JP2006113215A - 電子写真画像形成用中間転写ベルト及びその製造方法及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真画像形成用中間転写ベルト及びその製造方法及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 層間剥離を生ずることのない電子写真用中間転写ベルト、その製造方法および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 像担持体に接触して像担持体上に担持されている顕像が一次転写され、一次転写された顕像を転写材に二次転写するために用いられる無端状の電子写真用中間転写ベルトにおいて、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、遠心塗工時に遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成されていて、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする電子写真画像形成用中間転写ベルト。
【選択図】 図2

Description

本発明は、像担持体に接触して像担持体上に担持されている顕像が一次転写され、一次転写された顕像を転写材に2次転写するために用いられる無端状の電子写真画像形成用中間転写ベルト、該電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法、この電子写真画像形成用中間転写ベルトを備えた画像形成装置並びに画像形成方法に関し、特に、フルカラー画像を形成した後、転写材にフルカラー画像を転写するフルカラー複写機、プリンタの中間転写体として用いられるフルカラー電子写真画像形成用中間転写ベルト、フルカラー電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法、このフルカラー電子写真画像形成用中間転写ベルトを備えた画像形成方法、画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置によりフルカラー画像を得る場合、感光体上に各色のトナー画像を形成し、中間転写体である中間転写ベルトに順次多重転写して中間転写ベルト上に多色画像を形成した後、転写材に静電的に一括して再転写する多色画像を形成する装置が既に知られている。このような中間転写体上に多色画像を得る場合、基体に高抵抗層を設けることが高画質化に有効な手段であり、抵抗値の制御が重要な技術となっており、静電的像転写プロセスを行なう上で必要な転写力を得るために転写電圧として500Vから2000Vの転写電圧を加えて必要な電界(転写電界として15MV/m以上)を形成していた。
また、近年の環境への影響を鑑みて電子写真用画像形成装置に供するエネルギーの省エネルギー化の要請が高まっている。
マシン(画像形成装置)の省エネルギー設計としては、エコスタート、抵エネルギーで定着できる定着方法等の開発が進んでいる。
従来の電子写真用中間転写ベルトでは、基体層上に表層として高抵抗層を形成するという複層構造とすることにより、高画質化を図っていた。
しかし、このような従来の電子写真用中間転写ベルトでは、複層構造であるので、基体層と表層である高抵抗層との剥離という問題を解決しなければならなかった。つまり、電子写真用中間転写ベルトの基体層と高抵抗層との密着性が悪い場合、繰り返し使用していると基体層から高抵抗層が浮き上がる部分ができ、電流が高抵抗層の一部に流れず、画像のムラが発生してしまうことがあった。
その対策として、特許文献1には、中間転写体の基体を得た後、ディッピングによって表層を得ることにより解決方法が開示されている。
また、導電材比重に関する技術が開示されているが(特許文献2参照)、ここに記載の中間転写体では、中間転写体の樹脂は、ポリイミドに限らず熱可塑性、熱硬化性樹脂を用いている。
また、特許文献3には、導電性の異なる複数種類のカーボンを基材中に含有し、該導電性の異なる複数種類のカーボンを膜厚方向に偏在させることを基本とする技術(電子写真用中間転写ベルト、その製法、画像形成装置)が開示されている。
この構成においては、電子写真用中間転写ベルトの基体中に導電性の異なるカーボンが膜厚方向に偏在しているので、ベルト表面と裏面とで異なる表面抵抗率を有し、画像ムラを防止した電子写真用中間転写ベルトを得ることができる。
また、ポリイミド樹脂は強度や耐熱性、摩擦帯電性の関係で大変有用な材料であり、ポリイミド樹脂にカーボンブラックを分散した単層の電子写真用中間転写ベルトは、他の材料(プラスチック)と比して高い性能が得られている。
しかしながら、この電子写真用中間転写ベルトにおいては、導電性の異なる2種類のカーボンが必要となり分散工程が2工程となる。また、ベルト表面の偏在集合性に関して導電性の異なるカーボンが偏在集合するところがないとはいえなかった。
また、様々な電気写真プロセス上で使用される本ベルトの抵抗値の制御は、導電材であるカーボンブラック単体の抵抗率、添加量により制御され、所望の抵抗を得るには、材料面での制約が多かった。
特開平8−160654号公報 特開2003−165127号公報 特開平11−109761号公報
本発明はこのような問題点を鑑みてなされたものであり、ベルト外表面の誘電体特性の特性値が遠心塗工時の回転数を可変することで制御されることにより基体内の導電性および、ベルト表面の表面抵抗を制御し、単層構造であるので、層間剥離を生ずることのない電子写真用中間転写ベルト、その製造方法および画像形成装置を提供することを目的としている。
従来中間転写ベルトを用いて転写を行なう電子写真画像形成方法を行なう際には電界強度として30MV/m程度の電界強度が必要となっており、中間転写ベルト使用の方法において低エネルギー化の要請には十分な値とはいえなかった(転写電圧として500Vから2000Vの転写電圧を加えて転写電界を形成していた)。
