JPH11153112A - 錨脚クリップ - Google Patents

錨脚クリップ

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JPH11153112A
JPH11153112A JP31982597A JP31982597A JPH11153112A JP H11153112 A JPH11153112 A JP H11153112A JP 31982597 A JP31982597 A JP 31982597A JP 31982597 A JP31982597 A JP 31982597A JP H11153112 A JPH11153112 A JP H11153112A
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pin
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panel
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秀樹 蟹江
Takahiro Sano
高広 佐野
Shigeru Inamori
茂 稲森
Shunsuke Takii
俊介 滝井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルの板厚に依存せずに、パネルへ強固に
固定できる錨脚クリップを提供する。 【解決手段】 錨脚クリップ21は、ピン22とブッシ
ュ23の2部品で成る。ブッシュ23は、パネル53の
取付穴より大きい頭部25と、頭部から垂下して、パネ
ル取付穴に挿入される軸部26と、軸部の先端から頭部
側に且つ軸部から遠ざかるように延び、パネル54の裏
面側に係合する弾性脚部27とを備えている。脚部27
の先端には、パネル裏面側の取付穴の縁部に係止する係
止肩29が形成されている。ピン22は、ブッシュ頭部
25に接面して錨脚クリップ頭部の一部を形成する頭部
30と、ピン頭部から垂下してブッシュ軸部26に挿入
される軸部31とから成る。ブッシュ軸部26にピン軸
部31が十分に挿入されると、ブッシュ軸部26の先端
45がピン軸部31から離れる方向に撓められて脚部2
7の先端の係止肩29がパネル54の取付穴の縁部に強
固に押圧され、がたつきなく、クリップのパネルへの取
付けは強固に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錨形状の脚部を有し、
パネル取付穴に脚部を挿入して頭部をパネルの表面に接
面させると、脚部先端の係止肩がパネル裏面側の取付穴
の縁部に係止して、パネルに固定される錨脚クリップに
関する。
【0002】
【従来の技術】錨形状の脚部を有し、パネル取付穴に脚
部を挿入して頭部をパネルの表面に接面させると、脚部
先端の係止肩がパネル裏面側の取付穴の縁部に係止し
て、パネルに固定される錨脚クリップはよく知られてい
る。代表的な錨脚クリップ1を図1に示す。錨脚クリッ
プ1は、パネル2の取付穴3より大きい頭部5と、頭部
5から垂下して、パネル取付穴3に挿入される軸部6
と、軸部6の先端から頭部側に且つ軸部6から遠ざかる
ように延び、パネル2の裏面側に係合する弾性脚部7と
を備えている。取付け操作において、パネル取付穴3に
脚部7及び軸部6を挿入して頭部5をパネル2の表面に
接面させると、脚部7の先端の係止肩9がパネル裏面側
の取付穴の縁部10に係止して、パネルに固定される。
この錨脚クリップは、パネルの取付穴に挿入するだけ
で、パネルに固定できるので、例えば、2枚のパネルを
相互に連結したり、頭部に別の部材の取付部を設けてパ
ネルに他の部材を取付けたりするのが簡単にできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】錨脚クリップは、脚部
の係止肩がパネルの取付穴の縁部に当接している限り、
パネルの両面を挟持して、強固に固定される。しかし、
係止肩と取付穴の縁部との間に、図1のように、係止肩
9を確実に係止させるため、隙間11が必要である。隙
間11を確保しないと係止肩が半掛かり状態となり、ク
リップ1が外れる惧れがある。また、パネルの板厚が薄
い場合にも、隙間11ができる。かかる隙間11によ
り、クリップ1はパネル2に対してがたつき、固定が不
安定になり、クリップ1が抜け出す惧れがある。
【0004】従って、本発明の目的は、パネルの板厚に
依存せずに、パネルへ強固に固定できる錨脚クリップを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、パネルの取付穴より
