JP5760737B2 - ドアトリム - Google Patents

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本発明は、アームレストを備えるドアトリムに関する。
従来、例えば自動車等の車両ドアに取り付けられるドアトリムにおいて、乗員の肘掛けとなるアームレストが設けられたものとして特許文献1に記載のものが知られている。このアームレストは、ドアトリムのうち、車室内側壁を構成するトリム本体から車室内方に向かって張り出し形成されており、肘掛け面を構成する平板状のアームレストカバーと、トリム本体から車室内方に向かって延び、アームレストカバーが取り付けられる上面部と、上面部を支持すると共に下方に延びてトリム本体へと連なる支持面部とを備えている。
上面部には、開口部が形成されており、この開口縁部にアームレストカバーの肘掛け面を構成する意匠面とは反対側に突設された係合爪が係合される等して、アームレストカバーが上面部に取り付けられている。
特開2005−53291号公報
ところで、このような構成のアームレストに、乗員が手を掛けて車両ドアを開閉するためのプルハンドル部を設けた場合、アームレストカバーが上面部から容易に外れてしまう虞がある。即ち、図11に示すように、アームレスト1とドアトリム本体2との間にポケット状のプルハンドル部3を設け、このプルハンドル部3に乗員が手を掛けて車両ドアを開閉する場合には、乗員は指先を入れたプルハンドル部3からアームレストカバー4にかけて把持することとなる。この乗員の把持による外力が、例えばアームレストカバー4を上面部5から車室内側に向かう方向(図12に示す矢印方向)に作用した場合には、開口部6に係合された係合爪7が撓み変形することで、上面部5に対するアームレストカバー4の係合が容易に解除されてしまう。このような事態を防止するために、乗員の把持等による外力に抗してアームレストカバーを係合状態に保持する保持力を向上させることが求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、被係合部に対して係合した状態に保持する保持力を高めたアームレストカバーを備えるドアトリムを提供することを目的とする。
本発明は、車室内側に張り出すように形成されたアームレストの上面に開口するプルハンドルを備えたドアトリムであって、前記アームレストは、基台となるアームレスト本体と、前記プルハンドルの開口を囲むようにして前記アームレスト本体の上部を被覆するアームレストカバーと、係合爪部を有し前記アームレストカバーから片持ち状に突出する弾性係合片と、前記アームレスト本体に設けられ、前記弾性係合片を弾性変形させて挿通させ前記係合爪部をその孔縁に係り受ける被係合部を備えたカバー取付孔と、を備え、前記カバー取付孔の孔縁又は前記弾性係合片には、前記弾性係合片のカバー取付孔への挿通を許容する一方、その挿通方向以外の方向から前記弾性係合片が前記カバー取付孔から抜け出るのを規制する規制突部が突設されていることに特徴を有する。
このような構成によれば、アームレストカバーがアームレスト本体から取り外されるのを規制し、被係合部に対して係合した状態に保持する保持力を高めることができる。
詳しく説明すると、アームレストカバーをアームレスト本体に取り付けるには、弾性係合片を弾性変形させて当該弾性係合片に設けられた係合爪部と共にカバー取付孔に挿通させ、係合爪部をカバー取付孔の孔縁に設けられた被係合部に係合させればよい。よって、このように取り付けられたアームレストカバーをアームレスト本体の直上に向かって取り外そうとした場合には、当然のことながら、係合爪部が被係合部に引っ掛かり、係合爪部の被係合部への係合が解除されることが規制される。
一方、プルハンドルに掛けた乗員の手が、その周縁に位置するアームレストカバーを把持すると、アームレストカバーの周縁部のいずれかを支点として、手を掛ける方向にアームレストカバーを回動しようとする外力が作用する。即ち、アームレストカバーをアームレスト本体の直上方向以外の方向に向かって取り外そうとする外力が加わる場合がある。この場合には、カバー取付孔の孔縁又は前記弾性係合片に規制突部が突設されているから、当該規制突部により弾性係合片が撓み変形すること自体が規制され、もしくは撓み変形して係合爪部の被係合部への係合が解除されたとしても、その状態の弾性係合片がカバー取付孔から抜け出ることが規制される。以上のようにして、アームレストカバーの弾性係合片は、アームレスト本体の被係合部に対して係合した状態に保持されるから、その保持力を高めることができる。
