JP2846176B2 - プリント基板検査方法および検査装置 - Google Patents

プリント基板検査方法および検査装置

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JP2846176B2
JP2846176B2 JP4067584A JP6758492A JP2846176B2 JP 2846176 B2 JP2846176 B2 JP 2846176B2 JP 4067584 A JP4067584 A JP 4067584A JP 6758492 A JP6758492 A JP 6758492A JP 2846176 B2 JP2846176 B2 JP 2846176B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプリント基板(ベアボ
ード)の表裏両面の配線パターン(プリントパターン)
の導通・短絡を同時に検査するためのプリント基板検査
装置に関する。さらに詳しくは、プリント基板および各
面用の検査用プローブを配列した2枚のプローブ保持板
の三者の相互の位置ずれを検出し、その検出データに基
づいて三者の位置ずれを補正しうるプリント基板検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント基板検査装置は、一般的
に図9に示す構成を備えている。図9において61はベ
ースであり、ベース61上にはエアシリンダなどの上下
駆動機構62が設けられている。さらにその上にはプリ
ント基板63を支持するための下側検査治具64が取り
付けられている。ベース61の4隅に立設した支柱65
の上端には、プローブ保持板66が取り付けられてい
る。そのプローブ保持板66にはプリント基板63の回
路パターン67上の所定の検査点と対応するプローブ
(ピンプローブ)68が植え込まれている。また下側検
査治具64にはガイドピン72が立設され、このガイド
ピン72とプリント基板63の基準孔73とでプリント
基板63の位置決めを行っている。
【0003】このものを使用する場合、まずガイドピン
72と基準孔73とを嵌合させるようにして検査すべき
プリント基板63を下側検査治具64に載置する。そし
て上下駆動機構62でプリント基板63を所定圧でプロ
ーブ保持板66に当接させる。ついでプローブ群68を
通じて配線パターン67における断線や短絡の有無、導
通抵抗の大きさなど検査するのである(実開平1−18
0780号公報参照)。 かかる従来の装置において、
上下両面に設けたプリント配線を検査する場合は図10
に示すようにプリント基板63の下面側にも上向きのプ
ローブ群69を配置する。このプローブ群69は下側の
プローブ保持板70に保持させる。そして上下駆動機構
で基板63を挟むときに、上下のプローブ群68、69
をそれぞれ同時に両面の配線パターンに当接させ、前述
のように導通などの検査を行う。ところで近年、配線パ
ターンの高密度化(ファインパターン化)が進められて
いる。そのためプリント基板63の外形を基準とした
り、前述のようにガイドピン72を基準孔73に嵌合さ
せるだけではプローブ68の先端を正確に回路パターン
に当てることが困難になってきている。
【0004】そこでプローブ保持板66とプリント基板
63の位置ずれを工業用テレビカメラを利用した画像処
理装置によって計測し、そのデータに基づいて前記位置
ずれを補正することが行われている。図10の74はか
かる位置ずれ補正のために上部フレーム75と上側検査
治具76との間に介在されるX-Y-θ可動テーブルであ
る。
【0005】現在一般的に行われている位置ずれの検出
方法においては、図10に示すように上側のプローブ保
持板66とプリント基板63の間にカメラ77を入れて
いる。そしてそのカメラ77でプローブ保持板66のア
ライメントピン78とプリント基板63の基準マーク7
9の位置ずれを計測するのである。ここに使用されてい
るカメラ77は、上下両方の画像を同時に図11のモニ
ター80に写し出せるような光学系(ハーフミラーない
しプリズム)81を備えている。このものは上下を同時
に照明すればアライメントピン78と基準マーク79が
重なって見える。しかし実際には片方ずつ交互に照明し
たり、交互にメカニカルシャッターを開閉して、それぞ
れの画像を取り込むようにしている(図11参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記位置ずれ検出・補
