JP2002341673A - 半導電性ベルト - Google Patents
半導電性ベルトInfo
- Publication number
- JP2002341673A JP2002341673A JP2001150426A JP2001150426A JP2002341673A JP 2002341673 A JP2002341673 A JP 2002341673A JP 2001150426 A JP2001150426 A JP 2001150426A JP 2001150426 A JP2001150426 A JP 2001150426A JP 2002341673 A JP2002341673 A JP 2002341673A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- polyimide resin
- carbon black
- belt
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
抵抗率の低下により転写画像に白抜けが発生しにくく、
しかも転写、搬送等の機能が良好で、耐久性にも優れる
半導電性ベルトを提供する。 【解決手段】 ポリイミド樹脂に酸化処理カーボンブラ
ックを含有してなる半導電性ベルトであって、前記ポリ
イミド樹脂は、テトラカルボン酸残基である全芳香族骨
格とジアミン残基であるp−フェニレン骨格とがイミド
結合してなるA成分と、テトラカルボン酸残基である全
芳香族骨格とジアミン残基であるジフェニルエーテル骨
格とがイミド結合してなるB成分とを繰返してなる共重
合体、及び/又は前記A成分重合体とB成分重合体のブ
レンド体であると共に、前記ポリイミド樹脂の全繰返し
単位中の前記A成分のモル%をR、前記酸化処理カーボ
ンブラックのポリイミド樹脂100重量部に対する重量
部数をWとするとき、65−W≦Rを満たす。
Description
酸化処理カーボンブラックを含有してなる半導電性ベル
トに関し、特に電子写真記録装置の中間転写ベルトや転
写搬送べルト等として有用なものである。
る電子写真記録装置としては、複写機やレーザープリン
タ、ビデオプリンタやファクシミリ、それらの複合機等
が知られている。この種の装置では装置寿命の向上など
を目的として、感光ドラム等の像担持体上の像を中間転
写ベルトに一旦転写し、それを印刷シート上に転写・定
着させる中間転写方式等が一部採用されている。また装
置の小型化等を目的に、搬送ベルトで印刷シートを搬送
しながら転写を行う方式も採用されている。
等に用い得る半導電性ベルトとして、例えば特開平5−
77252号公報及び特開平10−63115号公報に
は、機械特性や耐熱性に優れたポリイミド樹脂に導電性
フィラーを分散してなる中間転写ベルトが提案されてい
る。
でに提案されているポリイミド樹脂からなる半導電性ベ
ルトは可とう性と剛性のバランスが悪く、中間転写ベル
トや転写搬送べルトとしての耐久性等が十分とは言えな
かった。例えば、特開平10−63115号公報のベル
トでは、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物とp−フェニレンジアミンと重合物である
ポリアミド酸(Uワニス−S)をポリイミド樹脂の原料
とし、これに導電性フィラーを分散したベルトが開示さ
れているが、このタイプの中間転写ベルトでは、可とう
性が不十分で、切り裂き強度の低下が見られ、長期使用
においてベルト端部から割れが生じ易いという問題があ
る。
る4,4’−ジアミノジフェニルエーテルのみを用いて
製造したポリイミド製の半導電性ベルトも知られている
が、引っ張り弾性率が十分でないため、中間転写ベルト
等に使用すると、画像にズレが生じ易く、特にカラー画
像の場合に色ズレの問題が顕著になる。
ィラーとしてポリイミド樹脂に分散させた場合、2次凝
集が起こり易く、導電性の連鎖ができやすく、転写部に
おいて、印加した電圧の集中が起こり、印可電圧により
電気抵抗値が低下する問題が発生した。具体的には、例
えば葉書などの中間転写体の幅より短い用紙を連続して
1000枚以上転写した後で、ハーフトーン(マゼンタ
30%)の画像を転写すると用紙走行部がしろ抜けする
問題が発生した。このしろ抜けする画質欠陥は、10℃