また、低電界を形成する方法には、ベルトの低抵抗化と印加エネルギーの低下の2通りの方法があるが、ベルトの電気抵抗を下げた場合、転写に必要な電荷が、ベルトの表面及び内部において固定化せず、移動してしまい、その結果転写率が低下してしまい十分な転写が行なわれていなかった。
また、印加エネルギーを下げた場合、すなわち、転写に必要なトナー層への印加電荷量を下げ、転写に必要なエネルギーを下げた場合であるが、低電界であるがためにトナー層を転写させるエネルギーが少なくなっており、転写の時のトナー層は、その転写体であるベルトに形成された電界のエネルギーが十分でない場合適正な転写が行なわれてはいなかった。
本発明は、転写時における省エネルギー化に寄与することを課題とするものであり、近年における環境負荷の低減の動きに適合した転写技術を提供することを目的とする。
本発明においては、上記課題を解決するべく、鋭意研究を重ねた結果、ベルト形成時において、ベルト成形型の回転数を制御することにより転写に必要な均一な表面を形成し、且つベルトの抵抗値をある一定の範囲に収めることにより電荷の拡散防止のできることが見いだされた。
すなわち、大きい回転加速度Gを与えた状態でベルトを作成すると低電界で転写効率にすぐれたベルトを提供できることを見出した。
上記課題は、本発明の(1)「像担持体に接触して像担持体上に担持されている顕像が一次転写され、一次転写された顕像を転写材に二次転写するために用いられる無端状の電子写真用中間転写ベルトにおいて、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、遠心塗工時に遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成されていて、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする電子写真画像形成用中間転写ベルト」、(2)「前記基体中に分散される前記導電性カーボンの真比重(d2)と該基体に用いられる材料の比重(d1)の比(d2/d1)が1.3未満であることを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルト」、(3)「ベルト外表面の表面抵抗率の値が、ρs=1.0×10〜1.0×1013Ωであることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルト」、(4)「ベルトの体積抵抗率の値が、ρv=1.0×10〜1.0×1011Ω・cmであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の電子写真画像形成用中間転写ベルト」によって解決される。
また、上記課題は、本発明の(5)「遠心塗工時の回転遠心力が3.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする前記第(1)項に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法」、(6)「該基体中に分散される前記導電性カーボンの真比重(d2)と該基体に用いられる材料の比重(d1)の比(d2/d1)が1.3未満であることを特徴とする前記第(2)項に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法」、(7)「像担持体に接触して像担持体上に担持されている顕像が一次転写され、一次転写された顕像を転写材に二次転写するために用いられる無端状の電子写真用中間転写ベルトの製造方法において、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、前記熱硬化性樹脂の原料とカーボンブラックを含む有機溶媒溶液を、遠心成形型を用いた遠心塗工によりベルト状に成形して熱硬化性樹脂を硬化する段階を含む製造方法で製造され、該製造時に該遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成され、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有するものであることを特徴とする電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法」、(8)「ベルトの体積抵抗率(ρv)の値が、ρv=1.0×10〜1.0×1011Ω・cmであることを特徴とする前記第(7)項に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法」によって解決される。
また、上記課題は、本発明の(9)「像担持体に帯電処理する段階と、帯電された像担持体を像様に露光する段階と、像露光された像担持体を現像して顕像化する段階と、顕像化されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写する段階と、中間転写ベルト上のトナー像を転写材に二次転写する段階と、該中間転写ベルトをクリーニングする段階とを含む電子写真画像形成方法であって、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、遠心塗工時に遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成されていて、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする電子写真画像形成方法」、(10)「該基体中に分散分散される前記導電性カーボンの真比重(d2)と該基体に用いられる材料の比重(d1)の比(d2/d1)が1.3未満であることを特徴とする前記第(9)項に記載の電子写真画像形成方法」、(11)「前記ベルトの外表面の表面抵抗率(ρs)の値が、ρs=1.0×10〜1.0×1013Ωであることを特徴とする前記第(9)項に記載の電子写真画像形成方法」、(12)「前記ベルトの体積抵抗率(ρv)の値が、ρv=1.0×10〜1.0×1011Ω・cmであることを特徴とする前記第(9)項に記載の電子写真画像形成方法」によって解決される。
