JP2002527604A - 海産および淡水産動物の組織から脂質を抽出する方法 - Google Patents
海産および淡水産動物の組織から脂質を抽出する方法Info
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Abstract
Description
rill)、カラヌス(Calanus)、魚類、海産哺乳類などからの脂質画分の抽出に
関する。より詳細には、本発明は、溶媒によって脱水された、活性を有する酵素
を豊富に含む固形残渣をも回収しうる点において改良されている、脂質画分の抽
出方法に関する。 オキアミ、カラヌス、魚類、海産哺乳類などの海産および淡水産動物から得ら
れる脂質画分は、以下のような種々の用途に適用することができる。
を有する種々の物質を含む。例えば、種々の海産および淡水産動物から得られる
油は抗炎症作用を示すことが報告されている。また、海産および淡水産動物から
得られる油は、心血管系疾患の発生率を低下させる上で有益であるとの報告もあ
る。さらに、海産および淡水産動物から得られる油の中には、ある種の狼瘡(lu
pus)や腎疾患の進行を抑えるものもあることが報告されている。また、オキア
ミは潰瘍や創傷の除去に関与する酵素や、食物の消化を促進する酵素の原料とな
りうる生物である。さらに、海産および淡水産動物から得られる油には種々の酸
化防止剤が含まれており、それらは治療効果を有する可能性がある。
ミ、カラヌスおよび魚類から得られる油は、ヒトの食物における補助食(dietar
y supplements)として使用し得る。これらの脂肪酸は、脳や目の正常な発生に
必須である。また、海産および淡水産動物から得られる油は、脂溶性ビタミンで
あるビタミンA、DおよびEや、カロテノイド類を豊富に含んでいる。
ム(moisturizing cream)の製造に用いられている。
コサペンタエン酸)や22:6(ドコサヘキサエン酸)が含まれている。これら
の脂肪酸は必須栄養素であり、魚類の飼料として有益である。その上、そのよう
な飼料を与えられて育った魚類を摂取することにより、これらの必須栄養素がヒ
トの食物中に取り込まれる。
向上し、且つコレステロールレベルを低下しうる。このような特性は、家禽養殖
業(poultry industry)において卵の品質を向上させる目的で既に活用されてい
る。
いる。例えば、ヘキサンやエタノールなどの有機溶媒を用いて魚油を抽出するこ
とが知られている。またアセトンなどの溶媒を用いて、魚類の筋肉組織における
脂肪含有量を測定することが知られている。
の、室温ではガス状となる溶媒を加圧下で用いる方法が記載されている。この方
法では、植物や動物を細切したものを、好ましくは15〜80℃で抽出に付す。
抽出された油を、高圧下、温度を50〜200℃まで上昇させることにより沈殿
させる。しかし、オキアミのような海産動物が原料である場合、ヘキサンは抽出
力の乏しい溶媒(poor extraction solvent)である。その上、沈殿の段階にお
ける高温は脂質に悪影響を及ぼす。
ら油を抽出する方法が記載されている。ここでは、例えばほぼ純粋なエタノール
を用いて、40時間ソックスレー抽出を行う方法が提供されている。
物から油を抽出する方法が記載されている。この方法では、海産および淡水産動
物を酸化防止剤化合物で処理した後細切し、遠心分離に付して水相および固体相
から油相を分離する。得られた油相をさらに酸化防止剤化合物で処理し、不快な
匂いや味を除去する。
法が記載されている。この方法では、新鮮な、または解凍したオキアミを水性媒
体中に分散させて乳液状にする。油画分は遠心分離によって回収する。
97-509 “A simple method for the isolation and purification of total lip
ids from animal tissues”)中において、クロロホルムとメタノールを用いる
抽出法を提案している。この方法は、溶媒の毒性のため工業的に実施することは
できない。
従って本発明の目的は、海産および淡水産動物の油を抽出する方法であって、有
用な脂質画分と共に、タンパク質が豊富で、活性を有する酵素を含む有用な固形
残渣を別途回収することが可能な方法を提供することにある。
説明の記載から明らかになる。ただし、本発明の意図および範囲内での種々の変
更・修正は当業者にとって明白である。従って、詳細な説明において本発明の好
ましい態様が示されるが、それらは単なる例示と理解されるべきものである。
方法に対してのみ適用されるものではないと理解されねばならない。本発明は下
記以外の種々の態様によって実施可能である。また、以下の記述において用いら
れる表現法または用語は、表記のために用いられるものであり、制限のために用
いられるものではないと理解されねばならない
ことを含む。脂質はアセトンなどのケトンによって抽出される。このことにより
、動物の組織は脱水され、また脂質画分は溶媒(ケトン)中に移行する。乾燥(
脱水)された残渣は、活性を有する酵素を豊富に含む有用な産物である。
う。アルコールとしては、イソプロパノールおよびt−ブタノールが好ましい。
また、アルコールに代えて酢酸エチルなどの酢酸エステルを用いてもよい。この
手順によれば、2種類の脂質画分が相次いで得られると共に、タンパク質に富み
、活性を有する酵素を含む乾燥残渣が得られる。総脂質の回収率は、「発明の背
景」の項で述べたフォルチらの方法(1957)に匹敵する。この手順を、オキ
アミ、カラヌス、魚類およびサメの組織を用いて試行した。
系を用いる抽出処理に比して、脂質抽出における収率が優れていることが判明し
た。2種類の溶媒を用いて連続して抽出を行い、その抽出をアセトンなどのケト
ンによる抽出から開始するこの方法は、アセトンが動物の組織を脱水する作用を
有しているので特に好ましい。動物の組織が脱水されていることにより、第二の
溶媒、即ちアルコールまたは酢酸エステル(酢酸エチルなど)による抽出が大い
に促進される。
例えば魚の内臓を用いる場合、高い費用対効果をもって脂質画分を回収すると共
に、タンパク質に富み、活性を有する酵素を含む乾燥残渣を別に得るためには、
アセトンによる抽出を一回行うのみで充分である。
好ましくは細切された海産または淡水産動物由来の原料よりなる出発物質を約2
時間、好ましくは一晩アセトン抽出に付す。しかし、脂質抽出における収率に対
し、抽出時間に臨界性はない。抽出を促進させるためには、出発物質を直径約5
mm未満の粒子状とすることが好ましい。また、抽出は不活性ガス雰囲気下、約
5℃またはそれ以下の温度で行うことが好ましい。
とが好ましい。また、海産または淡水産動物由来の原料の体積に対するアセトン
の体積を6:1とし、2時間にわたって抽出することが最も適切であることが判
明した。ただし、抽出時間に臨界性はない。
法により固形の原料(残渣)から分離する。これらの方法のうち、濾過による分
離が好ましい。
を用いて濾別した後、純粋なアセトンで洗浄し、残渣中に残留する脂質を回収す
ることが好ましい。このとき純アセトンの使用量は、原料の元の体積の2倍とす
ることが好ましい。洗浄により得られた洗液を濾液と混合し、減圧下で溶媒を留
去する。溶媒の除去はフラッシュ蒸発や噴霧乾燥によって行ってもよい。溶媒を
留去した後に残る水性の残留物は、低温下で放置することにより油相(以降「画
分I」とする)から分離することができる。
−ブタノール等のアルコールまたは酢酸エチル中に懸濁させて抽出する。このと
きアルコールまたは酢酸エチルの使用量は、原料の元の体積の2倍とすることが
好ましい。
」とする)が得られる。抽出時間は約30分で充分であることが判明した。ただ
し、抽出時間に臨界性はない。
ラメーターではないが、できるだけ低温にすることが好ましい。しかし、室温で
は固体であるt−ブタノールを用いる場合には、t−ブタノールを使用前に加温
しておき、抽出を25℃で手早く行うことが重要である。
