JP4062905B2 - ディジタル・ミキサ - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、所定のサラウンド・モードにおいてエフェクトの付与されたミキシング信号を得ることのできるディジタル・ミキサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力されるオーディオ信号のレベルや周波数特性を調整し、ミキシングしていくつかのミキシング・グループにまとめてパワーアンプに送り出すミキシング・コンソールが知られている。ミキシング・コンソールを操作するオペレータは、楽器音や歌唱の各オーディオ信号の音量や音色を、ミキシング・コンソールに備えられた各種パネル操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ミキシング・コンソールは、入力信号系列として複数のマイク/ライン入力の入力チャンネルを備え、入力信号系列をプログラムしてミキシングし、出力信号系列である複数の出力チャンネルに出力している。入力信号系列における各入力チャンネルの信号は、一般にヘッドアンプにより増幅されてミキシング処理部に出力される。そして、ミキシング処理部において周波数特性およびレベルが調整されて、プログラムされた組み合わせにおいてミキシングされる。次いで、出力フェーダにより任意の出力レベルになるように設定されて出力チャンネルの1つに出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなミキシング・コンソールは、劇場、コンサートホールにおいて使用されたり、コンパクト・ディスク(CD)やDVD等に記録するための音楽ソースを作成するための録音スタジオ用機器として使用されている。例えば、コンサートホールにおけるミキシング・コンソールにおいては、ステージに多数のマイクが設置され演奏された楽器音や歌われた歌唱音がマイクを通して入力されるようになる。ミキシング・コンソールは、入力された多数のマイク/ライン信号のレベルや周波数特性を調整して所望の組み合わせでミキシングし、ミキシング出力のレベルを調整してスピーカを駆動するパワーアンプに出力するようにしている。このようなミキシング・コンソールにおいてミキシング処理をDSP等を使用してディジタル処理により行うようにしたディジタル・ミキサが知られている。
【0004】
ところで、映画、劇場、DVDソフト等においては観客に臨場感を味あわせるように前方および後方に複数のスピーカを配置して臨場感の高い音場を生み出すようにしている。このような臨場感の高い音場を生み出すシステムはサラウンドシステムといわれ、ディジタル・ミキサにおいてもサラウンド効果を発揮することのできるミキシング信号を出力できるようにされている。サラウンドには種々のサラウンド・モードが提案されている。そのいくつかの概要を図16および図17に示す。
図16(a)に示すサラウンド・モードはステレオであり、前方に左スピーカLと右スピーカRを配置して臨場感を得るようにしている。また、図16(b)に示すサラウンド・モードは(2+2)チャンネルモードであり、前方に左スピーカLと右スピーカRとを配置すると共に、後方に左後スピーカLsと右後スピーカRsとを配置して臨場感を得るようにしている。さらに、図16(c)に示すサラウンド・モードは(3+1)チャンネルモードであり、前方に左スピーカLと右スピーカR、およびその中央にセンタースピーカCとを配置すると共に、後方中央にリアスピーカSを配置して臨場感を得るようにしている。
【0005】
さらにまた、図16(d)に示すサラウンド・モードは5.1チャンネルモードであり、前方に左スピーカLと右スピーカR、およびその中央にセンタースピーカCとを配置すると共に、後方に左後スピーカLsと右後スピーカRsを配置し、さらにウーハ用スピーカLFEを適所に配置して臨場感を得るようにしている。さらにまた、図17(a)に示すサラウンド・モードは6.1チャンネルモードであり、前方に左スピーカLと右スピーカR、およびその中央にセンタースピーカCとを配置すると共に、後方に左後スピーカLsと右後スピーカRs、およびその中央にリアセンタースピーカCsを配置し、さらにウーハ用スピーカLFEを適所に配置して臨場感を得るようにしている。さらにまた、図17(b)に示すサラウンド・モードは7.1チャンネルモードであり、前方に左スピーカLと右スピーカR、およびその中央にセンタースピーカC、左スピーカLとセンタースピーカCとの間にスピーカLc、右スピーカRとセンタースピーカCとの間にスピーカRcとを配置すると共に、後方に左後スピーカLsと右後スピーカRsを配置し、さらにウーハ用スピーカLFEを適所に配置して臨場感を得るようにしている。
【0006】
従来のミキサにおいては、サラウンド・モードに応じた定位の制御は、ミキシングバスにおいて1セットだけ可能であり、例えばエフェクト付与用の出力にその定位を反映させようとする場合には、そのための設定をサラウンド・モードの助けなしにもう1セット分独立して行なわなければならなかった。サラウンド・モードに応じた定位の制御では、例えば、5.1チャンネルのL、R、C、Ls、Rsのレベルを1つの操作子で制御できるようになっている。それに対し、サラウンド・モードを使えない場合は、5.1チャンネルのL、R、C、Ls、Rsのレベル設定を1つずつ独立して行なわなければならないという問題点があった。
【0007】
また、いずれかのサラウンド・モードが選択された際に、コーラスやフランジ等のエフェクトを付与したい場合がある。しかしながら、一般にエフェクタで選択可能な複数エフェクトの中にはディジタル・ミキサで選択したサラウンド・モードに対応した入力構成のエフェクトが必ずあるとは限らず、また、該サラウンド・モードに対応した入力構成のエフェクトを必ず選択しなければならないという訳でもない。従って、ディジタル・ミキサで選択したサラウンド・モードと、エフェクタで選択されたエフェクトの入力構成が異なる場合への対応が望まれていた。
【0008】
そこで、本発明は、メイン出力用のサラウンドミキシングに連動して、エフェクトの入力等に使用できるもう1セットのミキシングが行なえるようにしたディジタル・ミキサを提供することを目的としている。また、本発明は、メイン出力用のサラウンドミキシングとエフェクト等用のサラウンドミキシングで異なるミキシング・モードを選択できるディジタル・ミキサを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1のディジタル・ミキサは、複数の入力チャンネルから信号が選択的に第1の複数バスおよび第2の複数バスに送られて、送られた信号を該第1の複数バスおよび該第2の複数バスにおいてそれぞれミキシングして、該第1の複数バスおよび該第2の複数バスでミキシングされた複数の信号を対応する複数の出力チャンネルに選択的に出力するディジタル・ミキサであって、前記第1の複数バスおよび前記第2の複数バスは、それぞれ、選択されたサラウンド・モードに対応する多チャンネルのサラウンド信号を構成する各チャンネルの信号を前記ミキシングにより得るサラウンドミキシングを行い、得られた多チャンネルのサラウンド信号を前記出力チャンネルから出力する場合に、前記複数の入力チャンネルの一部のチャンネルは、それぞれ当該入力チャンネルの信号に対応して、当該入力チャンネルの設定された定位位置に応じたレベル制御を施して前記第1の複数バスに送るとともに、同信号に対して、同定位位置に応じた送出レベル制御を施して前記第2の複数バスに送り、前記第2の複数バスは、前記一部の入力チャンネルから入力する前記送出レベル制御を施された信号を、前記選択されたサラウンド・モードに対応する多チャンネルのサラウンド信号を得るようサラウンドミキシングし、得られたサラウンド信号を対応する出力チャンネルを介して、該サラウンド信号に効果を付与するエフェクタに出力し、前記複数の入力チャンネルのうち他の一部のチャンネルは、前記エフェクタで効果が付与されたサラウンド信号を入力して、該サラウンド信号の各々を前記第1の複数バスのうち対応するバスに送り、前記第1の複数バスは、前記一部の入力チャンネルから入力する前記レベル制御を施された信号と、前記他の一部のチャンネルから入力する信号とをサラウンドミキシングし、得られたサラウンド信号を対応する出力チャンネルを介して外部に出力するようにされている。
また、上記本発明のディジタル・ミキサにおいて、前記第1の複数バスに対して選択されたサラウンド・モードと、前記第2の複数バスに対して選択されたサラウンド・モードとが異なるサラウンド・モードとされていてもよい。
【0010】
また、上記目的を達成することのできる本発明の第2のディジタル・ミキサは、信号を入力する複数の入力チャンネルと、1つ以上の入力される信号を、多チャンネルのサラウンド信号を構成する各チャンネルの信号を得るようサラウンドミキシングして出力する複数バスからなる第1バスセクションと、1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複数バスからなる第2バスセクションと、それぞれの前記入力チャンネルの2次元座標における定位位置を指定する第1指定手段と、それぞれの前記入力チャンネルから前記第2バスセクションの各バスへ信号を出力する際の送出レベルをそれぞれ指定する第2指定手段と、前記第2バスセクションの定位フォローのオン/オフを指定する第3指定手段とを備え、複数の前記入力チャンネルは、それぞれ、入力信号に対して、前記第1指定手段により指定された当該チャンネルの定位位置に応じたレベル制御を施して前記第1バスセクションの各バスへ出力すると共に、同入力信号に対し前記第2指定手段により指定された送出レベルに応じたレベル制御を施して前記第2バスセクションの各バスへ出力し、前記第3指定手段により、定位フォローのオンが指定されている場合、前記第2指定手段は、各入力チャンネルから前記第2バスセクションの各バスへ出力する際の前記送出レベルを当該チャンネルの前記定位位置に応じてそれぞれ指定し、定位フォローのオフが指定されている場合、前記第2指定手段は、各入力チャンネルから前記第2バスセクションの各バスへ出力する際の前記送出レベルを前記定位位置とは関係なく指定するようにしている。
