JP6210933B2 - 車両用内装材 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用内装材に関する。
従来、車両用内装材として、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載のドアトリム部材は、トリムオーナメント用開口部が形成されたトリムボードに対して装飾用のトリムオーナメントを取り付ける構成とされ、トリムオーナメントには機能部品としてプルハンドルが設けられている。そして、トリムオーナメントがトリムボードに対して溶着やスクリュで固定されるとともに、プルハンドルがドアパネル締付け用穴を介して、ドアパネルに対して固定されることが記載されている。
特開2004−196187号公報
近年、車両用内装材の意匠性の向上が求められており、特に、その意匠を各ユーザーの嗜好に合わせたものとすることについてのニーズが高まっている。
しかしながら、特許文献1のような構成では、トリムオーナメントをトリムボードに対して取り付けた後に、トリムオーナメントを付け替えることは難しく、ユーザーの嗜好に合わせて意匠を柔軟に変更することができない。
また、車両用内装材には、機能部品が備わっていることが一般的である。このため、ユーザーのニーズに対応して広範囲の領域に亘る意匠を変更する際には、当該領域に機能部品を配置したい場合がある。そのような場合には、特許文献1のように、プルハンドルのような機能部品をトリムオーナメント、すなわち、当該領域に配される部材に設けておくことが考えられる。しかしながら、そのような構成では、意匠の変更に伴って、機能部品の付け替え作業、例えば、プルハンドルをドアパネルから取り外し、再度、ドアパネルに対して固定する等の煩雑な作業が必要とされ、意匠の変更が容易でない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、容易に、意匠を各ユーザーの嗜好に合わせたものとすることができ、意匠性を向上することが可能な車両用内装材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用内装材は、開口部を有する板状のベース部材と、前記開口部を塞ぐ形で、前記ベース部材に対して付け替え可能に取り付けられる付替部材と、を備える車両用内装材であって、前記ベース部材には、前記開口部内に機能部品が設けられ、前記付替部材は、前記機能部品と重なる位置に、前記ベース部材に対して車室内側から着脱可能に取り付けられることに特徴を有する。
本発明によれば、付替部材が、機能部品と重なる位置にベース部材に対して車室内側から着脱可能に取り付けられるから、容易に、意匠を各ユーザーの嗜好に合わせたものとすることができ、車両用内装材の意匠性を高めることができる。具体的には、機能部品をベース部材の開口部内に設けることにより、付替部材の付け替えに伴って機能部品を付け替える必要がなく、例えば、車両の内側に取り付けられた状態のベース部材に対して、車室内側から付替部材を着脱するだけで、車両用内装材の意匠を変更することができる。
上記構成において、前記機能部品は、車室外側に配される車両パネルに対して取り付けられる構成であってもよい。
このような構成においては、機能部品が車両パネルに取り付けられた状態であっても、機能部品と車両パネルとの取付構造を変更することなく、付替部材を付け替えることができ、特に好適である。
上記構成において、前記ベース部材には、前記開口部に架け渡される架橋部材が設けられ、前記機能部品は、前記架橋部材に配設されている構成であってもよい。
このような構成によれば、開口部が大きい場合であっても、架橋部材でベース部材の強度を確保することができるとともに、架橋部材を機能部材の取り付けに利用することができる。
本発明によれば、意匠性を向上することが可能な車両用内装材を提供することができる。
実施形態1に係るドアトリムを示す正面図 図1のベース部材を示す正面図 図1の付替部材を示す正面図 ベース部材と付替部材の取付構造を示す一部断面図(図1のIV−IV線で切断した図に対応) インサイドハンドルがドアインナパネルに取り付けられている態様を示す一部断面図(図1のV−V線で切断した図に対応) 実施形態2に係るベース部材を示す正面図 実施形態3に係るベース部材を示す正面図 実施形態4に係るピラーガーニッシュを示す正面図 図8のベース部材と付替部材を示す背面斜視図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。なお、以下の説明では、図1から図3の手前側を車室内側とし、奥側を車室外側とするとともに、左側を車両前方とし、右側を車両後側として説明する。また、図4及び図5の左側を車室内側とし、右側を車室外側として説明する。
