JP4066254B2 - ディジタルミキサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ライブコンサートや生放送などを行う会場などにおいて音響設備の集中的な制御を行うディジタルミキサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ライブコンサートや生放送などで利用するミキサでは、観客の聴くメイン音のミキシングだけでなく、出演者(演奏者)のためのモニタ音もミキシングして出力することが可能である。例えば、ライブコンサートでは、演奏された複数の演奏音を観客用にミキシングして観客側のメインスピーカへ出力するとともに、同複数の演奏音を各出演者用にミキシングして各出演者側のモニタスピーカへ出力するようにしている。各出演者のモニタ用のバスとしては例えばAUXバスなどを用いる。各入力チャンネルからモニタ用のAUXバスへの信号送出のレベルは、そのモニタ音を聴く出演者の希望に応じて設定する。この設定は、例えばモニタに用いるAUXバスを選択状態とし、該AUXバスに関する各種の設定をパネル上のフェーダやロータリエンコーダなどの操作子によって設定可能なモードとした上で、これらの操作子を操作することにより行っていた。また、AUXバスに関する設定を行う所定の画面を表示して該画面上で行うこともできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した各出演者毎のモニタ音のミキシングにおける各入力チャンネルのレベル設定は、観客用のメイン音のミキシングとは別々に、それぞれ独立に行っていた。すなわち、オペレータは、観客用のミキシングとは別に、演奏者毎のモニタ用のミキシングについての設定をゼロから行わなければならなかった。
【0004】
この発明は、ディジタルミキサにおいて、モニタ用などに利用するミキシングバスに入力する入力チャンネルからの信号のレベル設定を簡単な操作で行なえるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明は、複数の入力チャンネルからの音響信号を入力してミキシング処理し所定の第1の出力チャンネルに出力する第1のバス(例えば観客が聴くメイン音をミキシングするMIXバス)と、複数の入力チャンネルからの音響信号を入力してミキシング処理し所定の第2の出力チャンネルに出力する第2のバス(例えば出演者が聴くモニタ音をミキシングするAUXバス)とを備えたミキサにおいて、入力チャンネルから第1のバスへの入力チャンネル毎の信号送出レベルを読出し、読出した値を、同じ入力チャンネルから第2のバスへの入力チャンネル毎の信号送出レベルとして設定するようにしたことを特徴とする。
例えば、レイヤ操作子と、第2のバスを選択するバス選択操作子とを設け、レイヤ操作子を操作しながらバス選択操作子を操作することにより、上記コピーを行うようにする。レイヤ操作子を前記複数の入力チャンネルをグループ分けしたレイヤから何れか1つのレイヤを指定する操作子とし、前記レイヤ操作子を操作しながら前記バス選択操作子を操作することにより、操作されたレイヤ操作子により指定されたレイヤの入力チャンネルに設定されている前記第1のレベル調整手段のレベル値を読出し、読出した値を、同じ入力チャンネルに関する前記第2のレベル調整手段のレベル値として設定する、あるいは、前記レイヤ操作子を操作しながら前記バス選択操作子を操作することにより、操作されたレイヤ操作子により指定されたレイヤの入力チャンネルに設定されている前記第1のレベル調整手段のレベル値を読出し、読出した値を、操作されたバス選択操作子に対応する第2のバスについての同じ入力チャンネルに関する前記第2のレベル調整手段のレベル値として設定するようにしてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
【0007】
図1は、この発明の実施の形態に係るディジタルミキサの構成を示すブロック図である。このディジタルミキサは、中央処理装置(CPU)101、フラッシュメモリ102、ランダムアクセスメモリ(RAM)103、表示器104、電動フェーダ105、操作子106、波形入出力インターフェース(I/O)107、信号処理部(DSP)108、その他I/O109、およびバスライン110を備える。
【0008】
