JP2000177534A - シートベルト装置用ショルダーアンカ− - Google Patents
シートベルト装置用ショルダーアンカ−Info
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/18—Anchoring devices
- B60R22/24—Anchoring devices secured to the side, door, or roof of the vehicle
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ウェビングのガイド部の樹脂成形におけるモー
ルド樹脂の収縮を効果的に吸収できるようにして、モー
ルド成形の成形性を向上する。 【解決手段】ショルダーアンカー7は、ウェビング2の
ガイド部10のウェビング摺動部10aと反対側の部分
に、樹脂12の肉を抜いた肉抜き部10bが設けられて
いる。この肉抜き部10bは、そのウェビング幅方向の
長さがガイド部10のウェビング幅方向の長さにほぼ等
しく、かつウェビング幅方向と直交する方向に貫通する
形状に設定されているとともに、インサート金具11の
一縁が露出されている。この肉抜き部10bにより、成
形時の樹脂12の収縮が効果的に吸収され、樹脂モール
ド成形の成形性が向上する。
ルド樹脂の収縮を効果的に吸収できるようにして、モー
ルド成形の成形性を向上する。 【解決手段】ショルダーアンカー7は、ウェビング2の
ガイド部10のウェビング摺動部10aと反対側の部分
に、樹脂12の肉を抜いた肉抜き部10bが設けられて
いる。この肉抜き部10bは、そのウェビング幅方向の
長さがガイド部10のウェビング幅方向の長さにほぼ等
しく、かつウェビング幅方向と直交する方向に貫通する
形状に設定されているとともに、インサート金具11の
一縁が露出されている。この肉抜き部10bにより、成
形時の樹脂12の収縮が効果的に吸収され、樹脂モール
ド成形の成形性が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
車両に搭載され、乗員を拘束保護するためのシートベル
ト装置に用いられ、車両シートに着座している乗員を正
しい位置で拘束するように、このシートベルト用ウェビ
ングを案内ガイドするためのショルダーアンカーの技術
分野に属するものである。
車両に搭載され、乗員を拘束保護するためのシートベル
ト装置に用いられ、車両シートに着座している乗員を正
しい位置で拘束するように、このシートベルト用ウェビ
ングを案内ガイドするためのショルダーアンカーの技術
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術分野】例えば自動車等の車両の座席に付設
されるシートベルト装置は、車両衝突時などの緊急時に
おいて、シートベルトにより乗員を拘束して、車体に衝
突することによる負傷等から乗員を保護するようになっ
ている。
されるシートベルト装置は、車両衝突時などの緊急時に
おいて、シートベルトにより乗員を拘束して、車体に衝
突することによる負傷等から乗員を保護するようになっ
ている。
【0003】図6に概略的に示すように、従来の一般的
なシートベルト装置1は、一端が車体に固定されたシー
トベルト用ウェビング2と、車体に固定されて、シート
ベルト用ウェビング2の他端側を巻き取るリトラクタ3
と、シートベルト用ウェビング2に摺動可能に取り付け
られたタング4と、車体に固定され、タング4が係脱可
能に連結されるバックル5と、例えば車体のセンタピラ
ー6等に支持され、シートベルト用ウェビング2をその
長手方向に摺動自在に案内するショルダーアンカー7と
を備えている。
なシートベルト装置1は、一端が車体に固定されたシー
トベルト用ウェビング2と、車体に固定されて、シート
ベルト用ウェビング2の他端側を巻き取るリトラクタ3
と、シートベルト用ウェビング2に摺動可能に取り付け
られたタング4と、車体に固定され、タング4が係脱可
能に連結されるバックル5と、例えば車体のセンタピラ
ー6等に支持され、シートベルト用ウェビング2をその
長手方向に摺動自在に案内するショルダーアンカー7と
を備えている。
【0004】また、シートベルト装置1は、その不使用
時にはシートベルト用ウェビング2がリトラクタ3にに
よって完全に巻き取られて、シートベルト用ウェビング
2のたるみがないようにされており、使用時にはシート
ベルト用ウェビングがリトラクタ3からスムーズに引き
出されるようにされている。
時にはシートベルト用ウェビング2がリトラクタ3にに
よって完全に巻き取られて、シートベルト用ウェビング
