JP2001315608A - 助手席用エアーバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアーバッグ装置

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JP2001315608A
JP2001315608A JP2000132736A JP2000132736A JP2001315608A JP 2001315608 A JP2001315608 A JP 2001315608A JP 2000132736 A JP2000132736 A JP 2000132736A JP 2000132736 A JP2000132736 A JP 2000132736A JP 2001315608 A JP2001315608 A JP 2001315608A
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fragile portion
interior cover
airbag
fragile
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JP2000132736A
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Miharu Nakajima
美治 中島
Yoshinori Hagiwara
義則 萩原
Mitsuo Yasuda
満雄 安田
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Sanko Gosei Ltd
Original Assignee
Sanko Gosei Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】助手席用エアーバッグ装置において、内装カバ
ーに形成される膨張展開用の破断開放部の構造の改良に
関するものである。 【解決手段】内装カバー32に、前記エアーバッグケー
スの開口部と相対向する外周破断開放部37aを設ける
と共に、前記外周破断開放部37aで囲まれた車両の左
右方向に沿うほぼ中央部で2分割する中央分割部37b
を形成し、前記中央分割部で分割される前,後破断開放
部38a,38aの裏面にそれぞれ一端をヒンジ部を介
して補強板材41,41を固定し、前記中央分割部に形
成する脆弱部は、レーザ光の照射角度を前記前,後破断
開放部の裏面側から前記中央分割部の脆弱部の長尺方向
に対し変位させて移動させながら照射して、傾斜角度の
相違する貫通孔よりなる脆弱部を形成し、該脆弱部が外
圧から耐え得るように補強成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
の衝突時に助手席の乗員を衝突から保護して、安全性を
確保するための助手席用エアーバッグ装置に関し、特
に、エアーバッグに対向してインスツルメントパネルカ
バー(以下内装カバーという)に形成される膨張展開用
の破断開放部の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両に適用される助手席用
エアーバッグ装置は、基本的に、助手席と対向する内装
カバーの内側に装着されるエアーバッグと、このエアー
バッグを折り畳んだ状態で収容するエアーバッグケース
と、エアーバッグケースを膨張展開するインフレータを
備え、前記エアーバッグケースの開口部と対応する内装
カバーに形成した開口に装着した閉塞板、或るいは内装
カバーに形成した脆弱部から分離される破断開放部から
構成されている。
【0003】そして、自動車の内装カバーは、一般的に
ポリプロピレン等の合成樹脂材により一体成形されたパ
ネルコアーの表面を覆うポリプロピレン等の合成樹脂製
のパネル状の内装カバーによって構成されている。
【0004】前記内装カバーに開口を形成して閉塞板を
装着した発明は、すでに特開平7―172256号に示
されている。また、前記内装カバーの前記エアーバッグ
ケースの開口部と相対向させて前記内装カバーにレーザ
の照射等によって形成した脆弱部を有する2分割可能な
中央分割部を備えた破断開放部を設けると共に、前記分
割されるそれぞれの内装カバーの裏面には、それぞれ一
端がヒンジ部を介して前記エアーバッグエアーバッグケ
ースの開口部の前,後壁に固定したフック部と係合する
折曲脚部を備え補強板材を固定し、前記エアーバッグの
膨張展開時に前記外周及び中央分割部が互いに分割離間
