JP5182226B2 - 音響装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音響信号をミキシングした出力チャンネルの数を設定することのできる音響装置に関する。
従来、音響装置の一つとして、多数のマイクロホンあるいは電気・電子楽器などから出力されるオーディオ信号のレベルや周波数特性を調整してミキシングし、パワーアンプに送り出すコンサートホール等で使用されるディジタルミキサが知られている。ディジタルミキサを操作するオペレータは、楽器音や歌唱の各オーディオ信号の音量や音色を、ディジタルミキサにおける各種パネル操作子を操作することにより、演奏を最もふさわしく表現していると思われる状態に調整している。ディジタルミキサは、入力チャンネルからの音響信号をミキシングするバスと、ミキシングされた音響信号を出力する出力チャンネルを備えている。各入力チャンネルはそれぞれ入力される音響信号の周波数特性やミキシングレベル等を制御して各ミキシングバスに出力し、各ミキシングバスは入力された音響信号をミキシングして対応する出力チャンネルに出力する。出力チャンネルからの出力は増幅されてスピーカ等から放音される。
従来のディジタルミキサでは、ディジタル信号処理装置(DSP)によりミキシング処理を行っている。ミキシング所里には、大きく分けて、音響信号の特性を調整する調整処理とされるイコライザやコンプレッサ等の処理と、音響信号をレベル制御して混合(ミキシング)するミキサ処理の2つが含まれる。このうちの調整処理は、機種や動作モードなどに応じて処理内容が変わるが、ミキサ処理は、機種や動作モードにかかわらず同じ処理の繰り返しとなる。
特許文献1には、複数chの楽音を生成する楽音生成部と、調整処理を行うDSP部と、混合処理を行うミキサ部とを、1つの集積回路に納めた先行技術が開示されている。この先行技術におけるミキサ部では、係数の乗算を行う各演算チャンネル毎に、どの信号を入力するか、どのバスに出力するかを選択することができる。また、各入力チャンネル毎に、係数の乗算回数及びバスへの混合回数を任意に指定できる。さらに、混合を行うバス毎に、何チャンネルの信号を入力するか、その個々の信号をどの入力チャンネルから入力するかを任意に指定できるようになっている。しかし、特許文献1のディジタルミキサでは、混合を行うバス毎に、何チャンネルの信号を入力するか、その個々の信号をどの入力チャンネルから入力するかを逐一指定しなければならず、膨大な作業が必要になる。
特許文献2には、様々な要求仕様のミキサ装置に利用でき、複数のDSPを用いたミキサ装置の信号処理用の回路基板の設計を簡単にすることができ、さらに、それらの各DSPに行わせる処理プログラムの設計を容易にすることができるミキシング用のディジタル信号処理装置が開示されている。このディジタル信号処理装置では、チャンネル数と混合バス数とを規定するモードを指定できるようにし、指定されたモードに応じたチャンネル数分の入力信号を混合する処理を繰り返し実行し、各混合バスの信号を生成するようにしている。そのために、指定されたモードに応じたチャンネル数分の混合処理の最終ステップのタイミングを検出し、その最終ステップにおける累算結果を出力するとともに、その次のステップで入力するディジタル音響信号から新規の累算を開始するようにしている。このように、特許文献2のミキサ装置は、ミキシング用信号処理回路が行うミキシング処理のチャンネル数とバス数の組合せを、異なるモードを指定することで変更することができる。
特開2003−255945号公報 特開2008−244896号公報
