JP2011168175A - 蓋体及び蓋体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱着を繰り返しても、開口部に対する蓋体の建付精度を維持できるようにする。
【解決手段】被装着部に形成された開口部を閉塞可能に構成された本体部32と、本体部32の一端側に形成され、開口部の周縁部に係合する第1係合爪34と、本体部32の他端側に形成され、開口部の周縁部に係合する第2係合爪40と、第2係合爪40とは独立して本体部32の他端側に形成され、本体部32が開口部から外れないように開口部の周縁部に係合するとともに、本体部32の他端側に加えられる押圧力により、開口部の周縁部との係合が解除されるように構成された外れ防止手段44と、を有する蓋体30とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のバンパ等に形成された開口部を閉塞する蓋体及び蓋体構造に関する。
牽引用のフックを取り付けるための取付部を外観上見えないようにする車両では、その取付部を露出させる開口部がバンパ等に形成され、通常時においては、その開口部が、脱着可能な蓋体によって閉塞されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
この蓋体は、樹脂材で成形され、爪部の弾性(撓み)変形による嵌合で開口部に建て付けられるようになっており、装着時には、蓋体の外面がバンパの外面と略面一になるように、爪部と一体に形成されたストッパーによって、その位置が規制されるようになっている。
特開2006−188082号公報
しかしながら、この蓋体を取り外すときには、その位置決め用のストッパーを爪部の撓み方向と同じ方向に撓ませて、そのストッパーによるロックを解除する必要があるため、蓋体の脱着を繰り返すと、その爪部及びストッパーに撓み癖がつき、その爪部が元の位置に復元し難くなるおそれがある。爪部が元の位置に復元し難くなると、蓋体の開口部に対する建付精度が落ち、蓋体がガタつくことになる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、脱着を繰り返しても、開口部に対する建付精度を維持できる蓋体及び蓋体構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の蓋体は、被装着部に形成された開口部を閉塞可能に構成された本体部と、前記本体部の一端側に形成され、前記開口部の周縁部に係合する第1係合爪と、前記本体部の他端側に形成され、前記開口部の周縁部に係合する第2係合爪と、前記第2係合爪とは独立して前記本体部の他端側に形成され、該本体部が前記開口部から外れないように、該開口部の周縁部に係合するとともに、前記本体部の他端側に加えられる押圧力により、前記開口部の周縁部との係合が解除されるように構成された外れ防止手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、外れ防止手段が、第2係合爪とは独立して設けられているため、脱着によって外れ防止手段に荷重が作用し、その外れ防止手段が撓み変形しても、第2係合爪に荷重が掛かることがない。したがって、開口部に対する蓋体の建付精度を確保、維持することができる。なお、外れ防止手段は、本体部の他端側を押圧することによって開口部の周縁部との係合が解除されるので、容易に解除することができる。
また、請求項2に記載の蓋体は、請求項1に記載の蓋体において、前記外れ防止手段が、前記第2係合爪の周囲に空隙を有して設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、空隙により、外れ防止手段が第2係合爪とは独立して撓み変形可能であるため、その外れ防止手段を係合解除方向に容易に変位させることができる。よって、外れ防止手段は、開口部の周縁部との係合を容易に解除することができる。
また、請求項3に記載の蓋体は、請求項1又は請求項2に記載の蓋体において、前記外れ防止手段の係合解除方向が互いに対向する方向とされていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、外れ防止手段の係合解除方向が互いに対向する方向とされているため、建付時のばらつきを吸収して安定して外れを防止することができる。すなわち、係合解除方向が一方向の場合、建付時のばらつきにより、ロック状態が不安定となることがあるが、本発明では、建付時にばらついても、係合解除方向に対して一方側が強く、他方側が弱いロック状態となるだけで、バランスを取ることができるため、そのばらつきを吸収することができる。したがって、ロック状態を安定化することができる(安定したロック状態を保つことができる)。
