JP4036110B2 - ミキシングシステムおよびプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声信号のミキシングに用いて好適ミキシングシステムおよびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のミキシングシステムにおいては、音量等を調節するためのフェーダの近傍に数文字程度のチャンネル名等を表示するディスプレイが設けられてるものが多い。このディスプレイに表示されるチャンネル名は、キーボード等を介して、オペレータが自在に設定することができる。かかる技術は、例えば非特許文献1(p35−47)に開示されている。また、近年のミキシングシステムにおいては、外部からの信号を送受信する複数の入出力ポートの各々を、任意の入力チャンネルまたは出力チャンネル等に割り当てることができる。かかる技術についても非特許文献1(p61−67)に開示されている。
【0003】
【非特許文献1】
「DM2000取扱説明書」 ヤマハ株式会社,平成14年2月,p35−47およびp61−67
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、非特許文献1に開示された技術によれば、ある入出力チャンネルに特定のチャンネル名を付与したとしても、この入出力チャンネルに割り当てられる入出力ポートが変更されると、このチャンネル名が実体を表さなくなるという問題が生じる。この対策として、入出力ポートの各々についてポート名を付与し、フェーダ近傍のディスプレイには該ポート名を表示することも考えられる。しかし、ミキシングシステムの使用態様によっては、チャンネル名を表示すべきチャンネルとポート名を表示すべきチャンネルとが混在している場合もある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、ミキシングシステムの使用態様に応じて最適な名称表示を行うことができミキシングシステムおよびプログラムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載のミキシングシステムにあっては、複数の信号を各々受信する複数の入力ポートを有し、複数の入力チャンネルの各々にこれら複数の入力ポートの一つを割り当て、前記各入力チャンネルは前記割り当てられた入力ポートの信号を入力し、前記各入力チャンネルにおいて該各入力チャンネル毎に設けられた操作子によって設定されたパラメータに基づく調整処理を施し、これら調整処理が施された信号にミキシング処理を施して出力するミキシングシステムあって、前記複数の入力ポートと、前記複数の入力チャンネルとの前記割り当ての対応関係を設定する対応関係設定手段と、前記複数の入力ポートの各々に対して、文字列を指定することによってポート名を付与するポート名付与手段と、任意の一の入力チャンネルに対して、第1の名称付与モード(チャンネル名モード)または第2の名称付与モード(ポート名モード)のうち何れかを指定する名称付与モード設定手段と、前記一の入力チャンネルに対して前記第1の名称付与モードが設定されたことを条件として、当該一の入力チャンネルに対して指定された文字列によって一の入力チャンネルのチャンネル名を付与する第1のチャンネル名付与手段と、前記一の入力チャンネルに対して前記第2の名称付与モードが設定されたことを条件として、前記対応関係設定手段により当該一の入力チャンネルに割り当てられた前記入力ポートのポート名に基づいて該一の入力チャンネルのチャンネル名を付与する第2のチャンネル名付与手段と、前記複数の入力チャンネルの各々について、前記第1または第2のチャンネル名付与手段によって付与されたチャンネル名を、当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する表示手段とを有することを特徴とする
また、請求項2記載のミキシングシステムにあっては、複数の信号を各々受信する複数の入力ポートを有し、複数の入力チャンネルの各々にこれら複数の入力ポートの一つを割り当て、前記各入力チャンネルは前記割り当てられた入力ポートの信号を入力し、前記各入力チャンネルにおいて該各入力チャンネル毎に設けられた操作子によって設定されたパラメータに基づく調整処理を施し、これら調整処理が施された信号にミキシング処理を施して出力するミキシングシステムあって、前記複数の入力ポートと、前記複数の入力チャンネルとの前記割り当ての対応関係を設定する対応関係設定手段と、前記複数の入力ポートの各々に対して、文字列を指定することによってポート名を付与するポート名付与手段と、前記各入力チャンネルのチャンネル名に所定のコードが含まれているか否かを判定する判定手段と、前記複数の入力チャンネルの各々について、前記各チャンネル名に前記所定のコードが含まれている場合は、前記対応関係設定手段により当該入力チャンネルに割り当てられたポートのポート名を当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する一方、前記各チャンネル名に前記所定のコードが含まれていない場合は、当該入力チャンネルに付与された前記チャンネル名を当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する表示手段とを有することを特徴とする
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載のミキシングシステムにおいて、前記ポート名付与手段においては、前記所定のコードを前記チャンネル名の一文字目のみに入力可能であることを特徴とする
また、請求項4記載のプログラムにあっては、各種情報を表示する表示手段と、処理装置(CPU22)と、複数の信号を各々受信する複数の入力ポートとを有し、複数の入力チャンネルの各々にこれら複数の入力ポートの一つを割り当て、前記各入力チャンネルは前記割り当てられた入力ポートの信号を入力し、前記各入力チャンネルにおいて該各入力チャンネル毎に設けられた操作子によって設定されたパラメータに基づく調整処理を施し、これら調整処理が施された信号にミキシング処理を施して出力するミキシングシステムにおいて実行されるプログラムであって、前記複数の入力ポートと、前記複数の入力チャンネルとの前記割り当ての対応関係を設定する対応関係設定ステップと、前記複数の入力ポートの各々に対して、文字列を指定することによってポート名を付与するポート名付与 ステップと、任意の一の入力チャンネルに対して、第1の名称付与モードまたは第2の名称付与モードのうち何れかを指定する名称付与モード設定ステップと、前記一の入力チャンネルに対して前記第1の名称付与モードが設定されたことを条件として、当該一の入力チャンネルに対して指定された文字列によって該一の入力チャンネルのチャンネル名を付与する第1のチャンネル名付与ステップと、前記一の入力チャンネルに対して前記第2の名称付与モードが設定されたことを条件として、前記対応関係が設定されたことにより当該一の入力チャンネルに割り当てられた前記入力ポートのポート名に基づいて該一の入力チャンネルのチャンネル名を付与する第2のチャンネル名付与ステップと、前記複数の入力チャンネルの各々について、前記第1または第2のチャンネル名付与ステップによって付与されたチャンネル名を、当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する表示ステップとを前記処理装置(22)に実行させることを特徴とする。