して開放するように構成した助手席用エアーバッグ装置
については、すでに本件出願人が先に特願平11―11
7972号で提案している。
【0005】即ち、図1は前者の従来例を示す助手席用
エアーバッグ装置で、この助手席用エアーバッグ装置1
は、自動車の前面側フロント窓1aに近い内装カバー1
0の水平面10aに配設されている。そして、インフレ
ータからのガスにより膨張展開されるエアーバッグ11
を折り畳んだ状態で収容するとともに、前記内装カバー
10の裏面と対向する箇所に開口部12aを有するエア
ーバッグケース12を備えたものであって、前記エアー
バッグケース12の開口部12aと相対向させて、前記
内装カバー10に形成した開口部10bに、柔軟性のあ
る合成樹脂により型成形した開放蓋13を配設し、エア
ーバッグ11の膨張展開時に前記開放蓋13が、該開放
蓋13の中央及び周縁に形成した脆弱部としての溝部1
3a,13bにより2分割されて前後方向に観音開き状
態に分離されて、開放されるようにしたものである。
【0006】そして、前記開放蓋13の裏面側には、一
体成形により前記エアーバッグケース12の開口部12
aより僅かに大きく形成した断面矩形状の取付脚部14
と、前記内装カバー10に形成した開口部10bの開口
縁に弾性的に係止する複数の係合片15が設けられてい
ると共に、前記取付脚部14の前,後壁面14b,14
bには貫通する複数の角穴14cが形成されており、前
記開放蓋13を前記内装カバー10に形成した開口部1
0bに取付ける際に、前記エアーバッグケース12の開
口部12aの前,後壁面12b,12bに固定した複数
のフック部16と係合するようになっている。
【0007】そして、前記エアーバッグ11の膨張展開
時には、前記開放蓋13の周縁及び中央に形成した溝部
13a,13bから前後方向に分割分離され開放された
状態では、前記取付脚部14の前,後壁面14a,14
bの複数の角穴14cと前記エアーバッグケース12の
フック部16とが係合しており、前記開放蓋13の飛散
が防止されるようになっているものである。
【0008】また、後者の助手席用エアーバッグ装置
は、図3に示されるようになっている。即ち、図3の
(a)は、助手席用エアーバッグ装置の単板状の内装カ
バー20にエアーバッグ膨張展開用の破断線21外周破
断開放部21a及び中央分割部21bを形成した場合の
従来の部分拡大説明図で、(b)は図3(a)の3―3
線断面図である。前記助手席用エアーバッグ装置におい
ては、内装カバー20に図示しないレーザ発生手段から
パルス状に発生するレーザによって、エアーバッグケー
ス22の開口部22aの大きさに対応するミシン目状の
貫通孔23による破断線21を前記内装カバー20の裏
面に固着した補強用板材25a,25aの外形縁部に沿
って相対移動しながら照射することで、エアーバッグケ
ース22に折り畳まれて収納されたエアーバッグ26に
よって、膨張展開される外周破断開放部21a及び中央
分割部21bが形成され、前記エアーバッグ26の膨張
展開時に外周破断開放部21aと中央分割部21bで分
離された前,後破断開放部27a,27aが観音開き状
態に前記内装カバー20より切り離されて展開すること
で、エアーバッグ26が飛び出し乗員の車両衝突時の衝
撃を緩和するようにしたものである。
【0009】なお、上記のように構成された自動車用エ
アーバッグ装置において、車両が衝突した際には、その
衝突時の衝撃力をセンサで検出し、このセンサで検出し
た衝撃力が予め定めた値以上になった否かをCPU等か
らなる制御装置で判定し、設定値以上と判定された時に
制御装置から出力される信号によりインフレータを動作
させて所定のガスを発生させ、このガスをエアーバッグ
に供給することにより、エアーバッグを急速に膨張展開
させるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図1に示す
ような従来の助手席用エアーバッグ装置においては、前
記エアーバッグケース12の開口部12aと対応する位
置に前記内装カバー10に開口部10bを形成し、且つ
この開口部10bに係合する内装カバー10とは異なる
柔軟性のある樹脂材質で形成した別体構成の開放蓋13
を配設した構成であり、製作が面倒であると共に、外圧
に対し簡単に歪みができかつ中央に型成形した溝13a
が破断されるなど内装カバー10の外観が損なわれ意匠
的効果を低下させると共に、取付作業が面倒であるとい
う問題点がある。また、後者の助手席用エアーバッグ装
