JP2002255530A - 炭素質材料及びリチウム二次電池及び炭素質材料の製造方法 - Google Patents

炭素質材料及びリチウム二次電池及び炭素質材料の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充放電容量が高いと同時にサイクル特性に優
れた炭素質材料を提供する。 【解決手段】 X線広角回折による(002)面の面間
隔d002が0.337nm未満である黒鉛粒子2の周り
に、珪素及び炭素を少なくとも含有するとともに黒鉛粒
子2より粒径が小さな複合粒子3が分散して配置され、
かつ黒鉛粒子2及び複合粒子3が0.37nm以上の面
間隔d002を有する非晶質炭素膜4によって被覆されて
なり、複合粒子3は、結晶質珪素からなるSi微粒子の
周りに導電性炭素材が配置されるとともに前記Si微粒
子及び前記導電性炭素材が硬質炭素膜により被覆されて
なり、前記Si微粒子が、結晶質Si相中にSiO
2相、SiC相が析出したものであることを特徴とする
炭素質材料1を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム二次電池
用の炭素質材料及びリチウム二次電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】小型軽量化及び高性能化が進んでいる携
帯電子機器のニーズに応えるため、リチウム二次電池の
高容量化が急務となっている。ところで、リチウム二次
電池の負極活物質の一つである黒鉛は、372mAh/
gの理論電気容量を有するが、これよりも高容量な負極
活物質を得ようとするためには、非晶質炭素材料や、あ
るいは炭素材料に代わる新規材料の開発を進める必要が
ある。黒鉛に代わる新規材料としては従来からケイ素や
その化合物が検討されている。ケイ素やその化合物は、
ケイ素自体がリチウムと合金を形成し、黒鉛よりも大き
な電気容量が得られることが知られている。そこで最近
では、リチウム二次電池の負極材料として、(1)黒鉛
にケイ素化合物の粉末を単に混合した材料や、(2)シ
ランカップリング剤等を用いて黒鉛表面に微粉末のケイ
素化合物等を化学的に固定した材料、(3)更に黒鉛系
炭素質物とSi等の金属質物とを非晶質な炭素質物で結
合または被覆した材料が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
材料では、黒鉛とケイ素化合物とが必ずしも密着してい
ないため、充放電サイクルの進行により黒鉛が膨張収縮
した際に、ケイ素化合物が黒鉛から遊離してしまい、こ
のケイ素化合物自体は電子伝導性が低いため、ケイ素化
合物が負極活物質として十分に利用されなくなり、リチ
ウム二次電池のサイクル特性が低下するという課題があ
った。
【0004】また上記(2)の材料では、充放電サイク
ルが初期のうちは黒鉛にケイ素化合物が密着した状態で
保たれ、従ってケイ素化合物が黒鉛と同様に負極活物質
として機能するが、充放電サイクルが進むと、リチウム
との合金形成に伴ってケイ素化合物自体が膨張し、これ
によってシランカップリング剤による結合を破壊してケ
イ素化合物が黒鉛から遊離し、ケイ素化合物が負極活物
質として十分に利用されなくなり、リチウム二次電池の
サイクル特性が低下するという課題があった。また、負
極材料の製造の際に施されるシランカップリング処理が
均質に行われない場合があり、安定した品質の負極材料
が容易に得られるまでには至っていないという課題があ
った。
【0005】更に上記(3)の材料でも上記(2)の材
料と同様な問題が発生する。即ち、充放電サイクルが進
むと、リチウムとの合金形成に伴う金属質物自体の膨張
により、非晶質炭素質物による結合を破壊して金属質物
が黒鉛系炭素質物から遊離し、金属質物が負極活物質と
して十分に利用されなくなり、リチウム二次電池のサイ
クル特性が低下するという課題があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、充放電容量が高いと同時にサイクル特性に優
れた炭素質材料を提供し、またこの炭素質材料を有する
リチウム二次電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の炭素質
材料は、X線広角回折による(002)面の面間隔d00
2が0.337nm未満である黒鉛粒子の周りに、珪素及
び炭素を少なくとも含有するとともに前記黒鉛粒子より
粒径が小さな複合粒子が分散して配置され、かつ前記黒
鉛粒子及び前記複合粒子が0.37nm以上の面間隔d
002を有する非晶質炭素膜によって被覆されてなり、前
記複合粒子は、結晶質珪素からなるSi微粒子の周りに
導電性炭素材が配置されるとともに前記Si微粒子及び
前記導電性炭素材が硬質炭素膜により被覆されてなり、
前記Si微粒子は、結晶質Si相中にSiO2相及びS
iC相が析出したものであることを特徴とする。
【0008】なお本発明において、「周りに」の意義
は、黒鉛粒子に対する複合粒子の位置関係を表すもので
あって、黒鉛粒子の「表面上もしくは表面近傍」を意味
する。また、「周りに」の意義は、Si微粒子に対する
導電性炭素材の位置関係をも表すものであって、Si微
粒子の「表面上もしくは表面近傍」を意味する。更に
「分散して配置」の意義は、複数の複合粒子が凝集する
ことなく相互に分散した状態で黒鉛粒子の表面に接合若
しくは表面からわずかに離間して位置している状態を意
味する。また「被覆」の意義は、被覆対象粒子を完全に
覆うことによって被覆対象粒子同士を結合させる状態を
意味する。この場合、被覆対象粒子は必ずしも直接に接
していなくても良い。具体的には、黒鉛粒子及び複合粒
子を非晶質炭素膜によって被覆するとは、黒鉛粒子及び
複合粒子を非晶質炭素膜によって完全に覆って黒鉛粒子
と複合粒子を結合させることや、非晶質炭素膜中に複合
粒子を埋め込んで黒鉛粒子表面に近接させたことを意味
する。同様に、Si微粒子及び導電性炭素材を硬質炭素
膜によって被覆するとは、Si微粒子及び導電性炭素材
を硬質炭素膜によって完全に覆ってSi微粒子と導電性
炭素材を結合させることや、硬質炭素膜中に導電性炭素
材を埋め込んでSi微粒子表面に近接させたことを意味
する。更に、「析出」の意義は、結晶相の状態を説明す
る用語であり、母相中に母相と組成が異なる析出相が形
成された状態を意味する。即ち、即ち、SiO2相及び
SiC相がSi相中に一体不可分的に含まれた状態を意
味するのであり、Si相、SiO2相、SiC相が相互
に物理的に分離した状態をいうものではない。
