JP3627543B2 - 止め縫いデータ作成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被縫製体に所定の縫目模様を繰り返し形成するミシンに用いられる止め縫いデータ作成装置に係り、特に縫目模様に応じた止め縫いデータを作成可能な止め縫いデータ作成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ミシンによる縫製作業では、縫い始めと縫い終わりとの少なくとも一方において、糸端のほつれを防止するために、縫目の間隔を狭くしたり、被縫製体の搬送方向を逆転させたりする止め縫いが広く一般的に行われている。
【0003】
図11及び図12は、このようなミシンによる縫製結果の一例を示したもので、図11(A)及び図12(A)は、上述したミシンによって形成された縫目模様及び止め縫いを示したものであり、図11(B)及び図12(B)は、上述した縫目模様及び止め縫いを形成するための基となるデータが格納された縫目テーブル及び止め縫いテーブルを示している。
【0004】
図11(A)及び図12(A)に示されるような縫目模様101及び止め縫い103は、被縫製体105を所定の搬送方向(図中、上方向)へ断続的に搬送するとともに、縫針を被縫製体105の幅方向(図中、左右方向)へ順次移動させることにより形成されており、この縫針の移動位置は、図11(B)及び図12(B)に示される縫目テーブルに格納された縫目データ、もしくは、止め縫いテーブルに格納された止め縫いデータに基づいて決定されている。尚、図11(A)及び図12(A)に示される○印及び●印は、上述した縫目テーブルに従って縫針が移動する場合の針落ち位置、同様に、◇印及び◆印は止め縫いテーブルに従って縫針が移動する場合の針落ち位置を示しており、●印、◆印、及び、実線は被縫製体上に形成された縫製結果を示している。また、図11(B)及び12(B)に示される縫目データ及び止め縫いデータは、縫針の基準位置(基線)107に対する縫針の被縫製体105の幅方向(図中、左右方向)の針落ち位置を示す一方、図中塗りつぶし(網掛け)されている縫目データ及び止め縫いデータは、実際の縫製に用いられたデータを示している。
【0005】
この縫目データと止め縫いデータからなる2つのデータの内、どちらのデータに基づいて縫針を移動させるかは、縫製作業者からの指示に応じて選択的に切り換えられており、縫製作業者からの止め縫い指示が確認された場合は(図11(B)及び図12(B)中、0ステップ目、20ステップ目)、連続する4つの縫目データに代わって4つの止め縫いデータを採用し、4針止め縫い103を実行する構成となっている。
【0006】
一方、この止め縫いデータは、それぞれの縫目データに対応して作成されており、図11(B)及び図12(B)に示されるように、縫目テーブルに格納された縫目データに任意の定数(図11(B)は定数=1/10、図12(B)は定数=1/∞)を乗ずることにより導き出されている。つまり、この止め縫いテーブルに従って形成される止め縫い103は、基線107を中心として縫目模様101を1/10(縮小率10%、図11参照)もしくは1/∞(縮小率0%、図12参照)に縮小させたものとなっており、これにより、縫目の間隔を狭くして糸端がほつれることを防止している。尚、この縮小率は、裁縫作業者の指示を介して任意に設定可能な構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような止め縫い103では、基線107を中心に縫目模様101を縮小しているため、その縮小率によっては、縫目模様101と止め縫い103との針落ち位置が大きく異なり、模様の見栄えが悪くなる恐れがあった。また、特に、基線107の付近において被縫製体105同士を縫い合わせる場合には、被縫製体105の縫い合わせ位置付近に針落ち位置が点在することになり、縫い合わせの強度や精度の関係上あまり好ましいものではなかった。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、模様の見栄えを損なうこと無く、かつ、確実な止め縫いを実行することが可能な止め縫いデータ作成装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の止め縫いデータ作成装置は、被縫製体を所定搬送方向へ1ステップ毎に一定量搬送すると共に、被縫製体の搬送方向に直交する向きへ縫針を断続的に移動させ、被縫製体上に所定の縫目模様を繰り返し形成し得るミシンに用いられる止め縫いデータ作成装置において、 