JP2002308034A - ピラーガーニッシュ - Google Patents

ピラーガーニッシュ

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JP2002308034A JP2001117423A JP2001117423A JP2002308034A JP 2002308034 A JP2002308034 A JP 2002308034A JP 2001117423 A JP2001117423 A JP 2001117423A JP 2001117423 A JP2001117423 A JP 2001117423A JP 2002308034 A JP2002308034 A JP 2002308034A
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博幸 田嶌
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボディへの取付時に使用する取付用クリップを
ガーニッシュ本体と別体としても、ボディへの組付強度
を確保して、ガーニッシュ本体の車内側に生ずるヒケの
発生を抑えることができるピラーガーニッシュを提供す
ること。 【解決手段】ピラーガーニッシュ20は、エアバッグ1
2を突出可能に覆う合成樹脂製のガーニッシュ本体21
と、ガーニッシュ本体のボディ1への取付用のクリップ
39と、を備える。クリップ39は、ボディの係止孔8
に挿入係止される係止部41と、軸部40の元部端側の
鍔部42と、を備える。ガーニッシュ本体は、一般部2
2と一体的に形成されて、鍔部42を取付可能な取付凹
部28aを有する取着部28を備える。取着部は、側壁
部29・30と、軸部40を挿入可能な開口溝34を有
する天井壁部33と、天井壁部との間に取付凹部28a
を配設可能な縦リブ36と、縦リブと側壁部とを連結す
る横リブ37と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のピラー部に
おける車内側を覆うとともに、折り畳まれたエアバッグ
を突出可能に覆うピラーガーニッシュに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、頭部保護エアバッグ装
置では、車内側の窓等の開口の周縁におけるフロントピ
ラー部とルーフサイドレール部とにわたって、エアバッ
グが折り畳まれて収納され、エアバッグ内への膨張用ガ
スの流入時、折り畳まれたエアバッグを覆っているフロ
ントピラーガーニッシュ・ルーフサイドレール部のルー
フヘッドライニング・リヤピラーガーニッシュ等を開か
せて、エアバッグが展開膨張されていた(特開2000
−344042公報等参照)。
【0003】そして、上記頭部保護エアバッグ装置に使
用されるピラーガーニッシュでは、合成樹脂製のガーニ
ッシュ本体と、ガーニッシュ本体に取り付けられて、ガ
ーニッシュ本体をボディに取り付ける取付用クリップ
と、を備えて構成されていた。取付用クリップは、金属
製のクリップ本体と、クリップ本体に嵌める熱可塑性エ
ラストマーやゴム等の弾性変形可能なキャップ部と、か
ら構成され、クリップ本体は、ガーニッシュ本体の射出
成形等の製造時に、インサートとして埋設されていた。
【0004】そのため、従来のエアバッグカバーを覆う
ガーニッシュでは、クリップ本体をガーニッシュ本体の
成形型にセットする必要があり、自動化が行い難く、ガ
ーニッシュ本体の製造時に手間がかかっていた。
【0005】この対処のために、取付用クリップを、ガ
ーニッシュ本体と別体とするとともに、ガーニッシュ本
体に、取付用クリップを取り付けるための取着部を一体
的に設けて、ガーニッシュ本体の取着部に、取付用クリ
ップを取り付けることが考えられる。
【0006】しかし、この場合には、取着部が、ガーニ
ッシュ本体の車外側の面に突設されることとなり、ガー
ニッシュ本体の取着部を配設させた車内側の面に、意匠
性を低下させるような成形収縮によるヒケが、生じ易
い。
【0007】そして、このヒケが生じないように、取り
付けた際の取付用クリップとガーニッシュ本体の車内側
の面との間の取着部に、肉盗みを行って、取付用クリッ
プを支持可能な薄肉のリブを形成すれば、ヒケの発生を
防止できる。
【0008】しかしながら、このような構成では、取付
用クリップのボディへの挿入係止時に、リブが折れる等
して、ガーニッシュのボディへの組付強度を確保し難い
場合が生ずる。
【0009】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、ボディへの取付時に使用する取付用クリップをガー
ニッシュ本体と別体としても、ボディへの組付強度を確
保して、ガーニッシュ本体の車内側に生ずるヒケの発生
を抑えることができるピラーガーニッシュを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピラーガー
ニッシュは、車両のピラー部における車内側を覆うとと
もに、折り畳まれたエアバッグを突出可能に覆い、合成
樹脂製のガーニッシュ本体と、該ガーニッシュ本体に取
