JP4070132B2 - 車両用ポケット構造 - Google Patents

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本発明は、車両用ポケット構造に係り、特に、ポケット内部に仕切り部材を配置することで、カップホルダ用スペースと小物入れ用スペースとを区画できるとともに、小物入れ用スペースの増減を可能にすることにより、使い勝手を高めた車両用ポケット構造に関する。
図13は、運転席側のドアパネル1を室内側から見た外観図を示すもので、ドアパネル1の車室内側には、内装トリムとしてドアトリム2が装着されている。このドアトリム2は、車室内の美観を向上させることに加えて、側突時等、撓み変形することで衝撃荷重の一部を吸収し、乗員の保護を図る機能を有する。
また、乗員の便宜を図るために、ドアトリム2の表面略中央部には、ドライバーが肘を掛けて休めるようにアームレスト3が設けられ、その下方には、各種備品、例えば、小物類、地図、雑誌類やカップ、ボトル等を収容できるドアポケット4が設けられている。
このドアポケット4としては、例えば、図14,図15に示すように、ドアトリム2にポケット開口4aが開設され、このポケット開口4aの背面側に樹脂成形体からなるポケットバックカバー5を取り付けて、ドアポケット4が形成される。具体的には、ドアトリム2の裏面に突設した取付用ボス2aをポケットバックカバー5のフランジに設けた取付孔5a内に挿入して取付用ボス2aの先端に超音波溶着加工を施すことにより、ポケット開口4aの背面側にポケットバックカバー5を取り付けている。
そして、最近では、ポケットスペースとして、カップやボトルを収容するカップホルダ用スペース4Aと、地図、雑誌類、小物等を収容する小物入れ用スペース4Bとに区画する仕切り壁6を設けることにより、乗員の便宜を図るというポケット構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−340234号公報(第2頁、図8,図10)
このように、ドアポケット4を構成するポケットバックカバー5に仕切り壁6を一体化して、カップホルダ用スペース4Aと小物入れ用スペース4Bとに区画した場合、仕切り壁6により小物入れ用スペース4Bの寸法(図中Lで示す)が決定されるため、カップ類を収容しない場合でも、小物入れ用スペース4B内には寸法Lより大型の物は収容できず、ドアポケット4の有効利用ができないという不具合が指摘されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、小物類とカップ類とを区画収容できることに加えて、カップ類の非収容時には、小物入れ用スペースを拡大することができ、小物入れ用スペースを増減させることでポケットの有効利用を図り、使い勝手を高めた車両用ポケット構造を提供することを目的としている。
この発明の更なる目的は、ポケットスペースを仕切り部材により区画している状態で仕切り部材に過度の応力が加わった時、仕切り部材等が破損することがなく、耐久性に優れ、しかも、仕切り部材をポケット側に簡単に組み付けることを可能にした実用性に富む車両用ポケット構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、車体パネルの室内面に装着される内装トリムに、ポケット開口が開設され、その背面側にポケットバックカバーが取り付けられて、備品収容スペースを有するポケットが形成され、このポケット内に仕切り部材を付設してなる車両用ポケット構造であって、前記仕切り部材は、ポケットバックカバーの内面に取り付けられる取付ベースと、上記取付ベースに回動可能に支持され、ポケットバックカバーの内面に格納される閉鎖時と、ポケット内に臨み、カップホルダ用スペースと小物入れ用スペースとに区画する開放時との間で開閉される開閉リッドとから構成され、上記取付ベースのポケットバックカバーに対する取付面に係止片を形成し、ポケットバックカバーに前記係止片を係着する係止孔を開設し、取付ベースがポケットバックカバーに着脱自在に取り付けられていることにより、開放状態時の開閉リッドに過度の外力が加わった際、取付ベースがポケットバックカバーから外れるようにしたことを特徴とする。