また、本発明は(13)「像担持体に帯電処理する帯電手段と、帯電された像担持体を像様に露光する像露光手段と、像露光された像担持体を現像して顕像化する現像手段と、顕像化されたトナー像を一次転写する中間転写ベルトと、該中間転写ベルト上のトナー像を転写材に二次転写する二次転写手段と、該中間転写ベルトのクリーニング手段とを有する電子写真画像形成装置であって、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、遠心塗工時に遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成されていて、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする電子写真画像形成装置」、(14)「前記中間転写ベルトの基体中に分散分散される前記導電性カーボンの真比重(d2)と該基体に用いられる材料の比重(d1)の比(d2/d1)が1.3未満であることを特徴とする前記第(13)項に記載の電子写真画像形成装置」、(15)「前記ベルトの外表面の表面抵抗率(ρs)の値が、ρs=1.0×10〜1.0×1013Ωであることを特徴とする前記第(13)項に記載の電子写真画像形成装置」、(16)「前記ベルトの体積抵抗率(ρv)の値が、ρv=1.0×10〜1.0×1011Ω・cmであることを特徴とする前記第(13)項に記載の電子写真画像形成装置」を好ましい態様として包含する。
本発明によれば、転写電界強度が15MV/m未満に制御された電子写真画像形成時に、ベルト表面において面方向に所望の抵抗値に制御された抵抗値を有し、良好な画像を形成する電子写真画像形成用中間転写ベルトを得ることができるという優れた効果が発揮される。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
カラー複写機に用いられる中間転写体としての電子写真用中間転写ベルトに用いられるポリマーは難燃性、強度、電気安定性が要求されるが、ポリイミド樹脂(該「ポリイミド樹脂」には、ポリアミドイミド樹脂、これらのブレンドの形の樹脂を含む。以下同じ)は強度や耐熱性、摩擦帯電性の関係で他のプラスチックと比較し大変優れた材料である。このポリイミド樹脂を用いて無端状電子写真用中間転写ベルトを作製する方法として遠心成形方法が挙げられる。
まず基本的素材であるポリイミド樹脂は、その前駆体であるポリアミド酸(及びポリアミドーアミド酸)を用いて合成される。このポリアミド酸は、熱又は触媒によってイミド閉環してポリイミドに変化する性質を有し、ポリアミド酸である間、特定の溶剤によって溶解する性質を有している。このポリアミド酸溶液にカーボンを分散する(以下、これを混合ポリアミック酸溶液と称する)。
本発明においては、抵抗値制御のための材料として、各種の導電性又は低抵抗粒子材料、これに限られる訳ではないが例えば酸化錫、酸化インジウム等の金属亜酸化物粉末、金属粉末、及び好ましくはカーボン粉末等を用いることができ、また、これらの混合物、不揮発性低抵抗液体等を単独又は混合して用いることができる。
本発明で用いるカーボンは、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、サーマルブラック、チャネルブラック等に分けられる。アセチレンブラックは、アセチレンを予熱した炉で熱分解して得られ、オイルファーネスブラックは、炉に石油を吹き込み、空気量を調節し不完全燃焼させ、生じたカーボンを冷却後、サイクロンなどで捕集して得られ、サーマルブラックは、天然ガスを用い、蓄熱炉中200〜1700℃で蓄熱と熱分解とを交互に行なって得られ、チャネルブラックは、細長い鉄板に、天然ガスの火炎を当て、生じたカーボンを付着させて得られる。以下、便宜上、主にカーボンを中心に説明する。
本発明の電子写真用中間転写ベルトにはこれらのカーボンの内からある種類のカーボンを特定して使用する必要はないが、ベルトの表面抵抗を高抵抗としたい場合、アセチレンブラック(電気化学工業株式会社製)やケッチェンブラックEC(ライオン株式会社製)のように少ない添加量で高い導電性となるカーボンの処方は避けるべきである。
また、カーボンの分散方法については超音波分散、ボールミル、サンドミル等の手段を用いて行なうことができるが、カーボンを直接ポリアミド酸溶液中に分散するのではなく、N−メチルピロリドン(以下、NMPと記す)中にカーボンを分散し、このそれぞれのカーボン分散溶液とポリアミド酸溶液を混合するのが一般的である。
本発明における遠心塗工液における有機溶媒(NMP以外)としては、DMAC N,N−ジメチルアセトアミド CHCON(CH等の有機溶媒が挙げられ、その他、特開昭60−28432号公報(第3頁に記載の反応に使用する有機極性溶媒も使用可能である)が挙げられる。
このようにしてカーボンを用意する。
本発明におけるカーボンの含有量は、乾燥樹脂分100重量部当たり5から25重量部範囲で含有するのが好ましく、より好ましくは17.5から22.5重量部である。
本発明の混合ポリアミド酸溶液における溶媒と樹脂分+カーボンブラックの好ましい量比範囲としては、樹脂分+カーボンブラック濃度として10〜50wt%である。
遠心塗工のための好ましい塗工液の粘度範囲は、100〜15000センチポイズ、より好ましくは300〜8000センチポイズである。
塗工液中に含有させてもよい樹脂分、導電性粒子以外の他の添加剤の種類と、添加量割合としては、(a)イミド化触媒(例えばピリジン、ピコリン類、イミダゾール類、キノリン類、トリエチルアミン)が挙げられ、これらは、ポリアミック酸のアミック酸単位に対して0.1モル以上50モル以下であることが好ましい。
さらに、(b)潤滑剥離剤の一般的な項目としてシリコーンオイル成分、フッ素成分等が挙げられる(樹脂に対して0.1以上10以下)。
