JPH09303530A - ステータ - Google Patents

ステータ

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JPH09303530A
JPH09303530A JP13777696A JP13777696A JPH09303530A JP H09303530 A JPH09303530 A JP H09303530A JP 13777696 A JP13777696 A JP 13777696A JP 13777696 A JP13777696 A JP 13777696A JP H09303530 A JPH09303530 A JP H09303530A
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JP
Japan
Prior art keywords
plate part
plate portion
recesses
inner peripheral
axial
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13777696A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Sekine
勝美 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状部1の軸方向一端またはその近傍に内周
方向へ向けて環状のプレート部2を一体成形し、プレー
ト部2の軸方向一端面に油溝3を放射状に設け、油溝3
の内周側端部に切欠部4をプレート部2の軸方向他端面
に通じるように設け、筒状部1の内周側に筒状の金具5
をインサート成形により一体的に保持した樹脂製のステ
ータについて、樹脂が収縮してもプレート部2にクラッ
クが発生することがなく、もって耐クラック性に優れた
樹脂製のステータを提供する。 【解決手段】 プレート部2の軸方向他端面の内周縁部
に凹部9を切欠部4同士の間に位置するように設けて、
樹脂の収縮時にプレート部2に発生する周方向の引張り
応力を凹部9により分散することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用オートマ
ティックトランスミッションのトルクコンバータ等に用
いられるステータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図4ないし図6に示すよう
に、筒状部1の軸方向一端(図5において左端)または
その近傍に内周方向へ向けて環状のプレート部2を一体
成形し、このプレート部2の軸方向一端面(図5におい
て左端面)に油溝3を放射状に設け、この油溝3の内周
側端部に切欠部4をプレート部2の軸方向他端面(図5
において右端面)に通じるように設け、筒状部1の内周
側に筒状の金具5をインサート成形により一体的に保持
した樹脂製のステータが知られている。筒状の金具5は
具体的にはワンウェイクラッチのアウターレースであっ
て、作動時にこのワンウェイクラッチが円滑に作動する
よう、図5に矢印xで示すように潤滑油が油溝3および
切欠部4を通ってワンウェイクラッチに供給される。
【0003】しかしながら上記従来のステータにおいて
は、成形直後または高温放置下における樹脂の収縮現象
によって、不連続部である油溝3および切欠部4の開口
角度が大きくなるようにプレート部2が変形する(図6
に実線で示す状態にあった油溝3および切欠部4が同図
に点線で示すように拡大する)。したがってこれにより
プレート部2に、油溝3および切欠部4を中心として図
6に示すような周方向の引張り応力P1 が作用し、よっ
てこれを原因として、プレート部2にクラック6が発生
することがある。クラック6の発生箇所は、油溝2にお
ける切欠部4の外周側であり、換言すれば、強度が比較
的小さい、成形時における樹脂溶融材料の合流部である
ウェルド部である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、樹脂が収縮してもプレート部にクラックが発生する
ことがなく、もって耐クラック性に優れた樹脂製のステ
ータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のステータは、筒状部の軸方向一端またはそ
の近傍に内周方向へ向けて環状のプレート部を一体成形
し、前記プレート部の軸方向一端面に油溝を放射状に設
け、前記油溝の内周側端部に切欠部を前記プレート部の
軸方向他端面に通じるように設け、前記筒状部の内周側
に筒状の金具をインサート成形により一体的に保持した
樹脂製のステータにおいて、前記プレート部の軸方向他
端面の内周縁部に、凹部を前記切欠部同士の間に位置す
るように設けることにした。
【0006】
【作用】上記構成を備えた本発明のステータのように、
プレート部の軸方向他端面の内周縁部に凹部が切欠部同
士の間に位置するように設けられていると、樹脂の収縮
時にプレート部に発生する周方向の引張り応力がこの凹
部により分散されることになる。またこの凹部が新たな
不連続部となってこの凹部の周方向両側に従来と反対向
きの引張り応力が新たに作用し、この新たな引張り応力
が従来からの引張り応力と相殺されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】プレート部に油溝および切欠部が
所要数等配されている場合は、凹部も同数を等配するの
が好適である。等配数は特に限定されない。また凹部は
プレート部の軸方向他端面の内周縁部に設けられてい