前記被縫製体上への所定の縫目模様の形成に際し、前記被縫製体上への所定の縫目模様を形成するために要する縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量を決定する縫目データが、被縫製体の1ステップ毎の搬送に対応して格納された縫目テーブルと、前記被縫製体上に止め縫いを形成するために要する縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量を決定する止め縫いデータが、被縫製体の1ステップ毎の搬送に対応して格納された止め縫いテーブルとを備え、前記止め縫いテーブルに格納された被縫製体の任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量に基づいて導き出されることを特徴とするものである。
【0010】
この止め縫いデータ作成装置によれば、止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づく縫針の移動量に基づいて導き出される。これにより、様々な縫目データに対応した止め縫いデータを作成することが可能となるので、その縫目データに基づいて形成される縫目模様に応じた止め縫いデータが作成することが可能となる。更に、留め縫い時の被縫製体に対する針落ち数を減少させることができ、必要以上に被縫製体を傷めることなく、迅速に止め縫いをすることができるので、非常に好都合である。
【0011】
また、請求項2記載の止め縫いデータ作成装置は、請求項1記載の止め縫いデータ作成装置において、前記止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づくそれぞれの縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量の間に存在するように導き出されることを特徴とするものである。
【0012】
この止め縫いデータ作成装置によれば、請求項1記載の止め縫いデータ作成装置の効果に加え更に、止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づくそれぞれの縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量の間に存在するように導き出されるので、止め縫いの際に縫針の針落ち位置が縫目模様と大きく異なってしまうことがなく、止め縫いにより縫目模様の外観を損なうことを良好に防止できる。
【0013】
更に、請求項3記載の止め縫いデータ作成装置は、請求項1または請求項2記載の止め縫いデータ作成装置において、前記止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量の平均値近傍となるように導き出されることを特徴とするものである。
【0014】
この止め縫いデータ作成装置によれば、請求項1または請求項2記載の止め縫いデータ作成装置の効果に加え更に、止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データの少なくとも2つの縫目データに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量の平均値近傍となるように導き出されるので、それぞれの縫目模様の流れに沿った止め縫いが実行され、止め縫いにより縫目模様の外観を損なうことをより良好に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る止め縫いデータ作成装置を内蔵したミシンの外観斜視図である。図1に示されるミシン1は、作業用テーブル9に設けられたミシンベッド部3と、そのミシンベッド部3の右端部から立設配置された脚柱部27と、その脚柱部27からミシンベッド部3に対向するように左方へ延びるアーム部2とから構成されている。
【0017】
この作業用テーブル9の下方には、ミシン1を駆動するための駆動モータ17及びミシン1の主制御を行う制御ボックス25が作業用テーブル9を固定支持する作業台21に取り付けられている。また、作業台21の下端部には、ミシン1による縫製動作の指示を行うペダル19が揺動可能に支持され、このペダル19は、上下方向に延びる連結棒23を介して制御ボックス25と連結されている。
【0018】
このペダル19は、中立位置と、中立位置に対して爪先側に踏み込んだ前踏み位置と、中立位置に対して踵側に踏み返した踏み返し位置とに揺動することができるように構成されており、制御ボックス25はこのペダル19の位置に応じた起動信号を駆動モータ17側へ出力している。尚、この制御ボックス25は、ペダル19の位置が中立位置の場合は縫製作業を停止させる信号、ペダル19の位置が前踏み位置である場合は縫製作業を実行する信号、及び、ペダル19の位置が踏み返し位置にある場合は止め縫いを実行する信号をそれぞれ出力する構成となっている。
