JP4474621B2 - 物品ホルダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品ホルダに関し、更に詳細には、乗用車等の乗員室内に設置される車両内装部材の所要位置に形成され、硬貨や飲料容器および音楽CDケース等の各種物品を、車両の振動等によるがたつきを生ずることなく収容保持し得る物品ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乗用車の乗員室内には、インストルメントパネルやフロアコンソールおよびドアパネル等の各種車両内装部材が設置されている。例えば図14は、運転席と助手席との間のフロアに固定設置されるフロアコンソールを、コンソールリッドの開放状態で示す概略斜視図であり、また図15は、図14のY−Y線で破断したフロアコンソール10の部分側断面図である。このフロアコンソール10の所要位置には、運転席および助手席に着座した乗員の身辺の各種小間物を、一時的に収容保持し得る各種の物品ホルダが形成されている。
【0003】
例えば、フロアコンソール10の構成部材の一つである上面パネル11の傾斜部11aには、500円,100円,50円,10円等の各種硬貨Mに固有の直径サイズに見合った複数の収容保持部22を基材部21に形成したコインホルダ20を設け、夫々の硬貨Mを種類毎に収容保持し得るようになっている。また、前記上面パネル11の平坦部11bには、350ccのジュース缶や紙コップ等の飲料容器Nに固有の直径サイズに見合った収容保持部32を基材部31に形成したカップホルダ30を設け、上方から収容した各種飲料容器Nを収容保持し得るようになっている。更に、フロアコンソール10の構成部材の一つである収容箱体12には、音楽等のコンパクトディスク(CD)等を収納したCDケースKに固有の形状・サイズに見合った収容保持部42を基材部41に形成したCDホルダ40を設け、複数枚のCDケースKを保持し得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記コインホルダ20やカップホルダ30およびCDホルダ40は、フロアコンソール10(前記上面パネル11や収容箱体12)に前記基材部21,31,41を一体的に形成する形態のものや、該基材部21,31,41を別体に形成して後で前記フロアコンソール10に装着する形態のものがあるが、何れの形態でも夫々の基材部21,31,41は合成樹脂製の一体成形品とされている。すなわち、前記コインホルダ20の収容保持部22、カップホルダ30の収容保持部32、CDホルダ40の収容保持部42は、合成樹脂そのものが乗員室へ露出した状態となっており、保持される物品の数量が少ない場合やサイズが小さい場合には、車両の振動で傾倒したりずれ動いてしまう不都合があると共に、この際に不快な異音が発生する等の問題を内在していた。殊に、前記傾斜部11aに形成されたコインホルダ20では、収容保持部22に収容した硬貨Mが車両の振動で飛び出してしまう場合も有り得る。更には、合成樹脂製の基材部21,31,41および収容保持部22,32,42が乗員室から視認し得るため、質感低下を招来する欠点も指摘される。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、物品ホルダの外面形状に合致する形状に成形すると共に所要位置に弾性変形可能な係着部を一体的に設けた成形表皮材を、合成樹脂製の基材部および収容保持部の外面へ全体的に被着することで、前記係着部の弾性的な係着により収容した物品の姿勢保持を図ると共に質感向上を図った物品ホルダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本発明は、車両の乗員室内に臨む車両内装部材の基材部に収容保持部を形成して、物品をこの収容保持部に収容し得るようにした物品ホルダにおいて、
前記収容保持部の乗員室側のを被覆する形状に成形され収容保持部の乗員室側の面に被着される弾力性を有する成形表皮材と、
この成形表皮材前記収容保持部から離間するように突出形成して、該収容保持部側に開放する空間を有する凸形状に構成され、収容した前記物品の外面に弾性的に係着する係着部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る物品ホルダにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお前記物品ホルダは、インストルメントパネル、フロアコンソール、ドアパネル等の各種車両内装部材における乗員室内に臨む所要位置に設けられるが、本実施例では車両内装部材として前記フロアコンソール10を例示すると共に、物品ホルダとして前記コインホルダ20、カップホルダ30、CDホルダ40を例示する。従って、図14および図15を基づく従来技術の項で既出の部材と同一部材に関しては、同一の符号を付して説明する。