前記規制突部は、前記弾性係合片を挟んで前記被係合部に対向するカバー取付孔の孔縁から、前記弾性係合片に向かって突設されていることが望ましい。このような構成によれば、カバー取付孔の孔縁に突設された規制突部は、弾性係合片に対して、係合爪部が突設された側とは反対側に押し当てられることとなる。よって、簡易な構成で効果的に係合爪部の被係合部への係合が解除されるのを規制し、アームレスト本体に対してアームレストカバーを係合した状態に保持する保持力を高めることができる。
前記規制突部の突出端から対向する被係合部までの距離は、撓み方向における前記弾性係合片の前記係合爪部の厚さと略一致することが望ましい。このような構成とすれば、カバー取付孔には弾性係合片が最低限挿通可能な幅寸法が確保されているから、弾性係合片のカバー取付孔への挿通が許容される。一方、弾性係合片がカバー取付孔に係合した後に、弾性係合片が撓み変形し、係合爪部の被係合部に対する係合が解除されたとしても、カバー取付孔に撓み変形した状態の弾性係合片が抜け出ることが可能な幅寸法は確保されていないから、弾性係合片はカバー取付孔から抜け出ることができない。規制突部と弾性係合片との位置関係をこうしたものとすることで、より効果的に被係合部に対して係合爪部を係合した状態に保持する保持力を高めることが可能となる。
前記係合爪部は、それぞれ近接する前記アームレストカバーの周縁に向かって突設されていることが望ましい。このような構成によれば、プルハンドルに掛けた乗員の手がアームレストカバーを把持することにより加わる外力に、より効果的に抗することができる。即ち、乗員の把持によりアームレストカバーに加わる外力は、アームレストカバーの周縁部のいずれかを支点として回動する方向に作用することが想定される。よって、係合爪部の突出方向がアームレストカバーの内側(中心部)に向かう方向とされるよりも、外側となるアームレストカバーの周縁に向かう方向とされている方が、上記回動方向に抗して係合爪部を被係合部に係合させた状態に保持する保持力を高めることが可能となる。
前記規制突部は、少なくとも前記プルハンドルの開口縁部側に位置する前記カバー取付孔の孔縁又は前記弾性係合片に設けられていることが望ましい。本願発明では、特に、プルハンドルに掛けた乗員の手がアームレストカバーを把持することにより当該アームレストカバーに外力が加わり、その外力によってアームレストカバーがアームレスト本体から取り外されるのを阻止することを目的としている。よって、アームレストカバーをアームレスト本体から取り外そうとする外力が最も作用するプルハンドルの開口縁部側に規制突部を設ければ、より効果的に被係合部に対して係合爪部を係合した状態に保持する保持力を高めることができる。
本発明によれば、被係合部に対して係合した状態に保持する保持力を高めたアームレストカバーを備えるドアトリムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るドアトリムを模式的に示した斜視図 アームレストカバーの裏面図 同斜視図 弾性係合片の拡大斜視図 アームレストカバーを取り付ける前のドアトリムの斜視図 カバー取付孔の拡大平面図 アームレストカバーを取り付けた後のプルハンドル周りのアームレストの平面図 A−A断面におけるドアトリムの断面図 アームレストカバーをアームレスト本体から取り外そうとする外力が加わった状態を示した要部拡大断面図 他の実施形態に係るカバー取付孔の拡大平面図 従来例に係るアームレストの断面図 従来例に係るアームレストにおいてアームレストカバーの上面部に対する係合が解除された状態を示した部分拡大断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図9によって説明する。
本実施形態のドアトリム10は、図示しないドアインナパネルの車室内側に取り付けられて車両ドアを構成する車両用内装材であって、図1に示すように板状のドアトリム本体11と、ドアトリム本体11に取り付けられるオーナメント12、ドアトリム本体11から車室内側に張り出すアームレスト20等から構成されている。以下、図1のX軸方向を車両前後方向、Y軸方向を車幅方向(車室内外方向)、Z軸方向を上下方向として説明する。