【0011】
さらに、上記目的を達成することのできる本発明の第3のディジタル・ミキサは、信号を入力する複数の入力チャンネルと、1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複数バスからなる第1バスセクションと、1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複数バスからなる第2バスセクションと、前記第1バスセクションに対して第1サラウンドモードを指定する第1指定手段と、それぞれの前記入力チャンネルの2次元座標における定位位置を指定する第2指定手段と、前記第2バスセクションに対して第2サラウンドモードを指定する第3指定手段とを備え、複数の前記入力チャンネルは、それぞれ、入力信号に対して前記第1指定手段により指定された前記第1サラウンドモードと前記第2指定手段により指定された当該チャンネルの定位位置とに応じた送出レベル制御を施して前記第1バスセクションの各バスへ出力すると共に、同入力信号に対し前記第3指定手段により指定された前記第2サラウンドモ一ドと前記第2指定手段により指定された当該チャンネルの定位位置とに応じた送出レベル制御を施して前記第2バスセクションの各バスへ出力するようにしている。
さらにまた、上記本発明の第2のディジタル・ミキサにおいて、前記第2指定手段は、各入力チャンネル毎に前記第2バスセクションの複数バスに対応した複数操作子を備えており、前記第3指定手段により前記定位フォローのオフが指定されている場合、前記第2指定手段は、該複数操作子それぞれの操作に応じて、操作された操作子に対応するバスへの送出レベルを制御するようにしてもよい。
さらにまた、上記本発明の第2のディジタル・ミキサにおいて、前記第3指定手段による前記定位フォローのオン/オフ指定は、前記第2バスセクションのバスのペア毎の部分的なオン/オフ指定で構成されており、前記第2指定手段は、前記部分的なオン/オフ指定がオンに指定されたバスのペアについては、各入力チャンネルから当該ペアの各バスへ送出する際の送出レベルを当該チャンネルの前記定位位置に応じて指定し、前記部分的なオン/オフ指定がオフに指定されたバスのペアについては、各入力チャンネルから当該ペアの各バスへ送出する際の送出レベルを当該チャンネルの前記定位位置とは関係なく指定するようにしてもよい。
【0012】
このような本発明によれば、エフェクタが有するサラウンド・モードに応じたセンドレベルに調整して第2のバスに送り、第2のバスの出力を受けたエフェクタにおいてエフェクトを付与し、次いで、選択されたサラウンド・モードに応じた出力レベルに調整して第1のバスに送るようにしている。これにより、エフェクタにおいて選択されたサラウンド・モードが用意されていない場合でも、選択されたサラウンド・モードにおいてエフェクトを付与することができるようになる。
【0013】
また、指定された定位位置に応じたレベル制御を各入力チャンネルに施して第1バスへ出力すると共に、定位フォローがオンである場合は、各入力チャンネルの送出レベルを指定されたサラウンドモードと当該チャンネルの定位位置に応じて制御して第2バスへ出力するようにしている。これにより、メイン出力用のサラウンドミキシングに連動して、エフェクトの入力等に使用できるもう1セットのミキシングが行なえるようになる。この場合、第1バスにおけるサラウンドモードと第2バスにおけるサラウンドモードとを独立して指定することができる。従って、第2のサラウンドモードに設定された第2バスからエフェクタに出力すると共にエフェクタから第1のサラウンドモードに設定された第1バスへ出力することにより、エフェクタにおいて第1のサラウンド・モードが用意されていない場合でも、第1バスからエフェクトが付与された第1のサラウンド・モードの信号を出力することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態のディジタル・ミキサと、ディジタル・ミキサに接続される周辺機器との構成を図1に示す。
ディジタル・ミキサ1にはボーカル用のマイク2や楽器集音用のマイク3が接続され、これらのマイク2,3からの音声(歌唱音)や楽音が入力されている。マイク2,3はそれぞれ複数本とすることができる。また、ディジタル・ミキサ1にはモノラルの楽器4や2チャンネルステレオの楽器5が接続され、これらの楽器4,5からの楽音信号が入力されている。これらの楽器4,5はそれぞれ複数台とすることができる。さらに、DVD(Digital Versatile Disk)ドライブ8からの音声や楽音のディジタル信号、および、24トラックレコーダ6からの音声、楽音、効果音等が、ディジタル・ミキサ1に入力されている。ディジタル・ミキサ1では、これらの入力された音声や楽音の信号の内のアナログ信号をディジタル信号に変換して、周波数特性や遅延時間等を調整してミキシングバス等のバスに送るようにしている。同時に、ディジタルの入力信号の周波数特性や遅延時間等を調整してバスに送るようにしている。そして、バスにおいてミキシングされたミキシング信号は、さらに周波数特性や遅延時間および出力レベルが調整されて外部へ出力されるようになる。
【0015】
ディジタル・ミキサ1から出力されたミキシング信号は、アンプ10により電力増幅されてスピーカ11から放音されるようになる。また、ミキシング信号を8トラックマスタレコーダ7に出力することにより、8トラックマスタレコーダ7において録音することができるようにされている。
図1には、ディジタル・ミキサ1においてサラウンド・モードとして5.1チャンネルモードが選択された場合が示されている。この場合には、ディジタル・ミキサ1から5.1チャンネルに対応するサラウンド信号が6チャンネル出力され、この6チャンネルの信号がアンプ10によりそれぞれ電力増幅されて、図16(d)のように配置されている5.1チャンネルの6本のスピーカ11から放音されるようになる。これにより、臨場感あふれる音場を生成することができるようになされている。
【0016】
この場合に、5.1チャンネルのサラウンド信号にエフェクトを付与したい場合は、ディジタル・ミキサ1に内蔵されているエフェクタや外部に接続されている外部エフェクタ9により、エフェクトを付与することになる。しかしながら、外部エフェクタ9においてエフェクトを付与する場合に、エフェクトを付与する外部エフェクタで選択可能なエフェクトには、5ないし5.1チャンネルの入力を持つエフェクトが含まれているとは限らないし、また、仮に含まれていてもユーザがそのエフェクトを選択するとは限らない。ここでは、(2+2)チャンネルモードのエフェクトが、外部エフェクタ9で選択されたとする。本発明にかかるディジタル・ミキサ1においては、後述するように外部エフェクタで(2+2)チャンネルのエフェクトが選択されても、そのエフェクトへの信号をAUXバスでミキシングして生成し、外部エフェクタから戻ってきた信号を最終的に5.1チャンネルモードのサラウンド信号に加算することができる。
【0017】
次に、本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサ1の構成を示すブロック図を図2に示す。
ディジタル・ミキサ1は、ディジタル・ミキサ1の全体の動作を制御すると共に、ミキシング用の操作子やサラウンド操作子の操作に応じて制御信号を生成しているCPU(Central Processing Unit)21と、CPU21が実行するミキシング制御プログラムやサラウンド制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ22と、CPU21のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)23を備えている。このように、フラッシュメモリ22に動作ソフトウェアを格納することにより、フラッシュメモリ22内の動作ソフトウェアを書き換えることで、動作ソフトウェアをバージョンアップすることができる。また、信号処理部24は多数のDSPを用いて構成されており、CPU21の制御の元でミキシング処理やサラウンド処理を行っている。
【0018】
さらに、ディジタル・ミキサ1の全ての波形の入力と全ての波形の出力は波形データインタフェース(波形I/O)25で行われる。この波形データインタフェース25は、波形入力用として複数チャンネルのアナログ入力ユニット、ステレオアナログ入力ユニットや複数チャンネルのステレオディジタル入力ユニットを備えており、波形出力用として複数チャンネルのアナログ出力ユニット、ステレオアナログ出力ユニット、複数チャンネルのステレオディジタル出力ユニットやモニタ用アナログ出力ユニットを備えている。
【0019】
さらに、表示器26は、液晶表示器とされており、この表示器26にはミキシングされる各過程におけるディジタル信号のレベルをバーグラフ状に表示することができると共に、サラウンドの設定を行う際に2次元定位制御画面やサラウンド・モード設定画面、フォローサラウンド設定画面を表示することができる。さらに、電動フェーダ27は後述するミキシングバス(MIXバス)やAUXバスへ送り出される信号の出力レベルや、バスから出力された信号の出力レベルを調整するフェーダであり、手動および電動により調整することができる。パネル操作子28は、各信号のイコライジング特性やPAN特性等を操作するための多数の操作子であり、サラウンドの設定を行う際に操作子の内のロータリエンコーダやジョイスティックを用いて、2次元定位位置を任意に制御することができるようになされている。さらにまた、その他のインタフェース(その他I/O)29は、DVDドライブ8や外部エフェクタ9との間で信号を授受するためのインタフェースであり、バス30は各ブロック間でデータをやりとりするための共通路である。