遠心型への混合ポリアミック酸溶液の注液は、遠心成形型を回転しながら、ポリアミド酸溶液とそれぞれのカーボン溶液を混合した、混合ポリアミド酸溶液を遠心成形型の内側に、所定量注入することによって行なう。注入に際しては、ゆっくりと回転しながら行い、そして注入後は徐々に速度を上げて所定の回転速度に到達せしめる。そして更に所定の回転速度で所定時間、回転を持続せしめる。
本発明の範囲の遠心力Gにおいてはカーボンの分散液の微粒子は、質量差(混合ポリアミック酸溶液中での比重差により)遠心方向に遠心力で移行する傾向があり、本発明においてはこの傾向の強さを遠心加速度Gの調節によりコントロールする。
また、カーボン微粒子の膜中における分布の状態を把握して表現することは非常に重要であるが、実際にはどのように分布しているのかを把握し正確に表現することは、非常に困難さを伴う。
しかしながら本発明においては、大きい遠心加速度Gの下で膜を形成することにより分散状態の良好なまま、すなわち液状状態における対流の少ない状態で膜が形成され、カーボン粒子の濃淡(偏在)が膜として、ベルトの半導体の領域(中庸範囲の比抵抗及び誘電率の領域)に必要十分な性能を与えていることを見出した。
本発明の中間転写ベルトは、外表面の表面抵抗率の値が、ρs=1.0×10〜1.0×1013Ωであることが好ましいことが見い出された。表面抵抗率がρs=1.0×10Ω未満の場合、電荷が横方向に移行してしまう不都合が生じる。また、ρs=1.0×1013Ωを越える場合、電荷がスムーズに移行せず(消去できず)、連続した現像が行なえない不都合が生じる(電荷の消去が困難となる)。
また、本発明の中間転写ベルトは、体積抵抗率の値が、ρv=1.0×10〜1.0×1011Ω・cmであることが好ましい。体積抵抗率のより好ましい範囲としては、ρv=1.0×1010〜1.0×10Ω・cmである。
現状では、所望の電気的な特性を得るために、様々な経験的な混合方法が提案されており、カーボンの抵抗率、添加量のコントロールを行い所望の値を得ているが、体積抵抗値を一定にしつつ表面抵抗値をコントロールする方法については提案は行なわれていない。
本発明においては所望の成膜を得るためにカーボン粒子を分散した塗工液の塗工条件によりコントロールする検討を行なっている。本発明者らは、電子写真用中間転写ベルトとして要求される多岐にわたる表面抵抗の制御ついて、下記のように所望の値を提供できることを見い出した。
体積抵抗を一定にコントロールしたままで、表面抵抗のコントロールを行なうこと。
すなわちカーボンの抵抗率を同じものを使用し(同一の材料にて)表面抵抗をコントロールすることを見い出した。
更に詳しく述べると、所望の電気特性を得るためには、カーボンのベルト外表面での分散の状態については、電子写真用中間転写ベルトとして使用する場合は画像上均一性を損わない範囲で均一に制御されることが重要である。
すなわち、電子写真プロセスにおいての中間転写ベルトの機能である、像担持体上のトナー潜像を本発明の電子写真用中間転写ベルト上に転写し、その後転写紙上に転写させる場合を考えた場合転写体となるトナーに対した最適な転写媒体の電気的な特性、すなわち転写媒体である膜の外表面のカーボン粒子の状態を制御することが非常に必要となってくると考えられる。
また、回転することによって、混合ポリアミド酸溶液は遠心成形型内部に流延成型されると同時にカーボンが分離を開始する。
そして比重の大きいカーボンは優先的に表面部分に集合し、分散する状態に変わる。
しかし、より高速で、またはより長時間更に回転を続行すると、遠心加速度Gが加わっていない状態では比重の小さいポリアミド酸分子も理由は不明であるが表面部分に向かって、集合するように移動する傾向になる。
遠心加速度が1.0未満の場合、表面の均一性が損われ、遠心工法上使用できない領域である。
また、遠心加速度が、1000Gを超えた場合、上述のようにカーボン粒子が、表面部分に向かって集合する。
調合される液は、カーボン粒子の分散液としては分散性の良い液を使用している。
また、遠心成形型の内周面は、平面加工時には良好な抵抗均一性が得られる基材を使用している。
平面で塗工する場合、均一液であれば、粒子にかかる力は重力方向に1Gの力が加わる。
遠心塗工時には、その数倍から数千倍数万倍の力が加わる。
回転塗工時にはその作用する力は、回転スピードの2乗に比例する。
したがって、回転塗工時の遠心力と、回転体の内周面とそこに作用する力を考えた場合、数千Gの遠心加速度とは、そこに加わる力はかなり大きな力でありこのような加速度がかかるときには、平面に微小な傾きがある場合でもそこに加わる力は、液中粒子を偏在させうる、格段に大きな力となる。
また「1G」の状態下では塗工上問題のない面ではあるが、その面内には微かな傾きがある。
実用上で制御が可能な遠心加速度(遠心時の回転数)の値をコントロールすることにより電子写真用中間転写ベルトの表面抵抗値の値をコントロールすることが可能であることを本発明者らは見い出した。
すなわち、カーボン粒子を分散してその溶液を遠心加工を行ないながら乾燥せしめて成膜を行なう際に、遠心加速度を制御しカーボン粒子の集合性をコントロールすることが重要であり、そのことにより電子写真用中間転写ベルトの表面抵抗値のコントロールが可能となる。
このように所望の値に設計した膜を、従来の1G未満で作成せんとした場合、低電界における転写においては適正な画像形成がなされていなかった(カーボンの凝集偏在等の理由による)。
しかしながら、本発明におけるように、高いGを与えながらベルト作成を行なった場合、低電界におけるトナー像転写において明確に違いがあり適正な画像形成が良好に行なわれる(カーボン粒子の適正分布、適正偏在)。
そのようなカーボン粒子の分散を行った膜の半導体性能を実際評価することは困難であるが、本発明者らは、カーボン粒子の分散液において、高遠心時に、垂直方向(膜厚方向)のカーボン粒子の移動度に、予想された移動の態様と違いがあることに注目し、かつその現象が、塗工された層状混合ポリアミック酸溶液中の微小な空間においても発生しており、その濃淡偏在性がベルト表面抵抗(半導電性能)の重要な因子であると推定し、良好な再現性等につき検討を重ね本発明に至った。つまり、このような高遠心時に発生している現象について本発明者らは、鋭意研究をおこなった結果、電子写真用中間転写ベルトの良好な半導体性能に関係があることを見出した。