【0008】
【第1実施例】
図1は、本発明の第1実施例に係る物品ホルダの側断面図であって、前記フロアコンソール10における上面パネル11の傾斜部11aに設けたコインホルダ20を例示している。この第1実施例に係るコインホルダ20では、前記上面パネル11に基材部21が一体成形されると共に、この基材部21および該基材部21に形成された収容保持部22の外面全体に、別途成形された成形表皮材25を被着固定して構成されている。
【0009】
(基材部)
前記基材部21は、図15に示した従来のコインホルダと基本的に同一形状に成形されており、図6に示す如く、横長矩形状の該基材部21には、合計4個の収容保持部22が横並び状に形成されている。前記各収容保持部22は、500円,100円,50円,10円等の各種硬貨Mに固有の直径サイズに見合った縦断面U字形の保持壁23で形成されており、夫々の硬貨Mを種類毎に収容保持し得るようになっている。なお、夫々の収容保持部22の深さ寸法Hは、図1に示す如く、収容される硬貨Mの半径寸法D/2よりも大きく設定されており、これにより保持壁23は、硬貨Mの外周の半周分に相当する曲面部23aと、この曲面部23aおよび基材部21を連設する平面部23b,23bとから形成されている。また基材部21の外縁輪郭部には、係止孔部24が所要間隔毎に開口形成され、成形表皮材25に形成した後述の係止片部29が嵌入係止されるようになっている。
【0010】
(成形表皮材)
第1実施例の成形表皮材25は、図2および図5に示す如く、前記夫々の収容保持部22を含む前記基材部21の外面形状に合致する形状に予め一体成形したもので、基材部21の外面に密着する第1表皮部26と、各収容保持部22の保持壁23外面に密着する第2表皮部27とからなり、前記基材部21および収容保持部22の外面へ全体的に被着されるようになっている。この成形表皮材25は、例えば樹脂シート材を真空成形したものや、粉末樹脂を所謂パウダースラッシュ成形したもので、塩化ビニルまたはポリオレフィン系の材料等を材質として適宜の弾力性および柔軟性を有している。なお第1表皮部26および第2表皮部27の表面には、本革に似せた適宜の「シボ」が形成されている。
【0011】
(係着部)
そして第1実施例の成形表皮材25では、図1および図2に示す如く、前記第2表皮部27全体を硬貨Mの外周縁に沿った曲面状に成形することにより、この第2表皮部27と第1表皮部26との連設部分が全体的には適宜鋭角状(但し、先端部は曲面とされる)に形成されて収容保持部22内側へ突出し、硬貨Mに対する係着部28として機能するようになっている。すなわち前記保持壁23は、曲面部23aのみが硬貨Mの外周縁に沿うように形成してあるのに対し、第2表皮部27はその全体が硬貨Mの外周縁に沿うように形成してあるため、該第2表皮部27は保持壁23の平坦部23b部分が該保持壁23から分離して接触しておらず、この部分が前記係着部28として形成されている。従って、成形表皮材25に形成された開口部25aの開口幅は、硬貨Mの直径寸法Dよりも適宜小さく設定されている。また係着部28は、基材部21および保持壁23に接触することなく収容保持部22の内側へ突出しているので、前記硬貨Mの収容当接時に弾性的な変形が許容されている。
【0012】
(係止片部)
また前記成形表皮材25では、前記基材部21に形成した係止孔部24に嵌入係止される係止片部29が、前記第1表皮部26の外縁部に所要間隔毎に一体的に形成されている。この係止片部29は、前記係止孔部24の幅寸法よりも適宜幅広の鈎部29aを有しており、係止孔部24に嵌入した際にはこの鈎部29aが基材部21裏側に係止されるようになっている。
【0013】
前述のように成形された成形表皮材25は、図2および図6に示す如く、例えば両面テープや接着剤またはホットメルト接着剤等により、前記係着部28を除く部分が、前記基材部21および収容保持部22の外面に貼着または接着される。また、図3および図4に示す如く、前記各係止片部29を対応の係止孔部24へ嵌入係止させることで、第1表皮部26の外縁部が基材部21から捲れ上がることが防止される。これにより成形表皮材25は、基材部21および各収容保持部22の外面へ全体的に被着固定される。但し前記係着部28は、基材部21および収容保持部22に接触していないので、弾性的な変形が可能となっている。
