JP6733597B2 - ハーネスの仮置き構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ハーネスを有する車載部材の車両への組み付けに際して同ハーネスを車載部材に仮置きするハーネスの仮置き構造に関するものである。
上記仮置き構造としては特許文献1に記載のものが知られている。この仮置き構造は蓄電池が搭載された車両に適用される。車両には蓄電池の負極端子とボディのアース端子とを接続する配線が設けられている。また車両ボディには、アース端子とは別に、上記配線の蓄電池側の接続端子を係止する係止部を有している。そして、この係止部に配線の蓄電池側の接続端子を係止させることにより、同接続端子が車両ボディに留められて仮置きされる。
特開2010−120492号公報
近年における自動車などの車両の高性能化に伴い、車両に設けられるワイヤリングハーネス(いわゆるハーネス)が太くなっており、同ハーネスの設置本数が多くなっている。これに対して、車両におけるハーネスを設置可能なスペースは限られているため、車両の組み立て工程において同車両にハーネスを有する車載部材(例えばインストルメントパネル)を組み付ける際には、同ハーネスが邪魔になり易い。こうしたことから、上記車載部材を車両に組み付ける際には、ハーネスを邪魔にならないように工夫して適当な位置に留めておかないと、その作業性の低下を招いてしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハーネスを有する部材の車両への組み付けを容易に行うことのできるハーネスの仮置き構造を提供することにある。
上記課題を解決するためのハーネスの仮置き構造は、車両に組み付けられた第1部材と、前記第1部材の端部から延出する態様で同第1部材に設けられて、延出端が第1コネクタをなす第1ハーネスと、前記第1部材の前記端部から延出する態様、且つ、同端部からの延出量が前記第1ハーネスの延出量よりも大きい態様で前記第1部材に設けられて、延出端が第2コネクタをなす第2ハーネスと、前記車両の一部をなして、前記第1部材の前記端部との間隙を前記第1ハーネスおよび前記第2ハーネスが通る態様で配置される第2部材と、前記第1部材の前記端部に設けられた第1係合部と前記第1コネクタに設けられた第1被係合部とからなり、前記第1係合部および前記第1被係合部の係合を通じて、前記第1ハーネスを延出方向において折り返さない状態で、前記第1コネクタを前記第1部材に係止する第1仮置き部と、前記第1コネクタの外面に設けられた第2係合部と前記第2コネクタの外面に設けられた第2被係合部とからなり、前記第2係合部および前記第2被係合部の係合を通じて、前記第2ハーネスを延出方向において折り返した状態で、前記第2コネクタを前記第1コネクタに係止する第2仮置き部と、を備える。
上記構造によれば、第1ハーネスの第1コネクタを第1部材に係止するとともに、第2ハーネスの第2コネクタを第1コネクタに係止することにより、第1ハーネスおよび第2ハーネスを第1部材に仮置きして邪魔にならない状態にすることができる。なお上記構造では、2本のハーネスの第1部材の端部からの延出量が異なるため、単に各ハーネスを第1部材に係止(仮置き)すると、延出量の大きい第2ハーネスが第1部材の端部から第2部材に向けて突出するように湾曲した状態で係止されてしまい、第1部材の組み付けの邪魔になるおそれがある。この点、上記構造によれば、第2ハーネスが折り返された状態で第1ハーネスに係止されるために、第2ハーネスの延出部分を折り畳んで邪魔にならない状態にすることができる。したがって、ハーネスを有する第1部材の車両への組み付けを容易に行うことができる。
上記仮置き構造において、前記第2係合部と前記第2被係合部とが係合した状態を保持するロック機構を備えることが好ましい。
上記構造によれば、第1ハーネスと第2ハーネスとを第1部材に仮置きした状態で同第1部材を車両に組み付ける際に、第2ハーネスが第1部材から不要に脱落することを抑えることができる。
上記仮置き構造において、前記第1部材は前記車両のインストルメントパネルであり、前記第2部材は前記車両のAピラーである。
通常、車両のインストルメントパネルには多数の電気機器が設けられているため、ハーネスが太くなり易く、同ハーネスに設けられるコネクタが大きくなり易い。しかも、車両のAピラーは細長い形状であるために、ハーネスを設置可能なスペースが狭い。そのため、インストルメントパネルの組み付けに際してハーネスが邪魔になり易い。また、上記車両では、インストルメントパネルの組み付けに際して、コネクタが接触して同インストルメントパネルの意匠面に傷が付くと、その商品性の低下を招いてしまう。こうしたことから、上記車両では、第1部材(インストルメントパネル)の組み付けに際して、ハーネスの処理が問題になりやすい。