CPU101は、このミキサ全体の動作を制御する処理装置である。フラッシュメモリ102は、CPU101が実行する各種のプログラムや各種のデータなどを格納した不揮発性メモリである。RAM103は、CPU101が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリである。表示器104は、このミキサの外部パネル上に設けられた各種の情報を表示するためのディスプレイである。電動フェーダ105は、外部パネル上に設けられた信号レベル設定用の操作子である。CPU101の指示に応じて、電動フェーダ105のレベル設定値を設定し、つまみ位置をその設定値に対応する位置まで電動駆動することができる。操作子106は、外部パネル上に設けられたユーザが操作するための各種の操作子である。波形I/O107は、外部機器との間で波形信号をやり取りするためのインターフェースである。DSP108は、CPU101の指示に基づいて各種のマイクロプログラムを実行することにより、波形I/O107経由で入力した波形信号のミキシング、効果付与処理、および音量レベル制御処理などを行い、処理後の波形信号を波形I/O107経由で出力する。その他I/O109は、その他の機器を接続するためのインターフェースである。
【0009】
図2は、図1のディジタルミキサの外部パネル上の外観を示す。201は、入力チャンネル(ch)に割り当てる操作子群であり、各chに割り当てる16組の操作子群201−1〜201−16を備えている。1組の操作子群(これをchストリップと呼ぶ)は、ロータリエンコーダ215、SEL(セレクト)スイッチ214、SOL(ソロ)スイッチ213、chオンスイッチ212、電動フェーダ211からなる。ロータリエンコーダ215の周囲には、当該ロータリエンコーダによる設定レベルを示すLEDのインジケータが設けてある。各スイッチ212〜214には、そのスイッチに割り当てた機能のオン/オフを示すためのLED(例えば216)が設けられている。202は各種の情報を表示する表示器を示す。
【0010】
203はAUXバスの選択を行うためのAUXバス選択スイッチを示す。AUXバス選択スイッチ203は8本のAUXバスに対応する8つのスイッチAUX1〜8からなり、各スイッチは対応するAUXバスが選択状態にあるときに点灯されるLEDを備えている。AUXバス選択スイッチ203の8つのスイッチは択一的にオンされるものであるので、1つが押下されるとそのスイッチのLEDが点灯して対応するAUXバスが選択状態となり、その他の7つのスイッチのLEDは消灯(対応するAUXバスは非選択状態)される。
【0011】
204〜206は操作子群201に割り当てる入力ch群を選択するためのレイヤスイッチである。レイヤスイッチ204をオンすると、16組あるchストリップ201−1〜201−16は、入力chの48chのうち第1ch〜第16chの設定を行う操作子群として機能する。同様に、レイヤスイッチ205,206は、chストリップ201−1〜201−16をそれぞれ第17ch〜第32ch、第33ch〜第48chに対応させて機能させるスイッチである。切り換えたそれぞれの状態(すなわち、第1ch〜第16chの設定を行う状態、第17ch〜第32chの設定を行う状態、第33ch〜第48chの設定を行う状態)をレイヤと呼ぶ。207はマスタースイッチである。マスタースイッチ207を押下すると、chストリップ201−1〜201−8はMIX出力ch(後述する図3の308)、chストリップ201−9〜201−16はAUX出力ch(後述する図3の309)の設定を行う操作子群として機能する。208はYESスイッチ、209はNOスイッチを示す。スイッチ204〜207には、各レイヤまたはマスターの状態が選択されたときに点灯されるLEDが設けられている。レイヤスイッチ204〜206およびマスタースイッチ207は択一的にオンされるものである。
【0012】
図3は、図1のディジタルミキサにおける信号の流れに着目した機能構成図を示す。A入力301は、マイク信号やライン信号のアナログ/ディジタル変換入力ボードによる入力を示す。D入力302は、ディジタル入力ボードによる入力を示す。内蔵エフェクタ303は、本ディジタルミキサに内蔵してある8個のエフェクタからの入力を示す。入力パッチ304は、上述した入力系統から、入力ch(48ch)への任意結線を行なう。その設定は、ユーザが所定の画面を見ながら任意に行うことができる。入力ch305の任意の信号を、MIXバス(MIX1〜8の8本)306あるいはAUXバス(AUX1〜8の8本)307の任意のchへ選択的に出力できる。MIXバス306およびAUXバス307は、それぞれ入力ch305から入力する信号をミキシングする。ミキシングされた信号は、対応するMIX出力ch308およびAUX出力ch309へ出力される。MIX出力ch308およびAUX出力ch309の出力は、それぞれ出力パッチ310へ出力される。出力パッチ310は、出力ch308,309から、出力系統への任意の結線を行なう。A出力311は、ディジタル/アナログ変換出力ボードへの出力を示す。D出力312は、ディジタル出力ボードへの出力を示す。内蔵エフェクタ313は、出力信号に各種のエフェクトを付与した後、入力側303に戻すものである。