15%RHの低温低湿環境下において顕著であった。用
紙走行部がしろ抜けするのは、二次転写部での印加電圧
によって、用紙剥離時に中間転写体と用紙との間で剥離
放電が発生して、中間転写体の用紙走行部の表面抵抗率
が、周辺部より低下して、転写効率が、周辺部より低下
することが原因と考えられる。
されるカーボンブラックが酸化され、導電性が高くな
り、抵抗低下するものと推測される。また上記抵抗低下
はベルトに含有されるカーボンブラックの分散性が悪い
と、抵抗低下は大きい傾向にあった。このような抵抗低
下は、中間転写体の寿命の短命化に繋がり、メンテナン
スの手間とランニングコストを押し上げる結果に繋がる
ため好ましいものではない。
等として使用する際に、表面抵抗率の低下により転写画
像に白抜けが発生しにくく、しかも転写、搬送等の機能
が良好で、耐久性にも優れる半導電性ベルトを提供する
ことにある。
を達成すべく鋭意研究したところ、導電性フィラーとし
て酸化処理カーボンブラックを使用し、かつその含有量
と剛直成分(ハードセグメント)の比率の関係が特定条
件を満たす場合に、可とう性と剛性のバランスが良好に
なることを見出し、本発明を完成するに至った。
理カーボンブラックを含有してなり、表面抵抗率が10
8 〜1016Ω/□、体積抵抗率が108 〜1016Ω・c
mである半導電性ベルトであって、前記ポリイミド樹脂
は、テトラカルボン酸残基である全芳香族骨格とジアミ
ン残基であるp−フェニレン骨格とがイミド結合してな
るA成分と、テトラカルボン酸残基である全芳香族骨格
とジアミン残基であるジフェニルエーテル骨格とがイミ
ド結合してなるB成分とを繰返してなる共重合体、及び
/又は前記A成分を繰返し単位とする重合体と前記B成
分を繰返し単位とする重合体とを混合してなるブレンド
体であると共に、前記ポリイミド樹脂の全繰返し単位中
の前記A成分のモル%をR、前記酸化処理カーボンブラ
ックのポリイミド樹脂100重量部に対する重量部数を
Wとするとき、65−W≦Rを満たすことを特徴とす
る。
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物とp−フェニレンジアミンと4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテルとの共重合体であることが好ましい。
果が示すように、半導電性ベルトの可とう性と剛性のバ
ランスが良好になるため、転写、搬送等の機能が良好
で、耐久性にも優れる半導電性ベルトとなる。その理由
の詳細は明確ではないが、次のように推測される。B成
分は屈曲性のジフェニルエーテル骨格を有するため、そ
のモル比率を変えることで、可とう性と剛性のバランス
を変化させることができる。一方、酸化処理カーボンブ
ラックはその量によって、ベルトの機械特性を変化させ
るが、上記のバランスへの影響が大きいため、酸化処理
カーボンブラックの含有量に応じて、A成分の適切なモ
ル%の範囲を変える必要が生じる。その際、上記の条件
を満たすことで、転写、搬送等の機能が良好で、耐久性
にも優れる半導電性ベルトとなると考えられる。
ることで、一部に過剰な電流が流れて繰り返しの電圧印
加による酸化の影響を受けにくく、その表面の酸素含有
官能基の効果で、転写電圧による電界集中がおきづらく
なる。その結果、転写電圧による抵抗低下を防止し、電
気抵抗の均一性を改善し、電界依存性が少なく、さらに
環境による抵抗変化の少ない、用紙走行部が白く抜ける
などの画像欠陥の発生が抑制された高画質を得ることが
できるようになる。
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェ
ニレンジアミンと4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ルとの共重合体である場合、3,3’,4,4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェニレンジア
ミンによりA成分が形成され、3,3’,4,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物と4,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテルによりB成分が形成され、これら
