JP6224917B2 - ステアリングホイール - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング本体に合成樹脂製の装飾部材が取り付け固定されたステアリングホイールに関し、特に、装飾部材の取付性に優れ、また、荷重を受けたときに適切に変形することが可能なステアリングホイールに関する。
一般に、自動車のステアリングホイールは、ステアリングシャフトに連結されるボス部と円環状のリム部とが複数のスポーク部により連結されて構成されたステアリング本体を有している。また、ステアリング本体のボス部には、エアバッグ装置が装着されるとともに、そのエアバッグ装置を被うように、ホーン機構を備えたパッド部が取り付けられている。
更に、パッド部の周囲には、ステアリング本体のスポーク部を被覆するように、装飾部材(ガーニッシュ又はオーナメントと呼ばれることもある)が取り付けられており、この装飾部材によって、ステアリングホイールの意匠性が高められる。また、ステアリング本体のリム部やパッド部との間の段差を小さくすることにより、ステアリングホイールの操作性や操作安定性を向上させることもある。
このような装飾部材が取り付けられたステアリングホイールの一例が、例えば特開2012−144076号公報(特許文献1)に記載されている。
この特許文献1に記載されているステアリングホイールは、ステアリング本体に装飾部材(オーナメント)が取り付けられて構成されている。ステアリング本体は、環状のリム部と、リム部の中央部に配されたボス部(ハブ部)と、リム部とボス部を連結する複数のスポーク部とを備えている。
また、装飾部材は、左右一対の第1及び第2装飾部材と、第1及び第2装飾部材間に組付け固定される第3装飾部材とを有している。また、第1装飾部材〜第3装飾部材は合成樹脂の射出成形によって、それぞれ別体に形成されており、第3装飾部材の左右側縁部を第1装飾部材の対向側縁部と第2装飾部材の対向側縁部とにスライド挿入して嵌め込むことによって、第1装飾部材〜第3装飾部材が一体的に組み立てられた組立装飾部材が構成される。
特に、特許文献1における組立装飾部材では、第1装飾部材と第3装飾部材の間に隙間を形成する対向端面と、第2装飾部材と第3装飾部材の間に隙間を形成する対向端面とが、ステアリングホイールに対して正面を向いた運転者の視線に対して交差するように斜めに配置された傾斜面に構成されている。
このような特許文献1の組立装飾部材は、平面視にて、全体形状が略Y字状を呈しており、ステアリングホイールにおけるパッド部の外周部に沿うようにして、ステアリング本体に取り付け固定される。
この場合、組立装飾部材の裏面には、複数の格子状の補強リブと、補強リブに連結された取付固定部とが組立装飾部材に一体に形成されており、その組立装飾部材は、ステアリング本体のスポーク部に対して、係止ピンなどにより位置決めされるとともに、組立装飾部材の裏面に設けた取付固定部が、スポーク部に形成された取付台座に、ねじ締めにより締付固定されている。
特開2012−144076号公報
特許文献1に記載されているステアリングホイールでは、装飾部材(組立装飾部材)をステアリング本体に固定する手段として、前述のように、ねじ締めによる締付固定が利用されている。このように、従来のステアリングホイールでは、ステアリング本体と装飾部材とを固定させるために、一般的に、ネジ、ビス、ボルトなどの固定部品を用いて装飾部材がステアリング本体に固定されている。
しかしながら、このようにネジやビスなどの固定部品を用いて装飾部材をステアリング本体に固定する場合、部品点数が多くなるため、各部品の管理が煩雑になることや、ステアリングホイールの組立工程が複雑になることがあった。
また、ネジやビスなどの固定部品を用いて固定する場合、固定部品を取り付けるための取付固定部を装飾部材に設ける必要があるが、ステアリングホイールの組立作業等を考慮すると、取付固定部の設置位置が制限されることがあった。更に、例えば装飾部材を細長い形状に設計する場合、装飾部材に取付固定部を設けることが難しくなることや、組立作業が困難になることもあった。
このように、ネジやビスなどの固定部品を用いる場合、ステアリングホイールの設計の自由度を低下させることが多いため、固定部品を用いずに、装飾部材をステアリング本体に固定する手段を採用することが望まれる。
一方、ステアリングホイールは、例えば自動車の衝突時などに、運転席側から運転者などによる荷重の入力を受けたときに、ステアリングホイールを変形させることによって、運転者などが受ける衝撃を吸収して緩和するように構成されている。
このため、ステアリングホイールは、衝撃吸収性能を高めるために、ステアリングホイールの変形量(特に、ステアリング本体の変形量)が極力大きくなるように構成されることが望ましいが、前述のようにネジやビスなどの固定部品を用いて装飾部材をステアリング本体に固定する場合、装飾部材における取付固定部の設置位置や、固定部品の取付位置によっては、装飾部材によってステアリング本体の変形が規制されることがある。