また、実際の転写工程において特に低電界での転写工程での良否の違いが明確に表れ、高G下で作成したベルト成形物が乾燥過程においてカーボン粒子の凝集偏在の発生が少なく且つ半導体特性(電気抵抗特性および誘電率特性)を良好に示すことを見い出し、優れた中間転写ベルトを提供できることを見い出した。
このような微細な状態を形成できる加工方法の従来との違いは、転写電界の高い状態であれば顕著な結果の違いがみられなかったが、低電界における転写工程においては顕著な違いが見出された。
本発明において、塗工により形成されたベルトの好ましい加熱温度及び時間の目安範囲を説明すると、自己支持膜の作成時(第一次乾燥)50〜210℃の温度で30〜90分、その後イミド化乾燥時(第二次乾燥)200〜350℃の温度で10〜30分が好ましい。
すなわち、カーボン粒子を分散してその混合ポリアミック酸溶液を、遠心加工を行いながら乾燥せしめて成膜を行なう際に、遠心加速度を制御しカーボン粒子の集合性をコントロールすることが重要でありそのことにより電子写真用中間転写ベルトの適正な表面抵抗値等のコントロールが可能となる。
また、転写時の転写電圧の変化(ON OFF)により、その工程で形成される等価回路にて電荷の移動速度及び電荷密度は変化する。
すなわち、トナー像の転写工程においては、印加された電気エネルギーは、例えば最初に、付与された電荷によりトナーの電荷を中和し逆極性に帯電しなおすことなく、トナーを中間転写体に移動させる(一次転写する)ための電場勾配を形成することが好ましい。オーミックコンタクトによる不所望な中和や逆帯電のための少量の電荷量注入が、トナー粒子移動のための大きな電位差付与と共に作用し勝ちであるが、本発明はこれを避けることができる。
説明を簡単にするため図2,3に示されるように、本発明による中間転写体ベルトにおいては、ベルト表面はカーボン粒子がほとんど存在しない端的には樹脂単独層(A)であり、下層側はカーボンリッチな混合樹脂層(B)であると極端に仮定すると、混合樹脂層(B)は主に、中庸な電気抵抗値を有する抵抗素子(R1)であり、この抵抗素子(R1)に、樹脂単独層(A)からなりしたがって誘電性の誘電素子即ちコンデンサ素子(C1)が直列接続(コンデンサの容量は、誘電体の誘電率に比例し、両電極間の間隙換言すれば誘電体の厚さに反比例し、電極板の表面積に比例するので)し、抵抗素子(R1)には若干の誘電性を有する誘電素子即ちコンデンサ素子(C2)が並列接続し、コンデンサ素子(C1)には若干の抵抗性を示す抵抗素子(R2)が並列接続した等価回路を考えることができる。抵抗素子(R1)、コンデンサ(C2)、コンデンサ(C1)、抵抗素子(R2)の4者の大小関係が重要になる。ここで例えば、このベルトを用いた転写の立ち上がりについて見ると、回路上からは抵抗素子(R1)とコンデンサ(C2)は負の比例関係にあり、コンデンサ(C1)と抵抗素子(R2)も負の比例関係にあるので、例えば、R2<R1で、C2<C1であればあるほど(実際にも形成時のカーボン分布調節が適切でないと、ある程度そのような傾向になり勝ちである)、この等価回路はより単純なR1・C1の直列等価回路に近似することができ、したがってその場合、この等価回路の時定数(τ)はR1・C1であって大きくなり、逆に、R2とR1の差、C2とC1の差が小さくなればなるほど、時定数(τ)も小さくなるという好ましい関係にあるが、それだけでなく非常に不都合点として、ベルトの表面方向への電荷飛散から、等価回路にはR1・C1の並列接続も加味したものを考慮しなければならなくなるという問題が派生する。本発明における回転遠心力範囲が重要である理由の1つである。
転写電圧の印加された場合(部分)と印加電圧の印加されない場合(部分)においては近接作用が働いていると考えられる。
すなわち、トナーの転写が正確に行なわれるためには上述のように印加電圧に加わった部分およびその微小な時間においてトナー転写に十分な必要電界が形成される様、微小空間における半導体性能が提供されることが好ましい。
各々のパラメーターの条件について以下に述べる。
[印加電界の高い場合]
中間転写ベルトに電荷を与えると共にトナーをも逆帯電させてしまう(転写性の悪化)。中間転写ベルトの電荷が高すぎるので中間転写ベルトが感光体に接近しただけでトナーが中間転写ベルトに飛び移る。
[印加電界の低い場合]
中間転写ベルトと感光体の間の電界が少ないためにトナーを吸引する力が弱くなる(転写率の低下)。
次にベルトの抵抗値について述べる。
[ベルトの抵抗値の高い場合]
具体的には体積抵抗値が高い場合ベルト内部に電荷の移動が少なくなりベルト厚みによりトナー周辺の電界が弱くなる。
[ベルトの抵抗値の低い場合]
具体的には体積抵抗値が低いため電荷がベルト内部で拡散してしまい転写率が低下する。
従って、本発明において、中間転写ベルトに要求される抵抗値は一定の範囲とする。
さらにカーボン粒子の移行性に関する図示を図1〜図4に示す。
図1につき説明すれば、遠心成型時の状態を示すもので、遠心成形型(52)の内面には、中間転写ベルト(51)が成型され、その成型されたベルトの中間転写ベルト断面(53)(拡大図)は、その図に示されるように、遠心成形型(52)の内面方向に向け、カーボンの偏在(濃淡)が生ずる。
図2は遠心成型によって得られた本発明中間転写ベルトの模式図で、電子写真用中間転写ベルト外表面(54)及びその近傍では、ポリイミドを主体とする領域(55)が形成され、該ポリイミドを主体とする領域(55)の内部にはカーボンリッチの領域(56)が形成されている。
図4に示されるように、ベルトの遠心成形過程で、遠心力は微小な表面に対して垂直に加わるが、その微小な表面に傾きがあるときには、該傾きある微小表面に対して横方向に働くベクトル因子成分を考えることができる。その微小な表面の傾き(その表面性の変化)を把握するのは、非常に困難である(角度で1°以下)。また、遠心加工中、混合ポリアミック酸溶液の表面は、空気抵抗に遭遇して回転方向後方に流動するが、しかし粘性に起因して、成形型から千切れ飛ぶことはなく、かつ、回転が進めば、均らされ、したがって、回転方向における場所の違いによるベルトのムラは生じない。