正方法は、プリント基板63の上面と上側のプローブ群
68との位置ずれを検出し、補正するだけである。
【0007】すなわちプリント基板63は下側検査治具
64上にセットする必要があるので、上側の場合と同じ
ようにプローブ保持板70とプリント基板63とを相互
に動かすことは困難である。また上下の検査治具64、
72のそれぞれにX-Y-θテーブルを介在させると構成が
複雑になり制御も煩雑になる。そのため、やむをえず下
側のプローブ保持板70のガイドピン72と基準孔73
との嵌合精度を上げることなどで対処している。しかし
機械的な嵌合では位置決め精度が十分でなく、逆に嵌合
精度を上げるとガイドピンの嵌合がきつくなりプリント
基板63の装着・取り外し作業が困難である。
【0008】本発明は前記従来の両面用のプリント基板
検査装置の問題を解消し、プリント基板の両面それぞれ
と上下のプローブ群の位置ずれをそれぞれ検出し、かつ
片面だけでなく、両面の位置ずれ補正を行いうるプリン
ト基板検査方法および装置を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のプリント基板
検査方法は、プリント基板を第1治具と第2治具との間
に配置し、プリント基板の第1治具側の配線パターンと
第1治具のプローブとの間に位置ずれがあるとき、プリ
ント基板を第2治具に保持させた状態で治具同士をずら
せることにより、当該位置ずれを補正し、さらにプリン
ト基板の第2治具側の配線パターンと第2治具との間の
位置ずれがあるとき、プリント基板を第1治具に保持さ
せた状態で治具同士をずらせることにより、当該位置ず
れを補正し、いずれの位置ずれもないとき、または位置
ずれを補正した後、各治具上に設けられた検査プローブ
による配線パターンの導通検査結果を出力させることを
特徴とする。
【0010】請求項2のプリント基板検査方法は、プリ
ント基板の上下両面を上側治具のプローブ群および下側
治具のプローブ群にそれぞれ接触させて配線パターンの
導通検査を行う方法において、下面のプリント配線とプ
ローブ群とのずれを検出し、ずれがあるときは、ブリン
ト基板を上側治具に吸着保持させた状態で、上下の治具
同士を水平方向にずらせることにより前記ずれを補正
し、しかる後に下側のプローブ群と配線パターンとを接
触させることを特徴とする。
【0011】請求項3の検査装置は、(a)プリント基
板の第1面を保持する第1保持具、前記第1面の配線パ
ターンと当接される第1検査プローブ群およびプリント
基板と第1検査プローブ群との相対的な位置ずれを検出
する第1位置ずれ検出機構を備えた第1治具と、(b)
前記プリント基板の第2面を保持する第2保持具、前記
第2面の配線パターンと当接される第2プローブ群、お
よびプリント基板と第2プローブ群との相対的な位置ず
れを検出する第2位置ずれ検出機構を備えた第2治具
と、(c)治具同士を接近・離隔させるための駆動機構
と、(d)前記それぞれの位置ずれ検出機構よりのデー
タに基づいて、治具同士の位置ずれを補正する補正機構
とを備えていることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1の検査方法では、まず第1治具とプリ
ント基板の位置ずれを検出する。そして第2治具にプリ
ント基板を保持させた状態で、治具同士をずらせて第1
治具とプリント基板との位置ずれを補正する。さらにこ
の補正した状態のまま第1治具にプリント基板を保持さ
せておき、再度治具同士をずらせて第2治具とプリント
基板との位置ずれを補正する。
【0013】このように本発明の方法では、治具をいわ
ば把持手段として利用し、両方の治具によるプリント基
板の交互の受け渡しを通じて、両治具とプリント基板の
三者の位置合わせを行う。あるいは検査に必要な側の治
具とプリント基板の位置合わせを順に行う。そのためX-
Y-θテーブルなどの補正機構が1基だけで済む。また片
面用の検査機構で、両面プリント基板の検査を効率的に
行いうる。
【0014】そのような検査方法は請求項3の装置によ
り実施されうる。
【0015】請求項2の検査方法では、下側の配線パタ
ーンとプローブとの間にずれがあるとき、プリント基板
を上治具に吸着保持させることにより浮かせる。そして
その間に治具同士を水平にずらせて、前記ずれを補正す
る。このように請求項2の方法では従来できなかった下
側のずれ補正を行うことができる。
【0016】請求項4の装置は、プリント基板と治具と
の間の位置ずれ検査を、プリント基板を治具間に挟み込
んで通電検査をするときの状態で行う。そのため位置ず
