JP2003327068A - オーナメントを備えたエアバッグカバー - Google Patents
オーナメントを備えたエアバッグカバーInfo
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Abstract
ーナメントを備えたエアバッグカバーを提供すること。 【解決手段】エアバッグカバー12の扉部14aの表面
側に配設される装飾部32を備えたオーナメント31
が、各取付脚部35を扉部14aに設けられた取付孔1
9に貫通させて、扉部14aの裏面側で折曲させること
により、扉部14aに取り付けられる。各取付脚部35
における扉部14aの裏面側で折曲された部位の先端付
近に、各取付脚部35の先端側を折曲させる第2折曲部
38が、配設される。第2折曲部38により折曲された
各取付脚部35の先端35c付近が、各取付脚部35に
おける第1折曲部37と第2折曲部38との間の部位3
5bの軸方向に略沿う抜き方向に対して係止されるよう
に、エアバッグカバー12の形成材料と相溶性を有して
溶融固化された被覆部27により、被覆されている。
Description
されたエアバッグを覆うエアバッグカバーであって、オ
ーナメントを備えたエアバッグカバーに関する。エアバ
ッグカバーを備えたエアバッグ装置は、自動車のステア
リングホイール・助手席前方部位・ドア・シート等に搭
載されている。
エアバッグカバーとしては、特開2001−35409
8(特に図3)に示す構成のものがあった。
扉部の表面側に配設される装飾部と、装飾部から下方へ
延びる複数の取付脚部と、を備えたオーナメントが、各
取付脚部を扉部に設けられた取付孔に貫通させて、取付
孔近傍における扉部の裏面側の第1折曲部で折曲させる
ことにより、扉部に取り付けられていた。そして、各取
付脚部における扉部の裏面側で折曲された第1折曲部よ
り先端付近には、各取付脚部の先端側を折曲させる第2
折曲部が、それぞれ、配設され、エアバッグカバーの形
成材料と相溶性を有して溶融固化された被覆部により、
各取付脚部の第2折曲部付近が、被覆される構成であっ
た。
脚部の第2折曲部付近が、被覆部により被覆されること
から、オーナメントの取付脚部が、展開膨張するエアバ
ッグと干渉せず、エアバッグにダメージを与える虞れが
なく、さらに、被覆部が第2折曲部のはね上げを抑え
て、エアバッグカバーの扉部が開く際のオーナメントの
取付強度を向上させていた。
を供給するインフレーターとして、出力の大きなインフ
レーターを使用する場合には、膨張するエアバッグがエ
アバッグカバーの扉部を押し開く際に、扉部に大きな力
が作用することから、オーナメントにおける取付脚部の
エアバッグカバーへの取付強度を、一層、高める必要が
生じていた。
り、エアバッグカバーに対して強固に取付可能なオーナ
メントを備えたエアバッグカバーを提供することを目的
とする。
トを備えたエアバッグカバーは、折り畳まれたエアバッ
グを覆い、かつ、エアバッグの展開膨張時に開く扉部を
備えた合成樹脂製のエアバッグカバーであって、扉部の
表面側に配設される装飾部と、装飾部から下方へ延びる
複数の取付脚部と、を備えたオーナメントが、各取付脚
部を扉部に設けられた取付孔に貫通させて、取付孔近傍
となる第1折曲部により、扉部の裏面側で折曲させるこ
とにより、前記扉部に取り付けられるとともに、各取付
脚部における扉部の裏面側で折曲された部位の先端付近
に、各取付脚部の先端側を折曲させる第2折曲部が、そ
れぞれ、配設され、エアバッグカバーの形成材料と相溶
性を有して溶融固化された被覆部により、各取付脚部の
先端付近が、被覆される構成のオーナメントを備えたエ
アバッグカバーにおいて、第2折曲部により折曲された
各取付脚部の先端付近が、各取付脚部における第1折曲
部と第2折曲部との間の部位の軸方向に略沿う抜き方向
に対して係止されるように、被覆部により、被覆されて
いることを特徴とする。
グカバーでは、第2折曲部により折曲された各取付脚部
の先端付近が、各取付脚部における第1折曲部と第2折
曲部との間の部位の軸方向に略沿う抜き方向に対して係
止されるように、被覆部により、被覆されていることか