従来、複数の入力チャンネルからの音響信号を複数の混合バスにより混合して複数の出力チャンネルから混合出力を出力すると共に、複数の出力チャンネルを入力に見立ててマトリクスバスと云われるバスで混合してサブミックス信号を出力する音響装置が知られている。この場合、特許文献1の従来のミキサにおいて、混合バス数とマトリクスバス数とをユーザにフィットした数に設定するには、どの入力チャンネルの音響信号を入力し、どの混合バスの音響信号に足しこむかの結線の指定、および、どの出力チャンネルの音響信号を入力し、どのマトリクスバスの音響信号に足し込むかの結線の指定を、設定した混合バスおよびマトリクスバス毎に逐一行わなければならず、設定作業が膨大になるという問題点があった。また、特許文献2のミキサ装置では、モードを指定することにより規定されたチャンネル数と混合バス数とを設定することができることから、モードを指定することにより混合バス数とマトリクスバス数とを規定した数に設定することは可能である。しかしながら、混合バス数とマトリクスバス数とを規定された数以外のユーザにフィットした任意の数に設定することはできないという問題点があった。
そこで、本発明は混合バス数とマトリクスバス数とを任意の数に設定することができる音響装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の音響装置は、複数の入力チャンネルからの音響信号を複数の混合バスで混合して複数の第1出力チャンネルへ出力する第1ミキサ処理と、前記第1出力チャンネルからの音響信号を入力に見立てて複数のマトリクスバスで混合して複数の第2出力チャンネルに出力する第2ミキサ処理とが少なくとも行われる音響装置であって、音響信号にレベル制御を施して所定の混合するバスに加算するクロスポイント処理を実行することにより前記第1ミキサ処理および前記第2ミキサ処理を実行し、能力に応じたクロスポイント処理数に制限されているディジタル信号処理手段と、前記第1ミキサ処理における混合バス数と、前記第2ミキサ処理におけるマトリクスバス数とを、前記クロスポイント処理数の制限を超えない範囲でそれぞれ任意に設定する設定手段とを備え、設定される前記混合バス数に必要とされる第1クロスポイント処理数と、設定される前記マトリクスバス数に必要とされる第2クロスポイント処理数との和が、前記クロスポイント処理数の制限を超えないように、前記設定手段において前記混合バス数と前記マトリクスバス数とが設定されることを最も主要な特徴としている。
本発明によれば、クロスポイント処理数の制限を超えない範囲であれば、混合バス数とマトリクスバス数とを任意の数に設定することができる。このため、ユーザの用途にフィットした任意の混合バス数とマトリクスバス数とに設定することができるようになる。
本発明の実施例にかかる音響装置の構成を示すブロック図である。 本発明にかかる音響装置のDSPと音声I/Fの処理アルゴリズムを示すブロック図である。 本発明の音響装置におけるMIXバスの等価的な構成を示す図である。 本発明の音響装置におけるMTRXバスの等価的な構成を示す図である。 本発明の音響装置におけるDSPの処理の等価的なハードウェア構成を示す図である。 本発明の音響装置における設定画面を示す図である。 本発明の音響装置におけるバスのチャンネル数変更処理のフローチャートである。 本発明の音響装置におけるインサート/ダイレクトアウトの割当数変更処理のフローチャートである。
本発明の実施例にかかる音響装置の構成を示すブロック図を図1に示す。
図1に示す音響装置1は、CPU(Central Processing Unit)10が管理プログラム(OS:Operating System)を実行しており、音響装置1の全体の動作をOS上で制御している。音響装置1は、CPU10が実行するミキシング制御プログラム等の動作ソフトウェアが格納されている不揮発性のROM(Read Only Member)12と、CPU10のワークエリアや各種データ等が記憶されるRAM(Random Access Memory)11を備えている。CPU10は、ミキシング制御プログラムを実行することにより、入力された複数の音響信号に音響信号処理をDSP(ディジタル信号処理装置:Digital Signal Processor)13により施してミキシング処理を行っている。なお、ROM12をフラッシュメモリ等の書き換え可能なROMとすることで、動作ソフトウェアの書き換えを可能とすることができ、動作ソフトウェアのバージョンアップを容易に行うことができる。DSP13はCPU10の制御の基で、入力された音響信号の音量レベルや周波数特性をそのパラメータに基づいて調整してミキシングし、音量、パン、効果などの音響特性をそのパラメータに基づいて制御するデジタル信号処理を行っている。
