JP2005072704A - ミキシング装置 - Google Patents
ミキシング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005072704A JP2005072704A JP2003209286A JP2003209286A JP2005072704A JP 2005072704 A JP2005072704 A JP 2005072704A JP 2003209286 A JP2003209286 A JP 2003209286A JP 2003209286 A JP2003209286 A JP 2003209286A JP 2005072704 A JP2005072704 A JP 2005072704A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- setting
- direct
- input
- channel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
- Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
Abstract
【解決手段】ダイレクト出力設定画面を表示させ、入力チャンネル番号1にカーソルを置いて、入力チャンネル1をダイレクト出力する出力ポート番号を選択する。エンターキーを操作して、入力チャンネル1をダイレクト出力する出力ポート番号を確定した際に、DOLスイッチ25がオンされていた場合は、入力チャンネル1は自動的に設定された出力ポートに結線されるようになる。この場合の設定は、出力ポートに設定されていた出力パッチ設定に優先する。
【選択図】 図8
Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、入力チャンネルから出力ポートへダイレクトへ出力することのできるミキシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力される信号のレベルや周波数特性を調整し、ミキシングしていくつかのミキシング・グループにまとめてパワーアンプや各種録音機器に送り出したり、エフェクタや演奏しているプレーヤに送り出すミキシング装置が知られている。ミキシング装置を操作するオペレータは、楽器音や歌唱の各オーディオ信号の音量や音色を、ミキシング・コンソールにおける各種パネル操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ミキシング装置は、入力信号系列として複数の入力チャンネルと該入力チャンネルから出力される信号をミキシングするバスと、ミキシングされた信号を出力する出力系列である出力チャンネルを備えている。各入力チャンネルはそれぞれ入力する信号の周波数特性やミキシングレベル等を制御して各ミキシングバスに出力し、各ミキシングバスはそれぞれ入力する信号をミキシングして対応する出力チャンネルに出力する。各出力チャンネルはミキシングバスから入力する信号のレベルを制御して出力する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
扱う信号をディジタル信号とするディジタルミキサには、ミキシング出力を出力する出力チャンネルからの出力を、出力ポートのいずれに出力するかを任意に設定することのできる出力パッチを備えているディジタルミキサがある。このようなディジタルミキサでは、各入力チャンネルからの出力信号は選択的にミキシングバスへ供給され、各ミキシングバスでは、入力チャンネルから供給される信号がミキシングされて、ミキシングされた信号が当該バスに対応して設けられた出力チャンネルに供給されている。各出力チャンネルは、その出力信号を出力パッチに供給しており、出力パッチには、信号の入力元として複数の出力チャンネルと複数の入力チャンネルとが接続されており、また、信号の出力先として複数の出力ポートが接続されている。この出力パッチでは、各出力ポート毎に、その出力ポートへ出力する信号の供給源として、複数の出力チャンネルと複数の入力チャンネルの何れか1つが接続可能とされている。
【0004】
出力パッチでは、各出力ポート毎に、その出力ポートへの信号の供給源として複数の出力チャンネルあるいは複数の入力チャンネルの何れか1つを設定することができる。この場合、出力チャンネルあるいは入力チャンネルを設定しない出力ポートがあってもよい。このような設定が行われると、出力パッチでは、各出力ポートに対して設定に応じた結線が行われる。すなわち、出力ポートの入力元として出力チャンネルを設定する出力チャンネル設定、あるいは、出力ポートの入力元として入力チャンネルを設定するダイレクト出力設定に従って、出力チャンネルあるいは入力チャンネルと出力ポートとの間の結線が行われる。出力ポートの入力元として入力チャンネルを設定することができるダイレクト出力は、例えば、ある入力チャンネルの信号をミキシングせずに出力してそのままマルチトラックレコーダに録音する場合や、ミキシングバスが他のミキシングに全部使われている状態である入力チャンネルの信号を外部に出力したい場合に使用される。
【0005】
ところで、各出力ポートには、出力チャンネルおよび入力チャンネルのいずれか1つしか設定することができないことから、出力チャンネルを設定してある出力ポートに、入力チャンネルを入力元として設定するダイレクト出力の設定をする際には、出力ポートに入力元として設定されている出力チャンネルの設定を解除した上で、出力ポートに入力元として入力チャンネルを設定することが必要となる。このため、ダイレクト出力の設定を容易に行えないという問題点があった。
また、ダイレクト出力を一時的に利用できるようにするためには、ダイレクト出力を素早くオン/オフできた方がよい。しかしながら、上記のようにダイレクト出力の設定が非常に煩雑になってしまうことから、ダイレクト出力を素早くオン/オフすることができないという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明は、出力ポートの入力元として入力チャンネルが設定されるダイレクト出力を素早くオン/オフすることができると共に、ダイレクト出力の設定を容易に行うことができるミキシング装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のミキシング装置は、複数の出力ポートの各出力ポート毎に、複数の出力チャンネルのうちの1つの出力チャンネルを、当該出力ポートへの信号の入力元として設定する出力パッチ設定手段と、複数の入力チャンネルの各入力チャンネル毎に、複数の出力ポートのうちの1つの出力ポートを当該入力チャンネルの信号を出力する出力先として設定するダイレクト出力設定手段と、複数の入力チャンネルの各入力チャンネル毎に、ダイレクト出力をオン指定ないしオフ指定する第1スイッチ手段とを備えている。そして、出力パッチ手段は、第1スイッチ手段によりダイレクト出力がオン指定されている各入力チャンネルについては、ダイレクト出力設定手段の設定により当該入力チャンネルの出力先として指定されている出力ポートにダイレクト結線するとともに、複数の出力ポートのうちのダイレクト結線されていない各出力ポートを、出力パッチ設定手段の設定により当該出力ポートの入力元として設定されている出力チャンネルとパッチ結線するようにしている。これにより、第1スイッチ手段を操作してダイレクト出力をオン指定/オフ指定することにより、素早くダイレクト出力をオン/オフすることができると共に、ダイレクト出力の設定を容易に行うことができるようになる。
