JP5560336B2 - 固定具、シート、及びカバー固定方法 - Google Patents

固定具、シート、及びカバー固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、シート本体にカバーを固定する固定具、シート、及びカバー固定方法に関する。
従来、自動車等の車両に用いられるシートが知られている。このようなシートは、一般的に、フレームに取り付けられた合成樹脂発泡体等のクッション材と、当該クッション材を被覆するカバーとを備える。このうち、シートにおける背もたれ部分に採用されるクッション材は、使用者の体型に合わせるように、左右部分が中央部分に対して突出した立体形状を有する場合が多い。このようなクッション材の立体形状に応じた形状を有するカバーにより当該クッション材を被覆する場合には、これらが互いに密着していないと、シートによる身体のホールド感が低下する他、座り心地が悪くなるという問題がある。
これに対し、カバーをクッション材(本体部)に密着させた状態で固定する固定具(吊り部材)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の吊り部材は、本体部及びカバーを有する背もたれ部において、当該カバーを本体部に取り付けるために用いられる。この吊り部材は、本体部に設けられたフレーム部の一部(ワイヤー)に掛止される第1掛止部と、当該フレーム部の他の部分に掛止される第2掛止部と、これら第1掛止部及び第2掛止部を接続する吊り部とを有している。このうち、吊り部は、カバーの裏面に対して固定帯部を介して一体的に固定されており、また、第2掛止部は、金属製の開リングが選択的に固定される複数の孔を有する。
このような吊り部材においては、第1掛止部をワイヤーにCリングを用いて連結し、吊り部をフレーム部の下部(第2下部フレーム)に渡した後、第2掛止部を上方に引き上げて、当該第2掛止部における開リングをフレーム部(第1下部フレーム)に掛止する。これにより、カバーが本体部に密着した状態で固定される。
特開2001−300162号公報
しかしながら、前述の特許文献1に記載の吊り部材を用いた場合、第2掛止部の開リングをフレーム部に掛止するためには、当該開リングがフレーム部に掛止される以上に、第2掛止部を引き上げる必要がある。このため、吊り部材に大きな引き上げ力を加える必要があり、フレーム部に取り付ける作業工程が煩雑になるという問題がある。
また、開リングがフレーム部に掛止された際には、引き上げた位置から第2掛止部が引き戻される。このため、吊り部材によりフレーム部及びカバーに加わる張力が低下し、本体部にカバーが安定しない場合という問題がある。
本発明は、作業効率を向上でき、シート本体にカバーを安定して取り付けることができる固定具、シート、及びカバー固定方法を提供することである。
本発明の固定具は、シート本体と、当該シート本体を覆うカバーとを備えるシートに用いられ、前記シート本体に前記カバーを固定する固定具であって、前記シート本体に取り付けられる取付部材と、前記シート本体が有する開口部に係止される係止部材と、前記取付部材及び前記係止部材を接続し、前記カバーと係合する紐状部材と、を有し、前記係止部材は、前記紐状部材が取り付けられる本体部と、前記本体部に設けられ、前記開口部の第1端縁に当接される第1当接部と、前記第1当接部から離れた前記本体部の位置に設けられ、前記開口部に挿入される弾性を有する挿入部と、を有し、前記挿入部は、当該挿入部が前記開口部に挿入される挿入方向に沿って延出する第1延出部と、前記第1延出部の先端から、前記第1当接部から離れる方向に屈曲する屈曲部と、前記屈曲部から、前記挿入方向とは反対方向に延出する第2延出部と、前記第2延出部における延出方向先端部に位置する第1規制部と、を有し、前記第1規制部は、前記挿入部が弾性変形されて前記開口部に挿入された際に、当該挿入部において前記第1端縁とは反対側の前記第2端縁に当接される部位に位置し、前記第1規制部は、前記開口部において前記第2端縁に当接して、前記挿入部の前記開口部からの抜けを規制可能に構成されることを特徴とする
ここで、シート本体において、取付部材が取り付けられる取付部位、及び、係止部材が係止される係止部位は、当該シート本体における同一の面(例えば背面)に位置していてもよく、或いは、互いに反対側となる面(例えば、正面及び背面)に位置していてもよい。なお、当該各部位が同一の面にある場合には、取付部材と係止部材とを接続する紐状部材は、当該取付部位から、これら取付部位及び係止部位が位置する面とは反対側の面を経て、係止部位に掛け渡されることが好ましい。これにより、当該紐状部材が係合するカバーに、シート本体に密着するための張力を適切に加えることができる。
本発明によれば、固定具により、シート本体とカバーとが固定される際には、まず、当該シート本体に取付部材が取り付けられるとともに、紐状部材とカバーとが係合される。この後、紐状部材を引き寄せて、当該紐状部材に作用する張力の作用方向(紐状部材を引き寄せる方向とは反対方向)の開口部の第1端縁に、係止部材の第1当接部を当接させ、当該第1当接部を支点(てこの原理の支点)として、係止部材をレバーのように回動させることで、挿入部が開口部に挿入される。この際、第1規制部が、第1端縁とは反対側の第2端縁に当接することにより、当該開口部からの挿入部の抜け、すなわち、係止部材の開口部からの抜けが規制され、当該係止部材が、シート本体に係止される。
これによれば、第1当接部を支点として、係止部材を回動させて、挿入部を開口部に挿入させることで、当該係止部材をシート本体に容易に係止できる。