2のたるみがないようにされており、使用時にはシート
ベルト用ウェビングがリトラクタ3からスムーズに引き
出されるようにされている。
【0005】ショルダーアンカー7は、シートベルト用
ウェビング2が例えばフロントシート8に着座している
乗員を正しい位置で拘束するように、このシートベルト
用ウェビング2を案内ガイドするようにされている。
ウェビング2が例えばフロントシート8に着座している
乗員を正しい位置で拘束するように、このシートベルト
用ウェビング2を案内ガイドするようにされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のシー
トベルト装置におけるショルダーアンカー7は、ウェビ
ング2が摺動自在に貫通するガイド孔9を画成するガイ
ド部10がウェビング2をスムーズに摺動させるととも
に、緊急時の乗員の慣性力を支持する強度を確保するた
めに、図7に示すように、このガイド部10を含むショ
ルダーアンカー7の所定領域が、インサート金具11
を、例えばポリアセタル樹脂(POM)等の樹脂12で
モールドすることにより成形されている。このインサー
ト金具11の樹脂モールドされない領域に、ショルダー
アンカー7を車体に取り付けるための取付孔11aが穿
設されている。
トベルト装置におけるショルダーアンカー7は、ウェビ
ング2が摺動自在に貫通するガイド孔9を画成するガイ
ド部10がウェビング2をスムーズに摺動させるととも
に、緊急時の乗員の慣性力を支持する強度を確保するた
めに、図7に示すように、このガイド部10を含むショ
ルダーアンカー7の所定領域が、インサート金具11
を、例えばポリアセタル樹脂(POM)等の樹脂12で
モールドすることにより成形されている。このインサー
ト金具11の樹脂モールドされない領域に、ショルダー
アンカー7を車体に取り付けるための取付孔11aが穿
設されている。
【0007】しかしながら、このように樹脂でモールド
成形した場合、樹脂材料が比較的大きな収縮性を有して
いて、成形後に収縮してしまうため、樹脂モールドによ
る成形が制約されてしまうという問題がある。
成形した場合、樹脂材料が比較的大きな収縮性を有して
いて、成形後に収縮してしまうため、樹脂モールドによ
る成形が制約されてしまうという問題がある。
【0008】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、ウェビングのガイド部の樹
脂成形におけるモールド樹脂の収縮を効果的に吸収でき
るようにして、モールド成形の成形性を向上することの
できるショルーダーアンカーを提供することである。
ものであって、その目的は、ウェビングのガイド部の樹
脂成形におけるモールド樹脂の収縮を効果的に吸収でき
るようにして、モールド成形の成形性を向上することの
できるショルーダーアンカーを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ウェビングを案内ガイドする
ためのシートベルト装置用ショルダーアンカーにおい
て、少なくとも、前記ウェビングをガイドするガイド部
を含む所定領域がインサート金具を樹脂でモールドする
ことにより成形されており、前記ガイド部に対応する樹
脂モールド部に、樹脂の収縮を吸収するための収縮吸収
部が設けられていることを特徴としている。
めに、請求項1の発明は、ウェビングを案内ガイドする
ためのシートベルト装置用ショルダーアンカーにおい
て、少なくとも、前記ウェビングをガイドするガイド部
を含む所定領域がインサート金具を樹脂でモールドする
ことにより成形されており、前記ガイド部に対応する樹
脂モールド部に、樹脂の収縮を吸収するための収縮吸収
部が設けられていることを特徴としている。
【0010】また、請求項2の発明は、前記収縮吸収部
が、前記樹脂の肉抜き部で構成されていることを特徴と
している。更に、請求項3の発明は、前記収縮吸収部
が、前記樹脂の間に、樹脂の収縮を吸収する収縮吸収部
材が介設されていることを特徴としている。
が、前記樹脂の肉抜き部で構成されていることを特徴と
している。更に、請求項3の発明は、前記収縮吸収部
が、前記樹脂の間に、樹脂の収縮を吸収する収縮吸収部
材が介設されていることを特徴としている。
【0011】
【作用】このように構成された本発明に係るショルダー
アンカーにおいては、樹脂の収縮を吸収するための収縮
吸収部がガイド部に対応する樹脂モールド部に設けられ
ていることから、樹脂成形時の収縮がこの収縮吸収部に
よって効果的に吸収されるようになる。したがって、シ
ョルダーアンカーにおける樹脂モールド成形の成形性が
向上する。
