JP2014108701A - 車両用物品収容ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】部品総数を少なくして製造コストを低減しつつ、利便性に優れる車両用物品収容ケースを提供する。
【解決手段】蓋2をケース本体1に回転可能に連結させる連結部Cを備えている、車両用物品収容ケースAであって、連結部Cは、蓋2およびケース本体1にそれぞれ設けられて互いに係脱可能な係合手段22,12を用いて構成され、かつこの係合手段22,12の係合状態を解除させることによって、蓋2をケース本体1から取り外すことが可能とされ、蓋2は、ケース本体1から取り外された際には、ケース本体1内に設けられている複数の凸状リブ15どうしの間または凹溝内に蓋2の両側縁部を進入させることによって物品収容部10内において起立保持させることが可能とされ、蓋2を物品収容部用の仕切部材として用いることが可能とされている。
【選択図】 図1
【解決手段】蓋2をケース本体1に回転可能に連結させる連結部Cを備えている、車両用物品収容ケースAであって、連結部Cは、蓋2およびケース本体1にそれぞれ設けられて互いに係脱可能な係合手段22,12を用いて構成され、かつこの係合手段22,12の係合状態を解除させることによって、蓋2をケース本体1から取り外すことが可能とされ、蓋2は、ケース本体1から取り外された際には、ケース本体1内に設けられている複数の凸状リブ15どうしの間または凹溝内に蓋2の両側縁部を進入させることによって物品収容部10内において起立保持させることが可能とされ、蓋2を物品収容部用の仕切部材として用いることが可能とされている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車室内に設置され、小物入れ(コンソールボックス)として用いられる車両用物品収容ケースに関する。
この種の車両用物品収容ケースの一例として、特許文献1に記載されたものがある。
同文献に記載された車両用物品収容ケースにおいては、上面開口状の物品収容部を形成するケース本体に、ヒンジ部材を介して蓋が回転可能に連結されている。ケース本体の内側面には、複数の凸状リブが設けられており、別途準備された仕切部材をケース本体内に挿入した際には、それら複数の凸状リブによって仕切部材を所定の位置に起立保持可能とされている。このような構成によれば、収容対象となる物品のサイズに応じて仕切部材の位置を変更し、物品をがたつきのないようにすることができる。また、蓋を閉めた状態で物品をケース内に収容することもできる。
同文献に記載された車両用物品収容ケースにおいては、上面開口状の物品収容部を形成するケース本体に、ヒンジ部材を介して蓋が回転可能に連結されている。ケース本体の内側面には、複数の凸状リブが設けられており、別途準備された仕切部材をケース本体内に挿入した際には、それら複数の凸状リブによって仕切部材を所定の位置に起立保持可能とされている。このような構成によれば、収容対象となる物品のサイズに応じて仕切部材の位置を変更し、物品をがたつきのないようにすることができる。また、蓋を閉めた状態で物品をケース内に収容することもできる。
しかしながら、前記従来技術においては、車両用物品収容ケースのケース本体や蓋とは別に、仕切部材を準備する必要がある。このため、全体の部品点数が多くなり、コスト高となる不具合があった。
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、部品総数を少なくして製造コストを低減しつつ、利便性にも優れる車両用物品収容ケースを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される車両用物品収容ケースは、上面開口状の物品収容部を形成しており、かつこの物品収容部の互いに対向する一対の内側面部に、複数の凸状リブまたは凹溝が間隔を隔てて設けられているケース本体と、このケース本体とは別体の蓋と、この蓋を用いて前記ケース本体の上面開口部を開閉することが可能に前記蓋を前記ケース本体に対して回転可能に連結させる連結部と、を備えている、車両用物品収容ケースであって、前記連結部は、前記蓋および前記ケース本体にそれぞれ設けられて互いに係脱可能な係合手段を用いて構成され、かつこの係合手段の係合状態を解除させることによって、前記蓋を前記ケース本体から取り外すことが可能とされており、前記蓋は、前記ケース本体から取り外された際には、前記複数の凸状リブどうしの間または前記凹溝内に前記蓋の両側縁部を進入させることによって前記物品収容部内において起立保持させることが可能とされ、前記蓋を前記物品収容部用の仕切部材として用いることが可能とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、蓋をケース本体に連結して回転式の蓋とする使用態様と、蓋をケース本体から取り外して物品収容部用の仕切部材として用いる使用態様とが可能となる。したがって
