JP2002225661A - エアバッグモジュールの取付構造 - Google Patents
エアバッグモジュールの取付構造Info
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Abstract
係合を同時に解除可能で、その際の係止体の変位を容易
かつ円滑に行うことができるエアバッグモジュールの取
付構造を提供する。 【解決手段】エアバッグモジュールの底面に突設した複
数のピンを保持部材14に設けた複数の挿通孔18に挿
通し、各ピンのフック部を挿通孔18に設けた係止ワイ
ヤ23に係合させる。そして、係止ワイヤ23の操作部
24を前後方向に切り換え操作して、係止ワイヤ23と
フック部との係合を解除する。保持部材14の下面14
bに、操作部24の操作方向に延びるとともに、操作部
24の両側部24a間に位置するように案内突条27を
設ける。
Description
エアバッグモジュールをステアリングホイールに取り付
けるエアバッグモジュールの取付構造に関するものであ
る。
造としては、例えば特表平10−500922号公報に
開示された構成のものが知られている。すなわち、この
従来構成では、エアバッグモジュールの底面に複数のピ
ン(例えば4つ)が突設され、それらのピンの先端には
フック部が形成されている。ステアリングホイールの芯
金には複数(例えば2つ)の保持部材が取り付けられ、
それらの保持部材には前記ピンと対応する複数(例えば
各2つ)の挿通孔が形成されている。各保持部材には弾
性を有する係止ワイヤがそれぞれ取り付けられ、それら
の一部が各挿通孔内にその軸線と交差する方向へ延長配
置されている。
ングホイールに取り付ける場合には、複数のピンを各挿
通孔に挿通して、各ピンのフック部を挿通孔内の係止ワ
イヤに弾性係合させる。これにより、エアバッグモジュ
ールがステアリングホイール上に係止保持されるように
なっている。
エアバッグモジュールの取付構造においては、例えばエ
アバッグモジュールを一旦取り付けた後に交換が必要に
なったような場合等において、そのエアバッグモジュー
ルをステアリングホイールから取り外すのが困難である
という問題があった。
テアリングホイールでは、ステアリングホイールのバッ
クカバーに作業孔が形成され、この作業孔がフック部と
係止ワイヤとの4つの係止箇所に対応するようになって
いる。そのため、エアバッグモジュールを取り外す場合
には、この作業孔から各係止箇所にドライバー等の取り
外しジグを挿入し、係止ワイヤを弾性に抗して変形させ
てフック部との係合を順に解除していた。このように、
複数の係止箇所についてフック部と係止ワイヤとの係合
をドライバー等により順に解除させる必要があって、そ
の解除作業が非常に面倒であるとともに、長い作業時間
がかかっていた。
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、複数の係止箇所におけるフック部と係止体との係合
を同時に解除することができて、その際の係止体の変位
を容易かつ円滑に行うことができるエアバッグモジュー
ルの取付構造を提供することにある。
に、エアバッグモジュールの取付構造に係る本願請求項
1に記載の発明は、エアバッグモジュールの底面または
外側面、あるいはその底面及び外側面の一方に対向する
ステアリングホイール本体の対向面の一方に突設された
複数のピンを、前記エアバッグモジュールの底面または
外側面、あるいは前記ステアリングホイール本体の対向
面の他方に設けられた複数の挿通孔に挿通し、各ピンに
形成されたフック部を挿通孔に設けられた係止体に係合
させることにより、エアバッグモジュールをステアリン
グホイール上に取り付けるようにしたエアバッグモジュ
ールの取付構造において、前記係止体には、前記エアバ
ッグモジュールを前記ステアリングホイールに係止可能
な係止可能状態と、前記エアバッグモジュールを前記ス
テアリングホイールから取り外し可能な取外可能状態と
に切り換え操作するための操作部を設け、前記エアバッ
グモジュールまたは前記ステアリングホイール本体に
は、前記係止体における前記係止可能状態と前記取外可
能状態との間の変位を案内する案内手段を設けたことを
特徴とするものである。
請求項1に記載の発明において、前記エアバッグモジュ
