JPH10277281A - ベルトループ縫付けミシン - Google Patents

ベルトループ縫付けミシン

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JPH10277281A
JPH10277281A JP8682397A JP8682397A JPH10277281A JP H10277281 A JPH10277281 A JP H10277281A JP 8682397 A JP8682397 A JP 8682397A JP 8682397 A JP8682397 A JP 8682397A JP H10277281 A JPH10277281 A JP H10277281A
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JP
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sewing
belt loop
pattern
sewing pattern
width
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JP8682397A
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Kenji Kitada
賢治 北田
Hiroyuki Kazaharu
広行 風晴
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B35/00Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for
    • D05B35/06Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for attaching bands, ribbons, strips, or tapes or for binding
    • D05B35/066Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for attaching bands, ribbons, strips, or tapes or for binding for attaching small textile pieces, e.g. labels, belt loops
    • D05B35/068Work-feeding or -handling elements not otherwise provided for for attaching bands, ribbons, strips, or tapes or for binding for attaching small textile pieces, e.g. labels, belt loops for attaching belt loops

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、縫い付けるテープ片の幅の変更
や、落し縫いなど縫製パターンの変更などに、速やかで
且つ容易に対応させることの可能なベルトループ縫付け
ミシンを提供することを目的としている。 【解決手段】 任意の幅のベルトループを縫製物の縫付
け位置に供給する供給手段と、縫付け位置に供給された
ベルトループを所定の縫製パターンで縫いつける縫製手
段と、前記縫製パターンを少なくともベルトループの幅
方向に拡大縮小させる拡大縮小手段とを備えたベルトル
ープ縫付けミシンにおいて、前記供給装置は、異なる幅
のベルトループを、ベルトループの幅方向の一端側がほ
ぼ一定の設定位置に来るように供給し、前記拡大縮小手
段による幅方向の拡大縮小の原点が、前記縫製パターン
の前記設定位置側に設定されている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベルトループを
縫製物に縫い付けるベルトループ縫付けミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】以前より、工業用のミシンなどで、ベル
トループを縫製物(例えばズボンの腰部など)に縫いつ
けるベルトループ縫付けミシンが開発されている。ベル
トループ縫付けミシンは、図13に示すように、ミシン
針P11,P11(手前側と奥方に2本ある。図1参
照)、布押えP13、および、下板P14等を備えたミ
シンP1と、先端部P23,P23にテープ片(ベルト
ループ)Mを挟んで保持するフォークP22,P22
(手前側と奥方に2本ある)や、このフォークP22,
P22を縫製物G上の縫製位置まで移動させる移動機構
P24などを備えた供給装置P2などから構成されるの
が一般である。
【0003】このようなベルトループ縫付けミシンによ
れば、図14(a)〜(c)(同図中(b)は(a)の
側面図)に示すように、先ず、テープ片MがフォークP
22,P22の先端部P23,P23に保持されて縫製
物Gの縫製位置に供給された後、布押えP13が降下し
て縫製物Gとテープ片Mとを押え、フォークP22,P
22が後退してテープ片Mから引き抜かれた後、所定の
縫製パターンh,hで例えばテープ片Mの長手方向の両
側の部分を縫うことで、テープ片Mが縫製物Gに縫い付
けられるようになっている。
【0004】上記のようなベルトループ縫付けミシンに
は、一般に、テープ片Mの幅の変化に対応できるよう