、ユーザにとって便利である。
ケースの蓋は、物品収容部用の仕切部材としても用いることができるために、特許文献1とは異なり、ケース本体や蓋とは別に仕切部材を準備するような必要はない。したがって、全体の部品点数を少なくし、全体の製造コストを廉価にすることができる。
ケース本体に対して蓋を回転可能に連結する連結部については、互いに係脱可能な係合手段を用いて構成しているために、ケース本体に対する蓋の着脱操作も容易かつ迅速に行なうことができる。したがって、使い勝手がよく、ユーザにとってより便利となる。
すなわち、蓋をケース本体に連結して回転式の蓋とする使用態様と、蓋をケース本体から取り外して物品収容部用の仕切部材として用いる使用態様とが可能となる。したがって
、ユーザにとって便利である。
ケースの蓋は、物品収容部用の仕切部材としても用いることができるために、特許文献1とは異なり、ケース本体や蓋とは別に仕切部材を準備するような必要はない。したがって、全体の部品点数を少なくし、全体の製造コストを廉価にすることができる。
ケース本体に対して蓋を回転可能に連結する連結部については、互いに係脱可能な係合手段を用いて構成しているために、ケース本体に対する蓋の着脱操作も容易かつ迅速に行なうことができる。したがって、使い勝手がよく、ユーザにとってより便利となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態の車両用物品収容ケースAは、ケース本体1と、蓋2とを組み合わせて構成されている。これらケース本体1や蓋2は、ともに樹脂成形品である。
ケース本体1は、上面開口状の物品収容部10を形成する矩形ボックス状であり、その上部外周縁の全周には、フランジ部19が形成され、かつこのフランジ部19の適所には、先端に係止用爪をもつ突起19aが連設されている。これらフランジ部19や突起19aは、ケース本体1を、たとえば車内に設けられたコンソール設置用の開口部に嵌め込んだ際に、ケース本体1の位置決め固定を図るのに利用される。車両用物品収容ケースAは、たとえばインストルメントパネルの車幅方向略中央部に位置するセンタークラスタ部の下方スペースなどに設置される。なお、車両用物品収容ケースAの具体的な設置場所は問わない。
蓋2は、略矩形のプレート状である。車両用物品収容ケースAにおいては、図1(b)に示すように、蓋2をケース本体1に連結部Cを介して連結させた状態で使用する形態と、同図(c)に示すように、蓋2とケース本体1との連結を解除して、蓋2を仕切部材として使用する形態とが可能である。
連結部Cは、蓋2に設けられた一対の係合用突起22と、ケース本体1に設けられた一対の係合用支持部12とを組み合わせて構成されている。これらの係合用突起22および係合用支持部12は、本発明でいう「係合手段」の一例に相当する。一対の係合用突起22は、図1(a)の要部平面図に示すように、蓋2の一側縁部の両端に位置し、かつ蓋2の左右幅方向の外側を向いて突出している。これに対し、係合用支持部12は、物品収容部10の上面開口部の縁部に設けられており、図2(a)によく表われているように、スリット12aおよびこのスリット12aの下部に繋がった空間部12bを有している。係合用突起22の側面形状は、たとえば長円状であり、符号N1に示すように、蓋2を起立させた姿勢にすると、係合用突起22は、その際の水平方向の幅が小さくなる。この姿勢では、係合用突起22をスリット12aに通過させて空間部12bに配置させることが可能である。このような状態において、蓋2を回転させると、係合用突起22はその水平方
向の幅がスリット12aよりも大きくなるため、空間部12b内に適切に保持され、係合用突起22と係合用支持部12とが抜け止め状態に係合される。この係合状態では、蓋2を回転させて、物品収容部10の上面開口部を開閉させることが可能である。なお、蓋2を略垂直に起立させれば、係合用突起22をケース本体1から取り外すことが可能である。
向の幅がスリット12aよりも大きくなるため、空間部12b内に適切に保持され、係合用突起22と係合用支持部12とが抜け止め状態に係合される。この係合状態では、蓋2を回転させて、物品収容部10の上面開口部を開閉させることが可能である。なお、蓋2を略垂直に起立させれば、係合用突起22をケース本体1から取り外すことが可能である。