フォルチら、1957)をオキアミに対して適用した。この方法を、抽出工程の
効率を求める際の参照とした。また、ヘキサンを抽出溶媒として用いる方法とも
比較を行った。脂質の回収率は、脂質画分を少量の元の(抽出に用いた)溶媒に
懸濁させ、得られた懸濁液の一部を少量とって溶媒留去し、重量を測定すること
により求めた。
例えば酢酸エチル)による抽出を行なう本発明の方法により得られる脂肪油は、
半透明で、従来のフォルチらの方法(1957)により得られる脂肪油に比して
魅力ある特性を有している。
シリカゲルプレートに付着させ、次のような展開溶媒を用いて分画することによ
り行なった(Bowyerら、1962)。 中性脂質:ヘキサン:エチルエーテル:酢酸=90:10:1(v/v) リン脂質:クロロホルム:メタノール:水=80:25:2(v/v)
を参照)に記載の方法を若干変更(1時間、80℃のところを2時間、65℃、
ヘキサンにて3回洗浄するところを2回洗浄、水による洗浄を省略)し、気液ク
ロマトグラフィー(GLC)により行なった。
下125℃で15分間加熱した。
方法に従って行なった。抽出された脂質の分析においては、けん化価、ウィイス
(Wijs)ヨウ素価、水分−揮発性物質含量(moisture-volatile matter levels
)を基準として用いた。また、コレステロール含量をPlummerの方法(1987
)(参考文献の項を参照)により測定した。
、上記およびその他の分析を、ダルハウジー大学 ダルテックのカナダ漁業技術
研究所(所在地:カナダ国ノバスコシア州ハリファックス市)(Canadian Insti
tute of Fisheries Technology, Daltech, Dalhousie University, Halifax, No
va Scotia, Canada)において行なった。これには、ウィイスヨウ素価、過酸化
物価、アニシジン価、脂質クラス組成、脂肪酸組成、並びに遊離脂肪酸、FAM
E(脂肪酸メチルエステル)、コレステロール、トコフェロール、全トランス−
レチノール、コレカルシフェロール、アスタキサンチンおよびカンタキサンチン
の含量が含まれる。
1957)の従来の方法よりも多量の脂質を乾燥オキアミから抽出できることを
示す。
質抽出の結果を示す。冷凍オキアミの水分含量を80%と仮定すると、その脂質
含量は表1に示す乾燥オキアミについての結果に匹敵する。イソプロパノール、
t−ブタノール又は酢酸エチルを第2抽出の溶媒に用いると、収率はエタノール
には及ばないが、エタノールを用いるとイソプロパノール、t−ブタノール又は
酢酸エチルに比べて不純物が多くなるので、脂質回収におけるイソプロパノール
、t−ブタノール又は酢酸エチルの効果が必ずしもエタノールより劣るとはいえ
ない。また、これらは、アセトンの後に第2溶媒としても使用できる。
ある。水−油分離工程は、アセトン蒸発後の水−油溶液中の残留アセトンの量に
影響される。この残留アセトン量は実験の度に異なるが、その理由は、小さなス
ケールで用いられる蒸発系は再現性が低いからである(工業的スケールでは、蒸
発工程が最適化された条件下で行なわれる)。単独の溶媒を用いてオキアミから
全脂質を抽出する実験も行なった。その結果、酢酸エチル(抽出率1.37%)
やへキサン(抽出率0.23%)は、アセトン単独と比較して、良溶媒ではない
ことがわかる(アセトン単独での抽出率は1.86%で、効率的なアセトン蒸発
系を用いると抽出率は更に向上する)。
形物)からのバクテリアの除去である。E.pacificaを種々の量のアセトン中、4
℃で112時間インキュベートして得られるサンプルを、BactoTM牛肉抽出物0.
3%、BactoTMペプトン0.5%及びBactoTM寒天1.5%を含むNA培地(Difco
Laboratories社、米国デトロイト市)に接種して、室温又は4℃で18日間イン
キュベートした。その結果、オキアミ1グラム当たりアセトン1容量を用いた場
合には、細菌の有意な増殖は見られなかった。アセトンの量がそれより大きい場
合(2容量や5容量)は、細菌の増殖は全く見られなかった。このことは、アセ
トンでオキアミのサンプルを保存できるということを意味する。アセトンは、効
率的な殺菌・殺ウイルス剤として知られている(Goodmann et al., 1980)。
は、表2に示すE. pacificaについての値(3.11%)に匹敵するものである。
値の違いは、両種のオキアミの餌や採取時期(季節)の違いによるものと考えら
れる。
響を示す。これらの抽出実験は最適条件下で行なわれたもので、本発明の方法が
従来の方法より明確に優れていることを示す(本発明の方法が4.46%である
のに対し、従来の方法では3.30%)。表4はまた、大型種のオキアミでは磨
砕が重要な要素であることを示す(4.46%対3.53%)。
相当な量の脂質が得られた。実験1と実験2の間に見られる結果のばらつき(新
鮮重量の8.22%と10.90%)は、カラヌス種における組成の何らかのばら
つきによるものであろう。
発明の方法を、サバ、マスおよびニシンについて実施した。実験に用いたのは、
周辺組織(主に筋肉)と内臓である。好ましいことに、魚から身を取った後の、
通常は廃棄される不使用部分から貴重な脂質画分を回収できるので、有利である
。本発明の方法により、人間の消費用に魚を加工した後に残る上記の不使用部分
をアセトン中に保存し、それから脂質を抽出することができる。
脂質を回収できるかもしれない。実際、アセトンとエタノールを用いて本発明の
方法で抽出を行った後、フォルチの方法を実施することにより、サバから少量(
内臓から0.52%、組織から1.45%)の脂質を抽出することができた。また
、マスとニシンについて本発明の方法による抽出とフォルチの方法による抽出の
比較実験を行なうと、後者の方が優れた回収率を示す。しかしフォルチの方法は
、(毒性のために)商業目的での脂質抽出には利用できない、という点に注目す
べきである。
抽出法が違っても結果に顕著な差は見られない。
す。
コール又は酢酸エチル)の特徴の一部を示す。まず、画分Iのけん化価(130
.6)から、画分Iが、画分II(185.7)よりも鎖長の長い脂肪酸を含有す
ることがわかる。画分Iのウィイスヨウ素価からは、この画分が、ウィイスヨウ
素価が81.1であるオリーブ油と比較して、高度不飽和脂肪酸含量が高いこと
がわかる。このことが、画分Iが室温で液状である理由である。不飽和脂肪酸の
融点が飽和のホモローグ(対応する飽和脂肪酸)の融点よりも低いことは周知で
ある。同じことが、ヨウ素価が127.2である画分IIについてもいえる。表
12に示す脂肪酸組成はこれらのヨウ素価を裏付けるものである。即ち、画分I
は高度不飽和脂肪酸(ペンタエン類+へキサエン類)の比率が高く(30.24
%)、画分IIも同様である(22.98%)。
分を含有することを示す。画分IIについては、この値は6.8%である。痕跡
量の溶媒を除去するためには、油を窒素雰囲気下で短時間加熱(約125℃で約
15分)することが重要である。
は酢酸エチル抽出により得られた)についての分析結果を表13、14、15、
16、17及び18に示す。注目すべき点として、表18に示すように、2種類
のカロテノイド、即ちアスタキサンチンとカンタキサンチンに関して測定したカ
ロテノイド含量が有意に高かったことに言及することができる。実際、二種の画
分の分析の結果、アスタキサンチン含量は92および124μg/g(脂質画分
)、カンタキサンチン含量は262および734μg/g(脂質画分)であった
。従って、本発明の意図するところにおいて、上記のようなオキアミ抽出物はア
スタキサンチンを少なくとも75μg/g、好ましくは少なくとも90μg/g
含むといえる。またカンタキサンチンについては、少なくとも250μg/g、
好ましくは少なくとも270μg/g含むといえる。
化防止剤(即ちアスタキサンチンとカンタキサンチン)を高濃度で含有すること