が共重合成分となるため、ブレンド体と比べて、酸化処
理カーボンブラックの分散性が良好になる。また、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
がビフェニル骨格を有するため、耐吸湿性や耐クリープ
性でも優れた半導電性ベルトとなる。
て説明する。本発明の半導電性ベルトは、ポリイミド樹
脂に酸化処理カーボンブラックを含有してなるものであ
る。
カルボン酸残基である全芳香族骨格とジアミン残基であ
るp−フェニレン骨格とがイミド結合してなるA成分
と、テトラカルボン酸残基である全芳香族骨格とジアミ
ン残基であるジフェニルエーテル骨格とがイミド結合し
てなるB成分とを繰返してなる共重合体、及び/又は前
記A成分を繰返し単位とする重合体とB成分を繰返し単
位とする重合体とを混合してなるブレンド体である。但
し、前述のような理由より、共重合体を使用するのが好
ましい。
るための全芳香族骨格を有するテトラカルボン酸二無水
物等の酸成分、及びp−フェニレン骨格を有するジアミ
ン成分、並びにB成分を形成するための全芳香族骨格を
有するテトラカルボン酸二無水物等の酸成分(A成分と
同じ場合は不要)、及びジフェニルエーテル骨格を有す
るジアミン成分を共重合することで得ることができる。
また、ブレンド体は、例えばA成分を形成するための全
芳香族骨格を有するテトラカルボン酸二無水物等の酸成
分、及びp−フェニレン骨格を有するジアミン成分を予
め重合してポリアミド酸(重合ワニス)を得ると共に、
B成分を形成するための全芳香族骨格を有するテトラカ
ルボン酸二無水物等の酸成分、及びジフェニルエーテル
骨格を有するジアミン成分を予め重合してポリアミド酸
(重合ワニス)を得た後、両者のポリアミド酸を混合し
てからイミド転化することで得ることができる。
ン酸二無水物としては、ピロメリット酸二無水物、3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン
酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカル
ボン酸二無水物、又はこれらの芳香環を低級アルキル基
等で置換した化合物等が挙げられる。これらのうち、特
に3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物が好ましい。
ン成分としては、p−フェニレンジアミン又はその芳香
環を低級アルキル基等で置換した化合物等が挙げられ
る。ジフェニルエーテル骨格を有するジアミン成分とし
ては、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、 3,
3’−ジアミノジフェニルエーテル又はこれらの芳香環
を低級アルキル基等で置換した化合物等が挙げられる。
は、カーボンブラックを酸化処理することで、表面に酸
素含有官能基(例えば、カルボキシル基、キノン基、ラ
クトン基、水酸基等)を付与して得ることができる。こ
の酸化処理は、高温雰囲気下で、空気と接触・反応させ
る空気酸化法、常温下で窒素酸化物やオゾン等と反応さ
せる方法、及び高温下での空気酸化後、低温下でオゾン
酸化する方法などにより行うことができる。
的には、スペシャルブラック4(デグッサ社製、比表面
積180m2 /g、DBP吸油量280cc/100
g、揮発分14.0%、導電性指標15.0)、スペシ
ャルブラック250(デグッサ社製、比表面積40m2
/g、DBP吸油量48cc/100g、揮発分2.0
%、導電性指標14.6)、BLACK PEARLS
L(キャボット社製、比表面積138m2 /g、DB
P吸油量55cc/100g、揮発分5.0%、導電性
指標15.0)、プリンテックスV(デグッサ社製)等
が挙げられる。これらを単独、あるいは併用して使用し
てもよい。
〜100nmのものが好ましく、特に10〜50nmの
ものが好ましい。平均一次粒子径が100nmを超える
ものは、機械特性や電気抵抗値の均一性が不十分になり
易い傾向がある。
ラーの種類、粒子径、分散状態によっても異なるが、ポ
リイミド樹脂(固形分)100重量部に対して、1〜5
0重量部の範囲が好ましく、2〜30重量部がより好ま