また、請求項5記載のプログラムにあっては、各種情報を表示する表示手段と、処理装置(CPU22)と、複数の信号を各々受信する複数の入力ポートとを有し、複数の入力チャンネルの各々にこれら複数の入力ポートの一つを割り当て、前記各入力チャンネルは前記割り当てられた入力ポートの信号を入力し、前記各入力チャンネルにおいて該各入力チャンネル毎に設けられた操作子によって設定されたパラメータに基づく調整処理を施し、これら調整処理が施された信号にミキシング処理を施して出力するミキシングシステムにおいて実行されるプログラムであって、前記複数の入力ポートと、前記複数の入力チャンネルとの前記割り当ての対応関係を設定する対応関係設定ステップと、前記複数の入力ポートの各々に対して、文字列を指定することによってポート名を付与するポート名付与ステップと、前記各入力チャンネルのチャンネル名に所定のコードが含まれているか否かを判定する判定ステップと、前記複数の入力チャンネルの各々について、前記各チャンネル名に前記所定のコードが含まれている場合は、前記対応関係が設定されたことにより当該入力チャンネルに割り当てられたポートのポート名を当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する一方、前記各チャンネル名に前記所定のコードが含まれていない場合は、当該入力チャンネルに付与された前記チャンネル名を当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する表示ステップとを前記処理装置(22)に実行させることを特徴とする。
さらに、請求項6記載の構成にあっては、請求項5記載のプログラムにおいて、前記ポート名付与ステップにおいては、前記所定のコードを前記チャンネル名の一文字目のみに入力可能であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
1.実施形態のハードウエア構成
次に、本発明の一実施形態のミキシングシステム1のハードウエア構成を図1を参照し説明する。
図において6は電動フェーダ部であり、オペレータの操作に基づいて各入出力チャンネルの信号レベルを調節する。さらに、電動フェーダ部6は、バス28を介して操作コマンドが供給されると、その操作位置が自動設定されるように構成されている。なお、電動フェーダ部6は、複数の電動フェーダ6−1〜6−n(図2参照)から構成されている。2は個別表示器部であり、各電動フェーダ6−1〜6−nに一対一に対応した個別表示器2−1〜2−n(図2参照)から構成され、各個別表示器2−1〜2−nには所定数の文字列が表示される。
【0007】
4はスイッチ群であり、各種のスイッチおよびLEDキーから構成され、LEDキーに内蔵されたLEDの点滅状態はバス28を介して設定される。8は回転つまみ群であり、各電動フェーダ6−1〜6−nに対応する回転つまみ8−1〜8−n(図2参照)の他、各種回転つまみから構成されている。これら回転つまみの操作量はバス28を介して出力される。
【0008】
10は波形I/O部であり、アナログ音声信号またはデジタル音声信号の入出力を行う。本実施形態においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等は全てデジタル処理により実行される。しかし、外部から入力される音声信号および外部に出力すべき音声信号はアナログ信号であることが多い。このため、波形I/O部4には、複数のスロットが設けられ、各スロットには必要に応じてマイクレベルアナログ入力、ラインレベルアナログ入力、デジタル入力、アナログ出力、デジタル出力等、各種機能を有するカードが挿入され、これらカードによって必要な変換処理が実行される。さらに、各カードには一または複数のポートが設けられる。
【0009】
次に、12は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部12は、波形I/O部10を介して供給されたデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果を波形I/O部10に出力する。14は大型表示器であり、例えば「1024×768」程度の解像度を有するフラットパネルディスプレイによって構成されている。
【0010】
16はキーボードであり、文字列や操作コマンドなどが入力される。18はタッチパッドであり、大型表示器14におけるマウスカーソル位置等を制御するとともに、大型表示器14に表示されたボタン等を押下する等の操作を行う。20はその他I/O部であり、各種の外部機器との間でタイムコードその他の情報を入出力する。22はCPUであり、後述する制御プログラムに基づいて、バス28を介して各部を制御する。24はフラッシュメモリであり、その内部のプログラム領域には上記制御プログラムが記憶されている。26はRAMであり、CPU22のワークメモリとして使用される。
【0011】
30は外部スイッチャーであり、必要に応じて波形I/O部10に接続され、ここに入力された複数系統の音声信号は適宜切り換えられた後に波形I/O部10内の各ポートに供給される。外部スイッチャー30には複数の入力端子および出力端子が設けられ、これら入力端子および出力端子間の接続状態を任意に切り換えることが可能である。そして、この外部スイッチャー30における接続状態を示す制御信号が、その他I/O部20を介してミキシングシステム1に入力される。
【0012】
本実施形態のミキシングシステムにおいては、当該システムの現在の動作を制御する各種パラメータ(カレントデータ)がRAM26内のカレント領域に記憶されている。すなわち、オペレータがスイッチ群4、電動フェーダ部6、回転つまみ群8、キーボード16、タッチパッド18等を操作することによりカレントデータの内容が更新され、また、該カレントデータに基づいて信号処理部12におけるミキシング処理や効果処理、個別表示器部2や大型表示器14における表示状態、スイッチ群4のLEDの点滅状態、電動フェーダ部6の各フェーダの位置などが制御される。そして、カレントデータは適宜フラッシュメモリ24内の「シーン領域」またはその他I/O部20に接続された外部記憶装置(図示せず)に「シーンデータ」として格納することができる。そして、「シーン領域」には複数種類のシーンのシーンデータを格納(ストア)することができる。従って、舞台転換等の際には、オペレータは必要なシーンを選択して呼び出すことにより、ワンタッチでカレント領域に再現(リコール)することができる。なお、カレントデータの一部には、シーン領域には記憶されないデータ(後述するリコールセーフ機能の設定パラメータ等)も含まれており、これらのデータに関してはストアもリコールもされない。
【0013】
2.実施形態のミキシングアルゴリズム構成
次に、信号処理部12等において実現されるアルゴリズムの内容を図3を参照し説明する。
図において52はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部12に供給する。54はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部12内のフォーマットに変換する。68はアナログ出力部であり、信号処理部12から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。70はデジタル出力部であり、信号処理部12から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。
【0014】
以上述べた構成は、信号処理部12とは別体のハードウエアである波形I/O部10およびここに介挿される各種カード等により実現されているが、上記以外の構成は信号処理部12において動作するプログラムによって実現されている。60は入力チャンネル調整部であり、電動フェーダ部6および回転つまみ群8等の操作に基づいて、最大96チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。56は内蔵エフェクタであり、最大8チャンネルの音声信号に対してエフェクト処理を施す。58は入力パッチ部であり、入力部52,54における各ポートおよび内蔵エフェクタ56の出力信号を入力チャンネル調整部60における任意の入力チャンネルに割り当てる。
