JPH06275967A - 固定具 - Google Patents

固定具

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JPH06275967A
JPH06275967A JP5719893A JP5719893A JPH06275967A JP H06275967 A JPH06275967 A JP H06275967A JP 5719893 A JP5719893 A JP 5719893A JP 5719893 A JP5719893 A JP 5719893A JP H06275967 A JPH06275967 A JP H06275967A
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Hideaki Akizuki
英明 秋月
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被取付部材からの取り外しを容易に行うこと
ができる固定具を提供することを目的とする。 【構成】 固定具1は、弾性を有する合成樹脂にて一体
成型されたものであり、略半円弧形の上湾曲部3と下湾
曲部5とを図1(b)に示す様に円環状に閉じて電線C
を保持する保持部7を備え、この保持部7の下湾曲部5
の底部13には、パネルPの円形の取付孔Hに挿入さ
れ、固定具1自身を着脱自在に取り付ける挿入部11が
設けられている。この挿入部11は、底部13より下方
に突出する支柱部15と、この支柱部15の下端部より
斜め上方に延出する折り返し部17を備えるとともに、
支柱部15及び折り返し部17の外側面には、取付孔の
周縁部に係止する係止突部15f,17bが各々設けら
れている。また、折り返し部17の上端部分には、外方
に延出するレバー部19が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電線やプリント
基板等を保持する保持部などを備えた本体部材を、パネ
ル等の被取付部材に固定するための固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動販売機等の各種機
器においては、内部の電線や配管等(以下、線材と総称
する)の中間部を、シャーシやパネル等の被取付部材に
固定することが通常行われている。
【0003】この固定に使用される固定具としては、例
えば特公昭55−37646号に開示される様に、線材
を保持する保持部と、パネル等に設けられた取付孔に挿
入され、固定具自身を着脱自在に取り付ける挿入部とを
備えるものが知られている。図10に示す様に、この固
定具P1は、図示しない電線保持部が設けられた基盤部
P3より下方に垂設された中央軸P5の先端部分に、薄
肉部P7,P7´を介して略かまぼこ形状の一対の係止
ブロックP9,P9´が設けられ、その肩部P14,P
14´の中央には首部P10,P10´及び係止棒P1
1,P11´が設けられている。そして、固定具P1を
パネルPの取付孔Hに挿入すると、図8(b)に示す様
に、係止ブロックP9,P9´の肩部P14,P14´
が取付孔Hの周縁部に係止して、固定具P1はパネルP
に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の固定具P1には、次の様な問題点があった。即ち、
図10(b)の様に取付孔Hに取り付けられた固定具P
1を取り外すには、係止棒11,11´の両方を中央軸
P5に向けて押さなければならず、パネルPから容易に
外すことができないという問題があった。特に、近くに
壁部P15が位置する様な狭い場所に固定具が取り付け
られている場合は、手指にて係止棒11,11´をつま
んで外すのは難しく、取り外し作業に支障を来してい
た。
【0005】本発明は、前記課題を解決するために案出
されたものであり、取付孔からの取り外しを容易に行う
ことができる固定具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に案出された本発明の請求項1の固定具は、被取付部材
の取付孔に挿入され、自身を該取付孔に着脱自在に取り
付ける挿入部を本体部材に備える固定具において、前記
挿入部は、前記本体部材の一端部より下方へ突設された
支柱部と、該支柱部の下端部に弾性を有する屈曲可能な
接続部を介して接続され、斜め上方に延出する折り返し
部とを備え、前記支柱部及び折り返し部の外側面には、
前記取付孔の周縁部に係止する係止部を各々設けるとと
もに、該折り返し部の係止部より上部側の位置には、前
記被取付部材の上部にて外方向に延出するレバー部を備