検出回路14は、音響装置1のパネルに設けられているフェーダ、ノブやスイッチ等の操作子15をスキャンして、操作子15に対する操作を検出している。検出された操作信号に基づいて音響信号処理に用いるパラメータの値を変更することができる。表示回路16は、液晶等のディスプレイからなる表示部17にミキシングに関する種々の画面を表示させる表示回路である。通信I/F18は、外部機器19を接続して通信を行うためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)などのネットワーク用のインタフェースとされる。音声I/F20は、音響信号を出力したり入力するマイク,スピーカ21との間で音響信号を授受するためのネットワーク用のインタフェースである。なお、DSP13は音声I/F20を介して入力されるマイク21等の音響信号に上記したディジタル信号処理を施して、ミキシング等された音響信号は音声I/F20を介して客席等に向けられたスピーカ21から出力される。各部は通信バス22を介してデータ等の授受を行っている。
次に、音響装置1におけるDSP13および音声I/F20の処理アルゴリズムを図2に示す。
図2において、複数のアナログ入力ポート(A入力)30に入力された複数のアナログ信号は、音声I/F20を介して取り込まれディジタル信号に変換されて入力パッチ32に入力される。また、複数のディジタル入力ポート(D入力)31に入力された複数のディジタル信号は、そのまま入力パッチ32に入力される。入力パッチ32では、信号の入力元である複数の入力ポートの何れか1つの入力ポートを、nチャンネルとされる複数の入力ch部33の各入力チャンネル毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各入力チャンネルには、入力パッチ32でパッチされた入力ポートからの信号が供給される。
入力ch部33における各入力チャンネル信号は、イコライザ(EQ)やコンプレッサ(Comp)により音響信号の特性が調整されると共に、送り出しレベルが制御されて混合バスとされるm本のMIXバス34へ送出される。この場合、入力ch部33から出力されるn入力チャンネル信号は、m本のMIXバス34の1ないし複数に選択的に出力される。MIXバス34においては、m本の各バスにおいて、n入力チャンネルのうちの任意の入力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数の入力チャンネル信号が混合されて、合計m通りの混合出力がMIX出力ch部35に出力される。これにより、m通りに混合されたm出力チャンネルが出力される。
各出力チャンネル信号はMIX出力ch部35において、イコライザ(EQ)やコンプレッサ(Comp)により周波数バランス等の音響信号の特性が調整される。MIX出力ch部35からのm出力チャンネルの出力チャンネル信号は、出力パッチ37に出力されると共に、m出力チャンネルのうちの1ないし複数の出力チャンネル信号が選択的にマトリクスバスとされるp本のMTRXバス36に送出される。MTRXバス36においては、p本の各バスにおいて、m出力チャンネルのうちの任意の出力チャンネルから選択的に入力された1ないし複数の出力チャンネル信号が混合されて、合計p通りの混合出力が出力パッチ37に出力される。このように、MTRXバス36ではMIXバス34により混合された信号が、さらに混合(サブミックス)されてp通りに混合されたサブミックス信号が出力される。サブミックス信号は次のような場合に使用できる。例えば、演奏会場がコンサートホールとされて、第1出力チャンネルにボーカル、第2出力チャンネルにギター、第3出力チャンネルにドラム、・・・が出力されている場合に、ホールのロビーや廊下に設置したスピーカから放音する音響信号は、ボーカル、ギター、ドラム、・・・を混合した音響信号が好適となる。そこで、MIX出力ch部35に出力されるボーカル、ギター、ドラム、・・・の出力チャンネル信号をMTRXバス36により混合することにより、MTRXバス36から出力されるサブミックス信号をロビーや廊下に設置したスピーカから放音させることができる。
