JP2002310118A - 物品装着用クリップ - Google Patents

物品装着用クリップ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品を堅固で容易に装着することができ、ま
た、容易に分離することができる物品装着用クリップを
提供する。 【解決手段】 物品装着用クリップにおいて、物品を結
合するための締結孔３ａが形成された板状のベース部材
３と、前記ベース部材３の両端部に前記ベース部材の長
さ方向に対して横に延長形成された一対のフランジ５
と、前記ベース部材３の両側端部から上向延長折曲され
て所定の高さで相互対向接触する一対の挿入部９と、前
記各挿入部９の略中央領域で下向切開突出されて外側へ
弾性付勢し、内向折曲部及び外向折曲部を有する階段部
の形成された自由端部を有する一対の係止板１１とを含
むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物に物品を堅
固で容易に装着することができる物品装着用クリップに
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車の室内にはサンバイザー
組立品、補助取っ手、室内灯等のいろいろな物品が装着
される。
【０００３】このような物品の中で、代表的にサンバイ
ザー組立品の場合、従来では図５に示すように、車体フ
レーム１２１に連結された支持骨組み１２３に天井装飾
板材１２５を装着すると共に、サンバイザー組立品１３
１の結合されたピボット アーム カバー（Ｐｉｖｏｔ
Ａｒｍ Ｃｏｖｅｒ）１２７を天井装飾板材１２５及び
支持骨組み１２３にボルト１３３で同時に締結すること
により、部品を天井装飾板材１２５及び支持骨組み１２
３に装着して来た。
【０００４】このように、従来では、部品を天井装飾板
材及び支持骨組みにボルトで同時に締結するようにして
いるため、部品の装着作業が複雑で、作業時間が長くか
かって、生産性が低下される問題がある。
【０００５】このような部品を構造物に容易に装着でき
るように改善されたファスナー又はクリップがアメリカ
特許第５，１８６，５１７号、第５，８５７，７３５号
等に開示されている。
【０００６】アメリカ特許第５，１８６，５１７号は、
ファスナーの結合される構造物に幅が狭く、広い二つの
連通されたスロットを形成して、ファスナーが各スロッ
トに沿って移動し、構造物に結合及び分離される構造を
有する。
【０００７】この構造によれば、ファスナーを幅の狭い
スロットに移動させて構造物にファスナーを結合させ、
逆にファスナーを幅の広いスロットに移動させて構造物
からファスナーを分離させることにより、ファスナーの
結合された部品を構造物に装着及び分離することができ
る。
【０００８】また、アメリカ特許第５，８５７，７３５
号のクリップは、板状の本体板の左右先端に所定の角度
に上向折曲されて弾性付勢する延長部を有する構造を備
えている。これにより、クリップの延長部の弾性力によ
りクリップを構造物に結合させることにより、クリップ
の結合された部品を構造物に装着することができる。
【０００９】しかしながら、アメリカ特許第５，１８
６，５１７号のファスナーは、ファスナーの長さが長く
なって材料が多く所要され、ファスナーが幅の広いスロ
ットに移動しやすくて、ファスナーが構造物から分離さ
れる恐れがある。また、アメリカ特許第５，８５７，７
３５号のクリップは、構造物に容易に結合されるが、分
離し難いという問題がある。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、物品を堅固で容易に装着することができ、また
容易に分離することができる物品装着用クリップを提供
することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、物品装着用クリップにおいて、物品を結合
するための締結孔の形成された板状のベース部材と、前
記ベース部材の両端部に前記ベース部材の長さ方向に対