り付けられて、前記ガーニッシュ本体をボディに取り付
ける取付用クリップと、を備えて構成されるピラーガー
ニッシュであって、前記取付用クリップが、軸部と、該
軸部の先端側に配置されて、前記軸部の軸方向に沿って
前記ボディの係止孔に挿入されて前記ボディに係止され
る係止部と、前記軸部の元部端側に配置されて前記軸部
から半径方向外方に延びる鍔部と、を備えて構成され、
前記ガーニッシュ本体が、一般部と、該一般部の車外側
の面に前記一般部と一体的に形成されて、前記取付用ク
リップの前記鍔部を前記軸部の軸直交方向から挿入させ
て、前記取付用クリップを取付可能な取着部と、を備え
て構成され、該取着部が、前記ガーニッシュ本体の一般
部における車外側の面から車外側へ延びる側壁部と、該
側壁部の先端付近に連結されるとともに、前記鍔部の外
形寸法より小さい幅寸法として、前記取付用クリップの
挿入取付時、前記軸部の先端側を突出させて挿入可能な
開口溝を備えた天井壁部と、前記側壁部との間に肉盗み
用凹部を空けて前記一般部の車外側の面から前記天井壁
部側へ突設されて、前記天井壁部との間に前記鍔部を挿
入可能な取付凹部を配設可能な縦リブと、該縦リブと前
記側壁部とを連結する横リブと、を備えて構成されてい
ることを特徴とする。
【0011】そして、前記エアバッグの突出時における
前記エアバッグからの押圧力の作用時に、前記取付用ク
リップの前記取着部からの抜け防止が可能に、取付時に
おける前記取付用クリップの前記取着部への挿入方向
は、前記エアバッグからの前記押圧力の作用方向と交差
する方向若しくは逆方向に、設定することが望ましい。
【0012】
【発明の効果】本発明に係るピラーガーニッシュでは、
取付用クリップを取り付けるガーニッシュ本体の取着部
が、側壁部と、天井壁部と、縦リブと、横リブと、を備
えて構成され、ガーニッシュ本体の一般部における車外
側の面には、側壁部と縦リブとが形成されるだけであっ
て、側壁部と縦リブとの間に、肉盗み用凹部が空けられ
ているため、ガーニッシュ本体の一般部における取着部
の配設された車内側の面には、ガーニッシュ本体の成形
収縮によるヒケが生じ難い。
【0013】また、軸部の先端側を開口溝から突出させ
つつ、鍔部を、軸部の軸直交方向に沿って、取着部の取
付凹部に挿入させれば、鍔部が天井壁部と縦リブとの間
で支持されて、取付用クリップを取着部に取り付けるこ
とができる。
【0014】そして、ピラーガーニッシュをボディに取
り付ける際には、係止部を、軸部の軸方向に沿ってボデ
ィの係止孔に挿入させて、取付用クリップをボディに係
止させて行い、その際、取付用クリップの鍔部の端面
が、取着部における縦リブの端面に圧縮力を作用させ
る。しかし、縦リブには、側壁部に連結された横リブが
連結されており、縦リブの圧縮強度が向上しているた
め、取付用クリップをボディに係止させても、縦リブの
破損や変形は防止される。
【0015】したがって、本発明に係るピラーガーニッ
シュでは、ボディへの取付時に使用する取付用クリップ
をガーニッシュ本体と別体としても、ボディへの組付強
度を確保して、ガーニッシュ本体の車内側に生ずるヒケ
の発生を抑えることができる。勿論、ガーニッシュ本体
は、従来のような取付用クリップの一部をインサートと
して、成形型にセットしなくともよいことから、工数・
コストを低減させて、製造することができる。
【0016】そして、請求項2のように構成する場合に
は、ピラーガーニッシュの車両への搭載後、エアバッグ
が突出して、エアバッグからの押圧力がピラーガーニッ
シュに作用しても、取付用クリップの取着部への挿入方
向が、エアバッグからの押圧力の作用方向と交差する方
向若しくは逆方向に、設定されており、取付用クリップ
が取着部から抜けず、ピラーガーニッシュの不用意なボ
ディからの外れが、防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1〜4に示す実施形態のピラーガーニッ
シュ20は、車両のフロントピラー部FPの車内側に配
置されるフロントピラーガーニッシュ20である。そし
て、このフロントピラーガーニッシュ20は、図1に示
すように、車両のリヤピラー部RP・ルーフサイドレー
ル部RR・フロントピラー部FPにかけて折り畳まれた
エアバッグ12を配置させて構成される頭部保護エアバ
ッグ装置Mに使用されて、折り畳まれたエアバッグ12
を覆うエアバッグカバー18の一部を、構成している。
【0019】この頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバ
ッグ12と、エアバッグ12に膨張用ガスを供給するイ
ンフレーター15と、折り畳まれたエアバッグ12の車
内側を覆うエアバッグカバー18と、を備えて構成され
ている。インフレーター15は、リヤピラーガーニッシ
ュ10に覆われて、リヤピラー部RPのボディ1に固定
されている。エアバッグカバー18は、実施形態の場
合、フロントピラーガーニッシュ20と、ルーフヘッド
ライニング9の下縁9aと、から構成されている。
【0020】エアバッグ12は、車内側の開口Wの上縁
側に配置されて板金製の取付ブラケット13を固着させ
