JP2002256056A - 一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成物Info
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Abstract
め、初期接着強さや機械的強度の立ち上がりを格段に速
くするという、相反する性能を両立させた、常温硬化で
きる一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成物を提供すること
にある。 【解決手段】 化学式(1)に示されるビニルエステル
化合物と、化学式(3)に示されるケチミン化合物およ
び/または化学式(4)で示されるオキサゾリジン化合
物と、エポキシ樹脂を含有することを特徴とする一液湿
気硬化型エポキシ樹脂組成物。 【化1】 ただし、R1は有機基、R2、R3、R4は水素原子または
有機基、R1、R2、R 3、R4は同じか、異なり、nは1
以上の整数。 【化2】 ただし、R7はアミン化合物の1級アミノ基を除く残
基、R5、R6は炭素数2〜6のアルキル基からなる群か
ら選ばれるいずれか1つ、R5、R6は同じか、異なり、
nは1以上の整数。 【化4】 ただし、R8、R9、R10、R11、R12は水素原子または有機
基。
Description
良好な貯蔵安定性を両立させた一液湿気硬化型エポキシ
樹脂組成物に関する。特に、一液常温硬化型硬質エポキ
シ系接着剤、一液常温硬化型硬質パテ材、一液常温硬化
型硬質塗料、一液常温硬化型硬質コーティング材、一液
常温硬化型硬質ポッティング材に好適である一液湿気硬
化型エポキシ樹脂組成物に関する。
着性に優れ、接着剤、パテ材、塗料やコーティング材と
して広く利用されてきた。従来のエポキシ樹脂組成物
は、反応性の高いアミン化合物を硬化剤として使用して
いるために、エポキシ樹脂と硬化剤成分を使用する直前
に混合する二液型であった。しかし、二液型エポキシ樹
脂組成物は、計量や混合などの作業が必要となり、この
ため作業性に劣るものであり、その煩雑さから計量ミス
や混合不良といった諸問題も抱えていた。二液型のもの
は混合することで化学反応が始まるので、使用できる時
間が限られるという欠点もあった。
の検討は種々なされており、ケチミン化合物やオキサゾ
リジン化合物を中心とする湿気分解型潜在性硬化剤を用
いた一液型エポキシ樹脂組成物についての技術は多数知
られている。中でも工業的見地から、カルボニル化合物
としてメチルイソブチルケトンから得られるケチミン化
合物を用いた一液型エポキシ樹脂組成物について、種々
の技術が開示されている。
は、エポキシ樹脂、イソシアネート末端のウレタンプレ
ポリマーの潜在性硬化剤としてよく知られている。これ
ら潜在性硬化剤とエポキシ樹脂を配合した組成物の反応
機構について説明する。ケチミン化合物は空気中の湿気
と反応し、分解して活性水素を有する1級のアミン化合
物を生成する。また、オキサゾリジン化合物は空気中の
湿気により2級のアミノアルコールを生成する。これら
の生成された活性水素を有するアミン化合物は、エポキ
シ樹脂と反応し、この機構によりエポキシ樹脂組成物は
硬化する。すなわち、これら潜在性硬化剤とエポキシ樹
脂を配合した組成物において最も重要なことは、潜在
性硬化剤の加水分解速度が速いほど速硬化性が得られる
ことである。さらに、加水分解により生じたアミン化
合物の反応性が高いほど、速硬化で高度な物性が得られ
やすい。ここで、加水分解速度が速い潜在性硬化剤は、
貯蔵安定性が乏しいとの二律相反する難点があった。よ
く知られたメチルイソブチルケトンから得られるケチミ
ン化合物を含有する一液型エポキシ樹脂組成物は、貯蔵
安定性は良い反面、初期接着強さや機械的強度の立ち上
がりなどの硬化特性は遅いとの難点がある。従って貯蔵
安定性を配慮するが故、エポキシ樹脂に対し反応性の高
いアミン化合物から得られるケチミン化合物またはオキ
サゾリジン化合物を用いる手段に頼らざるを得ないこと
が従来技術の限界であった。このように速硬化性の向上
を図れば、貯蔵安定性を損なうとのジレンマが存在する
ため、ケチミン化合物やオキサゾリジン化合物を配合し
たエポキシ樹脂組成物において、速硬化性を与え、貯蔵
安定性を両立させる技術は全く見出されていないのが現
状である。
公報で、立体障害のあるカルボニル化合物から得られる
特定のケチミン化合物を用いることで貯蔵安定性を上げ
る技術が開示されている。ここでのケチミン化合物は、
その立体構造から加水分解性を示す部位に水分が接触し
にくくなり、その結果、加水分解性は遅いものであっ
た。そのため、貯蔵安定性は良いが、速硬化性などの硬
化特性が劣るという従来からの難点を備えていた。すな