ドアトリム10は、全体として合成樹脂材料、又は合成樹脂材料に天然繊維(ケナフ等)を混合した材料等により成形されている。ドアトリム本体11には、その車室内側を表皮材で覆ったオーナメント12が装着されており、表皮材の材質としては(合成)樹脂、(合成)皮革、繊維等から適宜選択可能とされている。ドアトリム本体11には、この他、スピーカグリル13やドアポケット14等が設けられている。
ドアトリム本体11に取り付けられたオーナメント12の下方には、アームレスト20が設けられている。アームレスト20は、全体として合成樹脂材料等からなり、ドアトリム本体11から車室内側に張り出すアームレスト本体22と、アームレスト本体22のうち、プルハンドル21が設けられた周辺上部を被覆するアームレストカバー30とを備えている。アームレストカバー30の上面は図示しない表皮材により覆った状態で乗員の肘掛けとして利用される肘掛け面31Aとされている。この表皮材は、オーナメント12を覆う表皮材と同様、(合成)樹脂、(合成)皮革、繊維等から適宜選択可能とされている。そして、アームレストカバー30の肘掛け面31Aには、車両前後方向(X軸方向)に沿って開口するプルハンドル用開口部21Aが設けられており、アームレスト本体22には、このプルハンドル用開口部21Aに対応するプルハンドル用凹部21Bが凹設されている。プルハンドル21は、図1又は図7に示すように、ドアトリム本体11とアームレスト20との間に位置しており、その上面を開放し、下面を底面とする有底状に形成されている。このプルハンドル21は、車両ドアを開閉するためや乗員の車両シートに対する着座状態を調整するための手掛けとして、あるいは小物入れとして利用することができる。
続いて、アームレスト20を構成するアームレストカバー30とアームレスト本体22について説明する。アームレストカバー30は、図2及び図3に示すように、その表面(上面)が意匠面である肘置き面31Aを構成する平板状の本体部31と、本体部31の周縁から下方に向かって立ち上がる立壁部32を備え、本体部31の裏面(下面)からは複数のクリップ33と弾性係合片34が突設されている。クリップ33はその軸中心に向かって弾性変形可能な係止部33Aを備え、縮径変形して相手側となるアームレスト本体22に設けられたクリップ取付孔24に挿通させ、弾性復帰させることで係止部33Aがクリップ取付孔24の内周縁部に係合することで、取り付けられる。
弾性係合片34は、図3及び図4に示すように、本体部31から突設される平板状をなしその板面が立壁部32に対向する平板部34Aと、平板部34Aの先端(突出端)から本体部31の周縁側(立壁部32側)に向かって突出する鈎状の係合爪部34Bと、平板部34Aの幅方向両端部をその背面側(係合爪部34Bが突設された面とは反対側)から支持する一対のリブ34Cとから構成される。平板部34Aはその板面に直交する方向(図4の矢印方向)に撓み変形可能とされ、詳しくは後述するが、弾性係合片34を相手側となるアームレスト本体22に設けられたカバー取付孔25に挿入すると、この平板部34Aが撓み変形して挿通されるとともに、弾性復帰することで係合爪部34Bがカバー取付孔25の孔縁に設けられた被係合部26に係合する。
リブ34Cはそれぞれ本体部31の裏面から立ち上がり、平板部34Aの係合爪部34Bが突設された面とは反対側となる背面側における幅方向両端縁部に沿って延設されており、平板部34Aの先端縁に向かって先細となる略三角形状の板面を呈する。そして、この一対のリブ34Cは互いに平行をなすとともに、その板面は平板部34Aの板面に対して略直交する位置関係とされている。このような一対のリブ34Cを設けることにより、弾性係合片34の特に本体部31の強度を向上させることができる。