しい。本発明では、酸化処理カーボンブラックを選択す
ることと適当な配合量の組み合わせにより、中間転写ベ
ルト等に適した表面抵抗率(108 〜1016Ω/□)と
体積抵抗率(108 〜1016Ω・cm)の範囲に調整さ
れる。
時に転写ベルトが著しく帯電することから像担持体と離
れる際、剥離放電が起こり転写されたトナー像が飛散す
る。また、体積抵抗率等が低すぎる場合、転写ベルトと
像担持体との間に過大な電流が流れることから、ベルト
に転写されたトナー像が像担持体に戻ってしまう。かか
る観点より、好ましくは、表面抵抗率が1010〜1015
Ω/□、体積抵抗率が1010〜1015Ω・cmである。
配合量に応じて適切なポリイミド樹脂の組成範囲が存在
する。即ち、本発明の半導電性ベルトは、ポリイミド樹
脂の全繰返し単位中の前記A成分のモル%をR、酸化処
理カーボンブラックのポリイミド樹脂100重量部に対
する重量部数をWとするとき、65−W≦Rを満たすこ
とを特徴し、好ましくは、70−W≦R≦100−(W
/20)を満たす場合である。Rが小さ過ぎると、引張
り弾性率が低下し易く、ベルトとしては、伸びが大きく
使用が困難になる。Rが大き過ぎると、引き裂き強度が
低下し易く、使用時に割れの発生が生じ易くなる傾向が
ある。
イミドの前駆体であるポリアミド酸を合成する際に使用
する溶媒に酸化処理カーボンブラックを均一分散させた
後、ジアミン成分(p−フェニレンジアミンと4,4’
−ジアミノジフェニルエーテル等)と酸二無水物成分
(3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物等)を特定量添加し共重合してポリアミド酸溶液
を得た後、このポリアミド酸溶液をベルト状に製膜し、
加熱乾燥、イミド転化を行って製造することができる。
また、その際、ポリアミド酸として、上記の如き混合物
を使用することで、ポリイミド樹脂のブレンド体に酸化
処理カーボンブラックを含有してなる半導電性ベルトを
製造することができる。
ミンを重合反応させる際の溶媒としては、溶解性などの
点により極性溶媒が好ましく、例えば、N−メチル−2
−ピロリドン、N,N−ジアルキルアミド類が好まし
い。重合反応させる際のモノマー濃度は、5〜30重量
%が好ましい。また、反応温度は80℃以下に設定する
ことが好ましく、特に好ましくは5〜50℃であり、反
応時間は約0.5〜10時間である。
クを均一に分散する方法としては特に制限はなく、ポリ
イミドの前駆体であるポリアミド酸溶液に酸化処理カー
ボンブラックをプラネタリーミキサーやビーズミルや三
本ロール等で混合・分散する方法や、ポリアミド酸合成
時に使用する溶媒中に酸化処理カーボンブラックをボー
ルミルあるいは超音波等で分散後、この溶媒を用いてポ
リアミド酸を合成する方法等がある。
内周面、あるいは外周面に酸化処理カーボンブラックを
含有するポリアミド酸を浸漬法、遠心成型法、コーティ
ング法等により塗布した後、溶媒除去、イミド転化し、
その後、金型より剥離することにより得ることが出来
る。その際、イミド転化の加熱温度は、ポリイミド樹脂
の種類にもよるが、例えば300〜450℃で行われ、
イミド転化が十分完了するまで行うのが好ましい。ま
た、必要に応じて、金型を離型処理してもよく、また、
脱泡工程を行ってもよい。
性ベルトは、引張り弾性率が3920N/mm2 以上
で、かつ、引き裂き強度が2.94N/mm2 以上であ
ることが好ましく、引張り弾性率が4900N/mm2
以上で、かつ、引き裂き強度が3.43N/mm2 以上
であることがより好ましい。
用目的などに応じて適宜決定しうるが、一般には強度や
柔軟性等の機械特性などの点により、厚さ5〜500μ
mが好ましく、厚さ20〜200μmがより好ましい。
電気特性および機械特性により、電子写真記録装置の中
間転写ベルトや転写搬送べルト等として有用である。
施例等について説明する。
に乾燥した酸化処理カーボンブラック(デグッサ社製,
プリンテックスV)77.0g(ポリイミド固型分10
0重量部に対し20重量部)をボールミルで6時間(室
温)混合した。このNMPに3,3’,4,4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)294.
