JP2006088850A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボディサイド部が車室内へ侵入した際にもエアバッグを好適に展開することができるサイドエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】カバー14の意匠部41の後面には破断予定部47が形成されている。この破断予定部47は意匠部41の厚みを薄肉としている。破断予定部47は、上下方向に沿って延設されてなる第1破断予定部48と、該第1破断予定部48の上下両端からそれぞれボディサイド部に向かって延設されてなる一対の第2破断予定部49とより形成されている。第1破断予定部48は、カバー14において、リヤシート10の側面との境界位置に当該リヤシート10の側縁に沿って延びるように線状に形成されている。第2破断予定部49は、その長さeを第2破断予定部49の延びる方向と同方向におけるカバー14の長さfと比較した場合、カバー14の長さfの2分の1よりも短くなっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エアバッグが搭乗者の側方で展開膨張されるサイドエアバッグ装置に関するものである。
一般に、サイドエアバッグ装置は、車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、エアバッグを搭乗者の側方で展開膨張させ、搭乗者に加わる衝撃を緩和することにより、搭乗者の頭部、胸部あるいは腰部等を保護するものである。例えば、以下に示す特許文献1及び特許文献2では、リヤシートの搭乗者の側方でエアバッグが展開膨張されるサイドエアバッグ装置が開示されている。このサイドエアバッグ装置は、ボディサイド部とリヤシートの側面との間に設けられたカバー部の内部に配設されている。そして、このサイドエアバッグ装置は、車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わったとき、カバーの一部を破断する等して開口部を形成し、同開口部からエアバッグを展開膨張させる。
特開平8−40176号公報 国際公開第WO03/013914号
ところが、一般的な車両においては、ボディサイド部からリヤシートまでの距離が、運転席、助手席等といったフロントシートのそれに比べて非常に短くなっている。このため、車両のボディサイド部に所定値以上の衝撃が加わった場合、ドアトリム等といったボディサイド部が車室内へ極僅かな時間で侵入してしまう。このようにボディサイド部が車室内へ侵入してきたとしても、エアバッグを確実に展開することができるサイドエアバッグ装置が要求されている。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リヤシートにおいて、ボディサイド部が車室内へ侵入した場合にも、エアバッグを好適に展開することのできるサイドエアバッグ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明のサイドエアバッグ装置は、車室内の後部に配置されたリヤシートと車両のボディサイド部との間に配設されたサイドエアバッグ装置であって、ガス発生源からのガスにより、前記ボディサイド部と前記リヤシートに着座した搭乗者との間で展開膨張するエアバッグと、当該エアバッグを折り畳んだ状態で収納すべく開口を有する箱状に形成されたケースと、当該ケースを覆うように前記ボディサイド部と前記リヤシートの間に配設されたカバーと、当該カバーにおいて前記ケースの前記開口に対向する部位に設けられて前記エアバッグの展開膨張時に前記カバーを破断させて開口部を形成するための破断予定部とを備え、前記破断予定部は、前記カバーの前記リヤシート側となる側縁部に当該リヤシートの側縁に沿って延びるように線状に形成された第1破断予定部と、当該第1破断予定部の両端部からそれぞれ前記ボディサイド部へ向かって延びるように線状に形成された一対の第2破断予定部とからなり、前記第2破断予定部の延びる方向における前記カバーの長さを基準として、同カバーの長さの2分の1よりも該第2破断予定部の長さを短くしたことを要旨とする。
上記構成によれば、エアバッグは、カバーに設けられた第1破断予定部及び第2破断予定部の双方が破断された結果、該カバーに開口部が形成され、この開口部から展開膨張されることとなる。破断予定部において、第1破断予定部はカバーのリヤシート側となる側縁部に設けられており、ボディサイド部から離間して配置されている。なお、前記カバーのリヤシート側となる側縁部とは、第2破断予定部の延びる方向におけるカバーの長さ方向中央部よりもリヤシート側に位置する箇所全般を示す。
