JP2002277502A - 基板検査装置及び基板検査方法 - Google Patents

基板検査装置及び基板検査方法

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JP2002277502A
JP2002277502A JP2001395137A JP2001395137A JP2002277502A JP 2002277502 A JP2002277502 A JP 2002277502A JP 2001395137 A JP2001395137 A JP 2001395137A JP 2001395137 A JP2001395137 A JP 2001395137A JP 2002277502 A JP2002277502 A JP 2002277502A
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substrate
inspection
inspected
rotary table
jig
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JP2001395137A
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English (en)
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Hikari Ogata
光 緒方
Toyokazu Hiwatari
豊和 樋渡
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Nidec Read Corp
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    • H05K1/02Details
    • H05K1/0266Marks, test patterns or identification means
    • H05K1/0269Marks, test patterns or identification means for visual or optical inspection
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の被検査基板の配線パターンの検査を高
精度で短時間に行うことができる基板検査装置を提供す
る。 【解決手段】 基板検査装置1は、周縁部に等間隔で被
検査基板11を基準位置に固定する4個のホルダ13が
設けられた回転テーブル61を90度ステップで回転さ
せて各ホルダ13をテーブル周囲に等間隔で配設された
搬入部2、位置ズレ検出部3、検査部4及び搬出部5に
搬送し、各搬送位置で被検査基板11の搬入、基準位置
からのズレ量検出、基板検査及び基板搬出を連続的に行
う構成となっている。回転テーブル61を回転させなが
ら搬入部2、位置ズレ検出部3、検査部4及び搬出部5
での処理を同時に並行して行うことで多数の被検査基板
11の検査が高精度で迅速に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
やICパッケージ等の被検査基板の回路パターンの検査
を行う基板検査装置及び基板検査方法に関する。なお、
本発明は、プリント配線基板、ICパッケージに限ら
ず、多層配線基板、液晶ディスプレイやプラズマディス
プレイ用のガラス基板など種々の基板上の電気的配線の
検査に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】基板検査装置は、一般に、検査位置への
被検査基板の搬入、被検査基板の配線パターンの検査、
被検査基板の検査位置からの搬出の各工程が、1つの被
検査基板毎に個別に処理されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の基板検査装
置では、1つの被検査基板の搬入、検査、搬出の各工程
が個別に処理され、1つの被検査基板について全行程が
終了した後、次の被検査基板の検査のための工程が開始
されるため、各工程を短縮しても全体の検査時間を短縮
するには限界があり、多数の被検査基板の検査を行うの
に検査時間が長くなる点で問題があった。
【0004】また、被検査基板の配線パターンが微細
化、高密度化する傾向にあるため、被検査基板を検査位
置へ搬入した際に生じる位置ズレに起因して、検査精度
が低下するといった問題も発生していた。この問題を解
消するために、基板検査装置に位置合わせ機能を付加し
て、検査位置へ搬入された被検査基板の位置ズレを補正
して検査を行う構成としたものが提案されている。しか
しながら、この構成では、被検査基板の位置合わせ時間
が余分に必要となり、全体の検査時間を短縮する上で支
障となっていた。
【0005】本発明は、こうした従来技術の課題を解決
するものであり、複数の被検査基板の配線パターンの検
査を高精度で短時間に行うことができる基板検査装置及
び基板検査方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
搬入位置、位置ズレ検出位置、検査位置及び搬出位置が
所定の間隔をもって円周上に設けられ、所定単位の被検
査基板がこの円周に沿って所定の間隔で搬送され、各位
置で上記基板の搬入、その被検査基板の基準位置からの
ズレ量の検出、その被検査基板の配線の検査、検査済み
の被検査基板の搬出が並行処理される基板検査装置であ
って、上記円周と同心に配設され、周縁部に少なくとも
4個の上記所定単位の被検査基板を保持する基板保持手
段が所定の間隔で設けられた回転テーブルと、上記回転
テーブルの各基板保持手段に保持された被検査基板を上
記搬入位置から位置ズレ検出位置、検査位置及び搬出位
置に搬送するべく上記回転テーブルを所定の角度ずつ回
転駆動するテーブル駆動装置と、上記搬入位置に配設さ
れ、上記所定数の被検査基板を上記回転テーブルの基板
保持手段に搬入する搬入装置と、上記位置ズレ検出位置
に配設され、上記回転テーブルで搬送された被検査基板
の基準位置からのズレ量を検出する位置ズレ検出手段
と、上記検査位置に配設され、上記回転テーブルで搬送
されてきた被検査基板の配線を、検査治具を介して検査
する検査装置と、上記位置ズレ検出手段で検出されたズ
レ量のデータに基づいて、検査位置における被検査基板
と上記検査治具との相対位置を補正する補正手段と、上
記搬出位置に配設され、上記回転テーブルで搬送されて
くる検査済み被検査基板を当該回転テーブルから搬出す
る搬出手段とを備えたものである。
【0007】なお、上記位置ズレ検出手段は、上記被検
査基板に設けられた位置決めマークを検出するマーク検
出手段と、そのマーク検出手段を上記回転テーブルと平
行な平面で駆動する駆動手段と、上記マーク検出手段の
所定位置からマークを検出するまでの移動量に基づき上
記被検査基板の基準位置からのズレ量を演算するズレ量
演算手段とで構成するとよい(請求項2)。具体的に
は、上記マーク検出手段は、光軸と所定の大きさの視野
を有する撮像手段を備え、ズレ量演算手段は、上記撮像
手段が上記所定位置から被検査基板の位置決めマークの
像を視野内に捕らえるまでの撮像手段の移動量と、撮像
手段の視野内における位置決めマークの像の撮像手段の
光軸からのズレ量とに基づいて被検査基板の基準位置か
らのズレ量を演算する構成とするとよい(請求項3)。
また、上記マーク検出手段をその機械的原点に位置決め
する原点位置決め手段を備え、上記被検査基板のズレ量
は、その機械的原点を原点とする座標系上の座標として
求めるとよい(請求項4)。
【0008】上記構成によれば、回転テーブルを所定の
角度ずつ回転駆動することにより回転テーブルに設けら
れた複数個の基板保持手段が順次、搬入位置に搬送さ
れ、搬入手段で所定数の被検査基板が回転テーブルに搬
入され、当該基板保持手段で固定される。各基板保持手
段に固定された所定数の被検査基板は回転テーブルの回
転により順次、位置ズレ検出位置、検査位置及び搬出位
置に搬送される。
【0009】位置ズレ検出位置に搬送された被検査基板
は、位置ズレ検出手段により基準位置からのズレ量が検
出される。この位置ズレ量は、例えば被検査基板に設け
られた位置決めマークを位置ズレ検出位置に設けられた
マーク検出手段で検出し、マーク検出手段の所定位置か
らマークを検出するまでの移動量に基づいてズレ量演算
手段で演算される。具体的には、撮像手段で被検査基板
の位置決めマークを撮像し、撮像手段が所定位置から被
検査基板の位置決めマークを視野内に捕らえるまでの移
動量と撮像手段の視野内における位置決めマーク像の撮
像手段の光軸からのズレ量とに基づいて位置ズレ量が演
算される。
【0010】位置ズレ検出位置から検査位置に被検査基
板が搬送されると、位置ズレ検出位置で検出された基準
位置からのズレ量に基づいて検査治具の駆動を制御する
ことにより、被検査基板との相対位置が補正されて当該
検査治具が被検査基板に設定され、この検査治具を介し
て被検査基板の配線の検査が行われる。そして、検査位
置から搬出位置に搬送された検査済みの被検査基板は、
搬出手段により回転テーブルから搬出される。
【0011】このように、各位置で被検査基板の搬入、
位置ズレ検出、検査、搬出が同時に並行処理されるた
め、多数の被検査基板の配線の検査を短時間に行うこと
ができる。しかも、検査位置では、位置ズレ検査手段で
検出された被検査基板の基準位置からのズレ量で被検査
基板に対する検査治具の設定値を補正するため、検査治
具が被検査基板に対して正確に設定され、検査が高い位
置決め精度のもとに行われ、信頼性の高いものとなる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の基板検査装置において、上記回転テーブルが所定角
度回転したとき、上記機械的原点に位置決めされた撮像
手段の光軸と設計上所定位置関係になるような回転テー
ブル上の位置に形成され原点マークと、上記回転テーブ
ルを上記所定角度回転したときにおける原点マークを撮
像手段により検出し、機械的誤差に起因する、原点マー
クと撮像手段の相対位置のズレ量を求める補正ズレ量検
出手段と、そのズレ量に応じて被検査基板の基準位置か
らのズレ量データを補正する補正手段とを備えたもので
ある。
【0013】この構成によれば、機械加工や組立上の誤
差に起因する、撮像手段と回転テーブルとの相対位置ズ
レ量が算出され、その相対位置ズレ量に応じて、被検査
基板の基準位置からのズレ量が補正される。その結果、
互いに独立した駆動系で駆動される撮像手段と回転テー
ブルとの相対位置ズレが補正され、被検査基板のズレ量
のデータの信頼性が高まる。
【0014】請求項6記載の発明は、上記基板検査装置
において、検査治具の回転テーブルに面する所定位置に
設けられた治具位置決めマークと、検査治具を機械的原
点に設定する設定手段と、回転テーブルが所定角度回転
したとき、機械的原点にある検査治具の治具位置決めマ
ークと所定位置関係になるような位置に設けられた補助
撮像手段と、回転テーブルが所定角度回転し、補助撮像
手段が治具位置決めマークと所定位置関係に設定された
とき、検査治具を駆動し、補助撮像手段が所定基準位置
から治具位置決めマークの像を視野内に捕らえるまでの
検査治具の移動量と、補助撮像手段の視野内における治
具位置決めマーク像の補助撮像手段の光軸に対する位置
情報とから、検査治具と回転テーブルとの相対位置ズレ
量を演算する演算手段とを備えたものである。
【0015】この構成によれば、検査治具を機械的原点
に設定するとともに、回転テーブルを所定角度回転させ
て、補助撮像手段が機械的原点にある検査治具の治具位
置決めマークと所定位置関係となるような位置に設定さ
れる。また、補助撮像手段が治具位置決めマークの像を
視野内に捕らえるまで検査治具を駆動される。補助撮像
手段で治具位置決めマークが撮像され、その撮像画像か
ら補助撮像手段の視野内における治具位置決めマーク像
の補助撮像手段の光軸に対する位置情報が算出される。
そして、補助撮像手段が治具位置決めマークの像を視野
内に捕らえるまでの検査治具の移動量と治具位置決めマ
ーク像の補助撮像手段の光軸に対する位置情報とから、
検査治具と回転テーブルとの相対位置ズレ量が演算され
る。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の基
板検査装置において、上記補助撮像手段に電力を供給す
る電力供給手段と上記演算手段とは上記回転テーブルと
は別体の装置本体に設けられ、補助撮像手段が検査治具
の治具位置決めマークを臨む位置に設定されたとき、互
いに接触して電気的に接続される接点を介して上記演算
手段及び電力供給手段は上記補助撮像手段に電気的に接
続されるようにしたものである(請求項7)。なお、上記
接点は、回転テーブルに設けられ、検査治具と回転テー
ブルとの相対位置設定確認のため上記補助撮像手段が移
動する角度をカバーすべく、回転テーブルと同心に延び
る導体と、装置本体側に設けられ、導体に接触する接触
位置と導体から離れた非接触位置との間を移動可能なブ
ラシと、補助撮像手段が撮像動作をするときに上記ブラ
シを接触位置に移動させる移動装置とで構成するとよい
(請求項8)。
【0017】上記構成によれば、補助撮像手段が検査治
具位置決めマークを臨む位置に設定されると、接点を介
して回転テーブルに配設された補助撮像手段と装置本体
に配設された演算手段及び電力供給手段とが電気的に接
続され、検査治具のズレ量検出処理が可能となる。具体
的には、補助撮像手段が検査治具位置決めマークを臨む
位置に設定されると、装置本体側に設けられたブラシが
非接触位置から接触位置に移動して回転テーブルに設け
られた導体に接触され、補助撮像手段と演算手段及び電
