JP2003015645A - 演奏データ処理装置 - Google Patents

演奏データ処理装置

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JP2003015645A
JP2003015645A JP2001204319A JP2001204319A JP2003015645A JP 2003015645 A JP2003015645 A JP 2003015645A JP 2001204319 A JP2001204319 A JP 2001204319A JP 2001204319 A JP2001204319 A JP 2001204319A JP 2003015645 A JP2003015645 A JP 2003015645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PC送信用演奏データを聴取用演奏データとは
別個に選択可能とし、演奏データを構成する波形データ
のレベルバランスを共通に設定可能とする。 【解決手段】この発明の演奏データ処理装置では、PC
などの外部機器30から双方向データ通信路(USB)
を介して第1演奏データDi1wを受信し、データ作成
部12,13で第2演奏データを作成する。レベル制御
部LAで両演奏データのレベルを共通に1箇所で制御す
ることにより、第1及び第2波形データDw,Dmが出
力される。第1及び第2波形データDw,Dmは波形混
合部MXで混合され、混合された複合波形データは第1
出力演奏データDo1として出力される。また、波形選
択部SL2により、第2波形データDm或いは複合波形
データDo1が選択され、選択された波形データは、第
2出力演奏データDo2として双方向データ通信路(U
SB)を利用して外部機器30に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルコン
ピュータなどの外部の情報処理機器と双方向通信を行い
所望の演奏データをやり取りすることができる演奏デー
タ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DTM(DeskTop Music )の発展
に伴い、パーソナルコンピュータ上で音楽データの処理
を行う技術が種々開発されているが、パーソナルコンピ
ュータなどの情報処理機器と双方向通信を行い所望の演
奏データを生成する方法の一つとして、例えば、図1に
示すような楽音ミキサーが考えられている。この楽音ミ
キサーAは、パーソナルコンピュータ(PC)BとUS
B(Universal Serial Bus)ケーブルで結ばれ、PCB
から受信される演奏データをUSBインターフェースC
を介してミキサーA内に取り込むことができ、また、ミ
キサーA内で処理された演奏データをUSBインターフ
ェースCを介してPCBに送り返すことができるように
なっている。
【0003】PCBからの演奏データは、MIDIデー
タであるときはセレクタDに入力され、オーディオ波形
データであるときはセレクタEに入力される。セレクタ
Dには、MIDI・INインターフェースFを介して他
の電子楽器などからのMIDIデータを入力することが
でき、セレクタDにより選択されたMIDIデータは、
内蔵音源部Gで楽音波形データに変換され、これにより
得られた楽音波形データがセレクタEに入力される。
【0004】セレクタEは、内蔵音源部Gからの楽音波
形データ及びPCBからのPC波形データの双方或いは
一方を選択出力することができ、セレクタEからの出力
波形データは、レベル調整部(減衰器:Attenuator)H
でレベルが調整された上、混合部Jで混合される。そし
て、混合部Jからの波形データは、分岐部K及び外部出
力部Lを介して他の外部機器に取り出されて音響出力さ
れると共に、分岐部KからUSBインターフェースCを
介してPCBに送り返される。また、出力制御部Mは、
ユーザによる設定に従って、セレクタD,E及びレベル
調整部Hなどを制御するようになっている。
【0005】このような方法によると、混合部Jの波形
データを外部出力部Lから音響出力させることによりモ
ニター或いは試聴することができ、USBインターフェ
ースCからPCBへ送信することにより録音することが
できる。しかしながら、モニター用及び試聴用演奏デー
タ並びに録音用演奏データを共通に外部出力部L並びに
USB端子Cに送信する構成であるから、必ず、モニタ
ーで聴きたい演奏が、そのまま、PCでの録音にも使わ
れることになる。このため、例えば、音源部Gで生成さ
れた楽音波形データを、PCBから入力されたオーディ
オ波形データとトラックを分けて、録音するようなこと
ができないという不都合が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、こ
のような不都合に鑑み、モニター乃至試聴用に供される
演奏データとは別個に、外部情報処理機器に送信される
演奏データを選択的に指定することができ、しかも、両
演奏データを構成する個々の波形データのレベルバラン
スを共通に設定してバランス調整を楽にすることがで
き、また、機器のコストダウンを図ることができる演奏
データ処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の特徴に
従うと、外部機器から双方向データ通信路を介して第1
演奏データを受信するデータ受信部と、第2演奏データ
を作成するデータ作成部と、第1演奏データ及び第2演
奏データのレベルをそれぞれ制御し、レベル制御された
第1及び第2波形データを出力するレベル制御部と、第
1及び第2波形データを混合し複合波形データを出力す
る波形混合部と、第2波形データ或いは複合波形データ
を選択する波形選択部と、この波形選択部で選択された
第2波形データ或いは複合波形データを双方向データ通
信路を利用して外部機器に送信するデータ送信部とを具
備する演奏データ処理装置(請求項1)が提供される。
【0008】この発明の第2の特徴に従うと、外部機器
から双方向データ通信路を介して第外部機器から双方向
データ通信路を介して第1演奏データを受信するデータ