2gとp−フェニレンジアミン(PDA)と4,4’−
ジアミノジフェニルエーテル(DDE)をモル比PDA
/DDE=8/2でそれぞれ86.56g、40gを溶
解し、窒素雰囲気中において、室温で4時間撹拌しなが
ら反応させて、ポリアミド酸溶液を得た。
に上記ポリアミド酸溶液をディスペンサーで厚さ400
μmに塗布後、1500rpmで10分間回転させ均一
な塗布面を得た。次に、250rpmで回転させなが
ら、金型の外側より60℃の熱風を30分間あてた後、
150℃で60分間加熱、その後300℃まで2℃/分
の昇温速度で昇温し、更に300℃で30分間加熱し、
溶媒の除去、脱水閉環水の除去、及びイミド転化を行っ
た。その後室温に戻し、金型から剥離し、目的とする中
間転写ベルトを得た。この物の厚さは75μmであっ
た。
わりに、通常のカーボンブラック(三菱化学社製,MA
−100)を用いること以外は、実施例1−1と同様に
してポリアミド酸溶液を得た。その後、実施例1−1と
同じ方法で製膜し、厚さ75μmの中間転写ベルトを得
た。
A/DDE=5/5(それぞれ54.1g/100gで
あり、カーボンブラックの添加量はポリイミド固型分1
00重量部に対し20重量部)とする以外は、実施例1
−1と同様にして、ポリアミド酸溶液を得た。その後、
実施例1−1と同じ方法で製膜し、厚さ75μmの中間
転写ベルトを得た。
A/DDE=4/6(それぞれ43.28g/120g
であり、カーボンブラックの添加量はポリイミド固型分
100重量部に対し20重量部)とする以外は、実施例
1−1と同様の操作を行い、厚さ75μmの中間転写ベ
ルトを得た。
A/DDE=10/0(それぞれ108.2g/0gで
あり、カーボンブラックの添加量はポリイミド固型分1
00重量部に対し20重量部)とする以外は、実施例1
−1と同様の操作を行い、厚さ75μmの中間転写ベル
トを得た。
A/DDE=9/1(それぞれ97.38g/20g)
とし、かつカーボンブラックの添加量を38.5g(ポ
リイミド固型分100重量部に対し10重量部)とする
以外は、実施例1−1と同様にして、ポリアミド酸溶液
を得た。その後、実施例1−1と同じ方法で製膜し、厚
さ75μmの中間転写ベルトを得た。
A/DDE=6/4(それぞれ64.97g/80g)
とし、かつカーボンブラックの添加量をポリイミド固型
分100重量部に対し10重量部とする以外は、実施例
1−1と同様にして、ポリアミド酸溶液を得た。その
後、実施例1−1と同じ方法で製膜し、厚さ75μmの
中間転写ベルトを得た。
A/DDE=5/5(それぞれ54.1g/100g)
とし、かつカーボンブラックの添加量をポリイミド固型
分100重量部に対し10重量部とする以外は、実施例
1−1と同様にして、ポリアミド酸溶液を得た。その
後、実施例1−1と同じ方法で製膜し、厚さ75μmの
中間転写ベルトを得た。
A/DDE=4/6(それぞれ43.28g/120
g)とし、かつカーボンブラックの添加量をポリイミド
固型分100重量部に対し10重量部とする以外は、実
施例1−1と同様にして、ポリアミド酸溶液を得た。そ
の後、実施例1−1と同じ方法で製膜し、厚さ75μm
の中間転写ベルトを得た。
A/DDE=7/3(それぞれ75.74g/60g)
とし、かつカーボンブラックの添加量を115.4g
(ポリイミド固型分100重量部に対し30重量部)と
する以外は、実施例1−1と同様にして、ポリアミド酸
溶液を得た。その後、実施例1−1と同じ方法で製膜
し、厚さ75μmの中間転写ベルトを得た。
A/DDE=4/6(それぞれ43.28g/120
g)とし、かつカーボンブラックの添加量をポリイミド
固型分100重量部に対し30重量部とする以外は、実
施例1−1と同様にして、ポリアミド酸溶液を得た。そ
の後、実施例1−1と同じ方法で製膜し、厚さ75μm
の中間転写ベルトを得た。
A/DDE=3/7(それぞれ32.46g/140
g)とし、かつカーボンブラックの添加量をポリイミド
固型分100重量部に対し30重量部とする以外は、実
施例1−1と同様にして、ポリアミド酸溶液を得た。そ
の後、実施例1−1と同じ方法で製膜し、厚さ75μm
の中間転写ベルトを得た。
A/DDE=10/0(それぞれ108.2g/0g)
とし、かつカーボンブラックの添加量をポリイミド固型
分100重量部に対し30重量部とする以外は、実施例
1−1と同様にして、ポリアミド酸溶液を得た。その
後、実施例1−1と同じ方法で製膜し、厚さ75μmの
中間転写ベルトを得た。
ブラック(デグッサ社製,プリンテックスV)77.0
g(ポリイミド固型分100重量部に対し20重量部)
をボールミルで6時間(室温)混合した。このNMPに
BPDA235.36gとPDA86.56gを溶解
し、窒素雰囲気中において、室温で4時間撹拌しながら
反応させて、ポリアミド酸溶液を得た。また、カーボン
ブラックを含まないNMP366.6gにBPDA5
8.84gとDDE40gを溶解し、窒素雰囲気中にお
いて、室温で4時間撹拌しながら反応させて、ポリアミ
ド酸溶液を得た。両者のポリアミド酸溶液を30分間攪
拌・混合してポリアミド酸混合溶液を得た。
に上記ポリアミド酸混合溶液をディスペンサーで厚さ4
00μmに塗布後、1500rpmで10分間回転させ
均一な塗布面を得た。次に、250rpmで回転させな
がら、金型の外側より60℃の熱風を30分間あてた
後、150℃で60分間加熱、その後300℃まで2℃
