JP3644417B2 - 演奏データ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パーソナルコンピュータなどの外部の情報処理機器と双方向通信を行い所望の演奏データをやり取りすることができる演奏データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、DTM(DeskTop Music )の発展に伴い、パーソナルコンピュータ上で音楽データの処理を行う技術が種々開発されているが、パーソナルコンピュータなどの情報処理機器と双方向通信を行い所望の演奏データを生成する方法の一つとして、例えば、図1に示すような楽音ミキサーが考えられている。この楽音ミキサーAは、パーソナルコンピュータ(PC)BとUSB(Universal Serial Bus)ケーブルで結ばれ、PCBから受信される演奏データをUSBインターフェースCを介してミキサーA内に取り込むことができ、また、ミキサーA内で処理された演奏データをUSBインターフェースCを介してPCBに送り返すことができるようになっている。
【0003】
PCBからの演奏データは、MIDIデータであるときはセレクタDに入力され、オーディオ波形データであるときはセレクタEに入力される。セレクタDには、MIDI・INインターフェースFを介して他の電子楽器などからのMIDIデータを入力することができ、セレクタDにより選択されたMIDIデータは、内蔵音源部Gで楽音波形データに変換され、これにより得られた楽音波形データがセレクタEに入力される。
【0004】
セレクタEは、内蔵音源部Gからの楽音波形データ及びPCBからのPC波形データの双方或いは一方を選択出力することができ、セレクタEからの出力波形データは、レベル調整部(減衰器:Attenuator)Hでレベルが調整された上、混合部Jで混合される。そして、混合部Jからの波形データは、分岐部K及び外部出力部Lを介して他の外部機器に取り出されて音響出力されると共に、分岐部KからUSBインターフェースCを介してPCBに送り返される。また、出力制御部Mは、ユーザによる設定に従って、セレクタD,E及びレベル調整部Hなどを制御するようになっている。
【0005】
このような方法によると、混合部Jの波形データを外部出力部Lから音響出力させることによりモニター或いは試聴することができ、USBインターフェースCからPCBへ送信することにより録音することができる。しかしながら、モニター用及び試聴用演奏データ並びに録音用演奏データを共通に外部出力部L並びにUSB端子Cに送信する構成であるから、必ず、モニターで聴きたい演奏が、そのまま、PCでの録音にも使われることになる。このため、例えば、音源部Gで生成された楽音波形データを、PCBから入力されたオーディオ波形データとトラックを分けて、録音するようなことができないという不都合が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、このような不都合に鑑み、モニター乃至試聴用に供される演奏データとは別個に、外部情報処理機器に送信される演奏データを選択的に指定することができ、しかも、両演奏データを構成する個々の波形データのレベルバランスを共通に設定してバランス調整を楽にすることができ、また、機器のコストダウンを図ることができる演奏データ処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の特徴に従うと、外部機器から双方向データ通信路を介して第1演奏データを受信するデータ受信部と、第2演奏データを作成するデータ作成部と、第1演奏データ及び第2演奏データのレベルをそれぞれ制御し、レベル制御された第1及び第2波形データを出力するレベル制御部と、第1及び第2波形データを混合し複合波形データを出力する波形混合部と、第2波形データ或いは複合波形データを選択する波形選択部と、この波形選択部で選択された第2波形データ或いは複合波形データを双方向データ通信路を利用して外部機器に送信するデータ送信部とを具備する演奏データ処理装置(請求項1)が提供される。
【0008】
この発明の第2の特徴に従うと、外部機器から双方向データ通信路を介して第外部機器から双方向データ通信路を介して第1演奏データを受信するデータ受信部と、第2演奏データを作成するデータ作成部と、第1演奏データ及び第2演奏データのレベルをそれぞれ制御し、レベル制御された波形データをそれぞれ出力するレベル制御部と、レベル制御部から出力される波形データを混合し第1出力演奏データを出力する第1波形混合部と、レベル制御部から出力される波形データの通過をそれぞれ制御するミュート制御部と、このミュート制御部を通過した波形データを混合し第2出力演奏データを出力する第2波形混合部と、第2出力演奏データを双方向データ通信路を利用して外部機器に送信するデータ送信部とを具備する演奏データ処理装置(請求項2)が提供される。
【0009】
この発明による演奏データ処理装置において、第1演奏データは、オーディオ信号を表わす波形データであり(請求項4)、第2演奏データは、演奏操作子の操作により発生されるデータ、双方向通信路を通じて受信されたデータ、或いは、記憶装置から読み出されたデータに基づいて、内蔵音源で生成される波形データである(請求項5)ことが好ましい。
【0010】
第2の特徴に従う演奏データ処理装置では、レベル制御部は、別の外部機器又は記憶装置から入力又は読み出された第3演奏データのレベルを制御し、レベル制御された第3波形データを出力するように構成することができ(請求項3)、また、第3演奏データは、オーディオ信号を表わす波形データである(請求項6)。
【0011】
〔発明の作用〕
