(A入力)30に入力された複数のアナログ信号は、波形I/O14に内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ32に入力される。また、複数のディジタル入力ポート部(D入力)31に入力された複数のディジタル信号は、そのまま入力パッチ32に入力される。入力パッチ32では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば48チャンネルとされる入力ch部33の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ32でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
入力ch部33における各入力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサやゲート、フェーダと、12本の混合バス(MIX1~12)34への送り出しレベルを調整するセンド調整部が備えられており、これらの入力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル制御および混合バス34への送出レベルが調整される。入力ch部33から出力される48チャンネルの入力チャンネル信号は、それぞれ12本の混合バス34の1ないし複数に選択的に出力されると共に、ステレオバス(ST L/R)35に選択的に出力される。混合バス34においては、12本の各バスにおいて、48入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数の入力チャンネル信号がミキシングされて、ミキシング出力が12チャンネルとされた出力ch部38に出力される。これにより、12通りにミキシングされたMIX出力チャンネルのミキシング出力を得ることができる。出力ch部38における各MIX出力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサ、フェーダが備えられており、これらの出力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル調整および出力パッチ40へ送出されるレベルが制御される。
また、ステレオバス35においては、L,Rチャンネルの各バスにおいて48入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数の入力チャンネル信号がミキシングされて、L,Rチャンネルのステレオ信号がステレオ出力ch部37に出力される。ステレオ出力ch部37におけるL,Rチャンネルのステレオ出力チャンネルには、アッテネータ、イコライザ、コンプレッサ、フェーダが備えられており、これらのステレオ出力チャンネルにおいて、周波数バランスやレベル調整および出力パッチ40へ送出されるレベルが制御される。
さらに、ステレオとされたキューバス(CUE(ST))36には、キューが指示された入力ch部33における入力チャンネルの信号、キューが指示されたステレオ出力ch部37のL,Rチャンネルのステレオ信号、キューが指示された出力ch部38における出力チャンネルの信号が出力される。この場合、入力チャンネル、ステレオ出力チャンネル、MIX出力チャンネルのいずれか一つにしかキューは指示されない。キューバス36から出力されるキュー信号は、キュー信号処理部(CUE(ST))39に出力される。キュー信号処理部39には、ディレイ、インサート、イコライザ(EQ)が備えられており、キューが指示されたチャンネルの属性に応じた信号処理がキュー信号に実行されてキュー信号処理部39から出力される。キュー信号処理部39から出力されるキュー出力は、出力パッチ40およびCUE用A出力(ST)ポート43に供給される。
出力パッチ40では、信号の入力元であるステレオ出力ch部37のステレオ出力チャンネル、出力ch部38からのMIX出力チャンネル、キュー信号処理部39からのキュー出力の何れかを、アナログ出力ポート部(A出力)41やディジタル出力ポート部(D出力)42の各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ40でパッチされたチャンネルからの信号が供給される。
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)41へ供給されたディジタル出力信号は、波形I/O14に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)41から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてメインのスピーカから放音される。さらに、このアナログ出力信号は出演者が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その出演者の近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D出力)42から出力されるディジタルオーディオ信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。また、CUE用A出力(ST)ポート43へ供給されたキュー出力は、アナログ出力信号に変換されてモニタルームのモニタ用スピーカやオペレータが装着するヘッドホンから出力される。
次に、入力ch部33における48チャンネルの各入力チャンネルの構成は同一とされており、その内の1チャンネル分の入力チャンネル33aの詳細構成を図3に示す。
図3に示すように1チャンネル分の入力チャンネル33aに、入力パッチ32から入力された信号は、リミッタ、コンプレッサ、イコライザ(EQ)、ディレイ等の処理部50でレベルや周波数特性および遅延時間が調整される。ディレイで信号を遅延するのは他の入力チャンネルにおける信号とのタイミングを合わせるためであり、ステレオ信号の場合にはL,Rチャンネルのタイミングを合わせられるようになる。処理部50から出力される信号はCHフェーダ51でレベルが制御され、入力チャンネル33aをオンするCHオンスイッチ52に供給される。CHオンスイッチ52から出力される入力チャンネル信号は、入力チャンネル33aにキューが指示された際にオンされるINPUT CUEキー53を介してキューバス36に供給される。