また、第1破断予定部の両端部から延びる第2破断予定部は、その長さを第2破断予定部の延びる方向と同方向におけるカバーの長さと比較した場合、カバーの長さの2分の1よりも短くなっている。すなわち、第2破断予定部の第1破断予定部側の端部を基端として、同第2破断予定部の先端は、ボディサイド部から離間した位置に存在しており、第2破断予定部は、リヤシート側に片寄って配置されている。このため、第1破断予定部及び第2破断予定部の破断により形成される開口部は、ボディサイド部の侵入の影響を受けにくい箇所、つまりはボディサイド部から離間してリヤシート寄りに配設されることとなる。従って、本構成によれば、カバー上において、エアバッグを展開させるための開口部が、ボディサイド部の侵入による干渉を受けやすいボディサイド部側を避け、ボディサイド部の侵入による干渉を受けにくいリヤシート側に片寄って形成される。その結果、ボディサイド部が車室内へ侵入した場合にも、エアバッグを好適に展開膨張させることができるようになる。
請求項2に記載の発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1に記載の発明において、前記破断予定部は、前記カバーの厚みを薄肉とし、さらに前記第1破断予定部の厚みが前記第2破断予定部の厚みよりも薄肉となるように形成されたものであることを要旨とする。
上記構成によれば、エアバッグが展開膨張する際、まず厚みが最も薄肉な第1破断予定部が破断し、次いでこの第1破断予定部に繋がる第2破断予定部が第1破断予定部が破断した後に、同第1破断予定部の破断に追従して破断される。そして、破断予定部のうち、第1破断予定部は最もリヤシート寄りに配設されていることから、破断予定部をボディサイド部の侵入による干渉を受けにくい、リヤシート側から破断させることができるようになる。
請求項3に記載の発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1破断予定部は、前記カバーにおいて、前記リヤシートの側面との境界位置に設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、破断予定部のうち第1破断予定部が最もリヤシート側に配設されており、さらにこの第1破断予定部は、カバーにおいて、リヤシートの側面との境界位置に設けられている。このリヤシートの側面との境界位置は、ボディサイド部の侵入による干渉を最も受けにくい箇所である。このため、ボディサイド部の侵入による干渉を受けることなく第1破断予定部を破断することができるようになる。
請求項4に記載の発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の発明において、前記カバーには、前記第1破断予定部の対向位置で当該カバーの厚みを厚肉とすることにより、前記エアバッグの展開膨張時に前記破断予定部が破断して形成される扉の支点とするためのヒンジ部を設けたことを要旨とする。
上記構成によれば、カバーの厚みを厚肉として形成されたヒンジ部と、第1破断予定部とを対向位置に配設したことにより、第1破断予定部における強度と、ヒンジ部における強度との間に顕著な差が生じる。このため、第1破断予定部を破断させるべく加わる応力を同第1破断予定部に集中させやすく、第1破断予定部を迅速に破断することができるようになる。一方、ヒンジ部は、カバーの厚みを厚肉として形成されることにより、カバーの他の部位に比べて強度が高く、衝撃等による応力で変形しにくい。このため、当該ヒンジ部は、破断予定部が破断して形成される扉を好適に支持する支点となる。
本発明のサイドエアバッグ装置によれば、リヤシートにおいて、ボディサイド部が車室内へ侵入した場合にも、エアバッグを好適に展開することができる。
以下、本発明のサイドエアバッグ装置を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態の記載において、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。また、特に説明がない限り、以下の記載における上下方向及び左右方向は、車両進行方向における上下方向及び左右方向と一致するものとする。
図1には、車室内の後部に配置されたリヤシート10が示されている。このリヤシート10は腰掛け部10aと背もたれ部10bとを備えている。サイドエアバッグ装置11は、車両のボディサイド部12の一部を構成するドアと、リヤシート10の左右側面それぞれとの間に配設されている。なお、左右一対のサイドエアバッグ装置11は、それぞれ左右対称となるように配設されている。