ドアトリム10(車両用内装材)は、ドアパネルを構成するドアインナパネル11(車両パネル)の車室内側に取り付けられることで車両用ドアを構成するものである。ドアトリム10は、図1に示すように、ベース部材20と、当該ベース部材20に対して付け替え可能に取り付けられる付替部材40と、備えている。
ドアトリム10は、ベース部材20を構成する板状のベース側ボード部材21と、付替部材40を構成する板状の付替側ボード部材41を、主体にして構成されている。ベース側ボード部材21及び付替側ボード部材41は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって形成されている。なお、ベース側ボード部材21又は/及び付替側ボード部材41の材質は、合成樹脂材料に限定されず、例えば、木質系材料と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。ベース側ボード部材21及び付替側ボード部材41は、その車室内側の一部又は全部の表面に、織布、不織布、樹脂製シート、あるいは皮革等により形成された図示しない表皮材が被覆されている。
ベース部材20は、図2に示すように、広範囲に亘る領域(本実施形態では、その板面の約2/3を占める領域)に開口する開口部22を有する。また、ベース部材20には、開口部22の下側に物品を収容する機能を有する機能部品としてドアポケット15が設けられている。
開口部22は、図4に示すように、ベース側ボード部材21に設けられたボード側開口部21Aの開口縁に、裏面側(車室外側)から枠状の取付部30が取り付けられることで、その開口縁が構成されている。なお、開口部22は、ベース側ボード部材21に対して取付部30が一体的に形成され、その開口縁が構成されていてもよい。開口部22は、図2に示すように、その開口縁を構成する部分の少なくとも一部、本実施形態では、開口部22の上側並びに車両前側及び後側の部分が、帯状に延設された帯状部23とされている。帯状部23は、その車室外側の面に、ドアインナパネル11に対して取り付けられるクリップを保持するクリップ座(不図示)が立設されている。
ベース部材20には、図2に示すように、付替部材40を取り付ける取付部30と、開口部22に架け渡される架橋部材24と、が設けられている。本実施形態では、取付部30と架橋部材24は、一体的に形成されており、ベース部材20は、ベース側ボード部材21に対して取付部30及び架橋部材24を取り付けることで構成されている。なお、取付部30又は/及び架橋部材24は、ベース側ボード部材21と一体的に形成されるものであってもよい。この場合には、ベース側ボード部材21の成形に伴って当該取付部30又は/及び架橋部材24を成形することができ、ベース部材20の形成に係る工数を削減することができる。
取付部30は、開口部22を取り囲む枠状をなすとともに、開口部22の開口縁から開口内側にフランジ状に延びるものとされている。取付部30における付替部材40の取り付けに係る構成については、後に説明する。
架橋部材24は、正面視T字状をなし、開口部22の車両上下方向における中央部において車両前後方向に延びる横側架橋部24Aと、開口部22の車両前後方向における中央部において横側架橋部24Aから車両下方に延びる縦側架橋部24Bとで構成されている。横側架橋部24Aは、車両前側及び後側に位置する帯状部23を互いに連結するものとされている。このような構成により、ベース部材20を補強することができ、開口部22を設けたことによりベース部材20の強度が低下することを抑制することができる。なお、架橋部材24は、ベース部材20の剛性を確保するのに十分な強度とされており、例えば、金属製等のベース側ボード部材21より剛性の高い構成であってもよい。
ベース部材20には、図2に示すように、インサイドハンドル26が配置される機能部品配置部25が設けられている。機能部品配置部25は、取付部30における上側の部分と架橋部材24の横側架橋部24Aとに連なる形で、これらと一体的に形成されている。機能部品配置部25には、車室内側に開口し、インサイドハンドル26を収容する機能部品収容部25Aが設けられている。
