JP4700864B2 - ラチェットワンウェイクラッチ、ラチェットワンウェイクラッチを用いたステータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動変速機、建農機等に用いられるラチェットワンウェイクラッチ及びラチェットワンウェイクラッチを用いたステータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、従来のラチェットワンウェイクラッチを備えたステータ101の正面図である。
【0003】
以下に、ステータ101の構成を説明する。ステータ101は、羽根車107と、羽根車107の内周側に配されたワンウェイクラッチ115とからなる。
【0004】
ステータ101に組み込まれるラチェットワンウェイクラッチ115は、内輪102、内輪102に対し相対回転可能で同心に配置された外輪103、外輪103のポケット112内に収容され、トルクの伝達を行う爪部材104、爪部材104を半径方向内方に付勢する付勢スプリング105等を有し、内輪102の外周には爪部材104が嵌合する凹部106が設けられている。
【0005】
さらに、外輪103の内周側には、爪部材104が凹部106に嵌合した際に生じる応力を分散させるための応力逃がし用凹部130が設けられている。
【0006】
ここで、外輪103は内輪102の外周面及び側面に直接当接し、外輪103及び内輪102とが相対回転する。内輪102及び外輪103とは、すべり軸受機能を有する部分を備えている。
【0007】
外輪103の外周面には、ダンパスプリング108を収容するための第1凹部119が周方向で等間隔に設けられ、第1凹部に対応して羽根車107の内周面に凹部129が周方向で等間隔に設けられている。ダンパスプリング108は周方向に延在し、その一端は外輪103に設けられた第1凹部119の周方向にほぼ鉛直な側壁に当接し、他端は羽根車107に設けられた凹部129の周方向にほぼ鉛直な側壁に当接する。
【0008】
さらに、外輪103の外周面には第2凹部110が設けられている。羽根車107の内周面であって、第2凹部110に対応する位置には、第2凹部110内に突出する凸部109が設けられている、羽根車107が外輪103に対して相対回転すると、ダンパスプリング108が撓み、ダンパスプリング108の縮み可能量を越える前に、羽根車107の凸部109が第2凹部110に当接する。よって、ダンパスプリング108の撓み量が制限され、ダンパスプリング108のへたりや破損を防止する。つまり、外輪103の第1凹部及び第2凹部と、羽根車の凹部129及び凸部109によりダンパ機構116が構成されている。
【0009】
以上の構成により、ワンウェイクラッチ115の爪部材104が内輪102の凹部106に嵌合した際に生じる衝撃は、外輪103からダンパスプリング108に伝わり、ダンパスプリング108により吸収される。爪部材104が凹部106に嵌合した際の衝撃が、スプリングにより吸収できない程大きい場合でも、外輪103の第2凹部110が内リング117の凸部109を係止し、ダンパスプリング108の撓み量が制限されている。よって、ダンパスプリング108のへたりや破損を防止することができる。
【0010】
上述したラチェットワンウェイクラッチ115を有するステータ101は、内輪102と外輪103の相対回転方向が爪部材104を噛み込む方向である場合には、トルクの伝達が行われ、爪部材104が噛み込まない方向では空転し、トルクの伝達が行われない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のステータでは、爪部材と外輪との摺動による摩耗、内輪と外輪、内輪と羽根車との間に構成される軸受機構の摩耗のため、爪の噛み合い時に生じる応力を逃がすための応力逃がし用凹部等といったワンウェイクラッチ内に、各部材の摩耗による金属粉、ゴミ等の異物が溜まる傾向にあった。
【0012】
異物がワンウェイクラッチ内若しくはステータ内に存在すると、その作動を妨げるだけではなく、ワンウェイクラッチ若しくステータを構成する部材を損傷する恐れがある。
【0013】
従って、本発明の目的は、ステータのラチェットワンウェイクラッチ内部において、爪部材と外輪、及び内輪と外輪、内輪と羽根車の軸受機構の摩耗によって発生する金属粉、ゴミ等の異物を外部に排出し、作動不良を防止できるステータを提供することである。
【0014】