えたことを特徴とする固定具を要旨とする。
【0007】また、請求項2の固定具は、前記本体部材
の一端部には、斜め下方に向けて延出し、前記取付孔に
前記固定具自身を取り付けた場合に、前記被取付部材を
押圧する弾性逆止片を設けたことを特徴とする請求項1
記載の固定具を要旨とする。
【0008】更に、請求項3の固定具は、前記レバー部
の先端には、上方に突出する操作部を設けるとともに、
該操作部は、前記固定具自身を前記被取付部材に取り付
けた場合に、前記弾性逆止片の上部に位置し、前記折り
返し部を前記支柱部に向けて押圧可能であることを特徴
とする請求項2記載の固定具を要旨とする。
【0009】また、請求項4の固定具は、前記本体部材
には、被保持部材を保持する保持部を設けたことを特徴
とする請求項1記載の固定具を要旨とする。更に、請求
項5の固定具は、前記本体部材の他端部には、被保持部
材を保持する保持部として、前記挿入部及び前記レバー
部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具を要
旨とする。
【0010】ここで、前記被取付部材としては、例えば
パネルやシャーシなどが挙げられるが、特にこれらに限
定されるものではない。また、前記被保持部材として
は、例えば電線や配管などの線材や、プリント基板など
が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0011】
【作用】本発明の固定具をパネル等の被取付部材に取り
付ける場合、被取付部材に穿設された取付孔に、支柱部
と折り返し部とからなる挿入部を押し込むと、支柱部及
び折り返し部の外側面に各々設けられた係止部が取付孔
の周縁部に係止するとともに、折り返し部は、支柱部の
先端部の接続部の弾性力によって外方向に開こうとする
ので、支柱部と折り返し部が取付孔の周縁部に押し付け
られ、固定具は取付孔に取り付けられる。尚、折り返し
部の係止部より上部側の位置には、外方向に延出するレ
バー部が設けられており、このレバー部は、被取付部材
の上部に位置する。
【0012】そして、固定具を取付孔から外す場合は、
レバー部を押して、折り返し部を支柱部に向けて押圧す
ると、折り返し部は支柱部に向けて接近し、折り返し部
の係止部と取付孔との係止が解除される。よって、後は
固定具を上方に引っ張るだけで、挿入部を取付孔から抜
いて容易に取り外すことができる。
【0013】また、請求項2の固定具においては、固定
具自身を被取付部材に取り付けた場合、前述の様に支柱
部と折り返し部の係止部が取付孔に係止するとともに、
弾性逆止片が被取付部材を押圧して、固定具を上方へ付
勢するので、固定具は被取付部材に対してがたつくこと
なく確実に取り付けられる。
【0014】更に、請求項3の固定具においては、レバ
ー部の先端に、上方に突出する操作部が設けられている
ので、レバー部を容易に押したり引いたりして操作する
ことができる。しかも、この操作部は、固定具自身を被
取付部材に取り付けた場合に、弾性逆止片の上部に位置
するので、弾性逆止片が操作の邪魔にならない。
【0015】また、請求項4の固定具においては、本体
部材に被保持部材を保持する保持部を設けており、例え
ば電線やプリント基板などの被保持部材を、シャーシや
パネルなどの被取付部材に固定できるとともに、その取
り外しも容易に行える。更に、請求項5の固定具におい
ては、本体部材の一端部に、前記支柱部及び折り返し部
からなる挿入部とレバー部とが設けられるとともに、本
体部材の他端部にも、被保持部材を保持する保持部とし
て、同様な構成の挿入部及びレバー部が設けられてい
る。よって、例えば、他端部側の保持部にてプリント基
板を保持し、一端部側の挿入部をシャーシやパネルなど
に固定することによって、プリント基板をシャーシなど
に一定間隔を保って固定することができる。
【0016】
【実施例】まず、本発明の第1実施例を図面に基づいて
説明する。ここで、図1(a)は、第1実施例の固定具
1の正面図、(b)はその使用状態を示す正面図、図2
(a)は固定具1の背面図、(b)は同平面図、(c)
は同底面図、図3(a)は同左側面図、(b)は同右側
面図、図4は同A−A断面図である。
【0017】図1等に示す様に、固定具1は、被保持部
材である電線Cなどの線材を、被取付部材であるパネル
Pに固定するためのものである。この固定具1は、弾性
を有する合成樹脂にて一体成型されたものであり、本体
部材2として、略半円弧形の上湾曲部3と下湾曲部5と
を図1(b)に示す様に円環状に閉じて電線Cを保持す
る保持部7を備えている。そして、この保持部7の下湾