【0013】
図4は、図3で説明した入力ch305の1ch分の概略構成を示す。401は入力信号を処理するリミッタ、コンプレッサ、あるいはイコライザ(EQ)などの信号処理部である。CH_ONスイッチ402は当該chの信号出力のオン/オフを行うスイッチであり、図2のchオンスイッチ212に対応する。FADER403は図2の電動フェーダ211に対応する。PPスイッチ407は、AUXバス412(図3の307)への出力についてプリフェーダ(ch出力をフェーダ403の前側から取出す)とポストフェーダ(ch出力をフェーダ403の前側から取出す)とを切り換えるスイッチである。PPスイッチ407は図2に示した外部パネル上には設けられておらず、次に説明する図5のような画面によりPPスイッチ407の機能を実現している。SNDL406はAUXバス412への送出レベル調整用のロータリエンコーダであり、図2のロータリエンコーダ215に対応する。なお、各chストリップのロータリエンコーダ215が制御するのは、該chストリップが制御している入力チャンネル402の複数のロータリエンコーダSNDL406のうちの、AUXバス選択スイッチ203により選択状態とされているAUXバスへの送出レベルを制御しているロータリエンコーダである。MIX_ONスイッチ404は、8本あるMIXバス411(図3の306)のどのバスに当該chの信号を入力するかを設定するスイッチを示す。AUX_ONスイッチ405は、8本あるAUXバス412のどのバスに当該chの信号を入力するかを設定するスイッチを示す。
【0014】
なお、ここでは図2のchオンスイッチ212に図4のCH_ONスイッチ402の機能を、電動フェーダ211にFADER403の機能を、ロータリエンコーダ215にSNDL406の機能を、それぞれ割り当てているが、これら操作子に割り当てる機能はモードを切り換えることにより変更できる。例えば、不図示のモード切り換えスイッチを操作することにより、電動フェーダ211にSNDL406の機能を、ロータリエンコーダ215にFADER403の機能を割り当てることもできる。以下では図4で説明したように割り当てられているものとして説明する。モードを切り換えたときには、以下の説明で出現する操作子の記載をそのモードで割り当てられた操作子に読み替えればよい。
【0015】
図5(a)は、AUXバス選択スイッチ203のうちの1つをオンしたときに表示器202に表示される画面例を示す。501は選択されたAUXバスの表示である。「AUX2」と表示されているのは、AUXバス選択スイッチ203のうちAUX2が押下されて選択状態(スイッチAUX2のLEDが点灯)にあることを示している。502は当該AUXバスに入力する入力chのch番号である。503と504は当該入力chのセンドレベルの設定状況(すなわち、図2のロータリエンコーダ215でありかつ図4のSNDL406の設定値)を示している。505は当該入力chにおける図4のPPスイッチ407の設定状況を示す。「POST」と表示されているのは、ポストフェーダの設定になっていることを示す。プリフェーダのときは「PRE」と表示される。図5(a)は、第1ch〜第32chの各chについて502〜504の表示が為されたところを示している。タブ521,522は、第1ch〜第32chの表示を行うか、または第33ch〜第48chの表示を行うかを指示するための表示である。各タブ521,522の下側に設けられているスイッチにより、これらの表示を切り換えることができる。511はカーソルを示す。カーソル511を任意のchに合わせ、そのchについての各種の設定を行うことができる。
【0016】