わち、ここでのケチミン化合物を用いた場合、エポキシ
樹脂組成物の硬化は進行しにくく、初期接着強さや機械
的強度の立ち上がりが鈍いという問題点を持っていた。
使用に耐えうる物性が得られるまでに長時間の養生が必
要であり、実用的には不十分であった。
開2000−44914公報においては、加水分解反応
によって脱アルコールするアルコキシシリル基含有化合
物や同様に脱アルコールする加水分解性物質を用いるこ
とで、貯蔵安定性を上げる技術が開示されている。これ
らは、前記のアルコキシシリル基含有化合物や加水分解
性物質が、組成物の系中に入ってくる水分と、ケチミン
化合物より優先的に反応することで貯蔵安定性を改善し
ようとする技術であった。しかし、それらの硬化性にお
いては、速硬化性などの硬化特性が劣るという従来から
の難点を備えており、実用的には不十分であった。
硬化特性と貯蔵安定性が両立する技術をなし得るもので
はない。すなわち、従来技術の延長線上の技術手段であ
った。
合物やオキサゾリジン化合物とエポキシ樹脂を配合した
組成物において、速硬化性を与え、貯蔵安定性を両立さ
せる組成物が見出されれば、これらを利用した接着剤、
パテ材、塗料、コーティング材、ポッティング材などの
基本技術となるため、産業上の有用性ははるかに向上す
る。
安定性が格段に優れ、優れた速硬化性を示すため、初期
接着強さや機械的強度の立ち上がりを格段に速くすると
いう、相反する性能を両立させた、常温硬化できる一液
湿気硬化型エポキシ樹脂組成物を提供することにある。
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、カルボン酸ビ
ニルエステル化合物と、ケチミン化合物またはオキサゾ
リジン化合物といった潜在性硬化剤を含有する一液湿気
硬化型エポキシ樹脂組成物が、格段に優れた貯蔵安定性
を示すことを見いだした。空気中の湿気により加水分解
し、アミン化合物を生成するケチミン化合物またはオキ
サゾリジン化合物といった潜在性硬化剤を含有する一液
湿気硬化型エポキシ樹脂組成物にカルボン酸ビニルエス
テル化合物を配合したときに、接着性や機械的強度の立
ち上がりといった硬化性を損なうことなしに、貯蔵安定
性を更に向上させることを見いだした。従来技術におい
ては、貯蔵安定性を向上しようとすると、硬化特性が犠
牲になるというジレンマが存在していたが、ここでの技
術が、このジレンマを解消する技術であることを確認し
た。
合物またはオキサゾリジン化合物といった潜在性硬化剤
とエポキシ樹脂との配合において、容器中などの湿気遮
断の状態では全く不活性であり、一旦容器から取り出さ
れた際には空気中の湿気で容易に加水分解することか
ら、格段に速い、接着性や機械的強度の立ち上がりを示
す機能に基づくものである。もう一つは、カルボン酸ビ
ニルエステル化合物を、前記の限られた範囲のエポキシ
樹脂組成物に加えたときに、容器保存中にケチミン化合
物やオキサゾリジン化合物から分解生成したアミン化合
物の活性水素をブロックすることから、さらに貯蔵安定
性を向上させる機能に基づくものである。これら二つの
機能を組み合わせることこそ、所期の目的である実用的
な硬化特性と優れた貯蔵安定性とを両立させる技術であ
る。
さらにこれらのような特性を有する化合物の範囲、エポ
キシ樹脂との配合量、合成技術を広く研究した。その結
果、初期接着強さ、接着強度、機械的強度の立ち上がり
が格段に速く、長期保管しても問題なく使用できる一液
湿気硬化型エポキシ樹脂組成物を開発することに成功
し、本発明を完成させるに至った。
手段について説明する。請求項1の発明では、下記化学
式(1)に示されるカルボン酸ビニルエステル化合物
と、下記化学式(2)で示されるカルボニル化合物と1
級アミノ基を有するアミン化合物とを反応させて得られ
る下記化学式(3)に示されるケチミン化合物、または
/およびカルボニル化合物とアミノアルコール化合物と
を脱水縮合させて得られる、下記化学式(4)で表され
るオキサゾリジン化合物と、エポキシ樹脂を含有するこ
とを特徴とする一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成物であ
る。
または有機基であり、R1、R2、R3、R4は同じであっ
ても異なっていてもよく、nは1以上の整数である。
であっても異なっていてもよい。
であり、R5、R6はアルキル基であり、R5、R6は同じ
であっても異なっていてもよく、nは1以上の整数であ
る。
有機基である。
(3)で示される加水分解性の、C原子とN原子間の二
重結合を有する化合物をいう。この部位は水と反応し
て、1級アミノ基を有するアミン化合物と、同一のまた
は異なる、2個のアルキル基を有するカルボニル化合物
