JP2002233676A - ボタン穴かがりミシン - Google Patents

ボタン穴かがりミシン

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JP2002233676A
JP2002233676A JP2001032485A JP2001032485A JP2002233676A JP 2002233676 A JP2002233676 A JP 2002233676A JP 2001032485 A JP2001032485 A JP 2001032485A JP 2001032485 A JP2001032485 A JP 2001032485A JP 2002233676 A JP2002233676 A JP 2002233676A
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point
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Tsugutoshi Kubota
次勇 窪田
Katsuaki Sakai
克秋 坂井
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボタン穴かがりミシンにおいて、ボタン穴か
がり縫いの見栄えを向上させ、より高級感があるボタン
穴かがり縫いを形成する。 【解決手段】 左右の側縫い部S1、S2を有する鳩目
穴かがり縫い目Mを形成するためのパターンデータを記
憶するRAM3と、パターンデータに基づいて作成され
た縫い目データに基づいて鳩目穴かがり縫い目Mを形成
するCPU1を備えてボタン穴かがりミシン100を構
成する。パターンデータは、側縫い部S1と切込みRと
の距離を側縫い部S2と切込みRとの距離と異なる値に
設定するための「側縫い部左メススペース補正値」(l
c)を含み、CPU1は「側縫い部左メススペース補正
値」(lc)に基づいて縫い目データを補正して縫い目
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボタン穴かがりミ
シンに関し、特にかがり縫いのメススペースの設定に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動的に、ボタン穴を開ける
とともに、該ボタン穴の周囲にかがり縫いを施す電子式
のボタン穴かがりミシンが知られている。このようなボ
タン穴かがりミシンでは、形成可能なボタン穴かがり縫
いの大きさや形状について、パターンデータを複数記憶
し、操作パネル上でその1つを呼び出すことによって所
定のボタン穴かがり縫いを行っていた。
【0003】例えば、図12に示すように、被縫製物に
滴状の穴Qとこれに連続する直線状の切込みRとからな
るボタン穴(以下「鳩目穴P」という)を形成すると共
に、鳩目穴Pの周囲に鳩目穴かがり縫い目Mを施す鳩目
穴かがりミシンが知られている。鳩目穴かがり縫い目M
は、穴Qの周囲に放射状に施される鳩目部Tと、鳩目部
Tに連続して切込みRの左右に施される側縫い部S1、
S2とからなる。鳩目穴Pは布切りメスによりあけられ
る。図13には、従来の鳩目穴かがりミシンにおけるパ
ターンデータテーブルの1例を示した。ここでは、9種
類のパターンデータを記憶することが可能であり、1つ
のパターンデータは1〜7のデータ項目を有する。デー
タ項目1は、鳩目穴Pの穴Qの形状を設定するものであ
る。図12(c)に示すように穴Qの大きさを横幅ew
と縦長さelとによって規定し、これらewとelの組
み合わせを図12(b)に示すように予めテーブルとし
て記憶している。データ項目1では、この中(1〜5)
から数字を選択するようになっている。データ項目2〜
6は、図12(a)に示す鳩目穴かがり縫い目Mを構成
する各部の針数や長さに関するデータである。すなわ
ち、データ項目2は穴かがり長さ(図12のml)、デ
ータ項目3は側縫い部針数(図12のln)、データ項
目4は鳩目部針数(図12のen)、データ項目5は側
縫い部メススペース(図12のls)、データ項目6は
鳩目部メススペース(図12のes)である。データ項
目7は、かがり縫いの前に布切りメスにより鳩目穴Pを
形成させる「先メス」と、かがり縫いの後に布切りメス
により鳩目穴Pを形成させる「後メス」との何れかを選
択するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図14(a)に示すよ
うに、鳩目穴かがり縫い目Mは、左右の側縫い部S1、
S2が、直線状の切込みRに対して均等でほぼ線対称と
なることが見栄えがよく望ましい。しかしながら、図1
4(b)に一例を図示するように、布切りメスの取り付
けばらつきの影響や、鳩目穴Pの切り込みRの左右で素
材(被縫製物)の厚みが異なる場合や、かがり縫いを施
したあとの縫い縮みなどが影響し、左右の側縫い部S
1、S2が切込みRに対して均等に縫いあがらない場合
があった(図14(b)では切込みRに対して左にずれ
ている)。この場合に、従来のボタン穴かがりミシンで