そして、ベース部材20には、図2に示すように、開口部22内に、車両用ドアを開ける機能を有する機能部品としてインサイドハンドル26が設けられている。具体的には、インサイドハンドル26は、機能部品収容部25Aに収容される態様で機能部品配置部25に配設されている。
インサイドハンドル26は、図5に示すように、乗員が把手して操作するハンドル部26Aと、ハンドル部26Aが収容されるハンドルケース26Bとで構成されている。インサイドハンドル26は、車両用ドアに設けられた機能部品のうち、各ユーザーに共通して用いられる必要な機能を有する機能部品といえる。機能部品のうち乗員が操作する部品は、車両用内装材における乗員の操作しやすい位置に配置されており、インサイドハンドル26は、ドアトリム10において、例えば、シートに着座した乗員の前腕に沿って延びるアームレスト43に対して、その車両前方かつ上方に配置されている。
インサイドハンドル26は、図5に示すように、ドアインナパネル11に対して取り付けられる。具体的には、インサイドハンドル26には、ハンドルケース26Bに締結部材12が挿入される挿入孔26Cが設けられており、ドアインナパネル11に設けられた締結部11Aに締結部材12を締結することにより、締結部材12を介してドアインナパネル11に対して取り付けられている。
付替部材40は、図1に示すように、ベース部材20に形成された開口部22を塞ぐ形でベース部材20に対して取り付けられている。付替部材40は、機能部品であるインサイドハンドル26と重なる位置に、ベース部材20に対して車室内側から着脱可能に取り付けられる。付替部材40の取り付け態様については、後に説明する
付替部材40は、図3に示すように、インサイドハンドル26の周囲に配される加飾部材42と、アームレスト43と、プルハンドル44と、パワーウィンドスイッチ等が配されるスイッチベース45と、を備えている。また、付替部材40は、図5に示すように、その車室外側の面に、ベース部材20に取り付けられた状態で、架橋部材24に当接する当接リブ46が設けられている。
加飾部材42は、枠状をなし、付替側ボード部材41とは別体の合成樹脂製とされている。言い換えれば、加飾部材42は、いわゆるインサイドハンドルベゼルとされる。本実施形態では、加飾部材42には、インサイドハンドル26の前方にスピーカグリル42Bが設けられており、特に、車室内で音楽を楽しみたいユーザーに適した意匠とされている。
加飾部材42は、付替部材40をベース部材20に取り付けた状態(図1参照)で、インサイドハンドル26を車室内に露出する機能部品用開口部42Aを有し、図5に示すように、付替側ボード部材41に設けられたボード側機能部品用開口部41Aの開口縁に組み付けられている。このような構成により、乗員は、機能部品用開口部42Aを介して、付替部材40の車室外側に配されるインサイドハンドル26を操作可能とされる。
アームレスト43は、図3に示すように、付替側ボード部材41の一部が車室内側に張り出した形状をなし、乗員の肘掛けとして使用される。アームレスト43の上面には、付替側ボード部材41の板面に開口するプルハンドル用開口部が形成されている。そして、プルハンドル44は、プルハンドルボックス44Aを当該プルハンドル用開口部に収容した形で構成されている。プルハンドル44は、車両ドアを開閉する際に、乗員がプルハンドルボックス44A内に手指を挿入し、掴む部分とされる。
続いて、ベース部材20に対して、付替部材40を着脱可能に取り付けるための構成について説明する。
ベース部材20には、図2に示すように、取付部30のうち車両上側並びに車両前側及び後側の部分に、取付孔31が複数点在して設けられている。
さらに、ベース部材20には、取付部30のうち下側の部分に、嵌合部32が複数点在して設けられるとともに、中央部付近に位置決め凹部33が設けられている。嵌合部32は、車両前後方向に沿って延びるリブ状をなし、車室外側の面に嵌合部側突起32A(図4参照)を有する。位置決め凹部33は、取付部30から開口内にさらにフランジ状に延びる部分を、車用下方に向かってU字状に切り欠いてなる。
一方、付替部材40には、その上端部並びに前端部及び後端部に、ベース部材20の取付孔31の位置に対応して、図4に示すように、取付クリップ51が設けられている。取付クリップ51は、付替側ボード部材41から車室外側に向かって突設されており、車両上側と下側に取付孔31の孔縁に係止されるクリップ側突起51A,51Aを有している。
