JP5392960B2 - リチウム二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウム二次電池に関するものであり、特に、高容量であるとともにサイクル特性に優れたリチウム二次電池に関するものである。
小型軽量化及び高性能化が進んでいる携帯電子機器のニーズに応えるため、リチウム二次電池の高容量化が急務となっている。
ところで、リチウム二次電池の負極活物質の一つである黒鉛は、372mAh/gの理論電気容量を有するが、これよりも高容量な負極活物質を得ようとするためには、非晶質炭素材料や、あるいは炭素材料に代わる新規材料の開発を進める必要がある。
例えば、特許文献1に示すような、炭素質とアルカリ金属と合金可能な金属を炭素質物被覆ものが報告されている。
また、最近では、特許文献2に示すような、黒鉛粒子にSi微粒子を複合化させた複合材料の開発が活発になっている。
特開平5―286763号公報 特開2002−255529号公報
ところで、複合材料に含まれるSi微粒子は、その表面にSiOHまたはSi=O等の官能基が存在している。このような官能基が電解液に触れると、電解液の分解が徐々に進んで、サイクル特性を大幅に低下させてしまう問題がある。特に、従来から溶質として用いられているLiPFは、SiOHの水酸基と反応してHFフッ化水素酸(HF)を生成させやすく、この発生したHFがサイクル特性を大きく劣化させる要因になっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高容量であるとともにサイクル特性に優れたリチウム二次電池を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明のリチウム二次電池は、黒鉛粒子とSi微粒子とが複合化されてなる負極活物質と、電解液とを少なくとも具備してなり、前記電解液には、溶媒と、直鎖ポリシロキサン鎖の末端以外の部分にポリエーテル鎖が結合されてなるポリエーテル変性シリコーン油とが含有されるとともに、リチウム塩からなる溶質が添加されていることを特徴とする。
この構成によれば、電解液にポリエーテル変性シリコーン油が添加されており、このポリエーテル変性シリコーン油が負極活物質のSi微粒子の表面に馴染んで保護層を形成するため、Si微粒子における電解液の分解反応が抑制され、サイクル特性を向上させることができる。
また本発明のリチウム二次電池は、負極活物質と、電解液とを少なくとも具備してなり、前記電解液には、溶媒と、直鎖ポリシロキサン鎖の末端以外の部分にポリエーテル鎖が結合されてなるポリエーテル変性シリコーン油とが含有されるとともに、リチウム塩からなる溶質が添加され、前記負極活物質は、Si相及びSiM相を必ず含み、かつX相またはSiX相のいずれか一方または両方を含む多相合金粉末からなり、前記多相合金粉末の粒子表面におけるSi相の量が粒子内部におけるSi相の量より少なくされている、ことを特徴とする。ただし、前記MはNi、Co、As、B、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Yのうちの少なくとも1種以上の元素であり、元素XはAg、Cu、Auのうちの少なくとも1種以上の元素であり、Cuは元素Mと元素Xに同時に選択されないものとする。
この構成によれば、ポリエーテル変性シリコーン油が負極活物質のSi相に馴染んで保護層を形成するため、Si相における電解液の分解反応が抑制され、サイクル特性を向上させることができる。
なお、上記の電解液におけるポリエーテル変性シリコーン油の添加率は、0.2質量%以上20質量%未満の範囲が好ましい。
また上記のリチウム二次電池においては、前記リチウム塩がLiPF、Li(N(SO)、Li(N(SOCF)、LiBFのうちの少なくとも1種以上であり、前記ポリエーテル変性シリコーン油が、下記[化1]ないし下記[化3]に示す構造のシリコーン油のうちの少なくとも1種以上が含有されてなることが好ましい。
ただし、下記[化1]ないし下記[化3]において、kは0〜50の範囲であり、mは2〜10の範囲であり、nは1〜50の範囲であり、RはCHまたはCのいずれかであり、ZはCHまたはCのいずれかである。
なお、本発明において「直鎖ポリシロキサン鎖の末端」とは、R基を指すものとする。
Figure 0005392960
Figure 0005392960
Figure 0005392960
更に、上記のリチウム二次電池においては、前記リチウム塩が、Li(N(SOCF)およびLiPFからなる混合物であることが好ましい。
次に、本発明のリチウム二次電池は、黒鉛粒子とSi微粒子とが複合化されてなる負極活物質と、電解液とを少なくとも具備してなり、前記電解液には、溶媒と、リチウム塩からなる溶質とが含まれ、前記リチウム塩中のLiPFの含有率が50モル%以下であることを特徴とする。
上記の構成によれば、リチウム塩中のLiPFの含有率が50モル%以下であるので、LiPFと負極活物質のSi微粒子とのHF生成反応が抑制され、これにより、リチウム二次電池のサイクル特性を向上させることができる。
また上記のリチウム二次電池においては、前記リチウム塩がLi(N(SO)、Li(N(SOCF)、LiBFのうちの少なくとも1種以上を主成分として含有されていることが好ましい。
この構成によれば、電解液の溶質として、LiPFの他に、Li(N(SO)、Li(N(SOCF)、LiBFのいずれかが添加されており、これらがSi微粒子とLiPFとの反応を抑制することができる。これにより、HFの発生が減少してサイクル特性を向上させることができる。
また上記のリチウム二次電池においては、前記リチウム塩が、Li(N(SOCF)およびLiPFからなる混合物であることが好ましい。
この構成によれば、電解液の溶質として、LiPFの他にLi(N(SOCF)が添加されており、このLi(N(SOCF)がSi微粒子とLiPFとの反応を抑制することができる。これにより、HFの発生が減少してサイクル特性を向上させることができる。
本発明によれば、高容量であるとともにサイクル特性に優れたリチウム二次電池を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
