JP2002506420A - 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体 - Google Patents

変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体

Info

Publication number
JP2002506420A
JP2002506420A JP54266497A JP54266497A JP2002506420A JP 2002506420 A JP2002506420 A JP 2002506420A JP 54266497 A JP54266497 A JP 54266497A JP 54266497 A JP54266497 A JP 54266497A JP 2002506420 A JP2002506420 A JP 2002506420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
humanized
constant region
human
igg2 constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP54266497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3947570B2 (ja
Inventor
ソー,ジェイ.ユン
エス. コール,マイケル
アナセッティ,クラウディオ
Original Assignee
プロテイン デザイン ラブズ,インコーポレイテッド
フレッド ハッチンソン キャンサー リサーチ センター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by プロテイン デザイン ラブズ,インコーポレイテッド, フレッド ハッチンソン キャンサー リサーチ センター filed Critical プロテイン デザイン ラブズ,インコーポレイテッド
Publication of JP2002506420A publication Critical patent/JP2002506420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3947570B2 publication Critical patent/JP3947570B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/28Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • C07K16/2803Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against the immunoglobulin superfamily
    • C07K16/2809Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against the immunoglobulin superfamily against the T-cell receptor (TcR)-CD3 complex
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/20Immunoglobulins specific features characterized by taxonomic origin
    • C07K2317/24Immunoglobulins specific features characterized by taxonomic origin containing regions, domains or residues from different species, e.g. chimeric, humanized or veneered
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2319/00Fusion polypeptide