【0019】
また、この制御ボックス25には、縫目選択スイッチ11が設けられており、縫製作業者が縫目選択スイッチ11を押下することにより、様々な縫目模様を形成することが可能となっている。
【0020】
更に、プーリ12の回動と、縫針16の上下動とは、連動するように構成されており、プーリ12を手動により回動させることにより、縫針16の上下動位置を微調整できるようになっている。
【0021】
図2は、上述したミシン1の概略内部構造を示したものであり、図に示されるように、アーム部2の頭部下方には、縫針16を支持する針棒4の先端及び布押え6が突出して設けられており、また、ミシンベッド部3上には、布押え6と対向する位置に送り歯8が設けられている。このミシン1により、図示しない被縫製体は、送り歯8を介して被縫製体搬送方向(図中矢印Y方向)へ断続的に搬送されるとともに、ベルト10、プーリ12を介して伝達された駆動力により針棒4を上下動させて被縫製体上に縫目を形成している。
【0022】
この針棒4は、コの字状の針棒保持部14を介して上下動可能に保持されており、この針棒保持部14は、アーム部2内に水平配設されたシャフト18の一端と連結されている。また、シャフト18は、シャフト保持部20を介して被縫製体幅方向(図中矢印X方向)に揺動可能に保持されており、その駆動力は、ステッピングモータ22からの駆動力を複数のリンク部材24、及び、シャフト18の中央近傍に設けられた連結部材26を介して得られている。
【0023】
この縫針16の被縫製体幅方向(図中矢印X方向)への移動量は、ステッピングモータ22のステップ量によって決定されており、このステッピングモータ22のステップ量をパルス発生装置28を介して制御することにより、縫針16を所望の位置へと移動させている。尚、この縫針16の被縫製体幅方向(図中矢印X方向)への移動量を順次変化させることにより、被縫製体上に所定の縫目模様及び止め縫いを形成しており、この縫針16の被縫製体幅方向(図中矢印X方向)への移動量は、後述する縫目テーブルに格納された縫目データもしくは止め縫いテーブルに格納された止め縫いデータによって決定されている。
【0024】
また、被縫製体上に形成される様々な縫目模様は、上述した制御ボックス25(図1参照)に設けられた縫目選択スイッチ11を介して所望の縫目模様を選択することができ、この縫目選択スイッチ11の設定に応じて縫目テーブルが選択される構成となっている。
【0025】
図3は、上述した制御ボックス25の主要構成を示したブロック構成図であり、この制御ボックス25は、RAM31、ROM37、CPU39、縫目選択スイッチ11、ペダル19、パルス発生装置28、駆動モータ17、ステッピングモータ22等をバス43を介して接続することにより構成されている。
【0026】
このRAM31は、上述した縫目データを格納した縫目テーブル33、及び、止め縫いデータを格納した止め縫いテーブル35等を備えており、各種制御動作を実行する際に要するデータを記憶したり、書き換えたりしている。
【0027】
また、ROM37は、後述する縫製作業を実行する縫製処理プログラムや、止め縫いデータ作成プログラム等を始めとする種々のミシン制御プログラムが格納されている。
【0028】
更に、CPU39は、ミシン1全体の動作を制御する中央演算処理装置であり、ミシン1の動作に関するすべての情報を管理している。
【0029】
次に、上述したROM37に格納された縫製処理プログラムに基づいて実行される縫製作業について、図4に示されるフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0030】
まず、縫製作業者により縫目選択スイッチ11を介して選択された縫目模様に応じて、その縫目模様を形成するための縫目データを縫目テーブル33に格納する(S1)。その後、ROM37に格納された止め縫いデータ作成プログラムに従って、選択された縫目模様に応じた止め縫いデータを作成し(S3)、この作成した止め縫いデータを順次RAM31に設けられた止め縫いテーブル35に格納する。尚、縫目テーブル33に格納された縫目データ及び止め縫いテーブル35に格納された止め縫いデータは、縫針16の被縫製体幅方向への移動量を決定付けており、上述した送り歯8を介して被縫製体が1ステップ搬送される毎に順次参照される構成となっている。
【0031】