曲部5の底部13には、パネルPの円形の取付孔Hに挿
入され、固定具1自身を着脱自在に取り付ける挿入部1
1が設けられている。この挿入部11は、底部13より
下方に突出する支柱部15と、この支柱部15の下端部
より斜め上方に延出する折り返し部17を備えるととも
に、この折り返し部17の上端部分には、外方に延出す
るレバー部19が設けられている。
【0018】ここで、保持部7について詳細に説明す
る。保持部7は、前述の上湾曲部3と下湾曲部5とが、
屈曲可能な薄肉部9で接続されたものであり、上湾曲部
3の開放端3a側の外面には、断面三角形の逆止突起3
bが上湾曲部3の幅方向に(図2(b)参照)わたって
複数設けられている。また、上湾曲部3の略中間部分の
外面には、上湾曲部3を閉じる際に指を掛けやすい様
に、突出部3cが設けられ、その平坦面3dには断面半
円形の突条3eが幅方向にわたって(図3(b)参照)
複数設けられている。
【0019】一方、図1(a)に示す様に、下湾曲部5
の開放端5aの外側には、上湾曲部3の開放端3aが嵌
入・係止される係止部6が設けられている。この係止部
6は、開放端5aの外側に間隙部6aを隔てて設けられ
た係止片6bと、この係止片6bと開放端5aとを接続
する側壁部6c,6dよりなり、係止片6bの上部内面
側には、断面三角形の係止爪6eが設けられている。よ
って、図1(b)に示す様に、上湾曲部3の開放端3a
を間隙部6aに差し込むと、逆止突起3bと係止爪6e
とが係止して、上湾曲部3が開かないように固定され
る。また、上湾曲部3を開く場合は、係止片6bのL字
状に屈曲した先端部6hに指を掛けて外壁部6bを外側
に開けば、係止爪6eの係止が外れて、容易に上湾曲部
3を開くことができる。
【0020】尚、上湾曲部3及び下湾曲部5の内側に
は、電線Cの動きを規制する長尺板状の突出片10が設
けられている。この突出片10の先端部分及び略中央部
分には、断面略円形状に隆起した隆起部10a,10b
が各々設けられている。そして、下湾曲部5の下部に
は、台形状に突出した底部13が設けられ、その底面1
3aには、前述の支柱部15と、この支柱部の下端部よ
り斜め上方に延出する折り返し部17とを備える挿入部
11、及び折り返し部17より延出するレバー部19が
設けられている。また、底部13の両側面13b,13
cには、斜め下方に延出する弾性逆止片25,27が設
けられている。
【0021】ここで、挿入部11,レバー部19及び弾
性逆止片25,27の構造を詳細に説明する。図5
(a)の拡大図に示す様に、挿入部11の支柱部15
は、底部13の底面13aより下方に突設された断面略
半円形の柱状体(図5(b)及び図6(b)のB−B端
面図参照)であり、その外側面15aは円筒曲面状に形
成され、中央部15cから下端部15dにかけてややテ
ーパー状に細くなっている。また、内側面15eは平面
状に成形されている。そして、外側面15aには、係止
突部15fが設けられ、中央部15cよりやや上側に
は、取付孔Hの周縁部に係止する係止段部15hが形成
されている。また、支柱部15の根元部15iには、断
面略長方形(図6(b)参照)の突起15jが設けられ
るとともに、取付孔Hの形状に合わせて張り出し部15
kが設けられている。
【0022】また、折り返し部17は、支柱部15の下
端部15dに屈曲可能な肉薄の接続部18を介して接続
され、斜め上方に延出している。折り返し部17の外側
面17aの中央部分よりやや上方には、外方に張り出す
係止突部17bが設けられ、取付孔Hの周縁部に係止す
る係止段部17cが形成されている。また、図6(c)
のC−C断面図からも明らかな様に、外側面17aは、
取付孔Hの形状に合わせて曲面状とされているが、内面
17d及び側面17e,17fは平面状に成形されてい
る。
【0023】そして、図5(a)に示す様に、レバー部
19は、折り返し部17の上端部17gより略直角方向
に屈曲して外方に延出する板状の部材であり、図5
(b)に示す様に、弾性逆止片25側の辺縁部分には、
中央部19aより先端部19bにわたって切欠部19c
が設けられ、レバー部19が上方に移動した場合に弾性
逆止片25と接触しない形状とされている。
【0024】また、このレバー部19の先端部19bに
は、上方に三角形状に突出する操作部21が設けられて
いる。この操作部21は、断面円形の突条21dが複数
設けられた外側壁部21aと、内側壁部21bとが略三
角筒型に組み合わされている。そして、図5(b)及び
図6(a)に示す様に、外側壁部21a及び内側壁部2
1bは、固定具1と同じ横幅Wとなる様に、正面方向
(図5(b)の上方向)に延出している。
