JP2003017051A - 負極活物質、負極活物質の製造方法及び非水電解質二次電池 - Google Patents

負極活物質、負極活物質の製造方法及び非水電解質二次電池

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JP2003017051A
JP2003017051A JP2001195163A JP2001195163A JP2003017051A JP 2003017051 A JP2003017051 A JP 2003017051A JP 2001195163 A JP2001195163 A JP 2001195163A JP 2001195163 A JP2001195163 A JP 2001195163A JP 2003017051 A JP2003017051 A JP 2003017051A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 非水電解質二次電池のサイクル寿命を向上す
ることが可能な負極活物質を提供する。 【解決手段】 リチウムを吸蔵・放出する金属元素(ケ
イ素(Si)、スズ(Sn)、インジウム(In)、チ
タン(Ti)、アンチモン(Sb)、アルミニウム(A
l)、鉛(Pb)よりなる群から選択される少なくとも
1種類)を含有する平均大きさが0.2〜50nmの金
属相5を含む炭素質相6と、平均大きさが0.05〜1
0μmの黒鉛質相7とを含有する複合粒子であることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負極活物質、負極
活物質の製造方法及び非水電解質二次電池に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの携帯電子機器向けの非水
電解質二次電池として、リチウムイオン二次電池が製品
化されている。このリチウムイオン二次電池としては、
リチウムコバルト酸化物(例えば、LiCoO2)のよ
うな活物質を含む正極と、黒鉛に代表される黒鉛系材料
や炭素化物のような炭素系材料を含む負極の間にセパレ
ータを介在した電極群を非水電解質と共に金属缶内に収
納した構成のものが知られている。
【0003】現在、リチウムイオン二次電池の高容量化
に向け、負極の高容量化開発が進められており、黒鉛系
材料や炭素系材料の代わりに、リチウム合金、金属酸化
物、金属元素が含有されている炭素材料などが検討され
ている。
【0004】しかしながら、リチウム合金、金属酸化物
あるいは前記炭素材料を負極活物質として用いた非水電
解質二次電池は、充放電サイクルを繰り返すと負極活物
質が微粉化したり、あるいは非水電解質と反応するなど
により負極活物質が劣化するため、容量が急激に低下
し、実用化に至っていない。
【0005】ところで、特願平8−311920号(特
開平9−213335号公開公報)には、石油ピッチか
ら得られたメソフェーズピッチに炭化ケイ素の粉末を添
加し、紡糸し、不融化した後、不活性ガス雰囲気下で炭
素化し、黒鉛化することによりSiを含有する炭素質物
粒子を得ることが記載されている。
【0006】しかしながら、メソフェーズピッチと炭化
ケイ素粉末との固相反応でSi含有炭素質物粒子を合成
すると、Si相の大きさが例えば100nmと大きくな
る。よって、リチウム吸蔵・放出量を増加させるために
炭素質物粒子中のSi含有量を10原子%より多くする
と、リチウム吸蔵・放出反応に伴う膨張収縮が大きくな
るため、炭素質物の微粉化の進行が早くなり、長寿命を
得られなくなる。長寿命を得るために炭素質物粒子中の
Si含有量を10原子%以下にすると、高い放電容量を
得られなくなる。つまり、メソフェーズピッチと炭化ケ
イ素粉末との固相反応でSi含有炭素質物粒子を合成す
ると、放電容量と充放電サイクル寿命を同時に満足する
ことが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非水電解質
二次電池のサイクル寿命を向上することが可能な負極活
物質及び負極活物質の製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】また、本発明は、長寿命な非水電解質二次
電池を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る負極活物質
は、リチウムを吸蔵・放出する金属元素を含有する平均
大きさが0.2〜50nmの相を含む炭素質相と、平均
大きさが0.05〜10μmの黒鉛質相とを含有する複
合粒子であることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る負極活物質の製造方法は、リ
チウムを吸蔵・放出する金属のアルコキシド及びリチウ
ムを吸蔵・放出する金属のアセチルアセトネートのうち
の少なくとも一方の有機金属化合物の分散液を調製する
工程と、前記分散液、有機物及び黒鉛質物を含む混合物
に熱処理を施すことにより、リチウムを吸蔵・放出する
金属元素を含有する炭素質相と黒鉛質相とを含む複合化
物を得る工程とを具備することを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明に係る非水電解質二次電池は、リチ
ウムを吸蔵・放出する金属元素を含有する平均大きさが
0.2〜50nmの相を含む炭素質相および平均大きさ
が0.05〜10μmの黒鉛質相を含有する複合粒子を
含む負極と、正極と、非水電解質とを具備することを特
徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る非水電解質二次電池
は、正極と、負極と、非水電解質と、少なくとも正極、
負極及び非水電解質が収容される容器とを具備する。
【0013】以下、正極、負極、非水電解質及び容器に
ついて説明する。
【0014】1)正極 この正極は、正極集電体と、前記正極集電体の片面もし
くは両面に担持され、活物質及び結着剤を含む正極層と
を有する。
【0015】前記正極活物質としては、種々の酸化物、