図5(a)の画面上では、各入力chの信号を当該AUXバスに入力する際の送出レベルの設定と、同信号を同AUXバスに入力するか否かのオンオフ設定ができる。例えば、図5(a)のように第25入力chにカーソル511がある状態で、図示しないインクリメントキーないしデクリメントキーを操作することにより、同chのロータリエンコーダの表示503を回転させるとともに、送出レベルの値の表示504を増減させることができる。また、この状態で、図示しないエンターキーを操作することにより、当該AUXバスへの入力をトグルでオンオフすることができる。例えば、図5(a)の画面上で、第25入力chからAUX2のバスへの入力がオフされた場合は、対応する第25入力chのロータリエンコーダ503がグレーアウトされる。一方、本実施形態のミキサでは、図5の画面を用いた操作ではなく、図2の外部パネル上のスイッチのみを用いて各AUXバスにどの入力chの信号を入力するかを簡単に設定できる。具体的には、図2のAUXバス選択スイッチ203とchオンスイッチ212を用いる。まずAUXバス選択スイッチ203のうちの1つを押下すると、そのスイッチに対応するAUXバスが選択状態となり図5(a)の画面が表示される。引き続きそのAUXバス選択スイッチの押下を継続し、所定時間以上長押しすると、通常は図4のCH_ONスイッチ402の機能を果たしている各入力chのchオンスイッチ212がAUX_ONスイッチ405の機能に切り換わる。同時に、各入力chのchオンスイッチ212に付されたLEDは、当該入力chのオン/オフ状態の表示から、選択状態である当該AUXバスへのAUX_ONスイッチ405のオン/オフ状態の表示へと切り換わる。この状態をミックスマイナスモードと呼ぶ。
【0017】
したがって、オペレータは、あるAUXバスについてどの入力chから信号を入力するかを設定する際、当該AUXバスに対応するAUXバス選択スイッチ203の中の1つを所定時間以上長押ししてミックスマイナスモードとしてchオンスイッチ212のLEDに当該AUXバスへの各入力chからの入力の現設定状態を表示させ、その状態でchオンスイッチ212を操作することにより、当該AUXバスへの各入力chからの信号入力のオン/オフを任意に設定することができる。その後、AUXバス選択スイッチ203の押下を止めると、ミックスマイナスモードが解除され、各入力chのchオンスイッチ212は図4のCH_ONスイッチ402の機能に戻り、chオンスイッチ212のLEDは各入力chのオン/オフ状態の表示に戻る。
【0018】
図5(b)は、ミックスマイナスモードになったとき図5(a)の最下行のタブ部分521,522の行に表示されるメッセージを示す。ここではAUXバス選択スイッチ203のうちAUX2を長押ししたときのメッセージを図示した。
【0019】
なお、ミックスマイナスモード下でレイヤスイッチ204〜206によるレイヤの切り換えがあったときは、そのレイヤのミックスマイナスモードになる。もちろん、ミックスマイナスモードの状態ではレイヤスイッチ204〜206によるレイヤの切り換えができないようにしてもよい。また、上述した機能はレイヤスイッチ204〜206の何れかがオンされた状態でのみ実現される。マスタースイッチ207がオンされた状態でAUXバス選択スイッチ203の長押しを行ってもミックスマイナスモードにはならない。ミックスマイナスモード下でマスタースイッチ207がオンされたときはミックスマイナスモードが解除される。ミックスマイナスモード下でAUXバス選択スイッチ203により他のAUXバスが選択されたときには、ミックスマイナスモードのままでその操作対象のAUXバスが切り替わる(すなわち後着優先)。
【0020】
さらに本実施形態のミキサでは、各入力chにおける現在のフェーダの設定(図4のFADER403)を、同入力chからAUXバスへのセンドレベル(図4のSNDL406)に簡単にコピーする機能を備えている。具体的には、レイヤスイッチ204〜206の何れかを押下した状態でAUXバス選択スイッチ203の中の1つを押下する操作による。これにより、所定のコピー確認メッセージが表示されYESスイッチ208をオンすると、押下したレイヤスイッチに対応するレイヤの各chの現在のフェーダ値が、同chから押下したAUXバス選択スイッチに対応するAUXバスへの信号送出のセンドレベルとしてコピーされる。このとき、AUXバスの選択状態は変化せず、AUXバス選択スイッチ203のLEDの点灯状態は変化しない。
【0021】
通常、各演奏者がモニタしたいのは、自分が演奏している演奏音以外の演奏音であり、そのレベルは観客が聴く音のレベルが基本である。本実施形態のミキサによりあるAUXバスをモニタ用に用いる場合は、AUXバス選択スイッチ203を長押ししながらchオンスイッチ212を操作するだけでそのモニタ用AUXバスにどの入力chの音を入力するか簡単に設定できる。したがって、自分が演奏している演奏音の入力chなどモニタ不要の入力chからモニタ用AUXバスへの入力をオフしたりすることが簡単に行える。また、レイヤスイッチ204〜206の何れかを押下しながらAUXバス選択スイッチ203の中の1つを押下することで、そのレイヤの各入力chのMIXバスへの送出レベル(観客が聴くメイン音のレベル)がモニタ用AUXバスへの送出レベルとしてコピーされるので、簡単な操作でモニタ音のレベルを観客が聴く音のレベルに設定できる。この設定を基本として、あとは演奏者の好みに応じて必要な入力chについてのみモニタ用AUXバスへの送出レベルを調整すればよい。
