JP2002211460A - 自動二輪車のシート構造 - Google Patents
自動二輪車のシート構造Info
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Classifications
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- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62J—CYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
- B62J1/00—Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
- B62J1/12—Box-shaped seats; Bench-type seats, e.g. dual or twin seats
-
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- B62J1/18—Covers for saddles or other seats; Paddings
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Abstract
と。 【解決手段】 自動二輪車のシート19は、シート底板
80と、シート底板80の上に重ねたクッション材90
と、クッション材90の上面を覆った表皮材100とか
らなる。乗員のヒップが直接当るヒップポイントHP1
におけるクッション材90の圧縮量C1を、ヒップが当
らぬ部分の圧縮量C2より大きく設定した。
Description
構造に関する。
ば特開平11−227654号公報「自動二輪車のシー
ト装置」(以下、「従来の技術」と言う)が知られてい
る。上記従来の技術は、同公報の図2及び図3に示され
る通り、シート底板31(番号は公報に記載されたもの
を引用した。以下同じ。)の上に重ねたクッション材3
2の上面を表皮33で覆ったシート30である。
輪車のコストダウンの要求が強まっており、このため、
シート30についても安価にすることが求められてき
た。シート30を安価にするには、クッション材32と
して安価な材料を採用することが考えられる。しかし、
クッション材32として単に安価な材料を採用したので
は、使用し続けるうちにクッション材32が初期の硬度
よりも減少することで、クッション材32の反発力が低
下する現象、いわゆる「へたり現象」が生じる。この結
果、シート30の乗り心地が低下する。
2の硬度が低下する現象のことである。へたり現象は、
特に使い始めの時期に生じやすい。クッション材32の
硬度は材料の性質上、早期に一定量だけ減少し、その後
には比較的安定することが多いからである。シート使い
始め時期(初期)の乗り心地に合せてクッション材32
の硬度を設定すると、へたり後(へたり現象が生じた
後)のシートは硬度が不足する、いわゆる腰の無いもの
になってしまう。一方、へたり後の乗り心地に合せてク
ッション材32の硬度を設定すると、使い始め時期のシ
ートは硬度が高過ぎる、いわゆる堅過ぎるものになって
しまう。
いようにクッション材32の硬度を低く設定すると、へ
たり現象が生じた後には柔らか過ぎて乗り心地性が劣
る。一方、へたり現象が生じた後に乗り心地が良いよう
に硬度を高く設定すると、使い始めの時期には堅過ぎて
乗り心地性が劣る。
を確保しつつ安価にする技術を提供することにある。
ッション材のうち、特に乗員のヒップが直接当るヒップ
ポイントが他の部分よりも大きい圧縮力を頻繁に受ける
ので、へたり現象の生じる傾向が強いこと、及び(2)
シートを使い始めた時期にクッション材のへたり現象が
生じやすく、その後には比較的安定することに着目し
て、ヒップポイントの乗り心地を重点的に確保すればよ
いことを知見した。すなわち請求項1は、シート底板の
上に重ねたクッション材の上面を表皮材で覆った自動二
輪車のシートにおいて、このシートが、乗員のヒップが
直接当るヒップポイントにおけるクッション材の圧縮量
を、ヒップが当らぬ部分の圧縮量より大きく設定したこ
とを特徴とする。
ておき、ヒップポイントにおけるクッション材の圧縮量
を大きくして高密度にすることによって、その部分の硬
度を、シート使い始め時期における好適な大きさに設定
することができる。従って、シート使い始め時期におけ
るヒップポイントのシートの乗り心地を確保することが
できる。
たり現象が生じた後には、シート使い始め時期に比べ