さらに、付替部材40には、その下端部に、ベース部材20の嵌合部32の位置に対応して、嵌合部32に嵌合される被嵌合部52(図4参照)が設けられるとともに、位置決め凹部33の位置に対応して、位置決め凹部33内に受け入れられる位置決めボス53(不図示)が設けられている。被嵌合部52は、車両下方に開口し、車両前後方向に沿って延びる溝部52Aを有する。溝部52Aの車室外側の壁部には、嵌合部32の嵌合部側突起32A受け入れる被嵌合部側孔52Bが設けられている。位置決めボス53(不図示)は、円柱状をなし、付替部材40の裏面から車室外側に向かって突設されている。
続いて、ベース部材20に対して、付替部材40を着脱する手順及び付替部材40の取り付け態様について説明する。ベース部材20に対して付替部材40を着脱する際には、ベース部材20又は/及びインサイドハンドル26はドアインナパネル11に対して取り付けられた状態であってもよく、また、ベース部材20及びインサイドハンドル26はドアインナパネル11に対して取り付けられていない状態であってもよい。
ベース部材20に対して付替部材40を取り付ける際には、まず、ベース部材20の車室内側から、付替部材40の下端部を取付部30の下側の部分に対して組み付ける。具体的には、付替部材40の位置決めボス53をベース部材20の位置決め凹部33に挿入して、付替部材40とベース部材20をその車両前後方向について位置決めする。さらに、付替部材40の被嵌合部52の溝部52Aにベース部材20の嵌合部32を挿入する形で、被嵌合部52と嵌合部32を嵌合させる。このとき、被嵌合部52の被嵌合部側孔52B内に嵌合部32の嵌合部側突起32Aが進入して、被嵌合部52が嵌合部32に対して抜け止めされる。
次に、付替部材40の取付クリップ51を、ベース部材20の取付孔31に取り付ける。具体的には、付替部材40を、取付部30の下側の部分に嵌合した下端部を軸にして、その上端部がベース部材20に対して近付く方向に回動させる。すると、取付クリップ51が取付孔31に差し込まれて、クリップ側突起51A,51Aが取付孔31の孔縁に係止される。以上の手順により、図4に示すように、付替部材40のベース部材20に対する取り付けが完了する。
さらに、ベース部材20から付替部材40を取り外す際には、まず、ドアトリム10の車室内側から、付替部材40の上端部に手指等を宛がい、付替部材40を、その下端部を軸にして上端部がベース部材20から遠ざかる方向に回動させる。すると、クリップ側突起51A,51Aと取付孔31の孔縁との係合状態が解除され、取付クリップ51が取付孔31から引き抜かれる。
次に、付替部材40をベース部材20から上方に引っ張るようにして、被嵌合部側孔52B内から嵌合部側突起32Aを外し、被嵌合部52と嵌合部32の嵌合状態を解除する。この際、位置決めボス53は位置決め凹部33内から上方に外れる。以上の手順により、付替部材40のベース部材20からの取り外しが完了する。
続いて、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、付替部材40が、インサイドハンドル26と重なる位置にベース部材20に対して車室内側から着脱可能に取り付けられるから、容易に、意匠を各ユーザーの嗜好に合わせたものとすることができ、ドアトリム10の意匠性を高めることができる。具体的には、インサイドハンドル26をベース部材20の開口部22内に設けることにより、付替部材40の付け替えに伴ってインサイドハンドル26を付け替える必要がなく、例えば、車両の内側に取り付けられた状態のベース部材20に対して、車室内側から付替部材40を着脱するだけで、ドアトリム10の意匠を変更することができる。すなわち、車両用内装材を製造するメーカーのみならず、例えば、車両を販売する販売店や、ユーザー本人といった、よりユーザーサイドの者が、付替部材40を付け替えることができ、より一層柔軟にユーザーの嗜好に合わせて、ドアトリム10の意匠を変更することができる。
さらに、本実施形態では、付替部材40によりベース部材20に設けられた開口部22を塞ぐ構成であるから、例えば、ベース部材に開口部を設けず、ベース部材の板面に重なるようにして車室内側に付替部材を取り付ける、いわゆる二重構造となる構成に比べて、ドアトリムの軽量化を図ることができる。このような構成は、付替部材40が大型化する場合において、特に好適である。