この発明の第1の特徴による演奏データ処理装置においては、データ受信部(8)により、外部機器(30)から双方向データ通信路(USB)を介して第1演奏データ(Di1w)を受信し、データ作成部(12,13)で第2演奏データが作成される。第1演奏データ(Di1w)及び第2演奏データのレベルは、レベル制御部(LA)によりそれぞれ制御され、第1演奏データ(Di1w)及び第2演奏データのレベルを制御して得られる第1及び第2波形データ(Dw,Dm)が出力される。第1及び第2波形データ(Dw,Dm)は、波形混合部(MX)で混合され、混合された複合波形データは第1出力演奏データ(Do1)として出力される。また、波形選択部(SL2)により第2波形データ(Dm)或いは複合波形データ(Do1)が選択され、選択された波形データは、第2出力演奏データ(Do2)として双方向データ通信路(USB)を利用して外部機器(30)に送信される。(なお、括弧書きは、対応する実施例中の参照記号を表わし、以下においても同様である。)
【0012】
この特徴に従う演奏データ処理装置では、このような構成により、モニター用或いは試聴用として出力される複合波形データ(Do1)は、波形混合部(MX)で混合される全ての波形データ(Dw,Dm)から構成することができ、また、外部機器(30)に送信されるする波形データ(Do2)は、ユーザの指定に従う波形選択部(SL2)の選択機能によって、第1波形データ(Dw)又は複合波形データ(Do1=Dw+Dm)の何れかを選択することができる。また、複合波形データ(Do1)や外部機器(30)への送信波形データ(Do2)を構成する一つまたは複数の波形データ(Dw,Dm)は、レベル制御部(LA)により、ユーザ設定に従って個々の波形データのレベルバランスを共通にしかも1箇所で設定することができる。従って、バランス調整が楽になり、また、機器のコストダウンを実現することが可能となる。
【0013】
この発明の第2の特徴による演奏データ処理装置においては、データ受信部(8)により、外部機器(30)から双方向データ通信路(USB)を介して第1演奏データ(Di1w)を受信し、データ作成部(12,13)で第2演奏データが作成され、第1演奏データ(Di1w)及び第2演奏データのレベルは、レベル制御部(LB)によりそれぞれ制御される。第1演奏データ(Di1w)及び第2演奏データのレベル制御により得られる第1及び第2波形データ(Dw,Dm)は、第1波形混合部(MX1)で互いに混合されて第1出力演奏データ(Do1)として出力される。一方、ミュート制御部(MT)によって第1及び第2波形データ(Dw,Dm)の通過制御(ミュート制御)が選択的になされ、ミュート制御部(MT)を通過した波形データは第2波形混合部(MX2)にて混合される。そして、第2波形混合部(MX2)で混合された第2出力演奏データ(Do2)は、双方向データ通信路(USB)を利用して外部機器(30)に送信される。
【0014】
この特徴に従う演奏データ処理装置では、このような構成により、モニター用或いは試聴用として出力される第2出力演奏データ(Do1)は、第1波形混合部(MX1)で混合される全ての波形データ(Dw,Dm)から構成することができ、また、外部機器(30)に送信される第2出力演奏データ(Do2)は、ユーザの指定に従うミュート制御部(MT)の選択機能によって、第1波形データ(Dw)及び第2波形データ(Dm)の双方或いは一方を選択することができる。また、第1出力演奏データ(Do1)や第2出力演奏データ(Do2)を構成する一つまたは複数の波形データ(Dw,Dm)は、レベル制御部(LB)により、ユーザ設定に従って個々の波形データのレベルバランスを共通にしかも1箇所で設定することができる。従って、バランス調整が楽になり、また、機器のコストダウンを実現することが可能となる。
【0015】
この発明による演奏データ処理装置においては、DTMソフトウエアを搭載したパーソナルコンピュータ(PC)などの外部機器(30)からオーディオ信号の波形データを第1演奏データ(Di1w)として取り込むことができる。また、第2演奏データも波形データであり、内蔵音源部(12,13)により、鍵盤装置などの演奏操作子(5)の操作により発生される実演奏データ(Di3)、双方向通信路を通じて受信されたMIDI演奏データ(Di1m)、或いは、記憶装置(4)から読み出された自動演奏データ(Di2)などに基づいて、生成することができる。
【0016】
また、第1波形データを得るためにこれらの演奏データ(Di1m〜Di4)を利用する場合、複数の演奏データ(Di1m〜Di4)から選択したり(SL1)、或いは、マージ処理により併合して取り込み(MR)、内蔵音源部(12,13)に手渡すことができる。
【0017】
第2の特徴に従う演奏データ処理装置のレベル制御部(LB)は、例えば、外部の音楽機器や外付けの記憶装置など、別の外部機器又は記憶装置(4)から入力又は読み出された第3演奏データのレベルを制御し、レベル制御された第3波形データ(Dd,Da)を出力することができる。これによって、波形データの混合処理のために、外部音楽機器(外付けの記憶装置を含む)で取り扱われるディジタルやアナログ波形信号のオーディオ音楽データ(Di5,Di6)を取り込んだり(10,11)、記憶装置(4)などに格納されているディジタル波形のオーディオ音楽データを取り込むことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例について詳述する。しかしながら、この実施例は、単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0019】
〔ハードウエア構成〕
