JP4946895B2 - サイドモールの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、サイドモールの取付構造に関し、詳細には、自動車のインストルメントパネルに形成された開口部に、左右両側又は片側に隙間を残してセンタクラスタを取り付けるとともに、センタクラスタの側縁と前記開口部間に、インストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線が必要な電気機器構成部品を備える長尺のサイドモールを取付けるサイドモールの取付構造に関する。
従来、自動車の運転席及び助手席の前方には、樹脂製のインストルメントパネル(以下、インパネと略す)が車幅方向に設けられている。インパネには略中央部に開口部が設けられ、その開口部には、各種車載機器を一体構造物として集合させたセンタクラスタが取り付けられる。最近では、外観を良くするために、インパネ開口部に、左右両側又は片側に隙間を残してセンタクラスタを取り付けるとともに、センタクラスタの側縁とインパネ開口部間に、インパネ側ワイヤハーネスとの結線が必要な電気機器構成部品を備える長尺のサイドモールを取り付けることがある。特許文献1には、パネル本体の取付開口部の内面にガイド受部及び仮止受部を形成し、パネル部品を、ガイド受部によってガイドさせながら取付開口部に挿入し、ガイド受部によるガイドが解除された時点で、仮止受部に仮止めできる車両用のパネル部品取付構造が示されている。
特開2004−230989号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような正面視長方形状のパネル部品とは異なり、複数の電気機器構成部品を備える長尺のサイドモールを、センタクラスタの側縁とインパネ開口部間に取り付ける場合、サイドモールの裏側には、インパネ側ワイヤハーネスとの結線が必要な電気機器構成部品が複数存在するため、結線を順次行いながら取り付ける必要があった。この際に、樹脂部品の先端部位置がばらついてインパネに接触してしまい、インパネの表面を傷つける虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、長尺のサイドモールを取り付ける際にインパネ表面を傷つけることがないサイドモールの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のサイドモールの取付構造は、インストルメントパネルに形成された開口部に、左右両側又は片側に隙間を残してセンタクラスタを取付けるとともに、当該センタクラスタの側縁と前記開口部との間に、前記インストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線が必要な電気機器構成部品を少なくとも1点備える長尺のサイドモールを取付けるサイドモールの取付構造であって、前記サイドモールに対応して、前記センタクラスタの側縁と前記インストルメントパネルの開口部縁とに交互に千鳥状に配設された複数の角孔状の係合孔と、前記サイドモールの裏面に形成され、前記係合孔に各々係合可能な複数の係合爪と、前記サイドモールの最先端の係合爪が係合するインストルメントパネル側係合孔に対応して前記センタクラスタ側に設けられ、前記電気機器構成部品のインストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線時に、前記サイドモールの最先端の係合爪を受けてサイドモールを仮置きするための仮置き棚とを備え、前記電気機器構成部品の前記インストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線後、前記仮置き棚を支点に前記サイドモールを前記インストルメントパネル側に回動させると、前記サイドモールの最先端の係合爪が前記仮置き棚を乗り越えて、対応するインストルメントパネル側係合孔に嵌まり込むように構成されている。
また、請求項2に係るサイドモールの取付構造は、請求項1に記載の構成に加え、前記仮置き棚は、前記サイドモールの最先端の係合爪が仮置き棚を乗り越えた時に、当該係合爪を対応する前記インストルメントパネル側係合孔に案内するガイド部を有する。