れ検査の精度が高い。
【0017】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の装置を説
明する。
【0018】図1は本発明の装置の一実施例を示す構成
図であり、プリント基板を供給装置(図示されていな
い)により上下の治具間に挿入した状態を示している。
【0019】図1において1は上側の固定ベースであ
り、固定ベース1の下面にX-Y-θ駆動装置2を介して第
2治具である上側検査治具3のヘッドベース4が取りつ
けられている。ヘッドベース4の下面には、カメラ5が
取りつけられており、さらに支柱6によって間隔をあけ
てプローブ保持板7が取りつけられている。プローブ保
持板7は第2プローブ群を構成する上側のプローブ8の
基部を保持するべース板9と、その下面に設けられるガ
イド板10とからなる。ガイド板10はプローブ8のピ
ン部の位置精度を確保するためのものである。
【0020】プローブ保持板7にはさらに負圧によりプ
リント基板11の第2面である上面を吸着するための吸
着パッド12が第2保持具として3〜4本、ないしそれ
以上取りつけられている。なお通常は吸着パッドは3〜
4本で足りるが、プリント基板が大きくなると、吸着パ
ッドの径を大きくするか、あるいは本数を増やして吸着
力を増大させる。前記ベース板9におけるカメラ5と対
応する部位には径が大きい貫通孔13が形成され、その
貫通孔13と同軸となるようにガイド板10に有底の穴
14が形成されている。さらにその穴14の底板には同
心状に基準孔15が形成されている。
【0021】一方、下側の固定ベース16上には、駆動
機構であるメインプレス17を介して第1治具である下
側検査治具18のヘッドベース19が設けられている。
そのヘッドベース19の上には前記上側の場合と同じよ
うに、4本の支柱20を介してプローブ保持板21が取
りつけられている。下側のプローブ保持板21にも多数
のプローブ22が第1プローブ群として取りつけられて
おり、3本以上の吸着パッド23がプリント基板の下面
(第1面)を吸着する第1保持具として取りつけられて
いる。またヘッドベース19にはカメラ5が取りつけら
れている。さらに下側のプローブ保持板21には、プリ
ント基板11をフィードライン上で受け取り、支持する
ためのガイドピン24が4本設けられている。ガイドピ
ン24はいわゆるペンシリンダなどの押圧力が弱いエア
シリンダ25のロッドに連結されている。それによりガ
イドピン24は、上下に駆動され、かつ上方に突出した
とき、エアによるバネ作用で常時上方に弾力的に付勢さ
れる。
【0022】前記吸着パッド12、23は通常はチュー
ブを介して真空ポンプやベンチュリーノズルなどの真空
圧発生器に接続される。また場合により、吸着パッドの
ほか、たとえばクランプ爪や磁石なども第1および第2
保持具として用いることができる。
【0023】プリント基板11の上下両面には前記基準
孔15と対応する位置に基準マーク26が設けられてい
る。すなわちカメラ5、基準孔15および基準マーク2
6の三者が対応するように、ほぼ一列に配列されてい
る。基準孔15の直径は基準マーク26よりも大きく、
たとえば1.2 〜2倍程度が好ましい。
【0024】図1の27、28はそれぞれはプローブ
8、22と接触される配線パターンの一部であり、29
は上下のカメラ5からの画像信号に基づいてX-Y-θ駆動
装置2に補正信号を送るための画像処理部である。
【0025】前記プリント基板11の上面の基準マーク
26、ガイド板10の基準孔15、およびカメラ5等は
上側のプローブ−配線パターン間の位置ずれを検出する
第2位置ずれ検出機構を構成している。同様にプリント
基板11の下面の基準マーク26、ガイド板の基準孔お
よびカメラ5等は第1位置ずれ検出機構を構成してい
る。なおX-Y-θ駆動装置2は直接的には上側治具3のみ
を移動させるものであるが、下側(第1)治具と上側
(第2)治具の間の相対的な位置ずれを補正することが
できる。このものは請求項2における補正機構を構成し
ている。
【0026】図2は前記カメラ5が取り込んだ画像を示
すモニター画面を拡大して示している。本実施例では上
側および下側のそれぞれについて、左右2個所の基準マ
ーク26をそれぞれのカメラ5で検出し、画像処理部2
9で基準孔15の輪郭の中心Oa と基準マーク26の中
心Om とのX軸方向の誤差ΔXおよびY軸方向の誤差Δ
Yを各基準マークについて測定する。そしてそれら4個
の検出値に基づいて、プリント基板11のX軸方向、Y