本発明のリチウム二次電池は、正極活物質と、黒鉛粒子とSi微粒子とが複合化されてなる負極活物質と、電解液とを具備して概略構成されている。前記電解液には、溶媒と、直鎖ポリシロキサン鎖の末端以外の部分にポリエーテル鎖が結合されてなるポリエーテル変性シリコーン油とが含有されるとともに、リチウム塩からなる溶質が添加されている。リチウム塩としては、好ましくはLiPF、Li(N(SO)、Li(N(SOCF)、LiBFのうちの少なくとも1種以上を用いることができ、より好ましくはLi(N(SOCF)およびLiPFからなる混合物を用いることができる。
以下、正極活物質、負極活物質および電解液について詳細に説明する。
本実施形態に係る正極活物質は、リチウムを吸蔵・放出できるものが好ましく、例えば、コバルト、マンガン、ニッケルから選ばれる少なくとも一種とリチウムとの複合酸化物のいずれか1種以上のものが好ましく、具体的には、LiMn、LiCoO、LiNiO、LiFeO、V等が好ましい。またTiS、MoS、有機ジスルフィド化合物または有機ポリスルフィド化合物等のリチウムを吸蔵・放出が可能なものを用いても良い。これら正極活物質は、ポリフッ化ビニリデン等の結着材とカーボンブラック等の導電助材ともに混合されてシート状、扁平円板状等に成形され、正極として用いられる。また、正極活物質粉末、結着材、導電助材等の混合物を、シート状、扁平円板状等に成形して金属集電体に積層したものも正極として利用することができる。
次に、負極活物質としては、黒鉛粒子とSi微粒子とが複合化されてなる負極活物質を用いることができる。具体的には、図1乃至図4に示すように、黒鉛粒子の周りに複合粒子が分散して配置され、かつ黒鉛粒子と複合粒子とが非晶質炭素膜によって被覆されてなる炭素質材料を用いることができる。
例えば、図1に示す炭素質材料1は、黒鉛粒子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状態で接合し、非晶質炭素膜4が複合粒子3…の粒径よりも小さくかつ均一な膜厚で黒鉛粒子2と複合粒子3…を被覆することにより構成されている。また図2に示す炭素質材料1は、複数の黒鉛粒子2…の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状態で接合し、非晶質炭素膜4が複合粒子3…の粒径よりも大きくかつ均一な膜厚で黒鉛粒子2と複合粒子3…を覆うように形成されるとととともに、この非晶質炭素膜4によって複数の黒鉛粒子2…が結合されて構成されている。
更に、図3に示す炭素質材料1は、黒鉛粒子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状態で接合し、非晶質炭素膜4が黒鉛粒子2と複合粒子3…を被覆することにより構成されている。更にまた、図4に示す炭素質材料1は、黒鉛粒子2の表面に複数の複合粒子3…が相互に分散した状態で接合し、非晶質炭素膜4が黒鉛粒子2と複合粒子3…を被覆することにより構成されている。
炭素質材料に含まれる黒鉛粒子2は、X線広角回折による(002)面の面間隔d002が0.335nm以上0.337nm未満とされたものを用いることが好ましく、0.335nm以上0.337nm未満のものがより好ましい。また、黒鉛粒子2の粒径は2μm以上70μm以下の範囲が好ましい。
非晶質炭素膜4は図1〜図4に示すように、黒鉛粒子2及び複合粒子3…を覆うとともに、複合粒子3…を黒鉛粒子2の表面上に付着させている。この非晶質炭素膜4は、図2に示すように黒鉛粒子2…同士を結合させる作用もある。この非晶質炭素膜4は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、フェノール系樹脂、石炭系ピッチ材料、石油系ピッチ材料、タール系材料等のうち少なくとも一種を熱処理して得られたもので、黒鉛化が比較的に進んでいないもので非晶質なものであり、0.37nm以上の面間隔d002を有するものである。非晶質炭素膜4が非晶質であるため、電解液が非晶質炭素膜4に触れても分解するおそれがなく、炭素質材料1の充放電効率を高くできる。また、非晶質炭素膜4の膜厚は、50nm以上5μm以下の範囲であることが好ましい。
次に複合粒子3…は、Si微粒子単独、あるいはSi微粒子とこのSi微粒子を被覆する導電性炭素材との複合材料から構成されている。Si微粒子は結晶質珪素からなるものであり、粒径が10nm以上2μm未満の範囲のものである。珪素はリチウムと合金を形成する元素であり、この珪素からなるSi微粒子にリチウムイオンが作用すると、Si微粒子の表面若しくはSi微粒子内部にある空隙部分にリチウムが侵入して合金を形成し、これによりSi微粒子自体が膨張する。ここでSi微粒子の結晶性が低下すると、リチウムとの合金形成能が低下して充放電容量が低下するので好ましくない。導電性炭素材は、Si微粒子の表面上または表面近傍に配置されてなるものであり、半導体であるSi微粒子の表面に位置してSi微粒子に見かけ上の導電性を付与する。導電性炭素材としては、例えば、カーボンブラック、ケッチェンブラック、気相成長炭素繊維(VGCF)等を例示できる。
上記の負極活物質は、黒鉛粒子とSi微粒子とが複合化されているので、従来の黒鉛単独からなる負極活物質と比べて、リチウム二次電池の充放電容量を大幅に向上させることができる。負極活物質は、正極活物質と同様に、ポリフッ化ビニリデン等の結着材と、必要に応じてカーボンブラック等の導電助材ともに混合されてシート状、扁平円板状等に成形され、負極として用いられる。また、負極活物質、結着材、導電助材等の混合物を、シート状、扁平円板状等に成形して金属集電体に積層したものも負極として利用することもできる。
尚、負極活物質として、上記の炭素質材料に加えて、人造黒鉛、天然黒鉛、黒鉛化炭素繊維、黒鉛化メソカーボンマイクロビーズ、非晶質炭素等の炭素質材料等を併用することもできる。更に、リチウムと合金化が可能な金属質物単体やこの金属質物と炭素質材料を含む複合物も負極活物質として併用できる。リチウムと合金化が可能な金属としては、Al、Si、Sn、Pb、Zn、Bi、In、Mg、Ga、Cd等を例示できる。