て、ヒップポイントにおけるクッション材自体の硬度が
低下する。しかし元々、クッション材自体の硬度は比較
的小さいものであり、へたり現象が生じても大差ない。
しかも、へたり現象が生じた後であっても乗り心地が良
いように、クッション材の圧縮量を大きく設定すること
で高密度にしてあるので、へたり現象が生じても、ヒッ
プポイントにおけるクッション材の硬度は十分確保され
ている。この結果、へたり現象が生じた後におけるヒッ
プポイントのシートの乗り心地を確保することができ
る。このようにして、シートの乗り心地を常に確保する
ことができる。
の補強リブを設けたものであり、クッション材が、下面
を略平面状に形成するとともに、複数個の補強リブに対
応する部分に補強リブが入り込む凹部を形成したもので
あり、これら複数個の凹部のうち、ヒップポイントに対
応する部位の凹部をヒップポイントに対応しない凹部よ
りも浅くしたことを特徴とする。
いので、成形金型のキャビティに多量の発泡材を注入し
なくても、キャビティのうち前記凹部間に相当する部分
に、発泡材が十分に行き渡る。従って、クッション材の
下面の形状を要求通りに成形できるとともに、クッショ
ン材の厚みを確保できる。発泡材の使用量を低減するこ
とで材料費を低減できるので、クッション材を安価にで
き、この結果、シートのコストダウンを図ることができ
る。
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
である。自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体
フレーム11のヘッドパイプ11aに取付けたフロント
フォーク12と、フロントフォーク12に取付けた前輪
13と、フロントフォーク12に連結したハンドル14
と、車体フレーム11の後部に上下スイング可能に取付
けたパワーユニット15と、パワーユニット15に取付
けた後輪16と、パワーユニット15の後端部を懸架し
たリヤクッションユニット17と、車体フレーム11の
後部上部に取付けた収納ボックス18と、収納ボックス
18の上に配置し開閉可能に取付けたシート19とを、
主要構成としたスクータ型自動二輪車である。
ジン21と後部の動力伝達機構22とからなる。エンジ
ン21は、シリンダヘッドを前方へ向けて略水平に配置
したものである。
1をボディカバー30で覆ったものである。ボディカバ
ー30は、ヘッドパイプ11aの前部を覆うフロントカ
バー31と、運転者の脚部前方を覆うレッグシールド3
2と、運転者の足を載せるステップフロア(低床式足載
板)33と、ステップフロア33の外縁から下方へ延ば
した左右のフロアサイドカバー34と、これらフロアサ
イドカバー34の下縁間を覆うアンダカバー35と、前
記収納ボックス18の前半部周囲を覆うシート下部カバ
ー36と、収納ボックス18の後半部周囲並びに車体後
部を覆うリヤカバー37と、これらシート下部カバー3
6並びにリヤカバー37から下方へ延した左右のサイド
カバー38とからなる。
ールド32の部分にイグニッションキーシリンダ41を
配置し、ステップフロア33の下に燃料タンク42並
びに燃料ポンプ43を配置し、車体フレーム11の後
部上端部に図示せぬトレイを設けるとともに、このトレ
イにラジエータ用リザーブタンク44、バッテリ45並
びに制御ユニット46を配置したものである。
レーキレバー、53はメータ、54はミラー、55はウ
インカ、56Fはハンドル前カバー、56Rはハンドル
後カバー、57はヘッドランプ、58はホーン、59は
フロントフェンダ、61はパワーユニット取付用ハン
ガ、62はエンジン始動用キックペダル、63はエアク
リーナ、64はキャブレータ、65はエンジン冷却用ラ
ジエータ、66はエンジン用排気管、67は排気用マフ
ラ、71はメインスタンド、72はリヤフェンダ、73
はテールランプ、74はウインカ、75はキャリア、H
eはヘルメットである。
であり、シート19の車幅中央断面構造を示したもので
ある。シート19は、シート底板80の上に重ねたクッ
ション材90の上面を表皮材100で覆い、この表皮材
100の端部をシート底板80の縁の下面に重ね合わせ
るように折返して、固定したものである。シート底板8
0は硬質樹脂製品であり、クッション材90は軟質ポリ
ウレタン樹脂発泡材等の発泡材製品であり、表皮材10
0は合成皮革製品である。
車幅中央部に開口部81を形成し、この開口部81を上
下移動可能な可動板82で開閉するようにしたものであ
る。上記図1に示す収納ボックス18にヘルメットHe
を収納してシート19を閉じたときに、ヘルメットHe
の頂部に可動板82が当ると、可動板82は上方へ移動