出力パッチ37では、信号の入力元であるMIX出力ch部35からのmチャンネルの出力チャンネル信号およびMTRXバス36からのp個のサブミックス信号の何れか1つを、アナログ出力ポート部(A出力)38やディジタル出力ポート部(D出力)39の各出力ポート毎に選択的にパッチ(結線)することができ、各出力ポートには、出力パッチ37でパッチされた信号が供給される。また、複数のアナログ出力ポートを備えるアナログ出力ポート部(A出力)38へ供給されたディジタル出力信号はアナログ出力信号に変換されてアナログ出力ポートから出力される。そして、アナログ出力ポート部(A出力)38から出力されるアナログ出力信号は、アンプにより増幅されて複数のスピーカ21から放音される。さらに、このアナログ出力信号は出演者が耳に装着するインイヤーモニタに供給されたり、その出演者の近傍に置かれたステージモニタスピーカで再生される。また、複数のディジタル出力ポートを備えるディジタル出力ポート部(D出力)39から出力されるディジタルオーディオ信号は、レコーダや外部接続されたDAT等に供給されてディジタル録音することができるようにされている。
MIXバス34によるミキサ処理およびMTRXバス36によるサブミックス処理はDSP13がマイクロプログラムを実行することにより実現されるが、MIXバス34およびMTRXバス36をハードウェアとして等価的に示す構成を図3および図4に示す。
図3にはMIXバス34の等価的な構成が示されており、MIXバス34はIN1,IN2,・・・,INnのn入力チャンネルに対応するn本の行ラインと、MIX1,MIX2,・・・,MIXmのm本のMIXバス34に対応する列ラインから構成されている。n本の行ラインとm本の列ラインとの交点(n×m)の●として示されているクロスポイントではクロスポイント処理が施される。例えば、行ラインIN1と列ラインMIX1とのクロスポイントにおいては、入力チャンネルIN1からの入力チャンネル信号に係数が乗算されてレベル制御され、列ラインMIX1の信号に加算されて列ラインMIX1に出力される。他のクロスポイントにおいても同様のクロスポイント処理が行われる。
また、図4にはMTRXバス36の等価的な構成が示されており、MTRXバス36はOUT1,OUT2,・・・,OUTmのm出力チャンネルに対応するm本の行ラインと、MTRX1,MTRX2,・・・,MTRXpのp本のMTRXバス36に対応する列ラインから構成されている。m本の行ラインとp本の列ラインとの交点(m×p)の●として示されているクロスポイントではクロスポイント処理が施される。例えば、行ラインOUT1と列ラインMTRX1とのクロスポイントにおいては、出力チャンネルOUT1からの出力チャンネル信号に係数が乗算されてレベル制御され、列ラインMTRX1の信号に加算されて列ラインMTRX1に出力される。他のクロスポイントにおいても同様のクロスポイント処理が行われる。
DSP13は、MIXバス34で必要とされるn×mの数のクロスポイント処理、および、MTRXバス36で必要とされるm×pの数のクロスポイント処理とを実行可能とされている。そこで、DSP13が実行するミキシング処理の等価的なハードウェア構成を図5に示す。
図5に示すDSP13の等価的な構成において、マトリクス部13cは、a1,a2,a3,・・・・,aiのi本の行ラインと、b1,b2,b3,・・・・,bjのj本の列ラインとから構成されている。i本の行ラインのそれぞれのラインにはイコライザ処理およびコンプレッサ処理を行うEQ/Comp部13aが設けられており、j本の列ラインのそれぞれのラインにもイコライザ処理およびコンプレッサ処理を行うEQ/Comp部13dが設けられている。マトリクス部13cにおけるi×jの交点においては、積和演算からなるクロスポイント処理が実行される。また、i本の行ラインのそれぞれのラインにはエフェクトのインサートを行うインサート処理部13bが設けられており、j本の列ラインのそれぞれのラインにもエフェクトのインサートを行うインサート処理部13eが設けられている。エフェクトは、例えばリバーブやコーラスとされるが、このエフェクトを付与する処理はDSP13が実行する処理とはされておらず、音響装置1に他に設けてある処理部が処理している。