に、テープ片Mを縫いつける縫製パターンhを少なくと
もテープ片Mの幅方向に拡大縮小させる拡大縮小機構が
設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、ベルトループ縫
付けミシンの供給装置は、フォークP22,P22の先
端部P23,P23にテープ片Mを挟んで供給するた
め、異なる幅のテープ片Mを供給した場合、それらテー
プ片Mの側端部(供給装置P2側の側端部)が一定の位
置(図14(a)の線Aの位置)に来るように供給され
る。また、ベルトループ縫付けミシンの拡大縮小機構
は、縫製パターンの中心を原点にして拡大縮小を行うよ
うになっている(図14(d))。
【0006】しかしながら、このようなテープ片Mの供
給の仕方、縫製パターンの拡大縮小の方法では、図14
(e)に示すように、テープ片を幅狭のテープ片Mから
幅広のテープ片M’に変更した場合、縫製パターンを拡
大しただけでは、テープ片M’と縫製パターンh’の縫
製位置がずれてしまう。なぜなら、供給装置P2は幅狭
のテープ片Mも幅広のテープ片M’も、その側端部が一
定の位置にくるように供給するのに対して、拡大縮小機
構は縫製パターンの中心部を原点にして拡大させるから
である。
【0007】そのため、縫い付けるテープ片Mの幅長を
変更する場合は、拡大縮小機構により縫製パターンをテ
ープ片Mの幅長に応じて拡大又は縮小させると共に、例
えば、供給装置P2の固定ネジP26,P26を緩めて
供給装置P2を移動させるなど、ミシンP1と供給装置
P2との間隔を変更・調整する必要があった。この調整
は煩雑な作業であり、ユーザーにとって大変な負担であ
った。
【0008】また、例えば、所謂落し縫いなど縫い目が
ベルトループからはみ出した縫製パターンなどで縫いつ
ける場合にも、供給装置P2の固定ネジP26,P26
を緩めて供給装置P2を移動させるなど、ミシンP1と
供給装置P2との配置を変更・調整する必要があり、ユ
ーザーにとって負担であった。
【0009】また、従来、縫製パターンの幅方向の拡大
縮小は、例えば機械的な構成の拡大縮小手段などでは、
標準的な縫製パターンをどのくらい引き伸ばすかといっ
た調整で行われており、縫製パターンの長さの設定はあ
いまいなものであった。そのため、適当な長さの調整を
得るために、試し縫いなどを繰り返す必要があった。
【0010】また、電気的な制御により縫製パターンを
自由に設定可能にした場合でも、縫製針数や縫製順路な
ど縫製パターンを自由に設定可能にすると、その分、設
定項目が増えて設定がわずらわしくなるという問題があ
った。
【0011】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、縫い付けるテープ片の幅の変更や、落し縫いなど
縫製パターンの変更などに、速やかで且つ容易に対応さ
せることの可能なベルトループ縫付けミシンを提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、任意の幅のベルトループを
縫製物の縫付け位置に供給する供給手段と、縫付け位置
に供給されたベルトループを所定の縫製パターンで縫い
つける縫製手段と、前記縫製パターンを少なくともベル
トループの幅方向に拡大縮小させる拡大縮小手段とを備
えたベルトループ縫付けミシンにおいて、前記供給装置
は、異なる幅のベルトループを、ベルトループの幅方向
の一端側がほぼ一定の設定位置に来るように供給し、前
記拡大縮小手段による幅方向の拡大縮小の原点が、前記
縫製パターンの前記設定位置側に設定されている構成と
した。
【0013】この請求項1記載の発明によれば、供給装
置はベルトループを幅方向の一端側がほぼ一定の設定位
置に来るように供給する一方、拡大縮小手段はベルトル
ープ縫付け用の縫製パターンを前記設定位置側(例えば
設定位置側の端部など)を原点として拡大縮小するの
で、縫い付けるベルトループの幅を変更した場合に、こ
の幅の変更に応じて縫製パターンを拡大縮小するだけで
(例えば、広い幅に変更した場合に縫製パターンを拡大
したり、狭い幅に変更した場合に縫製パターンを縮小し
たり)、ベルトループの幅の変更に対応した縫い位置お
よび縫製パターンで、ベルトループを縫いつけることが
出来る。即ち、従来、ベルトループの幅を変更した場合
に、縫製パターンの拡大縮小の調整、および、供給装置
とミシンとの間隔の変更の2つの調整が必要であったの
に対して、この発明では、拡大縮小手段による縫製パタ
ーンの拡大縮小のみで対応することができる。つまり、
ベルトループの幅の変更に対応したミシンの調整を速や
かに且つ容易に行うことが出来る。
【0014】ここで、所定の縫製パターン縫製手段は、
電気的な制御により所定の縫製パターンで縫製を行う電
気的な縫製手段でも、機械的な構成(例えばカムやリン
ク機構)により所定の縫製パターンで縫製を行う機械的
な縫製手段でも実現可能である。上記拡大縮小手段によ
る縫製パターンの拡大縮小は、電気的な縫製手段の場
合、縫い位置を決定する制御データを変更することで可
能であるし、機械的な縫製手段の場合、例えばリンク機
構による運動の伝達量を変更調整することで可能であ
る。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載のベ
ルトループ縫付けミシンにおいて、前記縫製手段による
前記縫製パターンの縫い始め位置が、該縫製パターンの
前記設定位置側に設定されている構成とした。
【0016】この請求項2記載の発明によれば、縫製パ