【0015】
62はMIXバス群であり、「48」系統のMIXバスから構成されている。各MIXバスにおいては、各入力チャンネルのデジタル音声信号がミキシングされる。各入力チャンネルにおいては、音声信号を各MIXバスに供給するか否かをMIXバス毎に設定することができ、供給する場合には各MIXバスに対するセンドレベルも系統毎に独立して設定することができる。64はMIX出力チャンネル部であり、これらMIXバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。66は出力パッチ部であり、MIX出力チャンネル部64による調整結果を、各出力部68,70の任意の出力ポートまたは上記内蔵エフェクタ56に割り当てる。
【0016】
次に、入力チャンネル調整部60におけるアルゴリズム構成を図4を参照し説明する。図において60−1は第1入力チャンネル調整部であり、第1入力チャンネルにおける音質・音量調整を行う。第1入力チャンネル調整部60−1の内部において80はアッテネータ部であり、供給された音声信号を減衰させる。82はイコライザ部であり、音声信号の周波数特性を設定する。84はゲート部であり、所定レベル以下の音声信号を減衰させることによりノイズを低減させるゲート処理を実行する。
【0017】
86はコンプレッサ部であり、音声信号のダイナミックレンジを圧縮するコンプレッサ処理を実行する。88は音量調節部であり、電動フェーダ等の操作量に応じて音声信号を減衰させる。90はセンド調節部であり、第1入力チャンネル調整部60−1から各MIXバスに信号を供給するか否かを切り換え、供給する場合にはそのセンドレベルを各MIXバス毎に設定する。以上、第1入力チャンネルに対する第1入力チャンネル調整部60−1のアルゴリズムの詳細を説明したが、上記以外の入力チャンネルおよびMIX出力チャンネルについてもこれらと同様の入力チャンネル調整部またはMIX出力チャンネル部が設けられている。
【0018】
3.上面パネルの構成
次に、ミキシングシステム1の上面パネルの要部の構成を図2を参照し説明する。
図において17−1〜17−nはチャンネルストリップであり、各々が一の入力チャンネルまたはMIX出力チャンネル等に割り当てられ、上面パネルの左右方向に沿って一列に配置されている。電動フェーダ6−1〜6−nは、各チャンネルストリップ内に1個づつ設けられている。また、電動フェーダ6−1〜6−nのすぐ奥手側には、対応するチャンネル名等を表示する個別表示器2−1〜2−nが設けられている。
【0019】
42−1〜42−nはONキーであり、電動フェーダ6−1〜6−nに割り当てられた入力チャンネル等のオンオフ状態を切り換える。41−1〜41−nはSELキーであり、択一的にオン状態に設定され、これによってイコライザ部82等の詳細設定を行うべきチャンネルを択一的に選択するものである。回転つまみ8−1〜8−nは、各入力チャンネルのアッテネータ部80における減衰率等を設定するものである。
【0020】
ところで、本実施形態において入力チャンネル数は「96」、MIX出力チャンネル数は「48」であるが、チャンネルストリップの数は「24」個しか設けられていない。また、これら入出力チャンネルのフェーダに加えてDCAフェーダ(詳細は後述する)を設けるべき場合もある。そこで、各入力チャンネルおよびMIX出力チャンネルは複数の「レイヤ」に分割され、チャンネルストリップ17−1〜17−nに展開されるレイヤが指定されることによって、任意のチャンネルの調節を行うことが可能になっている。43−1〜43−6はレイヤ・キーであり、チャンネルストリップ17−1〜17−nに展開すべきレイヤを択一的に選択する。例えば、レイヤ・キー43−1は第1〜第24入力チャンネルのレイヤを選択するキーであり、レイヤ・キー43−2は第25〜第48入力チャンネルのレイヤを選択するキーである。
【0021】
44,45は表示モード選択キーであり、個別表示器2−1〜2−nに表示すべき名称としてチャンネル名を指定する「チャンネル名モード」またはポート名を指定する「ポート名モード」のうち一方の表示モードを選択する。15は選択チャンネル調整部であり、複数のキーおよび回転つまみ等が設けられ、上記SELキー41−1〜41−nによって選択されたチャンネルに対してアッテネータ部80、イコライザ部82、ゲート部84、コンプレッサ部86およびセンド調節部90等の詳細設定を行う。
【0022】
4.実施形態の動作
4.1.一般的な動作
本ミキシングシステムにおいて、何れかのフェーダ、回転つまみあるいはキー等の操作子の操作イベントが発生すると、その操作内容に応じたルーチンが起動される。特に、一般的な(後述するポート名やチャンネル名の設定、シーンデータの記録、シーンリコール、レイヤ選択等の特殊な操作イベントを除いた)音量・音質調節等に係る操作イベントが発生すると、当該操作内容に基づいて、カレントデータ内の対応するパラメータの値(設定データ)が更新される。
【0023】
例えば、電動フェーダあるいは回転つまみが操作されると、操作後の操作量に対応する制御データ(レベルデータ、周波数データなど)がカレントデータの対応箇所に記憶され、キーが操作された場合にはその操作後のオンオフ状態等が記憶されることになる。次に、更新後のカレントデータに基づいて、ミキシングアルゴリズム(図3)における各種パラメータ、すなわち信号処理部12内に設けられたパラメータ用のレジスタの内容が更新され、出力される音声信号に操作内容が反映されることになる。さらに、更新後のカレントデータに基づいて、操作パネル上の各種設定が実行される。例えば、キー内部のLEDの点灯/消灯、回転つまみ部の周囲のLEDの点灯/消灯、各種表示器の表示内容の変更、電動フェーダの駆動等が実行される。
【0024】
4.2.ポート名設定
キーボード16においてポート名を設定するための所定の操作が行われると、大型表示器14に図5に示す入力ポート名設定ウィンドウ100が表示される。
図において102はスロット番号表示部であり、波形I/O部10に設けられた複数のスロットのスロット番号を表示する。上述したように、各スロットには、様々な機能を有するカードが挿入され、これらカードには一または複数のポートが設けられる。104はポート番号表示部であり、これらポートのポート番号を表示する。106はポート名表示部であり、各ポートに付与されたポート名を表示する。このポート名表示部106には、キーボードカーソル(図上ではハッチングで示す)を置くことができ、キーボード16から文字を入力することによって該カーソル位置におけるポート名を編集することができる。
【0025】
108はソース名指定ボタンであり、このボタンが押下されると、ポート名表示部106中のキーボードカーソルが位置する欄に所定コード「@」が入力される。この所定コード「@」は、「ソース名」例えば外部スイッチャー30等の音源において各信号に付与されている名前を、そのままポート名として使用することを意味する。なお、所定コード「@」はソース名指定ボタン108によって入力されるだけではなく、キーボード16において所定の操作(例えばコントロールキーを押しながら文字を入力する等の操作)を行うことによっても入力することができる。
【0026】