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、変異したIgG2定常領域、およびこれを組み込んだ抗CD3抗体を提供する。このような抗体は、T細胞上のCD3抗原に特異的に結合するが、天然のIgG2定常領域を有する他は同一の抗体と比較して、減少した分裂促進応答を誘導する。この抗体は、先行の抗CD3抗体での処置の結果よりも少ない副作用で、免疫抑制を必要とする障害を処置するために使用され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体 技術分野 本発明は、変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだヒト化抗 CD3抗体の設計に、免疫学および分子遺伝学の技術分野を適用する。 発明の背景 T細胞上のCD3複合体は、T細胞レセプター(TCR)ヘテロダイマーと密 接に関連し、そして抗原結合の際のT細胞活性化において重要な役割を担う。特 定の抗CD3抗体は、抗原の非存在下でT細胞を活性化し得る。このような活性 化は、モノクローナル抗体(mAb)のFc部分と、T細胞上のCD3複合体を 架橋するための補助細胞上のFcレセプターとの相互作用に依存する。可溶性抗 CD3 mAbは、インビトロで、それらがプラスチックまたはFcレセプター 保有細胞に結合していない場合、T細胞を増殖するようには刺激しない。 免疫抑制は、これらの抗体をヒト被験体またはマウスに投与することにより達 成され得るが、効力は、しばしば2つの因子により緩和される。1つめは、外来 タンパク質の複数注射から生じる抗グロブリン応答であり、そして2つめは、T 細胞活性化から生じる第一用量症候群である。症状には、発熱、悪寒、下痢、お よび嘔吐が挙げられ、そして重篤な場合には死に至る。この症候群は、一過性の T細胞活性化の結果として宿主のサイトカイン放出により引き起こされる(Abra mowiczら、Transplantation 47,606(1989)を参照)。TNF−α、IFN−γ 、IL−2、IL−4、IL−6、およびGM−CSFのようなサイトカインが 、これらの重篤な副作用に関連付けられている。マウスにおいて、2つの形態の 抗CD3が、マウスT細胞を活性化することなく免疫抑制性であると報告されて いる:F(ab')2形態(Hirschら、Transplantation 49,1117(1990)を参照)、 およびマウスIgG3アイソタイプのキメラ形態(Alegreら、J.Immunol.155, 1544(1995)を参照)。前者は、Fcγレセプターに結合する定常領域の部分を 欠失し、そして後者の定常領域は、マウスFcγレセプターに対して低親和性を 有する。 ヒトの治療において、ヒト化されているだけでなく、免疫原性および毒性を最 小化するためにFcγレセプターと相互作用し得ない抗CD3分子を有すること が望ましい。3つのFcγレセプター、FcRI、FcRII、およびFcRI IIに対する種々のヒトIgGアイソタイプのそれぞれの親和性が決定された( RavetchおよびKinet、Annu.Rev.Immunol.9,457(1991)を参照)。FcRIは、 単量体形態でIgGに結合する高親和性レセプターであり、後者の2つは、多量 体形態でのみIgGに結合する低親和性レセプターである。一般に、IgG1お よびIgG3の両方は、3つのレセプター全てに対し、IgG4はFcRIに対 し、そしてIgG2は、IIaLRと呼ばれるFcRIIの1つのタイプに対して 顕著な結合活性を有する(Parrenら、J.Immunol.148,695(1992);J.Clin.Inves t.90,1537(1992)を参照)。IIaLRは、白色人種集団の40%において発現 される、FcRIIの対立遺伝子である。幾人かの研究者は、種々のアイソタイ プのキメラ抗CD3を作製したが、全てが、少なくとも幾人かのドナー由来の分 裂促進性PBMC(末梢血単核細胞)であると報告された(Boltら、Eur.J.Immu nol.,23,403(1993);Parrenら、Res.Immunol.142,793(1991)を参照)。それ 故、天然に存在する形態のFcは、不活化抗CD3 mAbを産生するためには 不適切である。 抗CD3 IgG1およびIgG4の下方ヒンジ/上方CH2領域に作製された 変異は、これらの分子をより低い分裂促進性にすることが報告されている(Aleg reら、Transplantation 57,1537(1994);Alegreら、J.Immunol.148,3461(199 2)を参照)。IgG3の235位での変異は、FcRIとの相互作用に影響する ことが報告され、そして234位および237位の変異は、FcRIIとの相互 作用に影響することが報告されている(Lundら、J.Immunol.147,2657(1991)を 参照)。アグリコシル化(aglycosylated)形態の抗CD3もまた、Fcγレセ プターへの結合を損なっていることが報告されている(Boltら、Eur.J.Immunol .23,403(1993)を参照)。 これらの開発にも関わらず、現存する抗体よりなお少ない程度で、そして/ま たはより少数の患者において分裂促進活性を示す、変異した定常領域を有する抗 CD3抗体の必要性が残る。 発明の要旨 本発明は、EU番号付けシステムにより規定される残基234と残基237と の間に天然には存在しないアミノ酸セグメントを含む、変異したIgG2定常領 域を提供する。このようなIgG2定常領域を組み込まれている抗CD3抗体は 、Fcγレセプターへの特異的な結合を通じてT細胞において分裂促進応答を誘 導することなく、T細胞上のCD3抗原に特異的に結合し得る。好適な変異した IgG2定常領域において、残基234、235、および237は、以下のアミ ノ酸セグメントのうちの1つを形成する:ala ala gly、val al a ala、ala ala ala、val glu ala、およびala gl u ala。236位(EU番号付けシステムにより規定される)は、野生型I gG2定常領域と同様に、これらの変異した定常領域では占有されていないこと に注意。通常、変異したセグメントは、これ以外は天然に存在するヒトIgG2 定常領域中に含まれる。本発明はさらに、変異したIgG2定常領域を組み込ん だ抗CD3抗体(好ましくは、ヒト化抗体)を提供する。 本発明はさらに、変異したIgG2ドメインが組み込まれ得る、マウスM29 1抗体由来の新規なヒト化抗体を提供する。好ましいヒト化軽鎖は、M291免 疫グロブリン軽鎖の対応する相補性決定領域からのアミノ酸配列を有する3つの 相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3)、およびヒトκ軽鎖可 変領域フレームワーク配列からの可変領域フレームワークを含む。好ましいヒト 化重鎖は、M291免疫グロブリン重鎖の対応する相補性決定領域からのアミノ 酸配列を有する3つの相補性決定領域(CDR1、CDR2、およびCDR3) 、ならびに、H30、H67、H68、H70、H72、およびH74からなる 群から選択される少なくとも1つの位置(このアミノ酸位置は、マウスM291 免疫グロブリン重鎖可変領域フレームワークの相当位置に存在する同じアミノ酸 により占められる)を除いて、ヒト重鎖可変領域フレームワーク配列からの可変 領域フレームワークを含む。免疫グロブリンは、T細胞の表面上のCD3抗原に 特 異的に結合し、そして通常は、約107-1の下限およびM291免疫グロブリ ンの結合親和性の約5倍の上限を有する結合親和性を有する。好ましくは、ヒト 化軽鎖可変領域フレームワークは、サブグループIのHF2−1/17抗体の軽 鎖可変領域フレームワーク由来である。好ましくは、ヒト化重鎖領域フレームワ ークは、21/28抗体の重鎖領域可変フレームワーク由来である。この場合に おいて、H44位は、ヒト免疫グロブリンサブグループIコンセンサス配列の相 当位置に存在する同じアミノ酸と置換され得る。 図面の簡単な説明 図1。マウス(A〜B)またはヒト化(C〜D)M291抗体の軽鎖(A、C )および重鎖(B、D)可変領域のcDNA配列(配列番号:1、3、5、およ び7)および翻訳アミノ酸配列(配列番号:2、4、6、および8)である。各 成熟鎖の第1のアミノ酸を、二重下線により示す。各鎖の3つのCDRに下線を 付す。 図2。キメラ抗CD3抗体を発現するプラスミド構築物。OKT3のVHおよ びVL cDNAから、XbaI部位に隣接したエキソンを作製した。VL配列を 発現ベクターpVk.rg中に組み込み、そしてVH配列を重鎖発現ベクターpV g2.D.Tt中に組み込んだ。次いで、2つのプラスミドを組換え、重鎖および 軽鎖を同時発現する1つの単一プラスミドを生成した。PstIおよびSfiI 部位は、これらのプラスミドにおいて特有ではない。 図3。4つのヒトIgGアイソタイプ、5つのIgG2変異体、および1つの IgG4変異体のCH2領域における配列。残基について、EU番号付けシステ ムを使用した。 図4。IgG2変異体3の重鎖定常領域におけるアミノ酸配列(配列番号9) 。CH1ドメインは残基118〜215から、ヒンジは残基216〜230から 、CH2は残基231〜340から、そしてCH3は残基341〜447からなる 。記号「−」は、EUとの正確なアライメントのために導入されたスペースを示 す。野生型IgG2から変異した残基に下線を付す。残基234〜237を除い て、5つのIgG2変異体は全て同一配列を有する。5つの変異体についてのそ の領 域における配列を、図3に示す。全ての残基を、EU番号付けシステムに従って 命名する。 図5。キメラOKT3抗CD3抗体に応答したT細胞増殖。キメラ抗CD3抗 体により誘導された8人のヒトドナー(ドナーA〜H)由来のPBMCによる[3 H]−チミジン取り込みを測定した。PBMCを、各抗CD3抗体と、10n g/ml、100ng/ml、および1μg/mlで72時間インキュベートし、 さらに12時間、[3H]−チミジンでパルスし、そして同位体の取り込みをシ ンチレーション計数により測定した。PBSは、リン酸緩衝化生理食塩水コント ロールであり、Fosは、ロイシンジッパーFosを含むキメラ抗CD3分子の F(ab')2形を表し、M1〜M5は、IgG2変異体1〜5を示し、AAは、I gG4のAla−Ala変異体を示し、そしてVZV IgG1は、コントロー ルの非関連ヒト化抗体である。 図6。再標的化T細胞芽球による溶解。[51Cr]−標識化K562細胞およ びヒトT細胞芽球を、4時間、種々の濃度のキメラ抗CD3抗体とインキュベー トし、51Crの放出を測定した。Fosは、キメラ抗CD3分子のF(ab')2形 を表す。 図7。キメラOKT3抗CD3抗体の相対的アビディティーを比較するための 競合アッセイ。活性化したヒトT細胞上の亜飽和量(subsaturating amount)の マウスOKT3−FITCを、マウスOKT3もしくはキメラOKT3−IgG 1、IgG2、およびIgG2変異体3の量を増加させることによって置き換え た。VZV IgG1は、非関連性ヒト化抗体である。値を、任意の競合抗体を 含まないコントロールの蛍光強度と比較したときの蛍光強度阻害率で表す。 図8。キメラOKT3抗CD3抗体により誘導されるIFN−γおよびTNF −αの放出。6人のヒトドナー(ドナーC〜H)からのPBMCを、3種の濃度 の各抗体と共に、T細胞増殖アッセイと同様にプレートした。IFN−γの濃度 (上段図)を72時間で、TNF−αの濃度(中段図)を24時間で測定した。 記号(★)は、サイトカインの濃度がアッセイの上限を超えることを示す。試験 した抗体に対する各ドナーのT細胞増殖プロフィールを図5から得、そして下段 図に示す。使用した4つの抗体は、キメラOKT3 F(ab')2(Fos)、Ig G1、IgG2、およびIgG2変異体3(M3)であった。PBSは、任意の 抗体を含まないネガティブコントロールである。 図9。キメラOKT3抗CD3抗体によるT細胞におけるIL−2の放出およ びIL−2レセプターα(CD25)の発現の誘導。6人のヒトドナー(ドナー C〜H)からのPBMCを、3種の濃度の各抗体と共に、T細胞増殖アッセイと 同様にプレートした。CD25を発現するT細胞(CD7ポジティブ)の割合を 、フローサイトメトリーにより90時間で測定し(上段図)、そしてIL−2の 濃度を24時間で測定した(中段図)。試験した抗体に対する各ドナーのT細胞 増殖プロフィールを図5から得、そして下段図に示す。使用した4つの抗体は、 抗CD3 F(ab')2(Fos)、IgG1、IgG2、およびIgG2変異体3 (M3)であった。PBSは、任意の抗体を含まないネガティブコントロールであ る。 図10。マウスおよびヒト化M291抗体の競合結合。漸増濃度の非放射性競 合体抗体を、放射性標識トレーサーマウスM291抗体の存在下で、T細胞と共 に、インキュベートし、そして結合/遊離放射活性の比を測定した。 図11。ヒト化M291抗CD3抗体により誘導されるTNF−α、IFN− α、およびIL−2の放出。アッセイを、示した抗体濃度を使用して、5人のヒ トドナー由来のPBMCを用いて図8と同様に行い、そしてサイトカイン放出を 、示した時間で測定した。 定義 用語IgG2定常領域は、EllisonおよびHood、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 79,1 984(1981)によって記載される特定のIgG2定常領域配列、その対立遺伝子 改変体、および高度な配列同一性(例えば、EllisonおよびHood(前出)の配列 に対して少なくとも90、95、または99%の配列同一性)を有するそれらの 他の形態をいう。好ましくは、同一でない残基位置は、保存的アミノ酸置換によ り異なる。この用語は、全長定常領域およびそのフラグメント(例えば、CH1 、ヒンジ、CH2、およびCH3領域、ならびにこれらの組合せ)を含む。Ig G2定常領域は、ヒトおよび霊長類において見出される。 配列同一性の割合は、GAPまたはBESTFITプログラムにより、デフォ ルトギャップ重み(default gap weight)を用いて決定される。 定常領域のアミノ酸は、ヒト抗体EUとのアラインメントによって番号付けさ れる(Cunninghamら、J.Biol.Chem.,9,3161(1970)を参照)。すなわち、抗体 の重鎖および軽鎖を、アミノ酸配列の同一性を最大にするようにEUの重鎖およ び軽鎖と整列させ、そして抗体の各アミノ酸に、EUの対応するアミノ酸と同じ 番号を割り当てる。EUの番号付けシステムは、当該分野において従来より用い られている(一般に、Kabatら、Sequences of Protein of Immunological Inter est,NIH公報第91-3242号、米国保健社会福祉省(1991)を参照)。この慣例に従 って、EllisonおよびHood(前出)によって記載される野生型IgG2定常領域 は、236位のアミノ酸を欠失する。免疫グロブリンの成熟重鎖および軽鎖の可 変領域由来のアミノ酸は、本明細書中でそれぞれHxおよびLxと命名され、こ こで、xは、可変領域配列における位置を表す数である。 本発明の抗CD3抗体は、ヒトCD3抗原に対する特異的結合を示す。ヒトC D3に対するほとんどの抗体は、下等哺乳動物由来の同族抗原と交差反応しない 。 アミノ酸置換を保存的または非保存的と分類するために、アミノ酸を以下のよ うに群分けする:群I(疎水性側鎖):ノルロイシン、met、ala、val 、leu、ile;群II(中性親水性側鎖):cys、ser、thr;群III (酸性側鎖):asp、glu;群IV(塩基性側鎖):asn、glu、his 、lys、arg;群V(鎖の配向に影響を与える残基):gly、pro;お よび群VI(芳香族側鎖):trp、tyr、phe。保存的置換は、同一のクラ スのアミノ酸間の置換を含む。非保存的置換は、これらのクラスのうちのあるク ラスのメンバーを別のクラスのメンバーと交換することである。 N末端からC末端へ、軽鎖および重鎖は共に、ドメインFR1、CDR1、F R2、CDR2、FR3、CDR3、およびFR4を含む。アミノ酸の各ドメイ ンへの割当は、Kabat(1991)(前出)、および/またはChothiaおよびLesk、J.Mol.B iol.196:901-917(1987);Chothiaら、Nature 342:878-883(1989)の定義に従 う。 基本的抗体構造単位は、テトラマーを含むことが知られている。各テトラマー は、ポリペプチド鎖の2つの同一な対から構成され、各対は、1つの「軽」鎖( 約25kDa)および1つの「重」鎖(約50〜70kDa)を有する。各鎖の アミノ末端部分は、抗原認識を主に担う約100〜110またはそれ以上のアミ ノ酸の可変領域を含む。各鎖のカルボキシ末端部分は、エフェクター機能を主に 担う定常領域を規定する。各軽/重鎖対の可変領域は、抗体結合部位を形成する 。したがって、インタクトな抗体は、2つの結合部位を有する。 軽鎖は、κまたはλのいずれかとして分類される。重鎖は、γ、μ、α、δ、 またはεとして分類され、そして抗体のアイソタイプをそれぞれIgG、IgM 、IgA、IgD、およびIgEとして規定する。軽鎖および重鎖内で、可変お よび定常領域は、約12またはそれ以上のアミノ酸の「J」領域によって連結さ れ、重鎖はまた、約10以上のアミノ酸の「D」領域を含む。(一般に、Fundam ental Immunology(Paul,W.編、第2版、Raven Press,N.Y.,1989)、第7章( その全体が全ての目的で参考として援用される)を参照。) 用語エピトープは、免疫グロブリンまたはT細胞レセプターと特異的に結合し 得る任意のタンパク質決定基を含む。エピトープ決定基は、通常、アミノ酸また は糖側鎖のような分子の化学的に活性な表面配置(grouping)からなり、そして 通常、特異的な3次元構造的特徴および特異的な電荷的特徴を有する。 用語患者は、ヒトおよび動物被験体を含む。 試験抗体は、過剰な試験抗体が、競合アッセイにおいて抗原への参照抗体の結 合を実質的に阻害する場合、抗原への特異的結合について参照抗体と競合する。 実質的に阻害するとは、試験抗体が参照抗体の特異的結合を、通常、少なくとも 19%、25%、50%、75%、または90%低減させることを意味する。競 合抗体は、参照抗体と同一または類似の抗原上エピトープに結合するか、または 参照抗体によって結合されるエピトープに対して、参照抗体の抗原への結合を阻 害するに十分近位にあるエピトープに結合する。 詳細な説明 本発明は、それらがFcγレセプターに特異的に結合し、そしてそれによりほ とんどの患者のT細胞において分裂促進応答を活性化する能力を実質的に失うよ うに変異されたIgG2定常領域を提供する。本発明はまた、変異されたIgG 2定常領域が組み込まれ得る、マウスM291抗体に由来する新規なヒト化抗C D3抗体を提供する。変異されたIgG2定常領域はまた、他の抗CD3または 他の抗体中へ組み込まれ得る。 I.IgG2定常領域の変異 本発明は、Fcγレセプターと相互作用する能力を実質的に欠くCH2領域の 変異を有するIgG2定常領域を提供する。Fcγレセプター結合の喪失に関連 する変異は、IgG2定常領域の残基234〜237内で起こる(残基は、EU 慣例によって番号づけられる)。変異は、いくつかの制約に従い選択される。第 一に、変異は、IgG2によって天然には認識されない他のFcγレセプターへ の結合の獲得を付随して引き起こすことなく、IgG2(FcRII)によって 天然に認識されるFcγレセプターへの特異的結合の喪失(すなわち、Ka<1 06-1)を引き起こすべきである。すなわち、本発明の変異形態のIgG2は 、通常、(少なくとも、頻繁に生じる対立遺伝子形態の)任意のFcγレセプタ ーへの特異的結合を示さない。Fcγレセプターへの結合の実質的な喪失は、T 細胞の分裂促進活性の実質的な喪失を生じる。 第二に、変異したIgG2定常領域を組み込んだ抗CD3抗体は、野生型Ig G2定常領域を有するが、その他は同一である第二の抗CD3抗体と、CD3に 対して、実質的に同一の結合親和性およびアビディティー(例えば、3、5、ま たは10倍の係数内)を有するべきである。変異はまた、結合の特異性に影響を 与えるべきでない(例えば、変異したIgG2定常領域を有する抗体は、ヒトC D3への結合について、非変異形態の抗体と競合するべきである)。第三に、変 異は、免疫原性の増大を生じるほど天然の定常領域の構造から離れて、定常領域 の構造を乱すべきではない。したがって、本発明の変異された定常領域を有する 抗体は、治療的方法において、T細胞免疫応答を抑制するに有用なままである。 これらの基準を満たす異なる変異の組合せを含む5つの例示的なIgG2定常 領域の単離を、以下に記載する。これらの定常領域において、EU番号付けシス テムによって規定される残基234、235、および237は、以下からなる群 より選択されるアミノ酸セグメントを形成する: ala ala gly、 val ala ala、 ala ala ala、 val glu ala、および ala glu ala。 236位は、野生型IgG2定常領域と同様に、これらの変異体定常領域におい て占有されていない。 同等に、これらの変異体定常領域は、234位と237位との間に、以下の天 然に生じないアミノ酸セグメントの1つを含むとして記載され得る: ala ala gly、 val ala ala、 ala ala ala、 val glu ala、 ala glu ala、 ここで、 は、236位のアミノ酸が存在しないことを表す。 これらの例における全ての置換が、上記のアミノ酸分類によって保存的である わけではないが、これらは、それらを含むIgG2定常領域の電荷分布またはコ ンホメーションの実質的な変化を導入しない。したがって、T細胞のFcγレセ プター結合および分裂促進活性は、相対的に保存的な改変によって実質的に低減 され得る。基準を満たし得る他の変異は、アミノ酸234〜237を、別々にま たは一緒に、20の通常アミノ酸の任意のもので置換することによって、あるい はこれらのアミノ酸の任意のものを欠失させることによって作製され得る。 変異されたIgG2定常領域は、組換え技術によって抗CD3抗体に組み込ま れる。完全にヒトの、もしくはヒト化された抗CD3抗体(例えば、ヒト化M2 91またはヒト化OKT3)が、最も適切である(Allegreら(1992)前出)。 これらの定常領域を組み込んだ抗体は、少なくともほとんど(本明細書中で使用 される場合、少なくとも67%、75%、90%、または95%を意味する)の 患者において、サイトカインの有害な放出を生じる分裂促進活性を誘導すること なく、T細胞の免疫応答を抑制し得る点で、免疫抑制剤としての所望の特性を有 する。本発明の変異したIgG2定常領域を組み込んだ抗CD3抗体は、その抗 体のF(ab')2フラグメント(FcTR結合ドメインを完全に欠く)より、Fc γレセプターに対して顕著に大きな(例えば、2、5、または10倍より大きい )結合を示さない。この結合親和性喪失の結果として、変異したIgG2定常領 域を組み込んだ抗CD3抗体は、バックグランドレベルに比較して、T細胞にお いて顕著な増殖活性を刺激しない。さらに、本発明の変異したIgG2定常領域 を組み込んだ抗CD3抗体は、対応するF(ab')2フラグメントと比較して、抗 体によって結合されたT細胞による、サイトカイン(例えば、TNF−α、IL −2、またはIFN−γ)の放出を顕著に刺激しないし、IL−2レセプターの 発現も顕著に誘導しない。すなわち、ほとんどの患者において、またはほとんど のドナー由来の細胞を使用するインビトロで、分裂促進活性(すなわち、誘導さ れた、増殖および/またはサイトカイン放出および/またはレセプター発現)が、 変異していないIgG1および/またはIgG2抗CD3抗体で観察される対応 する活性から少なくとも2、5、10、または100倍低減され、そして/また はF(ab')2フラグメントでの活性の1/2〜2、1/5〜5、または1/10〜 10倍以内である。変異したIgG2定常領域を組み込んだ抗体は、より長い血 清半減期のF(ab')2フラグメントを超える利点を提供する。変異したIgG2 領域を組み込んだ抗体はまた、おそらくそれがFcγレセプターと相互作用し得 ないことにより、野生型定常領域を有する抗体と比較して、しばしば、より長い インビボ半減期および低減された免疫原性を示す。 II.