アンカーにおいては、樹脂の収縮を吸収するための収縮
吸収部がガイド部に対応する樹脂モールド部に設けられ
ていることから、樹脂成形時の収縮がこの収縮吸収部に
よって効果的に吸収されるようになる。したがって、シ
ョルダーアンカーにおける樹脂モールド成形の成形性が
向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係るショルダー
アンカーの実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、
(b)は(a)におけるIB−IB線に沿う断面図である。
なお、前述の従来例のショルダーアンカーと同じ構成要
素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省
略する。
施の形態を説明する。図1は、本発明に係るショルダー
アンカーの実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、
(b)は(a)におけるIB−IB線に沿う断面図である。
なお、前述の従来例のショルダーアンカーと同じ構成要
素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省
略する。
【0013】図1(a)および(b)に示すように、こ
の例のショルダーアンカー7は、ウェビング2のガイド
部10のウェビング摺動部10aと反対側の部分に、樹
脂12の肉を抜いた肉抜き部10bが設けられている。
その場合、肉抜き部10bは、そのウェビング幅方向の
長さがガイド部10のウェビング幅方向の長さにほぼ等
しく、かつウェビング幅方向と直交する方向に貫通する
形状に設定されているとともに、インサート金具11の
一縁(図において、下縁)が露出されている。この肉抜
き部10bにより、本発明の収縮吸収部が構成されてい
る。この例のショルダーアンカー7の他の構成は、従来
のショルダーアンカー7と同じである。
の例のショルダーアンカー7は、ウェビング2のガイド
部10のウェビング摺動部10aと反対側の部分に、樹
脂12の肉を抜いた肉抜き部10bが設けられている。
その場合、肉抜き部10bは、そのウェビング幅方向の
長さがガイド部10のウェビング幅方向の長さにほぼ等
しく、かつウェビング幅方向と直交する方向に貫通する
形状に設定されているとともに、インサート金具11の
一縁(図において、下縁)が露出されている。この肉抜
き部10bにより、本発明の収縮吸収部が構成されてい
る。この例のショルダーアンカー7の他の構成は、従来
のショルダーアンカー7と同じである。
【0014】このように構成されたこの例のショルダー
アンカー7においては、そのガイド部10に、樹脂12
の肉抜き部10bが設けられているので、この肉抜き部
10bにより、成形時の樹脂12の収縮が効果的に吸収
されるようになる。これにより、ショルダーアンカー7
における樹脂モールド成形の成形性が向上する。この例
のショルダーアンカー7の他の作用効果は、従来のショ
ルダーアンカー7と同じである。
アンカー7においては、そのガイド部10に、樹脂12
の肉抜き部10bが設けられているので、この肉抜き部
10bにより、成形時の樹脂12の収縮が効果的に吸収
されるようになる。これにより、ショルダーアンカー7
における樹脂モールド成形の成形性が向上する。この例
のショルダーアンカー7の他の作用効果は、従来のショ
ルダーアンカー7と同じである。
【0015】図2は、本発明の実施の形態の他の例を示
し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIIB−IIB
線に沿う断面図、(c)は(a)におけるIIC線方向か
ら見た矢視図である。なお、同様に前述の従来例と同じ
構成要素には同じ符号を付す。
し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIIB−IIB
線に沿う断面図、(c)は(a)におけるIIC線方向か
ら見た矢視図である。なお、同様に前述の従来例と同じ
構成要素には同じ符号を付す。
【0016】前述の例のショルダーアンカー7では、肉
抜き部10bのウェビング幅方向の長さがガイド部10
のウェビング幅方向の長さにほぼ等しく、かつインサー
ト金具11の下縁が露出するように形成されているが、
図2に示すように、この例のショルダーアンカー7で
は、肉抜き部10bは、ショルダーアンカー7のガイド
部10のウェビング幅方向の中央部に設けられている。
その場合、肉抜き部10bは、そのウェビング幅方向の
長さが前述の例と比べてはるかに短く設定されていると