は、切込みRの左右を均等に揃える手段がなく、鳩目穴
かがり縫い目Mの見栄えを低下させていた。
【0005】本発明の課題は、ボタン穴かがりミシンに
おいて、ボタン穴かがり縫いの見栄えを向上させ、より
高級感があるボタン穴かがり縫いを形成することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜11に示す
ように、被縫製物に対してボタン穴(例えば、鳩目穴
P)を開ける穴開け手段と、前記ボタン穴の周囲に少な
くとも左右の側縫い部S1、S2を有するボタン穴かが
り縫い目(例えば、鳩目穴かがり縫い目M)を形成する
ための制御データ(例えば、パターンデータ)を記憶す
る記憶手段(例えば、RAM3)と、前記制御データに
基づいて作成された針落ち位置データ(例えば、縫い目
データ)に基づいて前記ボタン穴かがり縫い目を形成す
る制御手段(例えば、CPU1)を備えるボタン穴かが
りミシン100において、前記制御データは、前記左右
の側縫い部の一方と前記ボタン穴との距離を、前記左右
の側縫い部の他方と前記ボタン穴との距離と異なる値に
設定するためのメススペース特定データ(例えば、「側
縫い部左メススペース補正値」(lc))を含み、前記
制御手段は、前記メススペース特定データに基づいて前
記ボタン穴の周囲に縫い目を形成することを特徴とす
る。
【0007】ここで、「制御データ」は、ボタン穴かがり
縫いを行うために必要な、各部の長さデータや針数デー
タなどからなるもので、これによりボタン穴かがり縫い
の形状や大きさを決定するものである。
【0008】請求項1記載の発明によれば、メススペー
ス特定データを所望に設定することで、ボタン穴と左右
の側縫い部との距離を揃えることができ、見栄えがよく
高級感があるボタン穴かがり縫いを施すことができる。
これにより、穴開け手段がボタン穴を開ける位置がばら
つく場合や、左右の側縫い部が施される部分で素材の厚
みが異なっている場合などの他、かがり縫いを施したあ
とに縫い縮みなどが生じても、メススペース特定データ
を自在に設定することで、左右が均等に揃えられたボタ
ン穴かがり縫いが施される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のボ
タン穴かがりミシンにおいて、例えば、図6に示すよう
に、前記メススペース特定データの内容を変更するため
の変更手段(例えば、操作パネル5)を備えることを特
徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を奏することができるとともに、変更手段に
よりメススペース特定データを所望の数値に容易に変更
でき、ある縫製条件の設定から別の異なる設定への変更
が極めて容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。本発明の一例としてボタン
穴かがりミシン(以下、ミシン)100は、自動制御に
より、ボタン穴として鳩目穴を形成すると共に、鳩目穴
の周囲に鳩目穴かがり縫いを施す。図1に示すように、
ミシン100は、略矩形箱状をなすベッド部21と、ベ
ッド部21の後部に設けられた縦胴部22と、縦胴部2
2から前方に延出して設けられたアーム部23を有する
ミシン本体24と、ミシン本体24が載置されるミシン
テーブル(図示しない)とを主体に構成される。また、
ミシン100は、オペレータが各種設定を行うための操
作パネル5(図6参照)と、ミシン100の一連の縫製
動作を制御する制御回路110(図2参照)とを備え
る。
【0012】詳細に図示はしないが、アーム部23内に
は上軸が前後方向に延在して設けられる。一方、ベッド
部21内には下軸が前後方向に延在して設けられる。下
軸には主軸サーボモータ7(図2参照)が接続される。
下軸はタイミングベルトを備えた伝動機構を介して上軸
と接続される。主軸サーボモータ7により回転される下
軸の回転力が、伝動機構を介して伝動されて上軸が回転
する。
【0013】アーム部23の先端部から下方に延出し
て、下端部に縫い針25を有する針棒26が上下動およ
び左右への振れ移動が可能に設けられる。針棒26は針
棒上下駆動機構および針棒振り機構を介して上軸に接続
される。ベッド部21には、針棒26に対向してルーパ
(図示しない)とルーパを補助するスプレッダ(図示し
ない)とを有するルーパ部27を上部に備えたルーパ土
台28が設けられる。ルーパおよびスプレッダはルーパ
駆動機構およびスプレッダ駆動機構を介して下軸に接続
される。
【0014】針棒26およびルーパー土台28は、Z軸
パルスモータ13(図2参照)とタイミングベルトを有
する回動機構に接続され、針棒26とルーパ土台28が
同期して垂直な軸回りを回転する。これは鳩目穴Pの滴
状の穴Qの周縁部をかがり縫いする際に縫い目を放射状
とするための機構である。
【0015】ベッド部21の上面には被縫製物(図示し
ない)がセットされる送り台29が設けられる。送り台
29の上面に、被縫製物を押えるための1対の布押え2
A(図1に上げた状態で図示)が設けられる。送り台2
9は、ベッド部21内に設けられたX軸パルスモータ9