/分の昇温速度で昇温し、更に300℃で30分間加熱
し、溶媒の除去、脱水閉環水の除去、及びイミド転化を
行った。その後室温に戻し、金型から剥離し、目的とす
る中間転写ベルトを得た。この物の厚さは75μmであ
った。
記の特性を調べた。
ローブHR−100)にて印加電圧100V、10秒値
の測定条件による25℃、60%RHでの表面抵抗率を
調べた。また、1本のベルトの10箇所を測定して、そ
の変動幅により表面抵抗率のバラツキを評価した。○は
表面抵抗率のバラツキが1桁以内におさまるものを、×
は表面抵抗率のバラツキが1桁以内におさまらないもの
を表す。
ローブHR−100)にて印加電圧100V、30秒値
の測定条件による25℃、60%RHでの体積抵抗率を
調べた。また、1本のベルトの10箇所を測定して、そ
の変動幅により体積抵抗率のバラツキを評価した。○は
体積抵抗率のバラツキが1桁以内におさまるものを、×
は体積抵抗率のバラツキが1桁以内におさまらないもの
を表す。
引張り強度(速度100mm/分)、弾性率および破断
時の伸びを調べた。
裂き強度を測定し、厚さで換算した。
に、中間転写兼用の記録シート搬送ベルトとして組み込
み、画像転写性のテストを行った。また、50000枚
テスト後のベルトの表面抵抗率の低下を測定した。
では、引張り弾性率が小さく、画像転写性が悪くなり、
A成分のモル%(R)が大きすぎる比較例では、引き裂
き強度が小さいなどの理由から、ベルトの耐久性が劣っ
ていた。また、酸化処理していないカーボンブラックを
用いた比較例1−1では、大きく表面抵抗率が低下して
いた。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリイミド樹脂に酸化処理カーボンブラ
ックを含有してなり、表面抵抗率が108 〜1016Ω/
□である半導電性ベルトであって、 前記ポリイミド樹脂は、テトラカルボン酸残基である全
芳香族骨格とジアミン残基であるp−フェニレン骨格と
がイミド結合してなるA成分と、テトラカルボン酸残基
である全芳香族骨格とジアミン残基であるジフェニルエ
ーテル骨格とがイミド結合してなるB成分とを繰返して
なる共重合体、及び/又は前記A成分を繰返し単位とす
る重合体と前記B成分を繰返し単位とする重合体とを混
合してなるブレンド体であると共に、 前記ポリイミド樹脂の全繰返し単位中の前記A成分のモ
ル%をR、前記酸化処理カーボンブラックのポリイミド
樹脂100重量部に対する重量部数をWとするとき、 65−W≦R を満たすことを特徴とする半導電性ベルト。 - 【請求項2】 前記ポリイミド樹脂は、3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物とp−フェ
ニレンジアミンと4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ルとの共重合体である請求項1記載の半導電性ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001150426A JP2002341673A (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | 半導電性ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001150426A JP2002341673A (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | 半導電性ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002341673A true JP2002341673A (ja) | 2002-11-29 |
Family
ID=18995437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001150426A Pending JP2002341673A (ja) | 2001-05-21 | 2001-05-21 | 半導電性ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002341673A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006113215A (ja) * | 2003-10-14 | 2006-04-27 | Ricoh Co Ltd | 電子写真画像形成用中間転写ベルト及びその製造方法及び画像形成装置 |
JP2006171572A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Ricoh Co Ltd | 中間転写ベルト及びそれを用いた画像形成装置 |
JP2006206778A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Ist:Kk | ポリイミド樹脂管状物 |
JP2007093884A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Nitto Denko Corp | 半導電性ポリイミドフィルム |