ールまたはステアリングホイール本体は前記挿通孔を有
するとともに前記係止体を保持する保持部材を備え、前
記案内手段をその保持部材に設けたことを特徴とするも
のである。
請求項1または請求項2に記載の発明において、前記案
内手段は、前記操作部の操作方向に延びるように配置さ
れる突起または突条であることを特徴とするものであ
る。
請求項3に記載の発明において、前記係止体は、1本の
連続する弾性線材からなり、前記操作部は、その弾性線
材が略U字形に折り曲げられてなるものであり、前記突
起または突条を略U字形をなす前記操作部の両側部間に
配置したことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明において、前記係止体は、1本の
連続する弾性線材からなり、前記操作部は、その弾性線
材が略T字形に折り曲げられてなるものであり、前記突
起または突条を略T字形をなす前記操作部の上底部に沿
うように配置したことを特徴とするものである。
係止可能状態から取外可能状態へと変位させるのみで複
数の係止箇所におけるフック部と係止体との係合が同時
に解除される。しかも、このように係止体を変位させる
際、操作部は案内手段により案内されるため操作部のが
たつきが抑制され、係止体を容易かつ円滑に変位させる
ことが可能となる。従って、エアバッグモジュールをス
テアリングホイールに対して容易かつ迅速に着脱するこ
とが可能となる。
のエアバッグモジュールの取付構造にかかる第1実施形
態について、図1〜図5を参照して説明する。
の芯金11は金属材料により形成され、その中央にはス
テアリングシャフトを嵌着するためのボス部12が形成
されるとともに、外周縁の2か所には貫通孔13が形成
されている。芯金11の下面には、合成樹脂よりなる略
コ字状の保持部材14が図示しない複数のボルトにより
取り付けられている。
4の両側片部14aにおける先端近傍の外周縁上には、
2つの筒状部15が突設されている。それら筒状部15
には、その外側上端縁に複数のスリット16と爪部17
が形成されている。そして、芯金11に対する保持部材
14の取付状態で、これらの筒状部15が芯金11の貫
通孔13に嵌合され、その筒状部15の爪部17が貫通
孔13の周縁に係合するようになっている。この状態
で、各筒状部15により、芯金11上に2つの挿通孔1
8が形成される。
にはリブ19が突出形成され、このリブ19の内面に
は、後述する係止体としての係止ワイヤ23を保持する
保持部20が形成されている。また、リブ19の下端縁
には、各筒状部15と隣接するように、抜止部21が内
側に向かって突出形成されている。
を連結する連結部14cにおけるリブ19の側面には、
開口部22が形成されている。そして、この開口部22
に対応する部分のリブ19の下端縁にも、抜止部21が
内側に向かって突出形成されている。
持部材14の保持部20には、係止ワイヤ23が前後方
向(図3中に矢印A、Bで示す方向)へ移動変位可能に
装着されている。この係止ワイヤ23は、1本の連続す
る弾性金属線材により一部を開放したほぼ台形リング状
に形成されている。この係止ワイヤ23は、全体を縮径
させた状態で保持部材14の保持部20内の係止位置P
1に装着配置され、抜止部21によって抜け止めされて
いる。
1に配置された状態では、係止ワイヤ23の両端近傍の
2か所に形成された係止部23aが各挿通孔18内でそ
の軸線方向と交差する方向へ延長配置されるようになっ
ている。言い換えると、この状態では、係止ワイヤ23
の各係止部23aが、各挿通孔18内にのぞくようにな
っている。
の開口部22と対応する部分には、略U字形に折り曲げ
られた操作部24が形成されている。この操作部24
は、係止ワイヤ23が保持部材14に装着された状態
で、前記開口部22を通して前方に突出されるようにな
っている。
3aに隣接するように凹状の逃げ部25がそれぞれ形成
されている。そして、前記操作部24が図3中のB方向
に押し込まれると、係止ワイヤ23が同図中二点鎖線で
示される後方の解除位置P2に配置される。このとき、
係止ワイヤ23の逃げ部25が各挿通孔18に対応し、
係止ワイヤ23が各挿通孔18内から退避されるように
なっている。
ヤ23を係止位置P1と解除位置P2とに切り換え配置
する役割を担っている。そして、係止ワイヤ23が係止