受信部と、第2演奏データを作成するデータ作成部と、
第1演奏データ及び第2演奏データのレベルをそれぞれ
制御し、レベル制御された波形データをそれぞれ出力す
るレベル制御部と、レベル制御部から出力される波形デ
ータを混合し第1出力演奏データを出力する第1波形混
合部と、レベル制御部から出力される波形データの通過
をそれぞれ制御するミュート制御部と、このミュート制
御部を通過した波形データを混合し第2出力演奏データ
を出力する第2波形混合部と、第2出力演奏データを双
方向データ通信路を利用して外部機器に送信するデータ
送信部とを具備する演奏データ処理装置(請求項2)が
提供される。
【0009】この発明による演奏データ処理装置におい
て、第1演奏データは、オーディオ信号を表わす波形デ
ータであり(請求項4)、第2演奏データは、演奏操作
子の操作により発生されるデータ、双方向通信路を通じ
て受信されたデータ、或いは、記憶装置から読み出され
たデータに基づいて、内蔵音源で生成される波形データ
である(請求項5)ことが好ましい。
【0010】第2の特徴に従う演奏データ処理装置で
は、レベル制御部は、別の外部機器又は記憶装置から入
力又は読み出された第3演奏データのレベルを制御し、
レベル制御された第3波形データを出力するように構成
することができ(請求項3)、また、第3演奏データ
は、オーディオ信号を表わす波形データである(請求項
6)。
【0011】〔発明の作用〕この発明の第1の特徴によ
る演奏データ処理装置においては、データ受信部(8)
により、外部機器(30)から双方向データ通信路(U
SB)を介して第1演奏データ(Di1w)を受信し、
データ作成部(12,13)で第2演奏データが作成さ
れる。第1演奏データ(Di1w)及び第2演奏データ
のレベルは、レベル制御部(LA)によりそれぞれ制御
され、第1演奏データ(Di1w)及び第2演奏データ
のレベルを制御して得られる第1及び第2波形データ
(Dw,Dm)が出力される。第1及び第2波形データ
(Dw,Dm)は、波形混合部(MX)で混合され、混
合された複合波形データは第1出力演奏データ(Do
1)として出力される。また、波形選択部(SL2)に
より第2波形データ(Dm)或いは複合波形データ(D
o1)が選択され、選択された波形データは、第2出力
演奏データ(Do2)として双方向データ通信路(US
B)を利用して外部機器(30)に送信される。(な
お、括弧書きは、対応する実施例中の参照記号を表わ
し、以下においても同様である。)
【0012】この特徴に従う演奏データ処理装置では、
このような構成により、モニター用或いは試聴用として
出力される複合波形データ(Do1)は、波形混合部
(MX)で混合される全ての波形データ(Dw,Dm)
から構成することができ、また、外部機器(30)に送
信されるする波形データ(Do2)は、ユーザの指定に
従う波形選択部(SL2)の選択機能によって、第1波
形データ(Dw)又は複合波形データ(Do1=Dw+
Dm)の何れかを選択することができる。また、複合波
形データ(Do1)や外部機器(30)への送信波形デ
ータ(Do2)を構成する一つまたは複数の波形データ
(Dw,Dm)は、レベル制御部(LA)により、ユー
ザ設定に従って個々の波形データのレベルバランスを共
通にしかも1箇所で設定することができる。従って、バ
ランス調整が楽になり、また、機器のコストダウンを実
現することが可能となる。
【0013】この発明の第2の特徴による演奏データ処
理装置においては、データ受信部(8)により、外部機
器(30)から双方向データ通信路(USB)を介して
第1演奏データ(Di1w)を受信し、データ作成部
(12,13)で第2演奏データが作成され、第1演奏
データ(Di1w)及び第2演奏データのレベルは、レ
ベル制御部(LB)によりそれぞれ制御される。第1演
奏データ(Di1w)及び第2演奏データのレベル制御
により得られる第1及び第2波形データ(Dw,Dm)
は、第1波形混合部(MX1)で互いに混合されて第1
出力演奏データ(Do1)として出力される。一方、ミ
ュート制御部(MT)によって第1及び第2波形データ
(Dw,Dm)の通過制御(ミュート制御)が選択的に
なされ、ミュート制御部(MT)を通過した波形データ
は第2波形混合部(MX2)にて混合される。そして、
第2波形混合部(MX2)で混合された第2出力演奏デ
ータ(Do2)は、双方向データ通信路(USB)を利
用して外部機器(30)に送信される。
【0014】この特徴に従う演奏データ処理装置では、
このような構成により、モニター用或いは試聴用として
出力される第2出力演奏データ(Do1)は、第1波形
混合部(MX1)で混合される全ての波形データ(D
w,Dm)から構成することができ、また、外部機器
(30)に送信される第2出力演奏データ(Do2)
は、ユーザの指定に従うミュート制御部(MT)の選択
機能によって、第1波形データ(Dw)及び第2波形デ
ータ(Dm)の双方或いは一方を選択することができ
る。また、第1出力演奏データ(Do1)や第2出力演
奏データ(Do2)を構成する一つまたは複数の波形デ
ータ(Dw,Dm)は、レベル制御部(LB)により、
ユーザ設定に従って個々の波形データのレベルバランス
を共通にしかも1箇所で設定することができる。従っ
て、バランス調整が楽になり、また、機器のコストダウ
ンを実現することが可能となる。
【0015】この発明による演奏データ処理装置におい
ては、DTMソフトウエアを搭載したパーソナルコンピ
ュータ(PC)などの外部機器(30)からオーディオ
信号の波形データを第1演奏データ(Di1w)として
取り込むことができる。また、第2演奏データも波形デ
ータであり、内蔵音源部(12,13)により、鍵盤装
置などの演奏操作子(5)の操作により発生される実演
奏データ(Di3)、双方向通信路を通じて受信された
MIDI演奏データ(Di1m)、或いは、記憶装置
(4)から読み出された自動演奏データ(Di2)など
に基づいて、生成することができる。
【0016】また、第1波形データを得るためにこれら
の演奏データ(Di1m〜Di4)を利用する場合、複
数の演奏データ(Di1m〜Di4)から選択したり