軸方向の位置ずれおよび垂直軸回りの(水平面内での)
回転方向の位置ずれを算出し、X-Y-θ駆動装置2へ補正
量を出力するのである。
【0027】図3は図1の装置の制御回路をさらに詳し
く説明するブロック線図である。
【0028】図3において、3は前述の上側検査治具で
あり、29はカメラ5からの画像を2値化処理し、X-Y-
θ駆動装置2のモータM1 、M2 、M3 に補正信号を送
る画像処理部である。30および31はそれぞれメイン
プレス17などの機構の運転を行うためのメカ操作パネ
ルおよびシーケンサである。それらはメカ部分の動作確
認用のセンサおよび動作を行わせるアクチュエータ32
と結合されている。
【0029】また33はプローブ8、22からの信号を
取り入れるためのスキャナであり、34はテスタ操作パ
ネルである。なお、35はそのテスタ操作パネル34用
のプリンタ、36は各プリント基板ごとに準備された導
通検査用の設定データの記録媒体(フロッピーディスク
など)である。37は導通検査の手順を制御するための
テスタコントローラである。なお前記画像処理部29に
は各カメラと対応するモニタ38が接続されている。
【0030】かかる装置では、以下に説明するように、
プリント基板の上下両面のアライメントを逐次行うの
で、画像処理部29、モニタ38などは、それぞれ片面
分のみを準備すればよい。
【0031】つぎに前記のごとく構成される検査装置の
動作を図4〜6を参照しながら説明する。なお以下の説
明で「プレス」、「プレス解除する」とは、それぞれメ
インプレス17を上昇させてプリント基板11を上下の
治具3、18間に挟圧すること、およびそれを解除する
ことを意味する。導通検査を始める前に、あらかじめ検
査すべきプリント基板11に応じた下側検査治具18お
よび上側検査治具3をそれぞれメインプレス17および
X-Y-θ駆動装置2にセットしておく。
【0032】A:基板セット工程 (a) プリント基板11が供給装置のフィードレール(図
示されていない)により送られ、上下の治具3、18の
間に到着する(図4の「基板到着」および図1参照)。
そのときプリント基板11の端面を図示されていないス
トッパーに当てて端面位置出しを行う。
【0033】(b) つぎにメインプレス17をいくらか上
昇させてガイドピン24でプリント基板11を受け、フ
ィードレールおよびストッパーを逃がし、さらにプレス
してプリント基板11を上下の治具3、18間に挟みつ
ける(図4の「プレス」および図5参照)。
【0034】このときガイドピン24を支持するエアシ
リンダ25にエアを供給しており、それによりプリント
基板11を持ち上げている。しかし前述のようにシリン
ダ径が細く発生圧が弱いため、プレス圧力で、スプリン
グと同じように引っ込められる。
【0035】B:検査工程および下側位置ずれチェック
工程 プリント基板11をプレスした状態でプローブ8、22
による導通検査を行う。同時に下側治具18の画像デー
タをサンプリングし、下側のプローブ22に対するプリ
ント基板11の位置ずれを検出する。
【0036】検出結果が「良(PASS)」であれば、
アライメント動作(工程)をせずにプリント基板取り出
し工程(G)に進む。
【0037】検出結果が「不良(FAIL)」であれ
ば、つぎの下治具アライメント工程(C)に進む。なお
下側治具18のアライメントチェックが「良」の場合
は、下治具アライメント工程を行わず、ただちに後述の
上側位置ずれチェック工程(D)にすすむのはいうまで
もない。 C:下治具アライメント工程 (a) まずガイドピン用のエアシリンダ25へのエアの供
給を切り、上治具3の吸着パッド12を負圧にし、プリ
ント基板11を上治具3側に吸着する。
【0038】(b) ついでプレスを解除させる。このとき
メインプレス17は全ストロークを下げず、アライメン
ト動作(位置ずれ補正動作)が可能な距離だけ下げるの
が好ましい。それによりタクトタイムの短縮を図ること
ができる。
【0039】(c) さらにプリント基板11を上治具3に
保持した状態で、先にサンプリングした位置ずれデータ
から補正量を演算し(位置ずれ演算)、これに基づいて
X-Y-θ駆動装置2を動かす。これによりプリント基板1
1と下治具18とのアライメントが行われる。
【0040】このようにして下治具18とのアライメン
ト工程が終了する。
【0041】D:上側位置ずれチェック工程 下治具アライメント工程が終了した後、図6に示すよう
に再度プレスし、下治具18の吸着パッド23を負圧に