ターンの拡大縮小により設定位置側と縫い始めの位置と
の距離が変化してしまうようなミシンであっても、設定
位置側と縫い始め位置とがほぼ同一であるのでほとんど
ずれるようなことがない。
【0017】請求項3記載の発明は、任意の幅のベルト
ループをベルトループの幅方向の一端側がほぼ一定の設
定位置に来るように縫製物の縫付け位置に供給する供給
手段と、縫付け位置に供給されたベルトループを所定の
縫製パターンで縫いつける縫製手段とを備えたベルトル
ープ縫付けミシンにおいて、前記縫製パターンの縫製位
置の変更量を表すオフセット量を入力するオフセット量
入力手段と、前記縫製手段による前記縫製パターンの縫
製位置を前記オフセット量だけずらすオフセット手段と
を備えた構成とした。
【0018】この請求項3記載の発明によれば、オフセ
ット量入力手段によりオフセット量を入力するだけで、
容易に縫製パターンの縫製位置をずらすことができる。
それゆえ、所謂落し縫いなどベルトループから縫い目が
はみ出した縫製パターンや、ベルトループの中央部だけ
に縫い目があるような幅狭の縫製パターンで縫いつける
場合などでも、速やかに且つ容易に対応することが出来
る。
【0019】ここで、オフセット手段によるオフセット
の取り方は、縫製物とミシン針との相対位置を縫いを行
わない空送りによりずらして縫い始めの針落ち位置をず
らす方法、縫製物とミシン針との相対位置を縫製を行い
ながらずらして縫製パターンの縫い始め位置をずらす方
法、縫製パターンの縫い目位置の制御データをずらして
該制御データに基づく縫製パターンを縫製する方法な
ど、種々の方法がありえる。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3記載のベ
ルトループ縫付けミシンにおいて、前記オフセット手段
が、縫いを行わない空送りによって前記縫製パターンの
縫製位置をずらす構成とした。
【0021】この請求項4記載の発明によれば、オフセ
ットの取り方が(縫製パターンの縫製位置のずらし方
が)空送りにより行われるので、オフセットを取った場
合と取らない場合とでほぼ同様の縫製パターンの縫製を
行うことが出来る。また、空送りによるオフセットの取
り方は、例えば、1針目が落とされる前に針と縫製物と
の相対位置をずらすだけなので、該空送りを行うオフセ
ット手段は簡単な構成で実現可能であり、例えば、機械
的な構成としても実現可能である。
【0022】請求項5記載の発明は、ベルトループ縫付
けの縫付け長さ或いは幅のうち少なくとも一方の縫付け
寸法を入力する寸法入力手段と、入力された一方或いは
両方の縫付け寸法に基づき縫製パターンを演算作成する
演算手段と、ベルトループを前記演算作成された縫製パ
ターンで縫製物に縫い付ける縫製手段とを備えたベルト
ループ縫付けミシンとした。
【0023】この請求項5記載の発明によれば、ベルト
ループ縫い付けの寸法の設定調整が明確に且つ容易に行
えると共に、細かく煩わしい設定が不要であり縫付け寸
法(長さ又は幅或いはそれら両方)の入力だけで設定を
行うことが出来る。
【0024】具体的には、上記演算手段による縫製パタ
ーンの作成方法は、次の1〜3のような方法がありえ
る。 1 標準の縫製パターンを用意しておき、入力された縫
付け寸法に基づいて、この標準の縫製パターンに対する
長さ方向および幅方向の倍率を演算し、該倍率で標準の
縫製パターンを長さ方向および幅方向に拡大縮小して上
記縫付け寸法の縫製パターンを作成する方法。 2 微少範囲を縫製する微少縫製パターンを用意してお
き、入力された縫付け寸法分だけ上記微少縫製パターン
を連結させて設定された縫付け寸法の縫製パターンを作
成する方法。 3 入力された縫付け寸法から該縫付け寸法を有する縫
製パターンを新たに作成する方法。 演算手段による縫製パターンの作成方法は、上記1〜3
の方法に限定されたものではなく、どのような形式の方
法でも良い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図12の図面を参照しながら説明する。
【0026】[第1の実施の形態]図1は、この発明の
第1の実施の形態のベルトループ縫付けミシンの縫製部
周辺を示す斜視図である。図2は、ベルトループ縫付け
ミシン1に備わる布送りの内部構成を示す上面図であ
る。この第1の実施の形態のベルトループ縫付けミシン
1は、例えばズボンの腰部などの縫製物にベルトループ
を縫いつけるもので、縫製手段としてのミシン本体10
と供給装置40とから構成される。
【0027】ミシン本体10は、例えば2本針のサイク
ルミシンであり、ミシン針12,12、布押え14,1
4および受板16等を備える他、内部に、XY移動機構
20(図2)、カム23、第1のリンク24、第2のリ
ンク30、拡大縮小調整機構27などが設けられてい
る。供給装置40は、ベルトループの材料となるテープ
材Mを所定量繰り出して裁断する繰り出し裁断装置42
や、裁断されたテープ材Mを先端部44a,44aで保
持して縫製箇所まで供給するフォーク44,44、並び
に、これらフォーク44,44を縫製箇所まで移動させ
る図示略の移動機構等から構成されている。
【0028】この供給装置40は、異なる幅のテープ材
を同じようにフォーク44,44の先端部44a,44
aで挟んで供給するようになっており、異なる幅のテー
プ材を供給した場合に、幅の違いに関わらすテープ材の
供給装置40側の側端がいつも同じ位置にくるようにな
っている。布押え14,14は、アーム22,22を介
してXY移動機構20(Yテーブル20Y)に固定さ