ヒト化抗CD3抗体 本発明は、さらに、変異したIgG2定常領域がその中に組み込まれ得る、マ ウス抗体M291に由来する新規なヒト化抗CD3抗体を提供する(米国特許出 願第08/397,411号(全ての目的のためにその全体が参考として援用される)もま た参照)。ヒト化抗体はまた、他の定常領域とともに、またはインタクトな定常 領域を欠くフラグメントとして使用され得る。ヒト化形態の免疫グロブリンは、 ヒト免疫グロブリン(アクセプター免疫グロブリンと呼ばれる)に実質的に由来 する可変フレームワーク領域、およびマウス免疫グロブリン(ドナー免疫グロブ リンと呼ばれる)に実質的に由来する相補性決定領域を有する。定常領域はまた 、存在する場合、ヒト免疫グロブリンに実質的に(例えば、85%、90%、9 5%またはより高く)由来する。ヒト化抗体は、それらのそれぞれの抗原に対し て、少なくとも107、108、109、または1010-1の特異的結合親和性を 示す。しばしば、ヒト化抗体の結合親和性の上限および下限は、それらが由来し たマウス抗体の親和性の3または5または10の係数内である。 ヒト化免疫グロブリンのCDRおよびフレームワーク成分が選択されれば、種 々の方法が、そのような免疫グロブリンを産生するために利用可能である。コー ドの縮重のために、種々の核酸配列が、各々の免疫グロブリンアミノ酸配列をコ ードする。所望の核酸配列は、デノボ固相DNA合成により、または所望のポリ ヌクレオチドの以前に調製された変異体のPCR変異誘発により産生され得る。 本願において記載される抗体をコードする全ての核酸は、明白に、本発明中に包 含される。 上記のようなヒト化抗体の可変セグメントは、代表的には、上記のように、変 異したIgG2定常領域に連結される。しかし、他の定常領域もまた用いられ得 る(IgM、IgG、IgD、IgA、およびIgE、ならびに任意のアイソタ イプ(IgG1、天然IgG2、IgG3、およびIgG4を含む)を含む)。 ヒト化抗体が細胞傷害活性を示すことが所望される場合、定常ドメインは通常補 体結合定常ドメインであり、そしてクラスは代表的にはIgG1である。そのよ うな細胞傷害活性が所望されない場合、定常ドメインは、IgG2クラスまたは IgG4クラスの定常ドメインであり得る。ヒト化抗体は、1つより多いクラス またはアイソタイプに由来する配列を含み得る。ヒト定常領域DNA配列は、周 知の手順に従って、種々のヒト細胞(しかし、好ましくは、不死化B細胞)から 単離され得る(Kabatら(前出)およびWO87/02671を参照)。通常、抗体は、軽 鎖および重鎖の両方の定常領域を含む。重鎖定常領域は、通常、CH1領域、ヒ ンジ領域、CH2領域、CH3領域、および時にはCH4領域を含む。 別の局面において、本発明は、開示される抗体および定常領域をコードするD NAセグメントを包含する。ヒト化軽鎖および重鎖可変領域(必要に応じて定常 領域に連結される)をコードする核酸は、発現ベクター中に挿入される。軽鎖お よび重鎖は、同一かまたは異なる発現ベクター中にクローン化され得る。免疫グ ロブリン鎖をコードするDNAセグメントは、発現ベクターにおいて制御配列( これは免疫グロブリンポリペプチドの発現を確実にする)に作動可能に連結され る。そのような制御配列としては、シグナル配列、プロモーター、エンハンサー 、および転写終結配列が挙げられる(Queenら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86,10 029(1989);WO 90/07861;Coら、J.Immunol.148,1149(1992)、Antibody Engin eering,A Practical Guide(Borrebaeck編、Freeman、NY 1992)(全ての目的のた めにそれらの全体が参考として本明細書中に援用される)を参照)。 E.coliは、本発明のDNA配列のクローン化および/または発現のため に特に有用な1つの原核生物宿主である。使用のために適切な他の微生物宿主と しては、桿菌(例えば、Bacillus subtilis)、および他の腸 内細菌(例えば、Salmonella、Serratia、および種々のPs eudomonas種)が挙げられる。これらの原核生物宿主においてまた発現 ベクターを作製し得る。この発現ベクターは、代表的には、宿主細胞と適合性の 発現制御配列(例えば、複製起点)を含む。さらに、任意の数の種々の周知のプ ロモーターが存在し得る(例えば、ラクトースプロモーター系、トリプトファン (trp)プロモーター系、βラクタマーゼプロモーター系、またはファージλ 由来のプロモーター系)。プロモーターは、代表的には、必要に応じてオペレー ター配列とともに発現を制御し、そしてリボソーム結合部位配列などを、転写お よび翻訳を開始および完了するために有する。 他の微生物(例えば、酵母)もまた、発現のために使用され得る。Sacch aromycesが好ましい宿主であり、適切なベクターは発現制御配列(例え ば、プロモーター(3−ホスホグリセリン酸キナーゼまたは他の解糖系酵素のプ ロモーターを含む))、ならびに複製起点、終結配列などを、所望により、有す る。 植物および植物細胞培養物は、本発明のヒト化免疫グロブリンの発現のために 使用され得る。(LarrickおよびFry、Hum.Antibodies Hybridomas 2(4):172-89( 1991);Benvenutoら、Plant Mol.Biol.17(4):865-74(1991);Durinら、Plan t Mol.Biol.15(2):281-93(1990);Hiattら、Nature 342:76-8(1989)(全ての目 的のためにそれらの全体が参考として本明細書中に援用される))。好ましい植 物宿主としては、例えば以下が挙げられる:Arabidopsis、Nico tiana tabacum、Nicotiana rustica、およびS olanum tuberosum。本発明のヒト化抗CD3抗体をコードする ポリヌクレオチド配列を発現させるための好ましい発現カセットは、プラスミド pMOG18であり、ここで、ヒト化免疫グロブリン鎖をコードする挿入される ポリヌクレオチド配列は、二重にされたエンハンサーを有するCaMV 35S プロモーターに作動可能に連結される;pMOG18は、Sijmonsら、Bio/Techn ology 8:217-221(1990)(全ての目的のためにその全体が参考として本明細書中に 援用される)の方法に従って使用される。あるいは、植物におけるヒト化免疫グ ロブリンの発現のための好ましい実施態様は、Hiattら(前出)により使用され る免疫グロブリン配列の、本発明のヒト化抗CD3抗体をコードするポリヌクレ オチド配列への置換を有して、Hiattら(前出)の方法に従う。Agrobac terium tumefaciens T−DNAに基づくベクターもまた、 ヒト化免疫グロブリン配列を発現させるために使用され得、好ましくはそのよう なベクターは、スペクチノマイシン耐性をコードするマーカー遺伝子または他の 選択マーカーを含む。 昆虫細胞培養物もまた、本発明のヒト化免疫グロブリンを産生するために、代 表的には、バキュロウイルスに基づく発現系を用いて使用され得る。ヒト化免疫 グロブリンは、Putlitzら、Bio/Technology 8:651-654(1990)(全ての目的のため にその全体が参考として本明細書中に援用される)の方法に従って、ヒト化免疫 グロブリンをコードするポリヌクレオチド配列を発現させることにより産生され 得る。Putlitzらの方法は、本発明のヒト化抗CD3抗体をコードするポリヌク レオチド配列が、PutlitzらのマウスモノクローナルAb 6A4の重鎖および軽 鎖のcDNA配列のかわりに挿入される改変を有して従われ得る。 微生物および植物に加えて、哺乳動物組織細胞培養物もまた、本発明のポリペ プチドを発現および産生するために使用され得る(Winnacker,From Genes to Cl ones(VCH Publishers,NY,1987)を参照)(全ての目的のためにその全体が参 考として本明細書中に援用される)。インタクトな免疫グロブリンを分泌し得る 多数の適切な宿主細胞株が当該分野において開発されているので、哺乳動物細胞 が実際に好ましく、そして哺乳動物細胞としては、CHO細胞株、種々のCOS 細胞株、HeLa細胞、好ましくはミエローマ細胞株など、または形質転換され たB細胞またはハイブリドーマが挙げられる。これらの細胞のための発現ベクタ ーは、発現制御配列(例えば、複製起点、プロモーター、エンハンサー(Queenら 、Immunol.Rev.89:49-68(1986)(全ての目的のためにその全体が参考として本明 細書中に援用される)))、ならびに必要なプロセシング情報部位(例えば、リボ ソーム結合部位、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位、および転写終結 配列)を含み得る。好ましい発現制御配列は、免疫グロブリン遺伝子、SV40 、アデノウイルス、ウシパピローマウイルス、サイトメガロウイルスなどに由来 するプロモーターである。一般に、選択マーカー(例えば、neoR発現カセッ ト)が、発現ベクター中に含まれる。 本発明の抗体は、フラグメントおよびインタクトな抗体を包含する。代表的に は、これらのフラグメントは、それらが由来したインタクトな抗体と、抗原結合 について競合する。フラグメントは、代表的には、少なくとも107-1、およ びより代表的には108-1または109-1の親和性(すなわち、インタクトな 抗体と同じ範囲内)で結合する。ヒト化抗体フラグメントは、分離した重鎖、F ab、Fab'、F(ab')2、およびFv、ならびに単鎖抗体を包含する。フラ グメントは、組換えDNA技術によるか、またはインタクトな免疫グロブリンの 酵素的もしくは化学的分離により産生される。 III.ヒト抗体 本発明の変異したIgG2定常領域はまた、CD3に対する完全ヒト抗体の可 変ドメインに、組換え発現技術により連結され得る。ヒト抗体は、下記の種々の 技術により産生される。いくつかのヒト抗体は、競合結合実験によるか、あるい はそうでなければ、特定のマウス抗体(例えば、M291もしくはOKT3)と 同じか、もしくは重複するエピトープ特異性を有するように選択される。 a.トリオーマ法 基本的なアプローチおよびこのアプローチにおける使用のための例示的な細胞 融合パートナーSPAZ−4は、Oestbergら、Hybridoma 2:361-367(1983);Oes tberg、米国特許第4,634,664号;およびEnglemanら、米国特許第4,634,666号( その各々は、全ての目的のためにその全体が参考として援用される)により記載 されている。この方法により得られる抗体産生細胞株は、トリオーマ(trioma) と呼ばれる。なぜなら、それらは3つの細胞(2つのヒトおよび1つのマウス) に由来するからである。最初に、マウスミエローマ株が、ヒトBリンパ球と融合 されて、非抗体産生異種ハイブリッド細胞(例えば、Oestberg(前出)により記 載されたSPAZ−4細胞株)が得られる。次いで、異種細胞は、免疫されたヒ トBリンパ球と融合されて、抗体産生トリオーマ細胞株が生じる。 免疫されたB細胞は、ヒトドナーの血液、脾臓、リンパ節、または骨髄から得 られる。ヒトT細胞またはCD3での生きているヒトのインビボ免疫は、有害な 応答を開始する危険のために、通常望ましくない。したがって、Bリンパ球は通 常、インビトロにおいて、T細胞、精製CD3、またはその抗原性フラグメント で免疫される。好ましくは、ヒト形態のCD3が使用される。Bリンパ球は、代 表的には、7〜14日間、10%ヒト血漿を補充したRPMI−1640(Engl eman(前出)を参照)のような培地において、抗原に曝露される。 免疫されたBリンパ球は、SPAZ−4のような異種ハイブリッド細胞に、周 知の方法により融合される。例えば、細胞は、40〜50%のMW 1000〜 4000のポリエチレングリコールで、約37℃にて、約5〜10分間処理され る。細胞は融合混合物から分離され、そして所望のハイブリッドについて選択培 地(例えば、HATまたはAH)中で増殖させられる。必要とされる結合特異性 を有する抗体を分泌するクローンは、トリオーマ培養培地を、CD3またはその フラグメントに結合する能力についてアッセイすることにより同定される。所望 の特異性を有するヒト抗体を産生するトリオーマは、限界希釈技術によりサブク ローン化され、そして培養培地中でインビトロで増殖させられる。次いで、得ら れたトリオーマ細胞株は、CD3またはそのフラグメントに結合する能力につい て試験される。 トリオーマは遺伝的に安定であるが、それらは、抗体を非常に高レベルでは産 生しない。発現レベルは、抗体遺伝子をトリオーマから1つ以上の発現ベクター 中にクローン化し、そしてこのベクターを、組換え免疫グロブリンまたはヒト化 免疫グロブリンの発現のために、上記で論じた細胞株のような細胞株中に形質転 換することにより増大され得る。 b.トランスジェニック非ヒト哺乳動物 CD3に対するヒト抗体はまた、ヒト免疫グロブリン座の少なくとも1つのセ グメントをコードするトランスジーンを有する非ヒトトランスジェニック哺乳動 物から産生され得る。通常、このようなトランスジェニック哺乳動物の内因性免 疫グロブリン座は、機能的に不活化される。好ましくは、ヒト免疫グロブリン座 のセグメントは、重鎖成分および軽鎖成分の再編成されていない配列を含む。内 因性免疫グロブリン遺伝子の不活化および外因性免疫グロブリン遺伝子の導入は 共に、標的付けられた相同組換え、またはYAC染色体の導入により達成され得 る。このプロセスから得られるトランスジェニック哺乳動物は、免疫グロブリン 成分配列を機能的に再編成し得、そして内因性免疫グロブリン遺伝子を発現する ことなく、ヒト免疫グロブリン遺伝子によりコードされる種々のアイソタイプの 抗体レパートリーを発現し得る。これらの特性を有する哺乳動物の作製および特 性は、例えば、Lonbergら、WO93/12227(1993);Kucherlapati、WO91/10741(1991 )(これらの各々は、その全体が全ての目的のために参考として援用される)によ り詳細に記載される。トランスジェニックマウスは特に適切である。抗CD3抗 体は、LonbergまたはKucherlapati(前出)により記載されるようなトランスジ ェニック非ヒト哺乳動物を、T細胞、CD3、またはそれらの抗原性フラグメン トで免疫することにより得られ得る。モノクローナル抗体は、例えば、従来のKo hler-Milstein技術を用いて、このような哺乳動物由来のB細胞を、適切なミエ ローマ細胞株に融合することにより調製される。 c.ファージディスプレイ法 ヒト抗CD3抗体を得るためのさらなるアプローチは、ヒトB細胞由来のDN Aライブラリーを、Huseら、Science 246:1275-1281(1989)により概説される 一般的なプロトコルに従ってスクリーニングすることである。CD3またはその フラグメントに結合する抗体が選択される。次いで、このような抗体(または結 合性フラグメント)をコードする配列がクローン化および増幅される。Huseによ り記載されるプロトコルは、ファージディスプレイ技術と組み合わされるとより 効率的になる。例えば、Dowerら、WO91/17271およびMcCaffertyら、WO92/01047 (これらの各々は、その全体が全ての目的のために参考として援用される)を参 照。これらの方法において、メンバーが外側表面上に異なる抗体を提示するファ ージライブラリーが産生される。抗体は、通常、FvまたはFabフラグメント として提示される。所望の特異性を有する抗体を提示するファージは、CD3ま たはそのフラグメントに対する親和性富化により選択される。 ファージディスプレイ法の変形では、選択されたマウス抗体の結合特異性を有 するヒト抗体が産生され得る。Winter、WO92/20791を参照。この方法において、 選択されたマウス抗体(例えば、M291)の重鎖または軽鎖いずれかの可変領 域が、出発物質として用いられる。例えば、軽鎖可変領域が出発物質として選択 される場合、メンバーが同じ軽鎖可変領域(すなわち、マウス出発物質)および 異なる重鎖可変領域を提示する、ファージライブラリーが構築される。重鎖可変 領域は、再編成されたヒト重鎖可変領域のライブラリーから得られる。CD3に 対して強力な特異的結合(例えば、少なくとも108、そして好ましくは、少な くとも109-1)を示すファージが選択される。次いで、このファージ由来の ヒト重鎖可変領域は、さらなるファージライブラリーを構築するための出発物質 として供される。このライブラリーでは、各ファージは、同じ重鎖可変領域(す なわち、第1のディスプレーライブラリーから同定された領域)および異なる軽 鎖可変領域を提示する。軽鎖可変領域は、再編成されたヒト可変軽鎖領域のライ ブラリーから得られる。再び、CD3に対して強力な特異的結合を示すファージ が選択される。これらのファージは、完全にヒトの抗CD3抗体の可変領域を提 示する。これらの抗体は、通常、マウス出発物質(例えば、M291)と同一も しくは類似のエピトープ特異性を有する。 IV.治療方法 本発明の抗体を含有する薬学的組成物は、所望でない免疫応答を顕現する病的 状態を罹っているか、またはその危険にある患者への非経口(すなわち、皮下、 筋肉内、そして特に静脈内)投与に有用である。このような病的状態は、自己免 疫疾患、移植片拒絶(特に、心臓、肺、腎臓、または肝臓の移植の後)、対宿主 性移植片病(骨髄移植の後)、炎症、アレルギー反応、および敗血症を含む。例 示的な自己免疫疾患は、慢性関節リウマチ、多発性硬化症、I型糖尿病、全身性 エリテマトーデス、および炎症性腸疾患である。薬学的組成物は、急性発赤また はこれらもしくは他の自己免疫疾患の悪化の処置に特に有用である。 非経口投与のための組成物は、通常、受容可能なキャリア(好ましくは、水性 キャリア)中に溶解した抗体の溶液またはそれらのカクテルを含む。種々の水性 キャリア(例えば、水、緩衝化水、0.4%生理食塩水、0.3%グリシンなど) が用いられ得る。これらの溶液は無菌であり、そして一般に粒子状物質を含まな い。組成物は、生理学的条件に近づけるために必要とされる、pH調整剤および 緩衝化剤、毒性調整剤などのような薬学的に受容可能な補助物質(例えば、酢酸 ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、乳酸ナトリウム )を含み得る。こらの処方物における抗体の濃度は、広範に(すなわち、約0. 01重量%未満から、通常、少なくとも約0.1重量%〜5重量%程度まで)変 化し得、そして選択される特定の投与様式に従い、主に液体の容量および粘性に 基づいて選択される。 静脈内注入のための代表的な組成物は、250mlの滅菌リンゲル溶液および 10mg〜100mgの抗体を含むように作製され得る。Remington's Pharmace utical Science(第15版、Mack Publishing Company,Easton,Pennsylvania,1 980)を参照。 本発明の抗体を含む組成物は、予防的および/または治療的処置のために投与 され得る。治療的適用では、組成物は、既に罹患した患者に、その病的状態およ び合併症を治癒させるかまたは少なくとも部分的に抑制するに十分な量で投与さ れる。これを達成するに適切な量は、「治療有効用量」として定義される。この 使用に有効な量は、病的状態の重篤度および患者自身の免疫系の一般的状態に依 存するが、一般に、1用量あたり約0.01〜約100mgの抗体の範囲であり 、1患者あたり約0.1〜50mgの投薬量および1〜10mgの投薬量がより 通常に用いられる。単回投与または1日毎、1週間毎、または1ヶ月毎のスケジ ュールでの複数回投与が、実施され得る。用量レベルおよびパターンは、処置医 により選択される。 予防的適用では、抗体を含む組成物は、疾患状態を進展させる危険にある患者 に投与されて患者の抵抗性を増強する。このような量は、「予防有効用量」とし て定義される。この使用において、正確な量は、再び、患者の健康状態および免 疫の一般レベルに依存するが、しかし一般的には、1用量あたり0.1〜100 mg、特に1患者あたり1〜10mgの範囲である。 IV.診断方法 M291抗体(マウスおよびヒト化形態の両方)はまた、病原性生物に感染し た患者の免疫学的モニタリング(例えば、AIDS患者のT細胞数の決定)また は免疫系の障害を有する患者の免疫学的モニタリングにおける診断方法に有用で ある。診断の方法は、インビトロで患者由来の細胞サンプル(例えば、血液サン プル、リンパ節生検または組織)を用いて実施され得るか、またはインビボ画像 化により実施され得る。M291抗体はまた、白血球サブタイプを分類すること における調査目的のために、例えば、抗体パネルの一部として用いられ得る。こ のような目的のためには、M291は、好ましくは、ELISA、RIA、また は他の当該分野で公知のアッセイ形式において用いられる。 実施例 1.材料および方法 a.V領域cDNAのクローン化 OKT3のH鎖およびL鎖のVドメインcDNAを、Coら、J.Immunol.148, 1149(1992)により記載される係留PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法により、 OKT3を発現するハイブリドーマ細胞(ATCC CRL 8001)からクロ ーン化した。増幅を、マウスγ鎖およびκ鎖のC領域にそれぞれアニールする3 'プライマー、ならびにそのcDNAの付加されたGテイルにアニールする5'プ ライマーを用いてcDNAについて実施した。VHおよびVLのcDNAを、配 列決定のためにpUC19ベクターにサブクローン化した。これらの配列は、Wo odleら(Woodleら、J.Immunol.148,2756(1992)を参照)によって公開された 配列と同一であった。 b.キメラ抗CD3抗体の発現 OKT3のVHおよびVLのcDNAから、シグナル配列、Jセグメント、およ びスプライスドナー配列を含むエキソンを作製し、そしてXbaI部位により包 囲した(Coら、J.Immunol.148,1149(1992)を参照)。VL配列を発現ベクター pVk.rgのXbaI部位に挿入し、そしてVH配列を種々の重鎖発現ベクター (例えば、pVg2.D.Tt)に同様に挿入した。ベクターpVk.rgは、g pt単位の方向が逆転していることを除いて、pVk(Coら、同書)と同様であ る。ベクターpVg2.D.T.tはpVg1(Coら、同書)と同様であるが、γ 1の代わりにγ2定常領域(EllisonおよびHood、前掲書)を含むゲノムフラグ メントを含み、そしてヒト補体遺伝子C2の転写ターミネーター(Tt)(C2ポ リA部位から+37〜+162bp;Ashfieldら、EMBO J.10,4197(1991)を 参照)を含む。種々のヒト重鎖ベクターは、Fcコード配列のみが異なる。1つ のプラスミドにおける重鎖および軽鎖の同時発現のためには、hCMVプロモー ター、重鎖遺伝子全体、ポリAシグナル、および転写終結シグナルを含むEco RIフラグメントを重鎖発現ベクターから採取し;そして軽鎖発現プラスミドの 唯一のEcoRI部位にクローン化する(図2)。得られる各プラスミドは、1 つのベクター中にコードされる重鎖および軽鎖の両方を有する。これらの間に位 置する転写終結シグナル(Tt)の存在に起因して、2つの遺伝子は、hCMV プロモーターにより独立して転写される(Boshartら、Cell 41,521(1985)を参 照)。1つの場合において、ヒトγ1定常領域遺伝子のCH1エキソンおよびヒ ンジのみを含ませ、そしてヒンジエキソンがロイシンジッパーFosをコードす るDNAと融合させてキメラF(ab')2Fosを作製した(Tsoら、J.Hematothe r.4,389(1995)を参照)。特定の抗体の発現のために、対応するプラスミド を、エレクトロポレーションによりマウスミエローマ細胞株TS0中にトランス フェクトした。TS0細胞は、マウスミエローマNS0細胞(ECACC 85 110503)から、Satoらの手順(Satoら、J.Exp.Med.165,1761(1987)を参 照)に従い、無血清培地中で増殖する能力について選択することにより誘導され る。各トランスフェクション由来の細胞を、gpt発現について選択した。トラ ンスフェクタントを無血清培地中で増殖させ、そして消費培養物からプロテイン Gアフィニティークロマトグラフィーにより抗体を精製した。 c.