この止め縫いデータの作成が終了すると(S3)、次に、縫製作業者によりペダル19が前踏みされたかを確認する(S5)。そして、ペダル19の前踏みが確認されると(S5:YES)、その前踏みが縫製開始直後のものであるか判断し(S7)、前踏みが縫製開始直後である場合は(S7:YES)、縫針16の被縫製体幅方向の移動量を止め縫いテーブル35に格納された止め縫いデータに基づいて決定し(S11)、前踏みが縫製開始直後でない場合は(S7:NO)、縫針16の被縫製体幅方向の移動量を縫目テーブル33に格納された縫目データに基づいて決定する(S9)。そして、このようにして決定された縫針16の被縫製体幅方向の移動量に応じて、ステッピングモータ22を所定ステップ量駆動させ、縫針16を所定の位置へと移動させるとともに(S13)、縫針16を上下動して縫目を形成する(S15)。
【0032】
その後、送り歯8を介して、被縫製体を被縫製体搬送方向へ1ステップ搬送させることにより(S17)、1サイクルの縫製動作を終了する。この縫製動作のサイクルは、縫製作業者により踏み返しが行われる(S19:YES)まで、S7〜S17の動作が繰り返し実行され、踏み返しが検出されると(S19:YES)、再度止め縫いデータに基づいて縫針16を駆動させるとともに、図示しない糸切断機構を介して下糸13及び上糸15を切断し(S21)、この縫製処理を終了する。
【0033】
尚、S7において、前踏みが縫製開始直後であると確認された場合(S7:YES)や、踏み返しが確認された場合(S19:YES)は、次に続く4サイクルの縫製動作を止め縫いデータに基づいて実行する構成となっており、これにより、糸端のほつれを防止する4針止め縫いが実行される。また、これらの縫製動作は、ペダル19を中立状態にすることにより、いつでもミシン1を停止状態にすることができ、新たなペダル19の操作が行われるまで、その状態が保持される構成となっている。
【0034】
ところで、S3において実行される止め縫いデータ作成プログラムは、任意のステップに対応する縫目データ及びその近隣するステップに対応する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データから、その任意のステップに対応する止め縫いデータを算出する数学的プログラムから構成されており、その止め縫いデータの算出方法を以下に説明する。
【0035】
まず、図5を参照しながら、任意のステップに対応する縫目データ及びその次のステップに対応する縫目データからなる2つの縫目データから、その任意のステップに対応する止め縫いデータの算出方法について説明する。
【0036】
図5は、上述した縫目テーブル33に格納された縫目データに基づく針落ち位置A、Bを示したものであり、この針落ち位置A、Bに対応した被縫製体50の搬送方向(図中、上方向)のステップ数をそれぞれ、α、α+1ステップ目、及び、被縫製体50の幅方向(図中、左右方向)の縫針16の移動量をそれぞれa、bとする。以下、このαステップ目の縫目データに対応する止め縫いデータに基づく針落ち位置Cの算出方法について説明する。
【0037】
まず、αステップ目及びその次のステップに当たるα+1ステップ目に対応する縫目データに基づく縫針16の移動量a、bから、その平均移動量(=(a+b)/2)を算出する。この平均移動量は、図5に示されるような平均線51の位置に相当し、この平均線51を中心としてx倍(x<1)に縮小させることにより、止め縫いデータを算出する構成となっている。つまり、止め縫いデータに基づく針落ち位置Cは、[縫目データに基づく移動量a]+[平均線51を中心としてx倍に縮小されたことによる移動量L]によって求められ、この止め縫いデータに基づく縫針16の移動量cは、以下のような数式(1)によって表わされる。
【0038】
c=[a]+[L]
=[a]+[(b−a)/2−x{(b−a)/2}]
=[a(1+x)+b(1−x)]/2 ― 数式(1)
上述した止め縫いデータ作成プログラムは、この数式(1)に従って、各ステップ毎に設けられた縫目データに対応する止め縫いデータを作成しており、この数式(1)及び図4に示される縫製処理のフローチャートに基づいて形成される縫目模様及び止め縫いの一例を図6及び図7を参照しながら詳細に説明する。
【0039】
図6(A)及び図7(A)は、上述したミシン1によって形成された縫目模様及び止め縫いを示したものであり、図6(B)及び図7(B)は、上述した縫目模様及び止め縫いを形成するための基となるデータが格納された縫目テーブル33及び止め縫いテーブル35を示している。
【0040】