【0022】
次に、上述した動作を実現するためのCPU101の処理手順を説明する。
【0023】
図6(a)は、AUXバス選択スイッチ203の中の1つのスイッチのオンイベントがあったときの処理を示す。ステップ601で、現時点でレジスタANに格納されているAUXバス番号をレジスタANbに格納し、オンされたスイッチのAUXバス番号(1〜8)をレジスタANに格納する。ステップ602で、レイヤスイッチフラグLSが1か否か判定する。レイヤスイッチフラグLSは、レイヤスイッチ204〜206の何れかが押下中のとき「1」、すべて押下されていないとき「0」が設定されるフラグである。LSが「1」でないときは、ステップ603で、現在の表示画面においてAUXバス(バス番号AN)を選択して画面の再表示を行う。これにより、例えば、選択されたAUXバスに関する図5(a)で説明した画面が表示される。なお、現在の画面がAUXバスに全く関連しない画面であった場合には、その画面に対しては何も操作しない。
【0024】
次にステップ604で、レジスタASの値が「2」か判定する。レジスタASは、AUXバス選択スイッチ203が押下されていないとき「0」、AUXバス選択スイッチ203の中の何れかが押下中(オンされてから所定時間に至るまで)のとき「1」、さらにそのAUXバス選択スイッチが所定時間以上長押しされたとき(すなわちミックスマイナスモードのとき)「2」が、それぞれ設定されるレジスタである。ASの値が「2」でないときは、ステップ605でAタイマを初期化してスタートさせ、ステップ606でAタイマの状態を示すレジスタASに「1」を設定し、処理を終了する。AタイマはAUXバス選択スイッチ203の長押しを検出するために用いるタイマである。ステップ604でレジスタASの値が「2」のときは、ミックスマイナスモード下でAUXバス選択スイッチ203が押下されたということであるから、新たに選択されたAUXバスについてミックスマイナスモードにするため、ステップ607でAタイマアップイベント(図5(b)で説明する)と同じ処理を行い、処理を終了する。
【0025】
ステップ602でLSが「1」のときは、レイヤスイッチ204〜206の押下中にAUXバス選択スイッチ203の中の1つのスイッチのオンイベントがあったということであるから、ステップ608でコピーの確認メッセージを表示し、ステップ609でYESスイッチ208がオンされたとき、ステップ610でレイヤナンバLNのレイヤの各入力chのフェーダ値を、同入力chのAUX送出レベル(バス番号ANのAUXバスへの送出レベル)にコピーして、ステップ611に進む。レイヤナンバLNは、オンされているのがレイヤスイッチ204(第1〜16ch)であれば「1」、レイヤスイッチ205(第17〜32ch)であれば「2」、レイヤスイッチ206(第33〜48ch)であれば「3」の値をそれぞれ取り、当該レイヤナンバLNのレイヤの各入力chのフェーダ値がコピーされる。ステップ607でNOキーが押下されたときは、コピーせずにステップ611に進む。ステップ611で、レジスタANbのバス番号をレジスタANに戻して、処理を終了する。
【0026】
図6(b)は、Aタイマがスタートしてから所定時間経過したことを示すAタイマアップイベントが発生したときの処理を示す。ステップ621で、現在のレイヤの各入力chからAUXバス(バス番号ANのAUXバス)への信号送出のオン/オフの設定状態(図4のAUX_ON405の状態)を、各入力chに対応するそれぞれのchオンスイッチ212のLEDに表示(点灯/消灯)する。ステップ622で、表示器104の表示最下行に図5(b)で説明したように「MIX MINUS FOR AUX*」と表示する。*の部分はバス番号ANに置き換える。ステップ623でレジスタASに「2」を設定し、処理を終了する。図6(b)の処理によりミックスマイナスモードになる。
【0027】
