JP3596353B2 - 自動車用ドアのポケット構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用ドアのポケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車室内には、例えば実開平1−176558号公報等で知られているように、インストルメントパネルやドアトリムに、各種のポケット部が形成されている。そのうち、ドアトリムには、上部に開口を有する前後方向に長いポケット部が形成され、その中に、地図やノート等の本類や書類を差し込んで収納できるようになっている。この種のポケット部は、合成樹脂成形品であるドアトリムに一体成形されているもので、特に開口付近が変形しやすいために、ポケット部の側壁部の内面にリブを形成して、ポケット部の剛性を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のポケット構造にあっては、本類や書類のような物は、安定した状態で収納できるものの、ボトルや缶等の飲料容器は、安定した状態で収納することができず不便である。
【0004】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、特にポケット部の内面に設けられるリブを利用して、ボトルや缶等の飲料容器も安定した状態で収納することができる自動車用ドアのポケット構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ドアトリムの車室内側に、上部に開口を有し且つ前後方向に長いポケット部を形成し、該ポケット部の側壁部の内面に、リブが形成されてなり、前記リブには、前記ポケット部の内部側へ突出するストッパを形成し、該ストッパとポケット部の前壁部又は後壁部との間に、飲料容器用の収納スペースを形成し且つ前記ストッパを挟んで収納スペースの反対側に一般スペースを高くした傾斜状態で形成されている部分を有する自動車用ドアのポケット構造であって、前記リブが、ポケット部の側壁部の内面上端に沿って開口の略全長にわたり前後方向に延びる本体部と、該本体部の途中から斜め下方に延び且つストッパが形成された分岐部とを有し、分岐部のストッパを含む大部分が本体部よりもポケット部の内部側へ突出しているものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、前記ストッパの左右幅方向の先端から対向面までの間の左右幅が、一般スペースの左右幅よりも小さい。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記収納スペースの底壁部が、一般スペースの底壁部よりも低く形成されている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、前記収納スペースに隣接して小物入れ用のトレイが形成されている。
【0012】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ポケット部の側壁部の内面に形成されている補強用のリブにストッパを形成するだけで、このストッパとポケット部の前壁部又は後壁部との間で飲料容器用の収納スペースを形成し且つ前記ストッパを挟んで収納スペースの反対側に一般スペースを形成することができるため、本類や書類のような物だけでなく、ボトルや缶等の飲料容器も安定した状態で収納することができる。収納スペース内に収納された飲料容器は、前壁部又は後壁部と、ストッパとの間で挟まれることにより倒れが防止され、安定した状態となる。
【0013】
また、リブが、一般スペース側に対して、収納スペース側の方を低くした傾斜部分を有しているため、収納スペース内に飲料容器を入れる際に、飲料容器の底壁部がこの傾斜部分の上面によりガイドされて入れやすくなる。
【0014】
更に、リブが開口の略全長にわたり前後方向に延びる本体部を有しているため、開口周辺の剛性が高まり、開口の変形が防止される。ストッパを含む分岐部の大部分が本体部よりもポケット部の内部側へ突出しているため、分岐部により飲料容器を収納スペース内にガイドすることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、ストッパの左右幅方向の先端から対向面までの間の左右幅が、一般スペースの左右幅よりも小さくなっているため、一般スペースに収納された本等の物が収納スペース側へ移動しずらくなる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、収納スペースの底壁部が一般スペースの底壁部よりも低く形成されているため、収納スペース内の飲料容器がより安定した状態になる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、収納スペースに隣接して小物用のトレイが形成されているため便利である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。符号1は、ドアトリムで、自動車のフロントドアの車室内側に取付けられている内装材である。このドアトリム1は、合成樹脂成形品であるアッパトリム2とロアトリム3とを上下で互いに結合した構造になっている。アッパトリム2には、灰皿やスイッチを取付ける開口4、5が形成されている。ロアトリム3には、アームレスト6やスピーカグリル7と、ポケット部8が形成されている。
【0020】
ポケット部8は、上部に開口9を有する前後方向に長い形状を有しており、後方部分の左右幅W2は、前端部分の左右幅W1よりも小さくなっている。このポケット部8の車室内側は、側壁部10により区画され、車外側(ドア側)は、ドアトリム1の内面に取付けられたカバー11(図2参照)により区画されている。カバー11は、側壁部10に対向する対向壁部12に、底壁部13と前壁部14と後壁部15とを形成した基本形状をしており、前壁部14の更に前方には、スピーカグリル7と前壁部14との間のデッドスペースを利用して、浅いトレイ16が形成されている。底壁部13は、前壁部13a側が一段低く形成されており、前壁部14の隅には、傾斜部14aが形成されている。