大きい頭部と、該頭部から垂下して、前記パネル取付穴
に挿入される軸部と、該軸部の先端から頭部側に且つ軸
部から遠ざかるように延び、前記パネルの裏面側に係合
する弾性脚部とを備え、前記脚部の先端には、パネル裏
面側の取付穴の縁部に係止する係止肩が形成されている
錨脚クリップを提供する。かかる本発明の錨脚クリップ
は、ピンとブッシュとから成り、ブッシュは、前記頭部
と前記軸部と前記脚部とを備え、該ブッシュの軸部は中
空に形成されており、前記ピンは、前記ブッシュ頭部に
接面して前記クリップ頭部の一部を形成する頭部と、該
ピン頭部から垂下して前記ブッシュ軸部に挿入される軸
部とを備え、前記ブッシュ軸部と前記ピン軸部とは、ピ
ン軸部がブッシュ軸部へ十分に挿入されると、ブッシュ
軸部の先端がピン軸部から離れる方向に撓められて脚部
先端の前記係止肩がブッシュ頭部の側に押圧されるよう
に形成されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の錨脚クリップにおいて、ピン軸部をブッ
シュ軸部へ十分に挿入すると、ブッシュ軸部の先端がピ
ン軸部から離れる方向に撓められて脚部先端の係止肩が
ブッシュ頭部の側に押圧されるので、脚部の係止肩がパ
ネルの取付穴の縁部に強固に当接し、クリップのパネル
への取付けは強固に維持される。特に、従来の場合のよ
うに、パネルの板厚が薄くて、脚部の係止肩と取付穴の
縁部との間に隙間ができてしまうときでも、本発明によ
れば、脚部先端が板の裏面側に当接してその係止肩がパ
ネルの取付穴の縁部に強固に当接するので、がたつきな
く、クリップのパネルへの取付けは強固に維持される。
【0007】本発明において、ピン軸部を、先端側の細
い部分と根元側の太い部分とで構成し、ブッシュ軸部の
先端側の穴の大きさを、ピン軸部の細い部分を受入れた
ときにはブッシュ軸部を撓ませないが、ピン軸部の太い
部分を受入れたときにはブッシュ軸部を撓ませる大きさ
に形成し、ブッシュ軸部の根元付近にブッシュ軸部の撓
みの支点となる薄肉部を形成することによって、弾性脚
部の先端の係止肩を取付穴の縁部に強固に当接させるこ
とができる。この場合、ピン軸部を一定の幅を有する板
状体で形成し、この板状軸部を、先端側の部分を薄板に
形成し、根元側の部分を厚板に形成することができる。
そして、ピン軸部を、ブッシュ軸部に挿入してあるがブ
ッシュ軸部を撓ませない状態を維持するように、ブッシ
ュ軸部の内側突起に係止する第1の係止突起と、ピン軸
部が更にブッシュ軸部に挿入されてブッシュ軸部を撓ま
せた状態を維持するように、ブッシュ軸部の前記突起に
係止する第2の突起とを有するように形成することがで
き、これによって、ピンとブッシュとが常時連結されて
いて取扱いに便利であり、取付けの完了状態も確実に維
持される。ブッシュ軸部を、ピン軸部によって撓まされ
た部分が、ピン軸部との間に隙間を形成しないように肉
厚に形成すると、ブッシュ軸部の撓みが永久的に維持さ
れ、隙間がある場合のようなクリープ変形が生じず、取
付け強度が高く維持される。これらのクリップにおい
て、ブッシュには少なくとも1本の弾性脚部が形成され
ていればよい。また、ピン軸部にねじを形成し、ピン頭
部の回転によって、ピン軸部をブッシュ軸部から取り出
すことができるようできる。更に、ピン頭部とブッシュ
頭部との間には、スクリュードライバ等の工具先端を挿
入できる空間を形成し、ブッシュの脚部先端の係止肩を
形成する部分をパネル取付穴の中を頭部側へ指掛け部を
形成する程に延ばして、取外しを容易にすることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図2以降を参照しながら説明する。図2に示すように、
本発明に係る錨脚クリップ21は、プラスチック製のピ
ン22と、プラスチック製のブッシュ23との2部品で
成る。ブッシュ23は、パネルへ取付けられる錨脚クリ
ップ21の主部分を構成しており、パネルの取付穴より
大きい頭部25と、頭部25から垂下して、パネル取付
穴に挿入される軸部26と、軸部26の先端(下端)か
ら頭部25の側に且つ軸部26から遠ざかるように延び
て、パネルの裏面側に係合する弾性脚部27とを備えて
いる。弾性脚部27の先端には、パネル裏面側の取付穴
の縁部に係止する係止肩29が形成されている。また、
ブッシュ23の軸部26は中空に形成されている。ま
た、ピン22は、ブッシュ頭部25に接面して、錨脚ク
リップ1の頭部を形成する頭部30と、この頭部30か
ら垂下してブッシュ軸部26に挿入される軸部31とを