(SL1)、或いは、マージ処理により併合して取り込
み(MR)、内蔵音源部(12,13)に手渡すことが
できる。
【0017】第2の特徴に従う演奏データ処理装置のレ
ベル制御部(LB)は、例えば、外部の音楽機器や外付
けの記憶装置など、別の外部機器又は記憶装置(4)か
ら入力又は読み出された第3演奏データのレベルを制御
し、レベル制御された第3波形データ(Dd,Da)を
出力することができる。これによって、波形データの混
合処理のために、外部音楽機器(外付けの記憶装置を含
む)で取り扱われるディジタルやアナログ波形信号のオ
ーディオ音楽データ(Di5,Di6)を取り込んだり
(10,11)、記憶装置(4)などに格納されている
ディジタル波形のオーディオ音楽データを取り込むこと
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明の好適な実施例について詳述する。しかしながら、こ
の実施例は、単なる一例であって、この発明の精神を逸
脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0019】〔ハードウエア構成〕図2には、この発明
の一実施例による演奏データ処理システムのハードウエ
ア構成のブロック図が示されている。この例では、演奏
システムは、中央処理装置(CPU)1、読出専用メモ
リ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)
3、外部記憶装置4、設定操作子装置(操作パネル)
5、演奏操作子装置6、表示器装置7、第1〜第4イン
ターフェース(I/F)8〜11、音源12、ディジタ
ル信号処理装置(DSP)13、サウンドシステム14
等を備え、これらの装置1〜14は、バス15を介して
互いに接続されている。
【0020】なお、この発明による演奏データ処理シス
テムは、電子楽器やシンセサイザのように音源を備え音
楽を専用に扱う種々の電子機器の形態で実施することが
でき、以下においては、更に専用の演奏操作子装置(鍵
盤装置)6及び発音システム12〜14を有する電子楽
器を例にして説明を進める。しかしながら、パーソナル
コンピュータ(PC)等の汎用的なデータ処理装置に音
源などをインストールしたものを用いて実施することも
できる。
【0021】CPU1、ROM2及びRAM3は、バス
15に接続されるタイマー16と共に、プログラムや各
種設定事項などを読み出し、設定事項に従い演奏データ
処理を行う信号処理システムを構成する。システム全体
を制御するCPU1は、所定のソフトウエア・プログラ
ムに従い、プログラムの実行中の時間を計測するタイマ
ー16からのクロックや計時信号を利用して種々の制御
を行い、特に、この発明による演奏データ処理を実行す
る。ROM2には、このシステムを制御するための所定
の制御プログラムが記憶されており、これらの制御プロ
グラムには、基本的な演奏情報処理と共に、この発明に
よる演奏データ処理を含む各種制御プログラムや各種デ
ータが含まれる。RAM3は、各種レジスタやフラグな
どを含み、制御プログラムを実行するのに必要なデータ
やパラメータを一時記憶するためのワーキングメモリと
して機能する。
【0022】外部記憶装置4には、予めシステムに内蔵
されているハードディスク(HD)の外に、フレキシブ
ルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、スマー
トメディア、コンパクトディスク(CD)などの移動可
能な記憶媒体を用いた記憶装置が使用され、種々の制御
プログラムや演奏データを記憶するのに用いられる。外
部記憶装置4に格納される演奏データには、MIDI形
式の自動演奏データやディジタル(オーディオ信号)波
形データが含まれる。
【0023】設定操作子装置(操作パネル)5及び演奏
操作子装置6から成る操作子類はシステムに対して種々
の設定や入力などを行う。設定操作子装置5は、演奏デ
ータ処理のための各種設定を行なうための複数の設定用
操作子を備える。これらの設定用操作子は、操作パネル
等に取り付けられた各種スイッチであり、「パネル操作
子」と呼ばれる。演奏操作子装置6は、「演奏操作子」
と呼ばれる鍵盤等の演奏用操作子を備え、演奏用操作子
を操作することで楽音の発音指示を行なうことができ
る。発音が指示された演奏楽音は、システムに内蔵され
る音源12を使って、後述するディジタルアウト端子
(その他入出力端子20の内の一つ)を介して音で鳴ら
したり、USB端子(17)から信号出力することがで
きる。また、演奏楽音をMIDIデータの形でMIDI
・OUT端子(その他入出力端子20の別の一つ)やU
SB端子(17)から出力することも可能である。
【0024】表示器装置7は、これに接続されるディス
プレイや各種インジケータ(図示省略)の表示状態を制
御し、特に、このシステムに対する種々の設定を確認し
たり、演奏情報を表示するのに利用される。なお、シス
テムをPCで構成する場合は、キーボードの各種キー
や、マウス等のポインチングデバイスなどがパネル操作
子として用いられ、キーボード上の所定のキーが演奏操
作子に割り当てられる。表示器装置7のディスプレイに
表示された設定画面やデータ入力画面の各種ボタンをパ
ネル操作子(スイッチやポインチングデバイス)で指示
することにより、各種設定や演奏情報の指定・入力を行
うこともできる。
【0025】第1〜第4インターフェース(I/F)に
は、それぞれ、USB端子17、MIDI・IN端子1
8、ディジタルイン端子19及びその他入出力端子20
が接続され、外部機器接続部を構成し、PCや他の電子
楽器、音響機器などの外部機器や、外付けの記憶装置と
の間で、演奏データなどのやり取りを行うことができ
る。
【0026】USB端子17は、パーソナルコンピュー
タ(PC)などの外部情報処理機器と接続して、オーデ
ィオ波形データやMIDI形式の演奏データの送受信を
行なう。例えば、PCの記憶装置から再生したデータを
取り込み加工した上、再び、PCに戻したり、PCから
取り込んだオーディオデータに、内蔵の音源12で鳴ら
して生成された波形データをミックスしてパソコンに戻