位置P1に配置されると、エアバッグモジュール28を
前記ステアリングホイールに係止可能な係止可能状態と
なる。一方、係止ワイヤ23が解除位置P2に配置され
ると、エアバッグモジュール28を前記ステアリングホ
イールから取り外し可能な取外可能状態となる。
ングホイールの芯金11上に取り付けられるエアバッグ
モジュール28の底面には2本のピン29が突設され、
それらのピン29の先端にはフック部30が内側に向け
て形成されている。そして、エアバッグモジュール28
をステアリングホイールの芯金11上に取り付ける場合
には、各ピン29を保持部材14の各挿通孔18に挿通
する。これにより、各挿通孔18内に配置された係止ワ
イヤ23の係止部23aが、各ピン29のフック部30
に内側から弾性係合される。この状態では、係止ワイヤ
23が保持部20からわずかに離間され、係止部23a
が係止ワイヤ23自体の弾性によりフック部30に圧接
係合される。そして、エアバッグモジュール28が、芯
金11上に2つの係止箇所で係止保持されるようになっ
ている。
付状態において、係止ワイヤ23の操作部24を前記矢
印Bの方向に押付操作したときには、係止ワイヤ23が
前方(保持部材14の連結部14c側)の係止位置P1
から後方(保持部材14の先端側)の解除位置P2に移
動変位される。そして、係止ワイヤ23は、その開放端
側が保持部20先端のリブ19の内壁面に沿って、図5
に鎖線で示すように、自体の弾性に抗して内側へ縮径さ
れるようになっている。この移動変位に伴って、係止ワ
イヤ23の係止部23aが両ピン29のフック部30か
ら離間するとともに、係止ワイヤ23の逃げ部25がフ
ック部30と対応配置されることになる。これにより、
2つの係止箇所における係止ワイヤ23とピン29との
係合が同時に解除されるようになっている。
4の連結部14cにおける前記開口部22と対応する部
分の下面14bには、内側に向かって膨出部14dが膨
出形成されている。この膨出部14dにおける下面14
bの内側縁の近傍には、2つの逆山形状の係合突条26
が前記開口部22の両側に位置するように形成されてい
る。また、その膨出部14dにおける下面14bには、
案内手段としての案内突条27が前記係合突条26の延
長方向とほぼ直交するように形成されている。この案内
突条27の延びる方向は、係止ワイヤ23の操作部24
におけるU字形の両側部24aに沿う方向であり、その
操作部24を操作する方向、すなわち図3における矢印
A、Bの方向に一致している。
24が案内突条27に案内されながら係止ワイヤ23が
後方の解除位置P2に移動されたとき、係止ワイヤ23
の一部が係合突条26に係合されて、解除位置P2に係
止保持されるようになっている。また、この状態から膨
出部14dの後方端部14eの近傍を持ち上げて係合突
条26を上方に移動させるか、あるいは係止ワイヤ23
の操作部24を押し下げると、係止ワイヤ23と係合突
条26との係合が解放される。そして、係止ワイヤ23
は、自体の弾性により後方の解除位置P2から前方の係
止位置P1に復帰移動されるようになっている。
モジュールの取付構造の作用について説明する。まず、
エアバッグモジュール28をステアリングホイールの芯
金11上に取り付ける場合には、図1に示すように、エ
アバッグモジュール28の底面に突設された2つのピン
29を、芯金11に取り付けられた保持部材14上の2
つの挿通孔18に挿通する。すると、保持部材14の下
面で係止位置P1に配置された係止ワイヤ23が、各挿
通孔18内においてピン29により内側に押し退けられ
るように弾性変形する。やがて、ピン29が、そのフッ
ク部30が係止ワイヤ23と対応する位置まで挿通され
ると、係止ワイヤ23の係止部23aが係止ワイヤ23
自体の弾性によりフック部30に内側から弾性係合され
る。これにより、エアバッグモジュール28が芯金11
上に2つの係止箇所で係止保持される。このため、エア
バッグモジュール28をワンタッチ操作にて、ステアリ
ングホイール上に容易かつ迅速に取り付けることができ
る。
付状態で、交換が必要になった場合等において、エアバ
ッグモジュール28をステアリングホイールの芯金11
上から取り外す必要が生じたときには、以下のような作
業を行う。すなわち、保持部材14の開口部22から前