また、開口部に挿入部が挿入された状態で適切な張力が紐状部材に加わるように、当該紐状部材の長さ寸法が設定されていれば、必要以上に係止部材を引き寄せる等の作業が不要となる。このため、開口部に挿入部を挿入する際の作業者の力を低減させることができる。
従って、シート本体に対する係止部材の係止操作を容易に行うことができ、ひいては、シート本体に対するカバーの固定を容易に行うことができる。
更に、第1当接部を支点とする係止部材の回動により、開口部に挿入部が挿入されて、当該係止部材がシート本体に係止されるので、この係止操作の過程で、当該係止部材がシート本体に対して前述の作用方向に移動することが防止される。これによれば、紐状部材を介して、取付部材及び係止部材に加わる応力を適切に設定及び維持できる。従って、固定具を安定してシート本体に固定でき、ひいては、当該シート本体にカバーを適切に固定できる。
また、本発明によれば、挿入部は、弾性変形されて開口部に挿入されるので、当該挿入部の挿入操作を容易に行うことができるほか、当該挿入部を弾性変形させることで、係止部材を開口部から取り外すことも可能となる。
また、第1規制部が、第2端縁に当接される挿入部の部位に位置することにより、開口部への当該挿入部の挿入操作が完了するのと略同時に、開口部からの挿入部の抜けを規制できる。従って、シート本体に対する係止部材の係止をより簡易に行うことができる。
さらに、本発明によれば、挿入部は、第1延出部、屈曲部及び第2延出部を有する略U字状に形成される。これによれば、屈曲部から先に挿入されるように、挿入部を開口部に挿入することで、当該挿入部が開口部を通過する際に、第1延出部及び第2延出部における屈曲部とは反対側の各端部が互いに近接するように、挿入部を弾性変形させやすくすることができる。従って、挿入部の開口部への挿入を一層容易に行うことができ、ひいては、シート本体に対する係止部材の係止を一層容易に行うことができる。
また、挿入部が開口部に挿入された後には、第1延出部及び第2延出部における屈曲部とは反対側の各端部は、互いに離間する方向に伸長しようとする。これによれば、当該第2延出部の端部に位置する第1規制部が、開口部の第2端縁に当接しやすくなる。従って、第1規制部により、開口部からの挿入部の抜けを確実に防止でき、係止部材をシート本体に確実に係止できる。
本発明では、前記第2端縁に応じた位置に設けられ、前記挿入部が前記開口部に挿入された際に前記シート本体に当接して、当該挿入部の前記開口部への没入を規制する第2規制部を有することが好ましい。
本発明によれば、挿入部が開口部に挿入された際に、第2規制部がシート本体に当接することにより、挿入部が開口部内に没入することを防止できる。従って、シート本体への係止部材の係止操作を一層容易に行うことができるほか、当該シート本体に係止部材を確実に係止できる。
本発明では、前記シート本体は、前記開口部が形成された板状体を有し、前記挿入部から前記第1当接部に向かう方向に当該第1当接部から延出し、前記開口部に挿入されて、前記本体部が位置する側とは反対側の前記板状体の面に当接される第2当接部を有することが好ましい。
本発明によれば、第2当接部により、第1当接部を開口部の第1端縁に当接させやすくできるので、係止部材の回動操作を容易に行うことができる。
また、挿入部が開口部に挿入された際に、第2当接部が板状体に当接することにより、開口部から第1当接部が抜けることが規制されるので、前述の第1規制部と合わせて、当該開口部からの係止部材の抜けを確実に防止できる。従って、シート本体に係止部材を確実に係止でき、ひいては、当該シート本体にカバーを確実に固定できる。
本発明では、前記挿入部から前記第1当接部に向かう方向、及び、前記挿入部の前記開口部への挿入方向のそれぞれに直交する方向に前記第1当接部から延出し、前記挿入方向から見て前記開口部の外側の部位に当接される第3当接部を有することが好ましい。
本発明によれば、第3当接部が、挿入部の開口部への挿入方向から見て当該開口部の外側の部位に当接することにより、第1端縁へ第1当接部を案内できる。また、これにより、第1当接部が開口部内に没入することを防止できる。
更に、前述の第2当接部が設けられている場合には、第1当接部を支点として係止部材を回動させた際(挿入部が開口部に挿入された際)には、当該第2当接部及び第3当接部により、開口部の第1端縁近傍の部位を挟持できる。従って、当該係止部材を安定してシート本体に取り付けることができる。
或いは、本発明では、前記挿入部から前記第1当接部に向かう方向に当該第1当接部から延出し、前記挿入部の前記開口部への挿入方向から見て前記開口部の外側の部位に当接される第4当接部を有することが好ましい。
本発明によれば、挿入部の開口部への挿入方向から見て当該開口部の外側の部位に第4当接部が当接することにより、第1当接部が開口部内に没入することを防止できる。
また、第4当接部は、挿入部から第1当接部に向かう方向に延出しているので、当該方向と、挿入部が開口部に挿入される方向とにそれぞれ直交する方向の固定具の寸法を、前述の第3当接部が設けられた固定具に比べて小さくできる。
また、本発明のシートは、シート本体と、前記シート本体を覆うカバーと、前述の固定具と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シートが、シート本体及びカバーの他に、前述の固定具を備えることにより、前述の固定具と同様の効果を奏することができる。
本発明では、前記シート本体は、前記係止部材が係止される開口部を有し、前記開口部は、分離部により、前記第1当接部が端縁に当接される第1開口部と、前記挿入部が挿入される第2開口部と、に分離されていることが好ましい。