JP2008074900A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Gunze Ltd | 半導電性ポリイミド樹脂ベルト及びその製造方法 |
JP2008208219A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Ricoh Co Ltd | ポリイミド製エンドレスシームレスベルト、その製造方法および画像形成装置 |
JP2009086190A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 無端ベルト及び画像形成装置 |
WO2009072569A1 (ja) | 2007-12-06 | 2009-06-11 | Gunze Limited | カーボンブラック分散ポリアミド酸溶液組成物、それを用いた半導電性ポリイミド樹脂ベルトの製造方法及び半導電性ポリイミド樹脂ベルト |
JP2009138103A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Gunze Ltd | 半導電性共重合ポリイミドベルト、その製造方法及び中間転写ベルト |
JP4720953B1 (ja) * | 2010-09-17 | 2011-07-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 管状体の製造方法 |
US8729217B2 (en) | 2007-03-27 | 2014-05-20 | Nitto Denko Corporation | Semi-conductive polyimide film |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000147928A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-26 | Nitto Denko Corp | 複合管状物 |
JP2001047451A (ja) * | 1999-08-12 | 2001-02-20 | Gunze Ltd | 無端管状半導電性芳香族ポリイミドフイルムとその製造方法 |
JP2001324880A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 中間転写体、及び画像形成装置 |
-
2001
- 2001-05-21 JP JP2001150426A patent/JP2002341673A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000147928A (ja) * | 1998-11-05 | 2000-05-26 | Nitto Denko Corp | 複合管状物 |
JP2001047451A (ja) * | 1999-08-12 | 2001-02-20 | Gunze Ltd | 無端管状半導電性芳香族ポリイミドフイルムとその製造方法 |
JP2001324880A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 中間転写体、及び画像形成装置 |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006113215A (ja) * | 2003-10-14 | 2006-04-27 | Ricoh Co Ltd | 電子写真画像形成用中間転写ベルト及びその製造方法及び画像形成装置 |
JP2006171572A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Ricoh Co Ltd | 中間転写ベルト及びそれを用いた画像形成装置 |
JP2006206778A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Ist:Kk | ポリイミド樹脂管状物 |
JP2007093884A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Nitto Denko Corp | 半導電性ポリイミドフィルム |
JP2008074900A (ja) * | 2006-09-19 | 2008-04-03 | Gunze Ltd | 半導電性ポリイミド樹脂ベルト及びその製造方法 |
JP2008208219A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Ricoh Co Ltd | ポリイミド製エンドレスシームレスベルト、その製造方法および画像形成装置 |
US8729217B2 (en) | 2007-03-27 | 2014-05-20 | Nitto Denko Corporation | Semi-conductive polyimide film |
JP2009086190A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 無端ベルト及び画像形成装置 |
JP2009138103A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Gunze Ltd | 半導電性共重合ポリイミドベルト、その製造方法及び中間転写ベルト |