また、CHオンスイッチ52から出力される入力チャンネル信号は、12個の送出レベル調整手段(SND_L1〜SND_L12)でそれぞれ送出レベルが調整され、12個の送出スイッチ(SND_ON1〜SND_ON12)を介して12本の混合バス34の1本づつに供給されている。送出レベル調整手段(SND_L1〜SND_L12)および送出スイッチ(SND_ON1〜SND_ON12)の設定は、12本の混合バス34毎に所望の設定が行われる。さらに、CHオンスイッチ52から出力される入力チャンネル信号は、L,Rチャンネルの送出レベル調整手段(SND_LL,SND_LR)でそれぞれ送出レベルが調整され、L,Rチャンネルの送出スイッチ(SND_ONL,SND_ONR)を介してL,Rチャンネルのステレオバス35にそれぞれ供給されている。さらにまた、処理部50に入力されたキーイン信号は、キーインチャンネルのキューが指示された際にオンされるKEYIN CUEキー54を介してキューバス36に供給される。なお、キーインとは、複数チャンネルにおいて同時にコンプレッサの圧縮動作を開始させることのできる機能であり、あるチャンネルにおいてどのチャンネルの入力レベルを参照するかのキーインの設定を行うことにより、当該チャンネルにおいて選択したチャンネルの入力レベルを参照してコンプレッサの圧縮動作を開始させることができる。キーインが設定されたキーインチャンネルでは、キーインの設定により選択されたチャンネルの信号がキーイン信号として入力され、キーイン信号のレベルに基づいてコンプレッサが動作するようになる。
次に、ステレオ出力ch部37におけるL,Rチャンネルのステレオ出力チャンネルの構成は同一とされており、その内の1チャンネル分のステレオ出力チャンネル37aの構成例を図4に示す。
図4に示すように1チャンネル分のステレオ出力チャンネル37aにおいて、L,Rチャンネルのステレオバス35のいずれかから出力された信号は、コンプレッサ、イコライザ(EQ),ディレイ等の処理部60でレベルや周波数特性および遅延時間が調整される。ディレイで信号を遅延するのは、L,Rチャンネルのタイミングを合わせるためである。処理部60から出力される信号はCHフェーダ61に供給されてレベルが制御され、ステレオ出力チャンネル37aをオンするCHオンスイッチ62に供給される。CHオンスイッチ62から出力されるステレオ出力チャンネル信号は、出力パッチ40へ供給される。また、処理部60に入力されたキーイン信号は、キーインチャンネルのキューが指示された際にオンされるKEYIN CUEキー63を介してキューバス36に供給される。さらに、CHフェーダ61からのステレオ出力チャンネル信号は、ステレオ出力チャンネル37aにキューが指示された際にオンされるST CUEキー64を介してキューバス36に供給される。
次に、MIX出力ch部38における12チャンネルの各MIX出力チャンネルの構成は同一とされており、その内の1チャンネル分のMIX出力チャンネル38aの構成例を図5に示す。
図5に示すように1チャンネル分のMIX出力チャンネル38aにおいて、12本の混合バス34のいずれかから出力された信号は、コンプレッサ、イコライザ(EQ)、ディレイ等の処理部70でレベルや周波数特性および遅延時間が調整される。ディレイで信号を遅延するのは、出力ポートからの出力信号が供給されるスピーカから出力される音響において聴衆の聴いている位置における定位状態を整えるためである。処理部70から出力される信号はCHフェーダ71に供給されてレベルが制御され、MIX出力チャンネル38aをオンするCHオンスイッチ72に供給される。CHオンスイッチ72から出力されるMIX出力チャンネル信号は、出力パッチ40へ供給される。また、処理部70に入力されたキーイン信号は、キーインチャンネルにキューが指示された際にオンされるKEYIN CUEキー73を介してキューバス36に供給される。さらに、CHフェーダ71からのMIX出力チャンネル信号は、MIX出力チャンネル38aにキューが指示された際にオンされるMIX CUEキー74を介してキューバス36に供給される。
次に、L,Rチャンネル毎のキュー信号処理部39は同一の構成とされており、その内の1チャンネル分のキュー信号処理部39aの詳細構成を図6に示す。
図6に示すように、キュー信号処理部39aにはキューバス36からの信号が供給される。キューバス36には前述したようにキューが指示されたチャンネル(CUEキーがオンされたチャンネル)の信号が入力されている。キュー信号処理部39aは、信号を遅延するディレイ80、OUT端子とIN端子を有するインサート82、信号の周波数軸上のレベルを調整するイコライザ(EQ)83、レベルを調整するフェーダ85およびキューする場合にオンされるスイッチ86を有している。スイッチ86からの出力は出力パッチ40に供給されると共に、CUE用A出力(ST)ポート43から出力されてオペレータ用のフォン出力となる。
前記したように、メインのスピーカから聴こえてくる音響はオペレータまで伝搬する間に伝搬遅延を伴うようになることからディレイ80を設けて、この伝搬遅延に合わせてディレイ80によりキュー信号に遅延を与えている。また、インサート82のOUT端子からの信号は音響信号処理手段に入力され、音響信号処理手段からの出力はIN端子に入力されている。音響信号処理手段は、例えばエフェクタとされる。さらに、前記したように会場に比べてオペレータがいるモニタルームは部屋が狭く低域がこもってぼやけた音になることから、EQ83を設けて良好な音になるよう補正している。
前記したように、ディレイ80はキューが指示されたチャンネルが入力チャンネルの場合は不要であり、EQ83はキューが指示されたチャンネルがMIX出力チャンネルやステレオ出力チャンネルの場合は不要となり、インサート82もキューが指示されたチャンネルの種類によっては不要となる。そこで、ディレイ80をバイパスすることができるスイッチ81と、インサート82をバイパスすることができるスイッチ82aと、EQ83をバイパスすることができるスイッチ84が設けられている。ここで、いずれかの入力チャンネルをキューすべくそのCUEキーがオンされた場合は、スイッチ81の可動接点cは固定接点b側に切り換えられディレイ80はバイパスされる。また、スイッチ84の可動接点cは固定接点a側に切り換えられEQ83は有効とされる。さらに、いずれかのMIX出力チャンネルあるいはステレオ出力チャンネルをキューすべくそのCUEキーがオンされた場合は、スイッチ81の可動接点cは固定接点a側に切り換えられディレイ80は有効とされる。また、スイッチ84の可動接点cは固定接点b側に切り換えられEQ83はバイパスされる。さらにまた、CUEキーがオンされたチャンネルにオペレータがエフェクトをかけて聴きたい場合は、スイッチ82aの可動接点cは固定接点b側に切り換えられインサート82は有効とされる。また、CUEキーがオンされたチャンネルにオペレータがエフェクトをかけることなく聴きたい場合は、スイッチ82aの可動接点cは固定接点a側に切り換えられインサート82はバイパスされる。これらの具体例は、一部のチャンネルについてのキュー信号処理部39における信号処理の典型的な組み合わせの例であって、本発明はこれに限定されるものではない。