また、正極と負極の間にセパレータを配置しても良い。セパレータは、電解液がゲル化されていない場合に必須であり、多孔質のポリプロピレンフィルム、多孔質のポリエチレンフィルム等、公知のセパレータを適宜使用できる。
次に、本実施形態に係る電解液は、上述したように、溶媒と、直鎖ポリシロキサン鎖の末端以外の部分にポリエーテル鎖が結合されてなるポリエーテル変性シリコーン油とが含有されるとともに、LiPF以外の溶質が添加されて構成されている。
また、この電解液をポリマーに含浸させてなるゲル電解質を用いても良い。ポリマーとしては、PEO、PPO、PAN、PVDF、PMA、PMMA等のポリマーあるいはその重合体を用いることができる。
電解液に含まれるポリエーテル変性シリコーン油(以下、「シリコーン油」と表記する場合がある)は、上記[化1]ないし[化3]に示した構造のうちのいずれか1種または2種以上のものを用いることができる。尚、上記[化1]ないし上記[化3]中、kは0〜50の範囲であり、mは2〜10の範囲の自然数であり、nは1〜50の範囲の自然数であり、RはCHまたはCのいずれかであり、ZはCHまたはCのいずれかである。
kが50を越えると熱安定性が向上するものの、粘度が極めて高くなるおそれがあり、リチウムイオンとの溶媒和する能力が低下してイオン伝導度が低下するので好ましくない。また、mが2未満だと、シリコーン油の合成が困難になり、mが10を越えると粘度が高くなって結果的にイオン伝導度が低下するので好ましくない。
また、nが1未満(即ちnが0)だと、ポリシロキサン鎖に連結するポリエーテル鎖がほとんどなくなり、電解液に含まれる溶媒成分との相溶性が低下するので好ましくなく、nが50を越えるとポリエーテル鎖が長くなって粘度が極めて高くなり、イオン伝導度が低下するので好ましくない。更に、RがCHまたはCのいずれかであり、ZがCHまたはCのいずれかであれば、シリコーン油の合成が容易になる。
シリコーン油を製造するには、例えば、R基の一部を水素に置換したポリシロキサンに対して、例えば(CH=CH-)のような二重結合を有するポリエーテル化合物をハイドロシリレーション反応により化合させることによって得られる。
これらシリコーン油は、ケイ素(Si)をその分子内に含むため、負極活物質を構成するSi微粒子と馴染みやすく、場合によってはSi微粒子表面を被覆して保護層を形成する場合がある。これにより、Si微粒子表面での溶質成分の分解を抑制することができる。
また、上記のシリコーン油は、ポリシロキサン鎖を有するために熱安定性が高く、またポリエーテル鎖中のエーテル結合を構成する酸素とリチウムイオンとが溶媒和するために高いイオン伝導度を示す。また、直鎖ポリシロキサン鎖にポリエーテル鎖が結合するため、シリコーン油の全体構造が直線状となり、これによりポリエーテル鎖の柔軟性が向上して粘度を低下させることができる。これにより、電解液のイオン伝導度を向上できる。また、ポリエーテル鎖が直鎖ポリシロキサン鎖に結合することで、シリコーン油の粘度をより低下させることができ、電解液のイオン伝導度を更に向上することができる。
次に、電解液に含まれる溶媒成分としては、たとえば、環状カーボネートと鎖状カーボネートの混合溶媒を用いることができる。環状カーボネートとしては、例えば、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン等のうちの1種以上を含むものが好ましい。これらの環状カーボネートはリチウムイオンと溶媒和しやすいため、非水電解液自体のイオン伝導度を高めることができる。
また鎖状カーボネートとしては、例えば、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネートのうちの1種以上を含むものが好ましい。これらの鎖状カーボネートは低粘度であるので、非水電解液自体の粘度を下げてイオン伝導度を高めることができる。
更に溶質としてはリチウム塩を用いることができる。具体的にはLiPF、Li(N(SO)、Li(N(SOCF)、LiBFのうちの少なくとも1種以上が好ましく、Li(N(SOCF)およびLiPFからなる混合物がより好ましい。
これらリチウム塩の非水電解液における濃度は、0.5モル/L以上2.0モル/L以下であることが好ましい。非水電解液中にこれらのリチウム塩が含まれるので、非水電解液自体のイオン伝導度を高めることができる。
電解液におけるシリコーン油の添加率は、0.2質量%以上20質量%未満の範囲が好ましい。シリコーン油の添加率が0.2質量%未満であると、溶質の分解抑制効果が十分に得られなくなるので好ましくなく、添加率が20質量%以上では電解液の粘度が高くなってイオン伝導度が低下するので好ましくない。
上記のリチウム二次電池によれば、電解液にシリコーン油が添加されており、このシリコーン油が負極活物質に含まれるSi微粒子の表面に馴染むため、Si微粒子における電解液の分解反応が抑制され、サイクル特性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2実施形態のリチウム二次電池について説明する。本実施形態のリチウム二次電池は、正極活物質と、多相合金粉末からなる負極活物質と、電解液とを具備して概略構成されている。本実施形態のリチウム二次電池は、負極活物質が多相合金粉末からなる点を除き、第1の実施形態のリチウム二次電池と同一の構成である。従って以下の説明では、多相合金粉末について詳細に説明し、その他の電解液等の説明は省略する。
本実施形態のリチウム二次電池に使用される負極活物質は、Si相及びSiM相を必ず含み、かつX相またはSiX相のいずれか一方または両方を含む多相合金粉末からなり、多相合金粉末の粒子表面におけるSi相の量が粒子内部におけるSi相の量より少なくされて構成されている。図5には、多相合金粉末を構成する一粒子の外観模式図の一例を示し、図6には図5に示した一粒子の断面模式図の一例を示す。
図5及び図6に示すように、負極活物質を構成する多相合金粉末粒子11の組織にはSi相12とSiM相13とX相もしくはSiX相14とが含有されている。