【0025】一方、図5(a)に示す様に、弾性逆止片
25,27は、底部13の両側面13b,13cより斜
め下方に向けて延出し、その先端部25a,27aは、
断面円形状に膨らんでいる。そして、図5(b)に示す
様に、レバー部19側の弾性逆止片25は、レバー部1
9との接触を避けるように、底部13の正面側端部13
eから中央部13fにかけて横幅W/2の幅で外方に延
出している。また、これに合わせて、もう一方の弾性逆
止片27は、底部13の背面側端部13gから中央部1
3hにかけて横幅W/2で延出し、パネルPを押圧する
際にバランスが取れるように構成されている。
【0026】次に、前述の様な構成を有する固定具1の
動作を説明する。まず、固定具1をパネルPの取付孔H
に取り付ける場合は、図7(a)に示す様に、挿入部1
1をパネルPの取付孔Hに押し込む。すると、折り返し
部17は支柱部15に向けてたわんで接近し、支柱部1
5及び折り返し部17の係止突部15f及び17aが取
付孔Hの周縁部に当接するとともに、弾性逆止片25,
27の先端部25a,27aがパネルPの上面に当接す
る。そして、この状態から更に挿入部11を下方に押し
込むと、弾性逆止片25,27は上方にたわむととも
に、係止突部15f及び17bが取付孔Hを通過し、図
7(b)に示す様に、折り返し部17は接続部の弾性に
よって再び外側に開き、係止段部15h,17cが取付
孔Hの周縁部の下部に係止して、固定具1はパネルPに
取り付けられる。この状態では弾性逆止片25,27が
パネルPを押圧し、固定具1が上方に付勢されるので、
固定具1はパネルPに対してがたつくことなく確実に固
定される。尚、図7(b)及び(c)より明らかな様
に、操作部21は、弾性逆止片25の上部に位置する。
【0027】そして、固定具1をパネルPより外す場合
は、図7(b)に示す様に、操作部21を指や工具等で
内側(矢印A方向)に押し、折り返し部17を支柱部1
5に向けて押圧すると、折り返し部17の係止段部17
の係止が解除されるので、後は支柱部15の係止段部1
5hの係止を外しながら固定具1を上方に抜けば、容易
に固定具1をパネルPから外すことができる。
【0028】以上詳述した様に、実施例の固定具1によ
れば、取付孔Hから取り外す場合、挿入部11の片側の
みに設けられたレバー部19を内側に押し、上方に引っ
張り上げるだけでよい。従って、従来の様に、2つの操
作部をつまんで取り外すという煩雑な操作を行なう必要
はなく、極めて容易に固定具1を取付孔Hから外せると
いう効果がある。
【0029】また、操作部21は、固定具1をパネルP
に取り付けた場合に、弾性逆止片25の上部に位置して
いるので、指や工具等で押し易いという効果がある。更
に、図7(c)に示す様に、操作部21は、固定具1と
同じ横幅Wとなるように幅を広げて設けられているの
で、斜め横から操作部21を押す場合に、左右いずれの
方向(矢印B及びCの方向)からも容易に押せるという
効果がある。
【0030】次に、本発明の第2実施例を、図8に基づ
いて説明する。本実施例の固定具31は、第1実施例と
同様な構造の2つの挿入部41,41´を備え、プリン
ト基板とシャーシと(あるいは複数のプリント基板同
士)を固定するものである。即ち、本体部材である支柱
33の下部には基台35が設けられ、この基台35に
は、実施例1と同様な構造の挿入部41、レバー部43
及び弾性逆止片45,47が設けられている。一方、支
柱33の上部にも同様な基台35´が設けられ、この基
台35´には、プリント基板の保持部として、第1実施
例と同様な挿入部41´、レバー部43´及び弾性逆止
片45´,47´が設けられている。よって、シャーシ
に穿設された取付孔に挿入部41を挿入して、固定具3
1自身を固定するとともに、同様にプリント基板に穿設
された取付孔に挿入部41´を挿入してプリント基板を
保持し、シャーシとプリント基板とを、支柱33を介し
て一定間隔に保って固定することができる。
【0031】この固定具31によれば、プリント基板を
シャーシに対して確実に固定できるとともに、実施例1
の場合と同様にレバー部43又は43´を押すことによ
って、プリント基板を非常に容易かつ迅速に取り外すこ
とができるという利点がある。
【0032】次に、本発明の第3実施例を、図9に基づ
いて説明する。本実施例の固定具51も、第2実施例と
同様にプリント基板とシャーシとを固定するものであ
る。ここで、支柱53の下部側の構造は実施例2と同様
であるが、支柱53の上部には、プリント基板を保持す
る保持部として、下部側とは異なった構造の取付機構5
5が設けられている。この取付機構55は、基台57の
上に、連結板59、弾性逆止片61,63、及び一対の