抵抗制御が良好に制御可能な遠心加速度の、好ましい範囲は通常1.0G〜1000Gである。より好ましい範囲は3.0G〜1000G、さらに好ましい範囲は300G〜1000G(Φ120mmの場合、回転数1600rpm〜2500rpm)である。
本発明における非常に大きな遠心加速度をかけたときに初めて見い出された重要な点として、遠心加速度が1000Gを超えると、混合ポリアミック酸溶液中の溶剤例えばNMPがカーボンブラック粒子の凹部及び/又は孔部を満たすことになる結果、カーボンブラックの見掛け比重が急に大きくなるためか、カーボンブラックが、ベルト外表面に偏在集合することとなる。
カーボンブラックの集合は、乾燥時、そのような有機溶媒の排出の際、何らかの理由で、より著しくなると思われる。本発明においても、全ての化学的吸着及び収着は内部潜熱の放出(つまり発熱)を伴なうという説の例外ではあり得ず、而して、この発熱は、有機溶媒の蒸発熱の少なくとも1部を補なうはずである。そして、上記のような事由もあって、基体中に分散分散される前記導電性カーボンの真比重(d2)と該基体に用いられる材料の比重(d1)の比(d2/d1)は、1.3未満であることが好ましい。
さらに遠心成形型を回転せしめている間に有機溶媒を蒸発させる。この蒸発によって、ポリアミド酸の固形化が進み、円筒状のフィルムに変化する。
この蒸発は常温よりも加熱雰囲気の方が短時間に効率的に行なわれるので好ましい。
注型金型の内面は、可能な限り平面加工時に表面性のバラツキの生じない高精度での鏡面仕上げ加工が好ましく、また大きさは、必要とする円筒状フィルムによって決められる。
得られたポリアミド酸フィルムは、耐熱性、耐薬品性、機械的諸特性等において、特性を満たすため、更に加熱し、イミド閉環する必要がある。
イミド閉環は加熱によって行なわれるが、この際にポリアミド酸フィルム中に残存する溶剤を完全に蒸発除去する。
実際のイミド閉環にあっては、注型に引き続いて、そのまま回転しながら前記温度で所定時間加熱してもよいし、ポリアミック酸フィルムを一旦遠心成形型から離型し、取り出して、これを別途準備された円筒状のイミド化型に被覆し、この全体を熱風等の加熱手段によって、加熱してもよい。
最終的に得られたポリイミドフィルムは、各用途に応じて、そのまま又は適宜加工して、1つの機能部材として使用する。カラー複写機の電子写真用中間転写ベルトとして用いられる場合は、フィルムを必要な寸法に切断し、必要に応じて両端開口部に寄り止め部材を装着する。
このようにして得られた電子写真用中間転写ベルトは、導電性のカーボンが膜の外表面に均一に分散している電子写真用中間転写ベルトであり、分散しているカーボンのひとつひとつの粒子の分布状態が、電子写真用に供出された場合画像上均一でありベルト表面が所望の抵抗になっている。
また、この電子写真用中間転写ベルトは基体+表層という従来の構造をとらないため、表層が基本から浮くということもない。
以下の各例はポリイミド製のベルトに関するものであるが、本発明は他の樹脂材料を用いたベルトの場合にも、むろん適用できる。
また、各実施例における具体的な数値、例えば印加電圧及び転写ギャップは単なる例であって、本発明はこれら数値により制限されるものでは無論ない。
(実施例1)
図5は本発明の実施例に係わる電子写真用中間転写ベルトの製造方法を示す図である。
図5に示すように、電子写真用中間転写ベルトを製造するには、まず、図5(A)に示すように、ポリアミド酸(ポリイミド閉環後の樹脂単体の比重1.5g/cm)をNMPに溶解させ20重量%にした基材の材料と、NMP中に旭#60H(N−568)(真比重1.8g/cmであるが、実際の見掛比重は混合ポリアミド酸溶液のそれよりもはるかに小さい)をサンドミルを用いて、粒径が0.04μmになるように分散した溶液を用意する。
この溶液はそれぞれ数種類の溶液を混合しても良い。
次に、図5(B)に示すように、基材の材料(2)と、溶液(3)とを混合する(以下これをポリアミド酸混合溶液(11)とする)。このときの組成はポリイミドの固形分に対して旭#60H(N−568):22phr(固形分)であった。
次に、図5(C)に示すように、ポリアミド酸混合溶液(11)を注入管(12)を介して遠心成型機の円筒型(13)に注入する。円筒型(13)は内径がφ124、長さ250mmのものを用い、ポリアミド酸混合溶液(11)の注入時には10rpmで回転(15)させ、注入完了するまでこの回転数を維持する。
次に、図5(D)に示すように、注入が完了した後、円筒型(13)の回転数を400rpmに上昇させて回転させる。このときの遠心加速度Gの値は、11Gであった。その後にシート状ヒータ(14)により、円筒型(13)を徐々に加熱して100℃に保持する。このようにして円筒型(13)の内周に塗布されたポリアミド酸溶液層(11a)から溶媒を揮発する。なお、円筒型(13)の加熱はシート状ヒータ(14)による加熱以外に加熱炉を用いる等の他の方法で加熱してもよいのはもちろんである。
次に、ポリアミド酸溶液層(11a)から溶媒を充分に揮発した後、図5(E)に示すように、ポリアミド酸ベルト(11b)を円筒型(13)より取り外してイミド化型(17)にセットする。
次に、図5(F)に示すように、ポリアミド酸ベルト(11b)をセットしたイミド化型(17)を300℃に保持した炉(18)内に入れ、20分加熱し、中間転写ベルトを得る。
このようにして得られた中間転写ベルトの表面および裏面を、JIS−K6911に基づき図6に示す電極を用いて測定した。この測定に用いる電極は、リング電極(21)と円柱電極(22)とを図6のように絶縁板(24)上の測定面側に同心に配置する。ここで、リング電極(21)と円柱電極(22)との間の抵抗値をRsとする。