【0008】
また、ダイレクト出力設定手段の設定に連動して第1スイッチ手段を制御するリンク機能のオンないしオフを指定する第2スイッチ手段を設け、この第2スイッチ手段によりリンク機能をオンすることにより、出力先なし以外のダイレクト出力の設定が行われた際に自動的にダイレクト出力をオンとすることができる。さらに、ダイレクト出力設定手段において出力先なし以外の一の設定から出力先なし以外の他の設定に設定が変更されたことに応じて、自動的に当該入力チャンネルのダイレクト出力をオンすることができるようになる。さらにまた、ダイレクト出力設定手段において出力先なしの設定が行われた際には、自動的にダイレクト出力をオフすることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のミキシング装置の実施の形態であるディジタルミキサの構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す本発明の実施の形態に係るディジタルミキサ1において、ディジタルミキサ1の全体の動作を制御すると共に、ミキシング用の操作子の操作に応じて制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ11と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)12を備えている。このように、フラッシュメモリ11に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ11内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、ディジタルレコーダ等のその他の機器は、入出力インタフェースであるその他I/O 13を介してディジタルミキサ1に接続される。
【0010】
信号処理部15は多数のDSP(Digital Signal Processor)を用いて構成されており、CPU10の制御の元でミキシング処理やエフェクト処理などを行っている。さらに、ディジタルミキサ1の全ての入力と全ての出力は波形I/O(波形データインタフェース)14で行われる。この波形I/O14は、入力用として外部から入力するアナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換器を備えたアナログ入力ポートを32個、外部からディジタル信号を入力するディジタル入力ポートを8個備えており、出力用としてディジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器を備えたアナログ出力ポートを16個(オムニ8ポート、モニタ4ポートを含む)を備えている。波形I/O14は更に6つのカードスロットを備えており、当該カードスロットに増設カードを装着することにより入力ポートや出力ポートを増設することができる。例えば、増設カードとして4ポートのアナログ入力カードが装着された場合は、アナログ入力ポートが4ポート増設される。4ポートのアナログ出力カードが装着された場合は、アナログ出力ポートが4ポート増設される。8ポートのディジタルI/Oカードが装着された場合は、ディジタル入力ポートとディジタル出力ポートがそれぞれ8ポート増設される。16ポートのディジタルI/Oカードが装着された場合は、ディジタル入力ポートとディジタル出力ポートがそれぞれ16ポート増設される。
【0011】
表示器16は、後述する出力パッチの設定画面やダイレクト出力の設定画面等を表示する液晶表示装置等からなるディスプレイである。電動フェーダ17は、後述するミキシングバス(MIXバス)やAUXバスへ送り出される信号の出力レベルや、それらのバスから出力された信号の出力レベルを調整するフェーダであり、手動および電動により調整することができる。操作子18は、表示器16における表示選択用スイッチ、各入力チャンネルのミキサバス設定スイッチおよびダイレクト出力設定スイッチからなるルーティングスイッチ、表示器16に表示されるカーソルを移動するカーソル移動キー、設定される値を選択するロータリエンコーダ、設定した値を確定させるエンターキー等からなる操作子である。
【0012】
本発明にかかるディジタルミキサ1におけるパネルの外観の概略を図2に示す。
図2において、表示器16の左側には多数のスイッチからなる表示選択用スイッチ20が設けられており、この表示選択用スイッチ20を操作することにより、表示器16に種々の値を設定する設定画面やメニュー画面を表示することができる。また、表示器16の右側には、選択スイッチ17aで選択された入力チャンネルの出力を制御するMIXバス設定スイッチ21aと、ダイレクト出力設定スイッチ21bからなるルーティングスイッチ21が設けられている。このルーティングスイッチ21におけるMIXバス設定スイッチ21aは、1〜8までのスイッチからなり、該選択された入力チャンネルから8本あるMIXバスの出力を各バス毎にオン/オフすることができる。また、ダイレクト出力設定スイッチ21bは、該選択された入力チャンネルに対して設定されている後述するダイレクト出力をオン/オフするスイッチとされている。
【0013】
表示器16の下側には、全入力チャンネルに対応しており各チャンネルのレベルを制御する電動フェーダ17ないし入力チャンネルより少ない数とされて一部の入力チャンネルが割り当てられており、割り当てられた入力チャンネルのレベルを制御する電動フェーダ17が設けられている。電動フェーダ17には、その電動フェーダ17の制御している入力チャンネルを選択する選択スイッチ(SEL)17aと、その入力チャンネルをソロモードとするソロスイッチ17bと、その入力チャンネルをオン/オフするチャンネルスイッチ17cとが設けられている。また、表示器16に表示されるカーソルを上下左右に移動させるカーソル移動キー22と、種々の設定する値を選択することのできるロータリエンコーダ23と、ロータリエンコーダ23により選択された設定値を確定させるエンターキー24とが設けられている。なお、SW1〜SW4のタブ選択スイッチ26は、表示器16に表示される表示内容を切り替えるためのタブを選択するスイッチである。