図2には、この発明の一実施例による演奏データ処理システムのハードウエア構成のブロック図が示されている。この例では、演奏システムは、中央処理装置(CPU)1、読出専用メモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、外部記憶装置4、設定操作子装置(操作パネル)5、演奏操作子装置6、表示器装置7、第1〜第4インターフェース(I/F)8〜11、音源12、ディジタル信号処理装置(DSP)13、サウンドシステム14等を備え、これらの装置1〜14は、バス15を介して互いに接続されている。
【0020】
なお、この発明による演奏データ処理システムは、電子楽器やシンセサイザのように音源を備え音楽を専用に扱う種々の電子機器の形態で実施することができ、以下においては、更に専用の演奏操作子装置(鍵盤装置)6及び発音システム12〜14を有する電子楽器を例にして説明を進める。しかしながら、パーソナルコンピュータ(PC)等の汎用的なデータ処理装置に音源などをインストールしたものを用いて実施することもできる。
【0021】
CPU1、ROM2及びRAM3は、バス15に接続されるタイマー16と共に、プログラムや各種設定事項などを読み出し、設定事項に従い演奏データ処理を行う信号処理システムを構成する。システム全体を制御するCPU1は、所定のソフトウエア・プログラムに従い、プログラムの実行中の時間を計測するタイマー16からのクロックや計時信号を利用して種々の制御を行い、特に、この発明による演奏データ処理を実行する。ROM2には、このシステムを制御するための所定の制御プログラムが記憶されており、これらの制御プログラムには、基本的な演奏情報処理と共に、この発明による演奏データ処理を含む各種制御プログラムや各種データが含まれる。RAM3は、各種レジスタやフラグなどを含み、制御プログラムを実行するのに必要なデータやパラメータを一時記憶するためのワーキングメモリとして機能する。
【0022】
外部記憶装置4には、予めシステムに内蔵されているハードディスク(HD)の外に、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、スマートメディア、コンパクトディスク(CD)などの移動可能な記憶媒体を用いた記憶装置が使用され、種々の制御プログラムや演奏データを記憶するのに用いられる。外部記憶装置4に格納される演奏データには、MIDI形式の自動演奏データやディジタル(オーディオ信号)波形データが含まれる。
【0023】
設定操作子装置(操作パネル)5及び演奏操作子装置6から成る操作子類はシステムに対して種々の設定や入力などを行う。設定操作子装置5は、演奏データ処理のための各種設定を行なうための複数の設定用操作子を備える。これらの設定用操作子は、操作パネル等に取り付けられた各種スイッチであり、「パネル操作子」と呼ばれる。演奏操作子装置6は、「演奏操作子」と呼ばれる鍵盤等の演奏用操作子を備え、演奏用操作子を操作することで楽音の発音指示を行なうことができる。発音が指示された演奏楽音は、システムに内蔵される音源12を使って、後述するディジタルアウト端子(その他入出力端子20の内の一つ)を介して音で鳴らしたり、USB端子(17)から信号出力することができる。また、演奏楽音をMIDIデータの形でMIDI・OUT端子(その他入出力端子20の別の一つ)やUSB端子(17)から出力することも可能である。
【0024】
表示器装置7は、これに接続されるディスプレイや各種インジケータ(図示省略)の表示状態を制御し、特に、このシステムに対する種々の設定を確認したり、演奏情報を表示するのに利用される。なお、システムをPCで構成する場合は、キーボードの各種キーや、マウス等のポインチングデバイスなどがパネル操作子として用いられ、キーボード上の所定のキーが演奏操作子に割り当てられる。表示器装置7のディスプレイに表示された設定画面やデータ入力画面の各種ボタンをパネル操作子(スイッチやポインチングデバイス)で指示することにより、各種設定や演奏情報の指定・入力を行うこともできる。
【0025】
第1〜第4インターフェース(I/F)には、それぞれ、USB端子17、MIDI・IN端子18、ディジタルイン端子19及びその他入出力端子20が接続され、外部機器接続部を構成し、PCや他の電子楽器、音響機器などの外部機器や、外付けの記憶装置との間で、演奏データなどのやり取りを行うことができる。
【0026】
USB端子17は、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部情報処理機器と接続して、オーディオ波形データやMIDI形式の演奏データの送受信を行なう。例えば、PCの記憶装置から再生したデータを取り込み加工した上、再び、PCに戻したり、PCから取り込んだオーディオデータに、内蔵の音源12で鳴らして生成された波形データをミックスしてパソコンに戻すなどの使い方がある。
【0027】
MIDI・IN端子18及び第2I/F(MIDI・IN・I/F)9は、MIDI形式演奏データの生成機能を有する外部の電子楽器や演奏データ源から、MIDI演奏データをシステムに取り込むのに用いられる。端子18から取り込まれたMIDI演奏データは、信号処理システム1〜3の制御の下で、内蔵の音源12乃至DSP13により波形データに変換され、USB端子17からオーディオデータとして出力することが可能である。また、ディジタルイン端子19及び第3I/F10は、外部に接続したMDやCDなどのプレーヤや外付けの記憶装置からのディジタルオーディオデータをシステムに入力するのに用いられる。
【0028】
その他入出力端子20は、例えば、アナログイン端子や、MIDI・OUT端子、ディジタルアウト端子、アナログアウト端子などの出力端子を含み、第4I/Fを介してその他のデータを入出力するために用いられる。これらの端子及び対応する第4I/F11は、必要に応じて任意のものを装備することができる。アナログイン端子から入力されるアナログオーディオデータは、第4I/F11に含まれるADC(アナログディジタルコンバータ)を通ってディジタル信号に変換された後、他のオーディオデータ(17,19)と同様に処理される。