によるものである。高濃度のカロテノイド類は、経皮的移行に関する特性を良好
にすることから、これらの物質は、上記のようなオキアミ抽出物は薬学的または
化粧品学的に好ましい特性を有することを示している。従って、オキアミ抽出物
は薬物の経皮的送達のために好ましく用いうるものである。
態様を示す。
とを示すものである。これを実証するため、アセトン、次いで酢酸エチルによる
抽出を行った後の固形のオキアミ残渣に関して実験を行なった。
法によって測定することにより、タンパク質加水分解活性を測定した。タンパク
質濃度は、ブラッドフォード(Bradford)法により測定した。
質濃縮物(10 % lactoserum protein concentrate obtained by ultrafiltratio
n)に添加した。これを50mMリン酸カリウム緩衝液中37℃でインキュベー
トし、最後にトリクロロ酢酸を添加し、Churchらの方法(1983, J Dairy Sci 66
: 1219-1227)により上清中のNH3基の量を測定した。
クロマトグラムにおいて、20:5脂肪酸と22:6脂肪酸の比率が高い(海産
及び淡水産動物油に特徴的である)ことが顕著であり、2つの明確なピークで表
わされている。データを表12に示す。
の違いによるものである。同一種内(例えばE.pacifica)では、脂質抽出方法を
変えて得た脂質パターンの間に顕著な差異は見られない。リン脂質(図12〜1
6)については、正反対の結果が観察される。即ち、同一種において脂質パター
ンが同じにならないことから、脂質パターンの差異は脂質の抽出方法の違いによ
るものであることになる。サメから得られる脂質(上記の方法により抽出)と市
販のタラ肝油(サンプルはカナダ国ケベック州のUniprixドラッグストアーズか
ら入手可能)は、主として中性脂質からなり、リン脂質ではない。
抽出の効率に与える影響を、図17と図18にそれぞれ示す。比率1:6(w/
v)において最適の収率となり、2時間でほぼ完全に抽出できる。第2抽出工程
の実験にはエタノールを用いた。エタノールの容量を変えても収率が変わらない
ので、この溶媒の容量には臨界性が無いようである(図19)が、図20に示す
結果から分かるように、エタノール中でのインキュベーション時間は少なくとも
30分は必要である。
分を摂取したが、副作用は見られなかった。
や改良が可能であることは当業者には明らかである。従って、本発明の範囲は、
本願の特許請求の範囲の記載によって定義される以外には何ら限定されないこと
を理解されたい。
ンパク質分解酵素活性を有する。タンパク質分解活性は、o-フタルジアルデヒ
ドを試薬として用いる分光光度法によりアミノ基の遊離を測定することによって
調べた。タンパク質濃度はブラッドフォード法により測定した。
残渣を用いた。可溶性タンパク質を水で抽出し、限外濾過により得られた10%
乳漿タンパク質濃縮物に加えた。
ロ酢酸を加えてから、上清中のNH3基の量をChurchらの方法(1983)により測
定した。
termination of the fatty acid composition of serum lipids separated by t
hin-layer chromatography; and a comparison with column chromatography.
BBA. 70: 423-431. Chandrasekar, B., Troyer, D.A., Venkatraman, J.T. and Fernandes, G. 1996
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ion of n-3 polyunsaturated fatty acids from marine oils with different i
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994: 7:0 Zooplancton (Euphausiaces et Calanus) de l’Estuaire et du Gol
fe du Saint-Laurent. Sargent, J.R. 1997. Fish oils and human diet. Br
J Nutr. 78 Suppl 1: S5-S13.
肪酸の気液クロマトグラムである。
トグラムである。
トグラムである。
マトグラムである。
クロマトグラムである。
マトグラムである。
マトグラムである。
。
ロマトグラムである。
。
すグラフである。
ーション時間の影響を示すグラフである。
示すグラフである。
ベーション時間の影響を示すグラフである。
rill)、カラヌス(Calanus)、魚類、海産哺乳類などからの脂質画分の抽出に
関する。より詳細には、本発明は、溶媒によって脱水された、活性を有する酵素
を豊富に含む固形残渣をも回収しうる点において改良されている、脂質画分の抽
出方法に関する。 オキアミ、カラヌス、魚類、海産哺乳類などの海産および淡水産動物から得ら
れる脂質画分は、以下のような種々の用途に適用することができる。
を有する種々の物質を含む。例えば、種々の海産および淡水産動物から得られる
油は抗炎症作用を示すことが報告されている。また、海産および淡水産動物から
得られる油は、心血管系疾患の発生率を低下させる上で有益であるとの報告もあ
る。さらに、海産および淡水産動物から得られる油の中には、ある種の狼瘡(lu
pus)や腎疾患の進行を抑えるものもあることが報告されている。また、オキア
ミは潰瘍や創傷の除去に関与する酵素や、食物の消化を促進する酵素の原料とな
りうる生物である。さらに、海産および淡水産動物から得られる油には種々の酸
化防止剤が含まれており、それらは治療効果を有する可能性がある。
ミ、カラヌスおよび魚類から得られる油は、ヒトの食物における補助食(dietar
y supplements)として使用し得る。これらの脂肪酸は、脳や目の正常な発生に
必須である。また、海産および淡水産動物から得られる油は、脂溶性ビタミンで
あるビタミンA、DおよびEや、カロテノイド類を豊富に含んでいる。
ム(moisturizing cream)の製造に用いられている。
コサペンタエン酸)や22:6(ドコサヘキサエン酸)が含まれている。これら
の脂肪酸は必須栄養素であり、魚類の飼料として有益である。その上、そのよう
な飼料を与えられて育った魚類を摂取することにより、これらの必須栄養素がヒ
トの食物中に取り込まれる。
向上し、且つコレステロールレベルを低下しうる。このような特性は、家禽養殖
業(poultry industry)において卵の品質を向上させる目的で既に活用されてい
る。
いる。例えば、ヘキサンやエタノールなどの有機溶媒を用いて魚油を抽出するこ
とが知られている。またアセトンなどの溶媒を用いて、魚類の筋肉組織における
脂肪含有量を測定することが知られている。
の、室温ではガス状となる溶媒を加圧下で用いる方法が記載されている。この方
法では、植物や動物を細切したものを、好ましくは15〜80℃で抽出に付す。
抽出された油を、高圧下、温度を50〜200℃まで上昇させることにより沈殿
させる。しかし、オキアミのような海産動物が原料である場合、ヘキサンは抽出
力の乏しい溶媒(poor extraction solvent)である。その上、沈殿の段階にお
ける高温は脂質に悪影響を及ぼす。
ら油を抽出する方法が記載されている。ここでは、例えばほぼ純粋なエタノール
を用いて、40時間ソックスレー抽出を行う方法が提供されている。
物から油を抽出する方法が記載されている。この方法では、海産および淡水産動
物を酸化防止剤化合物で処理した後細切し、遠心分離に付して水相および固体相
から油相を分離する。得られた油相をさらに酸化防止剤化合物で処理し、不快な
匂いや味を除去する。
法が記載されている。この方法では、新鮮な、または解凍したオキアミを水性媒