例えば二酸化マンガン(MnO2)、リチウムマンガン
複合酸化物(例えば、LiMn24、LiMnO2)、
リチウムニッケル複合酸化物(例えば、LiNi
2)、リチウムコバルト複合酸化物(例えば、LiC
oO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例え
ば、LiNi1-xCox2、但し、モル比xは0<x<
1)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えば、
LiMnxCo1-x2、但し、モル比xは0<x<
1)、バナジウム酸化物(例えば、V25)などが挙げ
られる。また、前記正極活物質として、導電性ポリマー
材料、ジスルフィド系ポリマー材料などの有機材料を使
用しても良い。正極活物質のうちより好ましいのは、高
い電池電圧が得られるリチウムマンガン複合酸化物(L
iMn24)、リチウムニッケル複合酸化物(例えば、
LiNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(例え
ば、LiCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸
化物(例えば、LiNi0.8Co0.22)、リチウムマ
ンガンコバルト複合酸化物(例えば、LiMnxCo1-x
2)である。
【0016】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、フッ素系ゴム等を用いることができる。
【0017】前記正極層は、さらに導電剤を含んでいて
もよい。かかる導電剤としては、例えばアセチレンブラ
ック、カーボンブラック、黒鉛等を挙げることができ
る。
【0018】正極活物質、導電剤および結着剤の配合割
合は、正極活物質80〜95重量%、導電剤3〜20重
量%、結着剤2〜7重量%の範囲にすることが好まし
い。
【0019】前記正極は、例えば、正極活物質、導電剤
及び結着剤を適当な溶媒に懸濁し、この懸濁物をアルミ
ニウム箔などの集電体に塗布し、乾燥し、プレスを施す
ことにより作製される。
【0020】2)負極 この負極は、負極集電体と、前記負極集電体の片面もし
くは両面に担持され、負極活物質を含む負極層とを有す
る。
【0021】負極活物質は、リチウムを吸蔵・放出する
金属元素を含有する平均大きさが0.2〜50nmの相
を含む炭素質相と、平均大きさが0.05〜10μmの
黒鉛質相とを含有する複合粒子である。
【0022】黒鉛質相は、例えば、前記炭素質相の境界
に存在したり、あるいは前記炭素質相中に存在すること
ができる。特に、炭素質相中に黒鉛質相が存在している
と、炭素質相の電子伝導性を十分に高くすることができ
るため、二次電池の放電容量及びサイクル寿命をさらに
向上することができる。
【0023】炭素質相は、例えば、炭素化物、無定形炭
素、ソフトカーボンなどから形成することができる。ま
た、炭素質相は、炭素六角網面層の(002)面の面間
隔d 002が黒鉛質相の面間隔d002よりも大きく、かつ
0.34nm〜0.4nmの範囲内であることが望まし
い。d002を0.34nm未満にすると、黒鉛質相に近
くなるため、金属元素がリチウムを吸蔵・放出するのに
伴う体積変化を炭素質相で十分に吸収することが困難に
なり、充放電サイクルが繰り返された際に負極活物質に
微粉化を生じる恐れがある。一方、d002が0.4nm
を超えると、単位容積当りの負極容量の低下と電子伝導
性の低下が大きくなって電池容量の低下を引き起こす恐
れがある。面間隔d002のより好ましい範囲は、0.3
44nm〜0.38nmである。
【0024】炭素質相には、酸素原子、窒素原子、ホウ
素原子などの異種原子が含まれていても良い。特に、複
合粒子中の酸素原子含有量を20原子%以下にすること
によって、複合粒子のリチウム吸蔵・放出量をより向上
することができる。これは、以下の理由によるものと推
測される。複合粒子中の酸素原子含有量を多くするに
は、酸素含有量の多い有機金属化合物を原料として使用
する必要がある。有機金属化合物中の酸素含有量が多い
と、焼成温度を高くしなければならないため、ケイ素原
子が炭素原子と直接結合しやすく、リチウムを吸蔵しな
い炭化ケイ素が生成し、複合粒子のリチウム吸蔵・放出
量が低下することとなる。
【0025】リチウムを吸蔵・放出する金属元素として
は、例えば、ケイ素(Si)、スズ(Sn)、インジウ
ム(In)、チタン(Ti)、アンチモン(Sb)、ア
ルミニウム(Al)、鉛(Pb)等を挙げることができ
る。炭素質相に含有される金属元素の種類は、1種類ま
たは2種類以上にすることができる。中でも、ケイ素が
好ましい。
【0026】リチウムを吸蔵・放出する金属元素を含む
相としては、例えば、リチウムを吸蔵・放出する金属の
相、リチウムを吸蔵・放出する金属元素を含む合金相、
リチウムを吸蔵・放出する金属の酸化物や窒化物のよう
な金属化合物相などを挙げることができる。炭素質相中
には、金属相、合金相及び金属化合物相のうち2種類以
上が含有されていても良い。
【0027】リチウムを吸蔵・放出する金属元素を含む
相の平均大きさは、0.2〜50nmの範囲内にするこ
とが好ましい。これは以下に説明する理由によるもので
ある。平均大きさを0.2nm未満にするのは、原子半
径より小さな相となり、技術上困難である。一方、平均
大きさが50nmを超えると、充放電サイクルを繰り返
した際に複合粒子が微粉化しやすく、長寿命を得られな
くなる恐れがあるからである。平均大きさのより好まし
い範囲は、0.3〜10nmである。
【0028】負極活物質中のリチウムを吸蔵・放出する
金属元素の含有量は、10〜70原子%の範囲内にする
ことが好ましい。これは次のような理由によるものであ
る。含有量を10原子%未満にすると、負極活物質のリ
チウム吸蔵・放出量が減少して二次電池の放電容量及び
サイクル寿命が低下する恐れがある。一方、含有量が7
0原子%を超えると、充放電を繰り返した際に複合粒子
が微粉化しやすくなるため、長寿命を得られなくなる恐
れがある。含有量のより好ましい範囲は、15〜60原
子%である。