る取付部(図符号省略)を複数備えて、インフレーター
15に接続されている。そして、エアバッグ12は、取
付部ごと取付ブラケット13をボルト止めされることに
より、車両のボディ1側に取付固定されている。なお、
このエアバッグ12の前部側には、展開膨張時に、エア
バッグ12の下縁に張力を発揮させて、エアバッグ12
の車外側への移動を防止するためのベルト部12aが設
けられ、ベルト部12aの前端は、取付ブラケット13
が固着されて、フロントピラー部FPの下部のボディ1
側に取付固定されている。
【0021】インフレーター15は、シリンダタイプと
して、エアバッグ12の後端側を外装させた状態で、さ
らに、板金製の取付ブラケット16が外装され、取付ブ
ラケット16がボルト止めされることにより、リヤピラ
ー部RPのボディ1側に取付固定されている。
【0022】なお、実施形態の頭部保護エアバッグ装置
Mの車両への搭載について説明すると、まず、エアバッ
グ12を折り畳んで、エアバッグ12の各取付部に取付
ブラケット13を取り付けるとともに、エアバッグ12
の後端にインフレーター15を挿入して取付ブラケット
16を取り付け、さらに、折り崩れを防止するために、
破断可能なテープ材(図符号省略)により、折り畳んだ
エアバッグ12を所定箇所でくるんで、エアバッグ組付
体を形成しておく。ついで、各取付ブラケット13・1
6をボディ1側に取り付けて、エアバッグ組付体をボデ
ィ1に取付固定する。さらに、ボディ1に、リヤピラー
ガーニッシュ10・フロントピラーガーニッシュ20・
ルーフヘッドライニング9を取り付ければ、頭部保護エ
アバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
【0023】そして、実施形態のフロントピラーガーニ
ッシュ20は、図1〜4に示すように、ボディ1側のフ
ロントピラー本体3の車内側Iに取付固定されている。
フロントピラー本体3は、それぞれ鋼板製のリンフォー
スパネル4・アウタパネル5・インナパネル6から構成
されている。インナパネル6には、ピラーガーニッシュ
20を取付固定するための円形に開口された二種類の係
止孔7・8が形成されている。係止孔7は、ピラー部F
Pの上下方向の中央付近における二箇所に形成されて、
それぞれ、ピラーガーニッシュ20をインナパネル6に
係止させるための後述する係止用クリップ24が挿入さ
れ、係止孔8は、ピラー部FPの上端付近の一箇所に形
成されて、ピラーガーニッシュ20をインナパネル6に
係止させるための後述する組付用クリップ39が挿入さ
れることとなる。
【0024】ピラーガーニッシュ20は、フロントピラ
ー部FPの車内側Iの全域を覆うように構成されるガー
ニッシュ本体21と、インナパネル6に取り付けるため
に使用する取付用クリップ39と、を備えて構成されて
いる。
【0025】ガーニッシュ本体21は、オレフィン系熱
可塑性エラストマー等の合成樹脂から射出成形により形
成される一層構造として、フロントピラー部FPの車内
側を覆う断面U字形状の長尺状の一般部22と、一般部
22の車外側Oの面(裏面)22bに配設されて、取付
用クリップ39を取り付ける取着部28と、を備えて構
成されている。
【0026】一般部22は、展開膨張時にエアバッグ1
2に押されて開く扉部26を、下縁側に配設させてい
る。扉部26の上縁側には、扉部26が開き易いよう
に、薄肉として構成したヒンジ部25が、形成されてい
る。
【0027】また、一般部22の裏面22bには、イン
ナパネル6の各係止孔7に挿入される係止用クリップ2
4が、一般部22と一体的に形成されている。各係止用
クリップ24は、一般部22の裏面22bから車外側O
に突出する基台部24aと、基台部24aの先端面に配
設される係止脚部24bと、から構成されている。係止
脚部24bは、図1・3・4に示すように、ボディ1側
のインナパネル6に設けられた係止孔7に挿入されて、
インナパネル6に係止されるものである。この係止脚部
24bは、インナパネル6への係止力を、車内側Iへ強
く引っ張れば、係止孔7から引き抜き可能な係止力とし
ている。
【0028】さらに、一般部22の下端には、ボディ1
側のサイドパネル2と図示しないインストルメントパネ
ルとの間に差し込んで、一般部22の下端側の車外側O
や車内側Iへの移動を防止する差込片23が形成されて
いる。
【0029】取着部28は、図1・2・4〜7に示すよ
うに、ガーニッシュ本体21の一般部22における上部
裏面22b側に配置されて、一般部22と一体的に形成
されている。取着部28は、側壁部29・30・31
と、天井壁部33と、縦・横リブ36・37と、を備え
て構成されている。
【0030】側壁部29・30は、ガーニッシュ本体2
1の一般部22における車外側Oの面22bから相互に
略対向するように、車外側Oへ延びて、側壁部29・3
0の先端相互を連結させるように天井壁部33が配設さ
れている。実施形態の場合、側壁部29・30は、一般
部22の幅方向で対向するように配設されている。そし
て、側壁部31は、側壁部29・30における車両搭載
状態での下方側の縁相互を連結するように、一般部22