JP5409385B2 (ja) * | 2007-12-06 | 2014-02-05 | グンゼ株式会社 | カーボンブラック分散ポリアミド酸溶液組成物、それを用いた半導電性ポリイミド樹脂ベルトの製造方法及び半導電性ポリイミド樹脂ベルト |
US8686106B2 (en) | 2007-12-06 | 2014-04-01 | Gunze Limited | Polyamic acid solution composition having carbon black dispersed therein, process for production of semiconductive polyimide resin belt using the composition, and semiconductive polyimide resin belt |
WO2009072569A1 (ja) | 2007-12-06 | 2009-06-11 | Gunze Limited | カーボンブラック分散ポリアミド酸溶液組成物、それを用いた半導電性ポリイミド樹脂ベルトの製造方法及び半導電性ポリイミド樹脂ベルト |
JP4720953B1 (ja) * | 2010-09-17 | 2011-07-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 管状体の製造方法 |
JP2012063692A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 管状体の製造方法 |
US8524315B2 (en) | 2010-09-17 | 2013-09-03 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Method for manufacturing tubular body |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9052654B2 (en) | Polyamic acid composition, polyimide endless belt, and image forming apparatus | |
JP2002341673A (ja) | 半導電性ベルト | |
JP2001142313A (ja) | 半導電性ベルト | |
JP5446655B2 (ja) | ポリイミド系高分子組成物、ポリイミド無端ベルト、ポリイミド無端ベルトの製造方法、ベルトユニットおよび画像形成装置 | |
JP2000187403A (ja) | 半導電性ベルト | |
JP2014122350A (ja) | 半導電性ポリイミド樹脂ベルト及び半導電性ポリイミド樹脂ベルトの製造方法 | |
JP2002162836A (ja) | 半導電性シームレスベルト | |
JP2006267572A (ja) | 半導電性シームレスベルト | |
WO2008035426A1 (fr) | Courroie semiconductrice sans raccord | |
JP2001022189A (ja) | 半導電性ベルト | |
JP4396959B2 (ja) | 半導電性ベルト | |
JP5432012B2 (ja) | 半導電性ベルトの製造方法 | |
JP5209685B2 (ja) | シームレスベルト及びその製造方法 | |
JP2003131463A (ja) | 半導電性ベルト | |
JP2004302094A (ja) | 半導電性ベルト及びその製造方法 | |
JP5220576B2 (ja) | ポリイミド樹脂製ベルト及びその製造方法 | |
JP5121426B2 (ja) | 半導電性共重合ポリイミドベルト、その製造方法及び中間転写ベルト | |
JP2002365927A (ja) | 半導電性ベルト及びその製造方法 | |
JP4854011B2 (ja) | 半導電性ベルト及び画像形成装置 | |
JP2004099709A (ja) | ポリイミド樹脂製ベルト | |
JP4132419B2 (ja) | 半導電性ベルト | |
JP2000305377A (ja) | 半導電性ベルト及びその製造方法 | |
JP2002132061A (ja) | 半導電性ベルト | |
JP4229727B2 (ja) | 半導電性ベルトの製造方法 | |
JP2003345084A (ja) | ポリイミド樹脂製ベルト |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050322 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20050322 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050331 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070117 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071108 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100723 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101116 |