およびY軸パルスモータ11などからなる送り機構によ
り、CPU1の制御のもとで、X方向(図1における紙
面に垂直な方向)およびY方向(図1に明示する前後方
向)に水平移動される(図2参照)。
【0016】ミシン100は、被縫製物に鳩目穴Pをあ
けるメス機構を備える。メス機構は、ベッド部21に設
けられる固定メス(図示しない)と、固定メスの上方に
設けられたメス受け台2Bの上方で前記メス受け台2B
を上下動する布切りパルスモータ16(図2参照)を有
するメス駆動機構と、を主体に構成される。前記布切り
パルスモータ16を駆動し、メス受け台2Bを固定メス
に向かって下降させると、メス受け台2Bと固定メスと
の間にセットされた被縫製物が押し切られ、鳩目穴Pが
あけられる。
【0017】以下、図2を参照してミシン100の制御
構成を説明する。図2には、ミシン100の制御回路1
10を示した。制御回路110は、CPU1、ROM
2、RAM3、およびインターフェース4a、4b、4
c…、各種駆動回路、操作パネル5、スタートスイッチ
15等から構成される。ROM(read only memory)2
には、鳩目穴かがり縫い目Mを施すための制御プログラ
ムや制御データが書き込まれている。
【0018】本発明の記憶手段であるRAM3(random
access memory)は、複数のパターンデータ(制御デー
タ)を記憶するとともに、操作パネル5を介して選択さ
れた1つのパターンデータを記憶し、また、パターンデ
ータの中のデータ項目の値が変更された場合にはその値
等も記憶するようになっている。さらにRAM3は、縫
製中の各種処理の際に一時的に使用されるメモリエリア
としても機能する。また、パターンデータから生成され
る縫い目データ(針落ち位置データ、後述する)も記憶
する。
【0019】RAM3に記憶されるパターンデータの一
例を図3に示した。RAM3には、9個のパターンデー
タが記憶されており、各パターンデータには、パターン
No.1で示すように1〜8のデータ項目に対応して具
体的な値が設定されている。データ項目1〜5および
7、8は、図13に示した従来のパターンデータと同様
である。すなわち、データ項目1〜5および7により鳩
目穴かがり縫い目Mの形状や大きさが決定される。特
に、データ項目5は、鳩目穴(ボタン穴)Pの直線状の
切込みRと側縫い部S1、S2との隙間の基準値となる
「側縫い部メススペース」(ls)を設定する(図4参
照)。また、データ項目8については先メスか後メスか
を選択する。データ項目6は、切込みRと側縫い部S1
との隙間(ls)を補正するための補正値となる「側縫
い部左メススペース補正値」(lc、メススペース特定
データ)を設定する(図4参照)。「側縫い部左メスス
ペース補正値」(lc)は「側縫い部メススペース」
(ls)に加算され、左側の側縫い部S1と切込みRと
の隙間を補正する。これにより、側縫い部S1と切り込
みRとの距離と、側縫い部S2と切込みRとの距離と、
が異なる値に設定される。従って、「側縫い部左メスス
ペース補正値」(lc)を所定に設定することで、切込
みRの左右が均等に揃えられたボタン穴かがり縫い目M
が施される。また、「側縫い部左メススペース補正値」
(lc)としては、必ずしも長さそのものを設定するよ
うに構成する必要はなく、後述する縫い目データを決定
できれば、「側縫い部メススペース」(ls)に対する
割合などを設定しても良い。
【0020】CPU(Central Processing Unit)1
は、ROM2の制御プログラムや制御データにしたがっ
て、鳩目穴かがり縫いに関する一連の処理を制御する本
発明の制御手段である。CPU1は、インターフェース
4fを介して、操作パネル5に接続され、操作パネル5
上の表示を制御するとともに、操作パネル5を介して入
力される入力信号を受けて各種設定の選択・変更などを
行うようになっている。作業者は、操作パネル5を介し
て、図3に示したパターンデータを選択したり、選択し
たパターンデータの各データ項目の数字を変更できるよ
うになっている。操作パネル5については後述する。
【0021】さらに、CPU1には、インターフェース
4a、4b、4c、4d、4e、4fを介して、主軸サ
ーボモータ駆動回路6と、X軸パルスモータ駆動回路8
と、Y軸パルスモータ駆動回路10と、Z軸パルスモー
タ駆動回路12と、布切りパルスモータ駆動回路14
と、スタートスイッチ15とが接続される。主軸サーボ
モータ駆動回路6はCPU1の制御のもとで主軸サーボ
モータ7を駆動する。X軸パルスモータ駆動回路8は、
CPU1の制御のもとで送り台29をX方向(上述)に
移動させるX軸パルスモータ9を駆動する。Y軸パルス
モータ駆動回路10は、CPU1の制御のもとで送り台
29をY方向(上述)に移動させるY軸パルスモータ1
1を駆動する。Z軸パルスモータ駆動回路12はCPU
1の制御のもとでZ軸パルスモータ13を駆動する。布
切りパルスモータ駆動回路14はCPU1の制御のもと
で布切りパルスモータ16を駆動する。スタートスイッ
チ15は、CPU1の制御のもとでボタン穴かがり縫い
および布切り処理などを行うための起動信号を出力させ
