JP2009073376A - 蓋部材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】係合片部の爪部と開口部端縁との係合を確実に外すことができるようにする。
【解決手段】開口部17を開閉する樹脂製の蓋部材19を樹脂製のトリム9に取り付ける。蓋部材19に係合片部27を一体に突設する。係合片部27を、蓋部材19の端縁から裏側に向かって突出する板状の内壁31と、基端が内壁31の先端に可撓性の板状撓み部33を介して一体に連続する板状の外壁35とで構成する。撓み部33を外壁35の基端との間に空間部34を有するとともに、外壁35の基端よりも外側方に膨出するように形成する。外壁35の先端側にトリム9の開口部17端縁に係合する爪部39を突設する。蓋部材19により開口部17を開く際、外壁35を裏側に押圧しながら該外壁35が内壁31に近づくようにすることにより外壁35の基端が空間部34を小さくするように撓み部33が撓み、爪部39と開口部17端縁との係合が外れる。
【選択図】図5
【解決手段】開口部17を開閉する樹脂製の蓋部材19を樹脂製のトリム9に取り付ける。蓋部材19に係合片部27を一体に突設する。係合片部27を、蓋部材19の端縁から裏側に向かって突出する板状の内壁31と、基端が内壁31の先端に可撓性の板状撓み部33を介して一体に連続する板状の外壁35とで構成する。撓み部33を外壁35の基端との間に空間部34を有するとともに、外壁35の基端よりも外側方に膨出するように形成する。外壁35の先端側にトリム9の開口部17端縁に係合する爪部39を突設する。蓋部材19により開口部17を開く際、外壁35を裏側に押圧しながら該外壁35が内壁31に近づくようにすることにより外壁35の基端が空間部34を小さくするように撓み部33が撓み、爪部39と開口部17端縁との係合が外れる。
【選択図】図5
Description
本発明は、被取付部材の開口部を覆うように蓋部材が取り付けられる蓋部材の取付構造に関するものである。
従来より、例えば特許文献1に示すように、車体パネルと、この車体パネルに車内側から取り付けられたトランクサイドトリムとの間に、工具等を収容する収容部を設けた自動車の後部荷室は知られている。上記トランクサイドトリムには収容部と連通する開口部が形成され、この開口部を開閉する蓋部材がトランクサイドトリムに取り付けられている。
特開平7−285393号公報
ところで、上記特許文献1のような蓋部材をトランクサイドトリム等の被取付部材に取り付けて開口部を開閉する場合に、蓋部材の端縁に係合片部を設け、この係合片部の爪部を被取付部材の開口部端縁に係合させることが考えられる。
すなわち、図7に、上記特許文献1のような蓋部材に一般的に設けられる係合片部の構造を示す。係合片部127は、蓋部材119の端縁から裏側に向かって内壁131が突出し、この内壁131の外側方に間隙132をあけて外壁135が曲部133を介して一体に連続した略U字状に形成されている。外壁135の反曲部側には、開口部端縁121に裏側から当接して係合する爪部139が外側方に向かって突設されている。
そして、蓋部材119を被取付部材(トランクサイドトリム)109から取り外して開口部117を開く際には、間隙132が狭くなるように外壁135を内壁131側に向かって押圧することで曲部133を撓ませて爪部139と開口部端縁121との係合を外すようにする。
しかし、被取付部材109が樹脂製であり、開口部端縁121が撓みやすくなっている場合には、図7(b)に実線で示すように、曲部133を撓ませて爪部139を内壁131側に変位させると、爪部139に追従して押し上げられるようにして開口部端縁121が撓んでしまい、爪部139と開口部端縁121との係合が外れにくいという問題が生じることとなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被取付部材が撓みやすい樹脂製のものであっても、係合片部の爪部と開口部端縁との係合を確実に外すことができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る蓋部材の取付構造では、爪部を蓋部材の裏側に変位可能として爪部と開口部端縁との係合が容易に外れるようにした。