【0009】係る炭素質材料においては、黒鉛粒子及び
Si微粒子がLiを吸蔵するので、黒鉛粒子単独の場合
よりも充放電容量が向上する。また黒鉛粒子に対して高
比抵抗なSi微粒子の周りに導電性炭素材を配置するこ
とで、Si微粒子の導電性を見かけ上、向上させる。更
にSi微粒子を硬質炭素膜で被覆することにより、Li
の吸蔵・放出に伴うSi微粒子の体積膨張・収縮が機械
的に抑えられる。更にまた、黒鉛粒子と複合粒子を非晶
質炭素膜で覆うことにより、黒鉛粒子が直接に電解液に
触れることなく電解液分解が抑制されるとともに、複合
粒子が黒鉛粒子から脱落することがなく、更に充電によ
る体積膨張に起因するSi微粒子の微粉化を防止する。
【0010】更に、結晶質Si相中にSiO2相及びS
iC相が析出することにより、相対的にSi相の含有量
が低減するとともに、Si相に歪みを与えて結晶性を低
下させ、過度のLi吸蔵が抑制される。これにより、L
iの吸蔵・放出によるSi微粒子の膨張・収縮が適度に
抑制される。SiO2相及びSiC相はLiと反応しな
いためそれ自身は容量をもたないが、Liイオンの拡散
を促進するとともに、Si微粒子の体積膨張による微粉
化が抑制される。更に、SiO2相とSiC相の両方を
含むため、上記の機能をより効果的に得ることができ
る。以上のことから、本発明の炭素質材料では、充放電
容量を高くするとともに、Si微粒子の体積膨張及び複
合粒子の脱落、および充電による体積膨張に起因するS
i微粒子の微粉化を抑制して、サイクル特性の低下を防
止することが可能になる。特に、Si微粒子の体積膨張
による黒鉛粒子からの解離を防止してサイクル効率の低
下をより効果的に防止することが可能になる。また、L
iイオンの拡散速度が速まることにより、活物質が高密
度に充填された電極においても素早いLiイオンの吸蔵
・放出を行うことができ、充放電効率の向上が可能にな
る。
【0011】また本発明の炭素質材料は、先に記載の炭
素質材料であって、X線広角回折による前記Si相の
(111)面の回折強度をPSiとし、前記SiO2相の
(111)面の回折強度をPSiO2とし、前記SiC相の
(111)面の回折強度をPSi Cとしたとき、PSiO2
Siが0.005以上0.1以下、及び/または、P
SiC/PSiが0.005以上0.1以下であることを特
徴とする。
【0012】係る炭素質材料においては、各相の回折強
度比が上記の範囲であるため、Si相の含有量が極端に
低下することがなく、Li吸蔵量が低下することがな
い。また、SiO2相及びSiC相の含有量を最適化す
ることにより、Si微粒子の体積膨張・収縮を抑制す
る。従って、炭素質材料の充放電容量を大きくし、更に
Si微粒子の体積膨張による黒鉛粒子からの解離、およ
び充電による体積膨張に起因するSi微粒子の微粉化を
防いでサイクル効率の低下を防止することが可能にな
る。
【0013】また本発明の炭素質材料は、先に記載の炭
素質材料であって、前記黒鉛粒子の粒径が2μm以上7
0μm以下の範囲であり、前記複合粒子の粒径が50n
mを越えて2μm以下の範囲であり、前記非晶質炭素膜
の膜厚が50nm以上5μm以下の範囲であることを特
徴とする。
【0014】黒鉛粒子の粒径が2μm未満では、黒鉛粒
子の粒径が複合粒子の粒径よりも相対的に小さくなり、
複合粒子を黒鉛粒子の表面に均一に付着させることが困
難になるので好ましくなく、粒径が70μmを越える
と、集電体との密着性が低下するとともに、電極内の空
隙も大きくなるので好ましくない。また複合粒子の粒径
を、50nmを越えて2μm以下、好ましくは50nm
を越えて500nm以下とするのは、黒鉛粒子の表面に
複合粒子を分散配置させるために複合粒子の粒径を黒鉛
粒子の最少粒径である2μm以下にする必要があるため
であり、さらに粒径を500nm以下とすれば膨張・収
縮による複合粒子の体積変化を小さくできるからであ
る。また粒径が50nm以下では、複合粒子に含まれる
Si微粒子の結晶構造の乱れが大きくなって、Li吸蔵
量が低下するので好ましくない。更に非晶質炭素膜の膜
厚を50nm未満にすると、黒鉛粒子が非晶質炭素膜に
よって完全に被覆されないおそれがあり、黒鉛粒子から
の複合粒子の脱落を防止できなくなるとともに電解液分
解を防止できなくなるおそれがあるので好ましくなく、
膜厚が5μmを越えると、リチウムイオンが黒鉛粒子ま
で到達せず、Li吸蔵量が低下して充放電容量が低下す
るので好ましくない。
【0015】また本発明の炭素質材料は、先に記載の炭
素質材料であって、前記Si微粒子の粒径が10nm以
上2μm未満の範囲であり、前記導電性炭素材の比抵抗
が10-4Ω・m以下であり、かつ前記硬質炭素膜の曲げ
強度が500kg/cm2以上であるとともに膜厚が1
0nm以上1μm以下であることを特徴とする。
【0016】Si微粒子の粒径を10nm以上とするの
は、Si微粒子の結晶構造の乱れを防止してLi吸蔵量
を向上させるためであり、粒径を2μm未満とするの
は、複合粒子の粒径を黒鉛粒子の最少粒径である2μm
より小さくするためである。また、導電性炭素材の比抵
抗を10-4Ω・m以下とするのは、Si微粒子に十分な導
電性を付与するためである。更に、硬質炭素膜の曲げ強
度を500kg/cm2以上とするのは、Liの吸蔵、
放出に伴うSi微粒子の膨張・収縮を機械的に抑えて体
積変化を小さくするためであり、硬質炭素膜の膜厚を1
0nm以上1μm以下とするのは、膜厚が10nm未満
であると導電性炭素材とSi微粒子との結着力が低下す
るとともに複合粒子の体積膨張を抑制する効果がなくな
って好ましくないためであり、膜厚が1μmを越える
と、リチウムイオンがSi微粒子まで到達せず、充放電
容量が低下してしまうので好ましくないためである。
【0017】また本発明のリチウム二次電池用の炭素質
材料は、先に記載の炭素質材料であって、前記複合粒子
の含有量が1重量%以上25重量%以下であることを特
徴とする。
【0018】複合粒子の含有量が1重量%未満では、炭
素材料のみを活物質とした場合を上回る充分な放電容量
を得ることができなくなるので好ましくない。一方、含
有量が25重量%を越えると炭素材料部分の寄与が少な
くなり、放電初期からSiの反応電位近くまで電圧が増
加してしまうので好ましくなく、更に複合粒子間の距離
が狭まって再凝集化し、Si微粒子による体積膨張・収
縮が起こりやすくなり、サイクル特性が低下するので好
ましくない。
【0019】次に、本発明のリチウム二次電池は、先の
いずれかに記載の炭素質材料を備えたことを特徴とす
る。係るリチウム二次電池は、例えば、正極と、電解質