Si相12は、粒子表面よりも粒子内部に多く存在している。このSi相12は、充電時にリチウムと合金化してLiSi相を形成し、放電時にはリチウムを放出してSi単相に戻る。また、粒子表面でのSi相は、存在しないかもしくは少なくなっているため、Si相による電解液の分解反応が抑制される。
また、SiM相13は、充放電時にリチウムと反応することなく、当該一粒子11の形状を維持して粒子11自体の膨張収縮を抑制する。SiM相13を構成する元素Mは、リチウムと合金化しない金属元素であり、Ni、Co、As、B、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Yの中から選択される少なくとも1種以上の元素である。特に元素MとしてはNiを用いることが好ましく、この場合のSiM相の組成はSiNi相となる。
またX相14は、多相合金粉末に導電性を付与して負極活物質自体の比抵抗を低減させる。X相14を構成する元素Xは、比抵抗が3Ω・m以下の金属元素であり、Ag、Cu、Auの中から選択される少なくとも1種以上の元素である。特にCuはリチウムと合金化しないので、膨張抑制効果があり好ましい。また、AgはSiとほとんど合金化しないため、元素MにAgと合金化しない金属を選択することにより、Agが単独相として存在し、粒子の伝導度を向上させることができるので好ましい。
なお、CuはSiと合金化するとともに、Siよりも低抵抗であるため、元素Mと元素Xの両方の性質を有する元素である。従って、本発明においては、元素Mと元素Xの双方にCuを加えることにするが、Cuは元素Mと元素Xに同時に選択されないものとした。
また、X相14に代えて、あるいはX相14とともに、SiX相が析出していても良い。SiX相は、X相14と同様に多相合金粉末に導電性を付与して負極活物質自体の比抵抗を低減させる。
Si相12、SiM相13、X相14、SiX相の結晶形態は、急冷速度、合金組成、急冷後の熱処理の有無により定まる。本実施形態の負極活物質においては、各相の全てが結晶質相であってもよく、非晶質相であっても良く、結晶質相と非晶質相とが混在したものであってもよい。また、Si相、SiM相、X相、SiX相の他に他の合金相を含んでいても良い。
次に合金組成について言及すると、Siは、Si単相とSiM相さらにはSiX相を形成する元素であるため、合金の状態図より判断して、SiM相、SiX相を形成してもなおSi単相が生成されるように組成比を選ぶことにより、Siの容量を得ることができる。しかし、Si量が過剰に増えると、Si相が多く析出して充放電時の負極活物質全体の膨張収縮量が大きくなり、負極活物質が微粉化してサイクル特性が低下するので好ましくない。具体的には、負極活物質におけるSiの組成比が30質量%以上70質量%以下の範囲であることが好ましい。
元素Mは、SiとともにSiM相を形成する元素であるため、合金の状態図より判断してその全量がSiと合金化するように添加することが好ましい。M量がSiと合金化できる量を上回ると、Siがすべて合金化され、容量の大幅な低下を招くので好ましくない。また、M量が少ないと、SiM相が少なくなり、Si相の膨張抑制効果が減少し、サイクル劣特性が低下してしまうので好ましくない。また、M相は異なる元素、M1相、M2相、M3相というように複数存在してもかまわない。Mの組成比はSiとの固溶限界が元素により異なるため具体的に限定することはできないが、SiとMが固溶限界まで合金化したとしてもなおSi相が存在するように考慮した組成比であることが好ましい。また、元素Mはリチウムと合金化しないので、不可逆容量を持つことがない。更に元素Mはアルカリ溶液に対して不溶であることが好ましい。
またXの組成比が多くなると、比抵抗が低減するものの、Si相が相対的に減少して充放電容量が低下してしまう。一方、Xの組成比が少ないと、負極活物質の比抵抗が高くなって充放電効率が低下する。このため、負極活物質におけるXの組成比は1質量%以上30質量%以下の範囲であることが好ましい。更に元素Xはアルカリ溶液に対して不溶であることが好ましい。
多相合金粉末の平均粒径は5μm以上30μm以下の範囲が好ましい。一般にSiが含まれる合金粉末はリチウム二次電池の既存負極材料として用いられている黒鉛粉末より抵抗が高いため、導電助材を使用することが好ましいが、平均粒径5μm以下になると、導電助材の粒径より多相合金粉末の平均粒径が小さくなる場合が生じ、導電助材の効果が得にくくなり、容量やサイクル特性などの電池特性が低下するので好ましくない。平均粒径が30μmを越えると、リチウム二次電池における負極活物質の充填密度が低下するので好ましくない。
また図5及び図6に示すように、多相合金粉末の粒子表面には、多数の微細孔15が形成されている。この微細孔15は、合金溶湯を急冷した後にアルカリ性溶液に含侵処理したことによって形成されたものであり、急冷直後において粒子表面に露出していたSi相が溶出した後の痕跡である。このようにSiが粒子表面に露出しないことで充電時の電解液との反応が抑制されるとともに、この微細孔5が形成されることによって多相合金粉末の比表面積が増大し、電解液との接触面積が大きくなって充放電効率が向上する。
微細孔15の平均孔径は10nm以上5μm以下の範囲が好ましい。また、微細孔15の深さは10nm以上1μm以下の範囲が好ましい。更に、多相合金粉末の比表面積は0.2m/g以上5m/g以下の範囲が好ましい。
上記の負極活物質を備えたリチウム二次電池によれば、粒子表面におけるSi相の量が粒子内部におけるSi相の量よりも少なくなっているので、Si相による電解液の分解反応が抑制され、サイクル特性を向上することができる。
また、電解液に添加されたシリコーン油が、負極活物質のSi相の表面に馴染むため、Si相における電解液の分解反応が抑制され、リチウム二次電池のサイクル特性を向上させることができる。
更に、粒子中にSi相の他にSiM相とX相とが含まれるため、Si相単独の場合と比べて粒子自体の膨張収縮量を少なくすることができ、負極活物質が微粉化したり、集電体から脱落するおそれがなく、また導電材との接触も維持され、充放電容量を向上できるとともにサイクル特性を向上できる。