【0020】
本発明にかかる図2に示す構成のディジタル・ミキサ1におけるミキシング処理およびサラウンド処理が行われる等価的な機能ブロック図を図3に示す。
図3において、アナログ入力ユニット(入力カードを含む)40に入力されたアナログ信号は、内蔵されているAD変換器によりディジタルオーディオ信号に変換されて入力パッチ44に入力されている。また、ステレオアナログ入力ユニット(入力カードを含む)41に入力されたステレオアナログ入力信号は、内蔵されているAD変換器によりディジタルオーディオ信号に変換されて入力パッチ44に入力されている。さらに、ステレオディジタル入力ユニット(入力カードを含む)42に入力されたディジタル信号も入力パッチ44に入力されている。なお、ディジタル・ミキサ1には8個のエフェクタからなる内蔵エフェクタ43が用意されているが、この内蔵エフェクタ43によりエフェクトの付与された信号も入力パッチ44に入力されている。さらにまた、出力チャンネル部51から出力される8チャンネルのミキシング出力チャンネルおよび12チャンネルのAUX出力チャンネルの信号を、入力パッチ44に入力できるようにされている。
【0021】
入力パッチ44では、入力された複数の信号を、例えば96チャンネルの入力チャンネル部45のそれぞれの入力チャンネルにパッチ(結線)することができる。入力チャンネル部45における各入力チャンネルには、ノイズゲート、コンプレッサ、ディレイ、フェーダ、MIXバス46およびAUXバス49へのレベル調整部が備えられている。その詳細については後述するが、これらの入力チャンネルにおいて、周波数特性およびMIXバス46およびAUXバス49へ出力されるレベルが制御される。入力チャンネル部45から出力される96チャンネルのディジタル信号は、それぞれ8本のミキシングバス(MIXバス)46の1ないし複数に選択的に出力されると共に、それぞれL,Rのバスからなるステレオバス(Stereo#L/R)47と、それぞれL,Rのバスからなるソロバス(SOLO#L/R)48と、12本のAUXバス49の1ないし複数に選択的に出力される。
【0022】
MIXバス46においては、8本の各バスにおいてミキシングプログラムに応じてそれぞれ選択的に入力された96チャンネルのディジタル信号がミキシングされて、合計8チャンネルのMIX出力が出力チャンネル部(MIX出力ch AUX出力ch)51に出力されている。これにより、最大8通りにミキシングされた8チャンネルのMIX出力を得ることができる。このMIXバス46からの出力には、最終的なサラウンド出力が含まれる。また、AUXバス49においては、12本の各バスにおいてミキシングプログラムに応じてそれぞれ選択的に入力された96チャンネルのディジタル信号がミキシングされて、合計12チャンネルのAUX出力が出力チャンネル部51に出力されている。これにより、最大12通りにミキシングされた12チャンネルのAUX出力を得ることができる。このAUXバス49からの出力には中間的なサラウンド出力が含まれ、該サラウンド出力は例えば内蔵エフェクタ43へ送られる。出力チャンネル部51は、後述するようにイコライザ、コンプレッサ、ディレイ、フェーダ等が備えられている(8+12)チャンネルの出力チャンネルから構成されている。
ステレオバス47においては、L,Rのバスにそれぞれ入力された96チャンネルのディジタル信号をプログラムされたとおりにミキシングして、1系統のステレオミキシング出力をステレオ出力チャンネル部50に出力している。ソロバス48においては、L,Rのバスにそれぞれ入力された96チャンネルのディジタル信号の内のパネル操作子28で選択された1ないし複数チャンネルがL,Rのバスで混合され、同バスからモニタ用ミキサ59に出力されて、図示していないがそれぞれの入力チャンネルの出力信号をモニタできるようにされている。
【0023】
ステレオ出力チャンネル部50のステレオミキシング出力と、出力チャンネル部51から出力される(8+12)チャンネルのMIX出力およびAUX出力とは、マトリックス出力チャンネル部(MATRIX 出力 ch)52に選択的に入力されてミキシングされ、4チャンネルのマトリックス出力が生成されている。マトリックス出力チャンネル部52は、イコライザ、コンプレッサ、ディレイ、フェーダ等が備えられている4チャンネルの出力チャンネルから構成されており、その出力チャンネル毎に異なる制御がなされることにより、4系統の異なるマトリックス出力信号を得ることができるようにされている。
【0024】
上述したステレオ出力チャンネル部50からの2系統のステレオ出力信号と、出力チャンネル部51からの(8+12)チャンネルのMIX出力およびAUX出力と、マトリックス出力チャンネル部52からの4チャンネルのマトリックス出力信号は出力パッチ53に供給される。出力パッチ53では、入力されたディジタル出力信号のそれぞれが、アナログ出力ユニット(カードを含む)54、ステレオアナログ出力ユニット(カードを含む)55、ステレオディジタル出力ユニット(カードを含む)56、および、内蔵エフェクタ(8個)43のいずれかへパッチ(結線)されている。内蔵エフェクタ43では、リバーブ、エコーやコーラスのエフェクトがディジタルオーディオ信号に付加される。この内蔵エフェクタ43は、信号処理部24を構成しているDSPにより実現されている。前述したように、内蔵エフェクタ43の出力は入力パッチ44に入力することができると共に、出力パッチ53に戻すことができるようにされている。
【0025】
また、アナログ出力ユニット(カードを含む)54、ステレオアナログ出力ユニット(カードを含む)55へ供給されたディジタル出力信号は、出力ユニット54,55に内蔵されているDA変換器によりアナログ出力信号に変換される。そして、出力ユニット54,55から出力されるアナログ出力信号は、アンプ10で増幅さ電力れてスピーカ11から放音される。また、ステレオディジタル出力ユニット56から出力されるディジタルオーディオ信号は、8トラックマスタレコーダ7やDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
【0026】
さらに、AUX出力の1ないし複数チャンネルを外部エフェクタに供給したい場合には、外部エフェクタをアナログ出力ユニット54ないしステレオディジタル出力ユニット56に接続し、出力パッチ53で、該1ないし複数チャンネルを外部エフェクタの接続された出力ユニットにパッチ(結線)すればよい。また、外部エフェクタで処理された信号を1ないし複数の入力チャンネルに入力したい場合には、外部エフェクタをアナログ入力ユニット40ないしステレオディジタル入力ユニット42に接続し、入力パッチ44で、接続された入力ユニットを該1ないし複数の入力チャンネルにパッチ(結線)すればよい。内蔵エフェクタ43や外部エフェクタ9においては、複数チャンネルにエフェクトを付与することができるようにされている。例えば、1入力6出力のリバーブ、2入力2出力の3バンド・バンド別リミッタ、コンプレッサ、エキスパンダ、4入力4出力のリバーブやコンプレッサとされている。この場合、外部エフェクタの種類によっては、5.1チャンネル専用のオート・PAN、コーラス、フランジ、シンフォニックを付与することができるものもあるが、ここでは外部エフェクタ9に5.1チャンネルや6.1チャンネル、7.1チャンネルの機能が用意されていないものとしている。また、内蔵エフェクタ43は前述したように信号処理部24を構成しているDSPにより実現されており、5.1チャンネルや6.1チャンネル、7.1チャンネル専用のエフェクタは用意されていないものとしている。
【0027】
ところで、ディジタル・ミキサ1においては、ステレオ出力チャンネル部50からの2系統のステレオ出力信号と、出力チャンネル部51からの(8+12)チャンネルのMIX出力およびAUX出力と、マトリックス出力チャンネル部52からの4チャンネルのマトリックス出力信号のいずれか1つないし複数を、選択的にモニタすることができる。いずれの出力信号をモニタするかのモニタ信号の選択は、モニタ用セレクタ58により行われ、選択されたモニタ信号はモニタ用ミキサ59においてミキシングされる。次いで、モニタ用アナログ出力ユニット60においてアナログ信号に変換されて、モニタ・スピーカあるいはモニタ用のヘッドフォンから出力される。
【0028】
次に、図3に示す入力チャンネル部45の入力チャンネルの構成例を図4(a)に示す。
図4(a)に示すように、入力チャンネルにおいては、ノイズゲート(GATE)70、パラメトリックイコライザ(PEQ)71、コンプレッサ(COMP)72、ディレイ(DELAY)73、フェーダ74が縦続接続されている。そして、フェーダ74の出力はパン/サラウンドレベル制御部75に供給され、フェーダ74の出力およびフェーダ74の入力はAUXセンドレベル制御部76に供給されている。ここで、GATE70は、ノイズを遮断するノイズゲートであり、入力されたディジタルオーディオ信号のレベルが基準値以下となった際に、入力されたディジタルオーディオ信号のゲインを急激に低下させてノイズを遮断している。PEQ71は、入力されたディジタルオーディオ信号の周波数特性を調整する、例えば4バンドのイコライザとされており、HI,MID HI,LOW MID,LOWの4バンドの各バンド毎の周波数特性を可変できるようにされている。COMP72は、入力されたディジタルオーディオ信号のダイナミックレンジを狭くして、入力されたディジタルオーディオ信号が飽和することを防止している。DELAY73は、音源とマイクとの距離補正等を行うように、入力されたディジタルオーディオ信号の時間遅延を行っている。