ここで、内装トリムは、ドアトリム、リヤサイドトリム、ラゲージサイドトリム等に適用する。そして、この種内装トリムにポケットを形成するには、内装トリムにポケット開口を開設し、その背面側に合成樹脂成形体からなるポケットバックカバーを取り付けることで所定の収容スペースを有するポケットを形成できる。
ポケットバックカバーの固着手段としては、内装トリムの裏面側に取付用ボスを立設し、ポケットバックカバーのフランジに取付孔を開設し、取付用ボスを取付孔内に挿入した後、先端を超音波溶着カシメ、熱カシメ等によりカシメ接合するか、あるいはプッシュナット等の機械止め等により固着することで、ポケットバックカバーを内装トリム側に取り付ける。
次いで、ポケットバックカバーに着脱自在に取り付けられる仕切り部材は、取付ベースと、この取付ベースに回動可能に支持される開閉リッドの2部材からなる。取付ベース及び開閉リッド共、合成樹脂成形体を使用し、両者の軸受部にヒンジピンを介装することで、取付ベースに対して開閉リッドはほぼ90°の回動角度で回動可能に支持される。
すなわち、開閉リッドの閉鎖時には、開閉リッドはポケットバックカバーの内面に格納されており、開閉リッドの開放時には、開閉リッドは格納時の状態から略90°回動した、すなわち、ポケット内に起立状態となり、ポケット内をカップホルダ用スペースと小物入れ用スペースとに区画する。
そして、本発明によれば、仕切り部材における開閉リッドを開放操作すれば、ポケットスペース内でカップホルダ用スペースと小物入れ用スペースとを区画できるため、カップ、ペットボトルや地図、雑誌類、小物等を区画収容できる。また、開閉リッドの閉鎖位置、すなわち、ポケットバックカバーの内面に開閉リッドを格納すれば、小物入れ用スペースを拡大させることができ、大型の物をポケット内に収容することができる。
更に、本発明によれば、開閉リッドを回動可能に支持する取付ベースをポケットバックカバーの内面に着脱自在に装着するという構成を採用したため、例えば、開閉リッドが開放状態にある時、開閉リッドに対して過度の外力が加わった場合、取付ベースがポケットバックカバーから外れることで、仕切り部材やポケットバックカバーが破損するのを未然に防止できる。また、ポケットバックカバーに仕切り部材を簡単に装着することができるため、仕切り部材の交換並びに組み付けを簡単に行なえる。
次に、本発明の好ましい実施の態様としては、前記仕切り部材には、取付ベースと開閉リッドの接合部にスプリングを備えたカム機構が内蔵されていることにより、開閉リッドの閉鎖時には閉鎖方向に、開閉リッドの開放時には開放方向に付勢力が作用することを特徴とする。
そして、この実施の態様によれば、スプリングを備えたカム機構により、開閉リッドの閉鎖時には、閉鎖方向にバネ付勢される一方、開閉リッドの開放時には、開放方向にバネ付勢されるため、開閉リッドの操作において節度感のある操作が期待できる。
次に、本発明の更に好ましい実施の態様としては、前記仕切り部材は、ポケットバックカバーの内面に凹設された仕切り部材収容凹部内に着脱自在に取り付けられ、格納時における開閉リッドの製品面がポケットバックカバーの内面とほぼ面一で、かつ連続感をもたせるように開閉リッドが設定されているとともに、上記仕切り部材収容凹部には、開閉リッド操作時の指掛かりとなる指掛かり部が延設されていることを特徴とする。
そして、この実施の態様によれば、開閉リッドの表面が湾曲状に設定されているとともに、開閉リッドの格納時には、ポケットバックカバーの内面と略面一となるため、ポケットバックカバーの製品面と連続感をもたせることができ、手で触れても違和感がなく、かつ小物を収容した際に障害とならない。更に、開閉リッドを開放操作する際には、仕切り部材収容凹部に延設された指掛かり部を目安に簡単に開閉リッドの開放操作が行なえる。
次いで、本発明の好ましい実施の態様としては、前記仕切り部材における開閉リッドの内面に重合し、上記開閉リッドの下縁に沿って設けたヒンジ部を基に下方向に回動可能で、かつ水平状態で保持される底板が開閉リッドに付設されていることを特徴とする。
そして、この実施の態様によれば、開閉リッドの内面に上下方向に回動可能に底板が付設されているため、丈の低いカップ類等を底板上に載置することで、ペットボトルやドリンク缶等、高さの異なるカップ類の上端を揃えた収納が可能となる。
また、開閉リッドの下縁に底板を回動可能に取り付けた場合、ポケットバックカバー側にガイドリブを設けておけば、開閉リッドの閉鎖と連動して、底板がガイドリブにより上方に持ち上げられ、自動的に底板が開閉リッド内面に折り畳み収容される。