して横に延長形成された一対のフランジと、前記ベース
部材の両側端部から上向延長折曲されて所定の高さで相
互対向接触する一対の挿入部と、前記各挿入部の略中央
領域で下向切開突出されて外側へ弾性付勢し、内向折曲
部及び外向折曲部を有する階段部の形成された自由端部
を有する一対の係止板とを含むことを特徴とする物品装
着用クリップを提供する。
【００１２】ここで、前記各クリップは、その自由端部
の両側端から下向突出された一対の羽部を含むことによ
り、前記クリップの装着される構造物に前記クリップが
前記クリップの結合反対方向に移動することを防止する
ことができる。
【００１３】また、前記羽部の先端は、前記係止板の階
段部の内向折曲部と外向折曲部の連結部と略同一の高さ
に位置することにより、前記クリップを構造物に結合す
る場合、前記係止板の階段部の外向折曲部と前記羽部の
先端が前記構造物に同時に弾性支持されて前記クリップ
を構造物に堅固に装着することができる。
【００１４】また、前記各フランジには、板面から突出
された少なくとも一つの突起部が設けられていることに
より、前記フランジの突起部により前記フランジの板面
が構造物に密着されることが防止され、構造物と前記ク
リップのフランジの板面との間には、所定の空間が形成
される。
【００１５】したがって、前記クリップを構造物に結合
する場合、前記クリップが構造物に向かって過度に移動
することを防止することができる。また、前記クリップ
を構造物から分離する場合、構造物から前記クリップを
容易に分離することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して本
発明に対して詳細に説明する。図１は本発明による物品
装着用クリップの斜視図である。
【００１７】図１に示すように、この物品装着用クリッ
プ１は、板状のベース部材３と、ベース部材３の両端部
にベース部材３の長さ方向に対して横に延長形成された
一対のフランジ５と、ベース部材３の両側端部から上向
延長折曲されて所定の高さで相互対向接触する一対の挿
入部９と、各挿入部９の略中央領域で下向切開突出され
て外側へ弾性付勢し内向折曲及び外向折曲されて階段部
１３の形成された自由端部を有する一対の係止板１１と
から構成される。
【００１８】ベース部材３の略中央領域には、物品を結
合するための締結孔３ａが形成されている。締結孔３ａ
には、物品とクリップ１を結合するための締結手段とし
てボルトが結合されるようにネジが形成されることが好
ましい。
【００１９】各フランジ５には、板面から突出された一
対の突起部７が設けられている。各突起部７は半球形状
を有する。この突起部７によって、クリップ１のフラン
ジ５の板面と、クリップ１の結合される構造物との密着
を防止することにより、構造物とクリップ１のフランジ
５の板面との間には、所定の空間が形成される。
【００２０】したがって、クリップ１を構造物に結合す
る場合、クリップ１が構造物に向かって過度に移動する
ことを防止することができる。また、クリップ１を構造
物から分離する場合、構造物からクリップ１を容易に分
離することができる。
【００２１】各係止板１１は、挿入部９の板面に略
‘Ｕ’字状に切開されている。各係止板１１の階段部１
３は、ベース部材３の板面から所定の高さで内向折曲さ
れた内向折曲部１５と、内向折曲部１５から下向延長さ
れて外向折曲された外向折曲部１７とを有する。
【００２２】また、各係止板１１の自由端部の両側端部
には、下向突出された一対の羽部１９が設けられる。各
係止板１１の階段部１３間の距離及び各羽部１９の先端
間の距離は、各挿入部９間の距離よりも大きく形成され
ている。
【００２３】また、各羽部１９の先端は、係止板１１の
階段部１３の内向折曲部１５と外向折曲部１７の連結部
と略同一の高さに位置する。したがって、クリップ１を
構造物に結合する場合、係止板１１の階段部１３と羽部
１９の先端が構造物を同時に支持することにより、クリ
ップ１が構造物に堅固に結合される。
【００２４】ここで、図示されてはいないが、クリップ