【0029】
そして、GATE70の基準値、PEQ71のイコライザ特性、COMP72のコンプレス特性、DELAY73の遅延特性等は、操作子28により変更制御可能とされている。フェーダ74(電動フェーダ27の一部)は、MIXバス46への送り出しレベルを制御するレベル可変手段であり、電動型とされている。また、パン/サラウンドレベル制御部75は、操作子28の一部である音像定位を調整するパン操作子ないしサラウンド操作子、及び、サラウンド・モード(SMOD)に応じてMIXバス46へ出力するディジタル信号のレベルを制御している。このパン/サラウンドレベル制御部75は8個設けられており、それぞれMIXバス46のバス1〜バス8へ出力する信号のレベルを個別に制御している。なお、MIXバス46のバス1〜バス8のうち、信号を出力しないバスへ出力する信号のレベルは0とされる。さらに、AUXセンドレベル制御部76は、選択信号(PRE/POST)に応じてフェーダ出力74の入力およびフェーダ74の出力の一方を選択し、選択されたディジタル信号に対して、出力先であるAUXバスの各バス毎に、センド操作子の操作量、及び、AUXサラウンド・モード(ASMOD)に応じたレベル制御を行なっている。このAUXセンドレベル制御部76は12個設けられており、それぞれAUXバス49のバス1〜バス12へのセンドレベルを制御している。なお、後述するフォローサラウンドをオンすることにより、該センド操作子の操作量をサラウンド操作子の操作量に連動させることができる。以上の入力チャンネルに供給される各パラメータは、システムに対して設定されるサラウンド・モード(SMOD)とAUXサラウンド・モード(ASMOD)を除いて、基本的には各入力チャンネル毎に独立である。ただし、ペアリングやギャングの設定により、複数の入力チャンネルの1ないし複数パラメータを連動させることもできる。
【0030】
次に、図3に示すステレオ出力チャンネル部50、出力チャンネル部51およびマトリックス出力チャンネル部52の出力チャンネルの構成例を図4(b)に示す。
図4(b)に示すように、出力チャンネルは、パラメトリックイコライザ(PEQ)80、コンプレッサ(COMP)81、ディレイ(DELAY)82、フェーダ83を縦続接続して構成されている。PEQ80は、出力されるディジタルオーディオ信号の周波数特性を調整する、例えば6バンドのイコライザとされており、HI,MID HI,MID,LOW MID,LOW,SUB MIDの6バンドの各バンド毎に電気的特性を可変することができるようにされている。COMP81は、出力されるディジタルオーディオ信号のダイナミックレンジを狭くして、出力されるディジタルオーディオ信号が飽和することを防止している。DELAY82は、スピーカの距離補正や定位の補正等を行うように、出力されるディジタルオーディオ信号の時間遅延を行っている。ここで、PEQ80のイコライザ特性、COMP81のコンプレス特性、DELAY82の遅延特性等は、操作子28で変更制御可能とされている。フェーダ83(電動フェーダ27を割当可能)は、各出力チャンネルから出力パッチ53へ出力する信号の出力レベルを制御するレベル可変手段である。以上の出力チャンネルに供給される各パラメータは、基本的には各出力チャンネル毎に独立である。但し、ペアリングやギャングの設定により、複数の出力チャンネルの1ないし複数パラメータを連動させることもできる。
【0031】
次に、本発明にかかるディジタル・ミキサ1においてサラウンドの設定を行う際の説明を、表示器26に表示される画面を参照しながら説明する。
図5はサラウンドの設定を行う際に、各入力チャンネルにおける音像の2次元定位制御を行う時に表示器26に表示される画面である。画面には隣り合う2チャンネルが表示され、その奇数チャンネルが左側に偶数チャンネルが右側に表示されている。例えば、図5にはCH番号94の欄にCH17/18と表示されて、チャンネル17とチャンネル18の2次元定位制御画面が表示されている。CH番号94の欄に表示されるチャンネル番号を変更することにより、表示されたチャンネルの2次元定位制御を、各チャンネル毎に行うことができる。2次元定位制御では、サラウンド操作子の種類に応じて異なる制御を行うことができる。ここで、サラウンド操作子としてロータリ・エンコーダを使用する場合には、7つ用意されている定位軌跡選択ボタン90のいずれかを選択する。図示する例ではCH17とCH18共に円形の定位軌跡となるボタン90が選択されている。この場合に、ロータリ・エンコーダを右回転させると、図6(b)に示す円上を右回りに音像定位位置が移動していくようになる。また、ロータリ・エンコーダを左回転させると、図6(b)に示す円上を左回りに音像定位位置が移動していくようになる。このようにして各チャンネルの音像定位位置を調整することができる。
【0032】
なお、右上がりの斜線が表示されたボタン90を選択した場合は、図6(a)に示す右上がりの斜線に沿ってそのチャンネルの音像定位位置を移動することができる。例えば、ロータリ・エンコーダを右回りさせると音像定位位置は斜線に沿って右上に移動していき、左回りさせると音像定位位置は斜線に沿って左下に移動していくようになる。他のボタン90を選択した場合も同様に選択された軌跡に沿って音像定位位置を移動させていくことができる。また、定位軌跡選択ボタン90で選択された軌跡の形状および位置を定位範囲内において変更することができる。軌跡の横幅はWIDTH91の値をテンキーを操作して変更することにより制御することができ、軌跡の高さはDEPTH92の値をテンキーを操作して変更することにより制御することができる。さらに、軌跡の中心位置は横方向と縦方向のOFFSET93の値をテンキーを操作して変更することにより制御することができる。
ところで、サラウンド操作子としてジョイスティックを使用する場合には、ジョイスティックの操作に従って、図6(c)に示すように音像定位位置を任意の位置に移動することができる。
【0033】
図5に示す画面を表示させて音像の定位を行うことにより、各チャンネルにおけるMIXバス46への出力レベルが変更され、フォローサラウンドオン時はAUXバス49へのセンドレベルも変更される。MIXバス46への出力レベルは、図4に示すパン/サラウンドレベル制御部75においてサラウンド操作子の操作量である移動後の定位位置に応じて制御される。また、フォローサラウンドがオンの場合、AUXバス49へのセンドレベルは、図4に示すAUXセンドレベル制御部76においてサラウンド操作子の操作量である移動後の定位位置に応じて制御される。ここで、例えば図7に示す定位範囲においてサラウンド操作子を操作した結果、そのチャンネルの音像の定位位置がAとされたとする。2次元の音像定位は、図16(b)の(2+2)チャンネルのサラウンドモードにおける音量分配の考え方が基本となる。まず、左チャンネルと右チャンネルへのレベルの分配は図7のVlとVrのようになり、また、前チャンネルと後チャンネルへのレベルの分配は、図7のVfとVsのようになる。ここで、レベルを定める曲線はsin2の曲線とcos2の曲線とされており、それらの和のエネルギーは一定である。従って、前方の左スピーカチャンネルLへの出力レベルは(Vl×Vf)となり、右スピーカチャンネルRへの出力レベルは(Vr×Vf)となる。また、後方の左スピーカチャンネルLsへの出力レベルは(Vl×Vs)となり、右スピーカチャンネルRsへの出力レベルは(Vr×Vs)となる。
図16(d)に示す5.1チャンネルのサラウンド・モードでは、(2+2)チャンネルで前方の左スピーカチャンネルLと右スピーカチャンネルRの2つのスピーカに分配していた音量を、前方の左スピーカチャンネルL、右スピーカチャンネルR、及び、センタースピーカチャンネルCの3つのスピーカに再分配すれば良い。この再分配では、特開平10−290500号公報に記載されている演算を行ってスピーカチャンネルL,R,Cへの出力レベルを決定することができる。また、ウーハ用スピーカチャンネルLFEへの出力する信号のレベルは、LFE制御操作子により制御される。
【0034】
なお、各スピーカチャンネルへの出力レベルは、MIXバス46中の最終的なサラウンド出力を出力する複数バスへの出力レベルと同等であり、上述したようにして決定された各スピーカチャンネルへの出力レベルが、パン/サラウンドレベル制御部75から出力されるMIXバス46への出力レベルとなる。このような出力レベルの演算は、サラウンド操作子が操作されたり、サラウンド・モードが変更されたりした際に、信号処理部24におけるDSPにより自動的に行われて、パン/サラウンドレベル制御部75におけるサラウンド出力分の出力レベルが決定される。
【0035】
ここで、図3に示す本発明にかかるディジタル・ミキサ1においてサラウンド出力を得る場合の具体的動作を説明する。