力供給手段とが電気的に接続される。なお、補助撮像手
段が検査治具位置決めマークを臨む位置から離れるとき
は、ブラシが接触位置から非接触位置に移動して導体と
非接触になり、補助撮像手段と演算手段及び電力供給手
段との電気的な接続が解除される。
【0018】補助撮像手段の給電、動作制御が必要なと
きに、回転テーブルと装置本体側との電気接続が行われ
るようにしているので、電気接続が効率的に行われると
共に、導体とブラシにより、回転テーブルが所定角度範
囲を回転しながら補助撮像手段を動作させることを可能
にしている。
【0019】請求項9記載の発明は、上記検査基板装置
において、上記被検査基板は平面視略矩形状をなし、上
記基板保持手段は、被検査基板の隣り合う2辺の一方が
当接する第1当接部と、その2辺の他方が当接する第2
当接部と、上記被検査基板の2辺の一方に対向する辺に
作用して被検査基板を第1当接部に押圧する第1押圧部
と、前記被検査基板の2辺の他方に対向する辺に作用し
て被検査基板を第2当接部に押圧する第2押圧部と、そ
れら第1,第2押圧部を、被検査基板を押圧する押圧位
置と被検査基板を押圧から解放する解放位置とに切り替
える切替手段とを備えたものである。なお、上記切替手
段は、常時は、第1,第2押圧部が押圧位置に位置する
よう当該第1,第2押圧部に作用するカム機構と、上記
基板保持手段が上記搬入位置及び搬出位置に来たとき、
上記カム機構に作用して第1,第2押圧部を解放位置に
する解除手段とで構成するとよい(請求項10)。
【0020】この構成によれば、回転テーブルの基板保
持手段が搬入位置に来ると、平面視略矩形状をなす被検
査基板が基板保持手段に搭載され、基板保持手段の切替
手段が解放位置から押圧位置に切り替えられる。これに
より第1押圧部が押圧位置に移動して被検査基板の一方
の辺が第1当接部に当接されるとともに、第2押圧部が
押圧位置に移動して被検査基板の他方の辺が第2当接部
に当接されて被検査基板が基板保持手段で固定される。
具体的には、カム機構により第1,第2押圧部が同時に
押圧位置に移動され、これにより被検査基板の隣り合う
2辺がそれぞれ第1,第2当接部に当接されて被検査基
板が基板保持手段で固定される。
【0021】カム機構を作動させることによって、被検
査基板の隣り合う2辺が第1,第2当接部に接離するた
め、被検査基板を回転テーブル上の基準位置に簡単かつ
高精度に位置決めして固定することができる。また、切
替手段により、被検査基板は、搬入位置から搬出位置ま
で移送される間、確実に基板保持手段に保持される。ま
た、切替手段が、常時は第1,第2押圧部を押圧位置に
位置せしめ、搬入位置及び搬出位置において解放位置に
するようにすることにより、搬入位置及び搬出位置以外
では、機械的に被検査基板を保持し、搬入位置及び搬出
位置においてのみ、外部から切替手段に作用し、解放位
置への切替を行うことが可能である。
【0022】請求項11記載の発明は、所定角度間隔を
持って複数の基板保持手段が配置された回転テーブル上
を上記所定角度間隔ずつ回転し、その所定角度毎に配置
された、搬入位置、位置ズレ検出位置、検査位置及び搬
出位置に順次基板保持手段を移動するステップと、上記
搬入位置において、被検査基板を基板保持手段へ取り付
け、固定し、上記位置ズレ検出位置において,被検査基
板の基準位置からのズレ量を検出し、上記検査位置にお
いて、被検査基板の基準位置からのズレ量に応じて検査
治具と回転テーブルとの相対位置を調節した後、被検査
基板の配線の検査を行い、上記搬出位置において、検査
済みの被検査基板を基板保持手段から取り出す各工程を
同時並行的に行うステップとからなる基板検査方法であ
る。
【0023】この基板検査方法によれば、回転テーブル
を所定の角度ずつ回転駆動することにより回転テーブル
に設けられた複数個の基板保持手段が順次、搬入位置に
搬送され、基板搬入手段で所定数の被検査基板が回転テ
ーブルに取り付けられ、基板保持手段で固定される。各
基板保持手段に固定された所定数の被検査基板は回転テ
ーブルの回転により順次、位置ズレ検出位置、検査位置
及び搬出位置に搬送される。回転テーブルによって位置
ズレ検出位置に被検査基板が搬送されると、被検査基板
の基準位置からのズレ量が検出される。回転テーブルに
よって検査位置に被検査基板が搬送されると、被検査基
板の基準位置からのズレ量に応じて検査治具と回転テー
ブルとの相対位置が調節された後、被検査基板の配線の
検査が行われる。そして、回転テーブルによって検査済
みの被検査基板が搬出位置に搬送されると、その被検査
基板は基板保持手段から取り出される。
【0024】このように各位置で被検査基板の搬入、位
置ズレ検出、検査、搬出が同時に並行処理されるため、
多数の被検査基板の配線の検査を短時間に行うことがで
きる。
【0025】なお、被検査基板の基準位置からのズレ量
の検出工程は、光軸と所定の視野を持った撮像手段をそ
の機械的原点に位置決めする原点設定ステップと、その
撮像手段を機械的原点から、被検査基板に形成された位
置決めマークの像が視野内に入るまで移動するステップ
と、上記撮像手段が位置決めマークを視野内に捕らえる
までに移動した移動量と、撮像手段の視野内における位
置決めマークの像と撮像手段の光軸とのズレ量とに基づ
いて被検査基板の基準位置からのズレ量を演算するステ
ップとからなり、検査工程において、そのズレ量に基づ
いて被検査基板に対する検査治具の相対位置を調整する
ようにするとよい(請求項12)。また、上記位置決め
マークは、各被検査基板の所定位置にそれぞれ2つずつ
形成され、上記撮像手段は、それら位置決めマークを順
次視野に捕らえ、その機械的原点を原点とする座標系の
座標として位置決めマークの位置を検出し、基準位置か
らのズレ量を演算するようにするとよい(請求項1
3)。
【0026】更に、上記回転テーブルを所定量駆動して
当該回転テーブル上の所定箇所に形成された原点マーク
を基板ズレ検出位置に設定し、上記撮像手段により機械
的原点からその原点マークを視野に捕らえるまでの移動
量と、その視野における原点マークの像と撮像手段の光
軸とのズレ量とに基づいて、回転テーブルと撮像手段と
の相対的基準位置からのズレ量を算出し、そのズレ量に
基づき検査治具と被検査基板との相対位置調整に補正を
加えるようにするとよい(請求項14)。
【0027】また、回転テーブルの所定位置に設置さ
れ、光軸と所定の視野をもった補助撮像装置を、当該回
転テーブルを所定量駆動して上記検査位置に設定し、検
査治具の回転テーブルに臨む位置に形成された一対の治
具位置決めマークの像が順次補助撮像装置の視野に捕ら
えられるように検査治具を駆動し、その際の、検査治具
の機械的原点からの移動量と治具位置決めマークの補助
撮像装置視野における光軸からのズレ量とから、検査治
具と回転テーブルとの相対的基準位置からのズレ量を演
算し、その演算結果に基づいて、検査治具と被検査基板
との相対位置調整に補正を加えるようにするとよい(請
求項15)。また、請求項15記載の基板検査方法にお
いて、基準検査治具を用いて、検査治具と回転テーブル
との相対基準位置からのズレ量演算のための工程を行う
とよい(請求項16)。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明に係る基板検査装置の一実
施形態について図面を用いて具体的に説明する。図1〜
図3は、本発明に係る基板検査装置の構成例を示す。図
1は要部平面図、図2は要部斜視図、図3はブロック構
成図である。
【0029】この基板検査装置1は、被検査基板11を
装置本体内の所定の搬入位置P1に搬入する搬入部2
と、この搬入位置P1から時計回り(図1のR方向)に
90°回転した位置にある位置ズレ検出位置P2に設け
られ、被検査基板11の基準位置からの位置ズレ量を検
出する位置ズレ検出部3と、検査位置P3に配設され、
被検査基板11,11に形成された配線の検査を行う検
査部4と、基板搬送部6により搬出位置P4に搬送され
た検査済みの被検査基板11,11を装置本体外に搬出
する搬出部5と、搬入部2で搬入位置P1に搬入された
2個の被検査基板11,11を位置ズレ検出位置P2及
びそこから時計回りに90°回転した位置にある検査位
置P3に搬送するとともに、検査後の被検査基板11,
11を更に検査位置P3から時計回りに90°回転した
位置にある搬出位置P4に搬送する基板搬送部6とを含
む。
【0030】搬入位置P1は基板検査装置1の正面側
(図1において下側)に配置され、位置ズレ検出位置P
2は基板検査装置1の正面から見て左側(図1において
左側)に配置され、検査位置P3は基板検査装置1の背
面側(図1において上側)に配置され、搬出位置P4は
基板検査装置1の正面から見て右側(図1において右
側)に配置されている。
【0031】基板搬送部6は、回転テーブル61とこの
回転テーブル61を回転駆動するステッピングモータな
どの電動モータ62からなる駆動機構とを含む。電動モ
ータ62は、回転テーブル61の下部に設けられ、この
電動モータ62の回転軸に回転テーブルの中心OTが固
定されている。(図2参照)
【0032】電動モータ62と回転テーブル61との間
には、ボールベアリングの軸受けが設けられており、電
動モータ62の回転軸を支承している。回転テーブル6
1の上面の周縁部には、それぞれが2個の被検査基板1
1,11を固定保持するための4個のホルダ13が、互
いに直交する直径上に配置されている。各ホルダ13
は、幅方向中心線が直径に一致するように配置されてい
る。回転テーブル61は、各ホルダ13a,13b,1
3c,13dがそれぞれ、基板搬入位置P1,位置ズレ
検出位置P2、検査位置P3及び搬出位置P4にそれぞ
れ正確に位置するよう電動モータ62の軸に固定されて
いる。電動モータ62は、例えばステッピングモータで
構成されている。電動モータ62の下部には、当該電動
モータ62の回転量及び回転テーブルの回転角度をモニ
タするエンコーダが設けられていて、そのモニタデータ
は制御部44(図3参照)に入力され、回転テーブルの
駆動制御に利用される。
【0033】基板検査においては、制御部44はエンコ
ーダの出力をモニタしながら電動モータ62への駆動パ
ルス数を制御することにより回転テーブル61を上側か
ら見て時計回りに90°ステップで回動する。そして、
回転テーブル61を90°ステップ回動する毎に搬入位
置P1に来たホルダ13に2個の被検査基板11,11
が搬入部2から搬入され、載置、固定される。搬入位置
P1で回転テーブル61のホルダ13に載置、固定され
た2個の被検査基板11,11は、回転テーブル61の
回動により順次、位置ズレ検出位置P2、検査位置P3
及び搬出位置P4に搬送され、各位置で後述する基板の
位置ズレ量の検出、配線パターンの検査及び基板の搬出
が行われる。
【0034】従って、多数枚の被検査基板11の検査処
理においては、回転テーブル61を90°ステップで回
動する毎に、搬入位置P1、位置ズレ検出位置P2、検
査位置P3及び搬出位置P4で搬入部2による2個の被
検査基板11,11の搬入、位置ズレ検査部3による各
被検査基板11の位置ズレ量の検出、検査部4による基
板検査及び搬出部5による被検査基板11,11の搬出
の処理が同時に並行して行われる。このように2個の被
検査基板11,11を回転テーブル61の周縁部を移動
経路として回転移動させる一方、その移動経路の所定の
位置で基板の搬入、位置ズレ量の検出、検査及び搬出を
同時に並行処理することにより、多数の被検査基板11
の検査処理を迅速に行うことができるようになってい
る。
【0035】回転テーブル61の回転量の制御は、回転
テーブル61のホルダ13の配設位置に相当する位置に
光を遮断する遮蔽板又は光を反射する反射板を設ける一
方、搬入位置P1、位置ズレ検出位置P2、検査位置P
3及び搬出位置P4に光センサを設け、この光センサに
よって遮蔽板又は反射板を検出することにより回転テー
ブル61の回転位置を検出し、その検出結果を用いて電
動モータ62を所望位置に停止するようにしてもよい。
【0036】基板検査装置1の搬入側(図1の本体左
側)には被検査基板11を供給する供給機7が配設さ
れ、搬入部2は搬入位置P1から供給機7に伸びるロー
ダ等の搬入機構で構成されている。一方、基板検査装置
1の搬出側(図1の本体右側)には、検査済の被検査基
板11を収納する収納機8が配設され、搬出部5は搬出
位置P4から収納機8に伸びるローダ等の搬出機構で構
成されている。
【0037】位置ズレ検出部3は、CCDやCMOS等
の固体撮像素子を備えたカメラ31と、このカメラ31
を駆動するカメラ駆動機構32とで構成されている。ま
た、カメラ駆動機構32は、位置ズレ検出位置P2にお
ける回転テーブル61の接線方向(図1において、上下
方向)に相当するCx方向にカメラ31を移動させるC
x方向駆動部32X(図2参照)と、位置ズレ検出位置
P2における回転テーブル61の径方向(図1におい
て、左右方向)に相当するCy方向にカメラ31を移動
させるCy方向駆動部32Y(図2参照)とで構成され
ている。
【0038】カメラ31は、Cx方向駆動部32Xに搭
載され、回転テーブル61側に伸びる板状のカメラ支持
部材33の先端部に下方向に向けて(回転テーブル61
の上面を見るように)取り付けられている。カメラ31
は、設計上は、図1に示すように、後述する回転テーブ
ル61の所定個所に設けられた原点マークT0(例えば
ドットなどのマーク)が当該回転テーブル61の回転に
よって移動する円形の移動経路S(図1の一点鎖線で示
す円参照)と回転テーブル61の直径とが交差する点C
0をカメラ31の光軸が通る位置に取り付けられてい
る。従って、基板検査装置1の組立時におけるCx方向
駆動部32X及びCy方向駆動部32Yのカメラ31を
駆動制御するためのソフト上の原点(すなわち、CxC
y座標の原点)は、原点マークT0の移動経路Sと回転