【0029】黒鉛質相は、黒鉛構造の(002)面の面
間隔d002が0.34nm以下であることが望ましい。
面間隔d002が0.34nmを超えると、負極活物質の
導電性が低下したり、負極電位が高くなって電池電圧が
低くなったり、あるいは電池電圧の平坦性が損なわれる
恐れがある。なお、面間隔d002の下限値は、0.33
5nmにすることが望ましい。面間隔d002のより好ま
しい範囲は、0.3354〜0.337nmである。
【0030】黒鉛質相の平均大きさは、0.05〜10
μmの範囲内にすることが望ましい。これは次のような
理由によるものである。黒鉛質相の平均大きさを0.0
5μm未満にすると、高い活物質充填密度が得られなく
なる可能性がある。一方、黒鉛質相の平均大きさが10
μmを超えると、単位体積当りの負極容量が低くなる恐
れがある。平均大きさのより好ましい範囲は0.05〜
5μmで、さらに好ましい範囲は0.1〜1μmであ
る。
【0031】炭素質相の平均大きさは、0.05〜15
μmの範囲内にすることが望ましい。また、炭素質相の
平均大きさを0.05μm未満にすると、高い放電容量
を得られなくなる可能性がある。一方、炭素質相の平均
大きさが15μmを超えると、負極の電子伝導性が低下
して長寿命を得られなくなる恐れがある。
【0032】前記負極は、例えば、負極活物質及び結着
剤を溶媒の存在下で混合し、得られたスラリーを集電体
に塗布し、乾燥した後、プレスすることにより作製され
る。
【0033】前記結着剤としては、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVdF)、フッ素系ゴム等を用いることができる。
【0034】集電体としては、多孔質構造の導電性基板
か、あるいは無孔の導電性基板を用いることができる。
これら導電性基板は、例えば、銅、ステンレス、または
ニッケルから形成することができる。
【0035】3)非水電解質 非水電解質には、電解質を有機溶媒に溶解することによ
り調製される液状非水電解質、前記液状非水電解質と高
分子材料を複合化したゲル状電解質、または電解質と高
分子材料を複合化した固体電解質を使用することができ
る。高分子材料としては、例えば、ポリフッ化ビニリデ
ン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポ
リエチレンオキサイド(PEO)等を挙げることができ
る。
【0036】前記電解質としては、例えば、過塩素酸リ
チウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(L
iPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六
フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメ
タスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、ビストリフ
ルオロメチルスルホニルイミトリチウム[LiN(CF
3SO22]などのリチウム塩が挙げられる。
【0037】前記有機溶媒としては、例えば、エチレン
カーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(P
C)、ビニレンカーボネート(VC)などの環状カーボ
ネート、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチ
ルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネート(D
EC)などの鎖状カーボネート、テトラヒドロフラン
(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTH
F)などの環状エーテル、ジメトキシエタン(DME)
などの鎖状エーテル、γ−ブチロラクトン(BL)等を
挙げることができる。これらの有機溶媒は、単独または
2種以上の混合物の形態で用いることができる。
【0038】前記有機溶媒のうち好ましい混合溶媒とし
ては、ECとPC、ECとBL、ECとPCとVC、E
CとBLとVC、ECとPCとBL、ECとPCとBL
とVCを挙げることができる。中でも、ECとBLとV
C、ECとPCとBLとVCが好ましく、この場合、有
機溶媒中のBLの体積比率を50体積%以上にし、かつ
VCの体積比率を0.1〜10体積%とすることが望ま
しい。VCの体積比率のより好ましい範囲は、0.1〜
2体積%である。
【0039】4)容器 この容器は、例えば、金属板、樹脂層を有するシート等
から形成することができる。
【0040】前記金属板は、例えば、鉄、ステンレス、
アルミニウムから形成することができる。前記金属板の
厚さは、0.05〜0.3mmの範囲内にすることが好
ましく、より好ましい範囲は0.05〜0.25mm
で、さらに好ましい範囲は0.05〜0.2mmであ
る。
【0041】前記シートとしては、金属層と、前記金属
層を被覆する樹脂層とから構成されることが好ましい。
前記シートの厚さは、0.05〜0.3mmの範囲内に
することが好ましく、より好ましい範囲は0.05〜
0.25mmで、さらに好ましい範囲は0.05〜0.
2mmである。前記金属層は、厚さが0.01〜0.1
5mmのアルミニウム箔から形成することが好ましい。
一方、前記樹脂層は、ポリエチレン、ポリプロピレンな
どの熱可塑性樹脂から形成することができる。前記樹脂
層は、単層もしくは多層構造にすることができる。
【0042】本発明に係る非水電解質二次電池は、セパ
レータを備えることができる。セパレータは、多孔質で
あることが望ましく、多孔質セパレータとしては、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、また
はポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィ
ルム、合成樹脂製不織布等を挙げることができる。中で
も、ポリエチレンか、あるいはポリプロピレン、または
両者からなる多孔質フィルムは、二次電池の安全性を向