に加水分解される。一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成物
においては、アミン化合物が生成されてからエポキシ樹
脂と反応し、硬化する。
学式(4)で示される加水分解性の、O原子とN原子を
同一炭素上に持つ環状化合物のことをいう。この部分は
水と反応し2級のアミノアルコールと同一のまたは異な
る、2個のアルキル基を有するカルボニル化合物に加水
分解される。一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成物におい
ては、アミン化合物が生成されてからエポキシ樹脂と反
応し、硬化する。
とは、前記化学式(1)で示されるC=C−O−C=O
結合を有する化合物をいう。この部位はアミン化合物と
反応しアミド化合物を生成する。カルボン酸ビニルエス
テル化合物は、貯蔵中に組成物の系中に入ってくるわず
かな水によって、ケチミン化合物やオキサゾリジン化合
物から分解して生成してくるわずかなアミン化合物と反
応し、エポキシ樹脂に対して活性の低いアミド化合物を
生成するために、貯蔵安定性が改善される。接着剤組成
物の使用時にも、カルボン酸ビニルエステル化合物はア
ミン化合物と反応するが、添加量がわずかであり、分解
生成してくるアミン化合物は反対に多量であるために、
硬化特性には影響しない。すなわち、使用時の硬化性を
低下させることなく貯蔵安定性向上させることができる
ことを意味している。
化合物を一液型エポキシ樹脂組成物に組み合わせること
で、貯蔵安定性を飛躍的に向上させることができた。
たは/および化学式(6)で表されるシリル化合物を含
有する請求項1の手段の一液型エポキシ樹脂組成物であ
り、安定性をさらに向上させた一液湿気硬化型エポキシ
樹脂組成物である。
R13、R14、R15、R16は同じであっても異なっていて
もよく、nは1以上の整数である。
同じであっても異なっていてもよく、R19は有機基であ
り、nは1〜3の整数である。
(5)および/または前記化学式(6)で示される加水
分解性の、Si原子とO原子の結合を有する化合物をい
う。この部位は水と脱アルコール反応を起こし、水を消
費する。シリル化合物は、貯蔵中には、組成物の系中に
入ってくるわずかな水と、ケチミン化合物やオキサゾリ
ジン化合物より速く反応し、消費して、ケチミン化合物
やオキサゾリジン化合物の加水分解を防止する。貯蔵中
にケチミン化合物やオキサゾリジン化合物が分解して、
アミン化合物が発生するのを抑制するために、貯蔵安定
性が改善される。接着剤組成物の使用時にも、シリル化
合物は水と速く反応するが、多量の水が系中に入ってく
るために、本発明での、前記化学式(3)で示されるケ
チミン化合物、または前記化学式(4)で示されるオキ
サゾリジン化合物も、その速い加水分解性のため水と速
く反応する。すなわち、本発明の組成物は硬化性に影響
を与えず貯蔵安定性を飛躍的に向上させた一液湿気硬化
型エポキシ樹脂組成物である。
シ樹脂組成物に組み込むことで貯蔵安定性を飛躍的に向
上することができた。
R5、R6の炭素数が2〜6である請求項1または請求項
2の手段の一液型エポキシ樹脂組成物である。
(2)で示されるケチミン化合物は加水分解が速い。す
なわち、本発明の組成物は充分な強度を発現するのに長
期間の養生を必要としない一液湿気硬化型エポキシ樹脂
組成物である。
R5、R6のα位の炭素原子がメチレン構造である請求項
3の手段の一液型エポキシ樹脂組成物である。
子間の二重結合の近隣に立体障害となる構造を持たない
ので、加水分解性が阻害されないために、貯蔵安定性を
損なうことなく、硬化特性をさらに向上することができ
た。
が、エチル基またはプロピル基から選ばれる、同一のま
たは異なるアルキル基を有するカルボニル化合物と1級
アミノ基を有するアミン化合物とを反応させて得られ
る、請求項4の手段の一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成
物である。
から、さらに高い加水分解性を有するために、貯蔵安定
性を損なうことなく、速硬化性をさらに向上することが
できた。
が、2個のエチル基を有するカルボニル化合物と1級ア
ミノ基を有するアミン化合物とを反応させて得られる、
請求項5の手段の一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成物で
ある。
ケトン(3−ペンタノン)のことをいい、最も速い加水
分解性を有するために、貯蔵安定性を損なうことなく、
最も優れた、速硬化性を有することができた。
前記化学式(6)で表され、有機基中にエポキシ基を有
する請求項2〜6の手段の一液型エポキシ樹脂組成物で
ある。
ポキシ基を有する、深部硬化性と貯蔵安定性との両立を