さらに、多種の付替部材40に対して共通のベース部材20を用いることができ、仮に、意匠の変更をドアトリム10全体を変更することで行う場合に比べて、インサイドハンドル26等の機能部品の共通化により、コストを削減することができる。
また、本実施形態では、インサイドハンドル26が、車室外側に配されるドアインナパネル11に対して取り付けられる。このような場合であっても、インサイドハンドル26とドアインナパネル11との取付構造を変更することなく、付替部材40を付け替えることができ、好適である。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態のドアトリム110においては、機能部品として、プルハンドル27を構成するプルハンドルボックス27Aを開口部22内に設けた点が、上記実施形態と相違する。
架橋部材124は、開口部22の車両上下方向における中央部において車両前後方向に延びる横側架橋部24Aと、開口部22の車両前後方向における中央部において横側架橋部24Aから車両下方に延びる縦側架橋部24Bと、縦側架橋部24Bから機能部品の外形に沿って後方に延びる機能部品用架橋部24Cと、で構成されている。縦側架橋部24Bには、機能部品が載置可能とされる段差部24Dが設けられている。
ベース部材120には、開口部22内に、車両用ドアの開閉に係る機能を有する機能部品としてプルハンドル27を構成するプルハンドルボックス27Aが設けられている。プルハンドルボックス27Aは、架橋部材124に宛がわれる態様で配設されている。具体的には、プルハンドルボックス27Aは、その車室外側面が縦側架橋部24B及び機能部品用架橋部24Cに宛がわれるとともに、その底面が縦側架橋部24Bの段差部24Dに載置されている。機能部品用プルハンドル27は、車両用ドアに設けられた機能部品のうち、各ユーザーに共通して用いられる必要な機能を有する機能部品といえる。機能部品のうち乗員が操作する部品は、車両用内装材における乗員の操作しやすい位置に配置されており、プルハンドル27は、ドアトリム110において、例えば、シートに着座した乗員の前腕に沿って延びるアームレスト43の上面に開口する形で配置されている。
プルハンドルボックス27Aは、ドアインナパネルに対して取り付けられる。具体的には、プルハンドルボックス27Aには、底面に締結部材が挿入される挿入孔(不図示)が設けられており、締結部材を介してドアインナパネルに対して締結されている。
本実施形態によれば、開口部22が大きい場合であっても、架橋部材124でベース部材120の強度を確保することができるとともに、架橋部材124を機能部材であるプルハンドル27(プルハンドルボックス27A)の取り付けに利用することができる。
また、本実施形態によれば、プルハンドルボックス27Aが架橋部材124に配設されているから、プルハンドル27に掛かる荷重を架橋部材124で受けることできる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図7によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態のドアトリム210においては、機能部品として衝撃吸収部材28を開口部22内に設けた点が、上記実施形態と相違する。
ベース部材220には、開口部22内に車両側突時の衝撃を吸収する機能を有する機能部品として衝撃吸収部材28が設けられている。具体的には、衝撃吸収部材28は、架橋部材124の機能部品用架橋部24Cの車室外側面に取り付けられている。衝撃吸収部材28は、車両用ドアに設けられた機能部品のうち、各ユーザーに共通して要される必要な機能を有する機能部品といえる。衝撃吸収部材28は、車両側突時に乗員の安全を確保するために、乗員の着座姿勢に対応してその配置が設定されている。
衝撃吸収部材28は、車両側突時に車室外側面が車両パネルと直接または間接的に当接して、付替部材40を介して乗員と車両パネルとの間で座屈変形することで、衝撃を吸収するものとされている。
本実施形態によれば、開口部22が大きい場合であっても、架橋部材124でベース部材220の強度を確保することができるとともに、架橋部材124を機能部材である衝撃吸収部材28の取り付けに利用することができる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図8及び図9によって説明する。本実施形態では、車両用内装材として、ピラーガーニッシュ70に係る構成を例示する。