図6(c)は、AUXバス選択スイッチ203のオフイベントがあったときの処理である。ステップ631でレジスタASが「2」でないときは、Aタイマがタイムアップする前のオフであるから、ステップ632でAタイマを停止し、ステップ634でレジスタASを「0」に初期化して、処理を終了する。レジスタASが「2」であったときは、ミックスマイナスモードであるから、ステップ633で現レイヤの各入力chのオン/オフの状態を対応するchオンスイッチ212のLEDに表示し、ステップ634に進む。
【0028】
図7(a)は、chオンスイッチ212のオンイベントがあったときの処理である。ステップ701で、レジスタCNに、いまオンされたスイッチが制御中の入力ch番号(すなわち、現レイヤでそのスイッチに対応するch番号)を設定する。ステップ702でレジスタASが2でないときは、ステップ703でch番号CNの入力chのオン/オフ状態(図4の402)を反転する。ステップ704で当該chオンスイッチのLEDに反転後の状態を表示し、処理終了する。ステップ702でレジスタASが2のときは、ミックスマイナスモードであるから、ステップ705でch番号CNの入力chからAUXバス番号ANのAUXバスへの信号送出のオン/オフ状態を反転する。次に、ステップ706で当該スイッチのLEDに反転後の状態を表示し、処理を終了する。
【0029】
図7(b)は、レイヤスイッチ204〜206のオンイベントがあったときの処理である。ステップ711で、レジスタLNに、オンされたレイヤスイッチに対応するレイヤ番号を格納する。ステップ712で、レイヤ番号LNのレイヤの各入力chの状態をchストリップ部に表示する。ステップ713でフラグLSを1とし、処理を終了する。なお、ミックスマイナスモード下でレイヤスイッチ204〜206のオンイベントがあったときは、オンされたレイヤのミックスマイナスモードとするため、ステップ712ではオンされたレイヤの各入力chからAUXバス(バス番号ANのAUXバス)への信号送出のオン/オフの設定状態を、各入力chに対応するそれぞれのchオンスイッチ212のLEDに表示するものとする。
【0030】
図7(c)は、レイヤスイッチ204〜206のオフイベントがあったときの処理である。ステップ721でフラグLSを0にリセットし、処理を終了する。
【0031】
上記実施形態において、レイヤスイッチを押しながらAUXバス選択スイッチを押すことによって各入力chの現在のフェーダ値をAUXバスへの信号送出のセンドレベルとしてコピーする機能は、図4のPPスイッチ407がプリフェーダに設定されているときのみ働くようにするとよい。ポストフェーダの設定でこの機能を働かせると、図4でFADER403とSNDL406の両方で2重に減衰をかけることになるからである。プリフェーダかポストフェーダかの設定は入力ch単位で設定できるので、プリフェーダのchのみコピーし、ポストフェーダのchはコピーしないようにしてもよい。ポストフェーダのときは、コピーするのではなく、SNDL406の値として所定の基準値を設定することにしてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、AUXバスへの入力chからの送出のオン/オフや送出レベルのコピーの例で説明したが、バスの種類はAUXバスに限らずその他のバスに適用してもよい。MIXバスとAUXバスを区別しないタイプのミキサに適用してもよい。またミックスマイナスモードに移行するバス選択スイッチの長押しの時間は任意に設定できるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、レイヤ操作子を操作しながらバス選択操作子を操作するという簡単な操作で、入力チャンネルから第1のバス(例えばMIXバス)への入力チャンネル毎の信号送出レベルを、同じ入力チャンネルから第2のバス(例えばAUXバス)への入力チャンネル毎の信号送出レベルとして、簡単にコピーすることができる。したがって、第2のバスを例えばモニタ用に利用する場合、観客が聴くメイン音を構成する際の各入力チャンネルからの信号送出レベルを、モニタ用のバスへの各入力チャンネルからの信号送出レベルの初期値として、簡単に設定できるので、設定に要する手間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係るディジタルミキサの構成図
【図2】 ディジタルミキサの外部パネル上の外観図
【図3】 ディジタルミキサにおける信号の流れに着目した機能構成図
【図4】 入力chの1ch分の概略構成図
【図5】 AUXバス選択スイッチをオンしたときの画面例およびミックスマイナスモードでのメッセージを示す図