すると共に、上治具3の吸着パッド12の負圧を解除す
る。これによりプリント基板11は上治具3から下治具
18へ、いわば持ち替えられる。このとき下治具18の
吸着パッド23は位置ずれを補正した後の正しい位置を
維持している。またこの2回目のプレス状態でも電気検
査を行い、そのときに再度上側の画像データをサンプル
し、上治具3とプリント基板11との位置ずれを検出し
ておく。
【0042】E:上治具アライメント工程 位置ずれがあったときは、上治具のアライメントを行う
ため、再度プレス解除を行う。この場合も前述と同じ
く、アライメント動作が可能な距離だけメインプレス1
7を下げればよい。
【0043】プリント基板11を下治具18の正しい位
置に保持した状態で、先にサンプルしたデータに基づい
てX-Y-θ駆動装置2を動かし、上治具3のアライメント
動作を行う。なお上治具3のアライメントチェックが
「良」の場合はアライメント動作を行わず、ただちにつ
ぎの電気検査を行うのはいうまでもない。
【0044】F:電気検査工程 各アライメント動作が終了し、上下面とも正しい位置に
合わされた後、充分プレスして3回目のプローブ8、2
2による導通・短絡検査を行う。この時吸着パッドによ
るすべりがないことを確認するため、3度目の位置ずれ
検出を行うのが望ましい。
【0045】G:プリント基板取り出し工程 電気検査の後、プレス解除を行う前に、あらかじめ上治
具3および下治具18の吸着パッド12、23の真空圧
を解除し、ガイドピン24のエアシリンダ25のエアを
供給しておく。
【0046】その後プレスを解除し、ガイドピン24で
支えられているプリント基板11をフィードレールで取
り出し、つぎの工程へ流す。
【0047】なお、前記実施例においては、最初に下治
具アライメントを行っているが、最初に上治具アライメ
ントを行い、ついでプリント基板を上治具側に保持させ
て下治具アライメントを行うようにしても同じ効果がえ
られる。この場合は上治具が第1治具、下側が第2治具
となる。保持具等についても同様である。
【0048】さらに図4のフローチャートでは、プレス
をするたびに電気検査を行っている。これは検査結果が
「良」の場合は、つぎのアライメント工程を省略して検
査タクトを短縮させるためである。しかし最大3回(両
面ともアライメントを必要とするとき)も電気検査を行
うことになり、それに要する時間が大きくなる。そこで
2回目の電気検査を省略し、下面側のアライメント(画
像サンプル、位置ずれ演算)が完了した後、ただちに上
面側のアライメント動作に入るようにしてもよい。それ
により検査タクトの短縮がはかれる。さらに毎回補正を
要する場合には、1回目の電気検査についても省略しう
る。また1回目のプレス時に、上下両面のアライメント
チェックを同時に行い、2回目のプレス時における上側
アライメントチェックを省略してもよい。
【0049】また本発明の検査装置においては、前記電
気検査を3回、2回または1回行う検査モードを、たが
いに切り替えることができるように構成するのが好まし
い。それによりもっとも適切な検査モードを選択して検
査タクトを短縮しうる。切り替えは手動でもよく、また
それまでの修正状況に基づいて自動的に切り替えるよう
にしてもよい。
【0050】前記実施例においては、1枚のプリント基
板の検査を完了した後、X-Y-θ駆動装置は元に戻さず、
そのままつぎのプリント基板を受け入れている。この上
下の治具同士の配置は、(前回の)プリント基板11の
上下両面の配線パターン27、28同士のずれΔKを吸
収させた状態である(図7A)。一方、供給装置により
上下の治具3、18間にプリント基板11を配置すると
きのずれΔXについては毎回生ずるので、それについて
のアライメントチェックおよびアライメント動作(図7
B〜C)はプリント基板ごとにする必要がある。なお下
治具18のアライメント動作のために上治具3をΔXだ
け動かしているため(図7B)、改めて上治具3を−Δ
Xだけ元に戻す必要がある(図7C)。
【0051】ところで前記上下の配線パターンのずれΔ
Kや供給装置で載せるときのずれΔXは、いずれも毎回
大きく変動する性質のものではない。いいかえれば生産
ロットによりある程度定まり、その平均値を中心として
いくらかのランダムな誤差(誤差曲線に載る偏差)が生
ずるのである。したがって、前記下面のためのアライメ
ント量ΔXも上面のためのアライメント量−ΔXもほと
んど一定である。しかも前述の説明から明らかなよう
に、方向が逆で絶対値はほぼ等しい。
【0052】かかる観点からすれば、複数枚のプリント