ところで、ミキシング装置1におけるチャンネルは、そのチャンネルの属性に応じて6つのチャンネル種類に分けられており、ミキシング装置1における全てのチャンネルは、6つのチャンネル種類のいずれか1つに分類されている。このことから、ミキシング装置1においては、キューバス36に送ることができるチャンネル種類が6種類となって、キュー信号のチャンネル種類が細分化されることになり、キュー信号にかけられる信号処理が多彩になっている。なお、属性に応じて分けられた6つのチャンネル種類とは、入力チャンネル、MIX出力チャンネル、ステレオ出力チャンネル、DCAタイプ1チャンネル、DCAタイプ2チャンネル、キーインチャンネルのチャンネル種類とされている。DCAとは、複数のチャンネルを1つのDCAグループとしてまとめ、そのDCAグループに属するチャンネルの信号レベルの値を一括して調整する機能である。そして、上記DCAタイプ1チャンネルは入力チャンネルを含むが、MIX出力チャンネル、ステレオ出力チャンネルを含まないタイプとされ、DCAタイプ2チャンネルはMIX出力チャンネル、ステレオ出力チャンネルを含むが、入力チャンネルを含まないタイプとされている。キューバス36に入力できるチャンネルは、上記した6つのチャンネル種類の内のいずれか1種類のチャンネルとされる。この場合、同じチャンネル種類であれば複数のチャンネルを同時にキューバス36へ入力することができる。
ディレイ80,インサート82およびEQ83によるキュー信号にかける信号処理の組み合わせは、そのキュー信号とされるチャンネル種類に応じて概ね特定できるものである。このことから、キュー信号処理部39においてディレイ80をオン/オフするスイッチ81、インサート82をオン/オフするスイッチ82a、EQ83をオン/オフするスイッチ84のオン/オフは、キュー信号とされるチャンネル種類に応じて決まる。そこで、スイッチ81,82a、84のオン/オフ状態をチャンネル種類に応じて予め設定しておき、設定した内容を当該チャンネル種類に対する定義としてチャンネル種類毎にCUE信号処理ファイルを記録しておくようにする。そして、キューが指示されたチャンネルが切り替えられた際に、切り替え後のチャンネルのチャンネル種類に対応するCUE信号処理ファイルから定義を読み出してキュー信号処理部39に設定する。これにより、キュー信号処理部39におけるキュー信号にかける信号処理の組み合わせを、簡単で迅速かつ正確に設定できるようになる。なお、スイッチ81,82a、84のオン/オフ状態は、オンが当該スイッチで切り換えられる信号処理が有効な状態に相当し、オフが当該スイッチで切り換えられる信号処理が無効な状態に相当する。
次に、CUE信号処理ファイルの編集を行う第1のCUE編集UI90の表示画面を図7に示す。
図7に示す第1のCUE編集UI90は、CUE信号処理ファイルの編集を行うことができる。第1のCUE編集UI90において、CUE信号処理ファイルの編集を行う際には、「ch種類」の欄に表示されているチャンネル種類のリストから編集するチャンネル種類をユーザが選択する。リストには、INPUT(入力チャンネル)、MIX(MIX出力チャンネル)、STEREO(ステレオ出力チャンネル)、DCAタイプ1(DCAタイプ1チャンネル)、DCAタイプ2(DCAタイプ2チャンネル)、KEYIN(キーインチャンネル)のキューすることができる全種類(6種類)のチャンネル種類が上げられている。図示する例では矩形の枠で囲まれた「STEREO」のチャンネル種類が選択されており、選択されたステレオ出力チャンネルのチャンネル種類に対応するCUE信号処理ファイルが編集対象のファイルとして設定される。次に、「ディレイ」のオン/オフ指示を設定する欄において、ユーザがオンかオフかを選ぶ。図示する例では矩形の枠で囲まれた「オン」が選択されている。また、「インサート」のオン/オフ指示を設定する欄および「EQ」のオン/オフ指示を設定する欄において、ユーザがオンかオフかを選ぶ。図示する例では、「インサート」の欄では矩形の枠で囲まれた「オン」が選択され、「EQ」の欄では矩形の枠で囲まれた「オフ」が選択されている。ここで、「確定」ボタンをクリックすると選択されたオン/オフ状態が、編集対象のCUE信号処理ファイルに上書きされる。すなわち、編集対象のステレオ出力チャンネルのチャンネル種類に対応するCUE信号処理ファイルに記録されている「ディレイ」「インサート」「EQ」それぞれのオン/オフ指示が選択された状態に書き換えられる。
次に、本発明にかかるミキシング装置1において実行されるキュー信号設定処理(1)のフローチャートを図8に示す。
チャンネルごとに用意されているいずれかのチャンネルのCUEキーが操作されたときにキュー信号設定処理(1)が起動され、ステップS10にて操作されたCUEキーに対応するチャンネルが制御対象のチャンネルとされ、制御対象のチャンネルをキューバス36に接続する。この場合、制御対象のチャンネルのCUEキーはオンに設定され、それまでにキューバス36へ接続されていたチャンネルのCUEキーをオフに設定して、当該チャンネルをキューバス36から切り離す。また、いずれかのチャンネルをアサインすることができ、アサインされたチャンネルのレベル制御を行うフェーダ等が設けられているチャンネルストリップには、入力チャンネル、MIX出力チャンネル、ステレオ出力チャンネル、DCAチャンネルをアサインすることができる。このチャンネルストリップ毎にCUEキーが配置されており、操作されたCUEキーのチャンネルストリップにアサインされているチャンネルが制御対象のチャンネルに設定される。なお、それまでにキューバス36に接続されていたチャンネルが制御対象のチャンネルと同じチャンネル種類の場合は、それまでのチャンネルを切り離さず、制御対象のチャンネルを追加的にキューバス36へ接続してもよい。