ら、仮に、エアバッグの展開膨張時に、扉部に大きな力
が作用して、各取付脚部の折曲状態を解除させるよう
な、各取付脚部に対して取付孔から抜く方向の力が作用
しても、第2折曲部により折曲された取付脚部の先端が
被覆部から抜け難い。そのため、各取付脚部の先端側か
らの抜けが、被覆部によって的確に規制され、各取付脚
部全体のエアバッグカバーから抜けるような変形や移動
を防止できて、オーナメントのエアバッグカバーへの取
付強度を向上させることができる。
対して強固に取付可能なオーナメントを備えたエアバッ
グカバーを提供することができる。
アバッグカバーにおいて、各第2折曲部に、折曲作業の
起点となる脆弱部が、形成されている構成とすることが
好ましい。
上記のような構成とすれば、第2折曲部における取付脚
部の折曲作業が容易となる。また、各取付脚部における
第2折曲部から先端付近までの寸法を略一定とすること
ができることから、被覆部に対して抜けないように配設
される各取付脚部における先端の長さ寸法を、一定して
確保し易く、オーナメントを、取付強度を安定させて、
エアバッグカバーに取り付けることができる。
エアバッグカバーにおいて、扉部の裏面側における各取
付脚部の先端付近には、第2折曲部を折曲させない状態
で、第1折曲部を折曲させた際、各取付脚部の先端付近
だけを当接支持可能に、下方へ突出する当接部が、それ
ぞれ、配設され、当接部に、取付脚部の先端付近を当接
させた状態で、第2折曲部となる部位を扉部側に向かっ
て押圧して曲げ変形させることにより、第2折曲部が、
形成されていることが、好ましい。
上記のような構成とすれば、当接部に各取付脚部の先端
付近を当接させた状態で、各取付脚部における第2折曲
部の部位を、治具等により扉部側に向かって押圧すれ
ば、第2折曲部を形成することができる。そのため、オ
ーナメントの取付作業性を向上させることができる。
えたエアバッグカバーにおいて、扉部の裏面側における
各第2折曲部付近となる部位に、溶融時に各取付脚部の
先端付近を被覆可能として被覆部を形成可能な溶融固化
予定部が、それぞれ、配設されている構成とすることが
好ましい。
上記のような構成とすれば、扉部の裏面側における各第
2折曲部付近となる部位に予め配設されている溶融固化
予定部を溶融固化させることで、各取付脚部の先端付近
を容易に被覆させることができる。そのため、被覆部の
材料を別途用意する必要がなく、被覆作業性が向上す
る。
に基づいて説明する。
バッグカバーは、図1・2に示すように、3本スポーク
タイプのステアリングホイールWの中央のボス部Bの上
部に配置されるエアバッグ装置1に使用されるものであ
る。エアバッグ装置1は、折り畳まれて収納されるエア
バッグ2と、エアバッグ2に膨張用ガスを供給するイン
フレーター4と、エアバッグ2・インフレーター4・エ
アバッグカバー12を保持するバッグホルダ5と、支持
プレート9と、を備えて構成されている。そして、エア
バッグ装置1は、支持プレート9に支持される構成であ
り、エアバッグ装置1と支持プレート9との間には、ホ
ーンスイッチ機構10が、配設されている。
袋状としている。インフレーター4は、上部にガス吐出
口4bを備えた略円柱状の本体4aと、本体4aの外周
面から突出するフランジ部4cと、を備えて構成されて
いる。
本体4aを下方から挿入させる挿通孔6aを配置させた
底壁部6と、底壁部6の外周縁から上方へ延びる側壁部
7と、を備えて構成されている。この側壁部7はスポー
ク部S(図2参照)が配設される部位付近の3箇所に、
それぞれ、形成されている。底壁部6の前縁側には、下
方へ延びて上方へ反転する連結部6bが形成され、連結
部6bの先端には、下方へ反転する係止爪6cが形成さ
れている。この連結部6bは、スポーク部Sが配置され
ていない部位、すなわち、ステアリングホイールWの前
側と、後方側左右と、の3箇所に、それぞれ、形成され
ている。そして、各連結部6bは、エアバッグカバー1
2の側壁部29における係止溝29bを係止爪6cで係
止するとともに、側壁部29をリベット44止めして、
エアバッグカバー12をバッグホルダ5に取り付けてい
る。