ともに、同図(b)に示すようにガイド部10に対応す
るインサート金具11がその全周にわたって露出するよ
うに設けられている。また、同図(c)に示すように肉
抜き部10bを画成する樹脂12の縁が丸くR部とされ
ている。このR部により、肉抜き部10bをガイド部1
0のウェビング摺動部10aに設けても、ウェビングが
樹脂12の縁により損傷することが防止されるようにな
っている。この例のショルダーアンカー7の他の作用効
果は、前述の例のショルダーアンカー7と同じである。
抜き部10bのウェビング幅方向の長さがガイド部10
のウェビング幅方向の長さにほぼ等しく、かつインサー
ト金具11の下縁が露出するように形成されているが、
図2に示すように、この例のショルダーアンカー7で
は、肉抜き部10bは、ショルダーアンカー7のガイド
部10のウェビング幅方向の中央部に設けられている。
その場合、肉抜き部10bは、そのウェビング幅方向の
長さが前述の例と比べてはるかに短く設定されていると
ともに、同図(b)に示すようにガイド部10に対応す
るインサート金具11がその全周にわたって露出するよ
うに設けられている。また、同図(c)に示すように肉
抜き部10bを画成する樹脂12の縁が丸くR部とされ
ている。このR部により、肉抜き部10bをガイド部1
0のウェビング摺動部10aに設けても、ウェビングが
樹脂12の縁により損傷することが防止されるようにな
っている。この例のショルダーアンカー7の他の作用効
果は、前述の例のショルダーアンカー7と同じである。
【0017】なお、肉抜き部10bの長さおよび形状は
前述の各例に限定されることなく、任意に設定すること
ができる。また、インサート金具11の一縁あるいは全
周を必ずしも露出させる必要はなく、樹脂で覆うように
することもできる。要は、成形時の樹脂の収縮を吸収で
きるような肉抜き部10bが設けていさえすればよい。
前述の各例に限定されることなく、任意に設定すること
ができる。また、インサート金具11の一縁あるいは全
周を必ずしも露出させる必要はなく、樹脂で覆うように
することもできる。要は、成形時の樹脂の収縮を吸収で
きるような肉抜き部10bが設けていさえすればよい。
【0018】図3は、本発明の実施の形態の他の例を示
す正面図である。なお、同様に前述の従来例と同じ構成
要素には同じ符号を付す。図3に示すように、この例の
ショルダーアンカー7では、インサート金具11の樹脂
12のモールドは、インサート金具11の肩部11bが
露出するように設定されている。その場合、インサート
金具11の表裏両面にわたって肩部11bが露出するよ
うにされている。このように、樹脂12をインサート金
具11の肩部11bが覆われるまでモールドしないこと
により、樹脂のヒケ等の樹脂成形時の問題が抑制され、
樹脂成形性が向上するようになる。この例のショルダー
アンカー7の他の作用効果は、前述の各例のショルダー
アンカー7と同じである。
す正面図である。なお、同様に前述の従来例と同じ構成
要素には同じ符号を付す。図3に示すように、この例の
ショルダーアンカー7では、インサート金具11の樹脂
12のモールドは、インサート金具11の肩部11bが
露出するように設定されている。その場合、インサート
金具11の表裏両面にわたって肩部11bが露出するよ
うにされている。このように、樹脂12をインサート金
具11の肩部11bが覆われるまでモールドしないこと
により、樹脂のヒケ等の樹脂成形時の問題が抑制され、
樹脂成形性が向上するようになる。この例のショルダー
アンカー7の他の作用効果は、前述の各例のショルダー
アンカー7と同じである。
【0019】図4は、図3に示す例の変形例を示す図で
ある。図3に示す例のショルダーアンカー7では、イン
サート金具11の肩部11bまで樹脂モールドされない
ことから、この肩部11bが露出するようになるため、
この変形例のショルダーアンカー7では、表裏両面の肩
部11bをそれぞれ覆う一対のカバーでインサート金具
11の肩部11bを覆うようにしている。その場合、一
方のカバーに設けられたクリップ部をインサート金具1
1に穿設された取付孔を貫通して、他方のインサート金
具11の係止孔に挿入係止するとともに、他方のカバー
に設けられたクリップ部をインサート金具11に穿設さ
れた取付孔を貫通して、一方のインサート金具11の係
止孔に挿入係止することにより、一対のカバーを、イン
サート金具11をその表裏両面から挟むようにして取り
付ける。このように、カバーでインサート金具11の肩
部11bを覆うことにより、外観が向上するようにな
る。
ある。図3に示す例のショルダーアンカー7では、イン
