JP2705009B2 - スクータ型車両の足載せ台 - Google Patents
スクータ型車両の足載せ台Info
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- JP2705009B2 JP2705009B2 JP63020058A JP2005888A JP2705009B2 JP 2705009 B2 JP2705009 B2 JP 2705009B2 JP 63020058 A JP63020058 A JP 63020058A JP 2005888 A JP2005888 A JP 2005888A JP 2705009 B2 JP2705009 B2 JP 2705009B2
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- wall portion
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スクータ型車両において、車体フレームの
操向ハンドルとシートとの間の下方屈曲部に配設され、
運転者が両足を揃えて載置する樹脂製の足載せ台に関
し、特に足載せ面の強度を向上できるとともに、外観を
向上できるようにした足載せ台の構造の改善に関する。
操向ハンドルとシートとの間の下方屈曲部に配設され、
運転者が両足を揃えて載置する樹脂製の足載せ台に関
し、特に足載せ面の強度を向上できるとともに、外観を
向上できるようにした足載せ台の構造の改善に関する。
スクータ型車両では、車体フレームに形成された下方
屈曲部上に、樹脂成形された足載せ台を配置し、これの
下面に突出形成された取付ボス部を、上記下方屈曲部に
溶接固定された支持ステー上に取付ボルトで固定してい
る場合が多い。この足載せ台は、乗員の体重を支持でき
るよう所定の強度を確保できる構造にする必要があり、
そのため足載せ面の下面に補強リブを一体形成するのが
一般的である。
屈曲部上に、樹脂成形された足載せ台を配置し、これの
下面に突出形成された取付ボス部を、上記下方屈曲部に
溶接固定された支持ステー上に取付ボルトで固定してい
る場合が多い。この足載せ台は、乗員の体重を支持でき
るよう所定の強度を確保できる構造にする必要があり、
そのため足載せ面の下面に補強リブを一体形成するのが
一般的である。
また、このような足載せ台では、左,右側縁部を下方
に折り曲げることにより縦壁部を一体形成し、横断面で
見ると略コ字状にすることにより、上記車体フレームの
下方屈曲部が目立たないようにして外観を向上させた
り、該足載せ台の剛性を向上させたりすることがある。
この場合、上記補強リブの外方端部を該縦壁部の内面に
当接させ、一体的に連続させるようにしている。
に折り曲げることにより縦壁部を一体形成し、横断面で
見ると略コ字状にすることにより、上記車体フレームの
下方屈曲部が目立たないようにして外観を向上させた
り、該足載せ台の剛性を向上させたりすることがある。
この場合、上記補強リブの外方端部を該縦壁部の内面に
当接させ、一体的に連続させるようにしている。
ところで上記縦壁部を左,右の縦壁部の下縁同士の車
幅方向間隔が上部同士の間隔より狭くなるように湾曲状
に大きく形成した場合、樹脂成形用金型として、上記縦
壁部の内側に位置する部分を型抜き時に、該縦壁部から
離れるよう内方にスライドさせる、いわゆるスライド型
を採用する必要がある。一方、この縦壁部の内方には、
上述のとおり車体フレームの支持ステーに取り付けるた
めの取付ボス部が突設されているが、スライド型を採用
する場合は、該型のスライド代を確保するため、取付ボ
ス部を内方にずらす必要がある。その結果該取付ボス部
の配置位置が上記スライド代によって制約を受け、該取
付位置の自由度が低く、設計の如何によっては該取付ボ
ス部からのオーバーハング量が大きくなり、それだけ足
載せ面の、特に左,右側縁部の強度が低下する問題が生
じる。
幅方向間隔が上部同士の間隔より狭くなるように湾曲状
に大きく形成した場合、樹脂成形用金型として、上記縦
壁部の内側に位置する部分を型抜き時に、該縦壁部から