飛躍的に向上するシリル化合物を、前記化学式(3)で
示され、加水分解性の速いケチミン化合物と組み合わせ
ることで、深部硬化性だけでなく、速硬化性も含めた硬
化特性と貯蔵安定性との両立を飛躍的に向上することが
できた。
に説明する。本発明において用いるカルボン酸ビニルエ
ステル化合物としては、下記化学式(1)で示される、
カルボン酸ビニルエステル基を有する化合物であれば、
どのようなものでもよい。具体例としては、下記化学式
(1)で示される化合物であれば、酢酸ビニル、酪酸ビ
ニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン
酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パ
ルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、シクロヘキサ
ンカルボン酸ビニル、パビリン酸ビニル、オクチル酸ビ
ニル、モノクロロ酢酸ビニル、アジピン酸ジビニル、メ
タクリル酸ビニル、クロトン酸ビニル、ソルビン酸ビニ
ル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニル、等が挙げられる。
本発明において用いられるカルボン酸ビニルエステル
は、これらに限定されるものではなく、2種類以上を組
み合わせて使用してもよいことはいうまでもない。
または有機基であり、R1、R2、R3、R4は同じであっ
ても異なっていてもよく、nは1以上の整数である。
もアミンとの高い反応性を有する。そのため、貯蔵中に
侵入してきた水分によって加水分解し生成するアミン化
合物がエポキシ樹脂と反応する前にカルボン酸ビニルエ
ステルと反応し増粘を抑制する。
物とは、下記化学式(3)で示される加水分解性の、C
原子とN原子間の二重結合を有する化合物をいう。この
ケチミン化合物は、カルボニル基のC原子に同一のまた
は異なるアルキル基を有するカルボニル化合物と1級ア
ミノ基を有するアミン化合物を反応させて得られる化合
物である。化学式(3)の構造であれば、どのようなも
のでもよいが、例えば下記化学式(7)のN,N'−ジ
(1−エチルプロピリデン)−1,3−ビスアミノメチ
ルシクロヘキサン、下記化学式(8)で示されるN,
N'−ジ(1−エチルプロピリデン)−メタキシリレン
ジアミンなどが挙げられる。それらは、各々1,3−ビ
スアミノメチルシクロヘキサンとジエチルケトンとの脱
水縮合物、メタキシリレンジアミンとジエチルケトンと
の脱水縮合物である。
であり、R5、R6はアルキル基からなる群から選ばれる
いずれか1つであり、R5、R6は同じであっても異なっ
ていてもよく、nは1以上の整数である。
るカルボニル化合物は、下記化学式(2)で示される、
カルボニル基のC原子に同一のまたは異なるアルキル基
を有するカルボニル化合物であればどのようなものでも
よい。具体例としては、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピルケト
ン、メチルイソペンチルケトン、ジエチルケトン、ジプ
ロピルケトン、ジブチルケトン、エチルプロピルケト
ン、エチルブチルケトンなどが挙げられる。好ましく
は、カルボニル基の炭素原子に、炭素数2〜6のアルキ
ル基を持つものが、加水分解が速いために好ましい。具
体例としては、ジエチルケトン、エチルブチルケトン、
ジプロピルケトン等が挙げられる。
であっても異なっていてもよい。
持つ、C原子とN原子間の二重結合の場合、加水分解性
を低下させる。前記カルボニル化合物のα位の炭素原子
はメチレン構造であることが、C原子とN原子間の二重
結合の近隣に立体障害となる構造を持たないために加水
分解性が阻害されないので、好ましい。炭素数2または
3の、同一のまたは異なるアルキル基を有するカルボニ
ル化合物が、これらのカルボニル化合物の中でも高い加
水分解性を有するため、さらに好ましい。この中でも、
炭素数2の同一のアルキル基を有するジエチルケトン
が、最も高い加水分解性を示すため、エポキシ樹脂に配
合した場合、最も速硬化性を与えるので、特に好まし
い。
るアミン化合物としては、1級のアミノ基を有する化合
物であればどのようなものでもよく、具体例としては、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、1,3−ビ
スアミノメチルシクロヘキサン、ノルボルナンジアミ
ン、メタキシリレンジアミン、イソフォロンジアミン、
ポリオキシレン骨格を有するポリアミン、N−β(アミ
ノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどが挙げられ