から上方へ延びて、上端に、外方へ延びる取付部7aを
備えて構成されている。各取付部7aは、ナット7bを
固着させており、ナット7bに螺合されるホーンスイッ
チ機構10の段付きボルト10aにより、ホーンスイッ
チ機構10を介在させて、支持プレート9の支持部9a
に連結支持されている。
グホルダ5への取り付けは、エアバッグ2の開口2a周
縁に配設される円環状のリテーナ3において下方に突出
するように配設される図示しないボルトを、エアバッグ
開口2aの周縁・バッグホルダ5の底壁部6における挿
通孔6aの周縁・インフレーター4のフランジ部4cを
貫通させて、ナット止めすることにより、行なわれてい
る。
系やスチレン系等の熱可塑性エラストマーから形成され
て、折り畳まれたエアバッグ2の上方を覆う天井壁部1
3と、天井壁部13の下面から下方へ突出する略三角筒
形状の側壁部29と、を備えて構成されている。
バッグホルダ5の連結部6bにリベット44止めするた
めの取付孔29aが、複数形成されている。
周囲に配設される破断予定部15と、扉部14の開き時
のヒンジとなるヒンジ部16と、を備えて構成されてい
る。扉部14は、図2に示すように、車両の前方側に位
置する大扉部14aと、後方側の左右に位置する2つの
小扉部14b・14bと、から構成されている。そし
て、大扉部14aの後方側中央付近には、略楕円形のオ
ーナメント31が、配設されている。破断予定部15
は、扉部14a・14bの周囲において、オーナメント
31を取り付ける取付部位17を迂回するようにして、
配設されている。実施形態の場合、破断予定部15は、
図2に示すように、上方から見て略U字形状と略逆T字
形状とが車両前後方向で結合された形状とされている。
そして、U字状部位15aが破断することにより、大扉
部14aが前方側に開くように構成され、U字状部位1
5aと逆T字状部位15bとが破断することにより、小
扉部14b・14bが、それぞれ、左右方向における斜
め後方側に開くように構成されている。そして、実施形
態の場合、各扉部14(14a・14b)の開く際のヒ
ンジ部16は、各側壁部29の近傍部位となる(図1参
照)。
7は、図3・4に示すように、オーナメント31の後述
する装飾部32を収納させる収納凹部18と、オーナメ
ント31の後述する4本の取付脚部35を、それぞれ、
挿通させる4つの取付孔19と、大扉部14aの裏面側
に形成されて各取付脚部35を固定する4つの固定部2
2と、を備えている。収納凹部18は、大扉部14aの
表面を、略楕円形の装飾部32を収納可能に、略楕円形
状に凹ませるようにして形成されている。実施形態の場
合、取付部位17は、収納凹部18を構成する部位の肉
厚を、大扉部14aの肉厚と略同一として、大扉部14
aの裏面側に突出するように、形成されている。各固定
部22は、収納凹部18の裏面側となる部位に配設され
ている。各取付孔19は、収納凹部18の周縁付近にお
いて、各固定部22と連通するように、表裏を貫通して
配設されている。実施形態の場合、各取付孔19は、各
取付脚部35を挿通可能に、略矩形状に開口している。
における各取付脚部35の後述する中間部位35bと先
端部位35cとの周囲を全周にわたって囲うこととなる
周壁部23を備えて構成されている。この周壁部23
は、図5・6に示すように、略四角筒状とされて、下方
に突出するように、配設されている。この周壁部23
は、オーナメント31取付時において、下端から取付脚
部35を突出させない高さ寸法に設定されている。各取
付孔19は、各固定部22の周壁部23における外周側
壁部23aに隣接して、配設されている。そして、各固
定部22における取付孔19の内周側には、下方へ突出
する突起部25が、取付孔19に沿って、配設されてい
る。この突起部25は、オーナメント31の取付作業時
において、オーナメント31の各取付脚部35における
後述する第1折曲部37を折曲させる際の支点となると
同時に、オーナメント31の各取付脚部35における後
述する第2折曲部38を折曲させる際に、各取付脚部3
5の第1折曲部37付近を支持することとなる部位であ
る。
bには、取付部位17の中央側の縁部に、図5・6に示