離れるよう内方にスライドさせる、いわゆるスライド型
を採用する必要がある。一方、この縦壁部の内方には、
上述のとおり車体フレームの支持ステーに取り付けるた
めの取付ボス部が突設されているが、スライド型を採用
する場合は、該型のスライド代を確保するため、取付ボ
ス部を内方にずらす必要がある。その結果該取付ボス部
の配置位置が上記スライド代によって制約を受け、該取
付位置の自由度が低く、設計の如何によっては該取付ボ
ス部からのオーバーハング量が大きくなり、それだけ足
載せ面の、特に左,右側縁部の強度が低下する問題が生
じる。
また、縦壁部の内面に補強リブの外方端部を一体的に
接続した場合、この接続部では肉厚が急変することか
ら、樹脂成形時のひけの原因となり、外観が低下し易い
問題もある。
接続した場合、この接続部では肉厚が急変することか
ら、樹脂成形時のひけの原因となり、外観が低下し易い
問題もある。
本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み、スライド
型を不要にして取付ボス部の配置位置の自由度を増大で
き、かつひけの発生を防止して外観を向上できるスクー
タ型車両の足載せ台を提供する点にある。
型を不要にして取付ボス部の配置位置の自由度を増大で
き、かつひけの発生を防止して外観を向上できるスクー
タ型車両の足載せ台を提供する点にある。
本発明は、樹脂を用いて一体成形され、平板状の足載
せ面と、該足載せ面の車幅方向左,右側縁から下方に一
体に折り曲げ形成された縦壁部とを備え、車体フレーム
の操向ハンドルとシートとの間の下方屈曲部に配設され
たスクータ型車両の足載せ台において、上記左,右の縦
壁部を、下縁同士の車幅方向間隔が上記同士の間隔より
狭くなるように湾曲状に、かつ該縦壁部内側の樹脂成形
用金型の上記足載面と直角方向に行なわれる型抜きに対
してアンダカット状のものとし、上記足載せ面の下面に
車体前後方向に延びる縦リブ及び車幅方向に延びて上記
縦壁内の内面に接続された横リブを含む補強用リブを一
体形成し、上記横リブの上記縦壁部との接続部に上記縦
壁部の車幅方向外側への変形を許容する切欠を設け、上
記足載せ面の下面に取付ボス部を一体形成するとともに
該取付けボス部を車体フレームの上記下方屈曲部に設け
られた支持ステーに固定したことを特徴としている。
せ面と、該足載せ面の車幅方向左,右側縁から下方に一
体に折り曲げ形成された縦壁部とを備え、車体フレーム
の操向ハンドルとシートとの間の下方屈曲部に配設され
たスクータ型車両の足載せ台において、上記左,右の縦
壁部を、下縁同士の車幅方向間隔が上記同士の間隔より
狭くなるように湾曲状に、かつ該縦壁部内側の樹脂成形
用金型の上記足載面と直角方向に行なわれる型抜きに対
してアンダカット状のものとし、上記足載せ面の下面に
車体前後方向に延びる縦リブ及び車幅方向に延びて上記
縦壁内の内面に接続された横リブを含む補強用リブを一
体形成し、上記横リブの上記縦壁部との接続部に上記縦
壁部の車幅方向外側への変形を許容する切欠を設け、上
記足載せ面の下面に取付ボス部を一体形成するとともに
該取付けボス部を車体フレームの上記下方屈曲部に設け
られた支持ステーに固定したことを特徴としている。
ここで本発明における切欠は、金型を後述のむり抜き
できる程度に縦壁部を外方に変形させるためのものであ
り、該切欠の深さは縦壁部の変形が実現できる程度に適
宜選択される。また上記補強リブは、足載せ面の下面の
車幅全体に渡って形成されたもの、及びその一部分のみ
に形成されたものの両方を含む。
できる程度に縦壁部を外方に変形させるためのものであ
り、該切欠の深さは縦壁部の変形が実現できる程度に適
宜選択される。また上記補強リブは、足載せ面の下面の
車幅全体に渡って形成されたもの、及びその一部分のみ
に形成されたものの両方を含む。
本発明に係るスクータ型車両の足載せ台によれば、縦
壁部の内面と補強リブの横リブの外方端部との接続部に
切欠を形成したので、型抜き時にはこの縦壁部を外方に
変形させることができ、従って該縦壁部が型抜き方向に
対しアンダーカット状に形成されているにも関わらず、