【0014】
次に、本発明にかかる図1に示す構成のディジタルミキサ1においてミキシング処理が行われる等価的な機能ブロック図を図3に示す。
図3において、複数のアナログ入力ポートを備えるアナログ入力部(A入力)40に入力されたアナログ信号は、内蔵されているAD変換器によりディジタル信号に変換されて入力パッチ43に入力される。また、複数のディジタル入力ポートを備えるディジタル入力部(D入力)41に入力されたディジタル信号は、入力パッチ43に入力される。さらに、ディジタルミキサ1には、例えば8個のエフェクタからなる内蔵エフェクタ42が用意されているが、この内蔵エフェクタ42によりエフェクトの付与された信号も入力パッチ43に入力される。ここで、内蔵エフェクタ42の各エフェクタは、当該エフェクタへの複数の信号の入力部としての仮想的な複数のディジタル出力ポートと、当該エフェクトにより効果の付与された複数の信号の出力部としての仮想的な複数のディジタル入力ポートとを有している。
【0015】
入力パッチ43では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、例えば96チャンネルとされる複数の入力チャンネル部44の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ43でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。入力チャンネル部44における各入力チャンネルには、ノイズゲート、コンプレッサ、ディレイ、フェーダ、MIXバス45およびAUXバス46へのレベル調整部が備えられており、これらの入力チャンネルにおいて、周波数特性およびMIXバス45およびAUXバス46へ出力されるレベルが制御される。入力チャンネル部44から出力される96チャンネルのディジタル信号は、それぞれ8本のミキシングバス(MIXバス)45の1ないし複数に選択的に出力されると共に、12本のAUXバス46の1ないし複数に選択的に出力される。さらに、入力チャンネル部44から出力される96チャンネルのディジタル信号は、ダイレクトに出力パッチ49に出力される。
【0016】
MIXバス45においては、8本の各バスにおいて、96入力チャンネルのうちの任意のチャンネルから選択的に入力された1ないし複数のディジタル信号がミキシングされて、合計8チャンネルのMIX出力がMIX出力チャンネル部(MIX出力ch)47に出力されている。これにより、8通りにミキシングされた8チャンネルのMIX出力を得ることができる。このMIXバス45からの出力を最終出力として使用する場合が多い。また、AUXバス46においては、12本の各バスにおいて、96入力チャンネルのうちの任意のチャンネルから選択的に入力された1ないし複数のディジタル信号がミキシングされて、合計12チャンネルのAUX出力がAUX出力チャンネル部(AUX出力ch)48に出力されている。これにより、最大12通りにミキシングされた12チャンネルのAUX出力を得ることができる。このAUXバス46からの出力が、例えば中間的な出力として内蔵エフェクタ42へ送られる。MIX出力チャンネル部47およびAUX出力チャンネル部48は、イコライザ、コンプレッサ、ディレイ、フェーダ等が備えられている8チャンネルあるいは12チャンネルの出力チャンネルから構成されている。
【0017】
MIX出力チャンネル部47から出力される8チャンネルのMIX出力と、AUX出力チャンネル部48から出力される12チャンネルのAUX出力とは、出力パッチ49に供給されている。出力パッチ49では、信号の入力元であるMIX出力チャンネル部47の8チャンネルとAUX出力チャンネル部の12チャンネルと入力チャンネル部44の96チャンネルの何れか1つのチャンネルを、複数の出力ポートの各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ49でパッチされたチャンネルからの信号が供給される。内蔵エフェクタ42では、リバーブ、エコーやコーラスのエフェクトがディジタルオーディオ信号に付加される。この内蔵エフェクタ42も、信号処理部15を構成しているDSPにより実現されている。なお、内蔵エフェクタ42には、ディジタル出力ポートを介して出力パッチ49からの信号が入力され、該信号にエフェクトを付与した出力をディジタル入力ポートを介して入力パッチ43に戻すことができるものとされている。
【0018】
また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力部(A出力)50へ供給されたディジタル出力信号は、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力部(A出力)50に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換される。そして、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力部(A出力)50から出力されるアナログ出力信号は、増幅されてスピーカから放音される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力部(D入力)51から出力されるディジタルオーディオ信号は、マルチトラックレコーダやDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
【0019】
また、ディジタルミキサ1においては、MIX出力チャンネル部47およびAUX出力チャンネル部48における(8+12)チャンネルの出力チャンネルのいずれか1つないし複数を、選択的にモニタすることができる。いずれの出力信号をモニタするかのモニタ信号の選択は、モニタ用セレクタ53により行われ、選択されたモニタ信号はモニタ用ミキサ54においてミキシングされる。次いで、モニタ用アナログ出力部(モニタ用A出力)55においてアナログ信号に変換されて、モニタ・スピーカあるいはモニタ用のヘッドフォンから出力される。
【0020】