さらに、ダンパスプリングの組み付け性が良いステータを提供することを本発明の他の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載のワンウェイクラッチは、内輪と、該内輪と同心かつ相対回転可能に配置された外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周の一方に円周方向に沿って形成された凹部と、該内輪の外周又は該外輪の内周の他方に該凹部に嵌合する爪部材と、前記爪部材を該凹部に対し付勢するスプリングと、前記爪部材及びスプリングを収容するポケットを備えてなるラチェットワンウェイクラッチであって、排出路が前記外輪に設けられている。
【0016】
外輪に排出路が設けられているので、ワンウェイクラッチを構成する部材間の摩擦により生じる金属粉を排出できる。
【0017】
請求項2に記載のワンウェイクラッチでは、前記排出路が、前記外輪の半径方向に延在する溝である。
【0018】
請求項3に記載のワンウェイクラッチでは、前記排出路が、前記外輪の内周に設けられている応力を逃がすための凹部に連通している。
【0019】
請求項4に記載のラチェットワンウェイクラッチでは、前記排出路が、前記外輪の軸方向に貫通する孔である。
【0020】
請求項5に記載のワンウェイクラッチは、内輪と、該内輪と同心かつ相対回転可能に配置された外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周の一方に円周方向に沿って形成された凹部と、該内輪の外周又は該外輪の内周の他方に該凹部に嵌合する爪部材と、前記爪部材を該凹部に対し付勢するスプリングと、前記爪部材及びスプリングを収容するポケットと、該外輪の外周側にダンパスプリングを収容するポケットとを備え、該ダンパスプリングを収容するポケットには、該外輪の軸方向に貫通する組付け窓が設けられている。
【0021】
請求項6に記載のワンウェイクラッチの前記排出路は、さらに、ダンパスプリングを収容するポケット又は該外輪の外周面に形成した溝に連通している。
【0022】
請求項7に記載のワンウェイクラッチの前記外輪はアルミニウム製である。
【0023】
請求項8に記載のステータは、請求項1乃至7の何れかに記載のラチェットワンウェイクラッチを用いたものである。
【0024】
請求項9に記載のステータは、排出路が設けられた羽根車を備える。
【0025】
請求項10に記載の羽根車に設けられた排出路は、前記羽根車の軸方向に貫通する孔である。
【0026】
【発明の実施の形態】
本実施例のワンウェイクラッチは、内輪と、該内輪と同心かつ相対回転可能に配置された外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周の一方に円周方向に沿って形成された凹部と、該内輪の外周又は該外輪の内周の他方に該凹部に嵌合する爪部材と、前記爪部材を該凹部に対し付勢するスプリングと、前記爪部材及びスプリングを収容するポケットを備え、異物を排出するための排出路が前記外輪に設けられている。当該排出路は外輪に設けられた応力逃がし用凹部に連通している。
【0027】
ワンウェイクラッチの応力逃がし用凹部に集まり溜まった金属粉等の異物は、排出路を介してクラッチ外部へ排出することができる。
【0028】
上記の構成のワンウェイクラッチを使用したステータであって、ステータを構成する羽根車に排出路が設けられている。当該排出路は、外輪の応力逃がし用凹部に連通する位置に設けられ、応力逃がし用凹部に溜まった金属粉等の異物は、排出路を介して外部へ排出することができる。
【0029】
本明細書において「異物」とは、ワンウェイクラッチ及びステータ内へ侵入した、又はワンウェイクラッチ及びステータ内で発生した物を意味し、例えば金属粉、ちり、粉塵、ゴミ等が該当する。
【0030】
本明細書において「組付け窓」とは、部材に設けられた開口部を意味し、窓周囲が閉じた空間に限定されることなく、1部が開放された切り欠き等をも含む。
【0031】
【実施例】
図1乃至12は、本発明の実施例を示す。尚、図面を通じて、同一部材には同一符号を付してある。図1はステータの部分断面正面図、図2は図1のZ−O−Zに沿った断面図である。
【0032】
ステータ1は、羽根車7と、羽根車7の内周側に配置されるラチェットワンウェイクラッチ15と、羽根車7とワンウェイクラッチ15との間に設けられるダンパ機構16と、からなる。
【0033】
まず、羽根車7の内リング17内に配置されているラチェットワンウェイクラッチ15について説明する。
【0034】
ラチェットワンウェイクラッチ15は、不図示のステータ用軸にスプライン嵌合可能な内輪2と、内輪2と同心かつ相対回転可能に外周側に配置された外輪3とからなり、内輪2の外周面には、周方向で等間隔に配置された凹部6を有し、外輪3の内周側に設けられたポケット12に配置される爪部材4が凹部6に係合する。また、ポケット12には、爪部材4を内輪2の外周面に対して付勢するスプリング5が配置されている。
