JP2011111001A - 車両用ピラーガーニッシュ部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピラーガーニッシュ本体におけるエアバッグ部品の乗員室側への膨張展開するための開口面積をより拡大して、エアバッグ部品の膨張展開を円滑になる。
【構成】クリップ取付け座を、その一端側がピラーガーニッシュ本体2に連設形成された起立壁部31と、起立壁部31の他端側に一体に形成されたクリップ取付け台座部32とを有して構成し、起立壁部31が開動扉部2aの開動方向に起立延在する互いに離間配置された一対の側壁部31a、31bと両側壁部を互いに連結する連結壁部31cとで構成し、連結壁部31cに破断予定部31c−1を形成し、開動扉部2aの開動先端側に存する一方の側壁部31aに破断予定部31c−1に対応して破断する薄肉部31a−1を形成し、他方の側壁部31bに破断予定部31c−1に対応した部位を薄肉状に形成することによって開動扉部2aのヒンジ部31b−1を形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ピラーガーニッシュ部材に関し、詳細には、車体ピラー部の乗員室側を覆うピラーガーニッシュ本体と、該ピラーガーニッシュ本体を車体ピラー部にクリップを介して取付けるためにピラーガーニッシュ本体の裏面側に一体に起立形成したクリップ取付け部とを、有して構成され、ピラーガーニッシュ本体と車体ピラー部との間に形成された空間部に折畳み状態にて収納されたエアバッグ部品の膨張展開時の押圧力が加わった際に乗員室側にヒンジ部を支点として開動して乗員室内へのエアバッグ部品の膨張展開を可能とする開動扉部を、ピラーガーニッシュ本体の一部により構成してなる車両用ピラーガーニッシュ部材に関するものである。
従来の車両用ピラーガーニッシュ部材は、特許文献1に開示されているように、所要形状に形成されて車両の乗員室内に露出するピラーガーニッシュ本体と、該ピラーガーニッシュ本体の所要位置に一体成形され、前記ピラーガーニッシュ本体の車体取付け用部材(クリップ)を固定的に支持する支持台部(クリップ取付け座)とを有して構成し、常には車体とピラーガーニッシュ本体との間に収容されたエアバッグ部品を被覆すると共に、エアバッグ装置の作動下に前記エアバッグ部品の押圧力が加わった際に、ピラーガーニッシュ本体一部が変形して前記エアバッグ部品が乗員室内へ膨張展開するのを許容するように構成されている。
更に、従来の車両用ピラーガーニッシュ部材は、前記ピラーガーニッシュ本体と前記支持台部の境界部位に、前記エアバッグ部品の押圧力がピラーガーニッシュ本体に作用した際に破断する破断予定部及び前記エアバッグ部品の押圧力がピラーガーニッシュ本体に作用しても破断しない連設支持部(ヒンジ部)をそれぞれ形成し、前記エアバッグ部品の押圧力が前記ピラーガーニッシュ本体に加わった際に前記破断予定部が破断し、前記ピラーガーニッシュ本体と前記支持台部とが前記連設支持部だけで接合される結果として、前記支持台部に対するピラーガーニッシュ本体の変形が容易になされるように構成している。
特開2003−237512号公報。
かかる構成を有する従来の車両用ピラーガーニッシュ部材は、ピラーガーニッシュ本体と支持台部との境界部位に、エアバッグ部品の押圧力がピラーガーニッシュ本体に作用した際に破断する破断予定部及び当該押圧力がピラーガーニッシュ本体に作用しても破断しない連設支持部(ヒンジ部)をそれぞれ形成していることから、ピラーガーニッシュ本体側に支持台部を残した状態で、ピラーガーニッシュ本体の一部が変形してエアバッグ部品の乗員室内への膨張展開を可能とするように構成されている。
ところで、前記支持台部は、結局ピラーガーニッシュ本体を車体ピラー部側に所定の支持力を持って装着する車体取付け部材を取付けるための部材であることから、少なくとも一部をなるべくピラーガーニッシュ本体の外端側に配設する必要がある。
したがって、ピラーガーニッシュ本体は、その裏面外端側に支持台部が存在していることから、エアバッグ部品の押圧力による変形によって、エアバッグ部品が乗員室側に膨張展開するための開口部が形成されるとしても、当該開口部の開口面積が制限されてしまうことになる。
また、従来の車両用ピラーガーニッシュ部材における支持台部とピラーガーニッシュ本体部との境界部位に設けたエアバッグ部品の押圧力により破断しない連設支持部は、ピラーガーニッシュ本体との境界部位に形成されることから、ピラーガーニッシュ本体の表面側に成形時のヒケ凹部などの外観性能を低下させないようにするためには、板厚を可能な限り薄肉状にする必要がある。このために、最適な材料の選定や金型の玉成などが必要となり、製造コスト上昇の起因となっていた。