サート金具11の肩部11bまで樹脂モールドされない
ことから、この肩部11bが露出するようになるため、
この変形例のショルダーアンカー7では、表裏両面の肩
部11bをそれぞれ覆う一対のカバーでインサート金具
11の肩部11bを覆うようにしている。その場合、一
方のカバーに設けられたクリップ部をインサート金具1
1に穿設された取付孔を貫通して、他方のインサート金
具11の係止孔に挿入係止するとともに、他方のカバー
に設けられたクリップ部をインサート金具11に穿設さ
れた取付孔を貫通して、一方のインサート金具11の係
止孔に挿入係止することにより、一対のカバーを、イン
サート金具11をその表裏両面から挟むようにして取り
付ける。このように、カバーでインサート金具11の肩
部11bを覆うことにより、外観が向上するようにな
る。
【0020】なお、前述の例では、互いのカバーのクリ
ップ部をインサート金具11の取付孔を貫通させてそれ
ぞれ相手方のカバーの係止孔に挿入係止するようにして
いるが、カバーのクリップ部をインサート金具11の取
付孔に直接挿入係止するようにすることもできる。
ップ部をインサート金具11の取付孔を貫通させてそれ
ぞれ相手方のカバーの係止孔に挿入係止するようにして
いるが、カバーのクリップ部をインサート金具11の取
付孔に直接挿入係止するようにすることもできる。
【0021】また、前述の例では、一方のカバーのクリ
ップ部を他方のカバーの係止孔に挿入係止することによ
り一対のカバーを取り付けるようにしているが、一方の
カバーに脚を設け、この脚を他方のカバーに溶着するこ
とにより一対のカバーを取り付けるようにすることもで
きる。溶着としてはホーン溶着を用いることができる。
ップ部を他方のカバーの係止孔に挿入係止することによ
り一対のカバーを取り付けるようにしているが、一方の
カバーに脚を設け、この脚を他方のカバーに溶着するこ
とにより一対のカバーを取り付けるようにすることもで
きる。溶着としてはホーン溶着を用いることができる。
【0022】更に、前述の例では、インサート金具11
の肩部11bの表裏両面を樹脂モールドしないようにし
ているが、インサート金具11の肩部11bの表裏の一
面側のみを樹脂モールドしないようにすることもでき
る。このインサート金具11の肩部11bの一面側を樹
脂モールドしない場合も、一つのカバーで露出する肩部
11bを覆うようにすることもできる。
の肩部11bの表裏両面を樹脂モールドしないようにし
ているが、インサート金具11の肩部11bの表裏の一
面側のみを樹脂モールドしないようにすることもでき
る。このインサート金具11の肩部11bの一面側を樹
脂モールドしない場合も、一つのカバーで露出する肩部
11bを覆うようにすることもできる。
【0023】更に、前述の各例における樹脂の肉抜き部
10bを適宜組み合わせることもでき、このように各例
の肉抜き部10bを組み合わせることにより、成形時の
樹脂12の収縮をより一層効果的に吸収され、ショルダ
ーアンカー7における樹脂モールド成形の成形性が一層
向上する。
10bを適宜組み合わせることもでき、このように各例
の肉抜き部10bを組み合わせることにより、成形時の
樹脂12の収縮をより一層効果的に吸収され、ショルダ
ーアンカー7における樹脂モールド成形の成形性が一層
向上する。
【0024】図5は、本発明の実施の形態の他の例を示
し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIIB−IIB
線に沿う断面図である。なお、同様に前述の従来例と同
じ構成要素には同じ符号を付す。
し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIIB−IIB
線に沿う断面図である。なお、同様に前述の従来例と同
じ構成要素には同じ符号を付す。
【0025】図5(a)に示すように、この例のショル
ダーアンカー7は、ウェビング2のガイド部10の両端
において、成形時のモールド樹脂の収縮を吸収する収縮
吸収部材13,14がモールド樹脂の間に介設されてい
る。その場合、同図(b)および(c)に示すように、
収縮吸収部材13,14は、インサート金具11の全周
にわたって設けられている。これらの収縮吸収部材1
3,14は、モールド樹脂の収縮時に弾性的に伸張する
ことにより、この収縮を吸収するものであり、例えば、
ウレタンゴム等から形成されている。これらの収縮吸収
部材13,14により、本発明の収縮吸収部が構成され
ている。この例のショルダーアンカー7の他の構成は、
従来のショルダーアンカー7と同じである。
ダーアンカー7は、ウェビング2のガイド部10の両端