また、請求項3に係るサイドモールの取付構造は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記仮置き棚は、前記サイドモールが仮置きされている時に、前記サイドモールの最先端の係合爪が前記仮置き棚から脱落するのを防止する側壁部を有する。
請求項1に係る発明のサイドモールの取付構造では、インストルメントパネルに形成された開口部にセンタクラスタを取付けるとともに、そのセンタクラスタの側縁と開口部との間にサイドモールを取付けるものである。インストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線が必要な電気機器構成部品を少なくとも1点備える長尺のサイドモールを取り付ける場合、取り付け時に結線作業が必要となる。そこで、サイドモールの最先端の係合爪をセンタクラスタ側の仮置き棚で受けて仮置きした状態で結線を行う。これにより、結線中に、サイドモールの先端がばらつかないので、インストルメントパネルを傷つけるのを防止できる。
さらに、結線後、仮置き棚を支点に、サイドモールをインストルメントパネル側に回動させる。すると、サイドモールの最先端の係合爪が仮置き棚を乗り越えて、対応するインストルメントパネル側係合孔に嵌まり込む。これにより、係合爪を対応するインストルメントパネル側係合孔に位置合わせする必要がないので、サイドモールの取付作業を容易にできる。また、仮置き棚を支点にサイドモールを回動させるだけの簡単な動作で、最先端の係合爪が仮置き棚を乗り越え、自動的に対応するインストルメントパネル側係合孔に嵌まり込むので、サイドモールの取付作業を容易に行うことができる。
また、複数の角孔状の係合孔は、サイドモールに対応して、センタクラスタの側縁とインストルメントパネルの開口部縁とに交互に千鳥状に配設されているので、複数の係合孔にサイドモールの係合爪が嵌り込むことによって、インストルメントパネルとセンタクラスタとをサイドモールを介して強固に連結することができる。これにより、センタクラスタとインストルメントパネルとの合わせが良好となり、インストルメントパネルの外観の見栄えを向上できる。
また、請求項2に係るサイドモールの取付構造では、請求項1に記載の発明の効果に加え、サイドモールの最先端の係合爪が仮置き棚を乗り越えた時に、係合爪は、仮置き棚に設けられたガイド部によって、対応するインストルメントパネル側係合孔に案内されるので、係合爪を対応するインストルメントパネル側係合孔に確実に嵌め込むことができる。
また、請求項3に係るサイドモールの取付構造では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、サイドモールが仮置きされている状態では、仮置き棚に設けられた側壁部によって、係合爪が仮置き棚から脱落するのを防止できる。これにより、インストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線中に、係合爪が仮置き棚から脱落して、インパネ表面を傷つけるのを防止できる。
以下、本発明の一実施形態である左サイドモール20の取付構造について、図面を参照して説明する。図1は、インパネ1の助手席側から見た斜視図であり、図2は、左サイドモール20の斜視図であり、図3は、左サイドモール20の左側面図である。なお、図1に示すインパネ1は、左ハンドル用のものである。また、以下の説明において、図2の右斜め下側を、左サイドモール20の右側とし、左斜め上側を左サイドモール20の左側として説明する。また、図3の左側を左サイドモール20の前側とし、右側を左サイドモール20の後ろ側とし、紙面手前側を左サイドモール20の左側とし、紙面奥側を左サイドモール20の右側として説明する。
はじめに、インパネ1の構造について説明する。図1に示すように、車両の運転席及び助手席の前方には、樹脂製のインパネ1が車幅方向に設けられている。このインパネ1の運転席に対向する部分には、正面視矩形状の開口部2が設けられている。この開口部2には、各種メータ類を搭載した樹脂製のメータクラスタ3が取り付けられている。