そこで、本発明は、上記従来の技術における課題に鑑み、第1に、たとえ、ピラーガーニッシュ本体の裏面側にクリップ取付け座(支持台部)が存しているとしても、ピラーガーニッシュ本体におけるエアバッグ部品の乗員室側への膨張展開するための開口面積をより拡大して、エアバッグ部品の膨張展開が円滑になされるように構成したピラーガーニッシュ部材を提供することを目的としている。
また、本発明は、第2に、ピラーガーニッシュ本体の成形時にその表面側に発生するヒケ凹部などの外観性能の低下を極力抑えることができて、安価な材料の選定できしかも金型の玉成などができる限り抑えることによって、製造コストの抑制を図ったピラーガーニッシュ部材を提供することを目的としている。
本発明に係るピラーガーニッシュ部材は、 車体ピラー部の乗員室側を覆うピラーガーニッシュ本体と、該ピラーガーニッシュ本体を前記車体ピラー部にクリップを介して取付けるために前記ピラーガーニッシュ本体の裏面側に一体に起立形成したクリップ取付け座とを有して構成され、前記ピラーガーニッシュ本体と前記車体ピラー部との間に形成された空間部に折畳み状態にて収納されたエアバッグ部品の押圧力が加わった際に前記乗員室側にヒンジ部を支点として開動して前記乗員室内への前記エアバッグ部品の膨張展開を可能とする開動扉部を、前記ピラーガーニッシュ本体の一部にて構成してなる車両用ピラーガーニッシュ部材において、前記クリップ取付け座は、その一端側が前記ピラーガーニッシュ本体に連設形成された起立壁部と、該起立壁部の他端側に一体に形成されたクリップ取付け台座部とを有して構成しており、前記起立壁部に前記開動扉部の前記ヒンジ部を形成したことを特徴とする。
かかる構成を有する本発明は、クリップ取付け座を構成する起立壁部に開動扉部のヒンジ部を形成したことにより、エアバッグ部品の膨張展開時に、クリップ取付け座を引き連れて開動扉部が開動することになり、クリップ取付け座が存する部分もエアバッグ部品が膨出する開口部となって、当該開口部の開口面積を拡大することができ、エアバッグ部品の膨張展開が円滑になされることになる。
また、本発明は、上記発明の実施形態として、前記起立壁部が前記開動扉部の開動方向に起立延在する互いに離間配置された一対の側壁部と該両側壁部を互いに連結する連結壁部とを略コ字状に配して構成し、且つ、前記連結壁部における前記ピラーガーニッシュ本体の裏面から前記クリップ取付け台座部側に所定距離移動した部位に破断予定部を形成し、且つ、前記一対の側壁部のうち、前記開動扉部の開動先端側に存する一方の側壁部に前記破断予定部に対応して破断する薄肉部を形成するとともに、他方の側壁部に前記破断予定部に対応した部位を薄肉状に形成することによって前記ヒンジ部を構成している。
かかる構成により、本発明は、連結壁部におけるピラーガーニッシュ本体の裏面からクリップ取付け台座部側に所定距離移動した部位に破断予定部を形成し、且つ、一対の側壁部のうち、開動扉部の開動先端側に存する一方の側壁部に破断予定部に対応して破断する薄肉部を形成するとともに、他方の側壁部に前記破断予定部に対応した部位を薄肉状に形成してヒンジ部を構成していることから、エアバッグ部品の膨張展開により発生した押圧力により、他方の側壁部に形成したヒンジ部を残して、連結壁部の破断予定部及び一方の側壁部の薄肉部が破断することになって、開動扉部がクリップ取付け座を引き連れて開動することになって、クリップ取付け座が存する部分もエアバッグ部品が膨出する開口部となり、当該開口部の開口面積を拡大することができ、エアバッグ部品の膨張展開が円滑になされることになる。
また、本発明は、上記発明の実施の形態として、前記一方の側壁部に形成した薄肉部が前記エアバッグ部品の前記空間部への収納状態における前記乗員室側対向面の延長線上に存するように構成している。
かかる構成により、ピラーガーニッシュ本体は、開動扉部がエアバッグ部品の膨張展開時の押圧力を無駄にすることなく受けて開動扉部を円滑に開動させることができることになる。
また、本発明は、上記発明の実施の形態として、前記ヒンジ部が前記他方の側壁部における前記ピラーガーニッシュ本体の裏面に対して所定距離離間した位置に形成されると共に、前記他方の側壁部における前記ヒンジ部と前記ピラーガーニッシュ本体の裏面との間に、前記ピラーガーニッシュ本体の成形時に当該表面側にヒケ凹部が形成されるのを防止するための肉盗み部を形成している。