本発明によれば、第1開口部の端縁に当接される第1当接部を支点として係止部材が回動され、挿入部が第2開口部に挿入される際に、分離部により、係止部材がこれら開口部に没入することを防止できる。従って、係止部材を適切にシート本体に係止させることができる。
また、本発明のカバー固定方法は、前述した本発明のシートに用いられ、前記シート本体に前記カバーを固定するカバー固定方法であって、前記シート本体に対し、前述した本発明の固定具の取付部材が取り付けられ、かつ、前記カバーと、前記取付部材に接続される紐状部材とが係合した状態とする係合工程と、前記シート本体が有する開口部に、前記紐状部材を挟んで前記取付部材とは反対側に設けられた係止部材を係止する係止工程と、を有し、前記係止工程は、前記開口部を形成する端縁のうち、前記紐状部材に作用する張力の作用方向の第1端縁に、前記係止部材に設けられた当接部を当接させる当接手順と、前記当接部を支点として前記係止部材を回動させて、前記当接部から前記作用方向とは反対方向に設けられた挿入部を、前記開口部に挿入する挿入手順と、前記第1端縁とは反対側の前記開口部の第2端縁に、前記挿入部の一部を当接させて、当該挿入部の前記開口部からの抜けを規制する規制手順と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前述の工程及び手順に沿って、前述の固定具を用いてシート本体にカバーを固定することにより、前述の固定具と同様の効果を奏することができる。
本発明の第1実施形態に係るシートを示す斜視図。 前記第1実施形態における本体部及びカバーを示す斜視図。 前記第1実施形態における固定具を示す図。 前記第1実施形態における固定具を示す図。 前記第1実施形態における固定具を示す図。 前記第1実施形態における取付部材の係合状態を示す斜視図。 前記第1実施形態における係止部材の係止工程を示す斜視図。 前記第1実施形態における係止部材の係止工程を示す斜視図。 前記第1実施形態における係止部材の係止工程を示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係るシートが備える固定具の係止部材の係止状態を示す斜視図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るシート1を示す斜視図である。また、図2は、当該シート1の背もたれ部3を構成するシート本体4及びカバー5を示す斜視図である。
本実施形態に係るシート1は、自動車等の車両に用いられるシートである。このシート1は、図1に示すように、座部2と、背もたれ部3とを備える。
このうち、背もたれ部3は、図2に示すように、シート本体4と、当該シート本体4を被覆するカバー5と、当該シート本体4にカバー5を固定する固定具6(図1参照)とを備える。
[シート本体の構成]
シート本体4は、図示を省略するが、合成樹脂発泡体により形成され、角が取れた全体略直方体形状を有するクッション材と、当該クッション材が取り付けられるフレームにより構成されている。このシート本体4における正面側(使用者の背に対向する側)には、略平坦な中央部41と、当該中央部41の左右に位置し、中央部41より突出した左突部42及び右突部43とが形成されている。これら中央部41と左突部42との間、及び、中央部41と右突部43との間には、それぞれ凹部44が形成されている。これら凹部44には、シート本体4にカバー5が取り付けられる際に、後述する固定具6の紐状部材63が配置される。
シート本体4における背面側には、図1及び図2に示すように、固定具6が取り付けられる金属製の板状体45が設けられている。この板状体45には、固定具6の後述する取付部材61が取り付けられる略矩形の開口部451と、当該固定具6の係止部材62が係止される開口部452とが、左右に1つずつ形成されている。すなわち、板状体45の左右には、固定具6が1つずつ取り付けられる。
これらのうち、開口部452は、シート本体4を立てた際に水平方向に沿って延出する分離部453により、それぞれ略矩形の第1開口部454及び第2開口部455に分離されている。なお、分離部453の延出方向は、板状体45に沿い、かつ、後述する紐状部材63に作用する張力の作用方向に直交する方向である。
第1開口部454は、シート本体4を立てた際に下方に位置する。この第1開口部454における下側の端縁454B(前記作用方向の端縁454B)には、係止部材62の後述する第1当接部622が当接される。この端縁454Bは、本発明の第1端縁に相当する。
第2開口部455は、シート本体4を立てた際に第1開口部454の上方に位置する。この第2開口部455には、後述する挿入部625が挿入され、当該第2開口部455の上側の端縁455T(前記作用方向とは反対方向の端縁455T)には、後述する第1規制部626が当接される。この端縁455Tは、本発明の第2端縁に相当する。
[カバーの構成]
カバー5は、図2に示すように、シート本体4に応じた形状を有し、当該シート本体4を座部2とは反対側から覆うように設けられる。
具体的に、カバー5の正面側には、前述の中央部41、左突部42及び右突部43に応じた中央部51、左突部52及び右突部53を有し、また、シート本体4の背面側に設けられた前述の板状体45を覆う背面部54を有する。
更に、カバー5の内側には、左右の凹部44に対応する位置に、後述する紐状部材63が挿通する帯状部55がそれぞれ設けられている。これら帯状部55は、固定具6が前述の板状体45に係止された際に、当該紐状部材63によりシート本体4に近接する方向に引き寄せられる。これにより、カバー5がシート本体4に密着した状態で固定される。