一方、インパネ1の車幅方向中央の部分には、縦長長方形状の開口部4が設けられている。この開口部4には、左右両側に隙間を残して、各種車載機器を一体構造物として集合させた樹脂製の正面視縦長長方形状のセンタクラスタ5が取り付けられている。このセンタクラスタ5には、上から順に、カーナビゲーション装置(図示外)の地図情報等を表示するために開閉可能に設けられた矩形状のディスプレイ6と、該ディスプレイ6の下側に配置されたエアコン用の一対の吹出口7,8と、該吹出口7,8の下側に配置され、引き出し可能に設けられた収納ボックス9とが各々取り付けられている。
また、センタクラスタ5の右側縁と開口部4との間には、その隙間を埋めるようにして、上下方向に延設された樹脂製の右サイドモール10が取り付けられている。さらに、センタクラスタ5の左側縁と開口部4との間には、その隙間を埋めるようにして、上下方向に延設された樹脂製の左サイドモール20が取り付けられている。この左サイドモール20の長手方向中央の部位(後述する本体部21)には、各種電気機器構成部品が組み付けられている。即ち、上から順に、エンジンを起動させるためのプッシュ式のスタートスイッチ31と、運転モードを三段階に切り替え可能な三連スイッチ32と、自動車を駐車する際に使用するプッシュ式のパーキングスイッチ35とが各々組み付けられている。また、三連スイッチ32とパーキングスイッチ35との間に設けられた正面視矩形状のシフト逃げ穴34を介して、指で操作可能なノブ状のシフトレバー33が車室側に向かって突出されている。
さらに、この左サイドモール20の裏面には、上述の各種スイッチに各々接続された複数のワイヤハーネス(図示外)が各々付設されている。これら複数のワイヤハーネスは、インパネ1の裏側から延びる複数のインパネ側ワイヤハーネス(図示外)と各々結線されている。そして、左サイドモール20に組み付けられた各種スイッチは、インパネ側ワイヤハーネスを介して自動車のECU(図示外)に電気的に接続されている。
次に、左サイドモール20の具体的な構造について説明する。図2,図3に示す左サイドモール20は、上下方向に延設され、長手方向に直交する断面が略L字型に形成された長尺の樹脂部材である。左サイドモール20は、所定幅を有する正面視縦長の本体部21と、該本体部21の上部から右斜め上方に湾曲して延設されると共に、前方にやや傾斜する細幅の上側延設部22と、前記本体部21の下部から下方に延設されると共に、後方にやや湾曲する細幅の下側延設部24とで構成されている。さらに、この左サイドモール20を正面から見て左側の一端部には、前方に向かって略直角に折り返された側壁部28(図3参照)が設けられている。この側壁部28の下縁部はインパネ1の表面形状に沿って形成されている。
さらに、左サイドモール20の裏面には、先端部23側から後端部25側にかけて、樹脂製のクリップ41〜50が各々突設されている。これらクリップ41〜50を、インパネ1側に設けられた後述する係合孔71〜73(図7参照)と、センタクラスタ5側に設けられた後述する係合孔81〜87(図7参照)とに各々係合させることによって、左サイドモール20がセンタクラスタ5の左側縁と開口部4の縁との間に取り付けられるようになっている。なお、クリップ41〜50の構造については後述する。
まず、本体部21について説明する。図2に示すように、本体部21は正面視縦長に形成されると共に、上側延設部22及び下側延設部24の幅よりも広くなっている。そして、その本体部21の上部の右側(取付時の助手席側)に上側延設部22の下部が連結され、左側の角部がテーパ状に形成されている。他方、本体部21の下部の右側(取付時の助手席側)に下側延設部24の上部が連結され、左側の角部がテーパ状に形成されている。そして、本体部21の表面には、上述したように、スタートスイッチ31、三連スイッチ32、シフト逃げ穴34及びパーキングスイッチ35が各々組み付けられ、その裏面では、スタートスイッチ31、三連スイッチ32、パーキングスイッチ35に対応する各部位にワイヤハーネス(図示外)が各々付設されている。
また、本体部21の裏面には、図2,図3に示すように、4つのクリップ45〜48が各々突設されている。具体的には、本体部21の左端部寄りの上部にクリップ45が突設されている。さらにその下方にクリップ47が突設されている。一方、右端部寄りの上部であって、クリップ45の高さ位置よりもやや下側にクリップ46が突設されている。さらにその下方であって、クリップ47の高さ位置よりもやや下側にクリップ48が突設されている。