弾性抑止片65,67が設けられたものである。尚、こ
の取付機構55は、実公平1−26140号に開示され
ているものである。
【0033】そして、この固定具51においても、第2
実施例と同様にプリント基板をシャーシに対して一定間
隔を保って確実に固定できるとともに、プリント基板の
取り外しが非常に容易かつ迅速に行えるという利点があ
る。以上、本発明の実施例について説明したが、本発明
はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、様々なる態様にて
実施しうることは勿論である。
【0034】例えば、第1実施例において、線材を保持
する保持部は、本実施例のように円環を形成するものに
限らず、様々な形状のものを採用することができる。ま
た、第2及び第3実施例において、支柱部にプリント基
板を保持する保持部を設けず、この支柱部とプリント基
板とを、例えば接着などによって着脱不能に一体化する
こともできる。
【0035】
【発明の効果】以上の如く、本発明における請求項1の
固定具は、固定具自身を取付孔から外す場合、折り返し
部より外方に延出するレバー部を押して、固定具を上方
に引っ張るだけで取り外すことができ、取り外し作業が
極めて容易に行えるという効果を奏する。
【0036】また、請求項2の固定具においては、弾性
逆止片が被取付部材を押圧して、固定具を上方へ付勢す
るので、固定具は被取付部材に対してがたつくことなく
確実に取り付けられるという効果を奏する。更に、請求
項3の固定具においては、レバー部の先端に、上方に突
出する操作部が設けられるとともに、この操作部は、固
定具自身を被取付部材に取り付けた場合に、弾性逆止片
の上部に位置するので、弾性逆止片が操作の邪魔になら
ず、極めて容易にレバー部を押すことができるという効
果を奏する。
【0037】その上、請求項4の固定具においては、本
体部材に被保持部材を保持する保持部を設けており、例
えば電線やプリント基板などの被保持部材を、シャーシ
やパネルなどの被取付部材に対して容易に固定及び取り
外しができるという効果を奏する。
【0038】また、請求項5の固定具においては、本体
部材の一端部に、支柱部及び折り返し部からなる挿入部
とレバー部とが設けられるとともに、本体部材の他端部
にも、被保持部材を保持する保持部として、同じ構成の
挿入部及びレバー部が設けられている。よって、例え
ば、他端部側の保持部にてプリント基板を保持し、一端
部側の挿入部をシャーシやパネルなどに固定することに
よって、プリント基板をシャーシなどに一定間隔を保っ
て固定できるとともに、その取り外しも容易かつ迅速に
行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の固定具を示し、(a)はその正
面図、(b)は使用状態を示す正面図である。
【図2】 第1実施例の固定具を示し、(a)はその背
面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。
【図3】 第1実施例の固定具を示し、(a)はその左
側面図、(b)は右側面図である。
【図4】 第1実施例の固定具のA−A断面図である。
【図5】 第1実施例の固定具を示す部分拡大図であ
り、(a)はその正面図、(b)は底面図、(c)背面
図である。
【図6】 第1実施例の固定具を示す部分拡大図であ
り、(a)は操作部等を示す平面図、(b)はB−B端
面図、(c)はC−C断面図である。
【図7】 第1実施例の固定具の動作を示す説明図であ
る。
【図8】 第2実施例の固定具を示し、(a)はその正
面図、(b)はその左側面図である。
【図9】 第3実施例の固定具を示し、(a)はその正
面図、(b)はその左側面図である。
【図10】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・固定具 2・・・本体部材 7・・・保持部 11・・・挿入部 13・・・底部 15・・・支柱部 17・・・折り返し部 15f,17b・・・係止突部 15h,17c・・・係止段部 18・・・接続部 19・・・レバー部 21・・・操作部 25,27・・・弾性逆止片 C・・・電線(被保持部材) P・・・パネル(被取付部材) H・・・取付孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】この固定に使用される固定具としては、例
えば特公昭55−37646号に開示される様に、線材
を保持する保持部と、パネル等に設けられた取付孔に挿
入され、固定具自身を着脱自在に取り付ける挿入部とを