方に突出して係止可能状態にある係止ワイヤ23の操作
部24を、後方(前記矢印Bの方向)に変位させて切り
換え操作する。すると、操作部24が案内突条27によ
り案内されながら、係止ワイヤ23が係止位置P1から
解除位置P2に移動され、その開放端側が自体の弾性に
抗して内側へ縮径される。これにより、図5に鎖線で示
すように、2つの係止箇所において、係止ワイヤ23の
係止部23aとピン29のフック部30との係合が同時
に解除され、エアバッグモジュール28を前記ステアリ
ングホイールから取り外し可能な取外可能状態となる。
しかも、このとき、係止ワイヤ23は、保持部材14に
おける膨出部14dの係合突条26との係合により取外
可能状態に保持される。このため、エアバッグモジュー
ル28を、ワンタッチ操作で係止状態から解除して、ス
テアリングホイールの芯金11上から容易かつ迅速に取
り外すことができる。
な効果を得ることができる。 (1)このエアバッグモジュールの取付構造では、係止
ワイヤ23を複数のピン29のフック部30に係合する
1本の連続する弾性金属線材で構成されている。そし
て、その係止ワイヤ23には、その係止ワイヤ23を係
止可能状態と取外可能状態とに切り換え操作するための
操作部24が設られている。
から取外可能状態へと移動変位させるのみで複数の係止
箇所におけるエアバッグモジュール側のピン29のフッ
ク部30と係止ワイヤ23との係合が同時に解除され
る。この結果、エアバッグモジュール28をステアリン
グホイールから容易かつ迅速に取り外すことができる。
造では、案内突条27が、保持部材14に係止ワイヤ2
3の操作部24を操作する方向に延びるように、かつ操
作部24の両側部24a間に位置するように設られてい
る。
係止ワイヤ23を移動変位させる際、操作部24は案内
突条27により案内される。この結果、操作部24がが
たつくのが抑制され、係止ワイヤ23を容易かつ円滑に
変位させることができる。従って、係止ワイヤ23を係
止可能状態と取外可能状態とに容易かつ円滑に切換配置
することができ、エアバッグモジュール28をステアリ
ングホイールに対する着脱作業を一層容易かつ迅速に行
うことができる。
グモジュールの取付構造にかかる第2実施形態につい
て、図6及び図7を参照して、前記第1実施形態とは異
なる部分を中心に説明する。
の取付構造では、係止ワイヤ23を、その操作部24を
保持部材14に対し押し引きして、係止可能状態と取外
可能状態とに切り換え配置するタイプの例を示した。こ
れに対して、図6及び図7に示すように、この第2実施
形態のエアバッグモジュールの取付構造では、係止体と
しての係止ワイヤ41を、その操作部42を保持部材4
3に対して回動させて、係止可能状態と取外可能状態と
に切り換え配置するタイプものとなっている。
しており、その両側片部43aの一端の近傍と図6にお
いて手前側で両側片部43aを連結する連結部43bの
中央付近との3ヶ所に筒状部15が形成されている。つ
まり、この保持部材43が芯金11に取り付けられた状
態で、3つの挿通孔18が形成されるようになってい
る。この場合には、エアバッグモジュール28も、その
底面に3本のピン29が形成されたものを使用するのが
好ましい。
成された開口部44は、前記第1実施形態の保持部材1
4における開口部22に比べて、リブ19の周方向に長
く形成されている。この開口部44に対応するように形
成された抜止部45の上面には、2本の係合突条46,
47が保持部材43の径方向に沿って延びるように所定
の間隔をおいて形成されている。
性金属線材により一部を開放した略円形状に形成されて
いる。この係止ワイヤ41が、保持部材43の保持部2
0に装着され、係止位置P1に配置された状態では、係
止ワイヤ41の前記各挿通孔18とほぼ対応する位置に
形成された3ヶ所の係止部41aが各挿通孔18内でそ
の軸線と交差するように延長配置されている。
材43の開口部44と対応する部分には、略T字形に折
り曲げられた操作部42が形成されている。この操作部
42は、係止ワイヤ41が保持部材43に装着された状
態で、前記開口部44を介して前方に突出されるように
なっている。そして、係止ワイヤ41が係止位置P1
(図6参照)に配置されているときには、操作部42が
一方の係合突条46に係合して、係止ワイヤ41が係止