る。
【0022】本発明における変更手段である操作パネル
5は、図6に示すように主に準備スイッチP13、パタ
ーンナンバー選択部5a、先メス後メス表示部5b、デ
ータ項目選択部5c、データ値設定部5d、データ設定
スイッチP6とから構成される。パターンナンバー選択
部5aは、パターンナンバーを選択するためのもので、
パターン表示部P1に現在選択しているパターンナンバ
ーが表示される(図6では「1」)。パターン表示部P1
下の+キーP2、−キーP3により数字を1〜9の範囲
の中で1つずつ変更することによって、異なるパターン
データを選択できる。
【0023】データ項目選択部5cは、パターンナンバ
ー選択部5aで選択したパターンデータの中のデータ項
目を選択するものである。項目表示部P10に現在選択
しているデータ項目が表示される(図5では「6」)。項
目表示部P10下の+キーP11、−キーP12により
数字を1〜8の範囲の中で1つずつ変更することによっ
て、異なるデータ項目を選択できる。データ項目選択部
5cにおいてデータ項目を選択すると、データ値設定部
5dの値表示部P7にそのデータ項目について予め設定
されている数字が表示される。値表示部P7下の+キー
P8、−キーP9によって値表示部P7の数字を所定の
範囲の中で所定間隔ずつ増減することによって、値を変
更できる。また、先メス後メス表示部5bには、LED
(発光ダイオード)からなる先メス表示灯P4及び後メ
ス表示灯P5が設けられている。前記データ項目選択部
5cでデータ項目としてナンバー8を選択し、そこで、
データ値設定部5dで先メスを示す「1」または後メスを
示す「2」を選択すると、それに応じて先メス表示灯P
4、後メス表示灯P5のいずれかが点灯する。図6で
は、先メスを選択した状態を示している。
【0024】なお、データ値設定部5dの値表示部P7
において、データ項目「6」の「側縫い部左メススペース
補正値」(lc)に対応して「−0.2」と負の数値が
表示されている。これは側縫い部S1と切込みRとの距
離を例えば0.2mm狭めることで、切込みRの左右で
均等なかがり縫いを施すためである。データ設定スイッ
チP6は、データ設定作業を行う際に操作するスイッチ
である。つまり、データ設定スイッチP6を押すと、そ
れによりデータ値の変更などが可能となる。また、各項
目や数字の選択や変更は、再度、データ設定スイッチP
6を押すことで確定する。準備スイッチP13は、設定
作業の終了後、選択あるいは設定しなおしたデータ値に
対応する縫い目データを作成するためのスイッチであ
る。
【0025】図8(a)には、ミシン100によるボタ
ン穴かがり縫いのゼネラルフローを示した。なお、以降
の説明では、補正を行わない状態では、切込みRに対し
て鳩目穴かがり縫い目Mが右にずれることを前提とす
る。すなわち、図4に示すように、「側縫い部左メスス
ペース補正値」(lc)は、側縫い部S1と切込みRと
の距離を拡げることで、切込みRの左右が均等に揃うよ
うに設定されるものとする。
【0026】このゼネラルフローは、例えばミシン10
0の主電源(図示せず)がONになったときに開始し、
まず、ステップA1においてパターンナンバー選択部5
aの+キーP2、−キーP3が操作されてパターンデー
タのナンバーが変更されたか否か判定する処理を行い、
変更されればステップA2においてパターンナンバーを
更新し、ステップA3に移行する。ステップA1で変更
されていないと判定すれば、そのままステップA3に移
行する。ステップA3においては、データ設定スイッチ
P6が操作されたか否か判定し、操作されていればデー
タ設定モードに入りステップA4においてデータ設定処
理を行う。このデータ設定処理については後述する。ス
テップA4の後、あるいはステップA3においてデータ
設定スイッチP6が操作されていないと判定した場合に
は、ステップA5に移行する。
【0027】ステップA5では、準備スイッチP13が
操作されたか否かを判定する。操作されなければ、ステ
ップA1に戻り、操作されればステップA6において、
CPU1により縫い目データが作成される。
【0028】以下、図4、5を参照して縫い目データを
作成する一例を示す。図4に示すように、予め登録され
たメス形状(実線で図示)に対して、縫い目形状(破線
で図示)を施すために算出される針落ち位置(X座標と
Y座標とZ旋回量)を定める。本実施の形態では、縫い
目データは、各針落ち点のX座標の差から定まるX移動
量と、各針落ち点のY座標の差から定まるY移動量と、
Z旋回量とを定める。なお、図4においては、図を簡略
化するために、鳩目穴Pに対して内側の針落ち位置(内
針「●」で図示)を主体に示し、外側の針落ち位置(外
針「○」で図示)については一部のみを示す。また、点
OはXY座標の原点位置であり、点Aは側縫い部S2の
始点であり、点Bは滴状の穴Qと直線状の切込みRとの
境の右側の点であり、点Cは側縫い部S2の終点となる
と共に鳩目部Tの始点であり、点Dは鳩目部Tの終点と
なると共に側縫い部S1の始点であり、点Eは滴状の穴
Qと直線状の切込みRとの境の左側の点となる点であ
り、点Fは側縫い部S1の終点である。