１の各係止板１１に羽部１９を設けなく、係止板１１の
階段部１３によりクリップ１を構造物に結合することも
できる。
【００２５】次に、本発明による物品装着用クリップの
適用される一実施形態として、自動車の室内に装着され
るサンバイザー組立品の装着に対して図２ないし図４を
参照しながら説明する。
【００２６】これらの図面に示すように、本発明による
物品装着用クリップ１は、車体フレーム２１と、自動車
の室内を形成する天井装飾板材２５との間に所定の空間
を形成し、相互連結支持する支持骨組み２３に結合され
る。
【００２７】支持骨組み２３には、クリップ１の挿入部
９が挿入され、係止板１１の階段部１３が弾性支持され
るクリップ挿入孔２３ａが形成されている。クリップ１
の挿入部９が通過するクリップ挿入孔２３ａの幅は、各
挿入部９間の距離より大きく、クリップ１の各係止板１
１の階段部１３間の距離及び各羽部１９の先端間の距離
より小さく形成されている。
【００２８】クリップ１の下部側には、天井装飾板材２
５が設けられる。クリップ１の各フランジ５の下部の板
面は、天井装飾板材２５の上部板面に密着される。天井
装飾板材２５には、支持骨組み２３のクリップ挿入孔２
３ａに対応して後述する締結手段が貫通する貫通孔２５
ａが形成されている。
【００２９】天井装飾板材２５の下部板面にはリテーナ
ー２７が密着される。リテーナー２７には、締結手段の
結合される結合孔２７ａが形成されている。また、リテ
ーナー２７の一端部にはサンバイザー組立品３１を支持
する支持部２９が設けられている。
【００３０】また、クリップ１とリテーナー２７を相互
結合する締結手段としてボルト３３が設けられている。
ここで、締結手段は、ボルトの以外に、ピン、リベット
のいずれか一つを使用することができる。
【００３１】このような構成によって、サンバイザー組
立品３１を自動車の室内に装着する場合、予めリテーナ
ー２７の支持部２９にサンバイザー組立品３１を結合す
る。
【００３２】次に、天井装飾板材２５を間において、天
井装飾板材２５の貫通孔２５ａに対応してクリップ１の
締結孔３ａとリテーナー２７の結合孔２７ａが同軸線上
に位置するように天井装飾板材２５の上部板面にはクリ
ップ１の下部面を密着させ、天井装飾板材２５の下部板
面にはリテーナー２７の上部面を密着させる。
【００３３】次に、ボルト３３でリテーナーの結合孔２
７ａとクリップ１の締結孔３ａを貫通結合させることに
より、リテーナー２７とクリップ１は天井装飾板材２５
を間において相互結合される。即ち、サンバイザー組立
品３１は天井装飾板材２５に装着される。
【００３４】次に、天井装飾板材２５に結合されたクリ
ップ１を支持骨組み２３のクリップ挿入孔２３ａに挿入
結合する。クリップ１をクリップ挿入孔２３ａに結合す
るとき、図４に示すように、クリップ挿入孔２３ａの幅
が各係止板１１の階段部１３間の距離及び羽部１９の先
端間の距離よりも小さいので、クリップ１の係止板１１
が圧縮弾性力を受けながらクリップ挿入孔２３ａを通過
すると共に、係止板１１の階段部１３が復元弾性力によ
り元の状態に開いて係止板１１の階段部１３の外向折曲
部１７がクリップ挿入孔２３ａの両側端に密着支持され
る。
【００３５】また、係止板１１の羽部１９は、クリップ
挿入孔２３ａを通過しながら、復元弾性力により元の状
態に開いて支持骨組み２３の上部面を支持して、車両の
走行等によりクリップ１がクリップ挿入孔２３ａから離
脱されることが防止される。これにより、クリップ１は
支持骨組み２３のクリップ挿入孔２３ａに堅固に結合さ
れる。
【００３６】また、クリップ１のフランジ５の突起部７
により、クリップ１のフランジ５が支持骨組み２３に向
かって過度に移動されなく、支持骨組み２３の下部面と
クリップ１のフランジ５の板面との間には、所定の空間
が形成される。
【００３７】また、クリップ１を支持骨組み２３から分
離する場合、支持骨組み２３の下部面とクリップ１のフ
ランジ５の板面との間に形成された空間によりクリップ
１を支持骨組み２３から容易に分離することができる。
【００３８】したがって、天井装飾板材２５を間におい