上述したように、出力パッチ49では入力チャンネル部44の各チャンネルの出力をダイレクトに各出力ポートにパッチ(結線)可能であるが、このパッチのことをダイレクト出力と呼ぶ。このダイレクト出力は、ある入力チャンネルの信号をミキシングせずに出力してそのままマルチトラックレコーダに録音する際や、MIXバス45やAUXバス46が他のミキシングに全部使われている状態である入力チャンネルの信号を外部に出力したい場合などに使用される。一方、出力パッチ49におけるそれ以外のパッチ、すなわち、MIX出力チャンネル部47とAUX出力チャンネル部48の各チャンネルから各出力ポートへのパッチを出力パッチと呼ぶ。すなわち、ディジタルミキサ1の出力パッチ49では、出力パッチに関する出力パッチ設定とダイレクト出力に関するダイレクト出力設定の2つの設定が行われる。
【0021】
出力パッチ設定をする場合は、表示選択用スイッチ20を操作して表示器16に、図7に示す出力パッチ設定画面を表示させる。図7に示す出力パッチ設定画面では、タブ[SLOT1−2]が選択されてSLOT1およびSLOT2の出力ポートの出力パッチ設定を行う出力パッチ設定画面とされている。SLOTは上述した波形I/O14の6つのカードスロットのことであり、SLOT1はそのうちの1番目のスロットを示す。スロットに装着される増設カードの備えるポート数は最大16ポートであるので、この出力パッチ設定ではその16出力ポートの各出力ポート毎に入力元を設定できるようにされている。16より少ない出力ポート数の増設カードが装着された場合には、出力ポート番号の若い順にその出力ポート数の設定が使用され、残りの出力ポートの設定は無視される。すなわち、図7に示すように各スロットの出力ポート毎に入力元を設定可能とするためのカーソル枠が設けられており、図7に示す例ではSLOT1に装着された増設カードの出力ポート番号「1」のカーソル枠が選択されて、そのカーソルのあるカーソル枠だけが太くあるいは点滅等のように表示態様を替えて表示されており、SLOT1の出力ポート1の入力元を設定することが可能とされている。なお、タブ選択スイッチ26を操作してタブ[SLOT3−4]、タブ[SLOT5−6]やタブ[OMNI OUT]を選択することにより、SLOT3,4、SLOT5,6の各16出力ポートあるいはオムニの8出力ポートの出力パッチ設定を行う出力パッチ設定画面が表示器16に表示される。
【0022】
図示する例では、SLOT1の出力ポート1の入力元として、AUX出力チャンネル部48の出力チャンネル1(AUX1)が設定されているが、ここにカーソルがある状態で、ロータリーエンコーダ23を操作することにより入力元を任意に選択すること、あるいは非選択(NONE)とすることができる。ただし、出力パッチ設定においては、入力元として、MIX出力チャンネル部47とAUX出力チャンネル部48の全20チャンネルの中から1つのチャンネルを選択することが可能とされている。なお、図7においてSLOT1の出力ポート9には、「DIRECT1」が設定されている。すなわち、DIRECT1で設定されている入力チャンネルのダイレクト出力がオンとされて、出力ポート9ではダイレクト出力設定が出力パッチ設定より優先されていることが示されている。このため、出力ポート9のカーソル枠にカーソルを移動してその入力元の設定を変更しようとしてもここではその変更を行うことができず、そのカーソル枠は設定不能枠とされている。なお、各種設定画面におけるカーソルは、カーソル移動キー22を操作することにより前後左右に移動させることができる。
【0023】
ダイレクト出力設定をする場合は、表示選択用スイッチ20を操作して表示器16に、図8に示すダイレクト出力設定画面を表示させる。図8に示すダイレクト出力設定画面は、入力チャンネル1〜入力チャンネル48の48チャンネル分の入力チャンネルのダイレクト出力設定を行う画面とされている。そして、タブ選択スイッチ26を操作してタブ[D.OUT49−96]を選択すると、入力チャンネル49〜入力チャンネル96の48チャンネル分の入力チャンネルのダイレクト出力設定を行うダイレクト出力設定画面が表示器16に表示される。ダイレクト出力設定は、入力チャンネル毎にダイレクトに出力する出力ポートを設定することができる。このため、図8に示すように入力チャンネル番号1〜48毎にカーソル枠が設定され、現在カーソルのあるカーソル枠だけが太くあるいは点滅等のように表示態様を替えて表示されるようになっている。
【0024】
図8に示す例では入力チャンネル1が選択されて、入力チャンネル1の出力ポートとして出力ポート番号「S1−01」が選択されている。出力ポート番号「S1−01」は、SLOT1に装着された増設カードの出力ポート1を示している。また、「NONE」が設定されている入力チャンネルには、ダイレクト出力の出力先が選択されていないこと、すなわち非選択状態を示している。ここで、ロータリエンコーダ23を操作することによりカーソルにより選択されている入力チャンネルのダイレクト出力先を任意に選択すること、あるいは非選択とすることができ、選択後にエンターキー24を操作することにより選択した出力ポートないし非選択の状態を確定することができる。ただし、ダイレクト出力設定では、出力先として、オムニの8出力ポートないし増設カードにより増設される出力ポートの中から1つのポートを選択することが可能である。このようにダイレクト出力設定では、各入力チャンネル毎にいずれかの出力ポートを設定できるようにされている。
【0025】
さらに、1つの入力チャンネルにおいてダイレクト出力設定の操作が行われた際に、その操作に関連して該入力チャンネルのダイレクト出力のオン/オフの設定を変更するダイレクト出力リンクスイッチ(DOLスイッチ)25が、図8に示すように設けられている。このDOLスイッチ25にカーソルを合わせてDOLスイッチ25をオンさせた状態において、例えば、入力チャンネル1の出力先として出力ポート「S1−01」を新規設定すると、それに連動して入力チャンネル1のダイレクト出力がオンされる。この場合、出力パッチ49では、出力ポートS1−01における出力パッチの設定に優先して、入力チャンネル1から出力ポートS1−01へのダイレクト出力のパッチが行われる。なお、DOLスイッチ25はダイレクト出力設定画面にあるのが便利ではあるが、その他の設定画面や図2に示すパネル上に設けるようにしてもよい。
【0026】
次に、本発明にかかるディジタルミキサ1において実行されるダイレクト出力設定イベント処理のフローチャートを図4に示す。ただし、各フローにおける変数ICN、OCN、OPNは、それぞれ入力チャンネル、出力チャンネル、出力ポートの番号を示している。ここで、出力チャンネルと出力ポートには各々複数種類があるが、通し番号が付与されているものとする。また、変数OP(OPN)は各出力ポートOPNの出力パッチの設定を、変数DOP(ICN)は各入力チャンネルICNのダイレクト出力の設定を、変数DOE(ICN)は各入力チャンネルのダイレクト出力のオン/オフを、DOLはダイレクト出力リンクのオン/オフを示している。