なお、このような帯状部55の位置は、左右にそれぞれ1つずつでなくてもよく、複数の帯状部55に分割されていてもよい。また、当該帯状部55の寸法も、適宜設定可能である。
[固定具の構成]
図3〜図5は、固定具6を示す図である。具体的に、図3は、板状体45に対向する側から固定具6を図であり、図4は、板状体45に固定具6を取り付ける側から固定具6を見た図である。また、図5は、側方から固定具6を見た図である。
固定具6は、前述のように、カバー5をシート本体4に密着させた状態で固定するものである。この固定具6は、図3〜図5に示すように、当該固定具6の一端に設けられる取付部材61と、当該固定具6の他端に設けられる係止部材62と、これら取付部材61及び係止部材62を接続する紐状部材63とを有する。
[取付部材及び紐状部材の構成]
取付部材61は、図3〜図5に示すように、開口部451の端縁451T(図6参照)に掛かり止められる鉤状部611と、紐状部材63がインサート成形により固定された固定部612とを有する。
紐状部材63は、ポリエステル等の合成樹脂により形成されている。この紐状部材63は、前述の帯状部55を挿通することで、カバー5と係合する。
[係止部材の構成]
係止部材62は、本体部621、第1当接部622、第2当接部623、第3当接部624、挿入部625、第1規制部626、第2規制部627、及び架橋部628を有する。
本体部621は、係止部材62における略中央に設けられ、当該本体部621には、紐状部材63がインサート成形により取り付けられている。なお、この本体部621の中心軸の延出方向、すなわち、紐状部材63の延出方向は、第1当接部622を支点として係止部材62が回動する際の回動軸方向に直交する方向に設定されている。
第1当接部622は、本体部621において紐状部材63に作用する張力の作用方向(図3〜図5に示すZ方向)の端部近傍に形成され、前述の第1開口部454の端縁454Bに当接する部位である。すなわち、第1当接部622は、第1開口部454の開口面内に入り込み、当該端縁454Bに当接する。
この第1当接部622は、詳しくは後述するが、当該端縁454Bに当接した状態で、係止部材62を板状体45に係止する際の回動操作における支点となる。
第2当接部623は、後述する挿入部625の挿入方向(図3〜図5に示すX方向)の第1当接部622の端部から、前述の作用方向(Z方向)に沿って延出している。この第2当接部623は、第1当接部622が端縁454Bに当接される際に、第1開口部454の内側に入り込み、当該第1当接部622の端縁454Bへの当接を案内する。
また、第2当接部623は、第1当接部622を支点として係止部材62が回動された際に、前記挿入方向(X方向)とは反対方向の板状体45の面(詳しくは、当該面における端縁454B近傍の部位)に当接する。これにより、第1開口部454からの第1当接部622の脱落が規制される。
第3当接部624は、前述の作用方向(Z方向)及び挿入方向(X方向)にそれぞれ直交する方向(図3〜図5に示すY方向)に延出する。この第3当接部624の延出方向は、第1当接部622を支点として係止部材62が回動する際の回動軸方向と同じ方向である。この第3当接部624の当該延出方向の寸法は、第1開口部454の同方向の寸法より大きい。
このような第3当接部624は、後述する挿入部625の第2開口部455への挿入方向から見て板状体45における第1開口部454の外側の部位(第1開口部454の開口面に正対した際の板状体45における第1開口部454の外側の部位)に当接して、端縁454B(図7〜図9参照)への第1当接部622の当接を案内する。このほか、第3当接部624は、当該部位に当接することにより、第1開口部454への第1当接部622の没入を規制する。
また、第3当接部624は、係止部材62が板状体45に係止された際に、第2当接部623とともに当該板状体45を挟持する。これにより、板状体45からの係止部材62の脱落が規制される。
架橋部628は、第2当接部623における挿入部625側の端部(Z方向とは反対方向の端部)から当該挿入部625に向かって延出している。この架橋部628における挿入部625側の端部は、本体部621において紐状部材63が露出する部位より挿入部625側に位置している。また、当該架橋部628は、当該挿入部625に向かうに従って本体部621に近接するように傾斜して形成されている。このような架橋部628は、係止部材62が開口部622に係止された際に、第1当接部622に加わる荷重に抗するリブとしての機能を有する。
挿入部625は、本体部621において第1当接部622とは所定寸法離れた位置に形成されている。詳述すると、挿入部625は、本体部621において第1当接部622が位置する側とは反対側の端部近傍(Z方向とは反対方向の端部近傍)に位置する。この挿入部625は、係止部材62が板状体45に係止される際に、第2開口部455に挿入される。
このような挿入部625は、第1延出部6251、屈曲部6252及び第2延出部6253を有し、側方(前述の第3当接部624の延出方向に正対した位置)から見て横向きの略U字状に形成されている。このため、当該挿入部625は、前記作用方向(Z方向)に伸縮する弾性を有する。
これらのうち、第1延出部6251は、挿入部625が第2開口部455に挿入される挿入方向(X方向)に沿って延出している。
屈曲部6252は、第1延出部6251の延出方向先端部から前記挿入方向(X方向)とは反対方向で、かつ、前記作用方向(Z方向)とは反対方向に屈曲して形成されている。