【0029】
その他入出力端子20に含まれる出力端子のうち、MIDI・OUT端子は、MIDI演奏データの利用機能を有する電子楽器類に対して、この電子楽器内で生成されたMIDI演奏データを出力するのに用いられる。また、ディジタルアウト端子及びアナログアウト端子は、ディジタル波形及びアナログ波形の演奏データを他のオーディオ機器やヘッドホンなどに出力するのに用いられ、ヘッドホンを使ってモニターしたり、他のスピーカにつないで演奏させたり、MDやCDRレコーダにつないで演奏データを録音することができる。
【0030】
音源12、DSP13及びサウンドシステム14は、発音システムを構成する。まず、ソフトウエア又はハードウエアで構成される音源12では、記憶装置4や演奏操作子6などからの演奏データなどに基づいて波形データを生成し、生成された波形データは、DSP13で、ディジタル信号処理(効果付与処理等)がなされる。そして、ディジタル信号処理された波形データは、DAC(ディジタルアナログコンバータ)、アンプ及びスピーカを含むサウンドシステム14にて、アナログ化され増幅されて演奏楽音として発音される。また、音源12乃至DSP13で波形化された波形データは、ディジタルイン端子19乃至アナログイン端子(20)から入力されるオーディオ波形データと混合して、USB端子17などから出力したり、記憶装置4に格納することができる。
【0031】
〔第1実施形態〕
図3は、この発明の第1実施形態による演奏データ処理を表わす機能ブロック図である。この実施形態では、電子楽器に備えられるUSB端子17及び第1インターフェース(USB・I/F)8、外部記憶装置4、演奏操作子装置(鍵盤入力部)6、並びに、MIDI・IN端子18及び第2インターフェース(MIDI・IN・I/F)9からの演奏データDi1〜Di4が、信号処理システム1〜3(音源12及びDSP13を含む)に導入され、信号処理システムは、機能ブロックで図示される各機能部により、これらの演奏データDi1〜Di4に対して所定の演奏データ処理を実行するようになっている。なお、図3において、出力制御部CNAは、ブロックで表わされる各制御機能部を設定操作子装置5のパネル操作子の設定操作に従って制御するものであり、主な制御経路を点線で表示し他の制御経路は図示を省略している。
【0032】
この電子楽器のUSB端子17にUSBケーブルを介して外部情報処理機器として接続されるパーソナルコンピュータ(PC)30は、PC30上で動いているDTMソフトウェアによって、オーディオ(波形)演奏データDi1wを再生したり、MIDI演奏データDi1mを出力することができ、これらの演奏データDi1w,Di1m(まとめる場合は“Di1”で表わす)は、USB端子からこの電子楽器に向けて送信され、電子楽器側のUSB端子17及び第1I/F8(図示省略)を経由してこの信号処理システムに導入される。
【0033】
設定操作子装置5のパネル操作子を操作することにより、記憶装置4に格納されている演奏データから所望のMIDI演奏データDi2が選択され信号処理システムに導入される。また、演奏操作子装置(鍵盤入力部)6の演奏操作子(鍵盤等)を演奏操作することにより、実演奏によるMIDI演奏データDi3を信号処理システムに導入することができる。さらに、MIDI・IN端子18には、MIDI出力可能な外部機器(例えば、演奏機器)が接続され、当該外部機器から送信されるMIDI演奏データDi4は、MIDI・IN端子18及び第2I/F9(図示省略)を介して受け付けられる。
【0034】
USB端子17及び第1I/F8、記憶装置4、鍵盤入力部6及びMIDI・IN端子18及び第2I/F9からのMIDI演奏データDi1m〜Di4は、第1セレクタSL1に入力される。第1セレクタSL1は、ユーザによる設定に対応する出力制御部CNAの制御出力に応じて、これらの演奏データDi1m〜Di4から所望の演奏データを選択し、内蔵音源部12に送り込む。内蔵音源部12及びこれに後続する効果付与部(DSP)13は、送り込まれた演奏データに基づく波形データを生成する。つまり、音源部12では、第1セレクタSL1から選択的に送り込まれた演奏データに基づいて楽音波形データが生成され、効果付与部13では、この楽音波形データに所望の効果付与処理をした波形データが生成される。
【0035】
レベル調整部LAは、出力制御部CNAにより利得(減衰度)が可変に制御される増幅器(減衰器)として機能し、USB端子17から導入されたオーディオ(波形)演奏データDi1w、及び、MIDI演奏データDi1m〜Di4に基づき第1セレクタSL1→内蔵音源部12→効果付与部13の経路で生成された波形データのレベルを、それぞれ、出力制御部CNAの制御に従って共通に調整し、第1及び第2波形データDw,Dmを出力する。なお、レベル調整部LAによる調整の設定は、絶対レベルであってもよいし、また、全ての波形信号に対して相対的に調整できるものであってもよい。
【0036】
混合部MXは、レベル調整部LAでレベル調整された第1及び第2波形データDm,Dwをミックスして一つの波形データDo1とするものであり、この波形データは「第1出力演奏データ」と呼ばれる。混合部MXの混合処理により得られた第1出力演奏データDo1は、外部出力部OUTを介して外部の波形演奏データ利用機器に出力される。外部出力部OUTは、サウンドシステム14、或いは、第4インターフェース(I/F)11及びその他入出力端子20に含まれるディジタルアウト又はアナログアウトI/F及び端子で構成され、ミックスした第1出力演奏データDo1に基づく楽音を放音したり、第1出力演奏データDo1を表わす信号を記録するのに用いられる。