具体的には、第1の発明に係る蓋部材の取付構造は、開口部を有する樹脂製の被取付部材に該開口部を開閉する樹脂製の蓋部材が取り付けられる取付構造であって、上記蓋部材には、該蓋部材の端縁から裏側に向かって突出する板状の内壁と、該内壁の外側方に間隙を有して位置するように基端が該内壁の先端に可撓性の板状撓み部を介して一体に連続し、上記内壁の基端との間が開放された板状の外壁とで構成された係合片部が一体に突設され、上記撓み部は、上記外壁の基端との間に空間部を有するとともに、該外壁の基端よりも外側方に膨出するように形成され、上記外壁の先端側には、上記被取付部材の開口部端縁に係合する爪部が外側方に向かって一体に突設されており、上記蓋部材により開口部を開く際、上記係合片部の外壁を押圧して該外壁の基端が上記空間部を小さくするように上記撓み部を撓ませることにより、上記爪部と開口部端縁との係合を外すように構成されている。
第2の発明に係る蓋部材の取付構造は、第1の発明に係る蓋部材の取付構造において、上記被取付部材は、自動車の後部荷室の車体パネルに車内側から取り付けられるトランクトリム部材で、該トランクトリム部材と車体パネルとの間にトランクトリム部材の開口部に連通する収納部が設けられており、蓋部材は上記トランクトリム部材の開口部を開閉するものである。
上記第1の発明によれば、蓋部材により開口部を開く際には、外壁を裏側に押圧操作することで、外壁の基端が空間部を小さくするように撓み部が撓んで外壁が変位し、これに伴って爪部が開口部端縁から裏側に離れる方向に変位する。この状態で外壁を内壁に近づけるように操作することで、爪部を開口部端縁よりも内壁側に変位させて開口部端縁との係合を外す。爪部を内壁側に変位させる際に、爪部と開口部端縁との間に間隔があいているため、爪部が開口部端縁に干渉せず、よって爪部と開口部端縁との係合を容易に外すことができる。
また、外壁を内壁に近づけるように操作する際に、爪部と開口部端縁とが当接していても、外壁を裏側に押圧して爪部が開口部端縁から裏側に離れる方向に変位されるので、爪部と開口部端縁との当接圧力(爪部の開口部端縁に対する押圧力)が弱く、開口部端縁が爪部の回動に追従せず、よって爪部と開口部端縁との係合を容易に外すことができる。
上記第2の発明によれば、自動車の後部荷室に収納部が設けられ、この収納部に連通するトランクトリム部材の開口部を蓋部材で覆っている。この蓋部材により開口部を開く際、係合片部の爪部と開口部端縁との係合を確実に外すことができるので、後部荷室の蓋部材を容易に開くことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、自動車1のバックドア3を上方に開け、車体5後部のトランクルーム7を開放した状態を示し、このトランクルーム7の車幅方向両側には、被取付部材としての樹脂製のトランクトリム部材であるトランクサイドトリム9(以下、単にトリム9という)がそれぞれ配置されている。このトリム9は、車体パネルとしてのリヤサイドパネル11(図3に示す)に、該リヤサイドパネル11を車内側から覆うように取り付けられている。
上記トランクルーム7右側のトリム9とリヤサイドパネル11との間には、図3に示すように、ジャッキ等の工具13を収納するための収納部15が設けられている。トリム9には、収納部15に連通する開口部17が開口され、図2に示すように、この開口部17を開閉する樹脂製の蓋部材19が、開口部17を覆うようにトリム9に取り付けられている。
上記蓋部材19は、互いに対向する第1長辺部19a及び第2長辺部19bと、第1長辺部19a側の一角が切り欠かれた切欠辺部19cとを有する略長方形状であり、第1長辺部19aが上方に起立するように配置されている。蓋部材19には、周縁に裏側に向かって突出する周リブ20(図4にのみ示す)が設けられている。