測定の際には測定面の裏側にアース電極(23)を配置する。この測定方法で中間転写ベルトの表面抵抗率を測定したところ、表面抵抗率ρs=1×1011Ωであり、また、対抗電極と円柱電極(22)との間の抵抗値をRvとする。この方法で測定した場合の体積抵抗率は、ρv=2×10Ω・cmであった。
図7の画像形成装置は、像担持体としての被帯電体である感光体ドラム(31)と、感光体ドラム(31)を帯電する帯電器(32)と、帯電された感光体ドラム(31)に像露光する露光部(33)と、像露光された感光体ドラム(31)を現像して顕像化する現像装置(34B),(34C),(34M),(34Y)と、感光体ドラムの現像像であるトナー像を中間転写する中間転写ベルト(1)と、一次転写ロール(38)及びDC電圧印加装置、トナー像を中間転写ベルト(1)より二次転写する二次転写ロール(39)及びDC電圧印加装置、感光体ドラム(31)をクリーニングする感光体クリーナ(35)と、中間転写ベルト(1)をクリーニングする転写ベルトクリーナ(36)と、中間転写ベルト(1)によりトナー像を二次転写する転写材である転写紙Pに転写されたトナー像を紙に定着させる定着装置(37)とを備えている。
このような画像形成装置は、本発明の「像担持体に帯電処理する段階と、帯電された像担持体を像様に露光する段階と、像露光された像担持体を現像して顕像化する段階と、顕像化されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写する段階と、中間転写ベルト上のトナー像を転写材に二次転写する段階と、該中間転写ベルトをクリーニングする段階とを含む電子写真画像形成方法であって、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等(「等」=削除又は他の熱硬化性樹脂材料名候補を明細書中に追加)の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写及び二次転写工程にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、遠心塗工時に遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成されていて、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする電子写真画像形成方法」を実施するのに適している。
前記現像器は、ブラック用現像器(34B)、減色混合3原色(シアン、マゼンタ、イエロー)のうちのシアン用現像器(34C)、マゼンタ用現像器(34M)及びイエロー用現像器(34Y)から構成されている。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上記画像形成装置を用い、転写電界が12.5MV/mの状態のもとで(印加電圧「250V」及び転写ギャップ「10μm」)複写を行なった結果、適正な電子写真プロセスが行なわれ鮮明な良好な画像が得られた。
(実施例2)
ポリアミド酸混合溶液注入が完了した後、円筒型(13)の回転数を1000rpmで回転させるこのときの遠心加速度Gの値は、69Gであること以外は実施例1と同様にして中間転写ベルトを得る。
この中間転写ベルトの表面抵抗率を測定したところ、表面抵抗率ρs=5×1010Ωであり、また、体積抵抗率は、ρv=9×10Ω・cmであった。
次に画像形成装置を用い、転写電界が12.5MV/mの状態のもとで(印加電圧「250V」及び転写ギャップ「10μm」)複写を行なった結果、適正な電子写真プロセスが行なわれ鮮明な良好な画像が得られた。
(実施例3)
ポリアミド酸混合溶液注入が完了した後、円筒型(13)の回転数を900rpmで回転させるこのときの遠心加速度Gの値は、56Gであること以外は実施例1と同様にして中間転写ベルトを得る。
この中間転写ベルトの表面抵抗率を測定したところ、表面抵抗率ρs=2×1010Ωであり、また、体積抵抗率は、ρv=2×10Ω・cmであった。
次に画像形成装置を用い、転写電界が12.5MV/mの状態のもとで(印加電圧「250V」及び転写ギャップ「10μm」)複写を行なった結果、適正な電子写真プロセスが行なわれ鮮明な良好な画像が得られた。
(比較例1)
実施例1と同様にして中間転写ベルトを得る。
次に画像形成装置を用い、一次転写を行なう際の転写電界が30MV/m以外は実施例1と同様にして複写を行なった結果、適正な電子写真プロセスが行なわれず、すなわち中間転写ベルト上のカーボンの濃淡によりトナーの転写ムラが起こりトナー転写が適正におこなわれず良好な画像が得られなかった。
具体的には、中間転写ベルトに電荷を与えると共にトナーをも逆帯電させており(転写性の悪化)、さらに中間転写ベルトの電荷が高すぎるので中間転写ベルトが感光体に接近しただけでトナーが中間転写ベルトに飛び移っていた。
(比較例2)
ポリアミド酸混合溶液注入が完了した後、円筒型13の回転数を100rpmで回転させるこのときの遠心加速度Gの値は、0.7Gであること以外は実施例1と同様にして中間転写ベルトを得る。
次に画像形成装置を用い、複写を行なった結果、中間転写ベルト上のカーボンの濃淡によりトナーの転写ムラが起こりトナー転写が適正におこなわれず良好な画像が得られなかった。
(比較例3)
ポリアミド酸混合溶液注入が完了した後、円筒型13の回転数を4000rpmで回転させるこのときの遠心加速度Gの値は、1109Gであること以外は実施例1と同様にして中間転写ベルトを得る。
この中間転写ベルトの表面抵抗率を測定したところ、表面抵抗率ρs=6×10Ωであった。
一方、体積抵抗率はρv=9.0×10Ω・cmであった。
次に画像形成装置を用い、複写を行なった結果、適正な電子写真プロセスが行なわれず、すなわちトナーが像担持体から中間転写ベルトに転写される際に微小な転写チリが発生し良好な画像が得られなかった。
具体的には表面抵抗値が低くなることにより電荷がベルト内部で拡散してしまい転写率が低下する(外表面の分散状態が良好すぎるため適正な半導体領域をはずれた抵抗値となっている。)。
(外表面の分散状態が良好すぎるために表面抵抗値と体積抵抗値双方が低下)