基板についての補正データの平均値を予想補正量とし、
その分だけあらかじめX-Y-θ駆動装置を移動させておく
方法が採用できる。平均値としては、生産ロットにより
しだいにアライメント量がずれてくるため、直前の複数
枚(たとえば20枚)のプリント基板についての平均
値、すなわち移動平均値を採用するのが好ましい。
【0053】すなわち図8に示すように、検査済のプリ
ント基板を新しいものに載せ替える間に前記移動平均分
だけあらかじめX-Y-θ駆動装置を移動させておき(矢印
N1)、1回目のプレスをするとき、ただちに上側の吸
着パッド12でプリント基板11を保持し(このとき上
側アライメント完了)、X-Y-θ駆動装置を元の位置に戻
し(矢印N2、下側アライメント完了)、2回目のプレ
スをするのである。これによりほとんどの場合、プレス
動作は2回だけ、さらに電気検査および位置ずれチェッ
クは1回だけで済む。すなわち実質的に上面側のアライ
メント動作を検査タクト時間から除外できる。もちろん
1回目のプレスのときに電気検査を行い、「PASS」
のときはそのまま取り出すようにしてもよい。
【0054】また片面が従来の配線パターンで、もう片
面がファイン化されている基板の場合は、補正が困難な
下面側を従来の配線パターンにしておくのが望ましい。
その場合、プリント基板の位置を外形などで位置決めす
るだけで下面の電気検査が「PASS」になるので、ア
ライメント動作はファイン化した上面側のみでよい。か
かる場合、外形に対する上面の配線パターンの位置ずれ
を一旦上治具で補正すれば、同じ製品ロットの間は、1
回のプレスで両面共「PASS」になる可能性が大き
い。またこの場合も逐次移動平均を演算させ、移動平均
分だけ上治具をずらした状態にしておくのが好ましい。
それによりランダムな誤差に対し、不必要な修正をする
ことがなく、安定した連続検査を行いうる利点がある。
【0055】前記移動平均をとるには、直前の複数回の
補正データを記憶する手段、補正データを演算するたび
にもっとも古いデータを更新する手段および更新したデ
ータ群の平均値を計算する手段からなる移動平均演算装
置を、たとえば図3の画像処理部29などに組み込んで
おけばよい。
【0056】前記実施例の検査方法では実際にプレスし
た状態で位置ずれ検出を行っているので、位置ずれ検出
誤差が少ないという利点がある。すなわち図10に示す
ような、プリント基板63とプローブ群68とを離した
状態で位置ずれを検出する場合は、導通などのテストの
ためにプリント基板63とプローブ群とを当接させる動
作および当接させたときの圧力に基づいて誤差が生ず
る。これに対し、前記実施例では実際の導通検査(プロ
ービング)の状態での位置ずれを検出しているので、そ
のような誤差の影響を受けない利点がある。
【0057】しかし本発明は、かかる場合に限定される
ものではなく、図10に示すようなカメラを移動させる
方法や、プローブ群とプリント基板とを離した状態で位
置ずれを検出する方法にも適用することができる。たと
えば図10の検査装置において、上側治具76および下
側治具64にそれぞれ吸着パッドを設けておく。そして
プリント基板63を下側治具64に保持させた状態で、
プリント基板63の上面の配線パターン67と上側プロ
ーブ群68との位置ずれとをカメラ77で検出し、X-Y-
θ可動テーブル74で位置ずれを補正する。ついで治具
64、76同士をプレスしてプリント基板63を上側治
具76に持ち替えさせてプレスを解除したうえで、プリ
ント基板63の下面の配線パターン71と下側プローブ
群69との位置ずれをカメラ77で検出し、X-Y-θ可動
テーブル74で位置ずれを補正する方法が考えられる。
【0058】
【発明の効果】本発明の方法によれば、プリント基板の
上下両面の配線パターンの導通・短絡検査のときに、プ
リント基板と上側のプローブ群との位置ずれだけでな
く、下側のプローブ群との位置ずれも補正をすることが
できる。さらに上下両面について位置ずれチェック、位
置ずれ補正動作などを行う機器をかなりの部分で共用し
うるので、構成が簡単で、コストが低い利点がある。
【0059】本発明の装置(請求項3)を用いることに
より、前記すぐれた作用効果を奏する本発明の検査方法
を効率的に実施しうる。
【0060】さらに請求項4の検査装置を用いれば、実
際に導通テストを行っている状態で、位置ずれの検出を
行うことができる。そのためプリント基板とプローブ群
とを接近させる動作に伴う誤差や押圧力を加えることに
よる誤差が位置ずれ検出に含まれない。したがって位置