において、成形時のモールド樹脂の収縮を吸収する収縮
吸収部材13,14がモールド樹脂の間に介設されてい
る。その場合、同図(b)および(c)に示すように、
収縮吸収部材13,14は、インサート金具11の全周
にわたって設けられている。これらの収縮吸収部材1
3,14は、モールド樹脂の収縮時に弾性的に伸張する
ことにより、この収縮を吸収するものであり、例えば、
ウレタンゴム等から形成されている。これらの収縮吸収
部材13,14により、本発明の収縮吸収部が構成され
ている。この例のショルダーアンカー7の他の構成は、
従来のショルダーアンカー7と同じである。
【0026】このように構成されたこの例のショルダー
アンカー7においては、そのガイド部10の両端に、収
縮吸収部材13,14が設けられているので、これらの
収縮吸収部材13,14により、成形時の樹脂12の収
縮が効果的に吸収されるようになる。したがって、ショ
ルダーアンカー7における樹脂モールド成形の成形性が
向上する。この例のショルダーアンカー7の他の作用効
果は、従来のショルダーアンカー7と同じである。
アンカー7においては、そのガイド部10の両端に、収
縮吸収部材13,14が設けられているので、これらの
収縮吸収部材13,14により、成形時の樹脂12の収
縮が効果的に吸収されるようになる。したがって、ショ
ルダーアンカー7における樹脂モールド成形の成形性が
向上する。この例のショルダーアンカー7の他の作用効
果は、従来のショルダーアンカー7と同じである。
【0027】なお、収縮吸収部材は前述の例に限定され
ることなく、ガイド部10の両端の収縮吸収部材13,
14に加えて、それらの間にも設けることもできる。更
に、収縮吸収部材はガイド部10のいずれか一方の端の
み、ガイド部10の中央のみ、あるいは端と中央との間
のみに、それぞれ設けることができる。
ることなく、ガイド部10の両端の収縮吸収部材13,
14に加えて、それらの間にも設けることもできる。更
に、収縮吸収部材はガイド部10のいずれか一方の端の
み、ガイド部10の中央のみ、あるいは端と中央との間
のみに、それぞれ設けることができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のショルダーアンカ−によれば、樹脂の収縮を吸収する
ための収縮吸収部をガイド部に対応する樹脂モールド部
に設けているので、成形時に発生する樹脂の収縮を効果
的に吸収できるようになる。したがって、ショルダーア
ンカーにおける樹脂モールド成形の成形性を向上でき
る。
のショルダーアンカ−によれば、樹脂の収縮を吸収する
ための収縮吸収部をガイド部に対応する樹脂モールド部
に設けているので、成形時に発生する樹脂の収縮を効果
的に吸収できるようになる。したがって、ショルダーア
ンカーにおける樹脂モールド成形の成形性を向上でき
る。
【図1】 本発明に係るショルダーアンカーの実施の形
態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は(a)にお
けるIB−IB線に沿う断面図である。
態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は(a)にお
けるIB−IB線に沿う断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の他の例を示し、(a)
は正面図、(b)は(a)におけるIIB−IIB線に沿う断
面図、(c)は(a)におけるIIC線方向から見た矢視
図である。
は正面図、(b)は(a)におけるIIB−IIB線に沿う断
面図、(c)は(a)におけるIIC線方向から見た矢視
図である。
【図3】 本発明の実施の形態の更に他の例を示す正面
図である。
図である。
【図4】 図3に示す例の変形例を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態の更に他の例を示し、
(a)は正面図、(b)は(a)におけるVB−VB線に沿
う断面図、(c)は(a)におけるVC−VC線に沿う断面
図である。
(a)は正面図、(b)は(a)におけるVB−VB線に沿
う断面図、(c)は(a)におけるVC−VC線に沿う断面
図である。
【図6】 従来の一般的なシートベルト装置を概略的に
示す図である。
示す図である。
【図7】 従来のショルダーアンカーを示し、(a)は
正面図、(b)は(a)におけるIVB−IVB線に沿う断面
図、(c)は(a)におけるIVC−IVC線に沿う断面図で
ある。
正面図、(b)は(a)におけるIVB−IVB線に沿う断面
図、(c)は(a)におけるIVC−IVC線に沿う断面図で