以上説明した通り、本発明に係る車両用ポケット構造によれば、仕切り部材における開閉リッドを開放操作すれば、カップホルダ用スペースと小物入れ用スペースとに区画できるとともに、開閉リッドを閉鎖すれば、小物入れ用スペースを拡大できるため、収容物の寸法に応じた有効利用が図れ、使い勝手を高めることができるという効果を有する。
更に、本発明に係る車両用ポケット構造によれば、仕切り部材における取付ベースがポケットバックカバーの内面に着脱自在に装着されるという構成であるため、例えば、開閉リッドの開放時、開閉リッドに過度の外力が加わった場合、取付ベースがポケットバックカバーから容易に外れ、仕切り部材やポケットバックカバーが破損するのを未然に防止できるとともに、仕切り部材の組み付け並びに仕切り部材の交換作業等を容易に行なえるという効果を有する。
以下、本発明に係る車両用ポケット構造の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1乃至図10は本発明の第1実施例を示すもので、図1,図2において、ドライバーの側方に位置するドアパネル1の室内面側に内装トリムとしてのドアトリム10が装着されている。このドアトリム10は、PP,PE,ABS等、汎用の合成樹脂の射出成形体、あるいはモールドプレス成形体から構成されており、所望ならば、表面に織布、不織布、合成樹脂シート等の表皮を貼付する積層構造にしても良い。
そして、このドアトリム10のほぼ中央には、ドライバーが肘を掛けて休めるアームレスト11が設けられており、その下方にドアポケット12が形成されている。上記ドアポケット12は、ドアトリム10にポケット開口12aを開設するとともに、このポケット開口12aの背面側にこれも合成樹脂成形体からなるポケットバックカバー20を取り付けて構成されている。
具体的には、ポケットバックカバー20の周縁に沿ってフランジ21が周設され、このフランジ21に取付孔22が開設されており、この取付孔22にドアトリム10の裏面に突設形成された取付用ボス13を差し込み、取付用ボス13の先端を超音波溶着カシメ、熱溶着カシメ等によりカシメ接合することで、ドアトリム10におけるポケット開口12aの背面側にポケットバックカバー20が取り付けられてドアポケット12が形成される。
ところで、本発明に係るポケット構造は、このドアポケット12内部に仕切り部材30を着脱自在に取り付けたことが特徴である。まず、仕切り部材30の構成について、図3乃至図5を用いて説明する。仕切り部材30は、取付ベース40と、この取付ベース40に回動可能に支持される開閉リッド50との2部材から構成されている。
図3(a)は、開閉リッド50の閉鎖状態時の仕切り部材30の外観図、図3(b)は、開閉リッド50の開放状態時の仕切り部材30の外観図、図4(a)は、仕切り部材30の正面図、図4(b)は、仕切り部材30の背面図、図5は、取付ベース40と開閉リッド50との関係を示す断面図をそれぞれ示している。
取付ベース40並びに開閉リッド50は、この実施例ではPP樹脂の射出成形体から構成されているが、PE,ABS樹脂等、汎用の合成樹脂を使用しても良い。そして、図3(b)から明らかなように、取付ベース40の上端及び下端にそれぞれ軸受部41が形成され、この軸受部41内にヒンジピン42が挿通され、このヒンジピン42は、開閉リッド50のカム突起51内にまで圧入されていることで、このヒンジピン42を回転センターとして取付ベース40に対して開閉リッド50が回動可能に支持されている。
また、図5に示すように、取付ベース40内には、断面略U字状のスプリング43が内蔵されており、このスプリング43のフリー端43aは、開閉リッド50のカム突起51に摺接しており、スプリング43からのバネ力が開閉リッド50の閉鎖時には閉鎖方向に、開放時には開放方向に働くようにスプリング43とカム突起51とでカム機構を構成している。尚、開閉リッド50の開放状態時には、開閉リッド50のストッパー部52が取付ベース40の受け突起44に突き当たることで、開閉リッド50のそれ以上の回動が阻止される。更に、開閉リッド50の上縁に沿ってカップ類を確実に保持するための波型フランジ53が設けられている。一方、図4(b)に示すように、取付ベース40のポケットバックカバー20に対する取付面には、取付ベース40の4隅部に係止片45が形成され、中央にロケート用突起46が形成されている。