次に、上側延設部22について説明する。図2,図3に示すように、上側延設部22は、本体部21の上部の右側から右斜め上方に湾曲して延設されると共に、前方にやや傾斜している。そして、上側延設部22の先端部23は、インパネ1の開口部4に取り付けられた状態で、センタクラスタ5側に向かって鋭角になるように形成されている。また、上側延設部22の裏面には4つのクリップ41〜44が各々突設されている。具体的には、上側延設部22の先端部23の近傍であって、左端部寄りにクリップ41が突設されている。その下方にクリップ42が突設されている。さらにその下方であって、右端部寄りにクリップ43が突設されている。さらにその下方にクリップ44が突設されている。
次に、下側延設部24について説明する。図2,図3に示すように、下側延設部24は、本体部21の下部の右側から下方に延設されると共に、後方にやや湾曲している。そして、下側延設部24の後端部25は、下方に向かって屈曲している。また、下側延設部24の裏面には2つのクリップ49,50が各々突設されている。具体的には、下側延設部24の上部にクリップ49が突設され、後端部25の近傍にクリップ50が突設されている。
次に、クリップ41〜50の構造について、図4,図5を参照して説明する。図4は、図2に示すクリップ41の部分拡大図であり、図5は、図3に示すクリップ41の部分拡大図である。なお、クリップ41〜50は何れも同様の構造であるので、ここでは、クリップ41のみを説明する。
図4,図5に示すように、クリップ41は、先端側が細くなった台形の板状の平面部51を備えている。この平面部51の外縁は、上側延設部22の裏面から直角に延設された第1縁部91と、該第1縁部91の前記裏面から離れる側の一端部から後端部25(図2参照)側に向かって屈曲された第2縁部92と、該第2縁部92の前記第1縁部91に連結された一端部とは反対の他端部から略直角に屈曲され、上側延設部22の裏面に向かって延設された第3縁部93とからなる。
そして、このような平面部51の裏面には、所定間隔を開けて互いに平行に立設され、平面部51の先端側に向かって先細り形状となった一対の側壁部52,53(図4では、側壁部52のみ図示)が設けられている。さらに、平面部51には、平面部51の長手方向に対して平行に延設された一対のスリット55,56が互いに所定間隔を空けて設けられている。これらスリット55,56によって、平面部51のスリット55,56で挟まれた部分の弾性変形が可能となっている。
また、スリット55,56で挟まれた部分には、平面部51の外表面から断面三角形状に隆起する爪部57が平面部51の幅方向に設けられている。このような構成からなるクリップ41を、例えば、インパネ1の開口部4の縁部の最上部に設けられた係合孔71(図10参照)に嵌入する。すると、爪部57が、係合孔71の縁部に係止するので、クリップ41を係合孔71に確実に係合させることができる。また、クリップ41を係合孔71から取り外す場合は、工具(図示外)等で爪部57を撓ませることで、爪部57が係合孔71の縁部から離れるので、クリップ41を係合孔71から取り外すことができる。なお、クリップ42〜50についても同様である。
そして、左サイドモール20の裏面に突設された10個のクリップ41〜50のうち、クリップ41,45,47は、インパネ1の開口部4の縁部に設けられた後述する係合孔71,72,73(図7参照)に各々係合するものである。他方、クリップ42,43,44,46,48,49,50は、センタクラスタ5の左側縁に設けられた後述する係合孔81,82,83,84,85,86,87に各々係合するものである。なお、図2に示すクリップ41〜50が本発明の「係合爪」に相当し、図4に示すクリップ41が本発明の「最先端の係合爪」に相当する。
次に、インパネ1側の構造について、図6乃至図8を参照して説明する。図6は、インパネ1の助手席側から見た斜視図(左サイドモール20を取り外した状態)であり、図7は、インパネ1の運転席側から見た斜視図(左サイドモール20:仮置き状態)であり、図8は、インパネ1の助手席側から見た斜視図(左サイドモール20:仮置き状態)である。