また、本発明に係る請求項4に記載の蓋体構造は、被装着部に形成された開口部を閉塞可能に構成された本体部と、前記本体部の一端側に形成され、前記開口部の周縁部に係合する第1係合爪と、前記本体部の他端側に形成され、前記開口部の周縁部に係合する第2係合爪と、前記開口部の周縁部における前記他端側に形成された係合部と、前記第2係合爪とは独立して前記本体部の他端側に形成され、該本体部が前記開口部から外れないように前記係合部に係合するとともに、前記本体部の他端側に加えられる押圧力により、前記係合部との係合が解除されるように構成された外れ防止手段と、を有することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、外れ防止手段が、第2係合爪とは独立して設けられているため、脱着によって外れ防止手段に荷重が作用し、その外れ防止手段が撓み変形しても、第2係合爪に荷重が掛かることがない。したがって、開口部に対する蓋体の建付精度を確保、維持することができる。なお、外れ防止手段は、本体部の他端側を押圧することによって係合部との係合が解除されるので、容易に解除することができる。
以上のように、本発明によれば、脱着を繰り返しても、開口部に対する建付精度を維持できる蓋体及び蓋体構造を提供することができる。
(A)カバー部材がバンパの開口部に装着された車両の前部を示す概略斜視図、(B)カバー部材がバンパの開口部から取り外された車両の前部を示す概略斜視図 バンパに形成された開口部を示す概略斜視図 カバー部材を示す概略斜視図 第2係合爪及びストッパー部材を示す概略斜視図 開口部にカバー部材が装着された状態をバンパの裏側から示す概略斜視図 開口部にカバー部材が装着された状態を示す概略平断面図 開口部に対してカバー部材が回動し始めたときの状態を示す概略平断面図 開口部に対してカバー部材が回動し終わったときの状態を示す概略平断面図 開口部にカバー部材が装着されたときのストッパー部材の状態を示す概略側面図 開口部に対してカバー部材が回動し始めたときのストッパー部材の状態を示す概略側面図 開口部に対してカバー部材が回動し終わったときのストッパー部材の状態を示す概略側面図
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印OUTを車幅方向外側方向とする。また、後述するように、カバー部材30の回動中心(支持突起28、係合凹部56)よりも車幅方向内側を「一端側A」、車幅方向外側を「他端側B」とする(図6参照)。
図1で示すように、車両10の車体前部側における被装着部としてのバンパ14には、開口部16が形成されており、その開口部16内には、牽引用のフック11を取り付けるための取付部12が設けられている。そして、通常時には、この取付部12が外側から(外観上)見えないように、その開口部16は、蓋体としてのカバー部材30によって閉塞されるようになっている。
開口部16は、図2で示すように、例えば略矩形状に形成されており、その開口部16には、車体後方側へ延在する所定高さの周縁部18が全周に亘って形成されている。そして、その周縁部18の先端から開口部16の内方側へ向かって張り出すように、フランジ20が形成されている。
なお、このフランジ20は、一部を除いて周縁部18の略全周に亘って形成されている。すなわち、車幅方向で互いに対向する辺縁部(周縁部18の一部)におけるフランジ20の車体上下方向略中央部には、それぞれ所定幅の切欠部20A、20Bが形成されている。
一方(車幅方向内側の辺縁部であり、一端側A)の切欠部20Aの近傍(車体上下方向下側)には、他の部分のフランジ20よりも大きく開口部16の内方側へ張り出す係止部22が形成されており、その係止部22における略中央部分には、略矩形状の係止孔22Aが形成されている。この係止孔22Aには、カバー部材30の後述する係止部材38(図3参照)が挿通されるようになっている。
また、他方(車幅方向外側の辺縁部であり、他端側B)の切欠部20Bの車体上下方向両側における周縁部18は車体後方側へ向かって更に長く延在するように形成されており、車体上方側のフランジ20は、後述する支持突起28を境に車体後方側に向かって傾斜するように形成されている。
そして、その切欠部20Bを構成する車体上下方向両側端部におけるフランジ20の一部が、車体後方側へ向かって所定長さ延在された係合部としての突出部24とされている。各突出部24には、後述するように、カバー部材30におけるストッパー部材44のストッパー本体50(図3参照)が当接、係合するようになっており、各突出部24の開口部16の内方側へ臨む内面には、補強用のビード部26が凸状に形成されている。