次に、上述した構成の仕切り部材30をポケットバックカバー20に取り付ける構造について、図6を基に説明すると、ポケットバックカバー20の内面には、仕切り部材30を収容する仕切り部材収容凹部23が形成されており、特に、取付ベース40を嵌合する嵌合凹部23aが一段深く形成され、この嵌合凹部23aの底面に取付ベース40の係止片45を係着する矩形状の係止孔24が開設され、嵌合凹部23aの底面中央にロケート用突起46を差し込むロケート孔25が開設されている。
従って、仕切り部材30における取付ベース40の係止片45をポケットバックカバー20における係止孔24に係着することで、仕切り部材30をワンタッチでポケットバックカバー20に取り付けることができる。尚、仕切り部材収容凹部23には、開閉リッド50の閉鎖時、不快音の発生を防止するために、開閉リッド50の開放端側と当接する部位にゴムパット26が取り付けられている。更に、開閉リッド50の開放操作を行なうための指掛かり部23bが仕切り部材収容凹部23に延設されている。
次に、上述した仕切り部材30をポケットバックカバー20に取り付けた使用形態について説明する。図7,図8は、開閉リッド50の閉鎖状態での使用形態を示しており、開閉リッド50の閉鎖時には、開閉リッド50は、ポケットバックカバー20の内面に格納されている。図8に示すように、取付ベース40に内蔵したスプリング43からのバネ圧が開閉リッド50のカム突起51に図8中A矢印方向に加わり、開閉リッド50は、ヒンジピン42を回転センターとしているため、開閉リッド50は、閉鎖方向にスプリング43からのバネ付勢力が作用することになり、開閉リッド50の閉鎖状態を確実に維持できることは勿論、節度感のある閉鎖が可能となる。
そして、開閉リッド50を閉鎖した状態では、ドアポケット12は、仕切り部材30における開閉リッド50がドアポケット12内に臨まないため、地図、雑誌類、小物等、比較的寸法の大きな物をドアポケット12内に収容することができる。
また、開閉リッド50は、表面側が凹部面となるようにやや湾曲状に成形されており、ポケットバックカバー20の内面と連続感をもつように形状設定されているため、開閉リッド50を閉鎖した状態では、開閉リッド50の表面はポケットバックカバー20の内面とほぼ面一の連続曲面をなし、手で触れた際の違和感がなく、かつ突起もないため、備品の収容に支障を与えることがない。
次いで、図9,図10は、開閉リッド50をドアポケット12内に起立させた開放時の状態を示すもので、閉鎖時の状態から指掛かり部23bに指を差し入れれば、夜間時等においても簡単に開閉リッド50を開放操作することができる。この開閉リッド50の開放時においては、取付ベース40におけるスプリング43のバネ力は、図10中B矢印方向に作用し、開閉リッド50は、ヒンジピン42を回転センターとしているから、開閉リッド50は、開放方向にバネ付勢され、ストッパー部52と受け突起44との突き当てにより、起立状態で確実に保持されている。
従って、この開閉リッド50により、カップホルダ用スペース12Aと小物入れ用スペース12Bとにスペースを区画でき、特に、開閉リッド50の波型フランジ53を利用すれば、カップ類C等を確実に保持できる(図10参照)。
そして、この開閉リッド50の開放状態時、この開閉リッド50に図9中P1,P2等の外力が加わった場合、例えば、ペットボトル等の収容時、開閉リッド50の上縁にぶつかったり(P1の外力)、あるいは収容されているドリンク缶等を手前側に引き寄せる時に開閉リッド50の内面にぶつかる(P2の外力)等が考えられるが、取付ベース40は、ポケットバックカバー20に対して着脱自在に装着されるという構成であるため、係止片45の係着力以上の外力が加わった際、仕切り部材30がポケットバックカバー20から外れることで、それ以上の外力の負荷を避けることにより、仕切り部材30及びポケットバックカバー20の破損を未然に防止することができる。