但し、該所定コード「@」は、ポート名の第1文字目のみに入力することができる。このように、本実施形態においては、所定コード「@」を特殊な操作(ソース名指定ボタン108の押下あるいはキーボード16におけるコントロールキーを押しながらの文字入力)によって、第1文字目のみに入力可能にしたことにより、オペレータが操作を誤って所定コード「@」を入力するような事態を未然に防止でき、人的エラーを削減することができる。110はEXITボタンであり、該ボタンが押下されると、ウィンドウ100が閉じられる。また、キーボード16において他の所定の操作を行うことにより、この入力ポート名設定ウィンドウ100と同様に構成された出力ポート名設定ウィンドウも表示させることができ、上記入力ポート名と同様にして出力ポート名も編集することができる。
【0027】
4.3.チャンネル名設定
キーボード16においてチャンネル名を設定するための所定の操作が行われると、大型表示器14に図6に示す入力チャンネル名設定ウィンドウ120が表示される。図において122はチャンネル番号表示部であり、各入力チャンネルのチャンネル番号を表示する。124はチャンネル名表示部であり、各入力チャンネルに付与されたチャンネル名を表示する。このチャンネル名表示部124には、キーボードカーソル(図上ではハッチングで示す)を置くことができ、キーボード16から文字を入力することによって該カーソル位置におけるチャンネル名を編集することができる。
【0028】
126はポート名指定ボタンであり、このボタンが押下されると、チャンネル名表示部124中のキーボードカーソルが位置する欄に所定コード「#」が入力される。この所定コード「#」は、当該入力チャンネルに割り当てられている入力ポートの「ポート名」を、そのままチャンネル名として使用することを意味する。なお、所定コード「#」はポート名指定ボタン126によって入力されるだけではなく、キーボード16において所定の操作を行うことによっても入力することができ、上述した所定コード「@」と同様に第1文字目にのみ入力することができる。128はEXITボタンであり、該ボタンが押下されると、ウィンドウ120が閉じられる。
【0029】
また、キーボード16において他の所定の操作を行うことにより、この入力チャンネル名設定ウィンドウ120と同様に構成されたMIX出力チャンネル名設定ウィンドウも表示させることができ、上記入力チャンネル名と同様にしてMIX出力チャンネルのチャンネル名も編集することができる。
【0030】
4.4.範囲選択リコール機能の設定
上述したように、本実施形態においては、現在のミキシングシステム1の設定状態をシーンデータとしてフラッシュメモリ24等に記憶しておくことができ、後に記憶したシーンデータをリコールすることができる。その際、シーンデータに含まれる全てのパラメータに係る設定データをリコールするのではなく、シーンデータの一部の設定データのみをリコールすることができる。かかる操作を「範囲選択リコール」という。
【0031】
キーボード16で範囲選択リコールの設定を開始するための所定の操作を行うと、大型表示器14に図8,図9に示す範囲選択リコール設定ウィンドウ130,160が表示される。130は入力チャンネルのリコール範囲設定のウィンドウ、160はエフェクトおよびDCAのリコール範囲設定のウィンドウであり、図示はしないがこの他にMIX出力チャンネルのリコール範囲設定ウィンドウも存在する。これらのウィンドウは「カレントデータ」に対する範囲選択リコールの設定を行うものである。すなわち、オペレータがシーン番号を指定してストア操作を行うと、ウィンドウ130,160等で設定されたリコール範囲のデータを含む当該カレントデータが、指定されたシーン番号のシーンとしてシーンメモリに保存される。なお、ウィンドウ130,160等に表示された各ボタンは、ポインティングデバイス(マウスやタッチパッド等)のカーソルを当該ボタンに移動し、同ポインティングデバイスに付随するクリックスイッチを操作することによって、オン/オフすることができる。
【0032】
ウィンドウ130の内部において144,146はモード選択ボタンであり、リコールパラメータモード(Rモード)またはセーフパラメータモード(Sモード)のうち何れか一方の動作モードを選択する。ここで、Rモードとは、「選択したパラメータをリコール対象とし、その他のパラメータをリコール対象から外す」モードであり、Sモードとは、「選択したパラメータをリコール対象から外し、その他のパラメータをリコール対象とする」モードである。
【0033】
134は入力チャンネル選択部であり、各入力チャンネルに対応する複数のボタンから構成されている。この図では入力チャンネル「1」〜「8」について入力チャンネル選択部134およびパラメータ選択部136の表示が行われているが、右端のスクロールバーを用いて「1」〜「96」の範囲でその表示をスクロールすることができる。入力チャンネル選択部134においてはオン状態にされたボタンに対応する入力チャンネルが選択対象となる入力チャンネル(すなわちRモードにおいてはリコール対象となる入力チャンネル、Sモードにおいてはリコール対象外になる入力チャンネル)である。図上ではハッチングを施したチャンネルがオン状態になっているボタンである。
【0034】
136はパラメータ選択部であり、各入力チャンネル毎に設けられた「ALL」,「ATT」, 「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」および「SND」ボタンによって構成されている。ここで、「ATT」, 「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」および「SND」ボタンは、各々対応する入力チャンネルにおけるアッテネータ部80,イコライザ部82,ゲート部84,コンプレッサ部86,音量調節部88およびセンド調節部90に対応しており、これら各部80〜90における一または複数のパラメータ(パラメータ群という)を選択対象にするか否かを切り換えるものである。また、「ALL」ボタンは、これらの全てを選択対象にするか否かを切り換えるものである。そして、「ALL」ボタンがオン状態に設定されると、「ATT」,「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」および「SND」ボタンは全て自動的にオフ状態に設定される。
【0035】
138はセットオールボタン部であり、入力チャンネル選択部134の直下にある「チャンネル」ボタンと、パラメータ選択部136の直下にある「ALL」, 「ATT」, 「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」および「SND」ボタンとから構成される。ここで、「チャンネル」ボタンがオン状態に設定されると、入力チャンネル選択部134に属する全てのボタンがオン状態に設定される。また、該セットオールボタン部138に属する「ALL」, 「ATT」, 「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」または「SND」ボタンのうち何れのかがオン状態に設定されると、パラメータ選択部136内にある同名のボタンが全て自動的にオン状態に設定される。
【0036】
140はクリアオールボタン部であり、入力チャンネル選択部134に対応する「チャンネル」ボタンと、パラメータ選択部136に対応する「ATT」, 「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」および「SND」ボタンとから構成される。ここで、「チャンネル」ボタンがオン状態に設定されると、入力チャンネル選択部134に属する全てのボタンがオフ状態に設定される。また、「ATT」, 「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」または「SND」ボタンのうち何れのかがオン状態に設定されると、パラメータ選択部136内にある同名のボタンが全て自動的にオフ状態に設定される。142はEXITボタンであり、設定が終了した際に該ボタンを押下することによりウィンドウ130を閉じることができる。148はENABLEボタンであり、当該カレントデータについて範囲選択リコールを有効にするか否かを設定する。