位置P1に保持されるようになっている。一方、操作部
42が図6の矢印Cの方向に回動操作されて、係止ワイ
ヤ41が解除位置P2(図7参照)に配置されていると
きには、操作部42が他方の係合突条47に係合して、
係止ワイヤ41が解除位置P2に保持されるようになっ
ている。
下面43cの内周縁上には、案内手段としての案内突条
48が操作部42の上底部42aに沿ってその操作部4
2の操作方向(回動)に延びるように設けられている。
そして、前記係止ワイヤ41の操作部42が回動操作さ
れるとき、その係止ワイヤ41の上底部42aがこの案
内突条48上で摺動される。これにより、係止ワイヤ4
1を係止位置P1と解除位置P2との間で切り換え配置
するときに、操作部42の回動が案内されるようになっ
ている。
11上に取り付けられた状態で、係止ワイヤ41が係止
位置P1から解除位置P2に回動されたとき、各ピン2
9のフック部30が係止部41aから離間されて逃げ部
25に対応配置されるようになっている。これにより、
3つの係止箇所における係止ワイヤ41の係止部41a
とフック部30との係合が同時に解除されるようになっ
ている。
モジュールの取付構造の作用について説明する。まず、
エアバッグモジュール28をステアリングホイールの芯
金11上に取り付ける場合には、係止ワイヤ41を保持
部材43内において係止位置P1に配置させ、その係止
ワイヤ41の操作部42を一方の係合突条46に係合さ
せる。この状態で、前記第1実施形態と同様に、エアバ
ッグモジュール28の底面に突設された3つのピン29
を保持部材43上の3つの挿通孔18に挿通させ、その
ピン29のフック部30と係止ワイヤ41の各係止部4
1aとを弾性係合させる。
リングホイールの芯金11上から取り外す必要が生じた
ときには、保持部材43の開口部44から前方に突出し
た係止ワイヤ41の操作部42を図6の矢印方向に回動
操作する。このとき、その係止ワイヤ41の操作部42
を、その操作部42が係合突条46そして係合突条47
を乗り越えるまで回動操作する。このとき、その操作部
42の回動は、保持部材43上の案内突条48により案
内される。これにより、その操作部42と係合突条47
とが係合して、係止ワイヤ41が係止位置P1から解除
位置P2に切替配置されるとともにその解除位置P2に
保持される。
箇所でピン29のフック部30が、係止ワイヤ41の係
止部41aから離間されて逃げ部25に対応配置され
る。これにより、3つの係止箇所において、係止ワイヤ
41の各係止部41aと各ピン29のフック部30との
係合が同時に解除される。よって、前記第1実施形態と
同様に、エアバッグモジュール28をワンタッチ操作で
係止状態から解除して、ステアリングホイールの芯金1
1上から容易かつ迅速に取り外すことができるようにな
る。
1上にエアバッグモジュール28を再度取り付ける場合
には、まず係止ワイヤ41の操作部42を、前記取り外
し作業時とは逆方向に回動操作する。そして、その操作
部42が係合突条47そして係合突条46を乗り越える
ように回動させると、その操作部42が係合突条46に
係合され、係止ワイヤ41が係止位置P1に保持され
る。この状態で、前述したように、エアバッグモジュー
ル28の各ピン29を、保持部材43上の各挿通孔18
に挿通させ、係止ワイヤ41とピン29のフック部30
とを弾性係合させる。
実施形態における(1)に記載の効果とほぼ同様の効果
に加えて、次のような効果を得ることができる。 (3)このエアバッグモジュールの取付構造では、案内
突条48が、保持部材43に係止ワイヤ41の操作部4
2を操作する方向に延びるように、かつ操作部42の上
底部42aに沿って設られている。
係止ワイヤ41を移動変位させる際、操作部42は案内
突条48により案内される。この結果、操作部42がが
たつくのが抑制され、係止ワイヤ41を容易かつ円滑に
変位させることができる。従って、係止ワイヤ41を係
止可能状態と取外可能状態とに容易かつ円滑に切換配置
することができ、エアバッグモジュール28をステアリ
ングホイールに対する着脱作業を一層容易かつ迅速に行
うことができる。
以下のように変形してもよい。 ・ 前記第1実施形態において、係止ワイヤ23とフッ
ク部30との係合による係止箇所を、3つ以上の複数箇
所に変更して構成してもよい。また、前記第2実施形態