また、切欠部20A、20Bが形成されていない車体上下方向側で互いに対向する辺縁部におけるフランジ20には、上下対称となる位置(上下同じ位置)に、一対となる支持突起28が一体に形成されている。各支持突起28は、開口部16の車幅方向中央部よりも車幅方向外側寄りのフランジ20に、円弧状に突出するように形成されており(図6〜図8参照)、カバー部材30の後述する係合凹部56(図3参照)を揺動可能に支持するようになっている。
バンパ14に形成された開口部16を閉塞するためのカバー部材30は、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材で成形されており、図3で示すように、その開口部16を閉塞可能なように、開口部16の形状に合致した略矩形状に形成された平板状の本体部32を有している。
この本体部32の車幅方向内側における辺縁部の車体上下方向略中央部には、舌片状の第1係合爪34が車体後方側へ向かって突出するように形成されている。この第1係合爪34は、車幅方向内側(切欠部20A側)へ突出された爪部本体36を有しており、その爪部本体36は、車体後方側が固定端とされ、車体前方側が自由端とされて、車幅方向に弾性変形するように構成されている。
そして、この爪部本体36が、切欠部20Aにおける周縁部18の先端に車体後方側から係合するようになっている(図5参照)。また、この爪部本体36の自由端側には、カバー部材30の一端側Aが、後述するように車体前方側へ向かって回動したときに、周縁部18との係合が解除され易くなるようにするテーパー面36Aが所定の角度で形成されている。
また、第1係合爪34の近傍(車体上下方向下側)には、車体後方側へ向かって(詳細には、開口部16の内方側へ少し傾斜して)突出する細長い係止部材38が所定長さで突設されている。この係止部材38の先端部には、車体略上下方向にそれぞれ張り出す一対の張出部38Aが形成されており、係止部材38は、全体として矢印形状に形成されている。
そして、この係止部材38の張出部38Aは、弾性(撓み)変形された状態で、係止部22の係止孔22Aに挿通され、その後、元の状態に復元することにより、係止部22に係止されるようになっている。これにより、係止部材38の係止孔22Aからの抜け落ちが防止される構成である。つまり、これにより、カバー部材30を開口部16から取り外しても、そのカバー部材30がバンパ14に保持される構成である。
また、本体部32の車幅方向外側における辺縁部の車体上下方向略中央部には、舌片状の第2係合爪40が車体後方側へ向かって突出するように形成されている。この第2係合爪40は、車体前方側(本体部32側)が固定端とされ、車体後方側が自由端とされて、車幅方向に弾性変形するように形成されており、図4で示すように、その車幅方向外側を向く壁面には、車幅方向外側(切欠部20B側)へ突出する爪部本体42が形成されている。
そして、この爪部本体42が、切欠部20Bにおける周縁部18の先端に車体後方側から係合するようになっている。なお、カバー部材30の他端側Bは、後述するように、開口部16内へ押し込まれる方向(車体後方側)に回動し、開口部16内から出る方向(車体前方側)には回動されないので、この爪部本体42には、周縁部18との係合が解除され易くなるようにするテーパー面は形成されない。
また、この第2係合爪40の突出方向(爪部本体42の突出方向と直交する方向)における周囲には、所定の空隙(孔部)Sを有して、外れ防止手段としてのストッパー部材44が設けられている。すなわち、このストッパー部材44は、第2係合爪40の車体上方側、車体後方側、車体下方側を所定の空隙Sを隔てて覆うように、本体部32に突設されており、その空隙Sによって第2係合爪40(爪部本体42)とは分離され、独立してフランジ20の突出部24(周縁部18)に係合するようになっている。
より詳細に説明すると、図3、図4で示すように、このストッパー部材44は、車体後方側へ延在する先端部46と、車体上下方向両端部から開口部16の内方側へ張り出す一対の張出壁部48と、を有しており、車体上方側の張出壁部48の上面と、車体下方側の張出壁部48の下面には、それぞれ車体上方側及び車体下方側へ突出するストッパー本体50が一体に形成されている。
このストッパー本体50は、図5で示すように、カバー部材30が開口部16に装着されたときに、フランジ20の突出部24に車体前方側から当接、係合するようになっている。これにより、カバー部材30の他端側Bが、不用意に開口部16内へ押し込まれるのを防止するとともに、カバー部材30の本体部32における外面が、バンパ14の外面と略面一(図6参照)になるように位置規制するようになっている。