これの内側に位置する金型をスライドさせることなく下
方に抜く、いわゆるむり抜きが可能となる。その結果ス
ライド代が不要であるから、取付ボス部の配置位置が金
型によって制約されることはなく、つまりそれだけ取付
ボス部の配置位置の自由度が増大し、例えば足載せ台の
左,右側端部に近接させて取付ボス部を設けた場合は、
オーバーハング量が小さくなり、それだけ支持強度を向
上できる。また、縦壁部においては、補強リブの横リブ
との接続部で肉厚が急変することもなく、樹脂成形時の
ひけを防止でき、それだけ外観を向上できる。
壁部の内面と補強リブの横リブの外方端部との接続部に
切欠を形成したので、型抜き時にはこの縦壁部を外方に
変形させることができ、従って該縦壁部が型抜き方向に
対しアンダーカット状に形成されているにも関わらず、
これの内側に位置する金型をスライドさせることなく下
方に抜く、いわゆるむり抜きが可能となる。その結果ス
ライド代が不要であるから、取付ボス部の配置位置が金
型によって制約されることはなく、つまりそれだけ取付
ボス部の配置位置の自由度が増大し、例えば足載せ台の
左,右側端部に近接させて取付ボス部を設けた場合は、
オーバーハング量が小さくなり、それだけ支持強度を向
上できる。また、縦壁部においては、補強リブの横リブ
との接続部で肉厚が急変することもなく、樹脂成形時の
ひけを防止でき、それだけ外観を向上できる。
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第7図は本発明の一実施例による足載せ
台を説明するための図である。図において、1は本実施
例の足載せ台が採用されるスクータ型自動二輪車であ
り、これの車体フレーム2は、前フレーム2aと、これの
後端に接続された左,右一対の後フレーム2bとからな
り、前記フレーム2aの前端には下端で前輪4を回転自在
に軸支する前フォーク3が軸支され、該前フォーク3の
上端には操向ハンドル5が固定されており、該操向ハン
ドル5の下方部分は樹脂製の前カバー5aで囲まれてい
る。また、上記後フレーム2bの後部上方には鞍型シート
6が搭載され、この車体フレーム2の前フレーム2aと後
フレーム2bとの接続部は下方に屈曲されており、この下
方屈曲部2cは操向ハンドル5,シート6間部分に位置して
いる。また、このシート6の下方部分はサイドカバー7
で囲まれている。
台を説明するための図である。図において、1は本実施
例の足載せ台が採用されるスクータ型自動二輪車であ
り、これの車体フレーム2は、前フレーム2aと、これの
後端に接続された左,右一対の後フレーム2bとからな
り、前記フレーム2aの前端には下端で前輪4を回転自在
に軸支する前フォーク3が軸支され、該前フォーク3の
上端には操向ハンドル5が固定されており、該操向ハン
ドル5の下方部分は樹脂製の前カバー5aで囲まれてい
る。また、上記後フレーム2bの後部上方には鞍型シート
6が搭載され、この車体フレーム2の前フレーム2aと後
フレーム2bとの接続部は下方に屈曲されており、この下
方屈曲部2cは操向ハンドル5,シート6間部分に位置して
いる。また、このシート6の下方部分はサイドカバー7
で囲まれている。
上記サイドカバー7の下方にはエンジン本体8と伝動
ケース9とを一体に接続してなるエンジンユニット10が
摺動自在に配設されており、該ユニット10の前端が上記
下方屈曲部2cの後端に枢支されている。該伝動ケース9
の上面にはエアクリーナ10aが搭載されており、該エア
クリーナ10aの吸引口は車両前方を向いている。なお、1
0bはエアクリーナ10aとエンジン本体8との間に配設さ
れた気化器であり、11は伝動ケース9の後端に回転自在
に軸支された後輪である。
ケース9とを一体に接続してなるエンジンユニット10が
摺動自在に配設されており、該ユニット10の前端が上記
下方屈曲部2cの後端に枢支されている。該伝動ケース9
の上面にはエアクリーナ10aが搭載されており、該エア
クリーナ10aの吸引口は車両前方を向いている。なお、1
0bはエアクリーナ10aとエンジン本体8との間に配設さ