すなどの使い方がある。
【0027】MIDI・IN端子18及び第2I/F
(MIDI・IN・I/F)9は、MIDI形式演奏デ
ータの生成機能を有する外部の電子楽器や演奏データ源
から、MIDI演奏データをシステムに取り込むのに用
いられる。端子18から取り込まれたMIDI演奏デー
タは、信号処理システム1〜3の制御の下で、内蔵の音
源12乃至DSP13により波形データに変換され、U
SB端子17からオーディオデータとして出力すること
が可能である。また、ディジタルイン端子19及び第3
I/F10は、外部に接続したMDやCDなどのプレー
ヤや外付けの記憶装置からのディジタルオーディオデー
タをシステムに入力するのに用いられる。
【0028】その他入出力端子20は、例えば、アナロ
グイン端子や、MIDI・OUT端子、ディジタルアウ
ト端子、アナログアウト端子などの出力端子を含み、第
4I/Fを介してその他のデータを入出力するために用
いられる。これらの端子及び対応する第4I/F11
は、必要に応じて任意のものを装備することができる。
アナログイン端子から入力されるアナログオーディオデ
ータは、第4I/F11に含まれるADC(アナログデ
ィジタルコンバータ)を通ってディジタル信号に変換さ
れた後、他のオーディオデータ(17,19)と同様に
処理される。
【0029】その他入出力端子20に含まれる出力端子
のうち、MIDI・OUT端子は、MIDI演奏データ
の利用機能を有する電子楽器類に対して、この電子楽器
内で生成されたMIDI演奏データを出力するのに用い
られる。また、ディジタルアウト端子及びアナログアウ
ト端子は、ディジタル波形及びアナログ波形の演奏デー
タを他のオーディオ機器やヘッドホンなどに出力するの
に用いられ、ヘッドホンを使ってモニターしたり、他の
スピーカにつないで演奏させたり、MDやCDRレコー
ダにつないで演奏データを録音することができる。
【0030】音源12、DSP13及びサウンドシステ
ム14は、発音システムを構成する。まず、ソフトウエ
ア又はハードウエアで構成される音源12では、記憶装
置4や演奏操作子6などからの演奏データなどに基づい
て波形データを生成し、生成された波形データは、DS
P13で、ディジタル信号処理(効果付与処理等)がな
される。そして、ディジタル信号処理された波形データ
は、DAC(ディジタルアナログコンバータ)、アンプ
及びスピーカを含むサウンドシステム14にて、アナロ
グ化され増幅されて演奏楽音として発音される。また、
音源12乃至DSP13で波形化された波形データは、
ディジタルイン端子19乃至アナログイン端子(20)
から入力されるオーディオ波形データと混合して、US
B端子17などから出力したり、記憶装置4に格納する
ことができる。
【0031】〔第1実施形態〕図3は、この発明の第1
実施形態による演奏データ処理を表わす機能ブロック図
である。この実施形態では、電子楽器に備えられるUS
B端子17及び第1インターフェース(USB・I/
F)8、外部記憶装置4、演奏操作子装置(鍵盤入力
部)6、並びに、MIDI・IN端子18及び第2イン
ターフェース(MIDI・IN・I/F)9からの演奏
データDi1〜Di4が、信号処理システム1〜3(音
源12及びDSP13を含む)に導入され、信号処理シ
ステムは、機能ブロックで図示される各機能部により、
これらの演奏データDi1〜Di4に対して所定の演奏
データ処理を実行するようになっている。なお、図3に
おいて、出力制御部CNAは、ブロックで表わされる各
制御機能部を設定操作子装置5のパネル操作子の設定操
作に従って制御するものであり、主な制御経路を点線で
表示し他の制御経路は図示を省略している。
【0032】この電子楽器のUSB端子17にUSBケ
ーブルを介して外部情報処理機器として接続されるパー
ソナルコンピュータ(PC)30は、PC30上で動い
ているDTMソフトウェアによって、オーディオ(波
形)演奏データDi1wを再生したり、MIDI演奏デ
ータDi1mを出力することができ、これらの演奏デー
タDi1w,Di1m(まとめる場合は“Di1”で表
わす)は、USB端子からこの電子楽器に向けて送信さ
れ、電子楽器側のUSB端子17及び第1I/F8(図
示省略)を経由してこの信号処理システムに導入され
る。
【0033】設定操作子装置5のパネル操作子を操作す
ることにより、記憶装置4に格納されている演奏データ
から所望のMIDI演奏データDi2が選択され信号処
理システムに導入される。また、演奏操作子装置(鍵盤
入力部)6の演奏操作子(鍵盤等)を演奏操作すること
により、実演奏によるMIDI演奏データDi3を信号
処理システムに導入することができる。さらに、MID
I・IN端子18には、MIDI出力可能な外部機器
(例えば、演奏機器)が接続され、当該外部機器から送
信されるMIDI演奏データDi4は、MIDI・IN
端子18及び第2I/F9(図示省略)を介して受け付
けられる。
【0034】USB端子17及び第1I/F8、記憶装
置4、鍵盤入力部6及びMIDI・IN端子18及び第
2I/F9からのMIDI演奏データDi1m〜Di4
は、第1セレクタSL1に入力される。第1セレクタS
L1は、ユーザによる設定に対応する出力制御部CNA
の制御出力に応じて、これらの演奏データDi1m〜D
i4から所望の演奏データを選択し、内蔵音源部12に
送り込む。内蔵音源部12及びこれに後続する効果付与
部(DSP)13は、送り込まれた演奏データに基づく
波形データを生成する。つまり、音源部12では、第1
セレクタSL1から選択的に送り込まれた演奏データに
基づいて楽音波形データが生成され、効果付与部13で
は、この楽音波形データに所望の効果付与処理をした波
形データが生成される。
【0035】レベル調整部LAは、出力制御部CNAに
より利得(減衰度)が可変に制御される増幅器(減衰
器)として機能し、USB端子17から導入されたオー
ディオ(波形)演奏データDi1w、及び、MIDI演
奏データDi1m〜Di4に基づき第1セレクタSL1
→内蔵音源部12→効果付与部13の経路で生成された
波形データのレベルを、それぞれ、出力制御部CNAの
制御に従って共通に調整し、第1及び第2波形データD