と、前記の負極材料を有する負極を少なくとも有するも
ので、円筒形、角形、コイン型、あるいはシート型等の
種々の形状からなる。尚、本発明のリチウム二次電池
は、ここで挙げた形態に限られるものではなく、このほ
かの形態からなるものであってもよい。係るリチウム二
次電池によれば、エネルギー密度が高く、サイクル特性
に優れたリチウム二次電池を構成することができる。
【0020】次に、本発明の炭素質材料の製造方法は、
結晶質珪素からなるSi微粒子を炭素るつぼ中で130
0℃以上1400℃以下で焼成することにより、結晶質
Si相中にSiO2相及びSiC相を析出させる工程
と、前記Si微粒子に導電性炭素材を付着するととも
に、該Si微粒子を覆う高分子材料皮膜を形成して複合
粒子前駆体とし、更に該複合粒子前駆体を焼成すること
により前記高分子皮膜を硬質炭素膜として複合粒子を得
る工程と、黒鉛粒子に前記Si微粒子を付着するととも
に、該黒鉛粒子を覆う高分子材料皮膜を形成して炭素質
材料前駆体とし、更に該炭素質材料前駆体を焼成するこ
とにより前記高分子皮膜を非晶質炭素膜として炭素質材
料を得る工程とからなることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図4に、本発明のリチウム
二次電池用の炭素質材料の断面模式図を示す。この炭素
質材料は、黒鉛粒子の周りに複合粒子が分散して配置さ
れ、かつ黒鉛粒子と複合粒子とが非晶質炭素膜によって
被覆されてなるものである。
【0022】ここで、「周りに」とは、黒鉛粒子に対す
る複合粒子の位置関係を表すものであって、黒鉛粒子の
「表面上もしくは表面近傍」を意味する。即ち、複合粒
子が黒鉛粒子の表面に接合した状態と、複合粒子が黒鉛
粒子の表面から離間して黒鉛粒子の周囲に位置すること
を含む。更に「分散して配置」とは、複数の複合粒子が
相互に分散した状態で黒鉛粒子の表面に接合若しくは表
面からわずかに離間して位置している状態を意味する。
尚、複合粒子同士が凝集しない程度で相互に接触してい
てもよい。また、「被覆」とは、被覆対象粒子を完全に
覆うことによって被覆対象粒子同士を結合させる状態を
意味する。この場合、被覆対象粒子は必ずしも直接に接
していなくても良い。具体的には、黒鉛粒子及び複合粒
子を非晶質炭素膜によって被覆するとは、黒鉛粒子及び
複合粒子を非晶質炭素膜によって完全に覆って黒鉛粒子
と複合粒子を結合させることや、非晶質炭素膜中に複合
粒子を埋め込んで黒鉛粒子表面に近接させたことを意味
する。従って本発明の炭素質材料には、以下に示すよう
な様々な形態のものが含まれる。
【0023】例えば、図1に示す炭素質材料1は、黒鉛
粒子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状
態で接合し、非晶質炭素膜4が複合粒子3…の粒径より
も小さくかつ均一な膜厚で黒鉛粒子2と複合粒子3…を
被覆することにより構成されている。
【0024】また図2に示す炭素質材料1は、複数の黒
鉛粒子2…の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散し
た状態で接合し、非晶質炭素膜4が複合粒子3…の粒径
よりも大きくかつ均一な膜厚で黒鉛粒子2と複合粒子3
…を覆うように形成されるとととともに、この非晶質炭
素膜4によって複数の黒鉛粒子2…が結合されて構成さ
れている。図2では、2つまたは3つの黒鉛粒子2…が
非晶質炭素膜4によって結合されている状態を示すが、
これに限られず、4つ以上の黒鉛粒子2…が非晶質炭素
膜4によって結合されていても良い。
【0025】更に、図3に示す炭素質材料1は、黒鉛粒
子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状態
で接合し、非晶質炭素膜4が黒鉛粒子2と複合粒子3…
を被覆することにより構成されている。図3に示す非晶
質炭素膜4の膜厚は不均一であり、例えば、黒鉛粒子2
のみを覆う部分では複合粒子3…の粒径よりも大きく設
定され、複合粒子3…を覆う部分では複合粒子3…の粒
径よりも小さく設定されている。
【0026】更に、図4に示す炭素質材料1は、黒鉛粒
子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状態
で接合し、非晶質炭素膜4が黒鉛粒子2と複合粒子3…
を被覆することにより構成されている。図4に示す非晶
質炭素膜4の膜厚は不均一であり、例えば、黒鉛粒子2
のみを覆う部分では複合粒子3…の粒径よりも大きく設
定され、複合粒子3…を覆う部分では複合粒子3…の粒
径よりも小さく設定され、しかも非晶質炭素膜4の表面
は複合粒子3…の形状を反映することなく凹凸のないな
めらかな面に形成されている。
【0027】本発明の炭素質材料は図1〜4に示したも
のに限られず、上記の用語の意義を満足する限り、どの
ようなものであっても良い。
【0028】炭素質材料に含まれる黒鉛粒子1は、X線
広角回折による(002)面の面間隔d002が0.33
5nm以上0.337nm未満とされたものを用いるこ
とが好ましく、0.335nm以上0.340nm以下
のものがより好ましい。面間隔d002が0.337nm
以上では黒鉛粒子の結晶性が低下し、初期不可逆容量が
著しく増加するとともに、電子伝導性が低下するので好
ましくない。また、黒鉛粒子2の粒径は、2μm以上7
0μm以下の範囲が好ましい。黒鉛粒子2の粒径が2μ
m未満では、黒鉛粒子2の粒径が複合粒子3…の粒径よ
りも相対的に小さくなり、複合粒子3…を黒鉛粒子2の
表面に均一に付着させることが困難になるので好ましく
なく、粒径が70μmを越えると、集電体との密着性が
低下するとともに、電極内の空隙も大きくなるので好ま
しくない。
【0029】次に非晶質炭素膜4は図1〜図4に示すよ
うに、黒鉛粒子2及び複合粒子3…を覆うとともに、複
合粒子3…を黒鉛粒子2の表面上に付着させている。こ
の非晶質炭素膜4は、図2に示すように黒鉛粒子2…同
士を結合させる作用もある。この非晶質炭素膜4は、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、フェノール系樹脂、石炭系ピッチ材料、石油系
ピッチ材料、タール系材料等のうち少なくとも一種を熱
処理して得られたもので、黒鉛化が比較的に進んでいな
いもので非晶質なものであり、0.37nm以上の面間
隔d002を有するものである。非晶質炭素膜4が非晶質
であるため、有機電解液が非晶質炭素膜4に触れても分
解するおそれがなく、炭素質材料1の充放電効率を高く