なお、このストッパー本体50は、図9〜図11で示すように、車幅方向から見た側面視で略半月状に形成された板状部材であり、カバー部材30の他端側Bが車体後方側へ向けて押圧されると、突出部24の当接面24Aが、そのストッパー本体50の側面視円弧状の端面50A上を相対的に摺動しようとするので、ストッパー本体50を備えた張出壁部48は、互いに対向(接近)する方向に弾性(撓み)変形する。これにより、ストッパー本体50の突出部24との係合が解除される構成である。
また、カバー部材30の本体部32において、第2係合爪40が形成されている辺縁部を除く各辺縁部には、車体後方側へ所定高さで突出するフランジ52が連続して形成されている。そして、第2係合爪40の両サイドには、所定高さのリブ54が所定間隔を隔てて1つずつ突設されるとともに、フランジ52の内面側にも、所定高さのリブ54が所定間隔を隔てて複数突設されている。
すなわち、各リブ54は一部を除いてフランジ52の内面と連接して形成されており、車体上下方向側の辺縁部における各リブ54のフランジ52と対向する端面側には、段差部54Aが形成されている。各段差部54Aは、フランジ52の高さと略同じ高さで形成されており、カバー部材30が開口部16に装着されたときに、その段差部54Aの車体後方側を向く端面が、フランジ20に当接、係合するようになっている(図5参照)。
これにより、カバー部材30の一端側Aが、不用意に開口部16内に押し込まれるのが防止されるとともに、カバー部材30の本体部32における外面が、バンパ14の外面と略面一(図6参照)になるように位置規制されるようになっている。
つまり、各リブ54における段差部54A及びストッパー部材44におけるストッパー本体50と、第1係合爪34における爪部本体36及び第2係合爪40における爪部本体42とで、開口部16の周縁部18(フランジ20)が車体前後方向から狭持されるようになっており、これによって、カバー部材30が開口部16の周縁部18に取り付けられるようになっている。
また、図3で示すように、カバー部材30の車体上下方向側の辺縁部で、かつ車幅方向中央部よりも車幅方向外側寄りのフランジ52(支持突起28に対応する部位)には、各支持突起28にそれぞれ係合、支持される一対の係合凹部56が、上下対称となる位置(上下同じ位置)に形成されている。したがって、カバー部材30は、後述するように、その他端側Bが人手により車体後方側へ向けて押圧されると、その一対の支持突起28(係合凹部56)を結ぶ直線を回動中心線として車体前後方向に回動可能となる構成である。
以上のような構成のカバー部材30において、次にその作用(脱着工程)について説明する。まず、カバー部材30を開口部16に装着する工程から説明する。図5で示したように、開口部16に対してカバー部材30を取り付ける際には、係止部22の係止孔22Aに係止部材38を挿通する。
このとき、張出部38Aを人手による押圧力で弾性(撓み)変形させて、係止孔22Aに挿通し、挿通後、その押圧力を解除することにより、張出部38Aを復元させる。これにより、係止部材38が係止孔22Aから外れなくなるため、カバー部材30が、開口部16から取り外されたときでも、そのカバー部材30は、バンパ14に保持される(図1(B)参照)。
係止孔22Aに係止部材38を挿通したら、カバー部材30の本体部32を、バンパ14に対して平行になるような姿勢にして、開口部16に差し込む。このとき、第1係合爪34の爪部本体36及び第2係合爪40の爪部本体42は、それぞれ切欠部20A、20Bにおける周縁部18によって、開口部16の内方側へ相対的に押圧されて弾性(撓み)変形し、周縁部18を越えると復元して、その周縁部18の先端に車体後方側から係合する。
また、このとき、カバー部材30の各リブ54の段差部54Aにおける車体後方側を向く端面がフランジ20に車体前方側から当接するとともに、ストッパー部材44のストッパー本体50が突出部24に車体前方側から当接する。そして更に、カバー部材30の係合凹部56がフランジ20に形成された支持突起28に車体前方側から係合、当接する。
つまり、カバー部材30は、リブ54の段差部54A、ストッパー部材44のストッパー本体50、係合凹部56が、それぞれ車体前方側からフランジ20(突出部24及び支持突起28を含む)に当接し、第1係合爪34の爪部本体36、第2係合爪40の爪部本体42が、それぞれ車体後方側から周縁部18に係合することにより、その周縁部18(フランジ20を含む)を車体前後方向から狭持する。