テーブル61の直径との交点C0(組付時の機械的原点
位置)に設定されている。
【0039】なお、本実施形態において、原点マークT
0は、ホルダ13a,13b,13c,13dが図1に
示す位置にあるとき、同図に示すように、Cy軸を角度
基準(θ=0°)とすると−135°の角度位置の半径
上の適所に設けられている。但し、原点マークT0の設
定位置は、−135°の角度位置の半径上に限定される
ものではない。ホルダ13などの回転テーブル61上に
配設された部材と抵触しない任意の角度位置の半径上に
設定することができる。また、4個のホルダ13a,1
3b,13c,13dは、回転テーブル61の0°,9
0°,180°,270°の角度位置の半径上であっ
て、各ホルダ13a,13b,13c,13dの中心h
0が原点マークT0の移動経路Sと交差する位置に設け
られている。各ホルダ13a,13b,13c,13d
には、2個の被検査基板11,11を中心h0に対して
左右対称位置に固定する基板保持機構が設けられてい
る。この基板保持機構の詳細は後述する。
【0040】位置ズレ検出部3は、位置ズレ検出位置P
2に搬送された2個の被検査基板11,11に各々2個
ずつ形成された合計4個の位置決めマーク12A,12
B,12C,12D(例えばドットなどのマーク)をカ
メラ31で撮像し、これら位置決めマーク12A〜12
Dの回転テーブル61の位置ズレ検出位置P2に定義さ
れるCx’Cy’座標(図2参照)での位置を算出する
ことにより、2個の被検査基板11,11の基準位置か
らのズレ方向及びズレ量を算出する。
【0041】本実施形態に係る基板検査装置1は、後述
するように回転テーブル61の位置ズレ検出位置P2に
おけるカメラ31の駆動を制御するためのCxCy座標
と回転テーブル61における被検査基板11の位置を決
定するCx’Cy’座標とが一致するように校正される
ようなっている。位置決めマーク12A〜12Dの基準
位置とは、検査位置P3において、基準位置にある検査
治具41と被検査基板11,11とが整合する位置に被
検査基板11,11が位置する時の位置決めマーク12
A〜12DのCx’Cy’座標系における座標である。
従って、2個の被検査基板11,11がホルダ13の所
定の位置に正確に固定されている状態で当該ホルダ13
が位置ズレ検出位置P2に搬送された際、そのホルダ1
3の中心h0がCx’Cy’座標の原点Oc’に一致し
ていれば、カメラ31の位置決めマーク12A〜12D
の撮像画像から算出されるCx’Cy’座標における位
置決めマーク12A〜12Dの位置は基準位置と一致す
る。
【0042】カメラ31は、位置決めマーク12A〜1
2Dの直径に対して略2倍の矩形の視野を有している。
2個の被検査基板11,11が位置ズレ検出位置P2に
搬送されると、カメラ31の視野に各位置決めマーク1
2A〜12Dが順次入るように、カメラ31がカメラ駆
動機構32により移動される。具体的には、カメラ駆動
機構32は、図2中の矢印で示す移動パスに従って予め
設定された各位置決めマーク12A〜12Dの位置にカ
メラ31を順次、移動させる。なお、実際には、位置決
めマーク12A〜12Dの基準位置からのズレ量は少な
いので、多くの場合、カメラ31を位置決めマーク12
A〜12Dの基準位置に移動させれば、位置決めマーク
12A〜12Dがカメラ31の視野に入り、続いて、各
位置決めマーク12A〜12Dが視野内に完全に入るよ
うにカメラ31の位置が設定される。
【0043】そして、カメラ31の各設定位置で撮像画
像における画枠の中心と位置決めマーク12〜12Dの
画像の中心とのズレ量が位置ズレデータとして算出さ
れ、記憶される。回転テーブル61におけるホルダ13
の取付位置が所定の位置からずれていたり、被検査基板
11,11がホルダ13の所定の位置からずれて固定さ
れていると、位置ズレ検出位置P2に被検査基板11,
11が搬送された際、位置決めマーク12A〜12Dの
Cx’Cy’座標における位置は基準位置からずれたも
のとなる。従って、位置ズレデータは各被検査基板11
の基準位置からのずれ具合を示すデータである。
【0044】なお、本実施形態に係る基板検査装置1
は、回転テーブル61上に固定された被検査基板11の
一対の位置決めマーク12A,12B(又は12C,1
2D)を回転テーブル61とは独立した位置ズレ検査部
3のカメラ31によって撮像し、その撮像画像から位置
決めマーク12A,12B(又は12C,12D)の回
転テーブル61の位置ズレ検出位置P2に定義されるC
x’Cy’座標での位置座標を算出するようにしている
ので、カメラ31の駆動を制御するために定義されてい
るCxCy座標と回転テーブル61上に定義されるC
x’Cy’座標とを一致させる必要がある。
【0045】Cx’Cy’座標は、図4に示すように、
原点マークT0が位置ズレ検出位置P2に来るように回
転テーブル61を時計回りに135°回転させて当該原
点マークT0を原点Oc’とし、回転テーブル61の半
径方向をCy’軸として定義される座標である。もし、
回転テーブル61と位置ズレ検査部3とが理想的に組み
立てられていれば、Cx’Cy’座標とCxCy座標と
は完全に一致し、回転テーブル61を時計回りに135
°回転させると、原点位置にあるカメラ31の画枠の中
心、すなわち、カメラ31の光軸に原点マークT0が位
置するはずである。しかし、一般に回転テーブル61と
位置ズレ検査部3とが理想的に組み立てられることは少
ないから、Cx’Cy’座標とCxCy座標とは一致せ
ず、回転テーブル61を時計回りに135°回転させた
時、原点マークT0はカメラ31の光軸を外れたり、視
野から外れることが多い。
【0046】そこで、本実施形態に係る基板検査装置1
では、原点マークT0が視野内に入るようにカメラ31
を移動させて原点マークT0の画像を撮像し、その撮像
画像から原点マークT0の画枠の中心からのズレ量を算
出し、そのズレ量とカメラ31の移動量とからCx’C
y’座標の原点Oc’とCxCy座標の原点Ocとのズレ
量を算出するようにしている。
【0047】また、図5に示すように、Cy’軸とCy
軸とが平行でない場合は、原点Oc’と原点Ocとの位置
合せをしてもCx’Cy’座標とCxCy座標とは回転
方向について座標軸が一致しないから、更に回転テーブ
ル61を+方向と−方向とに所定の角度(本実施形態で
は10°)だけ回転させて原点マークT0を移動させる
とともに、カメラ31を移動させ、各移動位置で原点マ
ークT0を撮像する動作を行ってCy’軸とCy軸との
ズレ角θcを算出するようにしている。ズレ角θcは、各
移動位置での原点マークT0の撮像画像から原点マーク
T0の画枠の中心からのズレ量を算出し、そのズレ量と
カメラ31の移動量とからCx’Cy’座標における原
点マークT0の移動位置の座標を算出し、その座標を用
いて算出される。
【0048】すなわち、回転テーブル61を、前述のご
とく135#回転した位置から、+10#及び−10゜そ
れぞれ回転し、回転後の各位置における原点マークT0
を視野に捕らえるようにカメラ31を移動し、カメラ3
1の移動量と、カメラ31の視野における原点マークT
0の画枠の中心からのズレ量とから、回転テーブル61
の+10#位置における原点マークT0の座標を算出す
る。+10#位置の原点マーク座標をcx1,cy1、−10
゜位置の原点マーク座標をcx2,cy2とすると、ズレ角θ
cは θc=tan-1[(cy1−cy2)/(cx1−cx2)] の関係式から求められる。
【0049】そして、Cy’軸とCy軸とのズレ角θc
で回転テーブル61の回転量を補正することで、Cx’
Cy’座標の原点Oc’の位置を補正する(すなわち、
位置ズレ検出位置P2におけるCx’Cy’座標の設定
位置の調整を行う)とともに、Cx’Cy’座標の原点
Oc’とCxCy座標の原点Ocのズレ量をカメラ31の
駆動制御の補正値とすることで当該CxCy座標とC
x’Cy’座標とがソフト上(すなわち、駆動制御上)
で一致するようにしている。従って、基板検査において
は、カメラ31の駆動制御のためのCxCy座標は実質
的にCx’Cy’座標に置換されることになる。
【0050】従って、回転テーブル61で位置ズレ検出
位置P2に搬送された2個の被検査基板11,11の位
置決めマーク12A〜12Dをカメラ31で撮像し、そ
の撮像画像を用いてCxCy座標における位置決めマー
ク12A〜12Dの位置情報を算出すると、その位置情
報は回転テーブル61に定義されたCx’Cy’座標に
おける位置情報となる。なお、CxCy座標とCx’C
y’座標とのソフト上の座標合わせ機能(以下、この機
能をオートコレクション1という。)の詳細については
後述する。また、基板検査においては、オートコレクシ
ョン1により初期校正が行われているので、以下の説明
では、Cx’Cy’座標をCxCy座標に置き換えて説
明する。
【0051】ここで、図6を用いて、ホルダ13の基板
保持機構について説明する。基板保持機構70は、第1
クランプ部73及び第2クランプ部76を同期作動させ
て、被検査基板11を回転テーブル61上の所定位置に
位置決めしてクランプするクランプ状態とアンクランプ
状態とに切り換えられる構成になっている。
【0052】第1クランプ部73は、第1当接部71
と、被検査基板11を挟んで第1当接部71と対向する
第1押圧部72とからなる。第1当接部71と第1押圧
部72との間に被検査基板11を配置し、被検査基板1
1の辺11cに対し第1押圧部72をカム機構80によ
って接離させて被検査基板11を辺11aと辺11cと
でクランプ/アンクランプする構成になっている。同様
に、第2クランプ部76は、第2当接部74と、被検査
基板11を挟んで第2当接部74と対向する第2押圧部
75とからなる。第2当接部74と第2押圧部75との
間に被検査基板11を配置し、被検査基板11の辺11
dに対し第2押圧部75をカム機構80によって接離さ
せて被検査基板11を辺11bと辺11dとでクランプ
/アンクランプする構成になっている。そして、第1ク
ランプ部73と第2クランプ部76を同期作動させるこ
とによって、被検査基板11を回転テーブル61上に高
精度に位置決めしてクランプできるようになっている。
【0053】より詳しくは、第1押圧部72は移動板8
7に固定されていて、この移動板87には、2本のガイ
ド軸85が側方より固定されている。このガイド軸85
で案内されるブッシュ83と移動板87との間には圧縮
コイルばね84がガイド軸85に外嵌される形態で設け
られている。ブッシュ83にはローラ82が設けられて
いて、このローラ82がカム81に当接するように、移
動板87に取り付けられた引張コイルばね86で付勢さ
れている。引張コイルばね86は、図6において、右端
が移動板87に固定され、左端が台板77に固定されて
いる。なお、引張コイルばね86の力よりも圧縮コイル
ばね84の力の方が強く設定されている。
【0054】従って、実線で示すクランプ状態では、カ
ム81の突出部の作用点81aにブッシュ83のローラ
82が当接し、圧縮コイルばね84を介して移動板87
がクランプ方向に押され、圧縮コイルばね84の付勢力
によって被検査基板11をクランプする第1押圧部72
に所定の押圧力が生じるため、被検査基板11のクラン
プが常時安定した状態で行われる。
【0055】回転テーブル61の下面側ではカム81に
ピニオン91が同軸に設けられ、このピニオン91と噛
み合うラック92がシリンダ93のピストンロッド93
aに対向している。ラック92は回転テーブル61の下
側の面に設けられている。一方、シリンダ93及びその
ピストンロッド93aは、回転テーブル61とは別体の
装置本体の、搬入位置P1、搬出位置P4に対応する位
置に設けられている。
【0056】ラック92には一方端が回転テーブル61
に固定された引張コイルばね94が取り付けられてい
て、カム81が通常クランプ姿勢になるように付勢され
ている(図6の状態)。ラック92には2個の長穴から
なるガイド孔92aが設けられ、このガイド孔92aに
は回転テーブル61に突設されたガイドピン95が嵌入
されている。図6の状態では、ガイドピン95がガイド
孔92aの右端に当接し、これによりラック92がカム
81をクランプ姿勢に保持する所定位置に停止されるよ
うになっている。すなわち、ガイドピン95はラック9
2をクランプ位置に停止させるストッパーの機能も果た
す。
【0057】シリンダ93のピストンロッド93aを伸
長させることによって、ピストンロッド93aがラック
92の左端を押し上げ、これによりラック92はガイド
孔92aの長辺に沿って図6の右上方向に移動する。こ
のラック92の移動によりピニオン91が図6において
時計回りに略90度回動されて、カム81はアンクラン
プ姿勢(同図の二点鎖線で示す姿勢)に変位する。この
カム81の変位により作用点81bにブッシュ83のロ
ーラ82が当接し、ホルダ13はアンクランプ状態とな
る。第2押圧部75は第1押圧部72と同様のカム機構
80によって同期駆動される。
【0058】基板検査の処理においては、ホルダ13が
搬入位置P1、搬出位置P4に来たとき、ピストンロッ
ド93aがラック92の端面に対向し、制御部44によ
りシリンダ93が作動せしめられ、ピストンロッド93
aが引張コイルばね94に抗してラック92を図6の右
上方向に押し、ピニオン91,91を回転させてカム8
1の突出部81aをローラ82から退避させる。その結
果、移動板87は、引張コイルばね86の作用により、
アンクランプ位置に退避し、被検査基板11の受け入
れ、搬出を可能にする。
【0059】被検査基板11の受け入れ、搬出が済む
と、ピストンロッド93aはラック92から退避し、ラ
ック92は引張コイルばね94の力で、図6の左下方向
に移動する。これによりピニオン91を介してカム81
が逆方向に回転され、その突出部81aがローラ82を