備えるものが知られている。図10に示す様に、この固
定具P1は、図示しない電線保持部が設けられた基盤部
P3より下方に垂設された中央軸P5の先端部分に、薄
肉部P7,P7´を介して略かまぼこ形状の一対の係止
ブロックP9,P9´が設けられ、その肩部P14,P
14´の中央には首部P10,P10´及び係止棒P1
1,P11´が設けられている。そして、固定具P1を
パネルPの取付孔Hに挿入すると、図10(b)に示す
様に、係止ブロックP9,P9´の肩部P14,P14
´が取付孔Hの周縁部に係止して、固定具P1はパネル
Pに取り付けられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】次に、本発明の第2実施例を、図8に基づ
いて説明する。ここで、図8(a)は、第2実施例の固
定具31の正面図、(b)は同左側面図を示す。本実施
例の固定具31は、第1実施例と同様な構造の2つの挿
入部41,41´を備え、プリント基板とシャーシと
(あるいは複数のプリント基板同士)を固定するもので
ある。即ち、本体部材である支柱33の下部には基台3
5が設けられ、この基台35には、実施例1と同様な構
造の挿入部41、レバー部43及び弾性逆止片45,4
7が設けられている。一方、支柱33の上部にも同様な
基台35´が設けられ、この基台35´には、プリント
基板の保持部として、第1実施例と同様な挿入部41
´、レバー部43´及び弾性逆止片45´,47´が設
けられている。よって、シャーシに穿設された取付孔に
挿入部41を挿入して、固定具31自身を固定するとと
もに、同様にプリント基板に穿設された取付孔に挿入部
41´を挿入してプリント基板を保持し、シャーシとプ
リント基板とを、支柱33を介して一定間隔に保って固
定することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】次に、本発明の第3実施例を、図9に基づ
いて説明する。ここで、図9(a)は、第3実施例の固
定具51の正面図、(b)は同左側面図を示す。本実施
例の固定具51も、第2実施例と同様にプリント基板と
シャーシとを固定するものである。ここで、支柱53の
下部側の構造は実施例2と同様であるが、支柱53の上
部には、プリント基板を保持する保持部として、下部側
とは異なった構造の取付機構55が設けられている。こ
の取付機構55は、基台57の上に、連結板59、弾性
逆止片61,63、及び一対の弾性抑止片65,67が
設けられたものである。尚、この取付機構55は、実公
平1−26140号に開示されているものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材の取付孔に挿入され、自身を
    該取付孔に着脱自在に取り付ける挿入部を、本体部材に
    備えた固定具において、 前記挿入部は、前記本体部材の一端部より下方へ突設さ
    れた支柱部と、該支柱部の下端部に弾性を有する屈曲可
    能な接続部を介して接続され、斜め上方に延出する折り
    返し部とを備え、 前記支柱部及び折り返し部の外側面には、前記取付孔の
    周縁部に係止する係止部を各々設けるとともに、 該折り返し部の係止部より上部側の位置には、前記被取
    付部材の上部にて外方向に延出するレバー部を備えたこ
    とを特徴とする固定具。
  2. 【請求項2】 前記本体部材の一端部には、斜め下方に
    向けて延出し、前記取付孔に前記固定具自身を取り付け
    た場合に、前記被取付部材を押圧する弾性逆止片を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の固定具。
  3. 【請求項3】 前記レバー部の先端には、上方に突出す
    る操作部を設けるとともに、 該操作部は、前記固定具自身を前記被取付部材に取り付
    けた場合に、前記弾性逆止片の上部に位置し、前記折り
    返し部を前記支柱部に向けて押圧可能であることを特徴
    とする請求項2記載の固定具。
  4. 【請求項4】 前記本体部材には、被保持部材を保持す
    る保持部を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定
    具。
  5. 【請求項5】 前記本体部材の他端部には、被保持部材
    を保持する保持部として、前記挿入部及び前記レバー部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の固定具。
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