備えている。このピン22は、ブッシュ23のパネルの
取付けを強固にする機能を有する。
【0009】ピン22の詳細が図3(A)〜(C)に示
されている。ピン22の頭部30は円形に形成されてお
り、指等によってピン22をブッシュ23に押し込み易
く形成されている。軸部31は、棒状体であってもよい
が、本実施例では、一定の幅を有し、下方に一定長さ延
びる板状体として形成されている。図3(C)に図示の
ように、この板状の軸部31は、先端側の部分33は薄
板に形成され、根元側の部分34は厚板に形成されてい
る。また、軸部31の先端(下端)には、ブッシュ軸部
26の内側に形成された突起(後述)に係止する第1の
係止突起35が一対形成されている。この第1係止突起
35がブッシュ軸部26の内側突起に係止することによ
って、ピン22とブッシュ23とが使用前の状態で連結
され、取扱いを容易にし、管理を容易にする。ピン軸部
31の中間位置には、ブッシュ軸部26の内側突起に係
止する第2の係止突起37が一対形成されている。この
第2係止突起37がブッシュ軸部26の内側突起に係止
すると、ピン軸部31がブッシュ軸部26を撓ませた状
態をそのまま維持する。なお、ピン軸部31の根元部分
すなわち頭部30との隣接部分は、補強やブッシュ頭部
25の凹部への収容のために、リブ38が形成されてい
る。また、本ピン22は樹脂成形品とするのが適当であ
り、意匠面となる頭部30のひけ(樹脂収縮によるへこ
み)を防ぐため、リブ38のフランジ側の根元を薄肉に
形成するのが望ましい。
【0010】ブッシュ23の詳細は、図4(A)〜
(C)及び図5(A)〜(D)に示されている。ブッシ
ュ頭部25は、円形に形成されており、上面には、ピン
頭部30を収容する円形の凹部39が形成されている。
ブッシュ頭部25には、板状体のピン軸部31が挿入さ
れる矩形の穴41が形成されており、この穴41は、ピ
ン軸部31がブッシュ軸部26に挿入されるように、ブ
ッシュ軸部26に連続して形成されている。ブッシュ軸
部26は、穴41によって中空に形成されており、先端
(下端)には、弾性脚部27が一体成形されている。ブ
ッシュ軸部26は、弾性脚部27を支持し且つピン軸部
31を受入れる穴41を形成する一対の支柱部43を有
する。支柱部43は、図5(C)に図示のように、先端
(下端)に行くに従って、厚くなるように形成されてお
り、支柱部43の内側の穴41の幅が先端に向かって狭
く形成されている。これによって、ピン軸部31がブッ
シュ軸部26へ十分に挿入されると、ブッシュ軸部26
の先端45がピン軸部31から離れる方向に撓められ
る。ブッシュ軸部26の根元(頭部25に隣接する部
分)付近は、図5(C)に図示のように、他の部分より
薄肉に形成され、この薄肉部分46が、ブッシュ軸部の
撓みの支点となる。このように、ブッシュ軸部26の先
端45がピン軸部31から離れる方向に撓められると、
脚部先端27が全体的に頭部25の側に撓められ、これ
によって、脚部27の係止肩29がブッシュ頭部の側2
5に押圧される。
【0011】ブッシュ23において、軸部26は、弾性
脚部27を支持する支柱部43と、図5(A)において
一点鎖線で示すパネル取付穴47に適合する外周面を形
成する一対の壁部49とで形成される。支柱部43と壁
部49とは、根元部分で連結されているが、先端では支
柱部分43が撓み変形できるように、分離している。軸
部26の穴41は、これら支柱部43と壁部49とによ
って囲まれて形成されている。ブッシュ軸部26を成す
壁部49の内側には、ピン軸部31の第1係止突起35
及び第2係止突起37に係止する内側突起50が形成さ
れている。この内側突起50が、ピン軸部31の第1係
止突起35に係止すると、ピン22とブッシュ23とが
連結した状態にされる。内側突起50が、ピン軸部31
の第2係止突起37に係止すると、ピン軸部31がブッ
シュ軸部26をの先端45を撓ませた状態に維持する。
【0012】弾性脚部27は、ブッシュ軸部26の先端
45から頭部25に向けて斜め上方に延びており、軸部
26の側に撓み得る弾性を有する。脚部27の先端に
は、パネル裏面側の取付穴の縁部に係止する係止肩29
が形成されている。この係止肩29からは、パネル裏面
側からパネルの表側に延びる延長部51が形成されてい
る。この延長部51は、後に説明する図12の実施例に
おいては、指掛け部を形成する程に長く形成されてい
る。
【0013】ピン22とブッシュ23とで成る錨脚クリ
ップ21を用いて、2つのパネルを連結する場合を、図
6及び図7を参照して説明する。図6において、ピン2
2の軸部31をブッシュ23の頭部25及び軸部26に