上記構造によれば、そうしたインストルメントパネルの車両への組み付けを、同インストルメントパネルに第1ハーネスおよび第2ハーネスを適当な状態で仮置きすることによって、容易に行うことができる。
上記仮置き構造において、前記車両は、前記Aピラーの車室内側を覆う内装部材を有し、前記第1係合部は、前記内装部材が前記車両に組み付けられた状態で同内装部材の一部が係合する部分であることが好ましい。
上記構造によれば、内装部材が車両に組み付けられた状態で同内装部材の一部が係合する部分を流用して、第1コネクタをインストルメントパネルに係止することができる。そのため、第1コネクタを係止するための専用の部分が設定される構成と比較して、インストルメントパネルに2本のハーネスを仮置きする構造を簡素な構成で実現することができる。
本発明によれば、ハーネスを有する部材の車両への組み付けを容易に行うことができる。
一実施形態のハーネスの仮置き構造が適用される車両のインストルメントパネルおよびその周辺の構造を示す側面図。 インストルメントパネルの端部およびその周辺の構造を示す斜視図。 インストルメントパネルの端部を示す側面図。 インストルメントパネルの端部を示す斜視図。 第1コネクタの斜視図。 第1コネクタが係止された状態のインストルメントパネルを示す斜視図。 第1コネクタの側面図。 第2コネクタの側面図。 第1コネクタおよび第2コネクタが係止された状態のインストルメントパネルを示す斜視図。 ロック凸部がロック凹部に嵌った状態を示す断面図。 インストルメントパネルを組み付ける作業の手順を示すフローチャート。 第1コネクタおよび第2コネクタが仮置きされた状態のインストルメントパネルおよびその周辺の構造を示す斜視図。 第1コネクタおよび第2コネクタが仮置きされた状態のインストルメントパネルおよびその周辺の構造を示す側面図。
以下、ハーネスの仮置き構造の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両10は、合成樹脂材料によって形成された内装部材であるインストルメントパネル20と、ボディの一部をなすAピラー11とを備えている。
図1および図2に示すように、インストルメントパネル20には、Aピラー11側(図1の左側)の端部20Aから延出する態様で、2本のハーネス30,40が取り付けられている。第1ハーネス30の延出端は第1コネクタ31をなしており、第2ハーネス40の延出端は第2コネクタ41をなしている。
これら第1ハーネス30および第2ハーネス40は、インストルメントパネル20の端部20Aからの第1ハーネス30の延出量(詳しくは、延出長さ)が第2ハーネス40の延出量よりも大きくなる態様で配設されている。これにより、Aピラー11の幅内にハーネス30,40を効率良く収めるべく、各コネクタ31,41の延出方向における位置が重ならないようにしている。
図3に示すように、第1コネクタ31の短手方向の端面の一方(図3の左側の面)には2つの凸部32が形成されており、第2コネクタ41の短手方向の端面の一方(図3の左側の面)には1つの凸部42が形成されている。また、Aピラー11の車室内側(図3の右側)の部分には3つの装着孔12,13が形成されている。そして、第1コネクタ31の各凸部32がAピラー11の各装着孔12に嵌まることにより、第1コネクタ31がAピラー11に固定される。また、第2コネクタ41の凸部42がAピラー11の装着孔13に嵌まることにより、第2コネクタ41がAピラー11に固定される。
図1に示すように、車両10は、Aピラー11の車室内側を覆う形状のインナートリム14を有している。インナートリム14は合成樹脂材料からなる内装部材である。第1ハーネス30および第2ハーネス40は、インストルメントパネル20の下方側に取り付けられるとともに、同インストルメントパネル20とAピラー11との間を通過して、インナートリム14とAピラー11との間で延びるように配置される。
ここで、図2および図3に示すように、インストルメントパネル20には多数の電気機器が設けられているために、各ハーネス30,40が太くなっており、それらハーネス30,40に設けられるコネクタ31,41が大きくなっている。しかも、Aピラー11は細長い形状であるため、ハーネス30,40を設置可能なスペースが狭い。そのため、インストルメントパネル20を車両10に組み付ける際には、ハーネス30,40が作業の邪魔になり易い。また、インストルメントパネル20の組み付けに際してコネクタ31,41が接触して同インストルメントパネル20の意匠面に傷が付くと、その商品性の低下を招いてしまう。こうしたことから、車両10へのインストルメントパネル20の組み付けに際しては、作業の邪魔にならないように各ハーネス30,40を処理することが重要になる。