γ2およびγ4 CH2エキソンの変異誘発 PCR手順を使用して、γ2およびγ4エキソンのCH2領域中に変異を導入 した。各変異誘発のために、変異させた配列を含む2つの相補的プライマーを合 成した。これらのうちの一方を、PCR反応によって5'部分を合成するための 上流プライマーと共に使用し、そして他方を、所望のフラグメントの3'部分を 合成するための下流プライマーと共に使用した。野生型Fc配列をテンプレート として使用した。次いで、2つのPCR産物を混合し、アニールさせ、そして上 流プライマーおよび下流プライマーを使用して再び増幅した。γ2変異誘発のた めに、使用した上流プライマーは、5'GGACACCTTCTCTCCTCC C(配列番号10)であり、そして下流プライマーは、5'CCCAAGCTT GGGTGGGCCGAGCCGGCCTCTGTCC(配列番号11)であっ た。これらのプライマーは、それぞれ、ヒンジエキソンおよびCH2エキソンに 隣接する。変異体1のための2つの相補的プライマーは、5'GCACCACC TGCGGCAGGACCGTCA(配列番号12)および5'TGACGGT CCTGCCGCAGGTGGTGC(配列番号13)であった。他の全てのI gG2変異体のための相補的プライマーは、変異させたコドンを除いて同様であ った。増幅反応産物を、PstIおよびSfiI(ヒンジエキソンおよびCH2 エキソンに隣接する2つの制限部位)で切断し、そして生じた525bpフラグ メントを、IgG2発現ベクターのPstI部位とSfiI部位との間に導入し た。同様に、変異誘発させた241bpのPstI−PmlIフラグメントをγ 4のCH2エキソンについて産生し、そしてIgG4発現ベクター中に導入した 。 配列分析を、各発現ベクターについて行い、所望の変異のみが導入されたことを 確認した。 d.T細胞増殖アッセイ RPMI+10%FCS中の末梢血単核細胞(PBMC)を、96ウェルマイ クロタイタープレートに1ウェル当たり2×105細胞でプレートした。種々の 濃度で抗体を添加し、そして細胞を37℃にて3日間インキュベートした。[3 H]チミジンを1ウェル当たり1μCiで添加し、そして収集前にプレートをさ らに12時間インキュベートした。細胞を細胞ハーベスターで収集し、そして[3 H]チミジン取り込みを液体シンチレーションカウンターで測定した。全ての データを3連の測定の平均として表した。 e.FcRII依存性T細胞再標的アッセイ 活性化したヒトT細胞を、10%FCSを補充したRPMI培地中でPBMC をフィトヘマグルチニン(PHA)と共に37℃にて3日間インキュベートし、 続いてIL−2を含有する培地中で5日間継代することによって得た。K562 細胞(FcRIIを発現する)を、100μCiの51Crを1mlのRPMI培 地中の5×106個の標的細胞に添加することにより、51Crで標識した。37 ℃での1時間のインキュベーション後、細胞を2回洗浄した。T細胞(50ml )および標識したK562標的細胞(50ml中7×104個)を、U底マイク ロタイタープレート中に25:1のエフェクター:標的の比でプレートした。次 いで、所望の濃度でキメラ抗CD3抗体を添加した。全てのサンプルを3連でプ レートした。プレートを遠心し、37℃にて4時間インキュベートし、そして再 び遠心した。各サンプルからの100μlの無細胞上清中に放出された51Crの 量を測定することによって、細胞溶解を測定した。計数をBeckmanモデル5500ガ ンマカウンターで行った。特異的な溶解の割合を以下の式によって決定した:( E−S/M−S)×100。ここで、Eは、サンプルについての3連のサンプル カウント/分の平均であり、Sは、標的細胞のみを有するサンプル中の自発放出 であり、そしてMは、標的細胞および100μlの1%SDSを有するサンプ ルについての最大放出である。 f.CD3抗原に対するキメラOKT3抗体の相対的なアビディティを比較す るための競合アッセイ ヒトT細胞を、完全RPMI培地に2.5×106細胞/mlで再懸濁した。試 験(キメラOKT3)抗体またはコントロール(マウスOKT3)抗体の希釈物 を添加し、そして4℃にて1時間インキュベートした。固定した亜飽和量のFI TC結合マウスOKT3を添加し、そして細胞を4℃にて1時間インキュベート し、洗浄し、そして1%パラホルムアルデヒド中で再懸濁した。次いで、細胞を フローサイトメトリーを使用して分析した。各サンプルの蛍光強度を、競合抗体 を含まないコントロールの蛍光強度と比較した。値を、コントロールの蛍光強度 に対する百分率で表す。 g.抗CD3媒介性サイトカイン放出およびCD25発現 PBMCおよび抗体を、T細胞増殖アッセイと同様にプレートした。サンプル を、TNF−αおよびIL−2測定のために24時間目に取り出し、そしてIN F−γ測定のために72時間目に取り出した。市販のアッセイキットを使用して 、培地中のTNF−αおよびINF−γのレベルを測定した。IL−2のレベル を、IL−2依存性細胞株HT−2を使用する増殖アッセイによって測定した。 90時間目の活性化マーカーIL−2レセプター−α(CD25)を発現するT 細胞の割合を、二色FACSアッセイを使用して測定した。ヒト化FITC結合 抗Tac抗体を使用して、T細胞表面上の活性化マーカーCD25を標識し、そ してマウス抗ヒトCD7抗体を、PE結合ヤギ抗マウスIgGと併用して使用し 、全T細胞を標識した。2つの細胞数の比をCD25ポジティブであるT細胞の 百分率として表す。 2.結果 a.IgG2のCH2領域における変異 全ての野生型IgGアイソタイプのCH2領域における配列を図3に示す。I gG1およびIgG3は、この領域において同一の配列Leu−Leu−Gly −Glyを有し;そしてIgG4は、234位にPhe残基を有することのみが 異なる。しかし、IgG2は、この領域に非常に異なる配列を有する。236位 のアミノ酸を欠いていることに加えて、IgG2は、残りの3つの位置のうちの 2つの位置(234および235)がIgG1、IgG3、およびIgG4の配 列と異なる。IgG2の独特な配列Val Ala Glyは、FcRI Iのみに対する特異性を説明し得る。 変異を、一度に一つまたは組合せのいずれかで、この領域の全ての残基をカバ ーするように導入した。作製した5つのIgG2 Fc改変体の234位〜23 7位の配列を、図3に示す。最初の3つの変異体は、Ala走査変異(scannig m utation)であった。235位は既にAla残基であるので、235位に変化させ なかった。変異体4および5においては、235位もGlu残基に変化させた。 マウスIgG2bアイソタイプの抗CD3(分裂促進性でない)は、この位置に Glu残基を有する。比較のために、IgG4の234位および235位に2つ のAla置換を含む変異体を作製した(Alegreら、Transplantation,57,1537 (1994)を参照)。IgG2変異体3の重鎖定常領域の全体配列を図4に示す。 5つのIgG2変異体定常領域を、OKT3可変領域と組み合わせることによ ってキメラOKT3抗体に組み込んだ。234位および235位に2つのAla 置換を有するIgG4改変体および全ての天然ヒトIgGアイソタイプも同様に 行った。さらに、IgG1に由来するキメラOKT3 F(ab')2を、ロイシン ジッパー技術(Kostelnyら、J.Immunol.,148,1547(1992)を参照)によって 作製した。組換えF(ab')2には、Fcが全くない。これらのOKT3キメラ抗 体およびフラグメントの全てを、8人のドナーからのヒトPBMCを使用する分 裂促進アッセイでT細胞増殖について試験した。複数のドナーを使用した。なぜ なら、PBMCは、Fcレセプターの多型性に起因して、抗CD3に対し異なっ て応答し得るからである。有用な抗CD3改変体は、好ましくは、ほとんどまた は全てのドナーからのT細胞に対して非分裂促進性であるべきである。異なる濃 度の抗体もまた使用して、T細胞活性化が臨床的に関連する用量範囲で生じない ことを確かめた。 b.抗CD3 IgG2変異体における減少した分裂促進活性 T細胞増殖アッセイの結果を図5に示す。IgG1およびIgG4アイソタイ プの抗CD3抗体は、試験したほとんどのドナーにおいて分裂促進性であり、そ してIgG2およびIgG3アイソタイプの抗CD3に対するドナーの応答に変 動が存在した。5つ全てのIgG2変異体は、PBMCにおける分裂促進活性を 減弱していたが、野生型IgG2は顕著な増殖を与えた。変異体2〜5は、最も 少ない増殖を誘導した。ほとんどのドナーサンプルに対して、変異体2〜5の分 裂促進活性は、Fcの無いF(ab')2の分裂促進活性と同程度に低く、そしてI gG4変異体より分裂促進性が小さかった。1つのドナー(D)においてのみ、 高い抗体濃度(1μg/ml)で、著しい増殖がこれらの変異体について観察さ れたが、これは、サイトカイン放出ともT細胞活性化マーカーCD25の誘導と も関連しなかった。したがって、変異体2〜5は、不活化抗体の特性を有する。 詳細には、それらは、IgG4変異体よりずっと増殖を誘導しない。IgG4変 異体は、高濃度(1μg/ml)のIgG1および変異していないIgG4と同 程度であった。 C.抗CD3 IgG2変異体3は、FcとFcRIIとの相互作用に依存す る再標的を媒介しない Fcレセプターを有する細胞およびT細胞を、抗CD3抗体が機能的なFcを 有する場合、抗CD3抗体によって架橋し得る。このような架橋は、T細胞がF cレセプターを有する細胞を溶解(逆向溶解)することを誘発し得る。これは、 抗CD3 IgG2変異体とFcレセプターとの相互作用についてプローブする 高感度なアッセイを提供する。変異体3をこのアッセイにおける代表的なIgG 2変異体として選んだ。IgG2は主にFcRIIと相互作用するので、K56 2細胞(これは、その表面上にFcRIIを発現する)を、IgG2変異体3媒 介性逆向溶解についての標的細胞として使用した。データを図6に示す。抗CD 3 IgG2変異体3は、逆向溶解を媒介することにおいて、F(ab')2形態の 抗体と同程度に不活性であったが、野生型IgG2は、K562細胞の特異的溶 解を32%まで媒介し得た。IgG1アイソタイプの活性は、FcRIIに対す る低い親和性に起因して低かったが、IgG1アイソタイプはなお、高い抗体濃 度でIgG2レベルと等しい溶解を媒介し得た。別の実験において、抗CD3I gG2および変異体3は共に、FcRI依存性逆向溶解を媒介することにおいて 効果的でなかった。したがって、IgG2変異体3のFcに導入した変異は、F cRIに対するIgG2の乏しい親和性を逆転しなかった。これらの実験によっ て、変異体3は、FcRIおよびFcRIIに対する非常に低い親和性を有する ことを確認した。 d.抗原に対するキメラ抗CD3のアビディティは、実質的に、アイソタイプ によってもFc変異によっても影響されなかった OKT3 IgG2変異体3によるT細胞活性化またはFcRII媒介性逆向 溶解の欠如が、そのT細胞への結合の欠如に起因する可能性を排除するために、 マウスOKT3、キメラOKT3 F(ab')2、IgG1、IgG2、およびI gG2変異体3のT細胞に対する相対的なアビディティを上記の競合アッセイを 使用して評価した。キメラOKT3 IgG1は、FITC標識マウスOKT3 ならびに非標識OKT3の結合をブロックした(図7)。したがって、この抗体 は、マウスのOKT3のアビディティと非常によく似たアビディティを有さなけ ればならない。キメラOKT3 IgG2およびIgG2変異体3は、FITC 標識マウスOKT3の結合をブロックすることにおいて、非標識OKT3よりわ ずかに効率的でなかった。それらのアビディティを、キメラIgG1のアビディ ティと比較して1/2〜2倍から1/3〜3倍までの範囲内であると推定した。し たがって、この実験は、IgG2およびその変異体の抗原結合活性が、実質的に 維持されたことを示した。類似のアビディティを有する野生型IgG2は、適切 なドナー由来のPBMCにおいてT細胞を活性化し得たので、このようなアビデ ィティのわずかな減少は、変異体3におけるアビディティの欠如を説明するに十 分ではない。 e.抗CD3 IgG2変異体3はサイトカイン放出を誘導しない 次に、T細胞において、サイトカイン放出を誘導し、そしてIL−2レセプタ ーをアップレギュレートするIgG2変異体の能力を試験した。先に試験した8 人のドナーのうち6人からのPBMCを、異なる濃度のキメラOKT3 F(ab ')2ならびにキメラOKT3のアイソタイプIgG1、IgG2、およびIgG 2変異体3と共に播種し;そして上清を、24時間での活性化マーカーTNF− αおよびIL−2;ならびに72時間でのIFN−γについて試験した。さらに 、T細胞を、90時間での活性化マーカーIL−2レセプター−α(CD25) についてアッセイした。結果を図8および9に示す。予測されたとおり、IgG 1が、3つのサイトカインの放出およびCD25発現の誘導において最も活性で あった。また、6人すべてのドナーにおいて、IgG2により、測定可能な、C D25の誘導およびサイトカイン放出が存在した。一方、IgG2変異体3は、 試験した3つの抗体の中で最も活性化が少なかった。全ての場合において、これ らの活性化マーカーは、バックグラウンドを超えてかろうじて検出可能であった 。IgG2変異体3の高濃度(1μg/ml)で先にいくらかの増殖が観察され たドナーDにおいてさえ(図5)、これらの活性化マーカーの発現は無視し得た 。これらのアッセイに基づいて、抗CD3 IgG2変異体3は、T細胞活性化 において最小限の効果を有するようであり、そしてこれらの実験において試験し たすべての抗体の中で最も安全である。 3.ヒト化M291抗体の構築 a.マウスM291可変領域cDNAのクローニングおよび配列決定 マウスM291重鎖および軽鎖可変領域cDNAを、ハイブリドーマ細胞から 単離したmRNAから、係留PCR(Coら、J.Immunol.148:1149(1992))を使 用してクローン化した。使用した5'プライマーは、cDNAに付加したポリd Gテイルにアニーリングし、そして3'プライマーは、定常領域にアニーリング した。次いで、増幅したDNAフラグメントをpUC19に挿入し、そしていく つかの重鎖および軽鎖クローンを配列決定し、それぞれが同じであることを見出 した。これらの可変領域cDNA配列およびそれらに由来するアミノ酸配列を、 図1Aおよび図1Bに示す。 b.ヒト化M291可変領域の設計 ヒト化抗体においてマウス抗体の結合親和性を保持するために、Queenらの一 般手順に従った(Queenら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:10029(1989)およびWO90 /07861)。フレームワーク残基の選択は、高結合親和性を保持することにおいて 重要であり得る。原則的に、任意のヒト抗体由来のフレームワーク配列は、CD R移植のためのテンプレートとして役立つ;しかし、このようなフレームワーク へのストレートなCDR置換は、抗原に対する結合親和性の顕著な喪失を導き得 ることが実証されている(Glaserら、J.Immunol.149:2606(1992);Tempestら、 Biotechnology 9:266(1992);Shalabyら、J.Exp.Med.17:217(1992))。ヒト抗 体が元のマウス抗体に対してより相同であればあるほど、ヒトフレームワークが 、親和性を低減させ得る歪みを、マウスCDR中へ導入する可能性は減少する。 抗体配列データベースに対する配列相同性検索に基づけば、ヒト抗体HF2−1 /17は、マウスM291軽鎖可変領域に対して良好なフレームワーク相同性を 提供し、そしてヒト抗体21/28は、マウスM291重鎖可変領域に対して良 好なフレームワーク相同性を提供する。しかし、他の高度に相同なヒト抗体、特 にヒトサブグループI由来のκ軽鎖またはヒトサブグループI由来の重鎖もまた 、適切である(Kabatら(前出)によって規定される)。 コンピュータープログラムENCAD(Levittら、J.Mol.Biol.168:595(1983 ))を使用して、M291可変ドメインの分子モデルを構築した。これを使用し て、M291フレームワークにおいて、それらと潜在的に相互作用するためにそ のCDRに充分近接であるアミノ酸を配置した。ヒト化M291軽鎖可変領域お よび重鎖可変領域を設計するために、マウスM291抗体由来のCDRを、それ ぞれヒトHF2−1/17および21/28抗体の軽鎖および重鎖のフレームワー ク領域に移植した。コンピューターモデルがCDRとの顕著な接触を示唆するフ レームワーク位置で、マウス抗体由来のアミノ酸を、元のヒトフレームワークア ミノ酸と置換した。ヒト化M291について、これを、重鎖の残基30、67、 68、70、72、および74にて行い、そして軽鎖の残基では行わなかった。 また、ヒト抗体のデータベースにおいてそれらの位置でまれに存在するフレーム ワーク残基を、その位置のヒトコンセンサスアミノ酸により置換した。ヒト化M 291について、これを重鎖の残基44にて行った。 ヒト化M291抗体(HuM291)軽鎖可変領域および重鎖可変領域の最終 的な配列を図1Cおよび1Dに示す。しかし、潜在的なCDR接触残基の多くは は、抗体が抗原に対する実質的な親和性をなお保持することを可能にし得る他の アミノ酸の置換を受け入れ得る。以下の表は、代替のアミノ酸が適切であり得る フレームワーク中の多数の位置を列挙する(LC=軽鎖、HC=重鎖): 位置 HuM291 代替物 LC−69 D E、S HC−30 I T,V,L HC−44 G R HC−67 K R HC−68 A V HC−70 L I、V HC−72 A R 同様に、ヒト化M291可変ドメインにおいてCDRと接触しない多くのフレ ームワーク残基は、ヒト化抗体の親和性または非免疫原性の顕著な損失を伴うこ となく、ヒトHF2−1/17および21/28抗体の対応位置由来か、他のヒト 抗体由来か、マウスM291抗体由来か、または他のマウス抗体由来のアミノ酸 の置換に適応し得る。以下の表は、代替アミノ酸が適切であり得るフレームワー ク中の多くのさらなる位置を列挙する: 位置 HuM291 代替物 LC−3 Q V LC−4 M L HC−1 Q E HC−75 S A、T HC−81 M I、L,V 代替アミノ酸の組合せの選択を使用して、親和性、特異性、非免疫原性、製造 の容易さ、および他の所望の特性の種々の組合せを有する形のヒト化M291を 生成し得る。したがって、上記の表における例は、例示のために提供されるので あり、限定のために提供されるのではない。 c.ヒト化M291の構築 一旦、ヒト化可変領域アミノ酸配列が上記のように設計された後、シグナルペ プチド、スプライスドナーシグナル、および適切な制限部位を含み、上記アミノ 酸配列をコードするようにDNAセグメントを構築した。それぞれの可変領域コ ードセグメントを構築し、そして以下の4段階で10個の重複する合成オリゴヌ クレオチドを使用して増幅した:(1)重複オリゴヌクレオチドの4つの中央の 対を変性させ、アニーリングさせ、そしてDNAポリメラーゼのクレノウフラグ メントで伸長させて、8つのより短いオリゴヌクレオチドから4つのより長い重 複オリゴヌクレオチドを生成し;(2)これらの4つのオリゴヌクレオチドを変 性して、次いで同様に組み合わせて2つのDNAの重複フラグメントを形成し; (3)得られたオリゴヌクレオチド対を、同様に接合しコードセグメントの中央 部分を形成し;そして(4)最後の2つの隣接オリゴヌクレオチド(両方ともX baI制限部位を含む)をPCRで使用して、コードセグメントをの増幅を完了 した。 ヒト化可変領域コードセグメントを、ヒトCκコードセグメントまたはヒトCγ2 変異体3コードセグメント、またはヒトCγ1コードセグメントのいずれかを 含むヒト発現ベクター(すなわち、それぞれ、上記のようなpVk.rgおよび pVg2.D.Tt)または類似ベクターpVg1.D.Ttに挿入した。次いで、 軽鎖および重鎖をコードするセグメントを、それぞれ、上記のように発現ベクタ ーに挿入した(図2を参照のこと)。2つの発現プラスミドを、トランスフェク ションのための準備においてFspIで直線状にした。およそ20μgの各プラ スミドを、製造者の指示に従い1500Vおよび3μFでの2つのパルスでGe ne Pulser装置(Bio-Rad)を用いて、1×107個のTS0細胞に別々 にトランスフェクトした。細胞を96ウェルの組織培養プレートに播種し、そし て2 日後に、選択培地(DMEM、10%FCS、1×ペニシリン-ストレプトマイ シン(P/S)(Gibco)、1×HT補助因子(Sigma)、0.25mg/mlキサンチ ン、1μg/mlミコフェノール酸)を適用した。 およそ2週間後、出現したクローンを、ELISAにより抗体産生についてス クリーニングした。高度にIgG1を産生するクローンおよびIgG2変異体3 クローン由来の抗体を、細胞を血清無添加培地においてコンフルエンシーまで細 胞を増殖させ、そして細胞が死滅するまで培養することにより調製した。培養上 清を、プロテインGセファロースカラム(Pharmacia)上に流し込み;抗体を0. 1Mグリシン−HCl、100mM NaCl、pH2.5で溶出し、続いてリン 酸緩衝化生理食塩水(PBS)に対して透析した。抗体の純度は、アクリルアミ ドゲル上でそれを流すことにより確認し、そしてその濃度は、1.3mgの抗体 タンパク質がOD280読み取り値1.0を有すると仮定してOD280読み取りによ り決定した。 d.ヒト化M291の特性 CD3への結合についてマウスM291抗体と競合するヒト化M291抗体の 能力を評価して、それにより結合親和性を測定するために、漸増する抗体濃度を 、それぞれ12.5ngのトレーサ125I標識マウス抗体と混合し、そして0.2 mlの結合緩衝液(2%仔ウシ血清、0.1%アジ化ナトリウムを含むPBS)中 の4×105のIL−2活性化ヒトT細胞とともに氷上で90分間インキュベー トした。細胞を洗浄し、そして遠心分離し、そしてそれらの放射活性を測定した 。結合した抗体と遊離抗体との比を計算した。結合親和性をBerzofskyおよびBer kowerの方法に従って計算した(J.A.BerzofskyおよびI.J.Berkower、Fundamenta l Immunology,W.E.Paul編、Raven Press,New York、1984)。マウスM291 およびIgG1 M291抗体は等量の効率で競合し(図10)、そしてKa=1 .6×109-1という非常に高い計算上の親和性を有しており、それゆえヒト化 手順がもとの抗体の結合親和性を有意には変化させなかった。ヒト化IgG2変 異体3(IgG2M3)抗体は、わずかにより少なく良好に競合しなかった。こ れはおそらく、IgG2ヒンジ領域の、より大きい硬直性のためである。しかし 、 これはなお、Ka=5×108-1という高い親和性を有していた。 種々のドナー由来のPBMCを用いてT細胞増殖およびリンホカイン放出を誘 導するヒト化M291 IgG2M3抗体の能力は、上記のキメラOKT3 Ig G2変異体について上述した実験に類似した実験において評価した。それらの変 異体のように、ヒト化M291 IgG2M3抗体は、より少ない増殖を誘導し、 そしてほとんどまたは全てのドナーからのサイトカインIFN−γおよびTNF −αならびにIL−2の放出は全くないか低減していた(図11)。 以上に引用したすべての刊行物および特許出願は、本明細書中で参考としてその 全体が、各々の刊行物または特許出願が、特異的におよび個々に、そのように参 考として援用されると示されるのと同程度の全ての目的のために援用される。本 発明は、明瞭さおよび理解の目的で図面および実施例によりいくらか詳細が記載 されているが、特定の変化および改変が添付の請求の範囲の範囲内で実施され得 ることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US, UZ,VN (72)発明者 ソー,ジェイ.ユン アメリカ合衆国 カリフォルニア 94025, メンロ パーク,オーク グローブ アベ ニュー ナンバー16 445 (72)発明者 コール,マイケル エス. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94103, サンフランシスコ,クレメント ストリー ト ナンバー16 469 (72)発明者 アナセッティ,クラウディオ アメリカ合衆国 ワシントン 98040,マ ーサー アイランド,エス.イー.マーカ ー ストリート 7007