次いで、ステップS11にてCUE信号処理ファイルの新たなオン/オフ設定を決定する。このステップS11では、制御対象のチャンネルにおけるチャンネル種類を検出して、検出したチャンネル種類に該当するCUE信号処理ファイルを読み出す。そして、読み出したCUE信号処理ファイルに記録されているCUE信号処理ファイルに含まれているすべての信号処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)についてのオン/オフ指示を新たなオン/オフ設定として決定する。そして、決定したオン/オフ設定に基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるようにステップS12にて各種の設定変更を行う。この設定変更では、キュー信号処理部39も含めて図2に示すミキシング処理が信号処理部15のDSPで実行されることからこのDSPの設定が変更されると共に、RAM12上のカレントバッファの現在値が書き替えられる。ステップS12の処理が終了すると、キュー信号設定処理(1)は終了する。このキュー設定処理(1)を行うことにより、キュー信号処理部39におけるキュー信号にかける信号処理の組み合わせを、簡単で迅速かつ正確に設定できるようになる。
第1のCUE編集UI90およびキュー信号設定処理(1)では、チャンネル種類はINPUT(入力チャンネル)、MIX(MIX出力チャンネル)、STEREO(ステレオ出力チャンネル)、DCAタイプ1(DCAタイプ1チャンネル)、DCAタイプ2(DCAタイプ2チャンネル)、KEYIN(キーインチャンネル)の全種類(6種類)のチャンネル種類とされている。しかし、いくつかのチャンネル種類の間ではその設定内容に関係性がある。例えば、INPUTとDCAタイプ1とは関連しており、MIXとSTEREOとの間、MIXあるいはSTEREOとDCAタイプ2の間も関連している。このような関連があるが、チャンネル種類の数だけCUE信号処理ファイルがあり、それぞれ別々に編集を行う必要があることから、CUE信号処理ファイルの編集作業に手間がかかる。さらに、関係性をもたせたいチャンネル種類毎にCUE信号処理ファイルがあることから、その関係性が正確に保たれない可能性もある。
そこで、次に説明する第2のCUE編集UI91およびキュー信号設定処理(2)では、6種類のうちの、INPUT、MIX、STEREOの3つのチャンネル種類を基本種類として、残りの3つのチャンネル種類を応用種類とする。応用種類の1つずつを、基本種類のいずれかと関連付けて、関連関係をデータとして記録しておく。また、関連付けられた基本種類と応用種類との間にどのような関係があるか、その関係性(オン/オフ設定の決定規則)を規定して、応用種類ごとにオン/オフ設定の決定規則を記録しておく。CUE信号処理ファイルは、基本種類の3つのチャンネル種類分だけ用意する。そして、応用種類であるDCAタイプ1に基本種類のINPUTを関連付け、DCAタイプ1のオン/オフ設定にはINPUTのオン/オフ設定をそのまま利用するという関係性をオン/オフ設定の決定規則として規定する。また、応用種類であるDCAタイプ2に基本種類のMIX,STEREOの2つを関連付け、DCAタイプ2のオン/オフ設定にはMIX,STEREOのオン/オフ設定において2つの基本種類すべてでオンになっている信号処理はオンを設定し、いずれかがオフの信号処理はオフを設定するという関係性をオン/オフ設定の決定規則として規定する。第2のCUE編集UI91では、チャンネル種類のリストには基本種類の3つのチャンネル種類しか表示されず、ユーザは基本種類の3つのチャンネル種類のいずれかを選択して、選択した基本種類を編集する。表示されない応用種類の編集は行うことができない。なお、決定規則とはある応用種類のキュー信号処理部39における各信号処理のオン/オフ状態を、当該応用種類に関連付けられている基本種類のキュー信号処理ファイルに基づいて決定する決定規則である。
次に、CUE信号処理ファイルの編集を行う第2のCUE編集UI91の表示画面を図10に示す。
図10に示す第2のCUE編集UI91は、基本種類におけるCUE信号処理ファイルの編集を行うことができる。第2のCUE編集UI91において、CUE信号処理ファイルの編集を行う際には、「ch種類」の欄に表示されている基本種類のリストから編集するチャンネル種類をユーザが選択する。リストには、INPUT(入力チャンネル)、MIX(MIX出力チャンネル)、STEREO(ステレオ出力チャンネル)の基本種類(3種類)が上げられている。図示する例では矩形の枠で囲まれた「STEREO」が選択されており、選択されたステレオ出力チャンネルのチャンネル種類に対応するCUE信号処理ファイルが編集対象のファイルとして設定される。次に、「ディレイ」のオン/オフ指示を設定する欄において、ユーザがオンかオフかを選ぶ。図示する例では矩形の枠で囲まれた「オン」が選択されている。また、「インサート」のオン/オフ指示を設定する欄および「EQ」のオン/オフ指示を設定する欄において、ユーザがオンかオフかを選ぶ。図示する例では、「インサート」の欄では矩形の枠で囲まれた「オン」が選択され、「EQ」の欄では矩形の枠で囲まれた「オフ」が選択されている。ここで、「確定」ボタンをクリックすると選択されたオン/オフ状態が、編集対象のCUE信号処理ファイルに上書きされる。すなわち、編集対象のステレオ出力チャンネルのチャンネル種類に対応するCUE信号処理ファイルに記録されている「ディレイ」「インサート」「EQ」それぞれのオン/オフ指示が選択された状態に書き換えられる。
次に、本発明にかかるミキシング装置1において実行されるキュー信号設定処理(2)のフローチャートを図9に示す。
チャンネルごとに用意されているいずれかのチャンネルのCUEキーが操作されたときにキュー信号設定処理(2)が起動され、ステップS20にて操作されたCUEキーに対応するチャンネルが制御対象のチャンネルとされ、制御対象のチャンネルをキューバス36に接続する。ステップS20の処理では、前記したキュー信号設定処理(1)のステップS10と同様の処理が行われることからその説明は省略する。次いで、ステップS21では制御対象におけるチャンネルのチャンネル種類が基本種類か応用種類かが判定され、ステップS22にて判定されたチャンネル種類が基本種類か否かが判断される。ここで、判定されたチャンネル種類が基本種類と判断された場合はステップS23に進む。ステップS23では、判定された基本種類に対応するCUE信号処理ファイルを読み出して、読み出したCUE信号処理ファイルに記録されているCUE信号処理ファイルに含まれているすべての信号処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)についてのオン/オフ指示を新たなオン/オフ設定として決定する。