すように溶融固化予定部26が、下方に突出するよう
に、形成されている。ちなみに、図5は、オーナメント
31を取り付ける前の取付部位17の底面図であり、図
6は、オーナメント31を取付部位17に取り付けて、
被覆部27を形成する前の状態の底面図である。この溶
融固化予定部26は、オーナメント31取付時には、図
3・4に示すように、溶融されて被覆部27を形成する
こととなる。被覆部27は、図3・4に示すように、周
壁部23と取付脚部35との隙間を埋めるように形成さ
れるもので、実施形態の場合、取付脚部35の先端部位
35cを覆うとともに中間部位35bの先端側を半分程
度被覆するように、形成されることとなる。また、周壁
部23における内周側壁部23b(特に、その取付孔1
9側の縁部23c)は、オーナメント31取付作業時に
おいて、第2折曲部38を折曲させない状態で、第1折
曲部37を折曲させた際、各取付脚部35の先端部位3
5cを当接支持することとなる部位(当接部)である。
側において、収納凹部18に収納されて配設される略楕
円形状の装飾部32と、装飾部32の外周縁から下方へ
延び、各取付孔19を貫通して扉部14aの裏面側で折
曲されることとなる4本の取付脚部35と、を備えてい
る。装飾部32は、平面視の状態で文字や模様等を表現
する装飾本体部33を備えている。
うに、それぞれ、元部側に配設されて取付孔19を貫通
する貫通部位35aと、扉部14aの裏面側において中
心側に向かって折曲される中間部位35bと、先端側に
配設されて下方に向かって折曲されることとなる先端部
位35cと、を備えて構成されている。すなわち、実施
形態の各取付脚部35では、貫通部位35aと中間部位
35bとの間に第1折曲部37が形成され、中間部位3
5bと先端部位35cとの間に第2折曲部38が形成さ
れることとなる。第2折曲部38の部位には、各取付脚
部35の幅方向の両縁部を略楔状に切り欠いて形成され
る脆弱部としての切欠部39・39が、形成されてい
る。この切欠部39は、折曲作業の起点とされるもの
で、先端部位35cを中間部位35bに対して容易に折
曲可能とするために配設されるとともに、第2折曲部3
8の位置決めとなる部位である。なお、図7には、エア
バッグカバー12に取り付けられる前の状態のオーナメ
ント31が示されている。各取付脚部35は、取付前の
状態では、貫通部位35a、中間部位35b、及び、先
端部位35cを、全て直線状に形成しており、オーナメ
ント31取付時に、第1折曲部37及び第2折曲部38
の部位で、それぞれ、折曲されることとなる。なお、第
1折曲部37は、オーナメント31のエアバッグカバー
12への取付時において、図4に示すように、取付孔1
9近傍の突起部25付近に、位置することとなる。
オーナメント31をエアバッグカバー12に取り付けた
状態では、先端側を下方に向けるように第2折曲部38
を折曲させて、配設されることとなる。この先端部位3
5cは、中間部位35bと先端部位35cとの間の角度
θを、90゜以下とするように、折曲されている(図4
参照)。そして、各先端部位35cは、取付脚部35に
おける第1折曲部37と第2折曲部38との間の部位と
なる中間部位35bの軸方向に略沿う抜き方向に対して
係止されるように、第1折曲部37側の面35d(アン
ダーカット部位)を、被覆部27により、覆われてい
る。実施形態の場合、被覆部27は、図3・4に示すよ
うに、先端部位35cの第1折曲部37側の面35dか
ら中間部位35bの先端側にかけてを、覆っている。
ウムやステンレス等の1枚の板金素材(実施形態では
0.5mm程度の厚さのアルミニウム板)を、打ち抜き
や絞り等のプレス加工することにより、形成されてい
る。
ー12への取り付けについて説明をする。まず、図8の
Aに示すように、オーナメント31の各取付脚部35を
各取付孔19に挿通させるようにして、装飾部32を収
納凹部18内に収納させる。次いで、図8のBに示すよ
うに、治具Tを利用して、中間部位35bを中心側に向
かわせるようにして、各取付脚部35を、突起部25付
近となる第1折曲部37の部位により折曲させる。この
とき、先端部位35cの先端は、周壁部23における内