一方、上記トリム9の開口部17の端縁には、図3に示すように、裏側(車外側)に凹んだフランジ部21が、開口部17の全周に亘って形成されている。蓋部材19により開口部17が閉じられている場合、蓋部材19の周リブ20がフランジ部21に車内側(トランクルーム7側)から当接するようにして蓋部材19が開口部17を覆っている。
上記蓋部材19の第2長辺部19bの端縁の長手方向両端近傍には、板状の差込部23が互いに離間して端縁外方に一体に突設されている(図2及び図3参照)。これらの差込部23は、開口部17端縁のフランジ部21における蓋部材19の第2長辺部19bに対応する第2フランジ部21bに設けられた挿入口25に車内側からそれぞれ差し込まれている。
(係合片部)
上記蓋部材19の第1長辺部19aの長手方向両端近傍には、2つの係合片部27が互いに離間し、かつ当該蓋部材19の裏側に向かって一体に突設されている。上記蓋部材19の第1長辺部19aの両端近傍には、図4に拡大して示すように、コ字状の切り欠き部29がそれぞれ形成され、これら切り欠き部29の底部29aに、各係合片部27が蓋部材19の裏側に向かって突出するように一体に形成されている。
上記蓋部材19の第1長辺部19aの長手方向両端近傍には、2つの係合片部27が互いに離間し、かつ当該蓋部材19の裏側に向かって一体に突設されている。上記蓋部材19の第1長辺部19aの両端近傍には、図4に拡大して示すように、コ字状の切り欠き部29がそれぞれ形成され、これら切り欠き部29の底部29aに、各係合片部27が蓋部材19の裏側に向かって突出するように一体に形成されている。
各係合片部27は、図5にも示すように、上記切り欠き部29の底部29a側端縁に連続して裏側に向かって突出した板状の内壁31と、該内壁31の先端縁に連続する可撓性の板状撓み部33と、内壁31の外側方(蓋部材19の外側方)に間隙32を有して位置するように、基端が内壁31の先端に撓み部33を介して連続する外壁35とを備えている。なお、撓み部33は、内壁31及び外壁35に比べて厚みが薄くなるように形成されている。
上記撓み部33は、外壁35の基端との間に上記間隙32に連通する空間部34を有するとともに、この外壁35の基端よりも外側方に膨出するように形成されている。具体的には、上記撓み部33は第1曲部51と、裏側中間壁53と、第2曲部55と、表側中間壁57と、第3曲部59とが内壁31の先端からそれぞれ順に連続して一体に設けられている。その第1曲部51は、上記内壁31の先端と連続し、外側方に向かうように折り曲げて形成されている。裏側中間壁53は蓋部材19とほぼ平行な直線状をなし、一端が第1曲部51に連続する一方、他端が外側方に向かって外壁35の基端を越えて膨出している。また、第2曲部55は、裏側中間壁53の他端と連続し、蓋部材19の表側方に向かった後に内壁31側に向かうように折り返されて形成されている。表側中間壁57は裏側中間壁53の表側方に空間部34を有して位置し、かつ裏側中間壁53とほぼ平行な直線状をなし、一端が第2曲部55と連続する一方、他端が内側方に向かって延びている。そして、第3曲部59は、表側中間壁57の他端を外壁35の基端に連続させるように折り曲げて形成されている。すなわち、外壁35の基端に第3曲部59が形成されている。そして、図5(a)に示すように、裏側中間壁53の外壁35よりも外側方と第2曲部56と表側中間壁57とで、撓み部33における外壁35の基端よりも外側方に膨出した膨出部58が形成されている。したがって膨出部58の膨出方向端部は第2曲部56によって形成されている。
上記外壁35の先端側(蓋部材19の表側)は内壁31の基端31aとの間が開放されており、蓋部材19の表側に向かって内壁31と外壁35との間隔が拡がるように、内壁31及び外壁35は略V字状に互いに傾斜するように形成されている。外壁35の基端部と先端側との間の中間部には、外側方に向かって一体に突設するとともに、外壁35の幅方向(第1長辺部19aに沿う方向)に延びる板状の爪部39が形成され、該爪部39の裏側には、当該爪部39と外壁35外側面とに連結され、傾斜面37aを有する三角形状の2つのガイド用傾斜リブ37が、外壁35の上記幅方向両側に互いに離間して形成されている。上記爪部39は、先端が蓋部材19の裏側に僅かに傾斜するように形成され、トリム9の第1フランジ部21aの裏面側から当接して蓋部材19が上記開口部17から外れない(開かない)ように係合している(図3及び図5参照)。