の裏面(車外側Oの面)22bから車外側Oに突設さ
れ、先端を天井壁部33に連結させている。そして、取
着部28における車両搭載状態での上方側には、側壁部
は配設されておらず、開口しており、縦・横リブ36・
37が露出している。
【0031】なお、各側壁部29・30・31は、一般
部22の車内側Iの面(表面)22aに、成形収縮によ
るヒケを生じさせないように、一般部22との結合部位
側となる元部29a・30a・31aを、各側壁部29
・30・31の先端側に比べて、薄肉に形成されてい
る。実施形態の場合、元部29a・30a・31aの厚
さ寸法は、1.5mmとしている。
【0032】また、側壁部29・30の相互の離隔距離
は、取付用クリップ39の後述する鍔部42(45)の
外形(外径)寸法D0(図7参照)より、大きく設定さ
れている。
【0033】天井壁部33には、取付用クリップ39の
後述する鍔部42の外径寸法D0より小さい幅寸法B0
(図7参照)の開口溝34が、形成されている。この開
口溝34は、取付用クリップ39の鍔部42を天井壁部
33と縦リブ36・36の先端面36aとの間の取付凹
部28aに挿入させて、取付用クリップ39を取着部2
8に取り付ける際、取付用クリップ39の後述する軸部
40の先端40a側を突出させて挿入させることとな
る。この時の取付用クリップ39の挿入方向Y(図1・
4・7参照)は、軸部40の軸方向に直交する方向とな
るとともに、実施形態の場合、車両搭載状態での取着部
28に対して、鉛直方向に沿って下方から上方に向かう
方向であり、展開膨張時のエアバッグ12に押される作
用方向Zと逆方向としている。
【0034】そして、開口溝34は、挿入方向Yに沿っ
た底部側に配置されて、取付用クリップ39の後述する
軸部40における元部40b側の外径寸法D1(図7参
照)と略等しい内径寸法C1とした収納孔部34aと、
収納孔部34aにおける挿入方向Yの元部側(挿入方向
Yの逆方向側)に配置されて、取付用クリップ39の後
述する軸部40における元部40b側の外径寸法D1よ
り僅かに小さい開口幅寸法B1の絞り部34bと、絞り
部34bにおける挿入方向Yの元部側(挿入方向Yの逆
方向側)に配置されて、挿入方向Yの逆方向側にかけて
開口幅を広げたテーパ部34cと、を設けて構成されて
いる。
【0035】縦リブ36は、側壁部29・30間におけ
る側壁部29・30とそれぞれ肉盗み用凹部35・35
を空けて、一般部22の車外側Oの面22bから天井壁
部33側へ向かって突設するように、二箇所に配設され
ている。これらの縦リブ36は、側壁部29・30と略
平行に並設されて、相互の間にも肉盗み用凹部35を配
設させている。そして、各縦リブ36の先端面36a・
36aと天井壁部33との間に、取付用クリップ39の
鍔部42を挿入させる取付凹部28aが形成されること
となる。各縦リブ36の先端面36a・36aは、取付
凹部28への取付用クリップ39の鍔部42の挿入時、
鍔部42の端面42aに当接して、鍔部42を支持可能
な位置に配置されている。
【0036】なお、実施形態の場合、各縦リブ37は、
厚さ寸法を肉厚を1.5mmとして、側壁部31にも連結
されている。
【0037】横リブ37は、二つ配設されて、それぞ
れ、各縦リブ36の先端面36aと面一とし、各縦リブ
36から近い側の側壁部29・30に対して、直線状に
延びて連結されている。そのため、実施形態の場合に
は、取付凹部28への取付用クリップ39の鍔部42の
挿入時、縦リブ先端面36aとともに、各横リブ37の
天井壁部33側(車外側O)の面37aも、鍔部42の
端面42aに当接して、鍔部42を支持することとな
る。また、各横リブ37は、側壁部31にも連結されて
いる。
【0038】取付用クリップ39は、軸部40と、軸部
40の先端40a側に配置されて、軸部40の軸方向に
沿ってインナパネル6の係止孔8に挿入されてインナパ
ネル6に係止される係止部41と、軸部40の元部40
b端側に配置されて軸部40から半径方向外方に延びる
鍔部42と、を備えて構成されている。そして、実施形
態の場合、取付用クリップ39は、鉄等の剛性を有した
金属製の棒状のクリップ本体44と、クリップ本体44
の先端側に外装されて、ポリアミド(66ナイロン)や
オレフィン系熱可塑性エラストマー等の弾性変形可能な
合成樹脂やゴム等から形成される略円筒状のキャップ5
0と、から構成されている。
【0039】なお、取付用クリップ39の鍔部42は、
クリップ本体44の後述する鍔部45によって構成さ
れ、係止部41は、クリップ本体44の後述する係止頭
部48とキャップ50の後述する厚肉テーパ部51・係
止溝52・突条53とによって構成され、軸部40は、
クリップ本体44の後述する大径部46・首部47とキ
ャップ50の薄肉部54・フランジ部55とによって構
成されることとなる。
【0040】クリップ本体44は、クリップ39の鍔部
42を構成する円板状の鍔部45と、鍔部45からクリ
ップ39の先端側に向かって、クリップ39の軸部40
における元部40bを構成する円柱状の大径部46と、
大径部46からクリップ39の先端側に向かう円柱状の