置における内装カバー20に外周破断開放部21aおよ
び中央分割部21b用の貫通孔23をレーザ加工により
形成する場合、内装カバー20面に対し裏面側から表面
側に向けて直角に突き抜ける貫通孔23が形成されてい
た。
【0011】その結果、前記外周破断開放部21aの輪
郭に沿った破断線21の連続部分は、表面側或るいは裏
面側からの押圧力に対し、脆弱になっており、特にエア
ーバッグ装置が内装カバー20裏面側に配設されている
状態で、前記内装カバー20配置部分に誤って手をつい
て前記中央分割部21bに押圧負荷を掛けた場合に、簡
単に中央分割部21bが破壊されて陥没してしまう恐れ
がある。また、内装カバー20の裏面側から表面側に向
けて直角に突き抜ける貫通孔23が形成されているた
め、エアーバッグ26の膨張展開時においては、破断線
21に沿った外周破断開放部21aや中央分割部21b
の分割破断部がぎざぎざになり、開口断面にシャープな
エッジができて安全性に問題点がある。
【0012】本発明は上記のような従来の課題を解決す
るためになされたもので、本発明の目的は、前記内装カ
バーの前記エアーバッグケースの開口部と相対向させて
前記内装カバーにレーザの照射等によって形成した破断
線からなる脆弱部を有する外周破断開放部を設けると共
に、前記外周破断開放部に囲まれた車両の左右方向に沿
うほぼ中央部で2分割する中央分割部を形成し、前記中
央分割部で分割される前,後破断開放部の裏面にそれぞ
れ一端をヒンジ部を介して前記エアーバッグケースの開
口部端面に連結した補強板材を固定し、前記中央分割部
に形成する脆弱部は、レーザ発生手段から発生するレー
ザ光の照射角度を前記内装カバーの裏面側から前記中央
分割部の脆弱部の長尺方向に対し左右方向に変位させて
移動させながら照射して傾斜角度の相違する貫通孔より
なる脆弱部を形成し、該脆弱部が外圧から耐え得るよう
に補強成形した外観の意匠性および安全性の高い助手席
用エアーバッグ装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の発明は、車両のインストル
メントパネルを構成するインストルメントパネルコアー
と、前記インストルメントパネルコアーの表面を覆うよ
うに固定された内装カバーと、前記インストルメントパ
ネルコアーの助手席に装着され、インフレータからのガ
スにより膨張展開されるエアーバッグを折り畳んだ状態
で収容するとともに、前記内装カバーの裏面と対向する
箇所に開口部を有するエアーバッグケースを備えた助手
席用エアーバッグ装置において、前記内装カバーに、前
記エアーバッグケースの開口部と相対向させて分離可能
な脆弱部である外周破断開放部を設けると共に、前記外
周破断開放部によって囲まれた車両の左右方向に沿うほ
ぼ中央部で2分割する中央分割部を形成し、前記中央分
割部で分割されるそれぞれの前,後破断開放部の裏面に
それぞれ一端をヒンジ部を介して前記エアーバッグケー
スの開口部端面に連結した補強板材を固定し、前記中央
分割部に形成する脆弱部は、レーザ発生手段から発生す
るレーザ光の照射角度を前記内装カバーの裏面側から前
記中央分割部の脆弱部の長尺方向に対し左右方向に変位
させて移動させながら照射して、傾斜角度の相違する貫
通孔よりなる脆弱部を形成し、該脆弱部が外圧に耐え得
るように補強成形したことを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の助手席用エアーバッグ装置において、前記中央分割部
の脆弱部に対するレーザ発生手段から発生するレーザ光
の照射角度を、前記前,後破断開放部の裏面側から前記
中央分割部の脆弱部の長尺方向の垂直面上で左右方向に
徐々に傾斜角度を変位させ、全体が波状になるように移
動させながら照射して、傾斜角度の相違する貫通孔より
なる脆弱部を形成し、該脆弱部が前記脆弱部を外圧から
耐え得るように補強成形したことを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の助手席用エアーバッグ装置において、前
記中央分割部の脆弱部の長尺方向の垂直面上で左右方向
に徐々に変位する傾斜角度を90°〜135°〜90°
及び90°〜45°〜90°の傾斜角を連続して全体が
波状になるように移動させながらレーザ光を照射して傾
斜角度の相違する貫通孔よりなる脆弱部を形成し、該脆
弱部が、前記脆弱部を外圧から耐え得るように補強成形
したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。図4は本発明にかかる