第2延出部6253は、屈曲部6252から前記挿入方向(X方向)とは反対方向で、かつ、前記作用方向(Z方向)とは反対方向に沿って傾斜するように延出している。
ここで、各延出部6251,6253における屈曲部6252とは反対側の端部間の寸法(Z方向の寸法)と、これら各延出部6251,6253の厚さ寸法とを加算した寸法は、これらと同方向の第2開口部455の寸法より大きく設定されている。このため、当該各端部間の寸法が小さくなるように挿入部625を弾性変形させて、当該挿入部625を第2開口部455に挿入した後では、第2延出部6253の端部が当該第2開口部455の端縁455T(前記作用方向であるZ方向とは反対方向の端縁455T)に当接する。この当接位置に、第1規制部626が形成されている。
第1規制部626は、挿入部625が第2開口部455に挿入された後、端縁455Tに当接して、第2開口部455からの挿入部625の抜けを規制する。この第1規制部626は、第2延出部6253の端部の一部が切り欠かれ、緩やかな曲面形状を有する。これにより、製造段階で係止部材62及び第2開口部455の寸法に誤差が生じた場合でも、当該端縁455Tに第1規制部626を確実に当接させることができ、挿入部625の抜けを確実に規制できる。
第2規制部627は、本体部621の第1当接部622とは反対側の端部近傍で、端縁455Tに応じた位置に形成されている。このため、第2規制部627は、第1規制部626と対向する位置に設けられている。
このような第2規制部627は、挿入部625が第2開口部455に挿入された際に、端縁455T近傍の板状体45の部位に当接する。これにより、挿入部625が第2開口部455内に没入することが規制される。
[固定具によるカバー固定方法]
図6は、開口部451に対する取付部材61の係合状態を示す図であり、図7〜図9は、係止部材62の開口部452への係止工程を示す図である。
以下、固定具6によるシート本体4へのカバー5の固定方法を説明する。
まず、取付部材61を板状体45に取り付ける。具体的に、図6に示すように、取付部材61の鉤状部611を、シート本体4の板状体45に形成された開口部451の端縁451Tに掛かり止める。
また、取付部材61に一端が固定された紐状部材63と、カバー5とを係合させる(係合工程)。この際、図1に示したように、紐状部材63をシート本体4の正面側に上方から掛け渡すとともに、当該紐状部材63及び係止部材62をカバー5に設けられた帯状部55(図2参照)に挿通させる。この後、シート本体4を覆うようにカバー5を配置し、紐状部材63及び帯状部55を、凹部44(図2参照)内に配置させる。
なお、本実施形態では、取付部材61の板状体45への取付後に、紐状部材63及び係止部材62を帯状部55に挿通させることとしているが、予め紐状部材63が帯状部55を挿通した状態で、取付部材61を板状体45に取り付けてもよい。
そして、紐状部材63を図1における下方からシート本体4の背面側に掛け渡し、図7〜図9に示すように、当該紐状部材63の他端に設けられた係止部材62を板状体45(開口部452)に係止させる(係止工程)。
具体的に、この係止工程では、図7に示すように、まず、第1当接部622を端縁454Bに当接させる(当接手順)。
次に、図8に示すように、当該第1当接部622をてこの原理の支点として、係止部材62における第1当接部622とは反対側の端部が板状体45に近接する方向に、レバーのように当該係止部材62を回動させる。この回動操作により、図9に示すように、挿入部625を第2開口部455に挿入させる(挿入手順)。
この際、挿入部625は、第2延出部6253が端縁455Tに当接しつつ挿入される。このため、当該挿入部625は、屈曲部6252とは反対側の各延出部6251,6253の端部間が収縮するように弾性変形して、第2開口部455に挿入される。
そして、第2規制部627が板状体45に当接するまで挿入部625を第2開口部455に挿入すると、当該挿入部625の変形が元に戻ろうとする。このため、第2延出部6253の端部が切り欠かれて形成された第1規制部626に端縁455Tが当接される。詳述すると、当該第1規制部626は、本体部621が位置する側とは反対側から端縁455Tに当接する。これにより、第2開口部455からの挿入部625の抜けが規制される(規制手順)。
このような第1規制部626による規制状態では、板状体45は、第1開口部454の端縁近傍にて第2当接部623及び第3当接部624により挟持され、また、第2開口部455の端縁近傍にて第1規制部626及び第2規制部627により挟持される。これにより、係止部材62が板状体45に係止されるので、シート本体4に固定具6が係止され、ひいては、当該シート本体4に固定具6が係合するカバー5が固定される。
以上説明した本実施形態に係るシート1によれば、以下の効果がある。
端縁454Bに当接した第1当接部622を支点として係止部材62を回動させ、当該第1当接部622から離れた挿入部625を第2開口部455に挿入させることで、当該係止部材62が板状体45に係止される。これによれば、固定具6をシート本体4に容易に係止でき、ひいては、カバー5をシート本体4に容易に固定できる。
また、第2開口部455に挿入部625が挿入された状態で適切な張力が紐状部材63に加わるように、当該紐状部材63の長さ寸法が設定されていれば、必要以上に係止部材62を引き寄せる等の作業が不要となる。このため、係止部材62を板状体45に係止する際の作業者の力を低減できる。