首部47と、首部47の先端に配置される係止頭部48
と、を備えて構成されている。クリップ本体44は、鍔
部45の外径寸法D0が一番大きな寸法とし、首部47
の外径寸法が一番小さな寸法として、大径部46と係止
頭部48との外径寸法が、それらの中間の寸法としてい
る。実施形態の場合、大径部46と係止頭部48との外
径寸法は、等しく設定されている。
【0041】また、係止頭部48は、先端側の先細りの
テーパ部48aと、テーパ部48aの元部側に配置され
て、首部47側にテーパ状に外径寸法を小さくする逆テ
ーパ部48bと、を備えて構成されている。
【0042】そして、キャップ50は、大径部46と係
止頭部48との間のクリップ本体44に外装されて、元
部側のフランジ部55と、係止頭部48の逆テーパ部4
8bに当接する先端側の先細り状の厚肉テーパ部51
と、を備えて構成されている。フランジ部55は、取付
用クリップ39を取着部28に取り付けた際、天井壁部
33の車外側Oの面33aに当接することとなる。そし
て、フランジ部55から先端側には、円筒状の薄肉部5
4が突設され、薄肉部54の先端側の外周面には、キャ
ップ50の半径方向に突出する突条53が形成され、厚
肉テーパ部51と突条53との間には、係止溝52が形
成されている。係止溝52には、取付用クリップ39の
係止孔8への挿入時、インナパネル6の係止孔周縁8a
が嵌合されることとなる(第1係止状態となる)。
【0043】また、このキャップ50では、厚肉テーパ
部51(最大外径寸法の部位)と突条53との内外径が
略等しく設定され、薄肉部54の内径寸法は、厚肉テー
パ部51の内径寸法より大きく設定され、実施形態の場
合、クリップ本体44の大径部46の外径寸法と等しく
設定されている。フランジ部55の外径寸法は、厚肉テ
ーパ部51の外径寸法より大きく設定されている。
【0044】さらに、キャップ50には、先端から薄肉
部54の中間付近まで、軸方向に沿う4つのスリット5
6が形成されている(図7・図8のC・D参照)。これ
らのスリット56は、キャップ50の厚肉テーパ部51
や薄肉部54が、容易に、拡径したり縮径できるよう
に、配設されている。
【0045】この取付用クリップ39では、キャップ5
0をクリップ本体44の大径部46から係止頭部48ま
での周囲に外装させた際、厚肉テーパ部51から突条5
3付近までの内周面50aの内径寸法L1は、クリップ
本体44の首部47との間に小隙間H1(図8のA・B
参照)を配置させるように構成され、この小隙間H1
は、厚肉テーパ部51を縮径させるように撓ませて、厚
肉テーパ部51の係止孔8への挿入方向X側への押し込
みを可能とするように設定されている。
【0046】また、内周面50aの内径寸法L1は、厚
肉テーパ部51によるインナパネル6の裏面側の係止孔
周縁8aへの係止時(第1係止状態・図2・図8のB・
C参照)には、クリップ本体44の係止頭部48の引き
抜きを不能とするように、設定されるとともに、さら
に、薄肉部54の外周面の部位に、係止孔8の周縁8a
を配置した時(第2係止状態・図8のD・E参照)に
は、係止頭部48を挿通可能とするように、設定されて
いる。
【0047】薄肉部54の内周面50bは、外装した際
のクリップ本体44の首部47との間に小隙間H1より
大きな大隙間H2(図8のA・B参照)を配置させるよ
うに構成され、薄肉部54を縮径させるように撓ませ
て、薄肉部54の位置に係止孔8の周縁8aを配置させ
るまでの係止部41の挿入方向Xへの押し込みを可能と
するように設定されている。さらに、薄肉部54の内径
寸法L2は、薄肉部54の位置に係止孔8の周縁8aを
配置させて、突条53を係止孔周縁8aに係止させた状
態(第2係止状態・図8のD・E参照)では、クリップ
本体44の係止頭部48を厚肉テーパ部51から引き抜
き可能とするように、設定されている。
【0048】この実施形態のピラーガーニッシュ20を
ボディ1側のインナパネル6へ取付固定する際には、予
め、ガーニッシュ本体21の取着部28に対して取付用
クリップ39を取り付けておく。この取付時には、ま
ず、クリップ本体44の軸方向の直交方向から、クリッ
プ本体44の鍔部45を、天井壁部33と縦リブ36・
36の先端面36aとの間の取付凹部28aに挿入させ
るとともに、開口溝34に大径部46を挿入させ、大径
部46を、開口溝34のテーパ部34cから絞り部34
bを経て、収納孔部34aに嵌め込む。この時、鍔部4
5は、天井壁部33と縦リブ36の先端面36aや横リ
ブ37の車外側面37aとの間で支持されることとな
る。そして、フランジ部55が天井壁部33の車外側面
33aに当接するまで、クリップ本体44に対して、キ
ャップ50を外装すれば、取着部28に対して取付用ク
リップ39を取り付けることができる。
【0049】そして、その状態で、差込片23をサイド
パネル2と図示しないインストルメントパネルとの間に
差し込んで、各係止用クリップ24の係止脚部24bを
インナパネル6の係止孔7に挿入係止させるとともに、
図8のA・Bに示すように、係止部41の厚肉テーパ部
51をインナパネル6の裏面側の係止孔周縁8aまで挿
入させる。その際、厚肉テーパ部51の内周面50a