【0027】
図8に示すダイレクト出力設定の画面を表示器16に表示させ、パネル上の選択スイッチ(SEL)17aないしカーソル移動キー22によりカーソルを所望の入力チャンネルのカーソル枠に移動し、ロータリーエンコーダ23を操作して所望の出力ポートを選択してエンターキー24を操作して確定させると、図4に示すダイレクト出力設定イベント処理が開始される。ここで、ロータリーエンコーダー23では、既に他の何れかの入力チャンネルでダイレクト出力の出力先として設定されている出力ポートを除く出力ポートが、当該入力チャンネルの出力先として選択可能である。ダイレクト出力設定イベント処理が開始されると、ステップS10にてカーソル位置の入力チャンネルの番号がICNとされ、確定された出力ポートの番号がOPNとされる。次いで、ステップS11にて出力ポート番号OPNが“0”、すなわち、出力ポートの非選択が設定されたか否かが判断される。ここで、非選択(OPN=0)と判断された場合は、ステップS12に進んでダイレクト出力設定(DOP(ICN))に“0”、すなわちNONEと設定される。次いで、ステップS13にて当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力がオン(DOE(ICN)=1)とされているか否かが判断される。ここで判断されるダイレクト出力のオン/オフ設定は当該入力チャンネルのその時点における設定状態であり、ダイレクト出力設定スイッチ21bにより設定されたものである。ここで、当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力がオフ(DOE(ICN)=0)とされていると判断された場合は、もともとダイレクト出力を行わない設定になっていたということなので、そのままダイレクト出力設定イベント処理を終了する。
【0028】
また、ステップS13にて当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力がオン(DOE(ICN)=1)とされていると判断された場合は、ステップS14に分岐してダイレクト出力リンクのオン/オフ設定がオン(DOL=1)とされているか否かが判断される。ここで判断されるダイレクト出力リンクの設定はその時点における設定状態であり、DOLスイッチ25により設定されたものである。ここで、ダイレクト出力リンクがオンされていると判断された場合は、ステップS15に進む。ステップ15では、ダイレクト出力設定DOP(ICN)が“0”(NONE)に設定されたことに連動させて、当該入力チャンネルのダイレクト出力DOE(ICN)をオフする。次いで、ステップS16にて出力パッチ設定により設定されている出力パッチ設定(OP(OPN))に従って、出力パッチ49の結線を行う。ステップS16の実行開始時点で、出力パッチ49において当該入力チャンネルのダイレクト出力設定が何れかの出力ポートの出力パッチ設定に優先されていた場合は、該出力ポートの出力パッチ設定が復活することになる。なお、ステップS14にてダイレクト出力リンクがオフされていると判断された場合は、ステップS16にジャンプし、ステップS16にて上記した処理が行われる。
【0029】
また、ステップS11にて出力先として何れかの出力ポートの番号が設定されていると判断された場合は、ステップS17に分岐して当該入力チャンネルのダイレクト出力設定(DOP(ICN))が“0”と設定されていたか否かが判断される。ここで判断されるダイレクト出力設定はその時点における設定状態であり、ダイレクト出力設定(DOP(lCN))が“0”に設定されていたと判断されると、ステップS18に分岐する。ステップS18では、ダイレクト出力リンクのオン/オフ設定がオン(DOL=1)とされていたか否かが判断される。ここで判断されるダイレクト出力リンクの設定はその時点における設定状態であり、ダイレクト出力リンクがオンに設定されていたと判断された場合は、ステップS19に進む。ステップS19では、ステップS11とステップS17における分岐の条件、すなわち、「当該入力チャンネルのダイレクト出力の出力先が、非選択の状態(NONE)から新たに何れかの出力ポートに変更された」ことに連動して、当該チャンネルのダイレクト出力をオンに設定する(DOE(ICN)←1)。
【0030】
ステップS17にてダイレクト出力設定(DOP(ICN))が”0”(NONE)に設定されていなかったと判断された場合、ステップS18にてダイレクト出力リンクがオフされていると判断された場合、ステップS19の処理が終了した場合はステップS20に進む。ステップS20では、ステップS10にて取り込まれた出力ポート番号OPNが、当該入力チャンネルにおけるダイレクト出力設定(DOP(ICN))の出力ポート番号として設定される。次いで、ステップS21にて当該入力チャンネルのダイレクト出力がオンである(DOE(ICN)=1)か否かが判断される。ここで、オンであると判断された場合は、ステップS22に進んで当該入力チャンネルのダイレクト出力設定(DOP(ICN))に従って出力パッチ49の結線を行う。これにより、当該入力チャンネルは設定された出力ポートにダイレクト出力されるようになる。この場合、出力ポートOPNの出力パッチ設定による既存の結線は解除される。また、ステップS21にてダイレクト出力(DOE(ICN))がオフとされていると判断された場合は、ダイレクト出力は行わないのでそのままダイレクト出力設定イベント処理は終了する。
【0031】
ここで、ステップS21にてダイレクト出力がオフ(DOE(ICN)=0)と判断される場合とは、当該入力チャンネルのダイレクト出力設定DOP(ICN)がもともとNONE以外であり、かつ、ダイレクト出力がオフ(DOE(ICN)=0)であった場合と、当該入力チャンネルのダイレクト出力設定DOP(ICN)がNONEから何れかの出力ポートに変更されたが、ダイレクト出力がオフ(DOE(ICN)=0)かつダイレクト出力リンクがオフ(DOL=0)であった場合の何れかである。
以上の実施例では、ダイレクト出力リンクがオン(DOL=1)のときに入力チャンネルのダイレクト出力先の設定が非選択(NONE)から何れかの出力ポートに変更されることが、当該入力チャンネルのダイレクト出力を連動してオンするため条件となっていたが、その代わりに、入力チャンネルのダイレクト出力先として何れかの出力ポート(NONE以外)が設定されることを連動の条件としてもよい。この変更は、図4のダイレクト出力設定イベント処理において、破線のようにステップS11のNOの分岐後にステップS17の処理を行わず直ちにステップS18を実行することで実現できる。
【0032】