w,Dmを出力する。なお、レベル調整部LAによる調
整の設定は、絶対レベルであってもよいし、また、全て
の波形信号に対して相対的に調整できるものであっても
よい。
【0036】混合部MXは、レベル調整部LAでレベル
調整された第1及び第2波形データDm,Dwをミック
スして一つの波形データDo1とするものであり、この
波形データは「第1出力演奏データ」と呼ばれる。混合
部MXの混合処理により得られた第1出力演奏データD
o1は、外部出力部OUTを介して外部の波形演奏デー
タ利用機器に出力される。外部出力部OUTは、サウン
ドシステム14、或いは、第4インターフェース(I/
F)11及びその他入出力端子20に含まれるディジタ
ルアウト又はアナログアウトI/F及び端子で構成さ
れ、ミックスした第1出力演奏データDo1に基づく楽
音を放音したり、第1出力演奏データDo1を表わす信
号を記録するのに用いられる。
【0037】例えば、外部出力部OUTにサウンドシス
テム14を用いる場合は、DAC、アンプ及びスピーカ
で楽音出力し、アナログアウトI/F(11)及び端子
(20)を用いる場合には、サウンドシステム14のD
ACを介して第1出力演奏データDo1をアナログ化し
た波形信号を外部のモニター用ヘッドホンに出力するこ
とができる。また、ディジタルアウトI/F(11)及
び端子(20)にMDやCDRレコーダなどのディジタ
ル録音機を接続し、第1出力演奏データDo1をディジ
タル波形信号のまま出力して録音することができる。な
お、ミックスされた第1出力演奏データDo1の出力形
態については、システム内において、上述のようにDA
変換してアナログ信号で出力するものの外に、このアナ
ログ信号のレベルを更に調整して出力するもの、ディジ
タル信号のまま外部機器へ光アウトするものなど、必要
に応じて種々の形態を採用することができる。
【0038】さて、レベル調整部LA・混合部MX間の
分岐部BR1では、レベル調整部LAでレベル制御され
た波形データDmが取り出され、この波形データDm
は、混合部MX・外部出力部OUT間の分岐部BR2で
分岐される第1出力演奏データDo1と共に、第2セレ
クタSL2に入力される。第2セレクタSL2は、ユー
ザ設定に従う出力制御部CNAの制御出力によって、両
データDm,Do1の何れか一方を選択し、選択したデ
ータDo2をUSB端子17に出力する。第2セレクタ
SL2で選択されたデータDo2は「第2出力演奏デー
タ」と呼ばれる。ユーザの設定に従って第2セレクタS
L2から出力される第2出力演奏データDo2は、US
BI/F8及びUSB端子17を介してPC30に送り
出すことができる。
【0039】なお、上述のように処理した第2出力演奏
データDo2をUSB端子17に出力するだけでなく、
このシステムで得られる波形データ〔Di1w(D
w),Dm,Do1,Do2等〕を記憶装置4に記憶す
るようにしてもよい。記憶装置4には、さらに、MID
I演奏データDi1m,Di3,Di4を記憶するよう
に構成することもできる。また、このように記憶された
データを再度演奏処理することも、当然、行なうことが
できる。
【0040】この発明の第1実施形態による演奏データ
処理システムは、以上のように構成されているので、例
えば、以下のように、演奏データ処理を行うことができ
る。USB端子17からの波形演奏データDi1wをレ
ベル調整部LAでレベル制御して第1波形データDwを
得る。一方、第1セレクタSL1で選択されたUSB端
子17、記憶装置4、鍵盤入力部6又はMIDI・IN
端子18からのMIDI演奏データDi1m〜Di4に
基づいて、音源部12及び効果付与部13で波形データ
が生成され、この波形データは、レベル調整部LAで、
波形演奏データDi1wの調整に共通してレベル制御さ
れ、第2波形データDmとなる。
【0041】次いで、第1及び第2波形データDw,D
mを混合部MXでミックスして得た第1出力演奏データ
Do1を外部出力部OUTにより外部出力する。そし
て、第2セレクタSL2では、第2波形データDm及び
第1出力演奏データDo1のうち、PC30での処理
(録音)のために必要な演奏データを選択すると、選択
された第2出力演奏データDo2がUSB端子17を介
してPC30に送り出される。
【0042】この処理方法によると、第2セレクタSL
2で第1出力演奏データDo1を選択するように設定し
た場合、波形演奏データDi1w及びMIDI演奏デー
タDi1m〜Di4に基づく第1及び第2波形データD
w,Dmをミックスした第1出力演奏データDo1を第
2出力演奏データDo2としてUSB端子17から送信
する(Do2=Do1)。従って、波形演奏データDi
1wを読み出しながら、MIDI演奏データDi1m〜
Di4と混合させて新たな合成波形の第1出力演奏デー
タDo1を生成し、この第1出力演奏データDo1を、
外部出力部OUTに送ってモニターに供したり、PC3
0などの外部情報処理機器に送って波形信号の形で録音
させることが可能となる。
【0043】また、第2セレクタSL2で第2波形デー
タDmを選択するように設定した場合、波形演奏データ
Di1wに基づく第1波形データDw及びMIDI演奏
データDi1m〜Di4に基づく波形データDmをミッ
クスした第1出力演奏データDo1を外部出力部OUT
に送ってモニターすることができる。一方、PC30に
は、MIDI演奏データDi1m〜Di4に基づく第2
波形データDmのみを第2出力演奏データDo2として
送信し(Do2=Dm)、これを記録させることができ
る。この場合、PC30側では、受信した第2出力演奏
データDo2(=Dm)を、元の波形演奏データDi1
wとは別のトラックで、独立的に処理することができ
る。
【0044】そして、第2セレクタSL2により第2波
形データDm又は第1出力演奏データDo1の何れを選
択出力させるかに拘わらず、モニター乃至試聴のための
第1出力演奏データDo1及び外部情報処理機器30に
送信される第2出力演奏データDo2を構成する個々の
演奏データの信号レベルバランスは、レベル調整部LA
により共通に1箇所で設定することができるだけでな