また、ステップS22にて判定されたチャンネル種類が基本種類ではなく応用種類と判断された場合は、ステップS24に分岐しステップS21で判定された応用種類に基本種類を関連付けた関連関係のデータを参照して、関連付けられている基本種類を確認する。次いで、確認された関連付けられている基本種類に対応するCUE信号処理ファイルをステップS25にて読み出す。さらに、ステップS26にて記録されている当該応用種類のオン/オフ設定の決定規則を読み出す。そして、ステップS27にてステップS25で読み出されたCUE信号処理ファイルに記録されているオン/オフ指示と、ステップS26にて読み出されたオン/オフ設定の決定規則に従って、当該応用種類における新たなオン/オフ設定を決定する。ステップS23あるいはステップS27の処理が終了すると、ステップS28に進み、決定したオン/オフ設定に基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるように各種の設定変更が行われる。ステップS28の処理では、前記したキュー信号設定処理(1)のステップS12と同様の処理が行われることからその説明は省略する。ステップS28の処理が終了すると、キュー信号設定処理(2)は終了する。
以上の説明では応用ファイルを作成せず、CUE信号処理ファイルと決定規則に基づいてオン/オフ設定をしていたが、次に説明するようにオン/オフ設定の応用ファイルを作成して記録しておいても良い。
キュー信号設定処理(2)において、制御対象におけるチャンネルのチャンネル種類が応用種類であった場合は、実行する毎にステップS24ないしステップS27の処理により当該応用種類における新たなオン/オフ設定を決定する処理が行われる。これに替えて、予め応用種類毎にオン/オフ設定の応用ファイルを作成しておくことにより、キュー信号設定処理(2)を迅速に実行することができる。応用ファイルは、応用種類毎のCUE信号ファイル、および、キュー信号設定処理(2)のステップS27で決定される内容に相当するファイルである。そこで、オン/オフ設定の応用ファイルを作成する応用ファイル作成処理のフローチャートを図11に示す。
基本種類のCUE信号処理ファイルである基本ファイルのいずれかが編集された際に応用ファイル作成処理は起動され、ステップS30にて編集された基本ファイルに関連付けられている応用種類が検出される。ついで、ステップS31にて検出した応用種類それぞれについて編集後の基本ファイルと応用種類の決定規則に基づいてオン/オフ設定の応用ファイルを作成して記録する。ステップS31の処理が終了すると、応用ファイル作成処理は終了する。このような応用ファイル作成処理を実行している場合は、キュー信号設定処理(2)において制御対象におけるチャンネルのチャンネル種類が応用種類であった場合は、ステップS24ないしステップS27の処理に替えてステップS21で判定された応用種類に対応する応用ファイルを読み出して、読み出した応用ファイルに記録されているCUE信号処理ファイルに含まれているすべての信号処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)についてのオン/オフ指示を新たなオン/オフ設定として決定すればよい。
次に、本発明にかかるミキシング装置1において実行されるキュー信号設定処理(3)のフローチャートを図12に示す。
チャンネルごとに用意されているいずれかのチャンネルのCUEキーが操作されたときにキュー信号設定処理(3)が起動され、ステップS40にて操作されたCUEキーに対応するチャンネルが制御対象のチャンネルとされ、制御対象のチャンネルをキューバス36に接続する。この場合、制御対象のチャンネルのCUEキーはオンに設定され、それまでにキューバス36へ接続されていたチャンネルのCUEキーをオフに設定して、当該チャンネルをキューバス36から切り離す。また、いずれかのチャンネルをアサインすることができ、アサインされたチャンネルのレベル制御を行うフェーダ等が設けられているチャンネルストリップには、入力チャンネル、MIX出力チャンネル、ステレオ出力チャンネル、DCAチャンネルをアサインすることができる。このチャンネルストリップ毎にCUEキーが配置されており、操作されたCUEキーのチャンネルストリップにアサインされているチャンネルが制御対象のチャンネルに設定される。なお、それまでにキューバス36に接続されていたチャンネルが制御対象のチャンネルと同じチャンネル種類の場合は、それまでのチャンネルを切り離さず、制御対象のチャンネルを追加的にキューバス36へ接続してもよい。
次いで、ステップS41にて制御対象のチャンネルにおけるチャンネル種類を確認する。次いで、ステップS42にて確認した制御対象のチャンネルのチャンネル種類に応じて処理が分岐される。この場合、基本種類(INPUT,STEREO,MIXの3種類)については、チャンネル種類ごとにCUE信号処理ファイルが記録されており、応用種類(KEY IN,DCAタイプ1,DCAタイプ2の3種類)については、CUE信号処理ファイルは記録されていない。そして、ステップS41にて制御対象のチャンネルのチャンネル種類がINPUT(入力チャンネル)と確認された場合は、ステップS42からステップS43へ進み、INPUT(入力チャンネル)用のCUE信号処理ファイルが読み出される。次いで、ステップS48に進み読み出されたINPUT(入力チャンネル)用のCUE信号処理ファイルに記録されているCUE信号処理ファイルに含まれているすべての信号処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)についてのオン/オフ指示に従ってオン/オフ設定され、INPUT(入力チャンネル)用に設定されたオン/オフ設定に基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるように、キュー信号処理部39においてキュー信号処理のオン/オフが切り替えられる。