【0035】
以上の形態によって、ラチェットワンウェイクラッチ15は図1中、内輪2が左向き(矢印X方向)、または外輪3が右向き(矢印Y方向)に回転すると、爪部材4は内輪2の凹部6に嵌合することなく空転する。
【0036】
反対に、内輪2が右向き(矢印Y方向)、または外輪3が左向き(矢印X方向)に回転すると、爪部材4は凹部6に嵌合して内輪2と外輪3との間でトルクを伝達する。
【0037】
次に、ワンウェイクラッチ15の爪部材4に嵌合した際の衝撃を吸収するダンパ機構16について説明する。外輪3の外周面には、ダンパスプリング8を収容するための第1凹部19が周方向で等間隔に設けられ、第1凹部に対応して羽根車7の内周面に凹部29が周方向で等間隔に設けられている。ダンパスプリング8は周方向に延在し、その一端は外輪3に設けられた第1凹部19の周方向にほぼ鉛直な側壁19a(図3、5参照)に当接し、他端は羽根車3に設けられた凹部29の周方向にほぼ鉛直な側壁29a(図9参照)に当接する。
【0038】
さらに、外輪3の外周面には第2凹部10が設けられ、その第2凹部10内に、内リング17の内周面に設けられた凸部9が突出し、凸部と第2凹部とは互いに相補的な形状である。第2凹部10の周方向長さは凸部9に対して長く寸法付けされ、第1凹部の周方向長さに対しては短く寸法付けされている。よって、外輪3が羽根車7に対して相対回転した場合には、ダンパスプリング8が撓むのであるが、ダンパスプリング8の縮み可能量を越える前に、凸部9が第2凹部10に当接する。このように、突起9と第2凹部10により、ダンパスプリング8の撓み量を制限するダンパスプリング作動制限部が形成される。また、凸部9及び第2凹部10の周方向長さを調整することによりダンパスプリング8の撓み量を決定することができる。上記のように、外輪3の第1凹部19、羽根車の凹部29及ダンパスプリング8によりダンパ機構16が構成されている。
【0039】
以上の構成により、ワンウェイクラッチの爪部材が内輪の凹部に嵌合した際に生じる衝撃は、外輪3からダンパスプリング8に伝わり、ダンパスプリング8により吸収される。爪部材4が凹部6に嵌合した際の衝撃が、ダンパスプリングにより吸収できない程大きい場合でも、外輪3の第2凹部10は内リング17の凸部9により係止され、ダンパスプリング8の撓み量が制限される。よって、ダンパスプリング8のへたりや破損を防止することができる。
【0040】
さらに、ステータ1の構成について、図2を参照しつつ説明する。図2は、図1のステータ1の線Z−O−Zに沿った断面図である。
【0041】
図に示されているように、羽根車7の内リング17から半径方向内方に内径部14が延在し、この内径部14と外輪3により内輪2を軸方向に挟み込む構成である。つまり、外輪3及び内径部14が内輪2の軸方向における両端部に、当接している。また、外輪3及び内径部14は、内輪2に対し摺動できるようなクリアランスを備えて寸法付けされている。
【0042】
ワンウェイクラッチ15を構成する外輪3の一方の軸方向(図中左)への移動は、内リング17の内周面に設けられた溝に嵌合したスナップリング13により規制されている。さらに、外輪3の他方の軸方向(図中左)への移動は、内径部14により規制される。
【0043】
図2の下部にダンパ機構16が示され、外輪3の第1凹部19は、断面において軸方向に延在する面、半径方向に延在する面及び当該2つの面を接続する所定の曲率半径を有する曲面により画成されている。
【0044】
同様に、ダンパ機構16を構成する羽根車7の凹部29も、断面において軸方向に延在する面、半径方向に延在する面及び当該2つの面を接続する所定の曲率半径を有する曲面により画成されている。
【0045】
上述の凹部19,29を構成する曲面の曲率半径は、収容されるダンパスプリング8の曲率半径と一致させることが望ましく、そうすることでダンパスプリング8の撓みを滑らかにすることができる。
【0046】
尚、上記実施例において採用した形状及び寸法等は例示であり、適宜変形できることは言うまでもない。
【0047】
次に、ステータ1を構成する各部材について図3乃至図12を参照しつつ説明する。
【0048】
図3は外輪3の正面図、図4は図3のA部を示す拡大図、図5は図3の線V−O−Vに沿った断面図である。環状の外輪3には、外周であって半径方向に対向する位置に、一組の第1凹部19が配置されている。各第1凹部19の一端部には切り欠きである組付け窓20が設けられている。