できる。非晶質炭素膜4の面間隔d002が0.37nm
未満であると、非晶質炭素膜4の結晶性が向上して黒鉛
構造に近づき、有機電解液を分解させてしまうおそれが
あるので好ましくない。
【0030】また、非晶質炭素膜4によって複合粒子3
…を黒鉛粒子2の表面上に配置させているので、比較的
高比抵抗な複合粒子3…が黒鉛粒子2から遊離するのを
防止して、充放電反応に寄与しない複合粒子3…の発生
を防止できる。また、この非晶質炭素膜4は例えば、上
記の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を溶媒中に溶解する
とともに更に黒鉛粒子2も投入し、黒鉛粒子2の表面に
熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を析出させ、更に焼成し
て得られたものなので、黒鉛粒子2全体を完全に被覆さ
せることが可能であり、また、密度が比較的低くリチウ
ムイオンが透過しやすいので、黒鉛粒子2及び複合粒子
3…とリチウムイオンとの反応を阻害することがない。
非晶質炭素膜4の膜厚は、50nm以上5μm以下の範
囲であることが好ましい。膜厚が50nm未満では、黒
鉛粒子2が完全に被覆されず、複合粒子3…が黒鉛粒子
2から脱落するおそれがあるので好ましくなく、膜厚が
5μmを越えると、不可逆容量が増加するので好ましく
ない。
【0031】次に複合粒子3…は、図5に示すように、
Si微粒子5の周りに導電性炭素材6…が配置されると
ともに、Si微粒子5と導電性炭素材6…とが硬質炭素
膜7によって被覆されてなるものである。また、Si微
粒子3…は、結晶質Si相中にSiO2相及びSiC相
が析出したものである。ここで、「周りに」とは、Si
微粒子5に対する導電性炭素材6…の位置関係を表すも
のであって、Si微粒子5の「表面上もしくは表面近
傍」を意味する。即ち、導電性炭素材6…がSi微粒子
5の表面に接合した状態と、導電性炭素材6…がSi微
粒子5の表面から離間してSi微粒子5の周囲に位置す
ることを含む。また、Si微粒子5と導電性炭素材6…
とを硬質炭素膜7によって被覆するとは、Si微粒子5
及び導電性炭素材6…を硬質炭素膜7によって完全に覆
ってSi微粒子5と導電性炭素材6…を結合させること
や、硬質炭素膜7中に導電性炭素材6…を埋め込んでS
i微粒子5表面に近接させたことを含む。
【0032】更に、「析出」とは、結晶相の状態を説明
する用語であり、母相中に母相と組成が異なる析出相が
形成された状態を意味する。即ち、SiO2相及びSi
C相がSi相中に一体不可分的に含まれた状態を意味す
るのであり、Si相、SiO 2相、SiC相が相互に物
理的に分離した状態をいうものではない。
【0033】複合粒子3の粒径は、50nmを越えて2
μm以下の範囲が好ましく、50nmを越えて500n
m以下の範囲がより好ましい。複合粒子3の粒径を2μ
m以下とするのは、黒鉛粒子2の表面に複合粒子3…を
分散配置させるためには複合粒子3…の粒径を黒鉛粒子
2の最少粒径である2μm以下にする必要があるためで
あり、更に粒径を500nm以下とすればリチウムの吸
蔵、放出に伴うSi微粒子5の膨張・収縮による体積変
化を小さくできるからである。また粒径の下限値を50
nmを越えてとする理由は、50nm以下であると複合
粒子3に含まれるSi微粒子5の結晶構造の乱れが大き
くなり、Li吸蔵量が低下して充放電容量が少なくなる
おそれがあるためである。
【0034】Si微粒子5は結晶質珪素(Si相)を主
体として含み、更にSiO2相及びSiC相が析出して
なるものであり、粒径が10nm以上2μm未満の範囲
のものである。珪素はリチウムと合金を形成する元素で
あり、この珪素からなるSi相にリチウムイオンが作用
することにより合金を形成する。特にリチウムイオンは
Si微粒子5の表面若しくはSi微粒子5内部にある空
隙部分に侵入して合金を形成し、これによりSi微粒子
5自体が膨張する。
【0035】また、このSi微粒子5にはSiO2相及
びSiC相が含まれており、これらの相はリチウムと反
応しないためそれ自身は容量をもたないが、リチウムイ
オンの拡散を促進する作用がある。従って、Si相中に
SiO2相及びSiC相が含まれると、Si相中におけ
るリチウムイオンの拡散速度が向上し、例えばこの炭素
質材料が高密度に充填された電極においても素早いLi
イオンの吸蔵・放出を行うことができ、充放電効率を向
上させることができる。
【0036】また、Si微粒子5にSiO2相及びSi
C相が含まれると、相対的にSi相の含有量が低下し、
またSi相に歪みを与えて結晶性を低下させる。これに
よりリチウムイオンの吸蔵量が若干低下するが、同時に
リチウムの吸蔵・放出に伴うSi微粒子の膨張、収縮も
適度に抑制される。これにより、Si微粒子の体積膨張
による微粉化が抑制されるとともに、Si微粒子の体積
膨張による複合粒子の脱落が少なくなり、サイクル特性
の低下を防止できる。
【0037】具体的には、X線広角回折による前記Si
相の(111)面の回折強度をPSiとし、前記SiO2
相の(111)面の回折強度をPSiO2とし、前記SiC
相の(111)面の回折強度をPSiCとしたとき、P
SiO2/PSiが0.005以上0.1以下、及び/また
は、PSiC/PSiが0.005以上0.1以下であるこ
とが好ましい。PSiO2/PSiが0.005未満である
と、SiO2相の含有量が低下し、Si微粒子5の膨
張、収縮を抑制することができなくなり、またリチウム
の拡散速度が低下するので好ましくない。PSiO2/PSi
が0.1を越えると、Si微粒子5中のSi相の含有量
が低下して充放電容量が低下してしまうので好ましくな
い。また、PSiC/PSiが0.005未満の場合も、S
iC相の含有量が低下し、Si微粒子5の膨張、収縮を
抑制することができなくなり、またリチウムの拡散速度
が低下するので好ましくなく、PSiC/PSiが0.1を
越えるとSi微粒子5中のSi相の含有量が低下して充
放電容量が低下してしまうので好ましくない。尚、Si
2相及びSiC相は、それぞれ単独では上記のような
効果を十分に発揮することができない。従って本発明に
おいては、SiO2相及びSiC相の両方を必ず含むこ
とが好ましい。
【0038】尚、Si微粒子5の粒径を10nm以上と
するのは、Si微粒子5の結晶構造の乱れを防止してL
i吸蔵量を向上させるためであり、粒径を2μm未満と
するのは、複合粒子3の粒径を黒鉛粒子2の最少粒径で
ある2μmより小さくする必要があるからである。
【0039】次に導電性炭素材6…は、Si微粒子5の