かかる構成により、本発明は、ヒンジ部が他方の側壁部におけるピラーガーニッシュ本体の裏面に対して所定距離離間した位置に形成されると共に、他方の側壁部におけるヒンジ部とピラーガーニッシュ本体の裏面との間に、ピラーガーニッシュ本体の成形時に当該表面側にヒケ凹部が形成されるのを防止するための肉盗み部を設けたことにより、かかる肉盗み部の存在により、ピラーガーニッシュ本体の成形時にその表面側に発生するヒケ凹部などの外観性能の低下を極力抑えることができて、安価な材料の選定できしかも金型の玉成などができる限り抑えることによって、製造コストの抑制をすることができる。
本発明は、クリップ取付け座を構成する起立壁部に開動扉部のヒンジ部を形成したことにより、エアバッグ部品の膨張展開時に、クリップ取付け座を引き連れて開動扉部が開動することになり、クリップ取付け座が存する部分もエアバッグ部品が膨出する開口部となって、当該開口部の開口面積を拡大することができ、エアバッグ部品の膨張展開が円滑になされることになる。
本発明に係る実施例を採用した車両用ピラーガーニッシュ部材の一部を概略的に描画した斜視図である。 同じく、図1におけるA−A断面図である。 図2における要部を拡大して描画した断面図である。 車両用ピラーガーニッシュ部材がエアバッグ部品の膨張展開時に押圧力を受けて、開動扉部が開動した状態における図1におけるA−A断面図である。
本発明に係る車両用ピラーガーニッシュ部材は、クリップ取付け座を構成する起立壁部に開動扉部のヒンジ部を形成して、エアバッグ部品の膨張展開時に、クリップ取付け座を引き連れて開動扉部が開動するように構成して、クリップ取付け座が存する部分もエアバッグ部品が膨出する開口部となして、当該開口部の開口面積を拡大し、エアバッグ部品の膨張展開が円滑になされることになる。
次に、本発明のエアバッグ装置に係る実施例について、図1乃至図4を用いて説明する。
先ず、図1は、本発明に係る車両用ピラーガーニッシュ部材として、車両特に自動車の車体ピラー部の一を構成する乗員室の前部骨格であるフロントピラーの乗員室側を覆うべく設置されるフロントピラーガーニッシュ部材1を描画している。
したがって、フロントピラーガーニッシュ部材1は、図2に示すように、フロントピラー10を被覆し得る所要形状に一体成形されており、基本的には、フロントピラーを被覆してその表面が乗員室側に露出されるピラーガーニッシュ本体2と、ピラーガーニッシュ本体2の裏面側に一体に起立形成したクリップ取付け座3とを有して構成している。
クリップ取付け座3は、ピラーガーニッシュ本体2に一端側が連設形成された起立壁部31と起立壁部31の他端側に一体に形成されたクリップ取付け台座部32とを有して構成している。
クリップ取付け台座部32には、クリップ4が装着されている。したがって、クリップ4をフロントピラー10に形成したクリップ孔10aに嵌合することによって、フロントピラーガーニッシュ部材1は、フロントピラー10に装着されて、フロントピラー10の表面側を覆うことになる。
この際、フロントピラーガーニッシュ部材1とフロントピラー10との間に、空間部11が形成されて、空間部11には、エアバッグ部品である折畳み状態のカーテンエアバッグ12が収納されている。
フロントピラー10における一側端側には、ウインドガラス13が配設され、また、他端側端側には、不図示のドアーのシール部材であるウェルト14が配設されている。
したがって、クリップ取付け座3は、カーテンエアバッグ12に対してウインドガラス13側に配設されていることになる。
そして、起立壁部31は、乗員室15側すなわち後述の開動扉部2aの開動方向に起立延在する互いに離間配置された一対の側壁部31a、31bと側壁部31a、31bを互いに連結する連結壁部31cとを略コ字状に配して構成している。
そして、連結壁部31cにおけるピラーガーニッシュ本体2の裏面からクリップ取付け台座部32側に後述する所定距離移動した部位に破断予定部31c−1が形成されている。破断予定部31c−1は、連結壁部31cに互いに間欠形成された複数個の貫通孔31c−1a(実施例では角孔であるが、丸孔や菱形孔等に形成しても良い)を形成することによって構成されている。