【0049】
さらに、外輪3の外周において、一組の第1凹部19の間には、複数の第2凹部10が周方向等間隔に配置され、先に説明したダンパスプリング作動制限部を羽根車の凸部9とともに構成する。
【0050】
外輪3の内周側にはトルク伝達部材である爪部材とスプリングとを収容するためのポケット12、及び応力逃がし用凹部30が交互に周方向等間隔に設けられている。
【0051】
ポケット12の内部には、軸方向に貫通する孔37及び爪部材を支持する突起3aが設けられている。孔37はワンウェイクラッチ内部と連通し、潤滑油流路及び異物の排出路として機能する。
【0052】
また、応力逃がし用凹部30には、外輪3を軸方向に貫通する孔39が各々設けられ、潤滑油の流路として機能する。孔39には、さらに半径方向外方に延びる溝31又は溝35が連通している。
【0053】
ところで、応力逃がし用凹部30には、各部材の摩耗による金属片等の異物が集まって溜まりやすい。この異物を排出するため、外輪3に第1排出路が設けられている。第1排出路は、溝31、溝33、第1凹部19及び組付け窓20からなる。溝31は、外周側にある第1凹部19に、半径方向に延在する溝33を介して連通する。第1排出路に沿って応力逃がし用凹部30の異物がステータ外部へ排出される。
【0054】
次に、図3及び図4を参照し、外輪3に設けられている第2排出路を説明する。第2排出路は、凹部30から半径方向外方に外周縁まで延在する溝35と、外輪の外周面に設けられ、軸方向に延在し、溝35と連通する溝41等からなる。具体的には、溜まった異物は凹部30等から、溝35→溝41→外輪3とスナップリング13(図2等参照)の隙間→外部の経路で排出され、この経路が第2排出路を構成している。
【0055】
図5は、図3に示された外輪3の線V−O−Vに沿った断面図である。内周は、内径の大きさが異なる内径部51、55、57、59を有し、内径部57には爪部材及び爪部材を付勢するためのスプリングを配置するためのポケット12が設けられている。内径部55と、内径部55と内径部51を接続する半径方向に延在する面53は、内輪3との摺擦面であり、内輪と外輪が相対回転する際の軸受を構成する。具体的には、内径部55はラジアル軸受面、面53はスラスト軸受面として機能する。また、最も大きい径を持つ内径部59には、後述する羽根車7の肩部14bが当接する。
【0056】
外輪3の外周には、ダンパスプリング制限部を構成する第2凹部10が示され、周方向にほぼ鉛直な面10aには羽根車7の突起9が当接する。さらに、ダンパスプリングを収容する第1凹部19が示され、周方向にほぼ鉛直な面19aにはダンパスプリングの一端が当接可能である。
【0057】
次に、外輪の他の実施例について、図6乃至図8を参照して説明する。外輪203の他の実施例においても、上述した外輪3とほぼ同じ構成を呈するので、異なる点についてのみ説明する。
【0058】
図6は外輪203の正面図であり、図7は、図6の線VII−VIIに沿った断面図であり、図8は外輪203の背面図である。図に示されているように、外輪203は、図3の外輪3と同様に、外周面にダンパスプリングを収容するための複数の第1凹部219を周方向等間隔に備える。第1凹部219各々には、その周方向一端部に外周面から半径方向内方に所定距離離れた組付け窓220が設けられている。組付け窓220は、外輪203の軸方向に貫通し、面221、223、225、227により構成されている。各面は所定の曲率半径を有する曲面を介して接続されている。また、面221及び面225は、それぞれ半径方向に延在し、面221の半径方向長さは面225より長くなるよう寸法付けされている。さらに、組付け窓220は、第1凹部219の一端部から周方向に所定距離延在するが、一端部から離れるに従い組付け窓が拡幅する形状である。
【0059】
また、図7、8に示されているように、トルク伝達部材を収容するためのポケット212には、軸方向に貫通し外部と連通する孔237が設けられている。孔237は潤滑油流路及び異物の排出路として機能する。
【0060】
上記した他の実施例に示すような形状に組付け窓220を形成することにより、先の実施例に示す外輪3の組付け窓20と比較して、外輪に生じる応力を均等に分散することができる。
【0061】
次に羽根車7の構成について図9乃至図12を参照して説明する。図9は羽根車の正面図、図10は図9の線W−O−Wに沿った断面図、図11は図9の線T−Tに沿った断面図、図12は図9の線U−Uに沿った断面図である。
【0062】
羽根車7は主として、外周にある外リング47、内周に内リング17、その両リングの間に設けられている羽根部、そして内リング17から半径方向内方に延びる内径部14とを有する。