体中に分散させて乳液状にする。油画分は遠心分離によって回収する。
97-509 “A simple method for the isolation and purification of total lip
ids from animal tissues”)中において、クロロホルムとメタノールを用いる
抽出法を提案している。この方法は、溶媒の毒性のため工業的に実施することは
できない。
従って本発明の目的は、海産および淡水産動物の油を抽出する方法であって、有
用な脂質画分と共に、タンパク質が豊富で、活性を有する酵素を含む有用な固形
残渣を別途回収することが可能な方法を提供することにある。
説明の記載から明らかになる。ただし、本発明の意図および範囲内での種々の変
更・修正は当業者にとって明白である。従って、詳細な説明において本発明の好
ましい態様が示されるが、それらは単なる例示と理解されるべきものである。
方法に対してのみ適用されるものではないと理解されねばならない。本発明は下
記以外の種々の態様によって実施可能である。また、以下の記述において用いら
れる表現法または用語は、表記のために用いられるものであり、制限のために用
いられるものではないと理解されねばならない
ことを含む。脂質はアセトンなどのケトンによって抽出される。このことにより
、動物の組織は脱水され、また脂質画分は溶媒(ケトン)中に移行する。乾燥(
脱水)された残渣は、活性を有する酵素を豊富に含む有用な産物である。
う。アルコールとしては、イソプロパノールおよびt−ブタノールが好ましい。
また、アルコールに代えて酢酸エチルなどの酢酸エステルを用いてもよい。この
手順によれば、2種類の脂質画分が相次いで得られると共に、タンパク質に富み
、活性を有する酵素を含む乾燥残渣が得られる。総脂質の回収率は、「発明の背
景」の項で述べたフォルチらの方法(1957)に匹敵する。この手順を、オキ
アミ、カラヌス、魚類およびサメの組織を用いて試行した。
系を用いる抽出処理に比して、脂質抽出における収率が優れていることが判明し
た。2種類の溶媒を用いて連続して抽出を行い、その抽出をアセトンなどのケト
ンによる抽出から開始するこの方法は、アセトンが動物の組織を脱水する作用を
有しているので特に好ましい。動物の組織が脱水されていることにより、第二の
溶媒、即ちアルコールまたは酢酸エステル(酢酸エチルなど)による抽出が大い
に促進される。
例えば魚の内臓を用いる場合、高い費用対効果をもって脂質画分を回収すると共
に、タンパク質に富み、活性を有する酵素を含む乾燥残渣を別に得るためには、
アセトンによる抽出を一回行うのみで充分である。
好ましくは細切された海産または淡水産動物由来の原料よりなる出発物質を約2
時間、好ましくは一晩アセトン抽出に付す。しかし、脂質抽出における収率に対
し、抽出時間に臨界性はない。抽出を促進させるためには、出発物質を直径約5
mm未満の粒子状とすることが好ましい。また、抽出は不活性ガス雰囲気下、約
5℃またはそれ以下の温度で行うことが好ましい。
とが好ましい。また、海産または淡水産動物由来の原料の体積に対するアセトン
の体積を6:1とし、2時間にわたって抽出することが最も適切であることが判
明した。ただし、抽出時間に臨界性はない。
法により固形の原料(残渣)から分離する。これらの方法のうち、濾過による分
離が好ましい。
を用いて濾別した後、純粋なアセトンで洗浄し、残渣中に残留する脂質を回収す
ることが好ましい。このとき純アセトンの使用量は、原料の元の体積の2倍とす
ることが好ましい。洗浄により得られた洗液を濾液と混合し、減圧下で溶媒を留
去する。溶媒の除去はフラッシュ蒸発や噴霧乾燥によって行ってもよい。溶媒を
留去した後に残る水性の残留物は、低温下で放置することにより油相(以降「画
分I」とする)から分離することができる。
−ブタノール等のアルコールまたは酢酸エチル中に懸濁させて抽出する。このと
きアルコールまたは酢酸エチルの使用量は、原料の元の体積の2倍とすることが
好ましい。
」とする)が得られる。抽出時間は約30分で充分であることが判明した。ただ
し、抽出時間に臨界性はない。
ラメーターではないが、できるだけ低温にすることが好ましい。しかし、室温で
は固体であるt−ブタノールを用いる場合には、t−ブタノールを使用前に加温
しておき、抽出を25℃で手早く行うことが重要である。
フォルチら、1957)をオキアミに対して適用した。この方法を、抽出工程の
効率を求める際の参照とした。また、ヘキサンを抽出溶媒として用いる方法とも
比較を行った。脂質の回収率は、脂質画分を少量の元の(抽出に用いた)溶媒に
懸濁させ、得られた懸濁液の一部を少量とって溶媒留去し、重量を測定すること
により求めた。
例えば酢酸エチル)による抽出を行なう本発明の方法により得られる脂肪油は、
半透明で、従来のフォルチらの方法(1957)により得られる脂肪油に比して
魅力ある特性を有している。
シリカゲルプレートに付着させ、次のような展開溶媒を用いて分画することによ
り行なった(Bowyerら、1962)。 中性脂質:ヘキサン:エチルエーテル:酢酸=90:10:1(v/v) リン脂質:クロロホルム:メタノール:水=80:25:2(v/v)
を若干変更(1時間、80℃のところを2時間、65℃、ヘキサンにて3回洗浄
するところを2回洗浄、水による洗浄を省略)し、気液クロマトグラフィー(GL
C)により行なった。
下125℃で15分間加熱した。
方法に従って行なった。抽出された脂質の分析においては、けん化価、ウィイス
(Wijs)ヨウ素価、水分−揮発性物質含量(moisture-volatile matter levels
)を基準として用いた。また、コレステロール含量をPlummerの方法(1987
)により測定した。
、上記およびその他の分析を、ダルハウジー大学 ダルテックのカナダ漁業技術
研究所(所在地:カナダ国ノバスコシア州ハリファックス市)(Canadian Insti
tute of Fisheries Technology, Daltech, Dalhousie University, Halifax, No
va Scotia, Canada)において行なった。これには、ウィイスヨウ素価、過酸化
物価、アニシジン価、脂質クラス組成、脂肪酸組成、並びに遊離脂肪酸、FAM
E(脂肪酸メチルエステル)、コレステロール、トコフェロール、全トランス−
レチノール、コレカルシフェロール、アスタキサンチンおよびカンタキサンチン
の含量が含まれる。
1957)の従来の方法よりも多量の脂質を乾燥オキアミから抽出できることを
示す。
質抽出の結果を示す。冷凍オキアミの水分含量を80%と仮定すると、その脂質
含量は表1に示す乾燥オキアミについての結果に匹敵する。イソプロパノール、
t−ブタノール又は酢酸エチルを第2抽出の溶媒に用いると、収率はエタノール
には及ばないが、エタノールを用いるとイソプロパノール、t−ブタノール又は
酢酸エチルに比べて不純物が多くなるので、脂質回収におけるイソプロパノール
、t−ブタノール又は酢酸エチルの効果が必ずしもエタノールより劣るとはいえ
ない。また、これらは、アセトンの後に第2溶媒としても使用できる。
ある。水−油分離工程は、アセトン蒸発後の水−油溶液中の残留アセトンの量に
影響される。この残留アセトン量は実験の度に異なるが、その理由は、小さなス
ケールで用いられる蒸発系は再現性が低いからである(工業的スケールでは、蒸
発工程が最適化された条件下で行なわれる)。単独の溶媒を用いてオキアミから
全脂質を抽出する実験も行なった。その結果、酢酸エチル(抽出率1.37%)
やへキサン(抽出率0.23%)は、アセトン単独と比較して、良溶媒ではない
ことがわかる(アセトン単独での抽出率は1.86%で、効率的なアセトン蒸発
系を用いると抽出率は更に向上する)。
形物)からのバクテリアの除去である。E.pacificaを種々の量のアセトン中、4
℃で112時間インキュベートして得られるサンプルを、BactoTM牛肉抽出物0.