このため、従来では、固定部品を用いて装飾部材がステアリング本体に固定されても、ステアリング本体の変形が規制されないように装飾部材などの設計を行うこととなり、ステアリングホイールの設計の自由度の更なる低下を招いてしまい、例えば装飾部材を、幅が狭く細長い形状等に設計し難くなり、ステアリングホイールにおいて外観上の差別化を出すことや、意匠性を高めることが難くなっていた。
一方、例えば塗装で細長い意匠部を装飾部材に形成しようとすると、塗装のためのマスキング等が必要になることや、塗料が乾くまでの時間がかかるためコストアップを招き、また、塗装では外観においてシャープな感じを出し難い。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、ネジやビスなどの固定部品を用いることなく、装飾部材をステアリング本体に簡単に取り付け固定することが可能で、且つ、操作性や操作安定性が確保されるとともに、荷重が入力され
たときに、装飾部材をステアリング本体に追従させるように適切に変形させて衝撃を効果的に吸収することが可能であり、更には、設計の自由度を高めることが可能なステアリングホイールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるステアリングホイールは、基本的な構成として、ステアリングシャフトに連結されるステアリング本体と、前記ステアリング本体の一部を被覆するように前記ステアリング本体の乗員対向面側に取り付け固定される少なくとも1つの装飾部材とを有するステアリングホイールであって、前記装飾部材は、所望の形状を備えるとともに荷重により変形可能に構成され、且つ、前記ステアリング本体のステアリング面に対して略直交する着脱方向から、前記ステアリング本体側に固定手段を介して取り付け固定され、前記固定手段は、前記装飾部材の変形時に前記装飾部材の抜脱が規制される複数の係着固定手段と、前記装飾部材の変形時に前記装飾部材の抜脱が規制されない係合手段とを有し、前記係合手段は、前記係着固定手段に挟まれ、前記ステアリング本体に荷重が入力されて変形が生じるときに前記装飾部材に曲げ変形を生じさせる部位に配されてなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係るステアリングホイールにおいて、前記係着固定手段は、少なくとも前記装飾部材の前記着脱方向への移動を規制する着脱方向規制部と、前記着脱方向規制部の近傍に配され、前記装飾部材の前記着脱方向に直交する方向への移動を規制する直交方向規制部とを有していることが好ましい。
この場合、前記着脱方向規制部は、前記装飾部材に前記着脱方向に略直交する方向へ向けて突設された係着固定片部と、前記ステアリング本体側に形成され、前記係着固定片部を引っ掛けて係着させる係着凹部又は係着孔部とにより構成されていることが好ましい。
また、前記直交方向規制部は、前記装飾部材の前記ステアリング本体に対向する対向面から前記ステアリング本体に向けて突出し、前記着脱方向に直交する方向の断面が略L字状を呈するL字状突片部と、前記ステアリング本体側に穿設され、前記L字状突片部を嵌入するL字状溝部とにより構成されていることが好ましい。
更に本発明において、前記係合手段は、前記装飾部材の前記ステアリング本体に対向する対向面から前記ステアリング本体に向けて突出する板状突片部と、前記ステアリング本体側に穿設され、前記板状突片部の前記着脱方向への抜脱が規制されない孔部とにより構成されていることが好ましい。
本発明に係るステアリングホイールは、ステアリング本体と、ステアリング本体側に固定手段を介して取り付け固定される少なくとも1つの装飾部材とを有しており、装飾部材は、所望の形状を備えるとともに、荷重により変形可能に構成されている。
なお本発明において、装飾部材がステアリング本体側に固定されるとは、装飾部材がステアリング本体に直接的に取り付けられて固定される場合だけでなく、ステアリング本体に取着された他の部材に装飾部材が取り付けられることによって、装飾部材が、当該他の部材を介して間接的に取り付け固定される場合も含む。
また、装飾部材をステアリング本体側に固定する固定手段は、装飾部材の変形時に装飾部材の抜脱が規制される複数の係着固定手段と、装飾部材の変形時に装飾部材の抜脱が規制されない係合手段とにより構成されている。
このような本発明のステアリングホイールであれば、ネジやビスなどの固定部品を用いることなく、複数の係着固定手段と、少なくとも1つの係合手段とにより、装飾部材を、ステアリング本体のステアリング面に対して略直交する方向から、ステアリング本体側に取り付け固定することができる。
このようにネジやビスなどの固定部品が不要となることにより、ステアリングホイールの部品点数を少なくすることができるため、部品管理が簡略化されるとともに、ステアリングホイールの組立作業を簡単に行うことができる。
また、ネジやビスなどの固定部品が不要となることにより、装飾部材に固定部品を取り付けるための取付固定部を設ける必要もなくなるため、ステアリングホイールの設計の自由度が高められ、例えば、装飾部材を幅が狭い細長い形状に設計してステアリング本体側に取り付け固定することも可能となる。それにより、ステアリングホイールの外観を従来のステアリングホイールとは異ならせて差別化を図ることや、ステアリングホイールの意匠性を容易に高めることが可能となる。