更に、第1当接部622を支点とする係止部材62の回動により、第2開口部455に挿入部625が挿入されて、当該係止部材62が板状体45に係止される。この際、当該係止部材62が板状体45に対して前述の作用方向(Z方向)に移動することが防止される。これによれば、紐状部材63を介して、取付部材61及び係止部材62に加わる応力を適切に設定及び維持できる。従って、固定具6を安定して板状体45、ひいては、シート本体4に固定でき、当該シート本体4にカバー5を適切に固定できる。
挿入部625は、弾性変形されて第2開口部455に挿入されるので、当該挿入部625の挿入操作を容易に行うことができる。このほか、挿入部625を収縮させるように変形させることで、係止部材62を板状体45から取り外すことも可能となる。
また、第1規制部626が、端縁455Tに当接される挿入部625(第2延出部6253)の部位に位置することにより、第2開口部455への挿入部625の挿入操作が完了するのと略同時に、当該第2開口部455からの挿入部625の抜けを規制できる。
挿入部625は、第1延出部6251、屈曲部6252及び第2延出部6253を有する略U字状に形成される。これによれば、屈曲部6252から先に第2開口部455に挿入することで、挿入部625が第2開口部455を通過する際に、当該挿入部625を弾性変形させやすくすることができる。従って、挿入部625の挿入を一層容易に行うことができ、ひいては、シート本体4に対する係止部材62の係止を一層容易に行うことができる。
また、挿入部625が第2開口部455に挿入された後では、屈曲部6252とは反対側の延出部6251,6253の各端部は、互いに離間する方向に伸長しようとする。これによれば、当該第2延出部6253の端部に位置する第1規制部626が、端縁455Tに当接しやすくなる。従って、第1規制部626による挿入部625の抜けを確実に防止できる。
挿入部625が第2開口部455に挿入された際に、第2規制部が板状体45に当接することにより、当該挿入部625が第2開口部455内に没入することを防止できる。従って、係止部材62の係止時の作業を一層容易に行うことができるほか、当該シート本体に係止部材を確実に係止できる。
第1当接部622から延出する第2当接部623を端縁454Bに掛かり止めることにより、当該第1当接部622を端縁454Bに当接させやすくできる。従って、係止部材62の回動時の操作を容易に行うことができる。
また、挿入部625が第2開口部455に挿入された際には、第2当接部623は、板状体45における本体部621が位置する側とは反対側の面に当接する。これによれば、第1開口部454から第1当接部622が抜けることが規制されるので、第1規制部626と合わせて、板状体45からの係止部材62の抜けを確実に防止できる。従って、シート本体4に係止部材62を確実に係止でき、当該シート本体4にカバー5を確実に固定できる。
第3当接部624が、第1開口部454の外側の部位に当接することにより、端縁454Bに第1当接部622を案内できる他、当該第1当接部622が第1開口部454内に没入することを防止できる。
また、係止部材62が板状体45に係止された際には、第2当接部623及び第3当接部624により、端縁454B近傍の板状体45の部位が挟持される。従って、係止部材62を安定してシート本体4に係止できる。
板状体45には、分離部453により分離された第1開口部454及び第2開口部455が形成されている。そして、第1開口部454の端縁454Bには、係止部材62の回動支点となる第1当接部622が当接され、第2開口部455には、挿入部625が挿入されることで、係止部材62が板状体45に係止される。これによれば、分離部453により、第1当接部622及び挿入部625が形成された本体部621の開口部454,455内への没入を防止できる。従って、係止部材62を適切にシート本体4に係止させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るシートついて説明する。
本実施形態に係るシートは、前述のシート1と同様に構成を備えるが、当該シートに用いられる固定具の係止部材の構成が、シート1に用いられた固定具6の係止部材62の構成と異なる。
なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一、或いは、略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、本実施形態に係るシートが備える固定具の係止部材の係止状態を示す斜視図である。
本実施形態に係るシートは、固定具6に代えて固定具7を備える他は、前述のシート1と同様の構成を備える。また、固定具7は、係止部材62に代えて係止部材72を備える他は、固定具6と同様の構成を備える。
係止部材72は、図10に示すように、第3当接部624に代えて第4当接部724を有する他は、係止部材62と同様の構成を有する。
第4当接部724は、第1当接部622において第2当接部623が位置する側とは反対側の端部から前述の作用方向(Z方向)に沿って、当該第2当接部623と対向するように延出する。すなわち、第4当接部724は、挿入部625から第1当接部622に向かう方向に、当該第1当接部622において第2当接部623とは反対側の端部から延出する。そして、当該第4当接部724は、係止部材72が板状体45に係止された際に、端縁454B近傍の板状体45の部位に当接して、第1開口部454への第1当接部622の没入を規制する。換言すると、第4当接部724は、挿入部625の第2開口部455への挿入方向から見て第1開口部454の外側の部位(第1開口部454の開口面に正対した際の板状体45における第1開口部454の外側の部位)に当接する。また、この第4当接部724は、第2当接部623とともに、板状体45を挟持する。これにより、係止部材72の抜け及び没入が規制される。