更にまた、多相合金粉末の粒子表面に多数の微細孔が形成されており、当該微細孔に非水電解液が含侵するとともに、導電性の高いX相が存在するので、リチウムイオンの拡散を効率よく行うことができ、高率充放電が可能になる。
なお、本実施形態のリチウム二次電池の負極活物質は、例えば次のような方法で製造することができる。
本実施形態のリチウム二次電池の負極活物質の製造方法は、Siと元素Mと元素Xを含有する急冷合金粉末を得る工程と、得られた急冷合金粉末をアルカリ性溶液に含侵処理する工程とから概略構成されている。以下、各工程を順に説明する。
まず、急冷合金粉末を製造する工程では、Siと元素Mと元素Xを含む合金溶湯を急冷して急冷合金粉末とする。合金溶湯は、上記元素M及び元素Xと、Siとを含むものであり、これらの単体あるいは合金を例えば高周波誘導加熱法により同時に溶解することによって得られる。
合金溶湯におけるまたSiの含有率は30質量%以上70質量%以下の範囲であることが好ましい。合金溶湯におけるSiの含有率が前記の範囲を外れると、Siが少なすぎてSi相が析出されなかったり、Si量が多すぎて膨張収縮しやすい負極活物質が得られてしまうので好ましくない。
合金溶湯を急冷する方法としては、例えば、ガスアトマイズ法、水アトマイズ法、ロール急冷法等を用いることができる。ガスアトマイズ法及び水アトマイズ法では粉末状の急冷合金が得られ、ロール急冷法では薄帯状の急冷合金が得られる。薄帯状の急冷合金は更に粉砕して粉末にする。こうして得られた急冷合金粉末の平均粒径が、最終的に得ようとする多相合金粉末の平均粒径となる。従って、急冷合金粉末を得る際には、その平均粒径を5μm以上30μm以下の範囲に調整することが必要である。
合金溶湯から得られた急冷合金粉末は、組織全体が非晶質相である急冷合金、若しくは一部が非晶質相であるとともに残部が結晶質相粒からなる急冷合金、若しくは組織全体が結晶質相である急冷合金となる。また急冷合金粉末には、SiX相及びSiM相が必ず含まれ、かつX相とSiX相のいずれか一方または両方が含まれる。また、これらSi相、SiM相、X相、SiX相の各相は合金組織中で均一に混在した状態にある。
尚、急冷の際の急冷速度は、100K/秒以上であることが好ましい。急冷速度が100K/秒未満では、Si相、SiM相、X相、SiX相の各相が合金組織中で均一に析出しないおそれがあり、また各相の結晶の大きさが大きくなりすぎ、均一な膨張抑制効果、導電性付与効果が得にくくなるので好ましくない。
次に、急冷合金をアルカリ性溶液に含侵処理する工程では、急冷合金粉末の粒子表面に析出しているSi相を溶出除去する。具体的には、急冷合金粉末を、アルカリ性溶液に含浸させた後、洗浄及び乾燥を行う。含侵条件は室温で30分〜5時間程度ゆっくり攪拌しながら行う条件とするのがよい。またアルカリ性溶液としては、例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの水溶液を用いるのがよく、濃度は1〜5Nの範囲がよい。
尚、ここで述べた含侵条件はあくまで目安であり、実際には粒子表面に析出していたSi相のみが溶出除去されるのを確認することで含侵条件を定めることができる。含侵処理を過度に行うと、表面のみならず粒子内部のSi相まで溶出除去させてしまい、負極活物質の充放電容量が低下してしまうので好ましくない。また粒子内部のSi相まで溶出されてしまうと、粒子自体の強度が低下するので好ましくない。更に、含侵条件が不十分だと、粒子表面にSi相が残存し、電解液の分解反応を起こしてしまうので好ましくない。
具体的には、Si相除去後の粉末の比表面積が、Si相除去前の急冷合金粉末の比表面積の1.2倍以上になるまでアルカリ性溶液による含侵処理を行うことが好ましい。比表面積が当初の1.2倍以上になるまで含侵処理を行うことで、表面のSiの一部またはすべてを除去することができ、電解液との反応を抑制することができる。
また、Si相除去後の粉末の比表面積が少なくとも、Si相除去前の急冷合金粉末の比表面積の50倍以下となるようにアルカリ性溶液による含侵処理を行うことが好ましい。これにより、必要以上のSiの溶解を阻止し、電池容量の減少を防止することができる。
上記の含侵処理を行うことにより、急冷合金粉末の粒子表面に析出しているSi相が溶出除去され、粒子表面にはSiM相とX相もしくはSiX相が残存する。また、Si相が除去された部分には微細孔が形成される。更に、粒子表面のSi相が除去されることで、粒子表面におけるSi相の量が粒子内部におけるSi相の量よりも少なくなる。
尚、元素M及び元素Xはアルカリ溶液に対して不溶であり、更にSiM相、SiX相もアルカリ溶液に溶けにくいのでSi相が優先して溶出することになる。
上記の負極活物質の製造方法によれば、元素Mと元素XとSiを含有する合金溶湯を急冷することによって、SiX相及びSiM相が必ず含まれ、かつX相とSiX相のいずれか一方または両方を有する急冷合金粉末を容易に形成することができる。そして、得られた急冷合金粉末をアルカリ性溶液に含侵させて粒子表面のSi相を除去することで、粒子表面におけるSi相の量を粒子内部におけるSi相の量よりも少なくすることができる。こうして得られた負極活物質は、電解液の分解反応を抑制させ、かつ粒子自体の膨張収縮量を少なくすることができ、サイクル特性を向上することができる。
また、SiX相及びSiM相が必ず含まれ、かつX相とSiX相のいずれか一方または両方を含む多相合金粉末を容易に得ることができる。特にガスアトマイズ法または水アトマイズ法によれば、球状粉末が得られるので、負極活物質の充填密度を高めることができ、負極活物質のエネルギー密度を高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3実施形態のリチウム二次電池について説明する。本実施形態のリチウム二次電池は、正極活物質と、黒鉛粒子とSi微粒子とが複合化されてなる負極活物質と、電解液とを具備して概略構成されている。前記電解液には、溶媒と、リチウム塩からなる溶質とが少なくとも添加されて構成されている。また、前記リチウム塩中のLiPFの含有率が50モル%以下とされている。