れ、XY移動機構20の移動に伴って移動するようにな
っている。これら布押え14,14が縫製中に所定のパ
ターンで移動することで、縫製物に所定の縫製パターン
の縫製が行われるようになっている。
【0029】XY移動機構20は、ベース部20B、X
テーブル20X、Yテーブル20Y等から構成され、X
テーブル20Xはベース部20Bに対してX方向に可動
状態に保持されており、Yテーブル20YはXテーブル
20Xに対してY方向に可動状態に保持されている。X
テーブル20Xは、カム23、第1のリンク24および
第2のリンク30の運動に従って、X方向に移動するよ
うになっている。Yテーブル20Yは図示略のリンクの
運動に従ってY方向に移動するようになっている。
【0030】カム23には、縫製パターンを決定するカ
ム溝23aが設けられ、図中下から上方向に移動するよ
うになっている。第1のリンク24は、支点24Aを中
心に揺動するようになっており、その一端部に設けられ
たコロ25がカム23のカム溝23aに摺動可能に遊嵌
されている。カム溝23aとコロ25との初期位置の上
面図である図3にも示すように、ベルトループ縫付けの
開始時には、コロ25がカム溝23aの右端に位置され
るように設定されている。この設定により、ベルトルー
プ縫付けの縫製が縫製パターンにおける供給装置40側
の一端から開始されるようになっている。
【0031】第2のリンク30は、第1のリンク24の
揺動をXテーブル20Xに伝達するもので、一端部が回
動軸30aを中心に回動可能な状態にXテーブル20X
に固定され、他端部が回動軸27aを中心に回動可能な
状態に第1のリンク24に固定されてなる。回動軸27
aの固定位置は、第1のリンク24に設けられた調整溝
27bに沿って変更可能になっており、この回動軸27
aの固定位置を変更することで、第1のリンク24から
第2のリンク30に伝達される運動量が変更されて、縫
製パターンを拡大縮小するようになっている。伝達され
る運動量は中心軸Oを中心に拡大縮小されるようになっ
ており、これら回動軸27aや調整溝27bが拡大縮小
機構27を構成している。
【0032】この拡大縮小機構27の拡大縮小の中心と
なる中心線Oは、ベルトループの縫製パターンにおける
供給装置40側の一端に設定されている。この設定によ
り、ベルトループの縫製パターンを拡大縮小したとき
に、縫製パターンの供給装置40側の端部が一定の位置
に来るようになっている。
【0033】図4には、この実施の形態のベルトループ
縫付けミシン1を用いて縫製を行った縫製パターンの一
例の模式図を示す。上記のベルトループ縫付けミシン1
を用いて縫製を行うと、例えば、縫製パターンhのよう
な縫製が行われる。即ち、縫製パターンhの供給装置4
0側の端部に1針目Iを有し、ベルトループの幅方向に
所定の長さを有する縫製パターンhが形成される。
【0034】拡大縮小機構27を用いて縫製パターンの
拡大調整を行った後、ベルトループ縫付けミシン1を用
いて縫製を行うと、縫製パターンh’のような縫製が行
われる。即ち、縫製パターンh’の供給装置40側の端
部に1針目Iを有し、ベルトループの幅方向の長さが拡
大された縫製パターンh’が形成される。また、この縫
製パターンh’の供給装置40側の端部は、拡大する前
と同一の位置に形成される。
【0035】以上のように、この実施の形態のベルトル
ープ縫付けミシン1によれば、供給装置40が、テープ
片Mを幅方向の一端側が同一の位置に来るように供給す
る一方、拡大縮小機構27の調整によりベルトループ縫
付け用の縫製パターンが供給装置40側の端部を原点と
して拡大縮小されるので、縫い付けるベルトループの幅
を変更した場合に、この幅の変更に応じて拡大縮小機構
27の調整を適宜行うことで(例えば、広い幅に変更し
た場合に縫製パターンを拡大したり、狭い幅に変更した
場合に縫製パターンを縮小したり)、テープ片Mの幅の
変更に対応した縫い位置および縫製パターンで、テープ
片Mを縫いつけることが可能となり、縫製パターンが、
テープ片Mに対して幅方向にずれたりしない。つまり、
テープ片Mの幅が変更された場合でも、従来のようにミ
シン本体10と供給装置40との間隔調整を行う必要が
なく、拡大縮小機構27の調整だけで対応することが出
来る。
【0036】なお、本発明は、この実施の形態のベルト
ループ縫付けミシン1において、縫製パターンは図面に
示すような一端から他端に架けたものに限られず、一端
と他端とを行き来する縫製パターンとしても可能であ
る。その他、布押え14,14を移動させる機構や拡大
縮小機構27の構成など、具体的に示した細部構造等
は、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であ
る。また、縫製パターンの拡大縮小の原点を、縫製パタ
ーンの供給装置40側の端部に設定した例を説明した
が、上記原点は縫製パターンの端部に限られず、この端
部から縫製パターンの内側或いは外側に位置をずらして
も供給装置40側であれば同様の効果が得られる。
【0037】[第2の実施の形態]この実施の形態のベ
ルトループ縫付けミシン100は、外部構成は第1の実
施の形態のベルトループ縫付けミシン1と同様のもの
で、図1に示すように、縫製手段としてのミシン本体1
0と供給装置40とから構成され、ミシン本体10に
は、ミシン針12,12、布押え14,14および受板
16等が設けられ、供給装置40には、ベルトループの
材料となるテープ材Mを所定量繰り出して裁断する繰り
出し裁断装置42や、裁断されたテープ材Mを先端部4