する。従って、ヘルメットHeにシート19が干渉する
ことはない。111はパッキン、112はシートロック
用ストライカである。
り、シート底板80の上面(図の裏面)における全面に
わたって、複数個の補強リブ84・・・(・・・は複数
を示す。以下同じ。)を設けたことを示す。複数個の補
強リブ84・・・は、底面視でほぼ同じピッチの格子状
に形成したものである。さらにこの図は、想像線にてヒ
ップポイントHP1並びにヒップポイントHP1より広
い副ヒップポイントHP2を示す。ヒップポイントHP
1並びに副ヒップポイントHP2は底面視でほぼ四角形
の範囲を言う。ここで、ヒップポイントHP1とは、シ
ート19のうち乗員のヒップが直接当る部位を言い、副
ヒップポイントHP2とは、ヒップポイントHP1の周
辺の部位を言う。
ト底板80の上面83に複数個の補強リブ84・・・を
一体に形成したことを示す。補強リブ84・・・は、シ
ート底板80の剛性を確保するための補強部材である。
補強リブ84・・・を、シート底板80の下面に設けず
に上面83に設けたのは、シート19を開けたときの外
観性を高めるためである。
プポイントHP1に対応しない部位のシート19の断面
構造を示す。
プポイントHP1に対応する部位のシート19の断面構
造を示す。
る。シート底板80の上面83から上方へ起立させた複
数個の補強リブ84・・・の高さは、ほぼ一定である。
クッション材90は、下面91を略平面状に形成すると
ともに、複数個の補強リブ84・・・に対応する部分に
補強リブ84・・・が入り込む複数個の凹部92H・・
・,92A・・・を形成したものである。これら複数個
の凹部92H・・・,92A・・・は、シート底板80
の上にクッション材90を重ねたときに、補強リブ84
・・・を逃すための逃げ部である。本発明は、複数個の
凹部92H・・・,92A・・・のうち、ヒップポイン
トHP1に対応する部位の凹部(以下「ヒップポイント
凹部92H・・・」と言う。)をヒップポイントHP1
に対応しない凹部(以下「他の凹部92A・・・」と言
う。)よりも浅くしたことを特徴とする。この点につい
ては次の図8にて詳述する。
の概念図である。(a)は、組立前のシート19を示
す。シート底板80から突出した補強リブ84・・・の
高さはH1である。一方、クッション材90の厚みはT
1であり、クッション材90におけるヒップポイント凹
部92H・・・の深さはD1であり、他の凹部92A・
・・の深さはD2である。補強リブ84・・・の高さH
1に対し他の凹部92A・・・の深さD2はほぼ同一で
あり、他の凹部92A・・・の深さD2に対しヒップポ
イント凹部92H・・・の深さD1を小さく設定した。
すなわち、ヒップポイント凹部92H・・・を他の凹部
92A・・・よりも浅くするとともに、補強リブの高さ
H1よりも小さくした。ヒップポイント凹部92Hの深
さD1は、好ましくはクッション材の厚みT1の5〜2
0%に相当する大きさであり、より好ましくはクッショ
ン材の厚みTの10%〜15%に相当する大きさであ
る。
ン材90を重ねるとともに、このクッション材90の上
面を表皮材100で覆った状態を示す。この状態から、
シート底板80側へクッション材90を圧縮させつつ取
付けることでシート19を製造する。ヒップポイントH
P1においてクッション材90を圧縮する力p1(圧縮
力p1)は、副ヒップポイントHP2においてクッショ
ン材90を圧縮する力p2(圧縮力p2)よりも大き
く、また、圧縮力p2はヒップが当らぬ部分においてク
ッション材90を圧縮する力p3(圧縮力p3)よりも
大きい。すなわち、p1>p2>p3の関係にあり、こ
れら圧縮力p1〜p3は分布荷重である。この結果を次
の(c)に示す。
記(b)のように圧縮力p1〜p3を設定することによ
り、ヒップポイントHP1におけるクッション材90の
圧縮量C1を、ヒップが当らぬ部分の圧縮量C2より大
きく設定した(C1>C2)。従って、圧縮させた後
の、ヒップポイントHP1におけるクッション材90の
厚みT2はヒップが当らぬ部分の厚みT3よりも小さい
(T2<T3)。その分、ヒップポイントHP1におけ
るクッション材90の密度は高まる。このように、ヒッ
プポイントHP1におけるクッション材90の圧縮量C
1を大きくして高密度にすることにより、ヒップポイン
トHP1におけるクッション材90の硬度を高めること
ができる。
な材料を採用したのでは、使用し続けるうちにクッショ
ン材90が初期の硬度よりも減少することで、クッショ
ン材90の反発力が低下する現象、いわゆる「へたり現
象」が生じる。この結果、シート19の乗り心地が低下