このように、DSP13はi×jのクロスポイント処理およびEQ/Comp部13a、EQ/Comp部13dの処理を行っており、クロスポイント処理の数i×jはDSP13のリソースからEQ/Comp部13a,13dに必要とされるリソースを差し引いたリソースにより決定され、DSP13において実行可能とされるクロスポイント処理数はi×jの数以内に制限される。すなわち、i×jの内のn×mのクロスポイント処理を実行することにより、MIXバス34の処理が実現され、残るクロスポイント処理数の内のm×pのクロスポイント処理を実行することにより、MTRXバス36の処理が実現されている。このように、DSP13において可能とされるクロスポイント処理数(i×j)を、その制限内においてMIXバス34とMTRXバス36とに振り分けており、
(i×j)≧(n×m)+(m×p) (1)
が成立する。これにより、(1)式を満足する範囲内においてMIXバス34の数mと、MTRXバス36の数pとを任意に設定することができるようになる。
なお、インサートでは、DSP13が処理している音響信号を他の処理部に送って、エフェクト付与された音響信号を他の処理部から受け取る処理が必要とされることから、インサートを行うためにDSP13のリソースが使用される。このため、インサートを行う入力チャンネルおよび出力チャンネルの数に応じたリソースが、前記クロスポイント処理数(i×j)の内の使用されていないクロスポイント処理数に対応するリソースから振り分けられて使用されるようになる。
さらに、入力チャンネルには、その音響信号をミキサ処理を施すことなく出力チャンネルに直接出力するダイレクトアウトを持っている入力チャンネルがある。このようなダイレクトアウトを行うためにDSP13のリソースが使用される。このため、ダイレクトアウトを行う入力チャンネルの数に応じたリソースが、前記クロスポイント処理数(i×j)の内の使用されていないクロスポイント処理数に対応するリソースから振り分けられて使用されるようになる。
図6に、MIXバス34の数とMTRXバス36の数を設定する設定画面40の例を示す。この設定画面40では、「Input」が表示されている入力チャンネルの設定領域40aと、「MIX」が表示されている出力チャンネルの設定領域40bと、「MATRIX」が表示されているサブミックスの出力チャンネルの設定領域40cとが設けられている。各設定領域40a〜40cにおいて、チャンネルの指定はリストボックスにおいてFrom To形式で8チャンネルを単位として指定することができる。
入力チャンネルの設定領域40aにおいては、入力チャンネル数およびダイレクトアウトを行う入力チャンネルを指定することができる。図示する例では、最大入力チャンネル数(Number of Channel)は96チャンネルに固定されており、「Insert Assign」の欄において、その内の入力チャンネル1−入力チャンネル80の範囲の80チャンネルにインサートが割り当てられるよう指定されている。また、「Direct Out Assign」の欄において、入力チャンネル1−入力チャンネル32の範囲の32チャンネルがダイレクトアウトを行うように指定されている。
設定画面40における設定領域40bにおいては、MIXバス34の数とされる出力チャンネル数およびインサートが割り当てられる出力チャンネルの範囲を指定することができる。図示する例では、出力チャンネル数(Number of Channel)は64チャンネル(MIXバス34の数が64本)に指定されており、「Insert Assign」の欄において、その内のMIX1−MIX32(出力チャンネル1−出力チャンネル32)の範囲の出力チャンネルにインサートが割り当てられるよう指定されている。
さらに、設定画面40における設定領域40cにおいては、MTRXバス36の数とされるサブミックスの出力チャンネル数およびインサートが割り当てられるサブミックスの出力チャンネルの範囲を指定することができる。図示する例では、サブミックスの出力チャンネル数(Number of Channel)は32チャンネル(MTRXバス36の数は32本)に指定されており、インサートはサブミックスの出力チャンネルのいずれにも割り当てられていない。なお、出力チャンネル(MIXバス34の数)とサブミックスの出力チャンネル(MTRXバス36の数)は、上記したように合わせて最大96チャンネルまでとされる。