図2〜図4に示すように、サイドエアバッグ装置11は、カバー14と、カバー14の裏面側に装着されたケース15とを備えている。また、サイドエアバッグ装置11は、ガス発生源としてのインフレータ16と、袋状のエアバッグ17とを備えている。インフレータ16は、エアバッグ17の内部に挿入されている。エアバッグ17は、インフレータ16を内装した状態で所定の形状に折り畳まれてケース15内に収納されている。なお、インフレータ16は略筒状をなすリテーナ18に挿通された状態でエアバッグ17に内装されており、インフレータ16及びエアバッグ17はリテーナ18を介してケース15に螺着されている。
前記ケース15は、金属材料を用い、車両前方に向けて開放された開口を有する長四角箱状に形成されており、車両の上下方向へ延びるように配設されている。また、このケース15の開口は、前記カバー14によって覆われている。図5に示すように、このケース15を構成する複数の側壁のうち、リヤシート10側に配置される第1側壁21には、その長さ方向(上下方向)に沿って複数(本実施形態では4つ)の係止突起22が設けられている。係止突起22は、ケース15の外方に向けて断面山型状に切り起こし形成されている。各係止突起22には、前後方向に貫通してなる挿入孔23が形成されている。
ケース15を構成する複数の側壁のうち、ボディサイド部12側に配置される第2側壁25には、その長さ方向(上下方向)に沿って複数(本実施形態では4つ)の係止部材26が設けられている。図3に示すように、係止部材26は、ケース15の第2側壁25に固着されてなる長四角板状の固着部26aと、該固着部26aの前端からL字状に延設されてなる係止部26bとより構成されている。ケース15を構成する複数の側壁のうち、車両後方側に配置される第3側壁27及び車両下方側に配置される第4側壁28には、ブラケット29が固着されている(図5参照)。各ブラケット29にはそれぞれ固定孔29aが穿設されている。同ケース15は、各ブラケット29の固定孔29aに挿通されたボルト(図示略)を介して、車両のボディに固定されるようになっている。
また、ケース15は、押え部材31によりカバー14に連結されている(図3及び図6参照)。この押え部材31は、櫛歯状をなし、複数(本実施形態では4つ)の挿入部32を有している。そして、これら挿入部32の先端部が、それぞれケース15の係止突起22の挿入孔23に挿入されている。
図2〜図4に示すように、カバー14は、長四角板状をなす意匠部41を有している。この意匠部41の裏面には、前記ケース15を装着するための装着部42が設けられている。装着部42は、意匠部41の一側縁(リヤシート10側の側縁)から車両後方に延設されてなる第1固定壁43と、同第1固定壁43と対向するように意匠部41の裏面から突設されてなる第2固定壁44と、これら第1固定壁43及び第2固定壁44の間を繋ぐ一対の補強壁45とから、四角筒状をなすように形成されている。
このカバー14は、その長手方向を上下方向に位置させた状態で車両のボディサイド部12とリヤシート10の間に嵌め込まれている。そして、ボディサイド部12とリヤシート10の間に嵌め込まれたカバー14は、意匠部41の表面を車室内に露出させるとともに、第1固定壁43をリヤシート10の側面に対向させるように配設されている。
前記ケース15は、前記開口の周縁部分を装着部42の内部へ挿入することにより、前記カバー14に装着されている。また、前記第1固定壁43には、その長さ方向(上下方向)に沿って4つの第1係止孔43aが形成されている。これらの第1係止孔43aには、ケース15の係止突起22がそれぞれ挿入されている(図3参照)。第2固定壁44には、その長さ方向(上下方向)に沿って4つの第2係止孔44aが形成されている。これらの第2係止孔44aには、ケース15の係止部26bがそれぞれ係止されている(図3参照)。
図2に示すように、カバー14の意匠部41の後面(裏面)には破断予定部47が形成されている。この破断予定部47は、ケース15の内部に向かって開口する溝状に形成されており、意匠部41の厚みを薄肉としている。破断予定部47は、上下方向に沿って延設されてなる第1破断予定部48と、該第1破断予定部48の上下両端からそれぞれボディサイド部12(カバー14の第2固定壁44)に向かって延設されてなる一対の第2破断予定部49とより平面視コ字状に形成されている。
第1破断予定部48は、カバー14(意匠部41)のリヤシート10側となる側縁部において、当該意匠部41の側縁に形成されている。すなわち、第1破断予定部48は、カバー14(意匠部41)において、リヤシート10の側面との境界位置に当該リヤシート10の側面に沿って延びるように線状に形成されている。
第2破断予定部49は、その長さeを第2破断予定部49の延びる方向と同方向におけるカバー14の長さfと比較した場合、カバー14の長さfの2分の1よりも短くなっている。このため、第2破断予定部49の第1破断予定部48側の端部を基端として、同第2破断予定部49の先端は、ボディサイド部12から離間した位置に存在しており、第2破断予定部49は、リヤシート10側に片寄って配置されている。第1破断予定部48の厚みgは第2破断予定部49の厚みhよりも薄肉となるように形成されている(図3及び図4参照)。