るが、これに限定されない。1分子中に1級アミノ基を
2個以上持つものが、優れた機械的強度が得られるた
め、好ましい。
有するジエチルケトンと1分子中に1級アミノ基を2個
以上持つアミン化合物から得られたケチミン化合物を、
エポキシ樹脂に配合した場合、最も速硬化性、および、
優れた機械的強度を与えるため、最も好ましい組成物で
ある。
方法であってもよく、例えば、前記カルボニル化合物と
前記アミン化合物とを無溶剤下で、または非極性溶剤
(ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、ベンゼンな
ど)存在下で混合し、加熱環流し、生成する水を共沸に
より除去し得られる。使用されるカルボニル化合物およ
び/またはアミン化合物は、2種類以上の化合物を原料
として使用してもよい。
ン化合物とは、下記化学式(4)で示される、加水分解
性の同一C原子上にN原子とO原子を有する化合物をい
う。このオキサゾリジン化合物は、カルボニル基のC原
子に同一のまたは異なるアルキル基を有するカルボニル
化合物と2級のアミノアルコール化合物を反応させて得
られる化合物である。化学式(4)の構造であれば、ど
のようなものでもよい。
有機基である。
料となるカルボニル化合物は、下記化学式(2)で示さ
れる、カルボニル基のC原子に同一のまたは異なるアル
キル基を有するカルボニル化合物であればどのようなも
のでもよい。具体例としては、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピル
ケトン、メチルイソペンチルケトン、ジエチルケトン、
ジプロピルケトン、ジブチルケトン、エチルプロピルケ
トン、エチルブチルケトンなどが挙げられる。
であっても異なっていてもよい。
料となるアミノアルコール化合物としては、2級のエタ
ノールアミン構造を有する化合物であればどのようなも
のでもよく、具体例としては、N−メチルエタノールア
ミン、N−エチルエタノールアミン、N−プロピルエタ
ノールアミン、N−エチル−2−メチルエタノールアミ
ン、ジエタノールアミンなどが挙げられるが、これに限
定されない。この中でも、N−メチルエタノールアミ
ン、N−エチルエタノールアミンが、エポキシ樹脂に対
して高い反応性を有するため好ましい。
な製造方法であってもよく、例えば、前記カルボニル化
合物と前記アミノアルコール化合物とを無溶剤下で、ま
たは非極性溶剤(ヘキサン、シクロヘキサン、トルエ
ン、ベンゼンなど)存在下で混合し、加熱環流し、生成
する水を共沸により除去し得られる。使用されるカルボ
ニル化合物および/またはアミノアルコール化合物は、
2種類以上の化合物を原料として使用してもよい。
ケチミン化合物や前記オキサゾリジン化合物を2種類以
上使用してもよいことはいうまでもなく、硬化性と貯蔵
安定性を損なわない範囲であれば、他の潜在性硬化剤を
併用してもよい。
に加水分解して得られるアミン化合物と反応し得るエポ
キシ基を有するものであれば、どのようなものでもよ
い。例えば、ビフェニル、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールSなど
とエピクロルヒドリンを反応させて得られるビフェニル
型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型
エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂などや
これらを水添化あるいは臭素化したエポキシ樹脂、グリ
シジルエステル型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ
樹脂、ウレタン結合を有するウレタン変性エポキシ樹
脂、メタキシレンジアミンやヒダントインなどをエポキ
シ化した含窒素エポキシ樹脂、ポリブタジエンあるいは
NBRを含有するゴム変性エポキシ樹脂などが挙げられ
る。これらに限定されるものではなく、2種類以上のエ
ポキシ樹脂を組み合わせて使用してよい。
て用いるシリル化合物としては、下記化学式(5)およ
び/または下記化学式(6)で示される、アルコキシシ
リル基を有する化合物であれば、どのようなものでもよ
い。具体例としては、下記化学式(5)で示される化合
物であれば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラブトキシシランなどの単量体や多量体が挙
げられる。下記化学式(6)で示される化合物であれ
ば、アルキル基、ビニル基、エポキシ基、イソシアネー
ト基、ケチミン基などの有機基を持つシランカップリン
グ剤などが挙げられる。シランカップリング剤の具体例