上できるため、好ましい。
【0043】本発明に係る非水電解質二次電池の一例を
図3に示す。
【0044】図3は本発明に係るリチウムイオン二次電
池の一例を示す断面図である。
【0045】電極群1は、正極及び負極をその間にセパ
レータを介在させて偏平形状に捲回した構造を有する。
前記電極群1は、正極及び負極をその間にセパレータを
介在させて偏平形状に捲回した後、加熱プレスを施すこ
とにより作製される。非水電解液は、前記電極群1に含
浸されている。このような電極群1は、例えば樹脂層を
含むシート製の袋形状をなす容器2内に収納されてい
る。帯状の正極リード3は、一端が電極群1の正極に接
続され、かつ他端が容器2から延出されている。一方、
帯状の負極リード4は、一端が電極群1の負極に接続さ
れ、かつ他端が容器2から延出されている。
【0046】なお、前述した図3においては、電極群に
おける正極、負極及びセパレータの一体化を加熱プレス
により行ったが、接着性を有する高分子により正極、負
極及びセパレータを一体化させることができる。
【0047】本発明に係る負極活物質の製造方法につい
て説明する。
【0048】(第1工程)リチウムを吸蔵・放出する金
属のアルコキシド及びリチウムを吸蔵・放出する金属の
アセチルアセトネートのうちの少なくとも一方の有機金
属化合物の分散液(例えば、ゾル)を調製する。この第
1工程によれば、炭素質相に金属元素を均一に分散させ
ることが可能となると共に、金属元素含有相の大きさを
微細にすることができる。
【0049】有機金属化合物の分散媒としては、水やア
ルコールのような極性溶媒、塩酸のような酸などを使用
することができる。
【0050】金属アルコキシドとしては、例えば、M
(OR)nの化学式で表わされるものを挙げることがで
きる。化学式中、Mは、ケイ素(Si)、スズ(S
n)、インジウム(In)、チタン(Ti)、アンチモ
ン(Sb)、アルミニウム(Al)または鉛(Pb)で
あり、nは、金属元素Mの酸化数と等しい値である。一
方、Rは、Cx2x+1(xは1以上)で表わされるアル
キル基であることが望ましい。好ましい金属アルコキシ
ドとしては、例えば、Si(OCH34、Si(OC 2
54、Si(OC374、Si(OC494、Sb
(OC253、Ti(OC254、VO(OC25
3、Al(OC373などが挙げられる。
【0051】金属アセチルアセトネートとしては、例え
ば、In(COCH2COCH3)、Zn(COCH2
OCH32、Sn(COCH2COCH32などが挙げ
られる。
【0052】(第2工程)第1工程で得られた分散液、
有機物及び黒鉛質物を含む混合物に熱処理を施すことに
より、リチウムを吸蔵・放出する金属元素を含む炭素質
相と黒鉛質相を含む複合化物を得る。
【0053】この第2工程は、例えば、以下の(a)、
(b)、(c)または(d)に説明する方法で行われ
る。
【0054】(a)分散液に有機物を添加することによ
り前記分散液をゲル化させてゲル状物を得た後、ゲル状
物に黒鉛質物粉末を添加し、得られた混合物に熱処理を
施すことにより、複合化物を得る。
【0055】有機物としては、炭素化が可能な液体状の
ものが望ましい。かかる有機物としては、例えば、芳香
族縮合環を有する液状有機物(例えば、ピッチやアルコ
ール類など)を挙げることができる。
【0056】ゲル状物は、繊維状、粒状あるいは球状の
粒子に成型することが望ましい。成型方法としては、例
えば粉砕を挙げることができる。
【0057】ゲル状物は、乾燥させても良いし、乾燥さ
せなくても良い。乾燥させずに黒鉛質物粉末と混合する
のは、黒鉛質物粉末に対するゲル状物の分散性が向上さ
れるため、望ましい。
【0058】黒鉛質物粉末としては、例えば、人造黒
鉛、天然黒鉛等を使用することができる。黒鉛質物粉末
の形状は、粒状、繊維状、球状等にすることができる。
【0059】ゲル状物と黒鉛質物粉末との混合比は、重
量比で10:90〜90:10の範囲内にすることが望
ましい。
【0060】ゲル状物と黒鉛質物粉末との混合物は、平
均粒径1〜50μmの粒子に造粒してから熱処理を施す
か、もしくは紡糸により繊維形状にしてから熱処理を施
すことが望ましい。
【0061】熱処理温度は、500〜2000℃の範囲
内にすることが好ましい。これは次のような理由による
ものである。熱処理温度を500℃未満にすると、ゲル
状物の炭素化が困難になる恐れがある。一方、熱処理温
度が2000℃を超えると、ゲル状物が黒鉛化して目的
の負極活物質が得られなくなる恐れがある。熱処理温度
のさらに好ましい範囲は、600〜1100℃である。
【0062】この第2工程(a)によれば、第1工程で
得られた分散液に有機物を添加することにより前記分散
液をゲル化させてゲル状物を得る。ゲル状物は成形性に
優れるため、ゲル状物と黒鉛質物粉末とを混合すること
によって、黒鉛質物粉末に対してゲル状物を均一に分散
させることができる。得られた混合物に熱処理を施すこ
とにより前記ゲル状物を炭素化させると、炭素化と併せ
て炭素化相と黒鉛質相との複合化を生じるため、金属元
素含有相を含む炭素質相の境界に黒鉛質相が存在してい
る微細構造の複合粒子を得ることができる。
【0063】(b)分散液に有機物を添加した後、黒鉛
質物粉末を添加し、得られた混合物をゲル化させ、ゲル
状の混合物に熱処理を施すことにより、複合化物を得
る。
【0064】有機物及び黒鉛質物粉末としては、前述し
た(a)で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。
【0065】分散液及び有機物と黒鉛質物粉末との混合
比は、重量比で10:90〜90:10の範囲内にする
ことが望ましい。
【0066】ゲル状の混合物は、平均粒径1〜50μm
の粒子に造粒してから熱処理を施すか、もしくは紡糸に
より繊維形状にしてから熱処理を施すことが望ましい。
【0067】ゲル状の混合物は、乾燥させても良いし、
乾燥させなくても良い。
【0068】熱処理温度は、500〜2000℃の範囲
内にすることが好ましい。これは次のような理由による
ものである。熱処理温度を500℃未満にすると、ゲル