かかる破断予定部31c−1に対応して、一対の側壁部31a、31bのうち、カーテンエアバッグ12側に存する一方の側壁部31aには、薄肉部31a−1が形成されていると共に、ウインドガラス13側に存する他方の側壁部31bには、ピラーガーニッシュ本体2の裏面に対して所定距離離間した位置に薄肉状のヒンジ部31b−1が形成され、他方の側壁部31bのヒンジ部31b−1とピラーガーニッシュ本体2の裏面との間には、ピラーガーニッシュ本体2の成形時に、その表面側にヒケ凹部が形成されるのを防止するための肉盗み部31b−2が形成されている。
したがって、カーテンエアバッグ12の膨張展開時には、破断予定部31c−1及び薄肉部31a−1は、カーテンエアバッグ12の押圧力によって破断することになるが、ヒンジ部31b−1は、かかる押圧力によって破断されないように構成されており、結果的に、ピラーガーニッシュ本体2におけるヒンジ部31b−1からカーテンエアバッグ12側の先端部までが開動扉部2aを構成しており、開動扉部2aは、カーテンエアバッグ12の押圧力により乗員室側に開動して、カーテンエアバッグ12を乗員室15側に膨張展開するための開口部2bをピラーガーニッシュ本体2に形成することになる(図4参照)。
したがって、薄肉部31a−1が形成される一方の側壁部31aは、開動扉部2aの開口先端部側に存することになる。
そして、一方の側壁部31aに形成した薄肉部31a−1は、空間部11内に収納されたカーテンエアバッグ12の略平面状を呈している乗員室側対向面12aの延長線上に存している。
また、破断予定部31c−1は、薄肉部31a−1とヒンジ部31b−1とを結ぶ直線X(図3参照)上に配置されていると共に、かかる直線Xは、一方の側壁部31aから他方の側壁部31bに向かって乗員室15側に傾斜するように構成されている。
以上説明したように構成するフロントピラーガーニッシュ部材においては、クリップ取付け座3を構成する起立壁部31におけるウインドガラス13側に存する他方の側壁部31bに、開動扉部2aの開動支点であるヒンジ部31b−1を設け、且つ、一方の側壁部31aに薄肉部31a−1を設けると共に連結壁部31cに破断予定部31c−1が形成されているために、カーテンエアバッグ12の押圧力により薄肉部31a−1及び破断予定部31c−1が破断して、開動扉部2aがヒンジ部31b−1を破断せずに残したまま開動することになって、開口部2bが形成されて、カーテンエアバッグ12が乗員室15内に膨張展開されることになり、このとき、開動扉部2aは、ヒンジ部31b−1を残してクリップ取付け座3を引き連れて開動することになる。
かかることから、フロントピラーガーニッシュ部材1は、クリップ取付け座3が存する部分も開口部2bの一部を構成して開口部2bの開口面積を拡大させることができ、カーテンエアバッグ12の膨張展開を円滑になさしめることになる。
また、上記実施例において、ピラーガーニッシュ本体2は、一方の側壁部31aに形成した薄肉部31a−1が、カーテンエアバッグ12の空間部11への収納状態における乗員室側対向面12aの延長線上に存することから、開動扉部2aがカーテンエアバッグ12の膨張展開時の押圧力を無駄にすることなく受けて開動扉部2aを円滑に開動させることができることになる。
また、上記実施例におけるフロントピラーガーニッシュ部材1は、破断予定部31c−1が薄肉部31a−1とヒンジ部31b−1とを結ぶ直線X上に配置されていると共に、直線Xが一方の側壁部31aから他方の側壁部31bに向かって乗員室15側に傾斜するように構成されていることから、開動扉部2aをカーテンエアバッグ12の膨張展開時の押圧力を更に無駄にすることなく受けて開動することができることになる。
かかる構成により、上記実施例において、ピラーガーニッシュ本体2は、ヒンジ部31b−1が他方の側壁部31bにおけるピラーガーニッシュ本体2の裏面に対して所定距離離間した位置に形成されると共に、他方の側壁部31bにおけるヒンジ部31b−1とピラーガーニッシュ本体2の裏面との間に、ピラーガーニッシュ本体2の成形時に当該表面側にヒケ凹部が形成されるのを防止するための肉盗み部31b−2を設けたことにより、ピラーガーニッシュ本体2の成形時にその表面側に発生するヒケ凹部などの外観性能の低下を極力抑えることができて、安価な材料の選定できしかも金型の玉成などができる限り抑えることによって、製造コストの抑制をすることができる。
なお、開動扉部2aの裏面には、例えば薄板状のリブ2a−1が一体に形成されており、リブ2a−1は、開動扉部2aの剛性を高めて、車両の側突時等において乗員の頭部等を保護する機能を付加するものである。