【0037】
例えば、外部出力部OUTにサウンドシステム14を用いる場合は、DAC、アンプ及びスピーカで楽音出力し、アナログアウトI/F(11)及び端子(20)を用いる場合には、サウンドシステム14のDACを介して第1出力演奏データDo1をアナログ化した波形信号を外部のモニター用ヘッドホンに出力することができる。また、ディジタルアウトI/F(11)及び端子(20)にMDやCDRレコーダなどのディジタル録音機を接続し、第1出力演奏データDo1をディジタル波形信号のまま出力して録音することができる。なお、ミックスされた第1出力演奏データDo1の出力形態については、システム内において、上述のようにDA変換してアナログ信号で出力するものの外に、このアナログ信号のレベルを更に調整して出力するもの、ディジタル信号のまま外部機器へ光アウトするものなど、必要に応じて種々の形態を採用することができる。
【0038】
さて、レベル調整部LA・混合部MX間の分岐部BR1では、レベル調整部LAでレベル制御された波形データDmが取り出され、この波形データDmは、混合部MX・外部出力部OUT間の分岐部BR2で分岐される第1出力演奏データDo1と共に、第2セレクタSL2に入力される。第2セレクタSL2は、ユーザ設定に従う出力制御部CNAの制御出力によって、両データDm,Do1の何れか一方を選択し、選択したデータDo2をUSB端子17に出力する。第2セレクタSL2で選択されたデータDo2は「第2出力演奏データ」と呼ばれる。ユーザの設定に従って第2セレクタSL2から出力される第2出力演奏データDo2は、USBI/F8及びUSB端子17を介してPC30に送り出すことができる。
【0039】
なお、上述のように処理した第2出力演奏データDo2をUSB端子17に出力するだけでなく、このシステムで得られる波形データ〔Di1w(Dw),Dm,Do1,Do2等〕を記憶装置4に記憶するようにしてもよい。記憶装置4には、さらに、MIDI演奏データDi1m,Di3,Di4を記憶するように構成することもできる。また、このように記憶されたデータを再度演奏処理することも、当然、行なうことができる。
【0040】
この発明の第1実施形態による演奏データ処理システムは、以上のように構成されているので、例えば、以下のように、演奏データ処理を行うことができる。USB端子17からの波形演奏データDi1wをレベル調整部LAでレベル制御して第1波形データDwを得る。一方、第1セレクタSL1で選択されたUSB端子17、記憶装置4、鍵盤入力部6又はMIDI・IN端子18からのMIDI演奏データDi1m〜Di4に基づいて、音源部12及び効果付与部13で波形データが生成され、この波形データは、レベル調整部LAで、波形演奏データDi1wの調整に共通してレベル制御され、第2波形データDmとなる。
【0041】
次いで、第1及び第2波形データDw,Dmを混合部MXでミックスして得た第1出力演奏データDo1を外部出力部OUTにより外部出力する。そして、第2セレクタSL2では、第2波形データDm及び第1出力演奏データDo1のうち、PC30での処理(録音)のために必要な演奏データを選択すると、選択された第2出力演奏データDo2がUSB端子17を介してPC30に送り出される。
【0042】
この処理方法によると、第2セレクタSL2で第1出力演奏データDo1を選択するように設定した場合、波形演奏データDi1w及びMIDI演奏データDi1m〜Di4に基づく第1及び第2波形データDw,Dmをミックスした第1出力演奏データDo1を第2出力演奏データDo2としてUSB端子17から送信する(Do2=Do1)。従って、波形演奏データDi1wを読み出しながら、MIDI演奏データDi1m〜Di4と混合させて新たな合成波形の第1出力演奏データDo1を生成し、この第1出力演奏データDo1を、外部出力部OUTに送ってモニターに供したり、PC30などの外部情報処理機器に送って波形信号の形で録音させることが可能となる。
【0043】
また、第2セレクタSL2で第2波形データDmを選択するように設定した場合、波形演奏データDi1wに基づく第1波形データDw及びMIDI演奏データDi1m〜Di4に基づく波形データDmをミックスした第1出力演奏データDo1を外部出力部OUTに送ってモニターすることができる。一方、PC30には、MIDI演奏データDi1m〜Di4に基づく第2波形データDmのみを第2出力演奏データDo2として送信し(Do2=Dm)、これを記録させることができる。この場合、PC30側では、受信した第2出力演奏データDo2(=Dm)を、元の波形演奏データDi1wとは別のトラックで、独立的に処理することができる。
【0044】
そして、第2セレクタSL2により第2波形データDm又は第1出力演奏データDo1の何れを選択出力させるかに拘わらず、モニター乃至試聴のための第1出力演奏データDo1及び外部情報処理機器30に送信される第2出力演奏データDo2を構成する個々の演奏データの信号レベルバランスは、レベル調整部LAにより共通に1箇所で設定することができるだけでなく、外部出力部OUTには、第1及び第2波形データDw,Dmが全て混合された第1出力演奏データDo1が送られ、ミックス処理された全ての演奏をモニター乃至試聴することができる。
【0045】
〔第2実施形態〕