れた気化器であり、11は伝動ケース9の後端に回転自在
に軸支された後輪である。
そして上記下方屈曲部2c上に足載せ台12が搭載されて
いる。この足載せ台12は樹脂一体成形品であり、主とし
て、水平面内で拡がる平板状の足載せ面13と、該足載せ
面13の左,右側縁から下方に折り曲げられた縦壁部14と
から構成されており、横断面で見ると略コ字状になって
いる。この縦壁部14は折り曲げ部から下方ほど僅かには
外方に傾斜した後、内方に傾斜し、外方に凸の湾曲状に
なっている。すなわち、左,右の縦壁部14の下縁同士の
車幅方向間隔が上部同士の間隔より狭くなっている。
いる。この足載せ台12は樹脂一体成形品であり、主とし
て、水平面内で拡がる平板状の足載せ面13と、該足載せ
面13の左,右側縁から下方に折り曲げられた縦壁部14と
から構成されており、横断面で見ると略コ字状になって
いる。この縦壁部14は折り曲げ部から下方ほど僅かには
外方に傾斜した後、内方に傾斜し、外方に凸の湾曲状に
なっている。すなわち、左,右の縦壁部14の下縁同士の
車幅方向間隔が上部同士の間隔より狭くなっている。
また、上記足載せ面13の前縁部13aは上方に立ち上が
り、かつ後方に膨出するように湾曲形成され、上記前カ
バー5aの下端部と連続している。また該足載せ面13の後
縁部13bは前方に円弧状に切り欠かれ、上記サイドカバ
ー7の下縁と連続している。この場合、該後縁部13bの
左,右後端から内方に段状に折り曲げられた段部13eの
外側に上記サイドカバー7の下端の左,右縁部が嵌合接
続されている。
り、かつ後方に膨出するように湾曲形成され、上記前カ
バー5aの下端部と連続している。また該足載せ面13の後
縁部13bは前方に円弧状に切り欠かれ、上記サイドカバ
ー7の下縁と連続している。この場合、該後縁部13bの
左,右後端から内方に段状に折り曲げられた段部13eの
外側に上記サイドカバー7の下端の左,右縁部が嵌合接
続されている。
そして上記足載せ面13の下面には、前部左,右2箇所
及び後部左,右2箇所に取付ボス部13c,13dが突出形成
されている。また、上面から見て上記後側でかつ左側の
取付ボス部13dの後側には遮蔽壁17が形成されており、
これは上記足載せ面13の後縁部13bの一部を下方に折り
曲げてなり、上記エンジンユニット10のエアクリーナ10
aの前方に位置している。そしてこの遮蔽壁17と上記縦
壁部14との間には切欠17aが形成されており、これは該
縦壁部14を比較的容易に外方に変形させ得るようにする
ためのものである。また、上記各取付ボス部13c,13d
は、それぞれ支持ステー15a,15bに取付ボルト(図示せ
ず)で固定されている。この支持ステー15aは上記車体
フレーム2の後フレーム2bの前端に溶接固定されてお
り、支持ステー15bは後フレーム2bの上方立ち上がり部
に溶接固定されている。
及び後部左,右2箇所に取付ボス部13c,13dが突出形成
されている。また、上面から見て上記後側でかつ左側の
取付ボス部13dの後側には遮蔽壁17が形成されており、
これは上記足載せ面13の後縁部13bの一部を下方に折り
曲げてなり、上記エンジンユニット10のエアクリーナ10
aの前方に位置している。そしてこの遮蔽壁17と上記縦
壁部14との間には切欠17aが形成されており、これは該
縦壁部14を比較的容易に外方に変形させ得るようにする
ためのものである。また、上記各取付ボス部13c,13d
は、それぞれ支持ステー15a,15bに取付ボルト(図示せ
ず)で固定されている。この支持ステー15aは上記車体
フレーム2の後フレーム2bの前端に溶接固定されてお
り、支持ステー15bは後フレーム2bの上方立ち上がり部
に溶接固定されている。
また、上記足載せ面13の下面には、車体前後方向に延
びる縦リブ16c及び車幅方向に延びて上記縦壁部14に接
続された横リブ16dを含む補強リブ16が、格子状に一体
形成されており、左,右2条の縦リブ16c部分には、筒
状の支持パイプ部16aが一体形成されており、該支持パ
イプ部16aは下方に延び、上記左,右の後フレーム2b又
は上記支持ステー15aの上面に当接し、該足載せ面13を