く、外部出力部OUTには、第1及び第2波形データD
w,Dmが全て混合された第1出力演奏データDo1が
送られ、ミックス処理された全ての演奏をモニター乃至
試聴することができる。
【0045】〔第2実施形態〕図4は、この発明の第2
実施形態による演奏データ処理を表わす機能ブロック図
である。この実施形態では、電子楽器に備えられるUS
B端子17及び第1インターフェース(USB・I/
F)8、外部記憶装置4、演奏操作子装置(鍵盤入力
部)6、MIDI・IN端子18及び第2インターフェ
ース(MIDI・IN・I/F)9、並びに、ディジタ
ルイン端子19及び第3インターフェース(ディジタル
インI/F)10、アナログイン端子20及び第4イン
ターフェース(アナログインI/F)11からの演奏デ
ータDi1〜Di6が、信号処理システム1〜3(音源
12及びDSP13を含む)に導入され、信号処理シス
テムは、機能ブロックで図示される各機能部により、こ
れらの演奏データDi1〜Di6に対して所定の演奏デ
ータ処理を実行するようになっている。なお、図4にお
いて、出力制御部CNBは、ブロックで表わされる各制
御機能部を設定操作子装置5のパネル操作子の設定操作
に従って制御するものであり、主な制御経路を点線で表
示し他の制御経路は図示を省略している。
【0046】第1実施形態(図3)と同様に、パーソナ
ルコンピュータ(PC)30はDTMソフトウェアによ
って、オーディオ(波形)演奏データDi1wを再生し
たり、MIDI演奏データDi1mを出力することがで
き、これらの演奏データDi1w,Di1m(Di1)
は、USB端子からUSBケーブルを介して電子楽器側
のUSB端子17及び第1I/F8(図示省略)を経由
してマージ処理部MRに導入される。また、記憶装置4
に格納されている演奏データから選択されたMIDI演
奏データDi2、演奏操作子装置(鍵盤入力部)6の演
奏操作子(鍵盤等)の実演奏によるMIDI演奏データ
Di3、及び、MIDI・IN端子18及び第2I/F
9(図示省略)を介して受信されるMIDI演奏データ
Di4も、マージ処理部MRに導入される。
【0047】マージ処理部MRは、入力演奏データの種
別毎に予め設定された優先順位などの条件に従い、現在
の発音チャンネル使用状態に応じて、USB端子17、
記憶装置4、鍵盤入力部6及びMIDI・IN端子18
からのMIDI演奏データDi1m〜Di4のチャンネ
ル割当てを行うなど、出力制御部CNBからの設定条件
に従って入力演奏データを併合する処理を実行する。マ
ージ処理部MRを通過した演奏データDi1m〜Di4
は内蔵音源部12に送り込まれて、音源部12で各演奏
データに基づく楽音波形データが生成され、次いで、効
果付与部13(図示省略)において、この楽音波形デー
タに所望の効果付与処理がなされる。
【0048】第2実施形態では、データ入力源として、
さらに、CDやMDプレーヤなどのディジタル音楽機器
からのディジタル音楽データDi5をディジタル・イン
端子19から取り込み、マイクなどで採取されるギター
などの楽器音或いはアナログ音楽機器から送信されるア
ナログ演奏音に関するアナログ音楽データDi6をアナ
ログ・イン端子(20)から取り込むことができる。こ
れらディジタル及びアナログデータは、それぞれ、ディ
ジタル・インI/F10内のディジタル信号処理部及び
アナログ・インI/F11内のアナログ信号処理部でこ
の信号処理システムに合う信号形式のディジタル波形デ
ータに変換される。
【0049】レベル調整部LBは、第1実施形態(図
3)のレベル調整器LAと同様に、出力制御部CNBに
より利得(減衰度)が可変に制御される増幅器(減衰
器)として機能し、USB端子17から導入されたオー
ディオ(波形)演奏データDi1w、MIDI演奏デー
タDi1m〜Di4に基づきマージ処理部MR→内蔵音
源部12→効果付与部13の経路で生成された波形デー
タ、ディジタル音楽データDi5に基づくディジタル信
号処理部10からの波形データ、及び、アナログ音楽デ
ータDi6に基づくアナログ信号処理部11からの波形
データのレベルを、それぞれ、出力制御部CNBの制御
に従って共通に調整し、第1〜第4波形データDw,D
m,Dd,Daを出力する。なお、レベル調整部LBに
よる調整の設定は、絶対レベルであってもよいし、ま
た、全ての波形信号に対して相対的に調整できるもので
あってもよい。
【0050】第1混合部MX1は、レベル調整部LBで
レベル調整された第1〜第4波形データDm,Dw,D
d,Daをミックスして一つの波形データDo1とする
ものであり、混合部MX1で混合された波形データDo
1は「第1出力演奏データ」と呼ばれる。第1出力演奏
データDo1は、外部出力部OUTを介して外部の波形
演奏データ利用機器に出力される。外部出力部OUT
は、第1実施形態(図3)と同様に、サウンドシステム
14、或いは、第4インターフェース(I/F)11及
びその他入出力端子20に含まれるディジタルアウト又
はアナログアウトI/F及び端子により構成され、ミッ
クスした第1出力演奏データDo1に基づく楽音を放音
したり、第1出力演奏データDo1を表わす信号を記録
するのに用いられる。
【0051】レベル調整部LB・第1混合部MX1間の
第1〜第4波形データ伝達経路の各分岐部BRからは、
第1〜第4波形データDm,Dw,Dd,Daが分岐さ
れ、ミュート制御部MTを介して第2混合部MXに入力
される。出力制御部CNBによって制御されるミュート
制御部MTは、設定操作子装置5によるユーザのミュー
ト設定状態に従って、各波形データDm,Dw,Dd,
Daをミュートするか(通過を阻止するか)しないかを
選択的に制御する。従って、ミュート制御部MTから
は、ユーザの設定に従って、第1〜第4波形データD
m,Dw,Dd,Daのうち任意の波形データを通過さ
せることができる。
【0052】ミュート制御部MTを通過した波形データ
は第2混合部MX2に入力され、第2混合部MX2で
は、これらの波形データがミックスされて一つの波形デ
ータDo2に合成される。この合成波形データDo2
は、「第2出力演奏データ」と呼ばれ、USBI/F8
及びUSB端子17介してPC30に送り出すことがで
きる。