ある。
1…シートベルト装置、2…シートベルト用ウェビン
グ、3…リトラクタ、4…タング、5…バックル、7…
ショルダーアンカー、9…ガイド孔、10…ガイド部、
10b…肉抜き部、11…インサート金具、12…モー
ルド樹脂、13,14…収縮吸収部材
グ、3…リトラクタ、4…タング、5…バックル、7…
ショルダーアンカー、9…ガイド孔、10…ガイド部、
10b…肉抜き部、11…インサート金具、12…モー
ルド樹脂、13,14…収縮吸収部材
Claims (3)
- 【請求項1】 ウェビングを案内ガイドするためのシー
トベルト装置用ショルダーアンカーにおいて、 少なくとも、前記ウェビングをガイドするガイド部を含
む所定領域がインサート金具を樹脂でモールドすること
により成形されており、前記ガイド部に対応する樹脂モ
ールド部に、樹脂の収縮を吸収するための収縮吸収部が
設けられていることを特徴とするシートベルト装置用シ
ョルダーアンカ−。 - 【請求項2】 前記収縮吸収部は、前記樹脂の肉抜き部
で構成されていることを特徴とする請求項1記載のシー
トベルト装置用ショルダーアンカ−。 - 【請求項3】 前記収縮吸収部は、前記樹脂の間に、樹
脂の収縮を吸収する収縮吸収部材が介設されていること
を特徴とする請求項1記載のシートベルト装置用ショル
ダーアンカ−。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10359321A JP2000177534A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | シートベルト装置用ショルダーアンカ− |
US09/455,920 US6315328B1 (en) | 1998-12-17 | 1999-12-07 | Shoulder anchor for seat belt device |
GB9929343A GB2344795B (en) | 1998-12-17 | 1999-12-10 | Deflection fitting for seat belt device |
DE19960526A DE19960526B4 (de) | 1998-12-17 | 1999-12-15 | Umlenkarmatur für Sitzgurteinrichtung |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10359321A JP2000177534A (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | シートベルト装置用ショルダーアンカ− |
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JP (1) | JP2000177534A (ja) |
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- 1998-12-17 JP JP10359321A patent/JP2000177534A/ja active Pending
-
1999
- 1999-12-07 US US09/455,920 patent/US6315328B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-10 GB GB9929343A patent/GB2344795B/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-12-15 DE DE19960526A patent/DE19960526B4/de not_active Expired - Lifetime
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JP2014118052A (ja) * | 2012-12-17 | 2014-06-30 | Autoliv Development Ab | スルーアンカおよびシートベルト装置 |
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DE19960526A1 (de) | 2000-06-21 |
GB2344795A (en) | 2000-06-21 |
DE19960526B4 (de) | 2009-12-24 |
GB9929343D0 (en) | 2000-02-02 |
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