介してブッシュ83に作用し、移動板87をクランプ位
置に移動する。ラック92は、ガイドピン95とガイド
孔92aとによりカム81の突出部81aがブッシュ8
3に作用する位置に停止させられ、回転テーブル61が
搬入位置又は搬出位置を離れた後もカム機構80のクラ
ンプ状態が維持される。尚、ラック92は、それぞれの
ホルダ13に対して一つずつ設けられ、図示の実施形態
では、一対毎のホルダ13に対し、「ハ」の字型に1対
ずつ配置されている。又、シリンダ93は、搬入位置、
搬出位置にそれぞれ一対ずつ配置されている。
【0060】この位置決め機構70では、回転テーブル
61上に被検査基板11を載置し、第1クランプ部73
及び第2クランプ部76を同期作動させることによっ
て、被検査基板11の隣り合う2辺11a,11bが第
1当接部71と第2当接部74で支持される状態で他の
2辺11c,11dに第1押圧部72と第2押圧部75
が接離するため、被検査基板11を回転テーブル61上
の所定の検査基準位置に高精度に位置決めしてクランプ
するクランプ状態とすることを可能にする一方、クラン
プを解除したアンクランプ状態に簡単に切り換えられる
ようになっている。
【0061】また、第1押圧部72及び第2押圧部75
をそれぞれカム機構80によって被検査基板11に接離
させることにより、ホルダ13がクランプ状態とアンク
ランプ状態とに確実に切り換えられ、被検査基板11が
搬入位置から搬出位置まで移動する間、クランプ状態が
保持されるようになっている。更には、クランプ状態に
おける被検査基板11が圧縮コイルばね84の付勢によ
り所定の押圧力で保持されるようにして、被検査基板1
1の位置決め精度の向上を図るようになっている。
【0062】ホルダ13の台板77には、被検査基板1
1の上面及び下面のそれぞれに、後述の上部検査治具4
1及び下部検査治具41の接触子42が接触し、両面か
らの検査を行えるよう、被検査基板11がホルダ13に
クランプされたときに被検査基板11の下面が露出する
ように、開口(図略)が形成されている。
【0063】検査部4は、図3に示すように、被検査基
板11の上面側に形成された配線パターンを検査するた
めの上部検査ユニット4Uと被検査基板11の下面側に
形成された配線パターンを検査するための下部検査ユニ
ット4Dとで構成されている。上部検査ユニット4Uは
回転テーブル61を挟んで検査位置P3の上方に配置さ
れ、下部検査ユニット4Dは回転テーブル61を挟んで
検査位置P3の下方に配置されている。これらの検査ユ
ニット4U,4Dはともに同一構成を有しており、回転
テーブル61を挟んで対称配置されている。従って、こ
こでは、上部検査ユニット4Uの構成について説明し、
下部検査ユニット4Dについては同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0064】上部検査ユニット4Uは、検査治具41と
この検査治具41をXYZθ方向にそれぞれ駆動する検
査治具駆動機構43と検査治具41に保持される多数の
接触子42とで構成されている。なお、XYZθ方向
は、図2に示すように、検査位置P2にXYZ座標を設
定した場合のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向及びZ軸を
中心とする回転角θの方向である。X方向は検査位置P
2における回転テーブル61の接線方向で、回転テーブ
ル61の回転方向を+側としている。Y方向は検査位置
P2における回転テーブル61の径方向で、回転テーブ
ル61に対して外側方向を+側としている。Z方向はX
Y軸に直交する方向で、回転テーブル61に対して上側
方向を+側としている。また、XY座標は、位置ズレ検
出位置P2に設定されたCx’Cy’座標を回転テーブ
ル61上で時計回りに90°回転させたものと一致する
ようになっている。
【0065】検査治具駆動機構43は、図3に示すよう
に、本体に対してX方向に検査治具41を移動させるX
方向治具駆動部43Xと、X方向治具駆動部43Xに連
結されて検査治具41をY方向に移動させるY方向治具
駆動部43Yと、Y方向治具駆動部43Yに連結されて
検査治具41をZ軸回りに回転させるθ回転治具駆動部
43θと、θ回転治具駆動部43θに連結されて検査治
具41をZ方向に移動させるZ方向治具駆動部43Zと
で構成されている。検査治具駆動機構43は制御部44
により駆動が制御されるようになっている。
【0066】検査治具41は、多数の接触子42を保持
する保持板411と検査治具駆動機構43に取り付ける
ための取付板412とを有する。保持板411及び取付
板412は同一の長方形状の板状をなし、スペーサで所
定の間隔を設けて箱形状をなすように連結されている。
多数の接触子42は保持板411の中央部に被検査基板
11上の検査点に対応して2次元的に配列されて支持さ
れている。各接触子42は、それぞれ突出方向に付勢さ
れ、各接触子42の先端部(被検査基板11の回路パタ
ーンに接触する側)は、保持板411の外側面から外方
に突出され、基端部は保持板411の内側面から内方に
突出されている。各接触子42の基端部には信号線が接
続され、その信号線は後述するスキャナー47に接続さ
れている。そして、検査治具41は、検査治具駆動機構
43の先端に設けられた装着面に取付板412を固定す
ることにより当該検査治具駆動機構43に装着されてい
る。
【0067】従って、制御部44により検査治具駆動機
構43の各治具駆動部43X,43Y,43Z,43θ
を駆動することによって、検査治具41が回転テーブル
61に対して相対的に位置決めされ、更に検査治具41
を上下方向(Z方向)に昇降させて各接触子42が被検
査基板11に形成された配線パターンの所定のコンタク
ト位置(検査位置)に接触させられ、又は離間させられ
る。
【0068】基板検査装置1は、搬入位置P1から回転
テーブル61の上面に設けられた4個のホルダ13に被
検査基板11を2個ずつ固定し、順次、検査位置P3に
搬送して検査治具41に配設された多数の接触子42を
被検査基板11の配線パターンに接触させて検査を行う
ため、各ホルダ13に固定された2個の被検査基板1
1,11が検査位置P3に搬送された際、当該被検査基
板11,11の配線パターンに検査治具41の各接触子
42を正確に接触させる必要がある。このため、基板検
査装置1は、検査治具41をXYZθ方向に移動させて
被検査基板11,11の配線パターンに検査治具41の
各接触子42を接触させる構成であるから、検査治具4
1と被検査基板11とを所望の相対位置関係にするよう
検査治具41の駆動を制御するためのXY座標における
被検査基板11の正確な位置情報を取得する必要があ
る。
【0069】すなわち、図7に示すように、回転テーブ
ル61の各ホルダ13に固定された被検査基板11,1
1の位置を定義するためのCxCy座標を、検査位置P
3において、検査部4の駆動を制御するために当該検査
部4に設定されているXY座標(図2参照)に一致さ
せ、CxCy座標における被検査基板11の位置情報を
XY座標における被検査基板11の位置情報となし得る
ようにする必要がある。具体的には、被検査基板11の
位置情報は、位置ズレ検査部3によりCxCy座標にお
ける基準位置からのズレ情報として検出されるので、C
xCy座標とXY座標を一致させることで、このズレ情
報をXY座標における基準位置からのズレ情報として反
映できるようにする必要がある。
【0070】検査部4も位置ズレ検出部3と同様に回転
テーブル61に対して独立した駆動制御機構を有してい
るので、本実施形態に係る基板検査装置1は、位置ズレ
検出部3と同様の方法でCxCy座標とXY座標とを合
わせる機能(以下、この機能をオートコレクション2と
いう。)を有している。なお、オートコレクション2の
詳細については後述する。
【0071】CxCy座標とXY座標との座標合わせ
(すなわち、検査部4の検査治具41の位置決め)は、
保持板411の回転テーブル61を臨む面の所定箇所に
設けられた一対の位置決めマーク49A,49B(例え
ばドットなどのマーク)を回転テーブル61の所定箇所
に設けられたカメラ55で撮像し、その撮像画像を用い
て検査部4のXY座標と回転テーブル61のCxCy座
標との位置ズレを補正することにより行われる。カメラ
55は、図1,図2に示すように、回転テーブル61の
角度基準に対して−45°位置の半径に沿って設けられ
た長穴の中にカメラ55の光軸が移動経路Sと交差する
ように上側を向けて配設されている。位置決めマーク4
9A,49Bは、例えば図8に示すように、横長長方形
の保持板411の中心Oに対して横軸M上に25mm離
れた対称位置に設けられている。なお、保持板411に
おける位置決めマーク49A,49Bの形成位置は図8
の例に限定されるものではない。保持板411の中心O
に対する任意の対称位置に複数対の位置決めマークを形
成したものでもよい。
【0072】下部検査ユニット4Dの検査治具41の位
置決めも一対の位置決めマーク49A,49Bを回転テ
ーブル61に設けられたカメラ56で撮像し、その撮像
画像を用いて行われるが、そのカメラ56は、図1,図
2に示すように、回転テーブル61の角度基準に対して
+135°位置の半径上の所定箇所に径方向の長穴を設
け、その長穴の中にカメラ56の光軸が移動経路Sと交
差するように下側を向けて配設されている。
【0073】カメラ55,56は同一構造をなし、位置
決めマーク49A,49Bの直径の略2倍以上の視野を
有している。なお、カメラ55,56の回転テーブル6
1における配設位置は−45°角度位置と+135°角
度位置の半径上に限定されるものではない。ホルダ13
などの配設部材と抵触しない任意の角度位置の半径上に
設定することができる。
【0074】図9は、回転テーブル61に配設されたカ
メラ55,56と回転テーブル61とは別体の装置本体
側に設けられた制御部44等とを電気的に接続するため
の接続構造を示す図である。
【0075】カメラ55,56は、回転動作を行う回転
テーブル61上に取り付けられているので、回転テーブ
ル61とは別体の装置本体側に設けられたカメラ55,
56へ電源を供給する回路や撮像画像などのデータの入
出力を行う回路とカメラ55,56とを単純にケーブル
で接続することはできない。そこで、本実施形態に係る
基板検査装置1では、回転テーブル61の下部にカメラ
55,56と装置本体側の電気回路(図示はしていない
が、カメラ55,56に電源を供給する回路や撮像画像
を用いて所定の演算を行う回路等)との接続/切断を行
う接点装置100を設け、カメラ55,56を動作させ
るとき、接点装置100をオンにしてカメラ55,56
に装置本体側の電気回路を接続する構成することで、か
かる問題を解決するようにしている。
【0076】接点装置100は、回転テーブル61の下
部に設けられる第1接点部110と、装置本体ベース1
30側に設けられる第2接点部120とで構成されてい
る。第1接点部110は、回転テーブル61の周縁部に
沿った円弧状のベース部材111と、このベース部材1
11の下面に所定のピッチで平行に敷設された複数本の
円弧状に配列された導体線112を含む。導体線112
の一方端は、それぞれカメラ55,56の対応箇所に接
続され、他方端は開放されている。本実施形態では、一
対の電源ラインとカメラ毎の制御ライン及びデータ出力
ラインの合計6本の導体線112が設けられ、一対の電
源ラインはカメラ55,56の電源端子に接続され、制
御ラインはカメラ55,56の制御端子に接続され、デ
ータ出力ラインはカメラ55,56の出力端子に接続さ
れている。
【0077】第2接点部120は、第1接点部110の
ベース部材111に形成された複数本の導体線112に
対応する間隔で支持部材121に立設された複数本(本
実施形態では6本)のブラシ122と、これらのブラシ
122を昇降させる、例えばエアシリンダなどからなる
変位部材123とで構成されている。電源ラインに対応
する1対のブラシ122は、装置本体側に設けられた図
略の電源に接続され、制御ラインに対応するブラシ12
2は、装置本体側に設けられた制御部44(図3参照)
に接続され、データ出力ラインに対応するブラシ122
は、装置本体側に設けられた画像処理部45(図3参
照)に接続されている。
【0078】支持部材121はエアシリンダ123のピ
ストンロッド123aの先端に固定されており、このピ
ストンロッド123aを伸縮させることによって、接点
装置100は、第1接点部110の導体線112と第2
接点部120のブラシ122とが接触する導通状態(図
9では2点鎖線で示す状態)と、導体線112とブラシ
122とが離れる非導通状態(図9では実線で示す状
態)とに切り換えられるようになっている。そして、上
述したオートコレクション2において、カメラ55,5
6を使用するとき、変位部材123を動作させて接点装
置100を導通状態にすることにより、回転テーブル6
1に固定されたカメラ55,56と装置本体側に設けら
れた電気回路とを電気的に接続して、カメラ55,56
による撮像を可能にしている。また、通常の検査時では
カメラ55,56は使用しないので、接点装置100は
非導通状態にされる。
【0079】なお、回転テーブル61における第2接点
部120の接点位置が変化しない場合、すなわち、カメ
ラ55,56は検査位置に停止し、検査治具41,41
を移動してオートコレクション2を行うだけの場合、カ
メラ55,56が検査位置P3に位置した時の接点位置
に第1接点部110の導体線112に相当する接点電極
を設けるようにしてもよい。本実施形態では、オートコ
レクション2において、回転テーブル61を回動させて
カメラ55,56を検査部3の位置決めマーク49A,
49Bを撮像できる位置に移動させるため、導体線11
2をレール状にすることでカメラ55,56が所定角度
範囲を移動した場合(すなわち、回転テーブル61にお