3%、BactoTMペプトン0.5%及びBactoTM寒天1.5%を含むNA培地(Difco
Laboratories社、米国デトロイト市)に接種して、室温又は4℃で18日間イン
キュベートした。その結果、オキアミ1グラム当たりアセトン1容量を用いた場
合には、細菌の有意な増殖は見られなかった。アセトンの量がそれより大きい場
合(2容量や5容量)は、細菌の増殖は全く見られなかった。このことは、アセ
トンでオキアミのサンプルを保存できるということを意味する。アセトンは、効
率的な殺菌・殺ウイルス剤として知られている(Goodmann et al., 1980)。
は、表2に示すE. pacificaについての値(3.11%)に匹敵するものである。
値の違いは、両種のオキアミの餌や採取時期(季節)の違いによるものと考えら
れる。
響を示す。これらの抽出実験は最適条件下で行なわれたもので、本発明の方法が
従来の方法より明確に優れていることを示す(本発明の方法が4.46%である
のに対し、従来の方法では3.30%)。表4はまた、大型種のオキアミでは磨
砕が重要な要素であることを示す(4.46%対3.53%)。
相当な量の脂質が得られた。実験1と実験2の間に見られる結果のばらつき(新
鮮重量の8.22%と10.90%)は、カラヌス種における組成の何らかのばら
つきによるものであろう。
発明の方法を、サバ、マスおよびニシンについて実施した。実験に用いたのは、
周辺組織(主に筋肉)と内臓である。好ましいことに、魚から身を取った後の、
通常は廃棄される不使用部分から貴重な脂質画分を回収できるので、有利である
。本発明の方法により、人間の消費用に魚を加工した後に残る上記の不使用部分
をアセトン中に保存し、それから脂質を抽出することができる。
脂質を回収できるかもしれない。実際、アセトンとエタノールを用いて本発明の
方法で抽出を行った後、フォルチの方法を実施することにより、サバから少量(
内臓から0.52%、組織から1.45%)の脂質を抽出することができた。また
、マスとニシンについて本発明の方法による抽出とフォルチの方法による抽出の
比較実験を行なうと、後者の方が優れた回収率を示す。しかしフォルチの方法は
、(毒性のために)商業目的での脂質抽出には利用できない、という点に注目す
べきである。
抽出法が違っても結果に顕著な差は見られない。
コール又は酢酸エチル)の特徴の一部を示す。まず、画分Iのけん化価(130
.6)から、画分Iが、画分II(185.7)よりも鎖長の長い脂肪酸を含有す
ることがわかる。画分Iのウィイスヨウ素価からは、この画分が、ウィイスヨウ
素価が81.1であるオリーブ油と比較して、高度不飽和脂肪酸含量が高いこと
がわかる。このことが、画分Iが室温で液状である理由である。不飽和脂肪酸の
融点が飽和のホモローグ(対応する飽和脂肪酸)の融点よりも低いことは周知で
ある。同じことが、ヨウ素価が127.2である画分IIについてもいえる。表
14に示す脂肪酸組成はこれらのヨウ素価を裏付けるものである。即ち、画分I
は高度不飽和脂肪酸(ペンタエン類+へキサエン類)の比率が高く(30.24
%)、画分IIも同様である(22.98%)。
分を含有することを示す。画分IIについては、この値は6.8%である。痕跡
量の溶媒を除去するためには、油を窒素雰囲気下で短時間加熱(約125℃で約
15分)することが重要である。
は酢酸エチル抽出により得られた)についての分析結果を表12、13、14、
15、16及び17に示す。注目すべき点として、表18に示すように、2種類
のカロテノイド、即ちアスタキサンチンとカンタキサンチンに関して測定したカ
ロテノイド含量が有意に高かったことに言及することができる。実際、二種の画
分の分析の結果、アスタキサンチン含量は92および124μg/g(脂質画分
)、カンタキサンチン含量は262および734μg/g(脂質画分)であった
。従って、本発明の意図するところにおいて、上記のようなオキアミ抽出物はア
スタキサンチンを少なくとも75μg/g、好ましくは少なくとも90μg/g
含むといえる。またカンタキサンチンについては、少なくとも250μg/g、
好ましくは少なくとも270μg/g含むといえる。
化防止剤(即ちアスタキサンチンとカンタキサンチン)を高濃度で含有すること
によるものである。高濃度のカロテノイド類は、経皮的移行に関する特性を良好
にすることから、これらの物質は、上記のようなオキアミ抽出物は薬学的または
化粧品学的に好ましい特性を有することを示している。従って、オキアミ抽出物
は薬物の経皮的送達のために好ましく用いうるものである。
態様を示す。
とを示すものである。これを実証するため、アセトン、次いで酢酸エチルによる
抽出を行った後の固形のオキアミ残渣に関して実験を行なった。
法によって測定することにより、タンパク質加水分解活性を測定した。タンパク
質濃度は、ブラッドフォード(Bradford)法により測定した。
質濃縮物(10 % lactoserum protein concentrate obtained by ultrafiltratio
n)に添加した。これを50mMリン酸カリウム緩衝液中37℃でインキュベー
トし、最後にトリクロロ酢酸を添加し、Churchらの方法(1983, J Dairy Sci 66
: 1219-1227)により上清中のNH3基の量を測定した。
クロマトグラムにおいて、20:5脂肪酸と22:6脂肪酸の比率が高い(海産
及び淡水産動物油に特徴的である)ことが顕著であり、2つの明確なピークで表
わされている。
の違いによるものである。同一種内(例えばE.pacifica)では、脂質抽出方法を
変えて得た脂質パターンの間に顕著な差異は見られない。リン脂質(図12〜1
6)については、正反対の結果が観察される。即ち、同一種において脂質パター
ンが同じにならないことから、脂質パターンの差異は脂質の抽出方法の違いによ
るものであることになる。サメから得られる脂質(上記の方法により抽出)と市
販のタラ肝油(サンプルはカナダ国ケベック州のUniprixドラッグストアーズか
ら入手可能)は、主として中性脂質からなり、リン脂質ではない。
抽出の効率に与える影響を、図17と図18にそれぞれ示す。比率1:6(w/
v)において最適の収率となり、2時間でほぼ完全に抽出できる。第2抽出工程
の実験にはエタノールを用いた。エタノールの容量を変えても収率が変わらない
ので、この溶媒の容量には臨界性が無いようである(図19)が、図20に示す
結果から分かるように、エタノール中でのインキュベーション時間は少なくとも
30分は必要である。
分を摂取したが、副作用は見られなかった。
や改良が可能であることは当業者には明らかである。従って、本発明の範囲は、
本願の特許請求の範囲の記載によって定義される以外には何ら限定されないこと
を理解されたい。
ンパク質分解酵素活性を有する。タンパク質分解活性は、o-フタルジアルデヒ
ドを試薬として用いる分光光度法によりアミノ基の遊離を測定することによって
調べた。タンパク質濃度はブラッドフォード法により測定した。
残渣を用いた。可溶性タンパク質を水で抽出し、限外濾過により得られた10%
乳漿タンパク質濃縮物に加えた。
ロ酢酸を加えてから、上清中のNH3基の量をChurchらの方法(1983)により測
定した。
termination of the fatty acid composition of serum lipids separated by t
hin-layer chromatography; and a comparison with column chromatography.
BBA. 70: 423-431. Chandrasekar, B., Troyer, D.A., Venkatraman, J.T. and Fernandes, G. 1996
. Tissue specific regulation of transforming growth factor beta by omeg
a-3 lipid-rich krill oil in autoimmune murine lupus. Nutr Res. 16(3): 4
89-503. Christensen, M.S., Hoy, C-E. and Redgrave, T.G. 1994. Lymphatic absorpt
ion of n-3 polyunsaturated fatty acids from marine oils with different i
ntramolecular fatty acid distributions. BBA. 1215: 198-204. Church, F.C., Swaisgood, H.E., Porter, D.H. and Catignani, G.L. 1983. S
pectrophotometric assay using o-Phthaldialdehyde for determination of pr
oteolysis in milk and isolated milk proteins. J Dairy Sci. 66: 1219-122
7. Difco laboratories. 1984. Difco Manual Dehydrated Culture Media and Rea
gents for Microbiology. 10th ed. Detroit. Folch, J., Lees, M. and Sloane-Stanley, G.H. 1957. A simple method for
the isolation and purification of total lipids from animal tissues. J.
biol. Chem. 226: 497-509. Goodman Gilman, A., Goodman, L.L. and Gilman, A. 1980. The Pharmacologi
cal Basis of Therapeutics. 6th ed. Collier Macmillan Canada ltd, Toront
o. Harwood, H.J. and Geyer, R.P. 1964. Biology Data Book. The Federation
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McGraw-Hill Book Company, London. Rawn, J.D. 1990. Traite de biochimie. De Boeck-Wesmael, Bruxelles. Runge, J.A. and Joly, P. 1994. Rapport sur l’etat des invertebres en 1
994: 7:0 Zooplancton (Euphausiaces et Calanus) de l’Estuaire et du Gol
fe du Saint-Laurent. Sargent, J.R. 1997. Fish oils and human diet. Br
J Nutr. 78 Suppl 1: S5-S13.