て、リテーナー２７と結合されたクリップ１を支持骨組
み２３のクリップ挿入孔２３ａに結合することにより、
サンバイザー組立品３１は天井装飾板材２５及び支持骨
組み２３に堅固で容易に装着される。
【００３９】以上のように、外側へ弾性付勢する階段部
の形成された係止板を有するクリップを物品に装着し
て、このクリップを支持骨組みのクリップ挿入孔に結合
することにより、クリップの結合された物品を支持骨組
みに堅固で容易に装着することができ、また支持骨組み
から容易に分離することもできる。
【００４０】前述した実施形態では、物品装着用クリッ
プをサンバイザー組立品の結合されたリテーナーに結合
して自動車の室内天井装飾板材及び支持骨組みに結合す
ることに対して説明したが、これに限定されず、本発明
による物品装着用クリップは、補助取っ手、室内灯等の
自動車部品の以外に、その外の産業分野で構造物等に装
着される物品等に結合されて部品又は物品を構造物に装
着することもできる。
【００４１】また、本発明は上記の実施形態に限定され
ず、本発明の思想及び範囲を外れなくて多様に修正及び
変形することができるのは、この技術の分野で通常の知
識を有する者にとって自明である。したがって、このよ
うな修正例又は変形例は、本発明の特許請求の範囲に属
するとしなければならない。
【００４２】
【発明の効果】前述したように、本発明によると、物品
を堅固で容易に装着することができ、また容易に分離す
ることができる物品装着用クリップが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による物品装着用クリップの斜視図であ
る。
【図２】図１のクリップが介在されて組立てられる一実
施形態としてサンバイザー組立品の装着を示した分解斜
視図である。
【図３】図２の結合断面図である。
【図４】図３の本発明による他の物品装着用クリップの
結合状態を示した部分拡大断面図である。
【図５】従来のサンバイザー組立品の装着を示した断面
図である。
【符号の説明】
１ クリップ ３ ベース部材 ５ フランジ ７ 突起部 ９ 挿入部 １１ 係止部 １３ 階段部 １９ 羽部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コウ チョルギュ 大韓民国 チュンチュンクナム−ドゥ ア サンシティ デョクサン−ドン 392−１, ブーヤンアパート ♯104−306 Ｆターム(参考） 3J036 AA01 DA08 DA13 DB05 DB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 物品装着用クリップにおいて、物品を結
    合するための締結孔の形成された板状のベース部材と、
    前記ベース部材の両端部に前記ベース部材の長さ方向に
    対して横に延長形成された一対のフランジと、前記ベー
    ス部材の両側端部から上向延長折曲されて所定の高さで
    相互対向接触する一対の挿入部と、前記各挿入部の略中
    央領域で下向切開突出されて外側へ弾性付勢し、内向折
    曲部及び外向折曲部を有する階段部の形成された自由端
    部を有する一対の係止板とを含むことを特徴とする物品
    装着用クリップ。
  2. 【請求項２】 前記各クリップは、その自由端部の両側
    端から下向突出された一対の羽部を含むことを特徴とす
    る請求項１に記載の物品装着用クリップ。
  3. 【請求項３】 前記羽部の先端は、前記係止板の階段部
    の内向折曲部と外向折曲部の連結部と略同一の高さに位
    置することを特徴とする請求項２に記載の物品装着用ク
    リップ。
  4. 【請求項４】 前記各フランジには、板面から突出され
    た少なくとも一つの突起部が設けられていることを特徴
    とする請求項１ないし３のいずれか１項に記載の物品装
    着用クリップ。
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