また、図2及び図3に示すように、第1破断予定部48の対向位置にはヒンジ部50が設けられている。ヒンジ部50は、カバー14の厚みを厚肉とすることにより、エアバッグ17の展開膨張時に前記破断予定部48,49が破断して形成される扉52の支点とされるものである。
次に、本実施形態のサイドエアバッグ装置11の作用について説明する。
車両のボディサイド部12に対する側方からの衝突によりエアバッグ17が展開膨張される際には、エアバッグ17はリヤシート10の搭乗者の側方で展開膨張される。このとき、インフレータ16からの膨張用ガスの吐出によりエアバッグ17が膨張し、意匠部41が当該エアバッグ17に押圧されて破断予定部47が破断する。
この破断予定部47の破断に際しては、図7に示すように、膨張するエアバッグ17に押されて意匠部41が前方へ隆起し、その後、まず、薄肉に形成された第1破断予定部48が破断する。次いで、さらに膨張するエアバッグ17に押圧されて、第1破断予定部48の破断が各第2破断予定部49に伝播される。そして、これら第2破断予定部49がそれぞれ順次破断されて、扉52が徐々に意匠部41表面から剥離される。第2破断予定部49全体が破断されたとき、扉52の剥離によって形成された開口部を通じてエアバッグ17が前記搭乗者の側方で展開膨張される。
このとき、第1破断予定部48はリヤシート10の側面との境界位置に、第2破断予定部49はリヤシート10側に片寄って配置されている。すなわち、本実施形態では、エアバッグ17を展開させるための開口部が、ボディサイド部12の侵入による干渉を受けにくいリヤシート10側に片寄って形成されている。このため、車両のボディサイド部12に対する側方からの衝突により、同ボディサイド部12が車室内に侵入してきた場合でも、エアバッグ17が好適に展開膨張される。
また、本実施形態では、カバー14の厚みを厚肉として形成されたヒンジ部50に支持された状態で扉52が剥離される。このとき、第2破断予定部49の破断に際して引張応力(矢印54)が生じる。上記ヒンジ部50は、この引張応力を好適に受け止めることが可能な程度に厚肉に形成されている。このため、当該引張応力によって扉が変形したりカバー14から脱離したりすることがない。すなわち、好適に剥離される扉52を介して、エアバッグ17がスムーズに展開膨張されるようになる。
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 本実施形態の破断予定部47は、リヤシート10側に片寄って形成されている。すなわち、当該破断予定部47は、ボディサイド部12から離間して配置されている。このため、エアバッグ17を展開させる開口部は、車室内に侵入してきたボディサイド部12の干渉を受けにくい箇所に設けられることとなる。従って、本実施形態のサイドエアバッグ装置11によれば、車室内に侵入してきたボディサイド部12が邪魔となってエアバッグ17の展開が妨げられることがなく、同エアバッグ17を確実且つ好適に展開することができる。
・ 第1破断予定部48は、第2破断予定部49よりも薄肉に形成されているため、エアバッグ17の展開膨張に際して同エアバッグ17に押圧されて破断予定部47が破断する場合には、まず第1破断予定部48が破断され、次いで第2破断予定部49が順次破断されるようになる。また、第1破断予定部48は、リヤシート10の側面との境界位置、すなわちボディサイド部12から最も離間した箇所に設けられている。このため、ボディサイド部12の侵入を受けることなく第1破断予定部48を確実に破断することができる。
・ ヒンジ部50は、カバー14の厚みを厚肉として形成されており、強度の向上が図られている。エアバッグ17の展開膨張に際して、扉52は、ヒンジ部50に強固に支持された状態で容易且つスムーズに剥離される。従って、車両の側突時には、エアバッグ17を迅速に展開膨張させることができる。
・ 破断予定部47は、ケース15の内部(エアバッグ17)に向かって開口する溝状に形成されている。この場合、破断予定部47の開口は、エアバッグ17が展開膨張する際にカバー14(意匠部41)に対して生じる押圧力に対向して配置されている。すなわち、前記押圧力は、破断予定部47に対して直接作用するようになる。このため、これと同様の破断予定部47をカバー14の表面に設ける構成(前記押圧力がカバー14に対して間接的に作用する構成)に比べ、本実施形態では、カバー14に対するエアバッグ17の押圧力によって破断予定部47が破断されやすくなっている。従って、本実施形態によれば、車両の側突時には、エアバッグ17をより一層迅速に展開膨張させることができる。