肪酸の気液クロマトグラムである。
トグラムである。
トグラムである。
マトグラムである。
クロマトグラムである。
マトグラムである。
マトグラムである。
。
ロマトグラムである。
。
すグラフである。
ーション時間の影響を示すグラフである。
示すグラフである。
ベーション時間の影響を示すグラフである。
rill)、カラヌス(Calanus)、魚類、海産哺乳類などからの脂質画分の抽出に
関する。より詳細には、本発明は、溶媒によって脱水された、活性を有する酵素
を豊富に含む固形残渣をも回収しうる点において改良されている、脂質画分の抽
出方法に関する。 オキアミ、カラヌス、魚類、海産哺乳類などの海産および淡水産動物から得ら
れる脂質画分は、以下のような種々の用途に適用することができる。
を有する種々の物質を含む。例えば、種々の海産および淡水産動物から得られる
油は抗炎症作用を示すことが報告されている。また、海産および淡水産動物から
得られる油は、心血管系疾患の発生率を低下させる上で有益であるとの報告もあ
る。さらに、海産および淡水産動物から得られる油の中には、ある種の狼瘡(lu
pus)や腎疾患の進行を抑えるものもあることが報告されている。また、オキア
ミは潰瘍や創傷の除去に関与する酵素や、食物の消化を促進する酵素の原料とな
りうる生物である。さらに、海産および淡水産動物から得られる油には種々の酸
化防止剤が含まれており、それらは治療効果を有する可能性がある。
ミ、カラヌスおよび魚類から得られる油は、ヒトの食物における補助食(dietar
y supplements)として使用し得る。これらの脂肪酸は、脳や目の正常な発生に
必須である。また、海産および淡水産動物から得られる油は、脂溶性ビタミンで
あるビタミンA、DおよびEや、カロテノイド類を豊富に含んでいる。
ム(moisturizing cream)の製造に用いられている。
コサペンタエン酸)や22:6(ドコサヘキサエン酸)が含まれている。これら
の脂肪酸は必須栄養素であり、魚類の飼料として有益である。その上、そのよう
な飼料を与えられて育った魚類を摂取することにより、これらの必須栄養素がヒ
トの食物中に取り込まれる。
向上し、且つコレステロールレベルを低下しうる。このような特性は、家禽養殖
業(poultry industry)において卵の品質を向上させる目的で既に活用されてい
る。
いる。例えば、ヘキサンやエタノールなどの有機溶媒を用いて魚油を抽出するこ
とが知られている。またアセトンなどの溶媒を用いて、魚類の筋肉組織における
脂肪含有量を測定することが知られている。
の、室温ではガス状となる溶媒を加圧下で用いる方法が記載されている。この方
法では、植物や動物を細切したものを、好ましくは15〜80℃で抽出に付す。
抽出された油を、高圧下、温度を50〜200℃まで上昇させることにより沈殿
させる。しかし、オキアミのような海産動物が原料である場合、ヘキサンは抽出
力の乏しい溶媒(poor extraction solvent)である。その上、沈殿の段階にお
ける高温は脂質に悪影響を及ぼす。
ら油を抽出する方法が記載されている。ここでは、例えばほぼ純粋なエタノール
を用いて、40時間ソックスレー抽出を行う方法が提供されている。
物から油を抽出する方法が記載されている。この方法では、海産および淡水産動
物を酸化防止剤化合物で処理した後細切し、遠心分離に付して水相および固体相
から油相を分離する。得られた油相をさらに酸化防止剤化合物で処理し、不快な
匂いや味を除去する。
法が記載されている。この方法では、新鮮な、または解凍したオキアミを水性媒
体中に分散させて乳液状にする。油画分は遠心分離によって回収する。
97-509 “A simple method for the isolation and purification of total lip
ids from animal tissues”)中において、クロロホルムとメタノールを用いる
抽出法を提案している。この方法は、溶媒の毒性のため工業的に実施することは
できない。
従って本発明の目的は、海産および淡水産動物の油を抽出する方法であって、有
用な脂質画分と共に、タンパク質が豊富で、活性を有する酵素を含む有用な固形
残渣を別途回収することが可能な方法を提供することにある。
説明の記載から明らかになる。ただし、本発明の意図および範囲内での種々の変
更・修正は当業者にとって明白である。従って、詳細な説明において本発明の好
ましい態様が示されるが、それらは単なる例示と理解されるべきものである。
方法に対してのみ適用されるものではないと理解されねばならない。本発明は下
記以外の種々の態様によって実施可能である。また、以下の記述において用いら
れる表現法または用語は、表記のために用いられるものであり、制限のために用
いられるものではないと理解されねばならない
ことを含む。脂質はアセトンなどのケトンによって抽出される。このことにより
、動物の組織は脱水され、また脂質画分は溶媒(ケトン)中に移行する。乾燥(
脱水)された残渣は、活性を有する酵素を豊富に含む有用な産物である。
う。アルコールとしては、イソプロパノールおよびt−ブタノールが好ましい。
また、アルコールに代えて酢酸エチルなどの酢酸エステルを用いてもよい。この
手順によれば、2種類の脂質画分が相次いで得られると共に、タンパク質に富み
、活性を有する酵素を含む乾燥残渣が得られる。総脂質の回収率は、「発明の背
景」の項で述べたフォルチらの方法(1957)に匹敵する。この手順を、オキ
アミ、カラヌス、魚類およびサメの組織を用いて試行した。
系を用いる抽出処理に比して、脂質抽出における収率が優れていることが判明し
た。2種類の溶媒を用いて連続して抽出を行い、その抽出をアセトンなどのケト
ンによる抽出から開始するこの方法は、アセトンが動物の組織を脱水する作用を
有しているので特に好ましい。動物の組織が脱水されていることにより、第二の
溶媒、即ちアルコールまたは酢酸エステル(酢酸エチルなど)による抽出が大い
に促進される。
例えば魚の内臓を用いる場合、高い費用対効果をもって脂質画分を回収すると共
に、タンパク質に富み、活性を有する酵素を含む乾燥残渣を別に得るためには、
アセトンによる抽出を一回行うのみで充分である。
好ましくは細切された海産または淡水産動物由来の原料よりなる出発物質を約2
時間、好ましくは一晩アセトン抽出に付す。しかし、脂質抽出における収率に対
し、抽出時間に臨界性はない。抽出を促進させるためには、出発物質を直径約5
mm未満の粒子状とすることが好ましい。また、抽出は不活性ガス雰囲気下、約
5℃またはそれ以下の温度で行うことが好ましい。
とが好ましい。また、海産または淡水産動物由来の原料の体積に対するアセトン
の体積を6:1とし、2時間にわたって抽出することが最も適切であることが判
明した。ただし、抽出時間に臨界性はない。
法により固形の原料(残渣)から分離する。これらの方法のうち、濾過による分
離が好ましい。
を用いて濾別した後、純粋なアセトンで洗浄し、残渣中に残留する脂質を回収す
ることが好ましい。このとき純アセトンの使用量は、原料の元の体積の2倍とす
ることが好ましい。洗浄により得られた洗液を濾液と混合し、減圧下で溶媒を留
去する。溶媒の除去はフラッシュ蒸発や噴霧乾燥によって行ってもよい。溶媒を
留去した後に残る水性の残留物は、低温下で放置することにより油相(以降「画
分I」とする)から分離することができる。
−ブタノール等のアルコールまたは酢酸エチル中に懸濁させて抽出する。このと
きアルコールまたは酢酸エチルの使用量は、原料の元の体積の2倍とすることが
好ましい。
」とする)が得られる。抽出時間は約30分で充分であることが判明した。ただ
し、抽出時間に臨界性はない。
ラメーターではないが、できるだけ低温にすることが好ましい。しかし、室温で
は固体であるt−ブタノールを用いる場合には、t−ブタノールを使用前に加温
しておき、抽出を25℃で手早く行うことが重要である。
フォルチら、1957)をオキアミに対して適用した。この方法を、抽出工程の
効率を求める際の参照とした。また、ヘキサンを抽出溶媒として用いる方法とも
比較を行った。脂質の回収率は、脂質画分を少量の元の(抽出に用いた)溶媒に
懸濁させ、得られた懸濁液の一部を少量とって溶媒留去し、重量を測定すること
により求めた。
例えば酢酸エチル)による抽出を行なう本発明の方法により得られる脂肪油は、
半透明で、従来のフォルチらの方法(1957)により得られる脂肪油に比して
魅力ある特性を有している。
シリカゲルプレートに付着させ、次のような展開溶媒を用いて分画することによ
り行なった(Bowyerら、1962)。 中性脂質:ヘキサン:エチルエーテル:酢酸=90:10:1(v/v) リン脂質:クロロホルム:メタノール:水=80:25:2(v/v)
を若干変更(1時間、80℃のところを2時間、65℃、ヘキサンにて3回洗浄
するところを2回洗浄、水による洗浄を省略)し、気液クロマトグラフィー(GL
C)により行なった。
下125℃で15分間加熱した。
方法に従って行なった。抽出された脂質の分析においては、けん化価、ウィイス
(Wijs)ヨウ素価、水分−揮発性物質含量(moisture-volatile matter levels
)を基準として用いた。また、コレステロール含量をPlummerの方法(1987
)により測定した。
、上記およびその他の分析を、ダルハウジー大学 ダルテックのカナダ漁業技術
研究所(所在地:カナダ国ノバスコシア州ハリファックス市)(Canadian Insti