このように、第1実施例における仕切り部材30を使用したドアポケット12の構造は、開閉リッド50の開閉操作により、ドアポケット12のポケットスペースをカップホルダ用スペース12Aと小物入れ用スペース12Bとに区画できることは勿論、小物入れ用スペース12Bを増減することができる等、ドアポケット12の使い勝手を高めることができるとともに、特に、取付ベース40をポケットバックカバー20に対して着脱自在に取り付けることで、開閉リッド50に外力が加わった時に、仕切り部材30それ自体が外れることで、それ以上の外力の負荷を避けて、仕切り部材30やポケットバックカバー20の破損を未然に防止できるという利点がある。
加えて、波型フランジ53の形状を変更して、別の仕切り部材30と自由に交換することも可能であり、また、仕切り部材30の組付け作業もポケットバックカバー20に対してワンタッチで組み付けることができる等、交換作業並びに組付け作業においても作業性に優れるという効果がある。
図11,図12は、本発明の第2実施例を示している。尚、第1実施例と同一部分には同一符号を付し説明は省略する。この第2実施例においては、仕切り部材30は、取付ベース40と、取付ベース40に回動可能に支持される開閉リッド50と、開閉リッド50の内面に折り畳み収容され、開閉リッド50の下縁をヒンジ部として上下に展開可能な底板60の3部材から構成されている。
上記開閉リッド50と底板60との関係は、開閉リッド50の下縁に軸受部54を設け、これと対応するように底板60の一方縁部に軸受部61を形成し、双方の軸受部54,61にヒンジピン55を圧入することで、底板60は、図11に示す開閉リッド50の内面に格納された状態と、図12に示す底板60の展開状態との間で略90°の回動角度で回動可能に開閉リッド50に支持されている。
この開閉リッド50と底板60に対する関係も、取付ベース40に対する開閉リッド50の関係と同様、スプリングを内蔵したカム機構を配することで、底板60が開閉リッド50に格納状態で付勢され、かつ図12に示すように、底板60を水平状態で保持できるという構成を採用するのが好ましい。
そして、第2実施例における仕切り部材30を使用したポケット構造の使用形態について説明すると、まず、図11に示すように、開閉リッド50を閉鎖状態から開放操作する。次いで、開閉リッド50の内面に重合している底板60を図12に示すように矢印方向に押し下げれば、底板60を固定することができ、この底板60上にドリンク缶等、比較的丈の短いカップ類を収容することで、ペットボトル、ドリンク缶等、複数の種類のカップ類を整然と収容することができる。
また、底板60を開閉リッド50に折り畳んで更に開閉リッド50を閉鎖する時には、ポケットバックカバー20に弓状のガイドリブ27を付設しておけば、開閉リッド50の閉鎖時、底板60の縁部がガイドリブ27にガイドされて自動的に底板60が開閉リッド50の内面に重なり、その都度底板60を上方に持ち上げる操作が不要となる。
そして、この第2実施例においても、開閉リッド50の開閉操作により、ドアポケット12内をカップホルダ用スペース12Aと小物入れ用スペース12Bとに区画でき、更に、小物入れ用スペースを増減させることができるとともに、仕切り部材30が着脱自在に装着されているため、過度の外力が開閉リッド50に加わった場合、仕切り部材30がポケットバックカバー20から外れることで破損を防止できるという第1実施例と同様の作用効果を備えるとともに、特に、底板60を付設することで、カップホルダとしての機能性をより高めることができる。
実施例1,実施例2は、ドライバー側シートの右横に位置するドアトリム10のドアポケット12の構造に適用したが、助手席側シートの左横に位置するドアトリムにおけるドアポケットに適用する際は左右対称状となるように設定すれば良く、また、ドアトリムの他にリヤサイドトリム、ワゴン車等のラゲージサイドトリム等のポケット構造に応用することができる。
本発明に係る車両用ポケット構造の第1実施例であるドアポケットを装備したドアトリムを示す外観図である。 図1中II−II線断面図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第1実施例に使用する仕切り部材を示す(a)開閉リッドを閉鎖した状態の外観図、(b)開閉リッドを開放した状態の外観図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第1実施例に使用する仕切り部材の(a)正面図、(b)背面図である。 