【0053】なお、上述のように処理した第2出力演奏
データDo2をUSB端子17に出力するだけでなく、
このシステムで得られる波形データ〔Di1w(D
w),DmDi5(Dd),Da,Do1,Do2等〕
を記憶装置4に記憶するようにしてもよい。記憶装置4
には、さらに、MIDI演奏データDi1m,Di3,
Di4を記憶するように構成することもできる。また、
このように記憶されたデータを再度演奏処理すること
も、当然、行なうことができる。
【0054】この発明の第2実施形態による演奏データ
処理システムは、以上のように構成されているので、例
えば、以下のように、演奏データ処理を行うことができ
る。まず、入力演奏データについては、USB端子17
からの波形演奏データDi1wをレベル調整部LBでレ
ベル制御することにより第1波形データDwが得られ
る。また、USB端子17、記憶装置4、鍵盤入力部6
及びMIDI・IN端子18からのMIDI演奏データ
Di1m〜Di4は、マージ処理部MRでマージされた
上、音源部12及び効果付与部13で波形データに変換
され、この波形データをレベル調整部LBでレベル制御
することによって、第2波形データDmが得られる。さ
らに、ディジタル及びアナログ・インI/F10,11
からのディジタル及びアナログ音楽データDi5,Di
6については、ディジタル及びアナログ信号処理部1
0,11でこのシステムに適合した波形データに変換し
た後、レベル調整部LBのレベル制御により第3及び第
4波形データDd,Daが得られる。
【0055】次に、第1〜第4波形データDw,Dm,
Dd,Daを第1混合部MX1でミックスして得た第1
出力演奏データDo1を外部出力部OUTにより外部出
力する。また、第1〜第4波形データDw,Dm,D
d,Daのうち、PC30での処理(録音)のために必
要な波形データは、ミュート制御部MTを通過させ、第
2混合部MX2にてミックスし、第2出力演奏データD
o2としてUSB端子17を介してPC30に送り出さ
れる。
【0056】この処理方法によると、モニター乃至試聴
などのための第1出力演奏データDo1及び外部情報処
理機器30に送信する第2出力演奏データDo2を構成
する個々の演奏データの信号レベルバランスは、レベル
調整器LBにより共通に1箇所で設定することができる
だけでなく、ミュート制御部MTによるミュート制御
(通過制御)に拘わらず、外部出力部OUTには、入力
されるデータに応じて生成される第1〜第4波形データ
Dw,Dm,Dd,Daを全て混合した第1出力演奏デ
ータDo1を送り、ミックス処理された全ての演奏をモ
ニター乃至試聴することができる。
【0057】また、入力波形演奏データDi1w基づく
第1波形データDw及び入力MIDI演奏データDi1
m〜Di4に基づく第2波形データDm、入力ディジタ
ルデータに基づく第3波形データDd及び入力アナログ
データに基づ第4波形データDaのうち、任意の波形デ
ータをミュート制御部MTによるミュート制御によりミ
ュートした場合には、ミュートされずに制御部MTを通
過した波形データが第2混合部MX2でミックスされ、
ミックスされた第2出力演奏データDo2をUSB端子
17からPC30に送信する。
【0058】従って、波形演奏データDi1wを読み出
しながら、MIDI演奏データDi1m〜Di4に基づ
く第2波形データや、他の音楽データDi5,Di6に
基づく第3乃至第4波形データなどの信号レベルをレベ
ル調整部LBによりバランスよく調整し、調整されたこ
れらの波形データを混合させた新たな第1出力演奏デー
タDo1を生成し、これを外部出力部OUTに送ってモ
ニターに供することができる。
【0059】一方、PC30などの外部情報処理機器に
は、ユーザの設定に応じてミュート制御部MTを通過し
た一部の波形データが混合された第2出力演奏データD
o2を送ることができ、これを波形信号の形で録音させ
ることが可能となる。例えば、PC30には、MIDI
演奏データDi1m〜Di4に基づく第2波形データD
mのみを送信して(Do2=Dm)これを記録させるこ
ともできるし、更に、他の波形データDd,Daなどを
付加することもできる。これによって、PC30側で
は、受信した第2出力演奏データDo2を、元の波形演
奏データDi1wとは別のトラックで、独立的に処理す
ることができる。
【0060】〔種々の実施態様〕以上、この発明の一実
施例について説明したが、必要に応じて任意の実施態様
を適用することができる。例えば、第1実施形態におい
ては、第1セレクタを用いて複数のMIDI演奏データ
(Di1m〜Di4)から所望の演奏データを選択して
内蔵音源に手渡すようにしたが、第2実施形態のよう
に、マージ処理部を設けてマージ処理を行い、これらの
MIDI演奏データ(Di1m〜Di4)を可能な限り
内蔵音源に手渡すようにしてもよい。
【0061】また、実施例においては、双方向通信のた
めにUSBI/Fを用いたが、IEEE(アイトリプル
イー)1396などの他の双方向通信I/Fを適用して
もよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、PCなどの外部機器から双方向データ通信路(US
B)を介して第1演奏データ(Di1w)を受信し、デ
ータ作成部(12,13)で第2演奏データを作成し、
レベル制御部(LA)で両演奏データのレベルを共通に
1箇所で制御することにより、第1及び第2波形データ
(Dw,Dm)が出力される。第1及び第2波形データ
(Dw,Dm)は波形混合部(MX)で混合され、混合
された複合波形データは第1出力演奏データ(Do1)
として出力される。また、波形選択部(SL2)により
第2波形データ(Dm)或いは複合波形データ(Do
1)が選択され、選択された波形データは、第2出力演
奏データ(Do2)として双方向データ通信路(US
B)を利用して外部機器に送信される。
【0063】従って、モニターなどに利用される複合波
形データ(Do1)は、混合処理される全波形データ
(Dw,Dm)から構成することができ、また、外部機
器で記録などに用いられる送信波形データ(Do2)
は、ユーザ設定に従って、第1波形データ(Dw)又は