このような第4当接部724は、前述の挿入方向(X方向)とは反対方向に向かうに従って前述の作用方向(Z方向)に延出する傾斜部7241を有する。この傾斜部7241は、係止部材72の回動操作に際して、当該第3当接部724が板状体45に当接して、当該回動操作が妨げられることを防止するためのものである。
以上説明した本実施形態に係るシートによれば、前述のシートと同様の効果を奏することができる。また、第1当接部622からの第4当接部724の延出方向は、前述の作用方向(Z方向)であるので、第3当接部624を有する固定具6に比べて、固定具7のY方向の寸法を小さくすることができる。
[実施形態の変形]
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、係止部材62,72が係止される板状体45の開口部452は、分離部453により、第1開口部454及び第2開口部455により分離されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、1つの開口部に係止部材を係止する構成としてもよい。この場合、当該開口部における前記作用方向の端縁に第1当接部が当接し、また、当該作用方向とは反対方向の端縁に第1規制部が当接するように、係止部材を取り付ければよい。
更に、係止部材62,72が係止される位置は、シート本体4に設けられた板状体45(開口部452)に限らない。すなわち、固定具の係止部材を係止可能であれば、板状体は無くてもよい。
前記各実施形態では、係止部材62,72は、第2当接部623及び第3当接部624,724を有するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、これら第2当接部及び第3当接部のいずれか一方を有する構成としてもよく、また、係止部材を適切に係止可能であれば、これら第2当接部及び第3当接部は無くてもよい。
前記各実施形態では、挿入部625は、第1延出部6251、屈曲部6252、及び第2延出部6253を有する側面視略U字状に形成されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、矢尻型等の他の形状に形成されていてもよい。また、弾性変形により開口部内に挿入可能に構成され、挿入し終えた際に伸長して開口部からの抜けが規制される構成であれば、挿入部を弾性体により構成することも可能である。更に、シート本体に適切に係止できるのであれば、挿入部は上記構成及び特性を有していなくてもよい。
前記各実施形態では、第2規制部627は、第1規制部626と対向する位置に配置され、板状体45における端縁455T近傍の部位に当接されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、シート本体に当接することで、挿入部の開口部内への没入を規制することができれば、第2規制部の当接位置は問わない。例えば、第3当接部624と同方向に延出していてもよい。
前記各実施形態では、取付部材61が取り付けられるシート本体4の部位は、当該シート本体4の背面側に取り付けられた板状体45の開口部451であるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、取付部材61の取付部位は、当該取付部材61を取付可能であれば、他の部位でもよい。例えば、当該取付部位は、板状体45に限らず、シート本体4のフレームでもよく、或いは、シート本体4のクッション材に設けられた部材(ワイヤー等)でもよい。
前記各実施形態では、取付部材61の構成は、開口部451の端縁451Tに掛かり止められる鉤状部611を有するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、シート本体4に取付可能であれば、取付部材61の構成は問わない。例えば、取付部材61に代えて係止部材62を設ける構成としてもよい。すなわち、固定具の両端が係止部材であってもよい。
前記各実施形態では、シート1は、自動車等の車両に用いられるシートであるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、家庭用及び業務用に用いられるシートに、本発明を採用してもよい。
本発明は、シートを構成するシート本体にカバーを固定する固定具、当該シート、及び、カバー固定方法に利用でき、特に、自動車等の車両に用いられるシートに好適に利用できる。
1…シート、4…シート本体、5…カバー、6,7…固定具、45…板状体、61…取付部材、62,72…係止部材、63…紐状部材、452…開口部、453…分離部、454…第1開口部、455…第2開口部、621…本体部、622…第1当接部(当接部)、623…第2当接部、624…第3当接部、625…挿入部、626…第1規制部、627…第2規制部、724…第4当接部、454B…端縁(第1端縁)、455T…端縁(第2端縁)。

Claims (8)

  1. シート本体(4)と、当該シート本体(4)を覆うカバー(5)とを備えるシート(1)に用いられ、前記シート本体(4)に前記カバー(5)を固定する固定具であって、
    前記シート本体(4)に取り付けられる取付部材(61)と、
    前記シート本体(4)が有する開口部(452)に係止される係止部材(62,72)と、
    前記取付部材(61)及び前記係止部材(62,72)を接続し、前記カバー(5)と係合する紐状部材(63)と、を有し、