【0014】
このように、成形表皮材25を被着した第1実施例に係るコインホルダ20では、夫々の収容保持部22に適合した硬貨Mを収容するに際しては、前記開口部25aが該硬貨Mの直径寸法Dよりも幅狭に設定されていることにより、当該硬貨Mの外周縁部が前記係着部28,28と干渉するようになる。しかしながら、硬貨Mを収容保持部22へ押込むように押圧した際には、前記係着部28,28が押圧変形され、該硬貨Mの収容保持部22内への収容が許容される。そして、硬貨Mが収容保持部22へ完全に収容された際には、図1に示す如く、第2表皮部27全体が該硬貨Mの外周縁に沿って延在するようになり、各係着部28,28により当該硬貨Mが保持されるようになる。これにより収容保持部22内の硬貨Mは、例えば車両が振動したとしてもがたつきが防止されると共に、該収容保持部22から外へ飛び出すこともない。また、収容保持部22全面が成形表皮材25で被覆されているので、万一硬貨Mが収容保持部22内でがたついたとしても、異音の発生が好適に防止される。更に、成形表皮材25の表面に「シボ」が形成されているので、コインホルダ20自体の質感が向上している。
【0015】
【第2実施例】
図7は、本発明の第2実施例に係る物品ホルダの側断面図であって、前記フロアコンソール10における上面パネル11の平坦部11bに設けたカップホルダ30を例示している。この第2実施例に係るカップホルダ30では、前記上面パネル11に基材部31が一体成形されると共に、この基材部31および該基材部31に形成された収容保持部32の外面全体に、別途成形された成形表皮材35を被着固定して構成されている。
【0016】
(基材部)
前記基材部31は、図15に示した従来のカップホルダと基本的に同一形状に成形されており、オーバル形状を呈する該基材部31には、2本の500ccサイズの飲料容器N(ペットボトル)を直立状態で横並びに収容し得る収容保持部32が形成されている。また基材部31には、図7および図9に示す如く、前記収容保持部32に沿って延在する係止溝部34が形成され、成形表皮材35に形成した後述の係止片部39が嵌入係止されるようになっている。また、収容保持部32を画成する保持壁33には、前記成形表皮材35に形成した後述の係着部38の変形を許容する通口33aが、夫々の係着部38に整合する位置に形成されている。
【0017】
(成形表皮材)
第2実施例の成形表皮材35は、図7〜図9に示す如く、前記収容保持部32を含む前記基材部31の外面形状に合致する形状に予め一体成形されたもので、基材部31の外面に密着する第1表皮部36と、収容保持部32の保持壁33の外面に密着する第2表皮部37とからなり、前記基材部31および収容保持部32に外面へ全体的に被着されるようになっている。また第2表皮部37における対向壁面の中央には、互いに対向する平面略台形状の膨出部37a,37aが形成されており、収容保持部32内を第1収容保持部32aおよび第2収容保持部32bに区画形成している。この成形表皮材35は、前記第1実施例と同様に、例えば樹脂シート材を真空成形したものや、粉末樹脂を所謂パウダースラッシュ成形したもので、塩化ビニルやポリオレフィン系の材料等を材質として適宜の弾力性および柔軟性を有している一方、その表面には適宜の「シボ」が形成されている。
【0018】
(係着部)
そして第2実施例の成形表皮材35では、図9に示す如く、第1収容保持部32aおよび第2収容保持部32b毎に、収容した飲料容器Nの外面に接触する係着部38が3つずつ突出成形されている。夫々収容保持部32a,32bの各係着部38は、水平方向へ120度ずつ離間した位置で該収容保持部32a,32bの中央を指向する山形状に突出形成され、常にはこの突出状態に形状保持されているが、半径方向外方へ変形し得るようになっている。そして夫々の係着部38は、図8に示す如く、例えば250ccの飲料容器(ジュース缶)Nを収容保持部32a,32bに収容する際は、殆ど変形することなく当該飲料容器Nの収容を許容すると共に該容器Nの外周面に接触するように設定されている。一方、500ccの飲料容器(ペットボトル)Nを該収容保持部32a,32bに収容する際には、夫々の係着部38は半径方向外方へ押圧されて弾性変形し、これにより当該飲料容器Nの収容を許容すると共に該容器Nの外周面に接触するように設定されている。
【0019】
(係止片部)