ける第2接点部120の接点位置が変化した場合)にも
確実にカメラ55,56を動作させることができるよう
にしている。
【0080】図3に戻り、制御部44は、CPU(Cent
ral Processing Unit),ROM(Read Only Memor
y),RAM(Random Access Memory)等で構成されて
いる。ROMにはオートコレクション1,2を実行する
ためのプログラムや被検査基板11の検査工程の制御を
行うプログラムが記憶されている。CPUはROMから
これらのプログラムをRAMに読み出し、操作パネル4
8から入力される指示に従いこれらのプログラムを実行
することで、オートコレクション1,2や基板検査の機
能を果たす。
【0081】画像処理部45はカメラ31,55,56
から入力される撮像画像に対して所定の処理を行い、そ
の処理結果を制御部44に入力する。具体的には、原点
マークT0や位置決めマーク12A〜12D、治具位置
決めマーク49A,49Bのマーク像の中心を算出する
とともに、画枠の中心を原点とするxy座標におけるマ
ーク像の中心の位置を算出し、その算出結果を制御部4
4に入力する。この原点マークT0や位置決めマーク1
2A〜12D、治具位置決めマーク49A,49Bの位
置情報は、上述したように回転テーブル61と位置ズレ
検査部3や検査部4との原点合わせや被検査基板11の
基準位置からのズレ検出に利用される。
【0082】テスターコントーラ46は基板検査装置1
による被検査基板11の検査動作を制御するものであ
る。テスターコントーラ46は制御部44から検査開始
信号が入力されると、スキャナー47の動作を制御して
被検査基板11の検査を行う。なお、制御部44は検査
部4の接触子42の被検査基板11の配線パターンへの
接触を完了すると、テスターコントローラ46に検査開
始信号を出力する。スキャナー47は直流電源を供給す
る電源と、この電源と各接触子42に接続された信号線
とを切換接続するスイッチ群と、被検査基板11の配線
パターンの良否を判定する判定部とを備えている。
【0083】スキャナー47のスイッチ群の切換制御は
テスターコントローラ46によって行なわれる。テスタ
ーコントローラ46は、被検査基板11の配線パターン
に応じて予め設定されているスイッチ群の切換プログラ
ムに従ってスキャナー47のスイッチ群の切換えを行
う。このスイッチ群の切換えは、被検査基板11に形成
された複数本の配線パターンを順次、電源に切換接続
し、各配線パターンの導通若しくは絶縁の状態を判定部
で判定させるためのものである。判定部は、例えば導通
検査の場合、各配線パターンの出力電圧を検出し、その
検出値を所定の閾値と比較することで各配線パターンの
良否を判定する。そして、その判定結果はテスターコン
トローラ46に出力され、当該テスターコントローラ4
6を介して制御部44に入力される。制御部44は、全
ての配線パターンの検査が終了し、1つでも不良の配線
パターンが存在すると、その被検査基板11を不良品と
し、全ての配線パターンが良好であるとき、その被検査
基板11を良品とする。
【0084】操作パネル48は、操作者が基板検査装置
1の初期校正を行ったり、基板検査を実行させる場合に
必要な情報を入力するものである。操作パネル48から
入力された情報は制御部44に入力される。
【0085】次に、オートコレクション1の操作手順に
ついて、説明する。
【0086】上述したように、オートコレクション1
は、回転テーブル61の位置ズレ検出位置P2に設定さ
れるCx’Cy’座標と、位置ズレ検出部3に設定され
ているCxCy座標とを一致させるものである。この座
標合わせは、Cx’Cy’座標の原点位置(原点マーク
T0の設定位置)を調整するステップS1と、原点位置
の調整された回転テーブル61のCx’Cy’座標と位
置ズレ検出部3のCxCy座標との原点のズレ量を算出
し、そのズレ量を位置ズレ検出部3の駆動制御の補正値
とすることで、ソフト上でCx’Cy’座標とCxCy
座標とを合せるステップS2とによって行なわれる。
【0087】ステップS1は、図10に示すように、基
板検査装置1の組立時に回転テーブル61に原点マーク
T0を原点位置とし、径方向をCy’軸、接線方向をC
x’軸とするCx’Cy’座標を設定し、回転テーブル
61を回転させてこのCx’Cy’座標を位置ズレ検出
位置P2に回転移動させた際、CxCy座標の座標軸と
Cx’Cy’座標の座標軸とが互いに平行となる回転テ
ーブル61の回転位置(図10では原点Oc’が原点Oc
に来る回転位置)を算出するものである。すなわち、C
xCy座標の座標軸とCx’Cy’座標の座標軸とが互
いに平行となるCxCy座標の原点位置を算出するもの
である。
【0088】オートコレクション1の具体的作業手順は
以下のようになる。即ち、先ず、基板検査装置1を始動
するために、電源を入れると、回転テーブル61が回転
し、制御部44は、ロータリーエンコーダの出力をモニ
タする。回転テーブル61が原点位置に近づいたことを
ロータリーエンコーダの出力から検知すると、制御部4
4は、回転テーブル61の回転速度を下げてその回転位
置の検出精度を高め、回転テーブル61が原点位置に到
達したことを検知すると、回転テーブル61を停止す
る。
【0089】このようにして、回転テーブル61を原点
位置に設定した後、回転テーブル61を所定角度(この
実施例では、θ1=135#)回動させて、原点マークT
0を位置ズレ検出位置P2に移動させる。それと同時
に、カメラ駆動機構32のCx方向駆動部32X及びC
y方向駆動部32Yを動作させて、カメラ31をCxC
y座標の原点に移動させる。この原点位置決めは、先ず
Cx方向駆動部32Xを動作させ、カメラ31をCx座
標の所定方向(例えば+方向)に駆動し、カメラ31と共
に移動する検知部材がリミットスイッチに当たり、リミ
ットスイッチを作動させると、カメラ31の駆動方向を
反転し、リミットスイッチ検知位置から所定距離移動す
ることにより、カメラ31のCx方向原点位置が定ま
る。Cy方向についても、同様な手順で、リミットスイ
ッチ検知位置から反転して所定距離移動した位置とし
て、カメラ31のCy方向原点位置が定まる。このよう
にしてカメラ31が機械的に設定される初期位置を機械
的原点OM(0,0)とする。
【0090】上述したように、回転テーブル61と位置
ズレ検出部3とが理想的に組み立てられていれば、機械
的原点OMに設定されたカメラ31の視野の中心(画枠
の中心)に位置ズレ検出位置P2に移動された原点マー
クT0があるはずである。しかし、一般に回転テーブル
61と位置ズレ検出部3とが理想的に組み立てられるこ
とはないから、原点マークT0はカメラ31の狭い視野
から外れることが多い。
【0091】そこで、次に、原点マークT0がカメラ3
1の視野に入るようにカメラ31を移動させて原点マー
クT0の像を撮像する。そして、その撮像画像から原点
マークT0の像の中心と画枠の中心とのズレ量(δx
2,δy2)を算出し、このズレ量とカメラ31の移動
量(δx1,δy1)とから、原点マークT0の機械的
原点OMからのズレ量(δx1+δx2,δy1+δy
2)を算出し、原点マークT0の像をカメラ31の視野
に捕らえてズレ量を求めたカメラ31の機械的な位置
(Cx’Cy’座標の原点Oc’の位置)をCxCy座
標の仮原点Osとする。この状態は、Cx’Cy’座標
の原点Oc’にCxCy座標の原点Ocを一致させただ
けであり、両座標の座標軸の平行度は確認されていない
ので、仮の原点Osとしている。
【0092】次に、回転テーブル61の現在位置を回転
角の基準位置(θ=0)として、回転テーブル61を1
0°だけ時計回りに回動して原点マークT0をCxCy
座標上で移動させ、仮原点Osからカメラ31を原点マ
ークT0の移動位置(Xθ1,Yθ1)に移動させる。
Cy軸とCy’軸とが一致していれば、カメラ31の視
野に原点マークT0が入るはずであるが、Cy軸とC
y’軸とが一致していない場合は、カメラ31を(Xθ
1,Yθ1)の位置に移動させてもカメラ31の視野に
原点マークT0が入らない場合が生じるので、更にカメ
ラ31を適当に移動させてカメラ31の視野に原点マー
クT0を入れ、原点マークT0の像を撮像する。
【0093】そして、その撮像画像を視野に捕らえるま
でのカメラ31の移動量と、視野中心と原点マークT0
の中心とのズレ量とから、原点マークT0を+10°回
転移動したときの仮原点OsのCxCy座標における原
点マークT0の座標位置(cx1,cy1)を得る。
【0094】次に、回転テーブル61を仮原点Os位置
まで戻し、そこから10°だけ反時計回りに回動して原
点マークT0をCxCy座標上で移動させるとともに、
原点マークT0の移動位置(Xθ2,Yθ2)にカメラ
31を移動させ、回転テーブル61を回転角の基準位置
から10°だけ時計回りに回動した場合と同様の方法
で、原点マークT0を基準位置から−10°回転移動し
たときの仮原点OsのCxCy座標における原点マーク
T0の座標位置(cx2,cy2)を算出する。
【0095】そして、原点マークT0を±10°回転移
動させたときの移動位置のCxCy座標(cx1,cy
1),(cx2,cy2)を用いて、 θc=tan-1[(cy1-cy2)/(cx1-cx2)]…(1) によりCy軸とCy’軸とのズレ角θcを算出し、回転
テーブル61を回転角の基準位置からズレ角θcだけ回
動させてCxCy座標とCx’Cy’座標の座標軸を平
行にする。これにより、ステップS1の処理は終了す
る。なお、上記(1)式から明らかなように、Cy軸と
Cy’軸とが平行であれば、原点マークT0を±10°
回転移動させたときの移動位置は、Cy軸に対して対称
位置となるから、cy1=cy2となり、θc=0とな
る。
【0096】次に、ステップS2の処理に移行する。回
転テーブル61のズレ角分の回動によってCxCy座標
における原点マークT0の位置が変化するから、再度、
カメラ31を原点マークT0のズレ角θc分移動した移
動位置に移動させて当該原点マークT0の像を撮像し、
その撮像画像から原点マークT0の移動位置(仮原点O
sのCxCy座標における位置(Cxh,Cyh))を
算出する。
【0097】回転テーブル61の回転角の基準位置を角
度θcだけ補正するとともに、カメラ31の駆動を制御
するためのCxCy座標の原点位置を(Cxh,Cy
h)に補正することで、回転テーブル61及びカメラ3
1の駆動制御におけるCxCy座標とCx’Cy’座標
とを一致させることができる。これにより、ステップS
2の処理は終了する。
【0098】従って、オートコレクション1によって算
出されたθcを補正値として回転テーブル61の回転制
御に反映するとともに、(Cxh,Cyh)を原点の補
正値としてカメラ31の駆動制御に反映することで、実
質的にCxCy座標をCx’Cy’座標を一致させるこ
とができ、位置ズレ検出部3による被検査基板11の載
置位置の検出(具体的には基準位置からのズレ量の検
出)を高い精度で行えるようになっている。
【0099】次に、オートコレクション2の操作手順に
ついて、説明する。なお、上部検査ユニット4Uと下部
検査ユニット4Dのオートコレクション2は基本的に同
一であるので、以下の説明では上部検査ユニット4Uに
ついて説明する。
【0100】上述したように、オートコレクション2
は、回転テーブル61の回動により検査位置P3に移動
される回転テーブル61のCx’Cy’座標(校正され
たCxCy座標と同一)と、検査部4に設定されている
XY座標とを一致させるものである。この座標合わせ
は、マスタ治具を用いて検査部4のXY座標の機械的な
原点を正確に設定し、そのXY座標と回転テーブル61
を回転させてCxCy座標を検査位置P3に回転移動さ
せたときの当該CxCy座標との原点のズレ量を検出
し、このズレ量を検査部4の駆動制御の補正値とするこ
とで、制御上でXY座標をCxCy座標に一致させるも
のである。
【0101】具体的には、まず、検査治具41に代えて
治具位置決めマーク49A,49Bが正確に形成された
マスタ治具を装着し、検査治具駆動機構43の各治具駆
動部43X,43Y,43Z,43θを動作させてマス
タ治具をXYZθ座標の原点に移動させる。この移動に
よってマスタ治具が機械的に設定されるXY座標の初期
位置を機械的な原点OM’(0,0)とする。なお、こ
のマスタ治具の機械的原点設定は、上述のカメラ31の
原点位置設定と同様、それぞれの座標軸方向についてリ
ミットスイッチに当たるまで駆動した後、所定量反転駆
動することにより行われる。また、マスタ治具の治具位
置決めマーク形成面は、図8において、接触子群を除い
たものと同一である。
【0102】次に、機械的原点(図1の状態)から回転
テーブル61を時計回りに135°回転させてカメラ5
5を検査位置P3に移動させる。オートコレクション1
により回転テーブル61の駆動制御は補正値θcにより
補正されているので、検査位置P3に移動されたカメラ
55の光軸は、回転テーブル61の検査位置P3に設定
されるCxCy座標の原点Ocに一致している。
【0103】次に、マスタ治具をX軸方向に−25mm
だけ移動させて治具位置決めマーク49Aが機械的原点
M’に来るようにするとともに、カメラ55が位置決
めマーク49Aを認識できる位置(カメラ55のピント
位置)までZ軸方向に下降させる。もし、CxCy座標
とXY座標とが一致していれば、治具位置決めマーク4
9Aの像の中心はカメラ55の画枠の中心に位置するは
ずであるが、そうでなければ、両中心のズレ量を算出す
るため、治具位置決めマーク49Aの像がカメラ55の
画枠に入るように適当にマスタ治具を移動させた後、治
具位置決めマーク49Aの像を撮像する。そして、その
撮像画像から治具位置決めマーク49Aの像の中心と画
枠の中心とのズレ量(ΔX1a,ΔY1a)を算出し、