なお、オペレータの指示に応じてカレントデータないしシーンが初期化された際のデフォルトの設定は、ENABLEボタン148がオフ状態(範囲選択リコールは無効)、モード選択ボタン144,146がセーフパラメータモード、入力チャンネル選択部134が全てオフ状態(全入力チャンネルがリコール対象)になっている。このデフォルト設定ではENABLEボタン148がオフであるので、範囲選択リコールを持たない従来のミキサと同様に使用することができ、当該機能を知らないオペレータに無用の混乱を与えない。
【0037】
また、図9において172,170はモード選択ボタンであり、上記モード選択ボタン144,146と同様にRモードまたはSモード一方を選択する。162はエフェクタ選択部であり、内蔵エフェクタ56内の8個のチャンネルに各々対応する8個のボタンから構成されている。164はDCA選択部であり、6個のDCAチャンネルに各々対応する6個のボタンから構成されている。これらエフェクタ選択部162およびDCA選択部164の何れにおいても、オン状態のボタンに対応するチャンネルが選択対象に設定される。
【0038】
なお、ここで「DCA(Ditigal Controlled Amplifier または Ditigal Controlled Attenuator 」について説明しておく。DCAとは、複数の入力チャンネルに対して、各入力チャンネルのフェーダとは別の共通のフェーダ(DCAフェーダ)を割り当て、DCAフェーダによって設定されたゲインを、各入力チャンネルのフェーダによって設定されたゲインに乗算し、これによって該複数の入力チャンネルのゲインを決定することをいう。DCAモードは、主として、ピアノ、ドラムなどの大型の楽器や、例えばオーケストラの一部のパートの音量制御に用いられる。
【0039】
168はEXITボタンであり該ボタンが押下されるとウィンドウ160が閉じられる。174はENABLEボタンであり、当該シーンについて範囲選択リコールを有効にするか否かを設定する。なお、範囲選択リコールを有効にするか否かはシーン毎に決定されるため、ENABLEボタン174の状態は上記ウィンドウ130内のENABLEボタン148に連動する。ウィンドウ130,160において設定された、範囲選択リコールの内容は、カレントデータの一部としてRAM26に記憶される。従って、当該カレントデータがシーンデータとしてフラッシュメモリ24等にストアされる場合には、範囲選択リコールの設定内容もシーンデータの一部としてストアされることになる。
【0040】
ここで、入力チャンネル選択部134に属する何れかのボタン(第i入力チャンネルのボタン)が押下された際の処理を図10(a),(b)を参照し説明する。まず、動作モードがRモードであった場合には図10(a)に示すルーチンが起動される。図において処理がステップSP102に進むと、当該ボタンのオン/オフ状態が反転される。次に、処理がステップSP104に進むと、反転後の状態がオン/オフの何れであるかが判定される。ここで「オン」であると判定されると、処理はステップSP106に進み、当該ボタンに対応する第i入力チャンネルに係る範囲がリコール範囲から外される。また、「オフ」であると判定されると、処理はステップSP108に進み、当該ボタンに対応する第i入力チャンネルに係る範囲のうち、「ALL」, 「ATT」, 「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」および「SND」ボタンによって選択されているパラメータがリコール範囲に含められる。
【0041】
また、動作モードがSモードであった場合には図10(b)に示すルーチンが起動される。図においてステップSP112,SP114の処理は上記ステップSP102,SP104と同様である。そして、ステップSP114において当該ボタンの状態が「オフ」であると判定されると、処理はステップSP116に進み、当該ボタンに対応する第i入力チャンネルに係る範囲がリコール範囲に含められる。また、「オン」であると判定されると、処理はステップSP118に進み、当該ボタンに対応する第i入力チャンネルに係る範囲のうち、「ALL」, 「ATT」, 「EQ」,「GT」,「CMP」,「FDR」および「SND」ボタンによって選択されているパラメータ群がリコール範囲から外される。
【0042】
以上の処理により、パラメータ選択部136内で「オン」にされ、かつ、入力チャンネル選択部134内の対応する(同一行内にある)ボタンが「オン」にされているパラメータのみが、実際の選択範囲(Rモードにおいてはリコール範囲、Sモードにおいてはリコール範囲外)になる。かかる操作による設定の一例を図8を参照し説明しておく。図示の例ではRモード選択ボタン146がオン状態であるから、動作モードはRモードである。ここで、セットオールボタン部138内の「EQ」ボタンがオン状態にされると、パラメータ選択部136内の全ての「EQ」ボタンがオン状態にされる。
【0043】
しかし、仮に入力チャンネル選択部134の全てのボタンがオフ状態であれば、何れの入力チャンネルのイコライザ部82の設定状態もリコール範囲に含まれないことになる。ここで、入力チャンネル選択部134内の第2,第3および第5入力チャンネルのボタン(図8内でハッチング表示)がオン状態に設定されたとすると、その度に上記ステップSP108が実行され、第2,第3および第5入力チャンネルのイコライザ部82の設定内容のみがリコール範囲に含められる。
【0044】
ミキシングシステム1の一般的な使用状態においては、範囲選択リコールを行う場合には、一または複数のチャンネルに対して、共通のパラメータ群をリコール範囲(またはリコール範囲外)に設定することが多い。本実施形態によれば、対象となるチャンネルを入力チャンネル選択部134によって選択し、対象となるパラメータ群をセットオールボタン部138によって選択することにより、かかる設定が可能になるため、オペレータが操作すべきボタン数を減少させることができる。
【0045】
さらに、本実施形態においては、リコール範囲を設定するために、リコールパラメータモード(Rモード)またはセーフパラメータモード(Sモード)のうち任意の動作モードを選択することができる。ここで、Rモードは、リコール範囲が比較的狭い場合に採用すると、操作するボタンの数が少なくなり、ウィンドウ130,160も見やすくなるために好適である。逆に、Sモードは、リコール範囲が比較的広い場合に採用すると好適である。このように、リコール範囲の広狭に応じて最適な動作モードを選択することにより、ミキシングシステム1の操作性を一層向上させることができる。
【0046】
4.5.リコールセーフ機能の設定
ミキシングシステム1は、上述した範囲選択リコールに加えて、従来のミキシングシステムが備えていたリコールセーフ機能も備えている。リコールセーフ機能とは、オペレータがシーンのリコール操作をするのに先立って、所望の一部のパラメータをセーフするようカレントデータに設定することにより、その後のリコール操作のリコール範囲から該所望の一部のパラメータを外すことができる機能である。範囲選択リコールもリコールセーフ機能もカレント領域において設定されるデータであるが、範囲選択リコールの設定は、シーンデータの一部としてシーン領域に保存された後で、そのシーンデータがリコールされる時に機能するのに対して、リコールセーフの設定は、シーン領域には保存されず、カレント領域に設定された状態で任意のシーンがリコールされるときに機能する点が異なる。オペレータがキーボード16においてリコールセーフの設定を開始するための所定の操作を行うと、大型表示器14に範囲選択リコール設定ウィンドウ130,160と同様に構成されたリコールセーフ機能設定ウィンドウが表示され、オペレータは全シーンに対してリコール範囲に含まれる(またはリコール範囲から外す)パラメータ群を指定することができる。この結果、リコール操作に応じて実際にリコールされる設定データは、範囲選択リコール機能およびリコールセーフ機能の双方においてリコール対象にされているパラメータ群に係る設定データのみになる。