この場合、入力パッチ44に入力されるディジタル入力信号のうちの入力1〜入力4の4入力を用いて5.1チャンネルのサラウンド・モードのサラウンド出力を得るものと仮定する。すると、各ディジタル入力信号は入力パッチ44において、それぞれの入力チャンネルにパッチされる。例えば、入力1がチャンネル1へ、入力2がチャンネル2へ、入力3がチャンネル3へ、入力4がチャンネル4へパッチされるようになる。そして、それぞれの入力チャンネルにおいてイコライザ特性、コンプレス特性、遅延特性が制御されると共に、MIXバス46への出力レベルが制御される。この場合、5.1チャンネルのサラウンド・モードとされていることから、MIXバス46における6本のバス1〜バス6へ、それぞれの入力チャンネルにおける出力が送られる。すなわち、MIXバス46におけるバス1〜バス6は、図16(d)に示す5.1チャンネルのスピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEに対応することになる。したがって、MIXバス46におけるバス1〜バス6への出力レベルは、それぞれの入力チャンネルにおけるパン/サラウンドレベル制御部75により、サラウンド操作子の操作量や選択されているサラウンド・モード(SMOD)、スピーカチャンネルに応じて制御されるようになる。
【0036】
ここで、MIXバス46のサラウンド多チャンネルへの割当は図13に示すようにされている。すなわち、サラウンド・モードが5.1チャンネルに設定された場合は、MIXバス46におけるバス1(BUS1)に前方左スピーカチャンネルLが割り当てられ、バス2(BUS2)に前方右スピーカチャンネルRが割り当てられ、バス3(BUS3)に後方左スピーカチャンネルLsが割り当てられ、バス4(BUS4)に後方右スピーカチャンネルRsが割り当てられ、バス5(BUS5)に前方センタースピーカチャンネルCが割り当てられ、バス6(BUS6)にウーハ用スピーカチャンネルLFEが割り当てられる。また、他のサラウンド・モードに設定された場合は図13に図示する通りに割り当てられる。なお、サラウンド・モードにおいて使用していないバスは任意の用途に使用することができ、隣り合う奇数と偶数からなる一対のバスをステレオ用に割り当てることもできる。
【0037】
MIXバス46のチャンネル割当は、このようにされているため、例えば、各チャンネル毎に前方左スピーカチャンネルLの出力レベルで制御された入力チャンネル1〜4の出力がMIXバス46のバス1に出力される。同様にして、前方右スピーカチャンネルRの出力レベルで制御された入力チャンネル1〜4の出力がMIXバス46のバス2に出力され、後方左スピーカチャンネルLsの出力レベルで制御された入力チャンネル1〜4の出力がMIXバス46のバス3に出力され、後方右スピーカチャンネルRsの出力レベルで制御された入力チャンネル1〜4の出力がMIXバス46のバス4に出力され、前方センタースピーカチャンネルCの出力レベルで制御された入力チャンネル1〜4の出力がMIXバス46のバス5に出力され、ウーハ用スピーカチャンネルLFEの出力レベルで制御された入力チャンネル1〜4の出力がMIXバス46のバス6に出力される。
【0038】
MIXバス46におけるバス1〜バス6において、それぞれ送られた4つの入力チャンネルからの出力がミキシングされて、スピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEに対応する6チャンネルのMIX出力が出力チャンネル部51に出力される。図4(b)に示す構成の出力チャンネル部51においては、これらのスピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEに応じたイコライザ特性、コンプレス特性、遅延特性に制御されて出力パッチ53において、スピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEに対応する出力にパッチされて出力される。これにより、出力されたスピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEの信号によりスピーカL、C、R、Ls、Rs、LFEがそれぞれ駆動されて、臨場感あふれる音場が生成されるようになる。
【0039】
ここで、サラウンド・モード(SMOD)として5.1チャンネルが設定されており、そのサラウンド出力にエフェクトを付与する場合について説明する。ディジタル・ミキサ1でエフェクトを付与したい場合には、ユーザは、出力パッチ53および入力パッチ44において内蔵エフェクタ43あるいは外部エフェクタ9を適宜結線すると共に、結線されたエフェクタにおいて所望のエフェクトを選択する。ここでは、入力が5.1チャンネル構成のエフェクトを備えていない内蔵エフェクタ43でエフェクトを付与するものとし、内蔵エフェクタ43において入力及び出力が(2+2)チャンネル構成のエフェクトが選択されたとする。この場合、図3で説明したように、入力1が入力チャンネル1へ、入力2が入力チャンネル2へ、入力3が入力チャンネル3へ、入力4が入力チャンネル4へそれぞれパッチされており、MIXバス46のバス1〜バス6において5.1チャンネルのミキシングが行われている。
【0040】
ここで、選択したエフェクタの入力構成に合わせて、AUXサラウンド・モード(ASMOD)を(2+2)チャンネルサラウンドに設定し、AUXバス49のバス1〜バス4のフォローサラウンドをオンにすることにより、AUXバス49のバス1〜バス4において、選択されたエフェクタの入力構成に適合した(2+2)チャンネルサラウンドのミキシングが行われる。MIXバス46における5.1チャンネルのミキシング信号とAUXバス49における(2+2)チャンネルのミキシング信号は、互いに定位位置が同じとされているがサラウンドモードは異なっている。AUXバス49から出力される(2+2)チャンネルのミキシング信号は、出力チャンネル部51に出力される。図4(b)に示す構成の出力チャンネル部51においては、(2+2)チャンネルのスピーカチャンネルL、R、Ls、Rsに応じたイコライザ特性、コンプレス特性、遅延特性に制御されて出力パッチ53において、内蔵エフェクタ43に対応する出力にパッチされて内蔵エフェクタ43に出力される。これにより、内蔵エフェクタ43において選択されたエフェクトが各チャンネルに付与され、(2+2)チャンネル構成の信号が内蔵エフェクタ43から出力される。
【0041】
内蔵エフェクタ43により効果付与された信号は入力パッチ44において、それぞれの入力チャンネルにパッチされる。例えば、(2+2)チャンネルのうちのLがチャンネル8へ、Rがチャンネル9へ、Lsがチャンネル10へ、Rsがチャンネル11へパッチされるようになる。そして、それぞれの入力チャンネルにおいてイコライザ特性、コンプレス特性、遅延特性が制御されると共に、MIXバス49への出力レベルが制御される。この場合、Lを入力するチャンネル8の信号は、前方左スピーカチャンネルL(MIXバス46のバス1)とセンタースピーカチャンネルC(MIXバス46のバス5)へ、Rを入力するチャンネル9の信号は、前方右スピーカチャンネルR(MIXバス46のバス2)とセンタースピーカチャンネルC(MIXバス46のバス5)へ、それぞれ同レベルになるようレベル制御されて出力される。さらに、Lsを入力するチャンネル10の信号は後方左スピーカチャンネルLs(MIXバス46のバス3)へ、Rsを入力するチャンネル11の信号は後方右スピーカチャンネルRs(MIXバス46のバス4)へ、それぞれレベル制御されて出力される。
【0042】
これらの信号の振分けは、各入力チャンネルにおける定位位置を適宜調整することにより行われる。また、入力チャンネル8〜11の信号は、各チャンネルのLFE操作子の操作量に応じたレベルでウーファー用スピーカチャンネルLFE(MIXバス46のバス6)に出力される。なお、入力チャンネル8〜11におけるAUXバス49への出力は全てオフに設定しておく必要がある。そして、入力チャンネル8〜11のフェーダ74を操作することにより、MIXバス46でミキシングされる5.1チャンネル信号に対する選択されたエフェクトのかかり具合を制御することができるようになる。
【0043】
ここで、AUXバス49の各バスのセンドレベルを、MIXバス46におけるサラウンドミキシングの定位位置に連動させるか否かを設定できる。追従させたい場合、そのバスのフォローサラウンドにオンを設定する。このようなフォローサラウンドのオン/オフの設定は、図14に示すように設定することができる。先の例のようにAUXサラウンド・モードに(2+2)チャンネルが設定されている場合には、AUXバス49におけるバス1(AUX1)とバス2(AUX2)とがペアでフォローサラウンドを設定可能とされると共に、バス3(AUX3)とバス4(AUX4)とがペアでフォローサラウンドを設定可能とされる。また、他のAUXサラウンド・モードで使用する場合は図14に図示する通りに、ペアで設定可/設定不可とされる。
また、フォローサラウンドオンとされた場合には、AUXバス49のサラウンド多チャンネルへの割当は図15に示すようにされる。すなわち、AUXサラウンド・モードが(2+2)チャンネルに設定された場合は、AUXバス49におけるバス1(AUX1)に前方左スピーカチャンネルLが割り当てられ、バス2(AUX2)に前方右スピーカチャンネルRが割り当てられ、バス3(AUX3)に後方左スピーカチャンネルLsが割り当てられ、バス4(AUX4)に後方右スピーカチャンネルRsが割り当てられる。また、他のAUXサラウンド・モードに設定された場合は図15に図示する通りに割り当てられる。
【0044】
このように、本発明のディジタル・ミキサ1においては、システムのサラウンド・モード(SMOD:最終出力のためのMIXバス46のサラウンド・モード)とエフェクタの入力構成が異なっている場合に、AUXバス49において、該サラウンド・モードとは異なるAUXサラウンド・モード(ASMOD)でそのエフェクトの入力構成に合ったミキシングを行うことができる。
【0045】
次に、サラウンド・モードを設定する画面を図8,図9に示す。図8は、「SURR MODE」タブをクリックして表示器26にサラウンド・モード選択画面を表示した画面である。この画面では、「5.1」が選択されて5.1チャンネルにおけるスピーカの配置と各スピーカチャンネルL、C、R、Ls、Rs、LFEに割り当てられたMIXバス46におけるバス1(BUS1)〜バス6(BUS6)が示されている。この画面のように、5.1チャンネルのサラウンド・モードが選択された場合は、6本のスピーカL、C、R、Ls、Rs、LFEを図示するように配置する。