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.EU番号付けシステムにより規定される残基234〜237の間に天然に 存在しないアミノ酸セグメントを含む変異したIgG2定常領域であって、該変 異したIgG2定常領域に連結した抗CD3抗体の可変領域を含む抗体が、天然 のIgG2定常領域に連結した該抗CD3抗体の該可変領域を含む第2の抗体と 比較して、ヒトT細胞において減少した分裂促進応答を誘導する、変異したIg G2定常領域。 2.EU番号付けシステムにより規定される残基234、235、および23 7が、以下からなる群から選択されるアミノ酸のセグメントを形成する、変異し たIgG2定常領域: ala ala gly、 val ala ala、 ala ala ala、 val glu ala、および ala glu ala。 3.前記セグメントがala ala alaである、請求項2に記載の変異し たIgG2定常領域。 4.前記セグメントが、それ以外は天然に存在するヒトIgG2定常領域内に 含まれる、請求項3に記載の変異したIgG2定常領域。 5.少なくともCH1、ヒンジ、CH2、およびCH3領域を含む、請求項2 に記載の変異したIgG2定常領域。 6.図4の配列(配列番号9)を含む、請求項5に記載のIgG2定常領域。 7.請求項1に記載の変異したIgG2定常領域を含む、ヒトCD3に特異的 に結合する抗体。 8.請求項2に記載の変異したIgG2定常領域を含む、ヒトCD3に特異的 に結合する抗体。 9.ヒト化されている、請求項8に記載の抗体。 10.ヒト化M291である、請求項9に記載の抗体。 11.前記ヒト化軽鎖が、図1C(配列番号6)の成熟アミノ酸配列を含み、 そして前記ヒト化重鎖可変ドメインが、前記IgG2定常領域に融合した図1D (配列番号8)の成熟アミノ酸配列を含む、請求項10に記載の抗体。 12.由来の前記変異したIgG2定常領域の残基234、235、および2 37がセグメントala ala alaを形成する、請求項11に記載の抗体。 13.ヒト化重鎖およびヒト化軽鎖を含む、請求項10に記載のヒト化抗体で あって: (1)該ヒト化軽鎖は、マウスM291免疫グロブリン軽鎖の対応する相補性 決定領域由来のアミノ酸配列を有する3つの相補性決定領域(CDR1、CDR 2、およびCDR3)、およびヒトκ軽鎖可変領域フレームワーク配列由来の可 変領域フレームワークを含み、そして (2)該ヒト化重鎖は、マウスM291免疫グロブリン重鎖の対応する相補性 決定領域由来のアミノ酸配列を有する3つの相補性決定領域(CDR1、CDR 2、およびCDR3)、および、H30、H67、H68、H70、H72、お よびH74からなる群から選択される少なくとも1つの位置を除き、ヒト重鎖可 変領域フレームワーク配列由来の可変領域フレームワークを含み、該アミノ酸位 置は、該マウスM291免疫グロブリン重鎖可変領域フレームワークの相当位置 に存在する同じアミノ酸により占められ; ここで、該免疫グロブリンは、約107-1の下限および該M291免疫グロ ブリンの結合親和性の約5倍の上限を有する結合親和性で、T細胞の表面上のC D3抗原に特異的に結合する、 ヒト化抗体。 14.前記ヒト化軽鎖可変領域フレームワークが、サブグループIのHF2− 1/17抗体の軽鎖可変領域フレームワーク由来であり; 前記ヒト化重鎖領域フレームワークが、前記群から選択される少なくとも1つ の位置を除き、そして44位を除いて21/28抗体の重鎖領域可変フレームワ ーク由来であり、該アミノ酸位置が、ヒト免疫グロブリンサブグループIコンセ ンサス配列の相当位置に存在する同じアミノ酸により占められる、 請求項13に記載のヒト化抗体。
JP54266497A 1996-05-20 1997-05-19 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体 Expired - Lifetime JP3947570B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US65041096A 1996-05-20 1996-05-20
US08/650,410 1996-05-20
US08/656,586 US5834597A (en) 1996-05-20 1996-05-31 Mutated nonactivating IgG2 domains and anti CD3 antibodies incorporating the same
US08/656,586 1996-05-31
PCT/US1997/008576 WO1997044362A1 (en) 1996-05-20 1997-05-19 MUTATED NONACTIVATING IgG2 DOMAINS AND ANTI-CD3 ANTIBODIES INCORPORATING THE SAME