設定画面40において、設定が終了した場合に確定(Apply)ボタン40d上でクリックされると設定内容が確定される。また、キャンセル(Cance)ボタン40e上でクリックされると設定内容はクリアされ、前回の設定内容に戻るようになる。
次に、設定画面40において出力チャンネル数あるいはサブミックスの出力チャンネル数を変更する操作をした際に起動されるバスのチャンネル数変更処理のフローチャートを図7に示す。
図7に示す設定画面40において出力チャンネル数あるいはサブミックスの出力チャンネル数を変更する操作がされると、バスのチャンネル数変更処理がスタートされて、ステップS10にて「MIX」の設定領域40bにおける「Number of Channel」の欄に設定されている出力チャンネル数が参照されてMIXバス34の数が取得される。次いで、ステップS11にて「MATRIX」の設定領域40cにおける「Number of Channel」の欄に設定されているサブミックスの出力チャンネル数が参照されてMTRXバス36の数が取得される。そして、取得したMIXバス34の数とMTRXバス36の数とを加算した値(Mix+MATRIX)が最大チャンネル数を超えているか否かがステップS12にて判断される。ここで、加算した値(Mix+MATRIX)が最大チャンネル数(例えば、96チャンネル)を超えていないと判断された場合はステップS13に進む。
ステップS13では、MIXバス34の数およびMTRXバス36の数が設定領域40b,40cにおいて設定された数とされた際に、DSP13のリソースが許容範囲内に収まっているか否かが判断される。この場合に必要とされるDSP13のリソースは、設定されている出力チャンネル数およびサブミックスの出力チャンネル数に使用するクロスポイント処理数とされ、上記したインサート/ダイレクトアウトを行うチャンネルに必要とされるリソースも必要とされる。そして、DSP13の総リソース数は、具体的にはDSP13が1サンプリング期間内において実行可能なマイクロプログラムの総ステップ数であり、1クロスポイント処理に複数のステップを必要とするクロスポイント処理数(i×j)で表すことができる。ここで、ステップS13にてDSP13のリソースが総リソース数を超えておらず許容範囲内と判断されるとステップS14に進み、変更された出力チャンネル数およびサブミックスの出力チャンネル数が適用される。また、ステップS12にて加算した値(Mix+MATRIX)が最大出力チャンネル数を超えていると判断された場合、あるいは、ステップS13にてDSP13のリソースが総リソース数を超えており許容範囲を超えていると判断された場合はステップS15に分岐して、最大出力チャンネル数を超えていることが警告表示される。ユーザは、この警告表示を見て警告表示がされないように出力チャンネル数あるいはサブミックスの出力チャンネル数を再指定する。ステップS14あるいはステップS15の処理が終了するとバスのチャンネル数変更処理は終了する。
次に、設定画面40においてインサート/ダイレクトアウトのチャンネル数を変更する操作をした際に起動されるされるインサート/ダイレクトアウトの割当数変更処理のフローチャートを図7に示す。
図7に示す設定画面40においてインサート/ダイレクトアウトを行うチャンネルの割当数を変更する操作をした際にインサート/ダイレクトアウトの割当数変更処理がスタートされて、ステップS20にて総リソース数が取得される。総リソース数は、上記したように具体的にはDSP13が1サンプリング期間内において実行可能なマイクロプログラムのステップ数であり、1クロスポイント処理に複数のステップを必要とするクロスポイント処理数で表すことができる。次いで、ステップS21にて変更後のリソースが計算される。