【0047】
4.6.シーンデータの記録
オペレータがキーボード16においてシーン番号iを指定してストア操作を行うと、カレントデータのうちの保存すべきデータが第i番目のシーンデータとしてフラッシュメモリ24等に格納される。上述したように、シーン領域にストアされるカレントデータには、各種ボタンのオン/オフ状態やフェーダその他操作子の操作量に基づいて決定されるパラメータの設定データと、範囲選択リコールの設定内容(範囲データ)とが含まれる。そして、設定データのうちリコール範囲から外されている設定データについても、シーンデータに含められる。これは、既に作成されているシーンデータにおけるリコール範囲等を後に自由に編集できるようにするためである。
【0048】
4.7.シーンリコール動作
オペレータがキーボード16においてシーン番号iを指定してリコール操作を行うと、第i番目のシーンのシーンリコールが実行される。すなわち、フラッシュメモリ24等に記憶された任意の(第i番目の)シーンデータがRAM26のカレント領域にコピーされる。かかる処理の詳細を図10(c)を参照し説明する。図10(c)において処理がステップSP120に進むと、第i番目のシーンデータがRAM26内の所定のワーク領域にコピーされる。
【0049】
次に、処理がステップSP122に進むと、ワーク領域にコピーされた第i番目のシーンデータの中から、最初の一のパラメータ群(例えば第1入力チャンネルのアッテネータ部80のパラメータ群)が処理対象として選択される。次に、処理がステップSP124に進むと、当該パラメータ群のリコールセーフ機能の設定が、カレント領域においてセーフ状態(リコール対象から外された状態)に設定されているか否かが判定される。
【0050】
ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP126に進み、第i番目のシーンデータにおいて範囲選択リコールが有効であるか否かが判定される。なお、第i番目のシーンデータの範囲選択リコールの有効/無効状態は、当該シーンデータがシーン領域にストアされた時点においてカレント領域に保持されていたENABLEボタン148,174のオン/オフ状態に対応する。すなわち、その時点でカレント領域においてENABLEボタン148,174がオン状態に設定されていたなら範囲選択リコールは有効であり、オフ状態に設定されていたなら範囲選択リコールは無効である。なお、第i番目のシーンデータをリコールしてENABLEボタン148,174のオン/オフ状態を変更し、再び第i番目のシーンデータとして保存することにより、第i番目のシーンデータの範囲選択リコールの有効/無効状態を変更することができる。
【0051】
範囲選択リコールが有効であれば、処理はステップSP130に進み、先にステップSP122において選択された処理対象のパラメータ群が第i番目のシーンデータに設定されたリコール範囲内に属するか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると、処理はステップSP128に進み、該パラメータ群の設定データがワーク領域からカレント領域にコピーされる。これにより、カレントデータにおける該当部分が更新され、操作パネル上の各種設定状態が自動的に更新される。
【0052】
一方、ステップSP130において当該パラメータ群がリコール範囲に属さなかった場合には、ここで「NO」と判定され、ステップSP128はスキップされる。また、リコールセーフ機能によって当該パラメータ群がリコール範囲から外されていた場合には、ステップSP124において「YES」と判定され、やはりステップSP128はスキップされる。また、リコールセーフ機能によってリコール範囲から外されておらず、かつ、第i番目の範囲選択リコールが無効であった場合には、ステップSP124,SP126において共に「NO」と判定され、範囲選択リコールの設定状態にかかわらず当該パラメータ群がカレント領域にコピーされることになる。
【0053】
次に、処理がステップSP134に進むと、未処理のパラメータ群がワーク領域に残存しているか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると、処理はステップSP122に戻り、未処理のパラメータ群の中から一のパラメータ群(例えば、第1入力チャンネルのイコライザのパラメータ群)が処理対象として指定され、上述したステップSP124〜SP128の処理が繰り返される。そして、ワーク領域に記憶された全てのパラメータ群に対してステップSP124〜SP128の処理が実行された後に処理がステップSP134に進むと、ここで「NO」と判定され、本ルーチンの処理が終了する。
【0054】
このように、本実施形態によれば、リコール範囲に含まれていないパラメータ群はカレントデータに対して影響を及ぼすことが無いから、例えばイコライザ部82の設定のみをリコール範囲にしておくと、そのイコライザ部82の設定のみを他のシーンにおいても当該イコライザ部82の設定内容をワンタッチで再現することができる。また、リコール範囲が異なる複数のシーンデータを順次リコールすることにより、これら複数のシーンデータを組み合わせたシーンを実現することができる。
【0055】
さらに、本実施形態によれば、リコールセーフ機能と範囲選択リコール機能とを併用できるから、オペレータの操作が一層簡便になる。例えば、「シーンに拘らず常にリコール範囲から外すべき設定データ」については、リコールセーフ機能においてリコール範囲から外しておけばよいから、個々のシーンデータの内容を確認あるいは編集することが不要になる。また、リハーサル時に範囲選択リコール機能を用いてリコール範囲を定めていたとしても、本番時にはリコールセーフ機能を用いてリコール範囲をさらに狭めることができる。これにより、リハーサル時に予定していなかった様々な出来事に対して、オペレータが迅速に対応することができる。
【0056】
4.8.レイヤ選択
次に、レイヤ・キー43−1〜43−6のうち何れかがオンされた場合の動作を図11を参照し説明する。図において処理がステップSP150に進むと、操作されたレイヤ・キーに対応するレイヤにおいて各チャンネルストリップに割り当てられているチャンネルのリストが準備される。次に、処理がステップSP152に進むと、当該リスト中、未処理の項目の中の最初の一のチャンネルストリップ(例えばk=1番目のチャンネルストリップ)に割り当てられたチャンネルが処理対象のチャンネルとして選択される。例えば、第25〜第48入力チャンネルのレイヤを選択するレイヤ・キー43−2が操作された場合には、チャンネルのリストとして第25〜第48入力チャンネルを要素とするリストが準備され、第1番目のチャンネルストリップに割り当てられている第25入力チャンネルがまず処理対象のチャンネルとして選択される。次に、処理がステップSP154に進むと、カレントデータ中に含まれる当該チャンネルのデータに基づいて、当該チャンネルストリップ内の電動フェーダ6−kの操作位置、回転つまみ8−kの操作量およびONキー42−kのオン/オフ状態等、チャンネルストリップ17−kにおける各種設定が実行される。
【0057】