表面上または表面近傍に配置されてなるもので、図5で
はSi微粒子5の周りに粒子状の導電性炭素材6…が配
置されているが、導電性炭素材6…の形状は粒子状に限
られず、膜状、層状、繊維状等の様々な形態でもよい。
導電性炭素材6…は、半導体であるSi微粒子5の表面
に位置してSi微粒子5に見かけ上の導電性を付与す
る。この導電性炭素材6…の比抵抗は10-4Ω・m以下
の範囲が好ましい。比抵抗が10-4Ω・mを越えると、
Si微粒子5の見かけ上の導電性が低下してSi微粒子
5に対するリチウムイオンの充放電反応が円滑に進行せ
ず、炭素質材料の充放電容量を向上させることができな
くなるので好ましくない。導電性炭素材6…としては、
例えば、カーボンブラック、ケッチェンブラック、気相
成長炭素繊維(VGCF)等を例示できる。
【0040】硬質炭素膜7は、Si微粒子5及び導電性
炭素材6…を覆うとともに、導電性炭素材6…をSi微
粒子5の表面上に配置させている。この硬質炭素膜7
は、ポリビニルアルコールやフェノール樹脂等を焼成し
て得られたもので、曲げ強度が500kg/cm2以上
であるとともに膜厚が10nm以上1μm以下のもので
ある。
【0041】硬質炭素膜7は、リチウムイオンの充放電
反応に伴うSi微粒子5の膨張、収縮に起因して生じる
黒鉛粒子2からの複合粒子3の遊離を防止するためのも
ので、Si微粒子5の膨張、収縮を機械的に抑制する。
従って硬質炭素膜7の曲げ強度を500kg/cm2
上にすることが好ましい。曲げ強度が500kg/cm
2未満であると、Si微粒子5の膨張・収縮を機械的に
抑えることができなくなり、複合粒子3が黒鉛粒子2か
ら遊離するおそれがあるので好ましくない。また、硬質
炭素膜7の膜厚が10nm未満であると、導電性炭素材
6…とSi微粒子5との結着力が低下するとともに複合
粒子3の体積膨張を抑制する効果が低下して好ましくな
い。更に膜厚が1μmを越えると、非晶質炭素に起因す
る不可逆容量の増加を招くため好ましくない。
【0042】そして、本発明の炭素質材料における上記
の複合粒子3の含有量は、1重量%以上25重量%以下
であることが好ましい。複合粒子3の含有量が1重量%
未満では、炭素材料のみを活物質とした場合を上回る充
分な放電容量を得ることができないので好ましくない。
また含有量が25重量%を越えると炭素材料部分の寄与
が少なくなり、放電初期からSiの反応電位に達してし
まい、電池の平均電圧が低下するので好ましくなく、更
に複合粒子3間の距離が狭まって再凝集化し、Si微粒
子5による体積膨張・収縮が起こりやすくなり、サイク
ル特性が低下するので好ましくない。
【0043】上記の炭素質材料1がリチウムイオンと反
応する場合は、リチウムイオンが主として黒鉛粒子2に
吸蔵されるとともにSi微粒子5…と化合して合金を形
成する。このSi微粒子5…の表面には導電性炭素材6
が付着していて導電性が見かけ上高くなっており、Si
微粒子5…に対してもリチウムイオンが容易に合金化す
る。このとき、黒鉛粒子2及びSi微粒子5…の体積が
膨張するが、Si微粒子5…は硬質炭素膜7により被覆
されているので、体積膨張が機械的に抑制され、Si微
粒子5…を含む複合粒子3…が黒鉛粒子2から解離する
ことがない。また、Si微粒子5…にはSi相とSiO
2相及びSiC相が含まれることから、リチウムイオン
の吸蔵量が抑制されてSi微粒子5…の体積膨張が適度
に抑えられ、これによっても、Si微粒子5…を含む複
合粒子3…が黒鉛粒子2から解離することがない。従っ
て、Si微粒子5…を常に充放電反応に寄与させること
ができ、充放電サイクルが進行しても炭素質材料1の充
放電容量が低下することがない。
【0044】また、黒鉛粒子2と複合粒子3…を非晶質
炭素膜4で覆うことにより、黒鉛粒子2が直接に有機電
解液に触れることがなく、有機電解液の分解が抑制され
る。また、複合粒子3…が黒鉛粒子2から脱落すること
がなく、更に充電による体積膨張に起因するSi微粒子
5…の微粉化が防止される。
【0045】従って上記の炭素質材料1によれば、充放
電容量を高くするとともに、Si微粒子5…の体積膨張
及び複合粒子3…の脱落、並びに充電に伴う体積膨張に
起因するSi微粒子5…の微粉化を抑制して、サイクル
特性の低下を防止することができる。
【0046】上記の炭素質材料は、例えば、次のように
して製造することができる。この炭素質材料の製造は、
複合粒子を製造する工程と、得られた複合粒子に黒鉛粒
子を混合し、これらを非晶質炭素膜で被覆する工程とか
らなる。まず、複合粒子を製造する工程では、Si相の
みからなるSi微粒子を用意し、このSi微粒子を炭素
製るつぼに投入して不活性雰囲気中で1300〜140
0℃程度で120〜300分間加熱する。この加熱によ
り、るつぼの構成材料である炭素とSi相が反応してS
i微粒子中にSiC相が析出するとともに、僅かに混入
した酸素とSi相が反応してSi微粒子中にSiO2
が析出する。ただし、加熱温度が1300℃未満及び/
または加熱時間が120分未満であると、SiC相及び
SiO2相が十分に析出しないので好ましくなく、加熱
温度が1400℃を越えるとSiが溶融するため好まし
くなく、加熱時間が300分を越えると、SiC相及び
SiO2相の析出量が過大になるので好ましくない。
【0047】次に、加熱後のSi微粒子と導電性炭素材
とを、乾式混合あるいは湿式混合により混合する。湿式
混合の場合、イソプロピルアルコール、アセトン、エタ
ノール、水等の分散媒を用いることが好ましい。
【0048】次に、高分子材料を適当な溶媒に溶解し、
この溶液にSi微粒子と導電性炭素材の混合物を混合し
た後、溶媒を除去する。溶媒を除去することにより、S
i微粒子及び導電性炭素材に高分子膜を被覆した複合粒
子前駆体が形成される。なお、上記の高分子材料は、熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、フェノール系樹脂のうち少なくとも一種を用い
ることが好ましく、特にフェノール樹脂を用いることが
好ましい。また石炭系ピッチ材料、石油系ピッチ材料、
タール系材料等を用いても良い。
【0049】次に、複合粒子前駆体を熱処理することに
より、高分子膜を炭化させて硬質炭素膜を形成する。熱
処理は、真空雰囲気中または不活性ガス雰囲気中で行う
ことが好ましく、熱処理温度は800℃以上1200℃
以下の範囲が好ましく、熱処理時間は120分以上行う
ことが好ましい。熱処理を真空雰囲気または不活性ガス
雰囲気で行うと、高分子膜の酸化が防止されて良好な硬
質炭素膜が形成できる。尚、熱処理温度が800℃未満