正極活物質および負極活物質については、第1実施形態で説明した正極活物質および負極活物質を用いることができる。また正極と負極との間にセパレータを配置させることが望ましい点についても第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係る電解液は、上述したように、溶媒と、リチウム塩からなる溶質とが少なくとも添加されて構成され、更に前記リチウム塩中のLiPFの含有率が50モル%以下とされている。LiPFの含有率が50モル%以下とすることにより、LiPFと負極活物質のSi微粒子とのHF生成反応が抑制され、これにより、リチウム二次電池のサイクル特性を向上させることができる。LiPFの含有率は50モル%以下であればよく、LiPFが0モル%でもよい。
LiPF以外のリチウム塩としては、Li(N(SO)、Li(N(SOCF)、LiBFのうちの少なくとも1種以上を例示できる。LiPFを添加すると、電解液のイオン伝導度が向上して充放電容量が向上するが、その一方で、LiPFと負極活物質に含まれるSi微粒子とが反応してHFを生成させ、このHFによりサイクル特性が大きく劣化する。そこで溶質としてLi(N(SO)、Li(N(SOCF)、LiBFのうちの少なくとも1種以上を主成分として添加することで、LiPFとの添加量を相対的に低下させ、これによりLiPFと負極活物質のSi微粒子とのHF生成反応が抑制され、リチウム二次電池のサイクル特性を向上させことができる。リチウム塩におけるLiPFの添加率が50モル%を越えると、HFが多量に発生してサイクル特性が低下するので好ましくない。より好ましいLiPFの添加率は20モル%以下である。
また、リチウム塩として、Li(N(SOCF)とLiPFとの混合物を用いることもできる。Li(N(SOCF)とLiPFのモル比は、例えば、Li(N(SOCF):LiPF=50:50〜95:5の範囲が好ましい。Li(N(SOCF)のモル比が低下するとHF生成反応を抑制できなくなるので好ましくなく、LiPFのモル比が低下すると正極集電体のアルミニウムを溶解するので好ましくない。
また、電解液におけるリチウム塩の濃度は、0.5モル/L以上2.0モル/L以下であることが好ましい。
上記のリチウム二次電池によれば、電解液の溶質として、LiPFの添加率が50モル%以下とされているので、Si微粒子とLiPFとの反応を抑制することができる。これにより、HFの発生が減少してサイクル特性を向上させることができる。
以下、試験例1ないし試験例3により本発明を更に詳細に説明する。
(試験例1)
添加成分および組成を変更した電解液を備えたリチウム二次電池を製造してサイクル特性を評価した。
電池の製造は次のようにして行った。まず、平均粒径10μmのLiCoOからなる正極活物質と、ポリフッ化ビニリデンからなる結着剤と、平均粒径3μmの炭素粉末からなる導電助材とを混合し、更にN−メチル−2−ピロリドンを混合して正極スラリーとした。この正極スラリーを、ドクターブレード法により厚み20μmのアルミニウム箔からなる集電体上に塗布し、真空雰囲気中で120℃、24時間乾燥させてN−メチル−2−ピロリドンを揮発させた後、圧延した。このようにして正極活物質を含む合剤が集電体に積層されてなる正極を製造した。
次に、平均粒径が200nmのSi微粒子の2重量部に、1重量部のカーボンブラックを混合した。なお、Si微粒子は組織の大部分が結晶性ケイ素からなるものであった。次に10重量部のフェノール樹脂をイソプロピルアルコールに溶解させた溶液を用意し、この溶液に、先程のSi微粒子及びカーボンブラックの混合物を混合し、十分に攪拌した後、溶媒を除去した。このようにして、Si微粒子の表面にカーボンブラックとフェノール樹脂被膜とが付着してなる複合粒子前駆体を形成した。次に、この複合粒子前駆体をアルゴンガス雰囲気中、1000℃で180分間熱処理することにより、フェノール樹脂皮膜を炭化させて厚さ0.05μmの硬質炭素膜を形成した。このようにしてSi微粒子を有する複合粒子を得た。
次に、平均粒径15μmの天然黒鉛の95重量部に、5重量部の上記複合粒子を添加し、更にイソプロピルアルコールを加えて湿式混合した。更に、この混合物に、10重量部のフェノール樹脂を含むイソプロピルアルコール溶液を添加して混合し、イソプロピルアルコールを蒸発させた。このようにして、天然黒鉛の表面に複合粒子とフェノール樹脂皮膜とが付着してなる炭素質材料前駆体を形成した。
次に、この炭素質材料前駆体を、真空雰囲気中、1000℃(1273K)で焼成することにより、フェノール樹脂を炭化させて厚さ0.05μmの非晶質炭素膜とした。このようにして黒鉛粒子とSi微粒子とが複合化されてなる負極活物質を製造した。
得られた負極活物質と、ポリフッ化ビニリデンからなる結着剤とを混合し、更にN−メチル−2−ピロリドンを混合して負極スラリーとした。この負極スラリーを、ドクターブレード法により厚み14μmのCu箔からなる集電体上に塗布し、真空雰囲気中で120℃、24時間乾燥させてN−メチル−2−ピロリドンを揮発させた後、圧延した。このようにして負極活物質を含む合剤が集電体に積層されてなる負極を製造した。
次に、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とをEC:DEC=30:70で混合させてなる混合溶媒に、表1に示す溶質およびシリコーン油を添加することにより、実験例1〜11の電解液を調製した。なお、表1におけるシリコーンオイル1は、上記[化1]の構造においてk=0とし、m=3とし、n=2とし、RおよびZをCHとしたものである。またシリコーンオイル2は、上記[化1]の構造においてk=0とし、m=4とし、n=2とし、RおよびZをCHとしたものである。
上記の正極を直径14mmの円板状に切り出し、また上記の負極を直径16mmの円板状に切り出し、正極と負極の間にポリプロピレン製多孔質セパレータを配置してこれらを電池ケースに収納し、上記の電解液を注液してから電池ケースを密閉することにより、直径20mm、厚み1.6mmのコイン型のリチウム二次電池を製造した。