このズレ量(ΔX1,ΔY1)とマスタ治具の移動量
(ΔX2a,ΔY2a)とからCxCy座標における治
具位置決めマーク49Aの位置(Xa,Ya)=(ΔX
1a+ΔX2a,ΔY1a+ΔY2a)を算出する。
【0104】次に、マスタ治具を機械的な原点OM’に
戻した後、X軸方向に+25mmだけ移動させて治具位
置決めマーク49Bが機械的原点OM’に来るようにす
るとともに、カメラ55が治具位置決めマーク49Bを
認識できる位置(カメラ55のピント位置)までZ軸方
向に下降させ、治具位置決めマーク49Bの像がカメラ
55の画枠に入っていなければ、更に治具位置決めマー
ク49Bの像がカメラ55の画枠に入るように適当にマ
スタ治具を移動させる。そして、治具位置決めマーク4
9Bの像を撮像し、その撮像画像から治具位置決めマー
ク49Bの像の中心と画枠の中心とのズレ量(ΔX1
b,ΔY1b)を算出し、このズレ量(ΔX1b,ΔY
1b)とマスタ治具の移動量(ΔX2b,ΔY2b)と
からCxCy座標における治具位置決めマーク49Bの
位置(Xb,Yb)=(ΔX1b+ΔX2b,ΔY1b
+ΔY2b)を算出する。
【0105】次に、治具位置決めマーク49A,49B
のCxCy座標(Xa,Ya),(Xb,Yb)を用い
て下記(2)式〜(4)式によりXY座標をCxCy座
標に一致させるための補正値ΔX,ΔY,Δθdを算出
する。なお、補正値(ΔX,ΔY)は、XY座標の原点
OをCxCy座標の原点Ocに一致させるための補正値
であり、補正値Δθdは、XY座標軸とθ軸のの原点合
わせ後に座標軸を一致させるための角度補正値である。
【0106】ΔX=(Xa+Xb)/2…(2) ΔY=(Yb+Yb)/2…(3) Δθd=tan-1{(Yb-Ya)/(Xb-Xa)}…(4)
【0107】次に、補正値ΔX,ΔY,Δθdによって
XY座標が検査部2の駆動制御上(すなわち、ソフト
上)でCxCy座標に一致するか否かの確認を行う。こ
の確認は、マスタ治具をソフト上の原点Osに設定した
後、カメラ55でマスタ治具の治具位置決めマーク49
A,49Bを撮像し、その撮像画像から治具位置決めマ
ーク49A,49BのCxCy座標における位置を算出
し、その算出結果に基づいて行われる。
【0108】すなわち、マスタ治具を機械的原点OM
に移動した後、更に検査治具駆動機構43の各治具駆動
部43X,43Y,43θを補正値(ΔX,ΔY,Δθ
d)で動作させてマスタ治具をソフト上の原点Osに移
動させる。この状態でXY座標とCxCy座標とが一致
していれば、マスタ治具の治具位置決めマーク49A,
49Bは、CxCy座標のCx軸上+25mmと−25
mmの位置にそれぞれ位置しているはずであるから、ま
ず、カメラ55が+25mmの位置を覗くように回転テ
ーブル61を所定の角度θだけ+方向に回転させる。例
えば回転テーブル61におけるカメラ55の光軸の位置
が回転中心OTからおよそ350mmであると、θ=tan
-1(25/350)≒4.09°である。そして、治具
位置決めマーク49Aを撮像し、その撮像画像とカメラ
55の移動量とからCxCy座標における治具位置決め
マーク49Aの位置(Cxa,Cya)を算出する。
【0109】次に、カメラ55がCxCy座標のCx軸
上−25mmの位置を覗くように回転テーブル61を所
定の角度θだけ−方向に回転させ、同様の方法で治具位
置決めマーク49Bの像を撮像し、その撮像画像とカメ
ラ55の移動量とから治具位置決めマーク49Bの位置
(Cxb,Cyb)を算出する。XY座標とCxCy座標と
が一致していれば、治具位置決めマーク49AのCy座
標Cyaと治具位置決めマーク49BのCy座標Cybとは
同一になるはずであるから、両Cy座標を比較すること
で、XY座標とCxCy座標との一致度を判定する。そ
して、XY座標とCxCy座標とが所定の許容範囲内で
一致していなければ、検査部4と位置ズレ検出部3との
平行組付けの再調整を行い、上述のオートコレクション
2と座標合わせの確認を再度行う。
【0110】なお、下部検査ユニット4Dの検査治具駆
動機構43で駆動される検査治具41のXY座標と回転
テーブル61のCxCy座標との座標合わせは、カメラ
56を用いて上記と同様の方法で行われる。
【0111】従って、オートコレクション2によって算
出されたΔX,ΔY,Δθdを補正値として検査治具駆
動機構43の駆動制御に反映することで、実質的に確認
のステップは初期組立調整時だけでXY座標をCxCy
座標を一致させることができ、検査位置P3に搬送され
た被検査基板11の配線パターンの所定の接触位置に検
査治具41の各接触子42を正確に接触させることがで
きるようになる。
【0112】なお、上記本発明の実施形態の説明におい
て、カメラ31による被検査基板11の位置決めマーク
12A〜12Dや原点マークT0の撮像および補助カメ
ラ55,56による検査治具41の位置決めマーク49
A,49Bの撮像を自動的に行う場合は、それらのマー
クがカメラの視野に入ると予定されている位置にカメラ
を移動し、そこで撮像動作を行う。手動で行う場合に
は、カメラを動作させながら、モニタ画面によりマーク
がカメラの視野に入っているかどうかを確認しながら、
カメラまたは検査治具を移動させ、視野に入ったところ
で、カメラまたは検査治具を停止する。
【0113】次に、基板検査装置1の基板検査の動作に
ついて説明する。個別の検査治具41をセットした時に
保持板411とXY座標との間に誤差があれば、個別の
検査治具41にも位置決めマーク49A,49Bを付
し、オートコレクション2を実行すると、誤差は補正さ
れる。
【0114】図11は、基板検査の動作タイミンングを
示すタイミングチャートである。同図において、(a)
〜(d)は搬入部2及び回転テーブル61の搬入位置P
1におけるホルダ13の基板保持機構70の動作を制御
する信号のタイミングチャートであり、(e)(f)は
位置ズレ検出部3の動作を制御する信号のタイミングチ
ャートであり、(g)〜(i)は検査部4の動作を制御
する信号のタイミングチャートであり、(j)〜(l)
は搬出部5及び回転テーブル61の搬出位置P4におけ
るホルダ13の基板保持機構70の動作を制御する信号
のタイミングチャートである。(a)〜(l)の制御信
号CS1〜CS43の内容は下記のとおりである。
【0115】CS1:回転テーブル61の回転を制御す
る信号。オン(ハイレベル)期間は回転テーブル61が
回転している期間であり、オフ(ローレベル)期間は回
転テーブル61が静止している期間である。
【0116】CS11:搬入部2の昇降アーム(被検査
基板11を掴んでホルダ13に搬送、搭載するためのア
ーム)の被検査基板11を把持するチャックの動作を制
御する信号。ハイレベル期間(被検査基板11を把持し
ている期間)はチャックが閉じている期間であり、ロー
レベル期間はチャックが開いている期間(被検査基板1
1を把持していない期間)である。また、レベルが変化
している期間はチャックが開放動作若しくは閉塞動作を
している期間である。
【0117】CS12:搬入部2の昇降アームの動作を
制御する信号。ハイレベル期間は昇降アームが上昇位置
にある期間であり、ローレベル期間は昇降アームが下降
位置にある期間である。また、レベルが変化している期
間は昇降アームが上昇動作又は下降動作をしている期間
である。
【0118】CS13:搬入位置P1に位置するホルダ
13の基板保持機構70の動作を制御する信号。ローレ
ベル期間はシリンダ93に通電されず、カム機構80が
クランプ状態にある期間(被検査基板11がホルダ13
に固定されている期間)であり、ハイレベル期間はシリ
ンダ93に通電されてカム機構80がアンクランプ状態
にある期間(被検査基板11がホルダ13に固定されて
いない期間)である。また、レベルが変化している期間
はカム機構80が被検査基板11の解放動作若しくは閉
塞動作をしている期間である。
【0119】CS21:カメラ31の撮像動作を制御す
る信号。ハイレベル期間は撮像動作をしている期間であ
り、ローレベル期間は撮像動作をしていない期間であ
る。
【0120】CS22:カメラ31の移動動作を制御す
る信号。ハイレベル期間は移動動作をしている期間であ
り、ローレベル期間は移動動作をしていない期間であ
る。
【0121】CS31:検査治具41のXY方向の移動
動作を制御する信号。ハイレベル期間は移動動作をして
いる期間であり、ローレベル期間は移動動作をしていな
い期間である。
【0122】CS32:検査治具41のZ方向の移動動
作(昇降動作)を制御する信号。ハイレベル期間は検査
治具41が下降位置にある期間(接触子42が被検査基
板11に接触している期間)であり、ローレベル期間は
検査治具41が上昇位置にある期間(接触子42が被検
査基板11に接触していない期間)である。また、レベ
ルが変化している期間は検査治具41が上昇動作又は下
降動作をしている期間である。
【0123】CS33:被検査基板11の検査動作を制
御する信号。ハイレベル期間は被検査基板11の検査を
している期間であり、ローレベル期間は被検査基板11
の検査をしていない期間である。
【0124】CS41:搬出位置P4に搬送されたホル
ダ13の基板保持機構70の動作を制御する信号。ロー
レベル期間はシリンダ93に通電されず、カム機構80
がクランプ状態にある期間(被検査基板11がホルダ1
3に固定されている期間)であり、ハイレベル期間はシ
リンダ93に通電されてカム機構80がアンクランプ状
態にある期間(被検査基板11がホルダ13に固定され
ていない期間)である。また、レベルが変化している期
間はカム機構80が被検査基板11の解放動作若しくは
閉塞動作をしている期間である。
【0125】CS42:搬出部5の昇降アームの動作を
制御する信号。ハイレベル期間は昇降アームが上昇位置
にある期間であり、ローレベル期間は昇降アームが下降
位置にある期間である。また、レベルが変化している期
間は昇降アームが上昇動作又は下降動作をしている期間
である。
【0126】CS43:搬出部5の昇降アーム(被検査
基板11を掴んで収納機8に搬送するためのアーム)の
被検査基板11を把持するチャックの動作を制御する信
号。ローレベル期間はチャックが開いている期間(被検
査基板11を把持していない期間)であり、ハイレベル
期間(被検査基板11を把持している期間)はチャック
が閉じている期間である。また、レベルが変化している
期間はチャックが開放動作若しくは閉塞動作をしている
期間である。
【0127】図11は、2個の被検査基板11,11が
回転テーブル61の搬入位置P1におけるホルダ13に
搭載された後、時刻t0で回転テーブル61を+90°
回転させて搬送し、時刻t10までに搬入位置P1,位
置ズレ検査位置P2、検査位置P3及び搬出位置P4で
被検査基板11の搬入、位置ズレ検出、回路パターンの
検査及び基板搬出の各動作が同時に行われる様子を示し
ている。
【0128】時刻t0で回転テーブル61の回転動作が
開始されると、時刻t2で回転テーブル61の回転動作
が停止されるまで搬入部2及び搬出部5の動作が停止さ
れる。なお、時刻t0から時刻t2までの時間は、回転
テーブル61を90°回転させるために要する時間で、
回転テーブル61の回転速度によって変化するものであ
る。
【0129】すなわち、搬入位置P1では、搬入部2の
昇降アームは上昇位置に設定(制御信号CS12はハイ
レベルに保持)されるとともに、昇降アームのチャック
は閉塞(制御信号CS11はハイレベルに保持)されて
いる。これは、回転テーブル61が回転している期間に
次の2個の被検査基板11,11を搬入位置P1から回
転テーブル61に搬入するため、供給機7から供給され
た2個の被検査基板11,11を搬入部2で掴んで搬入
位置P1に搬送している状態である。また、回転テーブ
ル61の回転により搬入位置P1から位置ズレ検出位置
P2に移動しているホルダ13の基板保持機構70のカ
ム機構80はクランプ状態(制御信号CS13はローレ
ベルに保持)にある。これは、位置ズレ検出位置P2に
搬送される2個の被検査基板11,11をホルダ13で
固定している状態である。
【0130】また、搬出位置P4では、搬出部5の昇降
アームは上昇位置に設定(制御信号CS42はハイレベ
ルに保持)されるとともに、昇降アームのチャックは閉
塞(制御信号CS43はローレベルに保持)されてい
る。これは、回転テーブル61が回転している期間に検
査済の2個の被検査基板11,11を搬出位置P4から
収納機8側に搬出するため、回転テーブル61の搬出位
置P4におけるホルダ13から2個の被検査基板11,
11を搬出部5で掴んで収納機8側に搬送している状態
である。また、回転テーブル61の搬出位置P4に搬送
されるホルダ13の基板保持機構70のカム機構80が
クランプ状態(制御信号CS41はローレベルに保持)
にある。これは、搬出位置P4に搬送される2個の被検
査基板11,11をホルダ13で固定している状態であ
る。
【0131】一方、位置ズレ検出位置P2では、時刻t
0で回転テーブル61の回転動作が開始されると同時に
カメラ31の駆動は停止される(制御信号CS22はロ
ーレベルに反転)。このとき、カメラ31は、次の2個
の被検査基板11,11が位置ズレ検出位置P2に搬送
された際、一方の被検査基板11の位置決めマーク12
Aが位置するCxCy座標上の基準位置に設定されてい
る。また、回転テーブル61の回転中は基板の位置ズレ
検出処理は行われないので、カメラ31の撮像動作は行
われない(制御信号CS21はローレベルに保持)。
【0132】検査位置P3では、時刻t0で回転テーブ
ル61の回転動作が開始されると同時に検査治具41の
次の2個の被検査基板11,11に対する検査位置P3
への移動が開始され(制御信号CS31がハイレベルに
反転)、次の2個の被検査基板11,11が検査位置P
3に搬送される前にその移動が完了する(時刻t2の手