としては、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピ
ルトリエトキシシランなどが挙げられる。これらに限定
されるものではなく、2種類以上を組み合わせて使用し
てもよいことはいうまでもない。
R13、R14、R15、R 16は同じであっても異なっていて
もよく、nは1以上の整数である。
同じであっても異なっていてもよく、R19は有機基であ
り、nは1〜3の整数である。
にエポキシ基を有するシリル化合物とは、上記化学式
(6)で示され、エポキシ基とアルコキシシリル基とを
共に1分子中に有する化合物であれば、どのようなもの
でもよい。具体例としては、下記化学式(9)で示され
るγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、下記
化学式(10)で示されるγ−グリシドキシプロピルト
リエトキシシランなどが挙げられ、市販品としては、そ
れぞれKBM403、KBE403(以上、信越化学社
製)が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。2種類以上を組み合わせて使用してもよく、上記化
学式(5)または上記化学式(6)で示されるシリル化
合物と組み合わせて使用してもよいことはいうまでもな
い。
キシ樹脂に対する配合割合は、エポキシ基1molに対
して、1〜30mol%であることが好ましい。この配
合割合より高い場合は、カルボン酸ビニルエステルが、
ケチミン化合物やオキサゾリジン化合物から生成してく
るアミン化合物と反応しエポキシ樹脂との反応を阻害す
る。低い場合には、貯蔵中に組成物に入ってくるわずか
な水によって、ケチミン化合物やオキサゾリジン化合物
から分解して生成するアミン化合物と充分に反応できな
いので、貯蔵安定性が改善されない。この配合割合の中
であれば、実用的な貯蔵安定性が得られるので好まし
く、配合割合が5〜15mol%であることが、さらに
理想的な貯蔵安定性が得られるのでさらに好ましい。
との配合割合は、ケチミン化合物が加水分解して発生す
るアミン化合物の活性水素の当量と、エポキシ化合物の
エポキシ基の当量とで決定すればよい。すなわち、ケチ
ミン化合物が加水分解して発生するアミン化合物の活性
水素の当量が、エポキシ基の当量に比べて、0.5〜
2.0倍であることが好ましい。この配合割合より低い
場合には、エポキシ基が過剰となり、硬化物において満
足な架橋が進まず、実用的な機械的強度が得られない。
高い場合には、加水分解して発生するアミン化合物が過
剰となり、つまり、活性水素が過剰となり、この場合に
も同様の理由で、実用的な機械的強度が得られない。こ
の配合割合の中であれば、実用的な機械的強度が得られ
る架橋構造となるので好ましく、配合割合が0.8〜
1.2倍であることが、理想的な架橋構造となり、接着
剤組成物としてのさらに優れた機械的強度となるのでさ
らに好ましい。
化合物との配合割合は、エポキシ基の等量が190のエ
ポキシ樹脂100質量部に対して、10〜40質量部で
あることが好ましい。この配合割合より低い場合には、
エポキシ基が過剰となり、硬化物において満足な架橋が
進まず、実用的な機械的強度が得られない。高い場合に
は、加水分解して発生するアミン化合物が過剰となり、
つまり、活性水素が過剰となり、この場合にも同様の理
由で、実用的な機械的強度が得られない。この配合割合
の中であれば、実用的な機械的強度が得られる架橋構造
となるので好ましく、20〜30質量部であることが、
理想的な架橋構造となり、接着剤組成物としてのさらに
優れた機械的強度となるのでさらに好ましい。
合割合は、使用するシリル化合物の種類により異なる
が、エポキシ樹脂100質量部に対してシリル化合物1
0質量部以上が好ましい。この配合割合より低い場合に
は、シリル化合物の量が少なく、貯蔵中に組成物の系中
に入ってくるわずかな水をも消費しきれず、ケチミン化
合物やオキサゾリジン化合物の加水分解を抑制できない
ので、実用的な貯蔵安定性を得ることができない。この
配合割合の中であれば、実用的な貯蔵安定性が得られる
ので好ましく、配合割合が30質量部以上であること
が、最も優れた貯蔵安定性を得られるのでさらに好まし
い。
発明の効果を損なわない範囲で、炭酸カルシウム、酸化
チタンなどの充填剤、可塑剤、チクソトロピー付与剤、
顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難
燃剤、接着付与剤、分散剤、溶剤などを配合してもよ
い。この場合、上記配合成分の水分の影響を可能な限り
除去することが、貯蔵安定性に好結果を与える。
ないが、好ましくは窒素雰囲気下でまたは減圧下で混合
ミキサーなどの攪拌機を用いて充分混練させて組成物と