したがって、カバー部材30は、開口部16に対して不用意に外れることなく取り付けられ、その開口部16を閉塞することができる。そして、このとき、ストッパー部材44は、空隙Sによって、第2係合爪40(爪部本体42)とは分離されているため、弾性(撓み)変形することなく、開口部16内に挿入される。つまり、このストッパー部材44は、カバー部材30を開口部16へ装着するときには、荷重を受けることがなく、弾性(撓み)変形することがない。
次に、カバー部材30を開口部16から取り外す工程について説明する。カバー部材30を開口部16から取り外すときには、図6で示すように、人手により、カバー部材30の他端側Bを車体後方側へ向かって押圧する(矢印Fで示す)。すると、図7で示すように、カバー部材30は、一対の支持突起28(係合凹部56)を回動中心として、他端側Bが車体後方側へ、一端側Aが車体前方側へ向かうように回動し始める。
なお、このとき、第1係合爪34の爪部本体36には、テーパー面36Aが形成されているので、爪部本体36は、周縁部18に押圧されることにより、開口部16の内方側へ容易に弾性(撓み)変形し、その周縁部18との係合が解除される。
また、ストッパー部材44のストッパー本体50は、突出部24の当接面24Aに当接する端面50Aが側面視円弧状に形成されていることから、図9、図10で示すように、突出部24によって互いに対向する(接近する)方向に相対的に押圧される(矢印Gで示す)。したがって、そのストッパー本体50が一体に形成されている張出壁部48は、その押圧力によって、互いに対向する方向に弾性(撓み)変形する。
ストッパー本体50を備えた張出壁部48が互いに対向する方向に弾性(撓み)変形すると、そのストッパー本体50は、突出部24を乗り越えることが可能となり、図11で示すように、その突出部24をストッパー本体50が乗り越えると、カバー部材30は、図8で示すように、更に支持突起28(係合凹部56)を中心に回動し、その一端側Aが車体前方側へ更に突出する。
この状態の後、その一端側Aにおける本体部32を手指で把持して、カバー部材30を開口部16から取り外せばよく、これによって、開口部16を開放することができる(図1(B)参照)。なお、このとき、係止部材38は、係止孔22Aから脱落不能とされているので、開口部16から取り外されたカバー部材30は、バンパ14に保持される。
また、ストッパー部材44(張出壁部48)は、空隙Sにより、第2係合爪40とは独立して弾性(撓み)変形するので、第2係合爪40は、カバー部材30を開口部16から取り外すときには、荷重を受けることがなく、弾性(撓み)変形することがない。そして、このとき、突出部24にはビード部26が形成されて補強されているので、突出部24が弾性(撓み)変形することもない。
つまり、第2係合爪40(爪部本体42)は、カバー部材30を開口部16に装着するときだけ弾性(撓み)変形し、カバー部材30を開口部16から取り外すときには弾性(撓み)変形することがなく、また、ストッパー部材44(張出壁部48)は、カバー部材30を開口部16から取り外すときだけ弾性(撓み)変形し、カバー部材30を開口部16に装着するときには弾性(撓み)変形することがない。
したがって、カバー部材30の開口部16に対する脱着作業を繰り返し行っても、第2係合爪40(爪部本体42)及びストッパー部材44(張出壁部48)に撓み癖が付き難い。よって、開口部16に対するカバー部材30の建付精度を確保、維持することができる。
また、第2係合爪40(爪部本体42)とストッパー部材44(張出壁部48)は、空隙Sによって、互いに独立して弾性(撓み)変形可能であるため、そのストッパー部材44の張出壁部48を互いに対向する係合解除方向に容易に変位させることができる。つまり、このストッパー部材44は、カバー部材30(本体部32)の他端側Bを車体後方側へ向けて押圧することにより、突出部24との係合を容易に解除することができる。
また、そのストッパー部材44(張出壁部48)の係合解除方向が互いに対向する方向とされているため、建付時のばらつきを吸収することができ、カバー部材30を安定して開口部16に装着することができる(カバー部材30の開口部16からの外れを防止することができる)。
すなわち、例えば、ストッパー部材44(張出壁部48)の係合解除方向が一方向になっている場合には、建付時のばらつきにより、ロック状態が不安定となることがあるが、本実施形態に係るストッパー部材44では、建付時にばらついても、係合解除方向に対して一方側が強く、他方側が弱いロック状態となるだけで、バランスを取ることができるため、そのばらつきを吸収することができる。