前の時刻t1で制御信号CS31はローレベルに反
転)。この検査治具41の移動では、位置ズレ検出位置
P2で検出された次の2個の被検査基板11,11のC
xCy座標における基準位置からのズレ量が補正値とし
て使用され、検査治具41は、上昇位置において、次に
位置ズレ検出位置P2から搬送される2個の被検査基板
11,11に対して各接触子42が回路パターンの所定
の接触位置に接触し得るXY座標上の所定の位置に移動
される。
【0133】回転テーブル61が時計回りに90°回転
され、時刻t2でその回転動作が停止されると、搬入位
置P1では、次の2個の被検査基板11,11をホルダ
13に載置するため、搬入部2の昇降アームの下降が開
始される(制御信号CS12がローレベルに遷移)。時
刻t3で搬入部2の昇降アームが所定の下降位置に降下
すると、昇降アームをその下降位置に保持するため、制
御信号CS12はローレベルに保持される。一方、昇降
アームに把持されている2個の被検査基板11,11を
ホルダ13の基板保持機構70に載置するため、昇降ア
ームのチャックの開放が開始される(制御信号CS11
がローレベルに遷移)。
【0134】そして、時刻t4で昇降アームのチャック
が完全に開放されると、2個の被検査基板11,11は
ホルダ13の基板保持機構70に載置され、昇降アーム
のチャックは開放状態に保持されて(制御信号CS11
をローレベルに保持)、所定の時間を経過した時刻t5
に昇降アームを待避させるため、昇降アームの上昇位置
への上昇動作が開始される(制御信号CS12をハイレ
ベルに遷移)。時刻t6に昇降アームが所定の上昇位置
に上昇とすると、昇降アームはその上昇位置に保持され
(制御信号CS12をハイレベルに保持)、ホルダ13
に載置された2個の被検査基板11,11を固定するた
めに基板保持機構70のカム機構80のクランプ動作が
開始され(制御信号CS13をローレベルに遷移)、時
刻t7で被検査基板11の固定が完了とすると、その状
態が保持される(制御信号CS13をローレベルに保
持)。
【0135】位置ズレ検出位置P2では、時刻t2で回
転テーブル61の回転動作が停止されると、カメラ31
による位置決めマーク12A〜12Dの撮像動作が開始
される。この撮像動作は、回転テーブル61が時刻t1
0で次の回転動作を開始するまでに行なわれる。位置決
めマーク12A〜12Dの撮像動作は、それぞれ時刻t
2,t4,t6,t8のタイミングで行なわれる。これ
らのタイミングの間隔は、カメラ31の撮像動作とカメ
ラ31の移動動作とに要する時間に基づき適当に設定さ
れている。
【0136】カメラ31は、位置決めマーク12AのC
xCy座標における基準位置に設定されているので、時
刻t2で回転テーブル61の回転動作が停止されたとき
には、搬送された2個の被検査基板11,11の位置き
めマーク12Aがカメラ31の画枠に入っている。この
ため、時刻t2で回転テーブル61の回転動作が停止さ
れると同時に、カメラ31による位置決めマーク12A
の撮像処理が時刻t2aまで行なわれる(制御信号CS
21がハイレベルに反転)。なお、時刻t2から時刻t
2aまでの時間はカメラ31の撮像動作に要する時間で
ある。
【0137】時刻t2aでカメラ31の位置決めマーク
12Aの撮像・位置検出処理が終了すると、続いて位置
決めマーク12Bの撮像・位置検出処理をするため、カ
メラ31が位置決めマーク12BのCxCy座標におけ
る基準位置に移動される(制御信号CS22がハイレベ
ルに反転)。そして、時刻t4でカメラ31の移動処理
が終了すると(制御信号CS22がローレベルに反
転)、カメラ31による位置決めマーク12Bの撮像・
位置検出処理が時刻t4aまで行なわれる(制御信号C
S21がハイレベルに反転)。時刻t4から時刻t4a
までの時間もカメラ31の撮像動作に要する時間で、時
刻t2から時刻t2aまでの時間と略同一である。
【0138】以下、同様にして位置決めマーク12Cの
CxCy座標における基準位置へのカメラ31の移動処
理と撮像処理、位置決めマーク12DのCxCy座標に
おける基準位置へのカメラ31の移動処理と撮像・位置
検出処理が行われる。そして、時刻t8aで位置決めマ
ーク12Dの撮像・位置検出処理が終了すると、次に搬
送される2個の被検査基板11,11の位置決めマーク
12Aを直ちに撮像できるようにするため、カメラ31
を位置決めマーク12AのCxCy座標における基準位
置に移動する処理が行われる(時刻t8aから時刻t1
0まで制御信号CS22をハイレベルに反転)。なお、
カメラ31の移動処理の期間に位置決めマーク12A〜
12Dの撮像画像を用いた2個の被検査基板11,11
のCxCy座標における基準位置からのズレ量の演算処
理が行われ、その処理結果がRAMに記憶される。
【0139】検査位置P3では、時刻t2で回転テーブ
ル61の回転動作が停止されると、搬送された2個の被
検査基板11,11の検査処理が開始される。まず、検
査治具41の所定の下降位置への降下が開始され(制御
信号CS32をハイレベルに遷移)、時刻t3で降下が
終了すると、検査治具41をその位置に保持し(制御信
号CS32をハイレベルに保持。この状態で接触子42
は一方の被検査基板11の所定の接触位置に圧接され
る)、テスターコントローラ46及びスキャナー47に
よる一方の被検査基板11の回路パターンの検査処理が
行われる(制御信号CS33をハイレベルに反転)。
【0140】そして、時刻t4で一方の被検査基板11
の検査処理が終了すると、検査治具41の所定の上昇位
置への上昇が開始され(制御信号CS32をローレベル
に遷移)、時刻t5で上昇が終了すると、他方の被検査
基板11の検査処理を行うため、検査治具41を他方の
被検査基板11に対向する所定の上昇位置に移動させる
(制御信号CS31をハイレベルに反転)。時刻t7で
検査治具41の移動処理が終了すると、一方の被検査基
板11の検査処理と同様に検査治具41を所定の下降位
置に降下させ(制御信号CS32をハイレベルに遷
移)、時刻t8から時刻t9でテスターコントローラ4
6及びスキャナー47による他方の被検査基板11の回
路パターンの検査処理が行われ(制御信号CS33をハ
イレベルに反転)、これにより2個の被検査基板11,
11の検査処理は終了する。
【0141】時刻t9で2個の被検査基板11,11の
検査処理が終了すると、次に検査位置P3に2個の被検
査基板11,11が搬送されると、直ちに一方の被検査
基板11の検査処理が行えるように、検査治具41は所
定の上昇位置に上昇され(制御信号CS32をローレベ
ルに遷移)、時刻t10で回転テーブル61の回転が開
始されると、それと同時に一方の被検査基板11に対向
する所定の上昇位置への移動が行われる(制御信号CS
31をハイレベルに反転)。
【0142】搬出位置P4では、時刻t2で回転テーブ
ル61の回転動作が停止されると、搬送された検査済の
2個の被検査基板11,11を搬出するため、搬出部5
の昇降アームが下降位置に降下される(制御信号CS4
2がローレベルに遷移)。時刻t3で搬出部5の昇降ア
ームの降下が完了すると、続いてホルダ13の基板保持
機構70による被検査基板11のクランプが解除される
(制御信号CS41がハイレベルに遷移)。時刻t4で
基板保持機構70によるクランプの解除が完了すると、
昇降アームのチャックの閉塞が行なわれ(制御信号CS
43がハイレベルに遷移)、時刻t5で昇降アームのチ
ャックの閉塞(昇降アームによる2個の被検査基板1
1,11の把持)が完了すると、チャックの閉塞状態を
保持して時刻t6で昇降アームの所定の昇降位置への上
昇動作が開始される(制御信号CS42がハイレベルに
遷移)。そして、時刻t7で昇降アームの昇降動作が完
了すると、昇降アームはその昇降位置に保持される(制
御信号CS42がハイレベルに保持)。
【0143】その後は、ホルダ13の基板保持機構70
のカム機構80はクランプ状態(制御信号CS41をロ
ーレベルに保持)で搬入位置P1に搬送され、搬出部5
の昇降アームは昇降位置で収納機8側に移動されて2個
の被検査基板11,11を収納機8に排出する。
【0144】上記のように、本実施形態に係る基板検査
装置1では、時刻t0〜時刻t10の区間に示した制御
処理が繰り返され、搬入位置P1、位置ズレ検出位置P
2、検査位置P3及び搬出位置P4で被検査基板11の
搬入、位置ズレ検出、検査、搬出が同時に並行処理され
るため、多数の被検査基板11の回路パターンの検査を
短時間で行うことができる。
【0145】なお、本発明に係る基板検査装置1は、上
述した実施形態の具体的構成に限定されるものではな
く、必要に応じ適宜構成を変形、追加、置換又は削除し
た構成としてもよいことは言うまでもない。
【0146】例えば、本実施形態では2個の被検査基板
11,11を回転テーブル61上の互いに直交する4つ
のステーションに配置して検査を行う構成としたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、被検査基板1
1,11を回転テーブル61上の5以上のステーション
に配置して検査を行う構成としてもよい。また、1つの
ステーションに配置する被検査基板の数は1個でもよ
く、あるいはまた3個以上としてもよい。
【0147】上記実施形態では、被検査基板11上の配
線パターンに応じて配列された接触子42を配線基板上
の所定検査点に接触させ、それらの接触子42に順次選
択的に通電することにより被検査基板11上の配線の断
線、短絡を検査する、いわゆるデディケート(専用)タイ
プのピン治具が開示されているが、接点又はプローブが
格子状に規則的に配列され、変換板又は変換装置を介し
てそれら接点又はプローブが被検査基板の検査点に順次
電気的に接続される、いわゆるユニバーサル(汎用)タイ
プの治具や、ピンやプローブを直接検査点に接触させ
ず、静電容量結合を介して検査信号を検出したり、電磁
誘導を利用して検査電流を配線に誘起したり、レーザー
光を検査点に照射し、光電効果により放出される電子を
捕捉して検査信号を得るものなど、様々なものが適用可
能で、基板検査装置のタイプには限定されない。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周縁部に少なくも4箇の基板保持手段が設けられた回転
テーブルを回転させて各基板保持手段を当該回転テーブ
ルの周囲に配設された搬入部、位置ズレ検出部、検査部
及び搬出部に搬送し、被検査基板の搬入、基準位置から
のズレ量の検出、基板検査及び検査済みの被検査基板の
搬出を連続して行うようにしたので、被検査基板の搬
入、位置ズレ検出、検査及び搬出の各処理が並行して行
われるため、多数の被検査基板の配線パターンの検査を
短時間で行うことができる(請求項1〜16)。
【0149】しかも、検査位置では、位置ズレ検出手段
で検出された被検査基板の基準位置からのズレ量を用い
て検査治具と被検査基板との相対位置が正確に補正され
るので、回転テーブルに搭載時に被検査基板が基準位置
からずれた場合にも位置ズレの影響を受けることなく高
精度で信頼性の高い検査を行うことができる(請求項1
〜16)。
【0150】また、位置ズレ検出位置に配設された撮像
手段で位置ズレ検出位置に搬送された被検査基板の位置
決めマークを撮像し、その撮像画像を用いて算出される
撮像手段の視野内における位置決めマークの像の撮像手
段の光軸からのズレ量と、撮像手段が所定位置から位置
決めマークの像を視野内に捕らえるまでの撮像手段の移
動量とに基づき被検査基板の検査基準位置からのズレ量
を演算するようにしたので、非接触で被検査基板の検査
基準位置からのズレ量を正確に検出することができる
(請求項3,12)。
【0151】また、回転テーブルの所定位置に原点マー
クを設け、回転テーブルを所定角度回転させて当該回転
テーブルを位置ズレ検出位置に移動させるとともに、撮
像手段でその原点マークを撮像し、その撮像画像から機
械的誤差に起因する原点マークと撮像手段との相対位置
のズレ量を求めて被検査基板の基準位置からのズレ量を
補正するようにしたので、被検査基板の位置ズレ補正を
高精度で行うことができる。これにより基板検査の検査
精度がより向上する(請求項5,14)。
【0152】また、回転テーブルに配設した補助撮像手
段で検査治具に形成された治具位置決めマークを撮像
し、その撮像画像を用いて算出される補助撮像手段の視
野内における治具位置決めマーク像の補助撮像手段の光
軸に対する位置情報と、補助撮像手段が所定基準位置か
ら治具位置決めマークの像を視野内に捕らえるまでの検
査治具の移動量とから、検査治具と回転テーブルとの相
対位置ズレ量を演算するようにしたので、検査治具と回
転テーブルとの相対的基準位置が設計値からずれていた
場合にもそのずれの影響を受けることなく高精度で信頼
性の高い検査を行うことができる(請求項6,15)。
【0153】また、回転テーブルに配設された補助撮像
手段と装置本体側に配設された電力供給手段及びや演算
手段とを、回転テーブルの下部に設けた接点によって補
助撮像手段が検査治具の治具位置決めマークを臨む位置
に設定されたときに接続する構成としたので、補助撮像
手段と電力供給手段及び演算手段との接続が効率的にな
る(請求項7,8)。
【0154】また、被検査基板の隣り合う2辺がそれぞ
れ当接する第1当接部と第2当接部と、被検査基板の他
の2辺にそれぞれ作用して当該被検査基板を第1当接部
と第2当接部とに押圧する第1押圧部と第2押圧部と、
第1,第2押圧部を、被検査基板を押圧する押圧位置と
被検査基板を押圧から解放する解放位置とに切り替える
切替手段とで基板保持手段を構成したので、被検査基板
を回転テーブル上の検査基準位置に高精度に位置決めし
てクランプすることができるとともに、必要に応じてア
ンクランプ状態に切り替えることができる(請求項
9)。また、切替手段に、常時は、第1、第2押圧部に