が、クリップ本体44の首部47との間に配置させた小
隙間H1・H1によって、厚肉テーパ部51の係止孔8
への挿入方向X側への押し込みを可能としているため、
容易に、厚肉テーパ部51が縮径するように撓んで、係
止溝52に係止孔周縁8aを配置させるまで、厚肉テー
パ部51を挿入することができる。そして、係止溝52
に係止孔周縁8aが配置されれば、係止部41の厚肉テ
ーパ部51が、インナパネル6の裏面側の係止孔周縁8
aに係止される第1係止状態となる。この第1係止状態
では、厚肉テーパ部51における内周面50aの内径寸
法L1が、クリップ本体44の係止頭部48を引き抜き
不能とするように設定されており、クリップ本体44ご
と係止部41の厚肉テーパ部51が、引く抜き不能に係
止孔周縁8aに係止されることとなって、ピラーガーニ
ッシュ20を強固にボディ1側のインナパネル6に取付
固定できる。
【0050】そして、フロントピラーガーニッシュ20
をフロントピラー本体3のインナパネル6に取付固定
し、頭部保護エアバッグ装置Mの車両への取付完了後、
インフレーター15が作動して、エアバッグ12が展開
膨張すれば、フロントピラー部FPでは、図1〜3の二
点鎖線で示すように、エアバッグ12に押されて、フロ
ントピラーガーニッシュ20の扉部26が開き、開口W
を覆うように、エアバッグ12を突出させることとな
る。
【0051】なお、実施形態のピラーガーニッシュ20
の上部側では、エアバッグ12の展開膨張時、扉部26
の開くエリアを広くするように、エアバッグ12に押さ
れて車内側Iへ移動するように構成されている。すなわ
ち、ガーニッシュ本体21がエアバッグ12に押された
際、図2・図8のCに示すように、クリップ本体44の
係止頭部48が、厚肉テーパ部51から抜け不能の状態
で、その元部側の逆テーパ部48bによって、厚肉テー
パ部51の先端側を拡径させるように弾性変形させるた
め、厚肉テーパ部51の先端部の弾性変形分、ガーニッ
シュ本体21を車内側Iへ移動させることができて、扉
部26の開くエリアを広くすることができる。
【0052】また、頭部保護エアバッグ装置Mの車両へ
の取付完了後、メンテナンス時等に、フロントピラーガ
ーニッシュ20をインナパネル6から取り外す際には、
図8のB・Dに示すように、薄肉部54の位置に係止孔
8の周縁8aを配置させるまで、取着部28ごと取付用
クリップ39を挿入方向Xへ押し込んで、第2係止状態
とする。この時、キャップ50における薄肉部54の内
周面50bが、クリップ本体44の首部47との間に大
隙間H2・H2を設けており、その隙間H2を狭めるよ
うに、突条53付近が撓んで、薄肉部54の位置に係止
孔周縁8aを配置させることができる。
【0053】そして、薄肉部54の位置に係止孔8の周
縁8aが配置されて、突条53が係止孔周縁8aに係止
された第2係止状態では、キャップ50の内周面50a
・50bが、クリップ本体44の係止頭部48を引き抜
き可能とするように、設定されているため、図8のEに
示すように、ガーニッシュ本体21ごとクリップ本体4
4をキャップ50から簡単に引き抜くことができ、その
結果、差込片23を抜きつつ、ガーニッシュ本体21を
ボディ1側のインナパネル6から取り外すことができ
る。そしてその後、キャップ50は、弾性変形可能なた
め、係止孔8から容易に引き抜くことができて、インナ
パネル6から先に取り外したガーニッシュ本体21側の
クリップ本体44に外装させておけば良い。
【0054】なお、係止用クリップ24の係止脚部24
bは、係止力が低いため、ガーニッシュ本体21を車内
側Iへ強く引っ張れば、容易に係止孔7から引き抜くこ
とができる。
【0055】そして、実施形態のピラーガーニッシュ2
0では、取付用クリップ39を取り付けるガーニッシュ
本体21の取着部28が、側壁部29・30・31と、
天井壁部33と、縦リブ36・36と、横リブ37・3
7と、を備えて構成され、ガーニッシュ本体21の一般
部22における車外側の面22bには、側壁部29・3
0・31と縦リブ36・36とが形成されるだけであっ
て、側壁部29・30と縦リブ36・36との間に、肉
盗み用凹部35が空けられているため、ガーニッシュ本
体21の一般部22における取着部28の配設された車
内側Iの面22aには、ガーニッシュ本体21の成形収
縮によるヒケが生じ難い。
【0056】そして、取付用クリップ39を取着部28
に取り付けた後、ピラーガーニッシュ20をボディ1側
のインナパネル6に取り付ける際には、係止部41を、
係止溝52の部位まで、軸部40の軸方向に沿ってイン
ナパネル6の係止孔8に挿入させて、取付用クリップ3
9をインナパネル6に係止させて行い、その際、取付用
クリップ39の鍔部42の端面42aが、取着部28に
おける各縦リブ36の先端面36aに圧縮力を作用させ
る。しかし、縦リブ36・36には、側壁部29・30
・31に連結された横リブ37が連結されており、縦リ
ブ36・36の圧縮強度が向上しているため、取付用ク
リップ39をインナパネル6に係止させても、さらに、
取付用クリップ39を第2係止状態に移行させても、縦
リブ36・36の破損や変形は防止される。