また、ステップS41にて制御対象のチャンネルのチャンネル種類がMIX(MIX出力チャンネル)と確認された場合は、ステップS42からステップS44へ進み、MIX(MIX出力チャンネル)用のCUE信号処理ファイルが読み出される。次いで、ステップS48に進み読み出されたMIX(MIX出力チャンネル)用のCUE信号処理ファイルに記録されているCUE信号処理ファイルに含まれているすべての信号処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)についてのオン/オフ指示に従ってオン/オフ設定され、MIX(MIX出力チャンネル)用に設定されたオン/オフ設定に基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるように、キュー信号処理部39においてキュー信号処理のオン/オフが切り替えられる。
さらに、ステップS41にて制御対象のチャンネルのチャンネル種類がSTEREO(ステレオ出力チャンネル)と確認された場合は、ステップS42からステップS45へ進み、STEREO(ステレオ出力チャンネル)用のCUE信号処理ファイルが読み出される。次いで、ステップS48に進み読み出されたSTEREO(ステレオ出力チャンネル)用のCUE信号処理ファイルに記録されているCUE信号処理ファイルに含まれているすべての信号処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)についてのオン/オフ指示に従ってオン/オフ設定され、STEREO(ステレオ出力チャンネル)用に設定されたオン/オフ設定に基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるように、キュー信号処理部39においてキュー信号処理のオン/オフが切り替えられる。
さらにまた、ステップS41にて制御対象のチャンネルのチャンネル種類がKEYIN(キーインチャンネル)と確認された場合は、ステップS42からステップS46へ進み、制御対象のチャンネルのキーイン信号の種類が確認される。ここでは、キーイン信号がINPUT(入力チャンネル)キーイン信号か、MIX(MIX出力チャンネル)キーイン信号か、STEREO(ステレオ出力チャンネル)キーイン信号かが確認される。次いで、確認されたキーイン信号の種類から当該キーイン信号が入力されているチャンネルのチャンネル種類が特定され、当該特定したチャンネル種類のCUE信号処理ファイルがステップS47にて読み出される。すなわち、INPUT(入力チャンネル)キーイン信号ならINPUT用、MIX(MIX出力チャンネル)キーイン信号ならMIX用、STEREO(ステレオ出力チャンネル)キーイン信号ならSTEREO用のCUE信号処理ファイルが、該当するCUE信号処理ファイルとして読み出される。なお、当該ステップS47において特定されるチャンネル種類は基本種類のいずれかである。次いで、ステップS48に進み読み出されたCUE信号処理ファイルに記録されているCUE信号処理ファイルに含まれているすべての信号処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)についてのオン/オフ指示に従ってオン/オフ設定され、設定されたオン/オフ設定に基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるように、キュー信号処理部39においてキュー信号処理のオン/オフが切り替えられる。
さらにまた、ステップS41にて制御対象のチャンネルのチャンネル種類がDCAタイプ1(DCAタイプ1チャンネル)あるいはDCAタイプ2(DCAタイプ2チャンネル)と確認された場合は、ステップS42からステップS49へ進み、後述するDCA用処理が行われて設定されたオン/オフ設定に基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるように、キュー信号処理部39においてキュー信号処理のオン/オフが切り替えられる。
ステップS48あるいはステップS49の処理が終了すると、ステップS50に進み切り替えられたオン/オフに基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるようにステップS50にて各種の設定変更が行われる。この設定変更では、キュー信号処理部39も含めて図2に示すミキシング処理が信号処理部15のDSPで実行されることからこのDSPの設定が変更されると共に、RAM12上のカレントバッファの現在値が書き替えられる。ステップS50の処理が終了すると、キュー信号設定処理(3)は終了する。このキュー信号設定処理(3)を行うことにより、キュー信号処理部39におけるキュー信号にかける信号処理の組み合わせを、簡単で迅速かつ正確に設定できるようになる。
次に、キュー信号設定処理(3)のステップS49で実行されるDCA用処理のフローチャートを図13に示す。この処理の説明においては、DCAタイプ1チャンネルとDCAタイプ2チャンネルとを区別せず、両方をまとめてDCAchとして説明する。
キュー信号設定処理(3)のステップS49でDCA用処理が起動されると、ステップS60にて制御対象のチャンネル、つまり、制御対象のDCAchに含まれる全てのチャンネルのチャンネル種類が確認される。ここでは、制御対象のDCAchにINPUT(入力チャンネル)、MIX(MIX出力チャンネル)、STEREO(ステレオ出力チャンネル)のいずれのチャンネル種類が含まれているか確認される。次いで、ステップS60において確認されたch種類が複数であるか、つまり、制御対象のDCAchが複数のch種類を含んでいるか(制御対象のDCAchが異なるch種類のチャンネルにより構成されているか)否かがステップS61にて判断される。ここで、複数のチャンネル種類を含んでいると判断された場合はステップS62に進み、ステップS60において確認されたすべてのch種類のCUE信号処理ファイルが読み出される。なお、前記ステップS60において確認されるch種類は基本種類のいずれかである。
そして、ステップS63にて、前記ステップS62で読み出された各CUE信号処理ファイルに記録されているディレイのオン/オフ設定を確認する。読み出されたCUE信号処理ファイルの全てにおいてディレイがオンにセットされていることが確認された場合は、ステップS64に進んでキュー信号処理部39aにおいてスイッチ81の可動接点cが固定接点a側に切り換えられてディレイ80がオンされる。また、ステップS63にてCUE信号処理ファイルの全てにおいてディレイがオンにセットされていない、つまり、読み出されたCUE信号処理ファイルのいずれかにおいてディレイがオフにセットされていることが確認された場合は、ステップS65に進んでキュー信号処理部39aにおいてスイッチ81の可動接点cが固定接点b側に切り換えられてディレイ80がオフされる。