そこで本実施形態の車両10では、第1ハーネス30の第1コネクタ31をインストルメントパネル20に係止するとともに、第2ハーネス40の第2コネクタ41を第1コネクタ31に係止することにより、第1ハーネス30および第2ハーネス40をインストルメントパネル20に仮置きすることの可能な構造が採用されている。
以下、第1コネクタ31、第2コネクタ41、およびインストルメントパネル20の構造について詳しく説明する。
図4に示すように、インストルメントパネル20のAピラー11側(図4の左側)の端部20Aには、一対の係合孔21,22が間隔を置いた位置に形成されている。なお、これら係合孔21,22は、インナートリム14を車両10に組み付ける際に、同インナートリム14の一部(詳しくは、組み付け用の凸部)が係合する孔である。
図2および図5に示すように、第1コネクタ31における長手方向の両端には、同第1コネクタ31の着脱方向(図5の上下方向)において延びるとともに、第1コネクタ31における電線が接続された端部側(図5の下方側)に延出する第1脚部33および第2脚部34が一体形成されている。
第1脚部33は、先端が第1コネクタ31の長手方向の外方に向けて折れ曲がった形状に形成されている。第2脚部34は、その先端付近に、長手方向の内方に向けて突出する凸部34Aが設けられている。この凸部34Aは、突端を押圧することによって第2脚部34の内部に押し込まれる一方で、突端の押圧を解除することによって元の突出した位置に復帰する構造になっている。
本実施形態では、以下のようにしてインストルメントパネル20に第1コネクタ31を係止することの可能な構造になっている。
図6に示すように、先ずは、インストルメントパネル20の係合孔21に第1コネクタ31の第1脚部33の先端が挿入される。その状態で、第1コネクタ31の第2脚部34の先端部分が、インストルメントパネル20の係合孔22に、凸部34Aが係合孔22を通過する位置まで挿入される。これにより、インストルメントパネル20の係合孔21に第1コネクタ31の第1脚部33の先端が引っ掛けられた状態になるとともに、インストルメントパネル20の係合孔22の内縁と第1コネクタ31の第2脚部34の凸部34A(図5参照)とが係合して同インストルメントパネル20から第1コネクタ31の第2脚部34の先端が脱落しない状態になる。
なお本実施形態では、各係合孔21,22が第1係合部に相当し、第1脚部33および第2脚部34が第1被係合部に相当し、各係合孔21,22、第1脚部33および第2脚部34によって第1仮置き部が構成されている。
図6および図7に示すように、第1コネクタ31の長手方向の端面の一方には、着脱方向における装着側(図7の上方側)の端部を始点に着脱方向に延びる係合溝35が形成されている。この係合溝35は、着脱方向において平行に延びる一対の壁部35Aによって区画形成されている。各壁部35Aは、第1コネクタ31の外面から長手方向に突出する突出壁と同突出壁の先端から短手方向の内方に突出する屈曲壁とからなる断面L字状で延びている。また、係合溝35の底には、断面四角形状で窪んだ形状のロック凹部36が形成されている。
図6および図8に示すように、第2コネクタ41の長手方向の端面の一方には、略U字状で延びる係合凸部43が形成されている。この係合凸部43は、着脱方向における脱出側(図8の下方側)の端部を始点に着脱方向において平行に延びる一対の壁部43Aと、それら壁部43Aの装着側(図8の上方側)の端部同士を繋ぐ壁部43Bとからなる。一対の壁部43Aは、第2コネクタ41の外面から長手方向に突出する突出壁と同突出壁の先端から短手方向の外方に突出する屈曲壁とからなる断面L字状で延びている。壁部43Bには、一対の壁部43A間において着脱方向の脱出側(図8の下方側)に延びる操作レバー44が一体に形成されている。この操作レバー44は、壁部43B側の端部を固定端とするとともに着脱方向における脱出側の端部を揺動端44Aとして揺動操作することの可能な操作子である。操作レバー44の揺動端44Aは、第2コネクタ41の脱出側の端面よりも外方に突出する位置まで延びている。操作レバー44の着脱方向における中間部分には、長手方向の外方に向けて突出するロック凸部45が形成されている。