【0057】したがって、実施形態のピラーガーニッシ
ュ20では、インナパネル6への取付時に使用する取付
用クリップ39をガーニッシュ本体21と別体として
も、インナパネル6への組付強度を確保して、ガーニッ
シュ本体21の車内側Iに生ずるヒケの発生を抑えるこ
とができる。勿論、ガーニッシュ本体21は、従来のよ
うな取付用クリップ39の一部44をインサートとし
て、成形型にセットしなくともよいことから、工数・コ
ストを低減させて、製造することができる。
【0058】なお、実施形態では、取付用クリップ39
における鍔部42の端面42aが、縦リブ36・36の
先端面36aのみならず、横リブ37の車外側Oの面3
7aでも支持されることから、取付用クリップ39の第
1係止状態や第2係止状態への移行時における押圧作用
時、縦リブ先端面36aに作用する圧縮力を低減でき、
一層、インナパネル6への組付強度を向上させることが
できる。ちなみに、この点を考慮しなければ、横リブ3
7を、縦リブ先端面36aと面一とせずに、一般部22
側に接近させた位置で、縦リブ36と側壁部29・30
・31とに連結するように配設させてもよい。
【0059】さらに、実施形態のピラーガーニッシュ2
0では、取付用クリップ39の取着部28への挿入方向
Yが、展開膨張時のエアバッグ12からの押圧力の作用
方向Zと逆方向に、設定されており、ピラーガーニッシ
ュ20の車両への搭載後、エアバッグ12が突出して、
エアバッグ12からの押圧力がピラーガーニッシュ20
に鉛直方向の下向きに作用しても、取付用クリップ39
が取着部28から抜けず、ピラーガーニッシュ20の不
用意なボディ1からの外れが、防止されることとなる。
【0060】なお、ピラーガーニッシュ20が展開膨張
するエアバッグ12に押されても取付用クリップ39が
取着部28から抜けなければ、エアバッグ12からの押
圧力の作用方向Zと逆方向に挿入方向Yを設定しなくと
も、図7の二点鎖線に示すように、作用方向Xと略直交
等で交差する方向Y1・Y2等に、挿入方向Yを設定し
てもよい。
【0061】なお、実施形態のガーニッシュ20では、
取付用クリップ39が、クリップ本体44とキャップ5
0との二部品から構成した場合を示したが、図9に示す
ような一部品からなる取付用クリップ59を使用しても
よい。
【0062】この取付用クリップ59は、ポリアミド
(66ナイロン)、ポリアセタ−ル、オレフィン系熱可
塑性エラストマー等の弾性変形可能な合成樹脂やゴム等
から形成されており、軸部60と、軸部60の先端60
a側に配置されて、軸部60の軸方向に沿ってボディ1
(インナパネル6)の係止孔8に挿入されてインナパネ
ル6に係止される係止部61と、軸部60の元部60b
端側に配置されて軸部60から半径方向外方に延びて、
取着部28の取付凹部28aに挿入され、天井壁部33
と縦リブ先端面36aとの間に支持される円板状の鍔部
62と、を備えて構成されている。
【0063】軸部60は、元部60b側に、取着部28
の開口溝34における収納孔部34aに嵌め込まれる円
柱状の大径部60cと、大径部60cの先端側に配置さ
れて、天井壁部33の車外側面33aに当接支持される
円環状のフランジ部60dと、を配設させるとともに、
先端60a側に、円筒状の一般部60aを配設させて、
構成されている。係止部61は、先細り状のテーパ部6
1aと、クリップ59のインナパネル6への取付固定
時、係止孔8の周縁8aを嵌合させる係止溝61bと、
係止溝61bと軸部一般部60aとの間に配置される円
環状の突条61cと、を備えて構成されている。
【0064】この取付用クリップ59でも、クリップ5
9の軸方向の直交方向から、クリップ59の鍔部62
を、天井壁部33と縦リブ36・36の先端面36aと
の間の取付凹部28aに挿入させるとともに、開口溝3
4に大径部60cを挿入させ、大径部60cを、開口溝
34のテーパ部34cから絞り部34bを経て、収納孔
部34aに嵌め込めば、取着部28に対して取付用クリ
ップ59を取り付けることができる。この時、鍔部62
は、天井壁部33と縦リブ36の先端面36aや横リブ
37の車外側面37aとの間で支持されることとなる。
【0065】そして、その後、図示しない差込片や係止
用クリップ24をボディ1側に係止等させるとともに、
取付用クリップ59の係止部61を係止孔8に挿入し
て、係止溝61bに係止孔周縁8aを嵌合させれば、ピ
ラーガーニッシュ20Aをインナパネル6に取付固定す
ることができる。
【0066】なお、図例では、取付用クリップ39・5
9を、略円柱形状として、例示したが、四角等の角柱形
状に形成してもよい。
【0067】また、実施形態では、取着部28に設ける
縦リブ36や側壁部29・30・31の元部29a・3
0a・31aの厚さ寸法は、0.5〜5mmとすることが
望ましい。0.5mm未満では、強度を確保し難く、ま
た、5mmを超えては、ガーニッシュ本体21の一般部2
2における車内側面22aに、成形収縮によるヒケが発
生し易くなるからである。
【0068】さらに、縦リブ36の数は、多すぎると、
ガーニッシュ本体21の一般部22における車内側面2