作用するカム機構と、基板保持手段が搬入位置及び搬出
位置に来たとき、上記カム機構に作用して第1,第2押
圧部を解放位置にする解除手段とを備えることにより、
被検査基板は、搬入位置を離れた後、搬出位置まで移送
されるまでの間、機械的に保持される(請求項10)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板検査装置の構成例を示す要部
平面図である。
【図2】本発明に係る基板検査装置の構成例を示す要部
斜視図である。
【図3】本発明に係る基板検査装置のブロック構成図で
ある。
【図4】回転テーブルに定義されるCx’Cy’座標を
説明するための図である。
【図5】座標軸が平行でないカメラの駆動制御のための
CxCy座標と回転テーブルに定義されるCx’Cy’
座標とを原点合わせした場合の座標軸の傾きを示す図で
ある。
【図6】ホルダの基板保持機構を示す要部斜視図であ
る。
【図7】CxCy座標とXY座標との関係を示す図であ
る。
【図8】保持板に形成された位置決めマークの一例を示
す図である。
【図9】回転テーブルに配設されたカメラと装置本体側
に設けられた制御部等とを電気的に接続するための接続
構造を示す図である。
【図10】オートコレクション1のCx’Cy’座標の
原点位置を調整するステップを説明するための図であ
る。
【図11】本発明に係る基板検査装置を制御する各制御
信号を表すタイミンングチャートである。
【符号の説明】
1 基板検査装置 2 搬入部(搬入装置) 3 位置ズレ検出部(位置ズレ検出手段) 31 カメラ(マーク検出手段,撮像手段) 32 カメラ駆動機構(原点位置決め手段) 4 検査部(検査装置) 41 検査治具 42 接触子 43 検査治具駆動機構(設定手段) 44 制御部(補正手段,演算手段,電源供給手段) 45 画像処理部(ズレ量演算手段,補正ズレ量演算手
段) 46 テスターコントローラ 47 スキャナー 48 操作パネル 5 搬出部(搬出手段) 55,56 カメラ(補助撮像手段) 6 基板搬送部 61 回転テーブル 62 駆動機構(テーブル駆動装置) 7 供給機 8 収納機 11 被検査基板 12A,12B,12C,12D 位置決めマーク 49A,49B 治具位置決めマーク 70 基板保持機構(基板保持手段) 71 第1当接部 72 第1押圧部 73 第1クランプ部(第1クランプ手段) 74 第2当接部 75 第2押圧部 76 第2クランプ部(第2クランプ手段) 80 カム機構(切替手段) 84 圧縮コイルばね 92 ラック 93 シリンダ(解除手段) 94 引張コイルばね 100 接点装置 110 第1接点部 120 第2接点部 123 エアシリンダ(移動装置) T0 原点マーク P1 搬入位置 P2 位置ズレ検出位置 P3 検査位置 P4 搬出位置

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入位置、位置ズレ検出位置、検査位置
    及び搬出位置が所定の間隔をもって円周上に設けられ、
    所定単位の被検査基板がこの円周に沿って所定の間隔で
    搬送され、各位置で上記基板の搬入、その被検査基板の
    基準位置からのズレ量の検出、その被検査基板の配線の
    検査、検査済みの被検査基板の搬出が並行処理される基
    板検査装置であって、上記円周と同心に配設され、周縁
    部に少なくとも4個の上記所定単位の被検査基板を保持
    する基板保持手段が所定の間隔で設けられた回転テーブ
    ルと、上記回転テーブルの各基板保持手段に保持された
    被検査基板を上記搬入位置から位置ズレ検出位置、検査
    位置及び搬出位置に搬送するべく上記回転テーブルを所
    定の角度ずつ回転駆動するテーブル駆動装置と、上記搬
    入位置に配設され、上記所定数の被検査基板を上記回転
    テーブルの基板保持手段に搬入する搬入装置と、上記位
    置ズレ検出位置に配設され、上記回転テーブルで搬送さ
    れた被検査基板の基準位置からのズレ量を検出する位置
    ズレ検出手段と、上記検査位置に配設され、上記回転テ
    ーブルで搬送されてきた被検査基板の配線を、検査治具
    を介して検査する検査装置と、上記位置ズレ検出手段で
    検出されたズレ量のデータに基づいて、検査位置におけ
    る被検査基板と上記検査治具との相対位置を補正する補
    正手段と、上記搬出位置に配設され、上記回転テーブル
    で搬送されてくる検査済み被検査基板を当該回転テーブ
    ルから搬出する搬出手段とを備えたことを特徴とする基
    板検査装置。
  2. 【請求項2】 上記位置ズレ検出手段は、上記被検査基
    板に設けられた位置決めマークを検出するマーク検出手
    段と、そのマーク検出手段を上記回転テーブルと平行な
    平面で駆動する駆動手段と、上記マーク検出手段の所定
    位置からマークを検出するまでの移動量に基づき上記被
    検査基板の基準位置からのズレ量を演算するズレ量演算
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の基板検
    査装置。
  3. 【請求項3】 上記マーク検出手段は、光軸と所定の大
    きさの視野を有する撮像手段を備え、ズレ量演算手段
    は、上記撮像手段が上記所定位置から被検査基板の位置
    決めマークの像を視野内に捕らえるまでの撮像手段の移
    動量と、撮像手段の視野内における位置決めマークの像
    の撮像手段の光軸からのズレ量とに基づいて被検査基板
    の基準位置からのズレ量を演算することを特徴とする請
    求項2記載の基板検査装置。
  4. 【請求項4】 上記マーク検出手段をその機械的原点に
    位置決めする原点位置決め手段を備え、上記被検査基板
    のズレ量は、その機械的原点を原点とする座標系上の座
    標として求められることを特徴とする請求項2又は3記
    載の基板検査装置。
  5. 【請求項5】 上記回転テーブルが所定角度回転したと
    き、上記機械的原点に位置決めされた撮像手段の光軸と
    設計上所定位置関係になるような回転テーブル上の位置
    に形成され原点マークと、上記回転テーブルを上記所定
    角度回転したときにおける原点マークを撮像手段により
    検出し、機械的誤差に起因する、原点マークと撮像手段
    の相対位置のズレ量を求める補正ズレ量検出手段と、そ
    のズレ量に応じて被検査基板の基準位置からのズレ量デ
    ータを補正する補正手段とを備えたことを特徴とする請
    求項3又は4記載の基板検査装置。
  6. 【請求項6】 検査治具の回転テーブルに面する所定位
    置に設けられた治具位置決めマークと、検査治具を機械
    的原点に設定する設定手段と、回転テーブルが所定角度
    回転したとき、機械的原点にある検査治具の治具位置決
    めマークと所定位置関係になるような位置に設けられた
    補助撮像手段と、回転テーブルが所定角度回転し、補助
    撮像手段が治具位置決めマークと所定位置関係に設定さ
    れたとき、検査治具を駆動し、補助撮像手段が所定基準
    位置から治具位置決めマークの像を視野内に捕らえるま
    での検査治具の移動量と、補助撮像手段の視野内におけ
    る治具位置決めマーク像の補助撮像手段の光軸に対する
    位置情報とから、検査治具と回転テーブルとの相対位置
    ズレ量を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の基板検査装置。
  7. 【請求項7】 上記補助撮像手段に電力を供給する電力
    供給手段と上記演算手段とは上記回転テーブルとは別体
    の装置本体に設けられ、補助撮像手段が検査治具の治具
    位置決めマークを臨む位置に設定されたとき、互いに接
    触して電気的に接続される接点を介して上記演算手段及
    び電力供給手段は上記補助撮像手段に電気的に接続され
    ることを特徴とする請求項6記載の基板検査装置。
  8. 【請求項8】 上記接点は、回転テーブルに設けられ、
    検査治具と回転テーブルとの相対位置設定確認のため上
    記補助撮像手段が移動する角度をカバーすべく、回転テ
    ーブルと同心に延びる導体と、装置本体側に設けられ、
    導体に接触する接触位置と導体から離れた非接触位置と
    の間を移動可能なブラシと、補助撮像手段が撮像動作を
    するときに上記ブラシを接触位置に移動させる移動装置
    とを備えたことを特徴とする請求項7記載の基板検査装
    置。
  9. 【請求項9】 上記被検査基板は平面視略矩形状をな
    し、上記基板保持手段は、被検査基板の隣り合う2辺の
    一方が当接する第1当接部と、その2辺の他方が当接す
    る第2当接部と、上記被検査基板の2辺の一方に対向す
    る辺に作用して被検査基板を第1当接部に押圧する第1
    押圧部と、前記被検査基板の2辺の他方に対向する辺に
    作用して被検査基板を第2当接部に押圧する第2押圧部
    と、それら第1,第2押圧部を、被検査基板を押圧する
    押圧位置と被検査基板を押圧から解放する解放位置とに
    切り替える切替手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の基板検査装置。
  10. 【請求項10】 上記切替手段は、常時は、第1,第2
    押圧部が押圧位置に位置するよう当該第1,第2押圧部
    に作用するカム機構と、上記基板保持手段が上記搬入位
    置及び搬出位置に来たとき、上記カム機構に作用して第
    1,第2押圧部を解放位置にする解除手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項9記載の基板検査装置。
  11. 【請求項11】 所定角度間隔を持って複数の基板保持
    手段が配置された回転テーブル上を上記所定角度間隔ず
    つ回転し、その所定角度毎に配置された、搬入位置、位
    置ズレ検出位置、検査位置及び搬出位置に順次基板保持
    手段を移動するステップと、上記搬入位置において、被
    検査基板を基板保持手段へ取り付け、固定し、上記位置
    ズレ検出位置において,被検査基板の基準位置からのズ
    レ量を検出し、上記検査位置において、被検査基板の基
    準位置からのズレ量に応じて検査治具と回転テーブルと
    の相対位置を調節した後、被検査基板の配線の検査を行
    い、上記搬出位置において、検査済みの被検査基板を基
    板保持手段から取り出す各工程を同時並行的に行うステ
    ップとからなる基板検査方法。
  12. 【請求項12】 被検査基板の基準位置からのズレ量の
    検出工程は、光軸と所定の視野を持った撮像手段をその
    機械的原点に位置決めする原点設定ステップと、その撮
    像手段を機械的原点から、被検査基板に形成された位置
    決めマークの像が視野内に入るまで移動するステップ
    と、上記撮像手段が位置決めマークを視野内に捕らえる
    までに移動した移動量と、撮像手段の視野内における位
    置決めマークの像と撮像手段の光軸とのズレ量とに基づ
    いて被検査基板の基準位置からのズレ量を演算するステ
    ップとからなり、検査工程において、そのズレ量に基づ
    いて被検査基板に対する検査治具の相対位置を調整する
    ことを特徴とする請求項11記載の基板検査方法。
  13. 【請求項13】 上記位置決めマークは、各被検査基板
    の所定位置にそれぞれ2つずつ形成され、上記撮像手段
    は、それら位置決めマークを順次視野に捕らえ、その機
    械的原点を原点とする座標系の座標として位置決めマー
    クの位置を検出し、基準位置からのズレ量を演算するこ
    とを特徴とする請求項12記載の基板検査方法。
  14. 【請求項14】 上記回転テーブルを所定量駆動して当
    該回転テーブル上の所定箇所に形成された原点マークを
    基板ズレ検出位置に設定し、上記撮像手段により機械的
    原点からその原点マークを視野に捕らえるまでの移動量
    と、その視野における原点マークの像と撮像手段の光軸
    とのズレ量とに基づいて、回転テーブルと撮像手段との
    相対的基準位置からのズレ量を算出し、そのズレ量に基
    づき検査治具と被検査基板との相対位置調整に補正を加
    えることを特徴とする請求項12又は13記載の基板検
    査方法。
  15. 【請求項15】 回転テーブルの所定位置に設置され、
    光軸と所定の視野をもった補助撮像装置を、当該回転テ
    ーブルを所定量駆動して上記検査位置に設定し、検査治
    具の回転テーブルに臨む位置に形成された一対の治具位
    置決めマークの像が順次補助撮像装置の視野に捕らえら
    れるように検査治具を駆動し、その際の、検査治具の機
    械的原点からの移動量と治具位置決めマークの補助撮像
    装置視野における光軸からのズレ量とから、検査治具と
    回転テーブルとの相対的基準位置からのズレ量を演算
    し、その演算結果に基づいて、検査治具と被検査基板と
    の相対位置調整に補正を加えることを特徴とする請求項
    12〜14のいずれかに記載の基板検査方法。
  16. 【請求項16】 基準検査治具を用いて、検査治具と回
    転テーブルとの相対基準位置からのズレ量演算のための
    工程を行うことを特徴とする請求項15記載の基板検査
    方法。
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