助手席用エアーバッグ装置の実施形態を示す助手席用エ
アーバッグ装置が設けられた内装カバーの要部斜視図、
図5は本発明の実施形態における助手席用エアーバッグ
装置の図4の4―4線縦断側面図、図6は本発明の実施
形態における助手席用エアーバッグ装置の外周破断開放
部及び中央分割部が形成された内装カバーの要部平面
図、図7は図6の外周破断開放部及び中央分割部の断面
図で、(a)は図6の5−5線断面図、(b)は同じく
6−6線断面図,(c)は同じく7−7線断面図,
(d)は同じく8−8線断面図である。
【0017】図4及び図5において、インストルメント
パネル30は、インストルメントパネルコアー31と、
このインストルメントパネルコアー31の表面を覆う内
装カバー32を備え、これらはポリプロピレン等の合成
樹脂材により一体成形された樹脂成形品から構成されて
いる。内装カバー32はタッピングねじ等の適宜の手段
により車両の骨組み(図示せず)に固定されたインスト
ルメントパネルコアー31に固定される。
【0018】前記内装カバー32の左側部分の助手席
(日本車対応)と対向する箇所には、図5に示すよう
に、金属製のエアーバッグケース33が収容される収容
部34が隔壁部材35により形成されている。なお、外
国車対応の場合は前記構成と対称位置に設けられる。前
記隔壁部材35は、エアーバッグケース33等の内装カ
バー32内部への組み付けを容易にするために複数のタ
ッピングねじにより内装カバー32に着脱可能に固定さ
れる構成になっている。また、前記収容部34と相対向
する内装カバー32の箇所には、エアーバッグ36の膨
張展開時に開放される破断線37に沿った外周破断開放
部37aが形成されている。この外周破断開放部37a
は、エアーバッグケース36の開口部36aとほぼ同一
面積で長方形状をなしており、後述するレーザ加工によ
って形成された脆弱部を有する中央分割部37bから2
分割可能に形成されて前,後破断開放部38a,38a
が形成されている。
【0019】前記エアーバッグケース33内には、エア
ーバッグ36が折り畳んだ状態で収納されており、この
エアーバッグ36には、隔壁部材35の外側に配設され
る図示省略のインフレータ(ガス発生器)にガス吹き込
みパイプ39を通して接続されている。
【0020】前記外周破断開放部37aは、図示省略し
た周知のレーザ発生手段から所定の周波数、例えば7k
Hzのパルス状のレーザ(出力=3〜5kW)を一定の
周期で間欠的に発生させ、このレーザを前記内装カバー
32の裏面側から外周破断開放部37aに沿い相対移動
させながら照射して破断線37を構成する貫通孔39か
らなる脆弱部が形成されると共に、前記分割されるそれ
ぞれの前,後破断開放部38a,38aの中央分割部3
7bの裏面には前記外周破断開放部37aと同様にレー
ザ発生手段(図示せず)から発生するパルス状のレーザ
を相対移動させながら照射して脆弱部を構成するもので
あるが、前記中央分割部37bに対するレーザ発生手段
から発生するレーザ光の照射角度を、前記前,後破断開
放部38a,38aの裏面側から、前記中央分割部37
bの長尺方向の垂直面上で左右方向に徐々に傾斜させ、
傾斜角度を90°〜135°〜90°及び90°〜45
°〜90°の傾斜角となるように連続して全体が波状に
なるように移動させながらレーザ光を照射して前記中央
分割部37bの脆弱部の長尺方向に対し変位させて移動
させながら照射して、傾斜角度の相違する貫通孔39a
よりなる脆弱部を形成し、該脆弱部が外圧に耐え得るよ
うに補強成形したものである。
【0021】即ち、図6に示すように、前記中央分割部
37bの始端点Aではレーザ光の照射角度を長尺方向の
垂直面上で90°とし、進行につれて徐々に照射角度を
右方向に傾斜させながら最大点Bで30°〜80°好ま
しくは45°の傾斜とし、それ以後は徐々に照射角度を
傾斜させながら始端点Aと同様な中間点Cで90°に戻
す。また更なる進行につれて徐々に照射角度を左方向に
傾斜させながら最大点Dで120°〜170°好ましく
は135°の傾斜とし、それ以後は徐々に照射角度を傾
斜させながら中間点A,Cと同様な終端点Eの90°に
戻し、これを繰り返すことで傾斜角を連続して全体が波
状になるように移動させながらレーザ光を照射して貫通
孔39aからなる破断線37によって脆弱部を形成す
る。
【0022】従って、内装カバー32の肉厚に対し、傾
斜した貫通孔39aを形成したことで、外圧(表面側か