状混合物の炭素化が困難になる恐れがある。一方、熱処
理温度が2000℃を超えると、ゲル状混合物が黒鉛化
して目的の負極活物質が得られなくなる恐れがある。熱
処理温度のさらに好ましい範囲は、600〜1100℃
である。
【0069】この第2工程(b)によれば、第1工程で
得られた分散液に有機物を添加した後、黒鉛質物粉末を
添加し、得られた混合物をゲル化させた後、ゲル状混合
物に熱処理を施すことによって、分散液及び有機物に対
して黒鉛質物粉末を均一に分散させた状態で熱処理を施
すことができるため、金属元素含有相を含む炭素質相に
黒鉛質相が存在している微細構造の複合粒子を得ること
ができる。
【0070】(c)分散液に黒鉛質物粉末を添加した
後、有機物を添加し、得られた混合物をゲル化させ、ゲ
ル状混合物に熱処理を施すことにより、複合化物を得
る。
【0071】有機物及び黒鉛質物粉末としては、前述し
た(a)で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。
【0072】分散液及び有機物と黒鉛質物粉末との混合
比は、重量比で10:90〜90:10の範囲内にする
ことが望ましい。
【0073】ゲル状混合物は、平均粒径1〜50μmの
粒子に造粒してから熱処理を施すか、もしくは紡糸によ
り繊維形状にしてから熱処理を施すことが望ましい。
【0074】ゲル状混合物は、乾燥させても良いし、乾
燥させなくても良い。
【0075】熱処理温度は、500〜2000℃の範囲
内にすることが好ましい。これは次のような理由による
ものである。熱処理温度を500℃未満にすると、ゲル
状混合物の炭素化が困難になる恐れがある。一方、熱処
理温度が2000℃を超えると、ゲル状混合物が黒鉛化
して目的の負極活物質が得られなくなる恐れがある。熱
処理温度のさらに好ましい範囲は、600〜1100℃
である。
【0076】この第2工程(c)によれば、第1工程で
得られた分散液に黒鉛質物粉末を添加した後、有機物を
添加し、得られた混合物をゲル化させ、ゲル状混合物に
熱処理を施すことによって、分散液及び有機物に対して
黒鉛質物粉末を均一に分散させた状態で熱処理を施すこ
とができるため、リチウムを吸蔵・放出する金属元素を
含む炭素質相及び黒鉛質相を含有する複合粒子を得るこ
とができる。
【0077】(d)分散液に有機物及び黒鉛質物粉末を
添加した後、得られた混合物に熱処理を施すことによ
り、複合化物を得る。
【0078】有機物及び黒鉛質物粉末は、分散液に同時
に添加しても、別々に添加しても良い。別々に添加する
場合、有機物及び黒鉛質物粉末のうちいずれを先に添加
しても良い。
【0079】有機物及び黒鉛質物粉末としては、前述し
た(a)で説明したのと同様なものを挙げることができ
る。
【0080】分散液及び有機物と黒鉛質物粉末との混合
比は、重量比で10:90〜90:10の範囲内にする
ことが望ましい。
【0081】混合物は、平均粒径1〜50μmの粒子に
造粒してから熱処理を施すか、もしくは紡糸により繊維
形状にしてから熱処理を施すことが望ましい。
【0082】混合物は、乾燥させても良いし、乾燥させ
なくても良い。
【0083】熱処理温度は、500〜2000℃の範囲
内にすることが好ましい。これは次のような理由による
ものである。熱処理温度を500℃未満にすると、混合
物の炭素化が困難になる恐れがある。一方、熱処理温度
が2000℃を超えると、混合物が黒鉛化して目的の負
極活物質が得られなくなる恐れがある。熱処理温度のさ
らに好ましい範囲は、600〜1100℃である。
【0084】なお、前述した第2工程において、黒鉛質
物粉末の代わりに易黒鉛化材料(例えば、コークス、樹
脂焼成体)を用いたり、黒鉛質物粉末と易黒鉛化材料の
混合物を使用しても良い。
【0085】また、前述した第2工程では、分散液、有
機物及び黒鉛質物粉末を含む混合物に熱処理を施した
が、分散液と有機物を含む混合物を熱処理により炭素化
させた後、この炭素化物と黒鉛質物粉末とを混合し、再
度熱処理を施して複合化物を得ることができる。なお、
この場合でも、黒鉛質物粉末の代わりに易黒鉛化材料を
用いたり、黒鉛質物粉末と易黒鉛化材料の混合物を使用
することができる。
【0086】以上説明したように、本発明に係る負極活
物質は、リチウムを吸蔵・放出する金属元素を含有する
平均大きさが0.2〜50nmの相を含む炭素質相と、
平均大きさが0.05〜10μmの黒鉛質相とを含有す
る複合粒子からなる。このような負極活物質によれば、
以下の(1)〜(4)に説明する効果を奏することがで
きる。
【0087】(1)リチウムを吸蔵・放出する金属元素
により負極活物質のリチウム吸蔵・放出量を増加させる
ことができる。
【0088】(2)リチウムを吸蔵・放出する金属元素
を含有する平均大きさが0.2〜50nmの相を炭素質
相に含有させることによって、金属元素含有相がリチウ
ムを吸蔵・放出するのに伴う体積変化を炭素質相で吸収
することができ、リチウム吸蔵・放出反応時の活物質の
体積変化が均一に生じるため、充放電サイクルを繰り返
した際の活物質の微粉化を抑制することができる。その
結果、活物質中の金属元素含有相の量を多くすることが
できるため、活物質のリチウム吸蔵・放出量を向上する
ことができる。仮に、リチウムを吸蔵・放出する金属元
素含有相を黒鉛質相に含有させると、黒鉛質相では、金
属元素がリチウムを吸蔵・放出するのに伴う体積変化を
十分に吸収できないため、充放電サイクルの進行に伴っ
て活物質が歪んでゆき、微粉化に至る。
【0089】(3)炭素質相全体の電子伝導性を向上す
ることができる。仮に、リチウムを吸蔵・放出する金属
元素を含有する炭素質物粒子と黒鉛質物粒子との混合物
を負極活物質として使用すると、炭素質物粒子の表層部
の電子伝導性を確保することが可能であるものの、炭素
質物粒子の内部の電子伝導性が低くなる。
【0090】(4)負極電位を低くすることができるた
め、電池電圧を高くすることができる。また、電池電圧
の平坦性を優れたものにすることができる。
【0091】以上、(1)〜(4)の結果、負極活物質
として黒鉛を用いる際の最大放電容量372mAh/g