しかも、本発明では、係着固定手段によって、ステアリング本体に対する装飾部材の固定強度が安定して確保されるだけでなく、係着固定手段と係合手段によって、装飾部材の固定状態を安定して維持することができ、それによって、ステアリングホイールの優れた操作性や操作安定性を安定して確保することができる。
更に、本発明において、係合手段は、係着固定手段に対して所定の部位、すなわち、2つの係着固定手段に挟まれるとともに、ステアリング本体が荷重の入力により変形するときに装飾部材に曲げ変形を生じさせる部位に設けられ、例えば、装飾部材の端部に挟まれる中央部に設けられることが好ましい。これにより、ステアリング本体の変形時に装飾部材をステアリング本体に追従させるように変形させることができるため、ステアリング本体の変形が規制されることも防止できる。
このような本発明のステアリングホイールにおいて、係着固定手段は、少なくとも装飾部材の着脱方向への移動を規制する着脱方向規制部と、装飾部材の着脱方向に直交する方向への移動を規制する直交方向規制部とを有している。このような係着固定手段によれば、装飾部材をステアリング本体側に抜脱不能に係着させて固定することができるため、ネジやビスなどの固定部品を用いなくても、装飾部材をステアリング本体に固定することができる。また、ステアリングホイールの変形時に、装飾部材の変形をステアリング本体の変形に追従させることができる。
この場合、係着固定手段の着脱方向規制部が、装飾部材に着脱方向に略直交する方向へ向けて突設された爪状の係着固定片部と、ステアリング本体側に形成され、係着固定片部を引っ掛けて係着させる係着凹部又は係着孔部とによって構成されていることにより、当該着脱方向規制部を簡単な構造で容易に形成でき、製造コストへの負担を軽減することができる。
また、係着固定手段の直交方向規制部が、装飾部材のステアリング本体に対向する対向面からステアリング本体に向けて突出し、着脱方向に直交する方向の断面が略L字状を呈するL字状突片部と、ステアリング本体側に穿設され、L字状突片部を嵌入するL字状溝部とにより構成されていることにより、当該直交方向規制部を簡単な構造で容易に形成でき、製造コストへの負担を軽減することができる。
更に本発明において、係合手段が、装飾部材のステアリング本体に対向する対向面からステアリング本体に向けて突出する板状突片部と、ステアリング本体側に穿設され、板状
突片部の着脱方向への抜脱が規制されない孔部とにより構成されていることにより、当該係合手段を簡単な構造で容易に形成でき、製造コストへの負担を軽減することができる。
本発明に係るステアリングホイールの要部を分解して示す要部分解斜視図である。 同ステアリングホイールの第1装飾部材に第2装飾部材が取り付け固定された状態を示す正面図である。 同ステアリングホイールの第1装飾部材を示す背面図である。 同ステアリングホイールの第2装飾部材を示す背面図である。 図2に示したV−V線における断面を示す断面図である。 図2に示したVI−VI線における断面を示す断面図である。 図2に示したVII−VII線における断面を示す断面図である。 図2に示したVIII−VIII線における断面を示す断面図である。 図2に示したIX−IX線における断面を示す断面図である。 図2に示したX−X線における断面を示す断面図である。 図2に示したXI−XI線における断面を示す断面図である。 図2に示したXII−XII線における断面を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、以下の実施例では、第2装飾部材が、ステアリング本体に取着される第1装飾部材に取り付けられることによって、その第1装飾部材を介して第2装飾部材がステアリング本体に対して間接的に取り付け固定される場合について主に説明しているが、本発明は、例えば単一の装飾部材がステアリング本体に直接取り付けられて固定されるステアリングホイールに対しても同様に適用することが可能である。また、本発明において、ステアリング本体や各装飾部材の形状及び大きさについては任意に変更することができる。
図1は、本実施例1に係るステアリングホイールの要部を分解して示す要部分解斜視図である。図2は、同ステアリングホイールの第1装飾部材に第2装飾部材が取り付け固定された状態を示す正面図である。また、図3及び図4は、それぞれ第1装飾部材及び第2装飾部材を示す背面図である。
本実施例1のステアリングホイール1は、自動車の運転席の前方に位置するステアリングシャフトに装着されるものであり、その上端部が下端部よりも前方側に位置するように、ステアリングホイール1のステアリング面が、自動車の前後方向に直交する面に対して所定の角度で傾斜した状態で回転可能に配されている。
ここで、ステアリング面とは、ステアリングホイール1におけるリム部3の全周が形成する仮想の平面のことを言う。なお、以下の説明において、前後方向とは、ステアリング面に対して直交する方向を指し、特に、ステアリング面に対して運転席側の方向を前方とし、ステアリング面に対してステアリングシャフトが配される側の方向を後方とする。
また、上下方向とは、ステアリング面に平行な方向であって、車両の上下方向に沿った向きを指し、左右方向とは、ステアリング面に平行な方向であって、車両の左右方向に沿
った向きを指すものとする。