挿入して、ピン軸部31の第1係止突起35とブッシュ
軸部26の内側突起50とを係止させる。これによっ
て、ピン22とブッシュ23とが、図6の状態、すなわ
ちブッシュ軸部に挿入されているがブッシュ軸部を撓ま
せない状態で連結される。この状態にある錨脚クリップ
21を、第1パネル53及び第2パネル54の取付穴5
5及び57に合わせて、図6の矢印58の方向に押し込
む。ブッシュ頭部25は第1パネル53に接面し、ブッ
シュ軸部26からのびる弾性脚部27が第2パネル54
の裏面に係合する。これは、錨脚クリップ21の仮止め
状態となる。図6において、弾性脚部27の係止肩29
は、第2パネル54の裏面側の取付穴の縁部への係止は
十分ではなく、隙間59が見られる。
【0014】図6の状態において、図6の矢印58の方
向に、ピン23の頭部30を更に強く押し込む。これに
よって、ピン22の軸部31が、ブッシュ軸部26に十
分に挿入されて、ピン頭部30がブッシュ頭部25の凹
部39にすっぽりと収容される。図7はその状態を示し
ている。ピン22の軸部31が、ブッシュ軸部26に十
分に挿入されているので、ピン軸部31の厚板部34
が、ブッシュ軸部26の支柱部43の厚板部分に延び出
て、支柱部43を、撓み支点46を中心に、ブッシュ軸
部先端45がピン軸部31から離れる方向に撓める(矢
印61参照)。このブッシュ軸部26の支柱部43の撓
み変形によって、その先端45から延びる弾性脚部27
は、上方に押上げられ、係止肩29を第2パネル54の
裏面側に当接させる。これによって、図6の隙間59が
なくなり、弾性脚部27が強固に第2パネル54に係合
して、ブッシュ頭部25と弾性脚部27とによって、2
つのパネル53及び54を強固に挟持する。従って、錨
脚クリップ21のパネルへの取付けはがたつきなく強固
に維持され、これによって、2つのパネルもがたつきな
く、強固に連結される。
【0015】なお、図8は、ブッシュ軸部26の支柱部
43の変形例を示している。図示の支柱部62は、ピン
軸部31の厚板部34によって撓まされた部分が、ピン
軸部31の側面との間に隙間を形成しないように肉厚に
形成されている。これによって、図7の斜線部63で示
す隙間がなくなり、隙間がある場合のようなクリープ変
形が生じず、ブッシュ軸部26の撓みが永久的に維持さ
れ、取付け強度が高いまま永久的に維持される。
【0016】図9は、弾性脚部27を1つだけ設けた例
を示している。図9の(A)の状態から図9の(B)の
状態にして、錨脚クリップ21を2つのパネル53及び
54に取付けると、両パネルは強固に連結される。図1
0の例では、図2に示す錨脚クリップ21を、ピン22
とブッシュ23とに分離して用いている。この実施例に
おいて、ブッシュ23がパネル53及び54の取付穴に
挿入されて、ブッシュ23がパネルに仮止めされる。次
に、図10の(A)の矢印65に示すように、ピン22
がブッシュ23に挿入されて、図10の(B)の状態す
なわち本止め状態を得る。この本止め状態は、図7の本
止め状態と全く同じで、パネル53及び54は強固に連
結される。
【0017】図11は、更に別の実施例を示している。
この実施例では、図11の(A)に図示のように、ピン
軸部66にはねじが形成されている。また、ピン頭部6
7には、スクリュードライバ等の工具先端を受入れる溝
69が形成されている。取付け操作において、図11
(B)に示すように、ブッシュ23をパネル53、54
の取付穴に押し込んで仮止めする。そして、ピン22を
矢印70に示すように押し込んで、図11(C)に図示
のように、本止め状態を得る。本止め後、取り外したい
場合には、ピン頭部67の溝69に工具先端を係合させ
て、ピン頭部67を回転させる。この回転によって、ピ
ン軸部66をブッシュ軸部26から取り出すことができ
る。この取り出しによって、(B)に図示の仮止め状態
に復帰することができ、パネル裏面側の弾性脚部27を
撓めることによって、ブッシュ23がパネル53、54
から取り外すことができる。
【0018】図12の実施例は、取り外しの操作性を改
良した錨脚クリップを示している。図11の実施例で
は、ブッシュの取り外しの場合には、パネル54の裏面
側の弾性脚部を撓める操作を必要としている。図12の
実施例では、パネル53の表側からの操作で、錨脚クリ
ップの取り外しができる。図12の錨脚クリップ21に
おいて、ピン22の頭部30とブッシュ23の頭部25
との間には、スクリュードライバ等の工具先端を挿入で
きる空間71が形成されている。また、ブッシュ23の
弾性脚部27の先端の係止肩29からは、パネル裏面側