を超える高容量(例えば、600mAh/g以上)と、
高い充放電効率を得ることができるため、放電容量が高
く、かつ充放電サイクル寿命が長い非水電解質二次電池
を実現することができる。
【0092】本発明に係る非水電解質二次電池におい
て、前記黒鉛質相が前記炭素質相の境界に存在している
か、もしくは前記炭素質相中に存在していることによっ
て、複合粒子の電子伝導性をさらに向上することができ
ると共に、充放電サイクルの進行に伴う微粉化をさらに
抑制することができる。その結果、二次電池の放電容量
及び充放電サイクル寿命をより向上することができる。
【0093】本発明に係る負極活物質の製造方法によれ
ば、まず、リチウムを吸蔵・放出する金属のアルコキシ
ド及びリチウムを吸蔵・放出する金属のアセチルアセト
ネートのうちの少なくとも一方の有機金属化合物の分散
液を調製する。これにより、炭素質相に金属元素を均一
に分散させることが可能になるとともに、金属元素含有
相の大きさを小さくすることができる。次いで、第1工
程で得られた分散液、有機物及び黒鉛質物を含む混合物
に熱処理を施すことによって、炭素質相に平均大きさが
0.2〜50nmの金属元素含有相が均一に分散され、
かつ炭素質相に対して黒鉛質相が均一に分散した複合化
物を得ることができる。
【0094】得られた複合化物を負極活物質として用い
ることによって、放電容量が高く(例えば、600mA
h/g以上)、充放電効率に優れ、かつ充放電サイクル
寿命が長い非水電解質二次電池を実現することができ
る。
【0095】
【実施例】以下、本発明の実施例を前述した図面を参照
して詳細に説明する。
【0096】(実施例1) <正極の作製>まず、正極活物質としてリチウムコバル
ト酸化物(LiCoO2)粉末91重量%、アセチレン
ブラック2.5重量%、グラファイト3重量%及びポリ
フッ化ビニリデン(PVdF)4重量%をN−メチルピ
ロリドン(NMP)に加えて混合してスラリーとし、こ
のスラリーを15μmのアルミニウム箔からなる集電体
の両面に塗布し後、乾燥し、プレスすることにより電極
密度が3.0g/cm3の正極を作製した。
【0097】<負極の作製>まず、以下に説明するゾル
−ゲル反応により負極活物質を合成した。
【0098】金属アルコキシドとしてテトラエトキシシ
ラン{Si(OC254}1molと、エタノール4
molと、水2molと、塩酸0.01molとを混合
した溶液を80℃で1時間還流した後、0℃で1時間冷
却し、ゾルを得た。得られたゾルに、フリフリルアルコ
ール1molを添加した後、0℃で2時間攪拌冷却し、
溶液を室温乾燥することによりゲル化を進め、100℃
で1時間乾燥後、200℃で1時間真空乾燥を行った。
得られた試料を平均粒径3μmに粉砕した後、この粉砕
物と平均粒径0.5μmの粒状黒鉛を重量比1:1に混
合し、造粒した。ひきつづき、アルゴン雰囲気下で10
00℃で炭素化を施し、複合粒子を得た。
【0099】この複合粒子を電子顕微鏡を用いて観察し
たところ、図2に示すように、Si金属相5が存在して
いる炭素質相6の境界に黒鉛質相7が存在していること
を確認できた。
【0100】この負極活物質とポリフッ化ビニリデン
(PVdF)とを重量比95:5になるようにN−メチ
ルピロリドン(NMP)溶液に加えて混合し、得られた
スラリーを厚さが12μmの銅箔に塗布し、乾燥した
後、プレスすることにより負極を作製した。
【0101】<電極群の作製>前記正極、厚さ25μm
のポリエチレン製の多孔質フィルムからなるセパレー
タ、前記負極、前記セパレータの順番に積層した後、渦
巻き状に捲回した。次いで、これを90℃で加熱プレス
することにより、幅が30mmで、厚さが3.0mmの
偏平状電極群を作製した。得られた電極群を、厚さが4
0μmのアルミニウム箔と前記アルミニウム箔の両面に
形成されたポリプロピレン層とから構成された厚さが
0.1mmのラミネートフィルムからなるパックに収納
し、80℃で24時間真空乾燥を施した。
【0102】<非水電解液の調製>エチレンカーボネー
ト(EC)、γ−ブチロラクトン(BL)及びビニレン
カーボネート(VC)の混合溶媒(体積比率24:7
5:1)に電解質としての四フッ化ホウ酸リチウム(L
iBF4)を1.5mol/L溶解することにより非水
電解液を調製した。
【0103】前記電極群を収納したラミネートフィルム
パック内に前記非水電解液を注入した後、前記パックを
ヒートシールにより完全密閉し、前述した図1に示す構
造を有し、幅が35mmで、厚さが3.2mm、かつ高
さが65mmの非水電解質二次電池を製造した。
【0104】(実施例2)負極活物質の合成において、
平均粒径0.5μmの粒状黒鉛の代わりに、平均粒径
0.5μmの球状黒鉛を使用すること以外は、前述した
実施例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池
を製造した。
【0105】(実施例3)負極活物質の合成において、
炭素化のための熱処理温度を500℃に変更すること以
外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水
電解質二次電池を製造した。
【0106】(実施例4)負極活物質の合成において、
平均粒径0.5μmの粒状黒鉛の代わりに、平均長さ3
μmの繊維状黒鉛を使用すること以外は、前述した実施
例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を製
造した。
【0107】(実施例5)負極活物質の合成において、
平均粒径0.5μmの粒状黒鉛の代わりに、平均粒径1
μmの鱗片状黒鉛を使用すること以外は、前述した実施
例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を製
造した。
【0108】(実施例6〜8)負極活物質の合成におい
て、Si(OC254の代わりに下記表1に示す有機
金属化合物を使用し、かつ炭素化のための熱処理温度を
下記表1に示すように設定すること以外は、前述した実
施例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を