次に、本発明にかかるディジタルミキサ1において実行される出力パッチ設定イベント処理のフローチャートを図5に示す。
この出力パッチ設定イベント処理は、図7に示す出力パッチ設定の画面を表示器16に表示させ、カーソル移動キー22によリカーソルを何れかの出力ポート番号のカーソル枠に移動し、ロータリーエンコーダ23を操作して所望の入力元である出力チャンネルの番号を選択してエンターキー24を操作して確定させると、図5に示す出力パッチ設定イベント処理が開始される。出力パッチ設定イベント処理が開始されると、ステップS30にて選択された出力チャンネル番号がOCNとされ、選択されている出力ポート番号がOPNとされる。次いで、ステップS31にて今回選択された出力チャンネル番号OCNが選択されている出力ポートOPNに設定される出力パッチ設定(OP(OPN))が行われる。
【0033】
そして、ステップS32にて、DOP(ICN)=OPNとされるダイレクト出力設定DOP(ICN)が存在するか否か、すなわち、当該出力ポートOPNを出力先とするダイレクト出力の設定が、何れかの入力チャンネルICNで行われているか否かが判断される。ここで、出力ポートOPNにダイレクト出力設定された入力チャンネルがないと判断された場合は、ステップS34に進み出力パッチ設定(OP(OPN))に従って、出力パッチ49の結線が行われて、出力パッチ設定イベント処理は終了する。また、出力ポートOPNにダイレクト出力設定された入力チャンネルがあると判断された場合は、ステップS33に分岐し当該入力チャンネルICNについてダイレクト出力(DOE(ICN))がオンに設定されているか否かが判断される。ここで、当該入力チャンネルICNについてダイレクト出力(DOE(ICN))がオンに設定されていると判断された場合は、ダイレクト出力設定が優先されているので、そのまま出力パッチ設定イベント処理は終了する。また、当該入力チャンネルICNについてダイレクト出力(DOE(ICN))がオンに設定されていないと判断された場合は、ステップS34に分岐し出力パッチ設定(OP(OPN))に従って、出力パッチ49の結線が行われる。このように、ダイレクト出力がオン(DOE(ICN)=1)に設定されている入力チャンネルICNでダイレクト出力設定されている出力ポート(ポート番号がDOP(ICN)の出力ポート)については出力パッチ49において出力パッチ設定が有効にならない。なお、当該処理おいて、当該ダイレクト出力が有効となっているポートに関し、出力パッチ設定画面で当該出力ポートにカーソルがある場合に、エンターキー24を操作しても図5の出力パッチ設定イベント処理が実行されないようにプロテクトしたり、あるいは、出力パッチ設定イベント処理は実行するもののステップS31においてOP(OPN)の値を変更しないようにしてもよい。ダイレクト出力が有効な出力ポートでは出力パッチ設定を設定したとしても出力パッチ49には反映されないので、このように出力パッチ設定画面で当該出力パッチ設定の変更をすることができないようにしたほうがユーザを困惑させないようになる。
【0034】
次に、本発明にかかるディジタルミキサ1において実行されるダイレクト出力オン/オフイベント処理のフローチャートを図6に示す。
パネル上の選択スイッチ(SEL)17aで入力チャンネルが選択されている状態で、ダイレクト出力設定スイッチ21bを操作すると、図6に示すダイレクト出力オン/オフイベント処理が開始される。ダイレクト出力オン/オフ設定イベント処理が開始されると、ステップS40にて選択スイッチ17aで選択された入力チャンネルの番号がICNとされる。次いで、ステップS41にて当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力(DOE(ICN))のオン/オフ状態が反転される。これは、ダイレクト出力設定スイッチ21bが、操作される度に状態を反転するトグルスイッチとされているからである。
【0035】
次いで、ステップS42にて当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力設定(DOP(ICN))が“0”(NONE)と設定されているか否かが判断される。ここで、当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力設定(DOP(ICN))が“0”(NONE)と設定されていると判断された場合は、ダイレクト出力(DOE(ICN))のオン/オフ状態が意味を持たないので、そのままダイレクト出力オン/オフイベント処理は終了する。また、当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力設定(DOP(ICN))が“0”でないと判断された場合は、ステップS43に進み当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力(DOE(ICN))がオンとされたか否かが判断される。ここで、ダイレクト出力(DOE(ICN))がオンとされたと判断された場合は、ステップS45に分岐して当該入力チャンネルICNにおけるダイレクト出力設定(DOP(ICN))に従って、出力パッチ49の結線が行われる。すなわち、ダイレクト出力設定スイッチ21bの操作により、当該入力チャンネルICNのダイレクト出力がオンされた場合には、当該入力チャンネルICNは設定された出力ポートにダイレクト出力されるようになる。この場合、出力パッチ設定による当該出力ポートの既存の結線は解除される。
【0036】
また、ダイレクト出力(DOE(ICN))がオフとされたと判断された場合は、ステップS44に進んで、当該入力チャンネルのダイレクト出力設定DOP(ICN)の示す出力ポートOPNの出力パッチ設定(OP(OPN))に従って、出力パッチ49の結線を行う。すなわち、ダイレクト出力設定スイッチ21bの操作により、当該入力チャンネルICNのダイレクト出力がオフされた場合には、当該入力チャンネルICNのダイレクト出力設定により優先されていた出力パッチ設定が復活することとなる。
上記の説明では、ダイレクト出力リンクスイッチ25がオンされているとき、ダイレクト出力設定に連動してダイレクト出力がオン/オフされるようになっていたが、必ずしもダイレクト出力のオンとオフの両方を連動させる必要はなく、オンだけを連動させたりオフだけを連動させるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上のように、出力ポート毎に出力チャンネルを設定可能な出力パッチ手段と、入力チャンネル毎に出力ポートを設定してダイレクトに出力するダイレクト出力設定手段とを別々に設け、各入力チャンネル毎に、ダイレクト出力設定手段の設定を出力パッチ手段の設定に優先して有効化するスイッチ手段を設けると共に、1つの出力ポートに出力パッチ設定による出力チャンネルと、ダイレクト出力設定による入力チャンネルとを重複して設定することを可能としている。そして、各入力チャンネルのスイッチ手段を操作することにより、該入力チャンネルのダイレクト出力設定と同ダイレクト出力設定の出力先の出力ポートの出力パッチ設定のいずれかを選択することができるようになる。これにより、ダイレクト出力の設定を簡易に行うことができるようになり、ダイレクト出力のオン/オフを素早く切り替えることができるようになる。