からパネルの表側に延びる延長部が指掛け部73を形成
するように長く形成されている。図12の(B)に図示
の本止め状態から、錨脚クリップ21を取り外すには、
スクリュードライバの先端74を、ピン頭部30とブッ
シュ頭部25との間の空間71にこじ入れて、矢印75
のように、旋回させて、図12(C)に図示のように、
ピン22を引上げる。ピン22の頭部30とブッシュ頭
部25との間には指またはラジオペンチ等の工具が入る
空間ができるので、指または工具先端をその空間に入れ
る。この空間には、弾性脚部27の先端の指掛け部73
が、指または工具先端が触れる位置に延び出ているの
で、指または工具先端によって、図12(C)の破線で
示すように、指掛け部73を内側に向けて撓める。この
撓み変形によって係止肩29とパネル54の裏面との係
合が解除され、ピン22が連結した状態でそのままブッ
シュ23もパネルから引上げることができる。このよう
に、この図12の実施例では、パネル53の表側からの
操作で、錨脚クリップの取り外しができる。
【0019】
【発明の効果】本発明の錨脚クリップによれば、ピンと
ブッシュとの2部品で構成され、ピン軸部がブッシュ軸
部に十分に挿入されると、ブッシュ軸部の先端がピン軸
部から離れる方向に撓められて脚部先端の前記係止肩が
ブッシュ頭部の側に押圧されるので、脚部の係止肩がパ
ネルの取付穴の縁部に強固に当接し、クリップのパネル
への取付けは強固に維持される。特に、従来の場合のよ
うに、パネルの板厚が薄くて、脚部の係止肩と取付穴の
縁部との間に隙間ができてしまうときでも、本発明によ
れば、脚部先端が板の裏面側に当接してその係止肩がパ
ネルの取付穴の縁部に強固に当接するので、がたつきな
く、クリップのパネルへの取付けは強固に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の錨脚クリップの正面図である。
【図2】仮止め状態にある、本発明に係る錨脚クリップ
の正面断面図である。
【図3】(A)はピンの平面図、(B)はピンの正面
図、(C)はピンの右側面図である。
【図4】(A)はブッシュの平面図、(B)はブッシュ
の正面図、(C)はブッシュの右側面図である。
【図5】(A)は図4(B)のブッシュの5A−5A線
断面図、(B)は図4(B)のブッシュの5B−5B線
断面図、(C)は図4(A)のブッシュの5C−5C線
断面図、(D)は図4(C)のブッシュの5D−5D線
断面図である。
【図6】本発明に係る錨脚クリップの仮止め状態を示す
正面断面図である。
【図7】本発明に係る錨脚クリップの本止め状態を示す
正面断面図である。
【図8】ブッシュ軸部の変形例を示す図である。
【図9】弾性脚部が1本だけの錨脚クリップを示してお
り、(A)はその正面断面図、(B)は本止め状態の錨
脚クリップの正面断面図である。
【図10】錨脚クリップの取付け操作の別の態様を示す
図であり、(A)は仮止め状態にある錨脚クリップの正
面断面図、(B)は本止め状態にある錨脚クリップの正
面断面図である。
【図11】ピンにねじが形成された錨脚クリップを示し
ており、(A)はその錨脚クリップの正面断面図、
(B)は仮止め状態にある錨脚クリップの正面断面図、
(C)は本止め状態にある錨脚クリップの正面断面図で
ある。
【図12】取り外しを容易にする実施例に係る錨脚クリ
ップを示しており、(A)はその錨脚クリップの正面断
面図、(B)は本止め状態にある錨脚クリップの正面断
面図、(C)は取り外し操作状態にある錨脚クリップの
正面断面図である。
【符号の説明】
1 従来の錨脚クリップ 21 本発明に係る錨脚クリップ 22 ピン 23 ブッシュ 25 ブッシュ頭部 26 ブッシュ軸部 27 弾性脚部 29 係止肩 30 ピン頭部 31 ピン軸部 33 ピン軸部の薄板部 34 ピン軸部の厚板部 35 ピン軸部の第1係止突起 37 ピン軸部の第2係止突起 41 ブッシュ軸部の穴 50 ブッシュ軸部の内側突起 53、54 パネル 55、57 取付穴 66 ピン軸部 67 ピン頭部 73 指掛け部
フロントページの続き (72)発明者 稲森 茂 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 滝井 俊介 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの取付穴より大きい頭部と、該頭
    部から垂下して、前記パネル取付穴に挿入される軸部
    と、該軸部の先端から頭部側に且つ軸部から遠ざかるよ
    うに延び、前記パネルの裏面側に係合する弾性脚部とを
