JPS6132161Y2 - - Google Patents

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JPS6132161Y2
JPS6132161Y2 JP15397082U JP15397082U JPS6132161Y2 JP S6132161 Y2 JPS6132161 Y2 JP S6132161Y2 JP 15397082 U JP15397082 U JP 15397082U JP 15397082 U JP15397082 U JP 15397082U JP S6132161 Y2 JPS6132161 Y2 JP S6132161Y2
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JP
Japan
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boss
shrink
shaft
stress
fit
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JP15397082U
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JPS58101007U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は部品結合の一手段である焼ばめもしく
は冷しばめによる軸およびボスの嵌合に関する。 軸とボスとの嵌合手段である焼ばめは第1a図
に示すように外側部品のボス1の内径を内側部品
の軸2の外径より一定範囲内に小さく作り、上記
ボス2を加熱膨張させて軸2をはめ込み、しかる
後室温迄冷却してその際に生じる接触面圧を利用
して力の伝達を行うもので、車軸やクランク軸な
どの組立てに用いられている工作法である。 従来の焼ばめでは軸2とボス1穴はいずれも真
円に加工されるため、ボス1穴内径と軸2外径の
差、即ち第1a図のdi(焼ばめ前のボス内径)−
p(焼ばめ前の軸2の外径)の焼ばめ代は軸方
向、円周方向共に均一である。焼ばめ応力分布な
らびに接触面圧分布はボス1の形状およびボス1
と軸2の位置関係で決まる。例えば第1a図のよ
うにボス1の形状が軸対称体で軸2とボス1の中
心に焼ばめすると、接触面圧ならびに焼ばめ応圧
は第1b図、第1c図に示すように一様に分布す
る。第1b図はボス内面の面圧方向分布を示し、
第1c図はボス内面の、円周方向応力分布を示す
ものである。 しかし、第2a図に示すように軸2がボス1の
端にきたり、また第3a図のように軸2の近傍に
切欠き穴3を有するなどすると、最小断面部の焼
ばめ応力は集中して高くなり接触面圧は低くな
る。従つて第2a図もしくは第3a図のように軸
2廻りのボス断面積が一様でないと、最小断面部
の焼ばめ応力が材料の許容応圧を越えることがあ
り、ボス1や軸2に損傷を起こして寿命を短かく
する。それを防止するために当該部分の肉厚を増
すなどの応力軽減策を講ずるか、または焼ばめ以
外の方法によらなければならない。組立て後の負
荷応力が焼ばめ応力と重畳される場合にはボス1
や軸2の損傷は一層早く起こることになる。第2
b図はボス内面の面圧分布を示し、第2c図はボ
ス内面の円周方向応力分布を示すものである。第
3b図はボス内面の面圧分布を示し、第3c図は
ボス内面の円周方向応力分布を示すものである。 本考案は、上述のような欠点に鑑みなしたもの
で、焼ばめ部品の損傷を軽減して寿命を長くし、
かつ焼ばめ部品の軽量化を計つたもので、強度上
の問題から焼ばめ工作法が適用できなかつたもの
を可能にする軸構造を提供しようとするものであ
る。 上述のように、焼ばめ応力や組立て後の負荷応
力が集中してボス1の強度が問題となるとき、焼
ばめする軸2の一部を切欠き、それが危険断面に
一致する様に焼ばめて焼ばめ応力を低下させる、
つまり焼ばめする軸2またはボス1の穴を故意に
真円とせず、一部焼ばめ代を小さくして、焼ばめ
応力分布を任意に変えようとするものである。 上述においては、焼ばめについて説明したが、
冷しばめの場合も同様である。冷しばめが焼ばめ
と異にする点は軸2の外径をボス1の穴の内径よ
りも大きくし、軸2を冷却して収縮せしめ組立て
ることである。 以下本考案の好適な実施例について、添付図面
により詳述する。 第4a図は、ボス1の中央に軸2を焼ばめした
場合を示し、第5a図はボス1の端部近くに軸2
を焼ばめした場合を示し、第6a図は焼ばめ部の
近傍に切欠き穴3がある場合で、いずれも本考案
による構成を示す。 符号1はボス、2が軸で、要素や焼ばめ法その
ものは従来と変らない。ただ異なる点は軸2の一
部を切欠いて真円に仕上げず、切欠き部をボス1
の強度が問題となる部分に合わせて焼ばめしたこ
とである。 第4b図、第5b図および第6b図はボスの中
央に焼ばめした場合、ボスの端部に焼ばめした場
合、焼ばめ部の近傍に切欠き穴3がある場合の各
各のボス内面の面圧分布を示し、第4c図、第5
c図および第6c図は前記各場合に対するボス内
面の円周方向応力分布を示し、点線は軸2を真円
にした場合の分布を示すものである。 第4a図は本考案の基本作用を示すもので、軸
2をボス1の中心に焼ばめしたものであるが、焼
ばめする前に、軸2の一部を切欠いでいる。従つ
て軸2を切欠いた部分の焼ばめ代、即ち第4a図
におけるDp−diが他の部分より少いため、その
部分の焼ばめ応力、接触面圧は共に低下する。第
5a図および第6a図は前述の第2a図および第
3a図と各々軸2とボス1の穴の位置関係が同じ
であるが、軸2の一部を切り欠いで、ボス1の最
小断面部に一致するように焼ばめたものである。
上述の第2a図および第3a図では焼ばめ応力は
最小断面部で集中するが、本考案の第5a図およ
び第6a図では軸2を一部切欠いで焼ばめ代を小
さくしているために応力集中を緩和できる。削る
軸の形状(寸法)や位置は、ボスの形状等によつ
て選択されるべきものである。すなわち、焼ばめ
によつて生ずる面圧や円周方向応力が変化する範
囲を削り、形状は例えば第9図に示すように、軸
の半径rsの軸心Osより反切欠き側にeだけ中心
をずらして半径を大きく(ro>rs)するのが一
般的である。 本考案によると、第5a図で示すように焼ばめ
する軸2がボス1の端部であつたり、第6a図の
ようにボス1に切欠き穴3などがあつて、焼ばめ
応力や組立て後の作用応力が集中してボス1や軸
2の強度が問題となる様な場合、軸2またはボス
1の穴の一部を切欠くなどして焼ばめ代を小さく
して、その部分の焼ばめ応力を緩和することがで
きる。それにより、ボス1と軸2の損傷は軽減さ
れ、寿命は長くなる。更に従来のボスおよび軸よ
り軽量化でき、従来強度的理由で焼ばめ組立てが
できず他の複雑な工法によらなければならなかつ
た場合でも可能となり、コスト的にも有利であ
る。 次に本考案を具体的に採用した他の実施例につ
いて述べる。 第7a図に舶用デイーゼル機関等の短ストロー
ク型フイレツト付クランク軸への実施例を示す。
焼ばめ法による組立て型のクランク軸はピン11
とウエブ12が鋳造製作され、ウエブ12にジヤ
ーナル13の外径より小さい穴をあけ、加熱膨張
させてから前記ジヤーナル13を嵌め込み、室温
迄冷却して組立てる。このときフイレツト14が
ジヤーナル13に近接しているため、焼ばめ応力
は集中して、時には塑性域に達することがある。
またフイレツト14の45゜方向は、爆発圧に依る
変動曲げ応力と焼ばめ応力が同一方向となるだど
して、フイレツト14部はクランク軸の強度上常
に問題となる部分である。本実施例はフイレツト
14部の焼ばめ応力集中を緩和し、しかも接触面
圧の低下を最小にするため第8b図に示すような
形状にジヤーナル13を仕上げて焼ばめした。即
ち軸を切欠くのはフイレツト14の近傍に限り、
円周方向削り面θを90゜〜120゜程度、ウエブ1
2方向のaはフイレツト14深さbの1〜2倍程
度にして削り代は一定とせずテーパ状にする。 上述に関する第7a図は組立型クランク軸の断
面図、第7b図はその側面図、第8a図はフイレ
ツト14直下の円周方向の焼ばめ代を示し、第8
b図は軸方向焼ばめ代を示すもので、diは焼ばめ
【表】 うに削つた場