図4は、この発明の第2実施形態による演奏データ処理を表わす機能ブロック図である。この実施形態では、電子楽器に備えられるUSB端子17及び第1インターフェース(USB・I/F)8、外部記憶装置4、演奏操作子装置(鍵盤入力部)6、MIDI・IN端子18及び第2インターフェース(MIDI・IN・I/F)9、並びに、ディジタルイン端子19及び第3インターフェース(ディジタルインI/F)10、アナログイン端子20及び第4インターフェース(アナログインI/F)11からの演奏データDi1〜Di6が、信号処理システム1〜3(音源12及びDSP13を含む)に導入され、信号処理システムは、機能ブロックで図示される各機能部により、これらの演奏データDi1〜Di6に対して所定の演奏データ処理を実行するようになっている。なお、図4において、出力制御部CNBは、ブロックで表わされる各制御機能部を設定操作子装置5のパネル操作子の設定操作に従って制御するものであり、主な制御経路を点線で表示し他の制御経路は図示を省略している。
【0046】
第1実施形態(図3)と同様に、パーソナルコンピュータ(PC)30はDTMソフトウェアによって、オーディオ(波形)演奏データDi1wを再生したり、MIDI演奏データDi1mを出力することができ、これらの演奏データDi1w,Di1m(Di1)は、USB端子からUSBケーブルを介して電子楽器側のUSB端子17及び第1I/F8(図示省略)を経由してマージ処理部MRに導入される。また、記憶装置4に格納されている演奏データから選択されたMIDI演奏データDi2、演奏操作子装置(鍵盤入力部)6の演奏操作子(鍵盤等)の実演奏によるMIDI演奏データDi3、及び、MIDI・IN端子18及び第2I/F9(図示省略)を介して受信されるMIDI演奏データDi4も、マージ処理部MRに導入される。
【0047】
マージ処理部MRは、入力演奏データの種別毎に予め設定された優先順位などの条件に従い、現在の発音チャンネル使用状態に応じて、USB端子17、記憶装置4、鍵盤入力部6及びMIDI・IN端子18からのMIDI演奏データDi1m〜Di4のチャンネル割当てを行うなど、出力制御部CNBからの設定条件に従って入力演奏データを併合する処理を実行する。マージ処理部MRを通過した演奏データDi1m〜Di4は内蔵音源部12に送り込まれて、音源部12で各演奏データに基づく楽音波形データが生成され、次いで、効果付与部13(図示省略)において、この楽音波形データに所望の効果付与処理がなされる。
【0048】
第2実施形態では、データ入力源として、さらに、CDやMDプレーヤなどのディジタル音楽機器からのディジタル音楽データDi5をディジタル・イン端子19から取り込み、マイクなどで採取されるギターなどの楽器音或いはアナログ音楽機器から送信されるアナログ演奏音に関するアナログ音楽データDi6をアナログ・イン端子(20)から取り込むことができる。これらディジタル及びアナログデータは、それぞれ、ディジタル・インI/F10内のディジタル信号処理部及びアナログ・インI/F11内のアナログ信号処理部でこの信号処理システムに合う信号形式のディジタル波形データに変換される。
【0049】
レベル調整部LBは、第1実施形態(図3)のレベル調整器LAと同様に、出力制御部CNBにより利得(減衰度)が可変に制御される増幅器(減衰器)として機能し、USB端子17から導入されたオーディオ(波形)演奏データDi1w、MIDI演奏データDi1m〜Di4に基づきマージ処理部MR→内蔵音源部12→効果付与部13の経路で生成された波形データ、ディジタル音楽データDi5に基づくディジタル信号処理部10からの波形データ、及び、アナログ音楽データDi6に基づくアナログ信号処理部11からの波形データのレベルを、それぞれ、出力制御部CNBの制御に従って共通に調整し、第1〜第4波形データDw,Dm,Dd,Daを出力する。なお、レベル調整部LBによる調整の設定は、絶対レベルであってもよいし、また、全ての波形信号に対して相対的に調整できるものであってもよい。
【0050】
第1混合部MX1は、レベル調整部LBでレベル調整された第1〜第4波形データDm,Dw,Dd,Daをミックスして一つの波形データDo1とするものであり、混合部MX1で混合された波形データDo1は「第1出力演奏データ」と呼ばれる。第1出力演奏データDo1は、外部出力部OUTを介して外部の波形演奏データ利用機器に出力される。外部出力部OUTは、第1実施形態(図3)と同様に、サウンドシステム14、或いは、第4インターフェース(I/F)11及びその他入出力端子20に含まれるディジタルアウト又はアナログアウトI/F及び端子により構成され、ミックスした第1出力演奏データDo1に基づく楽音を放音したり、第1出力演奏データDo1を表わす信号を記録するのに用いられる。
【0051】
レベル調整部LB・第1混合部MX1間の第1〜第4波形データ伝達経路の各分岐部BRからは、第1〜第4波形データDm,Dw,Dd,Daが分岐され、ミュート制御部MTを介して第2混合部MXに入力される。出力制御部CNBによって制御されるミュート制御部MTは、設定操作子装置5によるユーザのミュート設定状態に従って、各波形データDm,Dw,Dd,Daをミュートするか(通過を阻止するか)しないかを選択的に制御する。従って、ミュート制御部MTからは、ユーザの設定に従って、第1〜第4波形データDm,Dw,Dd,Daのうち任意の波形データを通過させることができる。
【0052】
ミュート制御部MTを通過した波形データは第2混合部MX2に入力され、第2混合部MX2では、これらの波形データがミックスされて一つの波形データDo2に合成される。この合成波形データDo2は、「第2出力演奏データ」と呼ばれ、USBI/F8及びUSB端子17介してPC30に送り出すことができる。
【0053】
なお、上述のように処理した第2出力演奏データDo2をUSB端子17に出力するだけでなく、このシステムで得られる波形データ〔Di1w(Dw),DmDi5(Dd),Da,Do1,Do2等〕を記憶装置4に記憶するようにしてもよい。記憶装置4には、さらに、MIDI演奏データDi1m,Di3,Di4を記憶するように構成することもできる。また、このように記憶されたデータを再度演奏処理することも、当然、行なうことができる。