【0029】点Aから点Cでは、各針落ち点のY座標
(原点OからのY軸方向の位置)は、点Aから点Cまで
のY軸方向の総移動量を、側縫い部針数(ln)により
均等分割して算出される。算出されたY座標に対して、
点Aから点CまでのX座標(原点OからのX軸方向の位
置)が算出される。そして、算出された各針落ち点のX
座標及びY座標の差を求めることで、各針落ち点におけ
るX移動量及びY移動量が算出される。なお、点Aから
点BではX座標は同一であるのでX移動量は0である。
ここで、点Bから点Cまでの各針落ち点のX座標を算出
するには、点Bから点Cまでの縫い目の経路(破線で図
示)を以下の通りに仮定する。すなわち、先ずC−D間
を直径とする円と点Bをとおる直線とが接する接点を定
める。そして、点Bから点Cまでの縫い目の経路を、点
Bから前記接点に至る直線と、C−D間を直径とする円
のうちの前記接点から点Cに至る円弧と、からなると仮
定する。そして、このようにして求められた経路上のY
座標に対応するX座標を算出する。なお、点Aから点C
までのZ旋回量は0である。また、原点Oから点Aで
は、ミシン100を動作させずに送り台29だけを移動
させる空送りがなされ、X移動量はls、Y移動量は
(L−ml)、Z旋回量は0である。
【0030】点Cから点Dでは、C−D間を直径とする
円周を鳩目部針数(en)により均等分割し、X移動量
とY移動量とZ旋回量とをそれぞれ算出する。
【0031】点Dから点Fでは、点Aから点Cまでと同
様に、各針落ち点のY座標は、点Dから点FまでのY軸
方向の総移動量を、側縫い部針数(ln)により均等分
割して算出される。算出されたY座標に対して、点Dか
ら点FまでのX座標を算出し、算出された座標から各針
落ち点のX移動量及びY移動量を算出する。なお、点D
から点EまでのX座標を算出するには、先ずC−D間を
直径とする円と点Eをとおる直線とが接する接点を定
め、点Dから点Eまでの縫い目の経路(破線で図示)
を、点Eから前記接点に至る直線と、C−D間を直径と
する円のうちの前記接点から点Dに至る円弧と、からな
ると仮定する。そして、このようにして求められた経路
上のY座標に対応するX座標を算出する。
【0032】点Eから点Fに至る側縫い部S1では、始
点となる点Eにおいて、X移動量が「側縫い部左メスス
ペース補正値」(lc)に基づいて補正される。本実施
の形態では、基準となる「側縫い部メススペース」(l
s)に「側縫い部左メススペース補正値」(lc)を加
算して補正される。また、点Dから点FまでのZ旋回量
は0である。そして、点Fから原点Oでは、ミシン10
0を動作させずに送り台29だけを移動させる空送りが
なされ、X移動量は(−ls−lc)、Y移動量は(−
L+ml)、Z旋回量は−180°である。
【0033】[A−C間およびD−F間でのX移動量お
よびY移動量の算出]図5に示すように、側縫い部S
1、S2(A−C間とD−F間)でのX移動量およびY
移動量は、より具体的には、以下の通りに算出できる。
なお、図5については簡単のために、原点を鳩目穴Pの
穴Qの中心とする。図5(a)に示す予め登録されたメ
ス形状(実線で図示)に対して、図5(b)に示す内針
となる位置を結ぶ経路(破線で図示)を定める。図5
(a)に示すように、鳩目穴Pの穴Q(横幅ew縦幅e
l)を、C’−D’を直径とする円のうちの円弧G’
C’D’H’と、前記円への接線となる直線B’G’お
よび直線E’H’とから定まるとする。この円の中心を
原点とし半径をerとする。メス形状を定める各点の座
標は、A’(0、−la)、B’(0、−ey)、C’
(er、0)、D’(−er、0)、E’(0、−e
y)、F’(0、−la)とする。接点の座標を、G’
(x1、y1)、H’(x2、y2)とする。なお、左右の
メススペースを補正する便宜のため、同一の点をA’と
F’およびB’とE’として区別する。また、er、e
y、laは、穴Qの寸法(横幅ew縦幅el)および穴
かがりながさmlを用いて以下の通りに表される。 er=ew/2 ey=el−ew/2 la=ml−ew/2
【0034】図5(b)に示すように、内針となる位置
を結ぶ経路を、C−Dを直径とする円のうちの円弧GC
DHと、前記円への接線となる直線BGおよび直線EH
と、直線ABおよび直線FEとから定まるとする。「鳩
目部メススペース」をes、「側縫い部メススペース」
をls、「側縫い部左メススペース補正値」をlcとす
る。各点の座標は、A(ls、−la)、B(ls、−
ey)、C(er+es、0)、D(−er−es、
0)、E(−ls−lc、−ey)、F(−ls−l
c、−la)となる。接点の座標を、G(x1’、
1’)、H(x2’、y2’)とする。
【0035】(接点G’および接点H’の座標)図5
(a)において、接線B’G’はx1・x+y1・y=e
2で与えられ、接点G’がC’−D’を直径とする円
上にあることからx1 2+y1 2=er2が得られる。これ
らの式から接点G’(x1、y1)の座標は以下の通りに
定まる。 x1=er・(1−er2/ey21/21=−er2/ey 同様にして、接線E’H’はx2・x+y2・y=er2