支持している。また、上記補強リブ16の横リブ16dと上
記縦壁部14との接続部には切欠16bが形成されており、
この切欠16bによりこの縦壁部14は比較的容易に外方に
変形させることができるようになっている。
びる縦リブ16c及び車幅方向に延びて上記縦壁部14に接
続された横リブ16dを含む補強リブ16が、格子状に一体
形成されており、左,右2条の縦リブ16c部分には、筒
状の支持パイプ部16aが一体形成されており、該支持パ
イプ部16aは下方に延び、上記左,右の後フレーム2b又
は上記支持ステー15aの上面に当接し、該足載せ面13を
支持している。また、上記補強リブ16の横リブ16dと上
記縦壁部14との接続部には切欠16bが形成されており、
この切欠16bによりこの縦壁部14は比較的容易に外方に
変形させることができるようになっている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
上述のように、樹脂製足載せ台では、足載せ面の強度
を確保するため、これの下面に補強用リブを一体形成し
ているが、この場合、左,右の縦壁部がその下縁同士の
車幅方向間隔が上部同士の間隔より狭くなるような湾曲
形状になっていると、樹脂成形用金型をスライド型にす
る必要があり、このスライド代を確保するために取付ボ
ス部の配置位置が制約を受け、該取付位置の自由度が低
下する問題があった。これに対し、本実施例では縦壁部
14と、補強リブ16の横リブ16dとの接続部に切欠16bを、
また遮蔽壁間との切欠17aをそれぞれ形成したので、足
載せ面と直角方向の型抜きに際してはこの縦壁部14を比
較的容易に外方に変形させることができ、該金型をスラ
イドさせることなくむり抜きでき、従ってスライド型を
採用する必要がない。その結果スライド代が不要とな
り、取付ボス部13c,13dの配置位置が制約を受けること
がなく、必要に応じて該取付ボス部13c,13dを縦壁部14
に近接させて設けることができ、該取付ボス部13c,13d
からのオーバーハング量が小さくなり、結果的に足載せ
面13の強度を向上することができる。
を確保するため、これの下面に補強用リブを一体形成し
ているが、この場合、左,右の縦壁部がその下縁同士の
車幅方向間隔が上部同士の間隔より狭くなるような湾曲
形状になっていると、樹脂成形用金型をスライド型にす
る必要があり、このスライド代を確保するために取付ボ
ス部の配置位置が制約を受け、該取付位置の自由度が低
下する問題があった。これに対し、本実施例では縦壁部
14と、補強リブ16の横リブ16dとの接続部に切欠16bを、
また遮蔽壁間との切欠17aをそれぞれ形成したので、足
載せ面と直角方向の型抜きに際してはこの縦壁部14を比
較的容易に外方に変形させることができ、該金型をスラ
イドさせることなくむり抜きでき、従ってスライド型を
採用する必要がない。その結果スライド代が不要とな
り、取付ボス部13c,13dの配置位置が制約を受けること
がなく、必要に応じて該取付ボス部13c,13dを縦壁部14
に近接させて設けることができ、該取付ボス部13c,13d
からのオーバーハング量が小さくなり、結果的に足載せ
面13の強度を向上することができる。
また、本実施例では、足載せ面13の下面に支持パイプ
部16aを突設し、これを車体フレーム2で支持するよう
にしたので、該足載せ面13の撓みを防止でき、この店か
らも足載せ面13の強度を向上できる。
部16aを突設し、これを車体フレーム2で支持するよう
にしたので、該足載せ面13の撓みを防止でき、この店か
らも足載せ面13の強度を向上できる。
また、本実施例では、エアクリーナ10aの前方に遮蔽
壁17を形成したので、雨天走行時に足載せ面13の下面に
沿って後方に流れる泥水等をこの遮蔽壁17で下方に落下
させることができ、また、縦壁部14の内面に沿って後方
に流れる泥水等は、該縦壁部14の後端に形成された段部
13eによって下方に落下させることができ、泥水等がエ
リアクリーナ10aに吸い込まれるのを防止できる。そし
て上記遮蔽壁17は足載せ面13の強度を向上させる補強リ