において、係止ワイヤ41とフック部30との係合によ
る係止箇所を、2つまたは4つ以上の複数箇所に変更し
て構成してもよい。
を保持部材14の連結部14cにおける膨出部14dの
下面14bに設ける構成とした。しかし、案内突条27
を設ける位置はこの下面14bには限られない。例え
ば、案内突条27を抜止部21の保持部材14の上面1
4f(図2参照)に設ける構成としてもよい。
モジュール28のピン29のフック部30が、係止ワイ
ヤ23,41に対してその内側から係合するようにして
もよい。
て、案内突条27,48を設ける構成とした。これに対
して、案内突条27,48に代えて、1つまたは複数の
突起を設ける構成としてもよい。なお、複数の突起を設
ける場合には、係止ワイヤ23,41における操作部2
4,42の操作方向に沿って突起を列設するのが望まし
い。
ュール28の底面にピン29を突設し、保持部材14,
43に挿通孔18を設ける構成とした。これに対して、
ステアリングホイール本体にピンを突設し、エアバッグ
モジュール28の底面にステアリングホイール本体のピ
ンが挿通する挿通孔を設ける構成としてもよい。このよ
うにした場合には、エアバッグモジュールに、ステアリ
ングホイール本体のピンと係合する係止ワイヤが保持さ
れる。
係止体を係止可能状態から取外可能状態へと変位させる
のみで複数の係止箇所におけるフック部と係止体との係
合を同時に解除できるとともに、係止体の係止可能状態
と取外可能状態との切り換え操作を容易かつ円滑に行う
ことができる。従って、エアバッグモジュールのステア
リングホイールに対する着脱作業を、容易かつ迅速に行
うことができる。
造の分解断面図。
を示す横断面図。
斜視図。
を示す横断面図。
部材、18…挿通孔、20…保持部、23,41…係止
体としての係止ワイヤ、23a,41a…係止部、2
4,42…操作部、25…逃げ部、27,48…案内手
段としての案内突条、28…エアバッグモジュール、2
9…ピン、30フック部。
Claims (5)
- 【請求項1】エアバッグモジュールの底面または外側
面、あるいはその底面及び外側面の一方に対向するステ
アリングホイール本体の対向面の一方に突設された複数
のピンを、前記エアバッグモジュールの底面または外側
面、あるいは前記ステアリングホイール本体の対向面の
他方に設けられた複数の挿通孔に挿通し、各ピンに形成
されたフック部を挿通孔に設けられた係止体に係合させ
ることにより、エアバッグモジュールをステアリングホ
イール上に取り付けるようにしたエアバッグモジュール
の取付構造において、 前記係止体には、前記エアバッグモジュールを前記ステ
アリングホイールに係止可能な係止可能状態と、前記エ
アバッグモジュールを前記ステアリングホイールから取
り外し可能な取外可能状態とに切り換え操作するための
操作部を設け、前記エアバッグモジュールまたは前記ス
テアリングホイール本体には、前記係止体における前記
係止可能状態と前記取外可能状態との間の変位を案内す
る案内手段を設けたことを特徴とするエアバッグモジュ
ールの取付構造。 - 【請求項2】前記エアバッグモジュールまたはステアリ
ングホイール本体は前記挿通孔を有するとともに前記係
止体を保持する保持部材を備え、前記案内手段をその保
持部材に設けたことを特徴とする請求項1に記載のエア
バッグモジュールの取付機構。 - 【請求項3】前記案内手段は、前記操作部の操作方向に
延びるように配置される突起または突条であることを特
徴とする請求項1または請求項2に記載のエアバッグモ
ジュールの取付構造。 - 【請求項4】前記係止体は1本の連続する弾性線材から
なり、前記操作部は、その弾性線材が略U字形に折り曲
げられてなるものであり、前記突起または突条を略U字
形をなす前記操作部の両側部間に配置したことを特徴と
する請求項3に記載のエアバッグモジュールの取付構
造。 - 【請求項5】前記係止体は1本の連続する弾性線材から
なり、前記操作部は、その弾性線材が略T字形に折り曲
げられてなるものであり、前記突起または突条を略T字
形をなす前記操作部の上底部に沿うように配置したこと
を特徴とする請求項3に記載のエアバッグモジュールの
取付構造。
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