図6に示すように、インパネ1の開口部4には、左右両側に隙間を残してセンタクラスタ5が取り付けられる。そして、図7,図8に示すように、そのセンタクラスタ5の左側縁に対向する開口部4の縁部には、角穴状の3つの係合孔71〜73が各々設けられている。係合孔71は、左サイドモール20の先端部23に突設されたクリップ41に対応する位置に設けられている。係合孔72は、クリップ45に対応する位置に設けられている。係合孔73は、クリップ47に対応する位置に設けられている。
次に、センタクラスタ5側の構造について、図7乃至図10を参照して説明する。図9は、仮置き棚60の周囲を示す部分拡大図であり、図10は、仮置き棚60にクリップ41が載置された状態を示す部分拡大図である。図7,図8に示すように、センタクラスタ5の左側縁には、7つの角穴状の係合孔81〜87が各々設けられている。係合孔81は、左サイドモール20のクリップ42に対応する位置に設けられている。係合孔82は、クリップ43に対応する位置に設けられている。係合孔83は、クリップ44に対応する位置に設けられている。係合孔84は、クリップ46に対応する位置に設けられている。係合孔85は、クリップ48に対応する位置に設けられている。係合孔86は、クリップ49に対応する位置に設けられている。係合孔87は、クリップ50に対応する位置に設けられている。
ところで、図9に示すように、左サイドモール20に突設されたクリップ42(図2参照)が係合する係合孔81は、センタクラスタ5の左側縁に設けられた枠状の受け部80の内側に設けられている。この受け部80の前側には、左サイドモール20の最先端に突設されたクリップ41の先端部を載置して(図10参照)、左サイドモール20を仮置き状態にする凹状の仮置き棚60が設けられている。
ここで、本発明の特徴である仮置き棚60について説明する。図9に示すように、仮置き棚60は、車両前後方向に沿った断面が凹状に形成されている。仮置き棚60は、平面視長方形状の底面61と、該底面61の後端部から車両後方に向かって斜め上方に延設され、受け部80の前端部に連結された後方傾斜面62と、底面61の前端部から略垂直上方に延設された前方係止面63と、該前方係止面63の上部から車両前方に向かって略水平に延設された水平面64と、該水平面64の前端部から係合孔71に向かって延設され、クリップ41を係合孔71にガイドするためのガイド面65とを備えている。そして、このような仮置き棚60の車幅方向外側の一端部には、クリップ41が仮置き棚60から脱落するのを防止するための側壁部67が、仮置き棚60の幅方向に対して略直角に設けられている。
次に、左サイドモール20の取り付け方法について説明する。図11は、クリップ41が仮置き棚60の内側に載置された状態を示す図であり、図12は、クリップ41が左サイドモール20の回動に伴って仮置き棚60の内側を摺動する状態を示す図であり、図13は、クリップ41がインパネ1の係合孔71に係合した状態を示す図である。
まず、図2に示す左サイドモール20の先端部23を上側に、後端部25を下側にして、図6に示すセンタクラスタ5の左側縁と開口部4との間の隙間に、左サイドモール20の裏面を対向させて配置する。次いで、図10に示すように、クリップ41の先端を仮置き棚60の内側に載置すると共に、後端部25を上方に持ち上げることによって、左サイドモール20を仮置き状態にする(図7,図8参照)。
この仮置き状態では、左サイドモール20の裏側が外部に露出する。そこで、左サイドモール20の裏側から延びる複数のワイヤハーネスを、対応するインパネ1の裏側から延びる複数のインパネ側ワイヤハーネスに対して上側から順に結線する。よって、最初に、スタートスイッチ31から延びるワイヤハーネスと、三連スイッチ32から延びるワイヤハーネスを結線し、その後、左サイドモール20の後端部25を下方へ回動させて、パーキングスイッチ35から延びるワイヤハーネスを結線する。こうして、インパネ1側のインパネ側ワイヤハーネスとの結線作業が終了する。
スタートスイッチ31と三連スイッチ32の結線作業中の仮置き棚60では、図11に示すように、クリップ41の平面部51の第1縁部91が、仮置き棚60の前方係止面63に係止すると共に、第2縁部92が底面61に当接している。つまり、クリップ41が車両前方に移動せず、下方にも移動しないので、左サイドモール20の先端部23の位置が安定して保持される。従って、左サイドモール20の先端部23がインパネ1に接触するのを防止できる。