図6(A)及び図7(A)に示されるような縫目模様52及び止め縫い54は、被縫製体50を所定の搬送方向(図中、上方向)へ断続的に搬送するとともに、縫針16を被縫製体50の幅方向(図中、左右方向)へ順次移動させることにより形成されており、この縫針16の移動位置は、図6(B)及び図7(B)に示される縫目テーブル33に格納された縫目データ、もしくは、止め縫いテーブル35に格納された止め縫いデータに基づいて決定されている。尚、図6(A)及び図7(A)に示される○印及び●印は、上述した縫目テーブル33に従って縫針16が移動する場合の針落ち位置、同様に、◇印及び◆印は止め縫いテーブル35に従って縫針16が移動する場合の針落ち位置を示しており、●印、◆印、及び、実線は上述した縫製処理に従って形成された縫製結果を示している。また、図6(B)及び図7(B)に示される縫目データ及び止め縫いデータは、縫針16の基準位置(基線)58に対する縫針16の被縫製体50の幅方向(図中、左右方向)の針落ち位置を示す一方、図中塗りつぶし(網掛け)されている縫目データ及び止め縫いデータは、実際の縫製に用いられたデータを示し この図6(A)及び図7(A)に示される縫目は、上述した縫製処理に従って縫製開始直後(0ステップ目)と、20ステップ目において、4針止め縫いが実行された状態を示している。尚、図6(B)及び図7(B)に示される止め縫いテーブル35は、上述した止め縫いデータ作成プログラムに基づいて作成されており、図6(B)に示される止め縫いテーブル35では、上述した数式(1)のxに1/10を与えた場合(縮小率10%)を、また、図7(B)に示される止め縫いテーブル35では、上述した数式(1)のxに1/∞を与えた場合(縮小率0%)を示している。
【0042】
次に、図8を参照しながら、任意のステップに対応する縫目データ及びその後に続く2つのステップに対応する縫目データからなる3つの縫目データから、その任意のステップに対応する止め縫いデータの算出方法について説明する。尚、以下に示す止め縫いデータの算出方法は、上述した図5に示される止め縫いデータの算出方法と略同一であり、その算出方法は、まず3つの縫目データからその平均移動量を導き出した後、その平均移動量を中心として任意倍率縮小させることにより得られている。
【0043】
図8は、上述した縫目テーブル33に格納された縫目データに基づく針落ち位置D、E、Fを示したものであり、この針落ち位置D、E、Fに対応した被縫製体50の搬送方向(図中、上方向)のステップ数をそれぞれ、β、β+1、β+2ステップ目、及び、被縫製体50の幅方向(図中、左右方向)の縫針16の移動量をそれぞれd、e、fとする。以下、このβステップ目の縫目データに対応する止め縫いデータに基づく針落ち位置Gの算出方法について説明する。
【0044】
まず、βステップ目及びその後に続く2つのステップに当たるβ+1、β+2ステップ目に対応する縫目データに基づく縫針16の移動量d、e、fから、その平均移動量(=(d+e+f)/3)を算出する。この平均移動量は、図8に示されるような平均線51の位置に相当し、この平均線51を中心としてy倍(y<1)に縮小させることにより、止め縫いデータを算出する構成となっている。つまり、止め縫いデータに基づく針落ち位置Gは、[縫目データに基づく移動量d]+[平均線51を中心としてy倍に縮小されたことによる移動量L]によって求められ、この止め縫いデータに基づく縫針16の移動量gは、以下のような数式(2)によって表わされる。
【0045】
g=[d]+[L]
=[d]+[(e+f−2d)/3−y{(e+f−2d)/3}]
=[d(1+2y)+e(1−y)+f(1−y)]/3 ― 数式(2) 上述した止め縫いデータ作成プログラムは、この数式(2)に従って、各ステップ毎に設けられた縫目データに対応する止め縫いデータを作成しており、この数式(2)及び図4に示される縫製処理のフローチャートに基づいて形成される縫目模様及び止め縫いの一例を図9及び図10を参照しながら詳細に説明する。
【0046】
図9(A)及び図10(A)は、上述したミシン1によって形成された縫目模様及び止め縫いを示したものであり、図9(B)及び図10(B)は、上述した縫目模様及び止め縫いを形成するための基となるデータが格納された縫目テーブル33及び止め縫いテーブル35を示している。
【0047】