で与えられ、x2 2+y2 2=er2とから接点H’(x2
2)の座標は以下の通りに定まる。 x2=−er・(1−er2/ey21/22=−er2/ey
【0036】(A−C間の内針位置の座標)側縫い部針
数をlnとする。点Aからk番目(k=0からln−
1)の内針位置(xk、yk)の座標は以下の通りに定ま
る。先ず、Y座標ykはA−C間を側縫い部針数lnで
均等分割して算出される。 yk=−la+la・(k/ln) 但しk=0からl
n−1 算出されたY座標ykに対してX座標xkが以下の通りに
定まる。 (1)直線AB上のとき(すなわちyk≦−eyのと
き) xk=ls (2)接線BG上のとき(すなわちyk≦y1のとき) xk=(x1+es−ls)/(y1+ey)・(yk+e
y)+ls なお、この式は、点GのY座標y’として、上記で算出
した点G’のY座標y 1を用い、また、点GのX座標
x’として、上記で算出した点G’のX座標x1に鳩目
部メススペースesを加えた値を用いて計算を簡略化し
た近似式である。すなわち、y1’=y1、x1’=x1
esとしてxkの座標を求めている。 (3)C−D間を直径とする円上のとき(すなわちyk
>y1のとき) xk=((er+es)2−yk 21/2 算出された内針位置(xk、yk)の座標の差をとり、X
移動量およびY移動量が定まる。
【0037】(D−F間の内針位置の座標)点Dからk
番目(k=0からln−1)の内針位置(xk、yk)の
座標は以下の通りに定まる。先ず、Y座標ykはD−F
間を側縫い部針数lnで均等分割して算出される。 yk=−la+la・((ln−1−k)/ln) 但
しk=0からln−1算出されたY座標ykに対してX
座標xkが以下の通りに定まる。 (1)C−D間を直径とする円上のとき(すなわちyk
>y1のとき) xk=−((er+es)2−yk 21/2 (2)接線HE上のとき(すなわちyk≦y1のとき) xk=(x2−es−ls−lc)/(y2+ey)・
(yk+ey)−ls−lc この式も、A−C間の内針位置のX座標を求めた場合と
同様に、点Hの座標をy2’=y2、x2’=x2−esと
した近似式である。 (3)直線EF上のとき(すなわちyk≦−eyのと
き) xk=−ls−lc 算出された内針位置(xk、yk)の座標の差をとり、X
移動量およびY移動量が定まる。
【0038】以上の通りにして、各針落ち点のあいだの
X移動量とY移動量とZ回動量とが定められ、図7に示
すように、X移動量・Y移動量・Z回動量として格納さ
れたデータテーブルNが、RAM3に記憶される。な
お、図7は、内針から外針へ針振りされるときの縫い目
データを示している。すなわち、本実施の形態では、内
針から外針に至るあいだに送り台29が移動されて針振
りされるがこの場合に限定されない。その他、外針から
内針に至るあいだに送り台29を移動させても良く、内
針から外針に至るあいだと外針から内針に至るあいだと
の両方に適宜振り分けても良い。
【0039】次いで、ステップA7において、送り台2
9を原点位置に移動させるとともに、針棒26およびル
ーパもZ軸回転における原点位置に移動させる。次に、
ステップA8において、スタートスイッチ15がON状
態になったか否かを監視し、ONになればステップA9
に移行する。ステップA9において、パターンデータ内
のデータ項目「8」で先メスが選択されているかどうか判
定する。先メスであればステップA10において、メス
受け台を布切りパルスモータ16により駆動させてメス
駆動処理を行う。ステップA10の後、あるいはステッ
プA9において先メスではないと判定した場合、ステッ
プA11に移行し、ここで、縫い始め位置へ送り台29
を移動させる処理を行う。
【0040】次いで、ステップA12において、穴かが
り動作を行う。「側縫い部左メススペース補正値」(l
c)により、点Eから点FまでのX移動量が補正された
データテーブルN(図7参照)に基づいて、ミシン10
0は鳩目穴かがり縫い目Mを施し、切込みRの左右が均
等に揃えられた見栄えがよいボタン穴を形成する。E−
F間について図4に基づく一例を説明すると、点D1に
内針が落ちたあと、針振りされて図示しない位置に外針
が落ち、つぎの内針となる位置点Eに縫い針25が落と
される。補正を行わない状態では、縫い針25は2点鎖
線で示す点E1(「△」で図示)を通る経路上に落ち
て、側縫い部S1と切込みRとの距離L0が、側縫い部
S2と切込みRとの距離(すなわちls)よりも狭くな
る。本実施の形態では、「側縫い部左メススペース補正
値」(lc)に基づいて送り台29の移動量が補正さ
れ、点E(「●」で図示)に示される補正後の位置に内
針を落とす。以降、同一のX座標のまま縫い針25が内
針(E2からE8)と外針とのあいだで針振りされて同
様の縫製を繰り返し、点Fで示される内針に至り、側縫
い部S1の縫製が完了する。これにより、切込みRの左
右が均等に揃えられ、見栄えがよく高級感のある鳩目穴
かがり縫い目Mが施される。所定の針数の縫製後、ステ
ップA13に移行し、ここでステップA7同様に送り