2aに、成形収縮によるヒケを発生させ易くなるため、
1〜3枚程度が望ましい。なお、縦リブを複数枚設ける
場合には、格子状に縦リブを配設させてもよい。
【0069】さらにまた、横リブ37は、側壁部29・
30・31に連結させる他、縦リブ間に配設させてもよ
い。
【0070】さらに、実施形態では、フロントピラーガ
ーニッシュ20について説明したが、本発明は、リヤピ
ラーガーニッシュ等に応用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のピラーガーニッシュ
が使用される頭部保護エアバッグ装置の使用状態を示す
車内側から見た正面図である。
【図2】同実施形態の使用状態を示す断面図であり、図
1のII−II部位の拡大概略断面図である。
【図3】同実施形態の使用状態を示す断面図であり、図
1の III− III部位の拡大概略断面図である。
【図4】同実施形態におけるピラーガーニッシュを車外
側から見た概略斜視図である。
【図5】同実施形態におけるピラーガーニッシュの取着
部を車両搭載状態の下方側から見た概略斜視図である。
【図6】同実施形態におけるピラーガーニッシュの取着
部を車両搭載状態の上方側から見た概略斜視図である。
【図7】同実施形態におけるピラーガーニッシュの取着
部を示す断面図であり、図2のVII−VII部位に対応す
る。
【図8】同実施形態における取付用クリップの使用態様
を示す説明図である。
【図9】他の実施形態の取付用クリップを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…ボディ、 6…インナパネル、 8…係止孔、 12…エアバッグ、 20・20A…ピラーガーニッシュ、 21…ガーニッシュ本体、 22…一般部、 28…取着部、 28a…取付凹部、 29・30…側壁部、 33…天井壁部、 34…開口溝、 35…肉盗み用凹部、 36…縦リブ、 37…横リブ、 39・59…取付用クリップ、 40・60…軸部、 40a・60a…(軸部)先端、 40b・60b…(軸部)元部、 41・61…係止部、 42・62…鍔部、 Y…(クリップの取着部への)挿入方向、 Z…(エアバッグの押圧力の)作用方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田嶌 博幸 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 小山 顕 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BB10 BC01 BD08 BE03 BE36 3D054 AA07 AA18 BB21 BB30 FF17 3J037 AA02 DA02 DB02 DC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のピラー部における車内側を覆うと
    ともに、折り畳まれたエアバッグを突出可能に覆い、 合成樹脂製のガーニッシュ本体と、 該ガーニッシュ本体に取り付けられて、前記ガーニッシ
    ュ本体をボディに取り付ける取付用クリップと、 を備えて構成されるピラーガーニッシュであって、 前記取付用クリップが、軸部と、該軸部の先端側に配置
    されて、前記軸部の軸方向に沿って前記ボディの係止孔
    に挿入されて前記ボディに係止される係止部と、前記軸
    部の元部端側に配置されて前記軸部から半径方向外方に
    延びる鍔部と、を備えて構成され、 前記ガーニッシュ本体が、一般部と、該一般部の車外側
    の面に前記一般部と一体的に形成されて、前記取付用ク
    リップの前記鍔部を前記軸部の軸直交方向から挿入させ
    て、前記取付用クリップを取付可能な取着部と、を備え
    て構成され、 該取着部が、 前記ガーニッシュ本体の一般部における車外側の面から
    車外側へ延びる側壁部と、 該側壁部の先端付近に連結されるとともに、前記鍔部の
    外形寸法より小さい幅寸法として、前記取付用クリップ
    の挿入取付時、前記軸部の先端側を突出させて挿入可能
    な開口溝を備えた天井壁部と、 前記側壁部との間に肉盗み用凹部を空けて前記一般部の
    車外側の面から前記天井壁部側へ突設されて、前記天井
    壁部との間に前記鍔部を挿入可能な取付凹部を配設可能
    な縦リブと、 該縦リブと前記側壁部とを連結する横リブと、 を備えて構成されていることを特徴とするピラーガーニ
    ッシュ。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグの突出時における前記エ
    アバッグからの押圧力の作用時に、前記取付用クリップ
    の前記取着部からの抜け防止が可能に、取付時における
    前記取付用クリップの前記取着部への挿入方向が、前記
    エアバッグからの前記押圧力の作用方向と交差する方向
    若しくは逆方向に、設定されていることを特徴とする請
    求項1に記載のピラーガーニッシュ。
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