図9(A)及び図10(A)に示されるような縫目模様52及び止め縫い54は、被縫製体50を所定の搬送方向(図中、上方向)へ断続的に搬送するとともに、縫針16を被縫製体50の幅方向(図中、左右方向)へ順次移動させることにより形成されており、この縫針16の移動位置は、図9(B)及び図10(B)に示される縫目テーブル33に格納された縫目データ、もしくは、止め縫いテーブル35に格納された止め縫いデータに基づいて決定されている。尚、図9(A)及び図10(A)に示される○印及び●印は、上述した縫目テーブル33に従って縫針16が移動する場合の針落ち位置、同様に、◇印及び◆印は止め縫いテーブル35に従って縫針16が移動する場合の針落ち位置を示しており、●印、◆印、及び、実線は上述した縫製処理に従って形成された縫製結果を示している。また、図9(B)及び図10(B)に示される縫目データ及び止め縫いデータは、縫針16の基準位置(基線)58に対する縫針16の被縫製体50の幅方向(図中、左右方向)の針落ち位置を示す一方、図中塗りつぶし(網掛け)されている縫目データ及び止め縫いデータは、実際の縫製に用いられたデータを示している。
【0048】
この図9(A)及び図10(A)に示される縫目は、上述した縫製処理に従って縫製開始直後(0ステップ目)と、20ステップ目において、4針止め縫いが実行された状態を示している。尚、図9(B)及び図10(B)に示される止め縫いテーブル35は、上述した止め縫いデータ作成プログラムに基づいて作成されており、図9(B)に示される止め縫いテーブル35では、上述した数式(2)のyに1/10を与えた場合(縮小率10%)を、また、図10(B)に示される止め縫いテーブル35では、上述した数式(2)のyに1/∞を与えた場合(縮小率0%)を示している。
【0049】
尚、上述した従来技術及び本実施形態に係る縫製処理による縫製結果を示した図6、図7、図9、図10、図11、図12は、止め縫いデータの作成方法が異なる他は全て同一条件下において行われている。
【0050】
このように、任意のステップに対応する縫目データ及びその近隣するステップに対応する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データから、その任意のステップに対応する止め縫いデータを算出することにより、選択された縫目模様52に沿った止め縫い54を形成することができ、従来の止め縫い(図11、図12参照)のように、縫目模様52とかけ離れた位置に止め縫い54を形成することが無い。そのため、縫目模様52の外観を損なうことない止め縫い54を行うことができ、非常に好都合である。
【0051】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、本実施形態では、隣り合う2つ及び3つの縫目データを基に止め縫いデータを作成する例を挙げて説明したが、勿論これに限られることなく、隣り合う4つ以上の縫目データを基に止め縫いデータを作成しても同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0052】
また、本実施形態に係る縫目データを格納する縫目テーブル33は、RAM31内に格納される例を挙げて説明したが、勿論これに限られることなく、予めROM37内に複数の縫目データを格納しておき、必要に応じて、RAM31側に書き込んで使用しても同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0053】
更に、本実施形態に係る止め縫いデータの作成方法では、任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータを算出する際に、その任意のステップに対応する縫目データと、その後に続く縫目データからなる少なくとも2つの縫目データを基に算出する例を挙げたが、勿論これに限られることなく、任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その前のステップである縫目データからなる少なくとも2つの縫目データを基に算出したり、任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その前後のステップである縫目データからなる3つ以上の縫目データを基に算出しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の止め縫いデータ作成装置によれば、止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づく縫針の移動量に基づいて導き出される。これにより、様々な縫目データに対応した止め縫いデータを作成することが可能となるので、その縫目データに基づいて形成される縫目模様に応じた止め縫いデータが作成することが可能となる。更に、留め縫い時の被縫製体に対する針落ち数を減少させることができ、必要以上に被縫製体を傷めることなく、迅速に止め縫いをすることができるので、非常に好都合である。
【0055】