次に、処理がステップSP156に進むと、カレントデータ内から当該チャンネルストリップ17−kに割り当てられた当該チャンネルのチャンネル名が読み出される。次に、処理がステップSP158に進むと、この読み出されたチャンネル名が所定コード「#」であるか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP159に進み、表示モードがポート名モードであるか否かが判定される。表示モードがチャンネル名モードであればここで「NO」と判定され、処理はステップSP160に進み、当該チャンネルのチャンネル名(入力チャンネル名設定ウィンドウ120にて設定されたチャンネル名)が当該チャンネルストリップの個別表示器2−kに表示される。
【0058】
また、チャンネル名が所定コード「#」であった場合、あるいは表示モードがポート名モードであった場合には、ステップSP158またはSP159において「NO」と判定され、処理はステップSP166に進む。ここでは、入力パッチ部58または出力パッチ部66における結線状態に基づいて当該チャンネルに結線された入出力ポートのポート名が取得される。次に、処理がステップSP168に進むと、当該ポート名は所定コード「@」であるか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP170に進み、当該ポートのポート名(入力ポート名設定ウィンドウ100にて設定されたポート名)が個別表示器2−kに表示される。
【0059】
また、ポート名が所定コード「@」であった場合には、ステップSP168において「YES」と判定され、処理はステップSP1172に進む。ここでは、当該ポートを介して接続された音源(図1の例では外部スイッチャー30における各信号)の音源名がカレントデータから取得される。次に、処理がステップSP174に進むと、該取得された音源名が個別表示器2−kに表示される。
【0060】
以上のように、ステップSP156〜SP174の処理が終了すると、処理はステップSP164に進み、上述したチャンネルのリストの中に未処理の項目(チャンネルストリップ)が存在するか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると、処理はステップSP152に戻り、未処理のチャンネルストリップの中から一のチャンネルストリップが処理対象として指定され、上述したステップSP154〜SP160,SP166〜SP174の処理が繰り返される。そして、全てのチャンネルストリップに対してかかる処理が実行された後に処理がステップSP164に進むと、ここで「NO」と判定され、本ルーチンの処理が終了する。
【0061】
以上のように、本実施形態のチャンネル名モードにおいては、各チャンネル毎に設定されたチャンネル名と、該チャンネルに対応するポート名のうち一方を、チャンネル名表示部124に入力される文字列に応じて選択し、チャンネルストリップ17−k内の個別表示器2−kに表示させることができる。また、チャンネル名表示部124には、(所定コード「#」を含めて)チャンネル名のみを入力すればよいから、例えばチャンネル名モードにおいてポート名を表示させるために他のスイッチ等を操作する必要がなく、高い操作性を実現することができる。さらに、チャンネル名が所定コード「#」ではない場合には、そのチャンネル名をそのまま個別表示器2−kに表示すればよく、さらに別のデータを読み込む必要が無いため、表示処理を迅速化することができる。
【0062】
5.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記各実施形態においては、ミキシングシステム上で動作するプログラムによって各種機能を実現したが、このプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
【0063】
(2)上記実施形態における入力チャンネル名設定ウィンドウ120に代えて、図7に示す入力チャンネル名設定ウィンドウ120’を表示するようにしてもよい。図においてチャンネル番号表示部122、チャンネル名表示部124およびEXITボタン128はウィンドウ120のものと同様である。ウィンドウ120’には、ウィンドウ120におけるポート名指定ボタン126は設けられておらず、これに代えて各入力チャンネル毎のチェックボックスから成るポート名指定部125が設けられている。
【0064】
オペレータは、キーボード16およびタッチパッド18を操作して任意のチェックボックスをチェックし、またはチェックを解除することができる。そして、チェックされたボックスに係る入力チャンネルについては、チャンネル名モードにおいても個別表示器2−kには対応するポート名が表示される。
【0065】
(3)また、上記実施形態においては、表示モード選択キー44,45はミキシングシステム全体に一組だけ設けられ、全チャンネルストリップ17−1〜17−nの表示モードが一律に設定されたが、表示モード選択キー44,45をチャンネルストリップ17−1〜17−n毎に設け、各チャンネル毎に独立して表示モードを設定できるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、各入力チャンネルに対して、当該入力チャンネルのチャンネル名または該チャンネルに結線されたポートのポート名のうち所望の名称をチャンネル毎に選択して表示できるから、ミキシングシステムの使用態様に応じて最適な名称表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のミキシングシステム1のハードウエアブロック図である。
【図2】 該ミキシングシステムの操作パネルの要部の平面図である。
【図3】 本ミキシングシステムのミキシングアルゴリズムのブロック図である。
【図4】 本ミキシングアルゴリズムの要部の詳細ブロック図である。
【図5】 入力ポート名設定ウィンドウ100を示す図である。
【図6】 入力チャンネル名設定ウィンドウ120を示す図である。
【図7】 図6の変形例のウィンドウ120’を示す図である。
【図8】 範囲選択リコール設定ウィンドウ130を示す図である。
【図9】 範囲選択リコール設定ウィンドウ160を示す図である。
【図10】 本ミキシングシステムの制御プログラムのフローチャートである。
【図11】 本ミキシングシステムの制御プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
1:ミキシングシステム、2:個別表示器部、2−1〜2−n:個別表示器、6:電動フェーダ部、6−1〜6−n:電動フェーダ、8:回転つまみ群、8−1〜8−n:回転つまみ、10:波形I/O部、12:信号処理部、14:大型表示器、15:選択チャンネル調整部、16:キーボード、17−1〜17−n:チャンネルストリップ、18:タッチパッド、20:その他I/O部、22:CPU、24:フラッシュメモリ、24:(シーン領域)、26:RAM、26:(カレント領域)、28:バス、30:外部スイッチャー、41−1〜41−n:SELキー、42−1〜42−n:ONキー、44,45:表示モード選択キー、52:アナログ入力部、54:デジタル入力部、56:内蔵エフェクタ、58:入力パッチ部、60:入力チャンネル調整部、60−1:第1入力チャンネル調整部、68,70:出力部、62:MIXバス群、64:MIX出力チャンネル部、66:出力パッチ部、68:アナログ出力部、70:デジタル出力部、80:アッテネータ部、82:イコライザ部、84:ゲート部、86:コンプレッサ部、88:音量調節部、90:センド調節部、100:入力ポート名設定ウィンドウ、102:スロット番号表示部、104:ポート番号表示部、106:ポート名表示部、108:ソース名指定ボタン、110:EXITボタン、120,120’:入力チャンネル名設定ウィンドウ、122:チャンネル番号表示部、124:チャンネル名表示部、125:ポート名指定部、126:ポート名指定ボタン、128:EXITボタン、130,160:範囲選択リコール設定ウィンドウ、134:入力チャンネル選択部、136:パラメータ選択部、138:セットオールボタン部、140:クリアオールボタン部、142:EXITボタン、146:Rモード選択ボタン、162:エフェクタ選択部、164:DCA選択部、168:EXITボタン、144,146,172,170:モード選択ボタン、148,174:ENABLEボタン。