らの圧力)が掛かった場合には、前記破断面の対応する
肉厚面で保持され脆弱部が若干補強されるようになって
いる。
【0023】また、前記外周破断開放部37aによって
囲まれた前,後破断開放部38a,38aの裏面には、
各ヒンジ部40を介して前記エアーバッグケース33の
開口部33a端面に連結した一対の補強板材41,41
を固定し、前記エアーバッグ36の膨張展開時に前記外
周破断開放部37a及び中央分割部37bより互いに離
間して観音開き状態に外方に展開するようになってい
る。
【0024】さらに各補強板材41,41にはそれぞれ
短尺方向に長い複数の結合孔42が互いに近接して縦・
横に並べて形成され、この複数の結合孔42を1ブロッ
クとし、このブロックを補強板材41の全域にわたり所
定の間隔で縦・横に配列して設けられている。そして、
前記前,後破断分割部38a,38aの内壁面には、前
記各ブロックの各結合孔42と同一の配列にした数の凸
条43が各ブロックの配列に対応して形成されており、
この凸条43を結合孔42に係合し、その突出端を加熱
溶融してかしめることにより、各補強板材41,41を
前,後破断分割部38a,38aの内壁面に一体に固定
できる構成になっている。また、44は前記内装カバー
32の裏面側に突出させたエアーバッグケース33取付
脚部で、長手方向に所定の間隔で形成された開口部44
aに、前記補強板材41,41の折曲部41aの開口を
介してエアーバッグケース33のフック部45が係止さ
れるようになっている。
【0025】以上のように構成された、本発明の実施形
態に係る助手席用エアーバッグ装置によれば、自動車な
どの車両が衝突した際には、その衝突時の衝撃力をセン
サで検出し、このセンサで検出した衝撃力が予め定めた
値以上になった否かをCPU等からなる制御装置で判定
し、設定値以上と判定された時に制御装置から出力され
る信号によりインフレータを動作させて所定のガスを発
生させ、このガスをエアーバッグ36に供給することに
より、エアーバッグ36を急速に膨張展開させる。そし
て、エアーバッグ36が膨張展開することにより、その
圧力で内装カバー32の外周破断開放部37aで囲まれ
る前,後破断分割部38a,38aが内側から押圧さ
れ、各補強板材41,41のヒンジ部40を支点にして
内装カバー32の外方へ展開する。
【0026】これと同時に、エアーバッグ36は開かれ
た開口部から内装カバー32の方へ膨張展開され、この
膨張展開されたエアーバッグ36の緩衝作用で助手席の
乗員を車両衝突時の衝撃力から保護して、その安全性を
確保することができると共に、通常時における内装カバ
ー32の外周破断開放部37aの長手方向に形成した中
央分割部37bの脆弱部の外圧による抵抗力を大きくす
ることができる。
【0027】また、内装カバー32の水平面の表面には
外周破断開放部37a及び中央分割部37bの存在位置
を顕出させることなく内装カバー32の意匠性を向上で
き、かつ、エアーバッグ36の膨張展開時に外周破断開
放部37a及び中央分割部37bに沿って確実に迅速に
破断させることができる。
【0028】
【発明の効果】上記のように本発明の助手席用エアーバ
ッグ装置によれば、前記内装カバーに、前記エアーバッ
グケースの開口部と相対向させて分離可能な脆弱部であ
る外周破断開放部を設けると共に、前記外周破断開放部
で囲まれた車両の左右方向に沿うほぼ中央部で2分割す
る中央分割部を形成し、前記中央分割部で分割される
前,後破断分割部の裏面にそれぞれ一端をヒンジ部を介
して前記エアーバッグケースの開口部端面に連結した補
強板材を固定し、前記中央分割部に形成する脆弱部は、
レーザ発生手段から発生するレーザ光の照射角度を前記
内装カバーの裏面側から前記中央分割部の脆弱部の長尺
方向に対し左右方向に変位させながら移動照射して、傾
斜角度の相違する貫通孔よりなる脆弱部を形成し、該脆
弱部が外圧から耐え得るように補強成形した構成とした
ので、製作が容易で、且つ外周破断開放部及び中央分割
部に沿って確実に破断できると共に、特に中央分割部は
内装カバーの上面からの外圧に対する抵抗力を有し、簡
単にゆがんだり陥没することなく外観の意匠性および安
全性の高い助手席用エアーバッグ装置が提供できる効果
がある。また、装置の膨張展開時に乗員に対しエアーバ
ッグと一諸に展開される外周破断開放部及び中央分割部
によって分離される前,後破断分割部が補強板材により
確実に連結されているので飛散することがないと共に、
破断線に沿った外周破断開放部や中央分割部の破断分割