ずれ検出の精度を向上させうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の装置におけるモニター画像の拡大図であ
る。
【図3】図1の装置の制御系統を示すブロック線図であ
る。
【図4】図1の装置の動作を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の方法の一実施例の前半部を示す工程図
である。
【図6】図5の方法の後半部を示す工程図である。
【図7】図5および図6の方法の概略工程図である。
【図8】本発明の方法の他の実施例を示す概略工程図で
ある。
【図9】従来のプリント基板検査装置の一例を示す斜視
図である。
【図10】従来のプリント基板検査装置の他の例を示す
構成図である。
【図11】図10の装置におけるモニタ画像の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】 2 X-Y-θ駆動装置 3 上側検査治具 5 カメラ 8 プローブ 11 プリント基板 12 吸着パッド 15 基準孔 17 メインプレス 18 下側検査治具 23 吸着パッド 26 基準マーク 27 配線パターン 28 配線パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/02 - 31/07 G01R 31/28 - 31/3193 H05K 3/00 H05K 13/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板を第1治具と第2治具との
    間に配置し、 プリント基板の第1治具側の配線パターンと第1治具の
    プローブとの間に位置ずれがあるとき、プリント基板を
    第2治具に保持させた状態で治具同士をずらせることに
    より、当該位置ずれを補正し、 さらにプリント基板の第2治具側の配線パターンと第2
    治具のプローブとの間に位置ずれがあるとき、プリント
    基板を第1治具に保持させた状態で治具同士をずらせる
    ことにより、当該位置ずれを補正し、 該補正の後、各治具上に設けられた検査プローブによる
    配線パターンの導通検査結果を出力させるプリント基板
    検査方法。
  2. 【請求項2】プリント基板の上下両面を上側治具のプロ
    ーブ群および下側治具のプローブ群にそれぞれ接触させ
    て配線パターンの導通検査を行う方法において、下面の
    プリント配線とプローブ群とのずれを検出し、ずれがあ
    るときは、ブリント基板を上側治具に吸着保持させた状
    態で、上下の治具同士を水平方向にずらせることにより
    前記ずれを補正し、しかる後に下側のプローブ群と配線
    パターンとを接触させることを特徴とするプリント基板
    検査方法。
  3. 【請求項3】 (a)プリント基板の第1面を保持する
    第1保持具、前記第1面の配線パターンと当接される第
    1プローブ群およびプリント基板と第1プローブ群との
    相対的な位置ずれを検出する第1位置ずれ検出機構を備
    えた第1治具と、 (b)前記プリント基板の第2面を保持する第2保持
    具、前記第2面の配線パターンと当接される第2プロー
    ブ群、およびプリント基板と第2プローブ群との相対的
    な位置ずれを検出する第2位置ずれ検出機構を備えた第
    2治具と、 (c)前記治具同士を接近・離隔させるための駆動機構
    と、 (d)前記それぞれの位置ずれ検出機構よりのデータに
    基づいて、治具同士の位置ずれを補正する補正機構とを
    備えたプリント基板検査装置。
  4. 【請求項4】 前記それぞれの位置ずれ検出機構が、プ
    リント基板上に設けた基準マークと、該基準マークと対
    応するように前記プローブ群を保持する保持板に貫通さ
    せた前記基準マークよりも大きい基準孔と、基準マーク
    と基準孔の内縁とを同時に検出するように、前記プロー
    ブ保持板から離して各治具に設けたカメラとを備えてお
    り、プリント基板とプローブとを当接させた状態におけ
    る前記基準マークと基準孔の内縁の輪郭との相対位置を
    基準としてプリント基板とプローブ保持板との位置ずれ
    を検出するようにした請求項3記載のプリント基板検査
    装置。
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