フロントピラー60は、図8に示すように、車両前方に配設されたフロントウィンドウ61とドア開口62とを区画するものとされ、車両上下方向に延設されている。フロントピラー60は、フロントピラーパネル(車両パネル)と、フロントピラーパネルの車室内側に取り付けられるピラーガーニッシュ70と、で構成されている。ピラーガーニッシュ70は、その下端部がインストルメントパネル63に隣接して配されている。
ピラーガーニッシュ70は、図8に示すように、ベース部材320と、当該ベース部材320に付け替え可能に取り付けられる付替部材340と、備えている。本実施形態では、付替部材340が、隣接して配される車両用内装材(インストルメントパネル63)の意匠と連続する態様で配置されることで、インストルメントパネル63と一体感を有する意匠を実現する。
ベース部材320は、図9に示すように、意匠面を構成する一般部71と、一般部71の車両後側において広範囲に亘る領域に開口する開口部72と、を有する。
ベース部材320には、開口部72の開口縁に付替部材340を取り付ける取付部330が設けられている。取付部330には、取付孔331が設けられており、付替部材340の外周から車室外側に向けて突設された取付爪81が取付孔331の孔縁に対して係止される構成とされている。このような構成により、取付爪81を取付孔331に対して係合させることにより、車室内側から付替部材340をベース部材320に対して取り付け可能とされるとともに、取付爪81と取付孔331との係合状態を解除することにより、車室内側から付替部材340をベース部材320から取り外すことが可能とされている。
ベース部材320には、開口部72内に、ピラーガーニッシュ70をフロントピラー60のフロントピラーパネルに対して取り付ける機能に係る機能部品としてクリップ座82と、ピラーガーニッシュ70の剛性を高める機能を有する機能部品として複数のリブ83が設けられている。クリップ座82及びリブ83は、ベース部材320に対して射出成型等により、一体的に形成されている。
ベース部材320には、開口部72を車両前後方向に架橋するようにして、クリップ座82Aが配置される機能部品配置部325が設けられている。言い換えれば、本実施形態における機能部品配置部325は、架橋部材であるともいえる。
クリップ座82は、機能部品配置部325の裏面に立設されており、クリップ(不図示)を保持するクリップ取付孔82Aを有する。そして、ピラーガーニッシュ70は、クリップ取付孔82Aに保持されたクリップを介してフロントピラーパネルに対して取り付けられている。
各リブ83は、ベース部材320の短手方向に沿って細長く延び、一般部71から開口部73内に延長される形で、ベース部材320の前端部から後端部に亘って形成されている。また、各リブ83は、ベース部材320の長手方向において、互いに間隔を保ちつつ並べられている。
付替部材340は、ベース部材320に形成された開口部72を塞ぐ形でベース部材320に対して取り付けられている。さらに、付替部材340は、機能部品であるクリップ座82及びリブ83と重なる位置に、ベース部材320に対して車室内側から着脱可能に取り付けられる。
続いて、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、付替部材340が、クリップ座82及びリブ83と重なる位置にベース部材320に対して車室内側から着脱可能に取り付けられるから、容易に、意匠を各ユーザーの嗜好に合わせたものとすることができ、ピラーガーニッシュ70の意匠性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、開口部72が大きい場合であっても、架橋部材である機能部品配置部325でベース部材320の強度を確保することができるとともに、機能部品配置部325にクリップ座82を配設することができる。
また、本実施形態では、クリップ座82が、車室外側に配されるフロントピラーパネルに対して取り付けられる。このような場合であっても、クリップ座82とフロントピラーパネルとの取付構造を変更することなく、付替部材340を付け替えることができ、好適である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、車両用内装材としてドアトリム及びピラーガーニッシュを例示したが、これに限定されない。例えば、車両用内装材は、インストルメントパネル、天井用内装材、荷室の車室内側に配されるラゲージトリム等であってもよい。