4a,44aで保持して縫製箇所まで供給するフォーク
44,44、並びに、これらフォーク44,44を縫製
箇所まで移動させる図示略の移動機構等が設けられてい
る。
【0038】このベルトループ縫付けミシン100は、
ミシン針12,12の駆動制御や布押え14,14によ
る縫製物の移動制御などの縫製制御を電気的に行うもの
で、外部に、操作パネル200(図6)やスタートスイ
ッチ75(図6)、内部に、図示しないXY移動機構
や、このXY移動機構をX方向に駆動ざせるXモータ7
1、並びに、XY移動機構をY方向に駆動させるYモー
タ72、ミシン針12,12を駆動させる主モータ7
3、布押え14,14の上下動制御を行う電磁弁70、
供給装置40のフォーク44,44がほぼ最前進した状
態を検出するフォーク前進端センサ76、主モータ73
の回転位置を検出する主モータ位置センサ77(主モー
タ73の回転位置の検出からミシン針12,12の上下
位置が検出される。)、縫製制御を行う制御回路60等
が設けられている。
【0039】図5は、操作パネル200の正面図であ
る。操作パネル200は、縫製パターンに関わる種々の
設定操作を行うもので、表示部210、数字キー22
0、選択キー223、リセットキー221、ループセッ
トキー222などが設けられている。この操作パネル2
00が、オフセット入力手段、縫付け寸法入力手段およ
び縫付け寸法入力手段を構成している。
【0040】図6には、ベルトループ縫付けミシン10
0の回路構成を示すブロック図を示す。制御回路60
は、CPU(Central Processing Unit )61、ROM
(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Me
mory)63、および、I/Oインターフェース64等か
ら構成され、ROM62中に書き込まれている制御プロ
グラムや制御データに従い、I/Oインターフェース6
4に接続された機器を制御して、ミシン針12,12の
駆動制御や布押え14,14による縫製物の送り制御等
を行うようになっている。I/Oインターフェース64
には、電磁弁70、Xモータ71、Yモータ72、主モ
ータ73、フォーク前進端センサ76、主モータ位置セ
ンサ77、スタートスイッチ75、並びに、操作パネル
200等が接続されている。
【0041】また、制御回路60は、操作パネル200
に表示データを出力したり、操作パネル200から種々
の設定データを入力して該設定データに基づく縫製パタ
ーンを演算作成するようになっており、縫製パターンを
拡大縮小する拡大縮小手段としての機能や、縫製パター
ンをずらすオフセット手段としての機能も有している。
操作パネル200から入力される設定データには、例え
ば、縫製パターンの長さ(ベルトループの幅方向の長
さ)を表す閂止長さ(縫付け長さ)データ、縫製パター
ンの幅を表す閂止幅(縫付け幅)データ、縫製パターン
の縫製位置のずれ量を示すオフセット量データ、縫製パ
ターンの針数を表す針数データなどが含まれる。これら
閂止長さデータ、閂止幅データ、および、オフセット量
データは、例えば、長さのデータとして入力可能になっ
ている。
【0042】上記の縫製パターンの演算作成は、例え
ば、ROM62中に書き込まれている標準的な縫製パタ
ーンのデータを、上記閂止長さデータや閂止幅データに
応じて拡大縮小したデータにすることで行われる。この
ベルトループの幅方向の拡大縮小の原点は、縫製パター
ンの端部(供給装置40側の端部)になるように設定さ
れている。また、オフセットの取り方(縫製位置のずら
し)は、縫製パターンの端部(供給装置40側の端部)
の位置を上記オフセット量データの長さだけずらすこと
で行われるようになっている。
【0043】図7には、この実施の形態のベルトループ
縫付けミシン100を用いて縫製を行った縫製パターン
の一例の模式図を示す。ベルトループ縫付けミシン10
0を使用し、操作パネル200の設定を標準にして縫製
を行うと、例えば、縫製パターンh1のような縫製が行
われる。即ち、縫製パターンh1の供給装置40側の端
部から所定量だけ内側に1針目Iを有し、標準的な長さ
と幅を有する縫製パターンh1が形成される。
【0044】操作パネル200の設定で閂止長さを標準
値より長くして縫製を行うと、例えば、縫製パターンh
2のような縫製が行われる。即ち、縫製パターンh2の
供給装置40側の端部から所定量だけ内側に1針目Iを
有し、ベルトループの幅方向の長さが設定値の長さを有
し標準的な縫製パターンh1と同形の縫製パターンh2
が形成される。縫製パターンh2の供給装置40側の端
部は、標準的な縫製パターンh1の端部と同一の位置に
形成される。
【0045】図8には、操作パネル200の設定によっ
て得られる様々な縫製パターンの一例を示す。操作パネ
ル200の設定で閂止長さをテープ片Mの幅に合わせ、
他の設定を標準値にして縫製を行うと、図8(a)のよ
うな縫製パターンh3が得られる。即ち、テープ片Mの
幅に合った長さで、中央がテープ片Mの中央と合わさっ
ている縫製パターンh3が形成される。
【0046】また、閂止長さをテープ片Mの幅より長く
設定し、オフセット量を長さaに設定して縫製を行う
と、図8(b)のような落し縫いの縫製パターンh4が
得られる。即ち、テープ片Mから左右両側に同じ長さだ
けはみ出した縫製パターンh4が形成される。また、閂
止長さをテープ片Mの幅より短く設定し、オフセット量
を負の長さbに設定して縫製を行うと、図8(b)のよ