本実施例1のステアリングホイール1は、ステアリング本体2と、ステアリング本体2の中央部(後述するボス部4)の前面側に装着される図示しないエアバッグ装置と、エアバッグ装置及びステアリング本体2の後述する下スポーク部5を被うようにステアリング本体2に取着される図示しないパッド部と、パッド部の左右両側に配され、ステアリング本体2の後述する左右スポーク部5を被う左右の第1装飾部材(第1ガーニッシュ)10と、第1装飾部材10の前面側に取り付け固定される左右の第2装飾部材(第2ガーニッシュ)20とを有している。また、パッド部には、その内部にホーン機構が備えられている。
なお、本実施例1において、図示しないエアバッグ装置及びパッド部については、従来の一般的なステアリングホイールに用いられているエアバッグ装置及びパッド部と基本的に同様に構成されているため、ここでは、これらの詳細な説明を省略することとする。
また、左側の第1及び第2装飾部材10,20と、右側の第1及び第2装飾部材10,20とは左右対称的に形成されており、パッド部の左右両側にそれぞれ取り付けられている。このため、以下では、左右の第1及び第2装飾部材10,20に関する説明の冗長を避けるために、パッド部の左側に取り付けられる第1及び第2装飾部材10,20を中心にその説明を行うこととする。
本実施例1のステアリング本体2は、円環状のリム部3と、リム部3の略中心部分に配されるボス部4と、リム部3とボス部4とを連結する3本のスポーク部5とを有している。なお、本実施例1では、ステアリングホイール1がニュートラルの位置に保持されている状態のステアリング本体2を正面側から見たときに、3本のスポーク部5が略T字状を呈するように配されている。この場合、ボス部4から左側及び右側に向けて延設されているスポーク部5を、それぞれ左スポーク部5及び右スポーク部5とし、ボス部4から下方に延設されているスポーク部5を下スポーク部5とする。
このステアリング本体2は、鉄、アルミニウム、マグネシウムなどの金属材料を用いて成された骨格となる芯金と、リム部3とスポーク部5の一部を構成する芯金を覆うように配され、発泡ウレタンなどの合成樹脂により構成された表皮部とを有している。更に、ステアリング本体2には、ステアリングホイール1の意匠性を高めるために、表皮部に本革を巻き付けることや加飾を行うことも可能である。
また、ステアリング本体2の左右スポーク部5には、第1装飾部材10の後述する係合突起部10bを挿入して固定する取付孔5aが穿設されており、更に、ボス部4と左右スポーク部5とには、ネジを用いて第1装飾部材10を固定する複数のネジ孔5bが形成されている。
このステアリング本体2に取り付け固定される第1装飾部材10は、例えばポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、及びポリカーボネート樹脂とABS樹脂の混合樹脂などのような変形可能な性質を有する合成樹脂により構成されており、例えば図2及び図3に示したように、全体として、上端部から下端部にかけて前後方向に少し湾曲した所望の形態を有している。
この第1装飾部材10の裏面側には、第1装飾部材10を補強する補強リブ10aと、ステアリング本体2のスポーク部5に穿設された取付孔5aに挿入される係合突起部10bと、ステアリング本体2のボス部4及びスポーク部5に形成されたネジ孔5bの位置に対応して配されるネジ取付部10cとが設けられている。
また、第1装飾部材10は、ステアリングホイール1を組み立てたときに外部に露出する第1装飾本体部11と、第1装飾本体部11より内側(パッド部側)に配される第2装飾部材20用の取付部12と、その取付部12より内側(パッド部側)に延出する内側延出部13とを有している。
第1装飾部材10の第1装飾本体部11には、複数の開口部11aが形成されている。これらの各開口部11aには、ステアリングホイール1の組み立て時に、例えばオーディオ装置、ナビゲーション装置、車載電話装置、自動車変速装置などの各種車載装置を操作する操作部が装着される。
第1装飾部材10の取付部12は、第2装飾部材20の形状に対応させるように、第1装飾本体部11の内側に沿って形成されている。この取付部12には、第2装飾部材20の後述する係着固定片部25を引っ掛けて係着させる4つの係着部15と、第2装飾部材20の後述するL字状突片部26を嵌入する3つのL字状溝部16と、取付部12の上端部に配され、第2装飾部材20の後述する第1板状突片部27を挿入する1つの第1挿入孔部17と、取付部12の上下方向の略中央部に配され、第2装飾部材20の後述する第2板状突片部28を挿抜可能な1つの第2挿入孔部18とが形成されている。
本実施例1の取付部12において、第2装飾部材20の係着固定片部25を係着させる4つの係着部15は、互いに上下方向に略等しい間隔をもって設けられている。この場合、4つの係着部15を、最も上方側に配される係着部15から下方に向けて順番に第1係着部15a〜第4係着部15dと呼ぶこととする。
また本実施例1において、上方側に配される2つの第1係着部15aと第2係着部15bは、取付部12の表面(前面)側から裏面(後面)側に貫通するように穿設された係着孔部により構成されており、下方側に配される2つの第3係着部15cと第4係着部15dは、取付部12の表面側に凹設された係着凹部により構成されている。