【0063】
内径部14には、軸方向に貫通する孔43及びトルク伝達部材を支持する突起14aが、周方向に等間隔で設けられている。また、ステータ1の羽根車7に排出用溝42が周方向等間隔で設けられている。従って、応力逃がし用凹部30に溜まった異物を排出用溝42を介してステータ外部へ排出することができる。
【0064】
さらに、羽根車7の構成について図10を参照しつつ説明する。内リング17の内径部14の先端部には肉厚部が形成され、その肉厚部には外輪3の内径部59(図5参照)に係合する肩部14bが設けられている。肉厚部のさらに内径側には、爪を支持するための軸方向に突出する凸部14aが設けられている。
【0065】
また、内リング17の内周面には、内径部14に接続する凸部9が設けられ、断面において半径方向に延びる面と軸方向に延びる面からなる。
【0066】
内径部14の内周は大径部23及び小径部24とを有し、大径部23と小径部24とは、半径方向に延在する面25により接続されている。大径部23と面25は内輪2に対してラジアル軸受面及びスラスト軸受面として機能し、内輪が摺動する構成となっている。
【0067】
図11に参照しつつ羽根車7の孔43について説明をする。図11は、図9の線T−Tに沿った羽根車の断面図である。周方向等間隔に設けられている(図9参照)孔43は軸方向に貫通し、ワンウェイクラッチ内部と連通している。本構成により、孔43は潤滑油流路及び異物の排出路として機能する。
【0068】
図12を参照しつつ羽根車7を説明する。図12は、図9の線U−Uに沿った羽根車の断面図である。本図では、ダンパスプリングが収容される凹部でない部分の内リング17断面が示されている。また、内径部14の肉厚部であって、外輪3が当接する端面に、溝である排出路42が半径方向に刻設され、破線で示されている。この凹部を介して金属粉等の異物がステータ外部に排出される。
【0069】
次に、図13乃至15を参照しつつ、ワンウェイクラッチ15を羽根車7に組み付ける方法の一実施例について説明する。
【0070】
図13は、ラチェットワンウェイクラッチ15を羽根車7に組み付けるための治具60を示し、(a)はその上面図であり、(b)は(a)の矢視A側面図である。
【0071】
図13(a)、(b)に示されるように、治具60は、板状のベース板66と、その一方の面上に突設された一組の柱62からなる。柱62はベース板66に対してほぼ鉛直方向に延在する。
【0072】
また、柱62は、ベース板66に対して鉛直方向に延在する面を有し、その一面はダンパスプリング8の一端を支持するためのスプリング支持面64となる。さらに、柱62は、その長手方向に直交する断面が、外輪3の組付け窓20と相補的となるような形状を呈している。
【0073】
図14は、図13の治具60にラチェットワンウェイクラッチ15をセット(装着)した状態を示す。柱62は、半径方向に対向して設けられている組付け窓20に嵌合している。
【0074】
治具60にワンウェイクラッチ15をセットした状態において、ダンパスプリング8は周方向に延在し、その軸方向における一端は外輪3に刻設された第1凹部19の面19aに当接し、他端は柱62のスプリング支持面64に当接する。
【0075】
尚、スプリング支持面64と面19aとの間の周方向長さは、ワンウェイクラッチ15を羽根車に嵌合させた状態における、羽根車7の側壁29aと面19a(図9参照)との間の周方向長さより短くなるような関係を有する。つまり、ワンウェイクラッチ15を治具60にセットした状態におけるダンパスプリング8は、羽根車7に嵌合した状態のダンパスプリングより縮められた状態となっている。
【0076】
図15(a)、(b)は図2と同様の断面図であり下半分のみを示し、治具60にセットされたラチェットワンウェイクラッチ15を羽根車7にはめ合わせ、治具60を取り外す工程を示す。
【0077】
(a)に示されているように、治具60に固定されたワンウェイクラッチ15を、羽根車7にはめ込んでいくと、柱62の端面62aが内リング17の軸方向端面17aと当接する。その後、ワンウェイクラッチ15を羽根車内部(図中右方向)へ移動させると、スプリング支持面64に当接するダンパスプリング8の一端部は、凹部29の側壁29aへと乗り移っていく。
【0078】
前述したように、ダンパスプリング8の一端がスプリング支持面64に当接している場合は、側壁29a(図9参照)に当接している場合に比べ、ダンパスプリングは縮んでいるので、ダンパスプリング64から側壁29aへ乗り移っていく際に、ダンパスプリングは幾分伸長し、柱62に押圧力が働く。柱62に働く押圧力により、治具60は軸方向外側(図中左方向)に押し出され、治具60をワンウェイクラッチ15から外す作業を容易にする。