また、上記実施例においては、本発明をフロントピラーガーニッシュに適用した場合を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、リアーピラーガーニッシュ或いはルーフサイドピラーガーニッシュ等にも適用できるものである。
以上説明したように、本発明は、クリップ取付け座を構成する起立壁部に開動扉部のヒンジ部を形成したことにより、エアバッグ部品の膨張展開時に、クリップ取付け座を引き連れて開動扉部が開動することになり、クリップ取付け座が存する部分もエアバッグ部品が膨出する開口部となって、当該開口部の開口面積を拡大することができ、エアバッグ部品の膨張展開が円滑になされることになる。
したがって、本発明は、車体ピラー部の乗員室側を覆うピラーガーニッシュ本体と、該ピラーガーニッシュ本体を車体ピラー部にクリップを介して取付けるためにピラーガーニッシュ本体の裏面側に一体に起立形成したクリップ取付け部を有して構成され、ピラーガーニッシュ本体と車体ピラー部との間に形成された空間部に折畳み状態にて収納されたエアバッグ部品の膨張展開時の押圧力が加わった際に乗員室側にヒンジ部を支点として開動して乗員室内へのエアバッグ部品の膨張展開を可能とする開動扉部を、ピラーガーニッシュ本体の一部により構成してなる車両用ピラーガーニッシュ部材等に好適であるといえる。
1 フロントピラーガーニッシュ部材(ピラーガーニッシュ部材)
2 ピラーガーニッシュ本体
2a 開動扉部
2b 開口部
3 クリップ取付け座
31 起立壁部
31a 一方の側壁部
31a―1 薄肉部
31b 他方の側壁部
31b−1 ヒンジ部
31b−2 肉盗み部
31c 連結壁部
31c−1 破断予定部
31c−1a 貫通孔
32 クリップ取付け台座部
4 クリップ
10 フロントピラー(車体ピラー部)
11 空間部
12 カーテンエアバッグ(エアバッグ部品)
12a 乗員室側対向面
15 乗員室
X 直線

Claims (4)

  1. 車体ピラー部の乗員室側を覆うピラーガーニッシュ本体と、該ピラーガーニッシュ本体を前記車体ピラー部にクリップを介して取付けるために前記ピラーガーニッシュ本体の裏面側に一体に起立形成したクリップ取付け座とを有して構成され、前記ピラーガーニッシュ本体と前記車体ピラー部との間に形成された空間部に折畳み状態にて収納されたエアバッグ部品の押圧力が加わった際に前記乗員室側にヒンジ部を支点として開動して前記乗員室内への前記エアバッグ部品の膨張展開を可能とする開動扉部を、前記ピラーガーニッシュ本体の一部にて構成してなる車両用ピラーガーニッシュ部材において、前記クリップ取付け座は、その一端側が前記ピラーガーニッシュ本体に連設形成された起立壁部と、該起立壁部の他端側に一体に形成されたクリップ取付け台座部とを有して構成しており、前記起立壁部に前記開動扉部の前記ヒンジ部を形成したことを特徴とする車両用ピラーガーニッシュ部材。
  2. 前記起立壁部は、前記開動扉部の開動方向に起立延在する互いに離間配置された一対の側壁部と該両側壁部を互いに連結する連結壁部とを略コ字状に配して構成し、且つ、前記連結壁部における前記ピラーガーニッシュ本体の裏面から前記クリップ取付け台座部側に所定距離移動した部位に破断予定部を形成し、且つ、前記一対の側壁部のうち、前記開動扉部の開動先端側に存する一方の側壁部に前記破断予定部に対応して破断する薄肉部を形成するとともに、他方の側壁部に前記破断予定部に対応した部位を薄肉状に形成することによって前記ヒンジ部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用ピラーガーニッシュ部材。
  3. 前記一方の側壁部に形成した薄肉部は、前記エアバッグ部品の前記空間部への収納状態における乗員室側対向面の延長線上に存することを特徴とする請求項2に記載の車両用ピラーガーニッシュ部材。
  4. 前記ヒンジ部は、前記他方の側壁部における前記ピラーガーニッシュ本体の裏面に対して所定距離離間した位置に形成されると共に、前記他方の側壁部における前記ヒンジ部と前記ピラーガーニッシュ本体の裏面との間に、前記ピラーガーニッシュ本体の成形時に当該表面側にヒケ凹部が形成されるのを防止するための肉盗み部を形成したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用ピラーガーニッシュ部材。
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