製造した。
【0109】(実施例9)負極活物質の合成において、
Si(OC254の代わりに、In(COCH2COC
3)とSn(COCH2COCH32が1:4の割合で
混合された混合物を使用すること以外は、前述した実施
例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を製
造した。
【0110】実施例9の負極活物質では、炭素質相にI
n金属相及びSn金属相の2種類の金属相が存在してい
た。
【0111】(実施例10)負極活物質の合成におい
て、Si(OC254の代わりに、Ti(OC254
とSi(OCH34が1:4の割合で混合された混合物
を使用すること以外は、前述した実施例1で説明したの
と同様にして非水電解質二次電池を製造した。
【0112】実施例10の負極活物質では、炭素質相に
Ti金属相及びSi金属相の2種類の金属相が存在して
いた。
【0113】(実施例11) <負極活物質の作製>前述した実施例1で説明したのと
同様にして得られたゾルに、フリフリルアルコール1m
olを添加した後、0℃で2時間攪拌冷却し、溶液を室
温乾燥することによりゲル化を進めた。得られたゲル状
物を乾燥させることなく、平均粒径3μmに粉砕した
後、この粉砕物と平均粒径0.5μmの粒状黒鉛を重量
比1:1に混合し、造粒した。ひきつづき、アルゴン雰
囲気下で1000℃で炭素化を施し、負極活物質を得
た。
【0114】このような負極活物質を使用すること以外
は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水電
解質二次電池を製造した。
【0115】(実施例12) <負極活物質の作製>金属アルコキシドとしてテトラエ
トキシシラン{Si(OC254}1molと、エタ
ノール4molと、水2molと、塩酸0.01mol
とを混合した溶液を80℃で1時間還流した後、0℃で
1時間冷却し、ゾルを得た。このゾルにフリフリルアル
コール1molを添加し、得られた液体状混合物に平均
粒径0.3μmの粒状黒鉛を重量比1:1の割合で混合
した。この混合物を0℃で2時間攪拌冷却し、溶液を室
温乾燥することによりゲル化を進め、100℃で1時間
乾燥後、200℃で1時間真空乾燥を行った。得られた
試料を平均粒径3μmに粉砕した後、アルゴン雰囲気下
で1000℃で炭素化を施し、複合粒子を得た。
【0116】この複合粒子を電子顕微鏡を用いて観察し
たところ、図3に示すように、Si金属相8が存在して
いる炭素質相9を母相とし、この母相に黒鉛質相10が
存在していることを確認できた。
【0117】このような負極活物質を使用すること以外
は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水電
解質二次電池を製造した。
【0118】(実施例13)負極活物質の合成におい
て、粒状黒鉛の平均粒径を0.07μmにすること以外
は、前述した実施例12で説明したのと同様にして非水
電解質二次電池を製造した。
【0119】(実施例14)負極活物質の合成におい
て、粒状黒鉛の平均粒径を5μmにすること以外は、前
述した実施例12で説明したのと同様にして非水電解質
二次電池を製造した。
【0120】(比較例1)負極活物質として平均粒径1
5μmの粒状黒鉛を使用すること以外は、前述した実施
例1で説明したのと同様にして非水電解質二次電池を製
造した。
【0121】(比較例2)平均粒径3μmのSi粒子
0.1molと、エタノール4molと、水2mol
と、塩酸0.01molとを混合した溶液を80℃で1
時間還流した後、0℃で1時間冷却したところ、ゾルで
はなく、懸濁液が得られた。得られた懸濁液に、フリフ
リルアルコール1molを添加した後、0℃で2時間攪
拌冷却し、溶液を室温乾燥することによりゲル化を進
め、100℃で1時間乾燥後、200℃で1時間真空乾
燥を行った。得られた試料を平均粒径3μmに粉砕した
後、この粉砕物と平均粒径0.5μmの粒状黒鉛を重量
比1:1に混合し、造粒した。ひきつづき、アルゴン雰
囲気下で1000℃で炭素化を施し、負極活物質を得
た。
【0122】このような負極活物質を用いること以外
は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水電
解質二次電池を製造した。
【0123】(比較例3)負極活物質の作製において、
Si粒子の代わりに平均粒径1μmのAl粒子を用いる
こと以外は、前述した比較例2で説明したのと同様にし
て非水電解質二次電池を製造した。
【0124】(比較例4)前述した実施例1で説明した
のと同様なゾル−ゲル反応により得られたゲル状物を平
均粒径3μmに粉砕した後、この粉砕物をアルゴン雰囲
気下で1000℃で炭素化した。
【0125】炭素化物と平均粒径18μmの粒状黒鉛を
重量比1:1に混合し、造粒することにより、負極活物
質を得た。
【0126】このような負極活物質を用いること以外
は、前述した実施例1で説明したのと同様にして非水電
解質二次電池を製造した。
【0127】(比較例5)負極活物質の合成において、
粒状黒鉛の平均粒径を11μmにすること以外は、前述
した実施例12で説明したのと同様にして非水電解質二
次電池を製造した。
【0128】(比較例6)石油ピッチから得られたメソ
フェーズピッチに炭化珪素(SiC)の微粉末を添加
し、均一に分散させた後、紡糸し、不融化し、不活性ガ
ス雰囲気下600℃で炭素化し、粉砕して、その後さら
に不活性雰囲気下かつ加圧下にて2600℃で黒鉛化す
ることにより炭素質物粒子を作製した。
【0129】この炭素質物粒子を負極活物質として用い
ること以外は、前述した実施例1と同様にして非水電解
質二次電池を組み立てた。
【0130】実施例1〜14及び比較例1〜6の負極活
物質について、黒鉛質相及び金属相の平均大きさ、負極
活物質中の金属相の含有量、黒鉛質相の黒鉛構造の(0
02)面の面間隔d002、炭素質相の(002)面の面
間隔d002を下記表1〜2に示す。
【0131】なお、黒鉛質相の平均大きさ並びに金属相