【0021】
そして、ポケット部8の側壁部10の内面には、ポケット部8の剛性を確保するためのリブ17が形成されている。このリブ17は、側壁部10の内面上端に沿って開口9の略全長にわたって前後方向に延びる本体部18と、該本体部18の途中から斜め下方に延びる分岐部19とから形成されている。この分岐部19は、ポケット部8の左右幅W1が大きくなる付近から分岐されている。本体部18の前方には、前壁部14を挟んでトレイ16側に延びる延長部18aも形成されている。
【0022】
分岐部19には、ポケット部8の内部側に突出する山形のストッパ20が形成されている。従って、図4に示すように、ポケット部8を上から見ると、分岐部19の大部分は、本体部18よりもポケット部8の内部側へ突出した状態となり、ストッパ20の先端から対向壁部12までの間の左右幅W3は、ポケット部8の後方の左右幅W2よりも小さくなっている。分岐部19に形成されたストッパ20により、このストッパ20と前壁部14との間に、ペットボトル等の飲料容器21のサイズに相応した収納スペースAが形成され、ストッパ20を挟んで収納スペースAの反対側に一般スペースBが形成される。尚、収納スペースA以外の一般スペースBの左右幅W2が小さく形成されているため、車室内空間を広く確保する上で有利である。
【0023】
従って、乗員は、ペットボトル等の飲料容器21を、ポケット部8の収納スペースAに対して上から降ろすだけで、収納スペースA内へ確実に収納することができる。なぜならば、ストッパ20を有する分岐部19が、一般スペースB側に対して収納スペースA側を低くした傾斜状態になっており、且つその分岐部19の大部分が本体部18よりもポケット部8の内部側へ突出しているため、飲料容器21の底面がこの分岐部19の上面にガイドされて、収納スペースA内に滑り落ちて保持される。
【0024】
収納スペースA内に保持された飲料容器21は、前壁部14とストッパ20によって前後方向で挟まれた状態になるため、倒れることはなく安定した状態になる。また、ストッパ20が湾曲した山型で、また前壁部14には、傾斜部14aも形成されているため、飲料容器21に接触する面積が大きく、収納スペースA内における飲料容器21の安定性が高い。更に、底壁部13の収納スペースAに対応する前端部13aが一段低くなっていることも、飲料容器21の安定した収納性に寄与している。
【0025】
また、ポケット部8の後方には一般スペースBもあるため、そこに地図等の本22a、22bを収納することができる。前後サイズが短い本22aは、飲料容器21を収納した状態でも一般スペースB側へ収納可能であるが、ストッパ20が対向壁部12に接触するまで延びておらず、ストッパ20と対向壁部12との間に左右幅W3の空間が形成されているため、飲料容器21を収納していない場合には前後サイズが一般スペースBの前後長よりも長い本22bも収納可能である。また、ストッパ20の先端から対向壁部12までの左右幅W3が一般スペースBの左右幅W2よりも小さくなっているため、一般スペースB内に収納された本22aは、収納スペースA側へ移動しづらい。一般スペースB内に収納された短い本22aが、ストッパ20の位置の左右幅W3よりも厚い場合、或いは図4に示すように長い本22bの側壁部10側に重ねて収納されたような場合には、その短い本22aの前端がストッパ20に当たるため、収納スペースA側への移動は確実に阻止され、一般スペースB内に位置が保たれる。このように、この実施形態のポケット部8は、本22a、22bだけでなく、ペットボトルのような飲料容器21も収納可能なため便利である。
【0026】
尚、以上の実施形態では、ポケット部8の前側に収納スペースAを形成したが、ドアの種類によっては後側に形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアトリムを示す側面図。
【図2】ドアトリムを示す分解斜視図。
【図3】リブの本体部と分岐部を示す斜視図。
【図4】ポケット部を示す平面図。
【符号の説明】
1 ドアトリム
8 ポケット部
9 開口
10 側壁部
12 対向面部
13 底壁部
14 前壁部
15 後壁部
16 トレイ
17 リブ
18 本体部
19 分岐部
20 ストッパ
21 飲料容器
22a、22b 本
A 収納スペース
B 一般スペース
W1、W2、W3 左右幅
Claims (4)
- ドアトリムの車室内側に、上部に開口を有し且つ前後方向に長いポケット部を形成し、該ポケット部の側壁部の内面に、リブが形成されてなり、前記リブには、前記ポケット部の内部側へ突出するストッパを形成し、該ストッパとポケット部の前壁部又は後壁部との間に、飲料容器用の収納スペースを形成し且つ前記ストッパを挟んで収納スペースの反対側に一般スペースを高くした傾斜状態で形成されている部分を有する自動車用ドアのポケット構造であって、
前記リブが、ポケット部の側壁部の内面上端に沿って開口の略全長にわたり前後方向に延びる本体部と、該本体部の途中から斜め下方に延び且つストッパが形成された分岐部とを有し、分岐部のストッパを含む大部分が本体部よりもポケット部の内部側へ突出していることを特徴とする自動車用ドアのポケット構造。 - 請求項1に記載の自動車用ドアのポケット構造であって、
前記ストッパの左右幅方向の先端から対向面までの間の左右幅が、一般スペースの左右幅よりも小さいことを特徴とする自動車用ドアのポケット構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の自動車用ドアのポケット構造であって、
前記収納スペースの底壁部が、一般スペースの底壁部よりも低く形成されていることを特徴とする自動車用ドアのポケット構造。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用ドアのポケット構造であって、
前記収納スペースに隣接して小物入れ用のトレイが形成されていることを特徴とする自動車用ドアのポケット構造。
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