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006332689A Division JP2007106771A (ja) 1996-05-20 2006-12-08 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002506420A true JP2002506420A (ja) 2002-02-26
JP3947570B2 JP3947570B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=27095860

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54266497A Expired - Lifetime JP3947570B2 (ja) 1996-05-20 1997-05-19 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体
JP2006332689A Withdrawn JP2007106771A (ja) 1996-05-20 2006-12-08 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006332689A Withdrawn JP2007106771A (ja) 1996-05-20 2006-12-08 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体

Country Status (11)

Country Link
US (1) US5834597A (ja)
EP (1) EP0966485B1 (ja)
JP (2) JP3947570B2 (ja)
CN (1) CN100549031C (ja)
AT (1) ATE407952T1 (ja)
AU (1) AU725821B2 (ja)
CA (1) CA2255826C (ja)
DE (1) DE69738984D1 (ja)
ES (1) ES2313736T3 (ja)
PT (1) PT966485E (ja)
WO (1) WO1997044362A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007511529A (ja) * 2003-11-14 2007-05-10 ザ ブリガム アンド ウィメンズ ホスピタル インコーポレイテッド 免疫調節法
JP2015145394A (ja) * 2006-12-20 2015-08-13 エムエムアールグローバル,インコーポレーテッド 抗体とその製造法および使用法
JP2017095479A (ja) * 2009-11-30 2017-06-01 ヤンセン バイオテツク,インコーポレーテツド 除去されたエフェクター機能を伴う抗体Fc突然変異
JP2017206505A (ja) * 2011-05-21 2017-11-24 マクロジェニクス,インコーポレーテッド ヒト及び非ヒトcd3に結合可能なcd3結合分子