だと炭化が完全に行われず、硬質炭素膜の比抵抗が高
く、リチウムイオンの挿入・脱理が行われにくくなり好
ましくなく、熱処理温度が1200℃を越えると、Si
微粒子が炭化されてSiCが過剰に生成してしまうので
好ましくない。同様に、熱処理時間が120分未満だと
均一な硬質炭素膜が形成できないので好ましくない。こ
のようにして、複合粒子が得られる。
【0050】次の工程では、得られた複合粒子に、乾式
混合あるいは湿式混合により黒鉛粒子を混合する。湿式
混合の場合、イソプロピルアルコール、アセトン、エタ
ノール、水等の分散媒を用いることが好ましい。
【0051】次に、別の高分子材料を適当な溶媒に溶解
し、この溶液に複合粒子及び黒鉛粒子の混合物を混合し
た後、溶媒を除去する。溶媒を除去することにより、複
合粒子及び黒鉛粒子に高分子膜を被覆した炭素質材料前
駆体が形成される。なお、上記の高分子材料は、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、ビニル系樹脂、セルロース系樹
脂、フェノール系樹脂等のうち少なくとも一種を用いる
ことが好ましく、特にフェノール樹脂を用いることが好
ましい。また石炭系ピッチ材料、石油系ピッチ材料、タ
ール系材料等を用いてもよい。
【0052】次に、炭素質材料前駆体を熱処理すること
により、高分子膜を炭化させて非晶質炭素膜を形成す
る。熱処理は、真空雰囲気中または不活性ガス雰囲気中
で行うことが好ましく、熱処理温度は800℃以上12
00℃以下の範囲が好ましく、熱処理時間は120分以
上行うことが好ましい。熱処理を真空雰囲気または不活
性ガス雰囲気で行うと、高分子膜の酸化が防止されて良
好な非晶質炭素膜が形成できる。尚、熱処理温度が80
0℃未満だと温度が低いために炭化が完全に行われず、
非晶質炭素膜の比抵抗が高く、リチウムイオンの挿入・
脱理が行われにくくなり好ましくなく、熱処理温度が1
200℃を越えるとSi微粒子が炭化されてSiCが過
剰に生成するとともに、高分子膜の黒鉛化が進行し、非
晶質炭素膜の強度が低下するので好ましくない。同様
に、熱処理時間が120分未満だと均一な硬質炭素膜が
形成できないので好ましくない。このようにして、本発
明に係る炭素質材料が得られる。
【0053】上記の炭素質材料を有する負極と、リチウ
ムの吸蔵・放出が可能な正極及び有機電解質とにより、
リチウム二次電池を構成することができる。正極として
は、例えば、LiMn24、LiCoO2、LiNi
2、LiFeO2、V25、TiS、MoS等のリチウ
ムの吸蔵、放出が可能な正極材料や、有機ジスルフィド
化合物または有機ポリスルフィド化合物等の正極材料を
含むものが例示できる。正極または負極の具体例とし
て、上記の正極材料または炭素質材料に、結着材と更に
必要に応じて導電助材を混合し、これらを金属箔若しく
は金属網からなる集電体に塗布してシート状に成形した
ものを例示できる。
【0054】有機電解質としては、例えば、非プロトン
性溶媒にリチウム塩が溶解されてなる有機電解液を例示
できる。非プロトン性溶媒としては、プロピレンカーボ
ネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、ベンゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒドロフ
ラン、2−メチルテトラヒドロフラン、γ−ブチロラク
トン、ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、N、N
−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タン、スルホラン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、
ニトロベンゼン、ジメチルカーボネート、メチルエチル
カーボネート、ジエチルカーボネート、メチルプロピル
カーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、エチ
ルブチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジイ
ソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジエ
チレングリコール、ジメチルエーテル等の非プロトン性
溶媒、あるいはこれらの溶媒のうちの二種以上を混合し
た混合溶媒を例示でき、特にプロピレンカーボネート、
エチレンカーボネート、ブチレンカーボネートのいずれ
か1つを必ず含むとともにジメチルカーボネート、メチ
ルエチルカーボネート、ジエチルカーボネートのいずれ
か1つを必ず含むことが好ましい。
【0055】また、リチウム塩としては、LiPF6
LiBF4、LiSbF6、LiAsF6、LiClO4
LiCF3SO3、Li(CF3SO22N、LiC49
SO3、LiSbF6、LiAlO4、LiAlCl4、Li
N(Cx2x+1SO2)(Cy2 y十1SO2)(ただし
x、yは自然数)、LiCl、LiI等のうちの1種ま
たは2種以上のリチウム塩を混合させてなるものを例示
でき、特にLiPF6、LiBF4のいずれか1つを含む
ものが好ましい。またこの他に、リチウム二次電池の有
機電解液として従来から知られているものを用いること
もできる。
【0056】また有機電解質の別の例として、PEO、
PVA等のポリマーに上記記載のリチウム塩のいずれか
を混合させたものや、膨潤性の高いポリマーに有機電解
液を含浸させたもの等、いわゆるポリマー電解質を用い
ても良い。更に、本発明のリチウム二次電池は、正極、
負極、電解質のみに限られず、必要に応じて他の部材等
を備えていても良く、例えば正極と負極を隔離するセパ
レータを具備しても良い。
【0057】上記のリチウム二次電池によれば、上記の
炭素質材料1を備えているので、エネルギー密度が高
く、サイクル特性に優れたリチウム二次電池を構成する
ことができる。
【0058】
【実施例】[実験例1の炭素質材料の製造]平均粒径
0.9μmのSi微粒子15gを、内容積200mlの
炭素製るつぼに入れ、アルゴンガス雰囲気中で1400
℃で240分間加熱した。次に、加熱後のSi微粒子2
重量部に、1重量部のカーボンブラックを混合した。な
お、カーボンブラックは比抵抗が10-4Ω・m以下のも
のであった。次に10重量部のフェノール樹脂をイソプ
ロピルアルコールに溶解させた溶液を用意し、この溶液
に、先程のSi微粒子及びカーボンブラックの混合物を
混合し、十分に攪拌した後、溶媒を除去した。このよう