うなテープ片Mの中央に長さの短い縫製パターンh5が
得られる。
【0047】同様に、閂止幅を標準値と違う値に設定す
ることで、縫製パターンの幅(ベルトループの長手方向
の長さ)が拡大縮小された縫製パターンが形成される。
【0048】図9と図10には、オフセットの取り方
(縫製位置のずらし方)を説明する模式図を示す。操作
パネル200の設定でオフセット量が入力されてオフセ
ットが取られる場合には、図9に示すような縫い送りに
よりオフセットが取られる態様と、図10に示すような
空送りによりオフセットが取られる態様とがある。即
ち、図9の縫い送りによるオフセットの取り方では、供
給装置40により供給された位置のまま、テープ片Mの
1針目Iに針12を落として縫製を開始し、オフセット
量だけ縫製物を移動した直後に、設定されている縫製パ
ターンの縫製を開始するようになっている。
【0049】また、図10の空送りによるオフセットの
取り方では、供給装置40によりテープ片Mが供給され
た後、針落ち位置に針12を落とさずに、先ず、供給さ
れた位置からテープ片Mをオフセット量だけずらして、
1針目の針落ち位置をオフセット量だけずらし、その
後、設定されている縫製パターンの縫製を開始するよう
になっている。
【0050】図11と図12には、制御回路200によ
り行われる縫製制御処理のフローチャートを示す。この
縫製制御処理は、例えば、電源の投入やリセットスイッ
チのON操作により開始される。この縫製制御処理が開
始されると、先ず、ステップS1において原点(標準の
縫製パターンにおける供給装置40側の端部の点)の検
索処理を行い、ステップS2に移行する。
【0051】ステップS2では、操作パネル200から
各種設定値を入力して、該入力値に基づき縫製パターン
を演算作成し、且つ、作成した縫製パターンの結果のデ
ータを操作パネル200の表示部210に出力して表示
させてステップS3に移行する。この縫製パターンの演
算作成処理は、例えば、標準の縫製パターンを用意して
おき、入力された閂止長さデータおよび閂止幅データに
基づきこの標準の縫製パターンからの長さ方向の倍率お
よび幅方向の倍率を演算し、これら倍率で標準の縫製パ
ターンを長さ方向および幅方向に拡大縮小して上記閂止
長さおよび閂止幅の縫製パターンを作成する方法により
行われる。
【0052】なお、縫製パターンの演算作成方法は、例
えば、微少範囲を縫製する微少縫製パターンを用意して
おき、入力された閂止長さデータや閂止幅データの分だ
け上記微少縫製パターンを連結させて、設定された閂止
長さおよび閂止幅の縫製パターンを作成する方法や、入
力された閂止長さデータ、閂止幅データ、針数データか
ら、例えば縫製のサイクルタイムが最小となる縫製パタ
ーン、縫目ピッチ、縫い速度など、設定データに基づき
新たに縫製パターンを作成する方法など、様々な応用が
可能である。
【0053】ステップS3では、スタートスイッチ75
がON操作されたか否かを判定して、ON操作ありであ
ればステップS4に移行するが、ON操作がなければス
テップS2の処理を繰り返す。ステップS4では、供給
装置40にフォーク44,44を前進させる信号を送信
してステップS5に移行する。供給装置40側では、こ
の信号に基づきフォーク44,44を前進させて、最前
進した状態で短い所定時間停止させ、その後、元の位置
まで引き戻す処理を行う。
【0054】ステップS5では、フォーク前進端センサ
76の検出出力によりフォーク44,44が最前進した
か否かを判定し、最前進と判定した場合にはステップS
5に移行し、最前進でないと判定した場合には、最前進
と判定するまでこのステップS5の判定処理を繰り返
す。ステップS6では、電磁弁70を制御して布押え1
4,14を下降させてステップS7に移行する。
【0055】ステップS7では、設定されたオフセット
量データが正か負かを判別し、正値であればステップS
8において、Xモータ71を正の方向に駆動させると共
に供給装置40側にフォーク44,44を後退させる信
号を送ってフォーク44,44を後退させ、その後、ス
テップS10に移行するが、正値でなければ、ステップ
S9で供給装置40側にフォーク44,44を後退させ
る信号を送ってフォーク44,44を後退させ、その
後、ステップS10に移行する。
【0056】ステップS10では、フォーク前進端セン
サの検出出力によりフォーク44,44が針落ち位置よ
り後退したか否かを判定し、後退していない間はこのス
テップS10を繰り返し、後退した場合にはステップS
11に移行する。ステップS11では、設定されたオフ
セット量データが負値か否かを判別し、負値でなければ
そのままステップS13に移行するが、負値であればス
テップS12で、Xモータ71を負の方向に駆動させて
ステップS13に移行する。
【0057】ステップS13では、設定されたオフセッ
ト量だけXモータ71の駆動によりXテーブルが移動し
たか否かを判定して、移動していない間はこのステップ
S13を繰り返すが、移動したと判定した場合はXモー
タの駆動を停止させてステップS14に移行する。
【0058】つまり、これらステップS7〜S13の処
理により、空送りによりオフセット量だけ縫製位置をず
らす処理が行われる。また、設定されたオフセット量が
負値である場合にフォーク44,44を先に後退させた
後に、Xテーブルを移動させることで、布押え14,1
4とフォーク44,44とが当接してしまうのを回避し
ている。
【0059】ステップS14では、主モータ73を駆動
させて縫製を開始させる処理をしてステップS15に移