また、図9は、サラウンド・モード選択画面において、「7.1」を選択した場合の画面である。この画面では、7.1チャンネルにおけるスピーカの配置と各スピーカチャンネルL、Lo、C、Ro、R、Ls、Rs、LFEに割り当てられたMIXバス46におけるバス1(BUS1)〜バス8(BUS8)が示されている。この画面のように、7.1チャンネルのサラウンド・モードが選択された場合は、8本のスピーカL、Lo、C、Ro、R、Ls、Rs、LFEを図示するように配置する。
【0046】
次に、サラウンド・モード設定処理のフローチャートを図10に示す。
図10において、サラウンド・モード設定画面が表示器26に表示されてサラウンド・モード処理が開始されると、ステップS1にて選択されたサラウンド・モード(SMOD)が取り込まれる。次いで、ステップS2において、ミキサの全入力チャンネルについて、図4(a)に示す入力チャンネルにおけるパン/サラウンドレベル制御部75に、取り込まれたサラウンド・モードに対応したMIXバス46の各バスに対する出力レベルが設定されるようになる。これにより、MIXバス46から該サラウンド・モードに対応したミキシング信号が生成され、MIX出力チャンネルで調整されて出力パッチ53に出力される。その出力を、出力パッチ53において、該サラウンド・モードに対応して配置されているスピーカに接続されたアナログ出力ユニット54へパッチ(結線)してやることにより、該スピーカから臨場感あふれる音場が生成されるようになる。
【0047】
ここで、パン/サラウンドレベル制御部75における選択されたサラウンド・モード(SMOD)に対する音量制御を、サラウンド・モード別に説明する。
[SMOD=0: ステレオ]
FP(フォローパン)がオンなら、入力信号に対してパン操作量に応じたパン音量制御を行なった信号を各MIXバス46に出力する。ここでは、隣り合う奇数番号のバスがLチャンネル、偶数番号のバスがRチャンネルとされる。また、FPがオフなら、入力信号がそのままMIXバス46の各バスに出力される。
[SMOD=1: 2+2チャンネル]
入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて(2+2)チャンネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46のバス1〜バス4に対して出力する。この場合、バス5〜バス8のMIXバス46に関しては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
【0048】
[SMOD=2: 3+1チャンネル]
入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて(3+1)チャンネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46のバス1〜バス4に対して出力する。この場合、バス5〜バス8のMIXバス46に関しては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
[SMOD=3: 5.1チャンネル]
入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて5.1チャンネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46のバス1〜バス6に対して出力する。この場合、バス7、バス8のMIXバス46に関しては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
[SMOD=4: 6.1チャンネル]
入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて6.1チャンネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46のバス1〜バス7に対して出力する。この場合、残るバス8のMIXバス46に関しては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
[SMOD=5: 7.1チャンネル]
・入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて7.1チャンネル音量制御を行なった信号を、MIXバス46のバス1〜バス8に対して出力する。
【0049】
次に、フォローサラウンドの設定画面を図11に示す。サラウンドの設定画面において、「OUTPUT」タブをクリックして表示器26にフォローサラウンド設定画面を表示した画面である。画面にはAUXサラウンド・モードを表示する表示欄104が設けられており、図示する例では選択された(2+2)チャンネルのAUXサラウンド・モードが表示されている。このAUXサラウンド・モードはAUXバス49のサラウンド・モードであり、使用するエフェクトの入力構成に合わせて設定することができる。フォローサラウンドのオン/オフは、AUXバス49における隣り合う2本のバスが単位とされて設定される。フォローサラウンド設定画面では、バス番号101で示すようにバス番号が表示されており、その間と下に単位とされる2本のバス及びその出力チャンネルがペアリングされているかモノラルとされているかのチャンネル態様が表示され、さらにその下にフォローサラウンドのオン/オフが表示されている。
【0050】
この画面では、AUXバス49におけるバス1とバス2との間のハートマークが完成して表示されており、当該バスに割り当てられている2つの出力チャンネルがペアリングされてステレオに設定されていることが示されている。さらにこの2つのチャンネルではフォローサラウンドがオンとされて、各入力チャンネル毎に、AUXサラウンド・モードと当該チャンネルのサラウンド操作子の操作量に応じてAUXバス49へのセンドレベルが制御されるようになされている。ここで、通常は、ペアリングされた2つのバスへのセンドレベルが同じになるよう制御されるが、フォローサラウンドがオンとなっている場合は、フォローサラウンドによるセンドレベルの制御がそれに優先される。また、AUXバス49におけるバス3とバス4に割り当てられている2つのチャンネルでは、ハートマークがブロークンとされてペアリングされずにモノラルに設定されていることが示されている。さらにこの2つのチャンネルではフォローサラウンドがオフとされて、各入力チャンネルでは、当該チャンネルの個々のセンドレベル操作子により独立してセンドレベルを設定するようにしている。さらに、選択された(2+2)チャンネルではAUXバス49の4本のバスを使用するので、残りのバス5〜バス12に割り当てられている出力チャンネルではフォローサラウンドが破線で示されて、図14に示すようにフォローサラウンドのオン/オフを設定することができないようにされている。なお、これらのバス5〜バス12に割り当てられているチャンネルは、サラウンド以外に使用可能とされる。
【0051】
また、フォローサラウンド設定画面では、図11に示すようにサラウンド・モード設定画面で設定されたMIXサラウンド・モードの情報も表示されている。すなわち、MIXサラウンド・モードがMIXサラウンドの表示欄114に表示されて、図示する例では5.1チャンネルのMIXサラウンド・モードが表示されている。ただし、この画面ではMIXサラウンド・モードを変更することはできない。さらに、バス番号111で示すようにMIXバス46におけるバス番号が表示されており、その間と下に単位とされる2本のバスがペアリングされているかモノラルとされているかのチャンネル態様が表示され、さらにその下に各バスに割り当てられているスピーカチャンネルが表示されている
【0052】
この画面では、MIXバス46におけるバス1とバス2の間のハートマークが完成して表示されており、当該バスに割り当てられている2つのチャンネルがペアリングされてステレオに設定されていることが示されている。さらに、これらのバス1のチャンネルは前方左スピーカチャンネルLに割り当てられ、バス2のチャンネルは前方右スピーカチャンネルRに割り当てられていることが表示されている。また、MIXバス46におけるバス3とバス4に割り当てられている2つのチャンネルでは、ハートマークがブロークンとされておりペアリングされずにモノラルに設定されていることが示されている。さらに、これらのバス3のチャンネルは後方左スピーカチャンネルLsに割り当てられ、バス4のチャンネルは後方右スピーカチャンネルRsに割り当てられていることが表示されている。さらにまた、MIXバス46におけるバス5とバス6に割り当てられている2つのチャンネルでは、ハートマークが完成しておらずペアリングされずにモノラルに設定されていることが示されている。さらに、これらのバス5のチャンネルは前方センタースピーカチャンネルCに割り当てられ、バス6のチャンネルはウーハ用スピーカチャンネルLFEに割り当てられていることが表示されている。MIXバス46における残るバス7とバス8は、サラウンド用として使用されておらずこれらのバス7,バス8に割り当てられているチャンネルは、サラウンド以外に使用可能とされる。
【0053】
次に、AUXサラウンド・モード設定処理のフローチャートを図12(a)に示す。