(2)上記実施形態では、機能部品として、インサイドハンドル、プルハンドル、衝撃吸収部材、クリップ座(取付部)、リブを例示したが、これに限定されない。例えば、インストルメントパネルにおける機能部品として、エアバック、メーター類を収容する機能を有するメーター収容部、ステアリング装置が配設されるステアリング配設部等であってもよい。さらに、天井用内装材における機能部品として、室内灯やオーバーヘッドコンソール等であってもよい。
(3)上記実施形態では、ベース部材に架橋部材が設けられている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ベース部材の強度が十分確保されている構成においては、架橋部材が設けられていなくてもよい。
(4)ベース部材と付替部材との取付構成は、上記実施形態の構成に限定されない。例えば、ベース部材と付替部材との取付構成は、別体のクリップを介して取り付ける構成、付替部材をベース部材に対して回動可能に取り付けるヒンジ部に係る構成、付替部材とベース部材の双方にマグネットを設けることにより異種の磁極が引き合う力により取り付ける構成等であってもよい。
(5)上記実施形態1では、付替部材には、プルハンドル、アームレスト等の機能部品が設けられている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、付替部材には、機能部品が設けられていなくてもよく、その他の機能部品が設けられていてもよい。
(6)開口部及び付替部材の位置、形状、大きさは適宜設定可能である。
10,110,210…ドアトリム(車両用内装材)、11…ドアインナパネル、20,120,230,330…ベース部材、22,72…開口部、24,124,325…架橋部材、26…インサイドハンドル(機能部品)、40,340…付替部材、27…プルハンドル(機能部品)、28…衝撃吸収部材(機能部品)、70…ピラーガーニッシュ(車両用内装材)、82…クリップ座(機能部品)、83…リブ(機能部品)

Claims (3)

  1. 開口部を有する板状のベース部材と、
    前記開口部を塞ぐ形で、前記ベース部材に対して付け替え可能に取り付けられる付替部材と、を備える車両用内装材であって、
    前記ベース部材は、前記開口部の開口縁を構成する枠状の取付部と、前記開口部に架け渡される架橋部と、前記開口部内において機能部品が配置される機能部品配置部とを備え、前記取付部、前記架橋部、及び前記機能部品配置部とは別体的に形成された板状のベース側ボード部材に対して、互いに一体的に形成された前記取付部、前記架橋部、及び前記機能部品配置部を取り付けることで構成され、
    前記ベース部材には、前記機能部品配置部に前記機能部品を配置することで、前記開口部内に前記機能部品が設けられ、
    前記付替部材は、前記機能部品と重なる位置に、前記ベース部材の前記取付部に対して車室内側から着脱可能に取り付けられることを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記機能部品は、車室外側に配される車両パネルに対して取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 車両用ドアを構成する車両用内装材であって、
    前記ベース側ボード部材は、合成樹脂製とされ、前記開口部の上側並びに車両前側及び後側の部分が帯状に延設された帯状部とされ、
    前記取付部、前記架橋部、及び前記機能部品配置部は、金属製とされ、
    前記架橋部が、前記開口部の車両上下方向における中央部において車両前後方向に延びる横側架橋部と、前記開口部の車両前後方向における中央部において前記横側架橋部から車両下方に延びる縦側架橋部とで構成され、
    前記機能部品配置部が、前記取付部における上側縁部と前記横側架橋部とに跨るようにして形成され、前記機能部品であるインサイドハンドルを配置するための開口を有し、
    前記付替部材は、プルハンドルを備え、前記プルハンドルが前記縦側架橋部に近接して配されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用内装材。
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