【0054】
この発明の第2実施形態による演奏データ処理システムは、以上のように構成されているので、例えば、以下のように、演奏データ処理を行うことができる。まず、入力演奏データについては、USB端子17からの波形演奏データDi1wをレベル調整部LBでレベル制御することにより第1波形データDwが得られる。また、USB端子17、記憶装置4、鍵盤入力部6及びMIDI・IN端子18からのMIDI演奏データDi1m〜Di4は、マージ処理部MRでマージされた上、音源部12及び効果付与部13で波形データに変換され、この波形データをレベル調整部LBでレベル制御することによって、第2波形データDmが得られる。さらに、ディジタル及びアナログ・インI/F10,11からのディジタル及びアナログ音楽データDi5,Di6については、ディジタル及びアナログ信号処理部10,11でこのシステムに適合した波形データに変換した後、レベル調整部LBのレベル制御により第3及び第4波形データDd,Daが得られる。
【0055】
次に、第1〜第4波形データDw,Dm,Dd,Daを第1混合部MX1でミックスして得た第1出力演奏データDo1を外部出力部OUTにより外部出力する。また、第1〜第4波形データDw,Dm,Dd,Daのうち、PC30での処理(録音)のために必要な波形データは、ミュート制御部MTを通過させ、第2混合部MX2にてミックスし、第2出力演奏データDo2としてUSB端子17を介してPC30に送り出される。
【0056】
この処理方法によると、モニター乃至試聴などのための第1出力演奏データDo1及び外部情報処理機器30に送信する第2出力演奏データDo2を構成する個々の演奏データの信号レベルバランスは、レベル調整器LBにより共通に1箇所で設定することができるだけでなく、ミュート制御部MTによるミュート制御(通過制御)に拘わらず、外部出力部OUTには、入力されるデータに応じて生成される第1〜第4波形データDw,Dm,Dd,Daを全て混合した第1出力演奏データDo1を送り、ミックス処理された全ての演奏をモニター乃至試聴することができる。
【0057】
また、入力波形演奏データDi1w基づく第1波形データDw及び入力MIDI演奏データDi1m〜Di4に基づく第2波形データDm、入力ディジタルデータに基づく第3波形データDd及び入力アナログデータに基づ第4波形データDaのうち、任意の波形データをミュート制御部MTによるミュート制御によりミュートした場合には、ミュートされずに制御部MTを通過した波形データが第2混合部MX2でミックスされ、ミックスされた第2出力演奏データDo2をUSB端子17からPC30に送信する。
【0058】
従って、波形演奏データDi1wを読み出しながら、MIDI演奏データDi1m〜Di4に基づく第2波形データや、他の音楽データDi5,Di6に基づく第3乃至第4波形データなどの信号レベルをレベル調整部LBによりバランスよく調整し、調整されたこれらの波形データを混合させた新たな第1出力演奏データDo1を生成し、これを外部出力部OUTに送ってモニターに供することができる。
【0059】
一方、PC30などの外部情報処理機器には、ユーザの設定に応じてミュート制御部MTを通過した一部の波形データが混合された第2出力演奏データDo2を送ることができ、これを波形信号の形で録音させることが可能となる。例えば、PC30には、MIDI演奏データDi1m〜Di4に基づく第2波形データDmのみを送信して(Do2=Dm)これを記録させることもできるし、更に、他の波形データDd,Daなどを付加することもできる。これによって、PC30側では、受信した第2出力演奏データDo2を、元の波形演奏データDi1wとは別のトラックで、独立的に処理することができる。
【0060】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明の一実施例について説明したが、必要に応じて任意の実施態様を適用することができる。例えば、第1実施形態においては、第1セレクタを用いて複数のMIDI演奏データ(Di1m〜Di4)から所望の演奏データを選択して内蔵音源に手渡すようにしたが、第2実施形態のように、マージ処理部を設けてマージ処理を行い、これらのMIDI演奏データ(Di1m〜Di4)を可能な限り内蔵音源に手渡すようにしてもよい。
【0061】
また、実施例においては、双方向通信のためにUSBI/Fを用いたが、IEEE(アイトリプルイー)1396などの他の双方向通信I/Fを適用してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、PCなどの外部機器から双方向データ通信路(USB)を介して第1演奏データ(Di1w)を受信し、データ作成部(12,13)で第2演奏データを作成し、レベル制御部(LA)で両演奏データのレベルを共通に1箇所で制御することにより、第1及び第2波形データ(Dw,Dm)が出力される。第1及び第2波形データ(Dw,Dm)は波形混合部(MX)で混合され、混合された複合波形データは第1出力演奏データ(Do1)として出力される。また、波形選択部(SL2)により第2波形データ(Dm)或いは複合波形データ(Do1)が選択され、選択された波形データは、第2出力演奏データ(Do2)として双方向データ通信路(USB)を利用して外部機器に送信される。
【0063】
従って、モニターなどに利用される複合波形データ(Do1)は、混合処理される全波形データ(Dw,Dm)から構成することができ、また、外部機器で記録などに用いられる送信波形データ(Do2)は、ユーザ設定に従って、第1波形データ(Dw)又は複合波形データ(Do1=Dw+Dm)の何れかを選択することができる。また、各波形データ(Do1,Do2)を構成する一つまたは複数の波形データ(Dw,Dm)は、レベル制御部(LA)により、ユーザ設定に従って、個々の波形データのレベルバランスを共通にしかも1箇所で設定することができる。それ故、外部機器への送信用演奏データ(Do2)を聴取用演奏データ(Do1)とは別個に選択指定することができ、しかも、バランス調整が楽になり、また、機器のコストダウンを図ることができる。