    備え、前記脚部の先端には、パネル裏面側の取付穴の縁
    部に係止する係止肩が形成されている錨脚クリップにお
    いて、 ピンとブッシュとから成り、前記ブッシュは、前記頭部
    と前記軸部と前記脚部とを備え、該ブッシュ軸部は中空
    に形成されており、前記ピンは、前記ブッシュ頭部に接
    面して前記クリップ頭部の一部を形成する頭部と、該ピ
    ン頭部から垂下して前記ブッシュ軸部に挿入される軸部
    とを備え、前記ブッシュ軸部と前記ピン軸部とは、ピン
    軸部がブッシュ軸部へ十分に挿入されると、ブッシュ軸
    部の先端がピン軸部から離れる方向に撓められて脚部先
    端の前記係止肩がブッシュ頭部の側に押圧されるように
    形成されていることを特徴とする錨脚クリップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の錨脚クリップにおい
    て、ピン軸部は、先端側の細い部分と根元側の太い部分
    とから成り、ブッシュ軸部の先端側の穴の大きさは、ピ
    ン軸部の細い部分を受入れたときにはブッシュ軸部を撓
    ませないが、ピン軸部の太い部分を受入れたときにはブ
    ッシュ軸部を撓ませる大きさに形成されており、ブッシ
    ュ軸部の根元付近には該ブッシュ軸部の撓みの支点とな
    る薄肉部が形成されていることを特徴とする錨脚クリッ
    プ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の錨脚クリップにおい
    て、ピン軸部は一定の幅を有する板状体で形成されてお
    り、該板状軸部は、先端側の部分は薄板に形成され、根
    元側の部分は厚板に形成されていることを特徴とする錨
    脚クリップ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の錨脚クリップにおい
    て、ピン軸部は、ブッシュ軸部に挿入されているがブッ
    シュ軸部を撓ませない状態を維持するように、ブッシュ
    軸部の内側突起に係止する第1の係止突起と、ピン軸部
    が更にブッシュ軸部に挿入されてブッシュ軸部を撓ませ
    た状態を維持するように、ブッシュ軸部の前記突起に係
    止する第2の突起とを有することを特徴とする錨脚クリ
    ップ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の錨脚クリップにおい
    て、ブッシュ軸部は、ピン軸部によって撓まされた部分
    が、ピン軸部との間に隙間を形成しないように肉厚に形
    成されていることを特徴とする錨脚クリップ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の錨脚クリップにおい
    て、前記ブッシュには少なくとも1本の弾性脚部が形成
    されていることを特徴とする錨脚クリップ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の錨脚クリップにおい
    て、前記ピン軸部にはねじが形成されており、ピン頭部
    の回転によって、ピン軸部をブッシュ軸部から取り出す
    ことができることを特徴とする錨脚クリップ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の錨脚クリップにおい
    て、前記ピン頭部と前記ブッシュ頭部との間には、スク
    リュードライバ等の工具先端を挿入できる空間が形成さ
    れており、ブッシュの脚部先端の係止肩を形成する部分
    がパネル取付穴の中を頭部側へ指掛け部を形成する程に
    延び出ていることを特徴とする錨脚クリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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SG85226A1 (en) * 2000-02-22 2001-12-19 Pem Man Inc Rectangular-hole snap-in fastener
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WO2018212241A1 (ja) * 2017-05-19 2018-11-22 北川工業株式会社 取付具

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