にして、Si微粒子の表面にカーボンブラックとフェノ
ール樹脂被膜とが付着してなる複合粒子前駆体を形成し
た。次に、この複合粒子前駆体をアルゴンガス雰囲気
中、1000℃で180分間熱処理することにより、フ
ェノール樹脂皮膜を炭化して厚さ0.05μmの硬質炭
素膜を形成した。尚、上記と同じ条件でフェノール樹脂
を単独で炭化させた場合、得られる炭化物の曲げ強度は
800kg/cm2程度であることから、上記の硬質炭
素膜の曲げ強度も同程度であると推定される。このよう
にして複合粒子を得た。
【0059】次に、平均粒径15μmの天然黒鉛の95
重量部に、5重量部の上記複合粒子を添加し、更にイソ
プロピルアルコールを加えて湿式混合した。尚、天然黒
鉛のX線広角回折による(002)面の面間隔d002は
0.3355nmであった。次に、上記の天然黒鉛と複
合粒子の混合物に、10重量部のフェノール樹脂を含む
イソプロピルアルコール溶液を添加して混合した後に、
イソプロピルアルコールを蒸発させた。このようにし
て、天然黒鉛の表面に複合粒子とフェノール樹脂皮膜と
が付着してなる炭素質材料前駆体を形成した。
【0060】次に、この炭素質材料前駆体を、真空雰囲
気中、1000℃(1273K)で焼成することによ
り、フェノール樹脂を炭化させて厚さ0.05μmの非
晶質炭素膜とした。尚、上記と同じ条件でフェノール樹
脂を単独で炭化させた場合、得られる炭化物の(00
2)面の面間隔d002が0.39nm程度であることか
ら、上記の非晶質炭素膜の面間隔d002も同程度である
と推定される。このようにして実験例1の炭素質材料を
得た。
【0061】[実験例2の炭素質材料の製造]平均粒径
2.0μmのSi微粒子を用いたこと以外は実験例1と
全く同様の方法で、複合粒子および炭素質材料を得た。
【0062】[実験例3の炭素質材料の製造]また、複
合粒子に代えて粒径0.9μmのSi微粒子の5重量部
を、95重量部の天然黒鉛に混合し、フェノール樹脂膜
を形成して焼成したこと以外は上記と同様にして、実験
例3の炭素質材料を得た。
【0063】[充放電試験用のテストセルの作成]上記
の実験例1〜2の炭素質材料に、ポリフッ化ビニリデン
を混合し、更にN−メチルピロリドンを加えてスラリー
液とした。このスラリー液を、ドクターブレード法によ
り厚さ14μmの銅箔に塗布し、真空雰囲気中で120
℃、24時間乾燥させてN−メチルピロリドンを揮発さ
せた。このようにして、厚さ100μmの負極合材を銅
箔上に積層した。なお、負極合材中のポリフッ化ビニリ
デンの含有量は8重量%であり、負極合材の密度は1.
5g/cm3以上であった。そして、負極合材を積層さ
せた銅箔を直径13mmの円形に打ち抜いて実験例1〜
2の負極電極とした。
【0064】また、上記の実験例3の炭素質材料にポリ
フッ化ビニリデンとN−メチルピロリドンを加え、さら
にカーボンブラックを添加してスラリー液としたこと以
外は、上記と同様にして実験例3の負極電極を得た。
尚、負極合材中のポリフッ化ビニリデンの含有量は8重
量%であり、カーボンブラックの含有量は2.5重量%
であった。
【0065】実験例1〜2及び実験例3の負極電極を作
用極とし、円形に打ち抜いた金属リチウム箔を対極と
し、作用極と対極との間に多孔質ポリプロピレンフィル
ムからなるセパレータを挿入し、電解液としてジメチル
カーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DE
C)及びエチレンカーボネート(EC)の混合溶媒に溶
質としてLiPF6が1(モル/L)の濃度となるよう
に溶解させたものを用いて、コイン型のテストセルを作
成した。そして、充放電電流密度を0.2Cとし、充電
終止電圧を0V(L i/L i +)、放電終止電圧を
1.5V(L i/ Li+)として充放電試験を行っ
た。
【0066】表1に、1サイクル目における放電容量及
び充放電効率を示す。また、2サイクル目の放電容量を
1サイクル目の放電容量で除した容量比(2nd/1st)を
求めた。結果を表1に併せて示す。
【0067】
【表1】
【0068】表1に示すように、1サイクル目の放電容
量は、実験例3よりも実験例1の方が低くなっているこ
とがわかる。これは、Si微粒子を炭素製るつぼ中で加
熱したことにより、Si微粒子のSi相中にSiC相及
びSiO2相が析出し、リチウムと合金を形成するSi
相の含有量が相対的に減少したためと考えられる。図6
には、加熱後のSi微粒子のX線回折パターンを示す。
図6から明らかなように、Si相の他に、SiC相及び
SiO2相に由来する回折ピークが観察される。Si相
の(111)面の回折強度をPSiとし、SiO2相の
(111)面の回折強度をPSiO2とし、SiC相の(1
11)面の回折強度をPSiCとしたとき、図6から、P
SiO2/PSi=0.010であり、PSiC/PSi=0.0
42であることがわかる。
【0069】次に、1サイクル目における充放電効率
は、実験例1が90%に達しているのに対し、比較例で
は83%にとどまっている。また容量比(2nd/1st)に
ついては、実験例1が98%近くに達しているのに対
し、実験例3は92%程度にとどまっている。これは、
Si微粒子中にSiC相及びSiO2相が析出し、リチ
ウムと合金を形成するSi相の含有量が相対的に減少し
たために、Si微粒子自体の膨張、収縮が適度に抑制さ
れ、これにより複合粒子の黒鉛からの遊離が少なくなっ
て、サイクル特性が向上したためと考えられる。また、
実験例1,2の結果を比較すると、Si微粒子の平均粒
径が2.0μmである実験例2のほうが初回充放電効
率、および容量比(2nd/1st)とも実験例1を下回って
いる。これはSiの粒径が2.0μm程度以上になる
と、充電によるSiの膨脹が大きく、焼成によって析出
させたSiC相及びSiO2相の効果だけではSiの微
粉化および極板からの脱落を抑制できないためと考えら
れる。
【0070】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
炭素質材料によれば、黒鉛粒子及びSi微粒子がLiを
吸蔵するので、黒鉛粒子単独の場合よりも充放電容量が
向上する。また黒鉛粒子に対して高比抵抗なSi微粒子
の周りに導電性炭素材を配置することで、Si微粒子の
導電性を見かけ上、向上させる。更にSi微粒子を硬質
炭素膜で被覆することにより、Liの吸蔵・放出に伴う
Si微粒子の体積膨張・収縮が機械的に抑えられる。更
にまた、黒鉛粒子と複合粒子を非晶質炭素膜で覆うこと
により、黒鉛粒子が直接に電解液に触れることなく電解