さて、アームレスト本体22には、図5に示すように、車両前後方向に延びるプルハンドル用凹部21Bが設けられ、アームレストカバー30を取り付けることで、プルハンドル21及びその周囲を覆って肘置き面31Aを構成するための基台となる上面部23が設けられている。上面部23において、クリップ33に対応する位置にはクリップ取付孔24が開口形成されており、弾性係合片34に対応する位置にはカバー取付孔25A,25Bが開口形成されている。カバー取付孔25A,25Bのうち、アームレストカバー30の周縁側(詳しくは本体部31の周縁側)に対応する側の孔縁は被係合部26とされている。この被係合部26は、対応する弾性係合片34を撓み変形させて当該カバー取付孔25に挿通させたのち、弾性復帰させることで係合爪部34Bを当該被係合部26に係り受けることが可能なものとされている。このようなカバー取付孔25A,25Bのうち、図5に示すプルハンドル21のプルハンドル用凹部21B縁部の車室内側に位置する2つの第1カバー取付孔25Aにおいては、被係合部26に対向する孔縁から当該被係合部26に向かって突出する規制突部27が設けられている。なお、本実施形態では、上記第1カバー取付孔25A以外の、プルハンドル用凹部21B縁部側の車室内側以外の部位に配置された第2カバー取付孔25Bには規制突部27が突設されていないものとする。
規制突部27は、図6に示すように、挿入される弾性係合片34に対してその一対のリブ34Cに挟まれる位置に突設されている。規制突部27の突出端から対向する被係合部26までの距離aは、図4,図6及び図8に示すように、弾性係合片34の係合爪部34Bの厚さ(突出高さ)と平板部34Aの厚さとを足し合わせた厚さ寸法b、つまり平板部34Aを係合爪部34Bの一部とした場合、弾性係合片34の撓み方向における係合爪部34Bの厚さと略一致する。
本実施形態は以上のような構成であって、続いて作用及び効果について説明する。
アームレスト本体22にアームレストカバー30を取り付けるには、アームレストカバー30に突設されたクリップ33及び弾性係合片34を、それぞれ対応するアームレスト本体22に設けられたクリップ取付孔24及びカバー取付孔25A,25Bに挿入する。クリップ33は、クリップ取付孔24に押し込まれると、クリップ取付孔24の内周縁に押されて係止部33Aが軸中心に向かって縮径変形しつつ、クリップ取付孔24内へと挿入されていく。そして、挿通後の係止部33Aが弾性復帰しつつクリップ取付孔24の内周縁部に引っ掛かることで、クリップ33はクリップ取付孔24に係止される。
一方、弾性係合片34を、カバー取付孔25A,25Bに差し入れて押し込むと、平板部34Aが被係合部26側とは反対側に向かって撓み変形しつつ、係合爪部34Bを挿通させ、弾性復帰した係合爪部34Bが被係合部26の挿入側とは反対側の縁部に係り受けられる。これによって、弾性係合片34はカバー取付孔25A,25Bに対して、引き抜き不能に係合される。このように、クリップ33及び弾性係合片34によってアームレストカバー30をアームレスト本体22に固定することにより、各部品を簡易で安価な構成とすることができる。
ところで、本実施形態のアームレスト20にはプルハンドル21が設けられており、例えば車両ドアを開閉する際や、乗員が車両シートに対する着座状態を調整する際などに利用される。このプルハンドル21を利用する際、乗員の手はプルハンドル21からその周縁に位置するアームレストカバー30にわたって掛けられ、特にプルハンドル21の車室内側に位置する部分を車幅方向(Y軸方向)に向かって把持することが想定される。このような場合においては、アームレストカバー30の車室内側の端部32A(車室内側の立壁部32の突出端縁に相当する)を支点とし、把持する方向である図9の矢印の方向にアームレストカバー30を回動しようとする外力が作用する。
このような外力が加わっても、図9に示すように、撓み変形しようとする弾性係合片34の平板部34Aの背面に規制突部27が突き当たり、それ以上の弾性係合片34の撓み変形が阻止される。これにより、撓み変形することで被係合部26から外れようとしていた係合爪部34Bの係合は保持されるから、アームレストカバー30がアームレスト本体22から取り外されるのを阻止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、乗員がプルハンドル21を利用する場合に、アームレストカバー30がアームレスト本体22から取り外されるのを規制し、被係合部26に対して係合爪部34Bを係合した状態に保持する保持力を高めることができる。
詳しく説明すると、アームレストカバー30をアームレスト本体22に取り付けるには、弾性係合片34を弾性変形させて当該弾性係合片34に突設された係合爪部34Bと共にカバー取付孔25A,25Bに挿通させたのち、弾性復帰させることで、係合爪部34Bを被係合部26に係合させればよい。よって、このように取り付けられたアームレストカバー30をアームレスト本体22の上面部23からその直上に向かって取り外そうとした場合には、当然のことながら、係合爪部34Bが被係合部26に引っ掛かり、係合爪部34Bの被係合部26への係合が解除されることが規制される。