ブとしての作用も果たすが、この遮蔽壁17と縦壁部14と
の間には切欠17aが形成されているので、該遮蔽壁17が
上述の金型のむり抜きに支障を来すことはない。
壁17を形成したので、雨天走行時に足載せ面13の下面に
沿って後方に流れる泥水等をこの遮蔽壁17で下方に落下
させることができ、また、縦壁部14の内面に沿って後方
に流れる泥水等は、該縦壁部14の後端に形成された段部
13eによって下方に落下させることができ、泥水等がエ
リアクリーナ10aに吸い込まれるのを防止できる。そし
て上記遮蔽壁17は足載せ面13の強度を向上させる補強リ
ブとしての作用も果たすが、この遮蔽壁17と縦壁部14と
の間には切欠17aが形成されているので、該遮蔽壁17が
上述の金型のむり抜きに支障を来すことはない。
さらにまた、上記補強リブ16の横リブ16d,遮蔽壁17に
切欠16b,17aを設けたので、縦壁部14について見れば、
該リブ等による肉厚の急変部分がなくなり、樹脂成形時
にひけが発生するのを防止でき、それだけ外観を向上で
きる。
切欠16b,17aを設けたので、縦壁部14について見れば、
該リブ等による肉厚の急変部分がなくなり、樹脂成形時
にひけが発生するのを防止でき、それだけ外観を向上で
きる。
第8図は上記遮蔽壁の変形例を示す。この変形例は、
取付ボス部13dと縦壁部14との間に遮蔽壁17を配置し、
該取付ボス部13dを支持する支持ステー15bの外方端部を
該遮蔽壁17の内端に当接させた例である。この変形例で
は、上記実施例と同様の効果が得られるとともに、足載
せ面13のオーバーハング部13fの下方への撓みが上記遮
蔽壁17を介して支持ステー15bで阻止され、この点から
も足載せ面13の強度を向上できる。
取付ボス部13dと縦壁部14との間に遮蔽壁17を配置し、
該取付ボス部13dを支持する支持ステー15bの外方端部を
該遮蔽壁17の内端に当接させた例である。この変形例で
は、上記実施例と同様の効果が得られるとともに、足載
せ面13のオーバーハング部13fの下方への撓みが上記遮
蔽壁17を介して支持ステー15bで阻止され、この点から
も足載せ面13の強度を向上できる。
以上のように本発明に係るスクータ型車両の足載せ台
によれば、足載せ面の下面に一体形成された横リブの縦
壁部との接続部に該縦壁部の外方変形を許容する切欠を
形成したので、縦壁部を型抜き方向に対してアンダカッ
ト状に形成しながら樹脂成形金型としてスライド型が不
要になり、スライド代が必要ないことから取付ボス部の
配置位置の自由度を増大できる効果があり、また補強用
リブによるひけを防止でき、外観を向上できる効果があ
る。
によれば、足載せ面の下面に一体形成された横リブの縦
壁部との接続部に該縦壁部の外方変形を許容する切欠を
形成したので、縦壁部を型抜き方向に対してアンダカッ
ト状に形成しながら樹脂成形金型としてスライド型が不
要になり、スライド代が必要ないことから取付ボス部の
配置位置の自由度を増大できる効果があり、また補強用
リブによるひけを防止でき、外観を向上できる効果があ
る。
第1図ないし第7図は本発明の一実施例による足載せ台
を説明するための図であり、第1図はその断面正面図、
第2図は遮蔽壁部分の断面背面図、第3図は段部の断面
背面図、第4図はその後部の左側面図、第5図その底面
図、第6図はその断面側面図、第7図は該足載せ台が採
用されたスクータ型自動二輪車の側面図、第8図は遮蔽
壁部分の変形例を示す背面図である。 図において、1はスクータ型自動二輪車、2は車体フレ
ーム、2cは下方屈曲部、5は操向ハンドル、6はシー
ト、12は足載せ台、13は足載せ面、13c,13dは取付ボス
部、14は縦壁部、15a,15bは支持ステー、16は補強用リ
ブ、16bは切欠、17は遮蔽壁(補強用リブ)、17aは切欠
である。
を説明するための図であり、第1図はその断面正面図、
第2図は遮蔽壁部分の断面背面図、第3図は段部の断面
背面図、第4図はその後部の左側面図、第5図その底面
図、第6図はその断面側面図、第7図は該足載せ台が採
用されたスクータ型自動二輪車の側面図、第8図は遮蔽