図12(a)において、AUXサラウンド・モード設定画面が表示器26に表示されてAUXサラウンド・モード処理が開始されると、ステップS10にて選択されたAUXサラウンド・モード(ASMOD)が取り込まれる。次いで、ステップS11において、ミキサの全チャンネルについて、図4(a)に示す入力チャンネルにおけるAUXセンドレベル制御部76のセンドレベルのうち、フォローサラウンドがオンされているバスへのセンドレベルが、取り込まれたAUXサラウンド・モードと当該チャンネルの定位位置に対応した音量に設定される。これにより、エフェクタが有するAUXサラウンド・モードに応じたAUXサラウンド出力をエフェクタに出力することができるようになる。
【0054】
次に、フォローサラウンドがオンに設定された際に実行されるフォローサラウンドオン処理のフローチャートを図12(b)に示す。
図12(b)において、AUXサラウンド・モード設定画面が表示器26に表示されて単位とされる2本のAUXバスに割り当てられたチャンネルにおいてフォローサラウンド(FS)がオンに設定されるとフォローサラウンドオン処理が開始され、ステップS20にて、ミキサの全チャンネルについて、フォローサラウンドがオンに設定されたAUXバス49のセンドレベルが、選択されたAUXサラウンド・モード(ASMOD)と当該入力チャンネルのサラウンド操作子の操作量(定位位置)に応じた音量に設定され、フォローサラウンドオン処理は終了する。設定されたセンドレベル制御信号は、AUXセンドレベル制御部76に供給される。これにより、AUXセンドレベル制御部76においてAUXサラウンド・モードおよびサラウンド操作子の操作量に応じたセンドレベルでAUXバス49へ出力することができるようになる。
【0055】
次に、フォローサラウンドがオフに設定された際に実行されるフォローサラウンドオフ処理のフローチャートを図12(c)に示す。
図12(c)において、AUXサラウンド・モード設定画面が表示器26に表示されて単位とされる2本のAUXバスに割り当てられたチャンネルにおいてフォローサラウンド(FS)がオフに設定されるとフォローサラウンドオフ処理が開始され、ステップS30にて、ディジタル・ミキサ1の全チャンネルについて、フォローサラウンドがオフに設定されたAUXバス49のセンドレベルが、各入力チャンネルのセンドレベル操作子の操作量に応じたセンドレベル(音量)制御信号が設定され、フォローサラウンドオフ処理は終了する。設定されたセンドレベル制御信号は、AUXセンドレベル制御部76に供給される。
【0056】
ここで、AUXセンドレベル制御部76における選択されたAUXサラウンド・モード(ASMOD)に対する音量制御を、AUXサラウンド・モード別に説明する。
[ASMOD=0: ステレオ]
入力信号に対してAUXバス49におけるバスごとに独立したセンドレベルが設定されて、AUXバス49へ出力される。ただし、ペアリングされている場合はペアリングされているチャンネルのセンドレベルに連動されて、AUXバス49へ出力される。
[ASMOD=1: 2+2チャンネル]
FS(フォローサラウンド)がオンに設定されているAUXバス49については、入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて(2+2)チャンネル音量制御を行なった信号を、AUXバス49のAUX1〜AUX4のバスに対して出力する。残るAUXバス49のAUX5〜AUX12のバスについては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
【0057】
[ASMOD=2: 3+1チャンネル]
FS(フォローサラウンド)がオンに設定されているAUXバス49については、入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて(3+1)チャンネル音量制御を行なった信号を、AUXバス49のAUX1〜AUX4のバスに対して出力する。残るAUXバス49のAUX5〜AUX12のバスについては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
[ASMOD=3: 5.1チャンネル]
FS(フォローサラウンド)がオンに設定されているAUXバス49については、入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて5.1チャンネル音量制御を行なった信号を、UXバス49のAUX1〜AUX6のバスに対して出力する。残るAUXバス49のAUX7〜AUX12のバスについては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
【0058】
[ASMOD=4: 6.1チャンネル]
FS(フォローサラウンド)がオンに設定されているAUXバス49については、入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて6.1チャンネル音量制御を行なった信号を、UXバス49のAUX1〜AUX7のバスに対して出力する。残るAUXバス49のAUX8〜AUX12のバスについては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
[ASMOD=5: 7.1チャンネル]
FS(フォローサラウンド)がオンに設定されているAUXバス49については、入力信号に対してサラウンド操作子のSR操作量に応じて7.1チャンネル音量制御を行なった信号を、AUX1〜AUX8のバスに対して出力する。残るAUXバス49のAUX9〜AUX12のバスについては、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
なお、前記した[ASMOD=1〜5]において、FS(フォローサラウンド)がオフに設定されているAUXバス49については、前記した[ステレオ]の場合と同様とされる。
【0059】
以上の説明では、MIXサラウンド・モードを5.1チャンネルに設定した場合について説明したが、MIXサラウンド・モードが他のサラウンド・モードに設定された場合も同様の動作が行われる。この場合に、エフェクトを付与したサラウンド出力を得たい場合に、MIXサラウンド・モードとエフェクタへ送るAUXサラウンド・モードとを異ならせることができる。これにより、MIXサラウンド・モードに設定されているサラウンド・モードと、エフェクタで選択されたエフェクトの入力構成が異なっている場合でも、エフェクトの付与されたサラウンド出力を得ることができるようになる。また、エフェクタでMIXサラウンド・モードと同じ入力構成のエフェクトが選択される場合には、AUXサラウンド・モードをMIXサラウンド・モードと同じに設定すればよい。この場合、MIXバス46とAUXバス49で同じサラウンド・モードのミキシングが行われるが、MIXバス46には、先述したように、他の入力チャンネルを介してそのエフェクトで処理された信号も再入力される。エフェクトに入力する信号をミキシングするAUXバス49の出力チャンネルのフェーダ83、ないし、エフェクトからの出力を再入力する入力チャンネルのフェーダ74を操作することにより、エフェクトを深くかけるか浅くかけるか等の制御を行うことができる。
【0060】
なお、以上説明した本発明の実施の形態のディジタル・ミキサにおいては、AUXサラウンド・モードが1つだけ設定できるようになっていたが、2つ以上のAUXサラウンド・モードを設定できるようにしてもよい。例えば、2つのAUXサラウンド・モードを設定できるようにする場合、AUXバス49において、2つのAUXサラウンド・モードに対応した2セットのサラウンドミキシングが異なるバスで行われるようにすればよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、エフェクタが有するサラウンド・モードに応じたセンドレベルに調整して第2のバスに送り、第2のバスの出力を受けたエフェクタにおいてエフェクトを付与し、次いで、選択されたサラウンド・モードに応じた出力レベルに調整して第1のバスに送るようにしている。これにより、エフェクタにおいて選択されたサラウンド・モードが用意されていない場合でも、選択されたサラウンド・モードにおいてエフェクトを付与することができるようになる。
【0062】
また、指定された定位位置に応じたレベル制御を各入力チャンネルに施して第1バスへ出力すると共に、定位フォローがオンである場合は、各入力チャンネルの送出レベルを指定されたサラウンドモードと当該チャンネルの定位位置に応じて制御して第2バスへ出力するようにしている。これにより、メイン出力用のサラウンドミキシングに連動して、エフェクトの入力等に使用できるもう1セットのミキシングが行なえるようになる。この場合、第1バスにおけるサラウンドモードと第2バスにおけるサラウンドモードとを独立して指定することができる。従って、第2のサラウンドモードに設定された第2バスからエフェクタに出力すると共にエフェクタから第1のサラウンドモードに設定された第1バスへ出力することにより、エフェクタにおいて第1のサラウンド・モードが用意されていない場合でも、第1バスからエフェクトが付与された第1のサラウンド・モードの信号を出力することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本本発明の実施の形態のディジタル・ミキサと、ディジタル・ミキサに接続される周辺機器との構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサの構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明にかかる図2に示す構成のディジタル・ミキサにおけるミキシング処理およびサラウンド処理が行われる等価的な機能ブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおける入力チャンネルおよび出力チャンネルの構成を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおいて各入力チャンネルにおける音像の2次元定位制御を行う時に表示器に表示される画面を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおいて音像の2次元定位制御を行う際の定位軌跡を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおいて、定位位置に応じたレベルを決定する原理を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおいて、サラウンド・モード選択画面において5.1チャンネルを選択した際の画面を示す図である。