の平均大きさは、透過型電子顕微鏡(TEM)及びエネ
ルギー分散型X線マイクロアナライザー(EDX)を用
いて測定した。
【0132】まず、各複合粒子について、エネルギー分
散型X線マイクロアナライザー(EDX)により組成分
析を行い、黒鉛質相と金属相を同定した。また、各複合
粒子について、透過型電子顕微鏡を用い、倍率40万倍
にて100nm四方の透過電子顕微鏡像を計20個所撮
影した。各顕微鏡写真について、黒鉛質相の最大長さ及
び金属相の最大長さを計測し、各々の計測値の平均値を
算出し、その結果を黒鉛質相の平均大きさ並びに金属相
の平均大きさとして下記表1〜2に示す。図4におい
て、黒鉛質相および金属相の最大長さをDとして表わ
す。
【0133】一方、黒鉛質相のd002並びに炭素質相の
002は、X線回折もしくは透過型電子顕微鏡(TE
M)により測定した。
【0134】得られた実施例1〜14及び比較例1〜6
の二次電池について、450mAで4.2Vの定電圧充
電を3時間行った後、450mAで2.5Vまで放電す
る充放電サイクル試験を施した。前記充放電サイクル試
験における1サイクル目の容量(初期容量)とサイクル
寿命を測定し、その結果を下記表3に示す。なお、サイ
クル寿命は、1サイクル目の容量を基準にして80%の
容量になるサイクル数とした。
【0135】
【表1】
【0136】
【表2】
【0137】
【表3】
【0138】表1〜3から明らかなように、実施例1〜
16の二次電池は、電池容量が高く、かつ比較例1〜6
に比べて充放電サイクル寿命が長いことがわかる。ま
た、実施例12〜14を比較することによって、黒鉛質
相の平均大きさを小さくする方が高容量と長寿命を得ら
れることがわかる。
【0139】これに対し、黒鉛のみを負極活物質として
用いる比較例1の二次電池は、実施例1〜14と比較し
て電池容量が大幅に低くなることがわかる。また、比較
例2,3の二次電池は、電池容量が高いものの、サイク
ル寿命が短くなることがわかる。さらに、リチウムを吸
蔵放出する金属元素を含有する炭素質物粒子と黒鉛粒子
との混合物を負極活物質として用いる比較例4の二次電
池は、電池容量及びサイクル寿命の双方が実施例1〜1
4に比べて低くなることがわかる。また、比較例6のよ
うに固相反応でSi含有炭素質物を作製すると、Si相
の平均大きさが150nmと大きくなるため、Si相を
18原子%と多くした際に充放電サイクル寿命が低くな
ることがわかる。
【0140】なお、前述した実施例においては、薄型非
水電解質二次電池に適用した例を説明したが、本発明に
係わる非水電解質二次電池の形態は薄型に限定されるも
のではなく、薄型の他に角型、円筒型、ボタン型などに
することができる。
【0141】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、長
寿命な非水電解質二次電池が得られる負極活物質及び負
極活物質の製造方法を提供することができる。また、本
発明によれば、長寿命な非水電解質二次電池を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非水電解質二次電池の一例である
薄型非水電解質二次電池を示す断面図。
【図2】実施例1の非水電解質二次電池で用いられる複
合粒子を示す模式図。
【図3】実施例12の非水電解質二次電池で用いられる
複合粒子を示す模式図。
【図4】図2及び図3に示す黒鉛質相並びに金属相の最
大長さDの一例を示す模式図。
【符号の説明】
1…電極群、 2…容器、 3…正極端子、 4…負極端子、 5…金属相、 6…炭素質相、 7…黒鉛質相、 8…金属相、 9…炭素質相、 10…黒鉛質相。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ05 AK02 AK03 AK16 AL06 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ03 BJ14 CJ02 CJ08 DJ16 DJ17 HJ05 5H050 AA07 BA17 CA02 CA05 CA08 CA09 CA20 CA26 CB07 CB11 FA05 FA17 FA19 GA02 GA10 HA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムを吸蔵・放出する金属元素を含
    有する平均大きさが0.2〜50nmの相を含む炭素質
    相と、平均大きさが0.05〜10μmの黒鉛質相とを
    含有する複合粒子であることを特徴とする負極活物質。
  2. 【請求項2】 前記黒鉛質相は、前記炭素質相の境界に
    存在しているか、もしくは前記炭素質相中に存在してい
    ることを特徴とする請求項1記載の負極活物質。
  3. 【請求項3】 前記金属元素は、ケイ素(Si)、スズ
    (Sn)、インジウム(In)、チタン(Ti)、アン
    チモン(Sb)、アルミニウム(Al)及び鉛(Pb)
    よりなる群から選択される少なくとも1種類の金属元素
    であることを特徴とする請求項1〜2いずれか1項記載
    の負極活物質。
  4. 【請求項4】 リチウムを吸蔵・放出する金属のアルコ
    キシド及びリチウムを吸蔵・放出する金属のアセチルア
    セトネートのうちの少なくとも一方の有機金属化合物の
    分散液を調製する工程と、前記分散液、有機物及び黒鉛
    質物を含む混合物に熱処理を施すことにより、リチウム
    を吸蔵・放出する金属元素を含有する炭素質相と黒鉛質
    相とを含む複合化物を得る工程とを具備することを特徴
    とする負極活物質の製造方法。
  5. 【請求項5】 リチウムを吸蔵・放出する金属元素を含
    有する平均大きさが0.2〜50nmの相を含む炭素質
    相および平均大きさが0.05〜10μmの黒鉛質相を
    含有する複合粒子を含む負極と、 正極と、 非水電解質とを具備することを特徴とする非水電解質二
    次電池。
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