上記外壁35の爪部39よりも先端側には、板状の操作部41が外側方に向かって一体に突設され、この操作部41で、爪部39と係合した第1フランジ部21a部分を表側から覆うように形成されている。
また、上記撓み部33の空間部34は、後述するように蓋部材19により開口部17を開く際に、外壁35(操作部41)を裏側に押圧するとともに、外壁35を内壁31に近づくように操作して第3曲部59を支軸として回動させる。すると、第3曲部59が裏側中間壁53に近づくように、即ち外壁35の基端が空間部34を小さくするように撓み部33が撓んで、爪部39が第1フランジ部21a(開口部17端縁)から離れる方向に変位し、爪部39と第1フランジ部21aとの係合を解除できるように形成されている。
一方、撓み部33の第2曲部55は、外壁35の基端よりも外側方に位置するように膨出して形成されているが、蓋部材19を第2長辺部19bを支軸として回動させて開口部17を開く際に、この第2曲部55が開口部17端縁(第1フランジ部21a)に干渉しないように、撓み部33の外側方への膨出量が設定されている。
(取り付け方法)
上記蓋部材19を開口部17に取り付ける方法について説明する。まず、蓋部材19の裏側をトリム9側に向け、第2フランジ部21bの各挿入口25に各差込部23をそれぞれ挿入する。そして、蓋部材19の第1長辺部19aが第1フランジ部21aに近づくように蓋部材19を回動させると、爪部39の傾斜リブ37の傾斜面37aが第1フランジ部21aの開口部17端縁に当接する。
上記蓋部材19を開口部17に取り付ける方法について説明する。まず、蓋部材19の裏側をトリム9側に向け、第2フランジ部21bの各挿入口25に各差込部23をそれぞれ挿入する。そして、蓋部材19の第1長辺部19aが第1フランジ部21aに近づくように蓋部材19を回動させると、爪部39の傾斜リブ37の傾斜面37aが第1フランジ部21aの開口部17端縁に当接する。
さらに、蓋部材19の第1長辺部19a側を押圧すると、上記傾斜リブ37の傾斜面37aが第1フランジ部21aの端縁に摺動してガイドされながら、かつ、係合片部27の外壁35が第3曲部59を中心として内壁31側に撓みながら係合片部27が収納部15側に移動する。そして、第1フランジ部21aが傾斜リブ37の先端(爪部39)を乗り越えると、第1フランジ部21aによる係合片部27への押圧が解除され、外壁35が撓み部33の弾性により復元し、爪部39が第1フランジ部21a端縁と係合して、蓋部材19が開口部17を覆った状態でトリム9に取り付けられる。なお、この状態における蓋部材19は、該蓋部材19の裏面周縁に形成された周リブ20がフランジ部21に表側から当接しているため、蓋部材19が収納部15側に脱落することはない。
(取り外し方法)
次に、上記開口部17を開くために、蓋部材19をトリム9から取り外す方法について説明する。蓋部材19は、その閉じ状態では、図3に示すように開口部17を閉じている。すなわち、第2長辺部19b側の各差込部23が、開口部17端縁の第2フランジ部21bの各挿入口25にそれぞれ差し込まれる一方、図5(a)に示すように、爪部39が第1フランジ部21aに裏側から当接して該第1フランジ部21a(開口部17端縁)に係合している。
次に、上記開口部17を開くために、蓋部材19をトリム9から取り外す方法について説明する。蓋部材19は、その閉じ状態では、図3に示すように開口部17を閉じている。すなわち、第2長辺部19b側の各差込部23が、開口部17端縁の第2フランジ部21bの各挿入口25にそれぞれ差し込まれる一方、図5(a)に示すように、爪部39が第1フランジ部21aに裏側から当接して該第1フランジ部21a(開口部17端縁)に係合している。