本実施形態では、以下のようにして第2コネクタ41を第1コネクタ31に係止することの可能な構造になっている。
図6および図9に示すように、先ずは、第2コネクタ41が第1コネクタ31に対して着脱方向に反転した状態にされる。その状態で、第1コネクタ31の係合溝35(詳しくは、壁部35A間)に第2コネクタ41の係合凸部43(詳しくは、一対の壁部43A)が嵌められる。その後、図10に示すように、第2コネクタ41の操作レバー44のロック凸部45が第1コネクタ31のロック凹部36に嵌る位置になるまで、第1コネクタ31と第2コネクタ41とが着脱方向に相対移動される。
これにより、第1コネクタ31の外面の係合溝35と第2コネクタ41の外面の係合凸部43との係合を通じて、第2コネクタ41が第1コネクタ31に係止された状態になる。また、第1コネクタ31のロック凹部36と第2コネクタ41の操作レバー44のロック凸部45との係合を通じて、第1コネクタ31と第2コネクタ41との相対移動が規制されて、係合溝35と係合凸部43との係合状態が保持される。なお、ロック凸部45がロック凹部36から離間する側(ロック解除側)に操作レバー44を揺動操作することにより、第1コネクタ31と第2コネクタ41との相対移動の規制を解除して、第1コネクタ31から第2コネクタ41を取り外すことが可能になる。
本実施形態では、係合溝35が第2係合部に相当し、係合凸部43が第2被係合部に相当し、係合溝35および係合凸部43が第2仮置き部を構成している。また本実施形態では、第1コネクタ31のロック凹部36、第2コネクタ41の操作レバー44、およびロック凸部45がロック機構15を構成している。
以下、車両10にインストルメントパネル20を組み付ける作業の手順について説明する。
図11に示すように、この作業では先ず、インストルメントパネル20に第1ハーネス30が係止(仮置き)される(ステップS1)。詳しくは、インストルメントパネル20の係合孔21(図6)に第1コネクタ31の第1脚部33の先端を挿入して引っ掛けるとともに、インストルメントパネル20の係合孔22に第1コネクタ31の第2脚部34を挿入して係合させる。
その後、第2ハーネス40が延出方向に折り返されて第2コネクタ41が第1コネクタ31に対して着脱方向に反転した状態にされるとともに、その状態で、第2コネクタ41が第1コネクタ31に係止(仮置き)される(図11のステップS2)。詳しくは、第1コネクタ31の係合溝35(図6)に第2コネクタ41の係合凸部43を係合させる。
このように本実施形態によれば、第1ハーネス30の第1コネクタ31をインストルメントパネル20に係止するとともに、第2ハーネス40の第2コネクタ41を第1コネクタ31に係止することにより、第1ハーネス30および第2ハーネス40をインストルメントパネル20に仮置きすることができる。
なお本実施形態では、2本のハーネス30,40のインストルメントパネル20の端部20Aからの延出量が異なる。そのため、単に各ハーネス30,40をインストルメントパネル20に係止(仮置き)すると、延出量の大きい第2ハーネス40がインストルメントパネル20の端部20AからAピラー11に向けて突出するように湾曲した状態で係止されてしまい、インストルメントパネル20の組み付けの邪魔になるおそれがある。
この点、本実施形態によれば、図12および図13に示すように、延出量の大きい第2ハーネス40は折り返された状態で第1ハーネス30に係止される。これにより、第2ハーネス40の一部(インストルメントパネル20の端部20Aから延出した延出部分)を折り畳んで邪魔にならない状態にすることができる。なお、第1ハーネス30は延出方向に折り返さない状態でインストルメントパネル20に係止される。
また本実施形態では、インナートリム14を車両10に組み付ける際に同インナートリム14の組み付け用の凸部が係合する孔(係合孔21,22)を流用して、第1コネクタ31がインストルメントパネル20に係止される。そのため、第1コネクタ31を係止するための専用の孔が設定される構成と比較して、インストルメントパネル20に2本のハーネス30,40(具体的には、第1コネクタ31および第2コネクタ41)を仮置きする構造を簡素な構成で実現することができる。
その後、インストルメントパネル20が車両10に組み付けられる(図11のステップS3)。なお、この組み付け作業は自動機を利用して行われる。