Claims (6)

  1. 複数の信号を各々受信する複数の入力ポートを有し、複数の入力チャンネルの各々にこれら複数の入力ポートの一つを割り当て、前記各入力チャンネルは前記割り当てられた入力ポートの信号を入力し、前記各入力チャンネルにおいて該各入力チャンネル毎に設けられた操作子によって設定されたパラメータに基づく調整処理を施し、これら調整処理が施された信号にミキシング処理を施して出力するミキシングシステムあって、
    前記複数の入力ポートと、前記複数の入力チャンネルとの前記割り当ての対応関係を設定する対応関係設定手段と、
    前記複数の入力ポートの各々に対して、文字列を指定することによってポート名を付与するポート名付与手段と、
    任意の一の入力チャンネルに対して、第1の名称付与モードまたは第2の名称付与モードのうち何れかを指定する名称付与モード設定手段と、
    前記一の入力チャンネルに対して前記第1の名称付与モードが設定されたことを条件として、当該一の入力チャンネルに対して指定された文字列によって一の入力チャンネルのチャンネル名を付与する第1のチャンネル名付与手段と、
    前記一の入力チャンネルに対して前記第2の名称付与モードが設定されたことを条件として、前記対応関係設定手段により当該一の入力チャンネルに割り当てられた前記入力ポートのポート名に基づいて該一の入力チャンネルのチャンネル名を付与する第2のチャンネル名付与手段と、
    前記複数の入力チャンネルの各々について、前記第1または第2のチャンネル名付与手段によって付与されたチャンネル名を、当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する表示手段
    を有することを特徴とするミキシングシステム
  2. 複数の信号を各々受信する複数の入力ポートを有し、複数の入力チャンネルの各々にこれら複数の入力ポートの一つを割り当て、前記各入力チャンネルは前記割り当てられた入力ポートの信号を入力し、前記各入力チャンネルにおいて該各入力チャンネル毎に設けられた操作子によって設定されたパラメータに基づく調整処理を施し、これら調整処理が施された信号にミキシング処理を施して出力するミキシングシステムあって、
    前記複数の入力ポートと、前記複数の入力チャンネルとの前記割り当ての対応関係を設定する対応関係設定手段と、
    前記複数の入力ポートの各々に対して、文字列を指定することによってポート名を付与するポート名付与手段と、
    前記各入力チャンネルのチャンネル名に所定のコードが含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記複数の入力チャンネルの各々について、前記各チャンネル名に前記所定のコードが含まれている場合は、前記対応関係設定手段により当該入力チャンネルに割り当てられたポートのポート名を当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する一方、前記各チャンネル名に前記所定のコードが含まれていない場合は、当該入力チャンネルに付与された前記チャンネル名を当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する表示手段
    を有することを特徴とするミキシングシステム
  3. 前記ポート名付与手段においては、前記所定のコードを前記チャンネル名の一文字目のみに入力可能であることを特徴とする請求項2記載のミキシングシステム
  4. 各種情報を表示する表示手段と、処理装置と、複数の信号を各々受信する複数の入力ポートとを有し、複数の入力チャンネルの各々にこれら複数の入力ポートの一つを割り当て、前記各入力チャンネルは前記割り当てられた入力ポートの信号を入力し、前記各入力チ ャンネルにおいて該各入力チャンネル毎に設けられた操作子によって設定されたパラメータに基づく調整処理を施し、これら調整処理が施された信号にミキシング処理を施して出力するミキシングシステムにおいて実行されるプログラムであって、
    前記複数の入力ポートと、前記複数の入力チャンネルとの前記割り当ての対応関係を設定する対応関係設定ステップと、
    前記複数の入力ポートの各々に対して、文字列を指定することによってポート名を付与するポート名付与ステップと、
    任意の一の入力チャンネルに対して、第1の名称付与モードまたは第2の名称付与モードのうち何れかを指定する名称付与モード設定ステップと、
    前記一の入力チャンネルに対して前記第1の名称付与モードが設定されたことを条件として、当該一の入力チャンネルに対して指定された文字列によって該一の入力チャンネルのチャンネル名を付与する第1のチャンネル名付与ステップと、
    前記一の入力チャンネルに対して前記第2の名称付与モードが設定されたことを条件として、前記対応関係が設定されたことにより当該一の入力チャンネルに割り当てられた前記入力ポートのポート名に基づいて該一の入力チャンネルのチャンネル名を付与する第2のチャンネル名付与ステップと、
    前記複数の入力チャンネルの各々について、前記第1または第2のチャンネル名付与ステップによって付与されたチャンネル名を、当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する表示ステップと
    を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  5. 各種情報を表示する表示手段と、処理装置と、複数の信号を各々受信する複数の入力ポートとを有し、複数の入力チャンネルの各々にこれら複数の入力ポートの一つを割り当て、前記各入力チャンネルは前記割り当てられた入力ポートの信号を入力し、前記各入力チャンネルにおいて該各入力チャンネル毎に設けられた操作子によって設定されたパラメータに基づく調整処理を施し、これら調整処理が施された信号にミキシング処理を施して出力するミキシングシステムにおいて実行されるプログラムであって、
    前記複数の入力ポートと、前記複数の入力チャンネルとの前記割り当ての対応関係を設定する対応関係設定ステップと、
    前記複数の入力ポートの各々に対して、文字列を指定することによってポート名を付与するポート名付与ステップと、
    前記各入力チャンネルのチャンネル名に所定のコードが含まれているか否かを判定する判定ステップと、
    前記複数の入力チャンネルの各々について、前記各チャンネル名に前記所定のコードが含まれている場合は、前記対応関係が設定されたことにより当該入力チャンネルに割り当てられたポートのポート名を当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する一方、前記各チャンネル名に前記所定のコードが含まれていない場合は、当該入力チャンネルに付与された前記チャンネル名を当該入力チャンネルの前記操作子に対応付けて表示する表示ステップと
    を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 前記ポート名付与ステップにおいては、前記所定のコードを前記チャンネル名の一文字目のみに入力可能であることを特徴とする請求項5記載のプログラム。
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