本発明に係わる電子写真用中間転写ベルトの遠心塗工時の図である。 本発明に係わる電子写真用中間転写ベルトの要部を示す断面図である。 等価回路の内容を説明する図である。 本発明に係わる電子写真用中間転写ベルトの要部を示す他の断面図である。 本発明に係わる電子写真用中間転写ベルトの製造方法を示す図である。 測定用電極を示す図であり、(A)は電極の平面図、(B)は電極部分の周辺を含む縦断面図である。 本発明の電子写真用中間転写ベルトを備えた画像形成装置を示す概略図である。
符号の説明
1 中間転写ベルト
2 基材の材料
3 基材の溶液
11 ポリアミド酸混合溶液
11a ポリアミド酸溶液層
12 注入管
13 円筒型
14 シート状ヒータ
15 回転
16 回転
17 イミド化型
18 炉
21 リング電極
22 円柱電極
23 アース電極
24 絶縁板
31 感光体ドラム
32 帯電器
33 露光部
34B 現像装置
34C 現像装置
34M 現像装置
34Y 現像装置
35 感光体クリーナ
36 転写ベルトクリーナ
37 定着装置
38 一次転写ロール
39 二次転写ロール
51 中間転写ベルト
52 遠心成形型
53 中間転写ベルト断面図
54 中間転写ベルト外表面
55 ポリイミド領域
56 カーボンリッチ領域
A 樹脂単独層
B 混合樹脂層
R1 抵抗素子
C1 コンデンサ素子
C2 コンデンサ素子
R2 抵抗素子

Claims (12)

  1. 像担持体に接触して像担持体上に担持されている顕像が一次転写され、一次転写された顕像を転写材に二次転写するために用いられる無端状の電子写真用中間転写ベルトにおいて、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、遠心塗工時に遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成されていて、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする電子写真画像形成用中間転写ベルト。
  2. 前記基体中に分散される前記導電性カーボンの真比重(d2)と該基体に用いられる材料の比重(d1)の比(d2/d1)が1.3未満であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルト。
  3. ベルト外表面の表面抵抗率の値が、ρs=1.0×10〜1.0×1013Ωであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルト。
  4. ベルトの体積抵抗率の値が、ρv=1.0×10〜1.0×1011Ω・cmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真画像形成用中間転写ベルト。
  5. 遠心塗工時の回転遠心力が3.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法。
  6. 該基体中に分散される前記導電性カーボンの真比重(d2)と該基体に用いられる材料の比重(d1)の比(d2/d1)が1.3未満であることを特徴とする請求項2に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法。
  7. 像担持体に接触して像担持体上に担持されている顕像が一次転写され、一次転写された顕像を転写材に二次転写するために用いられる無端状の電子写真用中間転写ベルトの製造方法において、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、前記熱硬化性樹脂の原料とカーボンブラックを含む有機溶媒溶液を、遠心成形型を用いた遠心塗工によりベルト状に成形して熱硬化性樹脂を硬化する段階を含む製造方法で製造され、該製造時に該遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成され、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有するものであることを特徴とする電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法。
  8. ベルトの体積抵抗率(ρv)の値が、ρv=1.0×10〜1.0×1011Ω・cmであることを特徴とする請求項7に記載の電子写真画像形成用中間転写ベルトの製造方法。
  9. 像担持体に帯電処理する段階と、帯電された像担持体を像様に露光する段階と、像露光された像担持体を現像して顕像化する段階と、顕像化されたトナー像を中間転写ベルトに一次転写する段階と、中間転写ベルト上のトナー像を転写材に二次転写する段階と、該中間転写ベルトをクリーニングする段階とを含む電子写真画像形成方法であって、前記電子写真用中間転写ベルトは、ポリイミド、ポリアミドイミド等の熱硬化性樹脂を用いた基体と、該基体中に分散している導電性カーボンとを有する材料で成る単層構造であり、顕像を転写する一次転写にて転写電界強度が15MV/m未満に制御される条件下で使用されるものであり、かつ、遠心塗工時に遠心成形型の遠心回転数を可変することによりベルトが形成されていて、その遠心塗工時の回転遠心力が1.0Gから1000Gの範囲で制御された外表面を有することを特徴とする電子写真画像形成方法。
  10. 該基体中に分散分散される前記導電性カーボンの真比重(d2)と該基体に用いられる材料の比重(d1)の比(d2/d1)が1.3未満であることを特徴とする請求項9に記載の電子写真画像形成方法。
  11. 前記ベルトの外表面の表面抵抗率(ρs)の値が、ρs=1.0×10〜1.0×1013Ωであることを特徴とする請求項9に記載の電子写真画像形成方法。
  12. 前記ベルトの体積抵抗率(ρv)の値が、ρv=1.0×10〜1.0×1011Ω・cmであることを特徴とする請求項9に記載の電子写真画像形成方法。
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