一方、プルハンドル21に掛けた乗員の手が、その周縁に位置するアームレストカバー30を把持すると、例えばアームレストカバー30の車室内側の端部32Aを支点として、手を掛ける方向にアームレストカバー30を回動しようとする外力が作用する。即ち、アームレストカバー30をアームレスト本体22の直上方向以外の方向に向かって取り外そうとする外力が加わる場合がある。この場合には、プルハンドル21のプルハンドル用凹部21B縁部の車室内側に位置する第1カバー取付孔25Aの孔縁に規制突部27が突設されているから、当該規制突部27により弾性係合片34が撓み変形すること自体が規制され、もしくは撓み変形して係合爪部34Bの被係合部26への係合が解除されたとしても、その状態の弾性係合片34が第1カバー取付孔25Aから抜け出ることが規制される。以上のようにして、アームレストカバー30の弾性係合片34は、アームレスト本体22の被係合部26に対して係合した状態に保持されるから、その保持力を高めることができる。
また、規制突部27は、挿入された弾性係合片34を挟んで、被係合部26に対向する孔縁から突設されているから、弾性係合片34のうち、平板部34Aの係合爪部34Bが突設された側とは反対側の背面に押し当てられることとなる。よって、簡易な構成で効果的に係合爪部34Bの被係合部26への係合が解除されるのを規制することができる。
また、規制突部27の突出端から対向する被係合部26までの距離aは、弾性係合片34の係合爪部34Bの厚さ(突出高さ)と平板部34Aの厚さとを足し合わせた厚さ寸法bと略一致する寸法設定とされている(図4,図6及び図8参照)。よって、第1カバー取付孔25Aには弾性係合片34が最低限挿通可能な幅寸法aが確保されていることとなるから、弾性係合片34の第1カバー取付孔25Aへの挿通は許容される。一方、弾性係合片34が第1カバー取付孔25Aに係合した後に、弾性係合片34が撓み変形し、係合爪部34Bの被係合部26に対する係合が解除されたとしても、第1カバー取付孔25Aに撓み変形した状態の弾性係合片34が抜け出ることが可能な幅寸法は確保されていないから、弾性係合片34は第1カバー取付孔25Aから抜け出ることができない。規制突部27と弾性係合片34との位置関係をこのようなものとすることで、より効果的に被係合部26に対して係合爪部34Bを係合した状態に保持する保持力を高めることが可能となる。
また、係合爪部34Bは、それぞれ近接するアームレストカバー30の周縁に向かって突設されているから、プルハンドル21に掛けた乗員の手がアームレストカバー30を把持することにより加わる外力に、より効果的に抗することができる。即ち、乗員の把持によりアームレストカバー30に加わる外力は、アームレストカバー30の周縁部(立壁部32の突出端部)のいずれかを支点として回動する方向に作用することが想定される。よって、係合爪部34Bの突出方向がアームレストカバー30の内側(中心部)に向かう方向とされるよりも、外側となるアームレストカバー30の周縁に向かう方向とされている方が、上記回動方向に抗して係合爪部34Bを被係合部26に係合させた状態に保持する保持力を高めることができる。
また、規制突部27はすべてのカバー取付孔25A,25Bに設けられているのではなく、少なくともプルハンドル21のプルハンドル用開口部21A縁部の車室内側に位置する第1カバー取付孔25Aのみに設けることで効果的にその機能を発揮することができる。即ち、本実施形態では、特に、プルハンドル21に掛けた乗員の手がアームレストカバー30を把持することにより当該アームレストカバー30に外力が加わり、その外力によってアームレストカバー30がアームレスト本体22から取り外されるのを阻止することを目的としている。