また前記成形表皮材35では、前記第1表皮部36の外縁部に、前記基材部31に形成した係止溝部34に嵌入係止される係止片部39が形成されている。なお第2実施例では、係止片部39が第1表皮部36の外周縁に連続的に延在する形態とされるため、これに伴って前記係止溝部34は、基材部31の外周縁に連続的に延在形成されている。
【0020】
前述のように成形された成形表皮材35は、例えば両面テープや接着剤またはホットメルト接着剤等により、図9に示す如く、前記基材部31および収容保持部32の外面へ貼着または接着される。また、前記各係止片部39を対応の係止溝部34へ嵌入係止させることで、第1表皮部36の外縁部が基材部31から捲れ上がることが防止される。これにより成形表皮材35は、基材部31および収容保持部32の外面全体に被着固定される。但し前記各係着部38は、夫々の通口33aに整合して収容保持部32(保持壁33)の外面に接触することなく該収容保持部38の内側へ突出しているので、弾性的な変形が可能となっている。
【0021】
このように、成形表皮材35を被着した第2実施例に係るカップホルダ30では、250ccのジュース缶から500ccのペットボトルまでのサイズの飲料容器Nであれば、前記各係着部38が対応の飲料容器Nの大きさに追従して弾性的に変形することにより、当該飲料容器Nの収容を許容すると共に該飲料容器Nの外面に係着される。これにより、例えば車両が振動したとしても、各収容保持部32a,32b内での飲料容器Nのがたつきの生ずることが防止されると共に、万一飲料容器Nが収容保持部32a,32b内でがたついたとしても、異音の発生が好適に防止される。更に、成形表皮材35の表面に「シボ」が形成されているので、カップホルダ30自体の質感が向上している。
【0022】
【第3実施例】
図10は、本発明の第3実施例に係る物品ホルダの側断面図であって、前記フロアコンソール10における収容箱体12に設けたCDホルダ40を例示している。この第3実施例に係るCDホルダ40は、前記収容箱体12に基材部41が一体成形されると共に、この基材部41全体が収容保持部42とされ、この基材部41の外面全体に別途成形された成形表皮材45を被着固定して構成されている。
【0023】
(基材部)
前記基材部41は、図15に示した従来のCDホルダと基本的に同一形状に成形されており、その全体が収容保持部42として例えば10枚程度のCDケースKを、並列状態で収容し得るようになっている。また基材部41の上縁部には、図10および図11に示す如く所要間隔毎に係止孔部44が形成され、成形表皮材45に形成した後述の係止片部49が対応的に嵌入係止されるようになっている。また、収容保持部42を画成する保持壁43の底部には、前記成形表皮材45に形成した係着突部50が係着する係着孔43aが成形されている。
【0024】
(成形表皮材)
第3実施例の成形表皮材45は、図10および図12に示す如く、収容保持部42の保持壁43の外面形状に合致する形状に予め一体成形された表皮部46からなり、該収容保持部42の外面へ全面的に被着されるようになっている。また表皮部46における対向側壁面46a,46aの上端縁内側には、内側へ一体的に突出した係着部48が、CDケースKに固有の厚み寸法に見合った間隔毎に形成されている。また、前記側壁面46a,46aと底壁面46bとの隅角部には、内側へ突出した膨出部47が、CDケースKに固有の厚み寸法に見合った間隔毎に形成されている。更に底壁面46bには、前記各係着孔43bに対応した係着突部50が下方へ突出形成されている。この成形表皮材45は、前記第1実施例と同様に、例えば樹脂シート材を真空成形したものや、粉末樹脂を所謂パウダースラッシュ成形したもので、塩化ビニルやポリオレフィン系の材料等を材質として適宜の弾力性および柔軟性を有している一方、その表面に「シボ」が形成されている。
【0025】
(係止片部)
また前記成形表皮材45では、前記表皮部46の側壁面46a,46aの上端縁外側に、前記基材部41に形成した係止孔部44に嵌入係止される係止片部49が形成されている。この係止片部49は、前記係止孔部44の幅寸法よりも適宜幅広の鈎部49aを有しており、係止孔部44に嵌入した際にはこの鈎部49aが、基材部41裏側に係止されるようになっている(図11)。
【0026】