【0064】
また、この発明によれば、PCなどの外部機器から双方向データ通信路(USB)を介して第1演奏データ(Di1w)を受信し、データ作成部(12,13)で第2演奏データを作成し、レベル制御部(LB)で両演奏データのレベルを共通に1箇所で制御することにより、第1及び第2波形データ(Dw,Dm)が出力される。第1及び第2波形データ(Dw,Dm)は、第1波形混合部(MX1)で混合され第1出力演奏データ(Do1)として出力される。一方、ミュート制御部(MT)によって第1及び第2波形データ(Dw,Dm)に対するミュート制御が選択的になされ、ミュート制御部(MT)を通過した波形データは第2波形混合部(MX2)にて混合され、第2出力第2演奏データとして、双方向データ通信路(USB)を利用して外部機器に送信される。
【0065】
従って、モニターなどに利用される第2出力演奏データ(Do1)は、混合処理される全ての波形データ(Dw,Dm)から構成することができ、また、外部機器での記録などに用いられる第2出力演奏データ(Do2)は、ミュート制御部(MT)により、ユーザ設定に従って、第1波形データ(Dw)及び第2波形データ(Dm)の双方或いは一方を選択することができる。また、第1出力演奏データ(Do1)や第2出力演奏データ(Do2)を構成する一つまたは複数の波形データ(Dw,Dm)は、レベル制御部(LB)により、ユーザ設定に従って個々の波形データのレベルバランスを共通にしかも1箇所で設定することができる。それ故、外部機器への送信用演奏データ(Do2)を聴取用演奏データ(Do1)とは別個に選択指定することができ、しかも、バランス調整が楽になり、また、機器のコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来技術による演奏データ処理を説明するための図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による演奏データ処理システムのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、この発明の第1実施形態による演奏データ処理を表わす機能ブロック図である。
【図4】図4は、この発明の第2実施形態による演奏データ処理を表わす機能ブロック図である。
【符号の説明】
LA,LB レベル調整部、
BR,BR1,BR2 演奏データ分岐部、
MX,MX1,MX2 混合部、
MT ミュート制御部、
Di1m〜Di4 MIDI演奏データ、
Di1w 波形(オーディオ)演奏データ、
Di5,Di6 ディジタル及びアナログ音楽データ、
Dw,Dm,Dd,Da 第1〜第4波形データ、
Do1,Do2 第1及び第2出力演奏データ。

Claims (6)

  1. 外部機器から双方向データ通信路を介して第1演奏データを受信するデータ受信部と、
    第2演奏データを作成するデータ作成部と、
    第1演奏データ及び第2演奏データのレベルをそれぞれ制御し、レベル制御された第1及び第2波形データを出力するレベル制御部と、
    第1及び第2波形データを混合し複合波形データを出力する波形混合部と、
    第2波形データ或いは複合波形データを選択する波形選択部と、
    この波形選択部で選択された第2波形データ或いは複合波形データを前記双方向データ通信路を利用して外部機器に送信するデータ送信部と
    を具備することを特徴とする演奏データ処理装置。
  2. 外部機器から双方向データ通信路を介して第1演奏データを受信するデータ受信部と、
    第2演奏データを作成するデータ作成部と、
    第1演奏データ及び第2演奏データのレベルをそれぞれ制御し、レベル制御された波形データをそれぞれ出力するレベル制御部と、
    前記レベル制御部から出力される波形データを混合し第1出力演奏データを出力する第1波形混合部と、
    前記レベル制御部から出力される波形データの通過をそれぞれ制御するミュート制御部と、
    このミュート制御部を通過した波形データを混合し第2出力演奏データを出力する第2波形混合部と、
    第2出力演奏データを前記双方向データ通信路を利用して外部機器に送信するデータ送信部と
    を具備することを特徴とする演奏データ処理装置。
  3. 前記レベル制御部は、別の外部機器又は記憶装置から入力又は読み出された第3演奏データのレベルを制御し、レベル制御された第3波形データを出力することを特徴とする請求項2に記載の演奏データ処理装置。
  4. 第1演奏データは、オーディオ信号を表わす波形データであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の演奏データ処理装置。
  5. 第2演奏データは、演奏操作子の操作により発生されるデータ、前記双方向通信路を通じて受信されたデータ、或いは、記憶装置から読み出されたデータに基づいて、内蔵音源で生成される波形データであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の演奏データ処理装置。
  6. 第3演奏データは、オーディオ信号を表わす波形データであることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の演奏データ処理装置。
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