台、及び針棒26とルーパを原点位置に移動させる。次
いで、ステップA14において、パターンデータ内のデ
ータ項目「8」で後メスが選択されているか否か判定し、
後メスが選択されていればステップA15に移行しメス
駆動処理を行う。ステップA15の後、あるいはステッ
プA14において後メスではないと判定した場合にはス
テップA8に戻り、再びスタートスイッチ15の操作を
待つ状態になり、スタートスイッチ15が押されれば穴
かがり動作を繰り返すことができる。
【0041】図8(b)には、前記ステップA4のデー
タ設定処理のフローチャートを示した。まず、ステップ
B1で操作パネル5上の項目表示部P10の表示を「1」
とし、値表示部P7に現在設定されている鳩目穴形状1
〜5のいずれかの値を表示する。次いで、ステップB2
において+キーP11、−キーP12によりデータ項目
ナンバーが変更されたか否か判定し、変更されていれば
ステップB3においてデータ項目ナンバーを更新し、項
目表示部P10及び値表示部P7の表示を変更する。ス
テップB3後、あるいはステップB2でデータ項目ナン
バーが変更されていないと判定した場合、ステップB4
に移行する。ステップB4では、現在選択されているデ
ータ項目の値(値表示部P7に表示されている値)が、
+キーP8及び−キーP9により変更されたか否か判定
し、変更されていなければステップB6に移行する。値
が変更されていれば、ステップB5において、選択され
ているデータ項目に応じて、データ値を更新し値表示部
P7の表示内容を変更し、ステップB6に移行する。ス
テップB6でデータ設定スイッチP6が操作されたか否
か判定し、操作されていればステップB7において更新
されたデータ値を更新し、ステップA5に戻る。ステッ
プB6でデータ設定スイッチP6が操作されていないと
判定すれば、ステップB2に戻る。
【0042】以上の本発明の実施の形態のミシン100
によれば、「側縫い部左メススペース補正値」(lc)
を所望に設定することで、切込みRの左右が均等に揃え
られ、見栄えがよく高級感がある鳩目穴かがり縫い目M
が施される。これにより、メス機構が鳩目穴Pを開ける
位置がばらつく場合や、かがり縫いを施したあとの縫い
縮みなどが生じても、「側縫い部左メススペース補正
値」(lc)を自在に設定することで、切込みRの左右
が均等に揃えられる。
【0043】また、「側縫い部左メススペース補正値」
(lc)を設定して切込みRの左右が均等に揃えられる
ので、段差生地にも見栄えがよい鳩目穴かがり縫い目M
を施すことができる。図9(a)に示すように、鳩目穴
Pの直線状の切込みRの左右で厚さが異なる段差生地Y
(被縫製物)に鳩目穴かがり縫い目Mを施す。図9
(b)に示すように、切込みRよりも右側の厚さW1
は、切込みRよりも左側の厚さW2より厚くなってお
り、切込みRの左右で段差が付いている。なお、図9
(b)はA−A’方向(図9(a)に図示)からみた鳩
目穴かがり縫い目Mの断面図である。
【0044】図9(b)に示すように、段差生地Yの厚
い側でかがられる縫い糸Xは、切込みR寄りが傾斜する
と共に、この傾斜に沿う長さbが、段差生地Yの薄い側
でかがられる長さaよりも長くなる場合がある。また、
傾斜しているために奥行きまで見えてしまい、一見する
と側縫い部S2の振り巾がさらに長く見え、見栄えがよ
い鳩目穴かがり縫い目Mが得られない場合がある。しか
しながら、本実施の形態のミシン100では、「側縫い
部左メススペース補正値」(lc)を所定に設定するこ
とで、段差生地Yでも切込みRの左右が均等に揃えられ
る。図9(c)に示すように、下降する縫い針25は、
切込みRとのあいだで充分なメススペースが確保されて
いないと、切込みRの端部と干渉する場合がある。特
に、段差生地Yの厚い側と干渉すると、縫い針25が下
降する方向が曲げられる場合があり、針折れ、目飛び、
などの不具合につながる畏れがある。しかしながら、本
実施の形態のミシン100では、「側縫い部左メススペ
ース補正値」(lc)を所定に設定することで、縫い針
25と切込みRの端部との干渉を防止でき、針折れ、目
飛び、などの不具合が確実に防止できる。
【0045】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることはなく、適宜変更可能である。例えば、RAM3
に記憶されるパターンデータは図3に示した内容に限ら
ず、図10や図11に例示するものであってもよい。図
10に示すパターンデータは、データ項目「6」として、
鳩目穴(ボタン穴)の切込みRと側縫い部S2との隙間
(ls)の補正値となる「側縫い部右メススペース補正
値」を設定し、切込みRの左右が均等に揃えられる。こ
の場合には「側縫い部右メススペース補正値」がメスス
ペース特定データとなる。また、図11に示すように、
データ項目「5」として、鳩目穴(ボタン穴)の切込み
Rと側縫い部S2との隙間となる「側縫い部右メススペ
ース」を設定し、データ項目「6」として、切込みRと
側縫い部S1との隙間となる「側縫い部左メススペー
ス」を設定する。これにより、左右の側縫い部S1、S
2と切込みRとの隙間をそれぞれ独立して設定でき、切