するのがよい。一例を挙げれば、以下のとおりである。
攪拌機、コンデンサー、加熱装置、減圧脱水装置、窒素
気流装置を備えた密閉式加工釜を用い、釜中にエポキシ
樹脂を仕込む。窒素気流装置を用い、窒素還流下で、所
望により改質剤あるいは添加剤を配合し均質混合する。
この後、最終的にケチミン化合物および/またはオキサ
ゾリジン化合物を配合し、均質混合して、一液湿気硬化
型接着剤組成物を得る。そして、窒素置換を施した密閉
容器にこの一液湿気硬化型接着剤組成物を収納すれば、
最終製品となる。なお、改質剤あるいは添加剤に水分が
含まれている場合には、貯蔵中に硬化しやすくなり貯蔵
安定性が低下するので、改質剤あるいは添加剤の水分を
脱水除去しておくのが好ましい。水分の脱水は、改質剤
あるいは添加剤を配合する前に行ってもよいし、エポキ
シ樹脂にこれらを配合したあとに、加熱や減圧などの手
段で脱水してもよい。
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
(三菱ガス化学社製、商品名1,3−BAC)142g
と、3倍mol等量のメチルイソブチルケトン300g
をフラスコに入れ生成する水を共沸により除きながら、
トルエンとメチルイソブチルケトンとが還流する温度
(120〜150℃)で20時間反応を続けた。そし
て、過剰のメチルイソブチルケトンとトルエンを蒸留し
て取り除き、ケチミン化合物Aを得た。
ケトン258gを用いた以外は、合成例1と同様に行
い、ケチミン化合物Bを得た。
チルケトン342gを用いた以外は、合成例1と同様に
行い、ケチミン化合物Cを得た。
ポキシ社製、商品名エピコート828)100質量部、
重質炭酸カルシウム(日東粉化社製、商品名NS10
0)40質量部、表面処理炭酸カルシウム(丸尾カルシ
ウム社製、商品名MS700)80質量部を、100℃
で15トールおよび2時間の条件で減圧・加熱し、均一
になるまで撹拌混合する。均一になれば室温まで冷却
し、そこへエポキシ樹脂用硬化剤としてオキサゾリジン
化合物(サンアプロ社製、商品名MS−PLUS)30質
量部、安定化剤として酪酸ビニル6.6質量部を加え、
減圧撹拌して一液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
ト(東芝シリコーン社製、商品名TSL8124)40
質量部を安定化剤と同時に加える以外は、実施例1と同
様にして、一液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
ケチミン化合物A45質量部用いる以外は、実施例2と
同様にして、一液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
ニルを13.1質量部用いる以外は、実施例3と同様に
して、一液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
ケチミン化合物B45質量部用いる以外は、実施例3と
同様にして、一液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
ケチミン化合物C45質量部用いる以外は、実施例3と
同様にして、一液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
カップリング剤(信越化学工業社製、商品名KBM40
3)40質量部用いる以外は、実施例5と同様にして、
一液湿気硬化型接着剤組成物を得た。
は、実施例1と同様にして、一液湿気硬化型接着剤組成
物を得た。
は、実施例3と同様にして、一液湿気硬化型接着剤組成
物を得た。
接着剤組成物を用いて、以下の試験を行った。そして、
実施例1〜7の結果を表1に、比較例1および2の結果
を表2に示した。
モルタル曲げ接着試験のJIS A6024(接着性参
照)にて測定した。すなわち、JIS A6024(建
築補修用注入エポキシ樹脂)における接着強さ試験の標
準条件(23℃で7日の養生)に準拠して行った。単位
は、N/mm2であり、そのときの破壊状態を示した。
にサンプルを入れて、各温度条件で保存した際の粘度を
測定した。すなわち、一液湿気硬化型接着剤組成物を、
カートリッジに充填密封して、40℃または20℃で各
期間放置した後、粘度の測定を行った。そして、安定性
を配合直後の粘度と比較し、以下の4段階で評価した。
粘度測定は、23℃で、BH型粘度計の10r/mi
n.で行った。 ◎… (放置後の粘度)/(配合直後の粘度)<
1.5 ○…1.5≦(放置後の粘度)/(配合直後の粘度)<
2 △…2 ≦(放置後の粘度)/(配合直後の粘度)<
3 ×…3 ≦(放置後の粘度)/(配合直後の粘度)
物を深さのある容器に、空気が混入しないように入れ、