本実施例1における3つのL字状溝部16は、第2係着部15bの上方側近傍と、第3係着部15cの下方側近傍と、第4係着部15dの下方側近傍とにそれぞれ配されており、各L字状溝部16は、取付部12の前面側から後方に向けて、前後方向に直交する断面が略L字状を呈するように穿設されている。
この場合、各L字状溝部16は、取付部12の幅方向に沿って形成される横溝部と、取付部12の長さ方向に沿って形成される縦溝部とによりL字状に形成されており、特に、取付部12の上方側の領域に配される第2係着部15b近傍のL字状溝部16は、縦溝部が、横溝部から下方に延びるような向きでL字が形成されている。一方、取付部12の下方側の領域に配される第3係着部15c近傍のL字状溝部16と第4係着部15d近傍のL字状溝部16とは、縦溝部が、横溝部から上方に延びるような向きでL字が形成されている。
本実施例1における第1挿入孔部17は、第1係着部15aの上方側近傍に、取付部12の前面側から後方に向けて穿設されており、当該第1挿入孔部17の前後方向に直交する断面は、取付部12の長さ方向に長い矩形状を呈している。
本実施例1における第2挿入孔部18は、第2係着部15bと第3係着部15cとの間の中間位置に、取付部12の前面側から後方に向けて穿設されており、当該第2挿入孔部18の前後方向に直交する断面は、取付部12の幅方向に長い矩形状を呈している。特に、本実施例1の第2挿入孔部18は、第1装飾部材10の取付部12における前後方向の
略中央部に配されている。
また、本実施例1の取付部12の表面側には、第2装飾部材20の後述する位置決め凸部24を嵌入させる図示しない複数の嵌入凹部と嵌入孔部とが形成されている。
一方、第2装飾部材20は、第1装飾部材10と同様に、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、及びポリカーボネート樹脂とABS樹脂の混合樹脂などのような変形可能な性質を有する合成樹脂により構成されているものの、第1装飾部材10とは別体に形成されている。また、第2装飾部材20は、図4に示したように、全体として、左右方向の幅寸法を小さくして上下方向に細長く形成されているとともに、上端部から下端部にかけて前後方向と左右方向に少し湾曲した所望の形態を有している。
この第2装飾部材20は、第1装飾部材10の取付部12に対し、位置を合わせて前方側から押し付けることによって、第1装飾部材10に取り付けられて固定されるように設計されており、それにより、第1装飾部材10を介して、ステアリング本体2に間接的に取り付ける固定される。この場合、第2装飾部材20は、例えば第1装飾部材10と異なる色彩を呈するように形成されていることにより、ステアリングホイール1の意匠性を高めることができる。
この第2装飾部材20は、薄板状で弾性変形可能な第2装飾本体部21と、第2装飾本体部21の裏面側に爪状に設けられた4つの係着固定片部(爪部)25と、第2装飾本体部21の裏面側に突設された3つのL字状突片部26と、第2装飾本体部21の上端部裏面側に垂設された第1板状突片部27と、第2装飾本体部21における上下方向の略中央部裏面側に垂設された第2板状突片部28とを有している。
第2装飾本体部21は、ステアリングホイール1を構成したときに、第1装飾部材10の第1装飾本体部11の表面と連続するような面を構成する細板片部22と、細板片部22から湾曲部を介して延設され、パッド部に対向する側の面を構成する対向板片部23とを有している。
また、第2装飾本体部21の表面は、第2装飾部材20を第1装飾部材10に取り付けて固定したときに、外部に露呈する側の面であり、良好な触り心地が得られるように滑らかな面に形成されている。更に、対向板片部23の細板片部22に連接する側とは反対側の側端面には、第1装飾部材10に形成された図示しない嵌入凹部及び嵌入孔部に嵌入可能な複数の位置決め凸部24が設けられている。
第2装飾部材20における4つの係着固定片部25は、第1装飾部材10に形成された各係着部15の位置に対応するように、互いに上下方向に略等しい間隔をもって設けられている。この場合、4つの係着固定片部25を、最も上方側に配される係着固定片部25から下方に向けて順番に第1係着固定片部25a〜第4係着固定片部25dと呼ぶこととする。
第1係着固定片部25a〜第4係着固定片部25dは、第2装飾本体部21における対向板片部23の裏面から左右方向に突設された固定片本体部と、その固定片本体部の後面側に形成された一対の補強部とをそれぞれ有しており、第1装飾部材10の係着部15(係着孔部又は係着凹部)に引っ掛かって係着するように構成されている。
第2装飾部材20における3つのL字状突片部26は、第1装飾部材10に形成された各L字状溝部16の位置に対応するように、第2係着固定片部25bの上方側近傍と、第3係着固定片部25cの下方側近傍と、第4係着固定片部25dの下方側近傍とにそれぞれ配されている。また、各L字状突片部26は、第2装飾部材20の裏面から後方に向け
て、前後方向に直交する断面が略L字状を呈するように突設されている。