ステップS64あるいはステップS65の処理が終了すると、ステップS66に進んでステップS62で読み出された各CUE信号処理ファイルに記録されているインサートのオン/オフ設定を確認する。読み出されたCUE信号処理ファイルの全てにおいてインサートがオンにセットされていることが確認された場合は、ステップS67に進んでキュー信号処理部39aにおいてスイッチ82aの可動接点cが固定接点b側に切り換えられてインサート82がオンされる。また、ステップS66にてCUE信号処理ファイルの全てにおいてインサートがオンにセットされていない、つまり、読み出されたCUE信号処理ファイルのいずれかにおいてインサートがオフにセットされていることが確認された場合は、ステップS68に進んでキュー信号処理部39aにおいてスイッチ82aの可動接点cが固定接点a側に切り換えられてインサート82がオフされる。
ステップS67あるいはステップS68の処理が終了すると、ステップS69に進んでステップS62で読み出されたCUE信号処理ファイルに記録されているイコライザのオン/オフ設定を確認する。読み出された各CUE信号処理ファイルの全てにおいてイコライザ(EQ)がオンにセットされていることが確認された場合は、ステップS70に進んでキュー信号処理部39aにおいてスイッチ84の可動接点cが固定接点a側に切り換えられてイコライザ(EQ)83がオンされる。また、ステップS69にてCUE信号処理ファイルの全てにおいてイコライザ(EQ)がオンにセットされていない、つまり、読み出されたCUE信号処理ファイルのいずれかにおいてEQがオフにセットされていることが確認された場合は、ステップS71に進んでキュー信号処理部39においてスイッチ84の可動接点cが固定接点b側に切り換えられてイコライザ(EQ)83がオフされる。
ところで、ステップS61にて確認されたチャンネル種類が複数のチャンネル種類を含まず1種類と判断された場合は、ステップS72に分岐する。ステップS72では、確認されたチャンネル種類に該当するCUE信号処理ファイルが読み出される。次いで、ステップS73に進み読み出されたCUE信号処理ファイルに記録されているCUE信号処理ファイルに含まれているすべての信号処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)についてのオン/オフ指示に従ってオン/オフ設定され、設定されたオン/オフ設定に基づく信号処理がキュー信号処理部39で行われるように、キュー信号処理部39においてキュー信号処理のオン/オフが切り替えられる。
ステップS70,ステップS71あるいはステップS73のいずれかの処理が終了するとDCA用処理が終了し、キュー信号設定処理(3)のステップS50に戻り上記したステップS50の処理が行われる。
本明細書においては、入力チャンネル、ステレオ出力チャンネル、MIX出力チャンネル、キーインチャンネル、DCAチャンネル(DCAタイプ1チャンネルやDCAタイプ2チャンネル)などの、各種のチャンネルを総称して「チャンネル」と呼んでいる。そして、入力チャンネル、ステレオ出力チャンネル、MIX出力チャンネル、キーインチャンネル、DCAチャンネル(DCAタイプ1チャンネルやDCAタイプ2チャンネル)の各チャンネルにおける、入力、ステレオ出力、MIX出力、キーイン、DCA(DCAタイプ1やDCAタイプ2)は、そのチャンネルの属性であるチャンネル種類を表している。各チャンネルのチャンネル種類を特定する構成には、チャンネルごとにチャンネル種類を表す情報を記憶しておき当該情報を参照してチャンネル種類を特定する構成、あるいは、チャンネル種類ごとに当該チャンネルに属するチャンネルを規定した情報を記憶しておき当該情報を参照してチャンネル種類を特定する構成などを採用できる。そして、各種のチャンネルすべてを含めて説明したい場合には、チャンネル種類を明記することなく、単に「チャンネル」と記載している。また、1つの「チャンネル」は1つの音声信号に相当し、「チャンネルの属性(チャンネル種類)」は音声信号の種類に相当している。
また、チャンネル種類のそれぞれを、基本種類と応用種類とにわけることができる。基本種類とは、キュー信号処理部39aにおける各種の処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)のオン/オフ設定を、他のチャンネル種類に依存することなく単独で設定するチャンネル種類の総称であり、INPUT、MIX、STEREOの3つとされる。また、応用種類とは、キュー信号処理部39aにおける各種の処理(ディレイ80、インサート82、EQ83)のオン/オフ設定を、他のチャンネル種類に依存して設定するチャンネル種類の総称であり、DCAタイプ1、DCAタイプ2、KEYINの3つとされる。
チャンネル種類は実施例のものに限ることはなく、MATRIXチャンネル(MATRIXバスの信号を加工して出力)、GEQチャンネル(いずれかのチャンネルから入力される音声信号にEQをかけて出力)、プラグインチャンネル(いずれかのチャンネルから入力される音声信号にプラグインされたエフェクトをかけて出力)などのチャンネル種類を加えるようにしても良い。この場合、MATRIXチャンネルは基本種類としてのチャンネル種類(入力チャンネル、ステレオ出力チャンネル、MIX出力チャンネル)と同様に扱い、GEQチャンネル、プラグインチャンネルは応用種類としてのチャンネル種類(キーインチャンネル、DCAチャンネル)と同様に扱うのが好適とされる。
また、本明細書においては、1つのDCAグループは複数のチャンネルを含み、1つのDCAグループが1つのDCAチャンネルに相当している。ミキシング装置1では複数のDCAグループを構成することができ、チャンネル種類が同じ複数のチャンネルをまとめて1つのDCAグループを構成したり(DCAタイプ1、チャンネル種類が違う複数のチャンネルをまとめて1つのDCAグループを構成する(DCAタイプ2)ことができる。
さらに、本明細書においては、1つのキーイン信号は1つのキーインチャンネルに相当している。キーイン信号は、当該キーイン信号が入力されているチャンネルの属性(チャンネル種類)に応じて種類分けされており、具体的には、入力チャンネルに入力されたキーイン信号(入力チャンネルキーイン信号)、ステレオ出力チャンネルに入力されたキーイン信号(ステレオ出力チャンネルキーイン信号)、MIX出力チャンネルに入力されたキーイン信号(MIX出力チャンネルキーイン信号)、の複数種類(3種類)がある。