23℃で1週間養生し、硬化させる。未硬化の組成物を
取り除いた硬化物層の厚みを測定した。
らかなとおり、実施例に係る一液湿気硬化型接着剤組成
物は、比較例に係る一液湿気硬化型接着剤組成物と同等
の接着性を示していることが分かる。また、実施例に係
る一液湿気硬化型接着剤組成物は、比較例に係る一液湿
気硬化型接着剤組成物に比べて、優れた貯蔵安定性を示
していることから、接着性の性能を損なうことなく、貯
蔵安定性だけを改善していることが分かる。特に、実施
例2に係る一液湿気硬化型接着剤組成物は、20℃6ヶ
月、40℃1ヶ月の放置後の粘度がいずれも配合直後の
粘度の1.5倍以下となっており、かなり優れた貯蔵安
定性を示していることが分かる。
らかなとおり、実施例に係る一液湿気硬化型接着剤組成
物は、比較例に係る一液湿気硬化型接着剤組成物と同等
以上の接着性を示していることが分かる。また、実施例
に係る一液湿気硬化型接着剤組成物は、比較例に係る一
液湿気硬化型接着剤組成物に比べて、優れた貯蔵安定性
を示していることから、接着性の性能を損なうことな
く、貯蔵安定性だけを改善していることが分かる。特
に、実施例5〜7に係る一液湿気硬化型接着剤組成物
は、接着性の値も高く、モルタル破壊となってきている
ことから、さらに優れた接着性を持つことが分かる。
7を対比すると、実施例7に係る一液湿気硬化型接着剤
組成物は、貯蔵安定性を損なうことなく、実施例3〜6
に係る一液湿気硬化型接着剤組成物より2〜2.5倍深
く硬化した。また、接着性の値も高いことから、さらに
優れた接着性を持つことが分かる。
剤組成物は、速硬化性を損なうことなく、貯蔵安定性を
格段に向上させるという、相反する性能を両立させた、
常温硬化できる一液湿気硬化型エポキシ樹脂組成物であ
る。従って、本発明に係る接着剤組成物は、これらを利
用した接着剤、パテ材、塗料、コーティング材、ポッテ
ィング材などに有効に使用され得る。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記化学式(1)に示されるカルボン酸
ビニルエステル化合物と、下記化学式(2)で示される
カルボニル化合物と1級アミノ基を有するアミン化合物
とを反応させて得られる下記化学式(3)に示されるケ
チミン化合物、または/およびカルボニル化合物とアミ
ノアルコール化合物とを脱水縮合させて得られる、下記
化学式(4)で表されるオキサゾリジン化合物と、エポ
キシ樹脂を含有することを特徴とする一液湿気硬化型エ
ポキシ樹脂組成物。 【化1】 ただし、R1、R2、R3、R4は水素原子または有機基で
あり、R1、R2、R3、R4は同じであっても異なってい
てもよく、nは1以上の整数である。 【化2】 ただし、R5、R6はアルキル基であり、R5、R6は同じ
であっても異なっていてもよい。 【化3】 ただし、R7はアミン化合物の1級アミノ基を除く残基
であり、R5、R6はアルキル基であり、R5、R6は同じ
であっても異なっていてもよく、nは1以上の整数であ
る。 【化4】 ただし、R8、R9、R10、R11、R12は水素原子または
有機基である。 - 【請求項2】下記化学式(5)または/および下記化学
式(6)で表されるシリル化合物を含有することを特徴
とする請求項1に記載の一液型エポキシ樹脂組成物。 【化5】 ただし、R13、R14、R15、R16はアルキル基であり、
R13、R14、R15、R 16は同じであっても異なっていて
もよく、nは1以上の整数である。 【化6】 ただし、R17、R18はアルキル基であり、R17、R18は
同じであっても異なっていてもよく、R19は有機基であ
り、nは1〜3の整数である。 - 【請求項3】前記ケチミンのR5、R6の炭素数が2〜6
であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
の一液型エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項4】前記ケチミンのR5、R6のα位の炭素原子
がメチレン構造である請求項3記載の一液型エポキシ樹
脂組成物。 - 【請求項5】前記ケチミンのR5、R6がエチル基または
プロピル基から選ばれる同一のまたは異なるアルキル基
を有することを特徴とする請求項4に記載の一液型エポ
キシ樹脂組成物。 - 【請求項6】前記ケチミンのR5、R6が共にエチル基を
有することを特徴とする請求項5に記載の一液型エポキ
シ樹脂組成物。 - 【請求項7】前記シリル化合物が前記化学式(6)で表
され、有機基中にエポキシ基を有することを特徴とする
請求項2〜6に記載の一液型エポキシ樹脂組成物。
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