以上の結果により、面圧が極度に下ることは好
ましいことではないが応力を軽減できるので、ジ
ヤーナルおよびウエブの強度は向上する。
【図面の簡単な説明】
第1a図は従来例でボスの中央に焼ばめした場
合の断面図、第1b図はその場合のボス内面の面
圧分布を示す説明図、第1c図は同じ場合のボス
内面の円周方向応力分布を示す説明図、第2a図
は従来例でボスの端部に焼ばめした場合の断面
図、第2b図はその場合のボス内面の面圧分布を
示す説明図、第2c図は同じ場合のボス内面の円
周方向応力分布を示す説明図、第3a図は焼ばめ
部の近傍に切り欠き穴がある場合の断面図、第3
b図はその場合のボス内面の面圧分布を示す説明
図、第3c図は同じ場合のボス内面の円周方向応
力分布を示す説明図、第4a図は本考案による場
合で、ボスの中央に焼ばめした場合の断面図、第
4b図はその場合のボス内面の面圧分布を示す説
明図、第4c図は同じ場合のボスの円周方向応力
分布を示す説明図、第5a図はボスの端部に焼ば
めした場合の断面図、第5b図はその場合のボス
内面の面圧分布を示す説明図、第5c図は同じ場
合のボス内面の円周方向応力分布を示す説明図、
第6a図は軸の近傍に切り欠き穴がある場合の断
面図、第6b図はその場合のボス内面の面圧分布
を示す説明図、第6c図は同じ場合のボス内面の
円周方向応力分布を示す説明図、第7a図は本考
案による他の実施例の組立型クランク軸の断面
図、第7b図はその側面図、第8a図はフイレツ
ト直下の円周方向焼ばめ代を示す説明図、第8b
図は軸方向焼ばめ代を示す一部拡大した断面図、
第8c図は同焼ばめの場合のフイレツト側のウエ
ブ内面の面圧分布を示す説明図、第8d図は同じ
場合のフイレツト側のウエブ内面の円周方向応力
分布を示す説明図、第9図は焼ばめによつて生ず
る面圧や円周方向応力が変化する範囲を削ること
の一例を示す説明図である。 1……ボス、2……軸、3……切欠き穴、11
……ピン、12……ウエブ、13……ジヤーナ
ル、14……フイレツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボスに焼ばめあるいは冷しばめされる軸におい
    て軸の嵌合によつて応力が集中するボスの部位に
    対応する円周方向位置の外周を切欠いてなること
    を特徴とする、ボスに嵌合される軸構造。
JP15397082U 1982-10-13 1982-10-13 軸構造 Granted JPS58101007U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15397082U JPS58101007U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 軸構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15397082U JPS58101007U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 軸構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58101007U JPS58101007U (ja) 1983-07-09
JPS6132161Y2 true JPS6132161Y2 (ja) 1986-09-19

Family

ID=30101814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15397082U Granted JPS58101007U (ja) 1982-10-13 1982-10-13 軸構造

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JP (1) JPS58101007U (ja)

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JPS58101007U (ja) 1983-07-09

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