図4(a)中V −V 線断面図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第1実施例における仕切り部材の取付構造を示す説明図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第1実施例であるドアポケットにおける開閉リッドの閉鎖時の状態を示す説明図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第1実施例であるドアポケットにおける開閉リッドの閉鎖時の状態を示す断面図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第1実施例であるドアポケットにおける開閉リッドの開放時の状態を示す説明図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第1実施例であるドアポケットにおける開閉リッドの開放時の状態を示す断面図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第2実施例の構成を示す説明図である。 本発明に係る車両用ポケット構造の第2実施例の構成を示す説明図である。 従来のドアポケットを備えたドアトリムを示す外観図である。 従来のドアポケットの構成を示す説明図である。 従来のドアポケットの構成を示す断面図である。
符号の説明
10 ドアトリム
12 ドアポケット
12A カップホルダ用スペース
12B 小物入れ用スペース
12a ポケット開口
20 ポケットバックカバー
21 フランジ
22 取付孔
23 仕切り部材収容凹部
23a 取付ベース嵌合凹部
23b 指掛かり部
24 係止孔
25 ロケート孔
26 ゴムパット
27 ガイドリブ
30 仕切り部材
40 取付ベース
41 軸受部
42 ヒンジピン
43 スプリング
44 受け突起
45 係止片
46 ロケート用突起
50 開閉リッド
51 カム突起
52 ストッパー部
53 波型フランジ
54 軸受部
55 ヒンジピン
60 底板
61 軸受部
C カップ類

Claims (3)

  1. 車体パネルの室内面に装着される内装トリム(10)に、ポケット開口(12a)が開設され、その背面側にポケットバックカバー(20)が取り付けられて、備品収容スペースを有するポケット(12)が形成され、このポケット(12)内に仕切り部材(30)を付設してなる車両用ポケット構造であって、
    前記仕切り部材(30)は、ポケットバックカバー(20)の内面に取り付けられる取付ベース(40)と、上記取付ベース(40)に回動可能に支持され、ポケットバックカバー(20)の内面に格納される閉鎖時と、ポケット(12)内に臨み、カップホルダ用スペース(12A)と小物入れ用スペース(12B)とに区画する開放時との間で開閉される開閉リッド(50)とから構成され、上記取付ベース(40)のポケットバックカバー(20)に対する取付面に係止片(45)を形成し、ポケットバックカバー(20)に前記係止片(45)を係着する係止孔(24)を開設し、取付ベース(40)がポケットバックカバー(20)に着脱自在に取り付けられていることにより、開放状態時の開閉リッド(50)に過度の外力が加わった際、取付ベース(40)がポケットバックカバー(20)から外れるようにしたことを特徴とする車両用ポケット構造。
  2. 前記仕切り部材(30)は、ポケットバックカバー(20)の内面に凹設された仕切り部材収容凹部(23)内に着脱自在に取り付けられ、格納時における開閉リッド(50)の製品面がポケットバックカバー(20)の内面とほぼ面一で、かつ連続感をもたせるように開閉リッド(50)が設定されているとともに、上記仕切り部材収容凹部(23)には、開閉リッド(50)操作時の指掛かりとなる指掛かり部(23b)が延設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ポケット構造。
  3. 前記仕切り部材(30)における開閉リッド(50)の内面に重合し、上記開閉リッド(50)の下縁に沿って設けたヒンジ部を基に下方向に回動可能で、かつ水平状態で保持される底板(60)が開閉リッド(50)に付設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ポケット構造。
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