この場合、各L字状突片部26は、第2装飾本体部21の幅方向に沿って形成される横片部と、第2装飾本体部21の長さ方向に沿って形成される縦片部とによりL字状に形成されており、特に、第2係着固定片部25b近傍のL字状突片部26は、縦片部が、横片部から下方に延びるような向きでL字が形成されている。一方、第3係着固定片部25c近傍のL字状突片部26と第4係着固定片部25d近傍のL字状突片部26とは、縦片部が、横片部から上方に延びるような向きでL字が形成されている。
従って、第2装飾部材20の上半部に配される第2係着固定片部25b近傍のL字状突片部26と、第2装飾部材20の下半部に配される第3係着固定片部25c近傍のL字状突片部26と第4係着固定片部25d近傍のL字状突片部26とは、互いにL字が向かい合うような向きで配置されている。
第2装飾部材20における第1板状突片部27は、第1装飾部材10に形成された第1挿入孔部17の位置に対応するように、第1係着固定片部25aの上方側近傍に、第2装飾部材20の裏面から後方に向けて突設されている。また、この第1板状突片部27における前後方向に直交する断面は、第2装飾本体部21の長さ方向に長い矩形状を呈している。
第2装飾部材20における第2板状突片部28は、第1装飾部材10に形成された第2挿入孔部18の位置に対応するように、第2係着固定片部25bと第3係着固定片部25cとの間の中間位置に、第2装飾部材20の裏面から後方に向けて突設されている。特に、この第2板状突片部28は、第2装飾部材20における前後方向の略中央部に配されている。
また、第2板状突片部28の前後方向に直交する断面は、第2装飾本体部21の幅方向に長い矩形状を呈している。更に、当該第2板状突片部28の先端部(後端部)は、略左右方向の寸法が第2板状突片部28の後端に向けて漸減するような丸みを帯びた先細の形状を有している。
なお、本発明において、第1装飾部材10の取付部12に設ける係着部15、L字状溝部16、及び第2挿入孔部18の形成個数や配設位置、また、第2装飾部材20に設ける係着固定片部25、L字状突片部26、及び第2板状突片部28の形成個数や配設位置は、第1及び第2装飾部材10,20の大きさや形状などに応じて、任意に変更することが可能である。
そして、上述のような構成を有する第2装飾部材20を第1装飾部材10の取付部12に取り付けて固定する場合には、先ず、第2装飾部材20を、第1装飾部材10の取付部12の前面上に位置合わせをして仮保持(セット)する。
このとき、第2装飾部材20の係着固定片部25、L字状突片部26、並びに、第1及び第2板状突片部27,28の位置を、それぞれ第1装飾部材10の取付部12における係着部15、L字状溝部16、並びに、第1及び第2挿入孔部17,18の位置に合わせるとともに、第2装飾部材20のL字状突片部26と第1及び第2板状突片部27,28とを、第1装飾部材10のL字状溝部16と第1及び第2挿入孔部17,18とにそれぞれ挿入する。これにより、第1板状突片部27に対して、第2板状突片部28が位置決めされる。
第1装飾部材10に対して第2装飾部材20の位置を合わせて仮保持した後、第2装飾
部材20を第1装飾部材10の取付部12に向けて後方側に押し込む。このとき、第2装飾部材20の各係着固定片部25が第1装飾部材10の各係着部15に嵌着するように、第2装飾部材20を部分的に強く押圧する。
これにより、第2装飾部材20のL字状突片部26が、第1装飾部材10のL字状溝部16内に深く挿し込まれるとともに(図5,6,11及び12を参照)、第2装飾部材20の第1及び第2板状突片部27,28が、第1装飾部材10の第1及び第2挿入孔部17,18内に深く挿し込まれる(図8及び9を参照)。また同時に、第2装飾部材20の第1係着固定片部25a〜第4係着固定片部25dが、第1装飾部材10の第1係着部15a〜第4係着部15bにそれぞれ嵌着する(図7及び10を参照)。それによって、第1装飾部材10と第2装飾部材20とが互いに組み付けられて固定される。
このように固定された第1及び第2装飾部材10,20では、第2装飾部材20の第1係着固定片部25a〜第4係着固定片部25dが第1装飾部材10の第1係着部15a〜第4係着部15dにそれぞれ嵌着することにより、第2装飾部材20の前後方向への移動を規制する前後方向規制部(着脱方向規制部)31が構成される。また、第2装飾部材20の各L字状突片部26が第1装飾部材10の各L字状溝部16内に挿入されるとともに、第2装飾部材20の第1板状突片部27が第1装飾部材10の第1挿入孔部17内に挿入されることにより、第2装飾部材20の前後方向に直交する方向への移動を規制する直交方向規制部32が構成される。
更に本実施例1では、前述したように、直交方向規制部32を構成する第1装飾部材10の各L字状溝部16と第2装飾部材20の各L字状突片部26が、前後方向規制部31を構成する第1装飾部材10の第2係着部15b〜第4係着部15dと第2装飾部材20の第2係着固定片部25b〜第4係着固定片部25dの近傍にそれぞれ配置されている。また、直交方向規制部32を構成する第1装飾部材10の第1挿入孔部17と第2装飾部材20の第1板状突片部27が、前後方向規制部31を構成する第1装飾部材10の第1係着部15aと第2装飾部材20の第1係着固定片部25aの近傍に配されている。このため、各前後方向規制部31と各直交方向規制部32とは、それぞれ相互に作用を及ぼしている。すなわち、第2装飾部材20の第1係着固定片部25a〜第4係着固定片部25dは、直交方向規制部32の作用によって前後方向に直交する方向への移動が規制される。