部がぎざぎざになり、開口断面に生じるシャープなエッ
ジの形成を防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来における内装カバーに膨張展開用の開放部
を形成した場合の説明図。
【図2】図1の2―2線縦断面図。
【図3】従来の助手席用エアーバッグ装置の要部を断面
して示すもので、(a)は一部破断斜視図、(b)は
(a)の3―3線縦断面図。
【図4】本発明の一実施形態における助手席用エアーバ
ッグ装置が設けられた内装カバー部の要部説明図。
【図5】図4の4―4線縦断面図。
【図6】本発明の実施形態における助手席用エアーバッ
グ装置の外周破断開放部及び中央分割部が形成された内
装カバーの要部平面図。
【図7】図6の要部平面図の各断面図を示し、(a)は
5―5線断面図、(b)は6―6線断面図、(c)は7
―7線断面図、(d)は8―8線断面図。
【符号の説明】
30 インストルメントパネル 31 インストルメントパネルコアー 32 内装カバー 33 エアーバッグケース 34 収容部 35 隔壁部材 36 エアーバッグ 37 破断線 37a 破断開放部 37b 中央分割部 38a,38a 前,後破断開放部 39,39a 貫通孔 40 ヒンジ部 41,41 補強板材 42 結合孔 43 凸状
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 満雄 富山県西砺波郡福光町土生新1200 三光合 成株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA03 AA14 BB09 BB16 BB23 FF04 FF17 FF20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のインストルメントパネルを構成す
    るインストルメントパネルコアーと、前記インストルメ
    ントパネルコアーの表面を覆うように固定された内装カ
    バーと、前記インストルメントパネルコアーの助手席に
    装着され、インフレータからのガスにより膨張展開され
    るエアーバッグを折り畳んだ状態で収容するとともに、
    前記内装カバーの裏面と対向する箇所に開口部を有する
    エアーバッグケースを備えた助手席用エアーバッグ装置
    において、 前記内装カバーに、前記エアーバッグケースの開口部と
    相対向させて分離可能な脆弱部である外周破断開放部を
    設けると共に、前記外周破断開放部で囲まれた車両の左
    右方向に沿うほぼ中央部で2分割する中央分割部を形成
    し、前記中央分割部で分割される前,後破断開放部の裏
    面にそれぞれ一端をヒンジ部を介して前記エアーバッグ
    ケースの開口部端面に連結した補強板材を固定し、前記
    中央分割部に形成する脆弱部は、レーザ発生手段から発
    生するレーザ光の照射角度を前記前,後破断開放部の裏
    面側から前記中央分割部の脆弱部の長尺方向に対し変位
    させて移動させながら照射して、傾斜角度の相違する貫
    通孔よりなる脆弱部を形成し、該脆弱部が外圧から耐え
    得るように補強成形したことを特徴とする助手席用エア
    ーバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記中央分割部の脆弱部に対するレーザ
    発生手段から発生するレーザ光の照射角度を、前記内装
    カバーの裏面側から前記中央分割部の脆弱部の長尺方向
    の垂直面上で左右方向に徐々に傾斜角度を変位させ、全
    体が波状になるように移動させながら照射して、傾斜角
    度の相違する貫通孔よりなる脆弱部を形成し、該脆弱部
    が外圧から耐え得るように補強成形したことを特徴とす
    る請求項1記載の助手席用エアーバッグ装置。
  3. 【請求項3】前記中央分割部の脆弱部の長尺方向の垂直
    面上で左右方向に徐々に変位する傾斜角度を90°〜1
    35°〜90°及び90°〜45°〜90°の傾斜角を
    連続して全体が波状になるように移動させながらレーザ
    光を照射して、傾斜角度の相違する貫通孔よりなる脆弱
    部を形成し、該脆弱部が外圧から耐え得るように補強成
    形したことを特徴とする請求項1または2に記載の助手
    席用エアーバッグ装置。
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