得られたリチウム二次電池を15時間エージングし、0.2Cで4.2Vまで定電流充電してから4.2Vで9時間かけて定電圧充電する定電流定電圧充電を行い、次に、0.2Cで2.75Vまで放電する定電流放電を行って初期充放電を行った。
そして、初期充放電後のリチウム二次電池について、1C(0.8mA)で4.2Vまで定電流充電してから4.2Vで2.5時間かけて定電圧充電する定電流定電圧充電を行い、次に、1C(0.8mA)で2.75Vまで放電する定電流放電を1サイクルとし、この充放電サイクルを100サイクルまで行って、リチウム二次電池の100サイクル後の容量維持率を調査した。結果を表1および図7並びに図8に示す。
なお、表1において、LiTFSIはLi(N(SOCF)の略号であり、LiBETIはLi(N(SO)の略号である。
Figure 0005392960
表1に示すように、LiPFのみを加えた実験例1(比較例)に対して、シリコーンオイル1および2をそれぞれ加えた実験例2および3は、いずれも良好なサイクル特性を示すことが分かる。
また、LiPFとLi(N(SOCF)とを加えた実験例6は、シリコーン油を添加していないにも関わらず、実験例1よりも優れたサイクル特性を示すことが分かる。更に、実験例6の電解液にシリコーン油を加えた実験例7および8は、実験例6よりもさらにサイクル特性が向上していることが分かる。
尚、溶質としてLi(N(SOCF)のみを添加した実験例4および5については、Li(N(SOCF)の作用により正極集電体のアルミニウムが溶解してしまい、充放電がほとんど不可能な状態になった。
以上説明したように、Li(N(SOCF)をLiPFとともに電解液に添加するか、あるいは電解液にシリコーン油を添加することで、サイクル特性を大幅に向上できることが分かる。
また、実験例9および10については、実験例1よりも容量維持率が向上している。これは、実験例9および10ではLiPFが添加されていないので、HFが発生することがなく、サイクル特性が向上したものと考えられる。
(試験例2)
試験例1と同様にして、正極および負極を製造した。
また、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とをEC:DEC=30:70で混合させてなる混合溶媒に、溶質として1.3MのLiPFを添加し、更にシリコーン油を5,10、20質量%添加することにより、実験例12〜14の電解液を調製した。添加したシリコーン油は、試験例1のシリコーン油2と同一のものであり、上記[化1]の構造においてk=0とし、m=4とし、n=2とし、RおよびZをCHとしたものである。
上記の正極および負極ならびに電解液を用いて、試験例1と同様にして、実験例12〜14のコイン型のリチウム二次電池を製造した。得られたリチウム二次電池について、試験例1と同様にしてサイクル特性を評価した。結果を図9に示す。なお、実験例12のリチウム二次電池は電解液にシリコーン油を5%添加したものであり、実験例13のリチウム二次電池は電解液にシリコーン油を10%添加したものであり、実験例14のリチウム二次電池は電解液にシリコーン油を20%添加したものである。また図9には比較のために、LiPFのみを電解液に添加した実験例1のリチウム二次電池の結果を併せて示す。
図9に示すように、シリコーン油を5〜10質量%の範囲で添加した実験例12および13については、比較的優れたサイクル特性を示すことが分かる。一方、シリコーン油を20質量%添加した実験例14は、10サイクル到達前にサイクル特性が急減に劣化していることが分かる。これは、シリコーン油の添加量が過剰であったため、電解液の粘性が上昇してイオン伝導度が低下したためと考えられる。
(試験例3)
試験例1と同様にして、正極および負極を製造した。
また、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とをEC:DEC=30:70で混合させてなる混合溶媒に、溶質として1.3MのLiPFを添加し、更にシリコーン油を1質量%添加することにより、実験例15〜17の電解液を調製した。実験例15のシリコーン油は、上記[化2]の構造においてk=0とし、m=3とし、n=3とし、RおよびZをCHとしたものである。また、実験例16のシリコーン油は、上記[化3]の構造においてk=0とし、m=3とし、n=6とし、RおよびZをCHとしたものである。更に実験例17のシリコーン油は、上記[化3]の構造においてk=0とし、m=3とし、n=4とし、RおよびZをCHとしたものである。
上記の正極および負極ならびに電解液を用いて、試験例1と同様にして、実験例15〜17のコイン型のリチウム二次電池を製造した。得られたリチウム二次電池について、試験例1と同様にしてサイクル特性を評価した。結果を図10に示す。なお、図10には比較のために、LiPFのみを電解液に添加した実験例1のリチウム二次電池の結果を併せて示す。
図10に示すように、シリコーン油を添加した実験例15〜17については、実験例1と比べて比較的優れたサイクル特性を示すことが分かる。
(試験例3)
試験例1と同様にして、正極を製造した。
また、以下の手順で多相合金粉末からなる負極活物質を製造した。まず、5mm角程度の大きさの塊状のSiを65重量部と、Ni粉末を25重量部と、Ag粉末10重量部をそれぞれ用意し、これらを混合してからアルゴン雰囲気中において高周波加熱法により溶解して合金溶湯とした。この合金溶湯を80kg/cmの圧力のヘリウムガスを用いたガスアトマイズ法によって急冷することにより、平均粒径10μmの急冷合金粉末を得た。このときの急冷速度は1×10K/秒であった。
次に、得られた急冷合金粉末を5Nの水酸化ナトリウム水溶液中に入れ、室温でゆっくり攪拌しながら1時間かけて含侵処理した。その後、ナトリウムの残留がないように純水で十分に洗浄してから乾燥した後、粒度の調整を行って平均粒径10μmとした。このようにして、負極活物質を製造した。