・ 破断予定部47は、搭乗者からは視認できない箇所(意匠部41の裏面)に形成されている。このため、意匠性の低下を好適に抑制することができる。
(変更例)
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 意匠部41の表面に本実施形態と同様の破断予定部47を設ける構成を採用してもよい。
・ カバー14(意匠部41)の表面に、装飾布としての表皮等を設ける構成を採用してもよい。当該表皮としては、リヤシート10の表皮と同様のものを用いるのが好ましい。このような構成とした場合、リヤシート10とその周辺との色彩が統一されるため、意匠性の向上を図ることができる。
・ 第1破断予定部48は、カバー14(意匠部41)のリヤシート10側となる側縁部に形成されていればよく、この範囲内においては第1破断予定部48の形成位置を以下のように適宜変更してもよい。すなわち、ボディサイド部12が車室内に侵入してきた際に第1破断予定部48の破断が可能であれば、当該第1破断予定部48を、リヤシート10の側面との境界位置よりもボディサイド部12側にずらしてもよい。
・ 第1破断予定部48及び第2破断予定部49の厚みを同一にする構成を採用してもよい。
・ 押え部材31を省略してもよい。この場合、ケース15とカバー14とをボルト等の締結部材によって連結する構成を採用するが好ましい。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記第1破断予定部及び前記第2破断予定部は、前記ケースの内部に向かって開口されてなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置。このような構成によれば、カバーに対するエアバッグの押圧力により、各破断予定部を容易に破断することができる。
本実施形態のサイドエアバッグ装置の取付け位置を示す正面図。 同サイドエアバッグ装置を示す概略図。 図2の3−3線における断面図。 図2の4−4線における断面図。 本実施形態のケースを示す斜視図。 同サイドエアバッグ装置を示す側面図。 本実施形態の破断予定部が破断する状態を示す正断面図。
符号の説明
10…リヤシート、11…サイドエアバッグ装置、12…ボディサイド部、16…ガス発生源としてのインフレータ、17…エアバッグ、14…カバー、15…ケース、47…破断予定部、48…第1破断予定部、49…第2破断予定部、50…ヒンジ部、52…扉、e…第2破断予定部の長さ、f…カバーの長さ、g…第1破断予定部の厚み、h…第2破断予定部の厚み。

Claims (4)

  1. 車室内の後部に配置されたリヤシートと車両のボディサイド部との間に配設されたサイドエアバッグ装置であって、
    ガス発生源からのガスにより、前記ボディサイド部と前記リヤシートに着座した搭乗者との間で展開膨張するエアバッグと、当該エアバッグを折り畳んだ状態で収納すべく開口を有する箱状に形成されたケースと、当該ケースを覆うように前記ボディサイド部と前記リヤシートの間に配設されたカバーと、当該カバーにおいて前記ケースの前記開口に対向する部位に設けられて前記エアバッグの展開膨張時に前記カバーを破断させて開口部を形成するための破断予定部とを備え、
    前記破断予定部は、前記カバーの前記リヤシート側となる側縁部に当該リヤシートの側縁に沿って延びるように線状に形成された第1破断予定部と、当該第1破断予定部の両端部からそれぞれ前記ボディサイド部へ向かって延びるように線状に形成された一対の第2破断予定部とからなり、
    前記第2破断予定部の延びる方向における前記カバーの長さを基準として、同カバーの長さの2分の1よりも該第2破断予定部の長さを短くしたことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記破断予定部は、前記カバーの厚みを薄肉とし、さらに前記第1破断予定部の厚みが前記第2破断予定部の厚みよりも薄肉となるように形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記第1破断予定部は、前記カバーにおいて、前記リヤシートの側面との境界位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記カバーには、前記第1破断予定部の対向位置で当該カバーの厚みを厚肉とすることにより、前記エアバッグの展開膨張時に前記破断予定部が破断して形成される扉の支点とするためのヒンジ部を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置。
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