周側壁部(当接部)23b(23c)に、当接支持され
ている。
部35における第2折曲部38の部位を、治具Tを利用
して、扉部14a側に向かって押圧し、先端部位35c
の先端側が下方に位置するように、第2折曲部38を折
曲させる。このとき、中間部位35bの元部側が突起部
25に支持され、先端部位35cの先端側が内周側壁部
23bに支持されることから、第2折曲部38の部位を
治具Tにより押圧するだけで、容易に折曲させることが
できる。そして、図9のBに示すように、内周側壁部2
3bに配設される溶融固化予定部26を、加熱等するこ
とにより溶融させ、その後、冷却固化させて、先端部位
35cの下部側の面から中間部位35bの先端側にかけ
てを被覆する被覆部27を形成すれば、オーナメント3
1のエアバッグカバー12への取付固定が完了する。
て説明する。まず、エアバッグ2内にリテーナ3を配置
させてエアバッグ2を折り畳み、挿通孔6a内に下方か
らインフレーター本体4aを挿入させ、リテーナ3の図
示しないボルトをバッグホルダ5の底壁部6とインフレ
ーター4のフランジ部4cとに挿通させて、ナット止め
する。その後、オーナメント31を取付固定したエアバ
ッグカバー12を、折り畳まれたエアバッグ2に被せ、
係止溝29bに係止爪6cを挿入させ、側壁部29をバ
ッグホルダ5の底壁部6における連結部6bにリベット
44止めする。そして、バッグホルダ5の側壁部7にお
ける取付部7aに配設されるナット7bに、支持プレー
ト9を配置させたホーンスイッチ機構10の段付きボル
ト10aを螺合させて、支持プレートの支持部9aを各
取付部7aに連結させることにより、エアバッグ装置1
の組み付けが完了する。
たステアリングホイールWを車両に搭載した後、インフ
レーター4のガス吐出口4bから膨張用ガスが吐出され
れば、膨張するエアバッグ2が破断予定部15を破断さ
せ、扉部14(14a・14b)を押し開き、天井壁部
13から突出して、大きく膨張することとなる。
えたエアバッグカバー12では、第2折曲部38により
折曲された各取付脚部35の先端部位35cが、各取付
脚部35において、第1折曲部37と第2折曲部38と
の間の中間部位35bの軸方向に略沿う抜き方向に対し
て係止されるように、被覆部27により、被覆されてい
る。すなわち、実施形態では、各取付脚部35の先端部
位35cが、アンダーカット部位となる第1折曲部37
側の面35dを、被覆部27により被覆されていること
から、エアバッグ2の展開膨張時に、扉部14aに大き
な力が作用して、各取付脚部35の折曲状態を解除させ
るような、各取付脚部35に対して取付孔19から抜く
方向の力が作用しても、第2折曲部38により折曲され
た各取付脚部35の先端部位35cが、被覆部27から
抜け難い。そのため、各取付脚部35の先端部位35c
側からの抜けが、被覆部27によって的確に規制され、
各取付脚部35全体のエアバッグカバー12から抜ける
ような変形や移動を防止できて、オーナメント31のエ
アバッグカバー12への取付強度を向上させることがで
きる。
12に対して強固に取付可能なオーナメント31を備え
たエアバッグカバー12を提供することができる。
先端部位35cが、下部側を被覆部27により覆われる
こととなるため、各取付脚部35の先端部位35cが扉
部14a裏面から離れるようなはね上げも、被覆部27
により抑えられることとなる。
えたエアバッグカバー12では、各第2折曲部38に、
折曲作業の起点となる脆弱部としての切欠部39・39
が、形成されている構成である。そのため、第2折曲部
38における取付脚部35の折曲作業が容易となる。ま
た、各取付脚部35における第2折曲部38から先端付
近までの寸法、すなわち、先端部位35cの長さ寸法を
略一定とすることができることから、被覆部27に対し
て抜けないように配設される各取付脚部35における先
端部位35cの長さ寸法を、一定して確保し易く、オー
ナメント31を、取付強度を安定させて、エアバッグカ
バー12に取り付けることができる。
の形状は、実施形態の切欠部39の形状に限られるもの
ではなく、例えば、第2折曲部の部位に、断続的に切り
込みを形成したり、第2折曲部の部位の肉厚を薄くする