壁部分の変形例を示す背面図である。 図において、1はスクータ型自動二輪車、2は車体フレ
ーム、2cは下方屈曲部、5は操向ハンドル、6はシー
ト、12は足載せ台、13は足載せ面、13c,13dは取付ボス
部、14は縦壁部、15a,15bは支持ステー、16は補強用リ
ブ、16bは切欠、17は遮蔽壁(補強用リブ)、17aは切欠
である。
Claims (1)
- 【請求項1】樹脂を用いて一体成形され、平板状の足載
せ面と、該足載せ面の車幅方向左,右側縁から下方に一
体に折り曲げ形成された縦壁部とを備え、車体フレーム
の操向ハンドルとシートとの間の下方屈曲部に配設され
たスクータ型車両の足載せ台において、上記左,右の縦
壁部を、下縁同士の車幅方向間隔が上記同士の間隔より
狭くなるように湾曲状に、かつ該縦壁部内側の樹脂成形
用金型の上記足載面と直角方向に行なわれる型抜きに対
してアンダカット状のものとし、上記足載せ面の下面に
車体前後方向に延びる縦リブ及び車幅方向に延びて上記
縦壁部の内面に接続された横リブを含む補強用リブを一
体形成し、上記横リブの上記縦壁部との接続部に上記縦
壁部の車幅方向外側への変形を許容する切欠を設け、上
記足載せ面の下面に取付ボス部を一体形成するとともに
該取付けボス部を車体フレームの上記下方屈曲部に設け
られた支持ステーに固定したことを特徴とするスクータ
型車両の足載せ台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63020058A JP2705009B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | スクータ型車両の足載せ台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63020058A JP2705009B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | スクータ型車両の足載せ台 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01195192A JPH01195192A (ja) | 1989-08-07 |
JP2705009B2 true JP2705009B2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=12016480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63020058A Expired - Fee Related JP2705009B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | スクータ型車両の足載せ台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
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JP4303361B2 (ja) * | 1999-06-07 | 2009-07-29 | 本田技研工業株式会社 | スクータ型車両 |
Family Cites Families (3)
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JPS5843879A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-14 | 本田技研工業株式会社 | フロアスカ−ト構造 |
JPS6226978U (ja) * | 1985-07-31 | 1987-02-18 |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP63020058A patent/JP2705009B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
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