変更後のリソースは、指定されている出力チャンネル数およびサブミックスの出力チャンネル数に使用するクロスポイント処理数に、変更されたインサート/ダイレクトアウトを行うチャンネルの割当数に応じたリソースに対応するクロスポイント数を加算して算出することができる。そして、算出した変更後のリソースが、総リソース数を超えているか否かがステップS22にて判断される。ここで、変更後のリソースが総リソース数を超えていないと判断された場合はステップS23に進み、変更後のインサート/ダイレクトアウトの割当数が適用される。また、変更後のリソースが総リソース数を超えていると判断された場合はステップS24に分岐して、総リソース数を超えていることが警告表示される。ユーザは、この警告表示を見て警告表示がされないようにインサート/ダイレクトアウトを行うチャンネルの割当数を再指定する。ステップS23あるいはステップS24の処理が終了するとインサート/ダイレクトアウトの割当数変更処理は終了する。
以上説明した本発明の音響装置においては、最大クロスポイント処理数は搭載されているDSPの能力により決定されるようになり、混合バスとマトリクスバスとで必要とされるクロスポイント処理数の和が、最大クロスポイント処理数を超えないように、出力チャンネル数とサブミックスの出力チャンネル数とが設定される。このように、クロスポイント処理数が制限を超えない範囲であれば、混合バス数とマトリクスバス数とを任意の数に設定することができる。このため、ユーザの用途にフィットした任意の混合バス数とマトリクスバス数とに設定することができるようになる。
1 音響装置、10 CPU、11 RAM、12 ROM、13 DSP、13a EQ/Comp部、13b インサート処理部、13c マトリクス部、13d EQ/Comp部、13e インサート処理部、14 検出回路、15 操作子、16 表示回路、17 表示部、18 通信I/F、19 外部機器、20 音声I/F、21 マイク・スピーカ、22 通信バス、30 アナログ入力ポート、31 ディジタル入力ポート、32 入力パッチ、33 入力ch部、34 混合バス(MIXバス)、35 MIX出力ch部、36 マトリクスバス(MTRXバス)、37 出力パッチ、40 設定画面、40a,40b,40c 設定領域、40d 確定ボタン、40e キャンセルボタン

Claims (2)

  1. 複数の入力チャンネルからの音響信号を複数の混合バスで混合して複数の第1出力チャンネルへ出力する第1ミキサ処理と、前記第1出力チャンネルからの音響信号を入力に見立てて複数のマトリクスバスで混合して複数の第2出力チャンネルに出力する第2ミキサ処理とが少なくとも行われる音響装置であって、
    音響信号にレベル制御を施して所定の混合するバスに加算するクロスポイント処理を実行することにより前記第1ミキサ処理および前記第2ミキサ処理を実行し、実行可能なクロスポイント処理数が制限されているディジタル信号処理手段と、
    前記第1ミキサ処理における混合バス数と、前記第2ミキサ処理におけるマトリクスバス数とを、前記クロスポイント処理数の制限を超えない範囲でそれぞれ任意に設定する設定手段とを備え、
    設定される前記混合バス数に必要とされる第1クロスポイント処理数と、設定される前記マトリクスバス数に必要とされる第2クロスポイント処理数との和が、前記クロスポイント処理数の制限を超えないように、前記設定手段において前記混合バス数と前記マトリクスバス数とが設定されることを特徴とする音響装置。
  2. 前記設定手段では、前記入力チャンネルからの音響信号に前記第1ミキサ処理を施すことなく前記出力チャンネルに直接出力するダイレクトアウトを行う入力チャンネル数と、エフェクトを挿入するインサートを行う前記入力チャンネルおよび前記出力チャンネルのチャンネル数とを設定することができ、前記ダイレクトアウトおよび前記インサートを行うチャンネル数に応じて必要とされるリソースとして、前記ディジタル信号処理手段において実行可能な前記クロスポイント処理数の内の使用されていない前記クロスポイント処理数に対応するリソースを使用できることを特徴とする請求項1記載の音響装置。
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