本明細書においてキュー(CUE)とは、本明細書の背景技術において説明したように、従来からミキシング装置で一般的に使用されている機能であって、ミキシング状態を変化させずに、選択された特定のチャンネルの信号を検聴する(モニタする)機能である。また、当該検聴する(モニタする)信号をキュー信号と呼んでいる。
本明細書における「信号」とは、「制御信号」と記載されている信号を除き、他のいずれの「信号」も音声信号をあらわしている。
なお、キュー信号処理部39における各信号処理(実施例ではディレイ、インサート、EQ)のオン/オフ設定を定義したデータを記憶する形式は、実施例のCUE信号処理ファイルのようなファイル形式に限定されることなく、テーブル形式など参照可能なデータとして記憶する形式であればどのような形式でもよい。
なお、図7および,図10に示すCUE編集UI90、91においてCUE信号処理ファイルが編集されたときに、当該編集時点においてCUEされているチャンネルを制御対象として図8、図9あるいは図12に示すキュー信号設定処理(1)〜(3)のいずれかを起動し、編集後の新たなオン/オフ設定を直ちにミキシング装置1へ反映するとよい。また、作成あるいは編集されたCUE信号処理ファイルはRAM12上に記録される。
なお、キュー信号処理部39に入力されるキュー信号に対して実行される一連の信号処理は実施例で説明した「ディレイ」「インサート」「EQ」の3つに限ることはなく、コンプレッサやフィルタなどの他の信号処理を併せて実行するようにしても良い。また、信号処理の数と組み合わせは上記説明した実施例に限るものではなく、上記した3つの信号処理の内のいずれかの2つでも良いし、他の信号処理を含む4つ以上としても良い。信号処理の並び順も、上記説明した実施例に限るものではない。
なお、カレントバッファに記録されている、キュー信号処理部39の各種処理(ディレイ、インサート、EQ)のオン/オフ設定の現在値は自動的に設定されるようにしたが、それとあわせて、ユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
1 ミキシング装置、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 その他I/O、14 波形I/O、15 信号処理部(DSP)、16 表示器、17 電動フェーダ、18 操作子、19 バス、20 操作者用モニタ、30 アナログ入力ポート部、31 ディジタル入力ポート部、32 入力パッチ、33 入力ch部、33a 入力チャンネル、34 混合バス、35 ステレオバス、36 キューバス、37 ステレオ出力ch部、37a ステレオ出力チャンネル、38 MIX出力ch部、38a 出力チャンネル、39 キュー信号処理部、39a キュー信号処理部、40 出力パッチ、41 アナログ出力ポート部、42 ディジタル出力ポート部、43 CUE用A出力(ST)ポート、50 処理部、51 CHフェーダ、52 CHオンスイッチ、53 INPUT CUEキー、54 KEYIN CUEキー、60 処理部、61 CHフェーダ、62 CHオンスイッチ、63 KEYIN CUEキー、64 INPUT CUEキー、70 処理部、71 CHフェーダ、72 CHオンスイッチ、73 KEYIN CUEキー、74 INPUT CUEキー、80 ディレイ、81 スイッチ、82 インサート、82a スイッチ、84 スイッチ、85 フェーダ、86 スイッチ、90 CUE編集UI、91 CUE編集UI

Claims (2)

  1. 複数の入力チャンネルから出力される複数の信号をミキシングする混合バスを備え、該混合バスによりミキシングされた信号を出力チャンネルへ出力するミキシング装置であって、
    キューすることを指示されたチャンネルの信号が供給されるキューバスと、
    該キューバスから入力される信号に対して、複数の信号処理部により一連の信号処理を施すことができ、信号処理が施された信号を出力するキュー信号処理部と、
    各チャンネルは属性に応じて複数のチャンネル種類のいずれかに分類されると共に、前記各チャンネル種類は他のチャンネル種類に依存することなく単独で前記キュー信号処理部における前記各信号処理部のオン/オフ状態を設定する基本種類と、他のチャンネル種類のオン/オフ状態の設定に依存して前記キュー信号処理部における前記各信号処理部のオン/オフ状態を設定する応用種類のいずれかに分類されて、前記基本種類に属する前記チャンネル種類毎に前記キュー信号処理部における前記各信号処理部のオン/オフ状態を表すオン/オフ設定データを記憶し、前記応用種類に属する前記チャンネル種類毎に他のチャンネル種類のオン/オフ状態の設定に依存して前記キュー信号処理部における前記各信号処理部のオン/オフ状態を決定するためのオン/オフ決定規則を記憶する記憶部とを備え、
    キューするチャンネルが変更された時に、変更後のキューするチャンネルが前記基本種類に属するか前記応用種類に属するかが確認され、
    前記基本種類に属すると確認された場合は、当該チャンネルが分類されているチャンネル種類用の前記オン/オフ設定データが読み出され、読み出された当該オン/オフ設定データに従って、前記キュー信号処理部における前記各信号処理部をオンあるいはオフし、
    前記応用種類に属すると確認された場合は、当該チャンネルが分類されているチャンネル種類用の前記オン/オフ決定規則が読み出され、読み出された前記オン/オフ決定規則で規定されている参照すべき前記オン/オフ設定データが読み出されて、読み出された当該オン/オフ設定データおよび読み出された前記オン/オフ決定規則に従って、前記キュー信号処理部における前記各信号処理部をオンあるいはオフすることを特徴とするミキシング装置。
  2. さらに表示手段を備え、該表示手段に表示されたユーザインタフェース画面に、前記基本種類に分類される前記チャンネル種類のみが提示され、提示された前記チャンネル種類において選択された前記チャンネル種類用の前記オン/オフ設定データの内容を更新する指示がされた際に、指示された更新内容に基づいて該当するチャンネル種類用の前記オン/オフ設定データが更新されることを特徴とする請求項記載のミキシング装置。
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