行する。ステップS15では、主モータ位置センサ77
の検出出力により針12,12の位置が縫製物から所定
量高い位置(布送り可能な高さ)にあるか否かを判定
し、該位置にあると判定するまでこのステップS15の
処理を繰り返し、上記の位置にあると判定した場合に
は、ステップS16に移行する。
【0060】ステップS16では、ステップS2で演算
作成した縫製パターンに基づき、次の針落ち位置までの
距離分(縫製ピッチ分)だけXY移動機構が移動するよ
うに、XYモータ71,72を駆動させて、ステップS
17に移行する。ステップS17では、RAM63の針
数カウンタの値を「+1」してステップS18に移行す
る。ステップS18で、針数カウンタの値が、設定され
たか或いは演算された針数データに達したか否かを判定
し(即ちステップS2で演算作成された縫製パターンの
縫製が終了したか否かを判定し)、達した場合にはステ
ップS19に移行するが、達していない場合にはステッ
プS15に戻り、再びステップS15からの処理を繰り
返す。
【0061】針数カウンタが針数データに達してステッ
プS19に移行した場合には、該ステップで主モータ位
置センサ77の検出出力に基づき、針12,12の高さ
位置が糸切り可能な高さか否かを判定し、糸切り可能な
高さになるまでこのステップS19の処理を繰り返し、
糸切り可能な高さになった場合は、順次、糸切りの動作
を行い糸を切断する処理(ステップS20)、電磁弁7
0を制御して布押え14,14を上昇させる処理(ステ
ップS21)を行って、この縫製制御処理の1シーケン
スの処理を終了する。
【0062】以上のように、この実施の形態のベルトル
ープ縫付けミシン100によれば、供給装置40がテー
プ片Mを幅方向の一端側がほぼ一定の位置に来るように
供給する一方、制御回路60(拡大縮小手段)により演
算作成される縫製パターンが、縫製パターンの供給装置
40側の端部を原点として拡大縮小されたものであるの
で、縫い付けるテープ片Mの幅が変更された場合でも、
縫製パターンの閂止長さの設定をテープ片Mの幅に応じ
た値にするだけで、縫製パターンが適宜拡大縮小され
て、テープ片Mの幅の変更に対応した縫い位置および縫
製パターンで、テープ片Mを縫いつけることが出来る。
【0063】また、操作パネル200によりオフセット
量を入力するだけで、縫製パターンの縫製位置をずらす
ことができるので、所謂落し縫いなどテープ片Mから縫
い目がはみ出した縫製パターンや、テープ片Mの中央部
に幅狭の縫い目があるような縫製パターンで縫いつける
場合などでも、速やかに且つ容易に対応することが出来
る。また、操作パネル200の操作により縫製パターン
の長さや幅の設定調整が明確に且つ容易に行えると共
に、細かく煩わしい設定が不要となり、ユーザーに取っ
て大変便利である。
【0064】なお、本発明は、この実施の形態のベルト
ループ縫付けミシン100に限られるものではなく、各
種データを入力する操作パネル200の構成、縫製パタ
ーンの演算形成の方法、並びに、縫製処理の処理手順な
ど、具体的に示した細部構成、方法等は、発明の主旨を
逸脱しない範囲で変更可能である。また、布押え14,
14を移動させる移動機構は、XY方向に移動させるX
Y移動機構でなく、図15に示すようにRθ方向に移動
させるRθ移動機構としても良い。Rθ移動機構とは、
具体的には、第1揺動腕51を第1駆動源50により軸
52を中心に揺動させ、第2の揺動腕54を第2の駆動
源53により軸55を中心に揺動させ、これらの揺動腕
51,54の合成力により布押え56をX−Y方向に駆
動するものである。また、縫い始めの縫い目をジクザグ
縫い目で説明したが、縫製パターンの長手方向に向かっ
て直線縫い目により縫い始めてもよい。また、縫製パタ
ーンの拡大縮小の原点を、縫製パターンの供給装置40
側の端部に設定した例を説明したが、上記原点は縫製パ
ターンの端部に限られず、この端部から縫製パターンの
内側或いは外側に位置をずらしても供錢給装置40側で
あれば良い。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、供給装置
はベルトループを幅方向の一端側がほぼ一定の設定位置
に来るように供給する一方、拡大縮小手段はベルトルー
プ縫付け用の縫製パターンを前記設定位置側の点を原点
として拡大縮小するので、縫い付けるベルトループの幅
を変更した場合に、この幅の変更に応じて縫製パターン
を拡大縮小するだけで(例えば、広い幅に変更した場合
に縫製パターンを拡大したり、狭い幅に変更した場合に
縫製パターンを縮小したり)、ベルトループの幅の変更
に対応した縫い位置および縫製パターンで、ベルトルー
プを縫いつけることが出来る。即ち、従来、ベルトルー
プの幅を変更した場合に、縫製パターンの拡大縮小の調
整、および、供給装置とミシンとの配置の変更の2つの
調整が必要であったのに対して、この発明では、拡大縮
小手段による縫製パターンの拡大縮小のみで対応するこ
とができる。つまり、ベルトループの幅の変更に対応し
たミシンの調整を速やかに且つ容易に行うことが出来
る。
【0066】請求項2記載の発明によれば、縫製パター
ンの拡大縮小により設定位置側と縫い始めの位置との距
離が変化してしまうようなミシンであっても、設定位置
側と縫い始め位置とがほぼ同一であるのでほとんどずれ
るようなことがなく都合が良い。
【0067】請求項3記載の発明によれば、オフセット
量入力手段によりオフセット量を入力するだけで、容易
に縫製パターンの縫製位置をずらすことができる。それ