そして、上記スイッチ31,32の結線作業が終了したら、クリップ41を支点とし、仮置き状態の左サイドモール20の後端部25を下方へ回動させる。すると、図12に示すように、左サイドモール20の回動に伴ってクリップ41が回動するため、クリップ41の第2縁部92が底面61から離間する。さらに、第1縁部91が前方係止面63を乗り越え、第2縁部92が水平面64を車両前方に向かって摺動する。これにより、左サイドモール20は車両前方に向かって若干移動する。
そして、左サイドモール20の後端部25がインパネ1の前面側にさらに近づくと、第2縁部92が水平面64を摺動し終え、第3縁部93がガイド面65を摺動する。ここで、上述したように、ガイド面65はクリップ41に対応する係合孔71に向かって延設されている。従って、そのガイド面65を第3縁部93が摺動することによって、クリップ41が係合孔71に案内される。第3縁部93がガイド面65を摺動し終えると、クリップ41は係合孔71に向かって嵌り込む。この状態で、パーキングスイッチ35の結線作業を行う。その後、左サイドモール20の後端部25をさらに下方へ回動させることで、他のクリップ42〜50についても、係合孔72,73,81〜87に自動的に位置合わせされる。
そして、最後に、左サイドモール20全体をインパネ1側に押し込むことによって、クリップ41の爪部57が係合孔71の縁部に係止されるので、クリップ41が係合孔71に係合するとともに、他のクリップについても同様に各係合孔に係合する。こうして、左サイドモール20の先端部23がインパネ1に衝突させることなく、インパネ1に容易に取り付けることができる。
また、クリップ41が仮置き棚60から係合孔71に向かってガイドされる際に、クリップ41が仮置き棚60の幅方向の外側にずれた場合でも、側壁部67によって仮置き棚60から脱落するのを防止できる。
さらに、本実施形態では、左サイドモール20の本体部21の裏面に突設された4つのクリップ45〜48の位置は、図2に示すように、本体部21の裏面において左右交互に千鳥状に配置されている。即ち、クリップ45は本体部21の左側に配置され、クリップ46は本体部21の右側に配置され、クリップ47は本体部21の左側に配置され、クリップ48は本体部21の右側に配置されている。そして、これに対応するように、インパネ1側に設けられた係合孔72,73と、センタクラスタ5側に設けられた係合孔84,85とが千鳥状に交互に配設されている。
従って、本体部21の左側に配置されたクリップ45,47は、インパネ1側の係合孔72,73に各々係合し、本体部21の右側に配置されたクリップ46,48は、センタクラスタ5側の係合孔84,85に各々係合する。これにより、本体部21が取り付けられる部分では、インパネ1とセンタクラスタ5とが左サイドモール20を介してバランス良く強固に連結されるので、インパネ1とセンタクラスタ5との間の合わせが良好となる。従って、インパネ1の外観の見栄えを向上することができる。
以上説明したように、本実施形態の左サイドモール20の取り付け構造では、インパネ1の開口部4の縁部と、それに対向するセンタクラスタ5の左側縁との間に、長尺の左サイドモール20が取り付けられる。左サイドモール20には電気機器構成部品が組み付けられている。そのため、インパネ1に取り付ける際に、インパネ1の裏側から延びるインパネ側ワイヤハーネスに結線する必要がある。そこで、左サイドモール20の先端部23に突設されたクリップ41の先端を、センタクラスタ5の左側縁に設けられた断面凹状の仮置き棚60に載置すると共に、後端部25を上方に持ち上げて仮置き状態にする。この仮置き棚60には、クリップ41に対応する係合孔71に向かって延設されたガイド面65が設けられている。