したがって、カバー部材30のロック状態を安定化することができる(安定したロック状態を保つことができる)。また、これにより、カバー部材30の他端側Bを軽く押しただけでは、ストッパー部材44のストッパー本体50が突出部24を乗り越えることがないようにできるので、洗車時等において、不用意にカバー部材30の他端側Bに手指が触れても、カバー部材30が開口部16から外れるおそれがない。
また、このカバー部材30は、回動中心線が車幅方向中央部よりも車幅方向外側(他端側B)寄りとされ、その回動中心線よりも車幅方向外側(他端側B)においてフランジ20(突出部24)に当接する部位は、ストッパー部材44のストッパー本体50のみとされている。そして、その回動中心線よりも車幅方向内側である一端側Aでは、カバー部材30のフランジ52やリブ54の段差部54Aが、開口部16のフランジ20に当接している。
したがって、ユーザーが、カバー部材30の一端側Aを誤って車体後方側へ向かって押圧しても、カバー部材30は回動することがなく、カバー部材30(本体部32)の外面に、押圧部位が示されていなくても、ユーザーは、確実にカバー部材30の他端側Bを車体後方側へ向かって押圧することができ、カバー部材30を開口部16から取り外すことができる。
また、そのときの回動中心線は、車幅方向中央部よりも車幅方向外側(他端側B)寄りにずれており、ストッパー本体50は、車体後方側へ所定長さ延在する突出部24に当接、係合しているため、カバー部材30の他端側Bの押し込みストロークが短くて済む。なお、この場合、カバー部材30の一端側Aの回動ストロークが長くなるが、それによって、手指で把持する一端側Aにおける本体部32の領域を充分に確保できるメリットがある。また、その回動ストロークを妨げることがないように、係止部材38の長さが決められている。
以上、本実施形態に係るカバー部材30(蓋体)について、図面を基に説明したが、本実施形態に係るカバー部材30は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、ストッパー本体50は、車体前方側端部のみ張出壁部48に一体に連接され、張出壁部48には、そのストッパー本体50の車体上下方向の弾性(撓み)変形を許容する貫通孔(図示省略)が形成される構成としてもよい。
また、本実施形態に係るカバー部材30(蓋体)は、牽引用のフック11の取付部12を露出させるために、バンパ14に形成された開口部16に装着されるものに限定されるものではなく、例えば、リアコンビネーションランプのバルブ交換のために、デッキサイドトリムに形成された開口部に装着するカバー部材や、リアライセンスランプのバルブ交換のために、バックドアガーニッシュに形成された開口部に装着するカバー部材等にも適用が可能である。
10 車両
14 バンパ(被装着部)
16 開口部
18 周縁部
24 突出部(係合部)
28 支持突起
30 カバー部材(蓋体)
32 本体部
34 第1係合爪
40 第2係合爪
44 ストッパー部材(外れ防止手段)
50 ストッパー本体
56 係合凹部
S 空隙

Claims (4)

  1. 被装着部に形成された開口部を閉塞可能に構成された本体部と、
    前記本体部の一端側に形成され、前記開口部の周縁部に係合する第1係合爪と、
    前記本体部の他端側に形成され、前記開口部の周縁部に係合する第2係合爪と、
    前記第2係合爪とは独立して前記本体部の他端側に形成され、該本体部が前記開口部から外れないように該開口部の周縁部に係合するとともに、前記本体部の他端側に加えられる押圧力により、前記開口部の周縁部との係合が解除されるように構成された外れ防止手段と、
    を有する蓋体。
  2. 前記外れ防止手段は、前記第2係合爪の周囲に空隙を有して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓋体。
  3. 前記外れ防止手段の係合解除方向が互いに対向する方向とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓋体。
  4. 被装着部に形成された開口部を閉塞可能に構成された本体部と、
    前記本体部の一端側に形成され、前記開口部の周縁部に係合する第1係合爪と、
    前記本体部の他端側に形成され、前記開口部の周縁部に係合する第2係合爪と、
    前記開口部の周縁部における前記他端側に形成された係合部と、
    前記第2係合爪とは独立して前記本体部の他端側に形成され、該本体部が前記開口部から外れないように前記係合部に係合するとともに、前記本体部の他端側に加えられる押圧力により、前記係合部との係合が解除されるように構成された外れ防止手段と、
    を有する蓋体構造。
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