する。「へたり現象」とは、クッション材90の硬度が
低下する現象のことである。
た時期にへたり現象が生じやすく、その後には比較的安
定する。この点を考慮すれば、一定のへたり現象が生じ
た後に乗り心地が良いように、クッション材90の硬度
を設定すればよい。しかし、へたり後の乗り心地に合せ
てクッション材90の硬度を設定すると、使い始め時期
のシート19は硬度が高過ぎる、いわゆる堅過ぎるもの
になってしまう。すなわち、へたり現象が生じた後に乗
り心地が良いように硬度を高く設定すると、使い始めの
時期には堅過ぎて乗り心地性が劣る。
上に重ねたクッション材90の上面を表皮材100で覆
い、シート底板80側へクッション材90を圧縮させつ
つ取付けることで製造するものである。クッション材9
0自体の硬度S1を予め低く設定しておき、製造過程に
おいて、クッション材90の圧縮量C1を大きく設定す
ることにより、クッション材90の密度を高めることが
できる。このように高密度にすることで、クッション材
90の硬度を、シート使い始め時期における好適な大き
さに設定することができる。従って、シート使い始め時
期におけるシート19の乗り心地を確保することができ
る。
大きくするのは面倒であり、工数が増す。クッション材
90のうち、特に乗員のヒップが直接当るヒップポイン
トHP1は、他の部分よりも大きい圧縮力を頻繁に受け
るので、へたり現象の生じる傾向が強い。
自体の硬度S1を予め低く設定しておき、(2)ヒップ
ポイントHP1におけるクッション材90の圧縮量C1
を、ヒップが当らぬ部分の圧縮量C2より大きく設定し
て高密度にすることにより、(3)ヒップポイントHP
1の部分の硬度S2を、シート使い始め時期における好
適な大きさに設定したことを特徴とする。すなわち、ヒ
ップポイントHP1におけるシート19の乗り心地を重
点的に確保するようにした。クッション材90のうちヒ
ップポイントHP1の部分の圧縮量C1を大きくするよ
うにしたので、容易に圧縮することができ、従来の製造
コストに維持できる。ここで、「予め低く設定したクッ
ション材90自体の硬度S1」は、「クッション材90
を圧縮量C1だけ圧縮することで設定した、シート使い
始め時期におけるヒップポイントHP1の部分の硬度S
2」よりも小さい(S1<S2)。
0自体の硬度S1を予め低く設定しておき、ヒップポイ
ントHP1におけるクッション材90の圧縮量C1を大
きくして高密度にすることで、その部分の硬度S2を、
シート使い始め時期における好適な大きさに設定するこ
とができる。従って、シート使い始め時期におけるヒッ
プポイントHP1のシート19の乗り心地を確保するこ
とができる。
材90にへたり現象が生じた後には、シート使い始め時
期に比べて、ヒップポイントHP1におけるクッション
材90自体の硬度が低下する。しかし元々、クッション
材90自体の硬度S1は比較的小さいものであり、へた
り現象が生じても大差ない。すなわち、クッション材9
0の硬度の低下率を軽減させる(耐久劣化レベルを向上
させる)ことができる。しかも、へたり現象が生じた後
であっても乗り心地が良いように、クッション材90の
圧縮量C1を大きく設定することで高密度にしてあるの
で、へたり現象が生じても硬度は大差ない。従って、ヒ
ップポイントHP1におけるクッション材90の硬度は
十分確保されている。この結果、へたり現象が生じた後
におけるヒップポイントHP1のシート19の乗り心地
を確保することができる。このようにして、シート19
の乗り心地を常に確保することができる。
入してクッション材90を成形する場合に、凹部92H
・・・,92A・・・が深いと、成形用金型のキャビテ
ィにおいて凹部間に相当する部分に、発泡材が十分に行
き渡り難いことがある。この結果、クッション材90の
下面91のうち、凹部間の表面部分が内部よりも発泡し
難い。表面部分の発泡が不完全であると、下面91の形
状を要求通りに成形できないとともに、クッション材9
0の厚みを確保することができないことが、あり得る。
部分の形状を確実に整えるように発泡させるには、キャ
ビティに多量の発泡材を注入すればよい。しかし、多量
の発泡材を使うのでは、コストダウンの促進化に逆行す
る。しかも、発泡材の発泡特性により、クッション材9
0の表面部分に多量の発泡材が集中するので、表面部分
は内部よりも高密度である。凹部92H・・・,92A
・・・が深いと、その分だけ高密度である表面部分の表
面積が増す。この結果、クッション材90の重量が増す
ことになる。
に形成した凹部92H・・・,92A・・・のうち、少
なくともヒップポイント凹部92H・・・の深さD1を