Families Citing this family (308)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7381803B1 (en) 1992-03-27 2008-06-03 Pdl Biopharma, Inc. Humanized antibodies against CD3
WO1998047531A2 (en) * 1997-04-21 1998-10-29 Arch Development Corporation Fc receptor non-binding anti-cd3 monoclonal antibodies deliver a partial tcr signal and induce clonal anergy
US6194551B1 (en) 1998-04-02 2001-02-27 Genentech, Inc. Polypeptide variants
US6528624B1 (en) 1998-04-02 2003-03-04 Genentech, Inc. Polypeptide variants
DK1068241T3 (da) * 1998-04-02 2008-02-04 Genentech Inc Antistofvarianter og fragmenter deraf
US6242195B1 (en) 1998-04-02 2001-06-05 Genentech, Inc. Methods for determining binding of an analyte to a receptor
GB9809951D0 (en) 1998-05-08 1998-07-08 Univ Cambridge Tech Binding molecules
US7183387B1 (en) 1999-01-15 2007-02-27 Genentech, Inc. Polypeptide variants with altered effector function
US6737056B1 (en) * 1999-01-15 2004-05-18 Genentech, Inc. Polypeptide variants with altered effector function
KR101155191B1 (ko) * 1999-01-15 2012-06-13 제넨테크, 인크. 효과기 기능이 변화된 폴리펩티드 변이체
DE19905048A1 (de) * 1999-02-08 2000-08-10 Gsf Forschungszentrum Umwelt Verwendung depletorisch oder mitogen wirkender Antikörper in der Immuntherapie
DE19905012A1 (de) * 1999-02-08 2000-08-10 Gsf Forschungszentrum Umwelt Arzneimittel enthaltend Anti-CD3- und Anti-Fcgamma-R-Antikörper zur begleitenden Behandlung bei Organtransplantationen
US6972125B2 (en) * 1999-02-12 2005-12-06 Genetics Institute, Llc Humanized immunoglobulin reactive with B7-2 and methods of treatment therewith
CZ20012925A3 (cs) * 1999-02-12 2002-01-16 Genetics Institute, Inc. Humanizovaný imunoglobulin reaktivní s B7 molekulami a způsob léčení
EP1085453A1 (en) * 1999-09-20 2001-03-21 TELEFONAKTIEBOLAGET LM ERICSSON (publ) SIM card holder
EP1257585A2 (en) 2000-02-10 2002-11-20 Basf Aktiengesellschaft Antibodies that bind human interleukin-18 and methods of making and using
AU5345901A (en) 2000-04-13 2001-10-30 Univ Rockefeller Enhancement of antibody-mediated immune responses
US20080095774A1 (en) * 2001-02-16 2008-04-24 Wyeth Agents and Methods for Specifically Blocking CD28-Mediated Signaling
GB2380127A (en) * 2001-09-26 2003-04-02 Isis Innovation Treatment of chronic joint inflammation
CA2478547C (en) * 2001-12-03 2011-09-20 Abgenix, Inc. Identification of high affinity molecules by limited dilution screening
CA2467633C (en) * 2001-12-03 2012-03-27 Abgenix, Inc. Antibody categorization based on binding characteristics
WO2003048729A2 (en) * 2001-12-03 2003-06-12 Abgenix, Inc. Discovery of therapeutic products
US20080254027A1 (en) * 2002-03-01 2008-10-16 Bernett Matthew J Optimized CD5 antibodies and methods of using the same
US8093357B2 (en) 2002-03-01 2012-01-10 Xencor, Inc. Optimized Fc variants and methods for their generation
US8188231B2 (en) 2002-09-27 2012-05-29 Xencor, Inc. Optimized FC variants
US20040132101A1 (en) 2002-09-27 2004-07-08 Xencor Optimized Fc variants and methods for their generation
US7317091B2 (en) 2002-03-01 2008-01-08 Xencor, Inc. Optimized Fc variants
US20070148171A1 (en) * 2002-09-27 2007-06-28 Xencor, Inc. Optimized anti-CD30 antibodies
US20030216551A1 (en) * 2002-03-08 2003-11-20 Diabetogen Biosciences Inc. Fully human anti-CD3 monoclonal antibodies
SE0200943D0 (sv) * 2002-03-25 2002-03-25 Amersham Biosciences Ab Mutant protein
AU2003226065B2 (en) * 2002-04-12 2009-02-26 Ludwig Institute For Cancer Research, Ltd Recombinant anti-interleukin-9 antibodies
BR0311471A (pt) * 2002-05-30 2007-04-27 Macrogenics Inc anticorpo anti-cd16a, e, métodos de redução de uma resposta imune deletéria em um mamìfero e de tratamento de uma resposta imune deletéria em um mamìfero
US20030235583A1 (en) * 2002-06-14 2003-12-25 Jeppe Sturis Combined use of a modulator of CD3 and a beta cell resting compound
AU2003232172A1 (en) * 2002-06-14 2003-12-31 Novo Nordisk A/S Combined use of a modulator of cd3 and a glp-1 compound
WO2003105896A1 (en) * 2002-06-14 2003-12-24 Novo Nordisk A/S Combined use of a modulator of cd3 and a beta cell resting compound
US20040037826A1 (en) * 2002-06-14 2004-02-26 Michelsen Birgitte Koch Combined use of a modulator of CD3 and a GLP-1 compound
US7427471B2 (en) * 2002-06-14 2008-09-23 Centocor, Inc. Modified “S” antibodies
TWI323265B (en) * 2002-08-06 2010-04-11 Glaxo Group Ltd Antibodies
US8530627B2 (en) 2002-08-14 2013-09-10 Macrogenics, Inc. FcγRIIB specific antibodies and methods of use thereof
US8968730B2 (en) 2002-08-14 2015-03-03 Macrogenics Inc. FcγRIIB specific antibodies and methods of use thereof
US8187593B2 (en) 2002-08-14 2012-05-29 Macrogenics, Inc. FcγRIIB specific antibodies and methods of use thereof
US8946387B2 (en) 2002-08-14 2015-02-03 Macrogenics, Inc. FcγRIIB specific antibodies and methods of use thereof
US20060235208A1 (en) * 2002-09-27 2006-10-19 Xencor, Inc. Fc variants with optimized properties
US7361740B2 (en) * 2002-10-15 2008-04-22 Pdl Biopharma, Inc. Alteration of FcRn binding affinities or serum half-lives of antibodies by mutagenesis
US7217797B2 (en) * 2002-10-15 2007-05-15 Pdl Biopharma, Inc. Alteration of FcRn binding affinities or serum half-lives of antibodies by mutagenesis
US7365168B2 (en) * 2002-10-15 2008-04-29 Pdl Biopharma, Inc. Alteration of FcRn binding affinities or serum half-lives of antibodies by mutagenesis
EP1567192A4 (en) * 2002-12-05 2006-02-08 Protein Design Labs Inc TECHNIQUES FOR TREATING ULCERO-HEMORRHAGIC RECTO-COLITIS WITH ANTI-CD3 ANTIBODIES
ATE471946T1 (de) * 2002-12-17 2010-07-15 Merck Patent Gmbh Humanisierter antikörper (h14.18) des maus antikörpers 14.18, der gd2 bindet und seine fusion mit il-2
ES2897506T3 (es) 2003-01-09 2022-03-01 Macrogenics Inc Identificación y modificación de anticuerpos con regiones Fc variantes y métodos de utilización de los mismos
US7960512B2 (en) 2003-01-09 2011-06-14 Macrogenics, Inc. Identification and engineering of antibodies with variant Fc regions and methods of using same
EP1596813A4 (en) * 2003-01-31 2008-02-20 Five Prime Therapeutics Inc POLYPEPTIDES EXPRESSED BY LUNGS
US20090010920A1 (en) 2003-03-03 2009-01-08 Xencor, Inc. Fc Variants Having Decreased Affinity for FcyRIIb
US20070275460A1 (en) * 2003-03-03 2007-11-29 Xencor.Inc. Fc Variants With Optimized Fc Receptor Binding Properties
US8084582B2 (en) 2003-03-03 2011-12-27 Xencor, Inc. Optimized anti-CD20 monoclonal antibodies having Fc variants
US8388955B2 (en) * 2003-03-03 2013-03-05 Xencor, Inc. Fc variants
CN1798767B (zh) * 2003-04-10 2011-02-16 晶面生物技术公司 通过诱变来改变抗体对FcRn的结合亲和力或血清半衰期
WO2004091510A2 (en) * 2003-04-11 2004-10-28 Medimmune, Inc. Recombinant il-9 antibodies and uses thereof
CU23403A1 (es) * 2003-04-23 2009-08-04 Centro Inmunologia Molecular Anticuerpos recombinantes y fragmentos que reconocen el gangliósido n-glicolil gm3 y su uso para diagnóstico y tratamiento de tumores
US9051373B2 (en) 2003-05-02 2015-06-09 Xencor, Inc. Optimized Fc variants
JP5068072B2 (ja) * 2003-06-27 2012-11-07 バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド 連結ペプチドを含む改変された結合分子
US8101720B2 (en) 2004-10-21 2012-01-24 Xencor, Inc. Immunoglobulin insertions, deletions and substitutions
US9714282B2 (en) 2003-09-26 2017-07-25 Xencor, Inc. Optimized Fc variants and methods for their generation
WO2005037867A1 (en) * 2003-10-15 2005-04-28 Pdl Biopharma, Inc. ALTERATION OF Fc-FUSION PROTEIN SERUM HALF-LIVES BY MUTAGENESIS OF POSITIONS 250, 314 AND/OR 428 OF THE HEAVY CHAIN CONSTANT REGION OF IG
WO2005077981A2 (en) * 2003-12-22 2005-08-25 Xencor, Inc. Fc POLYPEPTIDES WITH NOVEL Fc LIGAND BINDING SITES
WO2005076965A2 (en) * 2004-02-04 2005-08-25 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Anti-cd3 and antigen-specific immunotherapy to treat autoimmunity
US7276585B2 (en) * 2004-03-24 2007-10-02 Xencor, Inc. Immunoglobulin variants outside the Fc region
US7794713B2 (en) 2004-04-07 2010-09-14 Lpath, Inc. Compositions and methods for the treatment and prevention of hyperproliferative diseases
EP2286844A3 (en) 2004-06-01 2012-08-22 Genentech, Inc. Antibody-drug conjugates and methods
EA012622B1 (ru) 2004-06-01 2009-10-30 Домэнтис Лимитед Биспецифичные гибридные антитела с увеличенным периодом полувыведения из сыворотки
SG188175A1 (en) 2004-06-03 2013-03-28 Novimmune Sa Anti-cd3 antibodies and methods of use thereof
US20150010550A1 (en) 2004-07-15 2015-01-08 Xencor, Inc. OPTIMIZED Fc VARIANTS
EP2213683B1 (en) 2004-08-04 2013-06-05 Mentrik Biotech, LLC Variant Fc regions
US20060074225A1 (en) * 2004-09-14 2006-04-06 Xencor, Inc. Monomeric immunoglobulin Fc domains
CA2587766A1 (en) 2004-11-10 2007-03-01 Macrogenics, Inc. Engineering fc antibody regions to confer effector function
AU2005304624B2 (en) 2004-11-12 2010-10-07 Xencor, Inc. Fc variants with altered binding to FcRn
US8802820B2 (en) 2004-11-12 2014-08-12 Xencor, Inc. Fc variants with altered binding to FcRn
US8546543B2 (en) 2004-11-12 2013-10-01 Xencor, Inc. Fc variants that extend antibody half-life
US8367805B2 (en) 2004-11-12 2013-02-05 Xencor, Inc. Fc variants with altered binding to FcRn
CN101128487B (zh) 2004-12-02 2012-10-10 杜门蒂斯有限公司 靶向血清白蛋白和glp-1或pyy的双特异性结构域抗体
US8993319B2 (en) 2004-12-28 2015-03-31 Innate Pharma S.A. Monoclonal antibodies against NKG2A
CA2595169A1 (en) * 2005-01-12 2006-07-20 Xencor, Inc. Antibodies and fc fusion proteins with altered immunogenicity
AU2006218876A1 (en) * 2005-02-28 2006-09-08 Centocor, Inc. Heterodimeric protein binding compositions
US9889197B2 (en) 2005-04-15 2018-02-13 Macrogenics, Inc. Covalently-associated diabody complexes that possess charged coil domains and that are capable of enhanced binding to serum albumin
US11254748B2 (en) 2005-04-15 2022-02-22 Macrogenics, Inc. Covalent diabodies and uses thereof
AU2006236439B2 (en) 2005-04-15 2012-05-03 Macrogenics, Inc. Covalent diabodies and uses thereof
US9963510B2 (en) 2005-04-15 2018-05-08 Macrogenics, Inc. Covalent diabodies and uses thereof
US9284375B2 (en) 2005-04-15 2016-03-15 Macrogenics, Inc. Covalent diabodies and uses thereof
WO2007021841A2 (en) 2005-08-10 2007-02-22 Macrogenics, Inc. Identification and engineering of antibodies with variant fc regions and methods of using same
JP2009507838A (ja) * 2005-09-12 2009-02-26 ノビミューン エスアー 抗cd3抗体製剤
DK1931709T3 (en) 2005-10-03 2017-03-13 Xencor Inc FC VARIETIES WITH OPTIMIZED FC RECEPTOR BINDING PROPERTIES
EP1951757B1 (en) 2005-10-06 2014-05-14 Xencor, Inc. Optimized anti-cd30 antibodies
AR059922A1 (es) 2006-04-01 2008-05-07 Galaxy Biotech Llc Anticuerpos monoclonales humanizados para el factor de crecimiento de hepatocitos
CA2660592C (en) 2006-05-26 2016-07-12 Macrogenics, Inc. Humanized fc.gamma.riib-specific antibodies and methods of use thereof
EP2447282B1 (en) 2006-05-30 2016-01-27 Genentech, Inc. Anti-CD22 Antibodies, their Immunoconjugates and uses thereof
US7862812B2 (en) 2006-05-31 2011-01-04 Lpath, Inc. Methods for decreasing immune response and treating immune conditions
JP2009539841A (ja) * 2006-06-06 2009-11-19 トラークス,インコーポレイテッド 自己免疫疾患の治療における抗cd3抗体の投与
CA2655080A1 (en) 2006-06-14 2007-12-21 Macrogenics, Inc. Methods for the treatment of autoimmune disorders using monoclonal antibodies with reduced toxicity
ES2599319T3 (es) 2006-06-26 2017-02-01 Macrogenics, Inc. Anticuerpos específicos de Fc RIIB y métodos de uso de éstos
EP2032159B1 (en) 2006-06-26 2015-01-07 MacroGenics, Inc. Combination of fcgammariib antibodies and cd20-specific antibodies and methods of use thereof
PL2059536T3 (pl) 2006-08-14 2014-07-31 Xencor Inc Zoptymalizowane przeciwciała ukierunkowane na CD19
CA2660795C (en) 2006-09-18 2014-11-18 Xencor, Inc. Optimized antibodies that target hm1.24
PL2087002T3 (pl) * 2006-10-27 2015-02-27 Lpath Inc Kompozycje i sposoby do wiązania sfingozyno-1 fosforanu
PL2845866T3 (pl) 2006-10-27 2017-10-31 Genentech Inc Przeciwciała i immunokoniugaty oraz ich zastosowanie
JP5732182B2 (ja) * 2006-10-27 2015-06-10 エルパス・インコーポレイテッドLpath, Inc. 眼疾患と症状を処置するための組成物および方法
WO2008140603A2 (en) 2006-12-08 2008-11-20 Macrogenics, Inc. METHODS FOR THE TREATMENT OF DISEASE USING IMMUNOGLOBULINS HAVING FC REGIONS WITH ALTERED AFFINITIES FOR FCγR ACTIVATING AND FCγR INHIBITING
US8158124B2 (en) * 2007-05-30 2012-04-17 Lpath, Inc. Compositions and methods for binding lysophosphatidic acid
US9163091B2 (en) * 2007-05-30 2015-10-20 Lpath, Inc. Compositions and methods for binding lysophosphatidic acid
US8604172B2 (en) * 2009-04-17 2013-12-10 Lpath, Inc. Humanized antibody compositions and methods for binding lysophosphatidic acid
US7580304B2 (en) * 2007-06-15 2009-08-25 United Memories, Inc. Multiple bus charge sharing
PE20140196A1 (es) 2007-08-09 2014-03-19 Boehringer Ingelheim Int Anticuerpos anti-cd37
US8361465B2 (en) * 2007-10-26 2013-01-29 Lpath, Inc. Use of anti-sphingosine-1-phosphate antibodies in combination with chemotherapeutic agents
US8795667B2 (en) 2007-12-19 2014-08-05 Macrogenics, Inc. Compositions for the prevention and treatment of smallpox
EP4269443A3 (en) 2007-12-26 2023-12-27 Xencor, Inc. Fc variants with altered binding to fcrn
JP5785490B2 (ja) 2008-04-02 2015-09-30 マクロジェニクス,インコーポレーテッド Bcr複合体特異的抗体およびその使用方法
AU2009231991B2 (en) 2008-04-02 2014-09-25 Macrogenics, Inc. HER2/neu-specific antibodies and methods of using same
CN102046803B (zh) 2008-05-29 2014-09-17 星系生物科技责任有限公司 碱性成纤维细胞生长因子的单克隆抗体
EA032828B1 (ru) * 2008-10-10 2019-07-31 Аптево Рисёрч Энд Девелопмент Ллс Иммунотерапевтические средства против комплекса tcr
US8871202B2 (en) 2008-10-24 2014-10-28 Lpath, Inc. Prevention and treatment of pain using antibodies to sphingosine-1-phosphate
PL2365828T3 (pl) 2008-11-07 2015-04-30 Galaxy Biotech Llc Przeciwciała monoklonalne swoiste dla receptora 2 czynnika wzrostu fibroblastów
JP2012511026A (ja) * 2008-12-05 2012-05-17 エルパス・インコーポレイテッド 抗脂抗体結晶構造を用いた抗体設計
US8401799B2 (en) * 2008-12-05 2013-03-19 Lpath, Inc. Antibody design using anti-lipid antibody crystal structures
US20100292443A1 (en) * 2009-02-26 2010-11-18 Sabbadini Roger A Humanized platelet activating factor antibody design using anti-lipid antibody templates
WO2010121140A1 (en) 2009-04-16 2010-10-21 Facet Biotech Corporation ANTI-TNF-α ANTIBODIES AND THEIR USES
ES2534355T3 (es) 2009-06-17 2015-04-21 Abbvie Biotherapeutics Inc. Anticuerpos anti-VEGF y sus usos
US9493578B2 (en) 2009-09-02 2016-11-15 Xencor, Inc. Compositions and methods for simultaneous bivalent and monovalent co-engagement of antigens
AU2010292172A1 (en) 2009-09-09 2012-05-03 Centrose, Llc Extracellular targeted drug conjugates
AU2010303415B2 (en) 2009-10-07 2015-02-19 Macrogenics, Inc. Fc region-containing polypeptides that exhibit improved effector function due to alterations of the extent of fucosylation, and methods for their use
MX2012003198A (es) 2009-10-23 2012-06-12 Millennium Pharm Inc Moleculas de anticuerpo anti-gcc y composiciones y metodos relacionados.
ES2639056T3 (es) 2009-10-28 2017-10-25 Abbvie Biotherapeutics Inc. Anticuerpos anti-EGFR y sus usos
US10053513B2 (en) 2009-11-30 2018-08-21 Janssen Biotech, Inc. Antibody Fc mutants with ablated effector functions
WO2011084496A1 (en) 2009-12-16 2011-07-14 Abbott Biotherapeutics Corp. Anti-her2 antibodies and their uses
US8765432B2 (en) 2009-12-18 2014-07-01 Oligasis, Llc Targeted drug phosphorylcholine polymer conjugates
US8362210B2 (en) 2010-01-19 2013-01-29 Xencor, Inc. Antibody variants with enhanced complement activity
US20110212088A1 (en) * 2010-02-26 2011-09-01 Sabbadini Roger A Anti-paf antibodies
MX345232B (es) 2010-03-04 2017-01-20 Macrogenics Inc Anticuerpos reactivos con b7-h3, fragmentos inmunologicamente activos de los mismos y sus usos.
US8802091B2 (en) 2010-03-04 2014-08-12 Macrogenics, Inc. Antibodies reactive with B7-H3 and uses thereof
EP2545073B1 (en) 2010-03-12 2015-09-30 AbbVie Biotherapeutics Inc. Ctla4 proteins and their uses
EP2577310B1 (en) 2010-06-03 2018-11-14 F.Hoffmann-La Roche Ag Immuno-pet imaging of antibodies and immunoconjugates and uses therefor
UA112062C2 (uk) 2010-10-04 2016-07-25 Бьорінгер Інгельхайм Інтернаціональ Гмбх Cd33-зв'язувальний агент
KR20230057485A (ko) 2010-12-06 2023-04-28 씨젠 인크. Liv-1에 대한 인간화 항체 및 이의 암을 치료하기 위한 용도
ES2692268T3 (es) 2011-03-29 2018-12-03 Roche Glycart Ag Variantes de Fc de anticuerpo
EP2699256B1 (en) 2011-04-21 2017-09-27 The Regents of the University of Colorado, a body corporate Compositions and methods for the treatment of neuromyelitis optica
WO2012145714A2 (en) 2011-04-22 2012-10-26 Emergent Product Development Seattle, Llc Prostate-specific membrane antigen binding proteins and related compositions and methods
SG195073A1 (en) 2011-05-21 2013-12-30 Macrogenics Inc Deimmunized serum-binding domains and their use for extending serum half-life
EP3939613A1 (en) 2011-08-11 2022-01-19 ONO Pharmaceutical Co., Ltd. Therapeutic agent for autoimmune diseases comprising pd-1 agonist
KR101600733B1 (ko) 2011-10-28 2016-03-09 프로테나 바이오사이언시즈 리미티드 알파-시누클레인을 인식하는 인간화된 항체
DK2807188T3 (da) 2012-01-27 2019-10-07 Prothena Biosciences Ltd Humaniserede antistoffer, der genkender alpha-synuclein
SG11201406346SA (en) 2012-04-20 2014-11-27 Emergent Product Dev Seattle Cd3 binding polypeptides
US9156915B2 (en) 2012-04-26 2015-10-13 Thomas Jefferson University Anti-GCC antibody molecules
US20130309223A1 (en) 2012-05-18 2013-11-21 Seattle Genetics, Inc. CD33 Antibodies And Use Of Same To Treat Cancer
RS62509B1 (sr) 2012-07-13 2021-11-30 Roche Glycart Ag Bispecifična anti-vegf/anti-ang-2 antitela i njihova upotreba u lečenju očnih vaskularnih bolesti
NZ705606A (en) 2012-09-19 2018-05-25 Abbvie Biotherapeutics Inc Methods for identifying antibodies with reduced immunogenicity
UA118441C2 (uk) 2012-10-08 2019-01-25 Протена Біосаєнсиз Лімітед Антитіло, що розпізнає альфа-синуклеїн
US20140154255A1 (en) 2012-11-30 2014-06-05 Abbvie Biotherapeutics Inc. Anti-vegf antibodies and their uses
US9487587B2 (en) 2013-03-05 2016-11-08 Macrogenics, Inc. Bispecific molecules that are immunoreactive with immune effector cells of a companion animal that express an activating receptor and cells that express B7-H3 and uses thereof
US10501531B2 (en) 2013-03-13 2019-12-10 Prothena Biosciences Limited Tau immunotherapy
RS62304B1 (sr) 2013-03-14 2021-09-30 Macrogenics Inc Bispecifični molekuli koji su imunoreaktivni sa imunim efektorskim ćelijama koje eksprimiraju aktivirajući receptor
JP2016514690A (ja) 2013-03-15 2016-05-23 アッヴィ バイオテクノロジー リミテッド 抗cd25抗体およびそれらの使用
CN105377892A (zh) 2013-03-15 2016-03-02 艾伯维生物技术有限公司 抗cd25抗体及其用途
US10513555B2 (en) 2013-07-04 2019-12-24 Prothena Biosciences Limited Antibody formulations and methods
US9850302B2 (en) 2013-07-12 2017-12-26 Prothena Biosciences Limited Antibodies that recognize IAPP
US9951131B2 (en) 2013-07-12 2018-04-24 Prothena Biosciences Limited Antibodies that recognize IAPP
US11161906B2 (en) 2013-07-25 2021-11-02 Cytomx Therapeutics, Inc. Multispecific antibodies, multispecific activatable antibodies and methods of using the same
US11384149B2 (en) 2013-08-09 2022-07-12 Macrogenics, Inc. Bi-specific monovalent Fc diabodies that are capable of binding CD32B and CD79b and uses thereof
UA116479C2 (uk) 2013-08-09 2018-03-26 Макродженікс, Інк. БІСПЕЦИФІЧНЕ МОНОВАЛЕНТНЕ Fc-ДІАТІЛО, ЯКЕ ОДНОЧАСНО ЗВ'ЯЗУЄ CD32B I CD79b, ТА ЙОГО ЗАСТОСУВАННЯ
EP2839842A1 (en) 2013-08-23 2015-02-25 MacroGenics, Inc. Bi-specific monovalent diabodies that are capable of binding CD123 and CD3 and uses thereof
EP2840091A1 (en) 2013-08-23 2015-02-25 MacroGenics, Inc. Bi-specific diabodies that are capable of binding gpA33 and CD3 and uses thereof
EP3760639A1 (en) 2013-09-08 2021-01-06 Kodiak Sciences Inc. Zwitterionic polymer conjugates
EP3071974A2 (en) 2013-11-19 2016-09-28 Prothena Biosciences Limited Monitoring immunotherapy of lewy body disease from constipation symptoms
JP6549143B2 (ja) 2013-12-09 2019-07-24 アラコス インコーポレイテッド 抗シグレック−8抗体およびその使用の方法
EP3104882B1 (en) 2014-02-14 2019-06-05 Centrose, Llc Extracellular targeted drug conjugates
US10183996B2 (en) 2014-02-28 2019-01-22 Allakos Inc. Methods and compositions for treating Siglec-8 associated diseases
JP6728053B2 (ja) 2014-03-12 2020-07-22 プロセナ バイオサイエンシーズ リミテッド 抗mcam抗体及び関連する使用方法
US20170158755A1 (en) 2014-03-12 2017-06-08 Prothena Biosciences Limited Anti-laminin4 antibodies specific for lg1-3
TW201623331A (zh) 2014-03-12 2016-07-01 普羅帝納生物科學公司 抗黑色素瘤細胞黏著分子(mcam)抗體類及使用彼等之相關方法
KR20160131073A (ko) 2014-03-12 2016-11-15 프로테나 바이오사이언시즈 리미티드 Lg4-5에 대해 특이적인 항-라미닌4 항체
EP3116910A1 (en) 2014-03-13 2017-01-18 Prothena Biosciences Limited Combination treatment for multiple sclerosis
CA2944402A1 (en) 2014-04-08 2015-10-15 Prothena Biosciences Limited Blood-brain barrier shuttles containing antibodies recognizing alpha-synuclein
JP2017518737A (ja) 2014-04-21 2017-07-13 ミレニアム ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッドMillennium Pharmaceuticals, Inc. SYK標的治療薬のための抗pSYK抗体分子及びその使用
US9840553B2 (en) 2014-06-28 2017-12-12 Kodiak Sciences Inc. Dual PDGF/VEGF antagonists
CA2955947A1 (en) 2014-07-25 2016-01-28 Cytomx Therapeutics, Inc. Anti-cd3 antibodies, activatable anti-cd3 antibodies, multispecific anti-cd3 antibodies, multispecific activatable anti-cd3 antibodies, and methods of using the same
SG11201701423RA (en) 2014-09-03 2017-03-30 Boehringer Ingelheim Int Compound targeting il-23a and tnf-alpha and uses thereof
US20160075772A1 (en) 2014-09-12 2016-03-17 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Treatment of Fibrodysplasia Ossificans Progressiva
AU2015323860B2 (en) 2014-09-29 2021-05-27 Duke University Bispecific molecules comprising an HIV-1 envelope targeting arm
JP6849590B2 (ja) 2014-10-17 2021-03-24 コディアック サイエンシーズ インコーポレイテッドKodiak Sciences Inc. ブチリルコリンエステラーゼ両性イオン性ポリマーコンジュゲート
ES2832711T3 (es) 2014-10-31 2021-06-11 Abbvie Biotherapeutics Inc Anticuerpos anti-CS1 y conjugados anticuerpo fármaco
CN107250157B (zh) 2014-11-21 2021-06-29 百时美施贵宝公司 包含修饰的重链恒定区的抗体
SG11201703192SA (en) 2014-11-21 2017-05-30 Bristol Myers Squibb Co Antibodies against cd73 and uses thereof
US10259887B2 (en) 2014-11-26 2019-04-16 Xencor, Inc. Heterodimeric antibodies that bind CD3 and tumor antigens
JP6180663B2 (ja) 2014-12-23 2017-08-16 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニーBristol−Myers Squibb Company Tigitに対する抗体
TWI769570B (zh) 2015-01-28 2022-07-01 愛爾蘭商普羅佘納生物科技有限公司 抗甲狀腺素運送蛋白抗體
TWI781507B (zh) 2015-01-28 2022-10-21 愛爾蘭商普羅佘納生物科技有限公司 抗甲狀腺素運送蛋白抗體
TWI718122B (zh) 2015-01-28 2021-02-11 愛爾蘭商普羅佘納生物科技有限公司 抗甲狀腺素運送蛋白抗體
AU2016232839B2 (en) 2015-03-18 2021-02-25 Seagen Inc. CD48 antibodies and conjugates thereof
CA2981312C (en) 2015-03-30 2023-09-26 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Heavy chain constant regions with reduced binding to fc gamma receptors
WO2016168758A1 (en) 2015-04-17 2016-10-20 Igm Biosciences, Inc. Multi-valent human immunodeficiency virus antigen binding molecules and uses thereof
WO2016176341A1 (en) 2015-04-29 2016-11-03 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Treatment of fibrodysplasia ossificans progressiva
SI3303396T1 (sl) 2015-05-29 2023-01-31 Bristol-Myers Squibb Company Protitelesa proti OX40 in njihova uporaba
TW201709932A (zh) 2015-06-12 2017-03-16 西雅圖遺傳學公司 Cd123抗體及其共軛物
JP6846362B2 (ja) 2015-06-17 2021-03-24 アラコス インコーポレイテッド 線維性疾患を処置するための方法および組成物
IL256295B2 (en) 2015-06-30 2023-11-01 Seagen Inc Anti-NTB-A antibodies and related compositions and methods
GB201513033D0 (en) * 2015-07-23 2015-09-09 Ucb Biopharma Sprl Proteins
WO2017046774A2 (en) 2015-09-16 2017-03-23 Prothena Biosciences Limited Use of anti-mcam antibodies for treatment or prophylaxis of giant cell arteritis, polymyalgia rheumatica or takayasu's arteritis
CA2998716A1 (en) 2015-09-16 2017-03-23 Prothena Biosciences Limited Use of anti-mcam antibodies for treatment or prophylaxis of giant cell arteritis, polymyalgia rheumatica or takayasu's arteritis
SG10202002577XA (en) 2015-09-21 2020-04-29 Aptevo Res & Development Llc Cd3 binding polypeptides
US10604577B2 (en) 2015-10-22 2020-03-31 Allakos Inc. Methods and compositions for treating systemic mastocytosis
CA3003033A1 (en) 2015-10-30 2017-05-04 Galaxy Biotech, Llc Highly potent antibodies binding to death receptor 4 and death receptor 5
WO2017079369A2 (en) * 2015-11-03 2017-05-11 Glaxosmithkline Llc Novel antibodies
WO2017077382A1 (en) 2015-11-06 2017-05-11 Orionis Biosciences Nv Bi-functional chimeric proteins and uses thereof
IL260323B1 (en) 2015-12-30 2024-09-01 Kodiak Sciences Inc Antibodies and their conjugates
CN109071632B (zh) 2016-02-05 2022-12-30 奥里尼斯生物科学私人有限公司 靶向性治疗剂及其用途
IL311107A (en) 2016-02-17 2024-04-01 Seagen Inc BCMA antibodies and their use for the treatment of cancer and immune disorders
WO2017149513A1 (en) 2016-03-03 2017-09-08 Prothena Biosciences Limited Anti-mcam antibodies and associated methods of use
TWI752012B (zh) 2016-03-04 2022-01-11 美商Jn生物科學有限責任公司 針對tigit之抗體
SG10201913033UA (en) 2016-03-04 2020-03-30 Bristol Myers Squibb Co Combination therapy with anti-cd73 antibodies
WO2017153955A1 (en) 2016-03-09 2017-09-14 Prothena Biosciences Limited Use of anti-mcam antibodies for treatment or prophylaxis of granulomatous lung diseases
WO2017153953A1 (en) 2016-03-09 2017-09-14 Prothena Biosciences Limited Use of anti-mcam antibodies for treatment or prophylaxis of granulomatous lung diseases
WO2017180813A1 (en) 2016-04-15 2017-10-19 Macrogenics, Inc. Novel b7-h3 binding molecules, antibody drug conjugates thereof and methods of use thereof
US11016085B2 (en) 2016-04-25 2021-05-25 The Johns Hopkins University ZNT8 assays for drug development and pharmaceutical compositions
PE20190261A1 (es) 2016-05-02 2019-02-25 Prothena Biosciences Ltd Anticuerpos que reconocen tau
WO2017191561A1 (en) 2016-05-02 2017-11-09 Prothena Biosciences Limited Antibodies recognizing tau
US10752679B2 (en) 2016-05-02 2020-08-25 Prothena Biosciences Limited Tau immunotherapy
AU2017264578A1 (en) 2016-05-09 2019-01-03 Bristol-Myers Squibb Company TL1A antibodies and uses thereof
TW201806972A (zh) 2016-05-27 2018-03-01 美商艾伯維生物醫療股份有限公司 雙特異性結合蛋白
PT3464361T (pt) 2016-05-27 2021-12-27 Abbvie Biotherapeutics Inc Anticorpos anti-cd40 e suas utilizações
EP3464362B1 (en) 2016-05-27 2020-12-09 AbbVie Biotherapeutics Inc. Anti-4-1bb antibodies and their uses
WO2017208210A1 (en) 2016-06-03 2017-12-07 Prothena Biosciences Limited Anti-mcam antibodies and associated methods of use
WO2017220990A1 (en) 2016-06-20 2017-12-28 Kymab Limited Anti-pd-l1 antibodies
WO2018005706A1 (en) 2016-06-28 2018-01-04 Xencor, Inc. Heterodimeric antibodies that bind somatostatin receptor 2
EP3478714A2 (en) 2016-07-02 2019-05-08 Prothena Biosciences Limited Anti-transthyretin antibodies
EP3478715A2 (en) 2016-07-02 2019-05-08 Prothena Biosciences Limited Anti-transthyretin antibodies
WO2018007924A2 (en) 2016-07-02 2018-01-11 Prothena Biosciences Limited Anti-transthyretin antibodies
KR102561356B1 (ko) 2016-09-14 2023-08-03 애브비 바이오테라퓨틱스 인크. 항-pd-1 항체 및 이의 용도
SG10202102846SA (en) * 2016-09-21 2021-04-29 Aptevo Res & Development Llc Cd123 binding proteins and related compositions and methods
JP6772385B2 (ja) 2016-12-15 2020-10-21 アッヴィ・バイオセラピューティクス・インコーポレイテッド 抗ox40抗体及びそれらの使用
EP3576765A4 (en) 2017-02-06 2020-12-02 Orionis Biosciences, Inc. TARGETED ENGINEERING INTERFERON AND USES OF IT
AU2018250695A1 (en) 2017-04-14 2019-11-07 Kodiak Sciences Inc. Complement factor D antagonist antibodies and conjugates thereof
PE20200695A1 (es) 2017-05-02 2020-06-16 Prothena Biosciences Ltd Anticuerpos que reconocen tau
EP3618868A4 (en) 2017-05-05 2021-02-24 Allakos Inc. METHODS AND COMPOSITIONS FOR TREATING ALLERGIC EYE DISEASES
KR20200013241A (ko) 2017-05-25 2020-02-06 브리스톨-마이어스 스큅 컴퍼니 변형된 중쇄 불변 영역을 포함하는 항체
US11892457B2 (en) 2017-07-12 2024-02-06 The Johns Hopkins University Proteoliposome-based ZnT8 self-antigen for type 1 diabetes diagnosis
CN117050176A (zh) 2017-07-31 2023-11-14 豪夫迈·罗氏有限公司 基于三维结构的人源化方法
CA3076313A1 (en) 2017-09-28 2019-04-04 Prothena Biosciences Limited Dosing regimes for treatment of synucleinopathies
CA3115374A1 (en) 2017-10-12 2019-04-18 Keio University Anti aqp3 monoclonal antibody specifically binding to extracellular domain of aquaporin 3 (aqp3) and use thereof
TWI804572B (zh) 2018-02-09 2023-06-11 日商小野藥品工業股份有限公司 雙特異性抗體
US12071476B2 (en) 2018-03-02 2024-08-27 Kodiak Sciences Inc. IL-6 antibodies and fusion constructs and conjugates thereof
WO2019195561A2 (en) 2018-04-06 2019-10-10 BioLegend, Inc. Anti-tetraspanin 33 agents and compositions and methods for making and using the same
KR20210021468A (ko) 2018-05-14 2021-02-26 웨어울프 세라퓨틱스, 인크. 활성화가능한 사이토카인 폴리펩타이드 및 이의 사용 방법
AU2019271148B2 (en) 2018-05-14 2023-07-06 Werewolf Therapeutics, Inc. Activatable interleukin-2 polypeptides and methods of use thereof
CN113166241A (zh) 2018-08-16 2021-07-23 约翰霍普金斯大学 人类znt8抗体
BR112021003156A2 (pt) 2018-08-23 2021-05-11 Seagen, Inc. composição, anticorpo que se liga ao tigit humano, formulação farmacêutica, polinucleotídeo isolado, vetor, célula hospedeira, métodos para a produção de um anticorpo que se liga ao tigit humano e de anticorpos afucosilados que se ligam a tigit e para o tratamento de um câncer, e, kit.
EP3856343A1 (en) 2018-09-25 2021-08-04 Biolegend, Inc. Anti-tlr9 agents and compositions and methods for making and using the same
BR112021005907A2 (pt) 2018-09-27 2021-08-10 Xilio Development, Inc. citocinas mascaradas, ácido nucleico, vetor, célula hospedeira, métodos para produzir uma citocina mascarada, para tratar ou prevenir uma doença neoplásica e para tratar ou prevenir uma doença inflamatória ou autoimune neoplásica, composição, composição farmacêutica e kit
WO2020076970A1 (en) 2018-10-11 2020-04-16 Inhibrx, Inc. B7h3 single domain antibodies and therapeutic compositions thereof
AU2019356573A1 (en) 2018-10-11 2021-05-27 Inhibrx Biosciences, Inc. PD-1 single domain antibodies and therapeutic compositions thereof
TW202021986A (zh) 2018-10-11 2020-06-16 美商英伊布里克斯公司 5t4單域抗體及其治療性組合物
TW202028245A (zh) 2018-10-11 2020-08-01 美商英伊布里克斯公司 Dll3單域抗體及其治療性組合物
MX2021006134A (es) 2018-11-26 2021-06-23 Forty Seven Inc Anticuerpos humanizados contra c-kit.
AU2019390394B2 (en) 2018-11-28 2023-11-30 Forty Seven, Inc. Genetically modified HSPCs resistant to ablation regime
JP2022513653A (ja) 2018-11-28 2022-02-09 ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー 修飾された重鎖定常領域を含む抗体
MX2021007769A (es) 2018-12-26 2021-09-23 Xilio Dev Inc Proteínas de unión anti-ctla4 enmascaradas activables.
AU2020219732A1 (en) 2019-02-05 2021-08-05 Seagen Inc. Anti-CD228 antibodies and antibody-drug conjugates
CA3131531A1 (en) 2019-03-03 2020-09-10 Prothena Biosciences Limited Antibodies recognizing tau
WO2020213084A1 (en) 2019-04-17 2020-10-22 Keio University Anti aqp3 monoclonal antibody specifically binding to extracellular domain of aquaporin 3 (aqp3) and use thereof
WO2020232305A1 (en) 2019-05-14 2020-11-19 Werewolf Therapeutics, Inc. Separation moieties and methods and use thereof
EP3984554A4 (en) 2019-06-11 2023-11-08 ONO Pharmaceutical Co., Ltd. IMMUNOSUPPRESSION AGENT
CA3142513A1 (en) 2019-06-25 2020-12-30 Gilead Sciences, Inc. Flt3l-fc fusion proteins and methods of use
MX2022003517A (es) 2019-10-04 2022-04-25 Seagen Inc Anticuerpos anti-pd l1 y conjugados de anticuerpo-farmaco.
US11912784B2 (en) 2019-10-10 2024-02-27 Kodiak Sciences Inc. Methods of treating an eye disorder
WO2021097376A1 (en) 2019-11-14 2021-05-20 Werewolf Therapeutics, Inc. Activatable cytokine polypeptides and methods of use thereof
CN113005088B (zh) * 2019-12-19 2024-06-04 苏州方德门达新药开发有限公司 工程改造的t细胞、其制备及应用
EP4087657A1 (en) 2020-01-08 2022-11-16 Synthis Therapeutics, Inc. Alk5 inhibitor conjugates and uses thereof
EP4087652A1 (en) 2020-01-08 2022-11-16 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Treatment of fibrodysplasia ossificans progressiva
WO2021146383A1 (en) 2020-01-17 2021-07-22 BioLegend, Inc. Anti-tlr7 agents and compositions and methods for making and using the same
CA3174103A1 (en) 2020-03-06 2021-09-10 Go Therapeutics, Inc. Anti-glyco-cd44 antibodies and their uses
BR112022018987A2 (pt) 2020-03-26 2022-11-01 Seagen Inc Métodos de tratamento de mieloma múltiplo
WO2021231732A1 (en) 2020-05-15 2021-11-18 Bristol-Myers Squibb Company Antibodies to garp
AU2021284273A1 (en) 2020-06-02 2022-12-15 Arcus Biosciences, Inc. Antibodies to TIGIT
JP2023533458A (ja) 2020-06-24 2023-08-03 プロシーナ バイオサイエンシーズ リミテッド ソルチリンを認識する抗体
TW202216760A (zh) 2020-07-23 2022-05-01 愛爾蘭商歐薩爾普羅席納有限公司 抗類澱粉β (ABETA)抗體
US20230295330A1 (en) 2020-08-04 2023-09-21 Seagen Inc. Anti-cd228 antibodies and antibody-drug conjugates
PE20231105A1 (es) 2020-08-25 2023-07-19 Gilead Sciences Inc Moleculas de union a antigeno multi-especificas contra el vih y metodos de uso
TWI815194B (zh) 2020-10-22 2023-09-11 美商基利科學股份有限公司 介白素2-Fc融合蛋白及使用方法
WO2022093640A1 (en) 2020-10-30 2022-05-05 BioLegend, Inc. Anti-nkg2c agents and compositions and methods for making and using the same
WO2022093641A1 (en) 2020-10-30 2022-05-05 BioLegend, Inc. Anti-nkg2a agents and compositions and methods for making and using the same
IL302402A (en) 2020-11-08 2023-06-01 Seagen Inc Combined treatment
TW202237639A (zh) 2020-12-09 2022-10-01 日商武田藥品工業股份有限公司 鳥苷酸環化酶c(gcc)抗原結合劑之組成物及其使用方法
TW202237638A (zh) 2020-12-09 2022-10-01 日商武田藥品工業股份有限公司 烏苷酸環化酶c(gcc)抗原結合劑之組成物及其使用方法
WO2022172085A2 (en) 2021-02-15 2022-08-18 Takeda Pharmaceutical Company Limited Cell therapy compositions and methods for modulating tgf-b signaling
US20220340662A1 (en) 2021-03-01 2022-10-27 Xilio Development, Inc. Combination of masked ctla4 and pd1/pdl1 antibodies for treating cancer
US20220306743A1 (en) 2021-03-01 2022-09-29 Xilio Development, Inc. Combination of ctla4 and pd1/pdl1 antibodies for treating cancer
EP4301782A1 (en) 2021-03-05 2024-01-10 Go Therapeutics, Inc. Anti-glyco-cd44 antibodies and their uses
AU2022232375A1 (en) 2021-03-09 2023-09-21 Xencor, Inc. Heterodimeric antibodies that bind cd3 and cldn6
EP4305065A1 (en) 2021-03-10 2024-01-17 Xencor, Inc. Heterodimeric antibodies that bind cd3 and gpc3
MX2023011796A (es) 2021-04-09 2024-01-08 Seagen Inc Métodos de tratamiento del cáncer con anticuerpos inmunorreceptor de células t con dominios ig e itim (anti-tigit).
TW202313094A (zh) 2021-05-18 2023-04-01 美商基利科學股份有限公司 使用FLT3L—Fc融合蛋白之方法
AU2022324456A1 (en) 2021-08-05 2024-02-15 Go Therapeutics, Inc. Anti-glyco-muc4 antibodies and their uses
JP2024534910A (ja) 2021-09-03 2024-09-26 ジーオー セラピューティクス,インコーポレイテッド 抗グリコlamp1抗体およびその使用
CA3230934A1 (en) 2021-09-03 2023-03-09 Go Therapeutics, Inc. Anti-glyco-cmet antibodies and their uses
TW202327650A (zh) 2021-09-23 2023-07-16 美商思進公司 治療多發性骨髓瘤之方法
WO2023215719A1 (en) 2022-05-02 2023-11-09 Arcus Biosciences, Inc. Anti-tigit antibodies and uses of the same
WO2024020051A1 (en) 2022-07-19 2024-01-25 BioLegend, Inc. Anti-cd157 antibodies, antigen-binding fragments thereof and compositions and methods for making and using the same
WO2024040114A2 (en) 2022-08-18 2024-02-22 BioLegend, Inc. Anti-axl antibodies, antigen-binding fragments thereof and methods for making and using the same
WO2024097816A1 (en) 2022-11-03 2024-05-10 Seagen Inc. Anti-avb6 antibodies and antibody-drug conjugates and their use in the treatment of cancer
WO2024108053A1 (en) 2022-11-17 2024-05-23 Sanofi Ceacam5 antibody-drug conjugates and methods of use thereof
WO2024157085A1 (en) 2023-01-26 2024-08-02 Othair Prothena Limited Methods of treating neurological disorders with anti-abeta antibodies
WO2024167898A1 (en) 2023-02-07 2024-08-15 Go Therapeutics, Inc. ANTIBODY FUSION PROTEINS COMPRISING ANTI-GLYCO-MUC4 ANTIBODIES AND MIC PROTEIN α1-α2 DOMAINS, AND THEIR USES
WO2024191807A1 (en) 2023-03-10 2024-09-19 Seagen Inc. Methods of treating cancer with anti-tigit antibodies