図12および図13に示すように、このとき第1ハーネス30と第2ハーネス40とがインストルメントパネル20に仮置きされて邪魔にならない状態になっている。これにより、第1ハーネス30および第2ハーネス40がAピラー11に不要に接触することが抑えられるため、それらハーネス30,40が破損することや、各コネクタ31,41の接触に起因してインストルメントパネル20の意匠面に傷が付くことなどを抑えることができる。したがって、インストルメントパネル20の車両10への組み付けを容易に行うことができる。
また、このときインストルメントパネル20の係合孔21,22と第1コネクタ31の第1脚部33および第2脚部34(凸部34A)との係合を通じて、インストルメントパネル20からの第1コネクタ31の脱落が抑えられている。さらには、ロック機構15によって第1コネクタ31の係合溝35と第2コネクタ41の係合凸部43とが係合した状態が保持されている。そのため、第1ハーネス30の第1コネクタ31と第2ハーネス40の第2コネクタ41とをインストルメントパネル20に仮置きした状態で同インストルメントパネル20を車両10に組み付ける際に、それら第1ハーネス30および第2ハーネス40がインストルメントパネル20から不要に脱落することを抑えることができる。
その後、第1ハーネス30および第2ハーネス40がボディ側のハーネスに接続されるとともに、Aピラー11に固定される(図11のステップS4)。
具体的には先ず、ロック機構15の操作レバー44がロック解除側に揺動操作されるとともに、その状態で、第2ハーネス40の第2コネクタ41がインストルメントパネル20から離間する方向に移動されて第1コネクタ31から外される。図12に示すように、本実施形態では、操作レバー44の揺動端44Aが、第2コネクタ41の脱出側(図12の上方側)の端部よりも脱出側の位置まで延びている。これにより、操作レバー44が視認し易く、操作し易い構造になっている。
そして、この第2ハーネス40が第2ルーフハーネス17(図1参照)に接続されるとともに、その状態で第2コネクタ41の凸部42がAピラー11の装着孔13(図12)に嵌められる。これにより、図1に示すように、第2ハーネス40と第2ルーフハーネス17とが接続された状態でAピラー11に固定される。
また、インストルメントパネル20から第1ハーネス30の第1コネクタ31が取り外される。そして、この第1ハーネス30が第1ルーフハーネス16(図1参照)に接続されるとともに、その状態で、第1コネクタ31の各凸部32がAピラー11の各装着孔12(図12)に嵌められる。これにより、図1に示すように、第1ハーネス30と第1ルーフハーネス16とが接続された状態でAピラー11に固定される。
その後、インストルメントパネル20の係合孔21にインナートリム14の一部を係合させつつ、同インナートリム14が車両10に取り付けられる(図11のステップS5)。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)インストルメントパネル20の係合孔21,22と第1コネクタ31の第1脚部33や第2脚部34との係合を通じて、第1ハーネス30を延出方向において折り返さない状態で、第1コネクタ31をインストルメントパネル20に係止可能な構造にした。また、第1コネクタ31の係合溝35と第2コネクタ41の係合凸部43との係合を通じて、第2ハーネス40を延出方向において折り返した状態で、第2コネクタ41を第1コネクタ31に係止可能な構造にした。そのため、インストルメントパネル20の車両10への組み付けを容易に行うことができる。
(2)第1コネクタ31の係合溝35と第2コネクタ41の係合凸部43とが係合した状態を保持するロック機構15を設けた。そのため、第1ハーネス30の第1コネクタ31と第2ハーネス40の第2コネクタ41とをインストルメントパネル20に仮置きした状態で同インストルメントパネル20を車両10に組み付ける際に、第2ハーネス40がインストルメントパネル20から不要に脱落することを抑えることができる。
(3)インナートリム14を車両10に組み付ける際に同インナートリム14の組み付け用の凸部が係合する係合孔21,22を流用して、第1コネクタ31をインストルメントパネル20に係止しる。そのため、第1コネクタ31を係止するための専用の孔が設定される構成と比較して、インストルメントパネル20に2本のハーネス30,40を仮置きする構造を簡素な構成で実現することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・インストルメントパネル20に、第1コネクタ31を係止するための専用の孔(具体的には、第1コネクタ31の第1脚部33や第2脚部34が挿入されて係合する貫通孔)を設けるようにしてもよい。