前述のように成形された成形表皮材45は、例えば両面テープや接着剤またはホットメルト接着剤等により、前記基材部41(収容保持部42)の外面に対して貼着または接着される。また、前記各係止片部49を対応の係止孔部44へ嵌入係止させることで、表皮部46に上縁部が基材部41から捲れることが防止される。更に前記各係着突部50を、対応の係着孔43aに嵌合係着する。これにより成形表皮材45は、基材部41(収容保持部42)の外面全体に好適に被着固定される。但し、前記各係着部48および各膨出部47は、前記収容保持部42の保持壁43に接触することなく該収容保持部42の内側へ突出しているので、弾性的な変形が可能となっている。
【0027】
このように、成形表皮材45を被着した第3実施例に係るCDホルダ40では、各係着部48および各膨出部47の間にCDケースKを上方からスライド挿入することにより、該CDケースKの下側が前記膨出部47,47で両側から保持されると共に、該ケースKの上側が前記係着部48,48で両側から保持される。しかも前記係着部48および膨出部47が、CDケースKの外面に弾性的に係着するので、該CDケースKは収容保持部42内で好適に姿勢保持される。これにより、例えば車両が振動したとしても、収容保持部42内でのCDケースKのがたつきが防止されると共に、万一CDケースKが収容保持部42内でがたついたとしても、異音の発生が好適に防止される。また、成形表皮材45の表面に「シボ」が形成されているので、CDホルダ40自体の質感が向上している。
【0028】
本発明が対象とする物品ホルダは、前記第1実施例におけるコインホルダ20、第2実施例に係るカップホルダ30、第3実施例に係るCDホルダ40に限定されるものではなく、この他に例えば、ボールペンやサインペン等に固有の形状・サイズに見合った収容保持部を有してこれらペンを保持し得るペンホルダ、給油カードやテレフォンカード等に固有の形状・サイズに見合った収容保持部を有してこれらカードを保持し得るカードホルダ等も対象とされる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る物品ホルダによれば、成形表皮材を被着した収容保持部に収容した物品は、該成形表皮材に設けた係着部で弾性的に係着保持されるので、車両が振動したとしても収容保持部内でのがたつきが好適に防止されると共に、万一がたついたとしても異音の発生が好適に防止される有益な効果を奏する。しかも係着部は、収容保持部の外面に接触することなく該収容保持部の内側突出しているので、物品の収容当接時に弾性的な変形が許容され、当該物品を適切に保持することが可能となる。
また予め所要形状に成形された成形表皮材は、基材部に対して両面テープや接着剤で簡単かつ容易に被着固定できると共に、更に成形表皮材側に設けた第1係止部と基材部側に設けた第2係止部とを係止させることにより、該成形表皮材の被着固定が更に確実なものとなる。しかも、樹脂製の基材部および収容保持部が成形表皮材で被覆されるので、物品ホルダ自体の質感向上も図られる。
なお物品ホルダとしては、硬貨を収容保持するコインホルダ、飲料容器を収容保持するカップホルダ、CDケースを収容保持するCDホルダ等、各種車両内装部材の所要位置に設けられるものが対象とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品ホルダの第1実施例として例示したコインホルダの側断面図であって、成形表皮材を被着した収容保持部に硬貨を収容した状態を示している。
【図2】図1のコインホルダに関して、収容保持部を形成した基材部に、予め所要形状に成形した成形表皮材を被着した状態を示す側断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のコインホルダに実施される成形表皮材の概略斜視図である。
【図6】図5に示す成形表皮材をフロアコンソールに成形した基材部に被着する直前状態を示す斜視図である。
【図7】物品ホルダの第2実施例として例示したカップホルダの側断面図であって、収容保持部に成形表皮材を被着した状態を示している。
【図8】図7のカップホルダに関して、成形被覆材を被着した収容保持部に、サイズの異なる飲料容器を収容した状態を示す側断面図である。
【図9】予め所要形状に成形したカップホルダ用の成形表皮材を、フロアコンソールに成形した基材部に被着する直前状態を示す斜視図である。
【図10】物品ホルダの第3実施例として例示したCDホルダの側断面図であって、成形表皮材を被着した収容保持部にCDケースを収容した状態を示している。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】図10のCDホルダに使用される成形表皮材の概略斜視図である。