tute of Fisheries Technology, Daltech, Dalhousie University, Halifax, No
va Scotia, Canada)において行なった。これには、ウィイスヨウ素価、過酸化
物価、アニシジン価、脂質クラス組成、脂肪酸組成、並びに遊離脂肪酸、FAM
E(脂肪酸メチルエステル)、コレステロール、トコフェロール、全トランス−
レチノール、コレカルシフェロール、アスタキサンチンおよびカンタキサンチン
の含量が含まれる。
1957)の従来の方法よりも多量の脂質を乾燥オキアミから抽出できることを
示す。
質抽出の結果を示す。冷凍オキアミの水分含量を80%と仮定すると、その脂質
含量は表1に示す乾燥オキアミについての結果に匹敵する。イソプロパノール、
t−ブタノール又は酢酸エチルを第2抽出の溶媒に用いると、収率はエタノール
には及ばないが、エタノールを用いるとイソプロパノール、t−ブタノール又は
酢酸エチルに比べて不純物が多くなるので、脂質回収におけるイソプロパノール
、t−ブタノール又は酢酸エチルの効果が必ずしもエタノールより劣るとはいえ
ない。また、これらは、アセトンの後に第2溶媒としても使用できる。
ある。水−油分離工程は、アセトン蒸発後の水−油溶液中の残留アセトンの量に
影響される。この残留アセトン量は実験の度に異なるが、その理由は、小さなス
ケールで用いられる蒸発系は再現性が低いからである(工業的スケールでは、蒸
発工程が最適化された条件下で行なわれる)。単独の溶媒を用いてオキアミから
全脂質を抽出する実験も行なった。その結果、酢酸エチル(抽出率1.37%)
やへキサン(抽出率0.23%)は、アセトン単独と比較して、良溶媒ではない
ことがわかる(アセトン単独での抽出率は1.86%で、効率的なアセトン蒸発
系を用いると抽出率は更に向上する)。
形物)からのバクテリアの除去である。E.pacificaを種々の量のアセトン中、4
℃で112時間インキュベートして得られるサンプルを、BactoTM牛肉抽出物0.
3%、BactoTMペプトン0.5%及びBactoTM寒天1.5%を含むNA培地(Difco
Laboratories社、米国デトロイト市)に接種して、室温又は4℃で18日間イン
キュベートした。その結果、オキアミ1グラム当たりアセトン1容量を用いた場
合には、細菌の有意な増殖は見られなかった。アセトンの量がそれより大きい場
合(2容量や5容量)は、細菌の増殖は全く見られなかった。このことは、アセ
トンでオキアミのサンプルを保存できるということを意味する。アセトンは、効
率的な殺菌・殺ウイルス剤として知られている(Goodmann et al., 1980)。
は、表2に示すE. pacificaについての値(3.11%)に匹敵するものである。
値の違いは、両種のオキアミの餌や採取時期(季節)の違いによるものと考えら
れる。
響を示す。これらの抽出実験は最適条件下で行なわれたもので、本発明の方法が
従来の方法より明確に優れていることを示す(本発明の方法が4.46%である
のに対し、従来の方法では3.30%)。表4はまた、大型種のオキアミでは磨
砕が重要な要素であることを示す(4.46%対3.53%)。
相当な量の脂質が得られた。実験1と実験2の間に見られる結果のばらつき(新
鮮重量の8.22%と10.90%)は、カラヌス種における組成の何らかのばら
つきによるものであろう。
発明の方法を、サバ、マスおよびニシンについて実施した。実験に用いたのは、
周辺組織(主に筋肉)と内臓である。好ましいことに、魚から身を取った後の、
通常は廃棄される不使用部分から貴重な脂質画分を回収できるので、有利である
。本発明の方法により、人間の消費用に魚を加工した後に残る上記の不使用部分
をアセトン中に保存し、それから脂質を抽出することができる。
脂質を回収できるかもしれない。実際、アセトンとエタノールを用いて本発明の
方法で抽出を行った後、フォルチの方法を実施することにより、サバから少量(
内臓から0.52%、組織から1.45%)の脂質を抽出することができた。また
、マスとニシンについて本発明の方法による抽出とフォルチの方法による抽出の
比較実験を行なうと、後者の方が優れた回収率を示す。しかしフォルチの方法は
、(毒性のために)商業目的での脂質抽出には利用できない、という点に注目す
べきである。
抽出法が違っても結果に顕著な差は見られない。
コール又は酢酸エチル)の特徴の一部を示す。まず、画分Iのけん化価(130
.6)から、画分Iが、画分II(185.7)よりも鎖長の長い脂肪酸を含有す
ることがわかる。画分Iのウィイスヨウ素価からは、この画分が、ウィイスヨウ
素価が81.1であるオリーブ油と比較して、高度不飽和脂肪酸含量が高いこと
がわかる。このことが、画分Iが室温で液状である理由である。不飽和脂肪酸の
融点が飽和のホモローグ(対応する飽和脂肪酸)の融点よりも低いことは周知で
ある。同じことが、ヨウ素価が127.2である画分IIについてもいえる。表
14に示す脂肪酸組成はこれらのヨウ素価を裏付けるものである。即ち、画分I
は高度不飽和脂肪酸(ペンタエン類+へキサエン類)の比率が高く(30.24
%)、画分IIも同様である(22.98%)。
分を含有することを示す。画分IIについては、この値は6.8%である。痕跡
量の溶媒を除去するためには、油を窒素雰囲気下で短時間加熱(約125℃で約
15分)することが重要である。
は酢酸エチル抽出により得られた)についての分析結果を表12、13、14、
15、16及び17に示す。注目すべき点として、表18に示すように、2種類
のカロテノイド、即ちアスタキサンチンとカンタキサンチンに関して測定したカ
ロテノイド含量が有意に高かったことに言及することができる。実際、二種の画
分の分析の結果、アスタキサンチン含量は92および124μg/g(脂質画分
)、カンタキサンチン含量は262および734μg/g(脂質画分)であった
。従って、本発明の意図するところにおいて、上記のようなオキアミ抽出物はア
スタキサンチンを少なくとも75μg/g、好ましくは少なくとも90μg/g
含むといえる。またカンタキサンチンについては、少なくとも250μg/g、
好ましくは少なくとも270μg/g含むといえる。
化防止剤(即ちアスタキサンチンとカンタキサンチン)を高濃度で含有すること
によるものである。高濃度のカロテノイド類は、経皮的移行に関する特性を良好
にすることから、これらの物質は、上記のようなオキアミ抽出物は薬学的または
化粧品学的に好ましい特性を有することを示している。従って、オキアミ抽出物
は薬物の経皮的送達のために好ましく用いうるものである。
態様を示す。
とを示すものである。これを実証するため、アセトン、次いで酢酸エチルによる
抽出を行った後の固形のオキアミ残渣に関して実験を行なった。
法によって測定することにより、タンパク質加水分解活性を測定した。タンパク
質濃度は、ブラッドフォード(Bradford)法により測定した。
質濃縮物(10 % lactoserum protein concentrate obtained by ultrafiltratio
n)に添加した。これを50mMリン酸カリウム緩衝液中37℃でインキュベー
トし、最後にトリクロロ酢酸を添加し、Churchらの方法(1983, J Dairy Sci 66
: 1219-1227)により上清中のNH3基の量を測定した。
クロマトグラムにおいて、20:5脂肪酸と22:6脂肪酸の比率が高い(海産
及び淡水産動物油に特徴的である)ことが顕著であり、2つの明確なピークで表
わされている。
の違いによるものである。同一種内(例えばE.pacifica)では、脂質抽出方法を
変えて得た脂質パターンの間に顕著な差異は見られない。リン脂質(図12〜1
6)については、正反対の結果が観察される。即ち、同一種において脂質パター
ンが同じにならないことから、脂質パターンの差異は脂質の抽出方法の違いによ
るものであることになる。サメから得られる脂質(上記の方法により抽出)と市
販のタラ肝油(サンプルはカナダ国ケベック州のUniprixドラッグストアーズか
ら入手可能)は、主として中性脂質からなり、リン脂質ではない。
抽出の効率に与える影響を、図17と図18にそれぞれ示す。比率1:6(w/
v)において最適の収率となり、2時間でほぼ完全に抽出できる。第2抽出工程
の実験にはエタノールを用いた。エタノールの容量を変えても収率が変わらない
ので、この溶媒の容量には臨界性が無いようである(図19)が、図20に示す
結果から分かるように、エタノール中でのインキュベーション時間は少なくとも
30分は必要である。
分を摂取したが、副作用は見られなかった。
や改良が可能であることは当業者には明らかである。従って、本発明の範囲は、
本願の特許請求の範囲の記載によって定義される以外には何ら限定されないこと
を理解されたい。
ンパク質分解酵素活性を有する。タンパク質分解活性は、o-フタルジアルデヒ
ドを試薬として用いる分光光度法によりアミノ基の遊離を測定することによって
調べた。タンパク質濃度はブラッドフォード法により測定した。
残渣を用いた。可溶性タンパク質を水で抽出し、限外濾過により得られた10%
乳漿タンパク質濃縮物に加えた。
ロ酢酸を加えてから、上清中のNH3基の量をChurchらの方法(1983)により測
定した。
termination of the fatty acid composition of serum lipids separated by t
hin-layer chromatography; and a comparison with column chromatography.