【図9】 発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおいて、サラウンド・モード選択画面において7.1チャンネルを選択した際の画面を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおけるサラウンド・モード設定処理のフローチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおけるフォローサラウンドの設定画面を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおけるAUXサラウンド・モード設定処理のフローチャート、フォローサラウンドオン処理のフローチャート、フォローサラウンドオフ処理のフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおけるMIXバスのサラウンド多チャンネルへの割当を示す図表である。
【図14】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおけるフォローサラウンドのオン/オフの設定を示す図表である。
【図15】 本発明の実施の形態にかかるディジタル・ミキサにおけるAUXバスのサラウンド多チャンネルへの割当を示す図表である。
【図16】 サラウンド・モードとそのスピーカ配置を示す図である。
【図17】 他のサラウンド・モードとそのスピーカ配置を示す図である。
【符号の説明】
1 ディジタル・ミキサ、2 マイク、3 マイク、4 楽器、5 楽器、6 24トラックレコーダ、7 8トラックマスタレコーダ、8 ドライブ、9 外部エフェクタ、10 アンプ、11 スピーカ、21 CPU、22 フラッシュメモリ、23 RAM、24 信号処理部、25 波形データインタフェース、26 表示器、27 電動フェーダ、28 パネル操作子、29 その他I/O、30 バス、40 アナログ入力ユニット、41 ステレオアナログ入力ユニット、42 ステレオディジタル入力ユニット、43 内蔵エフェクタ、44入力チャンネル部、44 入力パッチ、45 入力チャンネル部、46 MIXバス、47 ステレオバス、48 ソロバス、49 AUXバス、50 ステレオ出力チャンネル部、51 出力チャンネル部、52 マトリックス出力チャンネル部、53 出力パッチ、54 アナログ出力ユニット、55 ステレオアナログ出力ユニット、56 ステレオディジタル出力ユニット、58 モニタ用セレクタ、59 モニタ用ミキサ、60 モニタ用アナログ出力ユニット、74フェーダ、75 パン/サラウンドレベル制御部、76 AUXセンドレベル制御部、83 フェーダ、90 定位軌跡選択ボタン、91 WIDTH、92DEPTH、93 OFFSET、94 CH番号、101 バス番号、104 表示欄、111 バス番号、114 表示欄
Claims (6)
- 複数の入力チャンネルから信号が選択的に第1の複数バスおよび第2の複数バスに送られて、送られた信号を該第1の複数バスおよび該第2の複数バスにおいてそれぞれミキシングして、該第1の複数バスおよび該第2の複数バスでミキシングされた複数の信号を対応する複数の出力チャンネルに選択的に出力するディジタル・ミキサであって、
前記第1の複数バスおよび前記第2の複数バスは、それぞれ、選択されたサラウンド・モードに対応する多チャンネルのサラウンド信号を構成する各チャンネルの信号を前記ミキシングにより得るサラウンドミキシングを行い、得られた多チャンネルのサラウンド信号を前記出力チャンネルから出力する場合に、
前記複数の入力チャンネルの一部のチャンネルは、それぞれ当該入力チャンネルの信号に対応して、当該入力チャンネルの設定された定位位置に応じたレベル制御を施して前記第1の複数バスに送るとともに、同信号に対して、同定位位置に応じた送出レベル制御を施して前記第2の複数バスに送り、
前記第2の複数バスは、前記一部の入力チャンネルから入力する前記送出レベル制御を施された信号を、前記選択されたサラウンド・モードに対応する多チャンネルのサラウンド信号を得るようサラウンドミキシングし、得られたサラウンド信号を対応する出力チャンネルを介して、該サラウンド信号に効果を付与するエフェクタに出力し、
前記複数の入力チャンネルのうち他の一部のチャンネルは、前記エフェクタで効果が付与されたサラウンド信号を入力して、該サラウンド信号の各々を前記第1の複数バスのうち対応するバスに送り、
前記第1の複数バスは、前記一部の入力チャンネルから入力する前記レベル制御を施された信号と、前記他の一部のチャンネルから入力する信号とをサラウンドミキシングし、得られたサラウンド信号を対応する出力チャンネルを介して外部に出力するようにされていることを特徴とするディジタル・ミキサ。 - 前記第1の複数バスに対して選択されたサラウンド・モードと、前記第2の複数バスに対して選択されたサラウンド・モードとが異なるサラウンド・モードとされていることを特徴とする請求項1記載のディジタル・ミキサ。
- 信号を入力する複数の入力チャンネルと、
1つ以上の入力される信号を、多チャンネルのサラウンド信号を構成する各チャンネルの信号を得るようサラウンドミキシングして出力する複数バスからなる第1バスセクションと、
1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複数バスからなる第2バスセクションと、
それぞれの前記入力チャンネルの2次元座標における定位位置を指定する第1指定手段と、
それぞれの前記入力チャンネルから前記第2バスセクションの各バスへ信号を出力する際の送出レベルをそれぞれ指定する第2指定手段と、
前記第2バスセクションの定位フォローのオン/オフを指定する第3指定手段とを備え、
複数の前記入力チャンネルは、それぞれ、入力信号に対して、前記第1指定手段により指定された当該チャンネルの定位位置に応じたレベル制御を施して前記第1バスセクションの各バスへ出力すると共に、同入力信号に対し前記第2指定手段により指定された送出レベルに応じたレベル制御を施して前記第2バスセクションの各バスへ出力し、
前記第3指定手段により、定位フォローのオンが指定されている場合、前記第2指定手段は、各入力チャンネルから前記第2バスセクションの各バスへ出力する際の前記送出レベルを当該チャンネルの前記定位位置に応じてそれぞれ指定し、
定位フォローのオフが指定されている場合、前記第2指定手段は、各入力チャンネルから前記第2バスセクションの各バスへ出力する際の前記送出レベルを前記定位位置とは関係なく指定するようにしたことを特徴とするディジタル・ミキサ。 - 信号を入力する複数の入力チャンネルと、
1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複数バスからなる第1バスセクションと、
1つ以上の入力される信号をミキシングして出力する複数バスからなる第2バスセクションと、
前記第1バスセクションに対して第1サラウンドモードを指定する第1指定手段と、
それぞれの前記入力チャンネルの2次元座標における定位位置を指定する第2指定手段と、
前記第2バスセクションに対して第2サラウンドモードを指定する第3指定手段とを備え、
複数の前記入力チャンネルは、それぞれ、入力信号に対して前記第1指定手段により指定された前記第1サラウンドモードと前記第2指定手段により指定された当該チャンネルの定位位置とに応じた送出レベル制御を施して前記第1バスセクションの各バスへ出力すると共に、
同入力信号に対し前記第3指定手段により指定された前記第2サラウンドモ一ドと前記第2指定手段により指定された当該チャンネルの定位位置とに応じた送出レベル制御を施して前記第2バスセクションの各バスへ出力することを特徴とするディジタル・ミキサ。 - 前記第2指定手段は、各入力チャンネル毎に前記第2バスセクションの複数バスに対応した複数操作子を備えており、前記第3指定手段により前記定位フォローのオフが指定されている場合、前記第2指定手段は、該複数操作子それぞれの操作に応じて、操作された操作子に対応するバスへの送出レベルを制御することを特徴とする請求項3記載のディジタル・ミキサ。
- 前記第3指定手段による前記定位フォローのオン/オフ指定は、前記第2バスセクションのバスのペア毎の部分的なオン/オフ指定で構成されており、
前記第2指定手段は、前記部分的なオン/オフ指定がオンに指定されたバスのペアについては、各入力チャンネルから当該ペアの各バスへ送出する際の送出レベルを当該チャンネルの前記定位位置に応じて指定し、前記部分的なオン/オフ指定がオフに指定されたバスのペアについては、各入力チャンネルから当該ペアの各バスへ送出する際の送出レベルを当該チャンネルの前記定位位置とは関係なく指定するようにしたことを特徴とする請求項3記載のディジタル・ミキサ。
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