こと等により、脆弱部を形成してもよい。
えたエアバッグカバー12では、扉部14aの裏面側に
おける各取付脚部35の先端部位35c付近には、第2
折曲部38を折曲させない状態で、第1折曲部37を折
曲させた際の各取付脚部35の先端部位35aを当接支
持可能な当接部としての内周側壁部23b(23c)
が、配設されている構成である。そのため、各内周側壁
部23b(23c)に各取付脚部35の先端部位35a
を当接させた状態で、各取付脚部35における第2折曲
部38の部位を、治具T等により扉部14a側に向かっ
て押圧すれば、第2折曲部38を形成することができ
る。その結果、オーナメント31の取付作業性を向上さ
せることができる。
グカバー12側に当接部を配設させなくともよく、さら
には、取付脚部の折曲形状を上述した形状としなくとも
よい。すなわち、実施形態の各取付脚部35では、先端
部位35cの先端側が下方に位置するように、第2折曲
部38を折曲させているが、例えば、図10に示すよう
に、各取付脚部35を、先端部位35cの先端側が上方
に位置するように、第2折曲部38を折曲させて、オー
ナメント31を取り付ける構成としてもよい。このと
き、取付脚部35は、図10の二点鎖線に示すように、
第2折曲部38をあらかじめ折曲させて先端部位35c
を中間部位35bに対して折曲させた後、第1折曲部3
7を折曲させて、取り付けられることとなる。このよう
な構成の場合にも、図10に示すように、先端部位35
cの折曲時における第1折曲部37側となる面35d
(アンダーカット部位)を被覆部27により被覆させれ
ば、先端部位35cが被覆部27から抜け難く、オーナ
メント31がエアバッグカバー12から外れることを、
極力防止することが可能となる。また、図10の二点鎖
線に示すように、被覆部27により、中間部位35bの
下面側を被覆させる構成とすれば、各取付脚部35の先
端部位35cが扉部14a裏面から離れるようなはね上
げも、被覆部27により抑えることができる。
を備えたエアバッグカバー12では、扉部14aの裏面
側における各第2折曲部38付近となる部位に、溶融固
化予定部26が、それぞれ、配設されている構成であ
る。そのため、扉部14aの裏面側における各第2折曲
部38付近となる部位に予め配設されている溶融固化予
定部26を溶融固化させることで、各取付脚部35の先
端部位35c付近を容易に被覆させることができる。そ
のため、被覆部27の材料を別途用意する必要がなく、
被覆作業性が向上する。勿論、この点を考慮しなけれ
ば、溶融固化予定部26をエアバッグカバー12と一体
に形成しなくともよく、例えば、オーナメント31取付
後に、エアバッグカバー12の形成材料と相溶性を有す
る別部材を、溶着等によりエアバッグカバー12に固定
して、各取付脚部35の先端部位35c付近に被覆部2
7を形成する構成としてもよい。
を当接部としての内周側壁部23b近傍に配設させてい
る構成である。そのため、各取付脚部35の先端部位3
5cを内周側壁部23bに当接させて第2折曲部38の
部位を折曲させる際に、仮に、内周側壁部23bに傷や
凹凸等が発生しても、被覆部27成形時に、先端部位3
5c付近とともに内周側壁部23b表面も被覆させるこ
とができる。その結果、エアバッグ2の展開膨張時に、
仮に、内周側壁部23bの部位がエアバッグ2に干渉す
ることとなっても、内周側壁部23bによりエアバッグ
2にダメージを与える虞れがない。なお、実施形態で
は、溶融固化予定部26を周壁部23における内周側壁
部23bに配設させているが、溶融固化予定部26を配
設させる位置は、第2折曲部38の近傍であれば、これ
に限られるものではなく、例えば、溶融固化予定部26
を、周壁部23の内周側壁部23bと直交して配設され
る壁部の第2折曲部38近傍となる部位に、配設させて
もよい。
の各取付脚部35における中間部位35bと先端部位3
5cとが、周囲を全周にわたって周壁部23に覆われる
とともに、周壁部23は、下端から取付脚部35を突出
させない高さ寸法に設定されている。そのため、実施形
態のごとく、取付脚部35の中間部位35bが、被覆部