込みRの左右が均等に揃えられる。この場合には「側縫
い部右メススペース」および「側縫い部左メススペー
ス」がメススペース特定データとなる。
【0046】また、パターンデータを記憶する記憶手段
としてRAM3としたが、EEPROM(Electrical
ay Erasable Programmable Read Only Memory)や、フ
ロッピー(登録商標)ディスクなどのような外部記憶媒
体であってもよい。パターンデータの数、データ項目の
数、操作パネルにおける操作方法などは適宜変更可能で
ある。さらに、上記実施の形態ではパターンデータを複
数記憶し、そのうちの1つを選択し縫い目データを作成
するように構成したが、記憶手段には縫い目データが複
数記憶されていてもよい。あるいは、複数のパターンデ
ータと各パターンデータに対応する縫い目データが記憶
されていてもよい。その場合、パターンデータを選択す
ると、自動的に縫い目データが特定されるように構成す
ればよい。また、ボタン穴の形状としては、鳩目穴Pだ
けでなく、眠り穴その他の形状であってもよい。その
他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、具体的な
細部構成等についても適宜に変更可能であることは勿論
である。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、メススペ
ース特定データを所望に設定することで、ボタン穴と左
右の側縫い部との距離を揃えることができ、見栄えがよ
く高級感があるボタン穴かがり縫いを施すことができ
る。
【0048】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果を奏することができるとともに、ある縫製条
件の設定から別の異なる設定への変更が極めて容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態のボタン穴かが
りミシン100を示す図である。
【図2】図1のボタン穴かがりミシン100の制御構成
を示すブロック図である。
【図3】RAM3に記憶されているパターンデータの1
例を示す図である。
【図4】CPU1における縫い目データの作成を説明す
るための図である。
【図5】A−C間およびD−F間での縫い目データの作
成を説明するための図である。
【図6】操作パネル5の正面図である。
【図7】RAM3に記憶されているデータテーブルの1
例を示す図である。
【図8】ミシン100におけるボタン穴かがり縫いのフ
ローチャートである。
【図9】段差生地Yに鳩目穴かがり縫い目Mを施す様子
を示す図である。
【図10】パターンデータの第2の例を示す図である。
【図11】パターンデータの第3の例を示す図である。
【図12】従来のボタン穴かがりミシンにより施される
鳩目穴かがり縫い目Mを示す図である。
【図13】従来のパターンデータを示す図である。
【図14】従来のボタン穴かがりミシンにより施され、
切込みRの左右が不均等な鳩目穴かがり縫い目Mを説明
するための図である。
【符号の説明】
1 CPU(制御手段) 2B 可動メス(穴開け手段の一部) 3 RAM(記憶手段) 5 操作パネル(変更手段) 16 布切りパルスモータ(穴開け手段の一部) 100 ボタン穴かがりミシン M 鳩目穴かがり縫い目(ボタン穴かがり縫い目) S1 側縫い部 S2 側縫い部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA24 BA06 CE03 CE04 EE03 EE08 EE13 GF02 GF03 JA07 LA05 LA71 LA72 LA73 LB02 NA05 NA28 NB12 NC06 QA02 QA06 QA07 QA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被縫製物に対してボタン穴を開ける穴開
    け手段と、 前記ボタン穴の周囲に少なくとも左右の側縫い部を有す
    るボタン穴かがり縫い目を形成するための制御データを
    記憶する記憶手段と、 前記制御データに基づいて作成された針落ち位置データ
    に基づいて前記ボタン穴かがり縫い目を形成する制御手
    段を備えるボタン穴かがりミシンにおいて、 前記制御データは、前記左右の側縫い部の一方と前記ボ
    タン穴との距離を、前記左右の側縫い部の他方と前記ボ
    タン穴との距離と異なる値に設定するためのメススペー
    ス特定データを含み、 前記制御手段は、前記メススペース特定データに基づい
    て前記ボタン穴の周囲に縫い目を形成することを特徴と
    するボタン穴かがりミシン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボタン穴かがりミシンに
    おいて、 前記メススペース特定データの内容を変更するための変
    更手段を備えることを特徴とするボタン穴かがりミシ
    ン。
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