複合波形データ(Do1=Dw+Dm)の何れかを選択
することができる。また、各波形データ(Do1,Do
2)を構成する一つまたは複数の波形データ(Dw,D
m)は、レベル制御部(LA)により、ユーザ設定に従
って、個々の波形データのレベルバランスを共通にしか
も1箇所で設定することができる。それ故、外部機器へ
の送信用演奏データ(Do2)を聴取用演奏データ(D
o1)とは別個に選択指定することができ、しかも、バ
ランス調整が楽になり、また、機器のコストダウンを図
ることができる。
【0064】また、この発明によれば、PCなどの外部
機器から双方向データ通信路(USB)を介して第1演
奏データ(Di1w)を受信し、データ作成部(12,
13)で第2演奏データを作成し、レベル制御部(L
B)で両演奏データのレベルを共通に1箇所で制御する
ことにより、第1及び第2波形データ(Dw,Dm)が
出力される。第1及び第2波形データ(Dw,Dm)
は、第1波形混合部(MX1)で混合され第1出力演奏
データ(Do1)として出力される。一方、ミュート制
御部(MT)によって第1及び第2波形データ(Dw,
Dm)に対するミュート制御が選択的になされ、ミュー
ト制御部(MT)を通過した波形データは第2波形混合
部(MX2)にて混合され、第2出力第2演奏データと
して、双方向データ通信路(USB)を利用して外部機
器に送信される。
【0065】従って、モニターなどに利用される第2出
力演奏データ(Do1)は、混合処理される全ての波形
データ(Dw,Dm)から構成することができ、また、
外部機器での記録などに用いられる第2出力演奏データ
(Do2)は、ミュート制御部(MT)により、ユーザ
設定に従って、第1波形データ(Dw)及び第2波形デ
ータ(Dm)の双方或いは一方を選択することができ
る。また、第1出力演奏データ(Do1)や第2出力演
奏データ(Do2)を構成する一つまたは複数の波形デ
ータ(Dw,Dm)は、レベル制御部(LB)により、
ユーザ設定に従って個々の波形データのレベルバランス
を共通にしかも1箇所で設定することができる。それ
故、外部機器への送信用演奏データ(Do2)を聴取用
演奏データ(Do1)とは別個に選択指定することがで
き、しかも、バランス調整が楽になり、また、機器のコ
ストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来技術による演奏データ処理を説明
するための図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による演奏データ
処理システムのハードウエア構成を示すブロック図であ
る。
【図3】図3は、この発明の第1実施形態による演奏デ
ータ処理を表わす機能ブロック図である。
【図4】図4は、この発明の第2実施形態による演奏デ
ータ処理を表わす機能ブロック図である。
【符号の説明】
LA,LB レベル調整部、BR,BR1,BR2 演
奏データ分岐部、MX,MX1,MX2 混合部、MT
ミュート制御部、Di1m〜Di4 MIDI演奏デ
ータ、Di1w 波形(オーディオ)演奏データ、Di
5,Di6 ディジタル及びアナログ音楽データ、D
w,Dm,Dd,Da 第1〜第4波形データ、Do
1,Do2 第1及び第2出力演奏データ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部機器から双方向データ通信路を介して
    第1演奏データを受信するデータ受信部と、 第2演奏データを作成するデータ作成部と、 第1演奏データ及び第2演奏データのレベルをそれぞれ
    制御し、レベル制御された第1及び第2波形データを出
    力するレベル制御部と、 第1及び第2波形データを混合し複合波形データを出力
    する波形混合部と、 第2波形データ或いは複合波形データを選択する波形選
    択部と、 この波形選択部で選択された第2波形データ或いは複合
    波形データを前記双方向データ通信路を利用して外部機
    器に送信するデータ送信部とを具備することを特徴とす
    る演奏データ処理装置。
  2. 【請求項2】外部機器から双方向データ通信路を介して
    第1演奏データを受信するデータ受信部と、 第2演奏データを作成するデータ作成部と、 第1演奏データ及び第2演奏データのレベルをそれぞれ
    制御し、レベル制御された波形データをそれぞれ出力す
    るレベル制御部と、 前記レベル制御部から出力される波形データを混合し第
    1出力演奏データを出力する第1波形混合部と、 前記レベル制御部から出力される波形データの通過をそ
    れぞれ制御するミュート制御部と、 このミュート制御部を通過した波形データを混合し第2
    出力演奏データを出力する第2波形混合部と、 第2出力演奏データを前記双方向データ通信路を利用し
    て外部機器に送信するデータ送信部とを具備することを
    特徴とする演奏データ処理装置。
  3. 【請求項3】前記レベル制御部は、別の外部機器又は記
    憶装置から入力又は読み出された第3演奏データのレベ
    ルを制御し、レベル制御された第3波形データを出力す
    ることを特徴とする請求項2に記載の演奏データ処理装
    置。
  4. 【請求項4】第1演奏データは、オーディオ信号を表わ
    す波形データであることを特徴とする請求項1〜3の何
    れか1項に記載の演奏データ処理装置。
  5. 【請求項5】第2演奏データは、演奏操作子の操作によ
    り発生されるデータ、前記双方向通信路を通じて受信さ
    れたデータ、或いは、記憶装置から読み出されたデータ
    に基づいて、内蔵音源で生成される波形データであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の演奏
    データ処理装置。
  6. 【請求項6】第3演奏データは、オーディオ信号を表わ
    す波形データであることを特徴とする請求項2〜5の何
    れか1項に記載の演奏データ処理装置。
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