得られた負極活物質と、ポリフッ化ビニリデンからなる結着剤とを混合し、更にN−メチル−2−ピロリドンを混合して負極スラリーとした。この負極スラリーを、ドクターブレード法により厚み14μmのCu箔からなる集電体上に塗布し、真空雰囲気中で120℃、24時間乾燥させてN−メチル−2−ピロリドンを揮発させた後、圧延した。このようにして負極活物質を含む合剤が集電体に積層されてなる負極を製造した。
更に、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とをEC:DEC=30:70で混合させてなる混合溶媒に、表2に示す溶質およびシリコーン油を添加することにより、実験例18〜21の電解液を調製した。なお、表2におけるシリコーンオイル1および2は、表1に示すシリコーンオイル1,2と同じ構造のオイルである。
上記の正極を直径14mmの円板状に切り出し、また上記の負極を直径16mmの円板状に切り出し、正極と負極の間にポリプロピレン製多孔質セパレータを配置してこれらを電池ケースに収納し、上記の電解液を注液してから電池ケースを密閉することにより、直径20mm、厚み1.6mmのコイン型のリチウム二次電池を製造した。
得られたリチウム二次電池を15時間エージングし、0.2Cで4.2Vまで定電流充電してから4.2Vで9時間かけて定電圧充電する定電流定電圧充電を行い、次に、0.2Cで2.75Vまで放電する定電流放電を行って初期充放電を行った。
そして、初期充放電後のリチウム二次電池について、1C(0.8mA)で4.2Vまで定電流充電してから4.2Vで2.5時間かけて定電圧充電する定電流定電圧充電を行い、次に、1C(0.8mA)で2.75Vまで放電する定電流放電を1サイクルとし、この充放電サイクルを120サイクルまで行って、リチウム二次電池の120サイクル後の容量維持率を調査した。結果を表2および図11並びに図12に示す。
Figure 0005392960
負極活物質についてX線回折を行ったところ、Si結晶質相と、NiSiなる組成の結晶質相とAg結晶質相が混在した組織が確認された。
また、負極活物質について電子顕微鏡によって形態観察を行ったところ、表面に微細孔が多数形成されていることが確認された。この微細孔は、表面に露出していたSi相が溶出して形成されたものと思われる。また、粒子表面についてX線による元素分析を行ったところ、表面はNiSi相で占められ、Si相はほとんど検出されなかった。これはアルカリ性溶液による含浸処理のよって表面のSi相が除去されたためである。従ってX線回折により検出されたSi相は、粒子の内部に存在するものと考えられる。
また、表1及び図11並びに図12に示すように、LiPFのみを加えた実験例18(比較例)に対して、シリコーンオイル1および2をそれぞれ加えた実験例19および21は、いずれも良好なサイクル特性を示すことが分かる。また、LiPFとLi(N(SOCF)とを加えた実験例20は、シリコーン油を添加していないにも関わらず、実験例18よりも優れたサイクル特性を示すことが分かる。
以上説明したように、負極活物質として多相合金粉末を使用した場合であっても、Li(N(SOCF)をLiPFとともに電解液に添加するか、あるいは電解液にシリコーン油を添加することで、サイクル特性を大幅に向上できることが分かる。
本発明の第1の実施形態であるリチウム二次電池を構成する負極活物質の一例を示す断面模式図。 本発明の第1の実施形態であるリチウム二次電池を構成する負極活物質の別の一例を示す断面模式図。 本発明の第1の実施形態であるリチウム二次電池を構成する負極活物質の更に別の一例を示す断面模式図。 本発明の第1の実施形態であるリチウム二次電池を構成する負極活物質の他の一例を示す断面模式図。 本発明の第2の実施形態であるリチウム二次電池の負極活物質を示す模式図。 本発明の第2の実施形態であるリチウム二次電池の負極活物質を示す断面模式図。 試験例1のリチウム二次電池のサイクル数と放電容量との関係を示すグラフ。 試験例1のリチウム二次電池のサイクル数と放電容量との関係を示すグラフ。 試験例2のリチウム二次電池のサイクル数と放電容量との関係を示すグラフ。 試験例3のリチウム二次電池のサイクル数と放電容量との関係を示すグラフ。 試験例18および試験例19のリチウム二次電池のサイクル数と放電容量との関係を示すグラフ。 試験例18、試験例20および試験例21のリチウム二次電池のサイクル数と放電容量との関係を示すグラフ。
符号の説明
1…炭素質材料、2…黒鉛粒子、 11…多相合金粉末の粒子、12…Si相、13…SiM相、14…X相、15…微細孔

Claims (3)

  1. 黒鉛粒子とSi微粒子とが複合化されてなる負極活物質と、電解液とを少なくとも具備してなり、
    前記電解液には、溶媒と、直鎖ポリシロキサン鎖の末端以外の部分にポリエーテル鎖が結合されてなるポリエーテル変性シリコーン油とが含有されるとともに、リチウム塩からなる溶質が添加され、
    前記ポリエーテル変性シリコーン油の添加率が質量%以上、10質量%以下であることを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 前記リチウム塩がLiPF、Li(N(SO)、Li(N(SOCF)、LiBFのうちの少なくとも1種以上であり、
    前記ポリエーテル変性シリコーン油が、下記[化1]ないし下記[化3]に示す構造のシリコーン油のうちの少なくとも1種以上が含有されてなることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池。
    ただし、下記[化1]ないし下記[化3]において、kは0〜50の範囲であり、mは2〜10の範囲であり、nは1〜50の範囲であり、RはCHまたはCのいずれかであり、ZはCHまたはCのいずれかである。
    Figure 0005392960
    Figure 0005392960
    Figure 0005392960
  3. 前記リチウム塩が、Li(N(SOCF)およびLiPFからなる混合物で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリチウム二次電池。
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