そして、仮置き状態では、左サイドモール20の裏側が外部に露出されるため、結線作業が容易である。また、仮置き棚60では、クリップ41の第1縁部91が前方係止面63に係止するため、クリップ41が車両前方に移動しない。よって、結線作業中に先端部23がインパネ1に接触するのを防止できる。結線終了後は、クリップ41を支点にして後端部25をインパネ1の下方に回動させる。すると、クリップ41の先端部が仮置き棚60の前方係止面63を乗り越え、水平面64を介してガイド面65を摺動するので、係合孔71に容易に係合させることができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されることなく、各種の変形が可能である。例えば、左サイドモール20の裏面に突設されたクリップの数は上記実施形態に限定されず、これより多くても少なくてもよい。また、左サイドモール20の形状は湾曲形状でも、直線形状であってもよい。
本発明にかかるサイドモールの取付構造は、インストルメントパネルに限らず、樹脂パネルに設けられた開口部に長尺の樹脂部品を取り付ける樹脂部品の取付構造にも適用可能である。
インパネ1の助手席側から見た斜視図である。 左サイドモール20の斜視図である。 左サイドモール20の左側面図である。 図2に示すクリップ41の部分拡大図である。 図3に示すクリップ41の部分拡大図である。 インパネ1の助手席側から見た斜視図(左サイドモール20を取り外した状態)である。 インパネ1の運転席側から見た斜視図(左サイドモール20:仮置き状態)である。 インパネ1の助手席側から見た斜視図(左サイドモール20:仮置き状態)である。 仮置き棚60の周囲を示す部分拡大図である。 仮置き棚60にクリップ41が載置された状態を示す部分拡大図である。 クリップ41が仮置き棚60の内側に載置された状態を示す図である。 クリップ41が左サイドモール20の回動に伴って仮置き棚60の内側を摺動する状態を示す図である。 クリップ41がインパネ1の係合孔71に係合した状態を示す図である。
符号の説明
1 インパネ
4 開口部
5 センタクラスタ
20 左サイドモール
23 先端部
25 後端部
31 スタートスイッチ
32 三連スイッチ
35 パーキングスイッチ
41〜50 クリップ
60 仮置き棚
65 ガイド面
67 側壁部
71〜73 係合孔
80 受け部
81〜87 係合孔

Claims (3)

  1. インストルメントパネルに形成された開口部に、左右両側又は片側に隙間を残してセンタクラスタを取付けるとともに、当該センタクラスタの側縁と前記開口部との間に、前記インストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線が必要な電気機器構成部品を少なくとも1点備える長尺のサイドモールを取付けるサイドモールの取付構造であって、
    前記サイドモールに対応して、前記センタクラスタの側縁と前記インストルメントパネルの開口部縁とに交互に千鳥状に配設された複数の角孔状の係合孔と、
    前記サイドモールの裏面に形成され、前記係合孔に各々係合可能な複数の係合爪と、
    前記サイドモールの最先端の係合爪が係合するインストルメントパネル側係合孔に対応して前記センタクラスタ側に設けられ、前記電気機器構成部品のインストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線時に、前記サイドモールの最先端の係合爪を受けてサイドモールを仮置きするための仮置き棚とを備え、
    前記電気機器構成部品の前記インストルメントパネル側ワイヤハーネスとの結線後、前記仮置き棚を支点に前記サイドモールを前記インストルメントパネル側に回動させると、前記サイドモールの最先端の係合爪が前記仮置き棚を乗り越えて、対応するインストルメントパネル側係合孔に嵌まり込むように構成されていることを特徴とするサイドモールの取付構造。
  2. 前記仮置き棚は、前記サイドモールの最先端の係合爪が仮置き棚を乗り越えた時に、当該係合爪を対応する前記インストルメントパネル側係合孔に案内するガイド部を有することを特徴とする請求項1に記載のサイドモールの取付構造。
  3. 前記仮置き棚は、前記サイドモールが仮置きされている時に、前記サイドモールの最先端の係合爪が前記仮置き棚から脱落するのを防止する側壁部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のサイドモールの取付構造。
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