よって、アームレストカバー30をアームレスト本体22から取り外そうとする外力が最も作用するプルハンドル21のプルハンドル用開口部21A縁部側に規制突部27を設ければ、より効果的に被係合部26に対して係合爪部34Bを係合した状態に保持する保持力を高めることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態では、平板部34Aの幅方向両端縁部に沿ってリブ34Cが延設されていたが、これに限られず、例えば図10に示すように、弾性係合片40において、平板部41の幅方向略中央部からその基端であるアームレストカバーの本体部に跨ってリブ42が突設されていてもよい。この場合、対応するカバー取付孔45において、係合爪部43が係合する被係合部46に対向する孔縁には、リブ42を挟み込むような位置関係となる一対の規制突部27が突設されていることが望ましい。このような構成とすれば、上記した一実施形態と同様に係合爪部43の被係合部46に対する係合を効果的に保持することが可能となる。このように、規制突部は相手側の弾性係合片の形状に合わせて設けることが可能である。
(2)上記した実施形態では、規制突部27は第1カバー取付孔25Aの、被係合部26に対向する孔縁に突設されていたが、これに限られず、それ以外の、例えば被係合部26に隣り合う孔縁から突設されていてもよい。また、カバー取付孔25A,25Bの孔縁に限らず、弾性係合片の平板部やリブから規制突部が突設されていてもよい。更に、カバー取付孔の孔縁と弾性係合片の両方から規制突部が突設されていてもよい。
(3)上記した実施形態では、規制突部27はプルハンドル21のプルハンドル用開口部21A縁部側に位置する第1カバー取付孔25Aに設けられていたが、これに限られず、第2カバー取付孔に設けられていてもよいし、カバー取付孔のすべて又は一部に設けられていてもよい。アームレストカバーを取り外そうとする外力が特に加わる部分に規制突部を設ければ、効果的に係合爪部の被係合部への係合が解除されるのを規制し、アームレスト本体に対してアームレストカバーを係合した状態に保持する保持力を高めることができる。
10…ドアトリム、11…ドアトリム本体、12…オーナメント、20…アームレスト、21…プルハンドル、21A…プルハンドル用開口部、21B…プルハンドル用凹部、22…アームレスト本体、23…上面部、24…クリップ取付孔、25A…第1カバー取付孔、25B…第2カバー取付孔、26…被係合部、27…規制突部、30…アームレストカバー、31…本体部、32…立壁部、33…クリップ、34…弾性係合片、34A…平板部、34B…係合爪部、34C…リブ

Claims (4)

  1. 車室内側に張り出すように形成されたアームレストの上面に開口するプルハンドルを備えたドアトリムであって、
    前記アームレストは、基台となるアームレスト本体と、前記プルハンドルの開口を囲むようにして前記アームレスト本体の上部を被覆するアームレストカバーと、係合爪部を有し前記アームレストカバーから片持ち状に突出する弾性係合片と、
    前記アームレスト本体に設けられ、前記弾性係合片を弾性変形させて挿通させ前記係合爪部をその孔縁に係り受ける被係合部を備えたカバー取付孔と、を備え、
    前記弾性係合片は、前記アームレストカバーの裏面から突設され平板状をなす平板部と、前記平板部の先端から前記アームレストカバーの周縁に向かって突出する鈎状の係合爪部と、前記平板部の幅方向両端部を前記係合爪部が突設された面とは反対側の面から支持する一対のリブと、から構成され、
    前記カバー取付孔の孔縁又は前記弾性係合片には、前記弾性係合片のカバー取付孔への挿通を許容する一方、その挿通方向以外の方向から前記弾性係合片が前記カバー取付孔から抜け出るのを規制する規制突部が、前記弾性係合片に対して前記一対のリブに挟まれる位置に突設されていることを特徴とするドアトリム。
  2. 前記規制突部は、前記弾性係合片を挟んで前記被係合部に対向するカバー取付孔の孔縁から、前記弾性係合片に向かって突設されていることを特徴とする請求項1に記載のドアトリム。
  3. 前記規制突部の突出端から対向する被係合部までの距離は、撓み方向における前記弾性係合片の前記係合爪部の厚さと略一致することを特徴とする請求項2に記載のドアトリム。
  4. 前記規制突部は、少なくとも前記プルハンドルの開口縁部側に位置する前記カバー取付孔の孔縁又は前記弾性係合片に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のドアトリム。
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