【0079】
尚、この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施例は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
【0080】
【発明の効果】
本発明の構成のラチェットワンウェイクラッチ及びそのラチェットワンウェイクラッチを使用したステータでは、クラッチ内部またはステータ内部で生じる金属粉等の異物を排出路から外部へ出すことができる。よって、ラチェットワンウェイクラッチ及びそのワンウェイクラッチを使用するステータの故障を防ぎ寿命を延ばすことができる。
【0081】
本発明のステータに組み込まれたワンウェイクラッチは、内輪と外輪との間にブシュが介在しない上、外輪に組付け窓が設けられているので、ステータ組み付け作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステータを正面から見た部分断面図である。
【図2】図1の線Z−O−Zに沿った断面図である。
【図3】図1の外輪の正面図である。
【図4】図3のA部拡大図である。
【図5】図3の線V−O−Vに沿った断面図である。
【図6】他の実施例である外輪の正面図である。
【図7】図6の線VII−VIIに沿った断面図である。
【図8】図6の外輪の背面図である。
【図9】図1の羽根車の正面図である。
【図10】図10の線W−O−Wに沿った断面図である。
【図11】図10の線T−Tに沿った断面図である。
【図12】図10の線U−Uに沿った断面図である。
【図13】(a)は治具の上面図であり、(b)は(a)の矢視A側面図である。
【図14】ワンウェイクラッチを治具にセットした状態を示す。
【図15】(a)、(b)は、治具にセットされたワンウェイクラッチを羽根車に装着する工程を示す。
【図16】従来のステータの正面図である。
【符号の説明】
1 ステータ
2 内輪
3 外輪
4 爪部材
15 ラチェットワンウェイクラッチ
20、220 組付け窓
31、33、35、41、42 排出路
Claims (9)
- 内輪と、該内輪と同心かつ相対回転可能に配置された外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周の一方に円周方向に沿って形成された凹部と、該内輪の外周又は該外輪の内周の他方に該凹部に嵌合する爪部材と、前記爪部材を該凹部に対し付勢するスプリングと、前記爪部材及びスプリングを収容するポケットを備えてなるラチェットワンウェイクラッチであって、
ダンパスプリングを収容するポケット又は前記外輪の外周面に形成した溝に連通している排出路が前記外輪に設けられていることを特徴とするラチェットワンウェイクラッチ。 - 前記排出路は、前記外輪の半径方向に延在する溝であることを特徴とする請求項1に記載のラチェットワンウェイクラッチ。
- 前記排出路は、前記外輪の内周に設けられている応力を逃がすための凹部に連通していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のラチェットワンウェイクラッチ。
- 前記排出路は、前記外輪の軸方向に貫通する孔であることを特徴とする請求項1に記載のラチェットワンウェイクラッチ。
- 内輪と、該内輪と同心かつ相対回転可能に配置された外輪と、該内輪の外周又は該外輪の内周の一方に円周方向に沿って形成された凹部と、該内輪の外周又は該外輪の内周の他方に該凹部に嵌合する爪部材と、前記爪部材を該凹部に対し付勢するスプリングと、前記爪部材及びスプリングを収容するポケットと、該外輪の外周側にダンパスプリングを収容するポケットとを備えてなるラチェットワンウェイクラッチであって、
該ダンパスプリングを収容するポケットには、該外輪の軸方向に貫通する組付け窓が設けられていることを特徴とするラチェットワンウェイクラッチ。 - 前記外輪はアルミニウム製であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のラチェットワンウェイクラッチ。
- 請求項1乃至6の何れか一項に記載のラチェットワンウェイクラッチを用いたステータ。
- 前記ステータは、排出路が設けられた羽根車を備えることを特徴とする請求項7に記載のステータ。
- 前記排出路は、前記羽根車の軸方向に貫通する孔であることを特徴とする請求項8に記載のステータ。
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