図2(b)に示すように、蓋2の先端縁には、この蓋2を閉じた際に、ケース本体1の係合用開口部18に係入する係合突起28が設けられている。この係合突起28の係合作用により、蓋2が閉じられた状態を適切に維持し、蓋2にがたつきを生じないようにすることができる。ケース本体1のうち、係合用開口部18の近辺は、指で押すことによって容易に弾性変形させることが可能であり、そのような操作を行なうことによって、係合突起28を係合用開口部18から容易に離脱させることが可能である。蓋2には、厚み方向に貫通した孔部23が複数設けられている。この孔部23は、人の指先を進入させることが可能なサイズとされており、蓋2を開閉する際に指を引っかけるのに利用可能である。また、ペンなどの筆記具を差し、起立保持させるのにも利用可能である。
ケース本体1の互いに対向する一対の内側面部14には、複数の凸状リブ15が略一定の間隔で設けられている。これらの凸状リブ15は、蓋2をケース本体1から取り外して仕切部材として利用する場合に、この蓋2を所定の位置で起立保持させるための部分である。好ましくは、複数の凸状リブ15のそれぞれの高さは、同一高さに揃えられており、図2に示すように、蓋2を閉じた際には、複数の凸状リブ15の全体で蓋2を受けることが可能とされている。凸状リブ15の配列間隔は、蓋2を凸状リブ15間に進入させた際にがたつきをできるだけ生じないように、蓋2の厚みに対応した間隔とされている。ケース本体1の凸状リブ15とこれ以外の部分とは、一体成形されているが、これらの成形に際し、たとえば2色成形の手法を採用し、各凸状リブ15をケース本体1の他の部分よりも弾性変形し易い材質としてもよい。このような手段を採用すれば、凸状リブ15を利用して蓋2を起立保持させる際に、凸状リブ15の弾性力を利用して蓋2を挟み付けることができ、蓋2のがたつきを防止する上でより好ましいものとなる。また、物品収容部10に収容された物品が凸状リブ15との接触によって傷つかないようにする効果も得られる。蓋2については、凸状リブ15によって支持される部分を他の部分よりも薄くするといった手段を採用してもよい。
次に、前記した車両用物品収容ケースAの作用について説明する。
まず、図1(b)に示したように、蓋2をケース本体1に連結させた際には、通常の蓋付きのコンソールボックスとして利用することができる。この場合、蓋2を閉じた状態では、既述したように、孔部23を指引っ掛け用の部分として利用できることに加え、この孔部23を筆記具立て用の部位としても利用することができるために、使い勝手がよい。また、蓋2を閉じた際には、複数の凸状リブ15によって蓋2が受けられる構成とされているために、その構成は合理的である。
一方、図1(c)に示したように、蓋2をケース本体1から取り外した際には、蓋2を仕切部材として使用し、収容物品のサイズに合わせて蓋2の位置を変更することによって、収容物品のがたつきを抑えることができる。背の高い物品を安定させて保持することも可能である。
本実施形態の車両用物品収容ケースAでは、蓋2を仕切部材として用いることができるために、仕切部材を別途準備する必要はない。したがって、全体のコストを低減する上で有利である。また、仕切部材の保管に苦慮し、結局は、仕切部材をケース内に保管し続けて、収容スペースを狭めてしまうといった無駄も無くすことができる。さらに、ケース本
体1に対する蓋2の着脱は、図2(a)を参照して説明したように、特別な器具などを用いることなく、容易かつ迅速に行なうことが可能である。したがって、ユーザにとって一層便利である。
体1に対する蓋2の着脱は、図2(a)を参照して説明したように、特別な器具などを用いることなく、容易かつ迅速に行なうことが可能である。したがって、ユーザにとって一層便利である。
図3は、本発明の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素については、前記実施形態と同一の符号を付している。
図3(a)に示す実施形態では、ケース本体1の内側面のうち、複数の凸状リブ15よりも高い位置に、フランジ状の受け部16が形成されている。蓋2が閉じられた際には、この受け部16上に蓋2が載る。このような構成によれば、蓋2とケース本体1の上部との間に隙間c1が生じた場合であっても、この隙間c1を介して複数の凸状リブ15が外部から見えないようになる。たとえば、図2(c)において、蓋2とケース本体1の上部との間に隙間c2があると、この隙間c2を介して複数の凸状リブ15が外部から見え、煩雑な印象を与える虞がある。これに対し、図3(a)に示す構成によれば、そのような虞を無くすことが可能である。
