JP5553197B2 - 自動車用のグローブボックス - Google Patents
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Description
従来、この種のグローブボックスでは、特許文献1に開示されているように、車両前方側の奥壁との間に冊子状収納物を挟み込み支持する突出片を奥壁から断面L字状に突出させ、箱入りティッシュペーパーを載置支持する棚状の支持片を前記突出片の後面から突出させてあった。
この構造によれば、グローブボックスという限られたスペースに箱入りティッシュペーパーと冊子状収納物を使い勝手良く収納することができて効率的な収納が可能になる。
また、突出片の根元に負荷がかかりやすく、突出片が変形したり突出片の根元が白化したりする虞があった。
さらに、突出片からの支持片の突出量を大きく(長く)すると、成形の際に樹脂材が型内で十分に流れないために前記突出量を大きくすることができなかった。その結果、突出片からの支持片の突出長さが短くなって支持面が小さくなり、支持片による箱入りティッシュペーパーの支持が不安定になりやすかった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、箱入りティッシュペーパーや冊子状収納物に対して広い支持面と高い支持強度を確保することができ、支持部の根元に高い剛性を持たせることができて支持部の根元からの変形や白化を防ぐことができる自動車用のグローブボックスを提供する点にある。
インストルメントパネルに設けられている自動車用のグローブボックスであって、
箱入りティッシュペーパーを載置支持可能で、かつ、車両前方側の奥壁との間に冊子状収納物を挟み込み支持可能な中空箱状の支持部が側壁から幅方向内側に突出し、
前記支持部は前後両壁と上下両壁と端部壁と備え、
該端部壁が前記前後両壁と前記上下両壁の突出端部同士を連結することにより前記支持部が中空箱状に形成され、
前記前後両壁のうちの前壁と前記奥壁との間に前記冊子状収納物を挟み込んで支持する一方、前記上下両壁のうちの上壁に前記箱入りティッシュペーパーを載置支持する点にある。(請求項1)
前記支持部は中空箱状に形成されているから、箱入りティッシュペーパーや冊子状収納物に対して広い支持面と高い支持強度を確保することができる。また、支持部の根元に高い剛性を持たせることができ、支持部の根元からの変形や白化を防ぐことができる。しかも、側壁の側面の剛性を上げることができて振動等によるグローブボックスの変形を抑制することができる。(請求項1)
前記支持部は両側壁から幅方向内側にそれぞれ突出していると、グローブボックスの開閉時にたとえグローブボックスの側壁が内部に向けて撓んだとしても、支持部が冊子状収納物を押える方向に傾くので、開閉時の振動で冊子状収納物が浮き上がるのを防ぐことができる。また、グローブボックスを開いた時には側壁の撓みが延びる方向に引っ張られるので、冊子状収納物の押さえ力が解除されて冊子状収納物を容易に取り出すことができる。(請求項2)
前記支持部は縦断面において縦長の長方形状に形成されていると、支持部の冊子状収納物に対する挟み込み支持面を、支持部の箱入りティッシュペーパーに対する載置支持面より大きくすることができ、冊子状収納物の姿勢を崩すことなく冊子状収納物を確実に挟み込み支持することができる。(請求項3)
箱入りティッシュペーパーや冊子状収納物に対して広い支持面と高い支持強度を確保することができ、支持部の根元に高い剛性を持たせることができて支持部の根元からの変形や白化を防ぐことができ、側壁の側面の剛性を上げることができて振動等による変形を抑制することができる自動車用のグローブボックスを提供することができた。
図1に自動車のインストルメントパネル1を示してある。インストルメントパネル1は車室内の車体前部および側部に取付けられる合成樹脂製の一体成形品であり、運転席および助手席(図示せず)の前方に配設されている。
図3,図4に示すように、グローブボックス2は箱入りティッシュペーパー20と冊子状収納物30を同時に収納可能に構成されている。箱入りティッシュペーパー20は旧JIS S3104において規格化されている横長の直方体状の市販品であり、長手方向が車幅方向に沿うようにグローブボックス2に収納される(上記の規格以外の箱入りティッシュペーパーであってもよい)。
これにより、前記全開状態において箱入りティッシュペーパー20のティッシュ取出し口が手前(乗員側)に向くため、乗員にとって使用しやすくすることができる。すなわち、乗員がグローブボックス2を開くと、収納した箱入りティッシュペーパー20の上面が車室内側に向くので、運転席に着座した乗員でもティシュペーパーを容易に取出すことができる。
これにより、幅方向で箱入りティッシュペーパー20を規制することができ、箱入りティッシュペーパー20のがたつきを少なくすることができる。そして、両側壁11のいずれにも前側支持部10を設けることができる。その結果、グローブボックス2の開閉時にたとえグローブボックス2の側壁11が内部に向けて撓んだとしても、前側支持部10が冊子状収納物30を押える方向に傾く為、開閉時の振動で冊子状収納物30が浮き上がるのを防ぐことができる。また、グローブボックス2を開いた時には側壁11の撓みが延びる方向に引っ張られる為、冊子状収納物30の押さえ力が解除されて冊子状収納物30を容易に取り出すことができる。
前記前側支持部10は左右一方の側壁11だけから突出していてもよく、両側壁11間に架設されていてもよい。前側支持部10が両側壁11間に架設されていると側壁11の剛性をより向上させることができる。
10 支持部(前側支持部)
11 側壁
13 奥壁
20 箱入りティッシュペーパー
30 冊子状収納物
Fr 車両前方側
Claims (4)
- インストルメントパネルに設けられている自動車用のグローブボックスであって、
箱入りティッシュペーパーを載置支持可能で、かつ、車両前方側の奥壁との間に冊子状収納物を挟み込み支持可能な中空箱状の支持部が側壁から幅方向内側に突出し、
前記支持部は前後両壁と上下両壁と端部壁と備え、
該端部壁が前記前後両壁と前記上下両壁の突出端部同士を連結することにより前記支持部が中空箱状に形成され、
前記前後両壁のうちの前壁と前記奥壁との間に前記冊子状収納物を挟み込んで支持する一方、前記上下両壁のうちの上壁に前記箱入りティッシュペーパーを載置支持する自動車用のグローブボックス。 - 前記支持部は両側壁から幅方向内側にそれぞれ突出している請求項1記載の自動車用のグローブボックス。
- 前記支持部は縦断面において縦長の長方形状に形成されている請求項1又は2記載の自動車用のグローブボックス。
- 前記グローブボックスの両側壁間に前記箱入りティッシュペーパーが嵌合する請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動車用のグローブボックス。
Priority Applications (1)
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JP2009221723A JP5553197B2 (ja) | 2009-09-26 | 2009-09-26 | 自動車用のグローブボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009221723A JP5553197B2 (ja) | 2009-09-26 | 2009-09-26 | 自動車用のグローブボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011068277A JP2011068277A (ja) | 2011-04-07 |
JP5553197B2 true JP5553197B2 (ja) | 2014-07-16 |
Family
ID=44013996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009221723A Active JP5553197B2 (ja) | 2009-09-26 | 2009-09-26 | 自動車用のグローブボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5553197B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (2)
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JP4609760B2 (ja) * | 2005-07-13 | 2011-01-12 | スズキ株式会社 | グローブボックス内の箱入りティシュペーパーの収納構造 |
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2009
- 2009-09-26 JP JP2009221723A patent/JP5553197B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2011068277A (ja) | 2011-04-07 |
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