小さくしたものである。ヒップポイント凹部92H・・
・が浅いので、キャビティに多量の発泡材を注入しなく
ても、キャビティのうち凹部92H・・・間に相当する
部分に、発泡材が十分に行き渡る。従って、下面91の
形状を要求通りに成形できるとともに、クッション材9
0の厚みを確保できる。発泡材の使用量を低減すること
で材料費を低減できるので、クッション材90を安価に
でき、この結果、シート19のコストダウンを図ること
ができる。
部92H・・・を浅くした分だけ、クッション材90の
高密度である表面積は減少する。この分だけ、クッショ
ン材90の重量を低減することができる。しかも、シー
ト19の外観形状や厚みを変えることなく、シート19
の乗り心地を確保することができる。
自動二輪車10はスクータ型自動二輪車に限定されるも
のではない。
する。請求項1は、乗員のヒップが直接当るヒップポイ
ントにおけるクッション材の圧縮量を、ヒップが当らぬ
部分の圧縮量より大きく設定したので、クッション材と
して安価な材料を採用した場合であっても、クッション
材自体の硬度を予め低く設定しておき、ヒップポイント
におけるクッション材の圧縮量を大きくして高密度にす
ることによって、その部分の硬度を、シート使い始め時
期における好適な大きさに設定することができる。従っ
て、シート使い始め時期におけるヒップポイントのシー
トの乗り心地を確保することができる。
材にへたり現象が生じた後には、シート使い始め時期に
比べて、ヒップポイントにおけるクッション材自体の硬
度が低下する。しかし元々、クッション材自体の硬度は
比較的小さいものであり、へたり現象が生じても大差な
い。すなわち、クッション材の硬度の低下率を軽減させ
る(耐久劣化レベルを向上させる)ことができる。しか
も、へたり現象が生じた後であっても乗り心地が良いよ
うに、クッション材の圧縮量を大きく設定することで高
密度にしてあるので、へたり現象が生じても、ヒップポ
イントにおけるクッション材の硬度は十分確保されてい
る。この結果、ヒップポイントのシートの乗り心地を確
保することができる。
ッション材の硬度を確保することで、シートの乗り心地
を常に確保することができる。しかも、クッション材と
して安価な材料を採用することで、シートを安価にする
ことができる。
補強リブを設け、また、クッション材の下面を略平面状
に形成するとともに、この下面のうち複数個の補強リブ
に対応する部分に補強リブが入り込む凹部を形成し、こ
れら複数個の凹部のうち、ヒップポイントに対応する部
位の凹部をヒップポイントに対応しない凹部よりも浅く
したので、成形金型のキャビティに多量の発泡材を注入
しなくても、キャビティのうち前記ヒップポイントに対
応する部位の凹部間に相当する部分に、発泡材を十分に
行き渡らせることができる。従って、クッション材の下
面の形状を要求通りに成形できるとともに、クッション
材の厚みを確保できる。しかも、発泡材の使用量を低減
することで材料費を低減できるので、クッション材を安
価にでき、この結果、シートのコストダウンを一層促進
させることができる。
83…シート底板の上面、84…補強リブ、90…クッ
ション材、91…クッション材の下面、92H…ヒップ
ポイントに対応する部位の凹部(ヒップポイント凹
部)、92A…ヒップポイントに対応しない凹部(他の
凹部)、100…表皮材、C1…ヒップポイントにおけ
るクッション材の圧縮量、C2…ヒップが当らぬ部分の
圧縮量、D1…ヒップポイントに対応する部位の凹部の
深さ、D2…ヒップポイントに対応しない凹部の深さ、
HP1…ヒップポイント、T1…クッション材の厚み。
Claims (2)
- 【請求項1】 シート底板の上に重ねたクッション材の
上面を表皮材で覆った自動二輪車のシートにおいて、こ
のシートは、乗員のヒップが直接当るヒップポイントに
おける前記クッション材の圧縮量を、ヒップが当らぬ部
分の圧縮量より大きく設定したことを特徴とする自動二
輪車のシート構造。 - 【請求項2】 前記シート底板は、上面に複数個の補強
リブを設けたものであり、前記クッション材は、下面を
略平面状に形成するとともに、前記複数個の補強リブに
対応する部分に補強リブが入り込む凹部を形成したもの
であり、これら複数個の凹部のうち、前記ヒップポイン
トに対応する部位の凹部をヒップポイントに対応しない
凹部よりも浅くしたことを特徴とする請求項1記載の自
動二輪車のシート構造。
Priority Applications (5)
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