て、これによりプレート部の軸方向他端面および内周面
に開口している。
【0008】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0009】図1ないし図3に示すように、当該実施例
に係るステータは、フェノール樹脂を成形材料として、
筒状部(内周筒部とも称する)1、ブレード部7および
第二筒状部(外周筒部とも称する)8を一体成形すると
ともに、筒状部1の軸方向一端(図2において左端)近
傍に内周方向へ向けて環状のプレート部2を一体成形
し、このプレート部2の軸方向一端面(図2において左
端面)に油溝(溝部とも称する)3を放射状にかつ三等
配で設け、この油溝3の内周側端部にそれぞれ切欠部4
をプレート部2の軸方向他端面(図2において右端面)
に通じるように設け、筒状部1の内周側に筒状の金具5
であるワンウェイクラッチのアウターレースをインサー
ト成形により一体的に保持したものであって、更に以下
の構成を備えている点に特徴を有している。
【0010】すなわち、プレート部2の軸方向他端面
(ワンウェイクラッチ側プレート面とも称する)の内周
縁部に、凹部9が三つ、切欠部4同士の間の中央に位置
するように等配状に設けられている。凹部9はそれぞれ
溝状ないし切欠状の凹みであって、プレート部2の軸方
向他端面および内周面に開口している。
【0011】上記構成を備えたステータにおいては、プ
レート部2の軸方向他端面の内周縁部に凹部9が切欠部
4同士の間に位置するように設けられているために、樹
脂の収縮時にプレート部2に発生する周方向の引張り応
力P1 がこの凹部9により分散されることになる。また
この凹部9が新たな不連続部となってこの凹部9の周方
向両側に従来と反対向きの引張り応力P2 が新たに作用
し、この新たな引張り応力P2 が従来からの引張り応力
1 と相殺されることになる。したがってこれらのこと
からプレート部2に発生する変形を従来より小さくする
ことができ、これによりプレート部2にクラックが発生
するのを防止することができる。
【0012】また作動時、潤滑油が、図2に矢印xで示
すように油溝3および切欠部4を通ってワンウェイクラ
ッチに供給されるとともに、同図に矢印yで示すように
凹部9を通ってワンウェイクラッチに供給されるため
に、ワンウェイクラッチに対する潤滑油の供給量を増大
させることができる。したがってこれによりワンウェイ
クラッチを充分に潤滑することができ、ワンウェイクラ
ッチの作動を一層円滑なものにすることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0014】すなわち、上記構成を備えた本発明のステ
ータにおいては、プレート部の軸方向他端面の内周縁部
に凹部が切欠部同士の間に位置するように設けられてい
るために、樹脂の収縮時にプレート部に発生する周方向
の引張り応力がこの凹部により分散される。またこの凹
部が新たな不連続部となってこの凹部の周方向両側に従
来と反対向きの引張り応力が新たに作用するために、こ
の新たな引張り応力が従来からの引張り応力と相殺され
る。したがってこれらのことからプレート部に発生する
変形を従来より小さくすることができ、これによりプレ
ート部にクラックが発生するのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るステータの正面図
【図2】図1におけるA−A線拡大断面図
【図3】同実施例に係るステータの要部切断斜視図
【図4】従来例に係るステータの正面図
【図5】図4におけるB−B線拡大断面図
【図6】同従来例に係るステータの要部切断斜視図
【符号の説明】
1 筒状部 2 プレート部 3 油溝 4 切欠部 5 金具 6 クラック 7 ブレード部 8 第二筒状部 9 凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部(1)の軸方向一端またはその近
    傍に内周方向へ向けて環状のプレート部(2)を一体成
    形し、前記プレート部(2)の軸方向一端面に油溝
    (3)を放射状に設け、前記油溝(3)の内周側端部に
    切欠部(4)を前記プレート部(2)の軸方向他端面に
    通じるように設け、前記筒状部(1)の内周側に筒状の
    金具(5)をインサート成形により一体的に保持した樹
    脂製のステータにおいて、 前記プレート部(2)の軸方向他端面の内周縁部に、凹
    部(9)を前記切欠部(4)同士の間に位置するように
    設けたことを特徴とするステータ。
JP13777696A 1996-05-09 1996-05-09 ステータ Withdrawn JPH09303530A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6315328B1 (en) * 1998-12-17 2001-11-13 Takata Corporation Shoulder anchor for seat belt device
WO2001086174A1 (fr) * 2000-05-12 2001-11-15 Nok Corporation Stator
JP2003083367A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Nsk Warner Kk ラチェットワンウェイクラッチ、ラチェットワンウェイクラッチを用いたステータ

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