そして、まず、図5(b)に示すように、各係合片部27の操作部41を図中矢印A方向に押圧する。このように操作部41(外壁35)を押圧すると、第3曲部59(外壁35の基端)が空間部34を小さくするように第2及び第3曲部55,59が撓み、外壁35が裏側中間壁53側に変位し、このことで爪部39が第1フランジ部21aから離れる方向に変位して、爪部39と第1フランジ部21aとの間に間隔ができる。なお、ここでは、第2及び第3曲部55,59が撓むものとしたが、同時に第1曲部51も撓むようにしてもよい。
引き続いて、図5(c)に示すように、各操作部41を上記のように押圧したまま、図中に矢印Bにて示す如く外壁35の先端が内壁31の基端31a側(蓋部材19の表側)に近づくように、外壁35を第3曲部59を支軸として回動させる。この際、上記操作部41の押圧状態では、爪部39の先端と第1フランジ部21aとの間に間隔Sが形成され、外壁35を上記のように回動させても爪部39は第1フランジ部21aと干渉しないため、爪部39と第1フランジ部21a(開口部端縁)との係合が外れる。
しかる後、蓋部材19の第1長辺部19a側を表側に引っ張るようにして持ち上げて、第2長辺部19bを支軸として蓋部材19を回動して、各差込部23を挿入口25から抜き出して蓋部材19を取り外す。
ここで、外壁35を内壁31に近づけるように操作する際に、爪部39と第1フランジ部21aとが当接していても(間隔Sがなくても)、外壁35を裏側に押圧して爪部39が第1フランジ部21aから裏側に離れる方向に変位されるので、爪部39と第1フランジ部21aとの当接圧力(爪部39の開口部17端縁に対する押圧力)が弱く、第1フランジ部21aが爪部39の回動に追従せず、よって爪部39と第1フランジ部21aとの係合は容易に外れる。
(実施形態の効果)
したがって、本実施形態の蓋部材19の取付構造においては、撓み部33が外壁35の基端との間に空間部34を有するとともに、外壁35の基端よりも外側方に膨出するように形成されているので、上記の如く、蓋部材19により開口部17を開く際には、操作部41(外壁35)を裏側に押圧すると、外壁35の基端が空間部34を小さくするように撓み部33の第2及び第3曲部55,59が撓み、爪部39が第1フランジ部21a(開口部17端縁)から裏側に離れる方向に変位して爪部39と第1フランジ部21aとの間に間隔Sが形成される。このため、この状態で操作部41を内壁31に近づけるように操作すると爪部39が第1フランジ部21aと干渉することなく、即ち、第1フランジ部21aが爪部39の上面に圧接した状態で爪部39の回動に第1フランジ部21aが追従することなく、その係合は確実に外れることになる。
したがって、本実施形態の蓋部材19の取付構造においては、撓み部33が外壁35の基端との間に空間部34を有するとともに、外壁35の基端よりも外側方に膨出するように形成されているので、上記の如く、蓋部材19により開口部17を開く際には、操作部41(外壁35)を裏側に押圧すると、外壁35の基端が空間部34を小さくするように撓み部33の第2及び第3曲部55,59が撓み、爪部39が第1フランジ部21a(開口部17端縁)から裏側に離れる方向に変位して爪部39と第1フランジ部21aとの間に間隔Sが形成される。このため、この状態で操作部41を内壁31に近づけるように操作すると爪部39が第1フランジ部21aと干渉することなく、即ち、第1フランジ部21aが爪部39の上面に圧接した状態で爪部39の回動に第1フランジ部21aが追従することなく、その係合は確実に外れることになる。
このように、自動車1のトランクルーム7に収納部15が設けられ、この収納部15に連通するトリム9の開口部17を蓋部材19で覆っており、この蓋部材19を開く際、係合片部27の爪部39と第1フランジ部21aとの係合を確実に外すことができるので、蓋部材19を容易に開くことができる。
≪その他の実施形態≫
なお、本実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、以下のような構成としてもよい。