【図6】 AUX選択スイッチオンイベント処理、Aタイマアップイベント処理、およびAUX選択スイッチオフイベント処理のフローチャート図
【図7】 chオンスイッチオンイベント処理、レイヤスイッチオンイベント処理、およびレイヤスイッチオフイベント処理のフローチャート図
【符号の説明】
101…中央処理装置(CPU)、102…フラッシュメモリ、103…ランダムアクセスメモリ(RAM)、104…表示器、105…電動フェーダ、106…操作子、107…波形入出力インターフェース(I/O)、108…信号処理部(DSP)、109…その他I/O、110…バスライン、201−1〜201−16…chストリップ、215…ロータリエンコーダ、212…chオンスイッチ、211…電動フェーダ、216…LED、202…表示器、203…AUXバス選択スイッチ、204〜206…レイヤスイッチ、207…マスタースイッチ。

Claims (3)

  1. 複数の入力チャンネルの音響信号をミキシング処理して出力チャンネルに出力するディジタルミキサであって、
    前記複数の入力チャンネルからの音響信号を入力してミキシング処理し、所定の第1の出力チャンネルに出力する第1のバスと、
    前記入力チャンネルから前記第1のバスへの入力チャンネル毎の信号送出レベルを調整する第1のレベル調整手段と、
    前記複数の入力チャンネルからの音響信号を入力してミキシング処理し、所定の第2の出力チャンネルに出力する第2のバスと、
    前記入力チャンネルから前記第2のバスへの入力チャンネル毎の信号送出レベルを調整する第2のレベル調整手段と、
    前記第1のレベル調整手段に設定されている入力チャンネル毎のレベル値を読出し、読出した値を前記第2のレベル調整手段の同じ入力チャンネルのレベル値として設定する手段と
    を備えたことを特徴とするディジタルミキサ。
  2. 複数の入力チャンネルの音響信号をミキシング処理して出力チャンネルに出力するディジタルミキサであって、
    前記複数の入力チャンネルからの音響信号を入力してミキシング処理し、所定の第1の出力チャンネルに出力する第1のバスと、
    前記入力チャンネルから前記第1のバスへの入力チャンネル毎の信号送出レベルを調整する第1のレベル調整手段と、
    前記複数の入力チャンネルからの音響信号を入力してミキシング処理し、所定の第2の出力チャンネルに出力する第2のバスと、
    前記入力チャンネルから前記第2のバスへの入力チャンネル毎の信号送出レベルを調整する第2のレベル調整手段と、
    前記複数の入力チャンネルをグループ分けしたレイヤから何れか1つのレイヤを指定するレイヤ操作子と、
    前記第2のバスを選択するバス選択操作子と、
    前記レイヤ操作子を操作しながら前記バス選択操作子を操作することにより、操作されたレイヤ操作子により指定されたレイヤの入力チャンネルに設定されている前記第1のレベル調整手段のレベル値を読出し、読出した値を、同じ入力チャンネルに関する前記第2のレベル調整手段のレベル値として設定する手段と
    を備えたことを特徴とするディジタルミキサ。
  3. 複数の入力チャンネルの音響信号をミキシング処理して出力チャンネルに出力するディジタルミキサであって、
    前記複数の入力チャンネルからの音響信号を入力してミキシング処理し、所定の第1の出力チャンネルに出力する第1のバスと、
    前記入力チャンネルから前記第1のバスへの入力チャンネル毎の信号送出レベルを調整する第1のレベル調整手段と、
    前記複数の入力チャンネルからの音響信号を入力してミキシング処理し、所定の複数の第2の出力チャンネルにそれぞれ出力する複数の第2のバスと、
    各第2のバス毎に前記入力チャンネルからその第2のバスへの入力チャンネル毎の信号送出レベルを調整する第2のレベル調整手段と、
    前記複数の入力チャンネルをグループ分けしたレイヤから何れか1つのレイヤを指定するレイヤ操作子と、
    前記複数の第2のバスの中から何れか1つを選択するバス選択操作子と、
    前記レイヤ操作子を操作しながら前記バス選択操作子を操作することにより、操作されたレイヤ操作子により指定されたレイヤの入力チャンネルに設定されている前記第1のレベル調整手段のレベル値を読出し、読出した値を、操作されたバス選択操作子に対応する第2のバスについての同じ入力チャンネルに関する前記第2のレベル調整手段のレベル値として設定する手段と
    を備えたことを特徴とするディジタルミキサ。
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