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5530101A (en) * 1988-12-28 1996-06-25 Protein Design Labs, Inc. Humanized immunoglobulins
GB9206422D0 (en) * 1992-03-24 1992-05-06 Bolt Sarah L Antibody preparation
US6129914A (en) * 1992-03-27 2000-10-10 Protein Design Labs, Inc. Bispecific antibody effective to treat B-cell lymphoma and cell line
US5885573A (en) * 1993-06-01 1999-03-23 Arch Development Corporation Methods and materials for modulation of the immunosuppressive activity and toxicity of monoclonal antibodies

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007511529A (ja) * 2003-11-14 2007-05-10 ザ ブリガム アンド ウィメンズ ホスピタル インコーポレイテッド 免疫調節法
US7883703B2 (en) 2003-11-14 2011-02-08 The Brigham And Women's Hospital, Inc. Methods of modulating immunity
US9850305B2 (en) 2003-11-14 2017-12-26 The Brigham And Women's Hospital, Inc. Methods of modulating immunity
JP2015145394A (ja) * 2006-12-20 2015-08-13 エムエムアールグローバル,インコーポレーテッド 抗体とその製造法および使用法
JP2017095479A (ja) * 2009-11-30 2017-06-01 ヤンセン バイオテツク,インコーポレーテツド 除去されたエフェクター機能を伴う抗体Fc突然変異
JP2017206505A (ja) * 2011-05-21 2017-11-24 マクロジェニクス,インコーポレーテッド ヒト及び非ヒトcd3に結合可能なcd3結合分子
JP2022001580A (ja) * 2011-05-21 2022-01-06 マクロジェニクス,インコーポレーテッド ヒト及び非ヒトcd3に結合可能なcd3結合分子

Also Published As

Publication number Publication date
PT966485E (pt) 2008-12-10
CN1222162A (zh) 1999-07-07
EP0966485B1 (en) 2008-09-10
WO1997044362A1 (en) 1997-11-27
EP0966485A4 (en) 2005-01-19
EP0966485A1 (en) 1999-12-29
ES2313736T3 (es) 2009-03-01
JP3947570B2 (ja) 2007-07-25
CA2255826C (en) 2002-10-01
JP2007106771A (ja) 2007-04-26
CA2255826A1 (en) 1997-11-27
US5834597A (en) 1998-11-10
AU725821B2 (en) 2000-10-19
ATE407952T1 (de) 2008-09-15
CN100549031C (zh) 2009-10-14
AU3208397A (en) 1997-12-09
DE69738984D1 (de) 2008-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3947570B2 (ja) 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体
JP3653093B2 (ja) 人化抗体
US6383487B1 (en) Methods of treatment using CD25 binding molecules
KR100191152B1 (ko) Cd4 특이적 재조합 항체
CA2212750C (en) Humanized antibodies against cd3
US6207156B1 (en) Specific antibodies and antibody fragments
KR101276596B1 (ko) 면역억제 특성을 가진 인간화 항-cd4 항체
KR20010043470A (ko) Cd23에 대한 항체, 이의 유도체 및 이들의 치료적 용도
EP1575484A2 (en) Humanized immunomodulatory monoclonal antibodies for the treatment of neoplastic disease or immunodeficiency
JP7093794B2 (ja) 免疫関連障害のための抗体-サイトカイングラフト化タンパク質及び使用方法
WO2021052307A1 (zh) 一种抗b7-h3抗体及其应用
KR20040020866A (ko) 사일런스 항-cd28 항체 및 그의 용도
TW202317631A (zh) 抗crtam抗體及其應用
WO2022247826A1 (zh) 靶向pd-l1和cd73的特异性结合蛋白
WO2022068891A1 (zh) Pd-1抗体及其制备方法与应用
JP7278623B2 (ja) 抗cd27抗体およびその使用

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060815

A72 Notification of change in name of applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721

Effective date: 20060821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061208

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100420

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140420

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term