    前記係止部材(62,72)は、
    前記紐状部材(63)が取り付けられる本体部(621)と、
    前記本体部(621)に設けられ、前記開口部(452)の第1端縁(454B)に当接される第1当接部(622)と、
    前記第1当接部(622)から離れた前記本体部(621)の位置に設けられ、前記開口部(452)に挿入される弾性を有する挿入部(625)と、を有し、
    前記挿入部(625)は、
    当該挿入部(625)が前記開口部(452)に挿入される挿入方向に沿って延出する第1延出部(6251)と、
    前記第1延出部(6251)の先端から、前記第1当接部(622)から離れる方向に屈曲する屈曲部(6252)と、
    前記屈曲部(6252)から、前記挿入方向とは反対方向に延出する第2延出部(6253)と、
    前記第2延出部(6253)における延出方向先端部に位置する第1規制部(626)と、を有し、
    前記第1規制部(626)は、前記挿入部(625)が弾性変形されて前記開口部(452)に挿入された際に、当該挿入部(625)において前記第1端縁(454B)とは反対側の前記第2端縁(455T)に当接される部位に位置し、
    前記第1規制部(626)は、前記開口部(452)において前記第2端縁(455T)に当接して、前記挿入部(625)の前記開口部(452)からの抜けを規制可能に構成される
    ことを特徴とする固定具。
  2. 請求項1に記載の固定具において、
    前記第2端縁(455T)に応じた位置に設けられ、前記挿入部(625)が前記開口部(452)に挿入された際に前記シート本体(4)に当接して、当該挿入部(625)の前記開口部(452)への没入を規制する第2規制部(627)を有する
    ことを特徴とする固定具。
  3. 請求項1または請求項に記載の固定具において、
    前記シート本体(4)は、前記開口部(452)が形成された板状体(45)を有し、
    前記挿入部(625)から前記第1当接部(622)に向かう方向に当該第1当接部(622)から延出し、前記開口部(452)に挿入されて、前記本体部(621)が位置する側とは反対側の前記板状体(45)の面に当接される第2当接部(623)を有する
    ことを特徴とする固定具。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の固定具において、
    前記挿入部(625)から前記第1当接部(622)に向かう方向、及び、前記挿入部(625)の前記開口部(452)への挿入方向のそれぞれに直交する方向に前記第1当接部(622)から延出し、前記挿入方向から見て前記開口部(452)の外側の部位に当接される第3当接部(624)を有する
    ことを特徴とする固定具。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の固定具において、
    前記挿入部(625)から前記第1当接部(622)に向かう方向に当該第1当接部(622)から延出し、前記挿入部(625)の前記開口部(452)への挿入方向から見て前記開口部(452)の外側の部位に当接される第4当接部(724)を有する
    ことを特徴とする固定具。
  6. シート本体(4)と、
    前記シート本体(4)を覆うカバー(5)と、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の固定具(6,7)と、を備える
    ことを特徴とするシート。
  7. 請求項に記載のシートにおいて、
    前記シート本体(4)は、前記係止部材(62,72)が係止される開口部(452)を有し、
    前記開口部(452)は、分離部(453)により、
    前記第1当接部(622)が端縁(454B)に当接される第1開口部(454)と、
    前記挿入部(625)が挿入される第2開口部(455)と、に分離されている
    ことを特徴とするシート。
  8. 請求項6または請求項7に記載のシート(1)に用いられ、前記シート本体(4)に前記カバー(5)を固定するカバー固定方法であって、
    前記シート本体(4)に対し、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の固定具(6,7)の取付部材(61)が取り付けられ、かつ、前記カバー(5)と、前記取付部材(61)に接続される紐状部材(63)とが係合した状態とする係合工程と、
    前記シート本体(4)が有する開口部(452)に、前記紐状部材(63)を挟んで前記取付部材(61)とは反対側に設けられた係止部材(62,72)を係止する係止工程と、を有し、
    前記係止工程は、
    前記開口部(452)を形成する端縁のうち、前記紐状部材(63)に作用する張力の作用方向の第1端縁(454B)に、前記係止部材(62,72)に設けられた当接部(622)を当接させる当接手順と、
    前記当接部(622)を支点として前記係止部材(62,72)を回動させて、前記当接部(622)から前記作用方向とは反対方向に設けられた挿入部(625)を、前記開口部(452)に挿入する挿入手順と、
    前記第1端縁(454B)とは反対側の前記開口部(452)の第2端縁(455T)に、前記挿入部(625)の一部を当接させて、当該挿入部(625)の前記開口部(452)からの抜けを規制する規制手順と、を有する
    ことを特徴とするカバー固定方法。
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