液分解が抑制されるとともに、複合粒子が黒鉛粒子から
脱落することがなく、更に充電による体積膨張に起因す
るSi微粒子の微粉化を防止する。更に、結晶質Si相
中にSiO 2相及びSiC相が析出することにより、相
対的にSi相の含有量が低減するとともに、Si相に歪
みを与えて結晶性を低下させ、過度のLi吸蔵が抑制さ
れる。これにより、Liの吸蔵・放出によるSi微粒子
の膨張・収縮が適度に抑制される。SiO2相及びSi
C相はLiと反応しないためそれ自身は容量をもたない
が、Liイオンの拡散を促進するとともに、Si微粒子
の体積膨張による微粉化が抑制される。更に、SiO2
相とSiC相の両方を含むため、上記の機能をより効果
的に得ることができる。以上のことから本発明の炭素質
材料では、充放電容量を高くするとともに、Si微粒子
の体積膨張及び複合粒子の脱落、および充電による体積
膨張に起因するSi微粒子の微粉化を抑制して、サイク
ル特性の低下を防止することができる。
【0071】また、本発明のリチウム二次電池によれ
ば、本発明に係る炭素質材料を負極として備えているの
で、エネルギー密度及びサイクル特性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である炭素質材料の一例を
示す断面模式図である。
【図2】 本発明の実施形態である炭素質材料の別の一
例を示す断面模式図である。
【図3】 本発明の実施形態である炭素質材料の更に別
の一例を示す断面模式図である。
【図4】 本発明の実施形態である炭素質材料の他の一
例を示す断面模式図である。
【図5】 本発明の実施形態である炭素質材料に含まれ
る複合粒子の一例を示す断面模式図である。
【図6】 加熱後のSi微粒子のX線回折パターンを示
す図である。
【符号の説明】
1 炭素質材料 2 黒鉛粒子 3 複合粒子 4 非晶質炭素膜 5 Si微粒子 6 導電性炭素材 7 硬質炭素膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沈 揆允 大韓民国天安市聖域洞508 サムスンエス ディーアイ株式会社内 Fターム(参考) 4G046 EA03 EA05 EB06 EC02 EC03 EC06 5H029 AJ03 AJ05 AK02 AK03 AK05 AK11 AK15 AL01 AL02 AL07 AL08 AL11 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 CJ02 CJ22 DJ16 DJ17 DJ18 HJ00 HJ01 HJ04 HJ05 HJ13 HJ14 HJ20 5H050 AA07 AA08 CA02 CA07 CA08 CA09 CA11 CA17 CB01 CB02 CB08 CB09 CB11 FA17 FA18 FA19 FA20 GA02 GA22 HA00 HA01 HA04 HA05 HA13 HA14 HA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線広角回折による(002)面の面間
    隔d002が0.337nm未満である黒鉛粒子の周りに、
    珪素及び炭素を少なくとも含有するとともに前記黒鉛粒
    子より粒径が小さな複合粒子が分散して配置され、かつ
    前記黒鉛粒子及び前記複合粒子が0.37nm以上の面
    間隔d002を有する非晶質炭素膜によって被覆されてな
    り、 前記複合粒子は、結晶質珪素からなるSi微粒子の周り
    に導電性炭素材が配置されるとともに前記Si微粒子及
    び前記導電性炭素材が硬質炭素膜により被覆されてな
    り、 前記Si微粒子は、結晶質Si相中にSiO2相及びS
    iC相が析出したものであることを特徴とする炭素質材
    料。
  2. 【請求項2】 X線広角回折による前記Si相の(11
    1)面の回折強度をPSiとし、前記SiO2相の(11
    1)面の回折強度をPSiO2とし、前記SiC相の(11
    1)面の回折強度をPSiCとしたとき、 PSiO2/PSiが0.005以上0.1以下、及び/また
    は、PSiC/PSiが0.005以上0.1以下であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の炭素質材料。
  3. 【請求項3】 前記黒鉛粒子の粒径が2μm以上70μ
    m以下の範囲であり、前記複合粒子の粒径が50nmを
    越えて2μm以下の範囲であり、前記非晶質炭素膜の膜
    厚が50nm以上5μm以下の範囲であることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の炭素質材料。
  4. 【請求項4】 前記Si微粒子の粒径が10nm以上2
    μm未満の範囲であり、前記導電性炭素材の比抵抗が1
    -4Ω・m以下であり、かつ前記硬質炭素膜の曲げ強度
    が500kg/cm2以上であるとともに膜厚が10n
    m以上1μm以下であることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の炭素質材料。
  5. 【請求項5】 前記複合粒子の含有量が1重量%以上2
    5重量%以下であることを特徴とする請求項1ないし請
    求項4のいずれかに記載の炭素質材料。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の炭素質材料を備えたことを特徴とするリチウム二次
    電池。
  7. 【請求項7】 結晶質珪素からなるSi微粒子を炭素る
    つぼ中で1300℃以上1400℃以下で焼成すること
    により、結晶質Si相中にSiO2相及びSiC相を析
    出させる工程と、 前記Si微粒子に導電性炭素材を付着するとともに、該
    Si微粒子を覆う高分子材料皮膜を形成して複合粒子前
    駆体とし、更に該複合粒子前駆体を焼成することにより
    前記高分子皮膜を硬質炭素膜として複合粒子を得る工程
    と、 黒鉛粒子に前記Si微粒子を付着するとともに、該黒鉛
    粒子を覆う高分子材料皮膜を形成して炭素質材料前駆体
    とし、更に該炭素質材料前駆体を焼成することにより前
    記高分子皮膜を非晶質炭素膜として炭素質材料を得る工
    程とからなることを特徴とする炭素質材料の製造方法。
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