【0038】
また、ダイレクト出力設定手段による各入力チャンネルのダイレクト出力設定に連動して同入力チャンネルのダイレクト出力のオン/オフを制御するリンク手段を設けると、各入力チャンネルに何れかの出力ポートを示すダイレクト出力設定を行っただけで、その設定された当該入力チャンネルのダイレクト出力設定に従ったダイレクト出力のパッチを有効化することができ、また、非選択を示すダイレクト出力設定を行っただけで、当該入力チャンネルのダイレクト出力を無効化することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミキシング装置の実施の形態であるディジタルミキサの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明にかかるディジタルミキサにおけるパネルの外観の概略を示す図である。
【図3】本発明にかかる図1に示す構成のディジタルミキサにおいてミキシング処理が行われる等価的な機能ブロック図である。
【図4】本発明にかかるディジタルミキサにおいて実行されるダイレクト出力設定イベント処理のフローチャートである。
【図5】本発明にかかるディジタルミキサにおいて実行される出力パッチ設定イベント処理のフローチャートである。
【図6】本発明にかかるディジタルミキサにおいて実行されるダイレクト出力オン/オフイベント処理のフローチャートである。
【図7】本発明にかかるディジタルミキサにおける出力パッチ設定の表示画面を示す図である。
【図8】本発明にかかるディジタルミキサにおけるダイレクト出力設定の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1 ディジタルミキサ、10 CPU、11 フラッシュメモリ、12 RAM、13 その他 I/O、14 波形 I/O、15 信号処理部、16 表示器、17 電動フェーダ、17a 選択スイッチ、17b ソロスイッチ、17c チャンネルスイッチ、18 操作子、20 表示選択用スイッチ、21 ルーティングスイッチ、21a バス設定スイッチ、21b ダイレクト出力設定スイッチ、22 カーソル移動キー、23 ロータリエンコーダ、24 エンターキー、25 DOLスイッチ、26 タブ選択スイッチ、40 アナログ入力部、41 ディジタル入力部、42 内蔵エフェクタ、43 入力パッチ、44入力チャンネル部、45 MIXバス、46 AUXバス、47 MIX出力チャンネル部、48 AUX出力チャンネル部、49 出力パッチ、50 アナログ出力部、51 ディジタル出力部、53 モニタ用セレクタ、54 モニタ用ミキサ、55 モニタ用アナログ出力部
Claims (5)
- 複数の入力チャンネルからの出力をミキシングするバスを備えるミキシングバス手段と、
該ミキシングバス手段からのミキシング出力が供給される複数の出力チャンネルと、
それぞれ1つの信号を出力可能な複数の出力ポートと、
前記複数の出力ポートの各出力ポート毎に、前記複数の出力チャンネルのうちの1つの出力チャンネルを、当該出力ポートへの信号の入力元として設定する出力パッチ設定手段と、
前記複数の入力チャンネルの各入力チャンネル毎に、前記複数の出力ポートのうちの1つの出力ポートを当該入力チャンネルの信号を出力する出力先として設定するダイレクト出力設定手段と、
前記複数の入力チャンネルの各入力チャンネル毎に、前記ダイレクト出力設定手段で設定されるダイレクト出力をオン指定ないしオフ指定する第1スイッチ手段と、
前記複数の入力チャンネルのうちの前記ダイレクト出力がオン指定されている各入力チャンネルを、前記ダイレクト出力設定手段の設定により当該入力チャンネルの出力先として指定されている出力ポートにダイレクト結線するとともに、前記複数の出力ポートのうちの該ダイレクト結線により結線されていない各出力ポートを、前記出力パッチ設定手段の設定により当該出力ポートの入力元として設定されている出力チャンネルとパッチ結線する出力パッチ手段と、
を備えるようにしたことを特徴とするミキシング装置。 - 前記ダイレクト出力設定手段では、既に前記複数の入力チャンネルのうちの何れかの入力チャンネルにおいて出力先として設定されている出力ポートに関しては、他の入力チャンネルの出力先として設定できないようになされていることを特徴とする請求項1記載のミキシング装置。
- 前記ダイレクト出力設定手段の設定に連動して前記第1スイッチ手段を制御するリンク機能のオンあるいはオフを指定する第2スイッチ手段と、
前記第1スイッチ手段を制御するリンク手段とを、さらに備え、
前記ダイレクト出力設定手段は、各出力チャンネルに対して何れかの出力ポートを出力先として設定あるいは出力先なしを設定することが可能とされ、前記リンク機能がオン指定されている場合、前記リンク手段は、何れかの入力チャンネルで前記ダイレクト出力設定手段において前記出力先なし以外の設定が行われたことに応じて、当該入力チャンネルのダイレクト出力がオン指定となるよう前記第1スイッチ手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のミキシング装置。 - 前記ダイレクト出力設定手段の設定に連動して前記第1スイッチ手段を制御するリンク機能のオンあるいはオフを指定する第2スイッチ手段と、
前記第1スイッチ手段を制御するリンク手段とを、さらに備え、