図3(a)に示した構成では、蓋2の横幅W1が、受け部16の相互間の幅W2よりも大きいために、蓋2の向きがこのままでは、蓋2を物品収容部10に進入させることはできず、仕切部材として利用することはできない。これに対し、図3(b)に示すように、蓋2は、その縦幅L1が幅W2よりも小さくされている。したがって、蓋2の向きを90°変更させれば、蓋2を物品収容部10に適切に進入させて仕切部材として利用することが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る車両用物品収容ケースの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述した実施形態では、蓋を仕切部材として用いる場合に、この蓋を支持するための手段として、ケース本体の内側面部に、複数の凸状リブ15を設けたが、これに代えて、凹溝(上下高さ方向に延びる凹溝)を設けた構成とし、この凹溝に蓋の両側縁部を進入させて起立保持させる構成とすることもできる。
本発明でいう「係合手段」は、互いに係脱可能であって、係合時には、蓋をケース本体に対して回転可能に連結し得る構造であればよく、上述した係合用突起22と係合用支持部12との組み合わせ以外の様々な構造を適用することが可能である。
本発明でいう「係合手段」は、互いに係脱可能であって、係合時には、蓋をケース本体に対して回転可能に連結し得る構造であればよく、上述した係合用突起22と係合用支持部12との組み合わせ以外の様々な構造を適用することが可能である。
A 車両用物品収容ケース
C 連結部
1 ケース本体
2 蓋
10 物品収容部
12 係合用支持部(係合手段)
15 凸状リブ
22 係合用突起(係合手段)
C 連結部
1 ケース本体
2 蓋
10 物品収容部
12 係合用支持部(係合手段)
15 凸状リブ
22 係合用突起(係合手段)
Claims (1)
- 上面開口状の物品収容部を形成しており、かつこの物品収容部の互いに対向する一対の内側面部に、複数の凸状リブまたは凹溝が間隔を隔てて設けられているケース本体と、
このケース本体とは別体の蓋と、
この蓋を用いて前記ケース本体の上面開口部を開閉することが可能に前記蓋を前記ケース本体に対して回転可能に連結させる連結部と、
を備えている、車両用物品収容ケースであって、
前記連結部は、前記蓋および前記ケース本体にそれぞれ設けられて互いに係脱可能な係合手段を用いて構成され、かつこの係合手段の係合状態を解除させることによって、前記蓋を前記ケース本体から取り外すことが可能とされており、
前記蓋は、前記ケース本体から取り外された際には、前記複数の凸状リブどうしの間または前記凹溝内に前記蓋の両側縁部を進入させることによって前記物品収容部内において起立保持させることが可能とされ、前記蓋を前記物品収容部用の仕切部材として用いることが可能とされていることを特徴とする、車両用物品収容ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012263599A JP2014108701A (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | 車両用物品収容ケース |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109228983A (zh) * | 2017-06-16 | 2019-01-18 | 本田技研工业(中国)投资有限公司 | 汽车扶手箱 |
JP2020137446A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 伊勢屋金網工業株式会社 | 動物用ケージの組立システム及び組立方法 |
JP2022086900A (ja) * | 2020-11-30 | 2022-06-09 | 豊田合成株式会社 | コンソールボックス |
-
2012
- 2012-11-30 JP JP2012263599A patent/JP2014108701A/ja active Pending
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JP7240668B2 (ja) | 2019-02-28 | 2023-03-16 | 伊勢屋金網工業株式会社 | 動物用ケージの組立システム及び組立方法 |
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