一方、第2装飾部材20の各L字状突片部26と第1板状突片部27は、前後方向規制部31の作用によって前後方向(着脱方向)への移動が規制される。従って、第2装飾部材20の第2係着固定片部25b〜第4係着固定片部25dとL字状突片部26とが配されている領域や、第2装飾部材20の第1係着固定片部25aと第1板状突片部27とが配されている領域では、前後方向規制部31と直交方向規制部32により構成される係着固定手段(嵌着構造)によって、第1装飾部材10に対して第2装飾部材20の抜脱が規制される。
また、第2装飾部材20における前後方向の略中央部に配された第2板状突片部28は、第1装飾部材10の第2挿入孔部18内に挿入されることにより当該第2挿入孔部18に係合し、第1装飾部材10に対して第2装飾部材20の前後方向に直交する方向への移動を規制することができる。これにより、第2装飾部材20の相対的な位置がずれることや、細長い第2装飾部材20が局部的に折れ曲がることなどが防止され、第1装飾部材10と第2装飾部材20との固定状態を安定して維持することができる。
なお、このような第2装飾部材20の第2板状突片部28と第1装飾部材10の第2挿入孔部18とにより構成される係合手段(係合構造)では、第2装飾部材20の前後方向
への移動を許容し、第2装飾部材20を第1装飾部材10に対して抜脱可能に係合させている。このため、この第2装飾部材20の第2板状突片部28が配されている領域が、例えば第1装飾部材10から離間する方向の力を受けた場合は、当該領域が局部的に弾性変形して第1装飾部材10から離間するように移動することが可能となる。
そして、上述のように第2装飾部材20が組み付けられた第1装飾部材10は、当該第1装飾部材10に形成された各開口部11aに、各種車載装置の図示しない操作部を装着した後、図1に示すように、左右スポーク部5を被うように位置を合わせてステアリング本体2に取り付けられ、更にネジ等を用いて固定される。
なお、本発明では、ステアリングホイール1を組み立てる際に、例えばステアリング本体2に第1装飾部材10を取り付けて固定した後に、その第1装飾部材10に対して第2装飾部材20を組み付けることも可能である。
その後、第1及び第2装飾部材10,20が取り付けられたステアリング本体2に、図示しないエアバッグ装置とパッド部とが取り付けられることによって、本実施例1のステアリングホイール1が得られる。
上述のようにして組み立てられた本実施例1のステアリングホイール1では、細長く形成された第2装飾部材20を、前後方向規制部31と直交方向規制部32とを備えた係着固定手段(嵌着構造)や、第1装飾部材10の第2挿入孔部18と第2装飾部材20の第2板状突片部28による係合手段(係合構造)によって、ネジやビスなどの固定部品を用いることなく、第1装飾部材10に簡単に取り付けて固定することができる。
このため、本実施例1のステアリングホイール1は、例えば第2装飾部材20を第1装飾部材10に対してネジやビスなどの固定部品を用いて固定する場合に比べて、部品点数を少なくすることができるとともに、ステアリングホイール1の組立作業を簡単に且つ効率的に行うことができる。その結果、ステアリングホイール1における製造コストの削減を図ることができる。
更に、本実施例1のステアリングホイール1では、第2装飾部材20に、ネジやビスなどを取り付けるための取付部を設ける必要がないため、第2装飾部材20を、上述のような所望の細長い形状に容易に設計することができる。このような細長い形状の第2装飾部材20を第1装飾部材10に取り付けることによって、第1装飾部材10と第2装飾部材20との色の違いをはっきりと出すことができるとともに、ステアリングホイール1にシャープで洗練されたイメージを与えることも可能となるため、ステアリングホイール1の外観品質を飛躍的に向上させることができる。
更に、本実施例1の第2装飾部材20は、前述の係着固定手段によって、第1装飾部材10に対する第2装飾部材20の固定強度が確保される。更に、この係着固定手段だけでなく、第2装飾部材20の上下方向の略中央部に係合手段が構成されていることによって、第1装飾部材10に対する第2装飾部材20の固定状態を維持することができる。
特に本実施例1では、第2装飾部材20の係着固定片部25と第1装飾部材10の係着部15とを利用する係着固定手段が、第2装飾部材20の上端部と下端部に設けられているとともに、第2装飾部材20の各係着固定片部25と、第1装飾部材10の各系着部とが、上下方向に略等しい間隔をもって配されている。
これにより、例えば自動車の衝突時などに、ステアリングホイール1が運転席側から運転者などによる荷重の入力を受けて変形するときに(特にステアリングホイール1の下半
部に荷重が入力されたときに)、ステアリング本体2及び第1装飾部材10の変形に追従するように変形させることができる。