また、請求項2記載の止め縫いデータ作成装置によれば、請求項1記載の止め縫いデータ作成装置の効果に加え更に、止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づくそれぞれの縫針の移動量の間に存在するように導き出されるので、止め縫いの際に縫針の針落ち位置が縫目模様と大きく異なってしまうことがなく、止め縫いにより縫目模様の外観を損なうことを良好に防止できる。
【0056】
更に、請求項3記載の止め縫いデータ作成装置によれば、請求項1または請求項2記載の止め縫いデータ作成装置の効果に加え更に、止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データの少なくとも2つの縫目データに基づく縫針の移動量の平均値近傍となるように導き出されるので、それぞれの縫目模様の流れに沿った止め縫いが実行され、止め縫いにより縫目模様の外観を損なうことをより良好に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の止め縫いデータ作成装置を内蔵したミシンの外観斜視図である。
【図2】ミシンの概略内部構造を示した図である。
【図3】制御ボックスの主要構成を示したブロック構成図である。
【図4】縫製処理のフローチャート図である。
【図5】止め縫いデータの算出方法を示した図である。
【図6】ミシンによって形成された縫目模様及び止め縫い模様を示した図である。
【図7】ミシンによって形成された縫目模様及び止め縫い模様を示した図である。
【図8】止め縫いデータの算出方法を示した図である。
【図9】ミシンによって形成された縫目模様及び止め縫い模様を示した図である。
【図10】ミシンによって形成された縫目模様及び止め縫い模様を示した図である。
【図11】従来の止め縫いデータ作成装置を備えたミシンによる縫製作業を示した図である。
【図12】従来の止め縫いデータ作成装置を備えたミシンによる縫製作業を示した図である。
【符号の説明】
1 ミシン
3 ミシンベッド部
8 送り歯
11 縫目選択スイッチ
16 縫針
17 駆動モータ
19 ペダル
22 ステッピングモータ
25 制御ボックス
28 パルス発生装置
31 RAM
33 縫目テーブル
35 止め縫いテーブル
37 ROM
39 CPU
50 被縫製体
52 縫目模様
54 止め縫い

Claims (3)

  1. 被縫製体を所定搬送方向へ1ステップ毎に一定量搬送すると共に、被縫製体の搬送方向に直交する向きへ縫針を断続的に移動させ、被縫製体上に所定の縫目模様を繰り返し形成し得るミシンに用いられる止め縫いデータ作成装置において、
    前記被縫製体上への所定の縫目模様の形成に際し、
    前記被縫製体上への所定の縫目模様を形成するために要する縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量を決定する縫目データが、被縫製体の1ステップ毎の搬送に対応して格納された縫目テーブルと、
    前記被縫製体上に止め縫いを形成するために要する縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量を決定する止め縫いデータが、被縫製体の1ステップ毎の搬送に対応して格納された止め縫いテーブルと
    を備え、
    前記止め縫いテーブルに格納された被縫製体の任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量に基づいて導き出されることを特徴とする止め縫いデータ作成装置。
  2. 前記止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づくそれぞれの縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量の間に存在するように導き出されることを特徴とする請求項1記載の止め縫いデータ作成装置。
  3. 前記止め縫いテーブルに格納された任意のステップの搬送に対応する止め縫いデータに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量は、その任意のステップの搬送に対応する縫目データと、その縫目データに近隣する縫目データからなる少なくとも2つの縫目データに基づく縫針の被縫製体の搬送方向に直交する向きへの移動量の平均値近傍となるように導き出されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の止め縫いデータ作成装置。
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