27により覆われていなくとも、中間部位35bの縁部
が、展開膨張するエアバッグ2に干渉する虞れがない。
なお、実施形態では、被覆部27は、周壁部23におけ
る内周側の半分程度の部位を被覆しているが(図3参
照)、被覆部27により、先端部位35c付近のみを被
覆させる構成としてもよく、さらには、被覆部27によ
り、中間部位35bと先端部位35cとをほぼ全面にわ
たって被覆させる構成としてもよい。
ルW用のエアバッグカバー12に、オーナメント31が
取り付けられる構成のものを例示して説明したが、本発
明はこれに限られるものではなく、例えば、助手席前方
部位・ドア・シート・車内壁等に搭載されるエアバッグ
装置のエアバッグカバーにオーナメントが取り付けられ
る場合、それらのエアバッグカバーに、本発明を適用す
ることができる。
して、装飾部32が略楕円形で取付脚部35を4本備え
ているものが用いられているが、オーナメントにおける
装飾部の形状及び取付脚部の本数はこれに限られるもの
ではない。また、オーナメント31における取付脚部3
5の折曲方向も、実施形態では中央側に向かって折曲さ
れているが、外方側に向かって折曲させる構成としても
よい。
たエアバッグカバーの使用態様を示す断面図であり、図
2のI−I部位に対応する。
カバーの平面図である。
カバーにおいて、オーナメントの取付部位付近の部分拡
大底面図である。
ーのオーナメント取付部位付近の部分拡大底面図であ
り、オーナメント取付前の状態を示す。
ーのオーナメント取付部位付近の部分拡大底面図であ
り、被覆部成形前の状態を示す。
斜視図である。
グカバーへの取付工程を示す概略図である。
グカバーへの取付工程を示す概略図であり、図8の後の
工程を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、
該エアバッグの展開膨張時に開く扉部を備えた合成樹脂
製のエアバッグカバーであって、 前記扉部の表面側に配設される装飾部と、該装飾部から
下方へ延びる複数の取付脚部と、を備えたオーナメント
が、前記各取付脚部を前記扉部に設けられた取付孔に貫
通させて、前記取付孔近傍となる第1折曲部により、前
記扉部の裏面側で折曲させることにより、前記扉部に取
り付けられるとともに、 前記各取付脚部における前記扉部の裏面側で折曲された
部位の先端付近に、前記各取付脚部の先端側を折曲させ
る第2折曲部が、それぞれ、配設され、 該エアバッグカバーの形成材料と相溶性を有して溶融固
化された被覆部により、前記各取付脚部の先端付近が、
被覆される構成のオーナメントを備えたエアバッグカバ
ーにおいて、 前記第2折曲部により折曲された前記各取付脚部の先端
付近が、前記各取付脚部における前記第1折曲部と前記
第2折曲部との間の部位の軸方向に略沿う抜き方向に対
して係止されるように、前記被覆部により、被覆されて
いることを特徴とするオーナメントを備えたエアバッグ
カバー。 - 【請求項2】 前記各第2折曲部に、折曲作業の起点と
なる脆弱部が、形成されていることを特徴とする請求項
1記載のオーナメントを備えたエアバッグカバー。 - 【請求項3】 前記扉部の裏面側における前記各取付脚
部の先端付近には、前記第2折曲部を折曲させない状態
で、前記第1折曲部を折曲させた際、前記各取付脚部の
先端付近だけを当接支持可能に、下方に突出する当接部
が、それぞれ、配設され、 該当接部に、前記取付脚部の先端付近を当接させた状態
で、前記第2折曲部となる部位を前記扉部側に向かって
押圧して曲げ変形させることにより、前記第2折曲部
が、形成されていることを特徴とする請求項1又は2記
載のオーナメントを備えたエアバッグカバー。 - 【請求項4】 前記扉部の裏面側における前記各第2折
曲部付近となる部位に、溶融時に前記各取付脚部の先端
付近を被覆可能として前記被覆部を形成可能な溶融固化
予定部が、それぞれ、配設されていることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載のオーナメントを備え
たエアバッグカバー。
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