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肪酸の気液クロマトグラムである。
トグラムである。
トグラムである。
マトグラムである。
クロマトグラムである。
マトグラムである。
マトグラムである。
。
ロマトグラムである。
。
すグラフである。
ーション時間の影響を示すグラフである。
示すグラフである。
ベーション時間の影響を示すグラフである。
Claims (27)
- 【請求項1】 下記の段階(a)〜(g)を含むことを特徴とする、海産お
よび淡水産動物由来の原料から脂質画分を抽出する方法。 (a)海産または淡水産動物由来の原料をケトン溶媒、好ましくはアセトン中に
入れて、該原料から可溶性脂質画分の抽出を行うことにより、第一の液体成分お
よび第一の固体成分を得、 (b)該第一の液体成分を該第一の固体成分から分離し、 (c)該第一の液体成分に含まれる該ケトン溶媒を留去することにより第一の脂
質富裕画分を回収し、 (d)該第一の固体成分をアルコール、好ましくはエタノール、イソプロパノー
ルまたはt−ブタノール、および酢酸エステル、好ましくは酢酸エチルよりなる
群から選ばれる有機溶媒中に入れて、該第一の固体成分中に残存する可溶性脂質
画分の抽出を行うことにより、第二の液体成分および第二の固体成分を得、 (e)該第二の液体成分を該第二の固体成分から分離し、 (f)該第二の液体成分に含まれる該有機溶媒を留去することにより第二の脂質
富裕画分を回収し、 (g)該第二の固体成分を回収する。 - 【請求項2】 段階(a)において、該原料と該ケトン溶媒をホモジナイズ
することを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 段階(d)において、該原料と該有機溶媒をホモジナイズす
ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】 段階(b)および(d)を不活性ガス雰囲気下で行うことを
特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 段階(b)および(e)を濾過、遠心分離、沈降のいずれか
により行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 段階(c)および(f)を真空蒸発、フラッシュ蒸発、噴霧
乾燥のいずれかにより行うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項7】 段階(b)の後、段階(c)に入る前に、該第一の固体成分
を該ケトン溶媒で洗浄し、得られた洗液を段階(b)で得られた該第一の液体成
分に添加することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】 段階(e)の後、段階(f)に入る前に、該第二の固体成分
を、段階(e)において用いられた該有機溶媒で洗浄することを特徴とする、請
求項1〜7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 段階(a)に入る前に、該原料を細分し、好ましくは平均粒
子径が5mm以下とすることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項10】 段階(a)および(b)を、該ケトン溶媒の温度を約5℃
またはそれ以下として行うことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項11】 該原料が動物プランクトンであることを特徴とする、請求
項1〜10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】 該動物プランクトンがオキアミであることを特徴とする、
請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】 該動物プランクトンがカラヌスであることを特徴とする、
請求項12に記載の方法。 - 【請求項14】 該原料が魚類解体時に生じる副生物であることを特徴とす
る、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項15】 下記の段階(a)〜(d)を含むことを特徴とする、動物
プランクトンおよび魚類解体時に生じる副生物よりなる群から選ばれる海産およ
び淡水産動物由来の原料、好ましくは内臓から脂質画分を抽出する方法。 (a)海産または淡水産動物由来の原料をケトン溶媒、好ましくはアセトン中に
入れて、該原料から可溶性脂質画分の抽出を行うことにより、液体成分および固
体成分を得、 (b)該液体成分を該固体成分から分離し、 (c)該液体成分に含まれる該ケトン溶媒を留去することにより脂質富裕画分を
回収し、 (d)該固体成分を回収する。 - 【請求項16】 該原料がオキアミであることを特徴とする、請求項15に
記載の方法。 - 【請求項17】 該原料がカラヌスであることを特徴とする、請求項15に
記載の方法。 - 【請求項18】 段階(a)において、該原料と該ケトン溶媒をホモジナイ
ズすることを特徴とする、請求項15〜17のいずれかに記載の方法。 - 【請求項19】 段階(b)および(d)を不活性ガス雰囲気下で行うこと
を特徴とする、請求項15〜18のいずれかに記載の方法。 - 【請求項20】 段階(b)を濾過、遠心分離、沈降のいずれかにより行う
ことを特徴とする、請求項15〜19のいずれかに記載の方法。 - 【請求項21】 段階(c)を真空蒸発、フラッシュ蒸発、噴霧乾燥のいず
れかにより行うことを特徴とする、請求項15〜20のいずれかに記載の方法。 - 【請求項22】 段階(b)の後、段階(c)に入る前に、該第一の固体成
分を該ケトン溶媒で洗浄し、得られた洗液を段階(b)で得られた該第一の液体
成分に添加することを特徴とする、請求項15〜21のいずれかに記載の方法。 - 【請求項23】 段階(a)に入る前に、該原料を細分し、好ましくは平均
粒子径が5mm以下とすることを特徴とする、請求項15〜22のいずれかに記
載の方法。 - 【請求項24】 段階(a)および(b)を、該ケトン溶媒の温度を約5℃
またはそれ以下として行うことを特徴とする、請求項15〜23のいずれかに記
載の方法。 - 【請求項25】 アスタキサンチンとしてのカロテノイド含有量が約75:
g/gまたはそれ以上、好ましくは約90:g/gまたはそれ以上であることを
特徴とする、オキアミ脂質抽出物。 - 【請求項26】 カンタキサンチンとしてのカロテノイド含有量が約250
μg/gまたはそれ以上、好ましくは約270μg/gまたはそれ以上であるこ
とを特徴とする、オキアミ脂質抽出物。 - 【請求項27】 最終段階で回収された固体成分が、活性な酵素を含有する
脱水残渣からなることを特徴とする、請求項1または15に記載の方法。
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