・インストルメントパネル20に第1コネクタ31を係止する構造は任意に変更することができる。例えば、インストルメントパネル20に係止凸部を形成するとともに、第1コネクタ31に同係止凸部と係合する係止凹部を形成するようにしてもよい。その他、係合する一対の係合片の一方をインストルメントパネル20に形成するとともに他方を第1コネクタ31に形成すること等も可能である。
・第2コネクタ41を第1コネクタ31に係止する構造は、第1ハーネス30を延出方向に折り返さずに第2ハーネス40を延出方向に折り返した状態で第1コネクタ31と第2コネクタ41とを係止することができる構造であれば、任意に変更することができる。そうした構造としては例えば、第1コネクタ31および第2コネクタ41の一方に形成された凹部に他方に形成された凸部を嵌め込むことによって第2コネクタ41を第1コネクタ31に係止する構造を採用することができる。こうした構造では、それら凹部および凸部の形状が、第1ハーネス30を折り返さずに第2ハーネス40を折り返した状態であるときにのみ凸部が凹部に嵌まる形状であることが好ましい。
・ロック機構15の構造は、第1コネクタ31および第2コネクタ41が係合した状態を保持する作動態様(ロック状態)と、第1コネクタ31および第2コネクタ41が係合した状態を解除することの可能な作動態様(非ロック状態)とを切り替え可能な構造であれば、任意に変更することができる。
・ロック機構15を省略してもよい。
・上記実施形態の仮置き構造は、ハーネスを有するリヤパーセルシェルフ(第1部材)をセダンタイプの車両に組み付ける際に同ハーネスをリヤパーセルシェルフに係止させて仮置きする仮置き構造にも適用することができる。この場合には、車両のCピラーが第2部材に相当する。
10…車両、11…Aピラー(第2部材)、12…装着孔、13…装着孔、14…インナートリム、15…ロック機構、16…第1ルーフハーネス、17…第2ルーフハーネス、20…インストルメントパネル(第1部材)、20A…端部、21…係合孔、22…係合孔、30…第1ハーネス、31…第1コネクタ、32…凸部、33…第1脚部、34…第2脚部、34A…凸部、35…係合溝、35A…壁部、36…ロック凹部、40…第2ハーネス、41…第2コネクタ、42…凸部、43…係合凸部、43A,43B…壁部、44…操作レバー、44A…揺動端、45…ロック凸部。

Claims (4)

  1. 車両に組み付けられた第1部材と、
    前記第1部材の端部から延出する態様で同第1部材に設けられて、延出端が第1コネクタをなす第1ハーネスと、
    前記第1部材の前記端部から延出する態様、且つ、同端部からの延出量が前記第1ハーネスの延出量よりも大きい態様で前記第1部材に設けられて、延出端が第2コネクタをなす第2ハーネスと、
    前記車両の一部をなして、前記第1部材の前記端部との間隙を前記第1ハーネスおよび前記第2ハーネスが通る態様で配置される第2部材と、
    前記第1部材の前記端部に設けられた第1係合部と前記第1コネクタに設けられた第1被係合部とからなり、前記第1係合部および前記第1被係合部の係合を通じて、前記第1ハーネスを延出方向において折り返さない状態で、前記第1コネクタを前記第1部材に係止する第1仮置き部と、
    前記第1コネクタの外面に設けられた第2係合部と前記第2コネクタの外面に設けられた第2被係合部とからなり、前記第2係合部および前記第2被係合部の係合を通じて、前記第2ハーネスを延出方向において折り返した状態で、前記第2コネクタを前記第1コネクタに係止する第2仮置き部と、を備えるハーネスの仮置き構造。
  2. 請求項1に記載のハーネスの仮置き構造において、
    前記第2係合部と前記第2被係合部とが係合した状態を保持するロック機構を備える
    ことを特徴とするハーネスの仮置き構造。
  3. 請求項1または2に記載のハーネスの仮置き構造において、
    前記第1部材は前記車両のインストルメントパネルであり、
    前記第2部材は前記車両のAピラーである
    ことを特徴とするハーネスの仮置き構造。
  4. 請求項3に記載のハーネスの仮置き構造において、
    前記車両は、前記Aピラーの車室内側を覆う内装部材を有し、
    前記第1係合部は、前記内装部材が前記車両に組み付けられた状態で同内装部材の一部が係合する部分である
    ことを特徴とするハーネスの仮置き構造。
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