特に、本実施例1では、係着固定手段を構成する第2装飾部材20のL字状突片部26が、L字の向きが上下方向の中央部を中心に向き合うように(言い換えると、横片部に対して縦片部が上下方向の中央部側に配されるように)形成されている。これにより、例えば第2装飾部材20が、ステアリング本体2及び第1装飾部材10の変形に伴って、当該第2装飾部材20の下端部が後方側に移動するように変形しても、第2装飾部材20を、第1装飾部材10の変形に追従するように変形させることができる。
しかもこの場合、第1装飾部材10の第2挿入孔部18と第2装飾部材20の第2板状突片部28により構成される係合手段は、第2装飾部材20の上下方向の略中央部に設けられている。この係合手段が設けられた第2装飾部材20の略中央部は、第2装飾部材20の第2係着固定片部25bと第3係着固定片部25cとに挟まれており、第2装飾部材20の上述のような曲げ変形を生じさせる部位となる。
従って、このような第2装飾部材20の曲げ変形を積極的に生じさせるような部位に、第2板状突片部28を抜脱可能に係合させる係合手段が設けられることにより、第2装飾部材20が第1装飾部材10の変形に追従して変形する際に、第2装飾部材20の第2板状突片部28が第1装飾部材10の第2挿入孔部18から抜脱することが規制されず、第2装飾部材20をより円滑に、且つ柔軟に変形させることができる。
それにより、ステアリングホイール1の変形時に、第2装飾部材20に入力された荷重を効果的に逃がすことができ、また、第2装飾部材20によってステアリング本体2や第1装飾部材10の変形が規制されることも防止でき、衝撃を効果的に吸収できる。
更に本実施例1においては、第2装飾部材20の上端部と下端部とに、第2装飾部材20の係着固定片部25と第1装飾部材10の係着部15とを利用する係着固定手段が設けられているため、ステアリング本体2及び第1装飾部材10の変形時に衝撃をより効果的に吸収できる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリング本体
3 リム部
4 ボス部
5 スポーク部
5a 取付孔
5b ネジ孔
10 第1装飾部材(第1ガーニッシュ)
10a 補強リブ
10b 係合突起部
10c ネジ取付部
11 第1装飾本体部
11a 開口部
12 取付部
13 内側延出部
15 係着部
15a 第1係着部
15b 第2係着部
15c 第3係着部
15d 第4係着部
16 L字状溝部
17 第1挿入孔部
18 第2挿入孔部
20 第2装飾部材(第2ガーニッシュ)
21 第2装飾本体部
22 細板片部
23 対向板片部
24 位置決め凸部
25 係着固定片部(爪部)
25a 第1係着固定片部
25b 第2係着固定片部
25c 第3係着固定片部
25d 第4係着固定片部
26 L字状突片部
27 第1板状突片部
28 第2板状突片部
31 前後方向規制部(着脱方向規制部)
32 直交方向規制部

Claims (5)

  1. ステアリングシャフトに連結されるステアリング本体と、前記ステアリング本体の一部を被覆するように前記ステアリング本体の乗員対向面側に取り付け固定される少なくとも1つの装飾部材とを有するステアリングホイールであって、
    前記装飾部材は、所望の形状を備えるとともに荷重により変形可能に構成され、且つ、前記ステアリング本体のステアリング面に対して略直交する着脱方向から、前記ステアリング本体側に固定手段を介して取り付け固定され、
    前記固定手段は、前記装飾部材の変形時に前記装飾部材の抜脱が規制される複数の係着固定手段と、前記装飾部材の変形時に前記装飾部材の抜脱が規制されない係合手段とを有し、
    前記係合手段は、前記係着固定手段に挟まれ、前記ステアリング本体に荷重が入力されて変形が生じるときに前記装飾部材に曲げ変形を生じさせる部位に配されてなる、
    ことを特徴とするステアリングホイール。
  2. 前記係着固定手段は、少なくとも前記装飾部材の前記着脱方向への移動を規制する着脱方向規制部と、前記着脱方向規制部の近傍に配され、前記装飾部材の前記着脱方向に直交する方向への移動を規制する直交方向規制部とを有してなる請求項1記載のステアリングホイール。
  3. 前記着脱方向規制部は、前記装飾部材に前記着脱方向に略直交する方向へ向けて突設された係着固定片部と、前記ステアリング本体側に形成され、前記係着固定片部を引っ掛けて係着させる係着凹部又は係着孔部とにより構成されてなる請求項2記載のステアリングホイール。
  4. 前記直交方向規制部は、前記装飾部材の前記ステアリング本体に対向する対向面から前記ステアリング本体に向けて突出し、前記着脱方向に直交する方向の断面が略L字状を呈するL字状突片部と、前記ステアリング本体側に穿設され、前記L字状突片部を嵌入するL字状溝部とにより構成されてなる請求項2又は3記載のステアリングホイール。
  5. 前記係合手段は、前記装飾部材の前記ステアリング本体に対向する対向面から前記ステアリング本体に向けて突出する板状突片部と、前記ステアリング本体側に穿設され、前記板状突片部の前記着脱方向への抜脱が規制されない孔部とにより構成されてなる請求項1〜4のいずれかに記載のステアリングホイール。
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