【図13】図12に示した成形表皮材に一体成形した係着部および係止片部の部分斜視図である。
【図14】各種物品ホルダを設けたフロアコンソールの概略斜視図である。
【図15】図14のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
10 フロアコンソール(車両内装部材)
20 コインホルダ(物品ホルダ)
21,31,41 基材部
22,32,42 収容保持部
23 保持壁
23a 曲面部
24,34,44 係止孔部,係止溝部(第2係止部)
25,35,45 成形表皮材
27 表皮部
28,38,48 係着部
29,39,49 係止片部(第1係止部)
30 カップホルダ(物品ホルダ)
33 保持壁
33a 通口
37 表皮部
40 CDホルダ(物品ホルダ)
43 保持壁
46 表皮部
M 硬貨(物品)
N 飲料容器(物品)
K CDケース(物品)

Claims (7)

  1. 車両の乗員室内に臨む車両内装部材(10)の基材部(21,31,41)に収容保持部(22,32,42)を形成して、物品(M,N,K)をこの収容保持部(22,32,42)に収容し得るようにした物品ホルダ(20,30,40)において、
    前記収容保持部(22,32,42)の乗員室側のを被覆する形状に成形され収容保持部(22,32,42)の乗員室側の面に被着される弾力性を有する成形表皮材(25,35,45)と、
    この成形表皮材(25,35,45)前記収容保持部(22,32,42)から離間するように突出形成して、該収容保持部(22,32,42)側に開放する空間を有する凸形状に構成され、収容した前記物品(M,N,K)の外面に弾性的に係着する係着部(28,38,48)とを備えた
    ことを特徴とする物品ホルダ。
  2. 前記係着部(28,38,48)を除く前記成形表皮材(25,35,45)を、両面テープまたは接剤により、基材部(21,31,41)および収容保持部(22,32,42)の外面に被着固定する請求項1記載の物品ホルダ。
  3. 前記成形表皮材(25,35,45)の所要位置に第1係止部(29,39,49)を設けると共に、前記基材部(21,31,41)の所要位置に前記第1係止部(29,39,49)が係止可能な第2係止部(24,34,44)を設け、
    前記第1係止部(29,39,49)を前記第2係止部(24,34,44)に嵌入係止させることで、前記成形表皮材(25,35,45)を前記基材部(21,31,41)の外面に被着固定する請求項1または2記載の物品ホルダ。
  4. 前記物品ホルダ(20)は、各種硬貨(M)を保持可能なコインホルダであって、
    前記収容保持部(22)は、前記硬貨(M)の外周の半周分に沿う曲面部(23a)が形成された保持壁(23)を有し、
    前記成形表皮材(25)は、前記硬貨(M)の外周の半周分以上に沿う表皮部(27)を有し、
    前記表皮部(27)の前記保持壁(23)から離間した部分が、前記係着部(28)として形成された請求項1〜の何れか一項に記載の物品ホルダ。
  5. 前記物品ホルダ(30)は、各種飲料容器(N)を保持可能なカップホルダであって、
    前記収容保持部(32)は、前記飲料容器(N)を収容し得る保持壁(33)を有し、
    前記成形表皮材(35)は、前記保持壁(33)を被覆する表皮部(37)を有し、
    前記係着部(38)は、前記成形表皮材(25)から収容保持部(32)内へ山形状に突出して、前記飲料容器(N)の外周に3方向から等間隔に係着するように形成された請求項1〜の何れか一項に記載の物品ホルダ。
  6. 前記物品ホルダ(40)は、CDケース(K)を保持可能なCDホルダであって、
    前記収容保持部(42)は、複数の前記CDケース(K)を並列状態で収容し得る保持壁(43)を有し、
    前記成形表皮材(45)は、前記保持壁(43)を被覆する表皮部(46)を有し、
    前記係着部(48)は、前記成形表皮材(25)から収容保持部(42)内へ前記CDケース(K)の厚み寸法に見合った間隔毎に突出して、該CDケース(K)を両側から挟持するように形成された請求項1〜の何れか一項に記載の物品ホルダ。
  7. 前記保持壁(33)の前記係着部(38)に対応する部位に、該係着部(38)が該保持壁(33)に接触するのを回避する通口(38a)が形成された請求項記載の物品ホルダ。
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