ゆえ、所謂落し縫いなどベルトループから縫い目がはみ
出した縫製パターンや、ベルトループの中央部だけに縫
い目があるような幅狭の縫製パターンで縫いつける場合
などでも、速やかに且つ容易に対応することが出来る。
【0068】請求項4記載の発明によれば、オフセット
の取り方が(縫製パターンの縫製位置のずらし方が)空
送りにより行われるので、オフセットを取った場合と取
らない場合とでほぼ同様の縫製パターンでへの縫製を行
うことが出来る。また、空送りによるオフセットの取り
方は、例えば、1針目が落とされる前に針と縫製物との
相対位置をずらすだけなので、該空送りを行うオフセッ
ト手段は簡単な構成で実現可能であり、例えば、機械的
な構成としても実現可能である。
【0069】請求項5記載の発明によれば、ベルトルー
プ縫い付けの寸法の設定調整が明確に且つ容易に行える
と共に、細かく煩わしい設定が不要であり縫付け寸法
(長さ又は幅或いはそれら両方)の入力だけで設定を行
うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるベルトループ
縫付けミシン1の縫製部周辺を示す斜視図である。
【図2】同、ベルトループ縫付けミシン1に備わる布送
りの内部構成を示す上面図である。
【図3】図2のカムとコロの初期位置を示す下面図であ
る。
【図4】図1のベルトループ縫付けミシン1による縫製
パターンの拡大縮小の態様を説明するための模式図であ
る。
【図5】第2の実施の形態であるベルトループ縫付けミ
シン100に備わる操作パネルを示す正面図である。
【図6】同、ベルトループ縫付けミシン100の回路構
成を示すブロック図である。
【図7】同、ベルトループ縫付けミシン100による縫
製パターンの拡大縮小の態様を説明するための模式図で
ある。
【図8】同、ベルトループ縫付けミシン100に備わる
オフセット縫製と拡大縮小機能により得られる縫製パタ
ーンの一例を示す模式図である。
【図9】同、ベルトループ縫付けミシン100により行
われる、縫い送りによるオフセット縫製の態様を説明す
る模式図である。
【図10】同、ベルトループ縫付けミシン100により
行われる、空送りによるオフセット縫製の態様を説明す
る模式図である。
【図11】図6の制御回路により行われる縫製制御の処
理手順を示すフローチャートの一部である。
【図12】図11の続きの部分のフローチャートであ
る。
【図13】従来のベルトループ縫付けミシンを示す側面
図である。
【図14】従来のベルトループ縫付けミシンの縫製態様
を示す模式図である。
【図15】本発明の実施の形態の布押えの移動機構にお
いてその他の例を示すものでRθ移動機構の上面図であ
る。
【符号の説明】
1 ベルトループ縫付けミシン(機械的な構成
のミシン) 10 ミシン本体 12,12 ミシン針 14,14 布押え 20 XY移動機構 27 拡大縮小機構 40 供給装置 44,44 フォーク 60 制御回路 71 Xモータ 72 Yモータ 100 ベルトループ縫付けミシン(電気制御のミ
シン) 200 操作パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の幅のベルトループを縫製物の縫付
    け位置に供給する供給手段と、 縫付け位置に供給されたベルトループを所定の縫製パタ
    ーンで縫いつける縫製手段と、 前記縫製パターンを少なくともベルトループの幅方向に
    拡大縮小させる拡大縮小手段とを備えたベルトループ縫
    付けミシンにおいて、 前記供給装置は、異なる幅のベルトループを、ベルトル
    ープの幅方向の一端側がほぼ一定の設定位置に来るよう
    に供給し、 前記拡大縮小手段による幅方向の拡大縮小の原点が、前
    記縫製パターンの前記設定位置側に設定されていること
    を特徴とするベルトループ縫付けミシン。
  2. 【請求項2】 前記縫製手段による前記縫製パターンの
    縫い始め位置が、該縫製パターンの前記設定位置側に設
    定されていることを特徴とする請求項1記載のベルトル
    ープ縫付けミシン。
  3. 【請求項3】 任意の幅のベルトループをベルトループ
    の幅方向の一端側がほぼ一定の設定位置に来るように縫
    製物の縫付け位置に供給する供給手段と、 縫付け位置に供給されたベルトループを所定の縫製パタ
    ーンで縫いつける縫製手段とを備えたベルトループ縫付
    けミシンにおいて、 前記縫製パターンの縫製位置の変更量を表すオフセット
    量を入力するオフセット量入力手段と、 前記縫製手段による前記縫製パターンの縫製位置を前記
    オフセット量だけずらすオフセット手段とを備えたこと
    を特徴とするベルトループ縫付けミシン。
  4. 【請求項4】 前記オフセット手段は、縫いを行わない
    空送りにより前記縫製パターンの縫製位置をずらすこと
    を特徴とする請求項3記載のベルトループ縫付けミシ
    ン。
  5. 【請求項5】 ベルトループ縫付けの縫付け長さ或いは
    幅のうち少なくとも一方の縫付け寸法を入力する寸法入
    力手段と、 入力された一方或いは両方の縫付け寸法に基づき縫製パ
    ターンを演算作成する演算手段と、 ベルトループを前記演算作成された縫製パターンで縫製
    物に縫い付ける縫製手段とを備えたことを特徴とするベ
    ルトループ縫付けミシン。
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