なお、本実施形態は、本発明の例示であって、本発明はこの例に限定されるものではない。例えば、以下のような構成としてもよい。
すなわち、本実施形態では、撓み部33の裏側中間壁53を平面状(直線状)に形成したが、裏側中間壁53は、図6に示すように第1曲部51と第2曲部55とを裏側に向かって膨らんだ曲線状に形成してもよく、要は、撓み部33が、外壁35の基端との間に空間部34を有するとともに、外壁35の基端よりも外側方に膨出する膨出部58が形成されていればよい。
また、本実施形態では、爪部39を外壁35の幅方向に亘って板状に形成したが、板状の爪部39を省き、爪部39を傾斜リブ37のみで構成し、傾斜リブ37の先端(蓋部材19表側先端)が第1フランジ部21aの開口部17端縁に係合するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、蓋部材19の第1長辺部19aに係合片部27を2つ設けたが、これには限定されず、蓋部材19の大きさ、取付箇所等に応じて任意の箇所に任意の数を設ければよい。
さらに、上記実施形態では、蓋部材19は、略長方形状に形成したが、正方形状等、その他の形状であってもよい。
また、上記実施形態では、蓋部材19は、トリム9から取り外し可能としたが、ヒンジ等で第2長辺部19bを軸に回動するようにトリム9に取り付けられていて、蓋部材19を開く際に蓋部材19が外れないようになっていてもよい。
また、上記実施形態では、被取付部材を自動車のトリム9としたが、これには限定されず、座席サイドのサイドトリムでもよく、さらには、開口部17を蓋部材19で開閉する自動車以外の被取付部材にも、本発明は適用することができる。
以上説明したように、本発明は、被取付部材の開口部を覆うように蓋部材が取り付けられる取付構造について有用である。
1 自動車
7 トランクルーム(後部荷室)
9 トランクサイドトリム(被取付部材)
15 収納部
17 開口部
19 蓋部材
27 係合片部
31 内壁
33 撓み部
32 間隙
34 空間部
35 外壁
39 爪部
58 膨出部
7 トランクルーム(後部荷室)
9 トランクサイドトリム(被取付部材)
15 収納部
17 開口部
19 蓋部材
27 係合片部
31 内壁
33 撓み部
32 間隙
34 空間部
35 外壁
39 爪部
58 膨出部
Claims (2)
- 開口部を有する樹脂製の被取付部材に該開口部を開閉する樹脂製の蓋部材が取り付けられる取付構造であって、
上記蓋部材には、該蓋部材の端縁から裏側に向かって突出する板状の内壁と、該内壁の外側方に間隙を有して位置するように基端が該内壁の先端に可撓性の板状撓み部を介して一体に連続し、上記内壁の基端との間が開放された板状の外壁とで構成された係合片部が一体に突設され、
上記撓み部は、上記外壁の基端との間に空間部を有するとともに、該外壁の基端よりも外側方に膨出するように形成され、
上記外壁の先端側には、上記被取付部材の開口部端縁に係合する爪部が外側方に向かって一体に突設されており、
上記蓋部材により開口部を開く際、上記係合片部の外壁を押圧して該外壁の基端が上記空間部を小さくするように上記撓み部を撓ませることにより、上記爪部と開口部端縁との係合を外すように構成されていることを特徴とする蓋部材の取付構造。 - 請求項1の蓋部材の取付構造において、
上記被取付部材は、自動車の後部荷室の車体パネルに車内側から取り付けられるトランクトリム部材で、該トランクトリム部材と車体パネルとの間にトランクトリム部材の開口部に連通する収納部が設けられており、蓋部材は上記トランクトリム部材の開口部を開閉するものであることを特徴とする蓋部材の取付構造。
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2007
- 2007-09-21 JP JP2007245129A patent/JP2009073376A/ja active Pending
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