前記ダイレクト出力設定手段は、各出力チャンネルに対して何れかの出力ポートを出力先として設定、あるいは、出力先なしを設定することが可能とされ、前記リンク機能がオン指定されている場合、前記リンク手段は、何れかの入力チャンネルで前記ダイレクト出力設定手段において前記出力先なし以外の一の設定から出力先なし以外の他の設定に設定が変更されたことに応じて、当該入力チャンネルのダイレクト出力がオン指定となるよう前記第1のスイッチ手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のミキシング装置。 - 前記リンク手段は、前記リンク機能がオン指定されている場合であって、何れかの入力チャンネルで前記ダイレクト出力設定手段において前記出力先なしの設定が行われたことに応じて、当該入力チャンネルのダイレクト出力がオフ指定となるよう前記第1のスイッチ手段を制御するものであることを特徴とする請求項3ないし請求項4記載のミキシング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003209286A JP4023410B2 (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | ミキシング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003209286A JP4023410B2 (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | ミキシング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005072704A true JP2005072704A (ja) | 2005-03-17 |
JP4023410B2 JP4023410B2 (ja) | 2007-12-19 |
Family
ID=34402276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003209286A Expired - Fee Related JP4023410B2 (ja) | 2003-08-28 | 2003-08-28 | ミキシング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4023410B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007074668A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Yamaha Corp | デジタルミキサ |
JP2007074672A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Yamaha Corp | デジタルミキサ |
JP2011205460A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Yamaha Corp | ミキサ |
JP2012028855A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Yamaha Corp | 音響信号処理装置 |
-
2003
- 2003-08-28 JP JP2003209286A patent/JP4023410B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007074668A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Yamaha Corp | デジタルミキサ |
JP2007074672A (ja) * | 2005-09-09 | 2007-03-22 | Yamaha Corp | デジタルミキサ |
JP2011205460A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Yamaha Corp | ミキサ |
JP2012028855A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-02-09 | Yamaha Corp | 音響信号処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4023410B2 (ja) | 2007-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4448647B2 (ja) | 音響信号処理装置 | |
US8098850B2 (en) | Digital mixer | |
US8379883B2 (en) | Audio mixer and parameter setting method therefor | |
US20110069025A1 (en) | Mixing console | |
JP5565045B2 (ja) | ミキシング装置 | |
JP5201016B2 (ja) | オーディオ信号処理装置 | |
EP2410679B1 (en) | Audio signal processing device | |
JP4023410B2 (ja) | ミキシング装置 | |
JP4609234B2 (ja) | デジタルミキサ | |
JP5387472B2 (ja) | ミキシング装置 | |
JP5310167B2 (ja) | 音響システム | |
JP4211746B2 (ja) | ミキシング装置 | |
JP2016178391A (ja) | 音響信号処理装置及びプログラム | |
JP4134856B2 (ja) | 複数チャンネルの信号制御量設定装置およびそのプログラム | |
JP5434784B2 (ja) | ミキシング装置 | |
JP4582109B2 (ja) | 音響機器 | |
JP2008177816A (ja) | 音響信号処理システム | |
JP4862546B2 (ja) | ミキシング装置 | |
JP4107250B2 (ja) | ミキシング装置 | |
EP2566076B1 (en) | Audio mixing system patching collectively a plurality of ports | |
JP2008252171A (ja) | 音響機器 | |
JP4066254B2 (ja) | ディジタルミキサ | |
JP5633140B2 (ja) | 音響パラメータの制御装置 | |
JP5370210B2 (ja) | ミキサー | |
JP5358889B2 (ja) | ミキシング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060502 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060711 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070911 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070924 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |